JP3928912B2 - Rotating shaft coupling mechanism - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延機の圧延ロール等の回転軸を連結して駆動するための回転軸連結機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧延機の圧延ロールは、ユニバーサルジョイントを介してモータに接続され、このモータの駆動力によって回転するようになっている。ただし、この圧延ロールは、使用に伴いロール面が摩耗するので、適宜交換する必要がある。そこで、ユニバーサルジョイントの一端側には、図4及び図5に示すように、筒状のロールカップリング2が設けられ、圧延ロール1の軸端部に形成された横断面小判形の小判形連結部1aを、このロールカップリング2に形成された横断面小判形の小判形内孔2aに嵌合させるようにしている。ロールカップリング2の小判形内孔2aは、圧延ロール1の小判形連結部1aよりも少し大きく形成されているので、圧延ロール1の交換時には、この小判形連結部1aを容易に着脱することができる。また、横断面小判形の小判形内孔2aに小判形連結部1aが嵌合するので、これらの平面部2b,1b同士が係合して、ロールカップリング2側からの回転トルクを圧延ロール1に確実に伝えることができる。
【0003】
もっとも、ロールカップリング2の小判形内孔2aと圧延ロール1の小判形連結部1aとの間には、着脱のための隙間があるため、このまま圧延作業を行ったのでは、圧延ロール1の回転時にガタ付きによる振動が発生し圧延製品の表面にシワ等を生じさせるおそれがある。このため、従来から、ロールカップリング2には、筒状の外周に油圧拡張室付スリーブ3を外嵌し、この油圧拡張室付スリーブ3の圧迫によって小判形内孔2aを収縮させて小判形連結部1aに圧接し固定することにより、圧延ロール1のガタ付きをなくすようにしていた。
【0004】
油圧拡張室付スリーブ3は、筒状の鋼材の内部の内周面に極めて近い部分に全周にわたって薄い筒状の空間からなる油圧拡張室3aが形成されたものであり、外周面に開口した油圧口3bから高圧の油圧を加えることにより、この油圧拡張室3aを拡張させて内周面の径を収縮させることができるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記油圧拡張室付スリーブ3は、図6に示すように、油圧拡張室3aが拡張して内周面の径が全体に収縮すると、ロールカップリング2の外周面を均等に圧迫することになる。しかしながら、筒状のロールカップリング2は、外周面は円周状であるが、内周面には横断面小判形の小判形内孔2aが形成されているので、この小判形内孔2aの両平面部2bでの肉厚が円周部に比べて特に厚くなる。従って、このように肉厚が不均一なロールカップリング2の外周を均等に圧迫すると、小判形内孔2aは、図7に示すように、肉厚が厚く剛性の高い両平面部2bがそのままの形状を保って内側に平行移動するので、肉厚が薄く剛性の低い円周部は、逆に外側に膨らむように変形しようとする。
【0006】
このため、圧延ロール1の小判形連結部1aは、両平面部1bについては、ロールカップリング2の小判形内孔2aの両平面部2bの間で確実に挟持されるが、この小判形連結部1aの円周部は、小判形内孔2aの円周部に十分に挟持されず、場合によってはここに隙間が生じて、圧延作業時に圧延ロール1が小判形連結部1aの円周部方向にガタ付くおそれがあるという問題が発生していた。
【0007】
なお、ロールカップリング2の小判形内孔2aにおける両平面部2bに、図8に示すような溝2dを形成したり、スリット等を形成して、この部分の剛性を弱めることにより、圧延ロール1の小判形連結部1aを確実に保持しようとする発明も従来からなされている(特許公報第2694683号公報)。しかしながら、このような構成であっても、小判形内孔2aの両平面部2bの肉厚は、溝2dやスリット等がない部分ではまだ厚い状態であるため、全体としてはこれら両平面部2bが内側に平行移動する傾向がある程度残るので、円周部での圧迫力が弱くなるという問題は十分には解消できない。しかも、油圧拡張室付スリーブ3がロールカップリング2の外周面を圧迫した場合に、溝2dやスリットの縁部に応力が集中し易くなるので、これらのエッジ部分のみが小判形連結部1aに食い込んで点接触や線接触による挟持となり、平面部2bの面接触による確実な挟持ができないという問題も生じる。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、被連結部材の筒状部の小判形内孔を均等に収縮させることにより回転軸の小判形連結部を確実に圧接することができる回転軸連結機構を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、円周状の外周面の両側を軸心に沿う互いにほぼ平行な平面で削り取った形状の横断面小判形に形成された回転軸の軸端部の小判形連結部を、この小判形連結部よりも少し大きい横断面小判形に形成された被連結部材の筒状部の小判形内孔に挿入し、この被連結部材の筒状部の外周に外嵌された押圧装置の内周径を全体に収縮させることにより、筒状部を圧迫して小判形内孔を回転軸の小判形連結部に圧接し固定する回転軸連結機構において、
被連結部材の筒状部における小判形内孔の平面部の外周側に位置する外周面の全部又は一部と押圧装置の内周面との間の隙間を、この小判形内孔の円周部の外周側に位置する外周面と押圧装置の内周面との間の隙間よりも大きく形成し、
更に、前記押圧装置の内周面が真円の円周面であり、被連結部材の筒状部の外周面が、この押圧装置の内周面よりもわずかに径の小さい真円の円周面に沿い、かつ、前記小判形内孔の平面部の外周側に位置する外周面の一部又は全部のみがこの円周面よりも内側に引き込んだ平面又は曲面に形成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項1の発明によれば、押圧装置が内周径を収縮すると、筒状部における小判形内孔の円周部の外周側に位置する外周面は、隙間が小さいために十分に圧迫されるが、小判形内孔の平面部の外周側に位置する外周面は、隙間が大きい部分があるために十分な圧迫がなされない。従って、この筒状部は、肉厚の厚い平面部側は圧迫が弱くなり、肉厚の薄い円周部は圧迫が強いので、剛性の高い平面部が圧迫による平行移動によって剛性の低い円周部を外側に膨らませて変形させるようなおそれがなくなり、回転軸の小判形連結部を全周にわたって確実に圧接することができるようになる。また、押圧装置の内周面は真円であるので、この押圧装置の製造が容易となる。更に、被連結部材の筒状部の外周面は、真円に加工した後に必要個所を削ることにより、本来の円周面よりも内側に引き込んだ平面や曲面を容易に形成することができる。
【0011】
請求項2の発明は、前記被連結部材の筒状部の外周面における内側に引き込んだ平面又は曲面が、小判形内孔の平面部の両端部の外周側に位置する外周面にのみ形成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明によれば、押圧装置が内周径を収縮すると、筒状部における小判形内孔の円周部の外周側に位置する外周面と、平面部の中央部の外周側に位置する外周面とは、隙間が小さいために十分に圧迫されるが、小判形内孔の平面部の両端部の外周側に位置する外周面は、内側に引き込んだ平面や曲面によって隙間が大きくなるために十分な圧迫がなされない。従って、この筒状部は、円周部と平面部の中央部のみが強く均一に圧迫されるので、回転軸の小判形連結部を四方から確実に圧接することができるようになる。しかも、肉厚の厚い平面部側は両端部の圧迫が不足して、全体としては圧迫が弱くなり、肉厚の薄い円周部は全体が十分に圧迫されるので、剛性の高い平面部が圧迫による平行移動によって剛性の低い円周部を外側に膨らませて変形させるようなおそれもなくなる。
【0013】
請求項3の発明は、前記被連結部材の筒状部の外周面における内側に引き込んだ平面又は曲面が、小判形内孔の平面部の中央部の外周側に位置する外周面にのみ形成されたことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明によれば、押圧装置が内周径を収縮すると、筒状部における小判形内孔の円周部の外周側に位置する外周面と、平面部の両端部の外周側に位置する外周面とは、隙間が小さいために十分に圧迫されるが、小判形内孔の平面部の中央部の外周側に位置する外周面は、内側に引き込んだ平面や曲面によって隙間が大きくなるために十分な圧迫がなされない。従って、この筒状部は、円周部と平面部の両端部のみが強く均一に圧迫されるので、回転軸の小判形連結部を円周部の周囲から確実に圧接することができるようになる。しかも、肉厚の厚い平面部側は中央部の圧迫が不足して、全体としては圧迫が弱くなり、肉厚の薄い円周部は全体が十分に圧迫されるので、剛性の高い平面部が圧迫による平行移動によって剛性の低い円周部を外側に膨らませて変形させるようなおそれもなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1〜図2は本発明の第1の実施の形態を示すものであって、図1は圧延機の回転軸連結機構の構成を示す横断面図、図2はロールカップリングの構成を示す斜視図である。なお、図4〜図8に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0017】
本実施の形態は、図1に示すように、従来例と同様の圧延機の圧延ロール1をロールカップリング2に連結する回転軸連結機構について説明する。圧延ロール1の軸端部には、従来例と同様に、横断面小判形の小判形連結部1aが形成されている。横断面小判形とは、軸体の円周状の外周面の両側を軸心に沿う互いにほぼ平行な平面で削り取った形状をいい、外周面のうちで平面により削り取られた部分がそれぞれ平面部となり、残りの部分が円周部となる。また、通常はこれらの平面部が軸心から等距離となり左右対称の形状をなす。ただし、横断面小判形の孔の場合には、この軸体の外周面が隙間なく嵌合するような孔形状をいう。
【0018】
ロールカップリング2は、ユニバーサルジョイントの一端部に形成された、圧延ロール1を連結するための筒状部であり、図2に示すように、この筒状部の内周には、小判形内孔2aが形成されている。小判形内孔2aは、圧延ロール1の小判形連結部1aよりも少し大きい横断面小判形に形成された孔、即ち小判形連結部1aの外周面との間にほぼ均一なわずかずつの隙間が形成されるような横断面小判形の孔であり、円周状の円周部と平面状の平面部2bとを備えている。このロールカップリング2の外周面には、小判形内孔2aの円周部と同心状の真円の円周面が形成されると共に、小判形内孔2aの各平面部2bの両端部に位置する外周面には、それぞれ切り欠き面2cが形成されている。切り欠き面2cは、ロールカップリング2の外周面の一部を軸心に沿った平面で削り取ったような形状の平面であり、本来の円周面よりも内側に引き込んだ面となる。なお、本実施形態では、切り欠き面2cがロールカップリング2の外周面のほぼ全長にわたって形成されているが、軸方向の基部と端縁部を除く中央部にだけ形成してもよい。
【0019】
上記ロールカップリング2の外周には、図1に示すように、油圧拡張室付スリーブ3が外嵌される。油圧拡張室付スリーブ3は、従来例と同様に、内周にロールカップリング2の外周面よりもわずかに大きい真円の円周面を備えた筒体であり、この内周面に極めて近い部分に全周にわたって薄い筒状の空間からなる油圧拡張室3aが形成されたものである。そして、この油圧拡張室3aには、外周面に開口する油圧口3bが通じていて、この油圧口3bから高圧の油圧を加えることにより、この油圧拡張室3aを拡張させて内周面の径を収縮させることができるようになっている。このようにして油圧拡張室付スリーブ3が外嵌されると、ロールカップリング2の外周面との間には、わずかな隙間が生じるが、この外周面の切り欠き面2cが形成された部分では、この隙間がさらに大きくなる。
【0020】
上記構成の回転軸連結機構は、まず圧延ロール1の軸端部の小判形連結部1aをロールカップリング2の小判形内孔2aに挿入する。この場合、小判形内孔2aは、小判形連結部1aよりも少し大きく形成されているので、容易に挿入することができる。次に、油圧拡張室付スリーブ3の油圧口3bに高圧の油圧を加えて内周径を収縮させる。すると、この油圧拡張室付スリーブ3の内周面は、ロールカップリング2の外周面を内側に向けて圧迫し、小判形内孔2aを収縮させる。ただし、この際、ロールカップリング2の外周面の圧迫は、小判形内孔2aの円周部の外周側や平面部2bの中央部の外周側の方が、切り欠き面2cが形成されて隙間が大きくなった小判形内孔2aの平面部2bの両端部の外周側よりも強くなる。このため、ロールカップリング2は、小判形内孔2aを四方から均等に収縮させて、圧延ロール1の小判形連結部1aの外周面に確実に圧接する。しかも、ロールカップリング2における小判形内孔2aの平面部2bの外周側は、切り欠き面2cが形成された部分での圧迫が弱くなるので、全体として小判形内孔2aの円周部の圧迫の方が強くなる。従って、肉厚が厚く剛性の高い平面部2b側が強く圧迫されて平行移動することにより、肉厚が薄く剛性の低い円周部側が外側に膨らみ変形するようなおそれがなくなるので、この円周部側での圧接が十分に行われるようになって、圧延ロール1の小判形連結部1aを確実に固定できるようになる。
【0021】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ロールカップリング2の小判形内孔2aが圧延ロール1の小判形連結部1aの外周面を四方から確実に圧接し固定するので、圧延作業時に圧延ロール1に半径方向の強い力が加わった場合にも、ロールカップリング2との間にガタ付きが生じないようにすることができる。
【0022】
図3は本発明の第2の実施の形態を示すものであって、圧延機の回転軸連結機構の構成を示す横断面側面図である。なお、図1〜図2に示した第1実施形態と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0023】
本実施の形態は、第1の実施の形態と同様に、圧延機の圧延ロール1をロールカップリング2に連結する回転軸連結機構について説明する。圧延ロール1と油圧拡張室付スリーブ3の構成は、第1実施形態と同じである。また、ロールカップリング2も、第1の実施の形態とほぼ同様であり、図3に示すように、内周には、小判形内孔2aが形成されている。しかし、このロールカップリング2の外周面には、小判形内孔2aの円周部と同心状の真円の円周面が形成されると共に、小判形内孔2aの各平面部2bにおける中央部の外周側に位置する外周面に、それぞれ切り欠き面2cが形成されている。なお、本実施形態でも、切り欠き面2cがロールカップリング2の外周面のほぼ全長にわたって形成されているが、軸方向の基部と端縁部を除く中央部にだけ形成してもよい。
【0024】
上記ロールカップリング2の外周には、第1の実施の形態と同じ油圧拡張室付スリーブ3が外嵌される。このようにして油圧拡張室付スリーブ3が外嵌されると、ロールカップリング2の外周面との間には、わずかな隙間が生じるが、この外周面の切り欠き面2cが形成された部分では、この隙間がさらに大きくなる。
【0025】
上記構成の回転軸連結機構も、第1の実施の形態と同様に、圧延ロール1の軸端部の小判形連結部1aをロールカップリング2の小判形内孔2aに挿入し、油圧拡張室付スリーブ3の油圧口3bに高圧の油圧を加えて内周径を収縮させる。すると、この油圧拡張室付スリーブ3の内周面は、ロールカップリング2の外周面を内側に向けて圧迫し、小判形内孔2aを収縮させる。ただし、この際、ロールカップリング2の外周面の圧迫は、小判形内孔2aの円周部の外周側や平面部2bの両端部の外周側の方が、切り欠き面2cが形成されて隙間が大きくなった小判形内孔2aの平面部2bの中央部の外周側よりも強くなる。このため、ロールカップリング2は、小判形内孔2aを円周部の周囲から抱え込むように均等に収縮させて、圧延ロール1の小判形連結部1aの外周面に確実に圧接する。しかも、ロールカップリング2における小判形内孔2aの平面部2bの外周側は、切り欠き面2cが形成された部分での圧迫が弱くなるので、全体として小判形内孔2aの円周部の圧迫の方が強くなる。従って、第1実施形態の場合と同様に、円周部側が外側に膨らみ変形するようなおそれがなくなるので、この円周部側での圧接が十分に行われるようになって、圧延ロール1の小判形連結部1aを確実に固定できるようになる。
【0026】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ロールカップリング2の小判形内孔2aが圧延ロール1の小判形連結部1aの外周面を両側の円周部の周囲から確実に圧接し固定するので、圧延作業時に圧延ロール1に半径方向の強い力が加わった場合にも、ロールカップリング2との間にガタ付きが生じないようにすることができる。
【0027】
なお、上記第1と第2の実施の形態では、ロールカップリング2の外周面に軸方向に沿った切り欠き面2cが形成される場合について説明したが、この切り欠き面2cは、ロールカップリング2における小判形内孔2aの平面部2bの外周側の外周面であれば、その全部又は任意の一部にどのように形成してもよい。また、この切り欠き面2cは、平面である必要もなく、例えば外周面の円周面よりも曲率の小さい曲面によって構成することもできる。
【0028】
また、上記第1と第2の実施の形態では、油圧拡張室付スリーブ3の内周面とロールカップリング2の外周面における切り欠き面2c以外の円周面が真円である場合について説明したが、これらは必ずしも真円である必要はなく、例えば双方が楕円形の円周面を有するものであってもよい。ただし、油圧拡張室付スリーブ3は、円筒形の本体の内周にわずかに径が小さく極めて薄い筒体を隙間が等しくなるように挿入し、両端の開口部を溶接により封止することにより製造されるものである。従って、この油圧拡張室付スリーブ3の内周面を楕円形に形成しようとすると、楕円形の内周面にさらに楕円形の極めて薄い筒体を挿入し溶接しなければならないので、精度の高い加工が極めて困難となる。これに対して、油圧拡張室付スリーブ3の内周面が真円の円周面であれば、油圧拡張室付スリーブ3の製造が容易になるだけでなく、ロールカップリング2の外周面の切り欠き面2cも真円の円周面を形成した後に切削や研削加工によって容易に形成することができる。
【0029】
さらに、上記第1と第2の実施の形態では、ロールカップリング2の外周面における円周面が真円である場合について説明したが、これは必ずしも真円である必要はなく、例えば楕円形の円周面を有するものであってもよい。この場合、ロールカップリング2の小判形内孔2aの円周部側が長軸となるような楕円形の円周面とすることにより、小判形内孔2aの平面部2b側を楕円形の短軸とすることができるので、油圧拡張室付スリーブ3の真円の内周面との間に平面部2b側ほど大きな隙間を形成することができ、切り欠き面2cを形成した場合と同様の効果を得ることができる。
【0030】
さらに、上記第1と第2の実施の形態では、ロールカップリング2を圧迫するために油圧拡張室付スリーブ3を用いたが、このロールカップリング2の外周面をほぼ均等に圧迫するものであれば、どのような押圧装置を用いてもよい。例えば、油圧拡張室付スリーブ3のような機械構造によって内周径を収縮させる他、物理構造や熱膨張/収縮によって内周径を収縮させるようなものであってもよい。
【0031】
さらに、上記第1と第2の実施の形態では、圧延機の圧延ロール1をロールカップリング2に連結する回転軸連結機構について説明したが、その他の回転軸を連結する回転軸連結機構についても、同様に実施可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の回転軸連結機構によれば、被連結部材の筒状部の外周面の一部に押圧装置の内周面との隙間が大きくなる部分を形成することにより、この押圧装置の圧迫力のバランスを調整して、筒状部の小判形内孔を回転軸の小判形連結部に確実に圧接して固定することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すものであって、圧延機の回転軸連結機構の構成を示す横断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すものであって、ロールカップリングの構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示すものであって、圧延機の回転軸連結機構の構成を示す横断面図である。
【図4】 従来例を示すものであって、圧延機の回転軸連結機構の構成を示す縦断面斜視図である。
【図5】 従来例を示すものであって、圧延機の回転軸連結機構の構成を示す軸方向断面図である。
【図6】 従来例を示すものであって、圧延機の回転軸連結機構の構成を示す横断面図である。
【図7】 従来例を示すものであって、ロールカップリングの変形の様子を示す断面図である。
【図8】 他の従来例を示すものであって、圧延機の回転軸連結機構の構成を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 圧延ロール
1a 小判形連結部
1b 平面部
2 ロールカップリング
2a 小判形内孔
2b 平面部
2c 切り欠き面
3 油圧拡張室付スリーブ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary shaft coupling mechanism for coupling and driving a rotary shaft such as a rolling roll of a rolling mill.
[0002]
[Prior art]
A rolling roll of the rolling mill is connected to a motor via a universal joint and is rotated by a driving force of the motor. However, since the roll surface is worn with use, the roll needs to be replaced as appropriate. Therefore, as shown in FIGS. 4 and 5, a
[0003]
However, since there is a gap for attachment and detachment between the oval
[0004]
The
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, as shown in FIG. 6, the
[0006]
For this reason, the oval connecting
[0007]
In addition, by forming
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, and can rotate the oval connecting portion of the rotating shaft reliably by contracting the oval inner hole of the cylindrical portion of the connected member evenly. The object is to provide a shaft coupling mechanism.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, there is provided an oval connecting portion at a shaft end portion of a rotating shaft formed in a cross-sectional oval shape in which both sides of a circumferential outer peripheral surface are scraped by planes substantially parallel to each other along an axis. , Inserted into the oval inner hole of the tubular portion of the connected member formed in an oval shape having a slightly larger cross section than the oval connecting portion, and a press fitted around the outer periphery of the tubular portion of the connected member In the rotary shaft coupling mechanism that compresses the cylindrical part and presses and fixes the oval inner hole to the oval coupling part of the rotary shaft by shrinking the inner peripheral diameter of the device as a whole,
The gap between the whole or a part of the outer peripheral surface located on the outer peripheral side of the flat portion of the oval inner hole in the cylindrical portion of the connected member and the inner peripheral surface of the pressing device is the circumference of the oval inner hole. Forming larger than the gap between the outer peripheral surface located on the outer peripheral side of the part and the inner peripheral surface of the pressing device,
Further, the inner peripheral surface of the pressing device is a perfect circular circumferential surface, and the outer peripheral surface of the tubular portion of the connected member is a perfect circular circumference slightly smaller in diameter than the inner peripheral surface of the pressing device. A part or all of the outer peripheral surface located along the surface and on the outer peripheral side of the flat portion of the oval inner hole is formed into a flat surface or a curved surface drawn inward from the circumferential surface. To do.
[0010]
According to the invention of
[0011]
In the invention of
[0012]
According to the invention of
[0013]
According to a third aspect of the present invention, the flat surface or curved surface drawn inwardly on the outer peripheral surface of the cylindrical portion of the connected member is formed only on the outer peripheral surface located on the outer peripheral side of the central portion of the flat portion of the oval inner hole. It is characterized by that.
[0014]
According to the invention of
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0016]
Figures 1-2, there is shown a first embodiment of the present invention, FIG. 1 is a cross sectional view showing the configuration of a rotary shaft coupling mechanism of the rolling machine, Figure 2 shows the configuration of a roll coupling It is a perspective view. In addition, the same number is attached | subjected to the structural member which has the same function as the prior art example shown in FIGS.
[0017]
This embodiment, as shown in FIG. 1, illustrating a rolling
[0018]
The
[0019]
As shown in FIG. 1, a
[0020]
In the rotary shaft coupling mechanism having the above configuration, first, the
[0021]
As described above, according to the present embodiment , the oval
[0022]
Figure 3 is a view illustrating the second embodiment of the present invention, is a cross-sectional side view showing the configuration of a rolling mill of rotating shaft coupling mechanism. In addition, the same number is attached | subjected to the structural member which has a function similar to 1st Embodiment shown in FIGS. 1-2.
[0023]
This embodiment, like the first embodiment, will be described rotary shaft coupling mechanism for coupling the rolling
[0024]
Above the outer periphery of the
[0025]
Rotary shaft coupling mechanism of the above configuration, similarly to the first embodiment, by inserting the
[0026]
As described above, according to the present embodiment , the oval
[0027]
In the first and second embodiments , the case where the
[0028]
Further, the first and the second embodiment, when the inner peripheral surface and the circumferential surface other than the cut-away
[0029]
Furthermore, the first and the second embodiments have been described circumferential surface of the outer peripheral surface of the
[0030]
Furthermore, the first and the second embodiment uses a hydraulic expansion chamber with the
[0031]
Furthermore, the first and the second embodiment has been described rotary shaft coupling mechanism for coupling the rolling
[0032]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the rotating shaft coupling mechanism of the present invention, a portion where the gap with the inner circumferential surface of the pressing device becomes large is formed in a part of the outer circumferential surface of the cylindrical portion of the coupled member. Thus, the balance of the compression force of the pressing device can be adjusted, and the oval inner hole of the cylindrical portion can be securely pressed and fixed to the oval connecting portion of the rotating shaft.
[Brief description of the drawings]
[1] there is shown a first embodiment of the present invention, it is a cross-sectional view showing the configuration of a rolling mill of rotating shaft coupling mechanism.
[2] there is shown a first embodiment of the present invention, it is a perspective view showing the configuration of a roll coupling.
[3] there is shown a second embodiment of the present invention, it is a cross-sectional view showing the configuration of a rolling mill of rotating shaft coupling mechanism.
FIG. 4 is a longitudinal sectional perspective view showing a conventional example and showing a configuration of a rotating shaft coupling mechanism of a rolling mill.
FIG. 5 is a sectional view in the axial direction showing a configuration of a rotary shaft coupling mechanism of a rolling mill, showing a conventional example.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a conventional example and showing a configuration of a rotating shaft coupling mechanism of a rolling mill.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a conventional example and showing how a roll coupling is deformed.
FIG. 8 shows another conventional example and is a cross-sectional view showing a configuration of a rotating shaft coupling mechanism of a rolling mill.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
被連結部材の筒状部における小判形内孔の平面部の外周側に位置する外周面の全部又は一部と押圧装置の内周面との間の隙間を、この小判形内孔の円周部の外周側に位置する外周面と押圧装置の内周面との間の隙間よりも大きく形成し、
更に、前記押圧装置の内周面が真円の円周面であり、被連結部材の筒状部の外周面が、この押圧装置の内周面よりもわずかに径の小さい真円の円周面に沿い、かつ、前記小判形内孔の平面部の外周側に位置する外周面の一部又は全部のみがこの円周面よりも内側に引き込んだ平面又は曲面に形成されたことを特徴とする回転軸連結機構。The oval connecting part at the shaft end of the rotating shaft formed in a cross-sectional oval shape with both sides of the circumferential outer surface cut off by planes substantially parallel to each other along the axis is from this oval connecting part. The inner diameter of the pressing device that is externally fitted to the outer periphery of the cylindrical portion of the connected member is inserted into the oval inner hole of the cylindrical portion of the connected member that has a slightly larger cross sectional shape. In the rotary shaft coupling mechanism that compresses the cylindrical portion and presses and fixes the oval inner hole to the oval coupling portion of the rotary shaft,
The gap between the whole or a part of the outer peripheral surface located on the outer peripheral side of the flat portion of the oval inner hole in the cylindrical portion of the connected member and the inner peripheral surface of the pressing device is the circumference of the oval inner hole. Forming larger than the gap between the outer peripheral surface located on the outer peripheral side of the part and the inner peripheral surface of the pressing device,
Further, the inner peripheral surface of the pressing device is a perfect circular circumferential surface, and the outer peripheral surface of the tubular portion of the connected member is a perfect circular circumference slightly smaller in diameter than the inner peripheral surface of the pressing device. A part or all of the outer peripheral surface located along the surface and on the outer peripheral side of the flat portion of the oval inner hole is formed into a flat surface or a curved surface drawn inward from the circumferential surface. rotary shaft coupling mechanism.
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