JP3928242B2 - Vehicle seat belt device - Google Patents

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JP3928242B2
JP3928242B2 JP04515098A JP4515098A JP3928242B2 JP 3928242 B2 JP3928242 B2 JP 3928242B2 JP 04515098 A JP04515098 A JP 04515098A JP 4515098 A JP4515098 A JP 4515098A JP 3928242 B2 JP3928242 B2 JP 3928242B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のシートベルト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のシートベルト装置にあっては、その多くがいわゆる3点式シートベルトとされている。すなわち、第1固定部としてのリトラクタから引き出されたウェブ(ベルト)を、シートに着座された乗員の肩部付近に配置されたアンカ(ガイド)を経由させて、該ウェブの先端部を乗員の左右側方一方側の第2固定部に固定すると共に、該アンカと第2固定部との間にあるウェブを乗員の左右側方他方側の第3固定部に着脱自在に固定するようにされている。このような3点式シートベルトでは、乗員の胴体下部を車幅方向にまたがって拘束すると共に、肩から胴体下部にかけてたすき状に斜めに拘束できることになり、十分な拘束性を有するものとなる。
【0003】
運転席や助手席、さらには後席の左右部分に着座する乗員は、左右いずれか一方の近くに、ピラー等の剛性の優れた車体強度部材が位置して、リトラクタのしっかりとした車体への固定という点を十分満足させることが可能になる。この一方、例えば後席の中央部に着座される乗員については、その左右の近くに、剛性の優れた車体強度部材が位置しないので、リトラクタの固定位置の選定が大きな問題となる。特開平8−169301号公報には、リトラクタをシートバックに固定するものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報記載のように、リトラクタをシートバックに設けた場合、シートバックは通常シートクッションに対して前後方向に揺動できるように、つまりリクライニング可能に連結されているので、前方衝突時において乗員を拘束する大きな力が、リクライニング機構の揺動支点(シートクッションとシートバックとの連結分)に集中して加わってしまうことになる。
【0005】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、乗員を3点式シートベルトによって拘束する場合に、乗員の左右近くに車体強度部材が存在しない場合でも、リトラクタの配置位置を工夫して、前方衝突時における大きな拘束力がシートに対して悪影響を与えないようにした車両のシートベルト装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
第1固定部としてのリトラクタから引き出されたウェブを、シートに着座された乗員の肩部付近に配置されたアンカを経由させて、該ウェブの先端部を乗員の左右側方一方側の第2固定部に固定すると共に、該アンカと第2固定部との間にあるウェブを乗員の左右側方他方側の第3固定部に着脱自在に固定するようにした車両のシートベルト装置において、
前記シートが、車体前後方向に延びるシートクッションフレームと該シートクッションフレーム上に支えられるクッション部分とを有するシートクッションと、該シートクッションの後端部側に配置されるシートバックと、からなり、
前記シートクッションフレームの前端部が、該シートクッションフレームの前端部よりも後方側における該シートクッションフレームの前後方向中間部よりも高くなるように傾斜され、
前記シートクッション部分が、その上下方向厚みに関し、前記シートクッションフレームの前後方向中間部の領域よりも前記シートクッションフレームの前端部の領域において、薄くされ、
前記シートが、後席シートからなり、
前記シートクッション下方におけるフロアパネルに、前記シートクッションフレームの前端部の下方領域において、乗員足元高さよりも上方に向けて膨出する膨出部が設けられ、
前記シートクッションフレームの前端部が、前記膨出部の上方領域において、屈曲されて、該シートクッションフレームの前端部に該シートクッションフレームの前端部の中で最も高い位置となる突部が形成され、
前記突部の下面側に前記リトラクタが配置されている構成としてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。
【0006】
【発明の効果】
請求項1によれば、前方衝突時にウェブに加わる大きな拘束力は、シートバックとシートクッションとの連結部以外にも分散して受け持たれるので、シートに対して無理な大きな力を作用させないという点において好ましいものとなる。また、リトラクタは、シートクッション下方というように、シートの通常の使用状態では目視できない位置に配置してあるので、見栄えの点からも好ましいものとなる。
また、シートクッションフレームの前端部が、該シートクッションフレームの前端部よりも後方側における該シートクッションフレームの前後方向中間部よりも高くなるように傾斜され、シートクッション部分が、その上下方向厚みに関し、シートクッションフレームの前後方向中間部の領域よりもシートクッションフレームの前端部の領域において、薄くされていることから、前方衝突時における乗員のサブマリン現象(衝突当初に身体がずり下がるような現象)を防止する上で好ましいものとなる。
【0007】
請求項2によれば、シートが、左右の近くに、剛性の優れた車体強度部材が位置しない車幅方向において3人掛けとされた車幅方向中央のシート部分であっても、シートに対して無理な大きな力を作用させないという点において好ましいものとなる。
【0008】
請求項によれば、シートバックを倒伏位置としてその背面を物置面として有効利用しつつ、この倒伏位置とするために大きく揺動させるための揺動支点に、前方衝突時におけるシートベルトの大きな拘束力が作用してしまう事態を防止できる。
【0009】
請求項によれば、シートに関連させてアンカやリトラクタを配置することができ、シート以外の他の部材との配置関係等を特に考慮する必要がなくなる
【0010】
請求項によれば、ウェブが乗員の背後から引き出されて使用されることに対応して、リトラクタからのウェブの引き出し方向を乗員の背後方向に向うようにさせて、シートベルトの使用上好ましいものとなる。
【0011】
請求項によれば、シートクッションのうち、乗員着座位置の車幅方向中央部分の厚さをリトラクタに邪魔されることなく極力厚くすることが可能となり、乗り心地向上の上で好ましいものとなる。
【0012】
請求項によれば、リトラクタを、シートの付随物としてあらかじめシートに組み込むことが可能になる。また、リトラクタを、シートクッションのフレームというように強度的に優れた部材にしっかりと固定することができる。
【0013】
請求項によれば、リトラクタを、フロアパネルという強度的に優れた部材にしっかりと固定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1、図2において、1はシートであり、運転席、助手席を構成する最前列シートの後方に配置された後席シートとされている。シート1は、シートクッション2と、シートバック3と、シートバック3に着脱自在に取付けられたヘッドレスト4とからなる。シートクッション2のフレーム2aが、図示を略すブラケットを介して、フロアパネル5に取付けられているが、前後方向にスライド可能な取付態様でもよく、あるいは前後方向にスライド不能な取付態様でもよい。
【0015】
シートバック3は、シートクッション2に対して、揺動支点6を中心として前後方向に揺動可能とされている(リクライニング機構)。シートバック3は、前後に大きく揺動可能とされて、前方へ前倒しされてシートクッション2上に略水平状態で重合された前方倒伏位置をとり得る。シートバック3の背面は略平坦面となっており、前方倒伏位置としたときに、シートバック3の背面が、略水平な物置面を構成する。また、シートバック3は、後方へ大きく揺動されて、略水平な後方倒伏位置をとり得るようになっており、この後方倒伏位置では、シートクッション2とシートバック3とが略面一となる大きなフラット面が構成される。
【0016】
シート1は、車幅方向において3人掛けとなっており、その中央に着座される乗員F用として、本発明によるシートベルト装置が適用されている。シートベルト装置は、いわゆる3点式とされている。まず、シートクッション2のフレーム2aの下面のうち、前端部には、第1固定部としてのリトラクタ11が、ボルト等の固定具によって固定されている。乗員Fの左右側方近くにおいてシートクッション2のフレーム2aには、左右一対の第2固定部12および第3固定部13が固定されている。そして、シートバック3の上端部のうち、中央座席用のヘッドレスト4の側方直近には、リング部14aを有するアンカ14が固定されている。アンカ14は、下方に伸びる取付ねじ部14bを、シートバック3のフレームに螺合させることにより、固定されている。
【0017】
リトラクタ11からは、ウェブ15が、後方へ向けて引き出されている。ウェブ15は、シートクッション2の後端に至った後、シートバック3の背後においてシートバック3の背面に沿うようにして上方へ向けて伸び、前記アンカ14のリング部14aに挿通されている。アンカ14を通ったウェブ15は、その先端部が、前記第2固定部12に常時固定されている。
【0018】
前記第3固定部13には、短い連結ワイヤ16等を介して、第1係合部材としてのバックル受入れ部材17が常時固定されている。前記アンカ14と第2固定部12との間のウェブ15は、第2係合部材としてのバックル18のリング部18aに挿通されている。バックル18の係合突起部18bが、前記バックル受け入れ部材17に対して係脱(抜き差し)される。バックル受入れ部材17は、ロック機構を内蔵していて、バックル18が係合されたときには自動的にロック状態となって、バックル17が外れないようにされる。バックル受入れ部材17に設けられたロック操作部材17aを操作することにより、上記ロックが解除されて、バックル18がバックル受入れ部材17から引き抜き可能とされる。
【0019】
ここで、リトラクタ11に関連して、より詳細に説明する。まず、シートクッション2のフレーム2aは、前後方向中間部がもっとも低くされており、乗員Fの尻部が十分沈み込むことが可能な形状とされている(前後方向中間部に対応したシートクッション2のクッション部分がもっとも厚くされている)。シートクッション2の前端部および後端部はそれぞれ、前後方向中間部よりも高い位置にあって、この部分のクッションが薄くされている。
【0020】
リトラクタ11は、フレーム2aの下面に固定されているが、その配置位置は、フレーム2aのうち前端部付近でかつもっとも低い位置よりは十分高い位置に設定されている。リトラクタ11から引き出されたウェブ15は、リトラクタ11の車幅方向位置とほぼ同じような車幅方向位置を保持しつつ後方へ伸びて、シートクッション2後端へ至る。フレーム2aの下面には、ウェブ15がフレーム2a等と干渉するのを防止して、ウェブ15を滑らかに案内するためのガイドローラ21が保持されている。
【0021】
ウェブ15は、シートクッション2の後端つまりシートバック3の下端から、リトラクタ11の車幅方向位置とほぼ同じ車幅方向位置を保持しつつ、シートバック3の背面に沿って上方へ伸び、この上方へ伸びた位置に丁度アンカ14が位置するようにされている。つまり、リトラクタ11の車幅方向位置と、アンカ14の車幅方向位置とがほぼ一致されて、ウェブ15が、リトラクタ11からアンカ14に至るまでの間に、車幅方向へ無理な曲げ力等が作用しないようにされている。実施形態では、図2から明らかなように、リトラクタ11およびアンカ14はそれぞれ、乗員F(が着座される中央座席のうち、車幅方向中間位置)に対して、車幅方向に若干オフセットされた位置に設定されている(車幅方向のうち乗員Fの肩部付近に位置するようにオフセット)。
【0022】
前方衝突時には、ウェブ15による乗員Fへの拘束力が、3つの固定部11〜13によって支承される。この拘束力は、シートバック3を前方へ揺動させようとする力としても作用するが、リトラクタ11つまりシートクッション2のフレーム2aによっても受け持たれるため、シートバック3の揺動支点6に無理な大きな力が作用するのが防止される。
【0023】
図1において、リトラクタを、シートクッション2の前後方向略中間部に配置することもでき、このような位置に配置されたリトラクタを符号11Bでもって区別して示す。また、リトラクタを、シートクッション2の後端部に配置することもでき、このような位置に配置されたリトラクタを符号11Cでもって区別して示す。なお、リトラクタ11Bはフロアパネル5に固定され、リトラクタ11Cはフレーム2aに固定された場合を示してあるが、シートクッション2の下方位置であれば、リトラクタをフレーム2aに固定するか、フロアパネル5に固定するかは任意に選択できる。
【0024】
以上実施形態について説明したが、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側面一部断面図。
【図2】図1の正面図図。
【符号の説明】
1:シート
2:シートクッション
3:シートバック
5:フロアパネル
6:シートバックの揺動支点
11:リトラクタ(第1固定部)
12:第2固定部
13:第3固定部
14:アンカ
15:ウェブ
17:バックル受入れ部材
18:バックル
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seat belt device for a vehicle.
[0002]
[Prior art]
Many of the vehicle seat belt devices are so-called three-point seat belts. That is, the web (belt) pulled out from the retractor as the first fixed portion is passed through an anchor (guide) disposed near the shoulder portion of the occupant seated on the seat, and the leading end of the web is moved to the occupant's shoulder. While fixing to the 2nd fixing | fixed part of the left right side one side, the web between this anchor and the 2nd fixing | fixed part is detachably fixed to the 3rd fixing | fixed part of the other side of a passenger | crew's right and left side. ing. In such a three-point seat belt, the lower part of the occupant's body is restrained across the vehicle width direction, and can be restrained obliquely in a pave-like shape from the shoulder to the lower part of the body, and thus has sufficient restraint.
[0003]
Passengers sitting in the left and right parts of the driver's seat, front passenger seat, and rear seat are located near either one of the left and right sides with a rigid body strength member such as a pillar. It becomes possible to fully satisfy the point of fixation. On the other hand, for an occupant seated in the central part of the rear seat, for example, a vehicle body strength member with excellent rigidity is not positioned near the left and right, so selection of the fixing position of the retractor is a big problem. Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-169301 discloses a device for fixing a retractor to a seat back.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
As described in the above publication, when the retractor is provided on the seat back, the seat back is normally connected to the seat cushion so that it can swing in the front-rear direction, that is, reclining, so that the occupant can be prevented during a frontal collision. A large restraining force is concentrated and applied to the swing fulcrum of the reclining mechanism (the amount of connection between the seat cushion and the seat back).
[0005]
The present invention has been made in consideration of the above-described circumstances. The purpose of the present invention is to restrict the occupant with a three-point seat belt even when there is no vehicle body strength member near the occupant. An object of the present invention is to provide a vehicle seat belt device in which the arrangement position is devised so that a large restraining force at the time of a frontal collision does not adversely affect the seat.
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the following solution is adopted in the present invention. That is, as described in claim 1 in the claims,
The web pulled out from the retractor as the first fixing portion is passed through an anchor disposed in the vicinity of the shoulder of the occupant seated on the seat, and the leading end of the web is connected to the second on the left and right side of the occupant. In the vehicle seat belt device, the web between the anchor and the second fixing portion is detachably fixed to the third fixing portion on the other side of the left and right side of the occupant while being fixed to the fixing portion.
The seat comprises a seat cushion having a seat cushion frame extending in the longitudinal direction of the vehicle body and a cushion portion supported on the seat cushion frame, and a seat back disposed on the rear end side of the seat cushion,
The front end portion of the seat cushion frame is inclined so as to be higher than the middle portion in the front-rear direction of the seat cushion frame on the rear side of the front end portion of the seat cushion frame,
The seat cushion portion is thinner in the region of the front end portion of the seat cushion frame than the region of the middle portion in the front-rear direction of the seat cushion frame with respect to the thickness in the vertical direction,
The seat comprises a rear seat,
The floor panel below the seat cushion is provided with a bulging portion that bulges upward from the occupant's foot height in the lower region of the front end portion of the seat cushion frame,
The front end portion of the seat cushion frame is bent in the upper region of the bulging portion, and a protrusion that is the highest position among the front end portions of the seat cushion frame is formed at the front end portion of the seat cushion frame. ,
The retractor is arranged on the lower surface side of the protrusion . A preferred mode based on the above solution is as described in claim 2 and the following claims.
[0006]
【The invention's effect】
According to the first aspect, since the large restraining force applied to the web at the time of a frontal collision is distributed and received in addition to the connecting portion between the seat back and the seat cushion, it does not cause an excessively large force to act on the seat. This is preferable in terms of points. In addition, the retractor is disposed at a position where it cannot be seen in the normal use state of the seat, such as below the seat cushion, which is preferable from the viewpoint of appearance.
Further, the front end portion of the seat cushion frame is inclined so as to be higher than the middle portion in the front-rear direction of the seat cushion frame on the rear side of the front end portion of the seat cushion frame, and the seat cushion portion is related to the vertical thickness thereof. The submarine phenomenon of the occupant at the time of a forward collision (a phenomenon in which the body slides down at the beginning of the collision) because the area at the front end of the seat cushion frame is thinner than the area at the middle in the front-rear direction of the seat cushion frame It is preferable for preventing the above.
[0007]
According to claim 2, even if the seat is a seat portion in the center in the vehicle width direction in which three seats are seated in the vehicle width direction in which the vehicle body strength member having excellent rigidity is not located near the left and right, Therefore, it is preferable in that it does not apply an excessive force.
[0008]
According to the third aspect of the present invention, the seatback is set to the swinging fulcrum for swinging the seat back to the lying position while effectively using the seat back as the lying position and making the back position as the storage surface. It is possible to prevent a situation in which the binding force acts.
[0009]
According to the fourth aspect , the anchor and the retractor can be arranged in relation to the sheet, and there is no need to particularly consider the arrangement relationship with other members other than the sheet .
[0010]
According to claim 5 , the web is pulled out from behind the occupant and used, and the direction in which the web is pulled out from the retractor is directed toward the occupant's back direction. It will be a thing.
[0011]
According to the sixth aspect , it is possible to increase the thickness of the seat cushion in the center portion in the vehicle width direction of the occupant seating position as much as possible without being obstructed by the retractor, which is preferable for improving the ride comfort. .
[0012]
According to the seventh aspect , the retractor can be incorporated in the sheet in advance as an accessory of the sheet. Further, the retractor can be firmly fixed to a member excellent in strength such as a frame of a seat cushion.
[0013]
According to the eighth aspect of the present invention, the retractor can be firmly fixed to a member excellent in strength such as a floor panel.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In FIGS. 1 and 2, reference numeral 1 denotes a seat, which is a rear seat disposed behind the front row seat constituting the driver seat and the passenger seat. The seat 1 includes a seat cushion 2, a seat back 3, and a headrest 4 that is detachably attached to the seat back 3. The frame 2a of the seat cushion 2 is attached to the floor panel 5 via a bracket (not shown). However, the seat cushion 2 may be attached in a manner that allows sliding in the front-rear direction or in a manner that does not allow sliding in the front-rear direction.
[0015]
The seat back 3 can swing with respect to the seat cushion 2 in the front-rear direction about the swing fulcrum 6 (reclining mechanism). The seat back 3 can be largely swung back and forth, and can take a forward lying position where the seat back 3 is tilted forward and superposed on the seat cushion 2 in a substantially horizontal state. The back surface of the seat back 3 is a substantially flat surface, and the back surface of the seat back 3 constitutes a substantially horizontal storage surface when set to the forward lying position. Further, the seat back 3 is greatly swung rearward so that a substantially horizontal backward lying position can be taken, and the seat cushion 2 and the seat back 3 are substantially flush with each other at the backward lying position. A large flat surface is constructed.
[0016]
The seat 1 has three seats in the vehicle width direction, and the seat belt device according to the present invention is applied to the occupant F seated at the center thereof. The seat belt device is a so-called three-point system. First, a retractor 11 as a first fixing portion is fixed to a front end portion of the lower surface of the frame 2a of the seat cushion 2 by a fixing tool such as a bolt. Near the left and right sides of the occupant F, a pair of left and right second fixing portions 12 and a third fixing portion 13 are fixed to the frame 2 a of the seat cushion 2. And the anchor 14 which has the ring part 14a is being fixed to the side of the upper end part of the seat back 3 near the side of the headrest 4 for center seats. The anchor 14 is fixed by screwing a mounting screw portion 14 b extending downward to the frame of the seat back 3.
[0017]
From the retractor 11, the web 15 is pulled out rearward. After reaching the rear end of the seat cushion 2, the web 15 extends upward behind the seat back 3 along the back surface of the seat back 3, and is inserted into the ring portion 14 a of the anchor 14. The tip of the web 15 that has passed through the anchor 14 is always fixed to the second fixing portion 12.
[0018]
A buckle receiving member 17 as a first engaging member is always fixed to the third fixing portion 13 via a short connecting wire 16 or the like. The web 15 between the anchor 14 and the second fixing portion 12 is inserted into a ring portion 18a of a buckle 18 as a second engagement member. The engagement protrusion 18 b of the buckle 18 is engaged with (removed from or inserted into) the buckle receiving member 17. The buckle receiving member 17 has a built-in lock mechanism, and is automatically locked when the buckle 18 is engaged so that the buckle 17 is not removed. By operating a lock operating member 17 a provided on the buckle receiving member 17, the lock is released and the buckle 18 can be pulled out from the buckle receiving member 17.
[0019]
Here, it demonstrates in detail regarding the retractor 11. FIG. First, the frame 2a of the seat cushion 2 has the lowest middle portion in the front-rear direction, and is shaped so that the butt of the occupant F can sufficiently sink (the seat cushion 2 corresponding to the middle portion in the front-rear direction). The cushion part is thickest). Each of the front end portion and the rear end portion of the seat cushion 2 is higher than the middle portion in the front-rear direction, and the cushion of this portion is thinned.
[0020]
The retractor 11 is fixed to the lower surface of the frame 2a, and the position of the retractor 11 is set at a position sufficiently higher than the lowest position near the front end of the frame 2a. The web 15 pulled out from the retractor 11 extends rearward while maintaining a vehicle width direction position substantially the same as the position of the retractor 11 in the vehicle width direction, and reaches the rear end of the seat cushion 2. On the lower surface of the frame 2a, a guide roller 21 for holding the web 15 smoothly by preventing the web 15 from interfering with the frame 2a and the like is held.
[0021]
The web 15 extends upward along the back surface of the seat back 3 from the rear end of the seat cushion 2, that is, the lower end of the seat back 3, while maintaining substantially the same vehicle width direction position as the retractor 11 in the vehicle width direction. The anchor 14 is positioned exactly at the position extending upward. That is, the position in the vehicle width direction of the retractor 11 and the position in the vehicle width direction of the anchor 14 are substantially matched, and an unreasonable bending force or the like in the vehicle width direction between the web 15 and the anchor 14 is reached. Has been made to not work. In the embodiment, as is clear from FIG. 2, the retractor 11 and the anchor 14 are slightly offset in the vehicle width direction with respect to the occupant F (the middle position in the vehicle width direction of the central seat on which the occupant is seated). The position is set (offset to be located near the shoulder of the occupant F in the vehicle width direction).
[0022]
At the time of a frontal collision, the restraining force to the occupant F by the web 15 is supported by the three fixing portions 11 to 13. This restraining force acts as a force for swinging the seat back 3 forward, but is also received by the retractor 11, that is, the frame 2 a of the seat cushion 2. Large force is prevented from acting.
[0023]
In FIG. 1, a retractor can also be arrange | positioned in the front-back direction substantially intermediate part of the seat cushion 2, and the retractor arrange | positioned in such a position is distinguished and shown with the code | symbol 11B. Moreover, a retractor can also be arrange | positioned at the rear-end part of the seat cushion 2, and the retractor arrange | positioned in such a position is shown with the code | symbol 11C. The retractor 11B is fixed to the floor panel 5 and the retractor 11C is fixed to the frame 2a. However, if the retractor 11B is below the seat cushion 2, the retractor 11B is fixed to the frame 2a or the floor panel 5 It can be arbitrarily selected whether to fix to.
[0024]
Although the embodiments have been described above, the object of the present invention is not limited to those explicitly described, but also implicitly includes providing what is substantially preferred or expressed as an advantage.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial cross-sectional side view illustrating an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of FIG.
[Explanation of symbols]
1: Seat 2: Seat cushion 3: Seat back 5: Floor panel 6: Swing fulcrum of seat back 11: Retractor (first fixed part)
12: Second fixing portion 13: Third fixing portion 14: Anchor 15: Web 17: Buckle receiving member 18: Buckle

Claims (8)

第1固定部としてのリトラクタから引き出されたウェブを、シートに着座された乗員の肩部付近に配置されたアンカを経由させて、該ウェブの先端部を乗員の左右側方一方側の第2固定部に固定すると共に、該アンカと第2固定部との間にあるウェブを乗員の左右側方他方側の第3固定部に着脱自在に固定するようにした車両のシートベルト装置において、
前記シートが、車体前後方向に延びるシートクッションフレームと該シートクッションフレーム上に支えられるクッション部分とを有するシートクッションと、該シートクッションの後端部側に配置されるシートバックと、からなり、
前記シートクッションフレームの前端部が、該シートクッションフレームの前端部よりも後方側における該シートクッションフレームの前後方向中間部よりも高くなるように傾斜され、
前記シートクッション部分が、その上下方向厚みに関し、前記シートクッションフレームの前後方向中間部の領域よりも前記シートクッションフレームの前端部の領域において、薄くされ、
前記シートが、後席シートからなり、
前記シートクッション下方におけるフロアパネルに、前記シートクッションフレームの前端部の下方領域において、乗員足元高さよりも上方に向けて膨出する膨出部が設けられ、
前記シートクッションフレームの前端部が、前記膨出部の上方領域において、屈曲されて、該シートクッションフレームの前端部に該シートクッションフレームの前端部の中で最も高い位置となる突部が形成され、
前記突部の下面側に前記リトラクタが配置されている、
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。
The web pulled out from the retractor as the first fixing portion is passed through an anchor disposed in the vicinity of the shoulder of the occupant seated on the seat, and the leading end of the web is connected to the second on the left and right side of the occupant. In the vehicle seat belt device, the web between the anchor and the second fixing portion is detachably fixed to the third fixing portion on the other side of the left and right side of the occupant while being fixed to the fixing portion.
The seat comprises a seat cushion having a seat cushion frame extending in the longitudinal direction of the vehicle body and a cushion portion supported on the seat cushion frame, and a seat back disposed on the rear end side of the seat cushion,
The front end portion of the seat cushion frame is inclined so as to be higher than the middle portion in the front-rear direction of the seat cushion frame on the rear side of the front end portion of the seat cushion frame,
The seat cushion portion is thinner in the region of the front end portion of the seat cushion frame than the region of the middle portion in the front-rear direction of the seat cushion frame with respect to the thickness in the vertical direction,
The seat comprises a rear seat,
The floor panel below the seat cushion is provided with a bulging portion that bulges upward from the occupant's foot height in the lower region of the front end portion of the seat cushion frame,
The front end portion of the seat cushion frame is bent in the upper region of the bulging portion, and a protrusion that is the highest position among the front end portions of the seat cushion frame is formed at the front end portion of the seat cushion frame. ,
The retractor is disposed on the lower surface side of the protrusion,
A vehicle seat belt device.
請求項1において、
前記シートが、車幅方向において3人掛けとされた車幅方向中央のシート部分である、
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。
In claim 1,
The seat is a seat portion in the center in the vehicle width direction in which three people are seated in the vehicle width direction.
A vehicle seat belt device.
請求項1又は2において、
前記シートバックが、前倒しされて前記シートクッション上に略水平状態で重合された倒伏位置をとり得るようにされ、
前記倒伏位置にある該シートバックの背面が、物置面となるようにほぼ平坦面として構成されている、
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。
In claim 1 or 2,
The seat back is adapted to be able to take a lying position where it is tilted forward and polymerized in a substantially horizontal state on the seat cushion,
The back surface of the seat back in the lying position is configured as a substantially flat surface to be a storage surface,
A vehicle seat belt device.
請求項1〜3のいずれか1項において、
前記アンカが、前記シートバックの上端部に固定され、
前記リトラクタから引き出されたウェブが、前記シートクッション後端より前記シートバック背面に沿って上方へ向けて伸びて、前記アンカを通るように配設されている、
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。
In any one of Claims 1-3,
The anchor is fixed to the upper end of the seat back;
The web pulled out from the retractor extends upward along the back of the seat back from the rear end of the seat cushion, and is arranged to pass through the anchor.
A vehicle seat belt device.
請求項1〜4のいずれか1項において、
前記ウェブが、前記リトラクタから後方へ向けて引き出されている、
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。
In any one of Claims 1-4,
The web is pulled backward from the retractor;
A vehicle seat belt device.
請求項1〜5のいずれか1項において、
前記リトラクタが、前記シートクッションに着座される乗員に対して、車幅方向にオフセットして配置され、
前記アンカも、前記リトラクタと車幅方向において同じ位置となるように、前記シートクッションに着座される乗員に対して車幅方向にオフセットされている、
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。
In any one of Claims 1-5,
The retractor is disposed offset in the vehicle width direction with respect to an occupant seated on the seat cushion,
The anchor is also offset in the vehicle width direction with respect to the occupant seated on the seat cushion so as to be in the same position in the vehicle width direction as the retractor.
A vehicle seat belt device.
請求項1〜6のいずれか1項において、
前記リトラクタが、前記シートクッションのシートクッションフレーム下面に固定されている、
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。
In any one of Claims 1-6,
The retractor is fixed to a lower surface of a seat cushion frame of the seat cushion;
A vehicle seat belt device.
請求項1〜のいずれか1項において、
前記リトラクタが、前記シートクッション下方におけるフロアパネルに固定されている、
ことを特徴とする車両のシートベルト装置。
In any one of Claims 1-6 ,
The retractor is fixed to a floor panel below the seat cushion,
A vehicle seat belt device.
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