JP3928018B2 - フロンのプラズマアーク分解方法及び装置 - Google Patents

フロンのプラズマアーク分解方法及び装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オゾン層を破壊するフロンを分解して無害化する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地球の成層圏オゾン層の破壊、南極オゾンホール等を引き起こしているフロンの生産を中止して、成層圏オゾン破壊能力の小さいフロン(HCFC)、塩素を含まない代替フロン(HFC)等の代替物質の開発が近年の重要な課題となっている。
【0006】
このオゾン層を破壊するクロロフルオロカーボンCFCが、大気に流出すると対流圏から高度30Km付近の成層圏に徐々に達して、紫外線によって分解された塩素原子が発生し、この塩素原子がオゾンO3 を破壊する。オゾン層が破壊されると、オゾン層が生物に有害な短波長紫外線UV−Aの吸収能力が低下する。短波長紫外線は、地上に達するエネルギー量が少ないが、白内症、皮膚の免疫能の低下、皮膚癌の増加等人間の健康を害することが知られている。
【0007】
大気に流出したフロンの総量に比べて、単位時間あたり成層圏で光分解されるフロンの総量はごくわずかであるので、フロンの滞留帰還は、数十年から数百年の長年月となり、光分解で生成された塩素原子がオゾン層を破壊し続ける。したがって、使用済みのフロンを回収する回収技術の開発も続けられている。
【0008】
冷媒としてクーラに使用されたフロンは、機器から漏れて大気に流出し、また半導体エッチングに使用されたフロンを含む廃液からも、密閉していないと、フロンが大気に流出し、さらに、回収したフロンも保管中に滴れて大気に流出しやすいので、回収したフロンを出来るだけ早く無害化しなければならない。
【0009】
また、回収したフロンを無害化する装置に運搬する途中においても、回収したフロンが、漏れて大気に流出する。したがって、回収したフロンを無害化する装置は、大形の装置を集中的に設備するよりも、小形の装置を多数分散して設備することが望ましい。
【0010】
しかし、小形の装置を多数分散して設備するときは、設備台数の合計の設備費及びランニングコストが、集中的に設備する大形の装置の設備費及びランニングコストよりも高価にならないようにしなければならない。また、多数の人が取り扱えるように、操作の単純化、保守の容易化等も課題となり、このような要望を満たすフロンの分解技術の開発も重要である。
【0011】
したがって、CFCの生産を中止し、オゾン層を破壊しない代替物質の開発だけでなく、生産済みのCFCを大気に流出させないように回収して無害化することも重要な課題である。
【0021】
従来技術1(特開昭60−154200)は、分解炉中に供給された空気に高電圧をかけて高温度のプラズマ中に有害物質を投入することによって、有害物質を熱分解する空気アークプラズマを使用した技術である。しかし、この従来技術1には、公報の第1図及び発明の詳細な説明の項に記載されているとおり、「プラズマ・バーナ12中のプラズマ・アークは、アークをスピンする環状電場コイル36,38によって安定化されるか一直線上にされる。」こと及び「有機液体がプラズマ・バーナに供給される。」ことが記載されている。したがって、従来技術1は、プラズマを有機液体に十分に接触させるためには、アークをスピンする環状電場コイル36,38が必須であり、装置が大形化する。また、従来技術1は、有機液体がプラズマ・バーナの電極26及び28に直接に接触する構造になっているために、電極の消耗が極めて大である。
【0022】
従来技術2(特開平5 −84324 )は、分解炉中にアルゴンと水素との混合ガスを注入し、電極間に高電圧を印加して混合ガスをプラズマ状にするとともに、交流磁場発生器によってプラズマを回転振動させてプラズマ発生領域を拡大させ、その炉中に有害物質を投入すると、有害物質が原子状に解離してプラズマと接触混合しやすくなり、有害物質を効率よく安定に処理するアークプラズマを使用した技術である。
この従来技術2は、アルゴンと水素との混合ガスを使用しているので、非常に高温度であり、強力な還元雰囲気での分解で反応を単純化できるために、従来の空気プラズマ発生ガスを使用した装置に比べて、分解炉容積を低減できることを効果としている。
【0023】
従来技術3(特開平7 −24081 )は、プラズマトーチ及びチャンバ(反応炉)内の圧力を大気圧以下の減圧状態に保持しているのでプラズマが安定に維持でき、また水蒸気と有機ハロゲン化合物の混合ガスとをプラズマトーチ内に直接導入するようにしているので有機ハロゲン化合物を効率よく分解することが可能となる。
更に、プラズマによって分解された有機ハロゲン化合物排ガスを、アルカリ性水溶液によって急冷することでダイオキシン類の発生を抑圧するとができる高周波誘導プラズマを使用した技術である。
【0024】
従来技術4は、「Plasma Chemistry and Plasma Processing Vol.13, No.3, 1993 」に記載された特定フロンの分解に熱アルゴンプラズマを用いた技術である。この従来技術4に使用された実験装置において、アルゴンプラズマ噴射は、大気圧下で銅製ノズルの陽極とタングステン製ロッドとの間の放電により生じ、反応ガス(フロン)は反応部分の入り口(プラズマアーク発生装置の下方)から注入している。
【0025】
先願技術は、本出願人が平成7年11月21日に出願したフロンのプラズマアーク反応方法及び装置の技術である。
図2は、フロンをプラズマアーク分解する先願技術のプラズマトーチ10Aとそのプラズマトーチ10Aに電力を供給するプラズマ電源装置20とを示すプラズマトーチ説明図である。
【0026】
同図において、プラズマ拘束ノズル13は、電極支持体11の外周に配置されて酸素を含むプラズマガス1を流出させてアークプラズマ3aを通過させる直径13dの貫通孔を有し、プラズマアーク電源装置20のスタート電流供給用プラス端子23tに接続される。
【0027】
反応ノズル(プラス電極)14は、プラズマ拘束ノズル13の外周に配置されて反応させる流量のフロン5を通過させる直径14d及びプラズマアーク3aが接触してフロンと反応する直線部分の長さ又は直線部分と傾斜部分との長さ14fの貫通孔を有し、プラズマアーク電源装置20のアーク電流供給用プラス端子24tに接続される。
冷却ブラケット15は、電極兼用反応ノズル14を着脱可能に支持すると共に冷却する。
【0028】
先願技術のフロンのプラズマアーク反応方法は、上記の反応装置が接続された後で、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間に、酸素を含むプラズマガス1を供給した後でスタート電流Isを通電して、図示していないパイロットアークを発生させ、プラズマ拘束ノズル13から電極兼用反応ノズル14に、アーク電流Ipを通電してプラズマアーク3aを発生させ、プラズマアーク3aが安定した後で、プラズマ拘束ノズル13と電極兼用反応ノズル14との間にフロン5を供給して、反応させる流量のフロンをプラズマアーク中を通過させて、プラズマガス1の酸素とフロンとを分解反応させ、炭酸ガスと塩素とフッ素とに分離する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術1から従来技術3までの技術は、いずれもプラズマ発生領域を拡大するために、交流磁場又は高周波コイルを使用しているので、大形の高周波発振器を必要とし、プラズマとハロゲン化合物との反応装置が大形化し、設備費が高価になる。
また、従来技術4は、アルゴンプラズマ噴射を使用しているために、アーク電圧が低くて入熱が少なく反応ガスの処理流量が少なく、また高価なアルゴンガスをプラズマ噴射に使用しているために、ランニングコストが上昇する。
【0031】
上記の先願技術は、プラズマ拘束ノズル13と電極兼用反応ノズル14との間に、プラズマジェットを形成する気体4(圧縮空気)とフロン5とを供給して、反応させる流量のフロン5をプラズマジェット3jの中を通過させて、圧縮空気の酸素とフロンとを分解反応させているので、分離した塩素及びフッ素が導電性を必要とする陽極を兼用した電極兼用反応ノズル14を腐食する。
【0032】
本発明が解決しようとする課題は、次のとおりである。
(1)回収したフロンを無害化する装置に運搬する途中で、回収したフロンが漏れて大気に流出することを防止するために、大形の装置を集中的に設備するよりも、小形の装置を多数分散して設備することができるフロンのプラズマアーク分解方法及び装置を提供すること。
【0034】
(2)小形の装置を多数分散して設備しても、設備台数の合計の設備費及びランニングコストが、集中的に設備する大形の装置よりも高価にならないようなフロンのプラズマアーク分解方法及び装置を提供すること。
【0035】
(3)多数の人が取り扱えるようにするために、操作を単純にし、保守を容易にすることができるフロンのプラズマアーク分解方法及び装置を提供すること。
【0036】
(4)上記の課題を解決した先願技術を改良して、さらにプラズマ拘束ノズル及び反応ノズルの腐食消耗を少なくし交換時間を減少させることによって、ランニングコストを引き下げることができるフロンのプラズマアーク分解方法及び装置を提供すること。
【0040】
【課題を解決するための手段】
本発明は、オゾン層を破壊するフロンを分解して無害化する方法及び装置のうち、フロンをプラズマアーク3aによって分解反応させるプラズマ分解方法及び装置に関するものである。以下、後述する図3乃至図5に示す符号を添付して、請求項ごとに構成を説明する。
【0041】
請求項1のフロンのプラズマアーク分解方法は、電極12の外周にプラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズル13を配置し、プラズマ拘束ノズル13の外周から下方までプラズマジェット3jを形成する気体4を通過させる直径及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズル14を配置し、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間にプラズマガス1を供給して電極12と陽極ノズル14の極点Pとの間でプラズマアーク3aを発生させ、プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4を供給し、陽極ノズル14の下方からフロン5を供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0042】
請求項2のフロンのプラズマアーク分解方法は、請求項1の方法において、陽極ノズル14の下方から反応ノズル15の上方までの間でフロン5を供給する方法であって、
電極12の外周にプラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズル13を配置し、プラズマ拘束ノズル13の外周から下方までプラズマジェット3jを形成する気体4を通過させる直径及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズル14を配置し、陽極ノズル14の下方にプラズマジェット3jを形成する気体4及びフロン5を通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズル15を配置し、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間にプラズマガス1を供給して電極12と陽極ノズル14の極点Pとの間でプラズマアーク3aを発生させ、プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4を供給し、陽極ノズル14の下方から反応ノズル15の上方までの間でフロン5を供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0043】
請求項3の分解方法は、請求項1の方法において、陽極ノズル14の下方にアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4及びフロン5を通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズル15を配置し、反応ノズル15の上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロン5を供給する方法であって、
電極12の外周にプラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズル13を配置し、プラズマ拘束ノズル13の外周から下方までプラズマジェット3jを形成する気体4を通過させる直径及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズル14を配置し、陽極ノズル14の下方にプラズマジェット3jを形成する気体4及びフロン5を通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズル15を配置し、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間にプラズマガス1を供給して電極12と陽極ノズル14の極点Pとの間でプラズマアーク3aを発生させ、プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4を供給し、反応ノズル15の上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロン5を供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0044】
請求項4の反応方法は、請求項1の方法において、フロン5と共に水又は水蒸気6を供給する方法であって、
電極12の外周にプラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズル13を配置し、プラズマ拘束ノズル13の外周から下方までプラズマジェット3jを形成する気体4を通過させる直径及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズル14を配置し、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間にプラズマガス1を供給して電極12と陽極ノズル14の極点Pとの間でプラズマアーク3aを発生させ、プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4を供給し、陽極ノズル14の下方からフロン5と共に水又は水蒸気6を供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0045】
請求項5の分解方法は、請求項2の方法において、フロン5と共に水又は水蒸気6を供給する方法であって、
電極12の外周にプラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズル13を配置し、プラズマ拘束ノズル13の外周から下方までプラズマジェット3jを形成する気体4を通過させる直径及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズル14を配置し、陽極ノズル14の下方にプラズマジェット3jを形成する気体4及びフロン5を通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズル15を配置し、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間にプラズマガス1を供給して電極12と陽極ノズル14の極点Pとの間でプラズマアーク3aを発生させ、プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4を供給し、陽極ノズル14の下方から反応ノズル15の上方までの間でフロン5と共に水又は水蒸気6を供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0046】
請求項6の分解方法は、請求項3の方法において、フロン5と共に水又は水蒸気6を供給する方法であって、
電極12の外周にプラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズル13を配置し、プラズマ拘束ノズル13の外周から下方までプラズマジェット3jを形成する気体4を通過させる直径及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズル14を配置し、陽極ノズル14の下方にプラズマジェット3jを形成する気体4及びフロン5を通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズル15を配置し、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間にプラズマガス1を供給して電極12と陽極ノズル14の極点Pとの間でプラズマアーク3aを発生させ、プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4を供給し、反応ノズル15の上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロン5と共に水又は水蒸気6を供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0047】
請求項7の分解方法は、請求項1乃至請求項6の方法において、アルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4及び電極12とプラズマ拘束ノズル13との間に供給するプラズマガス1が、酸素を含む気体であるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0048】
請求項8の分解方法は、請求項1乃至請求項6の方法において、アルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4が、圧縮空気であるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0049】
請求項9の分解方法は、請求項1乃至請求項6の方法において、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間に供給するプラズマガス1が、圧縮空気であるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0050】
請求項10の分解方法は、請求項1乃至請求項6の方法において、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間に供給するプラズマガス1が、アルゴンガスであるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0051】
請求項11の分解方法は、請求項1乃至請求項6の方法において、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間に供給するプラズマガス1が、窒素ガスであるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0052】
請求項12の分解方法は、請求項2又は請求項3又は請求項5又は請求項6の方法において、陽極ノズル14の材質が高導電物質であって、反応ノズル15の材質が耐腐食物質であるフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0053】
請求項13の分解方法は、請求項2又は請求項3又は請求項5又は請求項6の方法において、反応ノズル15の上方から中心方向に貫通させた投入孔から投入するフロン5又はフロン5と水もしくは水蒸気6とを旋回させながらプラズマジェット3jの中に投入するフロンのプラズマアーク分解方法である。
【0054】
請求項14の分解装置は、請求項3又は6の方法を実施する装置であって、
プラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔を有して電極12の外周に配置したプラズマ拘束ノズル13と、プラズマジェット3jを形成する気体4を通過させる直径及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有してプラズマ拘束ノズル13の外周から下方まで配置した陽極ノズル14と、プラズマジェット3jを形成する気体4及びフロン5を通過させる直径及び長さの貫通孔を有して陽極ノズル14の下方に配置した反応ノズル15とを備えて、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間にプラズマガス1を供給して電極12と陽極ノズル14の極点Pとの間でプラズマアーク3aを発生させ、プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4を供給し、反応ノズル15の上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロン5又はフロン5と水もしくは水蒸気6とを供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解装置である。
【0055】
請求項15の分解装置は、請求項14の装置に、トーチ着脱ハンドル25によって陽極ノズル14と反応ノズル15とを同時に着脱する機構を加えた装置であって、
プラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔を有して電極12の外周に配置したプラズマ拘束ノズル13と、プラズマジェット3jを形成する気体4を通過させる直径及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有してプラズマ拘束ノズル13の外周から下方まで配置した陽極ノズル14と、プラズマジェット3jを形成する気体4及びフロン5を通過させる直径及び長さの貫通孔を有して陽極ノズル14の下方に配置した反応ノズル15とを備えたプラズマトーチ10Aを、プラズマトーチ支持体17によって、反応ノズル15を冷却する冷却ブラケット16に取り付け、プラズマトーチ支持体17にトーチ着脱ハンドル25を取り付けて、トーチ着脱ハンドル25によって、陽極ノズル14と反応ノズル15とを着脱する構造にして、電極12とプラズマ拘束ノズル13との間にプラズマガス1を供給して電極12と陽極ノズル14の極点Pとの間でプラズマアーク3aを発生させ、プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4を供給し、反応ノズル15の上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロン5又はフロン5と水もしくは水蒸気6とを供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解装置である。
【0056】
請求項16の分解装置は、請求項15の装置において、冷却ブラケット16に、ステンレス鋼、インコネル系金属、ハステロイ等の耐腐食材を使用するフロンのプラズマアーク分解装置である。
【0057】
請求項17の分解装置は、請求項14又は請求項15の装置において、反応ノズル15に、インコネル系金属、ハステロイ、内面に金又は白金をコーティングした耐腐食材を使用するフロンのプラズマアーク分解装置である。
【0060】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の「フロンのプラズマアーク分解方法」に適用するためのフロンを分解して無害化するフロン分解無害化方法の原理図である。
【0062】
図1おいて、後述する図3のプラズマアーク電源装置20から電気エネルギーを供給してプラズマアーク3aを発生させておき、フロン5を供給してプラズマジェット3jの700〜1000度の高温度でフロンを分解すると、後述する反応1によって、分解ガスが発生する。この分解ガスに水又は水蒸気6を供給すると、反応2によって、フッ化水素HFと塩化水素HCl とが発生する。
さらに、水酸化カルシウムを供給すると、反応3によって、中和無害化された固体のホタル石(フッ化カルシウムCa F2 )と塩化カルシウムCa Cl2とが発生する。このホタル石はサブマージアーク溶接用のフラックスその他の溶剤として、また塩化カルシウムは道路等の不凍結剤として、再利用することができる。
【0064】
本発明の「フロンのプラズマアーク分解方法及び分解装置」に適用するための図1のフロン分解無害化方法の原理について説明する。
(1)プラズマ分解装置10は、後述する図3のプラズマアーク電源装置20から電気エネルギーを供給してプラズマアーク3aを発生させる。
(2)プラズマ拘束ノズル13の外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4、例えば、圧縮空気4を供給し、プラズマジェット3jを発生させる。
(3)陽極ノズル14の下方からフロン5、例えば、「フロン12」(CCl2F2 )を供給すると、プラズマジェット3jの高温度によって、プラズマ拘束ノズル13と陽極ノズル14との間に供給した圧縮空気4の酸素O2 と「フロン12」とが下記の反応1をして、炭酸ガスCO2 とフッ素F2 と塩素Cl2との分解ガスが発生する。
(4)この分解ガスに水又は水蒸気(H2 O)6を供給すると、下記の反応2によって、フッ化水素HFと塩化水素HCl とが発生する。
(5)さらに、水酸化カルシウムCa (OH)2 を供給すると下記の反応3によって、中和無害化された固体のホタル石であるフッ化カルシウムCa F2 と塩化カルシウムCa Cl2とが発生する。
【0066】
Figure 0003928018
【0070】
【実施例】
図3乃至図5を参照して、本発明の実施例の構成について説明する。
【0072】
図3(A)は、本発明のフロンのプラズマアーク分解方法を実施する「プラズマアーク分解装置10」の内の「プラズマトーチ10A」とそのプラズマトーチ10Aに電力を供給する「プラズマ電源装置20」とを示すプラズマトーチ説明図である。図3(B)は、図3(A)の反応ノズル15の旋回投入孔15h部分の「イーイ」断面図である。
図4は、本発明のフロンのプラズマアーク分解方法を実施するプラズマ分解装置10の構成の実施例を示す図である。
図5は、図4のプラズマ分解装置10の構成の実施例を示す図の内のプラズマトーチ10Aの一部断面図である。
【0080】
図3乃至図5に示すプラズマ分解装置の構成図について、図3を中心に説明する。以下の説明で、図4又は図5を参照するときは符号の後に括弧書きで図面の番号を示す。
図3乃至図5の構成図において、電極(マイナス電極)12は電極支持体11に支持され、電極支持体11はプラズマアーク電源装置20のアーク電流供給用マイナス端子20tに接続される。このプラズマアーク電源装置20は、プラズマアーク電流を出力するプラズマアーク電流出力回路21、パイロットアーク電流を出力するためのスタート電流制限素子22、パイロットアーク電流を通電・停止するスタート電流供給スイッチ素子23及びプラズマアーク電流を通電・停止するプラズマアーク電流供給スイッチ素子24から構成される。
【0082】
プラズマ拘束ノズル13は電極支持体11の外周に配置されてプラズマガス1を流出させて図示していないパイロットアークを発生させ、続いてパイロットアークによって発生するプラズマアーク3aを通過させる直径の貫通孔13hを有し、プラズマアーク電源装置20のスタート電流供給用プラス端子23tに接続される。この発生したプラズマアーク3aは、圧縮空気4と共にプラズマジェット3jを形成する。
【0084】
陽極ノズル(プラス電極)14は、プラズマ拘束ノズル13の外周から下方までアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点Pを形成させる部分の長さの貫通孔を有し、プラズマジェット3jを通過させる直径14d(図5)及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さ14k(図5)の貫通孔14hを有している。この陽極ノズル14は、プラズマアーク電源装置20のアーク電流供給用プラス端子24tに接続される。
【0086】
反応ノズル15は、陽極ノズル14の下部に、反応させる流量のフロン5を旋回投入させる直径15d(図5)の旋回投入孔15hを有し、 フロン5を通過させる直径15g(図5)及びプラズマジェット3jが接触してフロン5と分解反応する部分の長さ15k(図5)の貫通孔15jを有している。
【0088】
プラズマトーチ10Aは、電極支持体11に支持された電極12と、プラズマ電極支持体11の外周に配置された拘束ノズル13と、プラズマ拘束ノズル13の外周から下方まで配置された陽極ノズル14と、陽極ノズル14の下方に配置された反応ノズル15とを備えている。
このプラズマトーチ10Aの陽極ノズル14は、プラズマトーチ支持体17(図4)によって、反応ノズル15を冷却する冷却ブラケット16(図4)に取り付けている。
さらに、このプラズマトーチ10Aは、プラズマトーチ支持体17にトーチ着脱ハンドル25(図4)を取り付けて、トーチ着脱ハンドル25によって、陽極ノズル14と反応ノズル15とを着脱することができる。
【0090】
本発明のフロンのプラズマアーク分解方法は、上記の分解装置の接続を終わって、プラズマ拘束ノズル13と陽極ノズル14との間に、圧縮空気4を供給した後、 電極12とプラズマ拘束ノズル13との間に、プラズマガス1を供給した後でスタート電流Isを通電して、図示していないパイロットアークを発生させ、プラズマ拘束ノズル13から陽極ノズル14に、プラズマアーク電流Ipを通電してプラズマアーク3aを発生させ、プラズマアーク3aが安定した後で、反応ノズル15のフロン旋回投入孔15h(図5)にフロン5を供給して、反応させる流量のフロン5をプラズマジェット3j中を通過させて、プラズマジェット3jとフロン5とを分解反応させ、炭酸ガスCO2 とフッ素F2 と塩素Cl2とに分離する。
【0100】
図3を参照して、本発明の動作の実施例について説明する。
(1)ハフニウム電極(マイナス電極)12を支持した電極支持体11に、プラズマアーク電源装置20のアーク電流供給用マイナス端子20tを接続する。
(2)プラズマアーク3aを通過させる直径13dの貫通孔13hを有し、電極支持体11の外周に配置されたプラズマ拘束ノズル13に、プラズマアーク電源装置20のスタート電流供給用プラス端子23tを接続する。
(3)プラズマジェット3jを通過させる直径14d及びプラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の長さ14kの貫通孔14hを有し、プラズマ拘束ノズル13の外周に配置された陽極ノズル(プラス電極)14に、プラズマアーク電源装置20のアーク電流供給用プラス端子24tを接続する。
【0102】
(4)プラズマ拘束ノズル13と陽極ノズル14との間に、プラズマジェット3jを形成する気体4(4[kg/cm2 ]で23[l /min ]の圧縮空気)を供給し、 電極12とプラズマ拘束ノズル13との間に、プラズマガス1(4[kg/cm2 ]で35[l /min ]の圧縮空気)を供給した後で、スタート電流Isを通電して図示していないパイロットアークを発生させる。
(5)ハフニウム電極12と陽極ノズル14(プラス電極)との間に240[V]の電圧を印加して、プラズマ拘束ノズル13から陽極ノズル14に、プラズマアーク電流Ip=60[A]を通電してプラズマアーク3aを発生させる。
【0106】
(6)プラズマアーク3aが安定した後で、反応ノズル15のフロン旋回投入孔15hに、「フロン12」(CCl2F2 )を供給して、分解反応させる流量35[l /min ]のフロン5をプラズマジェット3jの中に通過させると、プラズマジェット3jの高温度によって、「フロン12」CCl2F2 と圧縮空気4に含まれた酸素O2 とが、
CCl2F2 +O2 →CO2 +F2 +Cl2(反応1 )
に示す反応をして、炭酸ガスCO2 とフッ素F2 と塩素Cl2との分解ガスが発生する。
【0108】
(7)この分解ガスに水又は水蒸気6を供給すると、
2H2 O+F2 +Cl2→O2 +2HF+2HCl (反応2)
に示す反応をして、フッ化水素HFと塩化水素HCl とが発生する。
【0110】
(8)これらのガスを水酸化カムシウムCa (OH)2 の旋回対流している溶液中にパブリングする形で供給すると、水酸化カルシウムCa (OH)2 とフッ化水素HFとが、
Ca (OH)2 +2HF→Ca F2 +2H2 O(反応3)
に示す反応をして、中和無害化された水と固体のホタル石Ca F2 とが発生すると共に、水酸化カルシウムCa (OH)2 と塩化水素HCl とが、
Ca (OH)2 +2HCl →Ca Cl2+2H2 O
に示す反応をして、中和無害化された水と塩化カルシウムCa Cl2とが発生する。
【0120】
図3の実施例の構成部品の寸法及び分解条件は、次のとおり選定している。
プラズマ拘束ノズル13の貫通孔13hの直径13dを1. 6[mm]とする。陽極ノズル14の貫通孔14hのプラズマジェット3jが通過する部分の直径14dを6[mm]とし、陽極ノズル14の極点Pを形成させる部分の貫通孔長さ14kを25[mm]とする。
反応ノズル15のフロン5をプラズマジェット3jに旋回し投入させる旋回投入孔15hの直径15dを2[mm]とし、反応ノズル15のプラズマジェット3j及びフロン5が通過する部分の直径15gを10[mm]とし、反応ノズル15の貫通孔15iのプラズマジェット3jとフロン5とが接触し分解反応する部分の長さ15kを120[mm]とする。
【0121】
上記の実施例で選定した各直径及び長さは、ハフニウム電極11を使用し、23[l /min ]の圧縮空気4を供給し、プラズマアーク電流Ip=60[A]を通電し、「フロン12」(CCl2F2 )を供給して、分解反応させる流量35[l /min ]のフロン5だけを供給したときに、プラズマアーク3aが安定し、分解反応させる種類及び流量のフロン5を略完全に反応させることができるように定められている。
【0122】
したがって、電極12の種類、プラズマガス1の種類及びその流量、プラズマアーク電流Ip、反応させるフロン5の種類及びその流量等の使用条件によって適正値が異なるので、これらの使用条件に対応させて、
(1)プラズマガス1及びプラズマアーク3aを通過させることができるプラズマ拘束ノズル13の貫通孔13hの直径13dを選定し、
(2)プラズマジェット3jを通過させる陽極ノズル14の貫通孔14hの直径14dを選定し、
プラズマアーク3aの極点Pを形成させる部分の陽極ノズル14の長さ14kを選定する。
【0124】
(3)さらに、反応させるフロン5を旋回投入する旋回投入孔15hの直径15d及び図3(B)に示す旋回水平角度15θと旋回垂直角度15ψ(図5)とを選定し、
(4)反応させる流量のフロン5を通過させると共に、プラズマジェット3jに接触させ分解反応することができる貫通孔15jの直径15g(図5)を選定し、
プラズマジェット3jが接触してフロン5と略完全に反応させることができる反応ノズル15の貫通孔15jの部分の長さ15k(図5)を選定し、最柊的に、プラズマアーク3aが安定し、分解反応させる種類及び流量のフロン5を略完全に反応させることができるように選定すればよい。
【0130】
図3乃至図5の実施例において、次のように変形することができる。
(1)プラズマガス1として圧縮空気を使用したが、アルゴン、窒素又は圧縮空気より膜分離処理した高純度窒素ガスをプラズマガス1に使用して、電極の消耗を少なくすることができる。
(2)プラズマアーク分解装置10の反応ノズル15のフロン分解反応部分の貫通孔15jに、プラズマジェット3jとフロン5とを十分に接触させるための直径15d及び旋回水平角度15θ、旋回垂直角度15ψの旋回投入孔15hを設けて、反応ノズル15の分解反応部分の貫通孔15jの全周表面までプラズマジェット3jとフロン5とを略完全に接触分解させることによって、フロン5がプラズマジェット3jの十分な距離を通過して、フロン5と略完全に反応させることができる。
【0132】
(3)プラズマアーク分解装置10の反応ノズル15をフッ素及び塩素による腐食の少ない材質のステンレス鋼、インコネル系金属又はハステロイを使用して、フッ素及び塩素による反応ノズル15の腐食を少なくすることができる。
(4)プラズマアーク分解装置10の冷却ブラケット16を、フッ素及び塩素による腐食の少ない材質のステンレス鋼、インコネル系金属又はハステロイを使用して、フッ素及び塩素による冷却ブラケット16の腐食を少なくすることができる。
(5)酸素を含んだプラズマガス1を使用するときは、電極12の材料としてハフニウムHf 、ルテニウム等のイリジウム系金属のイットリウム酸化物及びその化合物を使用することによって高融点の酸化物を形成させて、電極の耐消耗性を向上させることができる。
(6)また、酸素を含んだプラズマガス1を使用するときは、窒素発生装置を用いて圧縮空気から膜分離処理を行い高純度の窒素ガスを取り出しプラズマガス1として使用することにより、電極の耐消耗性を向上させることができる。
【0140】
前述した図4及び図5において、16aは冷却ブラケット冷却水入口金具であり、16bは冷却ブラケット冷却水出口金具である。17はプラズマトーチ支持体であり、18aは、アルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体4、例えば、圧縮空気4の供給口であり、18bは、フロン5及び水又は水蒸気6の供給口である。25は、プラズマトーチ支持体17に取り付けられ、陽極ノズル14と反応ノズル15とを着脱するトーチ着脱ハンドルである。
【1000】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項17のフロンのプラズマアーク分解方法及び装置は、次の効果を有する。
【1001】
請求項1の分解方法は、アルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェット3jを形成する気体中でプラズマアーク3aを発生させてアーク電圧を上昇させ陽極ノズル14の極点を下方に移すことができ入熱を大にし、かつ陽極ノズル14の下方からフロン5を供給してフロンをプラズマジェット3jで分解反応させているので、陽極ノズル14の消耗を極めて小さくすることができる。
【1002】
請求項2の分解方法は、請求項1の効果に加えて、プラズマアーク3aの極点を形成させる陽極ノズル14とフロン5をプラズマジェット3jで分解反応させる反応ノズル15とを分離しているので、両ノズルの消耗の程度に応じて別々に交換することができる。
【1003】
請求項3の分解方法は、請求項1の効果に加えて、プラズマアーク3aの極点Pを形成させる陽極ノズル14とフロン5をプラズマジェット3jで分解反応させる反応ノズル15とを分離しているので、両ノズルの消耗の程度に応じて別々に交換することができ、さらに反応ノズル15からフロン5を供給しているので、陽極ノズル14に分解した炭素が付着したり、フッ素又は塩素で腐食することがなく、交換が反応ノズル15よりも困難な陽極ノズル14の消耗をさらに減少させることができる。
【1004】
請求項4の分解方法は、請求項1の効果に加えて、フロンが分解して発生した化合力の強いフッ素及び塩素をフッ化水素及び塩化水素に化合させることによって、陽極ノズル14の下方の腐食を低減させることができる。
【1005】
請求項5の分解方法は、請求項2の効果に加えて、フロンが分解して発生した化合力の強いフッ素及び塩素をフッ化水素及び塩化水素に化合させることによって、陽極ノズル14の下方の腐食を低減させることができる。
【1006】
請求項6の分解方法は、請求項3の効果に加えて、フロンが分解して発生した化合力の強いフッ素及び塩素をフッ化水素及び塩化水素に化合させることによって、陽極ノズル14の下方の腐食を低減させることができる。
【1007】
請求項7の分解方法は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6の効果に加えて、プラズマアーク3aの発生に必要なプラズマガス1及びプラズマジェット3jを形成する気体4に酸素を含む気体を使用すると、フロンの分解の反応に多量に必要とする酸素と共用することができるので、ガスボンベを1種類少なくすることができる。
【1008】
請求項8の分解方法は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6の効果に加えて、プラズマジェット3jを形成する気体4を、プラズマフロンの分解の反応に必要な酸素を含む圧縮空気で供給するのでランニングコストを下げることができる。
【1009】
請求項9の分解方法は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6の効果に加えて、プラズマアーク3aの発生に必要なプラズマガス1を圧縮空気で供給するので、ガスボンベを1種類少なくすることができ、さらにランニングコストを下げることができる。
【1010】
請求項10の分解方法は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6の効果に加えて、交換が反応ノズル15よりも困難な電極12及びプラズマ拘束ノズル13の消耗をさらに減少させることができる。
【1011】
請求項11の分解方法は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6の効果に加えて、交換が反応ノズル15よりも困難な電極12及びプラズマ拘束ノズル13の消耗を減少させることができ、さらにアルゴンガスよりもランニングコストを下げることができる。
【1012】
請求項12の分解方法は、請求項2又は請求項3又は請求項5又は請求項6の効果に加えて、プラズマアーク3aの極点Pが発生する陽極ノズル14に高導電物質を使用し、フロンが分解して腐食性ガスが発生する反応ノズル15に耐腐食物質を使用することができるので、両ノズルの消耗をそれぞれ減少させることができる。
【1013】
請求項13の分解方法は、請求項2又は請求項3又は請求項5又は請求項6の効果に加えて、反応ノズル15の上方から中心方向に貫通させた投入孔から投入するフロン5又はフロン5と水もしくは水蒸気6とが、プラズマジェット3jと十分に接触して分解反応を促進することができる。
【1014】
請求項14の分解装置は、請求項3又は請求項6のプラズマアーク分解方法を実施する装置であり、請求項3又は請求項6と同じ効果を有する。
【1015】
請求項15の分解装置は、請求項14を実施する装置が有する効果に加えて、トーチ着脱ハンドル25によって、陽極ノズル14と反応ノズル15とを着脱することができるので、陽極ノズル14と反応ノズル15とのいずれも、交換が容易である。
【1016】
請求項16の分解装置は、プラズマアーク分解装置10から脱着交換が容易でない冷却ブラケット16に、ステンレス鋼、インコネル系金属、ハステロイ等の耐腐食材を使用することによって、保守作業を軽減することができる。
【1017】
請求項17の分解装置は、反応ノズル15に、インコネル系金属、ハステロイ、内面に金又は白金をコーティングした耐腐食材を使用することによって、保守作業を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の「フロンのプラズマアーク分解方法」に適用するためのフロンを分解して無害化するフロン分解無害化方法の原理図である。
【図2】図2は、フロンをプラズマアーク分解する先願技術のプラズマトーチ10Aとそのプラズマトーチ10Aに電力を供給するプラズマ電源装置20とを示すプラズマトーチ説明図である。
【図3】図3(A)は、本発明のフロンのプラズマアーク分解方法を実施する「プラズマアーク分解装置10」の内の「プラズマトーチ10A」とそのプラズマトーチ10Aに電力を供給する「プラズマ電源装置20」とを示すプラズマトーチ説明図である。図3(B)は、図3(A)の反応ノズル15の旋回投入孔15h部分の「イーイ」断面図である。
【図4】図4は、本発明のフロンのプラズマアーク分解方法を実施するプラズマ分解装置10の構成の実施例を示す図である。
【図5】図5は、図4のプラズマ分解装置10の構成の実施例を示す図の内のプラズマトーチ10Aの一部断面図である。
【符号の説明】
1 プラズマガス
3a プラズマアーク
3j プラズマジェット
4 プラズマジェットを形成する気体(例えば、圧縮空気)
5 フロン
6 水又は水蒸気
10 プラズマアーク分解装置
10A プラズマトーチ
11 電極支持体
12 電極(マイナス電極)
13 プラズマ拘束ノズル
13h プラズマ拘束ノズルの貫通孔
13d プラズマ拘束ノズルの貫通孔の直径
14 陽極ノズル(プラス電極)
14h 陽極ノズルの貫通孔
14d 陽極ノズルの貫通孔のプラズマジェットを通過させる部分の直径
14k 陽極ノズルの貫通孔のプラズマアークの極点を形成させる部分の長さ
15 反応ノズル
15h 反応ノズルのフロン及び水又は水蒸気の旋回投入孔
15d 反応ノズルのフロン及び水又は水蒸気の旋回投入孔の直径
15θ 反応ノズルのフロン及び水又は水蒸気の旋回投入孔の旋回水平角度
15ψ 反応ノズルのフロン及び水又は水蒸気の旋回投入孔の旋回垂直角度
15e 反応ノズルのフロン旋回投入部分上部の貫通孔の直径
15f 反応ノズルのフロン旋回投入部分上部の貫通孔の長さ
15j 反応ノズルのプラズマジェットとフロンとが分解反応する部分の貫通孔
15g 反応ノズルの貫通孔のプラズマジェットとフロンとが分解反応する部分の直径
15k 反応ノズルの貫通孔のプラズマジェットとフロンとが分解反応する部分の長さ
16 冷却ブラケット
16a 冷却ブラケット冷却水入口金具
16b 冷却ブラケット冷却水出口金具
17 プラズマトーチ支持体
18a 圧縮空気供給口
18b フロン及び水又は水蒸気供給口
20 プラズマアーク電源装置
20t アーク電流供給用マイナス端子
21 プラズマアーク電流出力回路
22 スタート電流制限素子
23 スタート電流供給スイッチ素子
23t スタート電流供給用プラス端子
24t アーク流供給用プラス端子
24 プラズマアーク電流供給スイッチ素子
25 トーチ着脱ハンドル

Claims (17)

  1. プラズマアークによってフロンを分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法において、電極の外周にプラズマアークを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズルを配置し、前記プラズマ拘束ノズルの外周から下方までプラズマジェットを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点を形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズルを配置し、前記電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間にプラズマガスを供給して前記電極と前記陽極ノズルの極点との間でプラズマアークを発生させ、前記プラズマ拘束ノズルの外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体を供給し、前記陽極ノズルの下方からフロンを供給してフロンをプラズマジェットで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法。
  2. プラズマアークによってフロンを分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法において、電極の外周にプラズマアークを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズルを配置し、前記プラズマ拘束ノズルの外周から下方までプラズマジェットを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点を形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズルを配置し、前記陽極ノズルの下方に前記アルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体及びフロンを通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズルを配置し、前記電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間にプラズマガスを供給して前記電極と前記陽極ノズルの極点との間でプラズマアークを発生させ、前記プラズマ拘束ノズルの外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体を供給し、前記陽極ノズルの下方から反応ノズルの上方までの間でフロンを供給してフロンをプラズマジェットで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法。
  3. プラズマアークによってフロンを分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法において、電極の外周にプラズマアークを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズルを配置し、前記プラズマ拘束ノズルの外周から下方までプラズマジェットを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点を形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズルを配置し、前記陽極ノズルの下方に前記プラズマジェットを形成する気体及びフロンを通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズルを配置し、前記電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間にプラズマガスを供給して前記電極と前記陽極ノズルの極点との間でプラズマアークを発生させ、前記プラズマ拘束ノズルの外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体を供給し、前記反応ノズルの上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロンを供給してフロンをプラズマジェットで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法。
  4. プラズマアークによってフロンを分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法において、電極の外周にプラズマアークを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズルを配置し、前記プラズマ拘束ノズルの外周から下方までプラズマジェットを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点を形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズルを配置し、前記電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間にプラズマガスを供給して前記電極と前記陽極ノズルの極点との間でプラズマアークを発生させ、前記プラズマ拘束ノズルの外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体を供給し、前記陽極ノズルの下方からフロンと共に水又は水蒸気を供給してフロンをプラズマジェットで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法。
  5. プラズマアークによってフロンを分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法において、電極の外周にプラズマアークを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズルを配置し、前記プラズマ拘束ノズルの外周から下方までプラズマジェットを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点を形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズルを配置し、前記陽極ノズルの下方に前記プラズマジェットを形成する気体及びフロンを通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズルを配置し、前記電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間にプラズマガスを供給して前記電極と前記陽極ノズルの極点との間でプラズマアークを発生させ、前記プラズマ拘束ノズルの外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体を供給し、前記陽極ノズルの下方から反応ノズルの上方までの間でフロンと共に水又は水蒸気を供給してフロンをプラズマジェットで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法。
  6. プラズマアークによってフロンを分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法において、電極の外周にプラズマアークを通過させる直径の貫通孔を有するプラズマ拘束ノズルを配置し、前記プラズマ拘束ノズルの外周から下方までプラズマジェットを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点を形成させる部分の長さの貫通孔を有する陽極ノズルを配置し、前記陽極ノズルの下方に前記プラズマジェットを形成する気体及びフロンを通過させる直径及び長さの貫通孔を有する反応ノズルを配置し、前記電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間にプラズマガスを供給して前記電極と前記陽極ノズルの極点との間でプラズマアークを発生させ、前記プラズマ拘束ノズルの外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体を供給し、前記反応ノズルの上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロンと共に水又は水蒸気を供給してフロンをプラズマジェットで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解方法。
  7. アルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体及び電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間に供給するプラズマガスが、酸素を含む気体である請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6に記載のフロンのプラズマアーク分解方法。
  8. アルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体が、圧縮空気である請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6に記載のフロンのプラズマアーク分解方法。
  9. 電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間に供給するプラズマガスが、圧縮空気である請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6に記載のフロンのプラズマアーク分解方法。
  10. 電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間に供給するプラズマガスが、アルゴンガスである請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6に記載のフロンのプラズマアーク分解方法。
  11. 電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間に供給するプラズマガスが、窒素ガスである請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6に記載のフロンのプラズマアーク分解方法。
  12. 陽極ノズルの材質が高導電物質であって、反応ノズルの材質が耐腐食物質である請求項2又は請求項3又は請求項5又は請求項6に記載のフロンのプラズマアーク分解方法。
  13. 反応ノズルの上方から中心方向に貫通させた投入孔から投入するフロン又はフロンと水もしくは水蒸気とを旋回させながらプラズマジェットの中に投入する請求項2又は請求項3又は請求項5又は請求項6に記載のフロンのプラズマアーク分解方法。
  14. プラズマアークによってフロンを分解反応させるフロンのプラズマアーク分解装置において、プラズマアークを通過させる直径の貫通孔を有して電極の外周に配置したプラズマ拘束ノズルと、プラズマジェットを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点を形成させる部分の長さの貫通孔を有して前記プラズマ拘束ノズルの外周から下方まで配置した陽極ノズルと、前記プラズマジェットを形成する気体及びフロンを通過させる直径及び長さの貫通孔を有して前記陽極ノズルの下方に配置した反応ノズルとを備えて、前記電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間にプラズマガスを供給して前記電極と前記陽極ノズルの極点との間でプラズマアークを発生させ、前記プラズマ拘束ノズルの外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体を供給し、前記反応ノズルの上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロン又はフロンと水もしくは水蒸気とを供給してフロンをプラズマジェットで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解装置。
  15. プラズマアークによってフロンを分解反応させるフロンのプラズマアーク分解装置において、プラズマアークを通過させる直径の貫通孔を有して電極の外周に配置したプラズマ拘束ノズルと、プラズマジェットを形成する気体を通過させる直径及びプラズマアークの極点を形成させる部分の長さの貫通孔を有して前記プラズマ拘束ノズルの外周から下方まで配置した陽極ノズルと、前記プラズマジェットを形成する気体及びフロンを通過させる直径及び長さの貫通孔を有して前記陽極ノズルの下方に配置した反応ノズルとを備えたプラズマトーチを、プラズマトーチ支持体によって、前記反応ノズルを冷却する冷却ブラケットに取り付け、前記プラズマトーチ支持体にトーチ着脱ハンドルを取り付けて、トーチ着脱ハンドルによって、前記陽極ノズルと前記反応ノズルとを着脱する構造にして、前記電極と前記プラズマ拘束ノズルとの間にプラズマガスを供給して前記電極と前記陽極ノズルの極点との間でプラズマアークを発生させ、前記プラズマ拘束ノズルの外周上方からアルゴンガスよりもアーク電圧が高いプラズマジェットを形成する気体を供給し、前記反応ノズルの上方に中心方向に貫通させた投入孔からフロン又はフロンと水もしくは水蒸気とを供給してフロンをプラズマジェットで分解反応させるフロンのプラズマアーク分解装置。
  16. 冷却ブラケットに、ステンレス鋼、インコネル系金属、ハステロイ等の耐腐食材を使用する請求項15に記載のフロンのプラズマアーク分解装置。
  17. 反応ノズルに、インコネル系金属、ハステロイ、内面に金又は白金をコーティングした耐腐食材を使用する請求項14又は請求項15に記載のフロンのプラズマアーク分解装置。
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