JP3926066B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、3色光のバックライトを時分割発光させてフルカラー表示を行う液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のいわゆるオフィスオートメーション(OA)の進展に伴って、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ等に代表されるOA機器が広く使用されるようになっている。更にこのようなオフィスでのOA機器の普及によって、オフィスでも屋外でも使用可能な携帯型のOA機器の需要が発生しており、それらの小型・軽量化が要望されるようになっている。そのような目的を達成するための手段の一つとして液晶表示装置が広く使用されるようになっている。液晶表示装置は、単に小型・軽量化のみならず、バッテリ駆動される携帯型のOA機器の低消費電力化のためには必要不可欠な技術である。
【0003】
ところで、液晶表示装置は大別すると反射型と透過型とに分類される。反射型液晶表示装置は液晶パネルの前面から入射した光線を液晶パネルの背面で反射させてその反射光で画像を視認させる構成であり、透過型は液晶パネルの背面に備えられた光源(バックライト)からの透過光で画像を視認させる構成である。反射型は環境条件によって反射光量が一定しないため視認性に劣るが安価であることから、電卓,時計等の単一色(例えば白/黒表示等)の表示装置として広く普及しているが、マルチカラーまたはフルカラー表示を行うパーソナルコンピュータ等の表示装置としては不向きである。このため、マルチカラーまたはフルカラー表示を行うパーソナルコンピュータ等の表示装置としては一般的に透過型液晶表示装置が使用される。
【0004】
一方、現在のカラー液晶表示装置は、使用される液晶物質の面からSTN(Super Twisted Nematic ) タイプとTFT−TN(Thin Film Transistor-Twisted Nematic)タイプとに一般的に分類される。STNタイプは製造コストは比較的安価であるが、クロストークが発生し易く、また応答速度が比較的遅いため、動画の表示には適さないという問題がある。一方、TFT−TNタイプは、STNタイプに比して表示品質は高いが、液晶パネルの透過率が現状では4%程度しかないため高輝度のバックライトが必要になる。このため、TFT−TNタイプではバックライトによる消費電力が大きくなってバッテリ電源を携帯する場合の使用には問題がある。また、TFT−TNタイプには、応答速度、特に中間調の応答速度が遅い、視野角が狭い、カラーバランスの調整が難しい等の問題もある。
【0005】
また、従来の液晶表示装置は、白色光のバックライトを使用し、3原色のカラーフィルタで白色光を選択的に透過させることによりマルチカラー又はフルカラー表示を行うように構成されたカラーフィルタ型が一般的であった。しかしこのようなカラーフィルタ型では、隣合う3色のカラーフィルタの範囲を1単位として表示画素を構成するため、実質的には解像度が1/3に低下することになる。さらに、カラーフィルタを用いることによって、液晶パネルの透過率が低下するため、カラーフィルタを用いていない場合に比し、輝度も低下する。
【0006】
このような問題を解決すべく、液晶素子として印加電界に対する応答速度が高速な強誘電性液晶素子または反強誘電性液晶素子を使用し、同一画素を3原色で時分割発光させることによってカラー表示を行う液晶表示装置が提案されている(特開平7−281150号公報等)。
【0007】
この液晶表示装置は、数百〜数μ秒オーダの高速応答が可能な強誘電性液晶素子または反強誘電性液晶素子を用いた液晶パネルと、赤,緑,青色光が時分割で発光可能なバックライトとを組み合わせ、液晶素子のスイッチングとバックライトの発光とを同期させることによって、カラー表示を実現する。液晶材料として、強誘電性液晶素子または反強誘電性液晶素子を用いた場合、印加電圧の有無に拘らず液晶分子が基板(ガラス基板)に対して常時平行であるので、視野角が極めて広くなり、実用上問題とならない。さらに、赤,緑,青の発光ダイオード(LED)によるバックライトを用いた場合、各LEDに流す電流を制御することにより、カラーバランスを調整することが可能になる。
【0008】
図11は、従来の液晶表示装置の構成の一例を示すブロック図である。表示制御手段51が有する画像メモリ部52には、液晶パネル53により表示されるべき表示データDDが外部の例えばパーソナルコンピュータ等から与えられる。画像メモリ部52は、この表示データDDを一旦記憶した後、各画素単位のデータ(以下、画素データPDという)をデータドライバ55に対して転送し、データドライバ55はこの転送された画素データPDを出力する。また、表示制御手段51はスキャンドライバ56に対して制御信号を出力し、スキャンドライバ56はこの制御信号に従って液晶パネル53内に備えられた走査線のオン/オフを制御する。さらに、表示制御手段51はバックライト54に駆動電圧を与えてバックライト54が有しているLEDアレイを発光させる。
【0009】
図12は、このような液晶表示装置における従来の表示制御の一例を示すタイムチャートであり、図12(a)はバックライト54の赤,緑,青各色のLEDの発光タイミング、図12(b)は液晶パネル53の各ラインの走査タイミング、図12(c)は液晶パネル53の発色状態を夫々示す。
【0010】
図12(a)に示すとおり、バックライト54のLEDを例えば1/180秒毎に赤,緑,青の順で順次発光させ、それと同期して液晶パネル53の各画素をライン単位でスイッチングすることにより表示を行う。なお、1秒間に60フレームの表示を行う場合、1フレームの期間は1/60秒になり、この1フレームの期間を更に1/180秒ずつの3サブフレームに分割し、例えば図12(a)に示す例では第1番目のサブフレームにおいて赤のLEDを、第2番目のサブフレームにおいて緑のLEDを、第3番目のサブフレームにおいて青のLEDを夫々発光させる。
【0011】
一方、図12(b)に示すとおり、液晶パネル53に対しては赤,緑,青の各色のサブフレーム中にデータ走査を2度行う。但し、1回目の走査(データ書込み走査)の開始タイミング(第1ラインへのタイミング)が各サブフレームの開始タイミングと一致するように、また2回目の走査(データ消去走査)の終了タイミング(最終ラインへのタイミング)が各サブフレームの終了タイミングと一致するようにタイミングを調整する。
【0012】
データ書込み走査にあっては、液晶パネル53の各画素には画素データPDに応じた電圧が供給され、透過率の調整が行われる。これによって、フルカラー表示が可能となる。またデータ消去走査にあっては、データ書込み走査時と同電圧で逆極性の電圧が液晶パネル53の各画素に供給され、液晶パネル53の各画素の表示が消去され、液晶への直流成分の印加が防止される。
【0013】
上述したような液晶表示装置において時分割でカラー表示を行う場合、表示制御手段51がデータドライバ55へ画素データPDを転送する時間(以下、データ転送時間という)が長くなるときは、所定時間内に1フレームを表示することができなくなる。例えば、上述した表示制御の例では1フレームの期間は1/60秒であるが、この場合1フレーム分の画素データPDに係るデータ転送時間が1/60秒よりも長くなる場合は表示ができなくなる。
【0014】
上述したデータ転送時間は、液晶パネル53のパネル構成、画素データPDがデータドライバ55へ入力される場合に用いられるデータ入力線57の本数によって異なる。以下、これらパネル構成及びデータ入力線の本数について説明する。
【0015】
まず、液晶パネル53のパネル構成について図13を参照して説明する。図13は液晶パネル53のパネル構成例を示す模式図である。図13(a)に示すとおり、パネル構成Aでは、液晶パネル53に対してデータドライバ55及びスキャンドライバ56が夫々1つずつ備えられており、データドライバ55には信号線61が接続されており、スキャンドライバ56には走査線62が接続されている。また、図13(b)及び(c)に示すとおり、パネル構成B及びCでは、液晶パネル53に対して2つのデータドライバ55,55及び1つのスキャンドライバ56が備えられており、この2つのデータドライバ55,55は液晶パネル53の上下に夫々配置されている。このパネル構成Bでは、信号線61が一のデータドライバ55及び他のデータドライバ55に対して1本毎に交互に接続されている。またパネル構成Cでは、2つのデータドライバ55,55の夫々に対して同本数の信号線61が接続されており、さらにスキャンドライバ56は上半分の走査線61と下半分の走査線61とを並行して制御することができる。
【0016】
次に、データ入力線57の本数について図14乃至図16を参照して説明する。図14(a)、図15(a)及び図16(a)は、パネル構成A、パネル構成B及びパネル構成Cにおいてデータドライバ55が備えるデータ入力端子が1ポートの場合のデータ入力線の本数を夫々示す模式図であり、図14(b)、図15(b)及び図16(b)は、パネル構成A、パネル構成B及びパネル構成Cにおいてデータドライバ55が備えるデータ入力端子が2ポートの場合のデータ入力線の本数を夫々示す模式図である。
【0017】
なお、上述したような時分割方式のカラー液晶表示装置では、バックライト54の表示色に同期させて色を出すため、データドライバ55には3画素分の画素データPDが同時に入力される。
【0018】
図14(a)に示すとおり、パネル構成Aにおいてデータ入力端子が1ポートの場合、データドライバ55に対しては3画素分の画素データPDを入力するためにデータ入力線の本数は3となる。また図14(b)に示すとおり、パネル構成Aにおいてデータ入力端子が2ポートの場合、データドライバ55に対しては6画素分の画素データPDを入力するためにデータ入力線の本数は6となる。
【0019】
図15(a)に示すとおり、パネル構成Bにおいてデータ入力端子が1ポートの場合、2つのデータドライバ55,55に対して3画素分の画素データPDを夫々入力するためにデータ入力線の本数は6となる。また図15(b)に示すとおり、パネル構成Cにおいてデータ入力端子が2ポートの場合、2つのデータドライバ55,55に対して6画素分の画素データPDを夫々入力するためにデータ入力線の本数は12となる。
【0020】
図16(a)に示すとおり、パネル構成Cにおいてデータ入力端子が1ポートの場合、2つのデータドライバ55,55に対して3画素分の画素データPDを夫々入力するためにデータ入力線の本数は6となる。また図16(b)に示すとおり、パネル構成Cにおいてデータ入力端子が2ポートの場合、2つのデータドライバ55,55に対して6画素分の画素データPDを夫々入力するためにデータ入力線の本数は12となる。
【0021】
上述した液晶パネル53の各パネル構成及びデータ入力端子のポート数毎のデータ転送時間は表1のようになる。データ転送時間が、表1に示すデータ転送時間よりも長くなる場合、1/60秒で1フレームを表示することができなくなる。データ転送時間を短縮するためには、データの転送先である画像メモリ部52の構成について工夫する必要がある。以下、従来の画像メモリ部52の構成例について図17乃至図21を参照して説明する。
【0022】
【表1】
【0023】
(従来例1)
図17は、従来例1の画像メモリ部52を示す構成図であり、データ入力線の本数が6の場合を示している。従来例1において、81R,81G及び81Bは、は外部の例えばパーソナルコンピュータからのアナログの赤色表示信号,緑色表示信号及び青色表示信号をデジタルの赤表示データ,緑表示データ及び青表示データに夫々変換するA/D変換回路である。各A/D変換回路81R,81G及び81Bから出力された赤表示データ,緑表示データ及び青表示データを、データフリップフロップ(D−FF)82R,82G及び82Bがラッチする。ラッチされた各色の表示データは、D−FF82R,82G及び82Bから、メモリ83R,83G及び83Bへ出力され、各メモリは夫々各色の表示データを格納する。赤色表示データ処理回路80Rは、上述したA/D変換回路81R,D−FF82R及びメモリ83Rを有し、緑色表示データ処理回路80Gは、上述したA/D変換回路81G,D−FF82G及びメモリ83Gを有し、青色表示データ処理回路80Bは、上述したA/D変換回路81B,D−FF82B及びメモリ83Bを有している。
【0024】
各メモリ81R,82R及び83Rからの出力はスイッチ回路85によって選択され、スイッチ回路85から出力された1画素分の画素データPDは、6個のD−FF(D−FF86−1,86−2,86−3,86−4,86−5及び86−6)に夫々ラッチされる。
【0025】
パーソナルコンピュータ等から出力された各色の表示信号は、A/D変換回路81R,81G及び81Bにてデジタル処理され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF82R,82G及び82Bにてラッチされ、ラッチされた各色の画素データPDが対応するメモリ83R,83G及び83Bに入力される。
【0026】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト54で全面単色点灯を行い、その表示色用のメモリをスイッチ回路85で選択する。その色の画素データPDは、選択されたメモリからスイッチ回路85を介して、前記画素データPDがD−FF86−1に入力される。以下、同様にしてD−FF86−2,86−3,86−4,86−5及び86−6に画素データPDが夫々入力される。これら6個のD−FFにラッチされた6画素分の画素データPDをデータドライバ55へ同時に出力する。
【0027】
なお、データ入力線の本数が12の場合の表示制御手段51におけるメモリ部であれば、1画素分の画素データPDを夫々ラッチするための12個のD−FFを備えればよい。
【0028】
しかしながら、従来例1におけるデータ転送時間は、メモリ83R,83G及び83Bの動作に要する時間の3倍又は6倍の時間となるので、高速動作をするメモリを使用しなければ表1に示したデータ転送時間を実現することはできない。そこで、表1に示したデータ転送時間を高速動作するメモリを使用することなく実現するために、以下に示す従来例2及び従来例3が提案されている。
【0029】
(従来例2)
図18は、従来例2の画像メモリ部52を示す構成図であり、データ入力線の本数が6の場合を示している。また図19は赤表示データ処理回路80Rを示す構成図である。緑表示データ処理回路80G及び青表示データ処理回路80Bの構成は赤表示データ処理回路80Rの場合と同様であるので、それらの図示及び説明は省略する。なお図18において、図17と同一部分には同一番号を付して説明を省略する。
【0030】
図19に示すとおり、赤表示データ処理回路80Rでは、D−FF82Rに、並列に配された6個のメモリ83−1R,83−2R,83−3R,83−4R,83−5R及び83−6Rが接続されている。また図18に示すとおり、画像メモリ部52は、スイッチ回路85を介して、上述した複数のメモリからの出力をラッチするD−FF86を備えている。
【0031】
パーソナルコンピュータ等から出力された各色の表示信号は、A/D変換回路81R,81G及び81Bにてデジタル処理され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF82R,82G及び82Bにてラッチされ、ラッチされた各色の画素データPDは、1画素毎に各メモリに入力される。
【0032】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト54で全面単色点灯を行い、その表示色用のメモリをスイッチ回路85で選択する。その色の画素データPDは選択されたメモリから、スイッチ回路85を介して6画素分の画素データPDがD−FF86へ読み出され、D−FF86にて6画素分の画素データPDをデータドライバ55へ出力する。
【0033】
なお、データ入力線の本数が12の場合の画像メモリ部52であれば、D−FF82R,82G及び82Bの夫々に対して、並列に配された12個のメモリを接続すればよい。
【0034】
従来例2においては、各メモリの動作に要する時間がデータ転送時間となる。したがって従来例1に比し、表1に示したデータ転送時間を実現することは容易である。
【0035】
(従来例3)
図20は、従来例3の画像メモリ部52を示す構成図であり、データ入力線の本数が6の場合を示している。また図21は従来例3における赤表示データ処理回路80Rを示す構成図である。緑表示データ処理回路80G及び青表示データ処理回路80Bの構成は赤表示データ処理回路80Rの場合と同様であるので、それらの図示及び説明は省略する。なお図18において、図17と同一部分には同一番号を付して説明を省略する。
【0036】
図20に示すとおり、赤表示データ処理回路80Rでは、D−FF82Rに対して、一のフレームの赤表示データを格納する第1メモリ83−11R,83−21R,83−31R,83−41R,83−51R及び83−61Rと、次フレームの赤表示データを格納する第2メモリ83−12R,83−22R,83−32R,83−42R,83−52R及び83−62Rとが並列に接続されている。
【0037】
また図20に示すとおり、この画像メモリ部52は、各第1メモリ及び各第2メモリからの出力を選択するスイッチ回路85−1,85−2,85−3,85−4,85−5及び85−6を備えている。
【0038】
パーソナルコンピュータ等から出力された各色の表示信号は、A/D変換回路81R,81G及び81Bにてデジタル処理され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF82R,82G及び82Bにてラッチされる。ラッチされた各色の画素データPDは第1又は第2メモリに書き込まれる。
【0039】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト54で全面単色点灯を行い、その表示色用の書込み動作がされていない側のメモリ(第1又は第2メモリ)をスイッチ回路85−1,85−2,85−3,85−4,85−5及び85−6で選択する。選択されたメモリから、6画素分の画素データPDがデータドライバ55へ同時に出力される。ここでデータドライバ55に出力される画素データPDは、書き込み処理対象の画素データPDより1フレーム前の画素データPDである。
【0040】
従来例3においては、メモリに対する画素データPDの書き込み処理と読み出し処理とを並行して行うことによって、各メモリの動作に要する時間が短縮されるので、それに応じてデータ転送時間も短縮される。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来例1に比し、従来例2及び従来例3ではデータ転送時間を短縮することができる。しかし従来例2及び従来例3の場合、従来例1の場合よりも備えているメモリの個数が多い。液晶表示装置における他の構成要素と比較してメモリは単価が高いので、メモリの個数が多い場合、コストアップを回避することができない。
【0042】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、表示制御手段におけるメモリ部をメモリの個数の少ない構成にした場合であっても、データ転送時間が長くならず、フルカラー及びフル動画表示を行うことができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る液晶表示装置は、マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチする第1データラッチ部と、第1データラッチ部から与えられる表示データを格納する前記データ入力線の本数の半分の数のメモリを各色毎に備え、各メモリ夫々と切り替え接続され、各メモリ夫々から与えられる3色の表示データをラッチする2個の第2データラッチ部と、ラッチされた3色の表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、前記2個の第2データラッチ部から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記2個の第2データラッチ部を制御する制御手段とを備え、前記駆動部へ出力された3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0044】
第1発明による場合、各色毎に、データ入力線の本数の半分の数の各メモリに表示データを格納し、これら各メモリに切り替え接続された2個の第2データラッチ部が前記表示データを夫々ラッチする。そしてこれら2個の第2データラッチ部の両方が表示データをラッチした場合、各第2データラッチ部を制御する制御手段が、バックライトの時分割発光と同期させて、各第2データラッチ部夫々からデータ入力線を介して駆動部へ表示データを同時に出力させる。表示データを受け付けた駆動部は、バックライトの時分割発光に同期してスイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に走査部が液晶画素電極に対して走査を行うことによって、前記表示データに応じたカラー表示を行う。
【0045】
このように、各メモリと駆動部との間に備えられた2個の第2データラッチ部が、各メモリから読み出される表示データをラッチし、その後にデータ入力線を介して駆動部へ出力する。そのために、データ入力線の本数と同数ではなく、半分の数のメモリで足りる。したがってメモリの個数を少なくすることができるため、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0046】
第2発明に係る液晶表示装置は、マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチするデータラッチ部と、該データラッチ部から与えられる表示データを格納する前記データ入力線の本数と同数のメモリと、前記バックライトの時分割発光に同期して、各メモリ夫々から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記各メモリを制御する制御手段とを備え、前記駆動部へ出力された3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0047】
第2発明による場合、一つのメモリに、1色分ではなく3色分の表示データを格納する。前記各メモリを制御する制御手段が、バックライトの時分割発光と同期させて、各メモリ夫々からデータ入力線を介して駆動部へ3色の表示データを同時に出力させる。
【0048】
このように3色分の表示データを一つのメモリに格納することによって、1色分の表示データを一つのメモリに格納する場合に比し、メモリの個数を3分の1に減らすことができる。したがって、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0049】
第3発明に係る液晶表示装置は、マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチする第1データラッチ部と、第1データラッチ部から与えられる表示データを格納する前記データ入力線の本数の半分の数のメモリと、各メモリ夫々に接続され、各メモリ夫々から与えられる3色の表示データをラッチする2個の第2データラッチ部と、各第2データラッチ部にラッチされた3色の表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、前記各第2データラッチ部から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記各第2データラッチ部を制御する制御手段とを備え、前記駆動部へ出力された3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0050】
第3発明による場合、データ入力線の本数の半分の数の各メモリに、1色分ではなく3色分の表示データを格納し、これら各メモリに接続された2個の第2データラッチ部が前記表示データを夫々ラッチする。そして各第2データラッチ部を制御する制御手段が、バックライトの時分割発光と同期させて、各第2データラッチ部夫々から駆動部へデータ入力線を介して3色の表示データを同時に出力させる。
【0051】
このように3色分の表示データを一つのメモリに格納することによって、1色分の表示データを一つのメモリに格納する場合に比し、メモリの個数を3分の1に減らすことができる。さらに、各メモリと駆動部との間に備えられた2個の第2データラッチ部が、各メモリから読み出される表示データをラッチし、その後にデータ入力線を介して駆動部へ出力する。そのために、データ入力線の本数と同数ではなく、半分の数のメモリで足りる。したがってさらにメモリの個数を少なくすることができるため、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0052】
第4発明に係る液晶表示装置は、マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチする第1データラッチ部と、第1データラッチ部から与えられる一のフレームの3色の表示データを格納する前記データ入力線の本数の半分の数の第1メモリと、第1データラッチ部から与えられる次フレームの3色の表示データを格納する第1メモリと同数の第2メモリとを各色毎に備え、第n(n:自然数)フレームにおける3色の表示データを第1又は第2メモリに書き込み始めるタイミングに同期して、第2又は第1メモリに書き込まれている第(n−1)フレームにおける3色の表示データを読み出し始めるように、前記第1及び第2メモリを制御する第1制御手段と、各第1及び第2メモリ夫々と切り替え接続され、各第1又は第2メモリから読み出される前記表示データをラッチする2個の第2データラッチ部と、ラッチされた表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、前記2個の第2データラッチ部から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記2個の第2データラッチ部を制御する第2制御手段とを備え、前記駆動部へ出力された各フレームにおける3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0053】
第4発明による場合、3色の表示データ毎に、一のフレームの表示データを格納する第1メモリと、次フレームの表示データを格納する第2メモリとを備え、各色の表示データを第1又は第2メモリに書き込むときに、書き込まれていない第1又は第2メモリから表示データを読み出すように、第1制御手段が制御する。そして読み出された表示データは、各第1及び第2メモリに切り替え接続された2個の第2データラッチ部によってラッチされる。そしてこれら2個の第2データラッチ部の両方が表示データをラッチした場合、各第2データラッチ部を制御する第2制御手段が、バックライトの時分割発光と同期させて、各第2データラッチ部夫々からデータ入力線を介して駆動部へ各フレームにおける表示データを同時に出力させる。表示データを受け付けた駆動部は、バックライトの時分割発光に同期してスイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に走査部が液晶画素電極に対して走査を行うことによって、前記表示データに応じたカラー表示を行う。
【0054】
したがって、メモリに対する表示データの書き込み処理と読み出し処理とを並行して行うことになり、各メモリの動作に要する時間が短縮されるので、それに応じてデータ転送時間も短縮される。
【0055】
さらに、各第1及び第2メモリと駆動部との間に備えられた2個の第2データラッチ部が、各第1又は第2メモリから読み出される表示データをラッチし、その後にデータ入力線を介して駆動部へ出力することによって、データ入力線の本数と同数ではなく、半分の数のメモリで足りる。したがってメモリの個数を少なくすることができるため、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0056】
第5発明に係る液晶表示装置は、マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチするデータラッチ部と、該データラッチ部から与えられる一のフレームの3色の表示データを格納する前記データ入力線の本数と同数の数の第1メモリと、該データラッチ部から与えられる次フレームの3色の表示データを格納する第1メモリと同数の第2メモリと、第n(n:自然数)フレームにおける3色の表示データを第1又は第2メモリに書き込み始めるタイミングに同期して、第2又は第1メモリに書き込まれている第(n−1)フレームにおける3色の表示データを読み出し始め、しかも第1又は第2メモリに格納された3色の表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、第1又は第2メモリから前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、第1及び第2メモリを制御する制御手段とを備え、前記駆動部へ出力された各フレームにおける3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0057】
第5発明による場合、1色分ではなく3色分の表示データを格納する複数の第1及び第2メモリを備える。各第1メモリは一のフレームの表示データを格納し、また各第2メモリは次フレームの表示データを格納する。そして3色の表示データを第1又は第2メモリに書き込むときに、書き込まれていない第1又は第2メモリから表示データを読み出すように、制御手段が制御する。さらに制御手段は、バックライトの時分割発光と同期させて、各第1又は第2メモリ夫々からデータ入力線を介して駆動部へ3色の表示データを同時に出力させる。
【0058】
したがって、メモリに対する表示データの書き込み処理と読み出し処理とを並行して行うことになり、各メモリの動作に要する時間が短縮されるので、それに応じてデータ転送時間も短縮される。
【0059】
さらに、各第1及び第2メモリが3色分の表示データを格納することによって、各メモリが1色分の表示データを格納する場合に比し、メモリの個数を3分の1に減らすことができる。したがって、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0060】
第6発明に係る液晶表示装置は、マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチする第1データラッチ部と、第1データラッチ部から与えられる一のフレームの3色の表示データを格納する前記データ入力線の本数の半分の数の第1メモリと、第1データラッチ部から与えられる次フレームの3色の表示データを格納する第1メモリと同数の第2メモリと、第n(n:自然数)フレームにおける3色の表示データを第1メモリ又は第2メモリに書き込み始めるタイミングに同期して、第2又は第1メモリに書き込まれている第(n−1)フレームにおける3色の表示データを読み出し始めるように、前記第1及び第2メモリを制御する第1制御手段と、各第1及び第2メモリ夫々に接続され、各第1又は第2メモリから読み出される3色の表示データをラッチする2個の第2データラッチ部と、前記各第2データラッチ部にラッチされた表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、前記各第2データラッチ部から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記各第2データラッチ部を制御する第2制御手段とを備え、前記駆動部へ出力された各フレームにおける3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0061】
第6発明による場合、1色分ではなく3色分の表示データを格納する複数の第1及び第2メモリを備え、さらにこれら各メモリに接続された2個の第2データラッチ部を備える。各第1メモリは一のフレームの表示データを格納し、また各第2メモリは次フレームの表示データを格納する。そして3色の表示データを第1又は第2メモリに書き込むときに、書き込まれていない第1又は第2メモリから表示データを読み出すように、第1制御手段が制御する。読み出された表示データは、各第1及び第2メモリに接続された2個の第2データラッチ部によってラッチされる。そしてこれら2個の第2データラッチ部の両方が表示データをラッチした場合、各第2データラッチ部を制御する第2制御手段が、バックライトの時分割発光と同期させて、各第2データラッチ部夫々からデータ入力線を介して駆動部へ各フレームにおける表示データを同時に出力させる。表示データを受け付けた駆動部は、バックライトの時分割発光に同期してスイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に走査部が液晶画素電極に対して走査を行うことによって、前記表示データに応じたカラー表示を行う。
【0062】
したがって、メモリに対する表示データの書き込み処理と読み出し処理とを並行して行うことになり、各メモリの動作に要する時間が短縮されるので、それに応じてデータ転送時間も短縮される。
【0063】
また、3色分の表示データを一つのメモリに格納することによって、1色分の表示データを一つのメモリに格納する場合に比し、メモリの個数を3分の1に減らすことができる。
【0064】
さらに、各第1及び第2メモリと駆動部との間に備えられた2個の第2データラッチ部が、各第1又は第2メモリから読み出される表示データをラッチし、その後にデータ入力線を介して駆動部へ出力することによって、データ入力線の本数と同数ではなく、半分の数のメモリで足りる。したがってさらにメモリの個数を少なくすることができるため、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の液晶表示装置の構成を示すブロック図、図2はその液晶パネル及びバックライトの模式的断面図、及び図3はその装置の全体の構成例を示す模式図である。
【0066】
図1において、21,22は図2に断面構造が示されている液晶パネル及びバックライトを夫々示している。バックライト22は図2に示されているように、赤,緑,青の各色を発光するLEDアレイ7と、導光及び光拡散板6とで構成されている。
【0067】
図2及び図3で示されているように、液晶パネル21は上層(表面)側から下層(背面)側に、偏光フィルム1,ガラス基板2,共通電極3,ガラス基板4,偏光フィルム5をこの順に積層して構成されており、ガラス基板4の共通電極3側の面にはマトリクス状に配列された液晶画素電極(ピクセル電極)40,40…が形成されている。これら共通電極3及びピクセル電極40間には後述するデータドライバ32及びスキャンドライバ33等よりなる駆動部50が接続されている。データドライバ32は、信号線42を介してTFT41と接続されており、スキャンドライバ33は、走査線43を介してTFT41と接続されている。TFT41はデータドライバ32及びスキャンドライバ33によりオン/オフ制御される。また個々のピクセル電極41は、TFTによりオン/オフ制御される。そのため、信号線42及びTFT41を介して与えられるデータドライバ32からの信号により、個々のピクセルの透過光強度が制御される。
【0068】
ガラス基板4上のピクセル電極40,40…の上面には配向膜12が、共通電極3の下面には配向膜11が夫々配置され、これらの配向膜11,12に液晶物質が充填されて液晶層13が形成される。なお、14は液晶層13の層厚を保持するためのスペーサである。
【0069】
バックライト22は、液晶パネル21の下層(背面)側に位置し、発光領域を構成する導光及び光拡散板6の端面に臨ませた状態でLEDアレイ7が備えられている。導光及び光拡散板6はこのLEDアレイ7の各LEDから発光される光を自身の表面全体に導光すると共に上面へ拡散することにより、発光領域として機能する。
【0070】
ここで、本発明に係る液晶表示装置の具体例について説明する。
まず、図2及び図3に示されている液晶パネル21を以下のようにして作製した。個々のピクセル電極40をピッチ0.24mm×0.24mmで画素数を1024×768のマトリクス状の対角12.1インチとしてTFT基板を作製した。このようなTFT基板と共通電極3を有するガラス基板2とを洗浄した後、スピンコータによりポリイミドを塗布して200℃で1時間焼成することにより、約200Åのポリイミド膜を配向膜11,12として成膜した。
【0071】
更に、これらの配向膜11,12をレーヨン製の布でラビングし、両者間に平均粒径1.6μmのシリカ製のスペーサ14でギャップを保持した状態で重ね合わせて空パネルを作製した。この空パネルの配向膜11,12間にナフタレン系液晶を主成分とする強誘電性液晶を封入して液晶層13とした。作製したパネルをクロスニコル状態の2枚の偏光フィルム1,5で、液晶層13の強誘電性液晶分子が一方に傾いた場合に暗状態になるようにして挟んで液晶パネル21とした。
【0072】
この液晶パネル21と、赤,緑,青の時分割発光が可能であるバックライト22とを重ね合わせた。このバックライト22の発光タイミング,発光色は、液晶パネル21のデータ書込み/消去走査に同期して制御される。
【0073】
次に、本発明に係る液晶表示装置の回路構成について図1を参照して説明する。
図1において、30は、外部の例えばパーソナルコンピュータから表示データDDが入力され、入力された表示データDDを記憶する画像メモリ部であり、31は、同じくパーソナルコンピュータから同期信号SYNが入力され、制御信号CS及びデータ変換制御信号DCSを生成する制御信号発生回路である。画像メモリ部30からは画素データPDが、制御信号発生回路31からはデータ変換制御信号DCSが、夫々データ変換回路36へ出力される。データ変換回路36は、データ変換制御信号DCSにしたがって、入力された画素データPDを反転させた逆画素データ#PDを生成する。
【0074】
また制御信号発生回路31からは制御信号CSが、基準電圧発生回路34,データドライバ32,スキャンドライバ33,並びにバックライト制御回路及び駆動電源35へ夫々出力される。基準電圧発生回路34は、基準電圧VR1及びVR2を生成し、生成した基準電圧VR1をデータドライバ32へ、基準電圧VR2をスキャンドライバ33へ夫々出力する。データドライバ32は、データ変換回路36を介して画像メモリ部30から受けた画素データPD又は逆画素データ#PDに基づいて、ピクセル電極40の信号線42に対して信号を出力する。この信号の出力に同期して、スキャンドライバ33は、ピクセル電極40の走査線43をライン毎に順次的に走査する。またバックライト制御回路及び駆動電源35は、駆動電圧をバックライト22に与えバックライト22のLEDアレイ7が有している赤,緑,青の各色のLEDを時分割して夫々発光させる。
【0075】
次に、本発明に係る液晶表示装置の動作について説明する。
画像メモリ部30には液晶パネル21により表示されるべき赤,緑,青の各色毎の表示データDDが、パーソナルコンピュータから与えられる。画像メモリ部30は、この表示データDDを一旦記憶した後、制御信号発生回路31から出力される制御信号CSを受け付けた際に、各画素単位のデータである画素データPDを出力する。表示データDDが画像メモリ部30に与えられる際、制御信号発生回路31に同期信号SYNが与えられ、制御信号発生回路31は同期信号SYNが入力された場合に制御信号CS及びデータ変換制御信号DCSを生成し出力する。画像メモリ部30から出力された画素データPDは、データ変換回路36に与えられる。
【0076】
データ変換回路36は、制御信号発生回路31から出力されるデータ変換制御信号DCSがLレベルの場合は画素データPDをそのまま通過させ、一方データ変換制御信号DCSがHレベルの場合は逆画素データ#PDを生成し出力する。したがって、制御信号発生回路31では、データ書込み走査時はデータ変換制御信号DCSをLレベルとし、データ消去走査時はデータ変換制御信号DCSをHレベルに設定する。
【0077】
制御信号発生回路31で発生された制御信号CSは、データドライバ32と、スキャンドライバ33と、基準電圧発生回路34と、バックライト制御回路及び駆動電極35とに与えられる。基準電圧発生回路34は、制御信号CSを受けた場合に基準電圧VR1及びVR2を生成し、生成した基準電圧VR1をデータドライバ32へ、基準電圧VR2をスキャンドライバ33へ夫々出力する。データドライバ32は、制御信号CSを受けた場合に、データ変換回路36を介して画像メモリ部30から出力された画素データPD又は逆画素データ#PDに基づいて、ピクセル電極40の信号線42に対して信号を出力する。スキャンドライバ33は、制御信号CSを受けた場合に、ピクセル電極40の走査線43をライン毎に順次的に走査する。データドライバ32からの信号の出力及びスキャンドライバ33の走査にしたがってTFT41が駆動し、ピクセル電極40が印加され、ピクセルの透過光強度が制御される。バックライト制御回路及び駆動電極35は、制御信号CSを受けた場合に駆動電圧をバックライト22に与えてバックライト22のLEDアレイ7が有している赤,緑,青の各色のLEDを時分割して夫々発光させる。
【0078】
本発明に係る液晶表示装置における表示制御について、図4に示すタイムチャートを参照して説明する。図4(a)はバックライト22の各色のLEDの発光タイミング、図4(b)は液晶パネル21の各ラインの走査タイミング、図4(c)は液晶パネル21の発色状態を夫々示す。
【0079】
図4(a)に示すとおり、バックライト22のLEDを赤,緑,青の順で順次発光させ、それと同期して液晶パネル21の各画素をライン単位でスイッチングすることにより表示を行う。なお、1秒間に60フレームの表示を行う場合、1フレームの期間は1/60秒になり、この1フレームの期間を更に1/180秒ずつの3サブフレームに分割し、例えば図4(a)に示す例では第1番目のサブフレームにおいて赤のLEDを、第2番目のサブフレームにおいて緑のLEDを、第3番目のサブフレームにおいて青のLEDを夫々発光させる。
【0080】
一方、図4(b)に示すとおり、液晶パネル21に対しては赤,緑,青の各色のサブフレーム中にデータ走査を2度行う。但し、1回目の走査(データ書込み走査)の開始タイミング(第1ラインへのタイミング)が各サブフレームの開始タイミングと一致するように、また2回目の走査(データ消去走査)の終了タイミング(最終ラインへのタイミング)が各サブフレームの終了タイミングと一致するようにタイミングを調整する。
【0081】
データ書込み走査にあっては、液晶パネル21の各画素には画素データPDに応じた電圧が供給され、透過率の調整が行われる。これによって、フルカラー表示が可能となる。またデータ消去走査にあっては、データ書込み走査時と同電圧で逆極性の電圧が液晶パネル21の各画素に供給され、液晶パネル21の各画素の表示が消去され、液晶への直流成分の印加が防止される。
【0082】
なお、色表示のシーケンスは、上述した「赤,緑,青」と異なり、「赤,青,緑」でもよく、また、1フレームの開始を“赤”発光ではなく、“緑”発光または“青”発光であってもよい。
【0083】
上述したような本発明に係る液晶表示装置において、フルカラー及びフル動画表示を行うためには、データドライバ32へ画素データPDを転送する時間であるデータ転送時間を短縮する必要がある。以下、データ転送時間の短縮を可能にするための画像メモリ部30の何種類かの実施の形態について説明する。
【0084】
(実施の形態1)
図5は、実施の形態1においてデータ入力線の本数が6の場合の画像メモリ部30を示す構成図である。
図5に示すとおり、画像メモリ部30において、71R,71G及び71Bは、パーソナルコンピュータからのアナログの赤色表示信号,緑色表示信号及び青色表示信号をデジタルの赤表示データ,緑表示データ及び青表示データに夫々変換するA/D変換回路である。各A/D変換回路71R,71G及び71Bから出力された赤表示データ,緑表示データ及び青表示データは、D−FF72R,72G及び72Bがラッチされる。D−FF72Rには、並列に配された3個のメモリ73−1R,73−2R及び73−3Rが接続されている。同様にして、D−FF72Gには並列に配された3個のメモリ73−1G,73−2G及び73−3Gが、またD−FF72Bには並列に配された3個のメモリ73−1B,73−2B及び73−3Bが、夫々接続されている。
【0085】
赤色表示データ処理回路70Rは、上述したA/D変換回路71R,D−FF72R並びに3個のメモリ73−1R,73−2R及び73−3Rを有している。同様にして、緑色表示データ処理回路70Gは、上述したA/D変換回路71G,D−FF72G並びに3個のメモリ73−1G,73−2G及び73−3Gを有し、青色表示データ処理回路70Bは、上述したA/D変換回路71B,D−FF72B並びに3個のメモリを73−1B,73−2B及び73−3Bを有している。
【0086】
各色の表示データ処理回路70R,70G及び70Bの出力はスイッチ回路75により選択され出力される。スイッチ回路75からの出力のうち3画素分の画素データPDが、D−FF76−1及び76−2に夫々ラッチされる。
【0087】
以下、実施の形態1の液晶表示装置の動作について説明する。
パーソナルコンピュータ等から出力された各色のアナログの表示信号は、A/D変換回路71R,71G及び71Bにてデジタル信号に変換され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF72R,72G及び72Bにてラッチされ、ラッチされた各色の画素データPDは、1画素毎に各メモリに入力される。
【0088】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト22で全面単色点灯を行い、その表示色用のメモリをスイッチ回路75で選択する。その色の画素データPDは選択されたメモリから、スイッチ回路75を介して3画素分の画素データPDが同時にD−FF76−1へ出力される。次に、同様にして3画素分の画素データPDがD−FF76−2へ出力される。そしてデータ変換回路36を介して、D−FF76−1及び76−2から合計6画素分の画素データPDが同時にデータドライバ32へ出力される。
【0089】
なお、データ入力線の本数が12の場合、画像メモリ部30は、さらに3個のメモリ及びそれに対応した3個のD−FFを、各色毎に夫々備えればよい。
【0090】
実施の形態1は、従来例1と比較して、画像メモリ部30におけるメモリの個数を半分に減らすことができる。また、D−FFの個数は増えているが、メモリの単価に比し、D−FFの単価は安価であるため、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0091】
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2においてデータ入力線の本数が6の場合の画像メモリ部30を示す構成図である。
図6に示すとおり、画像メモリ部30において、71R,71G及び71Bは、パーソナルコンピュータからのアナログの赤色表示信号,緑色表示信号及び青色表示信号をデジタルの赤表示データ,緑表示データ及び青表示データに夫々変換するA/D変換回路である。各A/D変換回路71R,71G及び71Bから出力された赤表示データ,緑表示データ及び青表示データは、D−FF72R,72G及び72Bがラッチされる。各D−FFにラッチされた各色の表示データは、並列に配された6個のメモリ73−1,73−2,73−3,73−4,73−5及び73−6に格納される。
【0092】
以下、実施の形態2の液晶表示装置の動作について説明する。
パーソナルコンピュータ等から出力された各色のアナログの表示信号は、A/D変換回路71R,71G及び71Bにてデジタル信号に変換され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF72R,72G及び72Bにてラッチされる。ラッチされた各色の画素データPDは、メモリ73−1に入力される。以下、同様にして各色の画素データPDがメモリ73−2,73−3,73−4,73−5及び73−6に夫々入力される。
【0093】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト22で全面単色点灯を行い、これと同期して6個のメモリから合計6画素分の画素データPDが同時にデータドライバ32へ出力される。
【0094】
なお、データ入力線の本数が12の場合、画像メモリ部30は、さらに6個のメモリを備えればよい。
【0095】
実施の形態2は、従来例2と比較して、画像メモリ部30におけるメモリの個数を3分の1に減らすことができる。また、D−FFの個数は増えているが、メモリの単価に比し、D−FFの単価は安価であるため、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0096】
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3においてデータ入力線の本数が6の場合の画像メモリ部30を示す構成図である。
図7に示すとおり、画像メモリ部30において、71R,71G及び71Bは、パーソナルコンピュータからのアナログの赤色表示信号,緑色表示信号及び青色表示信号をデジタルの赤表示データ,緑表示データ及び青表示データに夫々変換するA/D変換回路である。各A/D変換回路71R,71G及び71Bから出力された赤表示データ,緑表示データ及び青表示データを、D−FF72R,72G及び72Bがラッチする。各D−FFにラッチされた各色の表示データは、並列に配された3個のメモリ73−1,73−2及び73−3に格納される。これらの3個のメモリ73−1,73−2及び73−3から出力された各色の画素データPDはD−FF74−1及び74−2にラッチされる。
【0097】
以下、実施の形態3の液晶表示装置の動作について説明する。
パーソナルコンピュータ等から出力された各色のアナログの表示信号は、A/D変換回路71R,71G及び71Bにてデジタル信号に変換され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF72R,72G及び72Bにてラッチされる。ラッチされた各色の画素データPDは、メモリ73−1に入力される。以下、同様にして各色の画素データPDがメモリ73−2及び73−3に夫々入力される。
【0098】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト22で全面単色点灯を行い、これと同期して3個のメモリ73−1,73−2及び73−3から合計3画素分の画素データPDが同時にD−FF76−1へ出力される。次に、同様にして3画素分の画素データPDがD−FF76−2へ出力される。そして、D−FF76−1及び76−2から合計6画素分の画素データPDが同時にデータドライバ32へ出力される。
【0099】
なお、データ入力線の本数が12の場合、表示制御手段11におけるメモリ部30は、さらに3個のメモリを備えればよい。
【0100】
実施の形態3は、従来例2と比較して、画像メモリ部30におけるメモリの個数を6分の1に減らすことができる。また、D−FFの個数は増えているが、メモリの単価に比し、D−FFの単価は安価であるため、液晶表示装置のコストダウンを図ることができる。
【0101】
(実施の形態4)
図8は、実施の形態4におけるメモリ73−1R,73−2R及び73−3Rを夫々2段構成とした場合の赤表示データ処理回路70Rを示す構成図である。なお、緑表示データ処理回路70G内のメモリ73−1G,73−2G及び73−3G及び青表示データ処理回路70B内のメモリ73−1B,73−2B及び73−3Bも2段構成となっている。但し、その構成は図5の赤表示データ処理回路の場合と同様であるので、それらの図示及び説明は省略する。
【0102】
図8に示すとおり、赤表示データ処理回路70Rでは、パーソナルコンピュータ等からのアナログの赤色表示信号をデジタルの赤表示データに変換するA/D変換回路71R及びA/D変換回路71Rの出力をラッチするD−FF72Rを備える。また、D−FF72Rに対して、一のフレームの赤表示データを格納する第1メモリ73−11R,73−21R及び73−31Rと、次フレームの赤表示データを格納する第2メモリ73−12R,73−22R及び73−32Rとが並列に接続されている。
【0103】
以下、実施の形態4の液晶表示装置の動作について説明する。
パーソナルコンピュータ等から出力された各色のアナログの表示信号は、A/D変換回路71R,71G及び71Bにてデジタル信号に変換され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF72R,72G及び72Bにてラッチされる。ラッチされた各色の表示データは、第1又は第2メモリに書き込まれる。
【0104】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト22で全面単色点灯を行い、その表示色用の書き込み動作がされていない側のメモリ(各第1メモリ又は各第2メモリ)をスイッチ回路75で選択する。選択されたメモリから、スイッチ回路75を介して3画素分の画素データPDが同時にD−FF76−1へ出力される。次に、同様にして3画素分の画素データPDがD−FF76−2へ出力される。そしてデータ変換回路36を介して、D−FF76−1及び76−2から合計6画素分の画素データPDが同時にデータドライバ32へ出力される。
【0105】
実施の形態4は、メモリに対する画素データPDの書き込み処理と読み出し処理とを並行して行うことによって、各メモリの動作に要する時間が短縮されるので、それに応じてデータ転送時間も短縮される。
【0106】
(実施の形態5)
図9は、実施の形態2におけるメモリ73−1,73−2,73−3,73−4,73−5及び73−6を夫々2段構成とした場合の画像メモリ部30を示す構成図である。
【0107】
図9に示すとおり、画像メモリ部30において、71R,71G及び71Bは、パーソナルコンピュータからのアナログの赤色表示信号,緑色表示信号及び青色表示信号をデジタルの赤表示データ,緑表示データ及び青表示データに夫々変換するA/D変換回路である。各A/D変換回路71R,71G及び71Bから出力された赤表示データ,緑表示データ及び青表示データを、D−FF72R,72G及び72Bがラッチする。各D−FFにラッチされた各色の表示データのうち、一のフレームの各色の画素データPDは第1メモリ73−11,73−21,73−31,73−41,73−51及び73−61に格納され、次フレームの各色の画素データPDは第2メモリ73−12,73−22,73−32,73−42,73−52及び73−62に格納される。
【0108】
以下、実施の形態5の液晶表示装置の動作について説明する。
パーソナルコンピュータ等から出力された各色のアナログの表示信号は、A/D変換回路71R,71G及び71Bにてデジタル信号に変換され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF72R,72G及び72Bにてラッチされる。ラッチされた各色の表示データは、第1又は第2メモリに書き込まれる。
【0109】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト22で全面単色点灯を行い、その表示色用の書き込み動作がされていない側のメモリ(各第1メモリ又は各第2メモリ)から、合計6画素分の画素データPDが同時にデータドライバ32へ出力される。
【0110】
実施の形態5は、メモリに対する画素データPDの書き込み処理と読み出し処理とを並行して行うことによって、各メモリの動作に要する時間が短縮されるので、それに応じてデータ転送時間も短縮される。
【0111】
(実施の形態6)
図10は、実施の形態3におけるメモリ73−1,73−2及び73−3を夫々2段構成とした場合の画像メモリ部30を示す構成図である。図10に示すとおり、画像メモリ部30において、71R,71G及び71Bは、パーソナルコンピュータからのアナログの赤色表示信号,緑色表示信号及び青色表示信号をデジタルの赤表示データ,緑表示データ及び青表示データに夫々変換するA/D変換回路である。各A/D変換回路71R,71G及び71Bから出力された赤表示データ,緑表示データ及び青表示データを、D−FF72R,72G及び72Bがラッチする。各D−FFにラッチされた各色の表示データのうち、一のフレームの各色の画素データPDは第1メモリ73−11,73−21及び73−31に格納され、次フレームの各色の画素データPDは第2メモリ73−12,73−22及び73−32に格納される。これら各第1及び第2メモリに格納された画素データPDは、並列に配されたD−FF74−1及び74−2にラッチされる。
【0112】
以下、実施の形態6の液晶表示装置の動作について説明する。
パーソナルコンピュータ等から出力された各色のアナログの表示信号は、A/D変換回路71R,71G及び71Bにてデジタル信号に変換され、デジタルの各色の画素データPDが対応するD−FF72R,72G及び72Bにてラッチされる。ラッチされた各色の表示データは、第1又は第2メモリに書き込まれる。
【0113】
表示を行う場合には、一定時間毎にバックライト22で全面単色点灯を行い、その表示色用の書き込み動作がされていない側のメモリ(各第1メモリ又は各第2メモリ)から、3画素分の画素データDDが同時にD−FF74−1へ出力される。次に、同様にして3画素分の画素データPDがD−FF74−2へ出力される。そしてデータ変換回路36を介して、D−FF74−1及び74−2から合計6画素分の画素データPDが同時にデータドライバ32へ出力される。
【0114】
実施の形態6は、メモリに対する画素データPDの書き込み処理と読み出し処理とを並行して行うことによって、各メモリの動作に要する時間が短縮されるので、それに応じてデータ転送時間も短縮される。
【0115】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の液晶表示装置では、データラッチ部を備えることによって、表示制御手段のメモリ部におけるメモリの個数を少なくすることができるので、コストダウンを図ることができる。
【0116】
また、請求項2の液晶表示装置では、各メモリが1色分ではなく3色分の表示データを格納することによって、表示制御手段のメモリ部におけるメモリの個数を少なくすることができるので、コストダウンを図ることができる。
【0117】
また、請求項3の液晶表示装置では、データラッチ部を備えており、しかも各メモリが1色分ではなく3色分の表示データを格納することによって、表示制御手段のメモリ部におけるメモリの個数を少なくすることができるので、さらなるコストダウンを図ることができる。
【0118】
さらに、請求項4乃至請求項6の液晶表示装置では、第1及び第2メモリを備え、第1又は第2メモリが表示データの書込みを行うときに、書き込まれていない第1又は第2メモリから表示データを読み出すようにすることによって、データ転送時間の短縮することができるので、フルカラー及びフル動画表示を行うことができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の液晶表示装置に使用される液晶パネル及びバックライトの模式的断面図である。
【図3】本発明の液晶表示装置の全体の構成例を示す模式図である。
【図4】本発明の液晶表示装置における表示制御のタイムチャートである。
【図5】実施の形態1における画像メモリ部を示す構成図である。
【図6】実施の形態2における画像メモリ部を示す構成図である。
【図7】実施の形態3における画像メモリ部を示す構成図である。
【図8】実施の形態4における赤表示データ処理回路を示す構成図である。
【図9】実施の形態5における画像メモリ部を示す構成図である。
【図10】実施の形態6における画像メモリ部を示す構成図である。
【図11】従来の液晶表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図12】従来の液晶表示装置における表示制御のタイムチャートである。
【図13】液晶パネルのパネル構成例を示す模式図である。
【図14】パネル構成Aにおけるデータ入力線の本数を示す模式図である。
【図15】パネル構成Bにおけるデータ入力線の本数を示す模式図である。
【図16】パネル構成Cにおけるデータ入力線の本数を示す模式図である。
【図17】従来例1における画像メモリ部を示す構成図である。
【図18】従来例2における画像メモリ部を示す構成図である。
【図19】従来例2における赤表示データ処理回路を示す構成図である。
【図20】従来例3における画像メモリ部を示す構成図である。
【図21】従来例3における赤表示データ処理回路を示す構成図である。
【符号の説明】
21 液晶パネル
22 バックライト
30 画像メモリ部
32 データドライバ
33 スキャンドライバ
Claims (6)
- マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、
前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチする第1データラッチ部と、
第1データラッチ部から与えられる表示データを格納する前記データ入力線の本数の半分の数のメモリを各色毎に備え、各メモリ夫々と切り替え接続され、各メモリ夫々から与えられる3色の表示データをラッチする2個の第2データラッチ部と、
ラッチされた3色の表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、前記2個の第2データラッチ部から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記2個の第2データラッチ部を制御する制御手段と
を備え、
前記駆動部へ出力された3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする液晶表示装置。 - マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、
前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチするデータラッチ部と、
該データラッチ部から与えられる表示データを格納する前記データ入力線の本数と同数のメモリと、
前記バックライトの時分割発光に同期して、各メモリ夫々から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記各メモリを制御する制御手段と
を備え、
前記駆動部へ出力された3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする液晶表示装置。 - マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、
前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチする第1データラッチ部と、
第1データラッチ部から与えられる表示データを格納する前記データ入力線の本数の半分の数のメモリと、
各メモリ夫々に接続され、各メモリ夫々から与えられる3色の表示データをラッチする2個の第2データラッチ部と、
各第2データラッチ部にラッチされた3色の表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、前記各第2データラッチ部から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記各第2データラッチ部を制御する制御手段と
を備え、
前記駆動部へ出力された3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする液晶表示装置。 - マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、
前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチする第1データラッチ部と、
第1データラッチ部から与えられる一のフレームの3色の表示データを格納する前記データ入力線の本数の半分の数の第1メモリと、第1データラッチ部から与えられる次フレームの3色の表示データを格納する第1メモリと同数の第2メモリとを各色毎に備え、第n(n:自然数)フレームにおける3色の表示データを第1又は第2メモリに書き込み始めるタイミングに同期して、第2又は第1メモリに書き込まれている第(n−1)フレームにおける3色の表示データを読み出し始めるように、前記第1及び第2メモリを制御する第1制御手段と、
各第1及び第2メモリ夫々と切り替え接続され、各第1又は第2メモリから読み出される前記表示データをラッチする2個の第2データラッチ部と、
ラッチされた表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、前記2個の第2データラッチ部から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記2個の第2データラッチ部を制御する第2制御手段と
を備え、
前記駆動部へ出力された各フレームにおける3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする液晶表示装置。 - マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、
前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチするデータラッチ部と、
該データラッチ部から与えられる一のフレームの3色の表示データを格納する前記データ入力線の本数と同数の数の第1メモリと、
該データラッチ部から与えられる次フレームの3色の表示データを格納する第1メモリと同数の第2メモリと、
第n(n:自然数)フレームにおける3色の表示データを第1又は第2メモリに書き込み始めるタイミングに同期して、第2又は第1メモリに書き込まれている第(n−1)フレームにおける3色の表示データを読み出し始め、しかも第1又は第2メモリに格納された3色の表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、第1又は第2メモリから前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、第1及び第2メモリを制御する制御手段と
を備え、
前記駆動部へ出力された各フレームにおける3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする液晶表示装置。 - マトリクス状に配された複数の液晶画素電極及び該液晶画素電極の夫々に対応して設けられた複数のスイッチング素子を有する液晶パネルと、該液晶パネルの背面に配置され、3色光を時分割発光するバックライトと、複数のデータ入力線を介して与えられる3色の表示データに対応して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動部と、前記液晶画素電極を走査する走査部とを備え、前記バックライトの時分割発光に同期して前記スイッチング素子をオン/オフ駆動させ、時分割発光する間に前記走査部により前記走査を行うことによって、前記3色の表示データに応じたカラー表示を行う液晶表示装置において、
前記データ入力線を介して与えられる3色の表示データを色毎にラッチする第1データラッチ部と、
第1データラッチ部から与えられる一のフレームの3色の表示データを格納する前記データ入力線の本数の半分の数の第1メモリと、
第1データラッチ部から与えられる次フレームの3色の表示データを格納する第1メモリと同数の第2メモリと、
第n(n:自然数)フレームにおける3色の表示データを第1メモリ又は第2メモリに書き込み始めるタイミングに同期して、第2又は第1メモリに書き込まれている第(n−1)フレームにおける3色の表示データを読み出し始めるように、前記第1及び第2メモリを制御する第1制御手段と、
各第1及び第2メモリ夫々に接続され、各第1又は第2メモリから読み出される3色の表示データをラッチする2個の第2データラッチ部と、
前記各第2データラッチ部にラッチされた表示データを、前記バックライトの時分割発光に同期して、前記各第2データラッチ部から前記駆動部へ前記データ入力線を介して出力するように、前記各第2データラッチ部を制御する第2制御手段と
を備え、
前記駆動部へ出力された各フレームにおける3色の表示データに応じてカラー表示すべくなしてあることを特徴とする液晶表示装置。
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