JP3925721B2 - 漁労方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばアカイカやシマガツオ等の獲物を刺し網を用いて捕獲する漁労方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
1970年代初頭に激減したスルメイカ漁獲を補うために、74年頃から三陸・道東沖合でアカイカ釣漁業が始まり、97年には最高漁獲量12万トンを揚げた。
【0003】
一方、イカ流し網漁業は78年に三陸・道東で始まったが、アカイカ釣漁業と競合したため、79年から東経170度以西を釣漁場、以東を流し網漁場とすることで規制が実施された。
【0004】
その後、イカ釣漁業は縮小したが、イカ流し網漁業は80年代には毎年12万〜22万トンを供給する重要な漁場となり、韓国と台湾も参入した。
【0005】
しかし、流し網漁業は混獲を主因とする国連決議により、92年末をもってモラトリアムとなった(非特許文献1より抜粋)。
【0006】
【非特許文献1】
2002(平成14)年9月12日発行・日刊水産経済新聞「水産資源の現況探る」水産庁・水産総合研究センターまとめ
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
流し網漁法は刺し網を利用するものであるが、刺し網漁法のように網を固定せず、船を走らせながら長い海域にわたって網を流し、泳いできた魚を網で捕獲するというものである。
【0008】
ところで、前記した混獲防止の対象は海鳥、さらにはウミガメ、ジュゴン、トドなどの海産哺乳動物であり、92年末をもってモラトリアムとなった前記国連決議は、公海での流し網漁法を禁じたものであり、アカイカの漁獲を妨げるものではない。
【0009】
ところで、アカイカはスルメイカに近縁な体重5kgを超える大型種である上に肉質が柔らかく、触手といわれる2本の長い足(魚を捉える足)が関節から抜けたり、足の途中で切れたりするため、従来の釣りではこれらを原因とする釣り落としが多い。
【0010】
アカイカの需要は高く、流し網代替漁法の開発が急務であるが、海鳥、さらにはウミガメ、ジュゴン、トドなどの海産哺乳動物の混獲を主因としてモラトリアムとなった92年末の国連決議以降、有効な流し網代替漁法が出現していないのが現状である。
【0011】
なお、魚の種類でエチオピア、ピアの別名で呼ばれているシマガツオは、見た目は悪いが肉質はよく、chicken of the sea(海の鶏)と呼ばれることもあり、近年、未利用水産資源として注目され、今後の開発が期待されている。
【0012】
これらを踏まえ、日本国内の漁業関連団体は、漁法のみならず、漁船漁業全般の将来を見据えて、新発想の呼び掛けをおこなう努力を続けている。
【0013】
流し網漁法は、船舶を走行させた状態で漁をおこなうため燃費がかかり、また荒天時には危険が伴うため漁ができず、稼働率ひいては経営的に不安定で、その影響は設備投資を圧迫し、新船を購入できないことによる船舶の老朽化のみならず、乗組員の雇用の確保もままならず、廃船、廃業へと追い込まれているのも現実である。
【0014】
ところで、先に述べた海鳥、さらにはウミガメなどの海産哺乳動物の保護も重要であるが、海洋資源を枯渇させないためには、乱獲を防止して稚魚を保護することも重要である。
【0015】
本発明の目的は、海鳥、さらにはウミガメ、ジュゴン、トドなどの海産哺乳動物の混獲を自船管理して無くし、しかも海洋資源を枯渇させないために稚魚の捕獲を無くす一方で、1回操業当たりの燃費が安く、また操業日数を延ばして稼働率を高めることのできる、経営的に安定した新しい漁労方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図4に示される実施例で具現化されているものであり、下記のように構成される。なお、括弧で示される符号は、内容の理解を容易にするために図4の符号を引用したもので、これにて発明を制限するものではない。
本発明は、漁船の船体(1)上の左舷側及び右舷側に配列した集魚灯(3)を用い、刺し網(33)を用いてアカイカを捕獲する漁労方法である。
さらに、船首側及び船尾側に、船舷に近い側で海中に垂下する牽引具(35)が配置されると共に、船舷から遠くなる側で海中に垂下する牽引具(34)が配置され、前記船舷に近い側の牽引具(35)の一端が、前記刺し網(33)の上端側に取り付けられ、一方、前記船舷から遠くなる側の牽引具(34)の一端が、前記刺し網(33)の下端側に取り付けられた状態で、
停船した漁船の船舷近くに船舷に沿って刺し網(33)を張設し、その後、停船した状態で前記両牽引具(34,35)の引き揚げ長さを調節して、前記刺し網(33)を船舷の近い側から船舷から遠くなる側に向けてU字状に折り返してU字状の状態で引き揚げていくことにより、アカイカを捕獲することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例(図4)を、本発明に関連する参考例(図1−図3)と合わせて図面を参照して説明する。
【0018】
図1は本発明に関連する第1の参考例の仕掛けを備えた漁船の平面図、図2は図1のA矢視図である。
【0019】
図において、1は漁船、2は漁船1のブリッジを示し、漁船1の船体上には、左舷側および右舷側にそれぞれハロゲン水銀灯である集魚灯3が多数個設けられている。
【0020】
4,5,6は停船した漁船1の船舷に沿って、左舷、右舷にそれぞれ3列張設された刺し網であって、刺し網4は、船首側のブーム7および船尾側のブーム8によって支持されている。また、刺し網5は、船首側のブーム9および船尾側のブーム10によって支持されている。さらに、刺し網6は、船首側のブーム11および船尾側のブーム12によって支持されている。
【0021】
すなわち、刺し網4の上端(船首側および船尾側の2個所の上端)である浮網端(うきあば)には、ワイヤー13の一端が取り付けられており、ワイヤー13の他端は、ブーム7,8を介してウインチ14に巻かれている。また、刺し網5の上端(船首側および船尾側の2個所の上端)である浮網端には、ワイヤー15の一端が取り付けられており、ワイヤー15の他端は、ブーム9,10を介してウインチ16に巻かれている。さらに、刺し網6の上端(船首側および船尾側の2個所の上端)である浮網端には、ワイヤー17の一端が取り付けられており、ワイヤー17の他端は、ブーム11,12を介してウインチ18に巻かれている。
【0022】
刺し網4の下端(船首側および船尾側の2個所の下端)である脚網端(あしあば)には、刺し網引き寄せ用のワイヤー19の一端が取り付けられており、ワイヤー19の他端は船上に係留されている。また、刺し網5の下端(船首側および船尾側の2個所の下端)である脚網端には、刺し網引き寄せ用のワイヤー20の一端が取り付けられており、ワイヤー20の他端は船上に係留されている。さらに、刺し網6の下端(船首側および船尾側の2個所の下端)である脚網端には、刺し網引き寄せ用のワイヤー21の一端が取り付けられており、ワイヤー21の他端は船上に係留されている。
【0023】
22は刺し網4の脚網端に取り付けたアンカー、23は刺し網5の脚網端に取り付けたアンカー、24は刺し網6の脚網端に取り付けたアンカーである。
【0024】
25は各ブーム7,9,11の途中に取り付けた水中灯を示す。
【0025】
26はワイヤー13による刺し網4の揚網時、船首側に位置する網4の脚網端に取り付けられた刺し網引き寄せワイヤー19を引き揚げたり、さらにはワイヤー15による刺し網5の揚網時、船首側に位置する網5の脚網端に取り付けられた刺し網引き寄せワイヤー20を引き揚げたりするウインチ、27は刺し網6の揚網時、船首側に位置する網6の脚網端に取り付けられた刺し網引き寄せワイヤー21を引き揚げるネットホーラー、28は各刺し網4,5,6の揚網時、船尾側に位置する網4,5,6の脚網端に取り付けられた刺し網引き寄せワイヤー19,20,21を引き揚げるボールローラーである。なお、前記各刺し網4,5,6の揚網時、船尾側に位置する網4,5,6の脚網端に取り付けられた刺し網引き寄せワイヤー19,20,21をボールローラ28で引き揚げるに際しては、船尾側のブーム8,10,12はボールローラ28側に旋回し、各網4,5,6の揚網動作をスムーズに導く。29は漁船1を停船させるシーアンカーである。
【0026】
前記において、漁を開始するにあたっては、まず、漁船1が停船した状態で船首および船尾側のウインチ14を駆動させ、ブーム7,8の先端からワイヤー13を繰り出し、漁船1の船舷に沿って、最も遠い位置の刺し網4を所定の位置に降ろす。次に、船首および船尾側のウインチ16を駆動させ、ブーム9,10の先端からワイヤー15を繰り出し、漁船1の船舷に沿って刺し網5を所定の位置に降ろす。最後に、船首および船尾側のウインチ18を駆動させ、ブーム11,12の先端からワイヤー17を繰り出し、漁船1の船舷に沿って、最も近い位置の刺し網4を所定の位置に降ろす。
【0027】
漁が終わって刺し網4,5,6を揚げる場合は、前記とは逆に、網6,5,4の順で揚げ、各網6,5,4の揚網時にそれぞれの網6,5,4をたぐり寄せ、網6,5,4に掛かった獲物を外し、網6,5,4を船上に引き揚げればよい。
【0028】
第1の参考例は以上のごときであり、本実施例は、停船した漁船1の船舷に沿って刺し網4,5,6を張設し、漁船が停船した状態で前記網4,5,6に掛かった獲物を捕獲するというものであって、操業中の網に海鳥、さらには海産哺乳動物が近づいて来た場合には、花火を打ち上げるなどの方法でショックを与えて追い散らし、またウミガメなどが網4,5,6に捕獲された場合には、流し網漁法に比べて短時間のうちに漁を終えて網4,5,6を引き揚げるに際し、捕獲されたウミガメなどを網4,5,6から外して海に戻してやればよく、流し網漁法のように、刺し網に掛かった海産哺乳動物などを海中で長時間引き回すことにより、酸欠が原因となって衰弱もしくは死なせることがないというように、海鳥、海産哺乳動物の混獲防止を自船で管理することができる。
【0029】
なお、CPUE(1回操業当り漁獲量)の観点からみれば、刺し網を使用することなく、目の細かい網を使用することに超したことはないが、この方法によると、稚魚までも捕獲してしまい、海洋資源を枯渇させることになる。
【0030】
これに対し、刺し網を使用する参考例によれば、稚魚を捕獲することなく、海洋資源の枯渇を少なくすることができる。
【0031】
また、本参考例は、流し網漁法のように、船舶を走行させた状態で漁をおこなうものではなく、停船した状態で漁をおこなうものであるから、1回操業当たりの燃費を安く抑えることができる。
【0032】
さらに、本参考例は、船の漂流を防ぐシーアンカー29を下ろした停船状態で漁をおこなうものであるから、少々海が荒れている場合であっても漁を続けることができ、その結果として操業日数を延ばして稼働率を高めることができ、目の細かい網を使用しないことによる先のCPUEの観点での不利を補うことができる。
【0033】
流し網漁法で使用する網が破けて切れた場合、長い海域に渡って漂う網が他船のプロペラに巻き付くことがあり得るが、前記参考例で説明したように、停船した漁船1の船舷近くに張り出して海中に降下した網4,5,6が破けて切れた場合は、これを直ちに回収し、漁港に持ち帰って繕い、再使用することができ、経済的である。
【0034】
なお、前記参考例においては、停船した漁船1の船舷に沿って3列の刺し網4,5,6を張設した場合について例示したが、刺し網は、得ようとする漁獲高や漁船の大きさによって1列、もしくは2列、さらには4列以上であってもよい。
【0035】
また、前記参考例においては、3列の刺し網4,5,6の水中での高さ方向の位置をそれぞれ異なった位置とした場合について例示したが、このように複数列の刺し網の水中での高さ方向の位置をそれぞれ異なった位置とすると、各網を同じ高さに位置させた場合に比較して、1枚1枚の網に内外から刺す獲物の捕獲量を多くし、時間当りの漁獲量を高めることができ、各網の深さ方向の長さをそれほど長くしなくてもそれなりの漁獲高が見込め、網の長さが短くなった分、その重さも軽くなり、網を船上に引き揚げる作業者の負担を軽減することができる。
【0036】
図3は第2の参考例の仕掛けを備えた漁船の側面図である。
【0037】
図3において、図1および図2と同一符号は同一部分を示し、本例の特徴とするところは、停船した漁船1の船舷に沿って2列の刺し網30,31を張設し、網30,31の引き揚げ時、船舷から遠い側の刺し網30の下側である脚網端(船首側および船尾側の2個所)に取り付けたワイヤー32をウインチで巻き上げて、この刺し網30を図3の右側(右舷側)に示すように、船舷に近い側の網31の方向にたぐり寄せ、その後、前記2列の網30,31をそれぞれウインチで引き揚げる。その後は、船上のネットホーラーやボールローラー等を用いて網ワイヤー32,33をたぐり寄せ、網30,31に掛かった獲物を外し、網30,31を船上に引き揚げればよい。
【0038】
参考例によれば、刺し網30,31の引き揚げ時、船舷から遠い側の網30を船舷に近い側の網31の方向にたぐり寄せるものであるから、それまで網30,31のいずれにも刺さずに、両網30,31の間で泳ぎ回っていた獲物を、強制的に両網30,31の間で撹乱させ、網30もしくは31に刺させるというものであり、時間当りの漁獲量を高めることができる。
【0039】
図4は本発明の実施例の仕掛けを備えた漁船の側面図である。
【0040】
図4において、図1および図2と同一符号は同一部分を示し、本実施例の特徴とするところは、停船した漁船1の船舷に沿って1列の刺し網33を張設し、網33の引き揚げ時、この網33の浮網端および脚網端(船首側および船尾側の4個所)に取り付けたワイヤー34,35の引き揚げ長さを調節して網33を図4の右側(右舷側)に示すように、U字状とした状態で引き揚げる。その後は、船上のネットホーラーやボールローラー等を用いて網33をたぐり寄せ、網33に掛かった獲物を外し、移動式のワイヤー受け36,37を船舷まで引き寄せ、網33を船上に引き揚げればよい。
【0041】
本実施例によれば、刺し網33の引き揚げ時、この網33をU字状とした状態で引き揚げるものであるから、網33に刺さっている獲物は勿論、網33に刺さっておらずにU字状とした領域にいる獲物をも同時にすくい揚げることができ、時間当りの漁獲量を高めることができる。なお、U字状とした刺し網33の引き揚げ時、網33の中央寄りの水中灯を点灯し、それ以外の水中灯を消灯するようにすれば、灯りを好むプランクトンが網33の中央寄りの水中灯の方に集まり、プランクトンを餌とする獲物もプランクトンを追って網33の中央寄りの水中灯の方に集まるため、すくいこぼしを少なくすることができる。
【0042】
また、本実施例によれば、刺し網33に保護動物は掛かっていないが、網33の近くに保護動物がいる場合は、U字状にすくい揚げられる網33の動きを察知して保護動物が網33の外に逃げ出すことが十分に考えられ、このような場合には、U字状にすくい揚げられる網33に保護動物を捕獲してしまい、捕獲した保護動物を網33から外して海に戻す作業を省略することができる。
【0043】
なお、前記参考例及び実施例においては、集魚灯と水中灯とを併用する場合について説明したが、魚場の獲物が豊富である場合は、集魚灯を消したり、あるいは水中灯を消したり、さらには両灯を消すことに問題はなく、また魚場の獲物が少ない場合は、水中灯を点滅させて電気ショックを与え、集漁する等、魚場の実状に応じて判断すればよい。
【0044】
また、前記各実施例に共通して、海中で刺し網の浮網端に取り付けたワイヤーを上下動することにより、魚影の濃い領域に刺し網を合わせ、時間当りの漁獲量を高めることができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、海鳥、さらにはウミガメ、ジュゴン、トドなどの海産哺乳動物の混獲を自船管理して無くし、しかも海洋資源を枯渇させないために稚魚の捕獲を無くす一方で、1回操業当たりの燃費が安く、また操業日数を延ばして稼働率を高めることのできる、経営的に安定した新しい漁労方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関連する第1の参考例の仕掛けを備えた漁船の平面図である。
【図2】 図1のA矢視図である。
【図3】 本発明に関連する第2の参考例の仕掛けを備えた漁船の側面図である。
【図4】 本発明の実施例の仕掛けを備えた漁船の側面図である。
【符号の説明】
1…漁船、4,5,6…刺し網、7〜12…ブーム、13…ワイヤー、14…ウインチ、15…ワイヤー、16…ウインチ、17…ワイヤー、18…ウインチ、19〜21…ワイヤー、26…ウインチ、27…ネットホーラー、28…ボールホーラー、30,31…刺し網、32…ワイヤー、33…刺し網、34,35…ワイヤー、36,37…ワイヤー受け。

Claims (2)

  1. 漁船の船体上の左舷側及び右舷側に配列した集魚灯を用い、刺し網でアカイカを捕獲する漁労方法であって、
    船首側及び船尾側に、船舷に近い側で海中に垂下する牽引具が配置されると共に、船舷から遠くなる側で海中に垂下する牽引具が配置され、前記船舷に近い側の牽引具の一端が、前記刺し網の上端側に取り付けられ、一方、前記船舷から遠くなる側の牽引具の一端が、前記刺し網の下端側に取り付けられている状態で、且つ漁船が停船した状態で、
    漁船の船舷近くに船舷に沿って刺し網を張設し、その後、停船した状態で前記両牽引具の引き揚げ長さを調節して、前記刺し網を船舷に近い側から船舷から遠くなる側に向けてU字状に折り返してU字状の状態で引き揚げていくことにより、アカイカを捕獲することを特徴とする漁労方法。
  2. 請求項1において、U字状とした刺し網の引き揚げ時、刺し網の中央寄りの水中灯を点灯し、それ以外の水中灯を消灯することを特徴とするアカイカの漁労方法。
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