JP3882061B2 - まき寄せ網漁法および該方法に用いる漁撈具 - Google Patents

まき寄せ網漁法および該方法に用いる漁撈具 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一隻の漁船により少人数で魚群を包囲して漁獲することのできる新たな漁法であるまき寄せ網漁法および該方法に用いる漁撈具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、漁船を利用した漁法の一種としてまき網漁法が知られている。このまき網漁法は、網船によって魚群を包囲するように網をほぼ環状に設置し、その後環網裾を締める環まきを行って下方から捕獲対象魚が脱出するのを防止した後、網を狭めて漁獲するようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の沿岸漁業においては、組員の確保、後継者の育成を容易に行うためなどの理由により、一隻の漁船により少人数で容易に操業することのできる漁法が求められている。
【0004】
しかしながら、従来のまき網漁法においては、環まき時に漁船の船体が舷側に位置する網内に引き寄せられるのを防止するための裏漕ぎ船などの複数の船が必要であり、一隻の漁船により少人数で容易に操業することができないという問題点があった。
【0005】
そこで、魚群を包囲して漁獲するのを一隻の漁船により少人数で可能とする新たな漁法が求められている。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、一隻の漁船により少人数で魚群を包囲して漁獲することのできる新たな漁法であるまき寄せ網漁法および該方法に用いる漁撈具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のまき寄せ網漁法の特徴は、袋網からなる捕獲部と、一対の袖網からなる魚追込部とを有し、前記各袖網は、それぞれほぼ帯状に形成されているとともに、その長手方向の一端が前記捕獲部の開口端にそれぞれ接続されており、かつ、長手方向に対して直交する幅方向の一端は浮子が取着された浮子側とされ、他端は沈子が取着された沈子側とされており、さらに、浮子側縁部の前記捕獲部とは反対側の先端部には浮子側曳綱の一端部が取着されており、沈子側縁部には多数のリングが整列配置されており、これらのリングには前記魚追込部の沈子側縁部を揚網時にしぼる環まきを行うためのパースラインを兼ねた沈子側曳綱の中央部分が挿通されており、さらに、前記沈子側曳綱の両端部は、一方が前記各浮子側曳綱の一方に連結され、他方が前記各浮子側曳綱の他方に連結されているまき寄せ網を、魚群の周りを囲うように海面に繰出した後、漁船を前進させて前記まき寄せ網を漁船の船尾側で寄せ漕ぎすることによって前記捕獲部を中心として前記一対の袖網を自動的に拡網して前記捕獲部に捕獲対象魚を捕獲し、その後、漁船の船尾側の甲板に配設されているボールローラによって前記各浮子側曳綱を巻き上げて前記甲板に取り込み、続いて前記ボールローラによって前記各浮子側曳綱に連なる前記魚追込部の網揚げおよびこの網揚げ途中における環まきを行い、その後前記ボールローラによって前記魚追込部に連なる前記捕獲部の網揚げを行う点にある。そして、このような構成を採用したことにより、漁船の船尾側で寄せ漕ぎ、環まきおよび揚網を実施することができるので、一隻の漁船により少人数で寄せ漕ぎを行うとともに魚群を包囲して漁獲することができる。
【0008】
また、請求項2に係る本発明のまき寄せ網漁法に用いる漁撈具の特徴は、袋網からなる捕獲部と、一対の袖網からなる魚追込部とを有し、前記各袖網は、それぞれほぼ帯状に形成されているとともに、その長手方向の一端が前記捕獲部の開口端にそれぞれ接続されており、かつ、長手方向に対して直交する幅方向の一端は浮子が取着され浮子側とされ、他端は沈子が取着され沈子側とされており、さらに、浮子側縁部の前記捕獲部とは反対側の先端部には浮子側曳綱の一端部が取着されており、沈子側縁部には多数のリングが整列配置されており、これらのリングには前記魚追込部の沈子側縁部を揚網時にしぼる環まきを行うためのパースラインを兼ねた沈子側曳綱の中央部分が挿通されており、さらに、前記沈子側曳綱の両端部は、一方が前記各浮子側曳綱の一方に連結され、他方が前記各浮子側曳綱の他方に連結されているまき寄せ網と、漁船の船尾側の甲板に配設され前記まき寄せ網の前記各浮子側曳綱の取り込み、前記魚追込部の網揚げおよびこの網揚げ途中における魚追込部の環まき、ならびに前記魚追込部に連なる前記魚追込部の網揚げに用いるボールローラとを有している点にある。そして、このような構成を採用したことにより、まき寄せ網は魚追込部の環まきを可能とし、ボールローラは、小型化が容易であり、しかも船体に対する網の出入りの方向を選ばず、さらに環まきおよび揚網時の状況あるいは船のローリングなどに応じて網に対する角度を調整する必要もないので、操業時に漁船の船体の船尾側でのまき寄せ網の魚追込部の網揚げおよびこの網揚げ途中における魚追込部の環まきならびに前記魚追込部に連なる前記魚追込部の網揚げを容易に実施することができる。したがって、袋網からなる捕獲部と、一対の袖網からなる魚追込部とを有し、前記各袖網は、それぞれほぼ帯状に形成されているとともに、その長手方向の一端が前記捕獲部の開口端にそれぞれ接続されており、かつ、長手方向に対して直交する幅方向の一端は浮子が取着された浮子側とされ、他端は沈子が取着された沈子側とされており、さらに、浮子側縁部の前記捕獲部とは反対側の先端部には浮子側曳綱の一端部が取着されており、沈子側縁部には多数のリングが整列配置されており、これらのリングには前記魚追込部の沈子側縁部を揚網時にしぼる環まきを行うためのパースラインを兼ねた沈子側曳綱の中央部分が挿通されており、さらに、前記沈子側曳綱の両端部は、一方が前記各浮子側曳綱の一方に連結され、他方が前記各浮子側曳綱の他方に連結されているまき寄せ網を、魚群の周りを囲うように海面に繰出した後、漁船を前進させて前記まき寄せ網を漁船の船尾側で寄せ漕ぎすることによって前記捕獲部を中心として前記一対の袖網を自動的に拡網して前記捕獲部に捕獲対象魚を捕獲し、その後、漁船の船尾側の甲板に配設されているボールローラによって前記各浮子側曳綱を巻き上げて前記甲板に取り込み、続いて前記ボールローラによって前記各浮子側曳綱に連なる前記魚追込部の網揚げおよびこの網揚げ途中における環まきを行い、その後前記ボールローラによって前記魚追込部に連なる前記捕獲部の網揚げを行うまき寄せ網漁法を容易に実施することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
【0010】
まず、本発明に係るまき寄せ漁法に用いる漁撈具の一つであるまき寄せ網の実施形態について図1により説明する。
【0011】
図1は、本発明に係るまき寄せ漁法に用いるまき寄せ網の実施形態の要部を示す展開図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態のまき寄せ網1は、袋網からなる捕獲部2と、左右一対の袖網3L,3Rからなる魚追込部3とを有している。
【0013】
前記袋網からなる捕獲部2は、図1の下方に分離して左右方向に並べ示す6分割された底部4a,4b,4c,4d,4e,4fと、6分割された胴部5a,5b,5c,5d,5e,5fとの総計12枚の部材を接ぐことにより形成されている。
【0014】
前記魚追込部3を構成する一対の袖網3L,3Rは、図1の上下方向に長いほぼ帯状に形成されている。そして、図1の左側に示す一方の袖網3Rの図1の上下方向に示す長手方向の一端である下端部は、前記捕獲部2の開口端の一部を構成する図1の左側から2番目および3番目に位置する胴部5b,5cの上端縁部に接続されている。さらに、図1の側に示す他方の袖網3Lの図1の上下方向に示す長手方向の一端である下端部は、前記捕獲部2の開口端の一部を構成する図1の右側から2番目および3番目に位置する胴部5e,5dの上端縁部に接続されている。また、各袖網3L,3Rの長手方向に対して直交する図1の左右方向に示す幅方向のサイズは、捕獲部2との接続側が広く形成されている。
【0015】
図1の左方に示す袖網3Rは、長手方向に対して直交する幅方向の一端である左側が浮子側FSとされ、右側が沈子側WSとされている。また、図1の右方に示す袖網3Lは、長手方向に対して直交する幅方向の一端である左側が沈子側WSとされ、右側が浮子側FSとされている。
【0016】
前記各袖網3L,3Rの浮子側縁部には、所定数の浮子(一部のみ図示)6が間隔をおいて取着されている。さらに、浮子側縁部の図1上方に示す先端部には、浮子側曳綱7L,7Rの一端部がそれぞれ連結されるようになっている。また、各袖網3L,3Rの沈子側縁部には、所定数の沈子(一部のみ図示)8が間隔をおいて取着されている。またさらに、沈子側縁部の長手方向のほぼ中央部から捕獲部2側には、例えば50個程度のリング(一部のみ図示)9が間隔をおいて取着されている。なお、沈子8としては、従来公知の各種のものから選択使用することができる。
【0017】
前記各袖網3L,3R部に取着されたリング9には、魚追込部3の沈子側縁部をしぼる環まきを行うためのパースライン(パースワイヤ)を兼ねた1本の沈子側曳綱10の中央部分が挿通されるようになっている。この沈子側曳綱10の一端は、図1の左方に示す袖網3Rに取着される浮子側曳綱(右舷用浮子側曳綱)7Rに連結されるようになっており、他端は、図1の右方に示す袖網3Lに取着される浮子側曳綱(左舷用浮子側曳綱)7Lに連結されるようになっている。また、各袖網3R,3Lの沈子側縁部の下端部分と捕獲部2の開口端とにより構成される逆台形状空間には、鉛網11が配置されている。
【0018】
なお、各袖網3R,3Lの目合いは、先端側の目合いが粗く、捕獲部2に近づくにつれて目合いが細かくなるように多段に形成されている。これにより、後述するまき寄せ網1の寄せ漕ぎ時において、捕獲部2を中心として各袖網3R,3Lを自動的に拡網することができるようになっている。
【0019】
つぎに、本発明に係るまき寄せ漁法に用いる漁船の実施形態について図2により説明する。
【0020】
図2は、本発明に係るまき寄せ漁法に用いる漁船の実施形態の要部を示す平面図である。
【0021】
本実施形態の漁船21は、沿岸漁業に用いる5トン程度の小型漁船が用いられており、図に示すように、漁船21の船体の中央部分から船尾側にかけてブリッジ22が設けられている。そして、船尾側の甲板(漁労甲板)23上には、本発明に係るまき寄せ漁法に用いる漁撈具の他の一つとしての左右一対のボールローラ24,25が設置されている。これらのボールローラ24,25は、甲板23上に立設されたほぼ逆L字状の支持部材26,27によって甲板23の上方空間に配置されている。そして、船尾側の甲板23には、前記まき寄せ網1が搭載されている。また、左右両舷側の船尾側には、大手用ボラード28,29が設置されている。
【0022】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について本発明のまき寄せ網漁法とともに図2から図7により説明する。
【0023】
図2は本発明に係るまき寄せ漁法の実施形態における投網準備状態の要部を漁船および漁撈具とともに示しており、図3は図2に続く投網開始状態を示す図2と同様の図、図4は図3に続く投網終了状態を示す図2と同様の図、図5は図4に続く寄せ漕ぎ状態を示す図2と同様の図、図6は図5に続くまき寄せ網の魚追込部の環まき途中状態を示す図2と同様の図、図7は図6に続くまき寄せ網の捕獲部の揚網途中状態を示す図2と同様の図である。
【0024】
本実施形態のまき寄せ網漁法の操業は、図2に示す投網準備状態において、一方の浮子側曳綱(右舷用浮子側曳綱)7Rの他端である自由端を右舷側の大手用ボラード28に固縛する。また、他方の浮子側曳綱(左舷用浮子側曳綱)7Lの他端である自由端に抵抗体31および浮標32を取り付ける。そして、漁場にて捕獲対象魚の魚群を発見したら、魚群に向けて漁船1を操船し、魚群に漁船1をちかづけて本実施形態のまき寄せ網漁法による操業を開始する。
【0025】
本実施形態のまき寄せ網漁法の操業は、抵抗体31および浮標32を漁船21の船尾から海面に投下することにより開始する。そして、抵抗体31および浮標32を海面に投下すると、抵抗体31および浮標32に接続された浮子側曳綱7Lとともに、この浮子側曳綱7Lに接続されているまき寄せ網1の袖網3Lが甲板23から海面に向かって繰り出される。この投網開始状態を図3に示す。
【0026】
ついで、魚群の周りを囲うように漁船21を操船し、まき寄せ網1を海面に繰り出した後、漁船21を抵抗体31にちかづけて投網を終了する。この投網終了状態を図4に示す。なお、海面に繰り出されたまき寄せ網1は、各袖網3R,3Lの浮子側縁部が浮子6の浮力によって海面側に位置し、沈子側縁部が沈子8の重さによって海底側に位置することになる。
【0027】
そして、まき寄せ網1の投網が終了したら、抵抗体31および浮標32を漁船21の船体中央部の左舷側で取り込む。この時、浮子側曳綱7Lの自由端を左舷側の大手用ボラード29に掛けておく。その後、抵抗体31および浮標32を取り込んだ後、抵抗体31および浮標32を浮子側曳綱7Lから外し、浮子側曳綱7Lの自由端を左舷側の大手用ボラード29に固縛する。
【0028】
ついで、漁船21を前進させ、まき寄せ網1の寄せ漕ぎを開始する。このまき寄せ網1の寄せ漕ぎにより、魚追込部3が捕獲部2を中心として拡網する。これにより、魚群を、拡がった袖網3R,3Lによって捕獲部2に追い込むころができるので、捕獲対象魚を効率よく捕獲することができる。このまき寄せ網1の寄せ漕ぎ状態を図5に示す。
【0029】
ついで、寄せ漕ぎが終了したら、各浮子側曳綱7L,7Rをボールローラ24,25を用いて巻き上げることにより甲板23に取り込み、続いてこれに連なる魚追込部3をボールローラ24,25を用いて揚網する。この時、魚追込部3をパースラインの固縛位置まで揚網した後、沈子側曳綱10をボールローラ24,25を用いて巻き上げることで、魚追込部3の環まきを行う。このまき寄せ網1の魚追込部3の環まき途中状態を図6に示す。
【0030】
ついで、魚追込部3の環まきが終了したら魚追込部3の揚網およびこれに連なる捕獲部2の揚網をボールローラ24,25を用いて行う。このまき寄せ網1の捕獲部2の揚網途中状態を図7に示す。
【0031】
ついで、捕獲部2の揚網が終了したら、甲板23に取り込ん捕獲部2から漁獲物を取り出し、つぎの漁に支障がないようにまき寄せ網1を整理整頓する。
【0032】
なお、本実施形態のまき寄せ網漁法は、一隻の漁船21で実行することができるとともに、操業に要する人員が3名であることが、操業試験により確認できた。
【0033】
このように、本実施形態のまき寄せ網漁法によれば、漁船21の船尾側で寄せ漕ぎ、環まきおよび揚網を容易に実施することができるので、一隻の漁船21により少人数で寄せ漕ぎを行うとともに魚群を包囲して漁獲するという新規な漁法を実施することができる。
【0034】
また、本実施形態のまき寄せ網漁法に用いる漁撈具によれば、まき寄せ網1は環まきを可能とし、ボールローラ24,25は、小型化が容易であり、しかも船体に対する網および綱の出入りの方向を選ばず、さらに環まきおよび揚網時の状況あるいは船のローリングなどに応じて網に対する角度を調整する必要もないので、操業時に漁船21の船体の船尾側での環まきおよび揚網を容易に実施することができる。その結果、本実施形態のまき寄せ網漁法を容易に実施することができる。
【0035】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る本発明のまき寄せ網漁法によれば、漁船の船尾側で寄せ漕ぎ、環まきおよび揚網を実施することができるので、一隻の漁船により少人数で寄せ漕ぎを行うとともに魚群を包囲して漁獲することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0037】
また、請求項2に係る本発明のまき寄せ網漁法に用いる漁撈具によれば、まき寄せ網は環まきを可能とし、ボールローラは操業時に漁船の船体の船尾側での環まきおよび揚網を容易に実施することができるので、請求項1に係る本発明のまき寄せ網漁法を容易に実施することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るまき寄せ漁法に用いるまき寄せ網の実施形態の要部を示す展開図
【図2】 本発明に係るまき寄せ漁法の実施形態における投網準備状態の要部を漁船および漁撈具とともに示す平面図
【図3】 本発明に係るまき寄せ漁法の実施形態における図2に続く投網開始状態を示す図2と同様の図
【図4】 本発明に係るまき寄せ漁法の実施形態における図3に続く投網終了状態を示す図2と同様の図
【図5】 本発明に係るまき寄せ漁法の実施形態における図4に続く寄せ漕ぎ状態を示す図2と同様の図
【図6】 本発明に係るまき寄せ漁法の実施形態における図5に続くまき寄せ網の魚追込部の環まき途中状態を示す図2と同様の図
【図7】 本発明に係るまき寄せ漁法の実施形態における図6に続くまき寄せ網の捕獲部の揚網途中状態を示す図2と同様の図
【符号の説明】
1 まき寄せ網
2 捕獲部
3 魚追込網部
6 浮子
7L、7R 浮子側曳綱
8 沈子
9 リング
10 沈子側曳綱
21 漁船
24、25 ボールローラ
FS 浮子側
WS 沈子側

Claims (2)

  1. 袋網からなる捕獲部と、一対の袖網からなる魚追込部とを有し、前記各袖網は、それぞれほぼ帯状に形成されているとともに、その長手方向の一端が前記捕獲部の開口端にそれぞれ接続されており、かつ、長手方向に対して直交する幅方向の一端は浮子が取着された浮子側とされ、他端は沈子が取着された沈子側とされており、さらに、浮子側縁部の前記捕獲部とは反対側の先端部には浮子側曳綱の一端部が取着されており、沈子側縁部には多数のリングが整列配置されており、これらのリングには前記魚追込部の沈子側縁部を揚網時にしぼる環まきを行うためのパースラインを兼ねた沈子側曳綱の中央部分が挿通されており、さらに、前記沈子側曳綱の両端部は、一方が前記各浮子側曳綱の一方に連結され、他方が前記各浮子側曳綱の他方に連結されているまき寄せ網を、魚群の周りを囲うように海面に繰出した後、漁船を前進させて前記まき寄せ網を漁船の船尾側で寄せ漕ぎすることによって前記捕獲部を中心として前記一対の袖網を自動的に拡網して前記捕獲部に捕獲対象魚を捕獲し、その後、漁船の船尾側の甲板に配設されているボールローラによって前記各浮子側曳綱を巻き上げて前記甲板に取り込み、続いて前記ボールローラによって前記各浮子側曳綱に連なる前記魚追込部の網揚げおよびこの網揚げ途中における環まきを行い、その後前記ボールローラによって前記魚追込部に連なる前記捕獲部の網揚げを行うことを特徴とするまき寄せ網漁法。
  2. 袋網からなる捕獲部と、一対の袖網からなる魚追込部とを有し、前記各袖網は、それぞれほぼ帯状に形成されているとともに、その長手方向の一端が前記捕獲部の開口端にそれぞれ接続されており、かつ、長手方向に対して直交する幅方向の一端は浮子が取着され浮子側とされ、他端は沈子が取着され沈子側とされており、さらに、浮子側縁部の前記捕獲部とは反対側の先端部には浮子側曳綱の一端部が取着されており、沈子側縁部には多数のリングが整列配置されており、これらのリングには前記魚追込部の沈子側縁部を揚網時にしぼる環まきを行うためのパースラインを兼ねた沈子側曳綱の中央部分が挿通されており、さらに、前記沈子側曳綱の両端部は、一方が前記各浮子側曳綱の一方に連結され、他方が前記各浮子側曳綱の他方に連結されているまき寄せ網と、
    漁船の船尾側の甲板に配設され前記まき寄せ網の前記各浮子側曳綱の取り込み、前記魚追込部の網揚げおよびこの網揚げ途中における魚追込部の環まき、ならびに前記魚追込部に連なる前記魚追込部の網揚げに用いるボールローラとを有していることを特徴とするまき寄せ網漁法に用いる漁撈具。
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