JP3925668B2 - 燃焼器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンエンジンなどに用いられる燃焼器に関し、特に排気性能の向上および内筒へのカーボン付着防止を図ることができる逆流単缶型燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯用発電機の動力源としてガスタービンエンジンが広く用いられているが、この種のガスタービンエンジンには、タービンロータの駆動源となる燃焼器が設けられている。
【0003】
従来の逆流単缶型燃焼器は、たとえば図14および図15に示されるように、燃焼用空気を導くためのチャンバ66を有しており、図外の熱交換器の排出口から流下した高温圧縮空気は、チャンバ66の底面に形成された流入口61,62から当該チャンバ66内へ導かれる。
【0004】
チャンバ66には、内筒65が貫通して設けられ、またこの内筒65と同軸に外筒67が設けられている。外筒67の一端はチャンバ66内に臨むように当該チャンバ66に設けられているので、チャンバ66に流入した高温圧縮空気は、内筒65の外面と外筒67の内面とで形成された環状通路63を通り、内筒65の途中に開設された希釈孔68と当該内筒67の基端に設けられたスワーラ69とから内筒65の内部に流入する。さらにこの高温圧縮空気は、内筒65の基端(図の右側)に設けられた図外の燃料噴射弁から噴射された燃料と混合して燃焼し、環状流路63の空気流とは逆方向に流れながら内筒65の端部(図の左側)から燃焼ガスとなってタービンロータに流入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のガスタービン用燃焼器にあっては、熱交換器に接続された流入口61及び62からチャンバ66内へ空気が流入する際に、各部品の製造誤差等に基因する空気流路の圧力損失の差によって、左右2つの流入口61,62からの流入空気量にばらつきが生じ、ここで旋回流が形成される。
【0006】
このため、環状流路63における空気の流れ方向に対して開口方向が直角である希釈孔68と、空気の流れ方向と同じ方向の翼形状を有するスワーラ69とでは、スワーラ69の方が流入し易くなるので、当該スワーラ69への流入空気量が希釈孔68への流入空気量に比べて増大し、設計段階で企図した希釈孔68とスワーラ69との流入空気量配分を実現できないという問題があった。
【0007】
また、チャンバ66の流入口61,62からの流入空気量のばらつきによる旋回流は、ガスタービンエンジン毎に、環状流路63において何れの旋回方向に生じるかが一定でないことから、スワーラ69の翼方向とは逆方向に旋回が発生した場合には、希釈孔68への流入空気量の方が増大し、この場合も設計段階で企図した希釈孔68とスワーラ69との流入空気量配分を実現できないという問題があった。
【0008】
このように従来の燃焼器では、流入空気量の配分がガスタービンエンジンの製品毎にばらつくため、燃焼状態、ひいては燃焼効率も製品毎にばらつき、燃焼器の排気性能が安定しないという問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、燃焼ガス流路への流入空気量の配分のばらつきを抑制し排気性能の向上を図ることができる燃焼器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の燃焼器では、環状流路を流れる空気に対して一定方向の予旋回を故意に与えることで、燃焼ガス流路内への流入空気量の配分のばらつきを抑制することとしている。
【0011】
(1)すなわち、請求項1記載の燃焼器は、2つの流入口からチャンバ内に流入した空気を偏向して外筒と内筒とで形成される環状流路の軸方向に前記空気を流下させ、この空気の一部を前記内筒の途中に設けられた希釈孔から前記内筒の内部に形成された前記空気の流下方向とは逆方向の燃焼ガス流路に案内するとともに、残りの空気を前記内筒の基端に設けられたスワーラから前記燃焼ガス流路に案内する逆流単缶型燃焼器であって、
前記外筒の一端は前記チャンバ内に臨むように設けられているとともに、前記内筒は前記チャンバを貫通して設けられ、
前記チャンバは前記内筒の直径方向の中心軸に対して左右対称に形成されるとともに、前記2つの流入口は前記内筒の直径方向の中心軸に対して左右対称の位置に形成された燃焼器において、
前記外筒の、前記チャンバ側の端部の一部を軸方向に延長して形成され、前記チャンバ内における前記2つの流入口のそれぞれから前記環状流路の入口に至る空気流路の一方の少なくとも一部を遮蔽するタブ部を有することを特徴とする。
【0013】
したがって、燃焼ガス流路へ通じる希釈孔やスワーラの諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0016】
請求項1記載の燃焼器では、外筒のチャンバ側の端部の一部を延長して形成されたタブ部を採用する。このタブ部は、外筒の端部の一部を延長して形成されているので、流入口からチャンバ内に流入した空気が環状流路に流下する際に、その一部が当該タブ部で遮蔽される一方で他の空気は遮蔽されることなく環状流路に流下するので、チャンバ内における空気流に一定方向の予旋回が生じ、この空気は当該一定方向に予旋回しながら環状流路に流れ込むことになる。
【0017】
したがって、燃焼ガス流路へ通じる希釈孔やスワーラの諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0029】
(2)請求項1記載の燃焼器において、外筒の端部の一部を延長して形成されるタブ部の周方向の位置は特に限定されないが、請求項2記載の燃焼器は、前記タブ部は、前記外筒の端部のうち前記流入口から離間した位置に形成されていることを特徴とする。
【0030】
外筒の端部の一部を延長して形成されるタブ部は、一の流入口から流入した空気の遮蔽機能を司り、これにより空気流に予旋回を付与するが、当該タブ部が流入口に直近に設けられていると、当該流入口から流入した空気の遮蔽機能が強くなり過ぎて環状流路への流入空気量が減少し、燃焼効率が低下するおそれがある。
【0031】
しかしながら、請求項2記載の燃焼器では、タブ部が外筒の端部のうちチャンバの流入口から離間した位置に形成されているので、環状流路へのトータル流入空気量に影響を与えることなく、一部の空気を遮蔽することができ、環状流路へ流下する空気に一定方向の予旋回を付与することができる。
【0032】
(3)また、請求項1記載の燃焼器において、タブ部は外筒の端部の一部を矩形状に延長して形成することもできるが、請求項3記載の燃焼器のように、前記タブ部の一部に、前記空気が通過できる切欠部を形成することがより好ましい。または、請求項4記載の燃焼器のように、前記タブ部の一部に、前記空気が通過できる通孔を形成することがより好ましい。この通孔は三角形状孔、丸孔、長孔その他種々の形状の通孔を採用することができる。
【0033】
チャンバの一の流入口から流入し、タブ部へ向かって流下した空気の全てを遮蔽すると、タブ部の軸方向延長線上に空気が流れない又は空気が希薄となる領域が形成されるおそれがあり、こうした空気の希薄領域が生じると、希釈孔から内筒の内部へ流入する空気にも希薄領域が生じるおそれがある。
【0034】
しかしながら、請求項3および4記載の燃焼器では、タブ部の一部に切欠部または通孔が形成されているので、チャンバの一の流入口から流入し、タブ部へ向かって流下した空気の一部は当該タブ部で遮蔽されるとともに残りは切欠部または通孔を通過して環状流路に流れ込むことになる。
【0035】
これにより、タブ部の軸方向延長線上にも空気が流れることになるので、内筒の内部に希薄領域が生じるのを防止でき、希薄領域の発生にともなう未燃焼燃料の内壁への付着を抑制することができる。その結果、未燃焼燃料が蒸し焼き状態となって燃料のカーボン成分が成長して生じる内筒の耐久性の低下が阻止されることになる。
【0036】
(4)請求項3または4記載の燃焼器において、切欠部および通孔の形成箇所、換言すればタブ部における空気の流れを遮蔽する部分の形成箇所は特に限定されないが、請求項5記載の燃焼器は、前記タブ部の前記空気の流れを遮蔽する部分が、実質的に前記外筒との接続点を頂点とする三角形状に形成されていることを特徴とする。
【0037】
この請求項5記載の燃焼器のように、空気の流れを遮蔽する部分を三角形とすることで、チャンバの流入口から環状流路の入口へ向かう空気流路の略半分を遮蔽するとともに、残りの略半分を通過させることができる。これと同時に、外筒の周方向に対して広い範囲で遮蔽および通過させることができるので、空気流に容易に予旋回を付与することができる。
【0038】
請求項1記載の燃焼器によれば、一の流入口から流入した空気と他の流入口から流入した空気は、何れも非対称構造によって定まる一定方向に流れ、環状流路において一定方向の予旋回が生じることになる。その結果、燃焼ガス流路へ通じる希釈孔やスワーラの諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0039】
また、こうした予旋回の強さは非対称構造によって所望に調節できるので、希釈孔とスワーラとへの流入空気量比を所望の値にコントロールすることができ、燃焼器の排気性能の安定化が達成できる。
【0043】
請求項2記載の燃焼器によれば、一方の流入口から流入した空気の殆どがタブ部によって遮蔽されることがないので、環状流路へ流入するトータル空気量が減少するおそれがない。
【0044】
請求項3乃至5記載の燃焼器によれば、タブ部の軸方向延長線上に空気が流れない領域が生じるのを防止でき、その結果、未燃焼の燃料の付着が防止され耐久性の低下を抑制することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態
図13は本発明の燃焼器を備えたガスタービンエンジンを示す断面図、図1は本発明の燃焼器の実施形態を示す一部破断斜視図、図2はチャンバと外筒とを示す分解斜視図、図3は図1のA−A線に沿う断面図である。
【0046】
まず、ガスタービンエンジンの全体構成を説明する。図13に示すように、本実施形態のガスタービンエンジン1は、コンプレッサ2、燃焼器3、タービン4および熱交換器5の基本コンポーネントから成り立っている。
【0047】
燃焼器3の端部に取り付けられたキャップ35には、燃料噴射弁6と点火栓7とが取り付けられており、後述するコンプレッサ2からの圧縮空気と燃料噴射弁6から噴射された燃料との混合気を点火栓7で燃焼させる。
【0048】
この燃焼器3から流出した燃焼ガスは、図中矢印で示されるように、プレナムチャンバ27と断熱材33とで画成されたプレナム流路28を通り、さらにタービンハウジング外周壁26との間で渦巻き状に画成された流路29を通ってタービンロータ11に導かれる。
【0049】
そして、このタービンロータ11で膨張し、当該タービンロータ11に回転力を付与する。なお、断熱材33は、フランジ22側に接合して設けられており、タービンロータ11に導かれる燃焼ガスを断熱する。
【0050】
一方、発電機などの負荷に連結されるシャフト13(連結端を14で示す。)は、一対の軸受15で支持されており、このシャフト13には、燃焼器3からの高温ガスによって駆動される上記タービンロータ11と、吸入空気を加圧して燃焼器3へ圧送する遠心式コンプレッサインペラ12とが、背板合わせの状態で連結されている。
【0051】
また、熱交換器5は燃焼器3に対して並列に配置されており、プレナムチャンバ27に形成された接合フランジにディフューザ25の接合フランジが接合され、当該ディフューザ25の他方の接合フランジに熱交換器5が接合されている。これにより、これら燃焼器3と熱交換器5とを共に覆うチャンバ21が形成され、コンプレッサ2から吐出した低温圧縮空気は、図中矢印で示されるように、フランジ22に形成された環状流路23を通ってチャンバ21内に流入し、さらにこのチャンバ21内を通って熱交換器5に導かれることになる。
【0052】
上述したタービン4から排出された高温ガスは、タービンハウジング26からディフューザ25を介して熱交換器5に流入する。この熱交換器5は、タービン4から排出されるガスの流れ方向に沿って配置され、当該熱交換器5には、タービン4から送られる高温ガスを通過させるための流路(図示せず)がシャフト13の軸方向に形成されている。
【0053】
また、熱交換器5には、上述したコンプレッサ2から送られる低温圧縮空気を通過させる流路が、ガス流路に対して伝熱壁を介して平行に対向するように形成されており、コンプレッサ2からの低温圧縮空気に高温ガスの熱を吸収し、高温となった圧縮空気を燃焼器3に送り込むことで、燃料消費率を減らすようになっている。
【0054】
熱交換器5には、チャンバ21内に開口する流入口5Aが形成されており、この流入口5Aから熱交換器5内に流入した低温圧縮空気は、ここで高温ガスから熱を吸収する。このようにして熱交換器5を通って加熱された圧縮空気は、ヘッダ5Cで曲げられたのち接合フランジ5Bを介して燃焼器3のチャンバ66に流入することになる。
【0055】
なお、上述したガスタービンの一般的な構造については特に限定されず、本発明のガスタービンエンジン1は以下の燃焼器3の構造に特徴がある。したがって、それ以外の構成については本実施形態にのみ何ら限定されることはない。
【0056】
本実施形態の燃焼器3は、図1(図13のB矢視方向から見た図である。)に示すように、熱交換器5の接合フランジ5Bを介して高温圧縮空気が導入されるチャンバ66を有し、このチャンバ66の底面に形成された流入口61,62と前記接合フランジ5Bとが接合されている。
【0057】
チャンバ66には、内筒55が貫通して設けられ、またこの内筒65と同軸に外筒67が設けられている。外筒67の一端はチャンバ66内に臨むように当該チャンバ66に設けられているので、チャンバ66に流入した高温圧縮空気は、内筒65の外面と外筒67の内面とで形成された環状通路63を通り、内筒65の途中に開設された希釈孔68と当該内筒67の基端に設けられたスワーラ69とから内筒65の内部の燃焼ガス流路64に流入することになる。
【0058】
さらにこの燃焼ガス流路64に流入した高温圧縮空気は、内筒65の基端(図の右側)に設けられた燃料噴射弁6(図13参照)から噴射された燃料と混合して燃焼し、環状流路63の空気流とは逆方向に流れながら内筒65の端部(図の左側)から高温燃焼ガスとなってタービンロータ11(図13参照)に流入する。
【0059】
本実施形態の燃焼器3においては、チャンバ66は内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成され、また二つの流入口61および62も内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成されている。
【0060】
特に、チャンバ66側の端部の一部を軸方向に延長したタブ部671を有する外筒67が採用され、この外筒67がチャンバ66に取り付けられている。このタブ部671の具体的構成は特に限定されず、要するに熱交換器5から流入口62を介してチャンバ66内に流入する空気ARの流路面積が、同じく熱交換器5から流入口61を介してチャンバ66内に流入する空気ALの流路面積より小さくなるように構成する。換言すれば、チャンバ66内における二つの流入口61,62のそれぞれから環状流路63の入口に至るそれぞれの空気流路が非対称構造となるようにタブ部671を構成する。
【0061】
ここで空気ARの流路面積は、タブ部671の周方向の長さ(角度)を変えることで調節することができる。また、空気ARの流路面積はタブ部671の曲げ角度によっても調整することができる。
【0062】
次に作用を説明する。
熱交換器5の接合フランジ5Bから流入口61,62を介してチャンバ66内に流入した高温圧縮空気は、内筒65と外筒67との間に形成された環状流路63に一様に流入しようとするが、一方の流入口62からチャンバ66に導入された空気ARは、図3に点線で示すように、反時計廻りで環状流路63に流入しようとする際にタブ部671によって遮られることになる。したがって、当該流入口62から反時計廻りに旋回して環状流路63へ流入する空気量は減少し、同図に実線で示すように時計廻りに旋回方向を変えた上で環状流路63に流入することになる。
【0063】
一方、流入口61からチャンバ66内に流入した空気ALは、チャンバ66の内壁形状に沿って時計廻りに旋回しながら何ら邪魔されることなく環状流路63に流入する。
【0064】
こうして空気AL,ARは同じ方向である時計廻りに旋回しながら環状流路63に流れ込むので、当該環状流路63を流下する際にもそのまま時計廻りの旋回を続けながら希釈孔68およびスワーラ69を介して燃焼ガス流路64に流れ込む。
【0065】
このように本実施形態の燃焼器3では、環状流路63および燃焼ガス流路64へ流入する空気に一定方向の予旋回を与えることができるので、希釈孔68やスワーラ69の諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する希釈孔68とスワーラ69との流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0066】
しかも、本実施形態では、タブ部671の大きさや設置位置あるいは折り曲げ角度を適宜選択することで、空気ALと空気ARとの相対的な圧力損失を種々に変更することができ、その結果、付与される予旋回の強さを可変することができる。これにより、希釈孔68とスワーラ69との流入空気量を所望の値にコントロールすることができ、燃焼器3の排気性能の安定化が達成できる。
【0067】
第2実施形態
本発明の燃焼器3は種々に変更または改変することができる。図4は本発明の燃焼器の第2実施形態を示す断面図であって、図1のA−A線断面に相当する断面図である。
【0068】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、チャンバ66は内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成され、また二つの流入口61および62も内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成されている。ただし、外筒67のチャンバ66側の端部には第1実施形態のようなタブ部671は形成されず、これに代えてチャンバ66の流入口の一方62にリング70が設けられている。
【0069】
このリング70は、流入口61および62の開口面積S1,S2を左右非対称とするためのもので、本実施形態ではS1>S2とされている。
【0070】
このように、流入口62にリング70を設けることで、一方の流入口61から流入する空気ALの空気量は、リング70が装着された流入口62から流入する空気ARの空気量に比べて相対的に多くなり、これによりチャンバ66内において時計廻りの予旋回が生じることになる。
【0071】
そして、この予旋回が付与された空気は、予旋回しながら環状流路63に流れ込むので、燃焼ガス流路64へ通じる希釈孔68やスワーラ69の諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0072】
特に本実施形態の燃焼器3では、流入口61,62の面積比を変えるといった簡便な手段で一定方向の予旋回を付与できる利点がある。また、リング70の開口面積を適宜変えることで旋回流の強さを変化させることができる。
【0073】
なお、図4に示す実施形態では、一方の流入口62にのみリング70を設けることで流入口61,62の開口面積を非対称としたが、両方の流入口61,62にリングを設けて開口面積比を変えることもできる。さらに、リング70を設けずに、流入口61,62自体の開口面積を非対称として開口面積比を変えても良い。
【0074】
第3実施形態
図5は本発明の燃焼器の第3実施形態を示す断面図であって、図1のA−A専断面に相当する断面図である。
【0075】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、チャンバ66は内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成され、また二つの流入口61および62も内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成されている。ただし、外筒67のチャンバ66側の端部には第1実施形態のようなタブ部671は形成されず、これに代えてチャンバ66の内壁に断面積調整用板71を取り付けるか、あるいはチャンバ66の壁面自体を内側に窪ませることによって、空気流AR,ALの通路面積を左右非対称としている。
【0076】
このように、チャンバ66の内壁に板71を設けるかあるいはチャンバ66の壁面自体を内側に窪ませることで、一方の流入口61から流入する空気ALの空気量は、流入口62から流入する空気ARの空気量に比べて相対的に多くなり、これによりチャンバ66内において時計廻りの予旋回が生じることになる。
【0077】
そして、この予旋回が付与された空気は、予旋回しながら環状流路63に流れ込むので、燃焼ガス流路64へ通じる希釈孔68やスワーラ69の諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0078】
また、板71の大きさや窪みの程度を適宜変えることで旋回流の強さを変化させることができる。
【0079】
さらに本実施形態では、チャンバ66に断面積調整用板71またはチャンバ66自体に窪みを設けるので、内筒65からの輻射熱によって高温変形し易い外筒67にタブ671を形成するよりも耐久性の点で優れている。
【0080】
第4実施形態
図6は本発明の燃焼器の第4実施形態を示す断面図であって、図1のA−A線に相当する断面図である。
【0081】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、二つの流入口61および62は内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成されているが、外筒67のチャンバ66側の端部には第1実施形態のようなタブ部671は形成されず、またチャンバ66自体も内筒65の中心軸に対して左右対称とされず、これに代えてチャンバ66の壁面の一方(同図においては左側)に外側へ膨出する膨出部661が形成されている。
【0082】
この膨出部661により、空気流AL,ARの通路面積が左右で非対称となるので、一方の流入口61から流入する空気ALの空気量は、他方の流入口62から流入する空気ARの空気量に比べて相対的に多くなり、これによりチャンバ66内において時計廻りの予旋回が生じることになる。
【0083】
そして、この予旋回が付与された空気は、予旋回しながら環状流路63に流れ込むので、燃焼ガス流路64へ通じる希釈孔68やスワーラ69の諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0084】
特に本実施形態の燃焼器3では、チャンバ66の一方を膨出させるので、大流量側に流量を調節することが可能となる。
【0085】
第5実施形態
図7は本発明の燃焼器の第5実施形態を示す断面図であって、図1のA−A線に相当する断面図である。
【0086】
本実施形態は、チャンバ66の左右の中心軸662と、内筒65および外筒67の中心軸651とをオフセットさせることにより、空気流AL,ARの通路面積を左右非対称とする。
【0087】
これにより、一方の流入口61から流入する空気ALは、時計廻りに大きく旋回しながら環状流路63に至るとともに、他方の流入口62から流入する空気ARもこの空気ALの流れにしたがって時計廻りに旋回しながら環状流路63に流入することになる。
【0088】
このように、チャンバ66内に導入された空気は予旋回しながら環状流路63に流れ込むので、燃焼ガス流路64へ通じる希釈孔68やスワーラ69の諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0089】
特に本実施形態の燃焼器3では、従来の燃焼器と比べて追加すべき構成部品が無いので耐久性を損なわない。
【0090】
第6実施形態
図8は本発明の燃焼器の第6実施形態を示すチャンバと外筒との分解斜視図、図9は同実施形態を示す断面図であって図1のA−A線に相当する図である。
【0091】
本実施形態の燃焼器3は、上述した第1実施形態の変形例であって、チャンバ66は内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成され、また二つの流入口61および62も内筒65の中心軸を中心にして左右対称に形成されている。
【0092】
また、外筒67として、チャンバ66側の端部の一部を軸方向に延長したタブ部671を有する外筒67が採用され、この外筒67がチャンバ66に取り付けられている。このタブ部671の具体的構成は特に限定されず、要するに熱交換器5から流入口62を介してチャンバ66内に流入する空気ARの流路面積が、同じく熱交換器5から流入口61を介してチャンバ66内に流入する空気ALの流路面積より小さくなるように構成される。換言すれば、チャンバ66内における二つの流入口61,62のそれぞれから環状流路63の入口に至るそれぞれの空気流路が非対称構造となるようにタブ部671を構成する。
【0093】
特に本実施形態では、タブ部671に切欠部671aが形成されており、この切欠部671aは、図8に示されるように外筒67の端部に対して逆三角形となるように形成されている。
【0094】
また、本実施形態のタブ部671は、図9に示されるように外筒67の円周方向において、外筒67の中心軸から左右それぞれ30°および60°となる位置に形成されている。この位置の具体的角度は上述した30°および60°にのみ限定されないが、要するにチャンバ66の流入口61および62から極力離間した位置であって、両流入口61,62からの空気流が左右非対称となる位置であればよい。
【0095】
上述した第1実施形態では、タブ部671によって環状流路63内に空気が流入するのを完全に阻止するため、環状流路63のタブ部671の軸方向延長線上に空気が流れない或いは空気がきわめて希薄となる領域が生じるおそれがある。このように環状流路63に空気が流れない領域が存在すると、燃焼ガス流路64にも空気が希薄となる領域が生じるおそれがあり、仮にそのような領域があると、未燃焼の燃料がその領域に付着して蒸し焼き状態となり、燃料の炭素成分がそこに成長して内筒65の耐久性を低下させるおそれがある。
【0096】
しかしながら、本実施形態のようにタブ部671に切欠部671aを形成することで、本来ならばタブ部671で遮蔽されるはずの空気の一部が当該切欠部671aから環状流路63に流入するので、タブ部671の軸方向延長線上に空気が流れない領域が生じるのを防止できる。その結果、未燃焼の燃料の付着が防止され耐久性の低下を抑制することができる。
【0097】
また、本実施形態のタブ部671は、流入口61,62から離間した位置に形成されているので、特に流入口62から流入した空気の殆どが当該タブ部671によって遮蔽されることがないので、環状流路63へ流入するトータル空気量が減少するおそれがない。
【0098】
そして、上述した第1実施形態と同様に、環状流路63および燃焼ガス流路64へ流入する空気に一定方向(ここでは時計廻り)の予旋回を与えることができるので、希釈孔68やスワーラ69の諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する希釈孔68とスワーラ69との流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0099】
しかも、本実施形態では、タブ部671の大きさや設置位置あるいは折り曲げ角度を適宜選択することで、空気ALと空気ARとの相対的な圧力損失を種々に変更することができ、その結果、付与される予旋回の強さを可変することができる。これにより、希釈孔68とスワーラ69との流入空気量比を所望の値にコントロールすることができ、燃焼器3の排気性能の安定化が達成できる。
【0100】
さらに、タブ部671が内筒65の燃焼ガス流路64に向かって流れる空気の案内板としての機能も司ることから、チャンバ66から内筒65の出口に至る流路の圧力損失も低減することができ、これによりガスタービンエンジンの性能を向上させるといった付帯的効果もある。
【0101】
第7〜9実施形態
本発明の燃焼器3は種々に変更または改変することができる。図10〜図12は本発明の燃焼器の第7〜9実施形態をそれぞれ示す斜視図であって、図1の外筒67単品の斜視図である。
【0102】
まず、図10に示す第7実施形態では、上述した第6実施形態の切欠部671aに代えて三角形の通孔671bが形成されている。また、図11に示す第8実施形態では、上述した第6実施形態の切欠部671aに代えて複数の丸孔からなる通孔671bが形成されている。また、図12に示す第9実施形態では、上述した第6実施形態の切欠部671aに代えて複数の長孔からなる通孔671bが形成されている。
【0103】
このように切欠部671aに代えて各種の通孔671bを形成しても、第6実施形態と同様に、本来ならばタブ部671で遮蔽されるはずの空気の一部が当該通孔671bから環状流路63に流入するので、タブ部671の軸方向延長線上に空気が流れない領域が生じるのを防止できる。その結果、未燃焼の燃料の付着が防止され耐久性の低下を抑制することができる。
【0104】
また、本実施形態のタブ部671は、流入口61,62から離間した位置に形成されているので、特に流入口62から流入した空気の殆どが当該タブ部671によって遮蔽されることがないので、環状流路63へ流入するトータル空気量が減少するおそれがない。
【0105】
そして、上述した第1実施形態と同様に、環状流路63および燃焼ガス流路64へ流入する空気に一定方向(ここでは時計廻り)の予旋回を与えることができるので、希釈孔68やスワーラ69の諸条件を当該予旋回方向に応じて設計しておけば、企図する希釈孔68とスワーラ69との流入空気量の配分が実現でき、狙った燃焼効率、ひいては排気性能を実現することができる。
【0106】
しかも、第7〜9実施形態では、外筒67へのタブ部671の取付が容易であり、しかも取付強度も充分に確保でき信頼性に優れているといった利点がある。
【0107】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼器の第1実施形態を示す要部斜視図である。
【図2】第1実施形態のチャンバと外筒とを示す分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明の燃焼器の第2実施形態を示す要部断面図である。
【図5】本発明の燃焼器の第3実施形態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の燃焼器の第4実施形態を示す要部断面図である。
【図7】本発明の燃焼器の第5実施形態を示す要部断面図である。
【図8】本発明の燃焼器の第6実施形態を示す分解斜視図である。
【図9】第6実施形態を示す要部断面図である。
【図10】本発明の燃焼器の第7実施形態の外筒を示す斜視図である。
【図11】本発明の燃焼器の第8実施形態の外筒を示す斜視図である。
【図12】本発明の燃焼器の第9実施形態の外筒を示す斜視図である。
【図13】本発明の燃焼器をガスタービンエンジンに適用した実施形態を示す断面図である。
【図14】従来の燃焼器を示す要部斜視図である。
【図15】図14のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
3…燃焼器
61,61…流入口
63…環状流路
64…燃焼ガス流路
65…内筒
66…チャンバ
661…膨出部
67…外筒
671…タブ部
671a…切欠部
671b…通孔
68…希釈孔
69…スワーラ
70…リング
71…断面積調整用板

Claims (5)

  1. 2つの流入口からチャンバ内に流入した空気を偏向して外筒と内筒とで形成される環状流路の軸方向に前記空気を流下させ、この空気の一部を前記内筒の途中に設けられた希釈孔から前記内筒の内部に形成された前記空気の流下方向とは逆方向の燃焼ガス流路に案内するとともに、残りの空気を前記内筒の基端に設けられたスワーラから前記燃焼ガス流路に案内する逆流単缶型燃焼器であって、
    前記外筒の一端は前記チャンバ内に臨むように設けられているとともに、前記内筒は前記チャンバを貫通して設けられ、
    前記チャンバは前記内筒の直径方向の中心軸に対して左右対称に形成されるとともに、前記2つの流入口は前記内筒の直径方向の中心軸に対して左右対称の位置に形成された燃焼器において、
    前記外筒の前記チャンバ側の端部の一部を軸方向に延長して形成され、前記チャンバ内における前記2つの流入口のそれぞれから前記環状流路の入口に至る空気流路の一方の少なくとも一部を遮蔽するタブ部を有することを特徴とする燃焼器。
  2. 前記タブ部は、前記外筒端部の周方向のうち、前記流入口から離間した位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃焼器。
  3. 前記タブ部の一部に、前記空気が通過できる切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃焼器。
  4. 前記タブ部の一部に、前記空気が通過できる通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃焼器。
  5. 前記タブ部の前記空気の流れを遮蔽する部分が、前記外筒との接続点を頂点とする三角形状に形成されていることを特徴とする請求項3または4記載の燃焼器。
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