JP3925145B2 - Bearing lubrication structure of rotating shaft - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸の軸受け潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
2つの動力伝達軸を同軸上において互いにスプライン嵌合することがあり、例えば、特開平8−21520号公報には、スプライン雌軸に設けた油路を介してスプライン嵌合部に潤滑油を供給すると共に、このスプライン嵌合部を潤滑した潤滑油を、上記スプライン雌軸を支持している軸受けの潤滑に用いる高速回転部の軸連結装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平8−21520号公報に開示された軸連結装置においては、スプライン雄軸を支持している第1軸受けに、スプライン雌軸に設けた油路から潤滑油が供給されておらず、スプライン雌軸を支持する第2軸受けに潤滑油を供給する潤滑経路の他に、上記第1軸受けに潤滑油を供給する潤滑経路を設けなければならないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1に記載の発明は、第1軸受けに支持された第1回転軸に形成された雄スプラインと、第2軸受けに支持された第2回転軸に形成された雌スプラインと、を嵌合させてなるスプライン嵌合部に、上記第1回転軸または上記第2回転軸に設けられた油路から潤滑油が供給され、上記スプライン嵌合部から流れ出た潤滑油を用いて上記第1軸受け及び上記第2軸受けを潤滑する潤滑構造において、上記第1軸受け及び上記第2軸受けを支持するハウジングと上記第1回転軸及び上記第2回転軸との間に、上記第1回転軸受けと上記第2回転軸受けとに挟まれ、上記スプライン嵌合部を経て上記第2回転軸の開口端から流れ出た潤滑油が流入する油室が画成され、上記油室を構成する上記ハウジングの内周面に、所定量の潤滑油を貯留するオイル溜まりが形成されていることを特徴としている。これによって、スプライン嵌合から油室内に流入した潤滑油は、ハウジングに設けられたオイル溜まりに一旦貯留される。また、オイル溜まりの両脇には、第1軸受けと第2軸受けが配設されているため、オイル溜まりから溢れ出た潤滑油は第1回転軸受け及び第2回転軸受けに供給される。
【0005】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記第1回転軸は、上記油室内において、略段付き形状に形成され、上記雌スプラインの歯底面よりも上記第1回転軸の半径方向外周側まで立ち上がった段差面を有していることを特徴としている。これによって、潤滑油が第1回転軸及び第2回転軸の軸方向に沿ってスプライン嵌合部から油室に向かって勢いよく噴出すると、段差面に衝突する。
【0006】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、上記オイル溜まりは、上記ハウジングの内周面から上記第1回転軸及び上記第2回転軸の半径方向に沿って立ち上がり互いに対向する一対の壁部を有し、上記一対の壁部の間に潤滑油が貯留されていると共に、上記一対の壁部は、上記一対の壁部の上記第1回転軸及び上記第2回転軸の軸方向に沿った位置が、上記段差面及び上記油室内に位置する上記第2回転軸の開口端よりも、外側となるよう形成されていることを特徴としている。スプライン嵌合部から油室に流れでた潤滑油は、段差面と第2回転軸の開口端との間から、第1回転軸及び第2回転軸の半径方向に外周側に流れることなる。これによって、スプライン嵌合部から油室に流れ出た潤滑油は、オイル溜まりで受け止められ易くなる。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、上記一対の壁部は、互いに同一の高さに形成され、かつ上記一対の壁部のそれぞれの先端に切欠部が設けられていることを特徴としている。これによって、オイル溜まり内の潤滑油は、切欠部を流れて第1軸受けあるいは第2軸受けに供給される。
【0008】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、上記一対の壁部は、互いに同一の高さに形成され、かつ上記一対の壁部には、上記オイル溜まりに貯留された潤滑油を排出するための貫通孔がそれぞれ形成されていることを特徴としている。これによって、これによって、オイル溜まり内の潤滑油は、貫通孔を流れて第1軸受けあるいは第2軸受けに供給される。
【0009】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、上記オイル溜まりの上記一対の壁部は、上記第1軸受け及び上記第2軸受けと上記ハウジングとの間に挟み込んだ一対の金属部材からなっていることを特徴としている。これによって、オイル溜まりを形成すべくハウジングの内周面を複雑な形状に成形する必要がない。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、潤滑油がハウジングに設けられたオイル溜まりに一旦貯留され、このオイル溜まりの潤滑油が第1回転軸受け及び第2回転軸受けに供給されることになるので、第1軸受け及び第2軸受けの双方に安定して潤滑油を供給することができる。換言すれば、スプライン嵌合部から油室への潤滑油の飛び出し方向のバラツキや、飛散による成り行きによって、時には第1軸受けもしくは第2軸受けのいずれか一方にのみ潤滑油が供給されてしまうという事態を確実に防止することができる。
【0011】
また、請求項2の発明によれば、潤滑油が第1回転軸及び第2回転軸の軸方向に沿ってスプライン嵌合部から油室に向かって勢いよく噴出しても段差面に衝突するため、潤滑油を確実にオイル溜まりに導くことができ、第1軸受け及び第2軸受けに安定して潤滑油を供給することができる。
【0012】
そして、請求項3の発明によれば、スプライン嵌合部から油室に流入した潤滑油が遠心力によって飛散したとしても、潤滑油をより確実にオイル溜まりに導くことができる。
【0013】
請求項4及び請求項5の発明によれば、切欠部または貫通孔によって、第1軸受け及び第2軸受けに供給される潤滑油の供給量を調整することができるので、第1軸受けに必要な潤滑油の供給量と第2軸受けに必要な潤滑油の供給量とが異なるような場合でも、第1軸受け及び第2軸受けに適正量の潤滑油を分配し、供給することができる。
【0014】
請求項5の発明によれば、オイル溜まりを形成すべくハウジングの内周面を複雑な形状に成形する必要がないので、製造コストを低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の潤滑構造が適用されたハイブリッドシステム1の全体構成説明図である。
【0016】
このハイブリッドシステム1は、エンジン2が、直接、発電機3を駆動しているものであって、エンジン2のシリンダーブロック4にて支持されているクランクシャフト5と、クランクシャフト5と剛体接続されているフライホイール6と、エンジン2にて回転力を付与される発電機3と、発電機3によって発電された電気によって駆動するモータ7と、モータ7のロータ軸8とスプライン結合する回転軸9を有するギヤ10と、このギヤ10を介してモータ7の回転駆動力が伝達されるディファレンシャルギヤ11と、から大略構成されている。
【0017】
そして、ロータ軸8は、軸受け12,13で支持されており、ギヤ10は軸受け14,15で支持されている。
【0018】
尚、16は、発電機3、モータ7、ギヤ10及びディファレンシャルギヤ11が収容されたハイブリッドトランスミッションケース(以下、ケース16と記す)である。
【0019】
図2は、図1のA部に相当するものであって、本発明に第1実施例の要部を示している。
【0020】
第1回転軸としてのロータ軸8には雄スプライン20が形成され、第2回転軸としてのギヤ10の回転軸9には、この雄スプライン20と嵌合する雌スプライン21が形成されている。
【0021】
雄スプライン20と雌スプライン21とを嵌合させてなるスプライン嵌合部22には、雄スプライン20に形成された油路23から潤滑油が供給されている。
【0022】
この油路23は、ロータ軸8自身を冷却する機能を併せ持つものであって、ロータ軸8の軸受け12側の端部から潤滑油が注入されている。すなわち、油路23は、ロータ軸8の軸方向の略全長に亙って連続する形成されている。
【0023】
雄スプライン20が形成されたロータ軸8の一端側を支持する軸受け13と、雌スプライン21が形成された回転軸9の一端側を支持する軸受け14とは、ケース16に剛体結合されたハウジング24によって支持されている。
【0024】
ここで、軸受け13は第1軸受けに相当し、軸受け14は第2軸受けに相当している。また、軸受け13及び軸受け14は、いわゆる玉軸受けである。そして、ハウジング24は、アルミニウム合金を鋳造することによって製造されている。
【0025】
軸受け13,14を支持するハウジング24の内周面とロータ軸8の外周面及び回転軸9の外周面との間には、軸受け13と軸受け14とに挟まれた油室25が画成されている。
【0026】
この油室25は、スプライン嵌合部22と連通しており、スプライン嵌合部22を潤滑した潤滑油が流入するように構成されている。
【0027】
そして、油室25を構成するハウジング24の内周面には、所定量の潤滑油を貯留するオイル溜まり26が、ハウジング24の内周面の全周に亙って形成されている。
【0028】
このオイル溜まり26は、ハウジング24の内周面からロータ軸8及び回転軸9の半径方向に沿って立ち上がり互いに対向する一対に壁部27,28を有し、この一対の壁部27,28間に所定量の潤滑油が貯留されている。一対の壁部27,28は、互いに同一の高さとなるよう形成されている。換言すれば、ロータ軸8及び回転軸9の半径方向内周側となる各壁部27,28先端の内径が、互いに同一となるよう形成されている。
【0029】
ハウジング24に固定された補助部材29は、環状のシール部材30によって、ロータ軸8の外周面との間がシールされている。ハウジング24とシール部材30及び補助部材29との間には、軸受け13を潤滑した潤滑油が流れ込む第1ドレン流路31が画成されている。
【0030】
この第1ドレン流路31は、ハウジング24内に形成された第2ドレン流路32を介して、ハウジングの外側のドレン室33と連通している。
【0031】
スプライン嵌合部22を潤滑し、回転軸9の開口端34から油室25に流れ出た潤滑油は、ロータ軸8及び回転軸9の回転による遠心力で飛散するものの、図中に矢示するように、ハウジング24内周面のオイル溜まり26に一旦集められる。そして、オイル溜まり26は、比較的短時間で潤滑油で満たされ、図中に矢示するように、一対の壁部27,28を乗り越えた潤滑油が、オイル溜まり26の両脇に位置する軸受け13,14に供給される。
【0032】
軸受け13を潤滑した潤滑油は、図中に矢示するように、第1ドレン流路及び第2ドレン流路を介してドレン室に流れ込む。一方、軸受け14を潤滑した潤滑油は、図中に矢示するように、ドレン室33に直接流れ込む。
【0033】
このように構成された第1実施例においては、スプライン嵌合部22の下流側に位置する油室25内のオイル溜まり26から、軸受け13,14に潤滑油が供給されるので、軸受け13に潤滑油を供給するための供給路と軸受け14に潤滑油を供給するため供給路とを個別に設ける必要がなく、軸受け13,14に潤滑油を供給する潤滑構造を総じて小型化することができる。
【0034】
また、潤滑油がオイル溜まり26から溢れ出し、一対の壁部27,28を乗り越えた潤滑油が、軸受け13,14に供給されるので、軸受け13,14への潤滑油の供給量が、スプライン嵌合部22から油室25への潤滑油の飛び出し方向のバラツキや、飛散による成り行きによって、時には軸受け13,14のうちのいずれか一方にのみ潤滑油が供給されてしまうという事態を確実に防止することができ、潤滑不良による軸受け13,14の耐久性の低下を確実に防止することができる。
【0035】
尚、スプライン嵌合部22を通過する潤滑油の量は、決して少ないものではないが、必要に応じて雄スプライン20の歯あるいは雌スプライン21の歯をいくつか切り落とすことで、スプライン嵌合部22を通過する潤滑油の量を増加させてもよい。
【0036】
また、第1ドレン流路31及び第2ドレン流路32を形成することができるならば、ハウジング24と補助部材29とを一体に成形してもよい。
【0037】
以下、本発明の異なる実施例について説明する。尚、上述した第1実施例と同一構成の部位には、第1実施例と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0038】
図3は、本発明の第2実施例における潤滑構造の要部を示しており、図1に示したハイブリッドシステム1のA部に相当するものである。
【0039】
この第2実施例は、上述した第1実施例と略同一構成となっているが、ロータ軸8は、油室25内において略段付き形状に形成され、雌スプライン21の歯底面よりもロータ軸8の半径方向外周側まで立ち上がった段差面40を有している。
【0040】
こうすることで、スプライン嵌合部22を流出してきた潤滑油がスプライン嵌合部22の隙間と潤滑油を供給する油圧とにより、いわゆる水鉄砲状態となり、ロータ軸8及び回転軸9の軸方向に初期速度を与えられて放出されたとしても、段差面40に潤滑油が一旦ぶつかりロータ軸8及び回転軸9の軸方向速度が消し去られ、遠心力でより確実にオイル溜まり26に潤滑油を溜めることができる。すなわち、潤滑油を確実にオイル溜まり26に導くことができ、軸受け13,14に潤滑油を安定して供給することができる。
【0041】
図4は、本発明の第3実施例における潤滑構造の要部を示しており、図1に示したハイブリッドシステム1のA部に相当するものである。
【0042】
この第3実施例は、上述した第2実施例において、一対の壁部27,28のロータ軸8及び回転軸9の軸方向に沿った位置が、段差面40及び油室25内に位置する回転軸9の開口端34のロータ軸8及び回転軸9の軸方向に沿った位置よりも、伴に外側に位置するよう形成されている。
【0043】
換言すれば、開口端34と段差面40とによって規定される開口45が、一対の壁部27,28の内側となるよう構成されている。
【0044】
このような第3実施例においては、スプラライン嵌合部22を経て、回転軸9の開口端34から油室25内に流れ出た潤滑油が遠心力で飛散する飛び出し位置、つまり開口45の位置が、一対の壁部27,28のロータ軸8及び回転軸9の軸方向に沿った位置よりも内側に位置するため、潤滑油が遠心力により飛散したとしても、潤滑油をより確実にオイル溜まりで受け止めることができる。
【0045】
図5は、本発明の第4実施例における潤滑構造を示しており、図1に示したハイブリッドシステム1のA部に相当するものである。
【0046】
この第4実施例は、上述した第2実施例において、一対の壁部27,28のそれぞれの先端に、切欠部50,51が設けられている。切欠部50は、壁部27の周方向に沿った所定間隔毎に複数設けられ、切欠部51は壁部28の周方向に沿った所定間隔毎に複数設けられている。
【0047】
壁部27の周方向に沿った各切欠部50…50の切欠幅と、ロータ軸8及ぶ回転軸9の半径方向に沿った各切欠部50…50の切欠深さとは適宜設定されている。同様に、壁部28の周方向に沿った各切欠部51…51の切欠幅と、ロータ軸8及ぶ回転軸9の半径方向に沿った各切欠部51…51の切欠深さとは適宜設定されている。
【0048】
このような第4実施例においては、オイル溜まり26内に貯留された潤滑油が切欠部50、51からオイル溜まり26の両脇に流れ出す。すなわち、各切欠部50…50の切欠幅及び切欠深さと各切欠部51…51の切欠幅及び切欠深さとを適宜設定することによって、切欠部50…50から軸受け13に供給される潤滑油の供給量が調整され、切欠部51…51から軸受け14に供給される潤滑油の供給量が調整される。
【0049】
詳述すれば、軸受け13,14に必要な潤滑油の供給量が互いに異なる場合に、切欠部50…50及び切欠部51…51の切欠幅及び切欠深さを適宜設定することにより、オイル溜まり26から軸受け13,14に供給される潤滑油の分配比率を適正量に調整することが可能となる。
【0050】
尚、この第4実施例においては、一対の壁部27,28に、それぞれ複数の切欠部50,51を設けるようにしたが、一対の壁部27,28にそれぞれ一つずつ切欠部50,51を形成するようにしてもよい。
【0051】
また、オイル溜まりに貯留された潤滑油は、重力により、鉛直下方(図5における下方)側に溜まり易いので、切欠部50,51を図5における下方側に集中的に形成するようにしてもよい。
【0052】
図6は、本発明の第5実施例における潤滑構造の要部を示しており、図1に示したハイブリッドシステム1のA部に相当するものである。
【0053】
この第5実施例は、上述した第2実施例において、一対の壁部27,28に、貫通孔55,56がそれぞれ形成されている。貫通孔55は、壁部27の周方向に沿った所定間隔毎に複数設けられ、貫通孔56は壁部28の周方向に沿った所定間隔毎に複数設けられている。
【0054】
このような第5実施例においては、貫通孔55…55及び貫通孔56…56によって、オイル溜まり26から軸受け13,14に潤滑油が供給されることになるので、貫通孔55…55及び貫通孔56…56の直径を適宜設定することによって、オイル溜まり26から軸受け13,14に供給される潤滑油の分配比率を適正量に調整することが可能となる。
【0055】
尚、オイル溜まり26に貯留された潤滑油は、重力により、鉛直下方(図6における下方)側に溜まり易いので、貫通孔55…55及び貫通孔56…56を図6における下方側に集中的に形成するようにしてもよい。
【0056】
また、上述して第1〜第5実施例においては、オイル溜まり26がハウジング24の内周面の全周に形成されているが、油室25内の潤滑油が重力によって鉛直下方側に溜まりやすいことを考慮して、ハウジング24の内周面の鉛直下方側にのみ一対の壁部27,28設け、ハウジング24の鉛直下方側にのみオイル溜まり26を形成するようにしてもよい。
【0057】
図7は、本発明の第6実施例における潤滑構造の要部を示しており、図1に示したハイブリッドシステム1のA部に相当するものである。
【0058】
この第6実施例においては、軸受け13とハウジング24とによって挟持された金属部材としての鉄製のワッシャ60と、軸受け14とハウジング24とによって挟持された金属部材としての鉄製のワッシャ61と、ハウジング24の内周面と、によってオイル溜まり26が形成されている。
【0059】
通常、ハウジング24は、量産性を考慮してアルミニウム製に鋳物である。一方、軸受け13,14は、鉄製であるため、軸受け13,14とハウジング24との間に鉄製のワッシャー60,61を挟み込むことになる。
【0060】
そこで、この第6実施例では、この一対のワッシャ60,61でもって、上述した一対の壁部27,28を構成し、オイル溜まり26を構成している。
【0061】
このような第6実施例においては、オイル溜まり26の一対の壁部27,28を一対のワッシャ60,61で構成することにより、製造コストを低減することができる。
【0062】
尚、オイル溜まり26の一対の壁部27,28を構成する一対の金属材料としては、軸受け13,14のロータ軸8及び回転軸9の軸方向に沿った位置を微調整するために用いるシムであってよい。
【0063】
また、上述した各実施例においては、モータ7のロータ軸8に雄スプライン20が形成され、ギヤ10の回転軸9に雌スプライン21が形成されているが、ロータ軸8に雌スプラインを形成し、回転軸9に雄スプラインを形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッドシステムの全体構成説明図。
【図2】図1のA部を拡大したものであって、本発明の第1実施例における回転軸の軸受け潤滑構造の要部を示す説明図。
【図3】図1のA部を拡大したものであって、本発明の第2実施例における回転軸の軸受け潤滑構造の要部を示す説明図。
【図4】図1のA部を拡大したものであって、本発明の第3実施例における回転軸の軸受け潤滑構造の要部を示す説明図。
【図5】図1のA部を拡大したものであって、本発明の第4実施例における回転軸の軸受け潤滑構造の要部を示す説明図。
【図6】図1のA部を拡大したものであって、本発明の第5実施例における回転軸の軸受け潤滑構造の要部を示す説明図。
【図7】図1のA部を拡大したものであって、本発明の第6実施例における回転軸の軸受け潤滑構造の要部を示す説明図。
【符号の説明】
8…ロータ軸
9…回転軸
13…軸受け(第1軸受け)
14…軸受け(第2軸受け)
22…スプライン嵌合部
24…ハウジング
25…油室
26…オイル溜まり
27…壁部
28…壁部
31…第1ドレン流路
32…第2ドレン流路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bearing lubrication structure for a rotating shaft.
[0002]
[Prior art]
Two power transmission shafts may be spline fitted to each other on the same axis. For example, in Japanese Patent Laid-Open No. 8-21520, lubricating oil is supplied to the spline fitting portion via an oil passage provided on the spline female shaft. In addition, there has been disclosed a shaft connecting device for a high-speed rotating portion in which the lubricating oil that has lubricated the spline fitting portion is used to lubricate the bearing that supports the spline female shaft.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the shaft coupling device disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 8-21520, the first bearing supporting the spline male shaft is not supplied with lubricating oil from the oil passage provided in the spline female shaft, There is a problem that a lubrication path for supplying the lubricating oil to the first bearing must be provided in addition to the lubrication path for supplying the lubricating oil to the second bearing supporting the spline female shaft.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the invention according to
[0005]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the first rotation shaft is formed in a substantially stepped shape in the oil chamber, and the first rotation shaft is more than the tooth bottom surface of the female spline. It has a step surface that rises to the outer peripheral side in the radial direction of the shaft. As a result, when the lubricating oil is ejected vigorously from the spline fitting portion toward the oil chamber along the axial direction of the first rotating shaft and the second rotating shaft, it collides with the step surface.
[0006]
According to a third aspect of the present invention, in the second aspect of the present invention, the oil reservoir rises from the inner peripheral surface of the housing along the radial direction of the first rotating shaft and the second rotating shaft and faces each other. A pair of wall portions, wherein lubricating oil is stored between the pair of wall portions, and the pair of wall portions includes the first rotation shaft and the second rotation shaft of the pair of wall portions. The position along the axial direction is formed outside the stepped surface and the opening end of the second rotating shaft located in the oil chamber. The lubricating oil that has flowed from the spline fitting portion to the oil chamber flows from the gap between the step surface and the opening end of the second rotating shaft to the outer peripheral side in the radial direction of the first rotating shaft and the second rotating shaft. As a result, the lubricating oil that has flowed out of the spline fitting portion into the oil chamber is easily received by the oil reservoir.
[0007]
According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the pair of wall portions are formed at the same height as each other, and are formed at the respective tips of the pair of wall portions. A feature is that a notch is provided. As a result, the lubricating oil in the oil reservoir flows through the notch and is supplied to the first bearing or the second bearing.
[0008]
The invention according to
[0009]
The invention according to
[0010]
【The invention's effect】
According to the present invention, the lubricating oil is temporarily stored in the oil reservoir provided in the housing, and the lubricating oil in the oil reservoir is supplied to the first rotating bearing and the second rotating bearing. Lubricating oil can be stably supplied to both of the second bearings. In other words, the lubricating oil is sometimes supplied only to either the first bearing or the second bearing due to variations in the direction in which the lubricating oil protrudes from the spline fitting portion to the oil chamber or due to scattering. Can be reliably prevented.
[0011]
According to the invention of
[0012]
According to the invention of
[0013]
According to the fourth and fifth aspects of the present invention, the supply amount of the lubricating oil supplied to the first bearing and the second bearing can be adjusted by the notch portion or the through hole, so that it is necessary for the first bearing. Even when the supply amount of lubricant and the supply amount of lubricant necessary for the second bearing are different, an appropriate amount of lubricant can be distributed and supplied to the first bearing and the second bearing.
[0014]
According to the invention of
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a diagram illustrating the overall configuration of a
[0016]
In this
[0017]
The
[0018]
[0019]
FIG. 2 corresponds to part A of FIG. 1 and shows the main part of the first embodiment of the present invention.
[0020]
A
[0021]
Lubricating oil is supplied to the
[0022]
The
[0023]
A bearing 13 that supports one end of the
[0024]
Here, the
[0025]
An
[0026]
The
[0027]
An
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
Lubricating oil that lubricates the spline
[0032]
The lubricating oil that has lubricated the
[0033]
In the first embodiment configured as described above, the lubricating oil is supplied to the
[0034]
Further, since the lubricating oil overflows from the
[0035]
Although the amount of lubricating oil passing through the spline
[0036]
Further, if the
[0037]
Hereinafter, different embodiments of the present invention will be described. In addition, the same code | symbol as 1st Example is attached | subjected to the site | part of the same structure as 1st Example mentioned above, and the overlapping description is abbreviate | omitted.
[0038]
FIG. 3 shows a main part of the lubricating structure in the second embodiment of the present invention, which corresponds to part A of the
[0039]
The second embodiment has substantially the same configuration as that of the first embodiment described above, but the
[0040]
By doing so, the lubricating oil that has flowed out of the spline
[0041]
FIG. 4 shows the main part of the lubricating structure in the third embodiment of the present invention, which corresponds to part A of the
[0042]
In the third embodiment, in the second embodiment described above, the positions of the pair of
[0043]
In other words, the
[0044]
In such a third embodiment, the protruding position where the lubricating oil flowing into the
[0045]
FIG. 5 shows a lubrication structure in the fourth embodiment of the present invention, which corresponds to part A of the
[0046]
In the fourth embodiment,
[0047]
The notch width of each
[0048]
In such a fourth embodiment, the lubricating oil stored in the
[0049]
More specifically, when the supply amounts of lubricating oil required for the
[0050]
In the fourth embodiment, the pair of
[0051]
Further, since the lubricating oil stored in the oil reservoir is likely to accumulate vertically downward (downward in FIG. 5) due to gravity, the
[0052]
FIG. 6 shows the main part of the lubricating structure in the fifth embodiment of the present invention, which corresponds to part A of the
[0053]
In the fifth embodiment, through
[0054]
In the fifth embodiment, the lubricating oil is supplied from the
[0055]
The lubricating oil stored in the
[0056]
In the first to fifth embodiments described above, the
[0057]
FIG. 7 shows the main part of the lubricating structure in the sixth embodiment of the present invention, which corresponds to part A of the
[0058]
In the sixth embodiment, an
[0059]
Normally, the
[0060]
Therefore, in the sixth embodiment, the pair of
[0061]
In such a 6th Example, manufacturing cost can be reduced by comprising a pair of
[0062]
In addition, as a pair of metal material which comprises a pair of
[0063]
In each of the embodiments described above, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of the overall configuration of a hybrid system.
FIG. 2 is an enlarged view of part A of FIG. 1, and is an explanatory view showing a main part of a bearing lubrication structure for a rotating shaft in the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged view of a portion A in FIG. 1, and is an explanatory view showing a main part of a bearing lubrication structure for a rotating shaft in a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an enlarged view of a portion A in FIG. 1, and is an explanatory view showing a main part of a bearing lubrication structure for a rotating shaft in a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged view of a portion A in FIG. 1, and is an explanatory view showing a main part of a bearing lubrication structure for a rotating shaft in a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an enlarged view of a portion A in FIG. 1, and is an explanatory view showing a main part of a bearing lubrication structure for a rotating shaft in a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an enlarged view of a portion A in FIG. 1, and is an explanatory view showing a main part of a bearing lubrication structure for a rotating shaft in a sixth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
8 ...
14 ... Bearing (second bearing)
22 ... Spline
Claims (6)
上記第1軸受け及び上記第2軸受けを支持するハウジングと上記第1回転軸及び上記第2回転軸との間に、上記第1回転軸受けと上記第2回転軸受けとに挟まれ、上記スプライン嵌合部を経て上記第2回転軸の開口端から流れ出た潤滑油が流入する油室が画成され、
上記油室を構成する上記ハウジングの内周面に、所定量の潤滑油を貯留するオイル溜まりが形成されていることを特徴とする回転軸の軸受け潤滑構造。A spline fitting portion formed by fitting a male spline formed on the first rotating shaft supported by the first bearing and a female spline formed on the second rotating shaft supported by the second bearing, Lubrication that lubricates the first bearing and the second bearing using the lubricant supplied from the oil passage provided in the first rotating shaft or the second rotating shaft and flowing out from the spline fitting portion. In structure
The spline fitting is sandwiched between the first rotating bearing and the second rotating bearing between the first bearing and the second rotating shaft and the housing supporting the first bearing and the second bearing and the first rotating shaft and the second rotating shaft. An oil chamber into which lubricating oil that has flowed out from the opening end of the second rotating shaft through the portion flows is defined,
A bearing lubrication structure for a rotary shaft, wherein an oil reservoir for storing a predetermined amount of lubricating oil is formed on an inner peripheral surface of the housing constituting the oil chamber.
上記一対の壁部は、上記一対の壁部の上記第1回転軸及び上記第2回転軸の軸方向に沿った位置が、上記段差面及び上記油室内に位置する上記第2回転軸の開口端よりも、外側となるよう形成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転軸の軸受け潤滑構造。The oil sump has a pair of wall portions that rise from the inner peripheral surface of the housing along the radial direction of the first rotating shaft and the second rotating shaft and face each other, and lubricates between the pair of wall portions. As oil is stored,
The pair of wall portions are openings of the second rotation shaft in which the positions along the axial direction of the first rotation shaft and the second rotation shaft of the pair of wall portions are located in the step surface and the oil chamber. The bearing lubrication structure for a rotating shaft according to claim 2, wherein the lubricating structure is formed so as to be outside the end.
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