JP3924515B2 - ゴーグル用保護カバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴーグル用保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
スキーヤーやオートバイドライバー用のゴーグルとして、左右の両眼に対して1つの共通窓部を有する横長型ゴーグルが利用されている。この横長型ゴーグルは、1枚の透明板(例えば、透明プラスチック板又はガラス板)であるゴーグルレンズをゴーグルフレームに嵌め込んだ構造からなるか、あるいは、複数枚(例えば、2〜4枚)の透明板(中間に空気層を設けた複数層構造)からなるゴーグルレンズをゴーグルフレームに嵌め込んだ構造をもち、ゴーグルレンズが比較的高価なため、非装着時の持ち運びの際にゴーグルレンズを保護する目的で、ゴーグル全体を収納可能なケースが一般的に使用されている。しかし、このようなゴーグル全体を収納するゴーグルケースは、ゴーグル全体を保護することが可能である一方、バッグ等に収納した際に大きな容積を占めるため、持ち運びには大変不便である。また、ゴーグルの使用時には、ゴーグルケースの保管スペースが必要になる。特に、これらのゴーグルは、屋外スポーツで長時間使用する機会が多いため、破損等に備えて予備用のゴーグルを持参する必要がある場合があり、持ち運びに便利なゴーグル用保護具が求められているが、そのようなゴーグル用保護具はこれまで知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、従来技術の前記の欠点を解消し、持ち運びに嵩張ることがないにも関わらず、充分にゴーグルレンズを保護可能なゴーグル用保護具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、本発明による、両眼に対して1つの窓部を有すると共に、装着者の鼻部適合用くぼみをゴーグルフレーム下辺部の中央部に有する横長型ゴーグル用の保護カバーであって、
(1)前記横長型ゴーグルのゴーグルレンズの表側表面の形状とほぼ一致し、前記ゴーグルレンズの表側表面のほぼ全面を覆うことのできるカバー部;
(2)前記カバー部の裏面に担持され、前記ゴーグルレンズの表側表面と接触しても前記ゴーグルレンズの表側表面を損傷させない材料からなる緩衝部;
(3)前記保護カバーの上辺部中央部から前記保護カバーの縦方向に延び、前記保護カバーの上辺部中央部にて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、前記保護カバーの上辺部中央部とは反対側に自由端部を有する上辺帯状部;
(4)前記保護カバーの下辺部中央部から前記保護カバーの縦方向に延び、前記保護カバーの下辺部中央部にて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、前記保護カバーの下辺部中央部とは反対側に自由端部を有する下辺帯状部;及び
(5)前記上辺帯状部の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とにそれぞれ設けられ、前記上辺帯状部の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とを相互に着脱自在に連結可能な一対の着脱自在連結部
を含むことを特徴とする、ゴーグル用保護カバーによって解決することができる。
【0005】
また、本発明は、両眼に対して1つの窓部を有すると共に、装着者の鼻部適合用くぼみをゴーグルフレーム下辺部の中央部に有する横長型ゴーグル用の保護カバーであって、
(1)前記横長型ゴーグルのゴーグルレンズの表側表面の形状とほぼ一致し、前記ゴーグルレンズの表側表面のほぼ全面を覆うことのできるカバー部;
(2)前記カバー部の裏面に担持され、前記ゴーグルレンズの表側表面と接触しても前記ゴーグルレンズの表側表面を損傷させない材料からなる緩衝部;
(3)前記保護カバーの上辺部の一方の端部と上辺部中央部とのほぼ中心部、及び上辺部のもう一方の端部と上辺部中央部とのほぼ中心部から、それぞれ、
前記保護カバーの縦方向に延び、前記保護カバーの上辺部の前記中心部にて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、前記保護カバーの上辺部の前記中心部とは反対側に自由端部を有する上辺帯状部;
(4)前記保護カバーの下辺部中央部から前記保護カバーの縦方向に延び、前記保護カバーの下辺部中央部にて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、前記保護カバーの下辺部中央部とは反対側に自由端部を有する下辺帯状部;及び
(5)前記上辺帯状部の各々の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とにそれぞれ設けられ、前記上辺帯状部の各々の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とを相互に着脱自在に連結可能な一対の着脱自在連結部
を含むことを特徴とする、ゴーグル用保護カバーに関する。
【0006】
本明細書においては、説明の便宜上、ゴーグルに関して上辺部及び下辺部の用語を用いるが、その場合の上下方向とは、ゴーグルを一般的な使用状態で着用した場合の上下方向を意味するものとし、従って、上辺部は額側、下辺部は鼻部側に相当する。同様に、ゴーグル用保護カバーに関しても、上辺部及び下辺部の用語を用いるが、この場合の上下方向は単に便宜的な意味であって、ゴーグル用保護カバーの縦方向と一致し、一方を上辺部と称した場合に、その反対側を下辺部と称するに過ぎない。なお、ゴーグル用保護カバーをゴーグルに装着する場合には、ゴーグル用保護カバー上辺部とゴーグル上辺部とが一致するように装着することが好ましいが、一致させずに逆に装着することもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の代表的態様を添付図面に沿って詳細に説明する。
図1は、本発明のゴーグル用保護カバー1を、ゴーグル9に装着するために、ゴーグル用保護カバー1の裏面を、ゴーグル9のゴーグルレンズ91の表側表面に接触させる直前の状態を示す斜視図である。図2は、前記ゴーグル用保護カバー1を、前記ゴーグル9に装着した状態を示す斜視図である。図3は、前記ゴーグル用保護カバー1を、単独で、その裏面(すなわち、ゴーグルレンズの表側表面と接触する側の面)方向から見た場合の斜視図である。
また、図4、図5、及び図6は、それぞれ、図1〜図3に示す本発明のゴーグル用保護カバー1の正面図、背面図、及び平面図である。
【0008】
本発明のゴーグル用保護カバーで保護可能なゴーグルは、両眼に対して1つの窓部を有すると共に、装着者の鼻部適合用くぼみをゴーグルフレーム下辺部の中央部に有する横長型ゴーグルである。このような横長型ゴーグルとしては、例えば、スポーツ[例えば、雪上スポーツ(例えば、スノーボード又はスキー)、モータースポーツ(例えば、オートバイ)、又はダイビング等]用ゴーグル、危険作業時の保護用ゴーグル、あるいは、銃弾から目を保護するためのゴーグル[例えば、特殊部隊(実弾)又はサバイバルゲーム(エアーガン)用ゴーグル]等を挙げることができる。
【0009】
本発明のゴーグル用保護カバー1は、カバー部11と、その裏面に担持される緩衝部12と、前記カバー部11の上辺部中央部11aから縦方向に延びる上辺帯状部13と、前記カバー部11の下辺部中央部11bから縦方向に延びる下辺帯状部14と、前記上辺帯状部13及び下辺帯状部14にそれぞれ設けられた一対の着脱自在連結部15a,15bとを含む。
図1〜図6に示す態様では、緩衝部12が、カバー部側緩衝部12aとゴーグル側緩衝部12bとからなる2層構造となっており、カバー部側緩衝部12aとゴーグル側緩衝部12bとの間に、カバー部11の形状とほぼ同じ形状で、やや小さい大きさの化粧板19が設けられている。
【0010】
前記カバー部11の形状は、ゴーグル9のゴーグルレンズ91の表側表面の形状とほぼ一致し、しかも、その大きさは、ゴーグルレンズ91の表側表面のほぼ全面を覆うことのできる大きさである。本明細書において、「ゴーグルレンズの表側表面の形状とほぼ一致し、しかも、ゴーグルレンズの表側表面のほぼ全面を覆う」とは、ゴーグルレンズ表面の保護が実質的に可能な程度に表面を覆うことを意味し、例えば、ゴーグルレンズと概ね同じ大きさ及び形状であるか、あるいは、それより少し小さい程度又は少し大きい程度であることができる。また、本明細書において「ゴーグルレンズ」には、両面又は片面が曲面であって、光の発散又は集束が可能な透明の板状構造物(いわゆる「レンズ」)を含むだけでなく、両面がいずれも平面であって、光の発散又は集束を行わない透明の板状構造物も含まれる。
【0011】
通常のゴーグル(例えば、図1又は図2に示すゴーグル91)では、ゴーグルレンズ91よりもゴーグルフレーム92の方が、前方に突出しているため、ゴーグルフレーム92の内側壁面とゴーグルレンズ91とにより、くぼみ部が形成される。本発明のゴーグル用保護カバーにおいては、前記くぼみ部にカバー部11の全体が収容されるように、カバー部の大きさ及び形状は、ゴーグルレンズと概ね同じ大きさ及び形状であるか、あるいは、それより少し小さい程度とすることが好ましい。このように、カバー部をゴーグルレンズより少し小さくする場合には、ゴーグルレンズの周辺部を除く主要面(すなわち、ゴーグルの視界に関係する領域)を覆うことができる大きさ、例えば、ゴーグルレンズの表側表面の好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%以上、更に好ましくは約95%以上、特に好ましくは約98%以上を覆うことのできる大きさとすることが好ましい。
なお、本発明のゴーグル用保護カバーでは、カバー部の大きさを、ゴーグルレンズよりも大きくすることも可能である。例えば、緩衝部12の厚みを充分に厚くし、ゴーグルフレーム92の前方への突出距離よりも厚くした場合には、カバー部の大きさ及び形状を、ゴーグルレンズよりも大きくすることが可能である。この場合、ゴーグルレンズだけでなく、例えば、ゴーグルフレームの前面部も保護することが可能である。
【0012】
本発明のゴーグル用保護カバーにおいて、カバー部を形成する材料としては、ゴーグルレンズを充分に保護可能な材料である限り、特に限定されるものではなく、例えば、形状変化しない材料又は可撓性材料、例えば、金属、木材、硬質ゴム、剛性プラスチック、可撓性プラスチック、フォームプラスチック(例えば、発泡ポリスチレン)、又は厚紙などを用いることもできるし、あるいは、単独では形状を維持することのできない形状変化可能な軟質性材料、例えば、軟質性プラスチック、ゴム、皮、繊維シート(例えば、織物、編物、又は不織布)、又は紙などを用いることもできるし、更には、それらの組み合わせを用いることもできる。
また、ゴーグルの用途により、カバー部を形成する材料を適宜選択することが好ましい。例えば、雪上スポーツ用ゴーグルに用いる保護カバーの場合には、雪上で使用(例えば、カバーをした状態での持ち運び)するため、耐水性材料を使用することが好ましい。このような耐水性材料としては、例えば、ウエットスーツ用の素材、例えば、発泡ゴム単独、又は発泡ゴムの表面(片面又は両面)に伸縮性繊維シートを貼り合わせた素材などを挙げることができる。
【0013】
本発明のゴーグル用保護カバーにおいては、カバー部の表側の面(すなわち、緩衝部を配置した面と反対の面)に、装飾及び/又は広告などの目的で、所望のデザインを施すことができる。広告、例えば、商品説明の目的でカバー部にデザインを施す場合には、カバー部の大きさ及び形状を、ゴーグルレンズと概ね同じ大きさ及び形状であるか、あるいは、それより少し小さい程度とすると、ゴーグルフレームが判別可能となるため、好ましい。
【0014】
前記緩衝部12は、ゴーグルレンズ91の表側表面と接触しても前記ゴーグルレンズ91の表側表面を損傷させない材料からなる限り、その材料は、特に限定されるものではない。
カバー部が、ゴーグルレンズと直接接触した場合にゴーグルレンズを傷つける恐れのある材料(例えば、金属又は木材)から形成されている場合には、前記緩衝部は、カバー部とゴーグルレンズとが直接的に接触することを防止することができるものであることが好ましい。また、カバー部が、それ単独ではその形状を維持することができない材料(例えば、皮又は繊維シート)から形成されている場合には、前記緩衝部は、カバー部の形状を維持することができるものであることが好ましい。
本発明のゴーグル用保護カバーにおいて、緩衝部を形成する材料としては、緩衝材として一般的に使用されている材料、例えば、スポンジ、ゴム、ウエットスーツ用素材、又は厚手の繊維シート若しくは繊維シート積層体を用いることができる。
【0015】
本発明のゴーグル用保護カバーにおいては、緩衝部12を、図1〜図6に示す態様のように、複数層構造(例えば、緩衝部12a,12bの2層構造)とすることもできるし、あるいは、図7に示す態様のように、一層の緩衝部12のみとすることもできる。図7に示す態様のように、緩衝部を1層構造とすると、構造が簡単になるため、ゴーグル用保護カバー全体の軽量化を達成することができると同時に、コストを下げることもできる。
【0016】
また、本発明のゴーグル用保護カバーにおいては、緩衝部の形状を、例えば、図3及び図5に示すような、カバー部11の外周に沿って連続的に延びる帯状形状、図8に示すような、カバー部11の外周に沿って、断続的に延びる複数の帯状形状、あるいは、図9に示すような、カバー部11の概ね全面を覆う面状形状とすることができる。なお、図8及び図9では、装着ベルト部を省略している。また、緩衝部の厚みは、ゴーグルの形状及び大きさ(例えば、ゴーグルフレームの前方への突出距離)に応じて適宜決定することができ、特に限定されるものではないが、通常、2mm〜1cmとすることができる。例えば、緩衝部の厚みを、ゴーグルフレームの前方への突出距離よりも小さくすると、本発明のゴーグル用保護カバーをゴーグルに装着した場合に、カバー部がゴーグルフレームから突出することがないため、好ましい。また、緩衝部の厚みを、ゴーグルフレームの前方への突出距離と同じか、それよりも大きくし、カバー部の大きさをゴーグルレンズよりも大きくすると、ゴーグルレンズだけでなく、例えば、ゴーグルフレームの前面部も保護することができる。
【0017】
前記上辺帯状部13及び下辺帯状部14は、それぞれ、カバー部11の上辺部中央部11a又は下辺部中央部11bから、保護カバー1の縦方向に延びる。上辺帯状部13及び下辺帯状部14の一方の端部(すなわち、固定端部13a,14a)は、カバー部11の上辺部中央部11a又は下辺部中央部11bにて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、その反対側に自由端部13b,14bを有する。上辺帯状部13及び下辺帯状部14は、それぞれ、その自由端側に、上辺帯状部の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とを相互に着脱自在に連結可能な一対の着脱自在連結部15a,15bを有する。
【0018】
本発明のゴーグル用保護カバーにおいては、図5に示すように、上辺帯状部13及び下辺帯状部14を、中間帯状部16を挟んで連続する一本の帯状構造として設けることもできるし、あるいは、上辺帯状部13と下辺帯状部14とを別々に設けることもできる。
上辺帯状部13及び下辺帯状部14が連続する一本の帯状構造からなる場合には、例えば、図3又は図6に示すように、緩衝部が2層構造からなり、カバー部側緩衝部12aとゴーグル側緩衝部12bとの間に化粧板19が設けられている場合には、例えば、カバー部11とカバー部側緩衝部12aとの間に挟むか、カバー部側緩衝部12aと化粧板19との間に挟むことにより、あるいは、図3又は図6に示すように、緩衝部12aに切り込みを入れ、その切り込みに通すことにより、横方向への移動を制限された状態で固定することができる。また、図7に示すように、緩衝部が1層構造からなる場合には、図7に示すようにカバー部11と緩衝部12との間に挟むことにより、あるいは、緩衝部12に切り込みを入れ、その切れ込みに通すことにより、横方向への移動を制限された状態で固定することができる。図3又は図6に示すように、緩衝部が2層構造からなり、カバー部側緩衝部12aとゴーグル側緩衝部12bとの間に化粧板19を設けると、中間帯状部16が隠されて見えなくなるため、デザインの点で好ましい。
【0019】
一方、上辺帯状部13及び下辺帯状部14を非連続の別異の構造とする場合には、例えば、上辺帯状部13及び下辺帯状部14のそれぞれの固定端部をカバー部及び/又は緩衝部に直接固定することにより、横方向への移動を制限された状態で固定することができる。
【0020】
上辺帯状部及び下辺帯状部は、伸縮性に富む材料から形成することが好ましく、例えば、織物、編物、樹脂ネット、ゴム、又はウエットスーツ用素材などを挙げることができる。
【0021】
また、上辺帯状部及び下辺帯状部に設ける着脱自在連結部としては、例えば、図1又は図3に示すような一対の面ファスナー、ベルトバックルとベルト穴との組み合わせ、凹フックと凸フックとの組み合わせ、ボタンとボタン穴との組み合わせ、ボタンと紐との組合せ、あるいは、紐と紐との組合せなどを挙げることができる。
【0022】
本発明のゴーグル用保護カバー1は、図2に示すように、カバー部11の裏面に配置した緩衝部12と、ゴーグルレンズ91の表側表面とを接触させた状態で、上辺帯状部13の自由端側と下辺帯状部14の自由端側とを、着脱自在連結部15a,15bでゴーグルレンズ91の内側(あるいは、着脱自在連結部の位置によっては、ゴーグルフレーム92の上部又は下部)で連結することにより、ゴーグル9のゴーグルフレーム92に固定することができる。
従って、上辺帯状部及び下辺帯状部の長さ並びに着脱自在連結部の設置個数及び位置は、本発明のゴーグル用保護カバーを、着脱自在に、ゴーグルに装着することができ、且つゴーグルから取り外すことができる限り、特に限定されるものではなく、ゴーグルの形状及び大きさに応じて、適宜決定することができる。
【0023】
例えば、図1又は図3に示すように、上辺帯状部13及び下辺帯状部14の各自由端部13b,14bにそれぞれ着脱自在連結部15a,15bを設けることもできるし、あるいは、ベルトバックルとベルト穴との組み合わせのように、上辺帯状部及び下辺帯状部の少なくとも一方に、2つ以上のベルト穴を長さ方向に適当な間隔を空けて設け、もう一方の帯状部の自由端側にベルトバックルを設けることもできる。この場合には、形状及び/又は大きさの異なる複数種のゴーグルに対しても、1種類のゴーグル用保護カバーで容易に対応することができる。また、上辺帯状部及び下辺帯状部に2個一対の着脱自在連結部を設ける場合であっても、帯状部の伸縮性が充分であれば、形状及び/又は大きさの異なる複数種のゴーグルに対しても、1種類のゴーグル用保護カバーで対応することができる。
【0024】
本発明のゴーグル用保護カバーにおいては、図1又は図4に示すように、1本の上辺帯状部と1本の下辺帯状部とを設けることが好ましいが、所望により、上辺部中央部又は下辺部中央部から延びる上辺帯状部又は下辺帯状部の一方又は両方を2本以上とすることもできる。例えば、図1に示す一本からなる上辺帯状部13又は下辺帯状部14のいずれか一方又は両方を、デザインを向上させる目的で縦方向に細分化することにより、2本以上とすることができる。
【0025】
更に、本発明のゴーグル用保護カバーにおいては、上辺帯状部を、保護カバーの上辺部中央部に設ける代わりに、あるいは、それに加えて、上辺部中央部以外の上辺部に設けることもできる。このような上辺帯状部を設けた本発明のゴーグル用保護カバーの一態様を、図10に示す。
図10に示す態様では、2本の上辺帯状部13c,13dが、カバー部11の上辺部から縦方向に延びており、2本の下辺帯状部14c,14dが、カバー部11の下辺部から縦方向に延びている。一方の上辺帯状部13cは、カバー部11の上辺部における一方の端部11eと上辺部中央部11aとのほぼ中心部11cに、少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定されており、その反対側の自由端部には着脱自在連結部15cが設けられている。また、もう一方の上辺帯状部13dは、カバー部11の上辺部におけるもう一方の端部11fと上辺部中央部11aとのほぼ中心部11dに、少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定されており、その反対側の自由端部には着脱自在連結部15dが設けられている。
【0026】
図10に示すゴーグル用保護カバー1をゴーグルに装着する場合には、一方の上辺帯状部13cの自由端側と一方の下辺帯状部14cの自由端側とを、着脱自在連結部15c,15eにより、また、もう一方の上辺帯状部13dの自由端側ともう一方の下辺帯状部14dの自由端側とを、着脱自在連結部15d,15fにより、それぞれ、ゴーグルレンズの内側(あるいは、着脱自在連結部の位置によっては、ゴーグルフレームの上部又は下部)で連結することにより、ゴーグルのゴーグルフレームに固定することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上、本発明のゴーグル用保護カバーについて説明したが、本発明のゴーグル用保護カバーの重要な特徴の1つは、ゴーグルへの装着方法として、カバー部の上辺部(好ましくは上辺部中央部)及び下辺部中央部からそれぞれ縦方向に延びる上辺帯状部及び下辺帯状部によって、ゴーグルフレームに固定する方法を採用したことにある。本発明のゴーグル用保護カバーでは、このような装着方法を採用したことにより、それ以外の装着方法、例えば、カバー部の左右両端部から左右方向へ延びる装着ベルトにより、ゴーグルフレーム又はゴーグルバンドに固定する方法と比べて、以下に示す種々の優れた効果を示す。
【0028】
第1の優れた効果としては、本発明のゴーグル用保護カバーでは、ゴーグルレンズ又はゴーグル全体の形状を変形させる恐れがほとんどない点を挙げることができる。一般のゴーグルでは、例えば、図1に示すように、左右両端に対して中央部が突出する形で、ゴーグルレンズが湾曲している。例えば、カバー部の左右両端部から左右方向へ延びる装着ベルトによりゴーグルフレーム又はゴーグルバンドに固定する方法では、装着ベルトが伸縮性を有している場合には、装着ベルトの収縮力によりゴーグルレンズを変形させる(すなわち、湾曲の度合を変化させる)力が加わるため、ゴーグルレンズを変形させ、更には、ゴーグル全体の形状を変形させる恐れがある。それに対して、本発明のゴーグル用保護カバーでは、カバー部の上辺部(好ましくは上辺部中央部)及び下辺部中央部からそれぞれ縦方向に延びる上辺帯状部及び下辺帯状部によってゴーグルフレームに固定する方法を採用しているため、ゴーグルレンズを変形させる恐れはほとんどない。たとえ、装着ベルトの収縮力に由来する力がゴーグルフレームに加わったとしても、非湾曲方向に力が作用するので、ゴーグル全体の形状を変形させる恐れもほとんどない。
【0029】
また、第2の優れた効果としては、本発明のゴーグル用保護カバーでは、汎用性が高い点、すなわち、形状及び/又は大きさの異なる複数種のゴーグルに対しても、1種類のゴーグル用保護カバーで対応することができる点を挙げることができる。例えば、カバー部の左右両端部から左右方向へ延びる装着ベルトによりゴーグルフレーム又はゴーグルバンドに固定する方法では、ゴーグル側の形状、例えば、ゴーグルフレーム又はゴーグルバンドの形状が、ゴーグル用保護カバーの装着可能性に大きな影響を与える。それに対して、本発明のゴーグル用保護カバーでは、装着者の鼻部適合用くぼみをゴーグルフレーム下辺部の中央部に有する横長型ゴーグルであれば、装着可能である。
【0030】
また、第3の優れた効果としては、本発明のゴーグル用保護カバーでは、ゴーグルレンズの裏側表面の保護にも寄与することができる点を挙げることができる。すなわち、本発明のゴーグル用保護カバーでは、装着時に、上辺帯状部及び下辺帯状部がゴーグルレンズの内側を通過しているため、ゴーグルレンズの裏側表面を傷つける恐れのある物体が、ゴーグルレンズの裏側表面に接触する可能性を低下させることができる。このような効果は、例えば、カバー部の左右両端部から左右方向へ延びる装着ベルトによりゴーグルフレーム又はゴーグルバンドに固定する方法では、全く期待することができない。
【0031】
更に、第4の優れた効果としては、本発明のゴーグル用保護カバーは、後頭部のプロテクターとして使用可能である点を挙げることができる。すなわち、ゴーグルを着用する際に、同時に、本発明のゴーグル用保護カバーを上辺帯状部及び下辺帯状部により、後頭部の位置にあるゴーグルバンドに固定すると、カバー部の裏面の緩衝部を後頭部に接触させることができ、本発明のゴーグル用保護カバーを後頭部のプロテクターとして使用することができる。しかも、この場合、本発明のゴーグル用保護カバーの上辺帯状部及び下辺帯状部は、縦方向に延びているため、保護カバーの湾曲度合と後頭部の湾曲度合とが一致し、プロテクターとして好ましい。
【0032】
このように、本発明のゴーグル用保護カバーは、ゴーグルへの装着方法として、カバー部の上辺部(好ましくは上辺部中央部)及び下辺部中央部からそれぞれ縦方向に延びる上辺帯状部及び下辺帯状部によってゴーグルフレームに固定する方法を採用したことにより、それ以外の装着方法、例えば、カバー部の左右両端部から左右方向へ延びる装着ベルトにより、ゴーグルフレーム又はゴーグルバンドに固定する方法と比べて、種々の優れた効果を示すものである。
【0033】
更には、本発明のゴーグル用保護カバーによれば、持ち運びに嵩張ることがないにも関わらず、ゴーグルレンズを充分に保護することができる。また、装飾及び/又は広告などの目的で、カバー部に所望のデザインを施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴーグル用保護カバーの一態様を、ゴーグルに装着するために、ゴーグル用保護カバーの裏面を、ゴーグルのゴーグルレンズの表側表面に接触させる直前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す本発明のゴーグル用保護カバーの一態様を、ゴーグルに装着した状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示す本発明のゴーグル用保護カバーの一態様を、単独で、その裏面方向から見た場合の斜視図である。
【図4】図1に示す本発明のゴーグル用保護カバーの一態様の正面図である。
【図5】図1に示す本発明のゴーグル用保護カバーの一態様の背面図である。
【図6】図1に示す本発明のゴーグル用保護カバーの一態様の平面図である。
【図7】本発明のゴーグル用保護カバーの別の一態様の平面図である。
【図8】本発明のゴーグル用保護カバーの更に別の態様の背面図である。
【図9】本発明のゴーグル用保護カバーの更に別の態様の背面図である。
【図10】本発明のゴーグル用保護カバーの更に別の態様の正面図である。
【符号の説明】
1・・・ゴーグル用保護カバー;11・・・カバー部;12・・・緩衝部;
13・・・上辺帯状部;14・・・下辺帯状部;
15・・・着脱自在連結部;16・・・中間帯状部;19・・・化粧板;
9・・・ゴーグル;
91・・・ゴーグルレンズ;92・・・ゴーグルフレーム。
Claims (2)
- 両眼に対して1つの窓部を有すると共に、装着者の鼻部適合用くぼみをゴーグルフレーム下辺部の中央部に有する横長型ゴーグル用の保護カバーであって、
(1)前記横長型ゴーグルのゴーグルレンズの表側表面の形状とほぼ一致し、前記ゴーグルレンズの表側表面のほぼ全面を覆うことのできるカバー部;
(2)前記カバー部の裏面に担持され、前記ゴーグルレンズの表側表面と接触しても前記ゴーグルレンズの表側表面を損傷させない材料からなる緩衝部;
(3)前記保護カバーの上辺部中央部から前記保護カバーの縦方向に延び、前記保護カバーの上辺部中央部にて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、前記保護カバーの上辺部中央部とは反対側に自由端部を有する上辺帯状部;
(4)前記保護カバーの下辺部中央部から前記保護カバーの縦方向に延び、前記保護カバーの下辺部中央部にて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、前記保護カバーの下辺部中央部とは反対側に自由端部を有する下辺帯状部;及び
(5)前記上辺帯状部の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とにそれぞれ設けられ、前記上辺帯状部の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とを相互に着脱自在に連結可能な一対の着脱自在連結部
を含むことを特徴とする、ゴーグル用保護カバー。 - 両眼に対して1つの窓部を有すると共に、装着者の鼻部適合用くぼみをゴーグルフレーム下辺部の中央部に有する横長型ゴーグル用の保護カバーであって、
(1)前記横長型ゴーグルのゴーグルレンズの表側表面の形状とほぼ一致し、前記ゴーグルレンズの表側表面のほぼ全面を覆うことのできるカバー部;
(2)前記カバー部の裏面に担持され、前記ゴーグルレンズの表側表面と接触しても前記ゴーグルレンズの表側表面を損傷させない材料からなる緩衝部;
(3)前記保護カバーの上辺部の一方の端部と上辺部中央部とのほぼ中心部、及び上辺部のもう一方の端部と上辺部中央部とのほぼ中心部から、それぞれ、
前記保護カバーの縦方向に延び、前記保護カバーの上辺部の前記中心部にて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、前記保護カバーの上辺部の前記中心部とは反対側に自由端部を有する上辺帯状部;
(4)前記保護カバーの下辺部中央部から前記保護カバーの縦方向に延び、前記保護カバーの下辺部中央部にて少なくとも横方向への移動を制限された状態で固定され、前記保護カバーの下辺部中央部とは反対側に自由端部を有する下辺帯状部;及び
(5)前記上辺帯状部の各々の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とにそれぞれ設けられ、前記上辺帯状部の各々の自由端側と前記下辺帯状部の自由端側とを相互に着脱自在に連結可能な一対の着脱自在連結部
を含むことを特徴とする、ゴーグル用保護カバー。
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