JP3924240B2 - Optical disk manufacturing equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク基板の記録面上に薄膜状のカバーシートを貼り合わせて光ディスクを製造する光ディスクの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ光を用いて情報を記録し、又は再生する光ディスクとしては、例えば、CD−R(Compact Disc-recordable)、CD(Compact Disc)、DVD(digital versatile disc)、DVD−R(digital versatile disc-recordable)等が既に普及しているが、近年、光ディスクに対しては、映像情報等の情報を更に大量に格納したいという要望があり、高密度化の検討が進んでいる。このような光ディスクに対する記録密度は、おおむねディスク上の光ビームのスポットサイズで決まり、このスポットサイズは、レーザ波長をλ、対物レンズの開口数をNAとすると、λ/NAに比例する。このため、光ディスクに対する記録密度を高めるためには、レーザ光の短波長化と対物レンズの高NA化が必要となる。しかし、光ディスクの傾きにより発生するコマ収差はNAの3乗に比例して大きくなるため、高NA化によってディスクの傾きに対するマージンが極めて小さくなり、わずかな傾きでもビームスポットがぼやけ、高密度での記録及び再生が実現できなくなる。従って、高密度化に適した従来の光ディスクでは、レーザ光の透過層であるカバー層を十分薄いもの(例えば、100μm以下)とし、高NAに伴うディスクの傾きによるコマ収差の増加を抑制する必要がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−31337号公報(第9−10頁、図4)
【0004】
上記のような光ディスクの製造ラインでは、情報記録層が形成されたディスク基板の記録面上に樹脂フィルムを基材とする薄膜状のカバーシートを貼り合せ、このカバーシートによりディスク基板上に情報記録層を覆う透明なカバー層を形成して光ディスクを製造する。ここで、カバーシートは、樹脂フィルム及びこの樹脂フィルムの片側の面に形成された粘着膜から構成されている。このカバーシートをディスク基板に貼り合わせる際には、例えば、粘着膜を介してカバーシートをディスク基板上に重ね合せつつ、このカバーシートを加圧ローラ等の加圧部材によりディスク基板側へ加圧し、カバーシート全体をディスク基板の記録面に均一に密着させる。これにより、カバーシート全体がディスク基板へ十分な接合力で貼り合わされ、製品素材として光ディスクが製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような光ディスクを製造する際には、カバーシートが非常に薄く、曲げ剛性も極めて小さいものであることから、弛みや皺を生じさせたりすることなくカバーシートをディスク基板の記録面上に搬送し、カバーシート全体をディスク基板の記録面上に隙間なく重ね合せることが難しい、という問題が生じる。ここで、皺や弛みが生じているカバーシートを加圧ローラ等により加圧してディスク基板に貼り合わした場合には、皺、弛み等が生じていたカバーシートの一部分に残留する応力が他の部分に残留する応力よりも大きくなる現象が生じる。このように光ディスクにおけるカバーシートに残留する応力分布が不均一になることは、光ディスクにおける光入射面の寸法精度を低下させる原因となる。
【0006】
本発明の目的は、上記事実を考慮して、弛みや皺を生じさせたりすることなく、カバーシートをディスク基板の記録面上に搬送し、かつカバーシート全体をディスク基板の記録面上に隙間が生じないように重ね合せることできる光ディスクの製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ディスクの製造装置は、ディスク基板を支持するディスク支持台と、カバーシートが摺動可能とされたシート載置面が設けられ、該シート載置面上に前記樹脂フィルムが接するようにカバーシートが載置されるシート搬送台と、前記シート載置面に凹状のシート吸引部を開口させ、該シート載置面上にカバーシートが載置されると、該カバーシートに前記シート吸引部を通して負圧を作用させカバーシートをシート載置面上に吸着するシート吸着手段と、前記シート吸着手段により前記シート載置面上にカバーシートが吸着されると、前記シート搬送台を前記シート載置面上のカバーシートの一端部が前記ディスク支持台により支持されたディスク基板の一端部と重なり合う貼合開始位置に支持した後、該シート搬送台を前記貼合開始位置からディスク基板の記録面に沿って他端部側へ移動させるシート搬送手段と、前記シート搬送台により前記ディスク基板に重ね合わされたカバーシートに圧接しつつ、該シート搬送台の前記貼合開始位置からディスク基板の他端部側への移動に追従してカバーシート上の一端部から他端部へ移動し、カバーシートを前記シート載置面上からディスク基板の記録面上へ相対的に移動させつつ、該記録面上に移動したカバーシートを加圧する加圧部材とを有し、前記シート吸着手段が、前記シート載置面上に載置されたカバーシートに対する単位面積当たりの吸着力を、前記シート載置面におけるカバーシートの摺動方向への移動に従って段階的又は略連続的に増大させることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る光ディスクの製造装置によれば、シート吸着手段によりシート搬送台のシート載置面上にカバーシートが吸着されると、シート搬送手段が、シート搬送台をシート載置面上のカバーシートの一端部がディスク支持台により支持されたディスク基板の一端部と重なり合う貼合開始位置に支持した後、このシート搬送台を貼合開始位置からディスク基板の記録面に沿って他端部側へ移動させると共に、加圧部材が、シート搬送台によりディスク基板に重ね合わされたカバーシートに圧接しつつ、シート搬送台の貼合開始位置からの移動に追従してカバーシート上の一端部から他端部へ移動し、カバーシートをシート載置面上からディスク基板の記録面上へ相対的に移動させつつ、この記録面上に移動したカバーシートを加圧することにより、シート搬送台の貼合開始位置からディスク基板の他端部側への移動に連動し、カバーシートをシート載置面上からディスク基板の記録面上に相対的に移動させると共に、このカバーシートをその一端部から他端部へ向かって加圧部材により加圧してディスク基板の記録面へ貼り合わせることができる。
【0009】
このとき、カバーシートにはシート載置面に開口するシート吸着部による吸着力が作用すると共に、カバーシートにおける加圧部材とシート載置面との間に掛け渡された部分にはシート吸着部による吸着力の大きさに対応する張力が付与されるので、カバーシートに弛み、皺が生じることを防止しつつ、このカバーシートをディスク基板の記録面上へ重ね合わせた後、加圧部材からの加圧力により記録面に貼り合わせることができる。
【0010】
また、カバーシートのシート載置面上からディスク基板の記録面上への移動に従って、カバーシートのシート載置面との接触面積が減少するが、シート吸着手段がシート載置面上に載置されたカバーシートに対する単位面積当たりの吸着力を、カバーシートの摺動方向への移動に従って段階的又は略連続的に増大させることにより、カバーシートのディスク基板への貼り合せが完了する直前まで、カバーシートをシート載置面上に安定的に吸着しておくことが可能になるので、カバーシートのディスク基板の記録面へ貼り合わせ途中に、カバーシートの他端部付近がシート搬送台のシート載置面から脱落し、このカバーシートの他端部側が弛んだ状態で記録面上に重ね合わされることを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る光ディスクの製造装置について図面を参照して説明する。
【0012】
(実施形態の構成)
先ず、本発明の実施形態に係る光ディスクの構成について説明する。図1には、本発明の実施形態に係るた光ディスクが示されている。この光ディスク10は、従来のDVD−R等の光ディスクと比較して高密度の情報記録が可能とされたものであり、例えば、従来の光ディスクと比較して、記録再生用のレーザ光として短波長の青紫レーザ光を用いると共に、ディスク駆動装置の対物レンズの開口数NAを0.85程度まで増大することで、120mm径の光ディスク10に対する片面記録容量が25Gバイト以上に高められている。
【0013】
光ディスク10には、円板状に形成されたディスク基板12が設けられており、このディスク基板12の片側の面は情報の記録面14とされている。このディスク基板12の記録面14側には、光反射層18及び光吸収層20が順に積層されており、これらの光反射層18及び光吸収層20により情報記録層(以下、単に「記録層」という。)16が構成されている。また光ディスク10には、記録層16を覆うようにディスク基板12上に透明なカバー層22が設けられている。このカバー層22は、透明樹脂を素材とするカバーシート24により構成され、その厚さが100μm程度とされている。
【0014】
ディスク基板12は、PC(ポリカーボネイト)等の樹脂を素材としてモールド成形されている。またカバー層22を構成するカバーシート24は、PC(ポリカーボネイト)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の透明な樹脂フィルム26及び、この樹脂フィルム26の片側の面に形成された粘着膜28からなる。粘着膜28は、公知のアクリル系、ゴム系、シリコン系等の粘着剤により形成されるが、透明性及び耐久性の観点からは、アクリル系粘着剤が望ましい。
【0015】
ディスク基板12の中心部には、光ディスク10の回転中心となる軸心SDに沿って円形のセンターホール29が穿設されている。またカバー層22の中心部にも、軸心SDを中心としてセンターホール29と略同一内径を有する円形の開口部30が形成されている。但し、カバー層22については、その内周端がディスク基板12の記録層16よりも内周側に位置していれば良いことから、この位置関係を満たす範囲で、開口部30の内径をセンターホール29の内径よりも大くしても良い。
【0016】
図2には、本発明の実施形態に係る光ディスク製造装置が示されている。この光ディスク製造装置40は、モールド成形等により成形されたディスク基板12にカバーシート24を貼り合わせて光ディスク10を製造するためのものであり、光ディスク製造装置40には、光ディスクの製造ラインにてそれぞれ独立した工程を経て製造されたディスク基板12及びカバーシート24が供給される。
【0017】
光ディスク製造装置40には、制御ユニット(図示省略)等を内蔵した本体ケーシング42が設けられており、この本体ケーシング42の上面部には、その中央付近に円板状のターンテーブル44が軸心STを中心として回転可能に設置されている。このターンテーブル44上には、その軸心STを中心とする周方向に沿ってディスク基板12が載置可能とされた8個のディスク支持台46が設けられている。これらのディスク支持台46には、その中心部にそれぞれディスク基板12のセンターホール29に対応するセンターピン48が設けられている。センターピン48は、ディスク支持台46の上面部からの突出長が調整可能とされており、ディスク支持台46上にディスク基板12が載置されると、ディスク支持台46から突出してディスク基板12のセンターホール29内へ嵌挿し、ディスク基板12をディスク支持台46上の中心位置に位置決めする。
【0018】
またディスク支持台46の上面部には多数の吸引穴(図示省略)が開口しており、これらの吸引穴はそれぞれ真空ポンプ等の真空発生装置に接続されている。この真空発生装置は、ディスク支持台46上にディスク基板12が載置されると、ディスク支持台46の各吸引穴へ負圧を供給する。これにより、ディスク基板12が吸引穴内における負圧の作用によりディスク支持台46の上面部に吸着される。
【0019】
図2に示されるように、光ディスク製造装置40には、ターンテーブル44の外周側に、ディスク供給ユニット52、貼合ユニット54、剥離ユニット56、面状検査ユニット68及びディスク搬出ユニット58が設置されている。なお、図2では、ディスク供給ユニット52によりディスク基板12の供給を受ける位置にあるディスク支持台46を起点とし、ターンテーブル44の回転方向(反時計方向)に沿って8個のディスク支持台46がそれぞれ保持される位置(周回位置)をP1〜P8として示している。
【0020】
ディスク供給ユニット52は周回位置P1の外周付近に配置されており、このディスク供給ユニット52には、複数枚のディスク基板12が積載可能とされたディスク台60及び、このディスク台60上に積載された複数枚のディスク基板12から1枚のディスク基板12を把持し、この1枚のディスク基板12を周回位置P1にあるディスク支持台46上へ搬送する搬送アーム62が設けられている。
【0021】
貼合ユニット54は、ディスク支持台46上に載置されたディスク基板12にカバーシート24を貼り合わせるためのものであり、周回位置P2の外周側に配置されている。また光ディスク製造装置40には、貼合ユニット54の外周側にカバーシート24を供給するためののシート供給ユニット64が配置されている。ここで、貼合ユニット54には、シート供給ユニット64により供給されたカバーシート24を保持し、このカバーシート24を周回位置P1に保持されたディスク支持台46の上方まで搬送するシート搬送台66が設けられており、このシート搬送台66は、シート供給ユニット64から供給されるカバーシート24を受け入れる受入位置(図2の実線で示される位置)と周回位置P2との間で移動可能とされている。
【0022】
図2に示されるように、剥離ユニット56は、周回位置P4に保持されたディスク支持台46の上方から外周側へ延在するように設置されており、周回位置P4に保持されたディスク支持台46上に載置された光ディスク10の上面(光入射面)に貼り付けられている保護シート38(図3参照)を剥離し、この保護シート38を回収する。また面状検査ユニット68は、周回位置P6に保持されたディスク支持台46の上方に設置されており、周回位置P6に保持されたディスク支持台46上に載置された光ディスク10の光入射面の平面性、軸心SDを基準とする傾き量等を検査する。なお、面状検査ユニット68による光ディスク10についての検査結果は、光ディスク製造装置40の制御ユニット(図示省略)へ送信され、制御ユニットは、面状検査ユニット82による検査結果に基づいて周回位置P7まで搬送されてきた光ディスク10が予め決められた品質基準を満たしていないNG品か、品質基準を満たしている良品かを判断する。
【0023】
ディスク搬出ユニット58は周回位置P7に保持されたディスク支持台46の外周付近に配置されており、ディスク搬出ユニット58には、複数枚のディスク基板12がそれぞれ積載可能とされたディスク台74が設けられると共に、周回位置P7に保持されたディスク支持台46とディスク台74の間で光ディスク10を搬送するための搬送アーム78が設けられている。
【0024】
次に、上記のような光ディスク製造装置40におけるシート供給ユニット64及び貼合ユニット54について詳細に説明する。
【0025】
シート供給ユニット64には、図3(A)に示されるように、カバーシート24の加工素材である積層シート材32に対してデカール処理を行うデカール処理装置110が設けられている。ここで、積層シート材32は、図3(B)に示されるように、樹脂フィルム26、この樹脂フィルム26の片側の面に成膜された粘着膜28、この粘着膜28の表面に貼り付けられた剥離シート36、及び樹脂フィルム26の粘着膜28とは反対側の面に貼り付けられた保護シート38からなる4層構造とされている。剥離シート36及び保護シート38は、それぞれPET等の樹脂を素材として薄膜状に成形され、それぞれ粘着膜28及び樹脂フィルム26に剥離可能に貼り付けられている。
【0026】
図3(A)に示されるように、積層シート材32は長尺帯状に形成されており、ローラ状に巻き取られた原反ロール34としてデカール処理装置110の送出部112へ装填される。この積層シート材32には、通常、その長手方向に沿って原反ロール34の巻芯35側へ向って凹状に湾曲しようとするカール癖が付いている。このような積層シート材32のカール癖の強度は、原反ロール34の外周側に巻き取られていたものでは弱いが、巻取位置が原反ロール34の内周側へ移動するに従って強く、すなわち強い力で小さい曲率半径まで湾曲しようとする。
【0027】
デカール処理装置110の送出部112は原反ロール34を回転可能に支持し、原反ロール34から積層シート材32を下流側へ延出させる。デカール処理装置110には、送出部112の下流側にダンサー機構114が設けられている。ダンサー機構114には、積層シート材32の搬送経路に沿って第1パスローラ116、ダンサーローラ118及び第2パスローラ120が送出部112側から順に配置されている。ここで、ダンサーローラ118は、上下方向(矢印H方向)に沿って下限位置と上限位置との間で移動可能に支持されると共に、下限位置の方向へ所定の付勢力U1で付勢されている。
【0028】
デカール処理装置110には、積層シート材32の搬送経路に沿ってダンサー機構114の下流側に加熱ローラ122が配置されると共に、この加熱ローラ122の前後であって加熱ローラ122の下方にそれぞれ第1テンションローラ124及び第2テンションローラ126がそれぞれ配置されている。これらのテンションローラ124,126は、それぞれ略水平方向に沿って接離可能に支持されると共に、互いに近接する方向へ所定の付勢力U2で付勢されている。ここで、加熱ローラ122は、そのローラ面123に沿った表層部が比較的高い熱伝導性を有するシリコンゴム等の弾性材料により形成されている。また加熱ローラ122の内部には、ローラ面123に沿ってハロゲンヒータ等のヒータ128が埋設されている。このヒータ128は、ヒータ電源(図示省略)により駆動電流が供給されることで発熱し、ローラ面123を常温よりも十分に高い加熱温度に維持する。
【0029】
デカール処理装置110では、後述する貼合ユニット54へのカバーシート24の供給時に、加熱ローラ122が所定の供給速度で加熱ローラ122が供給方向(図3の矢印R方向)へ回転する。このとき、ダンサー機構114のダンサーローラ118は、下限位置側への付勢力U1に抗して図3(A)の実線で示される下限位置から二点鎖線で示される上限位置側へ上昇することで、積層シート材32に付勢力P1に対応する張力を付与しつつ、積層シート材32に加熱ローラ122へ送り出す。
【0030】
ダンサー機構114から送り出された積層シート材32は、第1テンションローラ124、加熱ローラ122及び第2テンションローラ124にそれぞれ接しつつ下流側へ送り出される。このとき、積層シート材32は、テンションローラ124,126からの付勢力U2を受けて付勢力P2に対応する張力が付与されると共に、テンションローラ124,126により加熱ローラ122のローラ面123に約2/3周に亘って巻き付くように搬送経路が設定される。これにより、積層シート材32は、その張力に対応する圧接力でローラ面123に圧接して湾曲すると共に、加熱温度に昇温されたローラ面123から伝達される熱により昇温される。従って、積層シート材32は、加熱ローラ122のローラ面123との圧接時には原反ロール34として巻き取られていた時とは逆の方向(矯正方向)へ湾曲する。
【0031】
加熱ローラ122のローラ面123は、ヒータ128からの発生熱により積層シート材32における樹脂フィルム26を形成した樹脂材料の軟化点に対応する加熱温度に維持される。これにより、積層シート材32の樹脂フィルム26は、加熱ローラ122のローラ面123との圧接時に略常温から軟化点に応じて設定された矯正温度TRまで昇温される。これにより、積層シート材32が有するカール癖を消失させ、又は十分に小さくできる。
【0032】
シート供給ユニット64には、デカール処理装置110の下流側に積層シート材32を打抜加工することにより、カバーシート24を製造する打抜装置130が設けられている。この打抜装置130は、図4(A)に示されるように、互いに対となるブレードローラ132及び受けローラ134が設けられており、ブレードローラ132のローラ面133には、周方向に沿って複数(例えば、3個)の外周打抜刃136及び内周打抜刃138が同心状に設けられている。また受けローラ134はブレードローラ132の下側に軸平行となるように配置され、これらのローラ132,134は、それぞれローラ駆動部(図示省略)からのトルクを受けて互いに等線速度で回転する。
【0033】
ブレードローラ132の外周打抜刃136は、ローラ面133上において環状に設けられており、平面上に展開すると、ディスク基板12と略同一径又は僅かに小径の円軌跡に沿って刃先部が延在するように形成されている。また外周打抜刃136のローラ面133からの突出長は、積層シート材32における保護シート38の表面から剥離シート36の貼付面37までの厚さTE(図4(B)参照)と等しくするか、厚さTEよりも僅かに長く設定する。これにより、外周打抜刃136の刃先が剥離シート36の厚さ方向に沿った中間点まで達し、積層シート材32の弾性変形分を吸収して保護シート38及び樹脂フィルム26を確実に切断することができる。
【0034】
一方、ブレードローラ132の内周打抜刃138も、ローラ面133上において環状に設けられており、平面上に展開すると、カバーシート24における開口部30(図1参照)と略同一径の円軌跡に沿って刃先部が延在するように形成されている。また内周打抜刃138のローラ面133からの突出長は、積層シート材32全体の厚さT(図4(B)参照)と等しいか、又は打抜時の積層シート材32の圧縮変形を考慮して厚さTよりも僅かに短くされている。
【0035】
受けローラ134のローラ面135は、その軸心からの曲率半径が一定の湾曲面からなり、金属、硬質樹脂等の一定以上の硬度及び耐磨耗性を有する材料により形成されている。ここで、受けローラ134は、付勢機構(図示省略)によりブレードローラ132の方向へ所定の付勢力で付勢されている。
【0036】
打抜装置130では、デカール処理装置110から送られてきた積層シート材32をブレードローラ132及び受けローラ134の間に挟持する。これらのブレードローラ132及び受けローラ134は互いに等線速度で回転し、積層シート材32を下流側へ送り出す。このとき、受けローラ134が付勢機構により付勢されていることから、積層シート材32は、ブレードローラ132のローラ面133と受けローラ134のローラ面135との間で加圧(圧縮)されつつ、ローラ132,134からの搬送力により一定速度で搬送方向(矢印F方向)へ搬送される。このローラ132,134による積層シート材32の搬送時に、ブレードローラ132は、そのローラ面133を保護シート38の表面に圧接させ、また受けローラ134は、そのローラ面135を剥離シート36の表面に圧接させる。
【0037】
ブレードローラ132は、受けローラ134と共に積層シート材32を搬送方向へ搬送しつつ、外周打抜刃136を積層シート材32における保護シート38へ押し当て、外周打抜刃136及び内周打抜刃138により積層シート材32を切断する。このとき、外周打抜刃136のローラ面133からの突出長が積層シート材32における厚さTE(図4(B)参照)と等しいか、又は厚さTEよりも僅かに長くされている程度なので、外周打抜刃136は、積層シート材32における保護シート38及び片面に粘着膜28が形成された樹脂フィルム26を貫通するが、保護シート38は貫通しない。これにより、ローラ132,134間を通過した積層シート材32の保護シート38及び樹脂フィルム26は、外周打抜刃136の内周側にあった部分が円板状に打抜かれ、他の部分から切離される。またローラ132,134間を通過した積層シート材32の剥離シート36は、打抜刃136,138により打抜かれることなく長尺帯状まま搬送方向へ送り出される。
【0038】
また、内周打抜刃138のローラ面133からの突出長が積層シート材32における厚さT(図4(B)参照)と等しいか、又は厚さTよりも僅かに短くされていることから、内周打抜刃138は積層シート材32全体を貫通して外周打抜刃136により打ちぬかれた部分の中心部に円形の貫通穴を穿設する。ここで、外周打抜刃136により円板状に打抜かれた樹脂フィルム26及び粘着膜28は、ディスク基板12に貼り合わされるカバーシート24となり、内周打抜刃138により打抜かれた樹脂フィルム26及び粘着膜28の貫通穴は、カバーシート24における開口部30とされる。このカバーシート24には、外周打抜刃136及び内周打抜刃138により打抜かれて、カバーシート24と同一の面形状を有する剥離シート36が貼り付いた状態で搬送方向へ送り出される。
【0039】
次いで、打抜装置130では、ブレードローラ132及び受けローラ134間を通過した積層シート材32から剥離シート36及び樹脂フィルム26のカバーシート24の外周側を剥離、除去すると共に、積層シート材32の開口部30の内周側を抜取り、除去する。これにより、カバーシート24の製造が完了し、このカバーシート24には、粘着膜28に長尺帯状のままの剥離シート36が貼り付けられ、かつ樹脂フィルム26にカバーシート24と同一面形状とされた保護シート38が貼り付けられている。
【0040】
シート供給ユニット64には、打抜装置130の下流側にカバーシート24を剥離シート36から剥離し、カバーシート24を貼合ユニット54のシート搬送台66上へ搬送するためのシート剥離装置80が設置されている。図5に示されるように、シート剥離装置80には、長尺帯状の剥離シート36からカバーシート24を剥離しつつ、このカバーシート24を貼合ユニット54のシート搬送台66上へ移送するためのクサビ状の剥離ガイド部材84が設けられ、この剥離ガイド部材84は、その先端部85が受入位置にある貼合ユニット54のシート搬送台66側を向くように支持されている。
【0041】
シート剥離装置80には、剥離ガイド部材84の下流側に、複数のカバーシート24が下面側に貼り付けられた剥離シート36に所定の張力を付与しつつ、この剥離シート36に所定の剥離方向(矢印E方向)の引張り力を加えるテンション機構(図示省略)が設けられている。これにより、シート剥離装置80では、剥離シート36を介してカバーシート24が剥離ガイド部材84の下面部86に一定の圧接力で圧接しつつ、剥離ガイド部材84の基端側から先端側へ向って移動する。このとき、剥離ガイド部材84の先端部85付近では、カバーシート24が剥離シート36から剥離する。また剥離シート36から剥離されたカバーシート24は、剥離ガイド部材84の前方へ押出されて図示の受入位置に保持されたシート搬送台66上へスライドする。
【0042】
に示されるように、貼合ユニット54におけるシート搬送台66は、その上面部が平面状のシート載置面92とされている。このシート載置面92には、シート供給ユニット64によるカバーシート24の搬入方向(矢印B方向)における終端部にブロック状のストッパ部材94が設けられている。このストッパ部材94は、剥離ガイド部材84からシート載置面92上にスライドしてきたカバーシート24の外周端に当接し、このカバーシート24をシート載置面92における所定の載置位置に位置決めする。このとき、カバーシート24の搬入方向上流側の端部(一端部)はシート載置面92から剥離ガイド部材84側へ延出する。
【0043】
また、シート搬送台66及び剥離ガイド部材84の一方を搬入方向(矢印B方向)及び搬出方向(矢印C方向)へ移動可能に構成し、図10に示されるように、剥離シート36に貼り付けられたカバーシート24をシート載置面92上に載置した状態から、剥離ガイド部材84を相対的に搬入方向に沿って想像線で示される位置まで移動させつつ、剥離シート36からカバーシート24を剥離させるようにして良い。これにより、カバーシート24をシート搬送台66のシート載置面92上により確実に載置できるようになり、しかもシート載置面92上に載置されたカバーシート24の載置位置への位置決め精度も向上できる。
【0044】
図5に示されるように、シート搬送台66には、シート載置面92の下部側に中空室がシート載置面92に対向するように設けられており、この中空室は、その内部に設けられた隔壁143によりカバーシート24の搬入方向に沿って2個の負圧室140及び負圧室142に区画されている。ここで、シート搬送台66には、負圧室140及び負圧室142からそれぞれシート載置面92へ貫通する多数の吸引穴144,146,148が穿設されている。これら3種類の吸引穴144,146,148は、図9に示されるように、シート載置面92における開口面積がそれぞれ異なっている。これら吸引穴144,146,148の開口面積をそれぞれA1,A2,A3とした場合、これらの開口面積はA1>A2>A3の関係になっている。
【0045】
シート搬送台66における搬入方向上流側の負圧室140及び下流側の負圧室142は、それぞれフレキシブルホース等からなる圧力配管150,152を通して真空ポンプ等の真空発生装置154,156に接続されており、これらの真空発生装置154,156は、カバーシート24がシート載置面92上に載置されて載置位置に位置決めされると、負圧室140,142内の空気を吸入して負圧室140,142内を予め設定されている目標真空度VH、VLまでそれぞれ減圧する。これにより、カバーシート24が吸引穴144,146,148からの負圧の作用によりシート載置面92上に吸着される。このとき、真空発生装置154の目標真空度VHは、真空発生装置156の目標真空度VLよりも高いもの(低圧)になっている。具体的には、目標真空度VHは97〜98kPa程度に設定され、目標真空度VLは98〜99kPa程度に設定され、目標真空度VH、VL間には0.5〜1.0kPa程度の差圧が確保されている。
【0046】
図9に示されるように、シート載置面92にそれぞれ開口する吸引穴144,146,148のうち、開口面積が最も大きい吸引穴144は、カバーシート24の搬入方向(矢印B方向)に沿ってシート載置面92における最も流側に配置され、また中間の開口面積を有する吸引穴146は、吸引穴144に対して搬入方向に沿って下流側に配置されている。
【0047】
ここで、吸引穴144は、シート載置面92の幅方向(矢印W方向)に沿って中央部に位置する領域に集中的に配置されており、この領域の形状は搬入方向上流側の端部から下流側へ向かって幅が狭くなる略扇状とされている。また吸引穴146は、シート載置面92の中心点CFよりも搬入方向上流側にあって、中心点CFを中心として円弧状に湾曲する帯状の領域に集中的に配置されている。また最も開口面積が小さい吸引穴148は、中心点CFを中心として湾曲する同心円状の軌跡に沿ってシート載置面92全体に多数配置されている。なお、図9には、図面の簡略化のために一部の吸引穴148のみが示されており、図示を省略した吸引穴148が配置される領域が二点鎖線により示されている。このように吸引穴144,146,148が設けられたシート載置面92では、カバーシート24の搬出方向(矢印C方向)に沿って下流側に位置する領域ほど、そこに配置された各吸引穴144,146,148の開口面積の総和が増大する。
【0048】
シート載置面92に開口する吸引穴144,146,148のうち、吸引穴144,146については全てが負圧室140に連通しており、吸引穴148については、中心点CF付近を境界として、搬入方向上流側に配置されたものは負圧室140に連通し、搬入方向下流側に配置されているもの負圧室142に連通している。
【0049】
図6及び図9に示されるように、シート搬送台66の両側面部には、それぞれシート載置面92の幅方向へ突出する反転軸100が設けられている。また貼合ユニット54には、反転軸100を中心としてシート搬送台66を反転させると共に、シート搬送台66を上下方向(矢印H方向)及びターンテーブル44の径方向に沿って移動させる搬送加圧機構(図示省略)が設けられている。シート搬送台66には、反転軸100と軸平行となるように、ブラケット106を介して円柱状の加圧ローラ102が回転可能に取り付けられている。この加圧ローラ102は、そのローラ面104に沿った表層部がシリコンゴム、ウレタンゴム、バイトン等の弾性材料により形成されると共に、このローラ面104の軸方向に沿った寸法がカバーシート24の直径よりも長くされている。
【0050】
また加圧ローラ102は、受入位置にあるシート搬送台66に対して搬入方向上流側にあり、かつシート載置面92に対して僅かに下側に位置するように軸支されている。これにより、加圧ローラ102は、受入位置にあるシート搬送台66上にカバーシート24が載置されると、そのローラ面104をシート載置面92上から上流側へ延出したカバーシート24一端部へ正対させる。
【0051】
貼合ユニット54では、カバーシート24がシート載置面92上に負圧により吸着されると、搬送加圧機構がシート搬送台66を移動開始させる。このとき、搬送加圧機構は、先ず、図6に示されるように、反転軸100を中心としてシート搬送台66を所定の方向(図6では反時計方向)へ反転させつつ、シート搬送台66をターンテーブル44におけるディスク支持台46の上方まで上昇させる。続いて、搬送加圧機構は、シート搬送台66の反転動作を継続させつつ、このシート搬送台66を周回位置P2に保持されたディスク支持台46上における所定の貼合開始位置まで移動させる。
【0052】
貼合開始位置に移動したシート搬送台66は、図7に示されるように、シート載置面92上から延出したカバーシート24の一端部をディスク支持台46上に載置されたディスク基板12の一端部上に重ね合わせると共に、このカバーシート24の一端部に加圧ローラ102のローラ面104を所定の荷重値Lで圧接させる。これにより、カバーシート24の一端部がディスク基板12の一端部上へ加圧されると共に、ディスク基板12の一端部がディスク支持台46上へ圧接する。ここで、荷重値Lは、基本的には、カバーシート24をディスク基板12に貼り合わせるために必要となる加圧力の大きさに応じて設定される。また、このように荷重値Lを設定することにより、加圧ローラ102のカバーシート24に対する摩擦力がシート載置面92上におけるカバーシート24に対する吸着力よりも十分に大きくなる。
【0053】
次いで、搬送加圧機構は、加圧ローラ102を荷重値Lでカバーシート24に圧接させつつ、軸心S1を中心とするターンテーブル44の径方向に沿ってシート搬送台66を貼合開始位置から外周側へ移動させる。これにより、カバーシート24がシート搬送台66のシート載置面92上からターンテーブル44の内周側へ向う搬出方向(矢印C方向)へ相対的にスライドし、カバーシート24のシート載置面92上から内周側へ延出した部分が加圧ローラ102によりディスク基板12上へ荷重値Lに対応する加圧力で加圧されて行く。このとき、カバーシート24はシート載置面92からの吸着力に抗してシート載置面92上を相対的に内周側へスライドする。
【0054】
加圧ローラ102は、シート搬送台66が貼合開始位置から外周側へ移動すると、このシート搬送台66と共に外周側へ移動しつつカバーシート24上を転動する。これにより、図5に示されるように、加圧ローラ102からの加圧力によりカバーシート24が、その一端部から他端部側へ向ってディスク基板12に貼り合わされて行き、加圧ローラ102がディスク基板12の外周側へ離脱すると略同時に、カバーシート24のディスク基板12への貼り合わせが完了し、製品素材としての光ディスク10が製造される。この後、搬送加圧機構は、ディスク基板12の外周側へ離脱したシート搬送台66を受入位置に復帰させる。
【0055】
ここで、本実施形態に係る貼合ユニット54では、前述したように、シート載置面92にそれぞれ開口する吸引穴144,146,148のうち、吸引穴144がカバーシート24の搬入方向(矢印B方向)に沿ってシート載置面92における最も流側に配置され、また中間の開口面積を有する吸引穴146が吸引穴144に対して搬入方向に沿って下流側に配置され、残りの吸引穴148がシート載置面92全体に多数配置されると共に、吸引穴144,146については全てが負圧室140に連通し、残りの吸引穴148については中心点CF付近を境界として上流側に配置されたものが負圧室140に連通し、下流側に配置されているものが負圧室142に連通している。これにより、カバーシート24がシート搬送台66のシート載置面92上を搬入方向とは反対の搬出方向(矢印C方向)へ相対的にスライドする際には、シート載置面92上に載置されたカバーシート24に対する単位面積当たりの吸着力がカバーシート24の搬出方向への移動に従って略連続的に増大する。
【0056】
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された光ディスク製造装置40を用いて光ディスク10を製造する製造工程について説明する。
【0057】
光ディスク製造装置40では、先ず、ディスク供給ユニット52の搬送アーム62によりディスク台60上から1枚のディスク基板12が把持され、このディスク基板12がターンテーブル44における周回位置P1にあるディスク支持台46上に載置される。これに同期し、周回位置P1にあるディスク支持台46では、センターピン48が上方へ突出してセンターホール29内へ嵌挿することで、ディスク基板12がディスク支持台46上における中心位置に位置決めされる。
【0058】
ターンテーブル44は、ディスク供給ユニット52によりディスク基板12がディスク支持台46上に載置されると、軸心STを中心として反時計方向へ回転し、ディスク基板12が載置されたディスク支持台46を周回位置P2まで移動させる。この時、貼合ユニット54のシート搬送台66上には、シート供給ユニット64により1枚のカバーシート24が載置されている。このカバーシート24は、既に説明したように貼合ユニット54により周回位置P2にあるディスク支持台46上に載置されたディスク基板12の記録面14に貼り合わされる。これにより、周回位置P2にあるディスク支持台46上にて光ディスク10の製造が完了する。
【0059】
ターンテーブル44は、周回位置P2にあるディスク支持台46上にて光ディスク10の製造が完了すると、反時計方向へ回転して光ディスク10載置されたディスク支持台46を周回位置P4まで移動させる。これに同期して、剥離ユニット56は、周回位置P4に停止しているディスク支持台46上に載置された光ディスク10から保護シート90を剥離し、この保護シート90を回収する。また面状検査ユニット68は、周回位置P6に停止しているディスク支持台46上に載置された光ディスク10の上面(光入射面)の平面性、傾き量等の面状を検査する。この面状検査ユニット68による検査結果は、光ディスク製造装置40の制御ユニット(図示省略)へ送信される。制御ユニットは、面状検査ユニット82による検査結果に基づいて光ディスク10が予め決められた品質基準を満たしていないNG品か、品質基準を満たしている良品かを判断する。
【0060】
光ディスク製造装置40では、面状検査ユニット82による検査完了後に、ターンテーブル44により光ディスク10が周回位置P7まで搬送されてくると、この光ディスク10をディスク搬出ユニット58の搬送アーム78により把持させ、ディスク支持台46上からディスク台74上に搬送して積載する。このとき、光ディスク10が予め決められた品質基準を満たしていないNG品であるか、品質基準を満たしている良品であるかに応じ、光ディスク10をディスク台74上のそれぞれ異なる部位へ積載するようにしても良い。このようにしてディスク台74上に積載された光ディスク10は、所定のロット枚数まで貯まると、ディスク台74上から再検査工程、塗装工程等の他の工程が行われる装置等へ搬出される。
【0061】
以上説明した本実施形態に係る光ディスク製造装置40によれば、シート搬送台66のシート載置面上にカバーシート24が吸着されると、搬送加圧機構が、シート搬送台66をシート載置面92上のカバーシート24の一端部がディスク支持台46により支持されたディスク基板12の一端部と重なり合う貼合開始位置に支持した後、このシート搬送台66を貼合開始位置からディスク基板12の記録面14に沿って他端部側へ移動させると共に、加圧ローラ102が、シート搬送台66によりディスク基板12に重ね合わされたカバーシート24に圧接しつつ、シート搬送台66の貼合開始位置からの移動に追従してカバーシート24上の一端部から他端部へ転動し、カバーシート24をシート載置面92上からディスク基板12の記録面14上へ相対的に移動させつつ、この記録面14上に移動したカバーシート24を加圧することにより、シート搬送台66の貼合開始位置からディスク基板12の他端部側への移動に連動し、カバーシート24をシート載置面92上からディスク基板12の記録面14上に相対的に移動させると共に、このカバーシート24をその一端部から他端部へ向かって加圧ローラ102により加圧してディスク基板12の記録面14へ貼り合わせることができる。
【0062】
このとき、カバーシート24にはシート載置面92に開口する吸引穴144,146,148による吸着力が作用すると共に、カバーシート24における加圧ローラ102とシート載置面92との間に掛け渡された部分には吸引穴144,146,148による吸着力の大きさに対応する張力が付与されるので、カバーシート24に弛み、皺が生じることを防止しつつ、このカバーシート24をディスク基板12の記録面14上へ重ね合わせた後、加圧ローラ102からの加圧力により記録面14に貼り合わせることができる。
【0063】
また、貼合ユニット54では、カバーシート24のシート載置面92上からディスク基板12の記録面14上への移動に従って、カバーシート24のシート載置面92との接触面積が減少するが、シート搬送台66のシート載置面92上に載置されたカバーシート24に対する単位面積当たりの吸着力がカバーシート24の搬出方向への移動に従って略連続的に増大することにより、カバーシート24のディスク基板12への貼り合せが完了する直前まで、カバーシート24をシート載置面92上に安定的に吸着しておくことが可能になるので、カバーシート24のディスク基板12へ貼り合せ途中に、カバーシート24の他端部付近がシート搬送台66のシート載置面92から脱落し、このカバーシート24の他端部側が弛んだ状態で記録面14上に重ね合わされることを防止できる。
【0064】
なお、本実施形態に係る貼合ユニット54は、シート搬送台66のシート載置面92上に載置されたカバーシート24に対する単位面積当たりの吸着力をカバーシート24の搬出方向への移動に従って略連続的に増大させていたが、シート載置面92を搬出方向に沿って複数の領域に区分し、これら各領域毎のカバーシート24に対する単位面積当たりの吸着力を段階的に増大させるようにしてもよい。
【0065】
また、本実施形態に係る貼合ユニット54では、シート載置面92の搬出方向に沿った各領域に開口する吸引穴144,146,148の各領域における開口面積の総和及び、各領域に開口する吸引穴144,146,148へ供給する負圧の大きさ(真空度)の双方を変えているが、シート載置面92の各領域に開口する吸引穴の開口面積の総和のみを領域毎に段階的又は連続的に変えることで、各領域毎におけるカバーシート24に対する単位面積当たりの吸着力を段階的又は略連続的に増大させるようにしてもよく、またシート載置面92の各領域に開口する吸引穴へ供給する負圧の大きさのみを段階的に変えることで、各領域毎におけるカバーシート24に対する単位面積当たりの吸着力を段階的に増大させるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る光ディスクの製造装置によれば、弛みや皺を生じさせたりすることなく、カバーシートをディスク基板の記録面上に搬送し、かつカバーシート全体をディスク基板の記録面上に隙間が生じないように重ね合せることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る光ディスクの構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る光ディスク製造装置の構成を示す平面図である。
【図3】 図2に示されるシート供給ユニットにおけるデカール処理装置及び、このデカール処理装置によりデカール処理される積層シート材の構成を示す側面図である。
【図4】 図2に示されるシート供給ユニットにおける打抜装置及び、この打抜装置によりカバーシートが打抜加工される積層シート材の構成を示す側面図である。
【図5】 図2に示される光ディスク製造装置におけるシート剥離装置及び貼合ユニットの構成を示す側面図である。
【図6】 図5に示される貼合ユニットにおけるシート搬送台が受入位置からカバーシートの貼合開始位置側へ移動開始した直後の状態を示している。
【図7】 図5に示される貼合ユニットにおけるシート搬送台がカバーシートの貼合開始位置まで移動した状態を示している。
【図8】 図5に示される貼合ユニットにおけるシート搬送台によるカバーシートのディスク基板への貼合が完了する直前の状態を示している。
【図9】 図2に示されるシート供給ユニットにおける打抜装置及び、この打抜装置によりカバーシートが打抜加工される積層シート材の構成を示す平面図である。
【図10】 図2に示される光ディスク製造装置におけるシート剥離装置及び貼合ユニットの構成を示す側面図であり、カバーシートの剥離方法の他の例を説明するためのものである。
【符号の説明】
10 光ディスク
12 ディスク基板
14 記録面
16 記録層(情報記録層)
18 光反射層(情報記録層)
20 光吸収層(情報記録層)
22 カバー層
24 カバーシート
26 樹脂フィルム
28 粘着膜
40 光ディスク製造装置
46 ディスク支持台
54 貼合ユニット
66 シート搬送台
92 シート載置面
102 加圧ローラ(加圧部材)
140 負圧室(シート吸着手段)
142 負圧室(シート吸着手段)
144 吸引穴(シート吸着手段)
146 吸引穴(シート吸着手段)
148 吸引穴(シート吸着手段)
150 圧力配管(シート吸着手段)
152 圧力配管(シート吸着手段)
154 真空発生装置(シート吸着手段)
156 真空発生装置(シート吸着手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical disk manufacturing apparatus for manufacturing an optical disk by bonding a thin film cover sheet on a recording surface of a disk substrate.
[0002]
[Prior art]
As an optical disk for recording or reproducing information using laser light, for example, CD-R (Compact Disc-recordable), CD (Compact Disc), DVD (digital versatile disc), DVD-R (digital versatile disc- In recent years, there has been a demand for storing a larger amount of information such as video information for optical discs, and studies on higher density have been made. The recording density for such an optical disc is generally determined by the spot size of the light beam on the disc, and this spot size is proportional to λ / NA, where λ is the laser wavelength and NA is the numerical aperture of the objective lens. For this reason, in order to increase the recording density on the optical disc, it is necessary to shorten the wavelength of the laser beam and increase the NA of the objective lens. However, since the coma generated by the tilt of the optical disc increases in proportion to the cube of NA, the margin for the tilt of the disc becomes extremely small by increasing the NA. Recording and playback cannot be realized. Therefore, in a conventional optical disk suitable for high density, it is necessary to make the cover layer, which is a laser light transmission layer, sufficiently thin (for example, 100 μm or less) to suppress an increase in coma due to the tilt of the disk due to high NA. (For example, refer to Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-31337 (page 9-10, FIG. 4)
[0004]
In the optical disc production line as described above, a thin film cover sheet based on a resin film is bonded to the recording surface of the disc substrate on which the information recording layer is formed, and information recording is performed on the disc substrate using this cover sheet. An optical disc is manufactured by forming a transparent cover layer covering the layers. Here, the cover sheet is composed of a resin film and an adhesive film formed on one surface of the resin film. When the cover sheet is bonded to the disk substrate, for example, the cover sheet is superimposed on the disk substrate via an adhesive film, and the cover sheet is pressed to the disk substrate side by a pressure member such as a pressure roller. The entire cover sheet is brought into close contact with the recording surface of the disk substrate. As a result, the entire cover sheet is bonded to the disk substrate with a sufficient bonding force, and an optical disk is manufactured as a product material.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when manufacturing the optical disk as described above, the cover sheet is very thin and has a very small bending rigidity. Therefore, the cover sheet can be recorded on the recording surface of the disk substrate without causing slack or wrinkles. There is a problem that it is difficult to convey the entire cover sheet on the recording surface of the disk substrate without gaps. Here, when a cover sheet with wrinkles or slack is pressed with a pressure roller or the like and bonded to the disk substrate, the stress remaining in a part of the cover sheet with wrinkles or slack is not A phenomenon occurs that is greater than the stress remaining in the portion. The uneven distribution of the stress remaining on the cover sheet in the optical disc in this manner causes a reduction in the dimensional accuracy of the light incident surface in the optical disc.
[0006]
In view of the above facts, the object of the present invention is to convey the cover sheet onto the recording surface of the disk substrate without causing slack or wrinkles, and to cover the entire cover sheet on the recording surface of the disk substrate. It is an object of the present invention to provide an optical disk manufacturing apparatus that can be superposed so as not to occur.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
An optical disk manufacturing apparatus according to the present invention includes a disk support for supporting a disk substrate and a sheet placement surface on which a cover sheet is slidable, and the resin film is in contact with the sheet placement surface. When a cover sheet is placed on the sheet placement surface, and a concave sheet suction portion is opened on the sheet placement surface, and the cover sheet is placed on the sheet placement surface, the sheet is placed on the cover sheet. A sheet adsorbing unit that applies a negative pressure through the suction unit to adsorb the cover sheet on the sheet placing surface; and when the cover sheet is adsorbed on the sheet placing surface by the sheet adsorbing unit, the sheet conveying table is After supporting one end portion of the cover sheet on the sheet placement surface at a bonding start position overlapping with one end portion of the disk substrate supported by the disk support table, the sheet conveying table is The sheet conveying means that moves from the start position to the other end side along the recording surface of the disk substrate, and the cover sheet that is superimposed on the disk substrate by the sheet conveying table, is pressed against the sheet conveying table. Following the movement from the starting position to the other end of the disk substrate, the cover sheet is moved from one end to the other end on the cover sheet, and the cover sheet is moved relative to the recording surface of the disk substrate from the sheet placement surface. Pressurizing member that pressurizes the cover sheet moved onto the recording surface while moving the recording sheet, and the sheet adsorbing means per unit area with respect to the cover sheet placed on the sheet placing surface. The adsorption force is increased stepwise or substantially continuously according to the movement of the cover sheet on the sheet placement surface in the sliding direction.
[0008]
According to the optical disk manufacturing apparatus of the present invention, when the cover sheet is adsorbed on the sheet placement surface of the sheet conveyance table by the sheet adsorption unit, the sheet conveyance unit covers the sheet conveyance table on the sheet placement surface. After one end of the sheet is supported at the bonding start position overlapping with one end of the disk substrate supported by the disk support, the sheet conveying table is moved from the bonding start position to the other end side along the recording surface of the disk substrate. While the pressure member is in pressure contact with the cover sheet superimposed on the disk substrate by the sheet conveying table, it follows the movement from the bonding start position of the sheet conveying table to the other end from the one end on the cover sheet. Move to the edge, press the cover sheet moved on the recording surface while moving the cover sheet relatively from the sheet mounting surface to the recording surface of the disk substrate Accordingly, the cover sheet is moved relative to the recording surface of the disk substrate from the sheet mounting surface in conjunction with the movement from the bonding start position of the sheet conveying table to the other end side of the disk substrate. The sheet can be pressed by a pressing member from one end portion to the other end portion and bonded to the recording surface of the disk substrate.
[0009]
At this time, the cover sheet is acted on by the suction force of the sheet suction portion that opens to the sheet placement surface, and the sheet suction portion on the portion of the cover sheet spanned between the pressure member and the sheet placement surface. Since the tension corresponding to the magnitude of the suction force is applied, the cover sheet is superposed on the recording surface of the disk substrate while preventing the cover sheet from being loosened and wrinkled. Can be bonded to the recording surface.
[0010]
Also, as the cover sheet moves from the sheet placement surface to the recording surface of the disk substrate, the contact area of the cover sheet with the sheet placement surface decreases, but the sheet suction means is placed on the sheet placement surface. By increasing the attracting force per unit area to the cover sheet made stepwise or substantially continuously according to the movement of the cover sheet in the sliding direction, until just before the cover sheet is bonded to the disk substrate, Since the cover sheet can be stably adsorbed on the sheet placement surface, the cover sheet is attached to the recording surface of the disk substrate while the other end of the cover sheet is located on the sheet conveying table. It is possible to prevent the cover sheet from falling off and being superimposed on the recording surface in a state where the other end of the cover sheet is slack.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an optical disk manufacturing apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0012]
(Configuration of the embodiment)
First, the configuration of the optical disc according to the embodiment of the present invention will be described. FIG. 1 shows an optical disc according to an embodiment of the present invention. This
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
A
[0016]
FIG. 2 shows an optical disk manufacturing apparatus according to an embodiment of the present invention. This optical
[0017]
The optical
[0018]
A number of suction holes (not shown) are opened in the upper surface of the
[0019]
As shown in FIG. 2, the optical
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
As shown in FIG. 2, the peeling
[0023]
The disk carry-out unit 58 is disposed near the outer periphery of the
[0024]
Next, the
[0025]
As shown in FIG. 3A, the
[0026]
As shown in FIG. 3A, the
[0027]
The
[0028]
In the
[0029]
In the
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
The outer
[0034]
On the other hand, the inner
[0035]
The
[0036]
In the
[0037]
The
[0038]
Further, the protruding length of the inner
[0039]
Next, the
[0040]
The
[0041]
In the
[0042]
As shown in FIG. 4, the sheet conveying table 66 in the
[0043]
Further, one of the sheet conveying table 66 and the peeling
[0044]
As shown in FIG. 5, the sheet conveyance table 66 is provided with a hollow chamber on the lower side of the
[0045]
The
[0046]
As shown in FIG. 9, the
[0047]
Here, the suction holes 144 are intensively arranged in a region located in the center along the width direction (arrow W direction) of the
[0048]
Of the suction holes 144, 146, 148 that open to the
[0049]
As shown in FIGS. 6 and 9, reversing
[0050]
The
[0051]
In the
[0052]
As shown in FIG. 7, the sheet conveyance table 66 moved to the bonding start position is a disk substrate in which one end portion of the
[0053]
Next, the conveyance pressurization mechanism presses the
[0054]
When the sheet conveying table 66 moves from the bonding start position to the outer peripheral side, the
[0055]
Here, in the
[0056]
(Operation of the embodiment)
Next, a manufacturing process for manufacturing the
[0057]
In the optical
[0058]
When the
[0059]
When the manufacture of the
[0060]
In the optical
[0061]
According to the optical
[0062]
At this time, a suction force by
[0063]
Further, in the
[0064]
In addition, the
[0065]
Further, in the
[0066]
【The invention's effect】
As described above, according to the optical disk manufacturing apparatus of the present invention, the cover sheet is conveyed onto the recording surface of the disk substrate without causing slack and wrinkles, and the entire cover sheet is recorded on the disk substrate. It is possible to superimpose so that no gap is formed on the surface.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of an optical disc according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a configuration of an optical disc manufacturing apparatus according to an embodiment of the present invention.
3 is a side view illustrating a configuration of a decurling apparatus in the sheet supply unit illustrated in FIG. 2 and a laminated sheet material to be decurled by the decurling apparatus. FIG.
4 is a side view showing a configuration of a punching device in the sheet supply unit shown in FIG. 2 and a laminated sheet material in which a cover sheet is punched by the punching device. FIG.
5 is a side view showing a configuration of a sheet peeling apparatus and a bonding unit in the optical disc manufacturing apparatus shown in FIG.
FIG. 6 shows a state immediately after the sheet conveying table in the bonding unit shown in FIG. 5 starts moving from the receiving position to the cover sheet bonding start position side.
FIG. 7 shows a state where the sheet conveyance table in the bonding unit shown in FIG. 5 has moved to the bonding start position of the cover sheet.
FIG. 8 shows a state immediately before the bonding of the cover sheet to the disk substrate by the sheet conveying table in the bonding unit shown in FIG. 5 is completed.
9 is a plan view showing a configuration of a punching device in the sheet supply unit shown in FIG. 2 and a laminated sheet material on which a cover sheet is punched by the punching device. FIG.
10 is a side view showing a configuration of a sheet peeling apparatus and a bonding unit in the optical disc manufacturing apparatus shown in FIG. 2, for explaining another example of a cover sheet peeling method. FIG.
[Explanation of symbols]
10
18 Light reflecting layer (information recording layer)
20 Light absorption layer (information recording layer)
22
140 Negative pressure chamber (sheet adsorbing means)
142 Negative pressure chamber (sheet adsorbing means)
144 Suction hole (sheet adsorbing means)
146 Suction hole (sheet suction means)
148 Suction hole (sheet suction means)
150 Pressure piping (sheet adsorbing means)
152 Pressure piping (sheet adsorbing means)
154 Vacuum generator (sheet adsorbing means)
156 Vacuum generator (sheet adsorbing means)
Claims (3)
ディスク基板を支持するディスク支持台と、
カバーシートが摺動可能とされたシート載置面が設けられ、該シート載置面上に前記樹脂フィルムが接するようにカバーシートが載置されるシート搬送台と、
前記シート載置面に凹状のシート吸引部を開口させ、該シート載置面上にカバーシートが載置されると、該カバーシートに前記シート吸引部を通して負圧を作用させカバーシートをシート載置面上に吸着するシート吸着手段と、
前記シート吸着手段により前記シート載置面上にカバーシートが吸着されると、前記シート搬送台を前記シート載置面上のカバーシートの一端部が前記ディスク支持台により支持されたディスク基板の一端部と重なり合う貼合開始位置に支持した後、該シート搬送台を前記貼合開始位置からディスク基板の記録面に沿って他端部側へ移動させるシート搬送手段と、
前記シート搬送台により前記ディスク基板に重ね合わされたカバーシートに圧接しつつ、該シート搬送台の前記貼合開始位置からの移動に追従してカバーシート上の一端部から他端部へ移動し、カバーシートを前記シート載置面上からディスク基板の記録面上へ相対的に移動させつつ、該記録面上に移動したカバーシートを加圧する加圧部材とを有し、
前記シート吸着手段が、前記シート載置面上に載置されたカバーシートに対する単位面積当たりの吸着力を、前記シート載置面におけるカバーシートの摺動方向への移動に従って段階的又は略連続的に増大させることを特徴とする光ディスクの製造装置。At least one surface is a recording surface, a disk substrate having an information recording layer formed on the recording surface, and an adhesive film is formed on one surface of the resin film, and the recording surface is interposed through the adhesive film. An optical disk manufacturing apparatus for manufacturing an optical disk having a thin cover sheet that forms a transparent cover layer that is bonded to the information recording layer,
A disk support for supporting the disk substrate;
A sheet carrying surface on which a cover sheet is slidable, and a cover sheet is placed so that the resin film is in contact with the sheet placing surface;
When a concave sheet suction portion is opened on the sheet placement surface and a cover sheet is placed on the sheet placement surface, a negative pressure is applied to the cover sheet through the sheet suction portion to place the cover sheet on the sheet placement surface. Sheet adsorbing means for adsorbing on the mounting surface;
When the cover sheet is adsorbed on the sheet placing surface by the sheet adsorbing means, one end of the disc substrate in which one end portion of the cover sheet on the sheet placing surface is supported by the disc support table Sheet supporting means for moving the sheet conveying table from the pasting start position to the other end side along the recording surface of the disc substrate, after being supported at the pasting start position overlapping with the part,
While being in pressure contact with the cover sheet superimposed on the disk substrate by the sheet conveying table, following the movement from the bonding start position of the sheet conveying table, moving from one end to the other end on the cover sheet, A pressure member that pressurizes the cover sheet moved onto the recording surface while moving the cover sheet relative to the recording surface of the disk substrate from the sheet placement surface;
The sheet adsorbing means gradually or substantially continuously applies the adsorbing force per unit area to the cover sheet placed on the sheet placing surface in accordance with the movement of the cover sheet on the sheet placing surface in the sliding direction. An apparatus for manufacturing an optical disc, characterized in that
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