JP3923219B2 - Inkjet recording medium and method for producing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット用記録媒体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は、インクの微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録媒体に付着させ、画像・文字などの記録を行うものであり、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点があるため、各種プリンタ、ファクシミリ、コンピュータ端末等、さまざまな分野で急速に普及している。
【0003】
このインクジェット用記録媒体としては、印字ドットの濃度が高く、色調が鮮明であること、インクの吸収性がよいこと、インクが滲んだりしないこと、印字ドットの横方向への拡散が適正であること、かつ周辺が滑らかでぼやけないこと等が要求される。
【0004】
特にインクの吸収性が悪いと、色ムラや滲みなどの画質を大きく低下させるため、インクの吸収性が良好であることが必要である。良好なインク吸収性を得るために、紙やフィルムなどの基材上に、シリカやアルミナなどの無機微粒子と、ポリビニルアルコールなどのバインダ樹脂とからなる多孔質のインク受容層を設けたものが知られている。また色濃度の高い、鮮明な画像を形成するためには、透明なインク受容層が望ましい。
【0005】
インクジェット用記録媒体としては、水系のインクを使用することが多いため、画像形成後、水がかかってもインク受容層に外観上の欠点が発生したり、インク中の染料が流れてインクが滲んだりしないこと(以下、耐水性という)や記録媒体の表面が鋭利なものに接触して傷がつき、記録物の品質を損なうことがないこと(以下、耐擦傷性という)や表面の光沢度が高いこと(以下、光沢性という)等も重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、表面平滑性、光沢性、インク吸収性、耐水性および耐擦傷性に優れたインクジェット用記録媒体とその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基材上にベーマイトおよび/または表面をアルミナで修飾した酸化物を含む多孔質層であるインク受容層を有し、その上層に、カチオン性樹脂粒子として平均粒子径が5〜50nmのアミノ基を有するアクリル樹脂粒子とバインダ樹脂としてポリビニルアルコールとを含む多孔性樹脂層が積層されてなり、多孔性樹脂層においてカチオン性樹脂粒子の割合が5〜50重量%であり、バインダ樹脂の割合が50〜95重量%であるインクジェット用記録媒体を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のインクジェット用記録媒体(以下、本記録媒体という)では、基材上にインク受容層を設け、該インク受容層上にカチオン性樹脂粒子とバインダ樹脂とを含む多孔性樹脂層(以下、本樹脂層という)が積層されている。
【0009】
カチオン性樹脂粒子としては、経済性、入手しやすさからアミノ基を有するアクリル樹脂粒子が好ましい。またカチオン性樹脂粒子の平均粒子径が5nm未満であると、記録媒体の光沢性がインク受容層の表面平滑度に影響される。一方、カチオン性樹脂粒子の平均粒子径が50nmを超えると、インク受容層の表面平滑度に関係なく、良好な光沢性のインクジェット用記録媒体が得られない。したがって、カチオン性樹脂粒子の平均粒子径としては、5〜50nmが好ましく、10〜30nmであればさらに好ましい。なお、カチオン性樹脂粒子の形状が球形に近いほど、本記録媒体の光沢性が向上するのでより好ましい。
【0010】
本樹脂層においてカチオン性樹脂粒子の割合が5重量%未満であると、本記録媒体の光沢性が悪くなり、一方、50重量%を超えると本記録媒体の画質が悪くなる。したがって、カチオン性樹脂粒子の割合としては5〜50重量%が好ましく、さらに20〜40重量%が好ましい。なお、カチオン性樹脂粒子はエマルジョンで使用すると作業性が良好で好ましい。
【0011】
本樹脂層のバインダ樹脂としては、ポリビニルアルコールおよびその変性物、ポリビニルピロリドン、でんぷん類、セルロース誘導体、親水性ウレタン樹脂などが適宜使用できる。経済性、作業性などの点からポリビニルアルコールがさらに好ましい。
【0012】
ポリビニルアルコールとしては、平均重合度が高いと塗工液が高粘性となり、作業性が低下するため、平均重合度が300〜500であると好適である。またポリビニルアルコールのケン化度が低いと高画質の記録媒体が得られにくいため、ケン化度が85%以上のものが好ましい。さらに、ポリビニルアルコールの耐水化剤としてホウ酸、ホウ砂、グリオキサールなどを塗工液に添加すると、インクの膨潤による印字画質の低下を防止できるため好ましい。本樹脂層においてバインダ樹脂の割合は、50〜95重量%が好ましく、60〜80重量%であるとさらに好ましい。
【0013】
本樹脂層の厚みは、1μmを超えると本記録媒体のインク吸収性や画質が低下し、一方、0.1μm未満になると本記録媒体に表面ムラが発生したり、光沢性が低下するので好ましくない。したがって、本樹脂層の厚みとしては、0.1〜1μmが好ましい。
【0014】
基材の上に形成されるインク受容層が、ベーマイトおよび/または表面をアルミナで修飾した酸化物を含む多孔質層であると、インクの吸収性に優れかつ高い色濃度の記録が可能であるので好ましい。ここで、ベーマイトは、(Al2O3・nH2O、n=1〜1.5)の組成式で表されるアルミナ水和物の凝集体である。なお、ベーマイトを含む多孔質層の細孔特性が、細孔直径2〜60nmかつ細孔容積0.3〜1.0cc/gである場合は、インク吸収性の点からさらに好ましい。
【0015】
本発明のインクジェット用記録媒体の製造方法(以下、本製造法という)では、基材上にインク受容層を形成し、その上層に、カチオン性樹脂粒子とバインダ樹脂とを含む塗工液(以下、本塗工液という)を塗布、乾燥して多孔性樹脂層を積層する。
【0016】
カチオン性樹脂粒子およびバインダ樹脂としては、それぞれ前記したものが好ましく使用される。なお、本塗工液の固形分濃度が0.1〜3重量%であると、本樹脂層の厚みの制御性が向上するため好ましい。
【0017】
本製造法において、本塗工液を塗布する手段としては、ダイコータ、グラビアコータ、ロールコータ、ロッドコータ、エアナイフコータ、スプレーコーティング、カーテンコータなどがある。特にグラビアコータ、ロールコータ、エアナイフコータは、塗布性が良好なので好ましい。
【0018】
本製造法において乾燥温度が80〜170℃であると、印字画質の点で好ましい。乾燥温度が120〜170℃であれば、さらに好ましい。
【0019】
本製造法においてインク受容層を形成する方法としては、塗工液を調製し、塗布、乾燥する方法がある。塗布には、ダイコータ、ロールコータ、エアナイフコータ、ブレードコータ、ロッドコータ、バーコータ、コンマコータなどが採用できる。インク受容層としては、前記したものが好ましく使用される。
【0020】
インク受容層の形成に使用される塗工液のバインダ樹脂としては、でんぷん、でんぷん変性物、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール変性物、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、ヒドロキシセルロース、ポリビニルピロリドンなどがある。
基材としては特に限定されず、種々のものを使用できる。具体的には、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの種々のプラスチック類、紙類、布帛類などがある。基材として坪量60〜250g/m2の紙基材を使用すると、光沢度が高く、インク吸収性の優れた記録媒体が得られるので好ましい。
【0021】
紙基材の少なくとも片面に白色顔料等を添加したポリオレフィン樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペーパー)も好適に使用される。RCペーパーのポリオレフィン樹脂としては、主として低密度ポリエチレン(LDPE)や高密度ポリエチレン(HDPE)が使用されるが、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)やポリプロピレン等を含んでいてもよい。本記録媒体の基材としては、RCペーパーを光沢紙としてそのまま使用するほかに、ポリエチレンを被覆する際にいわゆる型付け処理を行って通常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を形成したRCペーパーも使用できる。
【0022】
【実施例】
ベーマイト粒子を含むアルミナゾル100重量部(固形分換算)にポリビニルアルコール10重量部、ホウ酸0.2重量部を加え、さらに水を加えて固形分濃度18重量%の塗工液を調製した。この塗工液を膜厚100μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィルムに乾燥時の膜厚が28μmになるよう塗工後130℃で乾燥してインク受容層を形成し、試験用基材フィルムとした。
【0023】
次に本発明の実施例(例1〜例8)と比較例(例9〜例12)を説明する。
【0024】
[例1]
平均粒子径10nmのアミノ基を有するアクリル樹脂粒子を乳濁させたエマルジョン(大成化工社製、商品名UW−319SX)とポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名PVA203)を固形分重量比で20/80となるようにし、さらに水を加えて固形分濃度1重量%の塗工液を調製した。この塗工液を試験用基材フィルムのインク受容層上にグラビアコータ(格子型#130)で乾燥重量が0.3g/m2となるよう塗工し、さらに160℃で乾燥した。得られた記録媒体のインク受容層上には、アクリル樹脂とポリビニルアルコールからなる、層厚が約0.3μmの多孔性樹脂層が形成されていた。
【0025】
[例2]
例1において、該エマルジョンと該ポリビニルアルコールの固形分重量比を30/70とする以外は、例1と同様にした。
【0026】
[例3]
例1において、該エマルジョンと該ポリビニルアルコールの固形分重量比を40/60とする以外は、例1と同様にした。
【0027】
[例4]
例1において、該エマルジョンと該ポリビニルアルコールの固形分重量比を50/50とする以外は、例1と同様にした。
【0028】
[例5]
例1において、塗工量を乾燥重量が0.15g/m2となるように変更し、それ以外は例1と同様にした。得られた記録媒体の多孔性樹脂層の層厚は、約0.15μmであった。
【0029】
[例6]
例5において、該エマルジョンと該ポリビニルアルコールの固形分重量比を30/70とする以外は、例5と同様にした。
【0030】
[例7]
例5において、該エマルジョンと該ポリビニルアルコールの固形分重量比を40/60とする以外は、例5と同様にした。
【0031】
[例8]
例5において、該エマルジョンと該ポリビニルアルコールの固形分重量比を50/50とする以外は、例5と同様にした。
【0032】
[例9]
例1で使用したポリビニルアルコールだけを含む固形分濃度1%の塗工液を調製した。この塗工液を試験用基材フィルムのインク受容層上にグラビアコータ(格子型#130)で乾燥重量が0.3g/m2となるよう塗工し、さらに130℃で乾燥した。得られた記録媒体のインク受容層上には、ポリビニルアルコールからなる、層厚約0.3μmの多孔性樹脂層が形成されていた。
【0033】
[例10]例1で使用したエマルジョンだけを含む固形分濃度1%の塗工液を調製した。この塗工液を試験用基材フィルムのインク受容層上にグラビアコータ(格子型#130)で乾燥重量が0.3g/m2となるよう塗工し、さらに130℃で乾燥した。得られた記録媒体のインク受容層上には、アクリル樹脂からなる、層厚約0.3μmの多孔性樹脂層が形成されていた。
【0034】
[例11]
例9において乾燥重量を0.15g/m2とする以外は、例9と同様にした。得られた記録媒体の多孔性樹脂層の層厚は、約0.15μmであった。
【0035】
[例12]
試験用基材フィルムをそのまま使用した。
【0036】
なお、例1〜例12の組成内容を表1に示す。表中、多孔性樹脂層の組成内訳は、塗工液中の、カチオン性樹脂粒子(固形分)/ポリビニルアルコール(固形分)の固形分重量比である。
【0037】
[特性評価]
例1〜12について下記項目を評価し、結果を表2に示す。
【0038】
JIS Z8741に規定される鏡面光沢度(20°、60°、85°)は、光沢度計(日本電飾工業社製、商品名PG−1M)で測定した。
【0039】
インク吸収性は、カラープリンタ(キャノン社製、商品名BJC−420)を用いて、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ブルー、レッド、グリーンによる100%印字を行い、目視により評価した。印字終了直後、全て色が吸収・乾燥されているものを○とし、1色でも吸収されず表面にインクが残っているものを×とした。
【0040】
画質は、カラープリンタ(同上)を用いて、ビーディングの目立つグリーンについて10%から100%までの10段階印字を行い、ビーディングの度合いを1〜5の5段階で評価した。なお、1を最低の画質とし、5を最良の画質とした。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】
本発明の記録媒体は、表面平滑性と光沢性が良好で、優れた印字特性を示すとともに、耐水性および耐擦傷性の高いインクジェット用記録媒体として好適なものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an inkjet recording medium and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
Inkjet recording is a method of recording images, characters, etc. by causing ink droplets to fly by various operating principles and adhere to recording media such as paper. Therefore, it is rapidly spreading in various fields such as various printers, facsimiles, and computer terminals.
[0003]
As an ink jet recording medium, the print dot density is high, the color tone is clear, the ink absorbability is good, the ink does not bleed, and the print dots are diffused in the lateral direction. In addition, it is required that the periphery is smooth and not blurred.
[0004]
In particular, if the ink absorbency is poor, the image quality such as color unevenness and blurring is greatly deteriorated, so that the ink absorbability is required to be good. In order to obtain good ink absorptivity, it is known that a porous ink receiving layer comprising inorganic fine particles such as silica and alumina and a binder resin such as polyvinyl alcohol on a substrate such as paper or film is known. It has been. In order to form a clear image with a high color density, a transparent ink receiving layer is desirable.
[0005]
As ink-jet recording media, water-based ink is often used. Therefore, after image formation, even if it is splashed with water, defects in appearance occur in the ink receiving layer, or the dye in the ink flows and the ink spreads. Do not sag (hereinafter referred to as water resistance), the surface of the recording medium will come into contact with scratches and be damaged, and the quality of the recorded material will not be impaired (hereinafter referred to as scratch resistance) and the glossiness of the surface It is also important that it is high (hereinafter referred to as gloss).
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an inkjet recording medium excellent in surface smoothness, glossiness, ink absorbability, water resistance and scratch resistance, and a method for producing the same.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has an ink receiving layer that is a porous layer containing boehmite and / or an oxide whose surface is modified with alumina on a substrate, and an average particle diameter of 5 to 50 nm as cationic resin particles on the upper layer. amino groups Ri Na porous resin layer contains polyvinyl alcohol is laminated acrylic resin particles and a binder resin having a ratio of cationic resin particles in the porous resin layer is 5 to 50 wt%, the binder resin An ink jet recording medium having a ratio of 50 to 95% by weight is provided.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the inkjet recording medium of the present invention (hereinafter referred to as the present recording medium), an ink receiving layer is provided on a base material, and a porous resin layer (hereinafter referred to as a cationic resin particle and a binder resin) is provided on the ink receiving layer. This resin layer is laminated.
[0009]
As the cationic resin particles, acrylic resin particles having an amino group are preferable from the viewpoint of economy and availability. When the average particle size of the cationic resin particles is less than 5 nm, the glossiness of the recording medium is affected by the surface smoothness of the ink receiving layer. On the other hand, when the average particle diameter of the cationic resin particles exceeds 50 nm, an ink jet recording medium having good gloss cannot be obtained regardless of the surface smoothness of the ink receiving layer. Therefore, the average particle diameter of the cationic resin particles is preferably 5 to 50 nm, and more preferably 10 to 30 nm. In addition, it is more preferable that the shape of the cationic resin particles is closer to a sphere because the gloss of the recording medium is improved.
[0010]
If the ratio of the cationic resin particles in the resin layer is less than 5% by weight, the glossiness of the recording medium is deteriorated, whereas if it exceeds 50% by weight, the image quality of the recording medium is deteriorated. Therefore, the proportion of the cationic resin particles is preferably 5 to 50% by weight, and more preferably 20 to 40% by weight. The cationic resin particles are preferably used in an emulsion because of good workability.
[0011]
As the binder resin of the resin layer, polyvinyl alcohol and modified products thereof, polyvinyl pyrrolidone, starches, cellulose derivatives, hydrophilic urethane resins and the like can be used as appropriate. Polyvinyl alcohol is more preferable from the viewpoints of economy and workability.
[0012]
As polyvinyl alcohol, when the average degree of polymerization is high, the coating liquid becomes highly viscous and the workability is lowered. Therefore, the average degree of polymerization is preferably 300 to 500. In addition, when the saponification degree of polyvinyl alcohol is low, it is difficult to obtain a high-quality recording medium, so that the saponification degree is preferably 85% or more. Furthermore, it is preferable to add boric acid, borax, glyoxal, or the like as a water-proofing agent for polyvinyl alcohol to the coating liquid because it is possible to prevent deterioration in print image quality due to ink swelling. In the present resin layer, the proportion of the binder resin is preferably 50 to 95% by weight, and more preferably 60 to 80% by weight.
[0013]
When the thickness of the resin layer exceeds 1 μm, the ink absorbability and image quality of the recording medium are deteriorated. On the other hand, when the thickness is less than 0.1 μm, surface unevenness is generated on the recording medium and glossiness is decreased. Absent. Therefore, the thickness of the resin layer is preferably 0.1 to 1 μm.
[0014]
When the ink receiving layer formed on the substrate is a porous layer containing boehmite and / or an oxide whose surface is modified with alumina, the ink has excellent absorbability and high color density recording is possible. Therefore, it is preferable. Here, boehmite is an aggregate of alumina hydrate represented by a composition formula of (Al 2 O 3 .nH 2 O, n = 1 to 1.5). In addition, when the pore characteristic of the porous layer containing boehmite is a pore diameter of 2 to 60 nm and a pore volume of 0.3 to 1.0 cc / g, it is further preferable from the viewpoint of ink absorbability.
[0015]
In the method for producing an ink jet recording medium of the present invention (hereinafter referred to as the present production method), an ink receiving layer is formed on a substrate, and an upper layer is coated with a coating liquid (hereinafter referred to as cationic resin particles and a binder resin). , This coating solution) is applied and dried to laminate the porous resin layer.
[0016]
As the cationic resin particles and the binder resin, those described above are preferably used. In addition, since the controllability of the thickness of this resin layer improves that the solid content concentration of this coating liquid is 0.1 to 3 weight%, it is preferable.
[0017]
In this production method, means for applying the present coating liquid include a die coater, a gravure coater, a roll coater, a rod coater, an air knife coater, spray coating, a curtain coater, and the like. In particular, a gravure coater, a roll coater, and an air knife coater are preferable because of good coating properties.
[0018]
In this production method, the drying temperature is preferably 80 to 170 ° C. from the viewpoint of printing image quality. More preferably, the drying temperature is 120 to 170 ° C.
[0019]
As a method of forming the ink receiving layer in this production method, there is a method of preparing a coating liquid, coating and drying. For coating, a die coater, a roll coater, an air knife coater, a blade coater, a rod coater, a bar coater, a comma coater, or the like can be employed. As the ink receiving layer, those described above are preferably used.
[0020]
As the binder resin of the coating liquid used for forming the ink receiving layer, starch, starch-modified product, polyvinyl alcohol, polyvinyl alcohol-modified product, styrene / butadiene copolymer, acrylonitrile / butadiene copolymer, hydroxycellulose, polyvinyl There is pyrrolidone.
It does not specifically limit as a base material, A various thing can be used. Specifically, there are various plastics such as polyester resins such as polyethylene terephthalate, polycarbonate resins, fluorine resins, and polyvinyl chloride resins, papers, and fabrics. Use of a paper substrate having a basis weight of 60 to 250 g / m 2 as the substrate is preferable because a recording medium having high gloss and excellent ink absorbability can be obtained.
[0021]
A resin-coated paper (so-called RC paper) having a polyolefin resin coating layer to which a white pigment or the like is added on at least one side of a paper substrate is also preferably used. As the polyolefin resin of RC paper, low density polyethylene (LDPE) and high density polyethylene (HDPE) are mainly used, but linear low density polyethylene (LLDPE), polypropylene and the like may be included. As the base material of this recording medium, in addition to using RC paper as glossy paper as it is, matte surface or silky surface that can be obtained with ordinary photographic printing paper by performing so-called molding process when coating polyethylene. The formed RC paper can also be used.
[0022]
【Example】
10 parts by weight of polyvinyl alcohol and 0.2 parts by weight of boric acid were added to 100 parts by weight of alumina sol containing boehmite particles (in terms of solid content), and water was further added to prepare a coating solution having a solid content concentration of 18% by weight. This coating solution was applied to a white polyethylene terephthalate film having a film thickness of 100 μm so that the film thickness upon drying was 28 μm, and then dried at 130 ° C. to form an ink receiving layer, which was used as a test substrate film.
[0023]
Next, examples (Examples 1 to 8) and comparative examples (Examples 9 to 12) of the present invention will be described.
[0024]
[Example 1]
An emulsion in which acrylic resin particles having an amino group having an average particle diameter of 10 nm are emulsified (trade name UW-319SX, manufactured by Taisei Kako Co., Ltd.) and polyvinyl alcohol (product name: PVA203, manufactured by Kuraray Co., Ltd.) in a weight ratio of 20 / 80, and water was further added to prepare a coating solution having a solid concentration of 1% by weight. This coating solution was applied onto the ink receiving layer of the test substrate film with a gravure coater (lattice type # 130) so that the dry weight was 0.3 g / m 2, and further dried at 160 ° C. A porous resin layer made of an acrylic resin and polyvinyl alcohol and having a layer thickness of about 0.3 μm was formed on the ink receiving layer of the obtained recording medium.
[0025]
[Example 2]
Example 1 was the same as Example 1 except that the solids weight ratio of the emulsion to the polyvinyl alcohol was 30/70.
[0026]
[Example 3]
Example 1 was the same as Example 1 except that the weight ratio of the solid content of the emulsion to the polyvinyl alcohol was 40/60.
[0027]
[Example 4]
Example 1 was the same as Example 1 except that the weight ratio of the solid content of the emulsion to the polyvinyl alcohol was 50/50.
[0028]
[Example 5]
In Example 1, the coating amount was changed so that the dry weight was 0.15 g / m 2, and otherwise the same as in Example 1. The layer thickness of the porous resin layer of the obtained recording medium was about 0.15 μm.
[0029]
[Example 6]
Example 5 was the same as Example 5 except that the solids weight ratio of the emulsion to the polyvinyl alcohol was 30/70.
[0030]
[Example 7]
Example 5 was the same as Example 5 except that the solids weight ratio of the emulsion to the polyvinyl alcohol was 40/60.
[0031]
[Example 8]
Example 5 was the same as Example 5 except that the weight ratio of the solid content of the emulsion to the polyvinyl alcohol was 50/50.
[0032]
[Example 9]
A coating solution having a solid content concentration of 1% containing only polyvinyl alcohol used in Example 1 was prepared. This coating solution was applied onto the ink receiving layer of the test substrate film with a gravure coater (lattice type # 130) so that the dry weight was 0.3 g / m 2 and further dried at 130 ° C. A porous resin layer made of polyvinyl alcohol and having a layer thickness of about 0.3 μm was formed on the ink receiving layer of the obtained recording medium.
[0033]
[Example 10] A coating solution containing only the emulsion used in Example 1 and having a solid content concentration of 1% was prepared. This coating solution was applied onto the ink receiving layer of the test substrate film with a gravure coater (lattice type # 130) so that the dry weight was 0.3 g / m 2 and further dried at 130 ° C. On the ink receiving layer of the obtained recording medium, a porous resin layer made of acrylic resin and having a layer thickness of about 0.3 μm was formed.
[0034]
[Example 11]
The procedure of Example 9 was repeated except that the dry weight was 0.15 g / m 2 in Example 9. The layer thickness of the porous resin layer of the obtained recording medium was about 0.15 μm.
[0035]
[Example 12]
The test substrate film was used as it was.
[0036]
The composition contents of Examples 1 to 12 are shown in Table 1. In the table, the composition breakdown of the porous resin layer is the weight ratio of the cationic resin particles (solid content) / polyvinyl alcohol (solid content) in the coating liquid.
[0037]
[Characteristic evaluation]
The following items were evaluated for Examples 1 to 12, and the results are shown in Table 2.
[0038]
The specular glossiness (20 °, 60 °, 85 °) defined in JIS Z8741 was measured with a gloss meter (trade name PG-1M manufactured by Nippon Denshoku Kogyo Co., Ltd.).
[0039]
The ink absorptivity was evaluated visually by performing 100% printing with black, cyan, magenta, yellow, blue, red, and green using a color printer (trade name BJC-420, manufactured by Canon Inc.). Immediately after the end of printing, the case where all the colors were absorbed and dried was marked as ◯, and the case where even one color was not absorbed and the ink remained on the surface was marked as x.
[0040]
Using a color printer (same as above), the image quality was printed in 10 levels from 10% to 100% for green with noticeable beading, and the degree of beading was evaluated in 5 levels from 1 to 5. Note that 1 was the lowest image quality and 5 was the best image quality.
[0041]
[Table 1]
[0042]
[Table 2]
[0043]
【The invention's effect】
The recording medium of the present invention is suitable as an inkjet recording medium having good surface smoothness and glossiness, excellent printing characteristics, and high water resistance and scratch resistance.
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18065899A JP3923219B2 (en) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | Inkjet recording medium and method for producing the same |
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