JP3922750B2

JP3922750B2 - Composite plastic cap

Info

Publication number: JP3922750B2
Application number: JP33938096A
Authority: JP
Inventors: 英彦近江; 建夫久保; 光雄熊田
Original assignee: Nippon Closures Co Ltd
Current assignee: Nippon Closures Co Ltd
Priority date: 1996-12-19
Filing date: 1996-12-19
Publication date: 2007-05-30
Anticipated expiration: 2016-12-19
Also published as: JPH10175659A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器口部に固定される栓体と、該栓体に上下動可能に装着されたオーバーキャップとから成り、該オーバーキャップを引っ張り上げた状態で容器内容液の注出を行う所謂プッシュプルタイプの複合プラスチックキャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】
プッシュプルタイプのキャップは、これを容器から取り外すことなく片手で或いは口で容易に内容液を注出し得る状態にセットすることができ、例えば各種の飲料が充填されたスクイズボトル等に装着した形で特に広く使用されている。
【０００３】
このようなキャップとして、例えば特開昭６４−４５２６６号公報には、栓要素と、該栓要素に対し可動な注入口付きキャップと、該キャップより取り外し可能であると共に取り外されない時キャップ移動を妨げる保証、又は不可侵帯とを有する、熱封止蓋を装着するネック部を有した容器のための注ぎ口付き栓装置が開示されている。この栓装置では、容器口部にシール部材である熱封止蓋２が設けられており、更に容器口部に栓要素４が固定される。また栓要素４には、ヒンジ結合９により上方に付勢された筒状体１０が設けられ、筒状体１０の下端にはナイフ１４が一体に設けられていると共に、筒状体１０の上部は、開口部を残して閉じられている。この筒状体１０を覆う様にしてキャップ７が栓要素４に移動可能に装着されている。この場合、筒状体１０の開口部はキャップ７によって閉じられ、キャップ７の注入口は、筒状体１０によって閉じられるようになっている。更にキャップ７には、バンドに相当する保証帯３が設けられ、その移動が制限されている。
【０００４】
即ち、上記栓装置では、保証帯３を取り外すことにより、キャップ７を降下させることが可能となり、その降下により、筒状体１０もキャップ７と一体に降下する。従って、筒状体１０と一体のナイフ１４も降下し、容器口部を閉じている熱封止蓋２が破断され、容器口部が開封される。この状態で、キャップ７を上昇させると、筒状体１０は、栓要素４にヒンジ連結されているため、上昇することなく降下位置に止まり、従ってナイフ１４もその位置に止まり、また筒状体１０の開口部及びキャップ７の注入口は開放され、容器内容液の注出が行われる。
【０００５】
上記先行技術の栓装置は、容器口部をシールしている熱封止蓋２を破断するナイフ１４が、内容液注出状態において破断位置に止まっているため、破断された熱封止蓋２の残片が再び容器口部を遮断するというトラブルが有効に防止され、安定して内容液の注出を行うことができるという利点を有している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上記栓装置は、ナイフ１４を備えた筒状体１０を栓要素４に設けているため、容器口部をシールする部材（熱封止蓋２）を栓要素４とは全く別個に製造し、且つ容器口部に設ける必要がある。このため、該装置を構成する部品数が多く、製造コストが高く、また容器口部への装着作業も手間がかかるという欠点がある。またこの装置は、これを構成する栓要素４やキャップ７の形状等が複雑であるため、所謂無菌（アセプティック）充填法に適していないという問題がある。即ち、無菌充填法は、一般に液体の内容物を高温下で短時間殺菌後急冷し、別に殺菌処理された容器内に上記液体内容物を充填し、殺菌処理された容器蓋を装着して密封するというものである。この場合、容器や容器蓋の殺菌処理は、殺菌液での処理後、殺菌液を排出し、次いで無菌の洗浄水を用いての洗浄により行われる。上述した栓装置は、構成部品の形状が複雑であるため、殺菌液を除去するための洗浄水を多量に必要とし、しかも水切りも悪く、無菌充填法には極めて不適である。
【０００７】
従って本発明の目的は、極めて簡単な構造を有し、製造コストや無菌充填性に優れ、しかも容器内容液の安定した注出を行うことが可能なプッシュプルタイプの複合プラスチックキャップを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
容器口部に固定される栓体と、該栓体に上下動可能に装着されたオーバーキャップとから成る複合プラスチックキャップにおいて、前記栓体は、容器口部外周に係合固定される筒状側壁と、該筒状側壁の上端を閉じる天井壁とを備え、該天井壁には、スコアが形成されていると共に、該天井壁外面には、前記スコアを取り囲む様に直立環状壁が形成されており、前記オーバーキャップは、天面と、天面周縁部から垂下し且つ前記直立環状壁の外周部に沿って延びているスカート部と、該スカート部の下端部に弱化部を介して設けられたバンドとから成り、該天面には、前記直立環状壁の上端に対応する位置に、少なくとも１個の注ぎ口が形成されており、且つ該天面内側には、前記スコアを破断するための破断用突起が下方に延びていると共に、前記バンドを取り除いてオーバーキャップを押し下げると、前記破断用突起が栓体天井壁のスコアを突き破り、該オーバーキャップが最下方位置に到達した時に、天面の注ぎ口は直立環状壁の上端によって閉じられ、最下方位置からオーバーキャップを引き上げていくと、天面の上昇に伴って注ぎ口が開放され、前記破断用突起の下端が栓体天井壁の上面よりも上側に位置した状態でオーバーキャップが位置決めされて内容液の注出が行われ、
前記直立環状壁の外面には、オーバーキャップ係止用突起が形成され、前記オーバーキャップのスカート部内面に、前記オーバーキャップ係止用突起と係合する位置決め突起が形成され、
前記オーバーキャップのスカート部内面には、前記位置決め突起の上方に第１の周状小突起が形成され、オーバーキャップが最上方位置にある時に、前記位置決め突起と第１の周状小突起との間にオーバーキャップ係止用突起が挟持され、これによりオーバーキャップの位置決めがなされ、
前記スコアは、天井壁中心部から放射状に延びており、
前記放射状のスコアの外側端部を結んで多角形状乃至円形状にスコアが形成されている、ことを特徴とするキャップが提供される。
【０００９】
本発明によれば、容器内容液の注出を行っている状態において、オーバーキャップに設けられている破断用突起の下端部が、栓体天井壁の上面よりも上側に位置した状態に保持されている。従って、破断用突起によるスコア破断によって垂れ下がった状態にある天井壁残片は、内容液の注出を行っている状態では上側にめくれ上がり、内容液の注出流路を遮ることがなく、常に一定の注出路が確保されて安定した注出を行うことが可能となる。特にスコアを多角形状とし、この多角形の各頂点から中心部に向けて放射状のスコアを形成すると、多角形の辺を構成している直線状のスコアをヒンジとして、放射状のスコアの破断により形成された天井壁残片が容易に上側にめくれ上がるので好ましい。
オーバーキャップのスカート部内面には、位置決め突起の上方に第１の周状小突起が形成され、オーバーキャップが最上方位置にある時に、位置決め突起と第１の周状小突起との間にオーバーキャップ係止用突起が挟持され、これによりオーバーキャップの位置決め、すなわち上昇が制限されるので、オーバーキャップは最上方位置に安定して位置決めされる。
また本発明の複合プラスチックキャップは、構成部品が栓体とオーバーキャップとの２部材のみであるから、製造コストの点で有利であり、また容器口部へのキャップの装着作業も容易である。しかも、スコアを破断するための破断用突起は、ヒンジ結合等の格別の手段を用いることなく、オーバーキャップに一体に設けられている。従って栓体は勿論のこと、オーバーキャップの形状も複雑ではなく、無菌充填法に極めて適している。即ち、これらの部材中には、液溜まりとなる溝がほとんど形成されていないから、殺菌処理に際して、殺菌液の除去のための洗浄水の使用量は可及的に少量でよく、また水切りも良好であるため、洗浄を短時間で行うことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明を以下、添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の複合プラスチックキャップの一例を容器口部と共に示す図であって、図１中、（ａ）は上面図、（ｂ）は半断面側面図、（ｃ）は（ｂ）の線Ａ−Ａに沿った断面図である。また図２は、図１のキャップにおいて、バンドを除去し、オーバーキャップを最降下位置に押し下げてスコアの破断を行った状態を示す図であり、図３は、図２の状態から、オーバーキャップを最上昇位置に引っ張り上げて内容液の注出を行っている状態を示す図である。
【００１１】
図１において、この複合キャップは、容器口部５０に固定される栓体１と、栓体１に装着されているオーバーキャップ２とから構成されている。
【００１２】
栓体１は、筒状側壁５と、筒状側壁５の上端を閉じている天井壁６とから成っている。
筒状側壁５の内面には、容器口部５０の外周に形成されている螺条５１と係合する螺条７が形成されており、螺子係合により、栓体１が容器口部５０に装着されるようになっている。また、筒状側壁５の下端部には、ラチェット機構等の係止機構が形成され、これにより、栓体１の容器口部５０からの脱着が不能となっている。尚、この例では、螺子機構により栓体１が容器口部５０に装着されるようになっているが、筒状側壁５と容器口部５０との嵌合により、栓体１が容器口部５０に固定されるような構造とすることも勿論可能である。
【００１３】
また天井壁６の上面には、直立環状壁８が形成されている。この直立環状壁８は、オーバーキャップ２を装着し且つ該キャップ２の上下動する際の案内となるものであり、該環状壁８の外周部には、オーバーキャップ係止用突起９が形成されている。この係止用突起９は、通常、環状壁８の外周部の全体にわたって周状に形成されているが、周方向に適当な間隔をおいて複数形成しておくこともできる。
【００１４】
更に環状壁８により取り囲まれている天井壁６の下面には、複数のスコア１０が形成されている。これらのスコア１０は、特に図１（ｃ）によく示されている様に、放射状に延びている。図１（ｃ）では、放射状のスコアを１０ａで示した。この放射状のスコア１０ａの中心部Ｐは、キャップの中心に位置しているのがよい。即ち、このスコア１０ａを破断することにより、容器口部５０のシールが解除され、内容液の注出が行われるものである。
また放射状スコア１０ａの周囲には、これらと交わっているリング状のスコア１０ｂを形成しておくのがよい。即ち、放射状スコア１０ａが破断された場合、天井壁６を構成していた壁部の残片（図１（ｃ）において、１０ｃで示す）は花弁状に開き、リング状のスコア１０ｂを折り目として、スムーズに下方に垂れ下がり、内容液の注出路が形成されるからである。このリング状のスコア１０ｂの形状は、多角形状とすることが開口を円滑に形成する点で好ましいが、この形状を円形状とすることも可能である。
さらに上述したスコア１０ａ及び１０ｂは、天井壁６の上面に形成することもできるが、これらスコアの破断によって形成される天井壁６の残片１０ｃが上方に変形し易くするためには、図１に示す如く、天井壁６の下面に形成しておくのがよい。この点については、後述する。
【００１５】
オーバーキャップ２は、天面１５と、天面周縁部から垂下し且つ直立環状壁８の外周部に沿って延びているスカート部１６とを備えており、スカート部１６の下端部には、薄肉の弱化部１７を介してバンド１８が設けられている。
【００１６】
特に図１（ｂ）に明瞭に示されている様に、バンド１８は、天井壁６の上面上に位置しており、ストッパーとして機能している。即ち、オーバーキャップ２は、バンド１８の存在により、図１（ｂ）の状態に安定に保持されている。
またバンド１８には、摘まみ片２０が設けられており、この摘まみ片２０を持ってバンド１８を引っ張ることにより、弱化部１７を破断し、バンド１８をスカート部１６から除去し得るようになっている。
【００１７】
またスカート部１６の上部は、直立環状壁８の外周部と密着するように形成されていると共に、下端部内面には、アンダーカット２１が形成されている。即ち、アンダーカット２１が係止用突起９の下面と係合することにより、オーバーキャップ２の位置決め、即ち上昇が制限されている。このことから判る様に、アンダーカット２１と係止用突起９との係合を強固にし、バンド１８を取り除いてスカート部１６の下端を捲り上げない限り、オーバーキャップ２を移動させることができないようにすれば、バンド１８にタンパーエビデント（ＴＥ）性を持たせることができ、不正使用を防止する点でも好ましい。また、上記アンダーカット２１の代わりに、バンド１８の内面に周状突起を形成し、係止用突起９と係合させることも可能である。
【００１８】
アンダーカット２１の少し上には、第１の周状小突起２２が形成され、さらにその上には第２の周状小突起２３が形成されている。これら小突起２２，２３は、バンド１８が除去された時のオーバーキャップ２の上昇動を規制し、該キャップ２の安定な位置決めを行うためのものである。これらの作用については、後述する。
【００１９】
オーバーキャップ２の天面１５には、直立環状壁８の上端面に対面する位置に、注出口２５が形成されている。この注出口２５は、少なくとも１個設けられていればよいが、一般的には、図１（ａ）の通り、適当な間隔を置いて、複数個（図１では６個）の注出口２５を対称的に設けるのがよい。また注出口２５の大きさは、内容液の適度な注出を行い得る限り、特に制限はない。
【００２０】
また天面１５の内面には、スカート部１６からやや離れて環状リング２６が形成されている。即ち、スカート部１６と環状リング２６との間に注出口２５が位置するようになっており、またスカート部１６と環状リング２６との間に直立環状壁８の上端が嵌合し得るようになっている。これにより、注出口２５の閉塞を確実に行うことができる。
【００２１】
更に天面１５の内面には、破断用突起２７が設けられている。この破断用突起２７は、栓体１の天井壁６のスコア１０を破断するためのものであり、従って、その下端部は、スカート部１６の下端よりも下側に突出していることが必要であるが、図１（ｂ）に示す様に、バンド１８が設けられている状態においては、スコア１０が破断されないように、破断用突起２７の下端部は、栓体１の天井壁６から離れていなければならない。
【００２２】
また本発明においては、後述する図３に示されている様に、内容液の注出を行っている状態において、破断用突起２７の先端部が、天井壁６の上面よりも更に上方に位置しているようにすることが重要である。これにより、スコア１０の破断により、形成される天井壁６の残片１０ｃによる注出路の遮断を有効に防止することが可能となる。また、このような位置設定は、破断用突起２７の長さに応じて、環状壁８の外周部の係止用突起９の位置を適当に定めることにより、容易に行うことができる。
【００２３】
また破断用突起２７は、少なくとも下端部分がプラスのドライバー形状となっているのがよい。即ち、図１（ａ）に示されている様に、破断用突起２７の平断面は、十字形形状であり、且つ図１（ｂ）に示されている様に、その下部の側断面は、下方に向かって先細り状となっているのがよい。これにより、スコア１０の破断により形成される残片１０ｃによる注出路の遮断を一層有効に防止することができる。
また、スコア１０の破断に寄与する破断用突起２７の下部の径は、先に述べたリング状のスコア１０ｂの径よりも小さくしておく。これよりも大きくすると、リング状のスコア１０ｂも破断し、残片１０ｃが容器内に落ちてしまうことがある。
【００２４】
本発明の複合プラスチックキャップにおいて、容器内容液の注出は、図２及び図３に示す手順にしたがって行われる。尚、図２及び図３では、要部の印照数字のみを示し、一部の部分の印照数字は省略した。
【００２５】
先ず複合キャップが容器口部５０に装着された図１（ｂ）の状態において、摘まみ片２０を持ってバンド１８を引っ張って、バンド１８を除去する。この状態で、オーバーキャップ２を押し下げると、破断用突起２７の下端は、天井壁６に食い込み、図２に示す様に放射状スコア１０ａが破断し、残片１０ｃが花弁状に開いて垂れ落ち、内容液の注出路が形成される。
即ち、スカート部１６の下端が天井壁６の上面に当接するまでオーバーキャップ２を押し下げると、第２の周状小突起２３が係止用突起９を乗り越え、これと係合する。従って、オーバーキャップ２の上昇が規制され、オーバーキャップ２が図２に示す位置に保持される。
【００２６】
一方、オーバーキャップ２の降下により、スカート部１６と環状リング２６との間に直立環状壁８の上端が嵌め込まれ、注出口２５は閉じられる。従って、この嵌合と、第２の周状小突起２３と係止用突起９の係合とによって、オーバーキャップ２はしっかりと位置固定されており、しかも直立環状壁８と環状リング２６とが密着しているので、この状態で容器を傾けたり、倒立させた場合にも、注出口２５から液漏れを生じることがない。
【００２７】
図２の状態から、オーバーキャップ２を引っ張り上げて最上方位置に到達させると、図３に示す様に、直立環状壁８の上端と環状リング２６との密着が解除され、従って注出口２５は開放される。また第１及び第２の周状小突起２２，２３は係止用突起９を乗り越え、係止用突起９は、再びアンダーカット２１と第１の周状小突起２２との間に嵌め込まれ、オーバーキャップ２は、この位置で保持される。一方、スコア１０の破断は既に行われており、残片１０ｃは花弁状に開いているので、この状態で、内容液の注出が行われる。尚、この状態では、直立環状壁８の上端はスカート部１６の内面と密着しているので、この部分から液漏れを生じることはない。
【００２８】
ところで、図３の状態で内容液の注出を行うと、液圧により、下方にめくれた残片１０ｃが再び上方にめくれ上がることがあり、特に容器がスクイズボトルの場合には、この傾向が顕著である。しかるに、本発明では、破断用突起２７の先端部が、天井壁６の上面よりも上方に位置しているため、図３に示されている様に、破断用突起２７が残片１０ｃのめくり上がりを遮るおそれがなく、残片１０ｃは、スコア１０ｂをヒンジとして十分に上方にめくれ上がり、常に一定の注出路が確保されている。従って、内容液の注出を常に安定に行うことができる。
内容液の注出後は、再びオーバーキャップ２を押し込み、図２の状態に保持しておくことにより、再使用可能である。
【００２９】
本発明において、上述した様に、オーバーキャップ２が最上昇位置に保持されている時に、破断用突起２７の先端部が天井壁６の上面よりも上方に位置していることが必要であるが、天井壁６の上面に近接していると、内容液の注出時における残片１０ｃのめくり上がりが不十分となり、例えば残片１０ｃが図１（ｂ）に極めて近い状態に保持され、注出路が遮断されるおそれがある。従って、破断用突起２７の先端部は、残片１０ｃの十分なめくり上がりが可能となる程度に天井壁６の上面よりも上方に位置せしめることが必要であり、スコアの破断により形成される残片１０ｃの形状等に応じて、その高さを設定しておく。ただ、必要以上に上方に位置せしめると、スコアを破断するために、スコアの破断を行うために破断用突起２７の降下距離を大きくしなければならず、この結果として、バンド１８を大きなものとしなければならない等の不都合を生じるので、この点を考慮して、どの程度上方に破断用突起２７の先端部が位置していればよいかを設定すべきである。
【００３０】
本発明において、上述した複合プラスチックキャップは、種々のプラスチックにより形成され、例えばポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン１共重合体等のオレフィン樹脂；アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン（ＡＢＳ）樹脂；耐衝撃性スチレン樹脂；アクリル樹脂；ナイロン樹脂等、特に好ましくは高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等を使用し、栓体１及びオーバーキャップ２を、それぞれ射出成形、圧縮成形等により成形することにより製造される。
【００３１】
上述した本発明においては、種々の設計変更が可能である。例えば図４に、本発明の他の態様の複合プラスチックキャップについて、バンド１８が取り外され内容液の注出が可能となっている状態を示した。この図４に示されている様に、図１に比して環状リング２６を長くし、環状リング２６とスカート部１６との間の空間内で直立環状壁８が上下動し得るようにすることができる。この場合、環状リング２６には、その下端から上方に延びている切欠き部４０を設ける。即ち、直立環状壁８の上昇位置では（図４（ａ）参照）、該環状壁８の内面は環状リング２６の外面に密着しているが、切欠き部４０が開放されており、この切欠き部４０を介して、注ぎ口２５が容器内空間と連通しており、内容液の注出を行うことができる。一方、直立環状壁８が降下位置に達すると（図４（ｂ）参照）、該環状壁８の壁面によって切欠き部４０が完全に閉じられ、注ぎ口２５が閉じられた状態になる。この態様は、環状リング２６が案内として有効に機能するので、オーバーキャップの押し下げ及び上昇の作業をスムーズに行うことができる。
【００３２】
また上述した図１乃至図４の態様では、内容液の漏れを防止するために、直立環状壁８の外面がスカート部１６の内面に密着するように形成されているが、例えばスカート部１６と環状リング２６との間に適当なインナーリングを設け、このインナーリングの内面が直立環状壁８の外面と密着するようにして液漏れを防止することもできる。この場合には、インナーリングと環状リング２６との間の空間内に直立環状壁８の上部が嵌め込まれて上下動することになる。
【００３３】
更にスコアの形状は、必ずしも図１（ｃ）に示されているような形状とする必要はなく、スコアの破断により天井壁６の一部が容器内に落下しない限り、種々の形状とすることができる。例えばスコアを円弧状とすることができる。この場合には、スコアの破断により、天井壁６の一部が舌片状に垂れ下がり、開口が形成されることになる。
この場合のスコアの破断のための破断用突起２７は、先端部を傾斜させるのがよい。即ち、突起２７の傾斜部の下端側をスコアが形成されている部分に対面させ、傾斜部の上端側をスコアが形成されていない部分に対面させる。従って、突起２７が最下方位置に達した場合に、その先端（傾斜部下端）は天井壁６よりも下側に食い込むが、傾斜部上端側は、天井壁６よりも上方に位置せしめるようにする。これにより、スコアの破断により天井壁６の一部が容器内に落下するトラブルが有効に防止される。
【００３４】
【発明の効果】
本発明によれば、スコア破断により形成される天井壁残片によって内容液の注出流路の遮断が行われることがなく、常に一定の流路が確保されているため、内容液の注出を安定して行うことができる。
また構成部品が栓体とオーバーキャップとの２部材のみであるから、製造コストや容器口部への装着作業の点で有利である。
さらに構成部材の形状は複雑でなく、これらの部材中には、液溜まりとなる溝がほとんど形成されていないので、殺菌処理を容易に行うことができ、無菌充填に極めて適している。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の複合プラスチックキャップの一例を容器口部と共に示す図であって、（ａ）は上面図、（ｂ）は半断面側面図、（ｃ）は（ｂ）の線Ａ−Ａにおける断面図である。
【図２】図１のキャップにおいて、バンドを除去し、オーバーキャップを最降下位置に押し下げてスコアの破断を行った状態を示す図である。
【図３】図２の状態から、オーバーキャップを最上昇位置に引っ張り上げて内容液の注出を行っている状態を示す図である。
【図４】本発明の他の態様のキャップのバンドを取り外し、内容液の注出が可能となっている状態を示す図である。
【符号の説明】
１：栓体２：オーバーキャップ
６：天井壁８：直立環状壁８
９：オーバーキャップ係止用突起
１０：スコア１０ａ：放射状スコア
１０ｂ：リング状スコア１０ｃ：天井壁残片
１６：スカート部１８：バンド
１９：内方突起２１：アンダーカット
２２：第１の周状小突起２３：第２の周状小突起２３
２５：注出口２６：環状リング
２７：破断用突起２７[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention comprises a plug body fixed to a container mouth portion and an overcap attached to the plug body so as to be movable up and down, and so-called dispensing of liquid in a container with the overcap pulled up. The present invention relates to a push-pull type composite plastic cap.
[0002]
[Prior art]
The push-pull type cap can be set in a state in which the content liquid can be easily poured out with one hand or by mouth without removing it from the container. For example, it is attached to a squeeze bottle filled with various beverages. Is particularly widely used.
[0003]
As such a cap, for example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 64-45266, a cap element, a cap with an injection port movable with respect to the plug element, and a cap movement when it is removable from the cap and not removed. A spout device with a spout is disclosed for a container having a neck with a heat sealing lid, which has a security or impervious zone to prevent. In this stopper device, a heat sealing lid 2 as a sealing member is provided at the container mouth, and the stopper element 4 is fixed to the container mouth. Also in the plug element 4, cylindrical body 10 which is biased upward is provided by hinged 9, the knife 14 at the lower end of the cylindrical body 10 is integrally provided, the upper portion of the cylindrical body 10 Is closed leaving an opening. A cap 7 is movably attached to the plug element 4 so as to cover the cylindrical body 10 . In this case, the opening of the cylindrical body 10 is closed by the cap 7, and the inlet of the cap 7 is closed by the cylindrical body 10 . Further, the cap 7 is provided with a guarantee band 3 corresponding to a band, and its movement is restricted.
[0004]
That is, in the plug device, the cap 7 can be lowered by removing the guarantee band 3, and the cylindrical body 10 is also lowered integrally with the cap 7 by the lowering. Therefore, the knife 14 integrated with the cylindrical body 10 is also lowered, the heat sealing lid 2 closing the container opening is broken, and the container opening is opened. When the cap 7 is raised in this state, the tubular body 10 is hinged to the plug element 4 and thus stays in the lowered position without being raised, so that the knife 14 also stays in that position, and the tubular body. The opening of 10 and the inlet of the cap 7 are opened, and the liquid in the container is poured out.
[0005]
In the above prior art stopper device, since the knife 14 for breaking the heat sealing lid 2 sealing the container mouth is stopped at the breaking position in the content liquid dispensing state, the broken heat sealing lid 2 The trouble that the remaining piece again blocks the container mouth is effectively prevented, and the content liquid can be stably poured out.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the plug device is provided with the tubular body 10 provided with the knife 14 in the plug element 4, so that the member (heat sealing lid 2) for sealing the container mouth is manufactured completely separately from the plug element 4. However, it is necessary to provide at the container mouth. For this reason, there are many disadvantages that the number of parts constituting the apparatus is large, the manufacturing cost is high, and the mounting work to the container mouth is troublesome. Also this device, since the shape of the plug element 4 and the cap 7 to configure this is complicated, there is a problem that not suitable for so-called sterile (aseptic) filling method. That is, the aseptic filling method generally sterilizes the liquid contents at a high temperature for a short time and then rapidly cools them, fills the liquid contents in a separately sterilized container, attaches the sterilized container lid, and seals it. It is to do. In this case, the sterilization treatment of the container and the container lid is performed by discharging the sterilization solution after the treatment with the sterilization solution and then washing with aseptic washing water. The above-described plug device has a complicated shape of components, and thus requires a large amount of washing water for removing the sterilizing liquid, and also has poor drainage, making it extremely unsuitable for aseptic filling.
[0007]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a push-pull type composite plastic cap having an extremely simple structure, excellent in manufacturing cost and aseptic filling, and capable of stably discharging the liquid in the container. It is in.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In a composite plastic cap comprising a stopper fixed to the container mouth and an overcap mounted on the stopper so as to be movable up and down, the stopper is a cylindrical side wall engaged and fixed to the outer periphery of the container mouth. And a ceiling wall that closes the upper end of the cylindrical side wall, and a score is formed on the ceiling wall, and an upright annular wall is formed on the outer surface of the ceiling wall so as to surround the score The overcap is provided on the top surface, a skirt portion depending from the peripheral portion of the top surface and extending along the outer peripheral portion of the upright annular wall, and a lower end portion of the skirt portion via a weakening portion. The top surface is formed with at least one spout at a position corresponding to the upper end of the upright annular wall, and the score is broken inside the top surface. If the breaking protrusion of the When the overcap is pushed down by removing the band, the breaking projection breaks through the plug ceiling wall score, and when the overcap reaches the lowest position, the top spout is formed by the upper end of the upright annular wall. When the overcap is lifted from the lowermost position, the spout is opened as the top surface rises, and the overhanging state is such that the lower end of the breaking projection is located above the upper surface of the plug ceiling wall. The cap is positioned and the content liquid is dispensed .
An overcap locking projection is formed on the outer surface of the upright annular wall, and a positioning projection that is engaged with the overcap locking projection is formed on the inner surface of the skirt portion of the overcap,
A first circumferential small protrusion is formed above the positioning protrusion on the inner surface of the skirt portion of the overcap, and when the overcap is at the uppermost position, the positioning protrusion and the first circumferential small protrusion are Overcap locking projections are sandwiched between them, thereby positioning the overcap,
The score extends radially from the center of the ceiling wall,
There is provided a cap characterized in that a score is formed in a polygonal shape or a circular shape by connecting outer end portions of the radial score .
[0009]
According to the present invention, in the state where the liquid in the container is being poured out, the lower end portion of the breaking projection provided in the overcap is held in a state positioned above the upper surface of the plug ceiling wall. ing. Therefore, the ceiling wall residue that is in a suspended state due to score breakage due to the breaking protrusions is turned upward while the content liquid is being poured out, and does not block the content liquid pouring flow path, and is always constant. As a result, a stable dispensing can be performed. In particular, if the score is a polygonal shape and a radial score is formed from each vertex of the polygon toward the center, the linear score that forms the side of the polygon is used as a hinge, and the score is formed by breaking the radial score. This is preferable because the ceiling wall residue is easily turned upward.
A first circumferential small protrusion is formed above the positioning protrusion on the inner surface of the skirt portion of the overcap. When the overcap is at the uppermost position, the overcap is located between the positioning protrusion and the first circumferential small protrusion. Since the cap locking projection is clamped and thereby the positioning of the overcap, that is, the rise is restricted, the overcap is stably positioned at the uppermost position.
The composite plastic cap of the present invention is advantageous in terms of manufacturing cost because the component parts are only two members, that is, a plug body and an overcap, and the work of attaching the cap to the container mouth is easy. Moreover, the breaking projection for breaking the score is provided integrally with the overcap without using any special means such as hinge coupling. Therefore, the shape of the overcap as well as the stopper is not complicated, and it is extremely suitable for the aseptic filling method. That is, in these members, since grooves for forming a liquid pool are hardly formed, the amount of washing water used for removing the sterilizing liquid may be as small as possible during the sterilizing process, and drainage may be performed. Since it is favorable, cleaning can be performed in a short time.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail below based on specific examples shown in the accompanying drawings.
FIG. 1 is a view showing an example of a composite plastic cap according to the present invention together with a container mouth part, in which (a) is a top view, (b) is a half sectional side view, and (c) is (b). It is sectional drawing along line AA. 2 is a diagram showing a state in which the band is removed and the overcap is pushed down to the lowest position in the cap of FIG. 1 to break the score, and FIG. 3 is a diagram showing the overcap from the state of FIG. It is a figure which shows the state which is pulling up to the highest position and is pouring the content liquid.
[0011]
In FIG. 1, the composite cap is composed of a stopper 1 fixed to the container opening 50 and an overcap 2 attached to the stopper 1.
[0012]
The plug 1 includes a cylindrical side wall 5 and a ceiling wall 6 that closes the upper end of the cylindrical side wall 5.
A thread 7 that engages with a thread 51 formed on the outer periphery of the container mouth 50 is formed on the inner surface of the cylindrical side wall 5, and the plug 1 is attached to the container mouth 50 by screw engagement. It comes to be installed. Further, a locking mechanism such as a ratchet mechanism is formed at the lower end portion of the cylindrical side wall 5 so that the stopper 1 cannot be detached from the container opening 50. In this example, the stopper 1 is attached to the container opening 50 by a screw mechanism. However, the fitting of the cylindrical side wall 5 and the container opening 50 causes the stopper 1 to be attached to the container opening 50. Of course, a structure that can be fixed to 50 is also possible.
[0013]
An upright annular wall 8 is formed on the upper surface of the ceiling wall 6. The upright annular wall 8 is a guide for mounting the overcap 2 and moving the cap 2 up and down, and an overcap locking projection 9 is formed on the outer peripheral portion of the annular wall 8. ing. The locking projections 9 are generally formed in a circumferential shape over the entire outer peripheral portion of the annular wall 8, but a plurality of locking projections 9 may be formed at appropriate intervals in the circumferential direction.
[0014]
Further, a plurality of scores 10 are formed on the lower surface of the ceiling wall 6 surrounded by the annular wall 8. These scores 10 extend radially, as is particularly well shown in FIG. In FIG.1 (c), the radial score was shown by 10a. The central portion P of the radial score 10a is preferably located at the center of the cap. That is, by breaking the score 10a, the seal of the container mouth portion 50 is released, and the content liquid is poured out.
Further, it is preferable to form a ring-shaped score 10b intersecting with the radial score 10a. That is, when the radial score 10a is broken, the remaining part of the wall part constituting the ceiling wall 6 (indicated by 10c in FIG. 1 (c)) opens in a petal shape, and the ring-shaped score 10b is a fold. It is because it hangs down smoothly and a pouring path for the content liquid is formed. The shape of the ring-shaped score 10b is preferably a polygonal shape from the viewpoint of smoothly forming the opening, but this shape can also be a circular shape.
Further, the above-described scores 10a and 10b can be formed on the upper surface of the ceiling wall 6. However, in order to make the remaining pieces 10c of the ceiling wall 6 formed by breaking the scores easily deform upward, FIG. As shown, it may be formed on the lower surface of the ceiling wall 6. This point will be described later.
[0015]
The overcap 2 includes a top surface 15 and a skirt portion 16 that hangs down from the peripheral edge portion of the top surface and extends along the outer peripheral portion of the upright annular wall 8. A band 18 is provided through the weakening portion 17.
[0016]
In particular, as clearly shown in FIG. 1B, the band 18 is located on the upper surface of the ceiling wall 6 and functions as a stopper. That is, the overcap 2 is stably held in the state of FIG.
Further, the band 18 is provided with a knob piece 20. By pulling the band 18 with the knob piece 20, the weakened portion 17 can be broken and the band 18 can be removed from the skirt portion 16. It has become.
[0017]
The upper portion of the skirt portion 16 is formed so as to be in close contact with the outer peripheral portion of the upright annular wall 8, and an undercut 21 is formed on the inner surface of the lower end portion. That is, when the undercut 21 is engaged with the lower surface of the locking projection 9, the positioning of the overcap 2, that is, the ascent is limited. As can be seen from this, the overcap 2 cannot be moved unless the engagement between the undercut 21 and the locking projection 9 is strengthened, the band 18 is removed, and the lower end of the skirt portion 16 is raised. In this case, the band 18 can be provided with tamper evidence (TE), which is preferable in terms of preventing unauthorized use. Further, instead of the undercut 21, a circumferential protrusion can be formed on the inner surface of the band 18 and can be engaged with the locking protrusion 9.
[0018]
A first circumferential small protrusion 22 is formed slightly above the undercut 21, and a second circumferential small protrusion 23 is further formed thereon. These small protrusions 22 and 23 are for restricting the upward movement of the overcap 2 when the band 18 is removed, and for performing stable positioning of the cap 2. These actions will be described later.
[0019]
A spout 25 is formed on the top surface 15 of the overcap 2 at a position facing the upper end surface of the upright annular wall 8. At least one spout 25 may be provided, but in general, a plurality (six in FIG. 1) of spouts 25 are provided at appropriate intervals as shown in FIG. Are preferably provided symmetrically. The size of the spout 25 is not particularly limited as long as the content liquid can be appropriately poured out.
[0020]
An annular ring 26 is formed on the inner surface of the top surface 15 slightly away from the skirt portion 16. That is, the spout 25 is positioned between the skirt portion 16 and the annular ring 26, and the upper end of the upright annular wall 8 can be fitted between the skirt portion 16 and the annular ring 26. It has become. Thereby, obstruction | occlusion of the spout 25 can be performed reliably.
[0021]
Further, a breaking projection 27 is provided on the inner surface of the top surface 15. The breaking protrusion 27 is for breaking the score 10 of the ceiling wall 6 of the plug body 1, and therefore, the lower end portion thereof needs to protrude below the lower end of the skirt portion 16. However, as shown in FIG. 1B, in the state where the band 18 is provided, the lower end portion of the breaking projection 27 is separated from the ceiling wall 6 of the plug 1 so that the score 10 is not broken. Must be.
[0022]
Further, in the present invention, as shown in FIG. 3 to be described later, the tip end portion of the breaking projection 27 is positioned further above the upper surface of the ceiling wall 6 when the content liquid is being poured out. It is important that you do it. Thereby, it becomes possible to prevent effectively the interruption | blocking of the extraction channel | path by the remaining piece 10c of the ceiling wall 6 formed by the fracture | rupture of the score 10. FIG. Further, such position setting can be easily performed by appropriately determining the position of the locking projection 9 on the outer peripheral portion of the annular wall 8 according to the length of the breaking projection 27.
[0023]
Further, it is preferable that the breaking protrusion 27 has a plus driver shape at least at the lower end portion. That is, as shown in FIG. 1A, the flat cross section of the breaking projection 27 has a cross shape, and as shown in FIG. The taper should be tapered downward. Thereby, interruption | blocking of the extraction path by the remaining piece 10c formed by the fracture | rupture of the score 10 can be prevented much more effectively.
Further, the diameter of the lower part of the breaking projection 27 that contributes to the breaking of the score 10 is made smaller than the diameter of the ring-shaped score 10b described above. If it is larger than this, the ring-shaped score 10b may also be broken, and the remaining piece 10c may fall into the container.
[0024]
In the composite plastic cap of the present invention, the liquid in the container is poured out according to the procedure shown in FIGS. In FIGS. 2 and 3, only the imprinting numerals of the main parts are shown, and the imprinting numerals of some parts are omitted.
[0025]
First, in the state of FIG. 1B in which the composite cap is attached to the container mouth portion 50, the band 18 is removed by holding the knob piece 20 and pulling the band 18. In this state, when the overcap 2 is pushed down, the lower end of the breaking projection 27 bites into the ceiling wall 6, the radial score 10a breaks as shown in FIG. 2, and the remaining piece 10c opens like a petal and hangs down. A liquid pouring path is formed.
That is, when the overcap 2 is pushed down until the lower end of the skirt portion 16 comes into contact with the upper surface of the ceiling wall 6, the second circumferential small protrusion 23 gets over the engaging protrusion 9 and engages therewith. Therefore, the rise of the overcap 2 is restricted, and the overcap 2 is held at the position shown in FIG.
[0026]
On the other hand, when the overcap 2 is lowered, the upper end of the upright annular wall 8 is fitted between the skirt portion 16 and the annular ring 26, and the spout 25 is closed. Therefore, the position of the overcap 2 is firmly fixed by this fitting and the engagement of the second circumferential small projection 23 and the locking projection 9, and the upright annular wall 8 and the annular ring 26 are connected to each other. Since they are in close contact with each other, no liquid leaks from the spout 25 even when the container is tilted or inverted in this state.
[0027]
When the overcap 2 is pulled up to reach the uppermost position from the state of FIG. 2, the close contact between the upper end of the upright annular wall 8 and the annular ring 26 is released as shown in FIG. Opened. Further, the first and second circumferential small projections 22 and 23 get over the locking projection 9, and the locking projection 9 is fitted again between the undercut 21 and the first circumferential small projection 22, The overcap 2 is held at this position. On the other hand, the score 10 has already been broken, and the remaining piece 10c is opened in a petal shape, so that the content liquid is poured out in this state. In this state, since the upper end of the upright annular wall 8 is in close contact with the inner surface of the skirt portion 16, no liquid leaks from this portion.
[0028]
By the way, when the content liquid is poured out in the state of FIG. 3, the remaining piece 10 c turned up again may be turned up again due to the liquid pressure, and this tendency is remarkable particularly when the container is a squeeze bottle. It is. However, in the present invention, since the tip end portion of the breaking projection 27 is located above the upper surface of the ceiling wall 6, as shown in FIG. 3, the breaking projection 27 turns up the remaining piece 10c. The remaining piece 10c is turned up sufficiently with the score 10b as a hinge, and a constant pouring path is always secured. Therefore, the content liquid can be always poured out stably.
After the content liquid is poured out, it can be reused by pushing the overcap 2 again and keeping it in the state shown in FIG.
[0029]
In the present invention, as described above, when the overcap 2 is held at the highest position, it is necessary that the tip of the breaking projection 27 is located above the upper surface of the ceiling wall 6. If it is close to the upper surface of the ceiling wall 6, the remaining piece 10 c is not sufficiently turned up when the content liquid is poured out. For example, the remaining piece 10 c is held in a state extremely close to FIG. There is a risk of being blocked. Therefore, it is necessary to position the front end portion of the breaking protrusion 27 above the upper surface of the ceiling wall 6 so that the remaining piece 10c can be sufficiently turned up, and the remaining piece 10c formed by breaking the score. The height is set according to the shape and the like. However, if it is positioned higher than necessary, in order to break the score, the lowering distance of the breaking protrusion 27 must be increased in order to break the score, and as a result, the band 18 is made larger. Considering this point, it should be set how much the tip of the breaking projection 27 should be positioned in consideration of this point.
[0030]
In the present invention, the composite plastic cap described above is formed of various plastics, for example, olefin resins such as polyethylene, propylene-ethylene copolymer, propylene-butene 1 copolymer; acrylonitrile-styrene-butadiene (ABS) resin; Made of impact-resistant styrene resin; acrylic resin; nylon resin, etc., particularly preferably using high-density polyethylene, polypropylene, etc., and molding the plug body 1 and the overcap 2 by injection molding, compression molding or the like, respectively. .
[0031]
In the present invention described above, various design changes are possible. For example, FIG. 4 shows a state in which the band 18 is removed and the content liquid can be poured out of the composite plastic cap according to another embodiment of the present invention. As shown in FIG. 4, the annular ring 26 is made longer than that in FIG. 1, so that the upright annular wall 8 can move up and down in the space between the annular ring 26 and the skirt portion 16. be able to. In this case, the annular ring 26 is provided with a notch 40 extending upward from the lower end thereof. That is, at the raised position of the upright annular wall 8 (see FIG. 4A), the inner surface of the annular wall 8 is in close contact with the outer surface of the annular ring 26, but the notch portion 40 is opened. The spout 25 communicates with the space in the container through the notch 40, and the content liquid can be poured out. On the other hand, when the upright annular wall 8 reaches the lowered position (see FIG. 4B), the notch 40 is completely closed by the wall surface of the annular wall 8, and the spout 25 is closed. In this aspect, since the annular ring 26 effectively functions as a guide, the overcap can be pushed down and raised smoothly.
[0032]
1 to 4 described above, the outer surface of the upright annular wall 8 is formed so as to be in close contact with the inner surface of the skirt portion 16 in order to prevent leakage of the content liquid. A suitable inner ring may be provided between the annular ring 26 and the inner surface of the inner ring may be in close contact with the outer surface of the upstanding annular wall 8 to prevent liquid leakage. In this case, the upper part of the upright annular wall 8 is fitted in the space between the inner ring and the annular ring 26 and moves up and down.
[0033]
Furthermore, the shape of the score does not necessarily have to be the shape shown in FIG. 1 (c), and various shapes can be used as long as a part of the ceiling wall 6 does not fall into the container due to the breaking of the score. Can do. For example, the score can be an arc. In this case, due to the breaking of the score, a part of the ceiling wall 6 hangs down in the shape of a tongue and an opening is formed.
In this case, the breaking projection 27 for breaking the score is preferably inclined at the tip. That is, the lower end side of the inclined portion of the protrusion 27 is opposed to the portion where the score is formed, and the upper end side of the inclined portion is opposed to the portion where the score is not formed. Therefore, when the protrusion 27 reaches the lowest position, the tip (lower end of the inclined portion) bites below the ceiling wall 6, but the upper end side of the inclined portion is positioned above the ceiling wall 6. To do. Thereby, the trouble that a part of ceiling wall 6 falls in a container by the fracture | rupture of a score is prevented effectively.
[0034]
【The invention's effect】
According to the present invention, the content liquid pouring flow path is not blocked by the ceiling wall residue formed by score breakage, and a constant flow path is always secured. It can be performed stably.
Further, since the component parts are only two members, that is, a stopper and an overcap, it is advantageous in terms of manufacturing cost and mounting work on the container mouth.
Further, the shape of the constituent members is not complicated, and since almost no groove for forming a liquid pool is formed in these members, sterilization can be easily performed, and it is extremely suitable for aseptic filling.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are views showing an example of a composite plastic cap according to the present invention together with a container mouth, wherein FIG. 1A is a top view, FIG. 1B is a half sectional side view, and FIG. It is sectional drawing in A. FIG.
FIG. 2 is a diagram showing a state in which the score is broken in the cap of FIG. 1 by removing the band and pushing the overcap to the lowest position.
FIG. 3 is a view showing a state in which the content liquid is poured out by pulling the overcap to the highest position from the state of FIG. 2;
FIG. 4 is a view showing a state in which a cap band according to another embodiment of the present invention is removed and the content liquid can be poured out.
[Explanation of symbols]
1: Plug 2: Overcap 6: Ceiling wall 8: Upright annular wall 8
9: Overcap locking protrusion 10: Score 10a: Radial score 10b: Ring-shaped score 10c: Ceiling wall residue 16: Skirt portion 18: Band 19: Inward protrusion 21: Undercut 22: First circumferential small protrusion 23: Second circumferential small protrusion 23
25: Spout 26: Annular ring 27: Breaking protrusion 27

Claims

In a composite plastic cap comprising a stopper fixed to the container mouth and an overcap mounted on the stopper so as to be movable up and down, the stopper is a cylindrical side wall engaged and fixed to the outer periphery of the container mouth. And a ceiling wall that closes the upper end of the cylindrical side wall, and a score is formed on the ceiling wall, and an upright annular wall is formed on the outer surface of the ceiling wall so as to surround the score The overcap is provided on the top surface, a skirt portion depending from the peripheral portion of the top surface and extending along the outer peripheral portion of the upright annular wall, and a lower end portion of the skirt portion via a weakening portion. The top surface is formed with at least one spout at a position corresponding to the upper end of the upright annular wall, and the score is broken inside the top surface. If the breaking protrusion of the When the overcap is pushed down by removing the band, the breaking projection breaks through the plug ceiling wall score, and when the overcap reaches the lowest position, the top spout is formed by the upper end of the upright annular wall. When the overcap is lifted from the lowermost position, the spout is opened as the top surface rises, and the overhanging state is such that the lower end of the breaking projection is located above the upper surface of the plug ceiling wall. The cap is positioned and the content liquid is dispensed .
An overcap locking projection is formed on the outer surface of the upright annular wall, and a positioning projection that is engaged with the overcap locking projection is formed on the inner surface of the skirt portion of the overcap,
A first circumferential small protrusion is formed above the positioning protrusion on the inner surface of the skirt portion of the overcap, and when the overcap is at the uppermost position, the positioning protrusion and the first circumferential small protrusion are Overcap locking projections are sandwiched between them, thereby positioning the overcap,
The score extends radially from the center of the ceiling wall,
A cap characterized in that a score is formed in a polygonal shape or a circular shape by connecting outer end portions of the radial score .

A second circumferential protrusion is formed on the first circumferential small protrusion on the inner surface of the skirt portion of the overcap, and when the overcap is at the lowermost position, the second circumferential small protrusion is overlaid. The cap according to claim 1 , which engages with a lower side of the cap locking projection.

The cap according to claim 1 , wherein the score is formed on a lower surface of a ceiling wall.

The cap according to claim 1, wherein a lower end portion of the breaking protrusion is formed in a plus driver shape.

An annular ring is formed inside the top surface, and when the overcap is lowered, the upper end of the upright annular wall enters the space between the outer peripheral surface of the annular ring and the inner surface of the skirt part, and The cap according to claim 1, which closes the spout.

An annular ring is formed inside the top surface, and the upper part of the upright annular wall is fitted and held in a space between the outer peripheral surface of the annular ring and the inner surface of the skirt part so as to be movable up and down. The annular ring is formed with a notch extending upward from the lower end. When the overcap is lowered, the notch is closed by the upright annular wall surface, and the overcap is raised. 2. The cap according to claim 1, wherein the pouring spout is in communication with the space in the container through the notch and the contents are poured out.