JP3922429B2

JP3922429B2 - Concrete block connecting member, concrete block connecting structure, and method of manufacturing concrete block having connecting mechanism

Info

Publication number: JP3922429B2
Application number: JP2001351640A
Authority: JP
Inventors: 通晴河野; 尚寛有近
Original assignee: カワノ工業株式会社
Priority date: 2001-11-16
Filing date: 2001-11-16
Publication date: 2007-05-30
Anticipated expiration: 2021-11-16
Also published as: JP2003147880A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は建築物の基礎や壁部、側溝、護岸ブロックなどに用いられるコンクリートブロック同士を連設するコンクリートブロック連結用部材及びコンクリートブロックの連結構造並びに連結構造を有したコンクリートブロックの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、鉄筋コンクリート等の構造物は、現場以外で製造したコンクリートブロックを複数連接させて構成される場合があり、このコンクリートブロック同士を接合させる方法として、例えば以下のような技術が知られている。
（１）特開平６−２８７９６３号公報には、基台部と、該基台部に所定の高さで突設された立ち上げ部との側端部に配設される基礎用コンクリートブロックの連設用ジョイント部材であって、凸部を有する第１のジョイント部材を隣接する一方の基礎用コンクリートブロックに配設し、前記凸部と嵌合可能な形状の凹部を有する第２のジョイント部材を他方の基礎用コンクリートブロックに配設して、第１のジョイント部材の凸部を第２のジョイント部材の凹部に嵌合させる接合手段により両者を密接固定するようにした基礎用コンクリートブロックの連設用ジョイント部材が記載されている。
（２）特開平９−１８３０６９号公報には、コンクリート等のブロック相互がその端面で接合され、ブロックの側面に設けられたフランジ部にボルトを挿通して該フランジ部から突出したボルトの先端のナットをラチェット等の締付け工具で締付けるようにしたものが記載されている。
（３）特開２０００−３３６６６２号公報には、基礎ブロックの端部同士が、平面視して相じゃくりによって接合され、相じゃくりによって接合された端部同士は、当該相じゃくりの接合面に直交する方向を軸方向とするボルトで接合固定されるようにした基礎ブロックの連結構造が記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術は以下のような課題を有していた。
（１）前記特開平６−２８７９６３号公報に記載のジョイント部材では、施工時におけるブロック間の位置合わせが容易になるものの、互いに隣接するコンクリートブロック同士を強固に結合するには別に締付け手段などを必要とし、しかも、強度面や外観上の制約により適用できる個所が限定され、汎用性に乏しいという課題があった。
（２）前記特開平９−１８３０６９号公報に記載のコンクリートブロックのフランジ部にボルトを挿通してこのボルトを介して両ブロック間を締付けて接合するようにしたものでは、ボルト挿通孔が外から目視できないので、両ブロック間の位置合わせが困難でその調整に手間取り、作業性に欠けるという課題があった。（３）前記特開２０００−３３６６６２号公報に記載の相じゃくり接合された両ブロックをボルトにより締結するようにした基礎ブロックの連結構造では、接合部の構造が複雑となって汎用性に欠ける上、有効肉厚などが不足して構造体として必要な強度を維持させるのが困難になる場合がある等の課題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、施工時におけるブロック間の位置合わせが容易であり作業性に優れ、強度面や外観上の制約が少なく、構造体として必要な強度を維持させることができるコンクリートブロック連結用部材を提供すると共に、コンクリートブロックの連結構造とその製造方法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１に記載のコンクリートブロック連結用部材は、互いに連結される一方のコンクリートブロックに回動自在に埋設される円柱状支持部と、前記円柱状支持部の円周面にその基端側が軸支されて取り付けられる回動軸部と、回動される前記回動軸部の先端側に螺着され他方のコンクリートブロックの掛止受部に掛止されるナットなどの掛止部とを備えて構成されている。
これによって、回動軸部を回動させて、他方のコンクリートブロックの掛止受部にその掛止部を掛止させることができ、施工時におけるブロック間の位置合わせを容易にして作業性に優れる。また、円柱状支持部がコンクリートブロック内に埋設されるので、強度面や外観上の制約が少なく構造体として必要な強度を維持させることができる。
ここで、円柱状支持部はステンレススチールなどの金属で形成されたものが強度向上の点で好ましいが、本発明ではその材質を特定するものではない。例えばポリカーボネイトなどのプラスチックなども用いることができる。また、その形状も、その内部に中空部を有した円筒状のものも適用でき、回動自在な形状であれば、本発明の円柱状形状は卵形、球形、そろばん玉形などの断面が円形のものを含むものである。
回動軸部としてはステンレススチールなどの金属で形成されたものが強度向上の点で好ましいが、本発明ではその材質を特定するものではない。例えばポリカーボネイトなどのプラスチックなども用いることができる。また、その基端側が円柱状支持部の円周面に螺着又は溶接などにより固定されている。なお、回動軸部を円柱状支持部に螺着させる場合は、回動軸部は棒状体の少なくとも両端側を螺子切り加工して製造することができる。
【０００５】
請求項２に記載のコンクリートブロックの連結構造は、請求項１のコンクリートブロック連結用部材を用いて、それぞれの連結面を互いに当接させて連結したコンクリートブロックＡ、Ｂの連結構造であって、該コンクリートブロックＡ、Ｂは、それらの連結面に対して垂直となる露出面側と前記連結面側とにそれぞれ開口して形成された回動軸部挿通溝を有するとともに、コンクリートブロックＡは、その回動軸部挿通溝に連通してその端側に設けられた円柱状空洞部内に、前記コンクリートブロック連結用部材の円柱状支持部を所定の間隔を有して回動自在に埋設し、
コンクリートブロックＢは、その回動軸部挿通溝に連通して露出面側に回動軸部挿通溝の幅より大きく開口したコンクリートブロック連結用部材の掛止部が掛止される掛止受部を形成し、前記回動軸部を回動させてコンクリートブロックＡ、Ｂのそれぞれの回動軸部挿通溝に挿入してその先端側の掛止部を掛止受部に掛止させて連結することを特徴とする。
この構成によって、以下の作用を有する。
（ａ）コンクリートブロックＡ、Ｂにそれぞれ回動軸部挿通溝が設けられ、回動軸部がコンクリートブロックＡに埋設された円柱状支持部を支点として回動できる。従って、コンクリートブロックＡ、Ｂのそれぞれの連結面を互いに当接させて、回動軸部を回動させることにより掛止部が螺着された回動軸部の先端側をコンクリートブロックＢの掛止受部に押し入れて掛止させた後、掛止部を回転させて掛止部と円柱状支持部間の距離を狭めて締めることでコンクリートブロックＡ、Ｂを互いに強固に締結できる。
（ｂ）円柱状支持部及び回動軸部、掛止部からなるコンクリートブロック連結用部材がすべてコンクリートブロックＡ、Ｂ内に収納されるので、外部に開口した部分の面積を少なくでき、外観が損なわれたり、ごみなどが堆積したりするのを防止できる。
（ｃ）予め、コンクリートブロック連結用部材がコンクリートブロック内に配置されているので、現場におけるコンクリートブロック同士の連結作業を迅速に行なうことができる。なお、前記コンクリートブロックは、側溝などの特定の目的のために所定の形状を有するコンクリート製品も含むものである。
（ｄ）なお、コンクリートブロックＡ、Ｂの組合せを多数個連結させることにより、長尺のコンクリートブロック壁を形成させることができる。また、コンクリートブロックを上下に連結させることにより多段のコンクリートブロック壁を形成させることができる。さらに、コンクリートブロックを横方向、縦方向を組み合わせて連結させることにより、広面積のコンクリートブロック壁を形成することができる。
この場合は、コンクリートブロックＡの反対側連結面には、コンクリートブロックＢが有する回動軸部挿通溝及び掛止受部を形成しておき、コンクリートブロックＢの反対側連結面には、コンクリートブロックＡが有する回動軸部挿通溝、円筒状支持部を形成しておく必要がある。
【０００６】
請求項３に記載のコンクリートブロックの連結構造は、請求項２に記載の発明において、前記掛止受部が前記コンクリートブロックＢに開口した箱状空洞部を有し、前記掛止部が当接される前記箱状空洞部の内側壁が奥側に広がって傾斜配置されて構成されている。
箱状空洞部の内側壁が奥側に広がって傾斜配置されているので、内側壁に当接して掛止されるナット等の掛止部が回動軸部で引かれた時に、奥側に移動するように力が作用して手前側に外れるようなことがなく、コンクリートブロック同士の連結構造をより確実に保持させることができる。
なお、本請求項のコンクリートブロックの連結構造も前記（ｄ）で説明したのと同じように、多数のコンクリートブロックを連結した連結構造を形成することができる。
【０００７】
請求項６に記載のコンクリートブロックの製造方法は、請求項２〜５のいずれかに記載のコンクリートブロックＡの連結構造を有したコンクリートブロックの製造方法であって、コンクリートブロックＡを形成させる型枠内に、型枠面の２面にそれぞれの一端側が当接された矩形状型枠を配置すると共に、前記矩形状型枠に連接された他端側に被覆層を表面に形成した円柱状支持部を配置し、生コンクリートを前記型枠内に鋳込んで硬化させるように構成されている。この構成によって以下の作用を有する。
（ａ）生コンクリートを硬化させた後、合成樹脂製等で形成した矩形状型枠を引き出したり燃やしたりあるいは破砕したりして取り外すことができ、これによって、連結構造を構成するコンクリートブロック同士を連結させるための回動軸部が挿入される回動軸部挿通溝を容易に形成させることができる。
（ｂ）円柱状支持部に、グリス等の被覆層が形成されているので、コンクリートとの密着を防止でき、その周囲が埋設された円柱状支持部を回動させることができ、この円柱状支持部に回動軸部を軸支させて、回動軸部の先部に掛止部を設けてこれを他方のコンクリートブロックに形成した掛止受部に掛止させてコンクリートブロックの連結構造を形成させることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
（実施の形態１）
本発明の実施の形態１のコンクリートブロック連結用部材を用いたコンクリートブロックの連結構造について説明する。
図１は実施の形態１のコンクリートブロック連結用部材の平面図である。
図１において、１０は本実施の形態１のコンクリートブロック連結用部材、１１は互いに連結される一方のコンクリートブロックＡに回動自在に埋設されるステンレスなどからなる円柱状支持部、１２は円柱状支持部１１の円周面上の中央部にその基端側が軸支されて取り付けられる回動軸部、１３は回動される回動軸部１２の先端側に螺着され他方のコンクリートブロックＢの掛止受部に掛止されるナットなどの掛止部である。
円柱状支持部１１はスチール製の高さが例えば５〜２０ｃｍ程度、直径が例えば３〜１０ｃｍ程度の円柱状又は円筒状部材であって、その表面に、グリス、グリセリン、コールタール、油、ポリエチレン、ポリスチレン等の薄い被覆層が形成されているので、コンクリートブロック中に鋳込まれた場合においてもコンクリートとの密着が防止され、その周囲にコンクリートとの隙間を確保できている。前記被覆層の形成により、コンクリートブロック中に円柱状支持部１１を鋳込んだ際にも、円柱状支持部１１がコンクリートとの密着が防止され、前記被覆層が潤滑作用をはたし、円柱状支持部１１の回動が可能になっている。
また、円柱状支持部１１のほぼ中央部にスチール製などの棒状に形成された回動軸部１２の基端部１２’が溶接手段又は螺着手段により取り付けられる。
【０００９】
図２（ａ），（ｂ）は実施の形態１のコンクリートブロックの連結構造の、それぞれ正面図、及び正面図におけるＸ−Ｘ断面矢視図である。
図２において、２０はコンクリートブロック連結用部材１０を用いたコンクリートブロックの連結構造を示し、２１はコンクリートブロックＡ、Ｂの連結面、２２、２３は連結面２１に対して垂直となるコンクリートブロックＡ、Ｂの露出面、２４、２５はコンクリートブロックＡ、Ｂのそれぞれに形成された空洞であり、連結面２１側と露出面２３、２４側とにそれぞれ開口して形成された回動軸部挿通溝、２６はコンクリートブロックＡの回動軸部挿通溝２４に連通してその端側に設けられ円柱状支持部１１が所定の間隔を有して配置される円柱状空洞部、２７はコンクリートブロックＢに形成された空洞であり、回動軸部挿通溝２５に連通して露出面２３側に開口して形成され回動軸部１２の掛止部１３が掛止される掛止受部である。
このように、コンクリートブロックＡには、連結面２１と露出面２２とに向かって開口した回動軸部挿通溝２４、及び円柱状支持部１１が埋設された円柱状空洞部２６が備えられている。また、コンクリートブロックＡに接合される他方のコンクリートブロックＢには、連結面２１と露出面２３とに向かって開口した回動軸部挿通溝２５、及び露出面２３側に開口した掛止受部２７を有している。
【００１０】
以下、コンクリートブロックの連結構造の製造方法について説明する。
このようなコンクリートブロックＡは、円柱状支持部１１を埋設し、さらに回動軸部挿通溝２４を形成させるためのゴム、プラスチック、木製等の素材からなる取り外しが容易な矩形状型枠を円柱状支持部１１に接触させ、前記矩形状型枠の端部が露出するような状態で所定位置に配置し、生コンクリートを型枠に流し込んで生コンクリートを硬化させた後、前記矩形状型枠を破壊したり、取り外したりすることで空洞を形成して製造することができる。
また、コンクリートブロックＢは、回動軸部挿通溝２５を形成させるためのプラスチック製等の矩形状型枠部と、一端が露出面２３側に当接するようにした略直方体状の掛止受部形成用型枠部とを所定位置に一体又は取り外し可能に配置し、生コンクリートを型枠に流し込んで生コンクリートを硬化させた後、前記矩形状型枠及び掛止受部形成用型枠を破壊したり、取り外したりすることにより形成させることができる。
【００１１】
次に以上のコンクリートブロック連結用部材１０を用いてコンクリートブロックの連結構造２０を形成させる方法について図面を参照しながら説明する。
図３（ａ），（ｂ），（ｃ）はコンクリートブロックの連結構造を形成する場合における作業手順の模式図である。
まず、図３（ａ）に示すように、コンクリートブロックＡとコンクリートブロックＢをそれぞれ所定位置に配置する。このとき、コンクリートブロックＡの露出面２２側に開口して形成された回動軸部挿通溝２４から回動軸部１２の基端側を円柱状支持部１１に予め形成された雌螺子部１１’等に螺合させて取り付けることができる。この場合、円柱状支持部１１の周囲に雌螺子部１１’を複数個形成させておくことにより、回動軸部１２の基端側１２’を容易に円柱状支持部１１にねじ込むことができる。また、雌螺子部１１’の変わりに凹部を複数個形成させておき、ドライバーの先などを凹部に差し込み円柱状支持部１１を回転させて、回動軸部１２をねじ込み易い位置に雌螺子部１１’をあわせることもできる。
なお、回動軸部１２を円柱状支持部１１に取り付ける際の別法としては、円柱状支持部１１の予め溶接手段などで固定して取り付けておくこともできる。
次に、図３（ａ）に示す状態のように、この回動軸部１２を露出面２２側に突出するように円柱状支持部１１を回動させて配置する。そして、図３（ｂ）に示すようにコンクリートブロックＡとコンクリートブロックＢをそれぞれ連結面２１を介して当接させて位置決めし、回動軸部１２の先端側にナット、ワッシャなどからなる掛止部１３を装着する。
図３（ｃ）においては、回動軸部１２を矢印Ｐの方向に回動させてコンクリートブロックＢの回動軸部挿通溝２５に挿入して、回動軸部１２に取り付けられた掛止部１３を掛止受部２７の端部２７’に掛止させる。次に、掛止部１３をラチェットなどの工具を用いて締め込んで移動させ、円柱状支持部１１及び掛止部１３間の距離を狭めることにより、コンクリートブロックＡ、Ｂを連結固定する。
【００１２】
実施の形態１のコンクリートブロック連結用部材及びコンクリートブロックの連結構造は以上のように構成されているので、以下の作用を有する。
（ａ）コンクリートブロックＡに埋設された円柱状支持部１１を介して回動自在に固定された回動軸部１２を回動させることにより、コンクリートブロックＢの掛止受部２７にその掛止部１３を掛止させることができ、施工時における両ブロック同士の位置合わせ、連結を容易に行なうことができる。
（ｂ）円柱状支持部１１がコンクリートブロックＡ内に埋設されているので、強度面や外観上の制約が少なく構造体として必要な強度を維持させることができる。
（ｃ）コンクリートブロックＡ、Ｂにそれぞれ回動軸部挿通溝２４、２５が設けられ、回動軸部１２がコンクリートブロックＡに埋設された円柱状支持部１１を支点として回動でき、コンクリートブロックＡ、Ｂのそれぞれの連結面２１を互いに当接させて、回動軸部１２を回動させることにより掛止部１３が螺着された回動軸部１２の先端側をコンクリートブロックＢの掛止受部２７に押し入れて掛止させた後、掛止部１３を回転させて掛止部１３と円柱状支持部１１間の距離を狭めて締めることでコンクリートブロックＡ、Ｂを互いに強固に締結できる。
（ｄ）連結固定用の部材を外部に露出させることなく、円柱状支持部１１及び回動軸部１２、掛止部１３からなるコンクリートブロック連結用部材１０がすべてコンクリートブロックＡ、Ｂ内に収納されているので、コンパクトな連結コンクリートブロックを形成でき、また、外観が損なわれたり、ごみなどが堆積したりするのを防止できる。
（ｅ）コンクリートブロック連結用部材１０がコンクリートブロック内に配置されているので、現場におけるコンクリートブロック同士の連結作業を迅速に行なうことができる。
【００１３】
（実施の形態２）
本発明の実施の形態２のコンクリートブロック連結用部材を用いるコンクリートブロックの接合構造について説明する。
図４（ａ），（ｂ）は実施の形態２のコンクリートブロックの連結構造の、それぞれ正面図、及び正面図におけるＹ−Ｙ断面矢視図である。
図４（ａ），（ｂ）において、３０はコンクリートブロック連結用部材１０を用いたコンクリートブロックの連結構造を示し、３１はコンクリートブロックＢに配設され、コンクリートブロック連結用部材１０の掛止部１３が掛止される、図面上において手前側に開口した箱状空洞部を有した掛止受部であり、３２は、前記実施の形態１で示した掛止受部２７の端部２７’に相当し、掛止部１３が当接される前記箱状空洞部の内側壁が奥側に広がって形成された傾斜面である。
なお、実施の形態１と同様の機能を有するものについては、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【００１４】
コンクリートブロックの連結構造３０の掛止受部３１は、その箱状空洞部の内側壁が奥側に広がって逆テーパ状に傾斜された傾斜面３２を有するので、この傾斜面３２に当接して掛止されるナット等の掛止部１３が回動軸部１２に締め付け固定された時に、掛止部１３が掛止受部３１の奥側（図４（ｂ）の矢印Ｑで示す）に移動するように力が作用し手前側（図４（ｂ）の矢印Ｒで示す）に外れるようなことがなく、コンクリートブロックＡ、Ｂ同士の連結構造をより確実に保持させることができる。
【００１５】
このような構造の掛止受部３１は、コンクリートブロックＢの型枠に、ゴム、木材、ポリスチレン等の発泡樹脂、等の弾性部材でその一部又は全部が構成された内部型枠を配置し、生コンクリートの硬化後にこれを破砕して取り外すことで形成させることができる。
なお、円柱状支持部１１をコンクリートブロックＡに埋設させる場合には、生コンクリートの鋳込み後に、円柱状支持部１１が回転自在になるように円柱状の周囲に所定厚み、例えば１〜５ｍｍの厚さの紙や、合成樹脂製のフィルムなどを巻いて被覆層を形成しておき、コンクリートが固化した後にコンクリートとの間に隙間を形成させて、円柱状支持部１１が回転できるようにする。また、グリス、コールタール、グリセリンなどを円柱状支持部１１の周囲に形成して被覆層を形成させて鋳込みコンクリートとの密着防止を図ることもできる。
【００１６】
コンクリート鋳込み時には、円柱状支持部１１に予め形成されている回動軸部１２の基端部１２’が螺着されるネジ孔１５内に生コンクリートが流入しないようにそのネジ孔１５を塞いでおくことが好ましい。
また、コンクリートブロックＡ及びＢの型枠内には、前記回動軸挿通溝２４，２５をそれぞれ形成させるため、ゴム、木材、ポリスチレン等の発泡樹脂、等の弾性部材でその一部又は全部が構成された内部型枠を配置し、生コンクリートの硬化後にこれを破砕して取り外すことで形成させる。
【００１７】
そして、コンクリートブロックＡ，Ｂを前記コンクリートブロック連結用部材１０を用いてコンクリートブロックの連結構造３０を形成させることができる。図５は、コンクリートブロックの連結構造３０の構造の概略斜視図である。図５では、コンクリートブロック連結用部材１０は図面手前側にのみ示されているが、図示はしていないが、コンクリートブロックの向こう側にも同じようなコンクリートブロック連結用部材１０を設けて、コンクリートブロックの両側で両ブロックを連結固定させることもできる。
【００１８】
本発明のコンクリートブロックの連結構造は、図６に示すように、コンクリートブロックＡ，Ｂの組合せを多数連結させることで、多数個のコンクリートブロック連結体を形成させることができる。例えば、コンクリート側溝を連結させたものである。
さらに、コンクリートブロックの上下、左右にそれぞれ本発明の連結用部材を用いて、横方向、縦方向に連結させることもできる。このようなコンクリートブロックＡ，Ｂの組合せを上下、左右に連結させることで、広い面積を有するコンクリートブロック壁を形成することもできる。例えば、護岸ブロックを形成することができる。
【００１９】
【発明の効果】
本発明によれば、施工時におけるブロック間の位置合わせ等が容易にでき作業性に優れ、強度面や外観上の制約が少なく、構造体として必要な強度を維持させることができる。即ち、コンクリートブロック連結用部材の回動軸部を回動させて、他方のコンクリートブロックの掛止受部にその掛止部を掛止させることができブロック間の連結作業を容易にできる。また、円柱状支持部がコンクリートブロック内に埋設されるので、強度面や外観上の制約が少なく構造体として必要な強度を維持させることができるコンクリートブロックの連結構造を提供できると共に、連結機構を有したコンクリートブロックを容易に製造できる。
さらに、本発明のコンクリートブロックを多数連結させることで、広面積を有するコンクリートブロック壁を形成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態１のコンクリートブロック連結用部材の平面図である。
【図２】（ａ）は実施の形態１のコンクリートブロックの連結構造の正面図であり、（ｂ）は正面図におけるＸ−Ｘ断面矢視図である。
【図３】コンクリートブロックの連結構造における作業手順の模式説明図である。
【図４】（ａ）は実施の形態２のコンクリートブロックの連結構造の正面図であり、（ｂ）は正面図におけるＹ−Ｙ断面矢視図である。
【図５】コンクリートブロックの連結構造３０の構造の概略斜視図である。
【図６】コンクリートブロックＡ，Ｂの組合せを多数連結させたコンクリートブロック連結体を示す概略図である。
【符号の説明】
１０：コンクリートブロック連結用部材
１１：円柱状支持部
１２：回動軸部
１３：掛止部
２０：コンクリートブロックの連結構造
２１：連結面
２２：露出面
２３：露出面
２４：回動軸部挿通溝
２５：回動軸部挿通溝
２６：円柱状空洞部
２７：掛止受部
３０：コンクリートブロックの連結構造
３１：掛止受部
３２：傾斜面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a concrete block connecting member that connects concrete blocks used in a building foundation, a wall, a gutter, a seawall block, and the like, a connecting structure of the concrete block, and a method of manufacturing a concrete block having the connecting structure.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a structure such as reinforced concrete may be configured by connecting a plurality of concrete blocks manufactured outside the site, and as a method for joining the concrete blocks, for example, the following techniques are known.
(1) Japanese Unexamined Patent Publication No. 6-287963 discloses a foundation concrete block disposed at a side end of a base portion and a rising portion projecting from the base portion at a predetermined height. A joint member for continuous installation, wherein a first joint member having a convex portion is arranged on one adjacent concrete block for foundation, and a second joint member having a concave portion that can be fitted to the convex portion. Of the foundation concrete block in which the first joint member is closely fixed to each other by a joining means for fitting the convex portion of the first joint member to the concave portion of the second joint member. An installation joint member is described.
(2) In Japanese Patent Laid-Open No. 9-183069, blocks such as concrete are joined to each other at their end faces, and bolts are inserted into flange portions provided on the side surfaces of the blocks so as to protrude from the ends of the bolts. The nut is tightened with a tightening tool such as a ratchet.
(3) In Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-336662, the ends of the basic blocks are joined together by phase jumping in plan view, and the ends joined by phase jumping are joined by the phase jumping. There is described a connecting structure for a base block that is fixedly joined with a bolt whose axial direction is perpendicular to the surface.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above conventional technique has the following problems.
(1) In the joint member described in Japanese Patent Laid-Open No. 6-287963, although positioning between the blocks at the time of construction becomes easy, a separate fastening means or the like is used to firmly bond the concrete blocks adjacent to each other. There is a problem that it is necessary and is limited in terms of strength and appearance, and is limited in versatility.
(2) When a bolt is inserted into the flange portion of the concrete block described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-183069 and the two blocks are fastened and joined via the bolt, the bolt insertion hole is provided from the outside. Since it cannot be visually observed, there is a problem that alignment between both blocks is difficult, adjustment is troublesome, and workability is lacking. (3) In the base block connection structure in which the blocks that are jointed in the phase described in JP-A-2000-336662 are fastened with bolts, the structure of the joint is complicated and lacks versatility. In addition, there is a problem that there is a case where it is difficult to maintain a necessary strength as a structure due to insufficient effective thickness.
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and is easy to align between blocks during construction, has excellent workability, has few restrictions in terms of strength and appearance, and maintains the necessary strength as a structure. An object of the present invention is to provide a concrete block connecting member that can be made, and a concrete block connecting structure and a manufacturing method thereof.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
A concrete block connecting member according to claim 1 of the present invention includes a columnar support portion rotatably embedded in one concrete block connected to each other, and a circumferential surface of the columnar support portion. Rotating shaft part that is pivotally supported on the end side, and a latching part such as a nut that is screwed to the distal end side of the rotating shaft part that is pivoted and is latched to the latching receiving part of the other concrete block And is configured.
As a result, the rotation shaft portion can be rotated and the latch receiving portion of the other concrete block can be latched, thereby facilitating the alignment between the blocks at the time of construction and improving workability. Excellent. In addition, since the columnar support portion is embedded in the concrete block, the strength required for the structure can be maintained with few restrictions on strength and appearance.
Here, the columnar support portion is preferably formed of a metal such as stainless steel in terms of strength improvement, but the material is not specified in the present invention. For example, plastics such as polycarbonate can be used. Also, the cylindrical shape of the present invention can be applied to a cylindrical shape having a hollow portion therein, and the columnar shape of the present invention has a cross-section such as an oval shape, a spherical shape, an abacus ball shape, etc. Including circular ones.
The rotating shaft portion is preferably formed of a metal such as stainless steel from the viewpoint of improving the strength, but the material is not specified in the present invention. For example, plastics such as polycarbonate can be used. Further, the base end side is fixed to the circumferential surface of the columnar support portion by screwing or welding. When the rotating shaft portion is screwed to the columnar support portion, the rotating shaft portion can be manufactured by threading at least both ends of the rod-shaped body.
[0005]
The connecting structure of the concrete block according to claim 2 is a connecting structure of concrete blocks A and B in which the connecting surfaces are connected to each other by using the concrete block connecting member of claim 1, The concrete blocks A and B have rotation shaft portion insertion grooves formed on the exposed surface side and the connection surface side that are perpendicular to the connection surfaces, respectively, and the concrete block A A columnar support portion of the concrete block connecting member is rotatably embedded with a predetermined interval in a columnar cavity portion provided on the end side thereof in communication with the rotation shaft portion insertion groove,
The concrete block B is connected to the rotation shaft portion insertion groove, and a latch receiving portion on which the hook portion of the concrete block connecting member that opens larger than the width of the rotation shaft portion insertion groove on the exposed surface side is hooked. And rotating the rotating shaft portion to insert into the respective rotating shaft portion insertion grooves of the concrete blocks A and B, and hooking and engaging the hook portion on the front end side with the hook receiving portion. It is characterized by doing.
This configuration has the following effects.
(A) Each of the concrete blocks A and B is provided with a rotation shaft portion insertion groove, and the rotation shaft portion can be rotated with a columnar support portion embedded in the concrete block A as a fulcrum. Therefore, the connecting surfaces of the concrete blocks A and B are brought into contact with each other, and the pivot shaft portion is pivoted to rotate the pivot shaft portion to which the latch shaft is screwed. The concrete blocks A and B can be firmly fastened to each other by being pushed into the catching portion and latched, and then rotating the latching portion to narrow the distance between the catching portion and the columnar support portion.
(B) Since the concrete block connecting members including the columnar support portion, the rotating shaft portion, and the latching portion are all housed in the concrete blocks A and B, the area of the portion opened to the outside can be reduced, and the appearance can be reduced. It is possible to prevent damage and accumulation of dust.
(C) Since the concrete block connecting member is disposed in the concrete block in advance, it is possible to quickly perform the connecting operation of the concrete blocks on the site. The concrete block includes a concrete product having a predetermined shape for a specific purpose such as a side groove.
(D) A long concrete block wall can be formed by connecting a large number of combinations of the concrete blocks A and B. Moreover, a multistage concrete block wall can be formed by connecting a concrete block up and down. Furthermore, a concrete block wall having a large area can be formed by connecting concrete blocks in a combination of a horizontal direction and a vertical direction.
In this case, the rotation shaft portion insertion groove and the latch receiving portion of the concrete block B are formed on the opposite connection surface of the concrete block A, and the concrete block B has the concrete block B on the opposite connection surface. It is necessary to form a rotation shaft portion insertion groove and a cylindrical support portion that A has.
[0006]
The concrete block connecting structure according to claim 3 is the invention according to claim 2, wherein the latch receiving portion has a box-like cavity portion opened to the concrete block B, and the latch portion abuts. The inner side wall of the box-shaped cavity portion is configured to be inclined and spread to the back side.
Since the inner wall of the box-shaped cavity is inclined and spreads to the back side, when the hooking part such as a nut that is hooked by contacting the inner wall is pulled by the rotating shaft part, The force acts so as to move, and it does not come off to the near side, and the connecting structure between the concrete blocks can be held more reliably.
In addition, the connection structure of the concrete block of this claim can also form the connection structure which connected many concrete blocks similarly to what was demonstrated by said (d).
[0007]
A method for producing a concrete block according to claim 6 is a method for producing a concrete block having the connection structure of the concrete block A according to any one of claims 2 to 5, wherein the form for forming the concrete block A is provided. A cylindrical support in which a rectangular mold form with one end abutting on two surfaces of the mold form surface is disposed inside, and a covering layer is formed on the other end side connected to the rectangular mold form on the surface The portion is arranged, and the ready-mixed concrete is cast into the mold to be cured. This configuration has the following effects.
(A) After curing the ready-mixed concrete, the rectangular formwork formed of synthetic resin or the like can be pulled out, burned, or crushed and removed, whereby the concrete blocks constituting the connection structure can be removed. The rotation shaft portion insertion groove into which the rotation shaft portion for connection is inserted can be easily formed.
(B) Since a coating layer such as grease is formed on the columnar support portion, it is possible to prevent adhesion with concrete, and to rotate the columnar support portion embedded in the periphery thereof. A structure for connecting concrete blocks by supporting a rotating shaft portion on a support portion and providing a hooking portion at the tip of the rotating shaft portion and hooking it on a hook receiving portion formed on the other concrete block. Can be formed.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment 1)
A concrete block connection structure using the concrete block connection member according to the first embodiment of the present invention will be described.
1 is a plan view of a concrete block connecting member according to Embodiment 1. FIG.
In FIG. 1, 10 is a concrete block connecting member according to the first embodiment, 11 is a columnar support portion made of stainless steel or the like embedded in one concrete block A connected to each other, and 12 is a columnar shape. A rotation shaft portion whose base end side is pivotally supported and attached to a central portion on the circumferential surface of the support portion 11, and 13 is screwed to the distal end side of the rotation shaft portion 12 to be rotated, and the other concrete block B It is a latching part, such as a nut, latched on the latch receiving part.
The columnar support 11 is a columnar or cylindrical member having a steel height of, for example, about 5 to 20 cm and a diameter of, for example, about 3 to 10 cm, and has grease, glycerin, coal tar, oil, polyethylene on its surface. Since a thin coating layer of polystyrene or the like is formed, adhesion to the concrete is prevented even when cast into a concrete block, and a gap with the concrete can be secured around it. By forming the covering layer, even when the cylindrical support portion 11 is cast into the concrete block, the cylindrical support portion 11 is prevented from being in close contact with the concrete, and the covering layer provides a lubricating action, The columnar support 11 can be turned.
Further, a proximal end portion 12 ′ of the rotation shaft portion 12 formed in a rod shape made of steel or the like is attached to a substantially central portion of the columnar support portion 11 by welding means or screwing means.
[0009]
2A and 2B are a front view and a sectional view taken along the line XX in the front view, respectively, of the concrete block connection structure of the first embodiment.
In FIG. 2, reference numeral 20 denotes a concrete block connecting structure using the concrete block connecting member 10, 21 is a connecting surface of the concrete blocks A and B, and 22 and 23 are concrete blocks A perpendicular to the connecting surface 21. , B exposed surfaces, 24 and 25 are cavities formed in the concrete blocks A and B, respectively, and are inserted into the connecting shaft 21 side and the exposed surfaces 23 and 24 side, respectively. A groove 26 is a columnar cavity portion that is provided on the end side of the concrete block A so as to communicate with the rotation shaft portion insertion groove 24 and in which the columnar support portions 11 are arranged with a predetermined interval, and 27 is a concrete block. B is a cavity formed in B, and is a latch receiving portion that is formed to open to the exposed surface 23 side and communicate with the pivot shaft insertion groove 25 and to which the latch portion 13 of the pivot shaft portion 12 is latched. is there.
Thus, the concrete block A is provided with the rotating shaft portion insertion groove 24 opened toward the connection surface 21 and the exposed surface 22 and the columnar cavity portion 26 in which the columnar support portion 11 is embedded. Yes. Further, the other concrete block B joined to the concrete block A includes a rotation shaft portion insertion groove 25 opened toward the connection surface 21 and the exposed surface 23, and a latch receiving portion opened toward the exposed surface 23. 27.
[0010]
Hereinafter, the manufacturing method of the connection structure of a concrete block is demonstrated.
In such a concrete block A, a rectangular form frame made of a material such as rubber, plastic or wood for embedding the columnar support portion 11 and forming the rotation shaft portion insertion groove 24 is formed into a circular shape. After contacting the columnar support portion 11 and placing it at a predetermined position so that the end of the rectangular formwork is exposed, pouring the ready-mixed concrete into the formwork and hardening the ready-mixed concrete, the rectangular formwork It can be manufactured by forming a cavity by destroying or removing.
In addition, the concrete block B includes a rectangular frame portion made of plastic or the like for forming the rotation shaft portion insertion groove 25, and a substantially rectangular parallelepiped latch receiving portion whose one end is in contact with the exposed surface 23 side. The forming mold part is integrally or detachably arranged at a predetermined position, and after the ready-mixed concrete is poured into the formwork and the ready-mixed concrete is cured, the rectangular formwork and the catch receiving part forming formwork are destroyed. It can be formed by removing or removing.
[0011]
Next, a method for forming the concrete block connection structure 20 using the concrete block connection member 10 will be described with reference to the drawings.
FIGS. 3A, 3B, and 3C are schematic views of work procedures when a concrete block connection structure is formed.
First, as shown to Fig.3 (a), the concrete block A and the concrete block B are each arrange | positioned in a predetermined position. At this time, the female screw portion 11 formed in advance on the columnar support portion 11 from the rotation shaft portion insertion groove 24 formed open to the exposed surface 22 side of the concrete block A to the proximal end side of the rotation shaft portion 12. It can be installed by screwing it into the 'etc. In this case, by forming a plurality of female screw portions 11 ′ around the cylindrical support portion 11, the base end side 12 ′ of the rotating shaft portion 12 can be easily screwed into the cylindrical support portion 11. . Further, a plurality of recesses are formed instead of the female screw portion 11 ′, the tip of the driver is inserted into the recess, the columnar support portion 11 is rotated, and the female screw portion is positioned at a position where the rotation shaft portion 12 can be easily screwed. 11 'can also be combined.
As another method for attaching the rotating shaft portion 12 to the columnar support portion 11, the columnar support portion 11 can be fixed in advance by welding means or the like.
Next, as shown in FIG. 3A, the columnar support portion 11 is rotated and arranged so that the rotation shaft portion 12 protrudes toward the exposed surface 22 side. Then, as shown in FIG. 3 (b), the concrete block A and the concrete block B are respectively brought into contact with each other via the connecting surface 21 and positioned, and a latch made of a nut, a washer or the like is provided on the distal end side of the rotating shaft portion 12. The part 13 is attached.
In FIG. 3C, the pivot shaft 12 is pivoted in the direction of arrow P and inserted into the pivot shaft insertion groove 25 of the concrete block B, and the latch attached to the pivot shaft 12. The part 13 is hooked on the end part 27 ′ of the hook receiving part 27. Next, the concrete block A and B are connected and fixed by tightening and moving the latching part 13 using a tool such as a ratchet and narrowing the distance between the columnar support part 11 and the latching part 13.
[0012]
Since the concrete block connecting member and the concrete block connecting structure of the first embodiment are configured as described above, they have the following actions.
(A) By rotating the rotating shaft part 12 fixed rotatably through the columnar support part 11 embedded in the concrete block A, the latching receiving part 27 of the concrete block B is latched. The part 13 can be hooked, and both blocks can be easily aligned and connected during construction.
(B) Since the columnar support portion 11 is embedded in the concrete block A, the strength necessary for the structure can be maintained with few restrictions on strength and appearance.
(C) Concrete shafts A and B are provided with rotation shaft portion insertion grooves 24 and 25, respectively, and the rotation shaft portion 12 can rotate with a columnar support portion 11 embedded in the concrete block A as a fulcrum. The connecting surfaces 21 of A and B are brought into contact with each other, and the pivot shaft 12 is pivoted so that the distal end side of the pivot shaft 12 to which the latch portion 13 is screwed is attached to the concrete block B. After pushing into the catch 27 and latching, the concrete block A and B are firmly fastened to each other by rotating the latch 13 and narrowing the distance between the latch 13 and the columnar support 11. it can.
(D) The concrete block connecting member 10 including the columnar support portion 11, the rotating shaft portion 12, and the latching portion 13 is all stored in the concrete blocks A and B without exposing the connecting and fixing member to the outside. As a result, a compact connected concrete block can be formed, and the appearance can be prevented from being damaged or dust can be prevented from accumulating.
(E) Since the concrete block connecting member 10 is disposed in the concrete block, it is possible to quickly perform a connecting operation between the concrete blocks on the site.
[0013]
(Embodiment 2)
A concrete block joining structure using the concrete block connecting member according to the second embodiment of the present invention will be described.
4 (a) and 4 (b) are respectively a front view and a YY cross-sectional arrow view of the connecting structure of the concrete block according to the second embodiment.
4 (a) and 4 (b), reference numeral 30 denotes a concrete block connecting structure using the concrete block connecting member 10, and reference numeral 31 denotes a latching portion of the concrete block connecting member 10 disposed on the concrete block B. 13 is a latch receiving portion having a box-shaped cavity portion opened on the front side in the drawing, and 32 is an end portion 27 ′ of the latch receiving portion 27 shown in the first embodiment. The inner wall of the box-shaped cavity with which the latching portion 13 is in contact is an inclined surface formed so as to extend to the back side.
In addition, about the thing which has the same function as Embodiment 1, the same code | symbol is attached | subjected and the detailed description is abbreviate | omitted.
[0014]
The latch receiving portion 31 of the connecting structure 30 of the concrete block has an inclined surface 32 in which the inner side wall of the box-shaped cavity portion extends to the back side and is inclined in a reverse taper shape. When the latching portion 13 such as a nut to be latched is fastened and fixed to the rotating shaft portion 12, the latching portion 13 is located on the back side of the latch receiving portion 31 (indicated by an arrow Q in FIG. 4B). A force acts so as to move, and it does not come off to the near side (indicated by the arrow R in FIG. 4B), and the connecting structure between the concrete blocks A and B can be more reliably held.
[0015]
The latch receiving portion 31 having such a structure arranges an internal formwork partly or entirely composed of an elastic member such as rubber, wood, foamed resin such as polystyrene on the formwork of the concrete block B. It can be formed by crushing and removing this after hardening of the ready-mixed concrete.
In addition, when embedding the columnar support part 11 in the concrete block A, a predetermined thickness, for example, a thickness of 1 to 5 mm, is provided around the columnar shape so that the columnar support part 11 can rotate after casting of ready-mixed concrete. A paper layer or a synthetic resin film is wound to form a coating layer, and after the concrete is solidified, a gap is formed between the concrete and the columnar support portion 11 so that it can rotate. Moreover, grease, coal tar, glycerin, or the like can be formed around the cylindrical support portion 11 to form a coating layer, thereby preventing adhesion with cast concrete.
[0016]
When casting concrete, the screw hole 15 is closed so that the ready-mixed concrete does not flow into the screw hole 15 into which the base end portion 12 ′ of the rotary shaft portion 12 formed in advance on the columnar support portion 11 is screwed. It is preferable to keep it.
Further, in order to form the rotation shaft insertion grooves 24 and 25 in the molds of the concrete blocks A and B, a part or all of them are made of elastic members such as rubber, wood, foamed resin such as polystyrene, and the like. The formed internal formwork is arranged, and after the ready-mixed concrete is hardened, it is formed by crushing and removing it.
[0017]
The concrete block connection structure 30 can be formed by using the concrete block connection member 10 for the concrete blocks A and B. FIG. 5 is a schematic perspective view of the structure of the concrete block connecting structure 30. In FIG. 5, the concrete block connecting member 10 is shown only on the front side of the drawing, but although not shown, a similar concrete block connecting member 10 is provided on the other side of the concrete block. Both blocks can be connected and fixed on both sides of the block.
[0018]
As shown in FIG. 6, the concrete block connection structure of the present invention can form a large number of concrete block connections by connecting a large number of combinations of concrete blocks A and B. For example, concrete side grooves are connected.
Furthermore, it can also be connected to the horizontal direction and the vertical direction using the connecting member of the present invention on the top, bottom, left and right of the concrete block, respectively. A concrete block wall having a large area can also be formed by connecting such a combination of concrete blocks A and B vertically and horizontally. For example, a revetment block can be formed.
[0019]
【The invention's effect】
According to the present invention, positioning between blocks during construction can be easily performed, workability is excellent, there are few restrictions on strength and appearance, and the strength necessary for the structure can be maintained. That is, by rotating the rotation shaft portion of the concrete block connecting member, the hook receiving portion of the other concrete block can be hooked, and the connecting work between the blocks can be facilitated. In addition, since the columnar support portion is embedded in the concrete block, it is possible to provide a concrete block connection structure capable of maintaining the necessary strength as a structure with few restrictions on strength and appearance, and a connection mechanism. The possessed concrete block can be easily manufactured.
Furthermore, the concrete block wall which has a large area can be formed by connecting many concrete blocks of this invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a concrete block connecting member according to a first embodiment.
2A is a front view of a concrete block connecting structure according to Embodiment 1, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along the line XX in the front view;
FIG. 3 is a schematic explanatory diagram of a work procedure in a concrete block connection structure.
4A is a front view of a concrete block connecting structure according to a second embodiment, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along the line Y-Y in the front view.
FIG. 5 is a schematic perspective view of the structure of a concrete block connecting structure 30;
FIG. 6 is a schematic view showing a concrete block connected body in which a large number of combinations of concrete blocks A and B are connected.
[Explanation of symbols]
10: Concrete block connecting member 11: Columnar support portion 12: Rotating shaft portion 13: Latching portion 20: Concrete block connecting structure 21: Connecting surface 22: Exposed surface 23: Exposed surface 24: Rotating shaft portion inserted Groove 25: Rotating shaft portion insertion groove 26: Cylindrical cavity portion 27: Latch receiving portion 30: Concrete block connection structure 31: Latch receiving portion 32: Inclined surface

Claims

A columnar support portion rotatably embedded in one concrete block connected to each other, a rotation shaft portion whose base end side is pivotally attached to a circumferential surface of the columnar support portion, and a rotation A concrete block connecting member comprising: a hooking portion such as a nut that is screwed to a tip end side of the rotating shaft portion and is hooked to a hook receiving portion of the other concrete block.

Using the concrete block connecting member according to claim 1, a connecting structure of concrete blocks A and B in which the respective connecting surfaces are connected to each other and connected,
The concrete blocks A and B are
While having a rotation shaft portion insertion groove formed to open on the exposed surface side and the connection surface side that are perpendicular to the connection surface, respectively,
Concrete block A is
In the cylindrical hollow portion provided on the end side in communication with the rotation shaft portion insertion groove,
A columnar support portion of the concrete block connecting member is embedded in a rotatable manner with a predetermined interval,
Concrete block B
Forming a latch receiving portion that is connected to the pivot shaft insertion groove and that is engaged with the latch portion of the concrete block connecting member that opens on the exposed surface side larger than the width of the pivot shaft insertion groove,
The rotating shaft portion is rotated and inserted into the respective rotating shaft portion insertion grooves of the concrete blocks A and B, and the hook portion on the tip side is hooked to the hook receiving portion and connected. A concrete block connection structure.

The latch receiving part has a box-shaped cavity part opened to the concrete block B, and an inner wall of the box-shaped cavity part with which the latch part is brought into contact is widened and inclined. The connection structure of the concrete block of Claim 2 characterized by these.

The concrete block connection structure according to claim 2, wherein the concrete block is a side groove.

The concrete block connection structure according to claim 2 or 3, wherein the concrete block is a revetment block.

It is a manufacturing method of concrete block A which has the connection structure of the concrete block in any one of Claims 2-5 ,
In the mold for forming the concrete block A, a rectangular mold having its one end abutted against two surfaces of the mold is disposed, and a coating layer is provided on the other end connected to the rectangular mold. A method for producing a concrete block, comprising: a cylindrical support portion formed on the surface ; and casting ready-mixed concrete into the mold to be cured.