JP3921377B2 - Circulating type oil / water separation method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品工場及び飲食店厨房内で使用される流し台から排水される油脂と固形食品残滓を多量に含む廃液を終末処理装置のグリース阻集器で処理し、その処理廃液の一部をスキマーポンプにより汲上げ油水分離油脂回収装置へ注水して油水分離と油脂回収を行い、且つ該油水分離油脂回収装置から排水される油脂除去された温廃水がグリース阻集器に環流注水され、経時変化と共にグリース阻集器に集積され低流動化した油脂の流動性が回復し、再び、固形食品残滓が除去され一部の該昇温した廃液と共に混合液としてスキマーポンプにより汲上げられ、該油水分離油脂回収装置に環流し、その環流混合液から高効率で油水分離・油脂回収する循環型油水分離油脂回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品工場及び飲食店厨房内で使用される流し台から排水される油脂と固形食品残滓を多量に含む廃液は、終末処理装置であるグリース阻集器で処理され、公共下水道に排水する処理方法が過半を占めている。しかし、廃液処理量の増大、設置場所の環境から受ける影響や経時変化により、該グリース阻集器内油水分離槽には流動性が低下し浮上した油脂が蓄積され、設置されているスキマーポンプの揚水・揚油手段では、低流動化した油脂は油脂回収タンク等へ容易に汲上げられず、グリース阻集器の機能が低下する。
【0003】
その都度、人手による流動性が低下した油脂の除去回収処理作業が要求され、しかも、経時変化により油脂は変質し産業廃棄物として処理しなくてはならず、廃液終末処理等の時間と維持管理費が嵩む要因となる。
【0004】
グリース阻集器は、流入した廃液は内蔵油水分離槽を昇降流させて流動される為に、隔壁が該油水分離槽の液面を突出して立設される関係上、分離浮上した油脂の該油水分離槽液面の流動が該隔壁で阻害される問題がある。
【0005】
【問題を解決しようとする課題】
しかしながら、既存のグリース阻集器は屋外又は、食品工場、飲食店厨房の流し台等から距離を置いて設置されて居る関係上、流入する油脂と固形食品残滓を含む廃液が該グリース阻集器の油水分離槽内で冷却され、該廃液の油脂は流動性が減少し、究極するところ該油水分離槽内に滞留する。該油水分離槽内に滞留した油脂は、該グリース阻集器の廃液処理機能を低下させ、処理不十分、或は未処理の廃液が該グリース阻集器から溢水し環境を汚染する虞がある。
【0006】
流動性が低下し滞留した油脂の流動性を回復し、設置されているスキマーポンプの円滑運転させる目的で該廃液を加熱する手段が講じられるが、油脂流動性が回復され油脂回収除去された後、処理された該温廃液は蓄熱する熱を回収せず、無駄に処理装置外となる公共下水道に排水されている。
【0007】
又、既存のグリース阻集器の構造は、廃液流入口がグリース阻集器内油水分離槽の壁面より該油水分離槽液面上に突出し、その先端は液面に向って湾曲状又は、液面に平行な直筒状に設置されている。その廃液流入口下に設けられるストレーナは、グリース阻集器内油水分離槽液面を突出して、廃液流路延長目的のため立設された隔壁により区画された区域内に設置される。
【0008】
ストレーナの高さは廃液流入口と同等かそれ以下に設定されているため、流入した廃液に含まれる固形食品残滓、油脂がストレーナ内液面で混合され粘性体となって該油水分離槽液面上を盛上がり、最悪時ストレーナは目詰りし、グリース阻集器から廃液が溢水し、固形食品残滓が隔壁を乗越え、前記油水分離槽内に溢落しスキマーポンプに吸引されそれを目詰りさせる、或は、廃液が配管を逆流し流し台から溢水する欠陥を抱えていた。
【0009】
【課題を解決する為の手段】
上記課題を解決する為に、本発明に係わる循環型油水分離油脂回収方法は、食品工場及び飲食店厨房内で使用される流し台と、排水される油脂と固形食品残滓を多量に含む廃液の終末処理装置であるスキマーポンプを備え、浮上油脂の流動を妨げない隔壁構造の油水分離槽を内蔵するグリース阻集器と、本発明者が特開2000−84542に提示する油水分離油脂回収機能を所有する装置等から構成される。
【0010】
グリース阻集器からスキマーポンプで、流入廃液から固形食品残滓除去後の貯留する一次廃液を汲上げ、該油水分離油脂回収装置へ注水し、該装置により油脂回収処理された後に排水される温廃水を、再び該グリース阻集器内油水分離槽へ注水し、前記温廃水の持つ蓄熱が前記油水分離槽貯留一次廃液を昇温し、浮上し低流動化した油脂の流動性を回復させ、流動性が回復した該油脂と一部の昇温した一次廃液と共に混合液として前記スキマーポンプで汲上げ、該油水分離油脂回収装置へ環流させて該油水分離油脂回収装置により油水分離と油脂回収を行い、グリース阻集器外には十二分に油脂が除去された廃水が排水される。
【0011】
更に、グリース阻集器内蔵油水分離槽に収納されるストレーナは、該内蔵油水分離槽の壁面から突出せず設置された廃液流入口の正面に対面位置するストレーナの背板高さが、該流入口上縁部より高くグリース阻集器の蓋に近接する範囲内に設定され、廃液から捕捉された固形食品残滓が、ストレーナからグリース阻集器内油水分離槽に溢落することを防止する機能を持つ形状とした。
【0012】
該油水分離油脂回収装置と該グリース阻集器から構成される本発明は、グリース阻集器に流入する廃液から固形食品残滓をグリース阻集器内蔵油水分離槽に溢落させスキマーポンプが吸引して閉塞させることなく捕捉し、該油水分離油脂回収装置から排水される該温廃水の持つ蓄熱を油水分離、油脂回収に有効活用する手段を提供することにある。
【0013】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を提示しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の循環型油水分離油脂回収方法を示す概念図である。図2は、油水分離油脂回収能力を持つ装置の外観図である。図3は、図2で示す外観図のA−A断面図である。図4は、本発明の循環型油水分離油脂回収方法で使用されるグリース阻集器正面図である。図5は、グリース阻集器内蔵ストレーナに捕捉された固形食品残滓がグリース阻集器流入口部で堆く集積した状態を示す図である。図6は、ストレーナ外観図である。図7は、従来方式のグリース阻集器正面図である。
【0015】
本発明の循環型油水分離油脂回収方法による油脂回収を行う前準備として、廃液が流入される前に、油水分離油脂回収装置3の油水分離槽23に貯留される二次廃液はヒーター25により予熱され、後述する所定温度に昇温される。
【0016】
油水分離槽23の貯留二次廃液が所定温度に昇温後、グリース阻集器2に備付けられているスキマーポンプ4によりグリース阻集器2の油水分離槽13から貯留一次廃液が汲上げられ、油水分離油脂回収装置3に注水され、油脂が回収される。その後、油水分油脂回収装置3から排水される二次廃液から油脂が回収された後の温廃水が、前記グリース阻集器の油水分離槽2に注水され、油水分離槽2の貯留一次廃液が所定温度に昇温するまで一次廃液の汲上げと温廃水注水が繰返され、前準備が完了する。
【0017】
図1、図4に於て、流し台1から排水される油脂と固形食品残滓Fを多量に含む廃液は、矢印(1)に示す様に配管5を経由しグリース阻集器2に流入する。
【0018】
グリース阻集器2の内蔵油水分離槽13は、その内部を区画する隔壁14、15が油水分離槽13の液面に浮上し形成される油脂層の流動を妨げず、油水分離槽13の槽底から液面方向に向って、液面から突出せずに立設されている。
【0019】
前記隔壁を持つ油水分離槽13の壁面から突出せずに設けられた廃液流入口9の直下には、図6に示す、上面が開口しパンチ板で形成された筐体のストレーナ10が、その背板11の反対面が油水分離槽13の廃液流入口9側の槽壁にほぼ密着状態で設けられている。ストレーナ10の背板11は、廃液流入口9の正面に対面し、その高さは該流入口9の上縁部から、グリース阻集器蓋12の近傍までの範囲内で、前記蓋が閉じられるように設けられ、且つ背板11の幅は、油水分離槽13の幅より若干小さく設定されている。パンチ穴径はスキマーポンプ4を目詰りさせる大きさの固形食品残滓Fが確実に捕捉される穴径が採られている。
【0020】
更に、グリース阻集器2が稼動中に、ストレーナ10の貯留一次廃液埋没部が固形食品残滓Fで充満状態になった場合でも、背板11は、図5に示すように、ストレーナ10の液面突出部からスキマーポンプ4を目詰りさせる大きさの固形食品残滓Fが、油水分離槽13に溢落することを防止する機能を担う。
【0021】
ストレーナ10の貯留一次廃液埋没部が固形食品残滓Fで充満状態になった場合であっても、ストレーナ10の筐体がパンチ板で形成されているので、固形食品残滓Fが捕捉された後の一次廃液の流動は、ストレーナ10の貯留一次廃液埋没部から油水分離槽13に流出し阻害されない。
【0022】
図4に於て、廃液は矢印(1)の流れに示すようにストレーナ10に流入し、固形食品残滓Fが廃液より捕捉分離される。ストレーナ10は油水分離槽13の液面を突出して立設する隔壁により区画された区域内に設けられて居らず、而も、ストレーナ10の背板11側に隣接して槽底から隔壁が立設されていないので、ストレーナ10に流入した廃液は、固形食品残滓Fが分離された後、その含有される油脂の大半は、廃液の流勢により固形食品残滓Fから剥離され、一次廃液と共にストレーナ10を通過し流動が妨げられず浮上、集合、合体が促進され、油水分離槽13の液面全域に浮上油脂19を形成する。図中、符号が与えられていない矢印は、一次廃液、油脂の流動を示す。
【0023】
図7に示す従来方式のグリース阻集器の内部構造では、油水分離槽74は液面を突出して立設された隔壁73が設けられている影響で、隔壁73で区画されストレーナ72が設けられた区域内に浮上した多量の油脂は、ストレーナ72内の捕捉された固形食品残滓に付着し、隣接する油水分離槽74内の区画域に流動することが不可能である。又、ストレーナ72が設置された狭い区画内にスキマーポンプ83を設置することも困難である。
【0024】
隣接区域に流入する流動油脂は、流入した廃液の流勢に巻込まれた微細油脂粒子が通水口81を通過して隣接区域に流入し、分離浮上するもので、流入する廃液が含む油脂量からすると少量である。従って、随時、人手によりストレーナ72が設置された区画内から、浮上油脂を隣接区域に移動する作業が入用となる。
【0025】
従来型式のグリース阻集器の低い油脂流動効率を向上する目的で本発明されたのが本発明のグリース阻集器2である。
【0026】
図4に於て、グリース阻集器2の構造で、隔壁15がトラップ16の直前に立設された目的は、次の効果を得る為である。大半の含有油脂が比重差により浮上した後の一次廃液の一部は矢印(3)に示すように液面から油水分離槽13の槽底方向に流動し、前記槽底近傍で該槽底に向って開口しているトラップ流入口17からトラップ16に流入し、排出口18から排水される。この前記一次廃液流動方向は、該一次廃液に含まれる微細油脂粒子が液面に向って比重差により浮上する方向と反対になる為、一次廃液がトラップ流入口17に流動している間であっても液面に向って前記微細油脂粒子を比重差により浮上し続け、前記微細油脂粒子群がグリース阻集器2の外部に、法規に定められた流出許容量以下ではあるが、流出するのを大きく妨げることが出来る。
【0027】
廃液から固形食品残滓Fが除去された一次廃液は、その一部が分離浮上した浮上油脂19と共に混合液としてスキマーポンプ4により汲上げられ、油水分離油脂回収装置3に環流される。
【0028】
油水分離回収装置3は、全体図を図2で、その内部構造概要は図3で示す。油水分離回収装置3内部に一次廃液、又は混合液を受水する洗浄槽20、更に、ヒーター25と補助分離器28を内蔵する油水分離槽23、そして油水分離された油脂を汲上げるベルト式オイルスキマー27と、回収された油脂を貯留する油脂タンク29等の要素から構成されている。
【0029】
図1、3において、混合液は、配管7を経由し油水分離油脂回収装置3の洗浄槽20に収納されているストレーナ(図示せず)に流入し、微細固形食品残滓が捕捉された二次廃液は、矢印(4)で示す流れの如くダクト21を通過し、ダクト排出口22から矢印(5)、(6)に示す流れの如く油水分離槽23に流入する。流入直後、二次廃液の流れはガイド板24に衝突しその乱流状態が矢印(8)、(9)に示す整流状態に整えられる。油水分離槽23内は、ヒーター25により50〜60℃に加熱され、二次廃液に含まれる油脂は、補助分離器28と比重差により矢印(7)の流れの様に液面に浮上し、油脂層を形成しベルト式オイルスキマー27で汲上げられ、油脂タンク29に回収される。
【0030】
矢印(10)、(11)、(12)に示す二次廃液から大部分の油脂が分離された廃水の流れは、補助分離器28の周囲を旋回しながら該補助分離器内に流入し、その廃水は、該補助分離器28内を上昇降下することにより更に含有する油脂が分離除去されつつ通過し、油水分離油脂回収装置3の廃水流出口30から温廃水として排水される。
【0031】
排水された温廃水は、配管8を経由してグリース阻集器2に導水され、その内蔵油水分離槽13に注水される。注水温廃水は、油水分離槽13に貯留されている一次廃液を昇温し、その後、一次廃液の液面に浮上している低流動化した油脂の流動性を回復する温度に到達するまで、グリース阻集器2と油水分油脂回収装置を結ぶ配管を一次廃液、温廃水が循環する。循環中であっても油水分離と油脂回収は継続されている。
【0032】
流動性を回復した該油脂は、スキマーポンプ4により一部の一次廃液と共に汲上げられ配管7を経由して、油水分離油脂回収装置3に環流され、前述した処理が繰返され、油脂が高効率で回収される。
【0033】
スキマーポンプ4により一部の昇温した一次廃液と共に流動性を回復した油脂を汲上げる理由は、油脂の比熱は水より小さく、配管流動中に放熱による冷却で油脂流動性の低下を防止することである。回収された油脂は、肥料、飼料等を製造する二次資源して有効利用するに充分な純度を所有する。
【0034】
併設される油水分離油脂回収装置3は、既設の流し台1に隣接して、同一の高さ、奥行、及び油水分離効率と貯留廃液の蓄熱量が確保できる内容積を得る幅を考慮して組付けることが好ましく、厨房設備の高さが不揃いによる流れ作業の妨害を防ぐことが可能となると共に、油脂回収状態が視認できる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、廃液発生源の流し台1から終末処理装置である本発明によるグリース阻集器2との主流路に、グリース阻集器2と固形食品残滓が取除かれた一次廃液が循環する形式で油水分離油脂回収装置3を配置することにより、本発明の循環型油水分離油脂回収方法は次に記す利点を所有する。
【0036】
1)終末処理装置であるグリース阻集器2の機能を低下させる要因となる、流入した廃液に含まれる油脂が環境の影響を受け低流動化し、グリース阻集器2内の油水分離槽13の液面に浮上しグリース阻集器2の機能低下を招く現象を、循環流路上の油水分離油脂回収装置3から排水される温廃水により貯留一次廃水を昇温させ、浮上し低流動化した油脂の流動性が回復され、備付けのスキマーポンプ4により一部の昇温一次廃水と共に汲上げ、油水分離油脂回収装置3へ環流して油脂回収することにより、グリース阻集器2の機能低下の防止と機能維持が行える。
【0037】
2)油水分離油脂回収装置3から排水される温廃水は、グリース阻集器2に導水し、その保持する蓄熱がグリース阻集器2の機能維持する役割を果し、そして、公共下水道に全量排水せず、その一部は流動性が回復された油脂が流動性を維持しながら油水分離油脂回収装置3へ環流させる役目を担い、加熱費用を無駄にせず有効活用がなされる。
【0038】
3)グリース阻集器2油水分離油脂回収装置3間を粒径が大きく成長した油脂と一部の昇温した一次廃液が循環導水される、その効果で、油水分離油脂回収装置3の油水分離槽23に浮上する油脂量が増大し、油水分離と油脂回収が高効率で行える。
【0039】
4)グリース阻集器2内蔵油水分離槽13は、油水分離槽液面に分離浮上した油脂の流動を妨げない隔壁構造を持っている。この構造である為、1箇所に設置されるスキマーポンプ4で、油脂と一部の昇温した一次廃液から成る混合液を効率よく汲上げ油水分離油脂回収装置3に循環注水が出来る。
【0040】
5)油水分離槽13に設置されるストレーナ10は、廃液流入口9の上縁部より高く、グリース阻集器の蓋12の近傍部までの範囲内で、前記蓋12の閉鎖を妨げない背丈が与えられる背板11を所有している、この結果、固形食品残滓Fが、ストレーナ10から溢落して油水分離槽13への流入を防止できる。
【0041】
6)従来方式のグリース阻集器83で回収されていた油脂は、長期間放置されて居る間に変質・腐敗し、産業廃棄物として処理されていたが、本発明の循環型油脂分離油脂回収方法では、早期回収が行え、回収された油脂は純度が高く肥料、飼料等を製造する二次有益資源として使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態を示す循環油水分離油脂回収方法の概念図である。
【図2】図2は、油水分離油脂回収能力を持つ装置の全体図である。
【図3】図3は、図2で示す全体図のA−A断面図である。
【図4】図4は、本発明に用いられるグリース阻集器の正面図である。
【図5】図5は、グリース阻集器に設けられたストレーナに捕捉された固形食品残滓がグリース阻集器流入口より高く集積した状態図である。
【図6】図6は、ストレーナ外観図である。
【図7】図7は、従来方式のグリース阻集器の正面図である。
【符号の説明】
1 流し台 2 グリース阻集器 3 油水分離油脂回収装置
4 スキマーポンプ 5 油水分離槽 6 スキマーポンプ
7 配管 8 配管 9 廃液流入口
10 ストレーナ 11 背板 12 蓋
13 油水分離槽 14 隔壁 15 隔壁
16 トラップ 17 トラップ流入口 18 排水口
19 浮上油脂 20 洗浄槽 21 ダクト
22 ダクト排出口 23 油水分離槽 24 ガイド板
25 ヒーター 26 ヒーター制御部
27 ベルト式オイルスキマー
28 補助分離器 29 油脂タンク 30 廃水流出口
F 固形食品残滓
71 流入口 72 ストレーナ 73 隔壁
73a 隔壁 74 油水分離槽 75 隔壁
76 トラップ 77 トラップ流入口 78 排水口
79 臭気防止蓋 80 浮上油脂 81 通水口
82 蓋 83 スキマーポンプ 84 グリース阻集器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention treats waste liquid containing a large amount of fat and solid food residue drained from sinks used in food factories and restaurant kitchens with a grease interceptor of a terminal treatment apparatus, and a part of the treated waste liquid is skimmered. The pumped water is pumped into the oil / water separation oil / fat recovery device to perform oil / water separation and oil / fat recovery, and the oil and fat-removed warm waste water drained from the oil / water separation / fat recovery device is recirculated and poured into the grease interceptor. The fluidity of the oil and fat collected and reduced in the grease interceptor is restored, the solid food residue is removed again, and a part of the heated waste liquid is pumped up as a mixed liquid by a skimmer pump, and the oil-water separated oil and fat recovery The present invention relates to a circulating oil / water separation / fat recovery method in which the oil / water separation / recovery is performed with high efficiency from the reflux mixture.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, waste liquids containing a large amount of oil and solid food residue drained from sinks used in food factories and restaurant kitchens are treated with a grease interceptor, which is a terminal treatment device, and drained into public sewers. The majority. However, due to the increase in the amount of waste liquid treatment, the influence from the environment at the installation site and the change over time, the oil and water separation tank in the grease interceptor accumulates the oil that floats and floats up, and pumps up the installed skimmer pump. -In oil pumping means, low fluidized fats and oils are not easily pumped into a fat and oil recovery tank and the function of the grease interceptor is reduced.
[0003]
In each case, it is necessary to manually remove and collect the oil and fat whose fluidity has decreased, and the oil and fat must be changed over time to be treated as industrial waste. It becomes a factor that costs increase.
[0004]
In the grease interceptor, since the inflowing waste liquid flows up and down in the built-in oil / water separation tank, the oil / water of the oil and fat separated and floated on the relationship that the partition wall is set up so as to protrude from the liquid surface of the oil / water separation tank. There is a problem that the flow of the separation tank liquid surface is hindered by the partition walls.
[0005]
[Problems to solve the problem]
However, because the existing grease interceptor is installed outdoors or at a distance from the sink of the food factory, restaurant kitchen, etc., the waste liquid containing the inflowing oil and solid food residue is separated into the oil interceptor of the grease interceptor. The oil and fat of the waste liquid is cooled in the tank, and its fluidity is reduced. Ultimately, it stays in the oil / water separation tank. The oil and fat staying in the oil / water separation tank lowers the waste liquid treatment function of the grease interceptor, and there is a possibility that the waste liquid that is insufficiently treated or untreated overflows from the grease interceptor and pollutes the environment.
[0006]
In order to restore the fluidity of the oil and fat that has fallen due to a decrease in fluidity and to heat the waste liquid for the purpose of smooth operation of the installed skimmer pump, after the oil fluidity has been recovered and the oil has been recovered and removed The treated hot waste liquid does not recover the heat that is stored, and is drained to the public sewer outside the processing apparatus.
[0007]
In addition, the existing grease interceptor has a structure in which the waste liquid inlet protrudes from the wall surface of the oil / water separation tank in the grease interceptor onto the liquid surface of the oil / water separation tank, and the tip thereof is curved toward the liquid surface or in the liquid level. It is installed in a parallel straight cylinder. The strainer provided under the waste liquid inflow port is installed in an area partitioned by a partition wall standing for the purpose of extending the waste liquid flow path, protruding from the liquid level of the oil / water separation tank in the grease interceptor.
[0008]
Since the height of the strainer is set to be equal to or lower than the waste liquid inlet, solid food residue and fat and oil contained in the waste liquid that has flowed in are mixed at the liquid level in the strainer to become a viscous material and the liquid level in the oil / water separation tank Swelling up, worst-case strainer is clogged, waste liquid overflows from grease interceptor, solid food residue gets over the partition, overflows into the oil-water separation tank and is sucked into the skimmer pump and clogs it, or The waste liquid flowed back through the pipe and overflowed from the sink.
[0009]
[Means for solving the problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a circulating oil-water separation oil and fat recovery method according to the present invention includes a sink used in food factories and restaurant kitchens, and a waste liquid containing a large amount of oil and fat to be drained and solid food residue. A grease interceptor that includes a skimmer pump, which is a processing device, and has a partition wall-structured oil / water separation tank that does not hinder the flow of floating oil and fat, and the oil / water separation oil / fat recovery function that the present inventor presents in JP-A-2000-84542 It consists of devices.
[0010]
The primary waste liquid stored after removal of solid food residue is pumped up from the inflow waste liquid with a skimmer pump from the grease interceptor, poured into the oil / water separation oil / fat recovery device, and the warm waste water discharged after the oil / fat recovery processing by the device Then, water is again poured into the oil interceptor in the grease interceptor, and the heat storage of the warm waste water raises the temperature of the primary waste liquid stored in the oil / water separator and recovers the fluidity of the oil and fat that has floated and reduced its fluidity. The recovered oil and fat and a part of the heated primary waste liquid are pumped up as a mixed solution by the skimmer pump, recirculated to the oil / water separation oil / fat recovery device, and separated into oil / water and recovered by the oil / water separation oil / fat recovery device. Waste water from which oils and fats have been sufficiently removed is drained outside the interceptor.
[0011]
Further, the strainer housed in the oil interceptor with a built-in grease interceptor has a height of the back plate of the strainer facing the front of the waste liquid inlet installed without protruding from the wall surface of the built-in oil / water separator. A shape that is set in a range higher than the upper edge and close to the lid of the grease interceptor, and has a function to prevent the solid food residue captured from the waste liquid from overflowing from the strainer to the oil / water separation tank in the grease interceptor. It was.
[0012]
The present invention comprising the oil / water separation oil collecting device and the grease interceptor causes solid food residue to overflow from the waste liquid flowing into the grease interceptor into the oil / water separation tank with a built-in grease interceptor, and the skimmer pump sucks and closes it. An object of the present invention is to provide means for effectively collecting the heat stored in the warm waste water drained from the oil / water separation oil / fat recovery device for oil / water separation and oil / fat recovery.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 1 is a conceptual diagram showing a circulating oil / water separation / fat recovery method of the present invention. FIG. 2 is an external view of an apparatus having an oil / water separation / fat recovery capability. 3 is a cross-sectional view taken along line AA of the external view shown in FIG. FIG. 4 is a front view of the grease interceptor used in the circulating oil / water separation oil collection method of the present invention. FIG. 5 is a view showing a state in which the solid food residue captured by the strainer built-in strainer is accumulated at the grease interceptor inlet. FIG. 6 is an external view of a strainer. FIG. 7 is a front view of a conventional grease interceptor.
[0015]
As a pre-preparation for oil recovery by the circulating oil-water separation oil recovery method of the present invention, the secondary waste liquid stored in the oil-
[0016]
After the temperature of the stored secondary waste liquid in the oil /
[0017]
1 and 4, the waste liquid containing a large amount of oil and solid food residue F drained from the
[0018]
The built-in oil /
[0019]
Immediately below the
[0020]
Furthermore, even when the
[0021]
Even when the stored primary waste liquid buried portion of the
[0022]
In FIG. 4, the waste liquid flows into the
[0023]
In the internal structure of the conventional grease interceptor shown in FIG. 7, the oil / water separation tank 74 is partitioned by the
[0024]
The fluid oil and fat flowing into the adjacent area is such that fine oil and fat particles entrained in the flow of the inflowing waste liquid pass through the
[0025]
The
[0026]
In FIG. 4, the purpose of the structure of the
[0027]
The primary waste liquid from which the solid food residue F has been removed from the waste liquid is pumped up by the
[0028]
The oil / water separation and
[0029]
1 and 3, the mixed solution flows into a strainer (not shown) accommodated in the
[0030]
The waste water flow from which most of the oil and fat is separated from the secondary waste liquid indicated by arrows (10), (11), and (12) flows into the auxiliary separator while swirling around the
[0031]
The drained warm wastewater is guided to the
[0032]
The oil and fat whose fluidity has been recovered is pumped together with a part of the primary waste liquid by the
[0033]
The reason for pumping up oil and fat whose fluidity has been recovered together with a part of the primary waste liquid whose temperature has been raised by the
[0034]
The oil / water separation oil /
[0035]
【The invention's effect】
As described above, the primary waste liquid from which the
[0036]
1) The oil and fat contained in the waste liquid that has flowed in, which causes the function of the
[0037]
2) Warm wastewater drained from the oil / water separator /
[0038]
3)
[0039]
4)
[0040]
5) The
[0041]
6) The oil / fat collected by the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram of a method for recovering circulating oil / water separation oil according to an embodiment of the present invention.
[Fig. 2] Fig. 2 is an overall view of an apparatus having an oil / water separation oil collecting capability.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line AA of the overall view shown in FIG. 2;
FIG. 4 is a front view of a grease interceptor used in the present invention.
FIG. 5 is a state diagram in which solid food residue captured by a strainer provided in the grease interceptor is accumulated higher than the grease interceptor inlet.
FIG. 6 is an external view of a strainer.
FIG. 7 is a front view of a conventional grease interceptor.
[Explanation of symbols]
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