JP3920536B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアクチュエータに係り、詳しくは、負荷側から入力される外力による出力軸の空転を防止する機構を備えたアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の車両用ブレーキ装置では、電動モータを駆動源としたアクチュエータで作動するように構成したものが提案されている。しかも、このようなブレーキ装置の中には、一般に公知なワイヤ駆動方式による駐車ブレーキ駆動機構を採用せず、電動の駐車ブレーキ駆動機構を備えたものがある。これは、公知のワイヤ駆動方式では、構成部品が多く、車体に対する組付けが煩雑なためである。
【0003】
このような電動の駐車ブレーキ駆動機構を備えたブレーキ装置の一例として、特公平6−100239号公報に開示されたものがある。このようなブレーキ装置は、駐車ブレーキをかける時、アクチュエータにてブレーキを作動させた状態で該アクチュエータの出力軸の空転を防止(出力軸をロック)し、この状態を保持するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した駐車ブレーキ駆動機構は、駐車ブレーキアクチュエータモータ(41)、2つの摩擦板(15,19)、2つのギヤ(37,39)、バネ(33)、シャフト(35)、及び、2つのカム部材(43,49)を含む数多くの部品により構成されている。従って、構成部材が多いという問題がある。
【0005】
しかも、出力軸をロックする際、2つの摩擦板の摩擦力で保持しているので、ブレーキ側からの反力が強い場合に摩擦力を超えてロック状態が解除されてしまい、ロックの信頼性に欠けるものであった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、負荷側から入力される外力による出力軸の空転を防止する機構を備えたアクチュエータであって、少ない部材で構成することができ、しかも信頼性の高いアクチュエータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、駆動モータの回転運動を出力軸に駆動伝達して、該出力軸を作動させて負荷を駆動するとともに、負荷側から入力される外力による出力軸の空転を防止する空転防止機構を備えたアクチュエータにおいて、前記空転防止機構は、外周部に凸部を有し、前記駆動モータの回転とともに回転する回転体と、前記回転体の凸部と係合又は非係合となり、係合時には少なくとも一方向に回転不能となる回転不能域に配置される回転規制手段と、前記回転規制手段を作動させて、該回転規制手段と前記回転体とを係合状態又は非係合状態に電動で切り替える電動切替手段とからなり、前記回転規制手段は、前記電動切替手段により回動されるものであり、所定の回動位置で前記回転体の凸部と係合又は非係合となるよう構成されるとともに、前記回転不能域に配置されるとハウジングに設けた規制壁に当接する当接部を有し、その当接部と前記規制壁により回転規制手段のそれ以上の回動が防止されるよう構成されることをその要旨とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のアクチュエータにおいて、前記回転規制手段は、その周方向の一部に前記回転体に係合する係合部を備えることをその要旨とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアクチュエータにおいて、前記回転体及び前記回転規制手段を、軸方向に移動不能に構成したことをその要旨とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、駆動モータの回転運動を出力軸に駆動伝達して、該出力軸を作動させて負荷を駆動するとともに、負荷側から入力される外力による出力軸の空転を防止する空転防止機構を備えたアクチュエータにおいて、前記空転防止機構は、外周部に凸部を有し、前記駆動モータの回転とともに回転する回転体と、前記回転体の凸部と係合又は非係合となり、係合時には少なくとも一方向に回転不能となる回転不能域に配置される回転規制手段と、前記回転規制手段を作動させて、該回転規制手段と前記回転体とを係合状態又は非係合状態に電動で切り替える電動切替手段とからなり、前記回転規制手段は、前記電動切替手段により軸方向に移動されるものであり、軸方向の所定位置で前記回転体の凸部と係合又は非係合となるよう構成されるとともに、前記回転規制手段は、前記駆動モータの出力を減速して前記出力軸に伝達する第1ギヤの軸方向一端に備えられる不完全歯部であり、前記電動切替手段により前記第1ギヤの不完全歯部を前記第1ギヤと噛合する第2ギヤに食い込ませるように係合させることにより、前記回転体を回転不能にするようにしたことをその要旨とする。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のアクチュエータにおいて、前記第1,第2ギヤは、はすば歯車で構成され、前記回転体を回転不能としたい向きに回転力が作用した時、前記第1ギヤに対してその不完全歯部が前記第2ギヤに食い込む方向の力が作用するように、前記各ギヤの歯のねじれの向きを設定したことをその要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、前記回転体は、前記駆動モータの出力を減速して前記出力軸に伝達するギヤであることをその要旨とする。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、前記回転規制手段には、前記回転体との係合状態を非係合状態に手動で切り替えるための手動切替手段を設けたことをその要旨とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、前記回転規制手段が前記回転体と非係合となる非係合位置に配置された時、該回転規制手段をその位置に保持する保持手段を備えた。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のアクチュエータにおいて、前記保持手段は、前記回転規制手段に設けられた第1係合部と、前記回転規制手段の回転方向に移動不能に配置され、前記回転規制手段が非係合位置に配置された時に前記第1係合部と係合する第2係合部とを備えた。
【0019】
従って、請求項1,4に記載の発明によれば、空転防止機構では、電動切替手段により回転規制手段が回転体外周部の凸部と係合すると、回転規制手段は少なくとも一方向に回転不能となる回転不能域に配置されるので、回転体は少なくとも同方向への回転が不能となる。従って、出力軸の負荷側からの外力による空転が防止される。このような空転防止機構は、回転体と回転規制手段と電動切替手段と少ない部材で構成される。しかも、回転規制手段は回転体の凸部と係合するので、その相互の係合が確実となり、負荷側から入力される外力による出力軸の空転が確実に防止され、信頼性が高くなる。
【0020】
求項に記載の発明によれば、回転規制手段は、電動切替手段により回動され、所定の回動位置で回転体の凸部と係合又は非係合となる。また、回転規制手段は、回転不能域に配置されるとハウジングに設けた規制壁に当接する当接部を有し、その当接部と規制壁により回転規制手段のそれ以上の回動が防止される。従って、確実に回転規制手段が回転不能になる。
【0021】
請求項に記載の発明によれば、回転規制手段は、その周方向の一部に回転体に係合する係合部が備えられる
【0022】
請求項に記載の発明によれば、回転体及び回転規制手段は軸方向に移動不能に構成されるので、相互が軸方向にずれることなく、確実に相互が係合状態を維持できる。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、回転規制手段は、電動切替手段により軸方向に移動され、軸方向の所定位置で回転体の凸部と係合又は非係合となる。また、回転規制手段は、駆動モータの出力を減速して出力軸に伝達する第1ギヤの軸方向一端に備えられる不完全歯部である。そして、電動切替手段により第1ギヤの不完全歯部を第1ギヤと噛合する第2ギヤに食い込ませるように係合させることにより、回転体が回転不能になる。
【0024】
請求項に記載の発明によれば、第1,第2ギヤは、はすば歯車で構成され、回転体を回転不能としたい向きに回転力が作用した時、第1ギヤに対してその不完全歯部が第2ギヤに食い込む方向の力が作用するように、各ギヤの歯のねじれの向きが設定される。そのため、このような回転力が回転体に作用すると、第1ギヤの不完全歯部が第2ギヤに深く食い込むので、回転体は確実に回転不能になる。
請求項6に記載の発明によれば、回転体は、駆動モータの出力を減速して出力軸に伝達するギヤであるため、部品数が少なくてすむ。
【0025】
請求項に記載の発明によれば、回転規制手段には、回転体との係合状態を非係合状態に手動で切り替えるための手動切替手段が設けられる。そのため、電動切替手段が作動不能の場合であっても、回転規制手段を切り替えることが可能となる。
【0026】
請求項に記載の発明によれば、保持手段により、回転規制手段は回転体と非係合となる非係合位置に配置された時、その位置に保持されるので、該回転規制手段が非係合位置から振動等によって不意に回動することが抑制され、回転体と係合することが防止される。
【0027】
請求項に記載の発明は、回転規制手段に設けられた第1係合部と、回転規制手段の回転方向に移動不能に配置された第1係合部とが係合することで、回転規制手段が非係合位置に保持される。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0029】
図1は、車両用ドラムブレーキ装置1を示す。このドラムブレーキ装置1は、電動モータを駆動源としたアクチュエータで作動する。因みに、同図に示すドラムブレーキ装置1は、デュオ・サーボ式のブレーキ装置である。
【0030】
有底円筒状のドラム2は車軸(図示略)に固定され、車軸を回転可能に支持するブラケット(図示略)にはドラム2の開口部側に配置される円盤状のバックプレート3が固定される。ドラム2内の空間にはブレーキシュー4,5が設けられる。ブレーキシュー4,5はそれぞれ円弧状をなしており、ドラム2の内周面2aと接離可能にバックプレート3に支持される。
【0031】
前記ブレーキシュー4,5は、その一端がアジャスタ6を介して互いに連結されるとともに、他端がそれぞれリターンスプリング7,8を介して前記バックプレート3の外周縁に固定された固定ピン9に連結される。そして、リターンスプリング7,8の付勢力により、ブレーキシュー4,5の他端がともに固定ピン9に当接し、該ブレーキシュー4,5はこの位置で保持される。この時、ブレーキシュー4,5は、前記ドラム2の内周面2aに対して僅かに離間した状態で保持される。
【0032】
一方のブレーキシュー4の固定ピン9側には、作動レバー10の一端が連結ピン11により連結される。この作動レバー10の固定ピン9寄りの部位には連結バー12の端部12aが連結される。連結バー12の他方の端部12bは、他方のブレーキシュー5の固定ピン9寄りの部位に連結される。
【0033】
前記作動レバー10の他端は、アクチュエータ20にて作動される作動軸21と連結される。アクチュエータ20は、バックプレート3に複数箇所(図1では3箇所のみ図示)においてボルト13により固定される。尚、図1に示す作動軸21の位置は最も突出した位置(ホームポジション位置)であって、ブレーキ操作がなされていない状態の時に配置される位置である。
【0034】
そして、ブレーキ操作がなされるとアクチュエータ20が作動し、作動軸21がホームポジション位置から没入移動(図1において右方向に移動)する。すると、連結ピン11を支点として作動レバー10が図1において時計回り方向に回動するとともに、連結バー12の端部12aを支点として作動レバー10が同方向に回動する。そのため、各ブレーキシュー4,5の固定ピン9側がリターンスプリング7,8の付勢力に抗して拡張される。
【0035】
やがて、ブレーキシュー4,5が前記ドラム2の内周面2aに接触すると、ブレーキシュー4,5とドラム2との間に摩擦力が発生する。この時、その摩擦力によりドラム2の回転方向と同方向にブレーキシュー4,5が連れ回りし、例えばドラム2が反時計回り方向に回転していればブレーキシュー4の端部が固定ピン9に当接する。即ち、ブレーキシュー4の端部が固定端となり、両ブレーキシュー4,5がともにリーディングシューとして働く。こうして、ブレーキ装置1は大きな制動力を得ている。
【0036】
このように作動するアクチュエータ20は、図2に示すように、駆動モータ22と該モータ22の回転運動を前記作動軸21の往復直線運動に変換するブレーキ駆動部23とからなる。
【0037】
詳述すると、ブレーキ駆動部23のハウジング24には駆動モータ22が一体に組み付けられ、該ハウジング24及び駆動モータ22は前記バックプレート3に固定される。駆動モータ22の回転軸22aにはピニオン25が固定される。ピニオン25は、外周面に凸部である複数の歯を有している。ピニオン25は第1減速ギヤ26と噛合され、第1減速ギヤ26は第2減速ギヤ27と噛合される。第2減速ギヤ27は、軸方向にネジ孔(図示略)が形成された出力軸部27aを有する。これらピニオン25、第1,第2減速ギヤ26,27は軸方向に移動不能になっている。
【0038】
一方、前記作動軸21は、ハウジング24に回転不能、かつ軸方向に移動可能に支持される。作動軸21は、その一端に前記作動レバー10に連結される連結部21aを有し、他端にウォーム部21bを有している。ウォーム部21bは前記出力軸部27aと螺合される。尚、作動軸21とハウジング24の開口部との間には、該作動軸21とその開口部との間隙からの異物の浸入を防止するブーツ28が取着される。
【0039】
又、図2及び図3に示すように、前記ハウジング24内には、ピニオン25を回転可能な状態から回転不能な状態に切り替えて、負荷側(出力軸部27a側)から入力される外力による出力軸部27aの空転を防止する空転防止機構30が備えられる。
【0040】
詳述すると、空転防止機構30は、切替用モータ31と規制ギヤ32とからなる。切替用モータ31は前記ハウジング24に組み付けられ、該モータ31の回転軸にはピニオン31aが備えられる。規制ギヤ32は、前記第1減速ギヤ26を支持するシャフト26aにより回転可能かつ軸方向に移動不能に支持される。尚、規制ギヤ32は、第1減速ギヤ26と一体に回転しない。
【0041】
規制ギヤ32は、切替用モータ31のピニオン31aと噛合するための第1噛合部32aと、前記駆動モータ22のピニオン25と噛合するための第2噛合部32bとを有している。第2噛合部32bは、第1噛合部32aから外側に円弧状に突出し、回転方向一方に端面32eを有している。規制ギヤ32は切替用モータ31の作動により回動され、前記ハウジング24内に形成された規制壁24aにより所定角度で回動が規制される。そして、規制ギヤ32は,前記駆動モータ22のピニオン25と噛合する噛合位置(図5参照)と、該ピニオン25と噛合しない非噛合位置(図4参照)に切り替え配置される。
【0042】
仮に、規制ギヤ32が図5に示す噛合位置に配置されたとする。このとき、同図5においてピニオン25に反時計回り方向(矢印B方向)に回転力が作用した場合、第2噛合部32bの周方向の端面32eが規制壁24aに当接し、規制ギヤ32がその回転力によってそれ以上、時計回り方向に回転することが防止されている。つまり、この状態では、ピニオン25の矢印B方向の回転が禁止される。
【0043】
又、本実施形態では、図4に示す非噛合位置に配置された規制ギヤ32が自重によりその位置に維持されるように、該規制ギヤ32の配置が決められている。更に、規制ギヤ32の反減速ギヤ26側には、六角レンチ等の工具(図示略)が嵌合する六角形状の工具連結穴32cが形成される。これに対応し、図2に示すように、前記ハウジング24には外部からその規制ギヤ32(工具連結穴32c)まで通じる挿通孔24bが形成されている。尚、挿通孔24bはネジ穴であって、ボルト33が螺入される。このボルト33はその先端が規制ギヤ32に略当接して、規制ギヤ32のスラスト方向の荷重を受けるようになっている。
【0044】
次に、図6は、ブレーキ装置1を駆動するための電気的構成を示す。ブレーキ装置1は、車両に搭載されるブレーキコントローラ40によって制御される。コントローラ40は、車両のバッテリ41から電源供給を受ける。
【0045】
コントローラ40には、運転者のブレーキペダルの踏込量を検出する踏込量検出装置42が接続され、該装置42から踏込量に応じた踏込量検出信号が入力される。又、コントローラ40には、車両に搭載される駐車ブレーキ操作スイッチ43が接続され、該スイッチ43から駐車ブレーキ操作信号が入力される。コントローラ40は、駐車ブレーキ操作信号が入力されると、「通常ブレーキモード」から「駐車ブレーキモード」に切り替え、それらのモードに応じて駆動モータ22及び切替用モータ31を制御する。
【0046】
[通常ブレーキモード]
このモードでは、コントローラ40は、切替用モータ31を制御して規制ギヤ32を図4に示す非噛合位置に配置させ、駆動モータ22をフリーな状態にする。尚、この場合、規制ギヤ32はその自重により非噛合位置に維持されるので、コントローラ40は切替用モータ31への電源供給を停止している。
【0047】
そして、コントローラ40は、踏込量が増加すると駆動モータ22を矢印A方向に回転させ、ピニオン25、ギヤ26,27を介して出力軸部27aを回転させて、作動軸21を没入させる。すると、各ブレーキシュー4,5がスプリング7,8の付勢力に抗して拡張され、各ブレーキシュー4,5がドラム2の内周面2aに対して圧接する。つまり、ブレーキ装置1の制動力が増加する。
【0048】
一方、踏込量が減少すると、コントローラ40は駆動モータ22を矢印B方向に回転させ、出力軸部27aを回転させて、作動軸21を突出させる。すると、各ブレーキシュー4,5がスプリング7,8の付勢力によって戻され、各ブレーキシュー4,5がドラム2の内周面2aに対して離間する方向に移動する。つまり、ブレーキ装置1の制動力が減少する。
【0049】
つまり、コントローラ40は、ブレーキペダルの踏込量に応じた踏込量検出信号に基づいて駆動モータ22を制御して、ブレーキドラム2に対してブレーキシュー4,5を接離させるとともに、ブレーキドラム2に対するブレーキシュー4,5の圧接力を変化させて、ブレーキ装置1の制動力を制御している。
【0050】
[駐車ブレーキモード]
このモードでは、コントローラ40は、先ずブレーキドラム2に対するブレーキシュー4,5の圧接力(制動力)が所定値以上、即ち車両の駐車に必要な制動力を得るまでモータ22を矢印A方向に回転させる。
【0051】
次に、コントローラ40は、切替用モータ31を制御して規制ギヤ32を図4において時計回り方向に回動させ、図5に示す該規制ギヤ32をピニオン25と噛合する噛合位置に配置させる。このとき、第2噛合部32bの端面32eが規制壁24aに当接した状態になる。そのため、モータ22(ピニオン25)は矢印B方向の回転が禁止された状態(ロック状態)になる。そして、コントローラ40は、切替用モータ31への電源供給を停止する。
【0052】
この時、ブレーキシュー4,5がブレーキドラム2から離間しようとする反力が作動レバー10を介して作動軸21の突出方向(図1において左方向)に常に作用する。この反力は、出力軸部27a、各ギヤ27,26を介してモータ22(ピニオン25)を矢印B方向に回転させようとする力となる。ところが、上記したような空転防止機構30によりモータ22(ピニオン25)は矢印B方向の回転が禁止(ロック)されているので、出力軸部27aが空転することはない。従って、作動軸21が突出方向(図1において左方向)に移動することはなく、ブレーキ装置1は駐車に必要な制動力を発生したまま維持される。
【0053】
尚、この場合、モータ22(ピニオン25)には常に矢印B方向の回転力が作用する。そのため、規制ギヤ32には、第2噛合部32bの端面32eが規制壁24aを押圧する方向に常に回転力が作用することになる。従って、切替用モータ31への電源供給を停止しても、規制ギヤ32は噛合位置に維持され、ピニオン25との噛合が外れることはない。
【0054】
一方、前記駐車ブレーキ操作信号に基づいて駐車ブレーキの解除指令が発生すると、コントローラ40は、先ず、駆動モータ22をブレーキシュー4,5の圧接力を増す方向、即ち矢印A方向に回転させる。
【0055】
そして、コントローラ40は、切替用モータ31を制御して規制ギヤ32をピニオン25との噛合が外れる非噛合位置に配置させ(図4)、切替用モータ31への電源供給を停止する。このとき、コントローラ40は、ブレーキペダルの踏み込みがなければ、駆動モータ22を矢印B方向に回転させ、ブレーキシュー4,5をブレーキドラム2から離間させる。このようにして、ブレーキ装置1は上記したような通常ブレーキ作動が可能な状態に復帰する。
【0056】
尚、駐車ブレーキをかけた状態で、駆動モータ22及び切替用モータ31が故障した場合や、バッテリ41あがり等で両モータ22,31が作動しない場合において、本実施形態では手動により解除することが可能である。即ち、図2に示すボルト33を抜き取って、六角レンチ等の工具(図示略)をそのボルト33を抜き取った挿通孔24bに挿入し、工具を規制ギヤ32の工具連結穴32cに嵌合させる。そして、工具によって規制ギヤ32を噛合位置から非噛合位置まで回動させる。すると、駆動モータ22(ピニオン25)はフリーとなるので、ブレーキシュー4,5がブレーキドラム2から離間しようとする反力により該モータ22が回転されて、駐車ブレーキが解除される。
【0057】
上記したように、本実施の形態では以下に示す作用効果を得ることができる。(1)空転防止機構30は、ピニオン25と噛合する第2噛合部32bを有する規制ギヤ32と、該規制ギヤ32を回動させて、第2噛合部32bとピニオン25とを噛合させて、該規制ギヤ32の一方向の回動を規制する噛合位置又は相互が噛合しない非噛合位置に配置する切替用モータ31とからなる。従って、空転防止機構30、ひいてはアクチュエータ20を少ない部品数で構成することができる。
【0058】
(2)空転防止機構30は、出力軸部27aの空転を防止するためにピニオン25の回転規制を規制ギヤ32の第2噛合部32bとの噛合いで行うので、相互の係合を確実とすることができ、負荷側から入力される外力による出力軸部27aの空転を確実に防止でき、信頼性を向上できる。又、ピニオン25の回転を直接規制するので、出力軸部27aの空転を防止するための特別な部品が必要なく、アクチュエータ20の部品数を少なくできる。しかも、ピニオン25は減速装置の入力段であるので、小さいトルクで出力軸部27aの空転を防止することができる。従って、空転防止機構30の小型化を図ることができる。更に、空転防止機構30はピニオン25側に配置されるので、従来と比べて、アクチュエータ20を軸方向にコンパクトに構成することができる。
【0059】
(3)切替用モータ31への電源供給が停止されても、図4に示す非噛合位置に配置された規制ギヤ32が自重によりその位置に維持されるように、該規制ギヤ32の配置を決定した。従って、規制ギヤ32を非噛合位置に維持する特別な機構が必要ないので、アクチュエータ20の構成を複雑にしない。
【0060】
(4)規制ギヤ32は、第2噛合部32bの端面32eが規制壁24aを当接することでそれ以上の回動が防止されるので、確実に規制ギヤ32を回転不能とすることができる。従って、アクチュエータ20の信頼性を高くできる。
【0061】
(5)駐車ブレーキかけた後、規制ギヤ32には、第2噛合部32bの端面32eが規制壁24aを当接する方向に常に回転力が作用するように構成した。そのため、切替用モータ31への電源供給を遮断しても、規制ギヤ32とピニオン25との噛合が外れることがない。従って、駐車時において、切替用モータ31(アクチュエータ20)が電力を消費しないので、バッテリ41の寿命を短くしない。
【0062】
(6)ピニオン25、第1,第2減速ギヤ26,27は軸方向に移動不能に構成されるので、相互が軸方向にずれることなく、確実に相互が係合状態を維持できる。従って、アクチュエータ20の信頼性を高くできる。
【0063】
(7)規制ギヤ32に工具連結穴32cを設け、手動で噛合位置から非噛合位置まで回動可能とした。従って、駐車ブレーキをかけた状態で、駆動モータ22及び切替用モータ31が故障した場合や、バッテリ41あがり等で両モータ22,31が作動しない場合に、手動により駐車ブレーキを解除することができる。
【0064】
(第2の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図7〜図12に従って説明する。尚、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と比べてアクチュエータの一部の構成が異なるだけである。従って、以下には、アクチュエータを中心に説明し、前記第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0065】
図7は、本実施の形態のアクチュエータ50を示す。アクチュエータ50は、駆動モータ22とブレーキ駆動部51とからなる。ブレーキ駆動部51のハウジング52には駆動モータ22が一体に組み付けられ、該ハウジング52及び駆動モータ22は前記バックプレート3に固定される。駆動モータ22の回転軸22aに固定されたピニオン53は外周面に凸部である複数の歯を有し第1減速ギヤ54と噛合され、第1減速ギヤ54は第2減速ギヤ55と噛合される。第2減速ギヤ55は軸方向にネジ孔(図示略)が形成された出力軸部55aを有し、該出力軸部55aは作動軸21のウォーム部21bと螺合する。
【0066】
図9、図11及び図12に示すように、本実施の形態では、ピニオン53及び第1,第2減速ギヤ54,55は、はすば歯車(ヘリカルギヤ)で構成されている。そして、本実施の形態では、第1減速ギヤ54に矢印D方向に回転力が生じたときに該ギヤ54に矢印E方向のスラスト力が作用するように、該矢印E方向に向かってピニオン53及び第2減速ギヤ55が時計回り方向にねじれた歯のギヤで構成され、第1減速ギヤ54が反時計回り方向にねじれた歯のギヤで構成される。
【0067】
図8〜図12に示す本実施の形態の空転防止機構60は、前記第1減速ギヤ54を回転可能な状態から回転不能な状態に切り替えて、負荷側(出力軸部55a側)から入力される外力による出力軸部55aの空転を防止する。
【0068】
詳述すると、前記第1減速ギヤ54は、完全歯部54aと不完全歯部54bとを有する。この完全歯部54aは完全に歯形が形成された部分であり、不完全歯部54bは歯形が完全に形成されておらず、谷部が次第に浅くなる部分である。この不完全歯部54bは、前記矢印E方向に対して後端側に形成されている。
【0069】
又、前記第1減速ギヤ54はシャフト61にて回転可能に支持され、シャフト61は前記ハウジング52の外側から螺入されて固定されたボルト62にて支持される。ボルト62の先端には四角柱状の凸部62aが形成され、シャフト61にはその凸部62aが嵌挿する嵌挿穴61aが形成されている。そして、シャフト61は、その嵌挿穴61aにボルト62の凸部62aが嵌挿されることにより、回転不能かつ軸方向に移動可能に支持される。
【0070】
前記シャフト61の外周面にはネジ部61bが形成され、該ネジ部61bは、その軸方向にネジ孔63aを有するウォームホイール63と連結される。ウォームホイール63は、切替用モータ64の回転軸に固定されたウォーム64aと噛合される。ウォームホイール63は、前記ハウジング52と該ハウジングに取着されるストッパ65にて軸方向に移動不能に支持される。又、ウォームホイール63の両端面には、ハウジング52とストッパ65にそれぞれ接触する環状凸部63bが形成されている。各環状凸部63bは、ハウジング52とストッパ65との接触面積を小さくし、ウォームホイール63回転時の摺接抵抗を低減している。
【0071】
そして、切替用モータ64が作動されると、ウォーム64a及びウォームホイール63を介してシャフト61(第1減速ギヤ54)が軸方向に移動する。第1減速ギヤ54は、切替用モータ64の作動により、ピニオン53と第2減速ギヤ55とを完全歯部54aのみで駆動連結する第1連結位置(図11参照)と、ピニオン53と第2減速ギヤ55とを完全歯部54aと不完全歯部54bとの両方で駆動連結する第2連結位置(図12参照)に切り替え配置される。
【0072】
仮に、第1減速ギヤ54が図12に示す第2連結位置に配置されたとする。このとき、同図11において第1減速ギヤ54に矢印D方向に回転力が作用した場合、上記したようにピニオン53及び第1,第2減速ギヤ54,55の歯の形状により、第1減速ギヤ54に矢印E方向のスラスト力が作用し、第1減速ギヤ54の不完全歯部54bが第2減速ギヤ55及びピニオン53に深く食い込むことになる。このようになると、第1減速ギヤ54が回転不能な状態(ロック状態)になる。つまり、この場合、出力軸部55aに回転力が作用して第1減速ギヤ54が矢印D方向に回転しようとしても、その回転が禁止(ロック)されることになる。
【0073】
又、本実施の形態では、図11及び図12に示すように、前記ボルト62のネジの向きとシャフト61のネジ部61bの向きとが逆に形成されている。より詳しくは、前記矢印E方向に向かって、ボルト62のネジ山が時計回り方向に進み、シャフト61のネジ部61bのねじ山が反時計回り方向に進む。従って、ボルト62を抜き取る方向に回転させれば、シャフト61はウォームホイール63のネジ孔63aにより前記矢印E方向と逆方向の矢印F方向に移動する。つまり、ボルト62を抜き取る方向(矢印C方向)に回転させれば、シャフト61(第1減速ギヤ54)を矢印F方向に移動させることが可能である。
【0074】
このように構成されたブレーキ装置1はコントローラ40(図6参照)により制御され、駐車ブレーキ操作信号が入力されると、「通常ブレーキモード」から「駐車ブレーキモード」に切り替え、それらのモードに応じて駆動モータ22及び切替用モータ64を制御する。
【0075】
[通常ブレーキモード]
このモードでは、コントローラ40は、切替用モータ64を制御して第1減速ギヤ54を図11に示す第1連結位置に配置、即ちピニオン53と第2減速ギヤ55とを完全歯部54aのみで駆動連結させて駆動モータ22を作動させる。そして、コントローラ40は、前記第1の実施の形態と同様に、踏込量に応じて駆動モータ22を制御し、ブレーキ装置1の制動力を制御している。
【0076】
[駐車ブレーキモード]
このモードでは、コントローラ40は、先ずブレーキドラム2に対するブレーキシュー4,5の圧接力(制動力)が所定値以上、即ち車両の駐車に必要な制動力を得るまでモータ22を矢印A方向に回転させる(このとき、第1減速ギヤ54は矢印C方向に回転する)。
【0077】
次に、コントローラ40は、切替用モータ64を制御して第1減速ギヤ54を図12に示す第2連結位置に配置させる。このとき、第1減速ギヤ54の不完全歯部54bが第2減速ギヤ55及びピニオン53に食い込むことになる。このようになると、第1減速ギヤ54が回転し難くなる。
【0078】
この時、ブレーキシュー4,5がブレーキドラム2から離間しようとする反力が作動レバー10を介して作動軸21の突出方向(図1において左方向)に常に作用する。この反力は、出力軸部55a(第2減速ギヤ55)を介して第1減速ギヤ54を矢印D方向に回転させようとする力となる。
【0079】
すると、上記したようにピニオン53及び第1,第2減速ギヤ54,55の歯の形状により、第1減速ギヤ54に矢印E方向のスラスト力が作用し、第1減速ギヤ54の不完全歯部54bが第2減速ギヤ55及びピニオン53に深く食い込むことになる。このようになると、第1減速ギヤ54が回転不能な状態になり、出力軸部55aに回転力が作用して第1減速ギヤ54が矢印D方向に回転しようとしても、その回転が禁止される。つまり、出力軸部55aの空転が防止される。従って、作動軸21が突出方向(図1において左方向)に移動することはなく、ブレーキ装置1は駐車に必要な制動力を発生したまま維持される。
【0080】
尚、この場合、第1減速ギヤ54には、出力軸部55aを介して常に矢印D方向の回転力が作用する。そのため、第1減速ギヤ54には常に矢印E方向のスラスト力が作用、即ち第1減速ギヤ54の不完全歯部54bが第2減速ギヤ55及びピニオン53に深く食い込む方向に力が作用することになる。従って、切替用モータ64への電源供給を停止しても、第1減速ギヤ54は第2連結位置に維持される。
【0081】
一方、前記駐車ブレーキ操作信号に基づいて駐車ブレーキの解除指令が発生すると、コントローラ40は、先ず、駆動モータ22をブレーキシュー4,5の圧接力を増す方向、即ち矢印A方向に回転させる。すると、ピニオン53及び第1,第2減速ギヤ54,55の歯の形状により、第1減速ギヤ54に矢印F方向のスラスト力が作用し、第2減速ギヤ55及びピニオン53に対する第1減速ギヤ54の不完全歯部54bの食い込みが緩くなる。
【0082】
そして、コントローラ40は、切替用モータ64を制御して第1減速ギヤ54を図11に示す第1連結位置に配置させる。このとき、コントローラ40は、ブレーキペダルの踏み込みがなければ、駆動モータ22を矢印B方向に回転させ、ブレーキシュー4,5をブレーキドラム2から離間させる。このようにして、ブレーキ装置1は上記したような通常ブレーキ作動が可能な状態に復帰する。
【0083】
尚、駐車ブレーキをかけた状態で、駆動モータ22及び切替用モータ64が故障した場合や、バッテリ41あがり等で両モータ22,64が作動しない場合において、、本実施形態では手動により解除することが可能である。即ち、図7、図11及び図12に示すボルト62を抜き取る方向(矢印C方向)に回転させると、シャフト61はウォームホイール63により、前記矢印F方向に移動する。このようにして、第1減速ギヤ54を第2連結位置から第1連結位置まで移動すると、駆動モータ22(ピニオン53)はフリーとなるので、ブレーキシュー4,5がブレーキドラム2から離間しようとする反力により該モータ22が回転されて、駐車ブレーキが解除される。
【0084】
上記したように、本実施の形態では以下に示す作用効果を得ることができる。(1)空転防止機構60は、第1減速ギヤ54と、該ギヤ54をシャフト61及びウォームホイール63を介して第1又は第2連結位置に配置させる切替用モータ64とからなる。従って、空転防止機構60、ひいてはアクチュエータ50を少ない部品数で構成することができる。
【0085】
(2)空転防止機構60は、出力軸部55aの空転を防止するために第2減速ギヤ55の回転規制を第1減速ギヤ54の噛合いで行うので、相互の係合を確実とすることができ、負荷側から入力される外力による出力軸部55aの空転を確実に防止でき、信頼性を向上できる。又、第1減速ギヤ54で第2減速ギヤ55の回転を直接規制するので、出力軸部55aの空転を防止するための特別な部品が必要なく、アクチュエータ50の部品数を少なくできる。しかも、空転防止機構60は減速部側(ギヤ54側)に配置されるので、従来と比べて、アクチュエータ50を軸方向にコンパクトに構成することができる。
【0086】
(3)本実施形態では、駐車ブレーキかけた後、第1減速ギヤ54には常に矢印E方向のスラスト力が作用、即ち第1減速ギヤ54の不完全歯部54bが第2減速ギヤ55及びピニオン53に深く食い込む方向に力が作用するようにねじれたはすば歯車でピニオン53及び第1,第2減速ギヤ54,55を構成した。そのため、切替用モータ64への電源供給を停止しても、第1減速ギヤ54は第2連結位置に維持される。従って、駐車時において、切替用モータ64(アクチュエータ50)が電力を消費しないので、バッテリ41の寿命を短くしない。
【0087】
(4)本実施形態では、ボルト62を抜き取る方向(矢印C方向)に回転させると、第1減速ギヤ54を第2連結位置から第1連結位置まで移動できるようにした。従って、駐車ブレーキをかけた状態で、駆動モータ22及び切替用モータ64が故障した場合や、バッテリ41あがり等で両モータ22,64が作動しない場合に、手動により駐車ブレーキを解除することができる。
【0088】
尚、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
○第1の実施の形態では、切替用モータ31への電源供給が停止されても、図4に示す非噛合位置に配置された規制ギヤ32が自重によりその位置に維持されるように、該規制ギヤ32の配置を決定したが、例えば、スプリング等の付勢手段を用い、その付勢力で規制ギヤ32を非噛合位置に配置させるようにしてもよい。その一例を、図13〜図16に示す。
【0089】
図13〜図16に示すように、前記規制ギヤ32の第1噛合部32aの側面には係合溝32dが形成されている。係合溝32dは、その底面の端部が漸次浅くなるように湾曲状に形成されている。これに対し、ハウジング24に形成した収容凹部24cには、規制ギヤ32が図15に示す非噛合位置に配置されると、該ギヤ32の係合溝32dに係合可能な係合ピン34が軸方向に移動可能に支持されている。この係合ピン34は耐熱性の高い金属材料よりなり、前記係合溝32dに係合する先端部が丸く形成されている。又、係合ピン34は、スプリング35により規制ギヤ32側に付勢されている。これら係合ピン34、スプリング35及び係合溝32dで保持手段が構成される。
【0090】
そして、規制ギヤ32が図15に示す非噛合位置に配置されたとき、係合溝32dと係合ピン34とが係合し、該ギヤ32がその位置に保持されるようになっている。従って、規制ギヤ32が振動等により不意に回動してピニオン25に干渉することを確実に防止でき、アクチュエータ20の誤動作を防止することができる。しかも、このような保持手段を係合溝32d、係合ピン34等で簡単に構成することができる。
【0091】
又、駐車ブレーキモードになると、切替用モータ31の駆動により規制ギヤ32が図15において時計回り方向に回動され、係合ピン34がスプリング35の付勢力に抗して係合溝32dの側面を乗り上げ、該溝32dとの係合が解かれる。そして、規制ギヤ32が図16に示す噛合位置まで回動される。この場合、係合ピン34の先端を丸く、係合溝32dの底面を湾曲状としたため、係合ピン34が係合溝32dの側面を容易に乗り越えることができるようになっている。従って、切替用モータ31に大きな負荷がかかることなく、該モータ31をスムーズに作動することができる。
【0092】
尚、上記図13〜図16に示す形態では、係合溝32dを第1噛合部32aの側面に形成したが、図17に示すように、係合溝32dを第2噛合部32bの側面に形成してもよい。このようにすれば、同図に示す形態の係合溝32dが上記図13〜16に示す形態の係合溝32dより径方向外側に配置されるので、規制ギヤ32の保持力を大きくすることができる。
【0093】
又、図18に示すように、前記規制ギヤ32に係合溝32dを設けず、係合ピン34が第2噛合部32bの周方向の端面32eに係合して、規制ギヤ32を保持するようにしてもよい。このようにすれば、規制ギヤ32の形状を変更する必要がないので、規制ギヤ32を簡単な形状とすることができる。
【0094】
又、前記係合ピン34を耐熱性の高い金属材料で形成したが、耐熱性の高い樹脂材料で形成してもよい。このようにすれば、規制ギヤ32の側面や係合溝32dの側面及び底面に対する係合ピン34の摺接抵抗が小さくなるので、切替用モータ31の回転ロスを小さく抑えることができる。
【0095】
更に、規制ギヤ32を非噛合位置に保持する保持手段を、係合ピン34、スプリング35、係合溝32dで構成したが、このような構成に限定されるものではない。
【0096】
例えば、規制ギヤ32を鉄で形成し、第2噛合部32bを永久磁石などの吸着手段により吸着して、該規制ギヤ32を非噛合位置に配置させるようにした保持手段としてもよい。このようにすれば、規制ギヤ32を非噛合位置に確実に配置することができる。
【0097】
○第1の実施の形態では、図3〜図5に示すように規制ギヤ32を形成したが、この形状に限定されるものではない。例えば、図19及び図20に示すように、第2噛合部32bが180°以上にわたって形成された規制ギヤ32としてもよい。尚、この図19及び図20に示す形態では、ギヤ26,27の段数を変更したり、出力軸部27aと作動軸21のウォーム部21bのねじの方向を逆に構成したり等して、通常ブレーキ時にモータ22(ピニオン25)が矢印B方向に回転してブレーキシュー4,5をブレーキドラム2に圧接して制動力を得るようにしている。そのため、通車ブレーキ時に生じるブレーキシュー4,5からの反力はピニオン25を矢印A方向に回転させる力となる。つまり、この形態では、上記実施形態とは矢印の方向が逆になっている。又、この形態では、図19に示す非噛合位置に配置された規制ギヤ32が自重によりその位置に維持されるように、切替用モータ31や規制壁24aの配置を変更する必要がある。又、この規制ギヤ32に対し、上記したような係合ピン34、スプリング(図示略)、及び係合溝32dで構成される保持手段を設けるようにしてもよい。因みに、図19は規制ギヤ32の非噛合位置を示し、図20は規制ギヤ32の噛合位置を示している。
【0098】
○第1の実施の形態では、規制ギヤ32でピニオン25の回転を規制したが、第1,第2減速ギヤ26,27の回転を規制するようにしてもよい。又、ピニオン25、各ギヤ26,27以外に駆動モータ22の回転とともに回転する部材に係合(噛合)するようにしてもよい。
【0099】
○第1の実施の形態では、切替用モータ31で規制ギヤ32を回動させたが、モータ以外の電動の装置、例えば電磁コイルを用いて、その磁力で規制ギヤ32を回動させるようにしてもよい。
【0100】
○第2の実施の形態では、切替用モータ64で第1減速ギヤ54(シャフト61)を軸方向に移動させたが、モータ以外の電動の装置、例えば電磁コイルを用いて、その磁力で第1減速ギヤ54(シャフト61)を軸方向に移動させるようにしてもよい。
【0101】
○第2の実施の形態では、ピニオン53、第1,第2減速ギヤ54,55をはすば歯車で構成したが、平歯車で構成してもよい。
○上記各実施の形態では、作動軸21が図1において左方向に突出するようにアクチュエータ20,50を配置したが、左右方向を逆に配置するようにしてもよい。この場合、その向きに応じてブレーキ装置1を構成する部品を対称に形成又は配置する必要がある。
【0102】
○上記各実施の形態では、ブレーキ装置1のアクチュエータ20,50に実施したが、その他の装置のアクチュエータに実施してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
【0103】
(イ) 記第1係合部は、前記回転規制手段に設けられた係合溝であり、前記第2係合部は、前記係合溝と係合し、付勢手段により前記回転規制手段側に付勢された係合ピンである。このようにすれば、係合溝及び係合ピンで保持手段を簡単に構成することができる。
【0104】
(ロ) 上記(イ)に記載のアクチュエータにおいて、前記係合溝を、前記回転規制手段の径方向外側よりの位置に設けたことを特徴とするアクチュエータ。このようにすれば、保持手段の保持力を大きくすることができる。
【0105】
(ハ) 上記(イ)又は(ロ)に記載のアクチュエータにおいて、前記係合溝は、その端部に向かうほど漸次浅くなるように形成し、前記係合ピンは、前記係合溝と係合する部分を丸く形成したことを特徴とするアクチュエータ。このようにすれば、回転規制手段が電動切替手段により作動された時、係合ピンが係合溝の側面を容易に乗り上げることができるので、電動切替手段に大きな負荷がかかることを防止できる。
【0106】
(ニ) 上記(イ)〜(ハ)のいずれかに記載のアクチュエータにおいて、前記係合ピンは、金属材料よりなることを特徴とするアクチュエータ。このようにすれば、係合ピンの耐熱性を高めることができる。
【0107】
(ホ) 上記(イ)〜(ハ)のいずれかに記載のアクチュエータにおいて、前記係合ピンは、耐熱性を有する樹脂材料よりなることを特徴とするアクチュエータ。このようにすれば、係合ピンの摺接抵抗が小さくなるので、電動切替手段に大きな負荷がかかることを防止できる。
【0108】
(ヘ) 記第1係合部は、前記回転規制手段に設けた前記係合部と兼用する。このようにすれば、回転規制手段を簡単な形状とすることができる。
【0109】
(ト) 記回転規制手段を磁性材料にて形成し、前記保持手段を、前記回転規制手段が非係合位置に配置された時に、前記回転規制手段を吸着する吸着手段で構成した。このようにすれば、吸着手段により回転規制手段を吸着することで、該回転規制手段を非係合位置に保持することができる。従って、回転規制手段が非係合位置から振動等によって不意に回動することを抑制でき、回転体と係合することを防止することができる。
【0110】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、負荷側から入力される外力による出力軸が空転しないようにその空転を防止する機構を備えたアクチュエータであって、少ない部材で構成することができ、しかも信頼性の高いアクチュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ドラムブレーキ装置の概略構成図である。
【図2】 第1実施形態のアクチュエータを示す図1のX−X断面図である。
【図3】 空転防止機構を示す斜視図である。
【図4】 空転防止機構を示す図2のY−Y断面図である。
【図5】 空転防止機構を示す図2のY−Y断面図である。
【図6】 ブレーキ装置の電気的構成図である。
【図7】 第2実施形態のアクチュエータを示す断面図である。
【図8】 アクチュエータの要部拡大図である。
【図9】 空転防止機構を示す斜視図である。
【図10】 空転防止機構を示す概略構成図である。
【図11】 空転防止機構を示す断面図である。
【図12】 空転防止機構を示す断面図である。
【図13】 別例のアクチュエータを示す図1のX−X断面図である。
【図14】 空転防止機構及び保持手段を示す斜視図である。
【図15】 空転防止機構及び保持手段を示す図13のZ−Z断面図である。
【図16】 空転防止機構及び保持手段を示す図13のZ−Z断面図である。
【図17】 別例の保持手段を示す斜視図である。
【図18】 別例の保持手段を示す斜視図である。
【図19】 別例の空転防止機構及び保持手段を示す断面図である。
【図20】 別例の空転防止機構及び保持手段を示す断面図である。
【符号の説明】
22…駆動モータ、24…ハウジング、24a…当接部としての規制壁、25…回転体としてのピニオン、27a…出力軸としての出力軸部、30…空転防止機構、31…電動切替手段としての切替用モータ、32…回転規制手段としての規制ギヤ、32b…係合部としての第2噛合部、32c…手動切替手段を構成する工具連結穴、32d…保持手段を構成する第1係合部としての係合溝、32e…端面、34…保持手段を構成する第2係合部としての係合ピン、54…回転規制手段、第1ギヤとしての第1減速ギヤ、54b…不完全歯部、55…回転体、第2ギヤとしての第2減速ギヤ、55a…出力軸としての出力軸部、60…空転防止機構、62…手動切替手段を構成するボルト、64…電動切替手段としての切替用モータ。

Claims (9)

  1. 駆動モータの回転運動を出力軸に駆動伝達して、該出力軸を作動させて負荷を駆動するとともに、負荷側から入力される外力による出力軸の空転を防止する空転防止機構を備えたアクチュエータにおいて、
    前記空転防止機構は、
    外周部に凸部を有し、前記駆動モータの回転とともに回転する回転体と、
    前記回転体の凸部と係合又は非係合となり、係合時には少なくとも一方向に回転不能となる回転不能域に配置される回転規制手段と、
    前記回転規制手段を作動させて、該回転規制手段と前記回転体とを係合状態又は非係合状態に電動で切り替える電動切替手段と
    からなり、
    前記回転規制手段は、前記電動切替手段により回動されるものであり、所定の回動位置で前記回転体の凸部と係合又は非係合となるよう構成されるとともに、前記回転不能域に配置されるとハウジングに設けた規制壁に当接する当接部を有し、その当接部と前記規制壁により回転規制手段のそれ以上の回動が防止されるよう構成されることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、
    前記回転規制手段は、その周方向の一部に前記回転体に係合する係合部を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項1又は2に記載のアクチュエータにおいて、
    前記回転体及び前記回転規制手段を、軸方向に移動不能に構成したことを特徴とするアクチュエータ。
  4. 駆動モータの回転運動を出力軸に駆動伝達して、該出力軸を作動させて負荷を駆動するとともに、負荷側から入力される外力による出力軸の空転を防止する空転防止機構を備えたアクチュエータにおいて、
    前記空転防止機構は、
    外周部に凸部を有し、前記駆動モータの回転とともに回転する回転体と、
    前記回転体の凸部と係合又は非係合となり、係合時には少なくとも一方向に回転不能となる回転不能域に配置される回転規制手段と、
    前記回転規制手段を作動させて、該回転規制手段と前記回転体とを係合状態又は非係合状態に電動で切り替える電動切替手段と
    からなり、
    前記回転規制手段は、前記電動切替手段により軸方向に移動されるものであり、軸方向の所定位置で前記回転体の凸部と係合又は非係合となるよう構成されるとともに、
    前記回転規制手段は、前記駆動モータの出力を減速して前記出力軸に伝達する第1ギヤの軸方向一端に備えられる不完全歯部であり、
    前記電動切替手段により前記第1ギヤの不完全歯部を前記第1ギヤと噛合する第2ギヤに食い込ませるように係合させることにより、前記回転体を回転不能にするようにしたことを特徴とするアクチュエータ。
  5. 請求項4に記載のアクチュエータにおいて、
    前記第1,第2ギヤは、はすば歯車で構成され、
    前記回転体を回転不能としたい向きに回転力が作用した時、前記第1ギヤに対してその不完全歯部が前記第2ギヤに食い込む方向の力が作用するように、前記各ギヤの歯のねじれの向きを設定したことを特徴とするアクチュエータ。
  6. 請求項〜5のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記回転体は、前記駆動モータの出力を減速して前記出力軸に伝達するギヤであることを特徴とするアクチュエータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記回転規制手段には、前記回転体との係合状態を非係合状態に手動で切り替えるための手動切替手段を設けたことを特徴とするアクチュエータ。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記回転規制手段が前記回転体と非係合となる非係合位置に配置された時、該回転規制手段をその位置に保持する保持手段を備えたことを特徴とするアクチュエータ。
  9. 請求項8に記載のアクチュエータにおいて、
    前記保持手段は、
    前記回転規制手段に設けられた第1係合部と、
    前記回転規制手段の回転方向に移動不能に配置され、前記回転規制手段が非係合位置に配置された時に前記第1係合部と係合する第2係合部と
    を備えたことを特徴とするアクチュエータ。
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