JP3919099B2 - 画像表示方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光を受光して光電変換し、該光電変換された画像信号に基づいて画像を表示する画像表示方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CCDなどにより被写体を撮像することにより画像信号を得、該画像信号に基づいて可視画像をモニタに表示する技術が種々の分野で利用されている。
【0003】
生化学分野においては、生体由来の物質の構造または特性を解析するシステムに上記のような技術が利用されている。たとえば、スライドガラス板やメンブレンフィルタの担体表面上の異なる位置にリガンドまたはレセプタを固定し、抗原などで標識されたレセプタまたはリガンド(以下、標識レセプタまたは標識リガンドという)をハイブリダイゼーションなどによって、担体表面上に固定されたリガンドまたはレセプタと特異的に結合させ、続いて、標識レセプタまたは標識リガンドを標識している抗原などの物質に対する抗体を、酵素のように化学発光を生じさせる標識物質で標識し(以下、酵素標識抗体という)、この酵素標識抗体を標識レセプタまたは標識リガンドの抗原と特異的に結合させ、さらに酵素標識抗体の酵素と特異的に結合する化学発光基質を接触させて、化学発光基質と酵素との接触によって生ずる可視光波長領域の化学発光をCCDなどにより光電変換して画像信号として得、この画像信号に基づく可視画像をモニタ表示することにより抗原などの生体由来の物質を解析するシステムが提案されている。
【0004】
ここで、上記のようなシステムにおいては、CCDにより検出される化学発光は非常に微弱なものであるため、生体由来の物質の適切な解析を行うためには、比較的長い露出時間でCCDにより化学発光を受光して光電変換し、十分な光量に応じた画像信号に基づく可視画像を表示する必要がある。一方、上記露出時間が長過ぎるとCCDから出力される画像信号が飽和してしまうため、可視画像における詳細部分の解析が困難となる。したがって、適切な露出時間で光電変換された画像信号に基づく可視画像を得る必要があるが、そのために従来は、比較的短い所定の露出時間毎にシャッターを切って光電変換し、該光電変換された所定の露出時間毎の画像信号を順次加算し、該加算前の画像信号に基づく画像と加算後の画像信号に基づく画像を順次画面を切り換えて別個に表示させ、その中から上記解析に適切な画像を選択するようにしていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−178585号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように複数の画像について、それぞれ画面を切り換えて別個に表示したのでは、上記画像間の変化を明確に認識することができず、適切な露出時間に応じた画像を選択して表示させることが困難であった。
【0007】
本発明による画像表示方法および装置は、上記のような事情に鑑み、上記解析システムのように、所定の露出時間毎にシャッターを切って光電変換し、該光電変換された所定の露出時間毎の画像信号を順次加算し、該加算前の画像信号に基づく画像と加算後の画像信号に基づく画像を表示させるような画像表示方法および装置において、上記画像間の変化を明確に認識することができ、適切な露出時間に応じた画像を得ることができる画像表示方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の画像表示方法は、光を所定の時間毎に受光して光電変換し、所定の時間毎の画像信号を順次加算し、加算前の画像信号と加算後の画像信号の全てからなる複数の画像信号を得、複数の画像信号に基づく複数の画像を表示することを特徴とする。
【0009】
ここで、上記「所定の時間毎の画像信号を順次加算する」とは、たとえば、上記所定の時間を10秒とし、受光開始から受光開始10秒後までに受光され光電変換された画像信号をS1、受光開始10秒後から受光開始20秒後までに受光され光電変換された画像信号をS2、受光開始20秒後から受光開始30秒後までに受光され光電変換された画像信号をS3、受光開始30秒後から受光開始40秒後までに受光され光電変換された画像信号をS4とした場合、まず、S1にS2を加算し、次にS1+S2にS3を加算し、次にS1+S2+S3にS4を加算することをいい、上記「複数の画像信号」とは、S1、S1+S2、S1+S2+S3およびS1+S2+S3+S4からなるものをいう。
【0010】
また、上記第1の画像表示方法においては、複数の画像を複数の画像信号が得られた順に追加的に表示するようにすることができる。
【0011】
本発明の第2の画像表示方法は、光を所定の時間毎に受光して光電変換し、所定の時間毎の画像信号を順次加算し、加算前の画像信号と加算後の画像信号の全てからなる複数の画像信号を得、その複数の画像信号に基づく複数の画像を表示する画像表示方法において、複数の画像信号が得られる順に該画像信号に複数種類の補正処理のうちの一部の補正処理を施し、その一部の補正処理の施された画像信号に基づいて仮表示用画像を追加的に表示し、その仮表示用画像が所望の枚数表示された後、上記一部の補正処理が施された複数の画像信号に上記一部以外の補正処理を施し、その一部以外の補正処理の施された複数の画像信号に基づく複数の画像を仮表示用画像に置き換えて同時に表示することを特徴とする。
【0012】
ここで、上記「一部の補正処理」とは、たとえば、比較的演算処理が簡易で短い時間で行うことができる補正処理をいい、具体的には、ダークフレーム補正や画素欠陥補正処理などがある。また、上記「一部以外の補正処理」とは、たとえば、比較的演算処理が複雑で処理時間が長い補正処理をいい、具体的には、レンズ歪補正やシェーディング補正などがある。
【0013】
また、上記第1および第2の画像表示方法においては、複数の画像とその複数の画像のうちの少なくとも1つ選択された画像とを切り換えて表示するようにすることができる。
【0014】
本発明の第1の画像表示装置は、光を所定の時間毎に受光して光電変換する撮像手段と、撮像手段により光電変換された所定の時間毎の画像信号を順次加算して複数の画像信号を経時的に出力する加算手段と、加算手段から経時的に出力された複数の画像信号を順次記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された複数の画像信号に基づく複数の画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、上記第1の画像表示装置においては、表示手段を、複数の画像信号が得られた順に複数の画像を追加的に表示するものとすることができる。
【0016】
本発明の第2の画像表示装置は、光を所定の時間毎に受光して光電変換する撮像手段と、撮像手段により光電変換された所定の時間毎の画像信号を順次加算して複数の画像信号を経時的に出力する加算手段と、加算手段から経時的に出力された複数の画像信号を順次記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された複数の画像信号に基づく複数の画像を表示する表示手段とを備えた画像表示装置において、複数の画像信号に複数種類の補正処理を施す補正手段を有し、補正手段が、画像信号が記憶手段に記憶される順に該画像信号に複数種類の補正処理のうちの一部の補正処理を施して複数の第1の補正画像信号を生成するとともに、その複数の第1の補正画像信号に上記一部以外の補正処理を施して複数の第2の補正画像信号を生成するものであり、表示手段が、第1の補正画像信号が生成される順に第1の補正画像信号に基づく仮表示用画像を追加的に表示するとともに、仮表示用画像が所望の枚数表示された後、複数の第2の補正画像信号に基づく複数の画像を仮表示用画像に置き換えて同時に表示するものであることを特徴とする。
【0017】
また、上記第1および第2の画像表示装置においては、表示手段に表示された複数の画像のうちの少なくとも1つを選択可能な画像選択部を有するものとし、表示手段を、複数の画像と画像選択部により選択された画像とを切り換えて表示するものとすることができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の第1の画像表示方法および装置によれば、光を所定の時間毎に受光して光電変換し、所定の時間毎の画像信号を順次加算し、加算前の画像信号と加算後の画像信号の全てからなる複数の画像信号を得、複数の画像信号に基づく複数の画像を表示するようにしたので、複数の画像の画像間の変化を明確に認識することができ、適切な受光時間の画像を把握することができる。
【0019】
また、上記第1の画像表示方法および装置において、複数の画像を複数の画像信号が得られた順に追加的に表示するようにした場合には、所望の画像信号の大きさの画像が表示された時点で画像表示を中止するようにすることができるので無駄な画像表示を行うことを回避することができる。
【0020】
本発明の第2の画像表示方法および装置によれば、複数の画像信号が得られる順に該画像信号に複数種類の補正処理のうちの一部の補正処理を施し、その一部の補正処理の施された画像信号に基づいて仮表示用画像を追加的に表示し、その仮表示用画像が所望の枚数表示された後、上記一部の補正処理が施された複数の画像信号に上記一部以外の補正処理を施し、その一部以外の補正処理の施された複数の画像信号に基づく複数の画像を仮表示用画像に置き換えて同時に表示するようにしたので、たとえば、上記一部の補正処理を比較的演算処理が簡易で短い時間で行うことができる補正処理とし、上記一部以外の補正処理を比較的演算処理が複雑で処理時間が長い補正処理とすれば、より早く仮表示用画像を表示させることができるとともに、最終的には良好な画質の画像を表示させることができる。
【0021】
また、上記第1および第2の画像表示方法および装置において、複数の画像とその複数の画像のうちの少なくとも1つ選択された画像とを切り換えて表示するようにした場合には、複数の画像間の変化を明確に認識することができるとともに適切な受光時間の画像を選択し、たとえば、その選択された画像を拡大して表示するなどすれば詳細な画像解析などに適切な画像を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を用いて説明する。図1および図2は、本発明の画像表示方法を実施する画像表示装置の一実施形態を利用した化学発光画像表示装置の概略構成図である。
【0023】
本化学発光画像表示装置は、上述したような生体由来の物質の構造や特性を解析するためのものであり、担体表面上のリガンドまたはレセプタに、抗原などで標識されたレセプタまたはリガンドを特異的に結合させ、酵素標識抗体を上記標識レセプタまたは標識リガンドの抗原と特異的に結合させ、酵素標識抗体と化学発光基質を接触させることによって生ずる可視光波長領域の化学発光をCCDなどにより光電変換して画像信号として得、その画像信号に基づく可視画像をモニタに表示するものである。
【0024】
本化学発光画像表示装置は、図1に示されるように撮像手段1、暗箱2およびパーソナルコンピュータ3から構成されている。
【0025】
撮像手段1は、図2に示すように、化学発光を受光して光電変換し、化学発光の強度に応じた画像信号を出力するCCD11、CCD11の前面に配置されたシャッタ12、CCD11により所定の露出時間受光され光電変換された画像信号をCCD11から出力させるCCD駆動回路14、CCD駆動回路手段14から読み出された画像信号をデジタル化するA/D変換器16、およびA/D変換器16によってデジタル化された画像信号を一時的に記憶する画像信号バッファ18を備えている。また、上記各手段をパーソナルコンピュータ3からの信号に基づいて制御する制御手段20を備えている。
【0026】
暗箱2との間に形成された開口部にはガラス板30が設けられている。また、CCD撮像装置1の周囲には放熱のための放熱フィン32が形成されている。そして、ガラス板30の暗箱2側の面には、レンズフォーカス調整機能を有するカメラレンズ34が設けられている。
【0027】
そして、図3に示すように、暗箱2内にはサンプル40を設置するサンプルプレート41が設けられている。本実施形態におけるサンプル40は、担体表面上のリガンドまたはレセプタに、抗原などで標識されたレセプタまたはリガンドを特異的に結合させ、酵素標識抗体を上記標識レセプタまたは標識リガンドの抗原と特異的に結合させ、酵素標識抗体と化学発光基質を接触させたものである。
【0028】
パーソナルコンピュータ3は、撮像手段1を制御するCPUを有する本体4、本体4のCPUの制御により撮像手段1から出力された画像信号に基づいて可視画像を表示するモニタ5、および本体4に所定の信号入力を行うためのキーボード6とマウス7を備えている。そして、本体4は、撮像手段1から出力された所定の露出時間毎の画像信号を加算して複数の画像信号を経時的に出力する加算手段8と、加算手段8から出力された画像信号を順次記憶する記憶手段9、および記憶手段9に記憶された画像信号に複数種類の補正処理を施す補正手段10を備えている。
【0029】
次に、本実施形態の化学発光画像表示装置の作用について説明する。
【0030】
まず、ユーザーによりサンプル40がサンプルプレート41上に載置される。その後、ユーザによりカメラレンズ34を用いてレンズフォーカス調整がなされ、レンズフォーカスが完了すると暗箱2が閉じられる。その後、ユーザーがキーボード6により露出開始信号を入力すると、その露出開始信号は撮像手段1の制御手段20に入力され、制御手段20によりシャッタ16が開かれてCCD11が露出される。
【0031】
そして、サンプル40の化学発光基質から発せられた化学発光が、カメラレンズ34を介して撮像手段1のCCD11の受光面に結像される。CCD11は受光面に結像された像を光電変換して蓄積する。
【0032】
予め設定された所定の露出時間が経過するとCCD駆動回路14がCCD11からA/D変換器16に蓄積信号を転送させ、A/D変換器16においてデジタル化し、その画像信号を画像データバッファ18に一時的に記憶させる。なお、所定の露出時間毎の蓄積信号を出力させる際には、電子シャッターにより露出を制御するようにしてもよいし、上記シャッター16により露出を制御するようにしてもよい。CCD駆動回路14はCCD11から上記所定の露出時間毎の画像信号を順次出力させ、画像データバッファ18に出力する。そして、画像データバッファ18に一時的に記憶された所定の露出時間毎の画像信号は順次本体4における加算手段8に出力される。そして、加算手段8は、入力された所定の露出時間毎の画像信号を順次加算し、該加算された画像信号を順次記憶手段9に記憶する。たとえば、上記所定の露出時間が予め10秒に設定されている場合には、まず、露出開始から露出開始10秒後までの10秒間の露出に応じた画像信号が加算手段8に入力され、加算手段8はこの場合0に上記画像信号を加算して画像信号S1として記憶手段9に出力し、記憶される。そして、次に加算手段8には露出開始10秒後から露出開始20秒後までの10秒間の露出に応じた画像信号S2が入力され、このとき加算手段8は記憶手段9に記憶された画像信号S1と画像信号S2を加算して画像信号S1+S2を記憶手段9に記憶する。さらに、次に加算手段8には露出開始20秒後から露出開始30秒後までの10秒間の露出に応じた画像信号S3が入力されるが、このとき加算手段8は記憶手段9に記憶された画像信号S1+S2に画像信号S3を加算し、画像信号S1+S2+S3を記憶手段9に記憶する。上記のようにして加算手段8は順次入力される所定の露出時間毎の画像信号を順次加算し、その画像信号を記憶手段9に出力して記憶する。
【0033】
そして、記憶手段9に記憶された画像信号S1、S1+S2、S1+S2+S3、…は記憶手段9に記憶される順に補正手段10に入力され、まず、補正手段10において画像信号S1に複数種類の補正処理のうち一部の補正処理のみが施され、その第1の補正画像信号T1は補正手段10におけるメモリ(図示せず)に記憶されるとともに、画像処理手段(図示せず)で所定の画像処理が施された後、モニタ5に出力される。ここで、上記一部の補正処理とは、演算処理が比較的軽い補正処理であり、たとえば、ダークフレーム補正処理や画素欠陥補正処理などが施される。そして、モニタ5は上記所定の画像処理の施された第1の補正画像信号T1に基づく仮表示用画像V1を表示する。このとき、第1の補正画像信号T1に基づく仮表示用画像V1は、図4に示すように、P1の位置に表示される。なお、仮表示用画像V1における丸印の画像が化学発光基質から発せられた化学発光に基づく画像である。また、図4においては、斜線部の部分が黒色で表示され、斜線の無い部分が白色で表示されるものとする。また、丸印の実線の太さが太い画像ほど黒く表示され、破線の丸印の画像は最も細い実線の丸印の画像よりも白く表示される。
【0034】
次に、補正手段10には画像信号S1+S2が入力され、上記と同様にして一部の補正処理が施された後、第1の補正画像信号T2がメモリに記憶されるとともに、画像処理手段(図示せず)で所定の画像処理が施された後、モニタ5に出力される。そして、モニタ5は上記所定の画像処理の施された第1の補正画像信号T2に基づく仮表示用画像V2を表示する。このとき、仮表示用画像V2はP2の位置に表示される。さらに、補正手段10には画像信号S1+S2+S3が入力され、上記と同様にして一部の補正処理が施された後、第1の補正画像信号T3がメモリに記憶されるとともに、画像処理手段(図示せず)で所定の画像処理が施された後、モニタ5に出力される。そして、モニタ5は上記所定の画像処理の施された第1の補正画像信号T3に基づく仮表示用画像V3を表示する。このとき、仮表示用画像V3はP3の位置に表示される。上記と同様にして順次仮表示用画像が左から右へと時系列で表示されていき、4つの仮表示用画像が1行目に表示されると、次の下の行に移って、上記と同様に仮表示用画像が左から右へと時系列で表示される。そして、図4に示すように、仮表示用画像V1から仮表用加算画像V16までが表示された際には、次の仮表示用画像V17は再びP1の位置に仮表示用画像V1と置き換えられて表示され、次の仮表示用画像V18はP2の位置に仮表示用画像V2と置き換えられて表示され、順次前に表示された仮表示用画像と置き換えられて表示されていく。なお、本実施形態では1画面内に最大16個の仮表示用画像を表示するようにしたが、その数はこれに限らず、複数であれば如何なる数でもよい。ただし、適切な露出時間に応じた仮表示用画像が選択可能な程度の数の仮表示用画像を表示することが望ましい。
【0035】
そして、操作者がキーボード6またはマウス7からの信号入力により露出ストップの信号を入力したとき、コンピュータ3のCPUからの制御信号によりCCD11の露出がストップするとともに、CCD駆動回路14による画像信号の出力がストップする。一方、このとき、補正手段10においては、メモリに記憶した第1の補正画像信号T1、T2、T3、…に対して、上記一部以外の補正処理が施される。このとき施される補正処理は演算処理が比較的重いものであり、たとえば、レンズ歪補正(ディストーション補正)、フラットフレーム補正(シェーディング補正)などである。そして、第1の補正画像信号T1、T2、T3、…についてそれぞれ上記のような補正処理が施された第2の補正画像信号U1、U2、U3、…は、画像処理手段において所定の画像処理が施された後、モニタ5に出力され、モニタ5は入力された所定の画像処理の施された第2の補正画像信号U1、U2、U3、…に基づいて複数の画像を表示する。このとき、第2の補正画像信号U1、U2、U3、…に基づく画像はそれぞれ対応した仮表示用画像V1、V2、V3、…に置き換えられて同時に表示される。
【0036】
上記化学発光画像表示装置によれば、光を所定の時間毎に受光して光電変換し、所定の時間毎の画像信号を順次加算し、加算前の画像信号と加算後の画像信号の全てからなる複数の画像信号を得、複数の画像信号に基づく複数の画像を表示するようにしたので、複数の画像の画像間の変化を明確に認識することができ、適切な受光時間の画像を得ることができる。
【0037】
また、複数の画像を複数の画像信号が得られた順に追加的に表示するようにしたので、所望の画像信号の大きさの画像が表示された時点で画像表示を中止するようにすることができるので無駄な画像表示を行うことを回避することができる。
【0038】
また、複数の画像信号が得られる順に該画像信号に複数種類の補正処理のうちの一部の補正処理を施し、その一部の補正処理の施された画像信号に基づいて仮表示用画像を追加的に表示し、その仮表示用画像が所望の枚数表示された後、上記一部の補正処理が施された複数の画像信号に上記一部以外の補正処理を施し、その一部以外の補正処理の施された複数の画像信号に基づく複数の画像を仮表示用画像に置き換えて同時に表示するようにしたので、より早く仮表示用画像を表示させることができるとともに、最終的には画質の良好な画像を表示させることができる。
【0039】
なお、上記実施形態においては、まず、一部の補正処理(ダークフレーム補正処理やスポット補正処理など)を施した第1の補正画像信号に基づく仮表示用画像を所望の数だけ表示した後、上記一部以外の補正処理(レンズ歪補正処理やフラットフレーム補正処理など)を施した第2の補正画像信号に基づく画像を表示するようにしたが、これは仮表示用画像の表示の際にはできるだけ補正処理を軽くし、次の仮表示用画像の表示をできるだけ早くするためであり、このような要求がなければ必ずしも上記のような補正処理の施し方を採用しなくてもよい。たとえば、各画像信号について上記全ての補正処理を施し、該補正処理の施された画像信号に基づく画像を順次追加的に表示するようにしてもよいし、全ての画像信号について上記全ての補正処理を施した後、複数の画像を同時に表示するようにしてもよい。
【0040】
また、図4に示すように、たとえば、四角枠画像STなどのような特定の画像を選択する画像選択部を設け、この四角枠画像STにより選択された画像だけを拡大して表示するようにしてもよい。たとえば、図5(a)に示すように、まずは最全面に追加的に表示された複数の画像を表示し、その複数の画像のうちの上記四角枠画像STにより選択された画像について拡大されたものを上記複数の画像の後ろに表示しておき、上記拡大された画像についてのタグ画像TG2をマウス7によりクリックすることにより上記複数の画像を上記拡大された画像に切り換えるようにすればよい。また、逆に複数の画像についてのタグ画像TG1をマウス7によりクリックすれば、再び最全面に複数の画像が表示されるようにすればよい。上記のように複数の画像とその複数の画像のうちの少なくとも1つ選択された画像とを切り換えて表示するようにすれば、複数の画像間の変化を明確に認識することができるとともに、適切な受光時間の画像を選択し、その選択された画像を拡大して表示するようにしたので詳細な画像解析などに適切な画像を得ることができる。
【0041】
また、上記実施形態においては、サンプル40として、化学発光するものを用い、この化学発光をCCDにより検出するようにしたが、サンプル40として、励起光の照射により蛍光を発する蛍光標識物質によって標識された生体由来の物質をメンブレンフィルタに結合させたものを用い、蛍光標識物質から発せられた蛍光を検出するようにしてもよい。この場合、図6に示すように、暗箱2内におけるサンプル40の斜め上方に、励起光を発する第一の青色LED光源42および第二の青色LED光源43を設けるようにすればよい。第一の青色LED光源42および第ニの青色LED光源の上面には、それぞれフィルタ44およびフィルタ45が設けられている。フィルタ44,45は励起光の波長帯域付近の光のみを透過し、それ以外の波長帯域の光をカットするものである。また、さらにサンプルプレート41を励起光を透過する材料からなるものとし、サンプル40の下方に青色LED光源を設け、下方からも励起光を照射するようにしてもよい。また、カメラレンズ34に励起光の波長帯域の光をカットするフィルタを設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示方法を実施する画像表示装置の一実施形態を利用した化学発光画像表示装置の概略構成図
【図2】図1に示す化学発光画像表示装置における撮像手段の概略構成図
【図3】図1に示す化学発光画像表示装置における暗箱の縦断面図
【図4】図1に示す化学発光画像表示装置におけるモニタでの表示方法を説明する図
【図5】図1に示す化学発光画像表示装置におけるモニタでのその他の表示方法を説明する図
【図6】その他の実施形態の化学発光画像表示装置における暗箱の従断面図
【符号の説明】
1 撮像手段
2 暗箱
3 パーソナルコンピュータ
4 本体
5 モニタ
6 キーボード
7 マウス
8 加算手段
9 記憶手段
10 補正手段
11 CCD
12 シャッタ
14 CCD駆動回路
16 A/D変換器
18 画像信号バッファ
20 制御手段
32 放熱フィン
34 カメラレンズ
40 サンプル
41 サンプルトレイ
42 第一の青色LED光源
43 第二の青色LED光源
44、45 フィルタ
Claims (6)
- 光を所定の時間毎に受光して光電変換し、前記所定の時間毎の画像信号を順次加算し、加算前の画像信号と加算後の画像信号の全てからなる複数の画像信号を得、該複数の画像信号に基づく複数の画像を前記複数の画像信号が得られた順に追加的に表示することを特徴とする画像表示方法。
- 光を所定の時間毎に受光して光電変換し、前記所定の時間毎の画像信号を順次加算し、加算前の画像信号と加算後の画像信号の全てからなる複数の画像信号を得、該複数の画像信号に基づく複数の画像を表示する画像表示方法において、
前記複数の画像信号が得られる順に該画像信号に複数種類の補正処理のうちの一部の補正処理を施し、該一部の補正処理の施された画像信号に基づいて仮表示用画像を追加的に表示し、
該仮表示用画像が所望の枚数表示された後、前記一部の補正処理が施された複数の画像信号に前記一部以外の補正処理を施し、該一部以外の補正処理の施された複数の画像信号に基づく複数の画像を前記仮表示用画像に置き換えて同時に表示することを特徴とする画像表示方法。 - 前記複数の画像と該複数の画像のうちの少なくとも1つ選択された画像とを切り換えて表示することを特徴とする請求項1または2記載の画像表示方法。
- 光を所定の時間毎に受光して光電変換する撮像手段と、該撮像手段により光電変換された前記所定の時間毎の画像信号を順次加算して複数の画像信号を経時的に出力する加算手段と、該加算手段から経時的に出力された複数の画像信号を順次記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された複数の画像信号に基づく複数の画像を表示する表示手段とを備えた画像表示装置において、
前記表示手段が、前記複数の画像を前記複数の画像信号が得られた順に追加的に表示するものであることを特徴とする画像表示装置。 - 光を所定の時間毎に受光して光電変換する撮像手段と、該撮像手段により光電変換された前記所定の時間毎の画像信号を順次加算して複数の画像信号を経時的に出力する加算手段と、該加算手段から経時的に出力された複数の画像信号を順次記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された複数の画像信号に基づく複数の画像を表示する表示手段とを備えた画像表示装置において、
前記複数の画像信号に複数種類の補正処理を施す補正手段を有し、
前記補正手段が、前記画像信号が前記記憶手段に記憶される順に該画像信号に複数種類の補正処理のうちの一部の補正処理を施して複数の第1の補正画像信号を生成するとともに、該複数の第1の補正画像信号に前記一部以外の補正処理を施して複数の第2の補正画像信号を生成するものであり、
前記表示手段が、前記第1の補正画像信号が生成される順に該第1の補正画像信号に基づく仮表示用画像を追加的に表示するとともに、前記仮表示用画像が所望の枚数表示された後、前記複数の第2の補正画像信号に基づく複数の画像を前記仮表示用画像に置き換えて同時に表示するものであることを特徴とする画像表示装置。 - 前記表示手段に表示された複数の画像のうちの少なくとも1つを選択可能な画像選択部を有し、
前記表示手段が、前記複数の画像と前記画像選択部により選択された画像とを切り換えて表示するものであることを特徴とする請求項4または5記載の画像表示装置。
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