JP3919096B2 - Variable capacity swash plate type hydraulic rotating machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に搭載される油圧ポンプまたは油圧モータとして好適に用いられる可変容量型斜板式液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、タンクと共に油圧源を構成する油圧ポンプ、または走行用の油圧モータ、旋回用の油圧モータとして用いられる可変容量型の液圧回転機を備えている。そして、この種の可変容量型の液圧回転機として、斜板を傾転させることにより容量を可変とする可変容量型斜板式液圧回転機が知られている(例えば、特開平11−351134号公報等)。
【0003】
そこで、従来技術による可変容量型斜板式液圧回転機について、斜板式の油圧ポンプを例に挙げ、図6ないし図10を参照しつつ説明する。
【0004】
図中、1は可変容量型の斜板式油圧ポンプで、該油圧ポンプ1は、後述のケーシング2、回転軸5、シリンダブロック8、各ピストン10、シュー17、斜板18、斜板支持部材19等により構成されている。
【0005】
2は油圧ポンプ1の外殻をなす中空なケーシングで、該ケーシング2は、段付筒状のケーシング本体3と、該ケーシング本体3にこれを閉塞するように設けられたリヤケーシング4とにより構成されている。
【0006】
ここで、ケーシング本体3は、中空な円筒部3Aと、該円筒部3Aの一端側に設けられたフロント底部3Bとにより一体形成され、フロント底部3Bには、後述の回転軸5が挿通される軸挿通穴3Cが穿設されると共に、後述の斜板支持部材19が取付けられる環状の凹陥部3Dが凹設されている。また、ケーシング本体3の一端側には、径方向外側に張出した傾転アクチュエータ取付部3Eが設けられ、該傾転アクチュエータ取付部3E内には後述のサーボピストン24等が取付けられる構成となっている。
【0007】
5はケーシング2内に回転可能に設けられた回転軸で、該回転軸5はケーシング2内を軸方向に延びている。ここで、回転軸5の一端側はケーシング本体3のフロント底部3Bに設けられた軸受6によって回転可能に支持され、他端側はリヤケーシング4に設けられた軸受7によって回転可能に支持されている。
【0008】
そして、回転軸5の一端側は、ケーシング本体3の軸挿通穴3Cを通じてケーシング2の外部に突出し、この回転軸5の突出端部に連結された原動機(図示せず)を駆動することにより、回転軸5が軸線O−Oを中心として回転する構成となっている。
【0009】
8はケーシング2内に位置して回転軸5の外周側に設けられたシリンダブロックで、該シリンダブロック8は、回転軸5にスプライン結合され、該回転軸5と一体に回転するものである。そして、シリンダブロック8には、周方向に離間して軸方向に伸長する複数(通常は奇数個)のシリンダ9,9,…が穿設され、該各シリンダ9には、後述の弁板11側に開口するシリンダポート9Aが形成されている。
【0010】
10,10,…はシリンダブロック8の各シリンダ9内に摺動可能に挿嵌されたピストンで、該各ピストン10は、シリンダブロック8の回転によってシリンダ9内を往復動するものである。ここで、ピストン10は、シリンダ9から最も突出(伸長)した位置が下死点位置となり、シリンダ9内に最も後退(縮小)した位置が上死点位置となる。そして、各ピストン10は、シリンダブロック8が1回転する間に、シリンダ9内を上死点から下死点に向けて摺動変位する吸入行程と、下死点から上死点に向けて摺動変位する吐出行程とを繰返すものである。
【0011】
11はリヤケーシング4とシリンダブロック8との間に位置してリヤケーシング4に固定して設けられた弁板で、該弁板11は、シリンダブロック8の端面に常時摺接している。ここで、図9に示すように、弁板11には、回転軸5の周囲を眉形状をなして延びる吸入ポート12と吐出ポート13とが設けられ、これら吸入ポート12と吐出ポート13とは、各シリンダ9のシリンダポート9Aと間欠的に連通するものである。
【0012】
14は吸入ポート12と吐出ポート13との間に位置して弁板11に設けられたノッチで、該ノッチ14は、吐出ポート13から吸入ポート12に向けて延びる三角形状の溝により構成され、各ピストン10が吸入行程から吐出行程に移行するときに、シリンダ9を吐出ポート13に徐々に連通させるものである。ここで、図9中に二点鎖線で示すように、矢示A方向に回転するシリンダポート9Aが、吸入ポート12から遮断されてノッチ14の先端部に連通した後、吐出ポート13に連通するまでの昇圧区間αの間に、シリンダ9内の圧力が徐々に昇圧される。これにより、シリンダ9内に吐出ポート13から高圧の圧油が急激に流入するのを抑え、騒音の原因となる圧力脈動を抑える構成となっている。
【0013】
15はリヤケーシング4に形成された吸入通路で、該吸入通路15は弁板11の吸入ポート12に連通している。16は同じくリヤケーシング4に形成された吐出通路で、該吐出通路16は弁板11の吐出ポート13に連通している。また、吸入通路15は配管等を介してタンク(いずれも図示せず)に接続され、吐出通路16は配管等を介して油圧アクチュエータ(いずれも図示せず)に接続される構成となっている。
【0014】
そして、回転軸5が回転してシリンダブロック8が回転すると、各ピストン10は、シリンダ9内を上死点から下死点に向けて摺動変位する吸入行程と、下死点から上死点に向けて摺動変位する吐出行程とを繰返し、シリンダブロック8の半回転分に相当するピストン10の吸入行程では、吸入通路15、弁板11の吸入ポート12等を通じてシリンダ9内に作動油を吸込み、シリンダブロック8の残りの半回転分に相当するピストン10の吐出行程では、シリンダ9内に吸込んだ作動油を加圧し、弁板11の吐出ポート13、吐出通路16等を通じて高圧の圧油を吐出させる。
【0015】
17,17,…は各ピストン10の突出端部に揺動可能に設けられた円板状のシューで、該各シュー17は、ピストン10によって後述する斜板18の摺動面18Cに押圧されることにより、該摺動面18C上を環状の軌跡を描くように摺動するものである。
【0016】
18はケーシング本体3のフロント底部3Bとシリンダブロック8との間に設けられた斜板で、該斜板18は、図8及び図10に示す如く全体として十字状に形成され、その中心部に回転軸5が挿通される軸挿通穴18Aが穿設されると共に、該軸挿通穴18Aを挟む一対の腕部18B,18Bを有している。ここで、シリンダブロック8側となる斜板18の表面側は、シュー17を摺動可能に案内する摺動面18Cとなり、該摺動面18Cとは反対側となる斜板18の各腕部18Bの裏面側は、断面円弧状の凸湾曲面18Dとなっている。また、斜板18(腕部18B)の一側面部には、後述のサーボピストン24に連結される円柱状のピン18Eが突設されている。
【0017】
19はケーシング本体3のフロント底部3Bと斜板18の裏面側との間に設けられたクレイドルと呼ばれる斜板支持部材で、該斜板支持部材19は、斜板18をケーシング2内で傾転可能に支持するものである。そして、斜板支持部材19は、ケーシング本体3の凹陥部3Dに嵌合する円板状の取付板19Aと、該取付板19Aの中心部に穿設され回転軸5が挿通される軸挿通穴19Bと、該軸挿通穴19Bを挟んで取付板19Aに設けられ斜板18側に突出した一対の支持脚19C(一方のみ図示)と、該支持脚19Cの突出端側に設けられた凹湾曲面19Dとにより大略構成されている。
【0018】
ここで、図6及び図10に示すように、斜板支持部材19の各凹湾曲面19Dは、回転軸5の軸線O−O上の点Pを中心とする半径Rの円弧面として形成され、その曲率は斜板18の各凸湾曲面18Dと等しく設定されている。そして、斜板支持部材19は、凹湾曲面19Dに斜板18の凸湾曲面18Dが摺接することにより、この凹湾曲面19Dに沿って斜板18を大傾転側(矢示B方向)と小傾転側(矢示C方向)とに傾転可能に支持するものである。
【0019】
20はケーシング本体3の傾転アクチュエータ取付部3Eに穿設された大径シリンダ、21は同じくケーシング本体3の傾転アクチュエータ取付部3Eに穿設された小径シリンダで、図8に示すように、大径シリンダ20と小径シリンダ21とは同心状に形成され、回転軸5と直交する方向に延びている。そして、大径シリンダ20は蓋体22によって閉塞され、小径シリンダ21は蓋体23によって閉塞されている。
【0020】
24は大径シリンダ20と小径シリンダ21とに摺動可能に挿嵌され、該各シリンダ20,21と共に傾転アクチュエータを構成するサーボピストンで、該サーボピストン24は、大径シリンダ20内に大径油室20Aを画成する大径部24Aと、小径シリンダ21内に小径油室21Aを画成する小径部24Bとにより、段付円柱状に形成されている。また、サーボピストン24の大径部24Aには、斜板18に突設したピン18Eと対応する位置に後述の連結プレート25が係合する断面コ字状の凹陥部24Cが形成されると共に、後述のフィードバックレバー27が係合する溝部24Dが形成されている。
【0021】
そして、サーボピストン24は、後述のレギュレータ26から大径油室20A,小径油室21A内に傾転制御用の圧油(傾転圧)が給排されることにより、大径シリンダ20,小径シリンダ21内を軸方向に移動し、後述の連結プレート25等を介して斜板18を傾転させるものである。
【0022】
25は斜板18のピン18Eとサーボピストン24との間を連結する連結プレートで、該連結プレート25は、ピン18Eに回転可能に挿通されると共に、サーボピストン24の凹陥部24Cに摺動可能に係合している。そして、連結プレート25は、サーボピストン24の軸方向への移動をピン18Eを介して斜板18に伝えるものである。
【0023】
26はケーシング本体3の外部に取付けられたレギュレータで、該レギュレータ26は、例えばパイロットポンプ(図示せず)から大径油室20A,小径油室21Aに給排される傾転圧を制御するサーボ弁からなり、サーボピストン24を軸方向に移動させることにより、斜板18の傾転角度を変化させるものである。
【0024】
27はサーボピストン24とレギュレータ26との間を連結するフィードバックレバーで、該フィードバックレバー27の一端側は、サーボピストン24の溝部24Dに係合し、他端側はレギュレータ26に係合している。そして、フィードバックレバー27は、サーボピストン24の位置、即ち、斜板18の傾転角度をレギュレータ26に伝え、該レギュレータ26を斜板18の傾転動作に追従させてフィードバック制御するものである。
【0025】
従来技術による油圧ポンプ1は上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
【0026】
まず、原動機によって回転軸5を回転させると、該回転軸5と共にシリンダブロック8が回転する。このとき、各ピストン10の突出端部に設けられたシュー17は、斜板18の摺動面18Cに押圧された状態で、該摺動面18C上を摺動する。ここで、斜板18の摺動面18Cは回転軸5に対して傾斜しているので、各ピストン10は、シリンダブロック8が1回転する間に、シリンダ9内を上死点から下死点に向けて摺動変位する吸入行程と、下死点から上死点に向けて摺動変位する吐出行程とを繰返す。
【0027】
これにより、シリンダブロック8の半回転分に相当するピストン10の吸入行程では、吸入通路15、弁板11の吸入ポート12等を通じてシリンダ9内に作動油を吸込み、シリンダブロック8の残りの半回転分に相当するピストン10の吐出行程では、シリンダ9内に吸込んだ作動油を加圧し、弁板11の吐出ポート13、吐出通路16等を通じて高圧の圧油を吐出する。
【0028】
そして、レギュレータ26が大径油室20A,小径油室21Aに給排される傾転圧を制御することにより、サーボピストン24が軸方向に移動し、このサーボピストン24の移動が連結プレート25、ピン18Eを介して斜板18に伝わる。これにより、斜板18の凸湾曲面18Dが、斜板支持部材19の凹湾曲面19Dに沿って摺動し、斜板18は大傾転側(矢示B方向)または小傾転側(矢示C方向)へと傾転される。
【0029】
このとき、斜板18の傾転角度は、サーボピストン24を介してフィードバックレバー27に常時伝えられ、フィードバックレバー27は、斜板18の傾転動作に追従してレギュレータ26をフィードバック制御する。これにより、斜板18の傾転角度が適宜に調整され、該斜板18の傾転角度に応じて各ピストン10のストローク量が変化することにより、油圧ポンプ1の吐出量(容量)を可変に制御することができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による油圧ポンプ1では、各ピストン10が下死点から上死点側へと回転するとき、即ち、各シリンダ9のシリンダポート9Aが弁板11の吸入ポート12から吐出ポート13に連通するときに、シリンダ9内に吐出ポート13から高圧の圧油が急激に流入して圧力脈動が発生するのを抑えるため、弁板11に吸入ポート12と吐出ポート13との間に位置してノッチ14を設けている。
【0031】
これにより、図9中の矢示A方向に回転するシリンダポート9Aが、二点鎖線で示す下死点に達した後、吐出ポート13に連通するまでの昇圧区間αの間に、シリンダ9内の圧力が徐々に昇圧されるようになっている。
【0032】
ここで、油圧ポンプ1の作動時には、図9及び図10に示すように、吐出ポート13側に位置する高圧側の各ピストン10から斜板18に押圧力(押圧合力)fが作用するが、この押圧合力fが斜板18に作用する作用点Fは、ノッチ14を設けた分(昇圧区間αを設けた分)だけ、回転軸5の軸線O−O上の位置からピストン10の上死点側にずれるようになる。
【0033】
即ち、図9に示すように、各ピストン10の上死点と下死点とを結ぶ直線をY−Yとし、該直線Y−Yと直交し回転軸5の軸線O−Oを通る直線をX−Xとし、該直線X−Xと平行し押圧合力fの作用点Fを通る直線をX′−X′とすると、高圧側の各ピストン10から斜板18に作用する押圧合力fの作用点Fは、上述の直線X−Xと直線X′−X′との間の離間距離Lだけ、回転軸5の軸線O−O上の位置からピストン10の上死点側にずれるようになる。
【0034】
一方、斜板18(凸湾曲面18D)を傾転可能に支持する斜板支持部材19の凹湾曲面19Dは、回転軸5の軸線O−O上の点Pを中心とする半径Rの円弧面として形成されている。
【0035】
従って、従来技術による油圧ポンプ1は、斜板支持部材19に設けた凹湾曲面19Dの円弧の中心Pが、高圧側のピストン10から斜板18に作用する押圧合力fの作用点Fに対し、距離Lだけ離間している。
【0036】
このため、油圧ポンプ1の作動時には、高圧側の各ピストン10からの押圧合力fにより、斜板18に対し、これを小傾転側に傾転させようとする余分なモーメントが常時作用してしまう。これにより、例えばサーボピストン24によって斜板18を大傾転側に傾転させる場合に、サーボピストン24が上述のモーメントを受けることにより斜板18の円滑な傾転動作が阻害され、該斜板18の傾転角制御を適正に行うことができなくなるという問題がある。また、上述のモーメントに打勝つためにサーボピストン24のピストン径を大きくした場合には、油圧ポンプ1全体の大型化を招くという問題がある。
【0037】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、高圧側となる各ピストンからの押圧合力によって斜板に余分なモーメントが作用するのを抑え、斜板の傾転角制御を適正に行うことができるようにした可変容量型斜板式液圧回転機を提供することを目的としている。
【0038】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため本発明は、中空なケーシングと、該ケーシング内に回転可能に設けられた回転軸と、周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダが形成されケーシング内で該回転軸と一体に回転するシリンダブロックと、該シリンダブロックの各シリンダに往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピストンの端部に装着されたシューと、ケーシング内に傾転可能に設けられ表面側が該各シューを摺動可能に案内する摺動面となり裏面側に凸湾曲面が設けられた斜板と、該斜板を傾転可能に支持するため該斜板の裏面側に位置してケーシングに設けられ斜板の凸湾曲面が摺接する凹湾曲面を有した斜板支持部材とを備えてなる可変容量型斜板式液圧回転機に適用される。
【0039】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、斜板支持部材の凹湾曲面の円弧の中心を、回転軸の軸線上の位置から、各ピストンのうち高圧側に位置するピストンにより斜板に作用する押圧合力の作用点側にずらした位置に設定したことにある。
【0040】
このように構成したことにより、高圧側となる複数のピストンから斜板に対して押圧合力が作用したとしても、斜板を支持する斜板支持部材の凹湾曲面の円弧の中心が、予め回転軸の軸線から押圧合力の作用点側にずれているので、この分、各ピストンからの押圧合力によって斜板に作用する余分なモーメントを小さくすることができる。これにより、斜板に作用するモーメントによって該斜板の傾転動作が阻害されるのを抑えることができ、斜板の傾転角制御を適正に行うことができる。
【0041】
請求項2の発明は、各ピストンの上死点と下死点とを結ぶ直線をY−Yとし、該直線Y−Yと直交し回転軸の軸線O−Oを通る直線をX−Xとしたときに、凹湾曲面の円弧の中心P′と回転軸の軸線O−Oとの間の距離Hは、直線X−Xと平行し押圧合力fの作用点Fを通る直線X′−X′と前記直線X−Xとの間の離間距離Lとほぼ等しく設定したことにある。
【0042】
このように構成したことにより、高圧側となる複数のピストンから斜板に対して押圧合力が作用したとしても、斜板は当該押圧合力による余分なモーメントを受けることがなくなるので、該斜板の傾転角制御を適正に行うことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による可変容量型斜板式液圧回転機を、油圧ポンプに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図5を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態では上述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0044】
図中、31は本実施の形態による可変容量型の斜板式油圧ポンプで、該油圧ポンプ31は、従来技術によるものとほぼ同様に、ケーシング2、回転軸5、シリンダブロック8、各ピストン10、シュー17、後述の斜板32、斜板支持部材33等により構成されるものの、斜板支持部材33の構成が従来技術による斜板支持部材19とは異なるものである。
【0045】
32はケーシング本体3のフロント底部3Bとシリンダブロック8との間に設けられた斜板で、該斜板32は図2に示すように、従来技術による斜板18と同様の十字状に形成されている。そして、斜板32は、その中心部に回転軸5が挿通される軸挿通穴32Aが穿設されると共に、該軸挿通穴32Aを挟む一対の腕部32B,32Bを有している。
【0046】
ここで、シリンダブロック8側となる斜板32の表面側は、シュー17を摺動可能に案内する摺動面32Cとなっている。一方、該摺動面32Cとは反対側となる斜板32の各腕部32Bの裏面側は、断面円弧状の凸湾曲面32Dとなり、該各凸湾曲面32Dは、後述する斜板支持部材33の各凹湾曲面33Dに常時摺接するもので、該凹湾曲面33Dと等しい曲率をもった円弧面として形成されている。また、斜板32(腕部32B)の一側面部には、サーボピストン24に連結される円柱状のピン32Eが突設されている。
【0047】
33はケーシング本体3のフロント底部3Bと斜板32の裏面側との間に設けられ、斜板32を傾転可能に支持する斜板支持部材で、該斜板支持部材33は、従来技術による斜板支持部材19に代えて本実施の形態に用いたものである。
【0048】
ここで、斜板支持部材33は、図3に示すように、ケーシング本体3の凹陥部3Dに嵌合する円板状の取付板33Aと、該取付板33Aの中心部に穿設され回転軸5が挿通される軸挿通穴33Bと、該軸挿通穴33Bを挟んで取付板33Aに設けられ斜板32側に突出した一対の支持脚33C,33Cと、該支持脚33Cの突出端側に設けられた凹湾曲面33D,33Dとにより大略構成されている。
【0049】
そして、斜板支持部材33は、各凹湾曲面33Dに斜板32の各凸湾曲面32Dを摺接させることにより、この凹湾曲面33Dに沿って斜板32を大傾転側(矢示B方向)と小傾転側(矢示C方向)とに傾転可能に支持するものである。
【0050】
ここで、図1、図4及び図5に示すように、斜板支持部材33の凹湾曲面33Dは、回転軸5の軸線O−Oに対し、高圧側の各ピストン10から斜板32に作用する押圧合力fの作用点F側にずらした点P′を中心とする半径Rの円弧面として形成されている。
【0051】
即ち、本実施の形態による油圧ポンプ31においては、斜板支持部材33の凹湾曲面33Dの円弧の中心P′を、回転軸5の軸線O−O上の位置から、高圧側の各ピストン10により斜板32に作用する押圧合力fの作用点F側にずらした位置に設定している。
【0052】
この場合、図4に示すように、各ピストン10の上死点と下死点とを結ぶ直線をY−Yとし、該直線Y−Yと直交し回転軸5の軸線O−Oを通る直線をX−Xとし、該直線X−Xと平行し押圧合力fの作用点Fを通る直線をX′−X′とすると、凹湾曲面33Dの円弧の中心P′と回転軸5の軸線O−Oとの間の距離Hは、上述の直線X−Xと直線X′−X′との間の離間距離Lとほぼ等しく設定されている(H≒L)。
【0053】
これにより、油圧ポンプ31の作動時に、高圧側の各ピストン10から斜板32に押圧合力fが作用したとしても、この押圧合力fによって斜板32を小傾転側に傾転させようとする余分なモーメントが発生するのを抑えることができる構成となっている。
【0054】
本実施の形態による油圧ポンプ31は上述の如き構成を有するもので、原動機によって回転軸5を回転させると、該回転軸5と共にシリンダブロック8が回転することにより、各ピストン10の突出端部に設けられたシュー17が、斜板32の摺動面32C上を摺動し、各ピストン10は、斜板32の傾転角度に応じたストローク量をもってシリンダ9内を摺動する。
【0055】
これにより、シリンダブロック8の半回転分に相当するピストン10の吸入行程では、吸入通路15、弁板11の吸入ポート12等を通じてシリンダ9内に作動油を吸込み、シリンダブロック8の残りの半回転分に相当するピストン10の吐出行程では、シリンダ9内に吸込んだ作動油を加圧し、弁板11の吐出ポート13、吐出通路16等を通じて高圧の圧油を吐出する。
【0056】
そして、レギュレータ26が大径油室20A,小径油室21Aに対する傾転圧の給排を制御し、サーボピストン24が軸方向に移動すると、このサーボピストン24の移動が連結プレート25、ピン32Eを介して斜板32に伝わることにより、斜板32の凸湾曲面32Dが、斜板支持部材33の凹湾曲面33Dに沿って摺動し、斜板32は大傾転側(矢示B方向)または小傾転側(矢示C方向)へと傾転される。
【0057】
このとき、斜板32の傾転角度は、サーボピストン24を介してフィードバックレバー27に常時伝えられ、フィードバックレバー27は、斜板32の傾転動作に追従してレギュレータ26をフィードバック制御する。これにより、斜板32の傾転角度が適宜に調整され、該斜板32の傾転角度に応じて各ピストン10のストローク量が変化することにより、油圧ポンプ31の吐出量(容量)を可変に制御することができる。
【0058】
ここで、油圧ポンプ31の作動時には、図4及び図5に示すように、吐出ポート13側に位置する高圧側の各ピストン10から斜板32に押圧合力fが作用し、この押圧合力fの作用点Fは、上述したように、回転軸5の軸線O−O上の位置からピストン10の上死点側にずれるようになる。
【0059】
然るに、本実施の形態によれば、斜板支持部材33に設けた凹湾曲面33Dの円弧の中心P′を、回転軸5の軸線O−O上の位置から、高圧側の各ピストン10により斜板32に作用する押圧合力fの作用点F側に予め距離Hだけずらした位置に設定している。
【0060】
この場合、図4に示すように、各ピストン10の上死点と下死点とを結ぶ直線をY−Yとし、該直線Y−Yと直交し回転軸5の軸線O−Oを通る直線をX−Xとし、該直線X−Xと平行し押圧合力fの作用点Fを通る直線をX′−X′とすると、凹湾曲面33Dの円弧の中心P′と回転軸5の軸線O−Oとの間の距離Hは、上述の直線X−Xと直線X′−X′との間の離間距離Lとほぼ等しくなっている(H≒L)。
【0061】
これにより、油圧ポンプ31の作動時に斜板32に作用する各ピストン10からの押圧合力fの作用点Fと回転軸5の軸線O−Oとの間の離間距離Lと、斜板32を傾転可能に支持する斜板支持部材33の凹湾曲面33Dの円弧の中心P′と回転軸5の軸線O−Oとの間の距離Hとがほぼ一致するので、斜板32に対し、これを小傾転側に傾転させようとする余分なモーメントが作用するのを確実に抑えることができる。
【0062】
従って、例えばサーボピストン24によって斜板32を大傾転側に傾転させる場合に、該斜板32の円滑な傾転動作が上述のモーメントによって阻害されることがなく、該斜板32の傾転角制御を適正に行うことができるので、油圧ポンプ31の信頼性を高めることができる。また、上述のモーメントに打勝つためにサーボピストン24のピストン径を大きくする必要がなくなるので、油圧ポンプ31全体の小型化を図ることができる。
【0063】
なお、上述した実施の形態では、ケーシング本体3を構成する円筒部3Aとフロント底部3Bとを一体に形成した場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば円筒部とフロント底部とを別部材として形成し、これら円筒部とフロント底部とをボルト等を用いて一体に固定する構成としてもよい。
【0064】
また、上述した実施の形態では、斜板支持部材33をケーシング本体3とは別部材として形成し、この斜板支持部材33をケーシング本体3の凹陥部3Dに固定した場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限らず、例えばケーシング本体3のフロント底部3Bに斜板支持部材を一体形成してもよい。
【0065】
さらに、上述した実施の形態では、可変容量型斜板式液圧回転機として油圧ポンプを用いた場合を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば可変容量型の斜板式油圧モータに適用してもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1の発明によれば、斜板支持部材に設けた凹湾曲面の円弧の中心を、回転軸の軸線上の位置から、高圧側の各ピストンにより斜板に作用する押圧合力の作用点側にずらした位置に設定している。このため、高圧側に位置する各ピストンから斜板に対して押圧合力が作用したとしても、当該押圧合力によって斜板に作用する余分なモーメントを小さく抑えることができる。これにより、斜板に作用するモーメントによって該斜板の傾転動作が阻害されるのを抑え、斜板の傾転角制御を適正に行うことができるので、液圧回転機の信頼性を高めることができる。
【0067】
また、請求項2の発明によれば、各ピストンの上死点と下死点とを結ぶ直線をY−Yとし、該直線Y−Yと直交し回転軸の軸線O−Oを通る直線をX−Xとしたときに、凹湾曲面の円弧の中心P′と回転軸の軸線O−Oとの間の距離Hを、直線X−Xと平行し押圧合力fの作用点Fを通る直線X′−X′と直線X−Xとの間の離間距離Lとほぼ等しく設定している。これにより、高圧側の各ピストンから斜板に作用する押圧合力fの作用点Fと、斜板支持部材に設けた凹湾曲面の円弧の中心P′とがほぼ一致するので、高圧側の各ピストンから斜板に押圧合力が作用したとしても、斜板は当該押圧合力による余分なモーメントを受けることがなくなるので、該斜板の傾転角制御を適正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による斜板式の油圧ポンプを示す断面図である。
【図2】図1中の斜板を単体で示す斜視図である。
【図3】図1中の斜板支持部材を単体で示す斜視図である。
【図4】図1中の弁板を矢示IV−IV方向からみた拡大断面図である。
【図5】図1中の斜板の凸湾曲面、斜板支持部材の凹湾曲面等を拡大して示す拡大断面図である。
【図6】従来技術による斜板式の油圧ポンプを示す断面図である。
【図7】従来技術による斜板式の油圧ポンプを図6中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。
【図8】図6中の斜板、斜板支持部材等を矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。
【図9】図6中の弁板を矢示IX−IX方向からみた拡大断面図である。
【図10】図6中の斜板の凸湾曲面、斜板支持部材の凹湾曲面等を拡大して示す拡大断面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング
3 ケーシング本体
5 回転軸
8 シリンダブロック
9 シリンダ
10 ピストン
17 シュー
24 サーボピストン
32 斜板
32C 摺動面
32D 凸湾曲面
33 斜板支持部材
33D 凹湾曲面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a variable displacement swash plate type hydraulic rotating machine suitably used as a hydraulic pump or a hydraulic motor mounted on a construction machine such as a hydraulic excavator.
[0002]
[Prior art]
Generally, a construction machine such as a hydraulic excavator is provided with a hydraulic pump that constitutes a hydraulic power source together with a tank, or a variable displacement hydraulic rotating machine that is used as a traveling hydraulic motor or a turning hydraulic motor. A variable displacement swash plate hydraulic rotator is known as a variable displacement hydraulic rotator of this type that can change its capacity by tilting the swash plate (for example, JP-A-11-351134). Issue gazette).
[0003]
Therefore, a variable displacement swash plate type hydraulic rotating machine according to the prior art will be described with reference to FIGS. 6 to 10 by taking a swash plate type hydraulic pump as an example.
[0004]
In the figure,
[0005]
[0006]
Here, the
[0007]
[0008]
And the one end side of the rotating
[0009]
[0010]
.. Are pistons slidably fitted in the
[0011]
A
[0012]
14 is a notch provided in the
[0013]
[0014]
When the rotating
[0015]
.. Are disc-shaped shoes provided at the projecting end of each
[0016]
[0017]
[0018]
Here, as shown in FIGS. 6 and 10, each concave
[0019]
20 is a large-diameter cylinder drilled in the tilting
[0020]
A
[0021]
The
[0022]
[0023]
[0024]
A feedback lever 27 connects the
[0025]
The
[0026]
First, when the
[0027]
As a result, in the suction stroke of the
[0028]
The
[0029]
At this time, the tilt angle of the
[0030]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the
[0031]
As a result, after the
[0032]
Here, when the
[0033]
That is, as shown in FIG. 9, a straight line connecting the top dead center and the bottom dead center of each
[0034]
On the other hand, the concave
[0035]
Therefore, in the
[0036]
For this reason, when the
[0037]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and suppresses an excessive moment from acting on the swash plate due to the pressing force from each piston on the high-pressure side, thereby appropriately controlling the tilt angle of the swash plate. An object of the present invention is to provide a variable capacity swash plate type hydraulic rotating machine that can be used.
[0038]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention includes a hollow casing, a rotating shaft rotatably provided in the casing, and a plurality of cylinders that are spaced apart in the circumferential direction and extend in the axial direction. A cylinder block that rotates integrally with the rotary shaft; a plurality of pistons that are reciprocably fitted to the cylinders of the cylinder block; a shoe that is attached to the end of each piston; A swash plate provided with a convex curved surface on the back surface side, and a back surface of the swash plate for tiltably supporting the swash plate. This is applied to a variable capacity swash plate type hydraulic rotating machine provided with a swash plate support member having a concave curved surface that is provided on the casing and is slidably in contact with the convex curved surface of the swash plate.
[0039]
The feature of the configuration adopted by the invention of
[0040]
With this configuration, the center of the arc of the concave curved surface of the swash plate support member that supports the swash plate is rotated in advance even if a pressing force acts on the swash plate from a plurality of pistons on the high pressure side. Since it deviates from the axial line of the shaft toward the point of application of the pressing force, an extra moment acting on the swash plate by the pressing force from each piston can be reduced accordingly. Thereby, it is possible to suppress the tilting operation of the swash plate from being hindered by the moment acting on the swash plate, and it is possible to appropriately control the tilt angle of the swash plate.
[0041]
In the invention of
[0042]
With this configuration, even if a pressing force acts on the swash plate from a plurality of pistons on the high pressure side, the swash plate does not receive an extra moment due to the pressing force. Tilt angle control can be performed appropriately.
[0043]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a variable displacement swash plate type hydraulic rotating machine according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. In the present embodiment, the same components as those in the above-described conventional technology are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0044]
In the figure,
[0045]
[0046]
Here, the surface side of the
[0047]
A swash
[0048]
Here, as shown in FIG. 3, the swash
[0049]
The swash
[0050]
Here, as shown in FIGS. 1, 4, and 5, the concave
[0051]
That is, in the
[0052]
In this case, as shown in FIG. 4, a straight line connecting the top dead center and the bottom dead center of each
[0053]
As a result, even when the pressing force f acts on the
[0054]
The
[0055]
As a result, in the suction stroke of the
[0056]
When the
[0057]
At this time, the tilt angle of the
[0058]
Here, when the
[0059]
However, according to the present embodiment, the center P ′ of the arc of the concave
[0060]
In this case, as shown in FIG. 4, a straight line connecting the top dead center and the bottom dead center of each
[0061]
As a result, the separation distance L between the point of action F of the pressing force f from each
[0062]
Therefore, for example, when the
[0063]
In the above-described embodiment, the case where the
[0064]
In the above-described embodiment, the swash
[0065]
Furthermore, in the above-described embodiment, the case where a hydraulic pump is used as the variable capacity swash plate type hydraulic rotating machine is described as an example. However, the present invention is not limited to this, and may be applied to, for example, a variable displacement swash plate type hydraulic motor.
[0066]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the first aspect of the present invention, the center of the arc of the concave curved surface provided on the swash plate support member is acted on the swash plate by each piston on the high-pressure side from the position on the axis of the rotating shaft. The position is set so as to be shifted to the point of application of the pressing resultant force. For this reason, even if a pressing force acts on the swash plate from each piston located on the high pressure side, an extra moment acting on the swash plate by the pressing force can be suppressed to a small value. As a result, it is possible to suppress the tilting operation of the swash plate from being hindered by the moment acting on the swash plate, and to appropriately control the tilt angle of the swash plate, thereby improving the reliability of the hydraulic rotating machine. be able to.
[0067]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a swash plate type hydraulic pump according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a swash plate in FIG. 1 alone;
FIG. 3 is a perspective view showing a swash plate support member in FIG. 1 as a single unit;
4 is an enlarged cross-sectional view of the valve plate in FIG. 1 as viewed from the direction of arrows IV-IV.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view showing the convex curved surface of the swash plate, the concave curved surface of the swash plate support member, etc. in FIG.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a conventional swash plate type hydraulic pump.
7 is a cross-sectional view of a conventional swash plate type hydraulic pump as seen from the direction of arrows VII-VII in FIG.
8 is a cross-sectional view of the swash plate, the swash plate support member, and the like in FIG. 6 as seen from the direction of arrows VIII-VIII.
9 is an enlarged cross-sectional view of the valve plate in FIG. 6 as viewed from the direction of arrows IX-IX.
10 is an enlarged cross-sectional view showing an enlarged view of the convex curved surface of the swash plate, the concave curved surface of the swash plate support member, and the like in FIG.
[Explanation of symbols]
2 Casing
3 Casing body
5 Rotating shaft
8 Cylinder block
9 cylinders
10 piston
17 shoe
24 Servo piston
32 Swashplate
32C sliding surface
32D convex curved surface
33 Swash plate support member
33D concave curved surface
Claims (2)
前記斜板支持部材の凹湾曲面の円弧の中心を、前記回転軸の軸線上の位置から、前記各ピストンのうち高圧側に位置するピストンにより前記斜板に作用する押圧合力の作用点側にずらした位置に設定したことを特徴とする可変容量型斜板式液圧回転機。A hollow cylinder, a rotating shaft provided rotatably in the casing, and a cylinder block that is formed integrally with the rotating shaft in the casing, wherein a plurality of cylinders that are spaced apart in the circumferential direction and extend in the axial direction are formed. A plurality of pistons fitted in the cylinders of the cylinder block so as to be able to reciprocate; shoes attached to the end portions of the pistons; And a swash plate with a convex curved surface provided on the back side, and a swash plate that is provided on the casing so as to be tiltably supported. A variable capacity swash plate type hydraulic rotating machine comprising a swash plate support member having a concave curved surface with which the convex curved surface of the swash plate slides,
The center of the arc of the concave curved surface of the swash plate support member is moved from the position on the axis of the rotating shaft to the point of application of the pressing force acting on the swash plate by the piston located on the high pressure side of each piston. A variable capacity swash plate type hydraulic rotating machine characterized by being set at a shifted position.
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