JP3918927B2 - スクリーンの無目構造 - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の躯体に設けられた鋼製の縦構造材と横架構造体とに夫々方立材と無目材を設け、それら方立材と無目材とに外装材を配置したスクリーンの無目構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクリーンの無目構造として特許文献1のものでは、鋼製の横架構造材に成形性の高い軽金属であるアルミニウム製のガラス保持部材(無目材)を前端部に設けて無目を構成している。そのガラス保持部材は、屋内部材と屋外部材と中間部材とからなり、屋内部材が横架構造材にスタッドボルトにより固定されている。このように、鋼製の横架構造材とアルミニウム製のガラス保持部材とを一体として無目を構成しているので、成形性の高いアルミニウム製のガラス保持部材を室外側に使用してデザイン性を高めることができ、また、アルミニウム製のガラス保持部材は断面二次モーメントが小さいが、H形鋼やI形鋼等の断面二次モーメントが大きな鋼製の横架構造材と一体に無目を構成することで、強度が大きく安価にすることができている。また、ガラス保持部材には、屋内側の結露水を外部に導出するための排水孔が設けられており、仕舞(排水)が良好となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−193203号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のものでは、無目材を屋内部材と屋外部材と中間部材の複数の部材から構成しているので部品が多く複雑となり、また、無目材を横架構造材にスタッドボルトで固着しているので、屋内部材を横架構造材にボルトで取り付けた後、残りの部材を組付けることとなり、施工を行う現地で組み付ける場合には手間がかかる問題があった。また、無目材と横架構造材とを組み付けた状態で現地に運搬する場合、横架構造材が鋼材からなるので重く、運搬時にアルミニウム製の無目材を傷つけやすく、デザイン性(外観)を低下する問題があった。
本願の課題は、運搬時に無目材が傷つき難く組み付けが簡単であり、仕舞が良好なスクリーンの無目構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のため本願発明では、鋼製の横架構造材の略全長に渡って無目材を設け、その無目材にパネルやガラス等の外装材を配置したスクリーンの無目構造において、無目材の少なくとも内側上部に無目材全長に伸びる鉤形状の上側保持部を形成し、その上側保持部を断面が略T形状の横架構造材の垂直方向のフランジ部の上部に係合すると共に、無目材の内側下部を前記フランジ部の下部に取付けたことを特徴とする(請求項1)。これによれば、上側保持部をフランジ部に係合し、無目材が横架構造材に引っ掛かった状態で一体とするので無目材と横架構造材との組み付けが簡単になる。そのため、施工が簡単に行えるので、無目材と横架構造材とを組み付けた状態で運搬する必要がなく、重い鋼製の横架構造材と無目材とを別々に搬送でき、運搬時の自重による無目材の傷付を抑えられて好ましい。
【0006】
無目材の内側下部に鉤形状の下側保持部材を垂直方向のビスにより螺着し、下側保持部材を前記フランジ部の下部に係合することを特徴とする(請求項2)。このように下側保持部材を垂直方向のビスにより螺着することによって、スクリーンに圧力が作用した際に、ビスはせん断応力を負担するので、水平方向(室内外方向)でビス止めした場合の有効ねじ部で圧力を負担する場合に比べて大きな力を負担でき、無目材と横架構造材とを係合する際に下側保持部材を取り付けるとき少ないビス本数とすることができる。これにより更に取付けが容易となる。
【0007】
無目材は、排水用孔を備えていることを特徴とする(請求項3)。これによれば、結露や耐候性の低下によるシール材の劣化により屋内側に侵入した水を排水することができ、仕舞が良好である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態について図1〜図4に基づいて説明する。図1に示すようにスクリーン(カーテンウォール)1は、建物の躯体に複数の方立2を左右方向に間隔をあけて取り付け、その方立2の間に複数の無目3を上下方向に間隔をあけて設け、方立2と無目3との間にパネルやガラス等の外装材4を配置して構成されている。方立2は、図3に示すように角パイプ5の室外側面(外側面)に溶着した断面コ字形状の取付基部6の室外側面に縦押縁7をビス8により螺着固定してなり、角パイプ5と縦押縁7との間にシール材9を介して外装材4の水平方向の両端縁部を保持している。また、角パイプ5は、複数の断面L字形状の連結板10を介して、躯体に一体的に設けられた垂直方向のH型鋼11に取付けられた複数のブラケット12に連結されており、方立2を躯体に固定している。
【0009】
無目3は、図2に示すように、無目材13と横架構造材14とから構成されている。横架構造材14は、例えば規格化された鋼製のH形鋼を幅方向で切断した断面T字形状の鋼材から成り、横架構造材14は、室内側(内側)で水平方向に延びる水平部15の長手方向両端部分で躯体に設けられたH型鋼11に固着されたブラケット16にビス17で止められると共に鉄筋棒18を介して溶着されている。無目材13は、アルミニウムあるいはアルミ合金を押出し、もしくは、引き抜き成形した型材であり、上側壁19の室外側端上方に上側の屋外側垂直壁20が立設され、屋内側端には屋内側垂直壁21が垂設されており、室内側垂直壁21からは上側壁19の下側から室外方向に向けて下り勾配の下側壁22が設けてあり、その下側壁22の室外側端からは下側の屋外側垂直壁23が垂下している。また、屋内側垂直壁21からは、屋内側に向けて上方に傾斜する結露受壁24が延設されており、結露受壁24の室内側端には立片25が立設し、結露受壁24の中間部から下方に向けて保持用垂下片26が垂設され、無目材13に鉤形状の上側保持部27が形成されている。また、無目材13の上側壁19の長手方向両側部分には、下側壁22に向けて開口する排水用孔28が設けられている。
【0010】
更に、この無目材13の長手方向両端には、蓋部材29が取り付けられている。蓋部材29は、図2に示すように、結露受壁24の側方で上方に延びる止水部30が形成されており、止水部30と連続して無目材13の長手方向に向けて折り曲げられたシール材受部31が形成されている。このシール材受部31の下端と結露受壁24の室外側端とはメタルタッチとなっており、そのメタルタッチ部分(シール材受部31の下端と結露受壁24の室外側端との間)には、隙間32が設けられており、上側の室外側垂直壁20と上側壁19と屋内側垂直壁21とで囲まれる無目内空間33と、結露受壁24と立片25と両端の蓋部材29と外装材4とシール材9とで囲まれた結露水受空間34とを連通している。
【0011】
そして、この無目材13は、上側保持部27が横架構造材14の垂直方向に延びるフランジ部35の上部と係合すると共に室内側垂直壁21の下部がフランジ部35の下部に複数の屋内外方向のビス36により螺着されて、横架構造材14と一体とされ無目3を構成している。このビス36は、スクリーン1に作用する負圧に保持用垂下片26と共に耐えられる本数に設定されている。以上のように構成された無目3は、方立2間に配置され、上側の室外側垂直壁20と室内側垂直壁21との間でシール材9を介して外装材4の下側縁部を保持し、下側の室外側垂直壁23と横架構造材14のフランジ部35との間でシール材9を介して外装材4の上側縁部を保持している。
【0012】
上記スクリーン1は、施工時に、鉤形状の上側保持部27をフランジ部35に引掛けて、室内側垂直壁21の下部とフランジ部35とをビス36により螺着するので現場での組み付けが簡単に行えると共に、1つの部材からなる無目材13と横架構造材14とが組み付けられて無目3とされるので、従来のものより部材が少なく施工が簡単となる。この無目材13と横架構造材14との組み付けが簡単なことにより、施工現場への運搬時に無目材13と横架構造材14とを別々に運搬することができるので、アルミニウム製の無目材13の自重が軽くなり、運搬時の振動等によって無目材13が傷つくことを防止できて、スクリーン1のデザイン性の低下を防止できる。また、結露が生じた際には、結露が結露水受空間34に溜まり、その結露水が結露水受空間34から隙間32を通って無目内空間33を介して排水用孔28から排水され、傾斜した下側壁22の上面を流れ落ちて室外側に排水される。また、耐候性の低下によりシール材9が破損して雨水が無目3内に侵入した場合も、排水用孔28から排水される。このように結露等が排水用孔28から室外側へ排水されるので雨仕舞が良好である。
【0013】
次に他の実施の形態について図5、図6により説明する。前記実施の形態と同一の部分には同一の記号を付けて説明を省略する。室内側垂直壁21の下側壁22より下側には室外方向に突出する取付片37が形成されている。室内側垂直壁21の下部には、下側保持部材38が一体的に取り付けられる。その下側保持部材38は、無目材13長手方向に略全長に渡って延び、下部が上向き鉤形状をしており、室内側垂直壁21に取付けられた状態で、下部の保持用垂直片39と室内側垂直壁21との間に横架構造材14のフランジ部35の下部を係合するようになっている。下側保持部材38は、上端に室外方向に突出するように形成されたビス止片40を室内側垂直壁21の取付片37に垂直方向の複数のビス41によって螺着されている。この下側保持部材38を止めるビス本数は、下側保持部材38の室内側垂直壁21からの落下を防止できる本数となっており、スクリーン1に負圧が作用した際には、ビス41はせん断応力を負担するので、前記第1の実施の形態のようにビスを室内外方向に止めた場合のように有効ねじ部でスクリーン1に作用する負圧を負担するものより、大きな力を負担することができるので、ビス41の本数を少なくでき、更に施工が容易となる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、断面形状が略T字形状であり鋼製の横架構造材のフランジ部の上部に、無目材の内側上部に形成した全長方向に延びる鉤形状の上側保持部を係合し、また、フランジ部の下部に無目材の下部を取り付けるようにしたので、無目材と横架構造材との組み付けが簡単となり施工が容易に行える。そのため、無目材と横架構造材とを別々に運搬でき、重い鋼製の横架構造材の重量により無目材が傷つくことを防止できる。また、無目材に鉤形状の下側保持部材を垂直方向のビスにより螺着し、下側保持部材をフランジ部の下部に螺合することで、スクリーンに作用する負圧をビスはせん断応力として負担するので大きな圧力を負担でき、下側保持部材を無目材に止めるビス本数が少なくてすむ。また、無目材に排水用孔を設けたので、結露等の水を室内側から室外側へ排水できて水仕舞が良好となって好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクリーンの正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV部拡大図である。
【図5】他の実施の形態である。
【図6】他の実施の形態の断面を示す平面図である。
【符号の説明】
1 スクリーン
4 外装材
13 無目材
14 横架構造材
27 上側保持部
28 排水用孔
35 フランジ部
38 下側保持部材
41 ビス
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の躯体に設けられた鋼製の縦構造材と横架構造体とに夫々方立材と無目材を設け、それら方立材と無目材とに外装材を配置したスクリーンの無目構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクリーンの無目構造として特許文献1のものでは、鋼製の横架構造材に成形性の高い軽金属であるアルミニウム製のガラス保持部材(無目材)を前端部に設けて無目を構成している。そのガラス保持部材は、屋内部材と屋外部材と中間部材とからなり、屋内部材が横架構造材にスタッドボルトにより固定されている。このように、鋼製の横架構造材とアルミニウム製のガラス保持部材とを一体として無目を構成しているので、成形性の高いアルミニウム製のガラス保持部材を室外側に使用してデザイン性を高めることができ、また、アルミニウム製のガラス保持部材は断面二次モーメントが小さいが、H形鋼やI形鋼等の断面二次モーメントが大きな鋼製の横架構造材と一体に無目を構成することで、強度が大きく安価にすることができている。また、ガラス保持部材には、屋内側の結露水を外部に導出するための排水孔が設けられており、仕舞(排水)が良好となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−193203号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のものでは、無目材を屋内部材と屋外部材と中間部材の複数の部材から構成しているので部品が多く複雑となり、また、無目材を横架構造材にスタッドボルトで固着しているので、屋内部材を横架構造材にボルトで取り付けた後、残りの部材を組付けることとなり、施工を行う現地で組み付ける場合には手間がかかる問題があった。また、無目材と横架構造材とを組み付けた状態で現地に運搬する場合、横架構造材が鋼材からなるので重く、運搬時にアルミニウム製の無目材を傷つけやすく、デザイン性(外観)を低下する問題があった。
本願の課題は、運搬時に無目材が傷つき難く組み付けが簡単であり、仕舞が良好なスクリーンの無目構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のため本願発明では、鋼製の横架構造材の略全長に渡って無目材を設け、その無目材にパネルやガラス等の外装材を配置したスクリーンの無目構造において、無目材の少なくとも内側上部に無目材全長に伸びる鉤形状の上側保持部を形成し、その上側保持部を断面が略T形状の横架構造材の垂直方向のフランジ部の上部に係合すると共に、無目材の内側下部を前記フランジ部の下部に取付けたことを特徴とする(請求項1)。これによれば、上側保持部をフランジ部に係合し、無目材が横架構造材に引っ掛かった状態で一体とするので無目材と横架構造材との組み付けが簡単になる。そのため、施工が簡単に行えるので、無目材と横架構造材とを組み付けた状態で運搬する必要がなく、重い鋼製の横架構造材と無目材とを別々に搬送でき、運搬時の自重による無目材の傷付を抑えられて好ましい。
【0006】
無目材の内側下部に鉤形状の下側保持部材を垂直方向のビスにより螺着し、下側保持部材を前記フランジ部の下部に係合することを特徴とする(請求項2)。このように下側保持部材を垂直方向のビスにより螺着することによって、スクリーンに圧力が作用した際に、ビスはせん断応力を負担するので、水平方向(室内外方向)でビス止めした場合の有効ねじ部で圧力を負担する場合に比べて大きな力を負担でき、無目材と横架構造材とを係合する際に下側保持部材を取り付けるとき少ないビス本数とすることができる。これにより更に取付けが容易となる。
【0007】
無目材は、排水用孔を備えていることを特徴とする(請求項3)。これによれば、結露や耐候性の低下によるシール材の劣化により屋内側に侵入した水を排水することができ、仕舞が良好である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態について図1〜図4に基づいて説明する。図1に示すようにスクリーン(カーテンウォール)1は、建物の躯体に複数の方立2を左右方向に間隔をあけて取り付け、その方立2の間に複数の無目3を上下方向に間隔をあけて設け、方立2と無目3との間にパネルやガラス等の外装材4を配置して構成されている。方立2は、図3に示すように角パイプ5の室外側面(外側面)に溶着した断面コ字形状の取付基部6の室外側面に縦押縁7をビス8により螺着固定してなり、角パイプ5と縦押縁7との間にシール材9を介して外装材4の水平方向の両端縁部を保持している。また、角パイプ5は、複数の断面L字形状の連結板10を介して、躯体に一体的に設けられた垂直方向のH型鋼11に取付けられた複数のブラケット12に連結されており、方立2を躯体に固定している。
【0009】
無目3は、図2に示すように、無目材13と横架構造材14とから構成されている。横架構造材14は、例えば規格化された鋼製のH形鋼を幅方向で切断した断面T字形状の鋼材から成り、横架構造材14は、室内側(内側)で水平方向に延びる水平部15の長手方向両端部分で躯体に設けられたH型鋼11に固着されたブラケット16にビス17で止められると共に鉄筋棒18を介して溶着されている。無目材13は、アルミニウムあるいはアルミ合金を押出し、もしくは、引き抜き成形した型材であり、上側壁19の室外側端上方に上側の屋外側垂直壁20が立設され、屋内側端には屋内側垂直壁21が垂設されており、室内側垂直壁21からは上側壁19の下側から室外方向に向けて下り勾配の下側壁22が設けてあり、その下側壁22の室外側端からは下側の屋外側垂直壁23が垂下している。また、屋内側垂直壁21からは、屋内側に向けて上方に傾斜する結露受壁24が延設されており、結露受壁24の室内側端には立片25が立設し、結露受壁24の中間部から下方に向けて保持用垂下片26が垂設され、無目材13に鉤形状の上側保持部27が形成されている。また、無目材13の上側壁19の長手方向両側部分には、下側壁22に向けて開口する排水用孔28が設けられている。
【0010】
更に、この無目材13の長手方向両端には、蓋部材29が取り付けられている。蓋部材29は、図2に示すように、結露受壁24の側方で上方に延びる止水部30が形成されており、止水部30と連続して無目材13の長手方向に向けて折り曲げられたシール材受部31が形成されている。このシール材受部31の下端と結露受壁24の室外側端とはメタルタッチとなっており、そのメタルタッチ部分(シール材受部31の下端と結露受壁24の室外側端との間)には、隙間32が設けられており、上側の室外側垂直壁20と上側壁19と屋内側垂直壁21とで囲まれる無目内空間33と、結露受壁24と立片25と両端の蓋部材29と外装材4とシール材9とで囲まれた結露水受空間34とを連通している。
【0011】
そして、この無目材13は、上側保持部27が横架構造材14の垂直方向に延びるフランジ部35の上部と係合すると共に室内側垂直壁21の下部がフランジ部35の下部に複数の屋内外方向のビス36により螺着されて、横架構造材14と一体とされ無目3を構成している。このビス36は、スクリーン1に作用する負圧に保持用垂下片26と共に耐えられる本数に設定されている。以上のように構成された無目3は、方立2間に配置され、上側の室外側垂直壁20と室内側垂直壁21との間でシール材9を介して外装材4の下側縁部を保持し、下側の室外側垂直壁23と横架構造材14のフランジ部35との間でシール材9を介して外装材4の上側縁部を保持している。
【0012】
上記スクリーン1は、施工時に、鉤形状の上側保持部27をフランジ部35に引掛けて、室内側垂直壁21の下部とフランジ部35とをビス36により螺着するので現場での組み付けが簡単に行えると共に、1つの部材からなる無目材13と横架構造材14とが組み付けられて無目3とされるので、従来のものより部材が少なく施工が簡単となる。この無目材13と横架構造材14との組み付けが簡単なことにより、施工現場への運搬時に無目材13と横架構造材14とを別々に運搬することができるので、アルミニウム製の無目材13の自重が軽くなり、運搬時の振動等によって無目材13が傷つくことを防止できて、スクリーン1のデザイン性の低下を防止できる。また、結露が生じた際には、結露が結露水受空間34に溜まり、その結露水が結露水受空間34から隙間32を通って無目内空間33を介して排水用孔28から排水され、傾斜した下側壁22の上面を流れ落ちて室外側に排水される。また、耐候性の低下によりシール材9が破損して雨水が無目3内に侵入した場合も、排水用孔28から排水される。このように結露等が排水用孔28から室外側へ排水されるので雨仕舞が良好である。
【0013】
次に他の実施の形態について図5、図6により説明する。前記実施の形態と同一の部分には同一の記号を付けて説明を省略する。室内側垂直壁21の下側壁22より下側には室外方向に突出する取付片37が形成されている。室内側垂直壁21の下部には、下側保持部材38が一体的に取り付けられる。その下側保持部材38は、無目材13長手方向に略全長に渡って延び、下部が上向き鉤形状をしており、室内側垂直壁21に取付けられた状態で、下部の保持用垂直片39と室内側垂直壁21との間に横架構造材14のフランジ部35の下部を係合するようになっている。下側保持部材38は、上端に室外方向に突出するように形成されたビス止片40を室内側垂直壁21の取付片37に垂直方向の複数のビス41によって螺着されている。この下側保持部材38を止めるビス本数は、下側保持部材38の室内側垂直壁21からの落下を防止できる本数となっており、スクリーン1に負圧が作用した際には、ビス41はせん断応力を負担するので、前記第1の実施の形態のようにビスを室内外方向に止めた場合のように有効ねじ部でスクリーン1に作用する負圧を負担するものより、大きな力を負担することができるので、ビス41の本数を少なくでき、更に施工が容易となる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、断面形状が略T字形状であり鋼製の横架構造材のフランジ部の上部に、無目材の内側上部に形成した全長方向に延びる鉤形状の上側保持部を係合し、また、フランジ部の下部に無目材の下部を取り付けるようにしたので、無目材と横架構造材との組み付けが簡単となり施工が容易に行える。そのため、無目材と横架構造材とを別々に運搬でき、重い鋼製の横架構造材の重量により無目材が傷つくことを防止できる。また、無目材に鉤形状の下側保持部材を垂直方向のビスにより螺着し、下側保持部材をフランジ部の下部に螺合することで、スクリーンに作用する負圧をビスはせん断応力として負担するので大きな圧力を負担でき、下側保持部材を無目材に止めるビス本数が少なくてすむ。また、無目材に排水用孔を設けたので、結露等の水を室内側から室外側へ排水できて水仕舞が良好となって好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクリーンの正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV部拡大図である。
【図5】他の実施の形態である。
【図6】他の実施の形態の断面を示す平面図である。
【符号の説明】
1 スクリーン
4 外装材
13 無目材
14 横架構造材
27 上側保持部
28 排水用孔
35 フランジ部
38 下側保持部材
41 ビス
Claims (3)
- 鋼製の横架構造材の略全長に渡って無目材を設け、その無目材にパネルやガラス等の外装材を配置したスクリーンの無目構造において、無目材の少なくとも内側上部に無目材全長に伸びる鉤形状の上側保持部を形成し、その上側保持部を断面が略T形状の横架構造材の垂直方向のフランジ部の上部に係合すると共に、無目材の内側下部を前記フランジ部の下部に取付けたことを特徴とするスクリーンの無目構造。
- 無目材の内側下部に鉤形状の下側保持部材を垂直方向のビスにより螺着し、下側保持部材を前記フランジ部の下部に係合することを特徴とする請求項1記載のスクリーンの無目構造。
- 無目材は、排水用孔を備えていることを特徴とする請求項1または2記載のスクリーンの無目構造。
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JP2002261173A JP3918927B2 (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | スクリーンの無目構造 |
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