JP3918713B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、検出領域の画像の画像データに含まれる情報コードをデコード処理するマイクロプロセッサを備えた光学的情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の光学的情報読取装置は、ユーザが例えばトリガスイッチにより画像の取込指示をすると検出領域に位置する画像を取込むように構成されている。取込まれた画像は、画像データとしてメモリに記憶されるようになっており、このメモリに記憶された画像データに基づいて画像データに含まれる情報コードをデコード処理することで情報コードが表わす内容を解読し、例えば外部にデータ出力するようになっている。
【0003】
図11(a),図11(b)は、従来の読取動作の一例を示している。図11(a)において、フレーム信号に同期して読取動作に必要な各処理が実行される。以下、この処理の主要な部分の処理のみ説明する。すなわち、取込指示がなされると、光を検出領域に照射し露光し、画像データとして画像データメモリに取込む(b,d,c期間)。そして、次回の露光条件を算出した(e期間)後、画像データに含まれる情報コードの位置を検出しデコード処理する(f期間)。
【0004】
このとき、図11(a)に示すように、デコード処理が正常に終了した場合には、外部に解読したデータを出力する(g期間)が、図11(b)に示すように、デコード処理が途中で正常に処理できないこと(すなわち失敗したこと)が判明した場合には、正常にデコード処理が終了しないことが判明してから、再度、光を検出領域に照射し露光して(2回目のb,d期間)、取込まれた画像の画像データに含まれる情報コードをデコード処理し(2回目のf期間)、デコード処理が成功するまで繰り返し処理が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えばトリガスイッチの操作を行う際には、ハンディタイプのものでは手ぶれが生じることがある。手ぶれが生じることにより、取込まれる画像は歪んだ状態となり、その画像データはマイクロプロセッサによる情報コードのデコード処理が不可能な状態か、もしくは、デコード処理が可能であったとしても補正処理に多大な時間を要する状態で画像データとして取込まれることが多い。
【0006】
したがって、このように通常の一連の読取処理が何回も行われると、図11(a)に示すように、特に初期の1回目に取込まれた画像データに基づいてデコード処理することにより偶然デコード処理が正常に行われる場合や、図11(b)に示すように、特に1回目(初期)に取込まれた画像データではデコード処理が正常に行われなくなる場合がある。一般に、図11(b)に示す処理の頻度が、図11(a)に示す処理の頻度に比較して高くなる。さらに3回以上デコード処理が繰り返される場合もある。このようなデコード処理の失敗は、手ぶれの場合だけでなく、例えば取込開始する時点における外的環境(周囲の明るさ等)の変化の影響も考えられる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、手ぶれの影響や外的環境の変化の影響によるデコード処理の失敗を極力少なくすることによりデコード処理が素早く成功する確率を向上することができる光学的情報読取装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によれば、ユーザが操作スイッチ手段により取込指示を与えると、例えば初期(特に1回目)に取込まれた画像の画像データに手ぶれや外的環境の変化の影響がある場合には、マイクロプロセッサが、取込まれた画像データに基づいてデコード処理したとしても従来例に示すように情報コードを正常にデコード処理できる頻度は少ないが、待機期間経過するまでに取込まれた画像の画像データではデコード処理を行うことがないため、デコード処理が成功する割合は従来に比較して上昇する。これにより、デコード処理が素早く成功する確率を向上することができる。具体的には、マイクロプロセッサが例えば取込手段により取込まれた初期(特に1回目や2回目)の画像の画像データでは、デコード処理を行うことなく、待機期間だけ待機するように構成すると良い。しかも、待機期間中に取込まれた画像の画像データを、待機期間経過した後の画像データをデコード処理するときに適した画像の取込条件を算出することに利用するため、読取処理を行うたびに手ぶれの影響や周囲の環境の変化が生じたとしても、この影響に適応した取込条件を設定することができる。
【0009】
この場合、従来より手ぶれや外的環境がデコード処理の成功に多大な影響を及ぼすような場合、すなわち何回もデコード処理を繰り返さなければデコード処理が成功しない場合には、デコード処理に要する時間を短縮することができる。しかも、マイクロプロセッサが、操作スイッチ手段により取込指示がなされた後の2画像目以降の画像データに含まれる情報コードをデコード処理して失敗した場合、当該画像データを利用して、以降の画像データでデコード処理するときに適した画像の取込条件を算出するため、取込条件をデコード処理に最適となる条件にさらに近づけることができる。
【0010】
請求項2記載の発明のように、取込手段を、操作スイッチ手段により取込指示が与えられた後の待機期間中の画像を間引いて取込むように構成することが望ましい。この場合、通常の取込みに要する時間に比較して短い時間で画像を取込むことができる。この場合、請求項3記載の発明のように、画像データ量を通常取込まれる画像データ量の3分の1に、取込時間を通常の取込に要する時間の3分の1とする条件で画像を取込むことが望ましい。
【0011】
請求項4記載の発明によれば、たとえ取込指示が取込手段に与えられるたびに周囲の明るさが急激に変化したとしても、画像データの少なくとも最大輝度および最小輝度に基づいて、画像の取込条件として露光条件(露光時間、照明光量)もしくは増幅回路の増幅率のうちの少なくとも1つを設定するため、明るさの急激な変化に適応した画像の画像データを取込むことができる。
【0012】
請求項5記載の発明によれば、画像データの少なくとも最大輝度および最小輝度に基づいて、情報コードが検出領域に存在するか否かを検出するため、情報コードが検出領域に存在しない場合には、デコード処理を行うことなく次の処理に移行することができる。これにより、情報コードが検出領域に存在しない場合には、処理時間を短縮することができる。
【0013】
請求項6記載の発明によれば、マイクロプロセッサが、情報コードの検出領域における存在を検出した場合、情報コードが存在する検出領域における位置を概略的に検出した後に情報コードのデコード処理を行うため、概略的に検出された位置のみデコード処理すれば良くなり、例えば検出領域全体をデコード処理することに比較して、処理時間を短縮することができる。
【0015】
請求項7記載の発明によれば、マイクロプロセッサが、デコード処理に成功した取込回数を学習して、次回に操作スイッチ手段が操作されたときに取込手段により画像を取込む回数を変更し、その後に取込まれた画像の画像データでデコード処理するため、デコード処理に成功した画像の取込の回数を学習して後に反映させることができる。
【0016】
請求項8記載の発明によれば、マイクロプロセッサが、画像の取込回数を、あらかじめ設定されている上限回数を超えない範囲で変更するため、処理が限りなく長期化することを防ぐことができる。
【0017】
請求項9記載の発明によれば、マイクロプロセッサは、デコード処理に成功した取込時間を学習して、次回操作スイッチ手段により取込指示がなされた後にデコード処理する画像を取込むまでの待機時間を変更するため、手ぶれや外的環境の影響が生じたとしても、デコード処理に成功した時間を学習して後に反映させることができる。請求項10記載の発明によれば、マイクロプロセッサは、デコード処理する画像を取込むまでの待機時間を、あらかじめ設定されている上限時間を超えない範囲で変更するため、画像を取込開始するまでに所定時間以上経過することはなく、処理が限りなく長期化することを防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、バーコードスキャナに適用した光学的情報読取装置の第1の実施形態について、図1ないし図4を参照しながら説明する。
このバーコードスキャナ1は、ハンディタイプのバーコードハンディターミナルとも称されるもので、スーパーのレジ等のPOSシステムのようにバーコードや、QRコードなどの二次元コード(情報コード)を読取るように構成されている。
【0019】
バーコードスキャナ1の電気的構成を概略的に示す図1において、バーコードスキャナ1はマイクロプロセッサ2を主体として構成されている。マイクロプロセッサ2には、電源回路3を介して二次電池もしくは一次電池からなるバッテリ4が接続されており、当該バッテリ4から電源供給されて駆動するようになっている。マイクロプロセッサ2には、照明駆動回路5を介して赤色発光ダイオードからなる照射部6が接続されており、さらにマイクロプロセッサ2には操作スイッチ手段として機能するトリガスイッチ7が接続されている。
【0020】
ユーザによりバーコードスキャナ1の読取口(図示せず)が検出領域Aに向けられ、トリガスイッチ7が操作されると、マイクロプロセッサ2はトリガスイッチ7の操作信号を検出し、マイクロプロセッサ2の照射指示信号に基づいて照射部6から読取口を介して検出領域Aに向けて光を均一に照射するようになっている。この照射するときの照明光量は、マイクロプロセッサ2により制御可能に構成されている。
【0021】
検出領域Aに照射された光は検出領域Aに位置する情報コードPに反射され、レンズ8により収束され、光学的センサ9上に結像される。この光学的センサ9は、シフトレジスタを備えたCCDエリアセンサ(二次元センサ)からなるものであり、センサ駆動回路10を介してマイクロプロセッサ2に接続されている。マイクロプロセッサ2が、センサ駆動回路10を介して画像の露光指示信号を光学的センサ9に与えると、光学的センサ9は、検出領域Aの1画像領域分の画像を露光し、画素の一列毎に画像信号を波形整形部12に送信するようになっている。
【0022】
波形整形部12は、増幅回路12aを有しており、マイクロプロセッサ2からの増幅率制御信号に基づいて増幅率を制御可能になっている。この増幅回路12は、光学的センサ9からシリアル転送された上記した画像信号のセンサ信号電圧を増幅するようになっており、波形整形部12は、1画像領域分のデータを、1画素毎に輝度信号のレベルを判定し、この輝度信号のレベルおよびあらかじめ設定された所定のしきい値に基づいて白点もしくは黒点(明点もしくは暗点)に振り分けて二値化し二値化データ(画像データ)としてデジタル化してメモリ13に記憶させると共に、1画素毎に1画像領域分の輝度信号のレベルをデジタル化して輝度データとしてメモリ13に記憶させるようになっている。
【0023】
メモリ13は、少なくとも複数画像分の画像データを記憶可能な記憶領域を有しており、順次1画像領域毎に記憶されるようになっており、1画像領域分の画像データを記憶する領域が確保できなくなった場合には、例えば一番古い画像の画像データから順次上書きされるようになっている。マイクロプロセッサ2は、メモリ13に接続されており、メモリ13に記憶された二値化データに基づいてデコード処理するようになっている。
【0024】
このようにして、制御回路11は、トリガスイッチ7から画像の取込指示が与えられると、検出領域Aの1画像領域分の画像を取込み、二値化データを取込んで当該画像データに含まれる情報コードPをデコード処理する。また、マイクロプロセッサ2には、ディスプレイ14およびデータ出力部15が接続されており、マイクロプロセッサ2が情報コードPをデコード処理した解読結果を出力するようになっている。また、マイクロプロセッサ2がデコード処理した解読結果をメモリ13に記憶させる。尚、マイクロプロセッサ2、照明駆動回路5、照射部6、センサ駆動回路8、光学的センサ9、波形整形部12およびメモリ13により取込手段16として機能し、取込指示が与えられて画像を取込むようになっている。
【0025】
上記構成の作用について、図2ないし図4をも参照しながら説明する。
図2は、デコード処理が成功するまでの処理の一連の流れをフレーム信号との対応によりタイミングチャートで示している。このフレーム信号は、1画像に対する所定の処理を開始するときにマイクロプロセッサ2により発生されるものである。尚、図2では一定周期(例えば33ミリ秒)で示しているが必ずしも一定周期にはならない。
【0026】
さて、情報コードPの読取を開始する場合、ユーザは読取口を検出領域Aに向けてトリガスイッチ7を押下操作する。この場合、マイクロプロセッサ2は、トリガスイッチ7の押下信号を検出するとフレーム信号を発生する。そしてマイクロプロセッサ2は、センサ駆動回路8を介して光学的センサ9に溜まった余分な電荷を吐き出させる。これが光学的センサ9の安定期間となる(図2:a参照:センサ安定期間)。
【0027】
この処理が終了すると、マイクロプロセッサ2は再度フレーム信号を発生し、照明駆動回路5を介して照射部6に照射指示信号を与えることにより、照射部6は検出領域Aに向けて光を照射する。すると、光学的センサ9において検出領域Aの画像が結像され露光され取込まれる(図2:1回目bd期間参照:露光期間および照明点灯期間)。このとき、1回目の画像の画像データは間引かれて取込まれる。間引かれる信号は通常の画像データに対して3分の2として光学的センサ9に予め設定されている。具体的には、図3に概略的な説明を示している。センサ駆動回路10からセンサ駆動信号が光学的センサ9に与えられると1画像が露光されるが、この場合、画像の上部(図3(a)の上部)から略水平一列の画素の画像データが波形整形部12に送られる。また、光学的センサ9により、上部の2列目から二列分の画素の画像データが間引かれて、次の一列分の画素の信号が波形整形部12に送られる。このように順次二列間引かれて一列分の画素の信号が送られる処理が繰り返され、最終的に1画像領域分の画像が取込まれる。
【0028】
このとき波形整形部12に送られる画像の信号量は、通常の3分の1である。波形整形部12の増幅回路12aは画像の信号を増幅し、上述した画像データとしてメモリ13に取込む(図2:c期間:画像取得期間)。図3(b),図3(d)は、メモリ13に取込まれる画像データのイメージを概略的に示している。通常1画像領域分の画像データを取込む際には、図3(d)に示すように、情報コードPの全体が含まれる画像データがメモリ13に記憶される。しかし、1回目に取込まれる画像は通常の3分の1に間引かれるので、図3(b)に示すように、画像の3分の2の情報が欠落する。しかし、間引いて取込まれた分だけ画像を取込む時間を節約することができ、図4に示すように、フレーム信号間隔が狭められる。この時間(図4(b))は、通常画像が取込まれる時間(図4(a))の3分の1になる。これにより、通常の取込に要する時間に比較して短い時間で画像を取込むことができる。
【0029】
図2に戻って、この後、マイクロプロセッサ2は、再びフレーム信号を発生し、照射部6により検出領域Aに向けて光を照射し、検出領域Aの画像が光学的センサ9により露光される。マイクロプロセッサ2は、検出領域Aの画像が露光されている処理に並行して、待機期間中(図2:a期間および1回目のb,d,c期間)に取込まれた画像データを利用して、次回の画像の取込条件を取込条件データとして算出処理する(図2:1回目e期間:次回取込条件算出処理期間)。
具体的には、マイクロプロセッサ2は、取込まれた画像データの中から、輝度信号の最大値および最小値になるレベルを探し、この最大値と最小値と所定のしきい値とを比較して取込条件データを算出処理する。この算出処理される取込条件データは、波形整形部12の増幅回路12aの増幅率の増幅率制御信号、光学的センサ9における露光時間の露光時間指示信号、および照射部6から照射される照明光量の照射指示信号として生成される。
【0030】
すなわち、マイクロプロセッサ2が光学的センサ9の露光時間(露光時間指示信号)および照射部6の照明光量(照射指示信号)を露光条件として変更するための露光条件設定信号を作成したり、増幅回路12の増幅率を変更するための増幅率制御信号を作成することで、次回取込まれる画像データの輝度信号のレベルを、デコード処理するときに適した画像を得るためのデータとして作成する。
【0031】
尚、光学的センサ9により露光された結果、出力される画像データ値は、検出領域Aにおける撮像対象が白に近いほど受光量が多くなりデータ値は高く、逆に検出領域Aにおける撮像対象が黒に近いほど受光量は少なくなりデータ値は低い。上述したように情報コードの認識を容易にするため、所定のしきい値に基づいて二値化するが、例えば、最大輝度が所定のしきい値よりも下回っているときには、マイクロプロセッサ2は、増幅率を上昇させるための増幅率制御信号を作成し、照明光量を上昇させるための照射指示信号を作成する。尚、この露光条件や増幅率は少なくとも一方が変更できるようになっていれば良い。
【0032】
取込条件の算出や1画像領域分の露光が終了すると、マイクロプロセッサ2はフレーム信号を発生し、メモリ13に1画像領域分の画像データを取込む(2回目c期間)。マイクロプロセッサ2は、1画像領域分の画像データを上述説明した通常の取込手順(図3(c)(d)参照)で取込むと、再度フレーム信号を発生し、光学的センサ7に露光時間指示信号を含む露光指示信号を与え取込条件を設定し光学的センサ7に露光させる(図2;3回目b期間)。すなわち、この露光処理時には、前回算出された取込条件データが反映される。尚、この露光処理された結果はメモリ13に取込まれるが、マイクロプロセッサ2が取込むことがないため、デコード対象とはならない。また、光学的センサ7が露光処理を継続している間、マイクロプロセッサ2は、次回画像を取込むときの取込条件の取込条件データを再度算出する(図2;2回目e期間)。この取込条件データは、2回目にc期間で取得された画像データに基づいて算出処理されるもので、取込条件がバーコードスキャナ1の周囲環境および使用状態の変化にさらに適応できるようになる。
【0033】
この取込条件データの算出処理が終了すると、マイクロプロセッサ2は、メモリ13に取込まれた1画像領域分の画像データを取込んでデコード処理する(図2:f期間)。具体的には、まず、マイクロプロセッサ2は、情報コードPが検出領域Aに存在しているか否かを判定する。この存在を検出する方法としては、例えば次の方法が用いられる。すなわち、情報コードPは白色および黒色から構成されていることが一般的なため、絵などのように白黒(明暗)が明確でないものに比較して、取込まれた画像における最大輝度および最小輝度の差が大きい。すなわち、マイクロプロセッサ2は、取込まれた1画像データのうち、輝度信号のレベルの最大値および最小値を比較し、この差が所定のしきい値を上回っていることを条件として情報コードPが検出領域Aに存在することを検出する。このようにして検出領域Aに情報コードPが存在するか否かを検出するため、マイクロプロセッサ2が、検出領域Aに情報コードPが存在しないことを検出した場合には、デコード処理を行うことなく次の処理(再度画像データの取込み処理;図示せず(従来例参照))に移行することができ、処理時間を短縮することができる。
【0034】
一方、マイクロプロセッサ2が、検出領域Aに情報コードPの存在を検出した場合には、検出領域Aにおける情報コードPの位置を概略的に検出する。具体的には、情報コードPの位置する場所の画素データにおいては、情報コードPが位置しない場所(絵など)と異なり、取込まれた画像データの中で隣接する画素データ間では白黒が変化する点数が多くなる。
【0035】
したがって、例えば、マイクロプロセッサ2は、検出領域Aを複数の矩形状のブロックに分割し、当該ブロックに対応する画像データの明点(白点)から暗点(黒点)、もしくは暗点から明点に変化する変化点数を1画像データのブロック毎に計数し、この計数結果に基づいて検出領域A中の何れの位置(ブロック)に存在するか否かを検出する。このようにして検出領域Aにおける情報コードPの概略的な位置を検出することができる。尚、情報コードPが検出領域A内に存在しない場合には白黒が明確になっていないため、上述した計数結果が少なく、検出領域Aに位置する絵などが情報コードPとして検出されることは少ない。
【0036】
その後、マイクロプロセッサ2は、デコード処理を行う。この場合、上述したように、情報コードPの存在するブロックが概略的に検出されているので、検出されたブロックのデータのみ切り出して(コード切り出し処理)、この部分のみデコード対象としてデコード処理を行う。これにより、素早くデコード処理を行うことができる。デコード処理の詳細については従来と同様であるため、その説明を省略する。そして、マイクロプロセッサ2は、デコード処理が完了すれば、デコード処理結果をディスプレイ14に表示させたりデータ出力部15により外部に出力する(図2;g期間:出力処理期間)。尚、このデコード処理を行っている間も図2に示すように検出領域Aの露光処理が続けて行われる。
【0037】
このような第1の実施形態によれば、マイクロプロセッサ2は、トリガスイッチ7により取込指示が与えられた時点から待機期間が経過するまでに取込まれた手ぶれの影響のある画像の画像データではデコード処理を行うことなく、待機期間経過した後に取込手段により取込まれた画像の画像データでデコード処理するため、特に1回目に取込まれた画像データ(すなわちトリガスイッチ7の操作により歪みが生じやすい画像データ)でデコード処理することがなくなり、デコード処理が成功する割合は従来に比較して上昇し、デコード処理が素早く成功する確率を向上することができる。しかも、待機期間中に取込まれた画像の画像データを、待機期間経過した後の画像データでデコード処理するときに適した画像の取込条件を算出することに利用するため、読取処理を行うたびに手ぶれの影響や周囲の環境の変化が生じたとしても、この影響に適応した取込条件を設定することができる。
【0038】
この場合、従来より手ぶれや外的環境がデコード処理の成功に多大な影響を及ぼすような場合、すなわち何回もデコード処理を繰り返さなければデコード処理が成功しない場合には、デコード処理に要する時間を短縮することができる。
【0039】
トリガスイッチ7により取込指示が与えられた後、待機期間中の画像を略3分の1に間引いて取込むため、通常の取込みに要する時間に比較して短い略3分の1の時間で画像を取込むことができる。
【0040】
1画像データにおける輝度信号のレベルの最大値と最小値並びに所定のしきい値とを比較して、画像の取込条件として露光条件(露光時間,照明光量)もしくは増幅回路の増幅率のうちの少なくとも1つを設定するため、明るさの急激な変化に適応した画像の画像データを素早く取込むことができる。
【0041】
1画像データにおける輝度信号のレベルの最大値と最小値とを比較し、その差が所定のしきい値を上回っていることを条件として情報コードPが検出領域Aに存在することを検出するため、情報コードPが検出領域Aに存在しない場合には、デコード処理を行うことなく次の取込処理に移行することができる。
【0042】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、待機期間を長くしたところにある。第1の実施形態と同一部分については同一符号を付してその説明を省略し、以下、異なる部分についてのみ説明する。図5は、デコード処理が成功するまでの動作をタイミングチャートで示している。
【0043】
この図5において、ユーザのトリガスイッチ7の操作により取込指示がなされると、センサ安定期間、露光期間(照明点灯期間)、画像取得期間、2回目の露光期間と照明点灯期間、次回取込条件算出処理期間、2回目の画像取得期間において各処理が実行される(第1の実施形態の説明および図5参照)。この間が本発明における待機期間に相当する。1回目の次回取込条件算出処理期間(e期間)においては、マイクロプロセッサ2は、1回目の画像取得期間において取込まれた画像データを利用して、待機期間経過した後の画像の取込条件を算出する。すなわち、1回目の画像取得期間において取込まれた画像データに、たとえ手ぶれや外的環境の変化の影響があったとしても、その影響に適応した取込条件が算出される。その後、このように算出された取込条件が、3回目の露光期間(2回目の次回取込条件算出期間)の前に設定され、この設定された取込条件下で画像が再度露光され、その後、3回目の画像取得期間において画像の画像データが取込まれる。
【0044】
そして、マイクロプロセッサ2は、次回の取込条件を算出し(3回目)、3回目の画像取得期間において取込まれた画像データでデコード処理する。このデコード処理が正常に終了すれば、この結果を外部に出力する。
【0045】
このような第2の実施形態によっても、第1の実施形態と略同様の作用効果を奏することができると共に、待機期間中に手ぶれや外的環境の影響があったとしても、その環境に適応した画像データが取込まれるため、マイクロプロセッサ2によるデコード処理がさらに成功しやすくなる。
【0046】
(第3の実施形態)
図6ないし図9は、本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、マイクロプロセッサがデコード処理に成功した画像の待機時間を学習して、次回トリガスイッチ7により取込指示がなされた後にデコード処理する画像を取込むまでの待機時間を変更しているところにある。
情報コードP読取の全体の流れをフローチャートで示す図6において、マイクロプロセッサ2は、変数T2を初回0に設定する。この変数T2は、初回の読取時には0時間を示し、2回目以降に読取動作が繰り返されることにより発生する待機時間を示すもので、センサ安定期間(この期間は略一定)にこの変数T2の示す時間を加えると、本発明における待機期間を表わす。図9に示すタイミングチャート参照。
【0047】
また、変数T2を選択する選択フラグを「フラグ1」に設定する(ステップS1)。この選択フラグは、読取1回毎に変数T2を変更するために設けられるフラグで、読取1回終了する毎に「フラグ1」→「フラグ2」→「フラグ1」→「フラグ2」→…の順に変更されるようになっている(図7のステップT6〜T10参照:後述する)。
【0048】
初回の読取処理において、トリガスイッチ7により取込指示がなされると(ステップS2)、センサ安定期間の後、マイクロプロセッサ2に内蔵されたタイマ割込み機能を利用して時間T1およびT3の計測を開始する(ステップS3、S4)。その後、初回の読取処理時には従来と同様に処理を繰り返す。この場合マイクロプロセッサ2は、画像を取込み(ステップS5)、次回の取込条件を算出する(ステップS6;図8の▲1▼参照)。
【0049】
そして、タイマ時間T1が変数T2以上となっていれば(ステップS7:YES)、マイクロプロセッサ2は、取込まれた画像の画像データをデコード処理する。すなわち、待機時間が経過していれば、マイクロプロセッサ2がデコード処理するが(ステップS9)、ステップS7において待機時間が経過していなければ(ステップS7:NO)、マイクロプロセッサ2はタイマT3の時間をクリアし、再度ステップS4に戻り画像の取込を行う。
【0050】
バーコードスキャナ1を使い初めの最初の1回は、変数T2は0であるため、ステップS9に移行する。ステップS9においてデコード処理が失敗した場合には(図8の▲2▼)、変数T3をクリアし(ステップS8)、ステップS4に戻り再度タイマT3の計測を開始し画像の取込を行い、再びステップS9においてデコード処理を繰り返す。この場合、デコード処理が成功すれば(図8の▲3▼)、マイクロプロセッサ2は、タイマT1,T3の計測を終了し(ステップS11、S12)、デコード処理結果を外部に出力する(ステップS13;図8の▲4▼参照)。すなわち、タイマT1は取込指示がなされた直後からデコード処理が成功するまでの時間であり、タイマT3はデコード処理が成功したときの1回分の取込時間と次回条件算出,デコード処理に要した時間を合計した時間であり、これらの時間が計測される。そして、マイクロプロセッサ2は、次回の情報コードPの読取時における変数T2を算出し(ステップS14)、次回トリガスイッチ7により取込指示がなされるときのための学習,準備を行う。
【0051】
図7は、変数T2の算出処理を示している。
まず、マイクロプロセッサ2は、ステップS11において計測を終了したタイマ時間T1が予め定められた限界値(上限時間:例えば1秒)以下であるか否かを判定し(ステップT1)、限界値を超えていれば(ステップT1:NO)、変数T1に限界値を代入する(ステップT2)。この処理は、トリガスイッチ7が押下されてからデコード処理が行われるまでの時間に上限を設けるための処理を表わしており、これにより、処理が限りなく長期化することを防ぐことができる。そして、マイクロプロセッサ2は、読取回数をインクリメントし(ステップT3)、変数T1をメモリ13に記憶させる。そして、変数T1の第1の平均値T1averageを算出する(ステップT4)。この第1の平均値T1averageは、今回までの読取回数およびメモリ13に記憶された変数T1の値に基づいて算出される。そして、マイクロプロセッサ2は、算出された第1の平均値T1averageからステップS12で計測終了したタイマ時間T3の値を減算し、第2の平均値T1average2として算出する(ステップT5)。ここで、マイクロプロセッサ2は、T2選択フラグが「フラグ1」であれば(ステップT6:YES)、変数T2に第2の平均値T1average2を代入し(ステップT7)、T2選択フラグとして「フラグ2」に変更し(ステップT8)、終了する。
【0052】
また、ステップT6において、T2選択フラグが「フラグ2」であれば、変数T2に第1の平均値T1averageを代入し、T2選択フラグとして「フラグ1」に変更する(ステップT10)。1回目の読取処理終了時には、変数T2には第2の平均値T1averege2が設定され、T2選択フラグが「フラグ2」に設定される。このようにして変数T2の算出処理が行われ(図8の▲5▼参照)終了すると、読取処理のステップS2に戻り処理を再度行う。
【0053】
<2回目の読取処理>
さて、2回目にトリガスイッチ7により画像の取込指示がなされると、再度読取処理が行われる。この場合、2回目の読取以降は、センサ安定期間を利用してデコード処理するまでの待機時間の設定処理が行われる(図9の▲6▼参照)。この待機時間の設定処理は変数T2が設定されることに基づいて行われるもので、例えば図9に示された時間で設定されるとすると、ステップS7において、このT2の示す時間が経過するまで、画像取込処理および取込まれた画像に基づいて次回の取込条件が算出,設定される。この間はデコード処理がなされることはなく、取込条件の算出,設定が行われる。
【0054】
例えば、1回目の取込時(図9の▲7▼参照)に取込まれた画像に、手ぶれの影響や外的環境の影響が生じたとしても、手ぶれの影響や外的環境の影響が加味された状態で次回の取込条件が待機時間(待機期間に含む)中にマイクロプロセッサ2により算出される(図9の▲8▼参照)。次回の取込条件が待機期間中に算出され、待機期間が経過した後、再度ステップS5においてマイクロプロセッサ2は画像を取込む(図9の▲9▼参照)。
【0055】
このとき、検出領域Aの画像が光学的センサ9により露光されるが、検出領域Aの画像が露光されている処理に並行して、マイクロプロセッサ2は、前回取込まれた画像データを利用して、次回の画像の取込条件を取込条件データとして算出する。2回目取込時に取込まれた画像に基づいて再度次回の取込条件が算出されるので、手ぶれの影響や外的環境の影響が1回目の取込時に続いて生じていたとしても、デコード処理が行われることなく再度影響が低減された取込条件が算出され、この取込条件が設定されてマイクロプロセッサ2に取込まれれば影響を極力除去することができる。
【0056】
ステップS5において、マイクロプロセッサ2は、画像の取込が終了すると、再度次回の取込条件を算出する。そしてステップS7においてタイマの時間T1がT2以上になっていれば、上述実施形態と同様にデコード処理を行い、デコード処理が成功すればタイマT1およびT3を停止し処理結果を出力しT2を算出する。これら一連の処理が繰り返される。
【0057】
このような第3の実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果と略同様の作用効果を奏すると共に、マイクロプロセッサ2がデコード処理に成功した待機時間を学習して、次回トリガスイッチ7により取込指示がなされた後にデコード処理する画像を取込むまでの待機時間を変更するため、手ぶれや外的環境の影響が生じたとしても、画像の待機時間を学習して後に反映させることができる。
【0058】
マイクロプロセッサ2は待機時間を、上限時間を超えない範囲で変更するため、画像の取込開始するまでに所定時間以上経過することはなく、処理が限りなく長期化することを防ぐことができる。
【0059】
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態を示すもので、第3の実施形態と異なるところは、待機時間中には照明を点灯せず、さらに、次回の取込条件の算出をも行わないところにある。
図10は、第3の実施形態で説明を行った図9に相当するタイミングチャートを示しており、設定された時間T2内では、照明を点灯せず画像を露光し取込むので、第3の実施形態と略同様の作用効果を奏すると共に、照明を点灯しないので待機時間中には消費電力を低減することができるという効果を奏する。
【0060】
(他の実施形態)
本発明は、上記し且つ図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
マイクロプロセッサ2が、トリガスイッチ7により取込指示がなされた後の2画像目以降の画像データに含まれる情報コードPをデコード処理して失敗した場合、当該画像データを利用して、以降の画像データでデコード処理するときに適した画像の取込条件を算出するように構成しても良い。この場合、取込条件をデコード処理に最適となる条件にさらに近づけることができる。
【0061】
上述第1の実施形態においては、1回目に取込条件を算出し(e期間)、その算出された結果がデコード処理(f期間)対象画像データに反映されない実施形態を示したが、これをデコード処理結果に反映されるように構成しても良い。すなわち、図2においてマイクロプロセッサ2が、2回目の画像の画像データ取込(露光,画像取得)の前に、取込条件を算出した後、当該取込条件を直ぐに設定し、その後画像データを取込み、デコード処理するように構成しても良い。また、第2もしくは第3の実施形態でも同様である。第3の実施形態の図6に示すフローチャートでは、ステップS5の処理とステップS6の処理を入れ換えることにより、この処理を実現することができる。
【0062】
上述実施形態においては、取込手段16を、マイクロプロセッサ2、照明駆動回路5、照射部6、センサ駆動回路8、光学的センサ9、波形整形部12およびメモリ13により構成したが、要は、画像を取込むことができる構成となっていれば良く、必要に応じて、これらの構成要素のうち一部を削除して構成しても良い。
【0063】
第3もしくは第4の実施形態においては、取込時間を学習して次回トリガスイッチ7が操作された後にデコード処理する画像を取込むまでの待機時間を変更する実施形態を示したが、取込時間および待機時間に代えて、この設定単位を画像の取込回数(図9におけるbcd処理(T2の範囲)が行われる回数、もしくは、図10におけるb処理(T2の範囲)が行われる回数)としても良い。この場合、デコード処理に成功した画像の取込回数を学習して後の画像を取込むまでの取込回数に反映させることができる。さらに、この取込回数に上限を設けることが望ましい。この場合、上限回数を超えて画像が取込まれることはなく、処理が限りなく長期化することを防ぐことができる。
【0064】
光学的センサ9は、ラインセンサ(一次元センサ)やCMOSイメージセンサ等の二次元センサからなるものであっても良い。
二次元コードはQRコードに限定されるものではなく、例えば、PDF417,DataMatrixやMaxiCodeなどでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す光学的情報読取装置の電気的構成図
【図2】処理の流れを示すタイミングチャート
【図3】画像の取込イメージを概略的に示す図((a)(b)は間引いて取込む場合、(c)(d)は通常取込みの場合)
【図4】フレーム信号間隔の比較を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態を示す図2相当図
【図6】本発明の第3の実施形態を示す読取処理のフローチャート
【図7】変数T2の算出処理を示すフローチャート
【図8】図2相当図(その1)
【図9】図2相当図(その2)
【図10】本発明の第4の実施形態を示す図2相当図
【図11】(a)(b)従来例を示す図2相当図
【符号の説明】
1はバーコードスキャナ(光学的情報読取装置)、2はマイクロプロセッサ、6は照射部、7はトリガスイッチ(操作スイッチ手段)、9は光学的センサ、12は波形整形部、12aは増幅回路、16は取込手段、Aは検出領域、Pは情報コードである。
Claims (10)
- 画像の取込指示をするための操作スイッチ手段と、
画像の取込指示が与えられると検出領域の画像を取込む取込手段と、
この取込手段により取込まれた検出領域の画像の画像データに含まれる情報コードをデコード処理し、そのデコード処理が失敗した場合には、前記取込手段に取込指示を与えて画像データを取込んでデコード処理を繰り返すマイクロプロセッサとを備えた光学的情報読取装置であって、
前記マイクロプロセッサは、前記操作スイッチ手段により取込指示が与えられて待機期間経過するまでに取込まれた画像の画像データでデコード処理を行うことなく、前記待機期間中に取込まれた画像の画像データを、待機期間経過した後に取込む画像データのデコード処理に適した画像の取込条件算出に利用するように構成されると共に、前記操作スイッチ手段により取込指示がなされた後の2画像目以降の画像データに含まれる情報コードをデコード処理して失敗した場合、当該画像データを利用して、以降の画像データでデコード処理するときに適した画像の取込条件を算出するように構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項1記載の光学的情報読取装置において、
前記取込手段は、前記待機期間中の画像を間引いて取込むことを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項2記載の光学的情報読取装置において、
前記取込手段は、間引いて取込む画像データ量を通常取込む画像データ量の略3分の1で、かつ、間引いて取込む時間を通常取込む時間の略3分の1とする条件で、画像を取込むことを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項1ないし3の何れかに記載の光学的情報読取装置において、
前記マイクロプロセッサは、前記デコード処理する前処理として、前記取込手段により取込まれた画像の画像データの少なくとも最大輝度および最小輝度に基づいて、前記取込手段が画像を取込むときの露光条件、もしくは、前記取込手段が画像を取込むときの信号を増幅する増幅回路の増幅率のうちの少なくとも1つを前記取込条件として算出することを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項1ないし4の何れかに記載の光学的情報読取装置において、
前記マイクロプロセッサは、前記デコード処理する前処理として、前記取込手段により取込まれた画像の画像データの少なくとも最大輝度および最小輝度に基づいて、情報コードが検出領域に存在するか否かを検出することを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項5記載の光学的情報読取装置において、
前記マイクロプロセッサは、情報コードの検出領域における存在を検出した場合、当該情報コードが存在する前記検出領域における位置を概略的に検出した後デコード処理するように構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項1ないし6の何れかに記載の光学的情報読取装置において、
前記マイクロプロセッサは、デコード処理に成功した前記取込手段による画像の取込回数を学習して、次回前記操作スイッチ手段により取込指示がなされた後に画像を取込むまでの取込回数を変更し、当該取込回数の画像が取込まれた後に取込まれた画像の画像データに含まれる情報コードをデコード処理するように構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項7記載の光学的情報読取装置において、
前記マイクロプロセッサは、画像の取込回数を、あらかじめ設定されている上限回数を超えない範囲で変更することを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項1ないし6の何れかに記載の光学的情報読取装置において、
前記マイクロプロセッサは、デコード処理に成功した取込時間を学習して、次回前記操作スイッチ手段により取込指示がなされた後にデコード処理する画像を取込むまでの待機時間を変更するように構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。 - 請求項9記載の光学的情報読取装置において、
前記マイクロプロセッサは、デコード処理する画像を取込むまでの待機時間を、あらかじめ設定されている上限時間を超えない範囲で変更することを特徴とする光学的情報読取装置。
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