JP3918307B2 - 画像濃淡ムラ検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は本来検査領域内全域において一定濃度であることが期待される検査対象物に生じた部分的な濃淡を撮影画像から解析、検出する画像濃淡ムラ検出方法に関するものであり、特にカラーフィルターなどのムラ検査において用いられる画像濃淡ムラ検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー液晶表示装置の色表示用のカラーフィルターや、カラービデオカメラの色分解用のカラーフィルターの製品検査として画像解析装置を用いたムラの検査が行われている。この画像解析装置は通常、画像入力装置、コンピュータ、照明および付属装置類からなり、カラーフィルターを透過光撮影することによって画像データを得た後、コンピュータによって画像処理を行い、ムラ領域を特定している。これに用いられる画像処理方法としては、画像データの1ドット毎にデジタルフィルタ、2次微分処理等を施した後、別途設定した敷居値と比較して敷居値を越えた部分をムラ領域として特定するというものである。
【0003】
しかしながら、画像データ収集のための撮像系においては様々な要因から画像信号にノイズが重畳されてしまい、これを皆無にすることは現状では不可能である。このため従来の検査方法では移動平均を取るなどしてノイズの影響を抑えている。しかし、完全にノイズを除去することができないため敷居値が残留するノイズのレベルによって規制されてしまい、検出感度が低い原因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みなされたものであり、その課題とするところは、カラーフィルターなどの検査に適用してこれらの検出処理の感度を向上させる画像濃淡ムラ検出方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1においては、検査対象物を画像撮影手段によって撮影して得られる濃淡画像を解析し、部分的に濃度が高いあるいは濃度が低い領域(ムラ領域)を特定する画像濃度ムラ検出方法において、
画像領域を2つ以上に分割し、各々の領域の濃度平均値と全領域の濃度平均値との差を求め、別途設定された敷居値と比較することによってムラ領域を特定する、ムラ領域特定 段階と、
前記ムラ領域特定段階において2つ以上に分割された画像領域を新たに全領域と見なし、それをさらに2つ以上に分割して前記ムラ領域特定段階と同様の処理を繰り返し適用することによりムラ領域を詳細に特定する繰り返し処理段階と、
前記繰り返し処理段階において多重に検出された同一のムラに対し、実際のムラ領域を下回らない範囲でかつ実際のムラ領域に最も近い部分画像領域のみを残して他の検出領域に対する検出を解除する多重検出解除段階と、
を有することを特徴とする画像濃淡ムラ検出方法としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図1、2および3に本発明の実施の形態について説明する。
【0007】
画像撮影手段によって得られた画像データ(640×480ドット、256階調)が本発明の処理に入力される。
【0008】
STARTでスタートし、まず全領域の濃度平均値U(1,1) を求める(S1)。ここでUに付属する2つのサフィックスは画像データに対する部分領域の分割数N、および該当する部分領域の番号mを示す。
【0009】
次いで全領域を領域長手方向に等しく2分割(320×480ドット×2)する(S3ただしN=2)ことにより出来た2つの領域(2,1)、領域(2,2)について濃度平均値U(2,1) 、U(2,2) を求める(S5)。
【0010】
続いて平均値の差|U(2,1) −U(1,1) |を敷居値ULIM と比較する(S6)。
ULIM <|U(2,1) −U(1,1) |が成り立つ場合、この領域をムラ領域と判定してフラグ変数F(2,1) を1 にセットする(S7)。
【0011】
この判定式を一般化して、画像領域をN分割したときのm番目の画像領域に対する判定式を求めるとULIM <|U(N,m) −U(N/2,int((m+1)/2))|となる。ただし、int((m+1)/2)は、(m+1)/2を超えない最大の整数である。
同様の処理をU(2,2) について行う(S5)。
【0012】
次に領域(2,1)、領域(2,2)の面積A(2) を繰り返し打ち切り面積ALIM と比較し(S11)、A(2) <ALIM が成り立つ場合には繰り返し処理を打ち切る。そうでない場合は領域(2,1),(2,2) のそれぞれについて上記処理を繰り返す(S3〜S11)。
【0013】
図3は、図中斜線部にムラがある画像について、分割数Nが2、4、8、16の場合の例を模式的に示したものである。
【0014】
N=2のとき、ムラは、領域(2,1)内にあるが領域(2,1)の大きさに比べてまだ小さいため、その影響は薄められ、平均値の差|U (2,1) −U (1,1) |はU LIM を超えることはなく、フラグ変数F (2、1) =0となる。
【0015】
次にN=4のとき、ムラは領域(4,2)内にあることになる。ここで、平均値の差
|U (4,2) −U (2,1) |はU LIM を超えたため、フラグ変数F (4、2) =1となる。
【0016】
次にN=8のとき、ムラは領域(8,4)内にあることになる。ここでも平均値の差
|U (8,4) −U (4,2) |はU LIM を超えたため、フラグ変数F (8、4) =1となる。
【0017】
さらにN=16のとき、ムラは領域(16,7)および領域(16,8)内にあることになる。この図3の例では、ムラはこの2つの領域の片方に偏っているわけではなく、両方の領域にまたがって存在する。したがって、平均値の差|U (16,7) −U (8,4) |、および|U (16,8) −U (8,4) |はともにU LIM を超えることがなく、フラグ変数F (16、7) =0、F (16、8) =0、となる。
【0018】
ここで、繰り返し打ち切り面積A LIM による制限により、繰り返し処理が終了する。
【0019】
上記手段によって繰り返し処理を終了後、最終繰り返し処理によって生成されたフラグ変数F(N、1) 〜F(N、 N)が1にセットされた領域(N,m)について同領域を含む前段階の分割領域に対するフラグ変数F(N/2、 int((m+1)/2)) =1であった場合(S15)にこれを2にセットする(S16)。
【0020】
これを領域分割数が1になるまで繰り返す。ただし、繰り返しの2回目以降はフラグ変数が1または2にセットされたものについて前段階の分割領域のフラグ変数変更を行う。
【0021】
図3の例では、領域分割数N=16の段階ではフラグ変数F (16、m) が全て0で、領域分割数N=8の時に初めて1の値をもつフラグ変数F (8、4) が出てくる。したがってフラグ変数F (8、4) は1のままとなり、その前段階の分割領域のフラグ変数F (4、2) は2に変更される。
【0022】
続いて全フラグ変数F(1、1) 〜F(N、 N)のうち、値が2となっているもの全てを0にクリアする(S23)。
【0023】
図3の例では、フラグ変数F (4、2) が2の値をもっているので、ここでF (4、2) =0と変更される。しかし、F (8、4) =1は変更されずそのまま残る。
【0024】
上記処理を終了(END)後、フラグ変数を調べ、そのフラグ変数が1となっている領域がムラ領域であると判定される。
【0025】
図3の例では、フラグ変数F (8、4) のみが1となっているので、領域(8,4)にムラ領域があることがわかる。また、同一のムラが、領域(4,2)を処理した段階においても検出されていて、これが多重検出となっているが、処理が全部終了した段階では領域(4,2)で検出した分については検出解除されており、多重検出を回避している。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の検出方法によれば画像データ中に重畳されたノイズの影響を受けることなくムラ領域の検出を行うことが可能になるという効果を奏する。この効果によってカラーフィルターなど検査領域内全体において一定濃度であることが期待される検査対象物に生じたムラ等高感度なムラ領域検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像濃淡ムラ検出方法のステップを示す、初めの部分のフローチャート図である。
【図2】 本発明の画像濃淡ムラ検出方法のステップを示す、終わりの部分のフローチャート図である。
【図3】 本発明の画像濃淡ムラ検出方法による画像領域分割方法および図中斜線の位置にムラが存在したときのフラグ変数の遷移を示す説明図である。
【符号の説明】
N‥‥‥‥‥分割数
U(X,X) ‥‥濃度平均値
F(X,X) ‥‥フラグ変数
Claims (1)
- 検査対象物を画像撮影手段によって撮影して得られる濃淡画像を解析し、部分的に濃度が高いあるいは濃度が低い領域(ムラ領域)を特定する画像濃度ムラ検出方法において、
画像領域を2つ以上に分割し、各々の領域の濃度平均値と全領域の濃度平均値との差を求め、別途設定された敷居値と比較することによってムラ領域を特定する、ムラ領域特定段階と、
前記ムラ領域特定段階において2つ以上に分割された画像領域を新たに全領域と見なし、それをさらに2つ以上に分割して前記ムラ領域特定段階と同様の処理を繰り返し適用することによりムラ領域を詳細に特定する繰り返し処理段階と、
前記繰り返し処理段階において多重に検出された同一のムラに対し、実際のムラ領域を下回らない範囲でかつ実際のムラ領域に最も近い部分画像領域のみを残して他の検出領域に対する検出を解除する多重検出解除段階と、
を有することを特徴とする画像濃淡ムラ検出方法。
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1998
- 1998-06-16 JP JP16897198A patent/JP3918307B2/ja not_active Expired - Fee Related
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