JP3917577B2 - 融氷装置及び冷凍倉庫 - Google Patents

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Description

本発明は、ハロゲンランプに遠赤外線放射セラミックスがコーティングされ、点灯時に遠赤外線を放射して、雪、霜、氷などを融解する融氷装置、この融氷装置を備えた冷凍倉庫に関する。
冬季に降雪の多い地域では、路面の凍結や残雪により車両や人の通行に障害が発生したり、積雪によりバス停、道路標識、公衆電話ボックスなど様々な構造物や機器の使用に制限が生じたりするなど、様々な問題が生じている。これらの問題の解決方法として、従来は路面下に電熱式の発熱体や温水循環パイプを埋設して路面を加温する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、これらの設備埋設型の融雪システムは、設備の施工に際して土木工事を伴うため、設備コストが高く、また、設備の故障時にも土木工事を伴うこともあるため、ランニングコストの面でも不経済であった。
このような問題に対して、遠赤外線を積雪面の上方から放射して凍結の防止や融雪する方法がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平10−212702号公報 (第2−3頁、第1図) 特開平11−241304号公報 (第4−7頁、第1−5図)
しかしながら、従来の方法では、遠赤外線の輻射体用の電熱手段として、ニクロム線などの電気抵抗発熱線を使用しているので、エネルギー効率が悪くランニングコストが高いため、不経済であるという問題があった。例えば、電気抵抗発熱線としてニクロム線を使用した場合の熱効率は、50〜60%である。
また、機器の構造上コンパクトなサイズになりにくいため、景観上も問題があるものが多かった。さらに、赤外線発生器にセラミックスヒータが使用された場合、融雪機器の電源投入から積雪の融解に有効な波長の遠赤外線が放射されるまでの立ち上がり時間が長いため、その間に降雪により積雪量が増加してしまい、融雪に長時間を要するという問題があった。
また、上記の問題は、冬季に降雪の多い地域だけでなく、食品などを冷凍保存する冷凍倉庫では1年を通して発生していた。冷凍倉庫は、例えば−20℃や−50℃といった一定温度に庫内が保たれており、庫内へ直接外気が入るのを防ぐために前室が設けられている場合がある。この前室内の壁や床には、外気に含まれる湿気が冷気で冷やされて結霜や結氷が発生して霜(氷)が付着し、その厚みが例えば5〜15cmにもなるという問題があった。また、前室のドアの開閉時には、そのときの振動で天井や壁に付着した霜が落下して通路に散乱し、搬送車(例えばフォークリフト)の移動時に落下してすぐに融解されなかった霜(氷)の固まりが本室内に運ばれてしまい、前室及び本室が大変滑りやすくなって搬送車がスリップするという問題があった。さらに、設備埋設型の融氷システムは、前記のように、設備コストやランニングコストが高いという問題があった。また、埋設型の融氷システムを使用すると、氷を溶かす際に床面から部屋全体を暖めることになり、前室の温度が例えば5〜10℃も上昇するという問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するために、容易に設置でき、高効率に雪、霜、氷を融解する融氷装置及びこの融雪装置を備えた冷凍倉庫を提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている
(1)管型のハロゲンランプに遠赤外線放射セラミックスがコーティングされた遠赤外線発生器と、
上記遠赤外線発生器から放射された遠赤外線を所定の領域に反射する反射板と、を備え、
前記反射板は、前記遠赤外線発生器の長手方向の両端間における少なくとも一部を被覆して配置され、前記遠赤外線発生器の長手方向の断面形状がV字形の仕切り反射板を含むことを特徴とする。
この構成においては、管型の遠赤外線放射セラミックスがコーティングされたハロゲンランプを遠赤外線発生器として使用している。遠赤外線を放射するハロゲンランプは、光出力が一定しており、投入電力の75〜95%が光や熱に変換されて照射されるので、高効率である。また、他のランプと比べて設置スペースが小さく長寿命で、短時間で昇温を行うことができる。
また、ハロゲンランプにコーティングされた遠赤外線放射セラミックスは、ハロゲンランプから放射された可視光線や近赤外線を吸収して発熱し、遠赤外線を放射するので、高効率に遠赤外線を放射することができる。また、熱容量が小さいので、短時間で昇温を行うことができる。
さらに、融氷装置には、遠赤外線発生器の長手方向の断面形状がV字形である仕切り反射板が、遠赤外線発生器の長手方向の両端間における一部を被覆するように設置されている。管型の遠赤外線発生器の場合、遠赤外線発生器から放射された遠赤外線の一部は、融氷装置の直下の領域に照射されずに、融氷装置の側方部に拡散してしまう。そのため、遠赤外線を照射する領域が広くなり、融雪効率が低くなってしまう。本発明の融氷装置は、管型の遠赤外線発生器を被覆する位置に断面がV字形の仕切り反射板を備えているので、遠赤外線発生器から放射された遠赤外線を所定の領域に照射するように制限でき、効率良く融氷を行うことができる。
したがって、設置スペースが小さく、高効率・長寿命で、短時間で昇温を行うことができ、従来の装置よりも効率良く氷や雪や霜を融解する融氷装置を提供できる。
(2)前記遠赤外線発生器は、前記仕切り反射板に被覆された部分のフィラメントを直線状に形成され、その他の部分のフィラメントをコイル状に形成されている。
遠赤外線発生器の仕切り反射板に被覆された部分は、積雪面に遠赤外線を放射することができないので、この部分から放射された遠赤外線は無駄になってしまう。本発明では、仕切り反射板に被覆された部分のフィラメントをコイル状に形成せずに直線状にしているので、この部分がコイル状に形成したフィラメントのように遠赤外線を放射するのを最小限に抑えることができる。したがって、利用できない遠赤外線の放射による電力の浪費を抑制できる。
(3)前記遠赤外線発生器は、2.5μm乃至15μmの波長域にピークを有する遠赤外線を放射する。
氷や雪や霜を溶かすのに好適な遠赤外線の波長は、約3μm及び約10μmである。この構成においては、遠赤外線発生器が放射する遠赤外線の2.5μm乃至15μmの波長域にピークがあるので、約3μm及び約10μmの遠赤外線を大量に放射して、雪や霜や氷を効率良く融解することができる。
(4)前記反射板は、所定の曲率の曲げ加工が施されている。
この構成においては、反射板や仕切り反射板が所定の曲率の曲げ加工が施されているので、積雪面に遠赤外線を照射する方向を適切に調節することが可能となり、融雪効率を向上させることができる。
(5) 前室を備えた冷凍倉庫であって、
この前室の通路の真上に、この通路に向けて遠赤外線を放射する(1)乃至(4)のいずれかに記載の融氷装置を備えたことを特徴とする。
この構成においては、冷凍倉庫の前室は、その通路の真上に、その通路に向けて遠赤外線を放射する融雪装置を備えているので、前室の通路付近の霜や氷を遠赤外線で融解して、スリップ事故などを防止することができる。また、遠赤外線は、通路や通路上の霜や氷の表面で反射するので、通路だけでなく壁面や天井にも間接的に照射することができる。したがって、前室の通路だけでなく、側壁や天井など反射した遠赤外線が届く範囲の霜や氷を融解することが可能となる。さらに、前室の通路上の霜や氷を融解できるので、従来のように冷凍倉庫を出入りする搬送車によって冷凍倉庫の前室の霜や氷が本室内に入り込むのを防止できる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)設置スペースが小さく、高効率・長寿命で、短時間で昇温を行うことができ、従来の装置よりも効率良く氷や雪や霜を融解する融氷装置を提供できる。
また、本発明の融氷装置は、管型の遠赤外線発生器の長手方向の両端間における一部を被覆する断面形状がV字形の仕切り反射板を備えているので、遠赤外線発生器から放射された遠赤外線を所定の領域に照射するように制限でき、効率良く融氷することができる。
(2)本発明では、仕切り反射板に被覆された部分のフィラメントをコイル状に形成せずに直線状にしているので、この部分がコイル状に形成したフィラメントのように遠赤外線を放射するのを最小限に抑えることができ、これにより、利用できない遠赤外線の放射による電力の浪費を抑制できる。
(3)遠赤外線発生器が放射する遠赤外線の2.5μm乃至15μmの波長域にピークがあるので、氷や雪を溶かすのに好適な遠赤外線の波長である約3μm及び約10μmの遠赤外線を大量に放射して、雪や氷を効率良く融解することができる。
(4)反射板や仕切り反射板が所定の曲率の曲げ加工が施されているので、積雪面に遠赤外線を照射する方向を適切に調節することが可能となり、融雪効率を向上させることができる。
(5)冷凍倉庫前室の通路付近の霜や氷を遠赤外線で融解して、スリップ事故などを防止することができる。また、通路だけでなく、側壁や天井など反射した遠赤外線が届く範囲の霜や氷を融解することができる。
まず、本発明の実施形態に係る融氷装置の概略を説明する。ここで、以下の説明では雪や霜を溶かすことも融氷という。本発明の融氷装置は、雪や霜や氷に遠赤外線を照射してこれらを融解させる。遠赤外線は電磁波であり、空気の流れの影響を受けない。また、遠赤外線の照射を受けた物質自体が電磁波(遠赤外線)の吸収によって発熱する。さらに、物質により吸収する波長と吸収率が異なり、加熱されやすいものと加熱されにくいものがある。また、空気を加熱しにくいので熱損失が少ない。また、本発明の融氷装置は、上記のような特徴を有する遠赤外線を放射する遠赤外線発生器として、ハロゲンランプに遠赤外線放射セラミックスをコーティングされたものを使用する。これにより、設置スペースが小さく高効率・長寿命で、短時間で昇温を行うことができる融氷装置を提供できる。また、本発明の融氷装置は、氷や雪や霜の融解に効果的な約3μmや約10μmの遠赤外線を大量に放射するので、水分子の共振作用を誘発し水分子の共振現象により、路面上の氷や霜や積雪を効率良く融解することができる。このように、本発明は、例えば壁面や照明灯の設置ポールなど所定の位置に設置して、氷や雪や霜の融解に効果的な遠赤外線を効率良く発生・照射させることで、従来の装置よりも効率良く氷や雪や霜を融解でき、土木工事を行うことなく容易に設置することができる融氷装置を提供するものである。
以下、本発明の実施形態に係る融氷装置について、図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る融氷装置の外観図である。図2は、本発明の実施形態に係る融氷装置の正面透視図である。図3は、本発明の実施形態に係る融氷装置のA−A断面図である。
図1〜図3に示したように、融氷装置1は、一例として、長手方向の断面が台形で、1面が開口している筐体2の内側に、管型(棒状)の遠赤外線発生器3を備えている。融氷装置1は、遠赤外線発生器3から放射された遠赤外線を筐体2の開口部から照射するために、断面がU字型で、開口部が筐体2の開口部とほぼ一致するように配置された反射板4を備えている。また、筐体2の内側における長手方向の両端部に、側面反射板5及び側面反射板6を備えている。さらに、融氷装置1は、遠赤外線発生器3のほぼ中央部に、断面がV字型で筐体2の開口部側に凸である仕切り反射板7を備えている。遠赤外線発生器3は、この仕切り反射板7を貫通しており、遠赤外線発生器3の一部が仕切り反射板7によって被覆されている。また、融氷装置1は、筐体2の開口部に格子状の防護網8を備えている。反射板4、側面反射板5、側面反射板6、及び仕切り反射板7の裏面には、断熱材9が取り付けられている。
遠赤外線発生器3は、ハロゲンランプに黒色の遠赤外線放射セラミックスがコーティングされている。ハロゲンランプは、石英ガラスで作られたバルブ内のほぼ中央部に、タングステンを材料とするフィラメントが配置され、ハロゲンガスと、アルゴンや窒素などの不活性ガスと、が封入されている。また、ハロゲンランプは、以下のような特徴がある。
1.ハロゲンランプのフィラメントは、熱容量が小さく、セラミックスヒータやニクロム線コイルを備えた赤外線ヒータなど他の遠赤外線ヒータと比べて、数倍以上のスピードで昇温を行うことができる。
2.ハロゲンランプは、断線するまで一定した光出力が得られ、ハロゲンサイクルによってバルブ壁に黒化が生じず、光出力や色温度の減衰が少ない。
3.ハロゲンランプは、一般的な白線電球に比べて、数十分の一の大きさでコンパクトである。
4.ハロゲンランプは、バルブに石英ガラスを使用しているため、熱衝撃に極めて強い。
5.投入電力の75〜95%が光と熱に変換され、そのうち6〜12%が可視光で残りが赤外線であり、エネルギー効率が高い。
また、ハロゲンランプにコーティングされた遠赤外線放射セラミックスは、ハロゲンランプから放射された可視光線や近赤外線を吸収して発熱し、2.5μmから15μmの波長領域にピークを有する遠赤外線を放射する。例えば、約3μm及び約6μmがピーク値である遠赤外線を放射する。また、氷や雪や霜を融解するのに好適な遠赤外線の波長は、約3μm及び約10μmである。遠赤外線発生器3が放射する遠赤外線は、上記のように約3μm及び約6μmにピーク値を有しているので、約3μm及び約10μmの遠赤外線の放射輝度も高い。したがって、氷や雪を融解するのに好適な遠赤外線を大量に照射して、効率良く氷や雪や霜を融解できる。また、ハロゲンランプのフィラメントと同様に熱容量が小さいので、短時間で昇温を行うことができる。
また、遠赤外線発生器3は、管型であるので、球型などの赤外線発生器よりも積雪面に大量の遠赤外線を照射できる。これは、球型の遠赤外線発生器の場合、放射した遠赤外線が反射板で反射して遠赤外線発生器自身に戻ってしまう量が多いが、管型の遠赤外線発生器の場合、放射した遠赤外線が反射板で反射してほとんど遠赤外線発生器自身に戻ることなく、積雪面に照射することができるからである。
反射板4は、図3に示したように所定の曲率の曲げ加工が施されており、遠赤外線発生器3から放射された遠赤外線を融氷装置1の開口部から所定の領域に照射する。例えば、図3に示したように曲げ加工した場合、遠赤外線の放射角を融氷装置1の縦方向(垂直方向)に対して20°以内に制限することができる。なお、反射板4の曲率は、融氷装置1のサイズや遠赤外線を照射する領域の大きさに応じて変わるために、計算や実験によって求めると良い。
側面反射板5、側面反射板6、仕切り反射板7は、融氷装置1の長手方向における遠赤外線の照射領域を設定した傾斜角に応じて制限する。例えば、図2に示したように、側面反射板5及び側面反射板6に加えて仕切り反射板7を設けて、各反射板を融氷装置1の縦方向(垂直方向)に対して20°の傾斜面となるようにすることで、遠赤外線の放射角を融氷装置1の縦方向(垂直方向)に対して30°以内に制限することができる。
反射板4、側面反射板5、側面反射板6、及び仕切り反射板7の材質は、アルミなどの金属またはアルミなどの金属皮膜を擁したもので、遠赤外線の反射率を高めるために化学処理や電解処理が施されたもの、または機械的に研磨されたものが望ましい。また、側面反射板5、側面反射板6、及び仕切り反射板7は、反射板4と同様に、所定の曲率の曲げ加工が施すようにしても良い。これにより、遠赤外線の照射領域を調整することができる。
防護網8は、融氷装置1の遠赤外線発生器3や反射板4など、遠赤外線発生器3に通電時に加熱された部分を人が触るのを防ぐためのものである。
図4は、仕切り反射板の有無による遠赤外線の照射領域の違いを示した図である。図4(A)に示したように、融氷装置1に仕切り反射板7を設けない場合、融氷装置1の側方部まで遠赤外線を照射してしまうという問題がある。この場合、仕切り反射板7を設けずに、融氷装置1の高さを長くして、融氷装置1の開口部から遠赤外線発生器3の設置位置までの距離を長くすることで、上記の問題を防止できる。しかしながら、融氷装置1が大型化してしまう。
一方、図4(B)に示したように、融氷装置1に仕切り反射板7を設けた場合、図4(A)に示した場合と比べて、遠赤外線の照射領域を狭くすることができる。したがって、単位面積当たりの遠赤外線の照射量を増加させることができ、効率良く氷や雪を融解することができる。また、融氷装置1を大型化させずに、コンパクトにすることができる。
本発明の融氷装置1では、上記のように仕切り反射板7を遠赤外線発生器3のほぼ中央部に設けたので、仕切り反射板7に被覆される部分から遠赤外線を放射しても無駄になってしまう。そこで、本発明の融氷装置1では、遠赤外線発生器3の仕切り板に被覆される部分のフィラメント10を、遠赤外線を放射しにくい構造にしている。
図5は、遠赤外線発生器(ハロゲンランプ)の概略の断面図である。図5に示したように、本発明では、遠赤外線を放射するフィラメント10a、10bをコイル状に加工している。また、仕切り反射板7に被覆される部分のフィラメント10cをコイル状に加工せずに直線状にしている。直線状のフィラメント10cは、通電しても熱が逃げやすく温度が上昇しにくい。しかし、コイル状のフィラメント10a、10bは、隣接するフィラメントが互いに加熱し、熱の発散を防止することができるので、急速に温度を上昇させることができる。したがって、フィラメントを上記のように加工しているので、フィラメント10cからの光や熱の放射を抑制して遠赤外線の無駄な放射を防止できる。
なお、融氷装置1において、仕切り反射板7の内側には遠赤外線発生器3を設けずに、2本の遠赤外線発生器を設けることもできる。しかしながら、図に示した遠赤外線発生器3を2本に分けた場合、遠赤外線発生器の製造コストが上昇するため、融氷装置1全体のコストアップにつながってしまう。これに対して、上記のように遠赤外線発生器3のフィラメントの一部を直線状に加工する方がコストは低くなる。そのため、本発明では、1本の遠赤外線発生器3のほぼ中央部に仕切り反射板7を設けている。
次に、(A)融氷装置1に仕切り反射板7を設けずに遠赤外線発生器3のフィラメントを加工しなかった場合と、(B)融氷装置1に仕切り反射板7を設けて遠赤外線発生器3のフィラメントを加工した場合と、の放射照度(単位面積当たりの放射エネルギー)について説明する。図6は、融氷装置の中央部における遠赤外線の放射角度を示した図である。表1は、融氷装置1の中央部での放射角度に応じた放射照度を示している。なお、表1には、750Wのハロゲンランプに黒色の遠赤外線放射セラミックスをコーティングした遠赤外線発生器3を使用して、融氷装置1の遠赤外線放射面の中央部から2.5mの位置における放射照度を示している。また、本発明の融氷装置1では一例として0〜30°で100W/m2以上となるように、各反射板を融氷装置1の縦方向(垂直方向)に対して 20°の傾斜面となるように調整している。また、融氷装置1の遠赤外線の放射角度に対する放射照度は、融氷装置1の長手方向における左右方向ともほぼ同様であるので、一方のみを示している。
Figure 0003917577
表1の(A)に示したように、融氷装置1に仕切り反射板7を設けずに遠赤外線発生器3のフィラメントを加工しなかった場合、0°〜30°で放射照度が100W/m2以下であった。また、40°〜60°では、放射照度が40.6〜 13.9W/m2であった。このように、照射した遠赤外線が拡散しているため 、0〜30°で放射照度を100W/m2以上にすることができなかった。
一方、表1の(B)に示したように、融氷装置1に仕切り反射板7を設けて遠赤外線発生器3のフィラメントを上記のように加工した場合、0°〜30°で放射照度が100W/m2以上となった。また、40°以上では急激に放射照度が 低下していることがわかる。このように、融氷装置1に仕切り反射板7を設けることにより、照射した遠赤外線の拡散を防止して0〜30°の領域に集めることができるので、0〜30°の放射照度を100W/m2以上にすることができた 。
なお、以上の説明では、遠赤外線発生器3のほぼ中央部に仕切り反射板7を設けた融氷装置1を例に挙げて説明したが、本発明の融氷装置1はこの構成に限るものではない。すなわち、融氷装置のサイズや遠赤外線発生器3のサイズや、遠赤外線を照射する領域の大きさ、及びエネルギー効率に応じて、仕切り反射板を複数設けても良い。図7は、複数の仕切り反射板を備えた融氷装置の概観図である。例えば、図7に示したように、融氷装置のサイズや遠赤外線発生器3のサイズを大きくした場合には、仕切り反射板7を複数設けることで、遠赤外線の照射領域を制限できる。この時、仕切り反射板7に被覆された遠赤外線発生器3のフィラメントは、コイル状に加工せずに直線状に加工すると、遠赤外線の無駄な放射を防止して、エネルギー効率を改善できる。
なお、図7に示した融氷装置において、複数の遠赤外線発生器3を使用した方が1つの遠赤外線発生器3を使用するよりもコストが低い場合は、仕切り反射板7の内側に遠赤外線発生器3を設けずに、複数の遠赤外線発生器を設けると良い。
次に、本発明の融氷装置1の融雪実験結果について説明する。本発明の融氷装置2機を除雪した路面から2.5mの位置に設置した。そして、[条件1]気温−2℃、降雪量2cm/時間の時と、[条件2]気温−7℃、降雪量3cm/時間の時と、に除雪した路面に対して垂直に遠赤外線を照射して実験を行った。
その結果、[条件1]の時には、9m2の領域において積雪や凍結の発生を防 止できた。また、[条件2]の時には、4m2の領域において積雪や凍結の発生 を防止できた。このように、本発明の融氷装置1を用いることで、効率良く融雪を行うことができた。
なお、融氷装置1において、遠赤外線発生器3の管型形状は、棒状に限るものではなく、他の形状でももちろん良い。例えば、サークル型(ドーナツ型)の遠赤外線発生器を用いることで、融氷装置のサイズをさらに小さくすることができる。また、この構成では、遠赤外線発生器用の反射板を、断面がU字型の円環にして、遠赤外線発生器と所定の間隔を空けて対向するように配置し、遠赤外線発生器から放射された遠赤外線を所定の領域に照射させる。これにより、遠赤外線が拡散するのを防止して、効率良く積雪面の所定の照射領域に遠赤外線を照射できる。
なお、上記の説明において示した融氷装置1の各反射板の傾斜角は一例であって、本発明は上記の傾斜角に限定するものではない。すなわち、融氷装置1のサイズや遠赤外線を照射する領域の大きさに応じて、各反射板の傾斜角を変更すると良い。
次に、本発明の融氷装置1を冷凍倉庫に設けた構成について説明する。以下の説明では、庫内へ外気が直接侵入するのを防止する前室を備えた構成の冷凍倉庫について説明する。前室を備えた冷凍倉庫では、本室に直接外気(湿気)が入るのを防止できるが、前記のように前室内に結霜や結氷や落氷が生じ、搬送車がスリップしたり本室の床にも氷が散乱したりするため対策が必要であった。そこで、本発明の融氷装置1を冷凍倉庫の前室に設けて、霜や氷を融解するように対策した。
図8は、冷凍倉庫の前室の正面透視図、及び冷凍倉庫の構成を示す上面図である。図8(A)に示すように、具体的には、冷凍倉庫の前室の天井から本発明の融氷装置1を吊り下げて、融氷装置1から前室の通路に遠赤外線を放射するように配置した。このように、冷凍倉庫の前室に融氷装置1を設けることで、融氷装置1から放射された遠赤外線によって、前室の通路の霜や氷を融解することができる。また、融氷装置1から通路に向けて放射された遠赤外線は、通路や霜や氷の表面で反射するので、融氷装置1から遠赤外線を放射する床面だけでなく前室の側壁や天井に付着した霜(氷)を融解することができる。
次に、本発明の融氷装置を備えた冷凍倉庫の一実施例を説明する。図8(B)に示すように、冷凍倉庫20は、本室21と前室22から成り、本室21は広さ300m2 、天井高5mで、庫内の設定温度は−25℃である。前室22は、広さ10m2 、天井高2.8mで、庫内の設定温度は−15〜18℃である。前室22の入り口には、搬送車が近づくと自動的に開く自動ドア31と、外気の侵入を抑制するエアカーテン32と、が設けられている。また、融氷装置1の取り付け前には、前室22の床の通路部分(幅2m×長さ3.5m)23に、電熱線からなる融氷システム33が埋設されている。さらに、本室21と前室22との間には、ビニールカーテン34が取り付けられている。また、冷凍倉庫20における荷物の出し入れは、例えば9時から17時まで行われるので、自動ドア31、エアカーテン32、及び融氷システム33を業務時間中には常に動作させ、これ以外の時間は停止させていた。
このような状況下において、前室内の側壁及び天井には厚さ5cm〜15cmの霜がほぼ全体に付着しており、定期的に霜の除去を行っていた。また、始業前には、床の通路部分には厚さ0〜0.5cmの霜(氷)が付着し、床のその他の部分には厚さ0.5〜5cmの霜が付着していた。
冷凍倉庫の前室に融氷装置1を取り付ける際に、前室内の霜や氷は全て除去した。また、融氷装置1は、前室の通路全体に遠赤外線が放射されるように、下面の高さが床から2.5mの位置に、2台の融氷装置1を通路の上部(真上)に、前室の中央からそれぞれ0.5mずつ離れた位置に吊り下げた。さらに、自動ドア31、エアカーテン32、及び融氷装置1を業務時間中には常に動作させ、これ以外の時間は停止させ、埋設型の融氷システムは全く動作させなかった。
その結果、前室内の温度は設定温度(−18℃)に対して約2℃上昇したが、埋設型の融氷システムのみを使用していた時よりも前室内の上昇温度は低かった。また、通路には全く霜や氷が付着しなくなり、床の他の部分、天井、側壁には、隅の一部以外霜や氷が付着しなくなった。これにより、従来は前室のドアの開閉時にその振動で通路に落氷が発生していたが、全く落氷が無くなり搬送車の移動時に本室内に氷が運ばれなくなった。この結果は、梅雨や真夏など湿度の高い時期でも同様であった。
このように、本発明の融氷装置1を冷凍倉庫の前室に設けることで、前室の結霜や結氷の発生をほぼ無くすことができた。これにより、搬送車のスリップ事故を防止することができる。また、融氷装置1の遠赤外線発生器3は容易に交換できるので、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る融氷装置の外観図である。 本発明の実施形態に係る融氷装置の正面透視図である。 本発明の実施形態に係る融氷装置のA−A断面図である。 仕切り反射板の有無による遠赤外線の照射領域の違いを示した図である。 遠赤外線発生器(ハロゲンランプ)の概略の断面図である。 融氷装置の中央部における遠赤外線の照射角度を示した図である。 複数の仕切り反射板を備えた融氷装置の概観図である。 冷凍倉庫の前室の正面透視図、及び冷凍倉庫の構成を示す上面図である。
符号の説明
1−融氷装置
2−筐体
3−遠赤外線発生器
4−反射板
5,6−側面反射板
7−仕切り反射板
8−防護網
9−断熱材

Claims (5)

  1. 管型のハロゲンランプに遠赤外線放射セラミックスがコーティングされた遠赤外線発生器と、
    上記遠赤外線発生器から放射された遠赤外線を所定の領域に反射する反射板と、を備え
    前記反射板は、前記遠赤外線発生器の長手方向の両端間における少なくとも一部を被覆して配置され、前記遠赤外線発生器の長手方向の断面形状がV字形の仕切り反射板を含むことを特徴とする融氷装置。
  2. 記遠赤外線発生器は、前記仕切り反射板に被覆された部分のフィラメントを直線状に形成され、その他の部分のフィラメントをコイル状に形成された請求項1に記載の融氷装置。
  3. 前記遠赤外線発生器は、2.5μm乃至15μmの波長域にピークを有する遠赤外線を放射する請求項1または2に記載の融氷装置。
  4. 前記反射板は、所定の曲率の曲げ加工が施された請求項1乃至のいずれかに記載の融氷装置。
  5. 前室を備えた冷凍倉庫であって、
    この前室の通路の真上に、この通路に向けて遠赤外線を放射する請求項1乃至のいずれかに記載の融氷装置を備えたことを特徴とする冷凍倉庫。
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