JP3917098B2 - 外壁パネルの目地断熱・防水構造並びにその目地断熱・防水工法 - Google Patents

外壁パネルの目地断熱・防水構造並びにその目地断熱・防水工法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、隣接する壁材又は壁パネル同士の間の隙間を塞いで断熱及び防水効果に優れた外壁パネルの目地防水構造及びその目地防水工法に関し、更に詳しくは、簡易形状のカスケードとシーリング材との間に、断熱発泡剤を発砲させてこれらの空間を密封して断熱性及び防水性を有する新規な工法を提供するものである。
【0002】
【従来技術】
従来から壁材又は壁パネルを建物の壁部分に取り付け際に生ずる目地部の隙間を防水する手段として、これらの隙間にセメントモルタルを塗り込む湿式型の防水工法が知られていたが、施工に時間と費用がかかっていた。
【0003】
このため湿式の防水工法に代わって、目地部隙間に屋外側から合成ゴム素材等のガスケット(目地材)を挿入する乾式の防水構造が開発され、このガスケットを用いる工法は、施工が簡単であり、施工後、乾燥してひび割れ等が無いために、防水性に優れていることから広く採用されるようになってきた(特開平3−260240号、特開平6−306963号)。
【0004】
上記ガスケットを用いる工法は、ガスケットを外側(室外側)から無理に挿入するために、挿入前の形状に戻ろうとするガスケット自体の反弾撥性を利用して防水していたが、ガスケットと目地壁との間にはミクロ的に観て小さな隙間が生じているために、暴風時における風圧による静水圧が加わった雨水が目地にぶつかり、霧状の水が浸透する漏水現象を引き起こしたり、室内外の温度差が大きい季節には、気体状の水がこれらの隙間を浸透して結露を生じるという問題があった。
【0005】
これらの問題を解決するために、壁材又は外壁パネルを取り付けている建物の柱との接合部分にコーキング処理を行って対処したり、あるいは複数のヒダを有するガスケットを用いて、外壁パネルに取り付けたバックガードと互いに圧接させて二重の防水構造としたり(特開平6−167060号)、目地底に設けた粘着剤入り容器から、ガスケットで押し出された接着剤が両端部に拡散してガスケットのヒダと接着剤とで二重に防水する(特開平9−302790号)ものが開示されている。
【0006】
更に近年、工場で製造した外壁部材を現場で組立てるカーテンウオール構法によって、大型化粧板とプレキャストコンクリート板(PC板)とが一体化した部材である大型化粧板一体PC板が多く使用されるようになってきたが、この場合、目地材として大型ガスケットを採用することによって長期な防水性を維持する工法も知られている(特開2001−65145号)。
【0007】
同様に、現場での防水シートの重ね合わせ作業を省略でき、しかも外壁材間の目地部の施工を容易かつ確実に行うことができる外壁材付き壁パネルと外壁材付き壁パネル同士の目地構造として、壁パネルの上下方向に延在するジョイント水切部が取付けている外壁在付壁パネルも開発されている(特開2001−146797号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにガスケットを用いる工法は、その目的が目地部における防水化であったため、ガスケット自体の構造を複数のヒダを設けたり二重に圧接する構造であったりして、コストが高くついていた。
【0009】
また二重に圧接するための工法に手間が取られて作業効率が悪く、できた目地構造ではある程度の防水性にすぐれていても断熱効果を有していないという課題や、PC板間の目地内における隙間部における結露の発生を防止できないという問題があった。
【0010】
上記のように、シーリング材とガスケットとの隙間部や二重型ガスケットの隙間部に発生した結露は、ガスケットの隙間から移動してシーリング層の内面に貯まると、シーリング層内部からシーリング自体を剥離させる原因となっていることが知られるようになった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は係る課題を解決するために鋭意研究したところ、カスケードの外面に一液断熱発泡剤を塗布し、更にシーリング剤を塗布することにより断熱性及び防水性に優れた密封型の目地構造ができることを見いだし、本発明を提供することができた。
【0012】
すなわち本発明の第一は、隣接する外壁パネル間に形成した目地構造において、目地内側に設けたガスケットと、該ガスケット外面に塗布した発泡剤層と、該発泡剤層に充填したシーリング剤とから構成されていることを特徴とする外壁パネルの目地断熱・防水構造である。
【0013】
本発明の第二は、隣接する外壁パネル間に形成した目地構造において、目地内側に設けたガスケット内面に塗布する断熱層と、該ガスケット外面に塗布された発泡剤層と、該発泡剤層に充填したシーリング剤とから構成されていることを特徴とする外壁パネルの目地断熱・防水構造である。
【0014】
本発明の第三は、上記外壁パネルは、外壁、外壁パネル、大型化粧板とプレキャストコンクリート板とが一体化された部材からなる少なくとも1種の素材であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の外壁パネルの目地断熱・防水構造である。
【0015】
本発明の第四は、上記発泡剤層は、一液型又は二液型断熱発泡ウレタンを塗布した密封型発泡剤層であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の外壁パネルの目地断熱・防水構造である。
【0016】
本発明の第五は、建物の外壁として一端にガスケットを予め設けてある壁材を組立てる第一工程と、組み立てによって生じた目地部隙間に一液型又は二液型断熱発泡ウレタンを塗布する第二工程と、該ウレタン層の上にシーリング層を設ける第三工程とからなることを特徴とする外壁パネルの目地断熱・防水工法である。
【0017】
本発明の第六は、建物の外壁として一端にガスケットを予め設けてある壁材を組立てる第一工程と、組み立てによって生じた目地部隙間のガスケット外面に一液型又は二液型断熱発泡ウレタンを塗布する第二工程と、該ウレタン層の上にシーリング層を設ける第三工程と、前記ガスケット内面に断熱材を塗布する第四工程とからなることを特徴とする外壁パネルの目地断熱・防水工法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の外壁パネルの目地断熱・防水構造を利用したタイルを貼ったPC板の概略平面図である。本発明で使用するPC板1として、工場でPC板表面に化粧板としてタイル6を貼り付けてあるものを予め製造し、現場で組立てるものである。この場合、図2に示すようにこれらのタイル間の隙間にはタイル目地7を設けてタイルの剥離を防止している。
【0019】
また、図3に示すようにPC板1の端部には円筒状のガスケットを予め取り付けてあり、組立て時にPC板同士を組み合わせた時にガスケットの両端が押しつぶされて、PC板に接着する構造となり、外部からの防水効果を有するものである。
【0020】
このガスケットは、PC板の側面に沿って縦・横各一面ごとに延設されており、その延設の長さは、PC板の縦・横の長さよりもやや長めにしてあり、上下、左右ににPC板を組み合わせるとガスケットを介して両端部が隙間を生じることなく接合するが、ガスケット自体の左右・上下の十字状接合部では若干の隙間が生ずる。
【0021】
上記ガスケットの形状として、本発明の代表例として円筒状のガスケットを用いたたが、菱形状、正方形状、長方形上等の中空材であっても構わないし、これらの素材として、ネオプレンゴム、塩ビ性等の軟質プラスチックの弾性を有するものが好ましい。
【0022】
この接合後に、断熱発泡剤として携帯型のカートレッジに封入された一液型、あるいは二液型の発砲ウレタン(例えば携帯型の密封発砲ウレタン)を塗布するが、この発砲ウレタンは、ガス状で吹き付けるが、塗布部で発砲しながら拡散するために隙間を密封する働きをなしている。
【0023】
上記一液型、あるいは二液型の発砲ウレタンを所定の厚さに発砲させた後に、シーリング材を充填するが、この場合、発砲ウレタン層に直接充填することもできるし、あるは仕切板等を挿入してシリコン等の付着防止処理を施した上でシーリング材を充填してもよい。
【0024】
この場合、上記シーリング材として市販の弾性シール材を用いることができるが、従来のシーリング材の厚みに比較すると発砲ウレタンの層が内部を密封するために、少ない厚みで対応が可能となる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の目地構造は従来の目地構造と異なり、シーリング材とガスケットの間の隙間を断熱発泡剤で密封するために、単に防水効果に優れているだけでなく結露の発生を防止することができるものである。
【0026】
上記シーリング材とガスケットの間の隙間に、結露が生じないためにシーリング材自体が内部から剥離されることが無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイルを貼ったPC板の概略平面図である。
【図2】図1における部分拡大図である。
【図3】図2における部分拡大図の断面図である。
【符号の説明】
1・・・PC板
2・・・ガスケット
3・・・密封防水剤
4・・・シーリング
5・・・断熱発砲ウレタン層
6・・・タイル
7・・・タイル目地

Claims (6)

  1. 隣接する外壁パネル間に形成した目地構造において、目地内側に設けたガスケットと、該ガスケット外面に塗布した発泡剤層と、該発泡剤層に充填したシーリング剤とから構成されていることを特徴とする外壁パネルの目地断熱・防水構造。
  2. 隣接する外壁パネル間に形成した目地構造において、目地内側に設けたガスケット内面に塗布する断熱層と、該ガスケット外面に塗布された発泡剤層と、該発泡剤層に充填したシーリング剤とから構成されていることを特徴とする外壁パネルの目地断熱・防水構造。
  3. 上記外壁パネルは、外壁、外壁パネル、大型化粧板とプレキャストコンクリート板とが一体化された部材からなる少なくとも1種の素材であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の外壁パネルの目地断熱・防水構造。
  4. 上記発泡剤層は、一液型又は二液型断熱発泡ウレタンを塗布した密封型発泡剤層であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載の外壁パネルの目地断熱・防水構造。
  5. 建物の外壁として一端にガスケットを予め設けてある壁材を組立てる第一工程と、組み立てによって生じた目地部隙間に一液型又は二液型断熱発泡ウレタンを塗布する第二工程と、該ウレタン層の上にシーリング層を設ける第三工程とからなることを特徴とする外壁パネルの目地断熱・防水工法。
  6. 建物の外壁として一端にガスケットを予め設けてある壁材を組立てる第一工程と、組み立てによって生じた目地部隙間のガスケット外面に一液型又は二液型断熱発泡ウレタンを塗布する第二工程と、該ウレタン層の上にシーリング層を設ける第三工程と、前記ガスケット内面に断熱材を塗布する第四工程とからなることを特徴とする外壁パネルの目地断熱・防水工法。
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