JP3915629B2 - 自動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を用いて制御対象機器のオン,オフや系統切替え等を行う自動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PLCを用いたこの種の自動制御装置は、水処理設備のポンプ,空調設備のファン等のオン,オフ制御や、電力設備の常用予備切替えの制御等に用いられる。
【0003】
そして、水処理設備のポンプ制御の場合、例えば貯水槽等の水位が設定された低水位まで低下したときにポンプをオン(運転)して注水を開始し、この注水により設定された高水位に上昇したときにポンプをオフ(停止)して前記注水を停止するため、従来は、この種の自動制御装置がほぼ図8に示すように構成される。
【0004】
この図8の自動制御装置のPLC1Aは演算処理を行うCPUボード2A及びそれぞれ1又は複数枚のボードからなる入力ユニット3A,出力ユニット4A等をボード間接続用のマザーボード(図示せず)に取付けて形成され、CPUボード2A のメモリに保持された自動シーケンス制御のプログラムにしたがって動作する。
【0005】
一方、PLC1A によりオン,オフ制御される制御対象機器としてのポンプ5はオン,オフによって2値変化する状態信号aを入力ユニット3A に供給する。
【0006】
また、ポンプ5が設けられた貯水槽(図示せず)は、いわゆる水位センサ6により、監視対象である槽内水位が常時監視される。
【0007】
そして、槽内水位が前記所定の低水位(渇水位),高水位(満水位)に状態変化すると、水位センサ6の低水位の検出信号が入力ユニット3A に制御開始信号bとして入力される。
【0008】
さらに、制御開始信号bが入力ユニット3AからCPUボード2Aに通知され、このボード2A のマイクロコンピュータが制御開始信号bにより起動され、水位に応じてポンプ5のオン,オフの自動制御を実行する。
【0009】
そして、状態信号aによってポンプ5がオフ(停止)状態であることを判別すると、CPUボード2Aから出力ユニット4Aにオン(発)制御を出力してユニット4A の半導体接点からなるオン指令出力の接点7をオンし、この接点7の例えば24V直流電圧のオン制御の指令信号c1を出力ユニット4Aのオン制御ポートから制御出力部8Aの補助リレー9に出力し、このリレー9を通電駆動する。
【0010】
この通電駆動により、補助リレー9の常開の接点9′をオンし、指令信号c1 に基づく、例えば直流100Vのオン制御の接点信号d1 をポンプ5に与える。
【0011】
このポンプ5は、駆動モータの給電路の主接点10が、その投入,引外しのセット,リセットコイル11s,11rの通電によりオン,オフし、このオン,オフによって運転(オン),停止(オフ)に制御される。
【0012】
そして、接点9′がオンすると、コイル11sが通電され、主接点10が自動投入されてオンし、ポンプ5が運転される。
【0013】
このとき、CPUボード2A は状態信号aから接点10の投入の制御応答を確認し、オン制御を終了する。
【0014】
つぎに、ポンプ5の運転により貯水槽の水位が設定された高水位に上昇すると、水位センサ6が高水位の検出信号を出力し、この信号を制御開始信号bとして、CPUボード2Aのマイクロコンピュータが再び起動される。
【0015】
このとき、CPUボード2A のコンピュータは状態信号aによってポンプ5がオン(運転)状態であることを判別し、CPUボード2Aから出力ユニット4Aにオフ(停)制御を出力してユニット4A の半導体接点からなるオフ指令出力の接点12をオンし、例えば24V直流電圧のオフ制御の指令信号c2 を出力ユニット4Aのオフ制御ポートから制御出力部8Aの補助リレー13に出力し、このリレー13を通電駆動する。
【0016】
そして、この通電駆動に基づき、補助リレー13の常開の接点13′をオンし、指令信号c2に基づくオフ制御の接点信号d2をポンプ5のリセットコイル11rに与える。
【0017】
このとき、コイル11rの通電により接点10が自動的に引外されてオフし、ポンプ5の運転が自動停止してオフ制御が終了する。
【0018】
以降、貯水槽の水位変化に基づき、ポンプ5のオン,オフ制御が自動的にくり返えされる。
【0019】
そして、制御対象機器がビルの空調設備のファン等の場合も、前記と同様の自動制御でファン等がオン,オフされる。
【0020】
また、監視対象である槽内水位の変化やCPUボード2Aから出力ユニット4Aに出力されたポンプ5の制御の内容等は、PLC1A の図示省略した通信ユニットから有線又は無線で有人の中央監視所等に伝送される。
【0021】
つぎに、PLCを用いた電力設備の常用予備切替えの自動制御の場合、例えば図9に示す2回線La,Lbの受電設備において、2回線La,Lbに、それぞれの電圧・電流変換器(MOF)14a,14b,遮断器15a,15bが接続され、遮断器15a,15bの負荷側に母線16を介して各フィーダ17が接続される。
【0022】
そして、回線La,Lbの系統電圧として、MOF14a,14bと遮断器15a,15bとの間の電圧が、計器用変圧器18a,18bを介して検圧器19に取込まれ、検圧器19により回線La,Lbそれぞれの系統電圧の電圧無し及び異常が検出される。
【0023】
また、母線16の不足電圧が計器用変圧器20を介して不足電圧リレー21により検出される。
【0024】
そして、検圧器19の回線La,Lbの電圧無しの検出信号ea,eb及び電圧異常の検出信号ea*,eb*と、リレー21の不足電圧の検出信号fとが、切替制御部22に供給される。
この切替え制御部22は、従来、図10に示すように構成される。
【0025】
図10のPLC1Bは、図8のボード2Aに相当するCPUボード2B 及びユニット3A,4Aに相当する入力ユニット3B,出力ユニット4B等を有する。
【0026】
そして、出力ユニット4B に、遮断器15aの入制御,切制御の指令出力の接点23x,23yと、遮断器15bの入制御,切制御の指令出力の接点24x,24yとが設けられる。
【0027】
また、図8の出力制御部8Aに相当する出力制御部8Bに、接点23x,24xの入制御の指令信号cax,cayにより通電駆動される補助リレー25x,26xと、接点23y,24yの切制御の指令信号cay,cbyにより通電駆動される補助リレー25y,26yとが設けられる。
【0028】
そして、初期設定時、回線La,Lbのいずれか一方,例えば回線Laが常用系統に優先選択され、このとき、遮断器15aが常用側系統の遮断器,遮断器15bが予備側系統の遮断器に設定される。
【0029】
この初期設定に基づき、CPUボード2Bから出力ユニット4Bに遮断器15aの入制御と遮断器15bの切制御が出力され、遮断器15aの入制御により接点23xがオンして指令信号caxが出力ユニット4B の入制御ポートから制御出力部8B の補助リレー25xに出力され、このリレー25xが通電駆動されてその接点25x′がオンする。
【0030】
また、遮断器15bの切制御により接点24yがオンして指令信号cbyが出力ユニット4Bの切制御ポートから制御出力部8Bの補助リレー26yに供給され、このリレー26yが通電駆動されてその接点26y′がオンする。
【0031】
そして、接点25x′のオンにより、入制御の接点信号daxが遮断器15aのセットコイル27sを通電駆動し、遮断器15aの主接点15a′が閉成されて遮断器15aが投入される。
【0032】
一方、接点26y′のオンにより、切制御の接点信号dbyが遮断器15bのリセットコイル28rを通電駆動し、遮断器15bは主接点15b′が引外されて開放状態に保たれる。
【0033】
そのため、常用側の遮断器15aが閉成されて予備側の遮断器15bが開放され、常用側の回線Laの系統電源が図9のMOF14a,遮断器15aを介して母線16の各フィーダ17に給電される。
なお、接点23x〜24yはそれぞれ半導体接点である。
【0034】
また、主接点15a’,15b’の開閉の制御信号(セット・リセットの信号)が遮断器15a,15bの状態信号ia,ibとして入力ユニット3B に供給され、入力ユニット3Bを介してCPUボード2Bに取込まれる。
【0035】
つぎに、常用系統に設定された回線Laに事故停電による電圧消失の状態変化が発生すると、この電圧消失が図9の検圧器19によって検出され、その検出信号eaが入力ユニット3B に制御開始信号jaとして入力される。
【0036】
このとき、CPUボード2B のマイクロコンピュータが制御開始信号jaにより起動されて常用予備切替えの自動制御を実行し、まず、常用側の遮断器15aを開放する。
【0037】
すなわち、系統事故が発生すると、CPUボード2Bから出力ユニット4Bに遮断器15aの切制御を出力して接点23yをオンし、出力ユニット4B の切制御ポートから切制御の指令信号cayを出力し、この信号cayによって補助リレー25yを通電駆動し、その接点25y′をオンして切制御の接点信号dayを発生し、この信号dayにより遮断器15aのリセットコイル27rを通電駆動し、主接点15a′を開放して回線Laからの給電を停止する。
【0038】
つぎに、遮断器15aの状態信号iaから遮断器15aの開放の制御応答を確認すると、CPUボード2Bから出力ユニット4Bに遮断器15bの入制御を出力して接点24xをオンし、出力ユニット4B の入制御ポートから入制御の指令信号cbxを出力し、この信号cbxによって補助リレー26xを通電駆動し、その接点26x′をオンして入制御の接点信号dbxを発生し、この信号dbxにより、遮断器15bのセットコイル28sを通電駆動して主接点15b′を投入し、遮断器15bを投入して回線Lbの系統電源をMOF14b,遮断器15bを介して母線16の各フィーダ17に給電し、給電系統を常用系統から予備系統に自動的に切替える。
【0039】
そして、回線Laを常用側、回線Lbを予備側に固定して運用する場合は、回線Laの事故復旧により、手動操作又は常用側電圧復旧により自動でCPUボード2B のマイクロコンピュータに常用切替えを指令し、遮断器15bを開放して遮断器15aを投入し、回線Laから優先的に給電する。
【0040】
一方、回線La,Lbを常用側,予備側それぞれに固定しない場合は、前記の給電系統の常用系統から予備系統への切替えが行われる毎に、それまでの予備系統が常用系統に、常用系統が予備系統になり、常用系統が回線Laから回線Lbに切替った後に事故停電等が発生し、回線Lbの電圧消失の検出信号ebが検圧器19から出力されると、この検出信号ebが入力ユニット3B に制御開始信号jbとして入力され、前記と同様にして常用予備の自動切替えが行われ、以降、制御開始信号ja,jbに基づき、常用側の回線が回線La,Lbに交互に切替わる。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば図8の出力ユニット4A に経時劣化や塵埃等に基づくICチップ短絡や動作不良等の故障が発生すると、CPUボード2A が正常に動作しても、半導体の接点7,12の誤動作等により、間違った制御の指令信号を出力する「1ビット異常出力」やオン,オフ双方の制御の指令信号を同時出力する「複数ビット異常出力」等の出力異常が生じる。
【0042】
同様に、図10のCPUボード2Bが出力ユニット4Bに正しく切制御,入制御を出力しても、出力ユニット4B において、半導体の接点23x,23y,24x,24yの誤動作等が生じると、同様の出力異常が生じる。
【0043】
そして、この種の自動制御装置は、一般に、制御対象機器であるポンプ5や遮断器15a,15bの設置現場に設けられて長期間連続運用されることから、その間に前記の出力異常が発生することは十分にあり得ることであり、この出力異常が発生すると、水処理の停止や停電等の重大事故を招来するおそれがある。
【0044】
そこで、この種の自動制御装置においては、信頼性の向上等の面から、PLCの出力異常に基づく誤制御を防止する必要があるが、この出力異常を運用中に作業員が頻繁に点検して検出することは困難である。
【0045】
一方、いわゆる1チップマイクロプロセッサ等からなる市販の汎用PLCの高機能化に伴って、PLC1A,1Bも汎用PLCで形成されることが多い。
【0046】
そして、PLC1A,1Bが汎用PLCで形成された場合、他の汎用PLCと同様、そのフェールセーフの構築がユーザに任されていることから、前記の出力異常に対するフェールセーフも、ユーザであるこの種の自動制御装置の製造者等の側で構築する必要があるが、フェールセーフ回路を後から組込むことは極めて困難であり、従来のこの種の自動制御装置においては、前記の出力異常に対するフェールセーフ機能をどのようにして設けるかが極めて重要な課題の1つになっている。
【0047】
また、汎用PLCには自己診断機能を内蔵したものもあるが、その機能によっては、CPUのソフトウェア処理の異常は監視・検出することができるが、出力ユニット4A,4Bの出力段のICチップ短絡等の故障によって発生する出力異常までは、検出することができない場合が多い。
【0048】
そして、PLC1A,1Bに前記出力異常に対するフェールセーフ機能を設けなければ、出力ユニット4A,4Bから出力された制御の指令信号c1,c2,cax〜cbyに基づいて無条件にオン,オフ制御や常用予備の切替えが行われ、とくに、制御開始信号b,ja,jbが発生しない、本来は非制御の期間に、出力ボード4A,4Bから指令信号c1,c2,cax〜cbyが誤出力されると、重大事故を招来する。
【0049】
ところで、PLC1A,1Bそれぞれを2個並列多重運転して制御を2重化し、2個のPLCの制御出力が一致するときにのみ制御を行うようにすれば、PLC1A,1Bの出力異常に基づく誤制御は防止することができる。
【0050】
しかし、PLCを2個用いるため、大幅なコストアップ及び大型化を招来し、しかも、2個のPLCの運転同期をとったりする必要が生じ、複雑な同期制御等を要するだけでなく、メンテナンス部品の増大や故障等による不動作の発生率の上昇等の弊害が生じる。
【0051】
そのため、PLCを2個並列多重運転して制御を2重化することは、安価かつ小型で簡単な構成に形成することが望まれるこの種の自動制御装置においては、実用的でない。
【0052】
そこで、制御開始信号b,ja,jbをタイマ制御で所定の制御許可期間の長さに画一的に規制し、その期間を超えると非制御期間として制御対象機器への出力を禁止し、フェールセーフ機能を付加することが考えられる。
【0053】
この場合、PLCは1個でよく、PLCを2個並列多重運転しなくてよく、従来装置の構成に簡単な制御ゲートを付加した安価かつ小型で簡単な構成により、PLCの出力異常に基づく非制御期間の誤制御が確実に防止され、信頼性の向上が図られる。
【0054】
そして、例えば図8の構成に前記のタイマ制御のフェールセーフ機能を付加した場合、ほぼ図11に示す構成になる。
【0055】
図11において、図8と異なる点は、センサ6の検出信号をタイマ回路29により、一定時間幅の信号に規制し、この信号を制御開始信号b′としてPLC1Aの入力ユニット3Aに供給し、また、100Vの正電源ラインP(100V)と制御出力部8A の接点9′,13′との間に、制御開始信号b′により、この信号b′の発生中にのみオンする制御許可ゲート30を設けた点である。
【0056】
そして、制御開始信号b′の発生中にのみ制御許可ゲート30の接点30′がオンして指令信号c1,c2を受付け、制御開始信号b′が発生しない非制御期間には、接点30′がオフして指令信号c1,c2を受付けることがなく、誤制御が発生することはない。
【0057】
また、図10の受電設備の切替え制御部22に同様のフェールセーフ機能を付加した場合は、ほぼ図12に示す構成になる。
【0058】
図12において、図10と異なる点は、検圧器19の検出信号ea〜eb* をタイマ回路31により常用予備切替えに必要な一定時間幅の信号ea′,ea* ′,eb,eb* ′に加工し、信号ea′,eb′を制御開始信号ja′,jb′としてPLC1Bの入力ユニット3Bに供給する。
【0059】
また、制御許可信号ja′,jb′を制御許可ゲート32のオアゲート33に供給し、このオアゲート33を介して図11の接点30′と同様のゲート32の接点32′に供給し、制御開始信号ja′,jb′が出力されない非制御期間には、接点32′をオフして誤制御の発生を防止する。
【0060】
すなわち、タイマ動作で一定時間幅の制御開始信号b′,ja′,jb′を形成し、これらの制御開始信号b′,ja′,jb′をPLC1A,1Bの入力インタフェース部3a,3b及び制御許可ゲート30,32に供給し、制御開始信号b′,ja′,jb′が発生しない非制御期間にゲート30,32の接点30′,32′をオフすることにより、PLCを2個並列多重運転することなく、簡単な構成で非制御期間の誤制御を防止することができる。
【0061】
しかし、タイマ回路29,31により一定時間幅の制御開始信号b′,ja′,jb′を形成し、その信号幅(時間幅)で制御許可期間を画一的に規制するため、制御許可期間が実際のオンオフ制御や常用予備の切替え制御に必要な期間(実制御期間)に完全には一致せず、過不足を生じることがある。
【0062】
そして、制御許可期間が短かく、不足する場合は、オンオフ制御や常用予備の切替えが正常に行われなくなり、制御許可期間が長く、過剰であれば、オンオフ制御や常用予備の切替えの制御終了後も制御出力部8A,8Bが出力状態に保たれて誤制御出力が生じ易くなり、誤制御出力を確実に防止することができなくなる。
【0063】
なお、近年のデバイス技術の進歩に伴ってPLC1A,1Bに用いられるPLCの処理能力も向上し、その処理時間がPLCによって変わる。
【0064】
そのため、タイマ回路29,31を用いる場合は、その設定時間もPLC1A ,1B に用いるPLCの機種に応じて随時変える必要があり、タイマ回路29,31の設計等が容易でない不都合もある。
【0065】
本発明は、前記の諸点に留意してなされたものであり、ポンプ等の運転のオンオフ制御,電力の常用予備の切替えの際に、実際にオンオフ制御や切替えに要する期間(実制御期間)のみ制御出力部の制御許可期間とし、残りの期間を非制御期間にして制御許可期間を過不足なく設定し、誤制御を確実に防止することを課題とする。
【0066】
また、制御実行中のPLCの誤制御出力を早期に発見して適切な対策を施すようにし、さらに、故障の事前検出による誤制御の未然回避も行えるようにすることも課題とする。
【0067】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明の自動制御装置は、請求項1の場合、制御開始信号の入力により起動されて監視対象の状態変化に応じた制御の指令信号を出力し、制御対象機器の状態信号が入力されて制御応答を確認するPLCと、前記指令信号に応じた制御出力の接点信号を前記制御対象機器に供給する制御出力部とを備えた自動制御装置であって、
前記PLCに、
前記起動から前記制御応答を確認するまで制御中報知信号を出力する手段と、
前記制御中報知信号の出力期間を計時する手段と、
前記出力期間が設定された正常限界期間より長くなるときに異常報知信号を出力する手段とを設け、
前記制御出力部の前記接点信号を出力する制御出力接点に直列に設けられ、前記制御中報知信号によりオンして前記制御中報知信号が消失する非制御期間にオフし、前記非制御期間の前記接点信号の誤出力を禁止する制御許可ゲートと、
前記異常報知信号により動作して前記コントローラの出力異常を報知する手段とを備え、
前記制御許可ゲートがオンする制御許可期間を前記制御中報知信号が出力される実制御期間に応じて可変するとともに、前記制御許可期間が前記正常限界期間を越える前記コントローラの出力異常を報知する。
【0068】
したがって、制御開始信号によりPLCが起動されてオンオフ制御等が開始されると、その後、制御応答を確認して制御が終了するまでの実際に制御が行われる実制御期間にのみ、出力制御部の制御許可ゲートがPLCの制御中報知信号によってオンし、PLCの制御指令に基づいて制御出力部が接点信号を出力する。
【0069】
そして、制御が終了すると、PLCの制御中報知信号がオフして制御許可ゲートがオフし、制御出力部がPLCの制御指令を受付けなくなり、以降の非制御期間の誤制御が防止される。
【0070】
また、PLCに何らかの異常が発生し、制御中報知信号が、制御に必要な期間より長く出力され続けると、PLCによってはその異常を止めることができないため、異常発生が報知(警報)される。
【0071】
したがって、PLCの外部にタイマ回路等を設けて制御許可期間を画一的に規制したりすることなく、実際に制御が行われる実制御期間に即して制御許可期間を可変することができ、その期間にのみ制御出力部がPLCの制御を受付けるようにしてそれ以外の非制御期間に、制御出力部の制御の受付けを禁止し、誤制御を確実に防止することができる。
【0072】
しかも、制御中にPLCに何らかの異常が発生し、制御許可期間が異常に長くなると、その異常を報知することができる。
【0073】
つぎに、請求項2の場合は、制御対象機器が、ポンプ,ファン等のオン,オフ制御される電気機器からなり、
制御出力部に、制御出力接点として、オン制御の接点信号を出力するオン制御接点と、オフ制御の接点信号を出力するオフ制御接点が設けられ、
制御許可ゲートが、前記両制御接点に直列接続されたゲート接点からなる。
【0074】
したがって、制御対象機器がポンプ,ファン等のオン,オフ制御される電気機器の場合に好適な構成を提供することができる。
【0075】
つぎに、請求項3の場合は、制御対象機器が、相互に逆に常用側,予備側に切替えられる電力設備の2系統の遮断器からなり、
制御開始信号が、監視対象である常用系統の停電により発生し、
前記制御開始信号の入力により起動されたPLCが、常用側切制御の指令信号と予備側入制御の指令信号とを順に出力し、
かつ、制御出力部に、制御出力接点として、前記両遮断器の入制御接点,切制御接点が設けられ、
制御許可ゲートが、各制御接点に直列接続のゲート接点からなり、
前記常用系統の停電時、前記PLCの制御中報知信号により前記ゲート接点をオンし、両指令信号にしたがって常用側の遮断器の前記切制御接点,予備側の遮断器の入制御接点が切制御,入制御の接点信号を順に発生して前記常用側の遮断器,前記予備側の遮断器に出力する。
【0076】
したがって、2系統のいずれか一方を常用,他方を予備とする受電設備の常用予備の切替えに好適な構成を提供することができる。
【0077】
つぎに、請求項4の場合は、PLCから出力された制御の指令信号を、制御出力の確認信号としてPLCに入力し、
PLCに、
監視対象の状態変化に応じた制御と、前記確認信号の制御との一致,不一致を判別する手段と、
前記不一致の判別により、PLCの前記指令信号の誤出力を検出する手段とを設ける。
【0078】
したがって、PLCが出力した制御の指令信号を制御の確認信号としてPLCに戻し、PLCにより、指令信号として出力しようとした本来の制御と、確認信号の制御,すなわち実際に出力した制御との一致,不一致の比較から、PLCの出力異常がリアルタイムに検出され、出力異常に伴う誤制御の早期の対策をとることができる。
【0079】
つぎに、請求項5の場合は、PLCに、設定された点検期間に点検モード信号を出力する手段と、
前記点検期間に、制御の指令信号に代えて点検用の制御の模擬信号を出力する手段と、
前記点検用の制御と模擬信号に基づく確認信号の制御との不一致の判別により、PLCの出力異常の故障を検出する手段とを設け、
かつ、点検モード信号に基づき、点検期間の制御出力部から制御対象機器への模擬信号の出力を禁止する手段を備える。
【0080】
したがって、定期的にPLCの出力異常の故障の有無を、自動点検して事前に検出することができる。
【0081】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態につき、図1〜図7を参照して説明する。
(1形態)
まず、本発明の実施の1形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は図8,図11と同様の水処理設備のポンプのオンオフ制御を行う自動制御装置を示し、図8,図11と同一符合は同一もしくは相当するものを示す。
【0082】
そして、図中のPLC1Cは、図8,図11のCPUボード2A及び入力ユニット3A,出力ユニット4Aに対応するCPUボード2C及び入力ユニット3C,出力ユニット4C等の各ボードをマザーボード(図示せず)に取付けて形成される。
【0083】
このとき、入力ユニット3Cは、図8の入力ユニット3Aと同様、制御対象機器であるポンプ5から、その主接点10の開閉(オンオフ)の状態信号aが入力され、センサ6から、その満水/渇水の検出信号が制御開始信号bとして入力される。
【0084】
また、CPUボード2Cは、入力ユニット3Cの信号a,b等を取込み、制御開始信号bにより起動されてポンプ5のオンオフ制御を実行する。
【0085】
その際、CPUボード2C は、つぎの(i)〜(iii) の手段をソフトウエア処理で形成する。
(i)制御開始信号bの入力による起動から、状態信号aによりポンプ5の制御応答を確認するまでの制御許可期間中に制御報知指令を出力する手段
(ii)後述の制御中報知信号の出力期間(制御許可期間)を計時する手段
(iii) この出力期間が設定された正常限界期間より長くなるときに異常報知指令を出力する手段
【0086】
さらに、出力ユニット4C は、オン指令出力の接点7,オフ指令出力の接点12の他、制御中報知出力の接点34及び異常報知出力の接点35を有し、制御中報知指令によってオンした接点34は前記制御許可期間中に制御中報知信号kを補助リレー36に出力し、異常報知指令によってオンした接点35は異常報知信号lを補助リレー37に出力する。
【0087】
つぎに、図8,図11の出力制御部8Aの代わりに設けられた出力制御部8Cは、直流100Vの正電源ラインP(100V)と接点9′,13′との間に、制御許可ゲート38の接点(制御許可ゲート接点)38′が設けられ、接点38′,9′の直列回路,接点38′,13′の直列回路がそれぞれアンドゲートを形成する。
【0088】
また、制御出力部8C に接点38′の制御回路39が設けられ、この制御回路39において、制御開始信号bがオアゲート40に入力されるときは、オアゲート40の出力側に設けられた補助リレー36の接点36′が制御中報知信号kによってオンし、制御開始信号bがオアゲート40を介して補助リレー41を通電し、ゲート接点38をオンする。
【0089】
さらに、接点36′を介した制御開始信号bがオアゲート40の入力側に戻され、以降、接点36′がオフするまで制御開始信号bが保持されて補助リレー41の通電が維持され、ゲート接点38′がオン状態に保持される。
【0090】
つぎに、CPUボード2C の制御処理を示した図2のフローチャートを参照して、図1の具体的な動作について説明する。
まず、通常はポンプ5が停止し、このとき、その主接点10がオフし、出力ユニット4C の各接点7,12,33,34もオフし、制御出力部8cの各接点9′,13′,38′もオフしている。
【0091】
そして、タンクが低水位状態(渇水状態)になると、センサ6が検出信号を出力し、この検出信号に基づく制御開始信号bが入力ユニット3C に入力され、CPUボード2Cが起動される。
【0092】
このとき、図2のステップS1からステップS2に移行し、CPUボード2C が出力ユニット4C の接点34に制御中報知出力を発行し、接点34がオンして制御中報知信号kが補助リレー36を通電し、制御回路39の接点36′がオンする。
【0093】
そして、接点36′がオンすると、制御開始信号bがオアゲート40,接点36′を介して補助リレー41を通電し、接点38′がオンする。
【0094】
なお、オアゲート40の出力信号が接点36′を介してオアゲート40の入力側に戻されるため、以降、制御開始信号bがオフしても、オアゲート40の出力信号が制御開始信号bのハイレベルに維持され、補助リレー41が通電状態に保たれる。
【0095】
つぎに、ステップS2からステップS3に移行し、CPUボード2C が内部タイマにより、制御中報知信号kの出力期間(制御許可期間)Tを計時する。
【0096】
さらに、ステップS3からステップS4に移行し、センサ6の検出信号からタンクが低水位(渇水状態)か否かを判別し、低水位であればステップS4 からステップS5 に移行してオン制御出力処理を実行し、オン指令出力を接点7に与え、この接点7をオンし、オン制御の指令信号c1 により補助リレー9を通電してその接点9′をオンする。
【0097】
この接点9′のオンにより、接点38′,9′を介してポンプ5のセットコイル11sを通電し、主接点10を投入してポンプ5のモータを駆動し、ポンプ5の運転を開始する。
【0098】
このとき、主接点10が投入されると、ポンプ5の状態信号aがポンプ5のオン(運転)状態の信号になり、ポンプ5のオン状態の信号が入力ユニット3C を介してCPUボード2Cに制御応答として返信通知される。
【0099】
ところで、PLC1C 等が正常に動作してオン制御出力の開始から制御応答の返信が着信するまでの最長期間(最長制御許可期間)が正常限界期間Tmax として、CPUボード2Cに予め設定される。
【0100】
そして、オン制御出力を開始すると、ステップS6,S7のループにより、出力期間Tが正常限界期間Tmax以下か否かを判別し、正常限界期間Tmax以内に制御応答の返信が着信すると、ステップS7からステップS8に移行し、制御中報知指令の出力を停止して出力ユニット4C の接点34をオフし、補助リレー36の通電を停止してその接点36′をオフする。
【0101】
この接点36′のオフにより、補助リレー41の通電が停止し、接点38′がオフして非制御期間に移行し、接点38′が再びオンするまでは、接点9′,13′がオンしてもコイル11s,11rが通電されず、ポンプ5の制御が禁止される。
【0102】
そして、ステップS8からステップS9に移行してCPUボード2C の内部タイマがリセットされ、CPUボード2Cが初期状態に戻り、ステップS1により、つぎの制御開始信号bの入力を待つ。
【0103】
そして、タンクが満水状態になり、センサ6の検出信号に基づいて、CPUボード2Cが制御開始信号bで再び起動されると、ステップS1からステップS2 ,S3を介してステップS5に移行する。
【0104】
このとき、タンクが高水位であるため、ステップS4 からステップS10に移行してオフ制御出力を実行し、CPUボード2Cから出力ユニット4Cの接点12にオフ指令出力を与え、その接点12をオンし、オフ制御の指令信号c2 により、補助リレー13を通電してその接点13′をオンする。
【0105】
そして、接点35,13′のオンによりポンプ5のリセットコイル11rを通電し、主接点10を開放してポンプ5のモータを停止し、ポンプ5の運転を停止する。
【0106】
また、主接点10の開放により、ポンプ5の停止の開始信号aを制御応答の返信として入力ユニット3Cに戻る。
【0107】
そして、この返信が正常限界期間Tmax 内に着信するときは、ステップS10からステップS6を介してステップS7に移行し、ステップS7〜S9を介してステップS1 に戻り、接点38′をオフしてつぎの制御開始信号bの入力を待つ。
以降、ポンプ5の運転と停止を交互に行ってタンクの水位を自動制御する。
【0108】
ところで、オン制御中又はオフ制御中に出力ユニット4C の接点7,12のボード等に何らかの故障が発生し、ステップS5 のオン制御出力の開始後又はステップS10のオフ制御出力の開始後、出力期間Tが正常限界期間Tmax に達してもCPUボード2Cに制御応答の返信が着信しなければ、ステップS6からS11に移行し、CPUボード2Cから出力ユニット4Cの接点35に異常報知を指令し、接点35をオンし、異常報知信号lにより補助リレー37を通電し、報知部42のランプ,ブザー等の報知手段を通電駆動し、制御異常の発生を報知する。
【0109】
したがって、この場合は、図11のようにPLC1A の外部にタイマ回路29を設けて制御許可期間を一定期間に設定するのではなく、制御開始から制御終了までの実制御期間のみを、過不足なく制御許可期間とし、それ以外の非制御期間の誤制御を確実に防止することができる。
【0110】
また、タイマ回路29に相当する回路がなく、設計や調整が容易になる利点もある。
【0111】
さらに、制御中に出力ユニット4C の故障等による制御異常が発生したときは、その異常が報知され、信頼性が向上する。
【0112】
(他の形態)
つぎに、電力設備の常用予備切替えの自動制御に適用した本発明の実施の他の形態について、図3〜図7及び図9を参照して説明する。
まず、この形態の場合、図9の2回線La,Lbの受電設備において、図中の切替え制御部22の代わりに、図3の切替え制御部22′が設けられる。
【0113】
図3において、図1,図10と同一符合は同一もしくは相当するものを示し、切替え制御部22′は、PLC1D,制御出力部8Dを有し、PLC1D は、図10のPLC1Bと同様、CPUボード2D及び入力ユニット3D,出力ユニット4D等を備える。
【0114】
そして、ユニット3D,4Dはボード単位で故障が発生し易いことから、それぞれ複数枚のボード3d1,3d2,3d3,…,4d1,4d2,4d3,…からなり、図1の接点7,12,33,34,…等が用途等の別に分類してボード単位で管理される。
【0115】
ところで、入力ユニット3Dは図10の入力ユニット3Bと同様、検圧器19の検出信号ea,ea*,eb,eb*及び不足電圧リレー21の不足電圧の検出信号fが入力され、回線La,Lbの電圧消失の検出信号ea,ebが制御開始信号ja,jbを形成する。
【0116】
また、入力ユニット3D に、制御対象機器である回線La,Lbの遮断器15a,15bの開閉の状態信号ia,ibも入力される。
【0117】
つぎに、出力ユニット4Dは図10の出力ユニット4Bと同様、遮断器15aの入制御,切制御の指令信号cax,cay、遮断器15bの入制御,切制御の指令信号cbx,cbyを出力するとともに、図1の制御中報知信号k,異常報知信号lを出力し、さらには、点検時には点検モード信号mを出力する。
【0118】
そして、指令信号cax,cayにより補助リレー25x,25yが通電されると、それぞれの接点25x′,25y′がオンし、コイル27s,27rが通電されて遮断器15aが投入,開放される。
【0119】
同様に、指令信号cbx,cbyにより補助リレー26x,26yが通電されると、それぞれの接点26x′,26y′がオンし、コイル28s,28rが通電されて遮断器15bが投入,開放される。
【0120】
一方、CPUボード2Dが正常であっても、出力ユニット4Dの各ボード4d1 ,4d2,4d3,…にICチップ短絡等の動作不良が生じて出力異常が発生すると、CPUボード2D の制御出力の制御と異なる制御の指令信号cax〜cbyが出力されたり、指令信号cax〜cbyが全く出力されなかったりする。
【0121】
そして、この出力ユニット4Dの出力異常は、CPUボード2Dが自己診断機能を有していても、自己診断機能では検出することは困難である。
【0122】
そこで、この形態では出力ユニット4D から出力された指令信号cax〜cbyをその制御の確認信号として入力ユニット3Dにも入力し、CPUボード2Dの後述の異常検出処理により、CPUボード2D が出力した本来の制御と、取込んだ確認信号制御(出力ユニット4D が出力した制御)との一致,不一致を判別して出力ユニット4Dの出力異常をリアルタイムに検出する。
【0123】
さらに、出力ユニット4Dの各ボード4d1,4d2,4d3,…の故障を定期的に監視して事前に検出するため、この形態においては、1日1回等の設定されたインターバルで実際に出力ユニット4Dの動作確認の点検を実施する。
【0124】
そして、この点検時は、指令信号cax〜cbyに代えて点検用の模擬信号cax*,cay*,cbx*,cby*が出力され、これらの模擬信号cax* 〜cby*が確認信号として入力ユニット3Dに入力される。
【0125】
つぎに、出力制御部8Dは、指令信号cax〜cby,模擬信号cax* 〜cby* により通電駆動される補助リレー25x,25y,26x,26yが設けられるとともに、これらの接点25x′,25y′,26x′,26y′と正電源ラインP(100V)との間に、常閉の点検接点43と、制御許可ゲート38の接点38′とが直列に設けられる。
【0126】
そして、点検モード信号mにより補助リレー44が通電される点検時(点検期間)は、補助リレー44の動作によって点検接点43が開放されてオフし、制御許可ゲートがオフ状態に保持されて接点25x′〜26y′のオンによる遮断器15a,15bへの誤制御を禁止する。
また、出力制御部8D に図1の制御回路39に相当する制御回路45が設けられる。
【0127】
この制御回路45は、系統事故等が発生したときに、検圧器19の制御開始信号ja,jbがオアゲート46に入力され、このオアゲート46の出力側の接点47が不足電圧リレー21の検出信号fによってオンし、制御開始信号ja,jbがオアゲート46,接点47を介してオアゲート48に入力される。
【0128】
さらに、出力ユニット4D の制御中報知信号kにより補助リレー49が通電され、オアゲート48の出力側の接点49′がオンするため、オアゲート48の制御開始信号ja,jbが接点49′を介して補助リレー50を通電し、この通電によって接点38′が投入され、オンする。
【0129】
このとき、オアゲート48の出力信号の一部が補助リレー50の接点50′を介してオアゲート48の入力側に戻され、オアゲート48,接点49′,50′により、図1のオアゲート40,接点46′と同様にして、接点49′がオフするまで制御開始信号ja,jbが保持され、接点38がオンし続ける。
なお、図12のタイマ回路31及び制御許可ゲート32は設けられていない。
【0130】
また、出力ユニット4Dの異常報知信号lにより制御出力部8Dの補助リレー37が通電されると、図1の報知部42と同様の報知部51により異常の報知が行われる。
【0131】
さらに、制御中報知信号k,点検モード信号mは、制御状態の監視等を行うため、入力ユニット3Dにも入力される。
【0132】
つぎに、入力ユニット3D,出力ユニット4D及び制御回路45の具体的な構成について、入力ユニット3Dを示した図4,出力ユニット4Dを示した図5及び制御回路45を示した図6を参照して説明する。
【0133】
まず、図4の入力ユニット3D においては、電圧不足リレー21の検出信号fが補助接点21′を介してボード3d1 に入力され、その入力インタフェース用のホトカップラ構成の半導体接点52を介して取込まれる。
【0134】
また、遮断器15a,15bの状態信号ia,ibは主回路接点15a,15bに連動する補助接点15a″,15b″それぞれを介してボード3d2 に入力され、その入力インタフェース用のホトカップラ構成の半導体接点53a,53bを介して取込まれる。
【0135】
さらに、検圧器19の検出信号ea,ebが形成する制御開始信号ja,jb等は、図6に示すように、回線La,Lbの電圧無しを検出する検電リレー19a,19b及び回線La,Lbの電圧異常を検出する検電リレー19a′,19b′が通電して発生し、それぞれの背反二律チェックを施して取込みの信頼性を向上するため、図4に示すように、常閉の補助接点19a1,19b1,…と常開の補助接点19a2,19b2,…とを介してボード3d2 に入力され、それぞれの入力インタフェース用のホトカップラ構成の1対の半導体接点54on,54off を介して各1組の信号として取込まれる。
【0136】
また、出力ユニット4Dからの各信号k,m,cax(cax*)〜cby(cby*)等は、ボード3d3に入力され、それぞれのホトカップラ構成の半導体接点55k,55m,55ax、55ay,55bx,55byを介して取込まれる。
なお、図中のP(24V),N(24V)は24Vの正,負電源ラインである。
【0137】
つぎに、図5の出力ユニット4Dにおいては、ボード4d1に、制御報知出力,点検モード出力のホトカップラ構成の半導体接点56k,56mが設けられ、これらの接点56k,56mのオンにより、直流24Vの制御中報知信号k,点検モード信号mが補助リレー44,49を通電駆動する。
【0138】
また、出力ユニット4Dのボード4d2には、信号cax(cax*)〜cby(cby*)を出力するホトカップラ構成の各接点23x〜24yが設けられ、ボード4d3には、PLC1Dの運転中表示出力のフォトカップラの接点(図示せず)等とともに、異常報知出力のフォトカップラ構成の半導体接点37lが設けられる。
【0139】
つぎに、遮断器15a,15bの開閉制御や検圧器19の検圧が直流100Vのリレー動作で行われるため、図6に示すように制御回路45は直流100Vの正,負電源ラインP(100V),N(100V)間に設けられる。
【0140】
また、電源ラインP(100V),N(100V)間に、ボード4d2 の前記運転中表示出力によりPLC1D の運転中にオンし続ける接点58と、常用予備手動切替え用の操作スイッチ59と、手動切替え指令用の補助リレー60との直列接続回路が設けられ、系統電圧正常時における常用予備の手動切替えを行うときは、操作スイッチ59が瞬時押されて補助リレー60が通電駆動され、制御回路45に設けられたその常開の接点60′が瞬時オンする。
【0141】
ところで、接点60′に並列にオアゲート46と接点47との直列回路が設けられる。
【0142】
そして、オアゲート46は、補助リレー19aの常開,常閉の接点19aα,19aβと、補助リレー19bの常開,常閉の接点19bα,19bβとを有し、接点19aα,19bβの直列回路と、接点19bα,19aβの直列回路とを並列接続して形成される。
【0143】
そして、回線La,Lbの系統事故により、不足電圧リレー21が動作すると、その検出信号fによって接点47がオンする。
【0144】
このとき、回線Laの事故であれば接点19aαがオンして接点19bαがオフし、回線Lbの事故であれば接点19bαがオンして接点19aαがオフする。
【0145】
また、制御中報知信号kに基づく補助リレー44の通電により、常用予備切替えの際は接点49′がオンする。
【0146】
そのため、常用予備の手動の切替えであれば、スイッチ59のオン操作により、接点60′,49′を介して補助リレー50が通電され、常用予備の系統事故検出による自動の切替えであれば、接点19aα又は接点19bαのオンにより、接点19aα,19bβ,47,49′又は接点19bα,19aβ,47,49′を介して補助リレー50が通電される。
【0147】
さらに、この補助リレー50が通電されると、制御許可ゲート接点38がオンするとともに、接点60′に並列に設けられた接点50′もオンし、この接点50′のオンにより、接点60′,オアゲート46がオフしても、接点49′がオフしない限り、補助リレー50が通電され続けて制御許可ゲート接点38がオン状態に保持される。
【0148】
つぎに、PLC1DのCPUボード2Dについて説明する。
このCPUボード2Dは、図3に示したように、入力ユニット3Dに入力された各信号ia,ib,…を取込み、制御開始信号ja,jbによって起動されると、常用予備の切替え処理を実行し、設定された点検期間毎に、自動的に出力ユニット3D の出力異常の故障の有無の点検処理を実行する。
【0149】
そして、図1のCPUボード2C の(i)〜(iii) の手段と同様のつぎの(i)′〜(iii)′の手段をソフトウエア処理で形成する。
(i)′制御開始信号ja,jbの入力による起動から、状態信号ia,ibにより常用予備切替えの制御応答を確認するまでの制御期間中に制御報知指令を出力する手段
(ii)′制御中報知信号kの出力期間を計時する手段
(iii)′ この出力期間が設定された正常限界期間より長くなるときに異常報知指令lを出力する手段
【0150】
また、つぎの(iv),(v)の手段もソフトウエア処理で形成する。
(iv)CPUボード2Dが出力ユニット4Dに出力した本来の制御と、入力ユニット3Dを介してCPUボード2Dが取込んだ確認信号の制御との一致,不一致を判別し、判別結果が不一致になるPLC1Dの出力異常の故障を検出する手段
(v)点検期間毎に出力ユニット4D に点検指令を出力し、点検期間中はボード4d1の接点56mをオンして点検モード信号mを接点56mから出力させる手段
【0151】
そして、CPUボード2D は予め設定された常用予備切替えの制御処理を実行して図7のフローチャートに示すように動作し、この結果、つぎに説明するように常時は常用予備の切替えが行われ、点検期間には出力異常の故障の自動点検が行われる。
【0152】
まず、遮断器15aの回線Laが常用系統,遮断器15bの回線Lbが予備系統に初期設定され、遮断器15aが投入されて遮断器15bが開放されて回線Laから図9の母線16の各フィーダ17に回線Laの系統電源が給電されると、遮断器15aの主回路接点15a′がオンし、遮断器15bの主回路接点15b′がオフし、オンの状態信号ia,オフの状態信号ibが入力ユニット3D からCPUボード2Dに取込まれる。
【0153】
このとき、CPUボード2D は図7のステップQ1,Q2のループ処理により、系統事故の発生又は点検期間の到来を監視する。
【0154】
そして、常用系統に停電事故が発生し、制御開始信号jaが入力すると、ステップQ2からステップQ3に移行し、CPUボード2Dから出力ユニット4Dに制御中報知を出力し、この出力によりボード4d1 の接点56kをオンし、出力ユニット4Dから制御中報知信号kを出力する。
【0155】
さらに、ステップQ4に移行してCPUボード2Dの開放側(切制御側)の内部タイマを起動する。
【0156】
そして、ステップQ5に移行して常用側の開放制御を実行し、CPUボード2Dが遮断器15aの切制御を出力ユニット4Dのボード4d2に出力する。
【0157】
このとき、ボード4d2 にICチップ短絡等の出力異常が発生していなければ、その接点23yが直ちにオンし、この接点23yから常用側の切制御の指令信号cayが出力される。
【0158】
また、指令信号cayの確認信号が入力ユニット3Dを介してCPUボード2Dに取込まれ、CPUボード2Dが出力ユニット4Dに出力した切制御と、取込んだ確認信号の制御との一致,不一致を判別する。
【0159】
そして、正常時は判別結果が一致し、ステップQ5 からステップQ6,Q7を介してステップQ8 に移行し、常用側の制御応答の状態信号iaが着信するまで、ステップQ6〜Q8のループ制御を行う。
【0160】
そして、CPUボード2Dが出力ユニット4Dに出力した制御と出力ユニット4D が出力した制御とが一致しないとき、又は、設定された正常限界期間内に開放制御(切制御)を着信しないときは、ステップQ6,Q7からステップQ9 に移行し、出力異常を出力ユニット4Dに出力し、ボード4d3の接点37lをオンして補助リレー37を通電して報知部51により異常を報知する。
【0161】
一方、CPUボード2D,出力ユニット4Dの制御が一致し、正常限界期間に状態信号jaによってCPUボード2D に開放応答が着信する正常時は、常用側の開放応答の着信後、ステップQ10により、CPUボード2D の投入側内部タイマを起動してステップQ11により予備側の遮断器15bの入制御(投入制御)を実行する。
【0162】
そして、CPUボード2Dの制御の出力と出力ユニット4Dの制御の出力が共に投入制御の出力であって、一致すると、ステップQ12,Q13,Q14のループ制御により、正常限界期間に状態信号jbにより、遮断器15bの投入応答が着信するか否かを判別し、遮断器15bが期間内に投入されると、常用予備の切替えを終了する。
【0163】
そして、ステップQ15により制御中報知の出力を終了して制御中報知信号kの出力を停止し、ステップQ16によりCPUボード2D の両内部タイマをリセットし、給電系統を回線Lbの系統に切替えて元の状態に戻り、ステップQ1 から処理をくり返す。
【0164】
そして、以降は、遮断器15bを常用側,遮断器15aを予備側として常用予備の切替えが行われる。
【0165】
つぎに、1日1回の出力異常自動点検の点検期間になると、ステップQ1 からステップQ17に移行し、CPUボード2Dから出力ユニット4Dのボード4d1 に点検指令を初期出力してその接点56kをオンし、設定された微小期間に点検モード信号mを初期出力する。
【0166】
そして、点検モード信号mにより初期リレー44を通電駆動し、その接点43をオフして接点信号dax〜dbyの出力を禁止する。
【0167】
同時にステップQ18により、指令信号cax〜cbyの確認信号の入力の有,無を検出し、前記微小期間にいずれかの確認信号が入力されると、ステップQ19により点検を中止してステップQ2からの本来の制御を優先する。
【0168】
一方、前記微小期間に指令信号cax〜cbyの確認信号がCPUボード2D に入力されなければ、非制御期間であり、このとき、ステップQ18からステップQ20に移行し、点検モード信号g2 の主出力を実行し、点検に必要な期間(主期間)に点検モード信号mを出力する。
【0169】
そして、この主期間において、ステップQ20〜Q28により、PLC1D の出力異常の点検を実施する。
【0170】
すなわち、CPUボード2Dから出力ユニット4Dに遮断器15a,15bの点検用の入制御,切制御を順に出力し、それぞれの模擬信号cax*〜cby*を出力ユニット4Dから出力し、それらの確認信号を、入力ボード3Dを介してCPUボード2Dに取込む。
【0171】
そして、CPUボード2Dにより、出力ユニット4Dに出力した点検用の制御と、その確認信号の制御との一致,不一致を判別し、判別結果が不一致になると、ステップQ24からステップQ28に移行して中央監視所等にPLC1D の出力異常を報知する。
【0172】
一方、判別結果が全て一致すれば、ステップQ26からステップQ29に移行し、点検モード信号mの出力を停止して出力異常の接点を終了する。
【0173】
したがって、この形態の場合、常用予備切替えの際に、制御中報知信号kにより制御許可ゲートとしての接点49′を制御期間中のみオンして遮断器15a,15bの開閉を制御したため、電力設備の常用予備切替えの制御につき、前記形態と同様の非制御期間の誤制御防止効果が得られる。
【0174】
また、常用予備切替えの制御中に、出力ユニット4D の誤制御出力をリアルタイムに自動検出することができる。
【0175】
さらに、設定された点検期間毎に点検用の模擬信号cax*〜cby*を出力してPLC1Dの出力異常の故障の有無をPLC1Dにより定期的に自動点検して検出することができ、電力設備の常用予備切替えの自動制御の信頼性を著しく向上することができる。
【0176】
そして、前記両形態のCPUボード2C,2Dのコンピュータソフトウエアの処理手法等は、両形態のものに限られるものではない。
【0177】
また、一形態の自動制御装置に、前記の出力ユニットの誤制御出力をリアルタイムに自動検出する機能及び自動点検の機能を設けてよいのは勿論である。
【0178】
そして、制御対象機器は、水処理のポンプや電力設備の常用予備切替えの遮断器20に限られるものではなく、鉄道,医療,原子力等の分野の重要設備の種々の開閉,発停制御や切替え制御に用いられる開閉器,遮断器等であってよいのは勿論である。
【0179】
この場合、制御対象機器に応じて監視対象が異なるため、監視対象に応じた種々の状態変化の検出器を設ければよいのは勿論である。
【0180】
【発明の効果】
本発明は、以下に記載する効果を奏する。
まず、請求項1の場合、制御開始信号b,ja,jbによりPLC1C,1Dが起動されてオンオフ制御等が開始されると、その後、制御応答を確認して制御が終了するまでの実際に制御が行われる実制御期間にのみ、出力制御部8C,8Dの制御許可ゲート(制御許可ゲート接点38)がPLC1C,1Dの制御中報知信号kによってオンし、PLC1C,1Dの制御指令に基づいて制御出力部8C,8Dが接点信号d1,d2,dax〜dbyを出力し、制御が終了すると、PLC1C ,1Dの制御中報知信号kがオフして制御許可ゲートがオフし、制御出力部8C,8DがPLC1C,1D の制御指令を受付けなくなり、以降の非制御期間の誤制御を防止することができる。
【0181】
また、PLC1C,1Dに何らかの異常が発生し、制御中報知信号kが、制御に必要な期間より長く出力され続けたときは、異常発生を報知(警報)することができる。
【0182】
したがって、PLC1C,1Dの外部にタイマ回路等を設けてPLC1C,1Dの制御許可期間を画一的に規制したりすることなく、実際に制御が行われる実制御期間に即して制御許可期間を可変することができ、その期間にのみ制御出力部8C,8DがPLC1C,1Dの制御を受付け、それ以外の非制御期間には制御出力部8C,8Dの制御の受付けを禁止し、PLC1C,1Dにより誤制御を確実に防止することができる。
【0183】
しかも、制御中のPLC1C,1Dに何らかの異常が発生し、制御許可期間が異常に長くなると、その異常が報知される。
【0184】
そのため、PLCの自己診断では検出できない異常を含む出力異常に基づく非制御期間の誤制御を確実に防止し、PLCを用いたこの種自動制御装置の信頼性を、著しく向上することができる。
【0185】
つぎに、請求項2の場合は、制御対象機器がポンプ7,ファン等のオン,オフ制御される電気機器のときに、請求項1の効果が得られる具体的構成を提供することができる。
【0186】
つぎに、請求項3の場合は、制御対象機器が電力設備の常用予備切替えの遮断器15a,15bのときに、請求項1の効果が得られる具体的構成を提供することができ、電力設備の常用系統停電時の常用予備切替えを、誤制御を防止して確実に行うことができる。
【0187】
つぎに、請求項4の場合は、請求項1,2又は3の自動制御装置において、PLC1C,1Dの制御中に、PLC1C,1Dが出力した指令信号の制御と、本来出力するべき制御との一致,不一致をPLC1C,1Dによりリアルタイムに検出し、この検出に基づき、誤制御によって実際に不具合が発生する前に早期にPLC1C,1Dの出力異常の発生を知って必要な対策等を施すことができ、一層信頼性が向上したこの種の自動制御装置を提供することができる。
【0188】
さらに、請求項5の場合は、請求項1,2,3又は4の自動制御装置において、設定された点検期間毎に、PLC1C,1Dの出力異常の故障を、PLC1C,1Dによって自動的に検出することができ、その際、点検モード信号mによって制御出力部8C ,8D を出力禁止に保ち、点検中の誤制御を防止することができる。
【0189】
したがって、PLC1C,1Dに出力異常の故障が発生しているか否かを、運用中に定期的に自動点検して判別し、誤制御の未然防止を図ることができ、この種の自動制御装置の信頼性をさらに一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態のブロック結線図である。
【図2】図1の動作説明用のフローチャートである。
【図3】本発明の実施の他の形態のブロック結線図である。
【図4】図3の入力ユニットの詳細な結線図である。
【図5】図3の出力ユニットの詳細な結線図である。
【図6】図3の制御出力部の一部の詳細な結線図である。
【図7】図3の動作説明用のフローチャートである。
【図8】従来装置の1例のブロック結線図である。
【図9】電力設備の常用予備切替えの主回路の単線結線図である。
【図10】図9に適用された従来装置の他の例のブロック結線図である。
【図11】図8の装置の制御期間を外部タイマ回路で一定期間に制限した場合のブロック結線図である。
【図12】図10の装置の制御期間を外部タイマ回路で一定期間に制限した場合のブロック結線図である。
【符号の説明】
1C,1D プログラマブルロジックコントローラ(PLC)
5 ポンプ
8C,8D 制御出力部
9′,13′,25x′,25y′,26x′,26y′ 制御出力接点
15a,15b 遮断器
38 制御許可ゲート
b,ja,jb 制御開始信号
c1,c2,cax〜cby 指令信号
d1,d2,dax〜dby 接点信号
a,ja,jb 状態信号
k 制御中報知信号
l 異常報知信号
m 点検モード信号
Claims (5)
- 制御開始信号の入力により起動されて監視対象の状態変化に応じた制御の指令信号を出力し、制御対象機器の状態信号が入力されて制御応答を確認するプログラマブルロジックコントローラと、
前記指令信号に応じた制御出力の接点信号を前記制御対象機器に供給する制御出力部とを備えた自動制御装置であって、
前記コントローラに、
前記起動から前記制御応答を確認するまで制御中報知信号を出力する手段と、
前記制御中報知信号の出力期間を計時する手段と、
前記出力期間が設定された正常限界期間より長くなるときに異常報知信号を出力する手段とを設け、
前記制御出力部の前記接点信号を出力する制御出力接点に直列に設けられ、前記制御中報知信号によりオンして前記制御中報知信号が消失する非制御期間にオフし、前記非制御期間の前記接点信号の誤出力を禁止する制御許可ゲートと、
前記異常報知信号により動作して前記コントローラの出力異常を報知する手段とを備え、
前記制御許可ゲートがオンする制御許可期間を前記制御中報知信号が出力される実制御期間に応じて可変するとともに、前記制御許可期間が前記正常限界期間を越える前記コントローラの出力異常を報知するようにしたことを特徴とする自動制御装置。 - 制御対象機器が、ポンプ,ファン等のオン,オフ制御される電気機器からなり、
制御出力部に、制御出力接点として、オン制御の接点信号を出力するオン制御接点と、オフ制御の接点信号を出力するオフ制御接点とが設けられ、
制御許可ゲートが、前記両制御接点に直列接続のゲート接点からなることを特徴とする請求項1記載の自動制御装置。 - 制御対象機器が、相互に逆に常用側,予備側に切替えられる電力設備の2系統の遮断器からなり、
制御開始信号が監視対象である常用系統の停電により発生し、
前記制御開始信号の入力により起動されたプログラマブルロジックコントローラが、常用側切制御の指令信号と予備側入制御の指令信号とを順に出力し、
かつ、制御出力部に、制御出力接点として、前記両遮断器の入制御接点,切制御接点が設けられ、
制御許可ゲートが、前記各制御接点に直列接続のゲート接点からなり、
前記常用系統の停電時、前記コントローラの制御中報知信号により前記ゲート接点をオンし、前記両指令信号にしたがって常用側の遮断器の前記切制御接点,予備側の遮断器の入制御接点が切制御,入制御の接点信号を順に発生して前記常用側の遮断器,前記予備側の遮断器に出力することを特徴とする請求項1記載の自動制御装置。 - プログラマブルロジックコントローラから出力された制御の指令信号を、制御出力の確認信号として前記コントローラに入力し、
前記コントローラに、
監視対象の状態変化に応じた制御と、前記確認信号の制御との一致,不一致を判別する手段と、
前記不一致の判別により、前記コントローラの前記指令信号の誤出力を検出する手段とを設けたことを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記載の自動制御装置。 - プログラマブルロジックコントローラに、
設定された点検期間に点検モード信号を出力する手段と、
前記点検期間に、制御の指令信号に代えて点検用の制御の模擬信号を出力する手段と、
前記点検用の制御と前記模擬信号に基づく確認信号の制御との不一致の判別により、前記コントローラの出力異常の故障を検出する手段とを設け、
かつ、前記点検モード信号に基づき、前記点検期間の制御出力部から制御対象機器への前記模擬信号の出力を禁止する手段を備えたことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の自動制御装置。
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