JP3915433B2

JP3915433B2 - Automotive bumper

Info

Publication number: JP3915433B2
Application number: JP2001138082A
Authority: JP
Inventors: 隆行中前; 有洋古本; 裕築地; 英治藤田; 正雄原; 祐之松田; 博司奥川; 雅規小川; 和弘田中
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2001-05-09
Filing date: 2001-05-09
Publication date: 2007-05-16
Anticipated expiration: 2021-05-09
Also published as: JP2002331887A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表皮部材とバンパーレインフォースメントとの間にエネルギ吸収部材が配設された自動車用バンパーに関し、特に、前方障害物へのダメージに配慮したエネルギ吸収部材の構造の技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、一般的に、この種の自動車用バンパーとして、樹脂製のバンパーフェース（表皮部材）の裏面に多数のリブを一体成形したり、或いはウレタンフォームを充填したりすることが行われており、衝突時にはそのリブやウレタンフォームがバンパーフェースと後方のレインフォースメントとの間で潰れて、変形することにより、衝突のエネルギが吸収されるようになっている。すなわち、車体の強度部材に固定したレインフォースメントにより障害物の車室内への侵入を防いで、乗員を保護することができるとともに、リブ等の変形によって衝突時の衝撃が緩和される。
【０００３】
これに対し、近年、自動車の乗員を保護するのみならず、衝突相手への衝撃をも緩和できるように、バンパーのエネルギ吸収特性を見直そうという提案がなされている。例えば、特開平１０−３５３７７号公報に開示された自動車の衝突安全構造では、自動車側に自己安全用の第１バンパーを設けるとともに、その前側にエネルギ吸収部材としてクッション性の良い第２バンパーを追加して設け、比較的低速での衝突の場合には衝突相手に対しても良好な衝撃緩和が図れるようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の如く、バンパーフェースの裏面にリブを一体成形した場合、それらのリブによって所要のエネルギ吸収量を確保しようとすると、結果的に、リブによって補強されることになるバンパーフェースの剛性が過度に高くなってしまい、衝突時に前方障害物への最初の衝撃を十分に緩和することができない。
【０００５】
また、エネルギ吸収量を確保するためにリブを車体前後方向に長いものとすると、そのことによってバンパーフェース表面にひけが生じることが避けられず、バンパーの見栄えが著しく悪化するという不具合がある。
【０００６】
この点について、リブの前端部をバンパーフェース裏面から離して、例えば、リブの上下両端部をバンパーフェースに連繋するように形成したり、或いは、リブをバンパーフェースとは別体のエネルギ吸収部材上に設けることも考えられる。
【０００７】
しかし、そのようにエネルギ吸収リブの前端部をバンパーフェース裏面から離した場合、今度は、衝突時に各リブの潰れ方が大きくばらついてしまい、所期のエネルギ吸収性能を得られないという新たな問題が生じる。すなわち、リブの前端部がバンパーフェース裏面から離れていると、衝突時にバンパーフェース裏面とリブの前端部との間で滑りが発生して、リブへの荷重の適正な入力が行われなくなることがある。
【０００８】
また、所期の衝撃吸収性能を得るためには、衝突の荷重をできるだけ多くのリブに分散して吸収させることが必要であるが、リブの前端部がバンパーフェース裏面から離れていると、最初に荷重を受けたリブが突っ張ってしまい、それ以外のリブへの荷重の入力を阻害することがあり、さらに、障害物に対して局所的に大きな衝撃を与える虞れもある。
【０００９】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車用バンパーの表皮部材とレインフォースメントとの間に設けるエネルギ吸収リブの構造に工夫を凝らし、衝突時にはリブを所期の狙い通りに変形させて、安定したエネルギ吸収性能を得られるようにすることにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、エネルギ吸収リブの前端部と表皮部材の裏面との間に間隙を設けるとともに、衝突時にはエネルギ吸収リブの前端部に係合するように、表皮部材の裏面に突部を設けた。
【００１１】
具体的に、請求項１の発明では、自動車の車体前部に車幅方向に延びるように配設されたバンパーレインフォースメントと、このバンパーレインフォースメントの前側に設けられ、少なくとも車体前後方向に延びる複数のエネルギ吸収リブが車幅方向に並設されてなるエネルギ吸収部材と、該バンパーレインフォースメント及びエネルギ吸収部材を車体前方から覆う樹脂製の表皮部材とを備えた自動車用バンパーを対象とする。
【００１２】
そして、前記エネルギ吸収部材を、エネルギ吸収リブの前端部とその前方の表皮部材の裏面との間、及び、該エネルギ吸収リブの後端部とその後方のレインフォースメントの前面との間に、それぞれ間隙を有するように設ける。一方、表皮部材の裏面には、車体後方に向かって所定量突出し、かつ前記エネルギ吸収リブのそれぞれに対応して、その前端部に対し車幅方向のいずれか一側のみににずれて位置するように、複数の突部を車幅方向に並設するとともに、該表皮部材の上縁及び下縁に相当する位置からそれぞれ車体後方に向かって略水平に延びるように、車幅方向に長い上側及び下側の水平リブを設ける。
【００１３】
その上で、前記複数のエネルギ吸収リブは、各々、上下両端縁における前後方向の略中央位置から上方及び下方に向かってそれぞれ延びる連結部によって前記上側及び下側の水平リブに連繋させるとともに、当該各エネルギ吸収リブの後部には、それぞれ車幅方向について前記表皮部材の突部と反対の側に折れ曲がって、後端部まで傾斜して延びる傾斜部を形成する構成とする。
【００１４】
前記の構成により、まず、エネルギ吸収部材のリブの前端部がバンパーの表皮部材の裏面から離れているので、該各リブの形状や寸法を所要のエネルギ吸収量を確保できるように設定しても、表皮部材の剛性が過度に高くなることはなく、よって、前方障害物への衝突時の最初の衝撃を十分に緩和することが可能になる。また、バンパー表面にひけが生じることもない。
【００１５】
そして、自動車が前方障害物と衝突したときには、その衝突部分を中心として表皮部材が車体後方に凹陥することになるが、このとき、該表皮部材の裏面に設けられた突部がエネルギ吸収リブの前端部と係合することで、衝突の荷重が表皮部材からリブに対して適正かつ確実に入力し、このリブの変形によって吸収されるようになる。つまり、エネルギ吸収部材のリブを所期の狙い通りに変形させて、エネルギ吸収性能を安定的に得ることができる。
【００１６】
特に、表皮部材の突部を、各エネルギ吸収リブ毎にその前端部に対し車幅方向のいずれか一側のみに設ける一方、該エネルギ吸収リブの後部を車幅方向について表皮部材の突部と反対側に折り曲げて、後端部まで傾斜して延びる傾斜部を形成したので、自動車が前方障害物に衝突して、表皮部材が車体後方に凹陥するときには、エネルギ吸収リブはその傾斜部を介して後方のバンパーレインフォースメントから衝突の反力を受けて、前端部が車幅方向の一側に向かうように倒れようとする。この結果、エネルギ吸収リブの前端部は対向する表皮部材裏面において車幅方向一側にのみ設けられた突部と確実に係合することになる。
【００１７】
つまり、傾斜部によってリブの倒れ方向を調整して、その前端部を確実に突部と係合させることができ、これにより、衝突の荷重をバンパーの表皮部材からリブに対して適正かつ確実に入力させることができる。しかも、全てのリブが同じ向きに折れ曲がるようになるので、隣接するリブ同士の干渉が防止されて、リブによるエネルギ吸収性能がさらに確実に得られる。
【００１８】
請求項２の発明では、表皮部材とエネルギ吸収部材とを樹脂により一体成形するものとする。こうすることで、表皮部材とエネルギ吸収部材とを一体成形により容易に製造することができるとともに、部品点数や組み付け工数を削減して、製造コストの低減が図られる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。尚、説明の便宜のため、まず本発明の実施形態と基本構成が共通な参考形態について述べ、その後、参考形態との相違点を中心に実施形態の説明を行う。
【００２０】
（参考形態）
図１は、本発明の参考形態に係るバンパー１が配設された自動車Ｖの前部を示す。このバンパー１は、自動車Ｖのボンネットフード２や左右のフロントフェンダ３，３の前端に連なるように設けられていて、該ボンネットフード２及び各フロントフェンダ３と共に自動車Ｖのフロントノーズ部分を構成している。そして、該バンパー１は、ボンネットフード２および各フロントフェンダ３と略連続する形状となるように射出成形された樹脂製のバンパーフェース４（表皮部材）と、車幅方向に延びるように配設され、左右両端部がそれぞれフロントサイドフレーム５，５の前端部に固定された鋼製バンパーレインフォースメント６（以下、単にレインフォースメントという）と、該レインフォースメント６の前側に取り付けられた樹脂製のエネルギ吸収部材７とを備えてなる。
【００２１】
前記バンパーフェース４は、図２〜４にも示すように、車幅方向の略中央部分から左右両端側に向かって徐々に後退するように全体として大きく湾曲形成された正面部分と、その左右両端側からそれぞれ車体後方に向かって延びてフロントフェンダ３に連続する側面部分とからなる。また、それらの下端縁には、図４にのみ示すが、バンパーフェース４の内方に向かうように湾曲して延びる湾曲縁部４ａが略全周に亘って設けられ、さらに、車幅方向について中央部分を含む略６割ぐらいの範囲においては該湾曲縁部４ａに連続するように車体後方に延びる底板部４ｂが設けられている。
【００２２】
前記バンパーフェース４の正面部分は、上下方向の略中央部分において車幅方向の略全体に亘る帯状の範囲がバンパー本来の機能を有するバンパー機能部４ｃとされており、このバンパー機能部４ｃよりも上側には、車幅方向略中央位置においてボンネットフード２の先端縁との間に略五角形状のフロントグリルを構成する中央切欠部８が形成されるとともに、その左右両側にそれぞれヘッドランプ９，９の取り付けられる左右一対のヘッドランプ取付部１０，１０が形成されている。
【００２３】
一方、前記バンパー機能部４ｃよりも下側のバンパーフェース４には、図２、３に示すように、車幅方向の略全体に亘って空気取入口が開口していて、前記底板部４ｂに対応する車幅方向の略中央部分において車体前方へ開口するように中央開口部１２が形成されるとともに、その左右両側においてバンパーフェース４の正面部分から側面部分に回り込むように側方開口部１３，１３がそれぞれ形成されている。この各側方開口部１３は、図示しない前輪のブレーキ用ロータに向けて走行風を導くためのものである。
【００２４】
そして、前記バンパーフェース４の車体への取付け構造としては、図４にのみ示すが、中央切欠部８と各ヘッドランプ取付部１０との間の中間部分の上端にそれぞれ上側取付フランジ部１４，１４が設けられていて、この左右一対の上側取付フランジ部１４，１４がそれぞれラジエータシュラウド４０（図に仮想線で示す）のアッパパネルに対してボルトにより固定されるようになっている。また、該バンパーフェース４の底板部４ｂの後端側は前記ラジエータシュラウド４０のロワパネルに対してボルトにより固定される。さらに、バンパーフェース４の湾曲縁部４ｂの左右両側には各々３つずつ下側取付フランジ部１５，１５，…が設けられていて、その３っつのうちの真ん中のフランジ部１５が車体の左右両側においてそれぞれステー４１によりペリメータフレーム４２のフロントメンバに連結されるようになっている。
【００２５】
前記レインフォースメント６は、バンパーフェース４におけるバンパー機能部４ｃの背後に所定間隔を空けて配置され、図４に示すように車体平面視で緩やかな円弧形状をなすクロスメンバ１６と、そのクロスメンバ１６の左右両端部からそれぞれ車体後方に延びるように設けられて、該クロスメンバ１６をフロントサイドフレーム５、５に対し連結支持するクラッシュ管１７，１７とからなる。詳しくは、図５、図６に示すように、前記クロスメンバ１６は、略矩形の中空断面を有し、高張力鋼板をロール成形してなる断面略コ字状のアウタパネル１８と平板状のインナパネル１９とを溶接により組み合わせたものである。
【００２６】
また、クラッシュ管１７，１７は、自動車Ｖの前面衝突の際に前後方向に圧壊させて衝突初期の衝撃を吸収するためのものであり、各々車体前方ほど幅の広い略台形板状の上壁部２０及び下壁部２１と、それら両壁部２０，２１の前端を繋ぐように設けられた前壁部２２と、左右一対の矩形板状の側壁部２３，２３とを備え、それら壁部２０〜２３が車体後方に開口する箱状になるように組み合わされていて、その開口部が矩形板部材２４により閉止されてなる。また、その板部材２４の外周側にはフランジ部が形成されていて、フロントサイドフレーム５の前端部に設けられた剛性強度の高い締結固定部にボルトにより固定される。
【００２７】
前記上壁部２０、下壁部２１及び前壁部２２は１枚の鋼板部材からなり、上壁部２０及び下壁部２１が互いに略平行な略コ字状となるようにプレス成形されたものである。一方、前記左右一対の側壁部２３，２３は個別にプレス成形され、相互の間隔が車体前側ほど大きくなるように前記上壁部２０及び下壁部２１の間に配置されて、上下両端縁部がそれぞれ該上壁部２０及び下壁部２１に溶接されている。従って、クラッシュ管１７は、車体後側から前側に向かって閉断面積が徐々に大きくなっている。また、前記上下両壁部２０，２１及び左右両側壁部２３，２３には、それぞれ長円形状のビードが車体前後方向に並ぶように形成されていて、車体前後方向の圧縮荷重を受けたクラッシュ管１７を全体として確実に潰れ変形させるようになっている。
【００２８】
次に、図６、図７に基づいて、エネルギ吸収部材７の構造について詳細に説明する。この参考形態のエネルギ吸収部材７は、ポリプロピレン等の成形性に優れた樹脂材料からなり、レインフォースメント６の前側にクロスメンバ１６の車幅方向全体に亘って設けられていて、車幅方向の略中央部において車体前後方向の厚みが最大となり、そこから左右両端側に向かって徐々に厚みが減少している。尚、図７にのみ示す符号２５は、フロントグリルの樹脂製ルーバーであり、また、符号２６は、中央開口部１２に嵌め込まれる金属製メッシュである。
【００２９】
前記エネルギ吸収部材７は、図７に示すように、レインフォースメント６の前面にファスナや接着剤により取り付けられる後壁部２７と、この後壁部２７の前面に車幅方向の全体に亘って並設された多数のエネルギ吸収リブ２９，２９，…とからなり、それらのリブ２９，２９，…及び後壁部２７は一体として樹脂の射出成形により形成されている。前記リブ２９，２９，…は、いずれも略同じ肉厚の矩形板状に形成され、それぞれ、後壁部２７の前面から車体前方へ向かって延びていて、車体前側の端縁部（前端部）がバンパーフェース４の裏面との間に間隙を有するように位置しており、詳しくは後述するが、自動車Ｖの前面衝突時に前記バンパーフェース４を介して入力する衝撃荷重を受けて変形して、エネルギを吸収するようになっている。
【００３０】
また、前記エネルギ吸収リブ２９，２９，…は、各リブ２９の車体前後方向の長さが車幅方向の略中央部において最も長く、そこから左右両端側に向かって徐々に短くなるとともに、車幅方向に隣り合うリブ２９，２９，…同士の間隔が車幅方向の略中央部から左右両端側に向かって、徐々に小さくなっている。すなわち、上述したように、自動車Ｖの車幅方向略中央部から左右両端側に向かって後退する形状のバンパーフェース４に対して、レインフォースメント６は緩やかに湾曲しつつも概ね車幅方向に延びているので、それらの間の車体前後方向の間隔は車体の左右両端側ほど小さくなっている。
【００３１】
このため、エネルギ吸収部材７のリブ２９，２９，…の車体前後方向の長さは、車幅方向の略中央部において最も長くなる一方、そこから左右両端側に向かって徐々に短くなっていて、このことから、１枚のリブ２９によるエネルギ吸収量も車幅方向の略中央部において最も大きく、そこから左右両端側に向かって徐々に小さくなっている。そして、そのような１枚のリブ２９によるエネルギ吸収量の低下に見合うように、車幅方向の左右両端側に向かうほど隣り合うリブ２９，２９同士の間隔が小さくされて、互いに近接して密になるように配置されている。つまり、車体正面から見たときに、エネルギ吸収リブ２９，２９，…によるエネルギ吸収特性は車幅方向について略均一なものとなり、車体の左右両端側においても前方障害物への衝撃緩和性能が十分に確保されている。
【００３２】
さらに、この参考形態の自動車用バンパー１は、前記したエネルギ吸収部材７のリブ２９，２９，…にそれぞれ対応するように、バンパーフェース４の裏面に突部を設けて、衝突時の荷重をバンパーフェース４からリブ２９，２９，…に対して確実に入力させるようにしたものである。
【００３３】
具体的には、前記図６、７や図８(a)に示すように、バンパーフェース４の裏面には各エネルギ吸収リブ２９毎にその前縁部に沿うように突出し、該各リブ２９の前縁に対し車幅方向の左右両側において上下方向に延びる一対の突条３０，３０（突部）が一体成形されている。この突条３０，３０，…は、図には誇張して示すが、バンパーフェース４裏面からの突出量が該バンパーフェース４の肉厚の略１／３くらいとされており、このことで、成形時にバンパーフェース４の表面にひけを生じることがない。
【００３４】
そして、自動車Ｖが前方障害物と衝突したときには、その衝突部分を中心としてバンパーフェース４が車体後方に凹陥し、該バンパーフェース４の裏面に設けられた凸条３０，３０，…がエネルギ吸収リブ２９の前縁部と係合することにより、バンパーフェース４からその後方のエネルギ吸収リブ２９に対して衝突荷重が適正かつ確実に入力するようになる。この結果、図８(b)に示すようにエネルギ吸収リブ２９、２９，…が折れ曲がって、それぞれ所期の狙い通りに衝突のエネルギを吸収する。
【００３５】
したがって、この参考形態に係る自動車用バンパー１によれば、バンパーフェース４の背後に位置するエネルギ吸収部材７のリブ２９、２９，…を、その前端縁とバンパーフェース４裏面との間に間隙を有するように配置したので、それらのリブ２９，２９，…によるエネルギ吸収性能が十分に大きくなるように各リブ２９の大きさや相互の間隔、或いは肉厚等を設定しても、バンパーフェース４の剛性が過度に高くなることがなく、また、バンパーフェース４の表面にひけが生じることもない。
【００３６】
そうして、そのようにバンパーフェース４の裏面とエネルギ吸収リブ２９、２９，…の前端縁との間に間隙を設けていても、自動車Ｖの前面衝突時には、バンパーフェース４裏面に設けた凸条３０，３０，…とリブ２９，２９…の前端縁とが係合して、衝突荷重がバンパーフェース４からリブ２９、２９，…へ適正かつ確実に入力するようになるので、それらのリブ２９，２９，…の変形によって衝突のエネルギを狙い通りにかつ安定的に吸収し、前方障害物への衝突時の最初の衝撃を十分に緩和することができる。
【００３７】
（実施形態）
図９〜１１は、本願発明の実施形態に係る自動車用バンパー１を示す。この実施形態のバンパー１は、エネルギー吸収部材の構造以外は前記参考形態のものと同じなので、以下、同一部材には同一の符号を付して、その説明は省略する。そして、この実施形態のバンパー１の特徴は、エネルギ吸収部材をバンパーフェース４と一体に形成したことにある。
【００３８】
すなわち、図１０に示すように、バンパーフェース４の裏側には、バンパー機能部４ｃの上縁及び下縁にそれぞれ相当する位置から車体後方に向かって略水平に延びるように車幅方向に長い水平リブ３１、３２が形成されていて、それら２つの水平リブ３１，３２の間に略矩形板状の多数のエネルギ吸収リブ３３，３３，…が、それぞれ上下両端を水平リブ３１，３２により保持された状態で車幅方向に並設されている。すなわち、この実施形態においては、エネルギ吸収部材として、車幅方向に並んだ多数のエネルギ吸収リブ３３，３３，…をバンパーフェース４と一体成形してなる。
【００３９】
前記各エネルギ吸収リブ３３は、図９、１１にも示すように、矩形板状の本体部３３ａの後部が車幅方向の一側（図例では車体の左側）に折れ曲がって、車体後方に向かうほど該本体部３３ａから離れるように、即ち前記車幅方向一側に向かって傾斜して延びる傾斜部３３ｂとされている。また、該本体部３３ａは、前記参考形態のリブ２９と同様に車体前後方向の長さが車幅方向の略中央部において最も長く、そこから左右両端側に向かって徐々に短くなっており、これに見合うように、各リブ３３，３３，…の車幅方向の間隔が車幅方向の左右両端側に向かって徐々に狭くなっている。
【００４０】
また、前記エネルギ吸収リブ３３の本体部３３ａには、その上端縁における前後方向の略中央位置から上方に向かって延びる帯状の上側連結部３３ｃが形成され、この上側連結部３３ｃの上端が上側水平リブ３１の下面に連繋する一方、該本体部３３ａの下端縁には下側水平リブ３２の上面に連繋する下側連結部３３ｄが形成されている。さらに、エネルギ吸収リブ３３の本体部３３ａには、曲げ変形時のエネルギ吸収量を十分に大きくしながら、曲げ剛性を適度に低下させるように、２つの円形孔部３３ｅ，３３ｅが設けられている。
【００４１】
一方、バンパーフェース４の裏面には、前記参考形態と同様にエネルギ吸収リブ３３，３３，…の前縁と係合可能な凸条３４、３４，…が設けられている。この実施形態の場合、凸条３４，３４，…は、各エネルギ吸収リブ３３毎に、車幅方向について傾斜部３３ｂが延びる方向と反対側（図例では車体の右側）に位置するように設けられている。言い換えると、バンパーフェース４の裏面には、各エネルギ吸収リブ３３毎にその前端縁に対して車幅方向の一側（車体右側）のみに凸条３４が設けられており、一方、該エネルギ吸収リブ３３の後部には、車幅方向について前記凸条３４と反対側（車体左側）に折れ曲がるように傾斜部３３ｂが形成されている。
【００４２】
そして、この実施形態のエネルギ吸収リブ３３の場合、自動車Ｖが前方障害物と衝突して、バンパーフェース４が車体後方に凹陥すると、図１１(b)に仮想線で示すように、エネルギ吸収リブ３３がその傾斜部３３ｂを介して、後方のレインフォースメント６のクロスメンバ１６から車幅方向の一側（車体右側）に倒れるような回転力を受けることになり、この結果、該リブ３３の前端縁がバンパーフェース４裏面の凸条３４と確実に係合することになる。
【００４３】
すなわち、この実施形態のエネルギ吸収リブ３３の場合、参考形態のように凸条３４を各リブ３３毎の左右両側に設けていなくても、傾斜部３３ｂによってリブ３３の倒れ方向を調整して、その前縁を確実に凸条３４と係合させることができ、これにより、衝突時の荷重をバンパーフェース４からリブ３３，３３，…へ適正かつ確実に入力させ、図１１(b)に実線で示すようにリブ３３，３３，…を折り曲げて、衝突のエネルギを狙い通りに吸収させることができる。
【００４４】
したがって、この実施形態に係る自動車用バンパー１によれば、前記した参考形態のものと同様にバンパーフェース４の剛性を適度のものとして、衝突時の前方障害物への最初の衝撃を十分に緩和することができ、また、バンパーフェース４の表面にひけが生じることも防止できる。
【００４５】
さらに、前方障害物との衝突時に、バンパーフェース４からエネルギ吸収リブ３３，３３，…へ衝突荷重を適正かつ確実に入力させて、それらのリブ３３，３３，…の変形により衝突エネルギを安定的に吸収させることができる。しかも、全てのリブ３３，３３，…が同じ向きに倒れることになるので、隣接するリブ３３，３３同士の干渉を防止して、当該リブ３３，３３，…によるエネルギ吸収性能をさらに確実に得ることができる。
【００４６】
加えて、この実施形態のバンパー１では、バンパーフェース４とエネルギ吸収リブ３３，３３…とを樹脂により一体成形するようにしているので、それらの製造が容易になり、部品点数や組み付け工数も削減できて、製造コストの低減も図られる。
【００４７】
尚、本願発明は前記参考形態や実施形態の構成に限られず、それ以外の種々の構成をも包含するものである。すなわち、例えば、前記各形態では、エネルギ吸収リブ２９，３３の車体前後方向長さを車幅方向の略中央位置から左右端側に向かって徐々に短くするようにしているが、これに限らず、リブ２９，３３の長さは、車幅方向の位置によらず、同じであってもよい。
【００４８】
また、前記実施形態では、エネルギ吸収リブ３３の後部に車体左側に向かうように折れ曲がって延びる傾斜部３３ｂを形成しているが、この傾斜部３３ｂは車体右側に向かって折れ曲がって延びるものであってもよい。そして、この場合には、バンパーフェース４裏面の凸条３４を、リブ３３の前縁から車幅方向左側にずらした位置に設ければよい。
【００４９】
さらに、前記各形態では、バンパーフェース４裏面に車体上下方向に長い凸条３０を設けているが、これに限らず、エネルギ吸収リブ２９，３３と係合可能なものであれば、突部の形状は任意のものとしてよい。
【００５０】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項１の発明に係る自動車用バンパーによると、車幅方向に延びるバンパーレインフォースメントと、その前側に設けられ、少なくとも車体前後方向に延びる複数のエネルギ吸収リブが車幅方向に並設されてなるエネルギ吸収部材と、それらを車体前方から覆う樹脂製の表皮部材とを備える場合に、前記エネルギ吸収リブの前端部と表皮部材の裏面との間に間隙を設けるとともに、そのリブの前端部と係合可能な突部を表皮部材の裏面に形成して、前方障害物との衝突時に、表皮部材からエネルギ吸収リブに対して衝突の荷重を確実に入力できるようにしたので、バンパー表皮部材の剛性を適度のものとして前方障害物への最初の衝撃を十分に緩和しつつ、エネルギ吸収部材のリブを所期の狙い通りに変形させてエネルギ吸収性能を安定的に得ることができる。
【００５１】
また、表皮部材の突部を各エネルギ吸収リブ毎の車幅方向一側のみに設けるとともに、そのリブの後部には該突部に対し車幅方向について反対側に折れ曲がって延びる傾斜部を設けて、リブの倒れ方向を調整するようにしたので、該リブの前端部を表皮部材の突部に確実に係合させ、かつ、隣接するリブ同士の干渉を防止して、前記の効果をより一層、高めることができる。
【００５２】
請求項２の発明によると、表皮部材とエネルギ吸収部材とを樹脂により一体成形することで、製造の容易化が図られるとともに、部品点数や組み付け工数を削減して、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るバンパーを装備した自動車前部の斜視図である。
【図２】参考形態に係るバンパーの正面図である。
【図３】図２のバンパーの左側面図である。
【図４】図２のバンパーの上面図である。
【図５】レインフォースメントの構成を示す斜視図である。
【図６】レインフォースメント及びエネルギ吸収部材の構成を示す上面図である。
【図７】図２のVII-VII線における端面図である。
【図８】衝突時のエネルギ吸収リブの変形を模式的に示す説明図である。
【図９】実施形態に係る図６相当図である。
【図１０】実施形態に係る図７相当図である。
【図１１】実施形態に係る図８相当図である。
【符号の説明】
Ｖ自動車
１フロントバンパー
４バンパーフェース
６バンパーレインフォースメント
７エネルギ吸収部材
２９，３３エネルギ吸収リブ
３３ｂ傾斜部
３０、３４凸条（突部）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile bumper in which an energy absorbing member is disposed between a skin member and a bumper reinforcement, and particularly belongs to the technical field of the structure of an energy absorbing member in consideration of damage to a front obstacle.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a bumper for an automobile of this kind, a large number of ribs are integrally formed on the back surface of a resin bumper face (skin member) or urethane foam is filled. In the event of a collision, the ribs and urethane foam are crushed and deformed between the bumper face and the rear reinforcement, so that the energy of the collision is absorbed. In other words, the reinforcement fixed to the strength member of the vehicle body prevents the obstacle from entering the passenger compartment and protects the occupant, and the impact at the time of collision is reduced by deformation of the ribs and the like.
[0003]
On the other hand, in recent years, proposals have been made to review the energy absorption characteristics of the bumper so as to not only protect the vehicle occupant but also reduce the impact on the collision partner. For example, in the collision safety structure for automobiles disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-35377, a first bumper for self-safety is provided on the automobile side, and a second bumper having good cushioning properties is added as an energy absorbing member on the front side. Thus, in the case of a collision at a relatively low speed, good impact mitigation can be achieved against the collision partner.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as described above, when ribs are integrally formed on the back surface of the bumper face, if the required energy absorption amount is secured by these ribs, the rigidity of the bumper face to be reinforced by the ribs is consequently increased. It becomes too high and the initial impact on the front obstacle at the time of collision cannot be sufficiently mitigated.
[0005]
Further, if the ribs are long in the longitudinal direction of the vehicle body in order to ensure energy absorption, there is a problem that sinking of the bumper face surface is unavoidable, and the appearance of the bumper is remarkably deteriorated.
[0006]
In this regard, the front end of the rib is separated from the back surface of the bumper face, for example, the upper and lower ends of the rib are connected to the bumper face, or the rib is formed on an energy absorbing member separate from the bumper face. It is also conceivable to provide it.
[0007]
However, if the front end of the energy absorption rib is separated from the back of the bumper face in this way, this time, a new problem that the collapse of each rib greatly varies at the time of collision and the desired energy absorption performance cannot be obtained. Occurs. In other words, if the front end of the rib is away from the back of the bumper face, slippage may occur between the back of the bumper face and the front end of the rib at the time of collision, and proper input of the load to the rib may not be performed. is there.
[0008]
In addition, in order to obtain the desired impact absorption performance, it is necessary to disperse and absorb the impact load on as many ribs as possible. However, if the front end of the rib is away from the back of the bumper face, The ribs that have received the load may be stretched to obstruct the input of the load to the other ribs, and there is a possibility that a large impact is locally applied to the obstacle.
[0009]
The present invention has been made in view of such various points, and an object of the present invention is to devise a structure of an energy absorbing rib provided between a skin member of a bumper for a vehicle and a reinforcement, and the rib in the event of a collision. In order to obtain stable energy absorption performance.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the solution means of the present invention, a gap is provided between the front end portion of the energy absorption rib and the back surface of the skin member, and at the time of collision, the front end portion of the energy absorption rib is engaged. Projections were provided on the back surface of the skin member.
[0011]
Specifically, in the first aspect of the present invention, a bumper reinforcement disposed in the vehicle body front portion of the automobile so as to extend in the vehicle width direction is provided on the front side of the bumper reinforcement, and at least in the vehicle longitudinal direction. Targeting an automobile bumper including an energy absorbing member in which a plurality of extending energy absorbing ribs are arranged in parallel in the vehicle width direction, and a resin skin member that covers the bumper reinforcement and the energy absorbing member from the front of the vehicle body To do.
[0012]
And, the energy absorbing member, between the front end portion of the energy absorbing rib and the back surface of the front skin member, and between the rear end portion of the energy absorbing rib and the front surface of the reinforcement behind the energy absorbing rib, Each is provided with a gap . On the other hand, on the back surface of the skin member, a predetermined amount protrude toward the rear of the vehicle body, and in correspondence with each of the energy absorbing ribs, offset in pairs Shi only any one side in the vehicle width direction at its front end position As described above, the plurality of protrusions are juxtaposed in the vehicle width direction, and are long in the vehicle width direction so as to extend substantially horizontally from the positions corresponding to the upper and lower edges of the skin member toward the rear of the vehicle body. Upper and lower horizontal ribs are provided.
[0013]
On top of that, the plurality of energy absorbing ribs are each together be cooperative to said upper and lower horizontal ribs by a connecting portion respectively extending from substantially the center position in the longitudinal direction of the upper and lower end edges upwardly and downwardly, The rear part of each energy absorbing rib is formed with an inclined part that is bent to the side opposite to the protruding part of the skin member in the vehicle width direction and extends to the rear end part .
[0014]
With the above configuration, first, the front end portion of the rib of the energy absorbing member is separated from the back surface of the skin member of the bumper. Therefore, even if the shape and size of each rib are set so as to ensure the required energy absorption amount. The rigidity of the skin member does not become excessively high, and therefore, it is possible to sufficiently reduce the initial impact at the time of collision with the front obstacle. In addition, there is no sink on the bumper surface.
[0015]
When the automobile collides with a front obstacle, the skin member is recessed behind the vehicle body with the collision part as the center. At this time, the protrusion provided on the back surface of the skin member is the energy absorbing rib. By engaging with the front end portion, the collision load is appropriately and reliably input from the skin member to the rib, and is absorbed by the deformation of the rib. That is, the energy absorbing performance can be stably obtained by deforming the rib of the energy absorbing member as intended.
[0016]
In particular, the projections of the skin member, while to the front end portion thereof for each energy absorbing ribs provided only on either one side in the vehicle width direction, and the projection of the skin member to the rear of said energy absorbing ribs on the vehicle width direction bending fold on the opposite side, so to form an inclined portion extending obliquely to the rear end, an automobile collides with the front obstacle, when the skin member is recessed toward the rear of the vehicle body, the energy absorbing ribs thereof inclined portion In response to the reaction force of the collision from the rear bumper reinforcement, the front end portion tends to fall so as to be directed to one side in the vehicle width direction. As a result, the front end portion of the energy absorbing rib is reliably engaged with a protrusion provided only on one side in the vehicle width direction on the opposite back surface of the skin member.
[0017]
In other words, the inclination direction of the rib can be adjusted by the inclined portion, and the front end portion thereof can be reliably engaged with the protrusion, whereby the collision load can be appropriately and reliably applied from the skin member of the bumper to the rib. Can be entered. In addition, since all the ribs bend in the same direction, interference between adjacent ribs is prevented, and energy absorption performance by the ribs can be obtained more reliably.
[0018]
In the invention of claim 2 , the skin member and the energy absorbing member are integrally formed of resin. By doing so, the skin member and the energy absorbing member can be easily manufactured by integral molding, and the number of parts and assembly man-hours can be reduced to reduce the manufacturing cost.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. For convenience of explanation, first, a reference embodiment having the same basic configuration as that of the embodiment of the present invention will be described, and thereafter, the embodiment will be described focusing on differences from the reference embodiment.
[0020]
( Reference form )
FIG. 1 shows a front portion of an automobile V provided with a bumper 1 according to a reference embodiment of the present invention. The bumper 1 is provided so as to be connected to the hood hood 2 of the automobile V and the front ends of the left and right front fenders 3 and 3, and constitutes a front nose portion of the automobile V together with the hood hood 2 and each front fender 3. Yes. The bumper 1 is disposed so as to extend in the vehicle width direction and a resin bumper face 4 (skin member) which is injection-molded so as to be substantially continuous with the hood 2 and each front fender 3. The steel bumper reinforcement 6 (hereinafter simply referred to as “reinforcement”) having both left and right ends fixed to the front ends of the front side frames 5 and 5, and the resin attached to the front side of the reinforcement 6 The energy absorbing member 7 is provided.
[0021]
As shown in FIGS. 2 to 4, the bumper face 4 includes a front portion that is largely curved so as to gradually recede from the substantially central portion in the vehicle width direction toward the left and right ends, and both left and right ends thereof. Each side portion extends from the side toward the rear of the vehicle body and continues to the front fender 3. Further, as shown only in FIG. 4, a curved edge portion 4 a that curves and extends inwardly of the bumper face 4 is provided on the lower end edge of the bumper face 4. In a range of about 60% including the central portion, a bottom plate portion 4b extending rearward of the vehicle body is provided so as to be continuous with the curved edge portion 4a.
[0022]
The front surface portion of the bumper face 4 is a bumper function portion 4c having an original function of the bumper at a substantially central portion in the up-down direction and extending substantially in the vehicle width direction. On the upper side, a central notch 8 constituting a substantially pentagonal front grille is formed between the front edge of the bonnet hood 2 at a substantially central position in the vehicle width direction, and headlamps 9, 9 are respectively provided on the left and right sides thereof. A pair of left and right headlamp mounting portions 10, 10 to which are attached is formed.
[0023]
On the other hand, as shown in FIGS. 2 and 3, the bumper face 4 below the bumper function portion 4c has an air intake opening extending substantially in the vehicle width direction. A central opening 12 is formed so as to open toward the front of the vehicle body at a substantially central portion in the corresponding vehicle width direction, and side openings 13 are formed so as to wrap around from the front portion to the side portion of the bumper face 4 on both left and right sides thereof. 13 are formed. Each of the side openings 13 is for guiding the traveling wind toward a front wheel brake rotor (not shown).
[0024]
As shown in FIG. 4, the bumper face 4 is attached to the vehicle body at the upper end of the intermediate portion between the center notch portion 8 and each headlamp mounting portion 10. The pair of left and right upper mounting flange portions 14, 14 are fixed to the upper panel of the radiator shroud 40 (shown in phantom lines in the figure) by bolts. The rear end side of the bottom plate portion 4b of the bumper face 4 is fixed to the lower panel of the radiator shroud 40 with bolts. Further, three lower mounting flange portions 15, 15,... Are provided on both the left and right sides of the curved edge portion 4b of the bumper face 4, and the middle flange portion 15 of the three is provided on the left and right sides of the vehicle body. The stay 41 is connected to the front member of the perimeter frame 42 on both sides.
[0025]
The reinforcement 6 is disposed at a predetermined interval behind the bumper function part 4c in the bumper face 4 and has a cross member 16 having a gentle arc shape in a plan view of the vehicle body as shown in FIG. The crush pipes 17 and 17 are provided so as to extend from the left and right ends of the vehicle 16 toward the rear of the vehicle body and connect and support the cross member 16 to the front side frames 5 and 5. Specifically, as shown in FIGS. 5 and 6, the cross member 16 has a substantially rectangular hollow cross section, an outer panel 18 having a substantially U-shaped cross section formed by roll-forming a high-tensile steel plate, and a flat plate-like inner panel. The panel 19 is combined by welding.
[0026]
The crash pipes 17 and 17 are used for absorbing the impact at the initial stage of the collision by collapsing in the front-rear direction when the front collision of the automobile V occurs. Part 20 and lower wall part 21, front wall part 22 provided so as to connect the front ends of both wall parts 20 and 21, and a pair of left and right rectangular plate-like side wall parts 23 and 23, and these wall parts 20 to 23 are combined so as to form a box opening rearward of the vehicle body, and the opening is closed by a rectangular plate member 24. Further, a flange portion is formed on the outer peripheral side of the plate member 24 and is fixed to a fastening and fixing portion having high rigidity and strength provided at the front end portion of the front side frame 5 with a bolt.
[0027]
The upper wall portion 20, the lower wall portion 21, and the front wall portion 22 are made of a single steel plate member, and are press-formed so that the upper wall portion 20 and the lower wall portion 21 are substantially parallel to each other. Is. On the other hand, the pair of left and right side wall portions 23, 23 are individually press-molded, and are disposed between the upper wall portion 20 and the lower wall portion 21 so that the distance between them increases toward the front side of the vehicle body. Are welded to the upper wall portion 20 and the lower wall portion 21, respectively. Therefore, the crush tube 17 has a gradually increasing closed cross-sectional area from the rear side to the front side of the vehicle body. Further, the upper and lower wall portions 20, 21 and the left and right side wall portions 23, 23 are formed with oval beads arranged in the longitudinal direction of the vehicle body, respectively, so that the crash caused by the compressive load in the longitudinal direction of the vehicle body The tube 17 is reliably crushed and deformed as a whole.
[0028]
Next, based on FIG. 6, FIG. 7, the structure of the energy absorption member 7 is demonstrated in detail. The energy absorbing member 7 of this reference embodiment is made of a resin material having excellent moldability such as polypropylene, and is provided over the entire width direction of the cross member 16 on the front side of the reinforcement 6. The thickness in the front-rear direction of the vehicle body is maximized at the substantially central portion, and the thickness gradually decreases from there toward the left and right ends. Reference numeral 25 shown only in FIG. 7 is a resin louver of the front grille, and reference numeral 26 is a metal mesh fitted into the central opening 12.
[0029]
As shown in FIG. 7, the energy absorbing member 7 includes a rear wall portion 27 attached to the front surface of the reinforcement 6 with a fastener or an adhesive, and the front surface of the rear wall portion 27 over the entire vehicle width direction. The ribs 29, 29,... And the rear wall 27 are integrally formed by resin injection molding. Each of the ribs 29, 29,... Is formed in a rectangular plate shape having substantially the same thickness, and extends from the front surface of the rear wall portion 27 toward the front of the vehicle body. ) Is positioned so as to have a gap between the rear surface of the bumper face 4 and will be described later in detail. However, the vehicle V is deformed by receiving an impact load input through the bumper face 4 at the time of a frontal collision of the automobile V. It is designed to absorb energy.
[0030]
Further, the energy absorbing ribs 29, 29,... Have the longest length in the vehicle longitudinal direction of each rib 29 at the substantially central portion in the vehicle width direction, and gradually become shorter toward the left and right ends from there. The interval between the ribs 29, 29,... Adjacent to each other in the width direction gradually decreases from the substantially central portion in the vehicle width direction toward the left and right ends. That is, as described above, the reinforcement 6 is gently curved but substantially in the vehicle width direction with respect to the bumper face 4 having a shape that retreats from the substantially central portion in the vehicle width direction of the automobile V toward the left and right ends. Since it extends, the space | interval of the vehicle body front-back direction between them becomes small toward the left-right both ends of a vehicle body.
[0031]
For this reason, the length of the ribs 29, 29,... Of the energy absorbing member 7 in the longitudinal direction of the vehicle body is the longest at the substantially central portion in the vehicle width direction, and gradually decreases from there to the left and right ends. For this reason, the amount of energy absorbed by one rib 29 is also largest at the substantially central portion in the vehicle width direction, and gradually decreases from there to the left and right ends. In order to meet the decrease in the amount of energy absorbed by such a single rib 29, the distance between the adjacent ribs 29 and 29 decreases toward the left and right ends in the vehicle width direction, and close to each other. It is arranged to be. That is, when viewed from the front of the vehicle body, the energy absorption characteristics of the energy absorption ribs 29, 29,... Are substantially uniform in the vehicle width direction, and the impact mitigation performance to the front obstacle is sufficient on both the left and right sides of the vehicle body. Is secured.
[0032]
Further, the automotive bumper 1 of this reference embodiment is provided with a protrusion on the back surface of the bumper face 4 so as to correspond to the ribs 29, 29,... It is made to input reliably from the face 4 to the ribs 29, 29,.
[0033]
Specifically, as shown in FIGS. 6, 7, and 8 (a), the back surface of the bumper face 4 protrudes along the front edge of each energy absorbing rib 29, and the rib 29 A pair of protrusions 30 and 30 (protrusions) extending in the vertical direction are integrally formed on the left and right sides in the vehicle width direction with respect to the front edge. The protrusions 30, 30,... Are exaggerated in the drawing, but the protruding amount from the back surface of the bumper face 4 is about 1/3 of the thickness of the bumper face 4. There is no sink on the surface of the bumper face 4 during molding.
[0034]
When the automobile V collides with a front obstacle, the bumper face 4 is recessed toward the rear of the vehicle body around the collision portion, and the ridges 30, 30,... Provided on the back surface of the bumper face 4 are energy absorption ribs. By engaging with the front edge portion of 29, the collision load is input appropriately and reliably from the bumper face 4 to the energy absorbing rib 29 behind it. As a result, as shown in FIG. 8 (b), the energy absorption ribs 29, 29,... Are bent to absorb the collision energy as intended.
[0035]
Therefore, according to the automotive bumper 1 according to this embodiment , the ribs 29, 29,... Of the energy absorbing member 7 located behind the bumper face 4 are provided with a gap between the front end edge and the back surface of the bumper face 4. Since the ribs 29, 29,... Are sufficiently large in energy absorption performance, the ribs 29 can be sufficiently large so that the rib 29 has a size, a distance between them, a thickness, etc. The rigidity does not become excessively high, and sinks do not occur on the surface of the bumper face 4.
[0036]
Thus, even if a gap is provided between the rear surface of the bumper face 4 and the front edge of the energy absorbing ribs 29, 29,... Are engaged with the front end edges of the ribs 29, 29, and the collision load is input from the bumper face 4 to the ribs 29, 29,. The deformation of 29, 29,... Absorbs the energy of the collision as intended and stably, and can sufficiently mitigate the initial impact at the time of collision with the front obstacle.
[0037]
(Working-shaped state)
9-11 shows an automotive bumper 1 according to a preferred form state of the present invention. Bumper 1 of this embodiment shaped state, since other structures of the energy absorbing member is the same as that of the reference embodiment, hereinafter, the same members are denoted by the same reference numerals, and a description thereof will be omitted. The characteristic of the bumper 1 in this embodiment shaped condition is that the formation of the energy absorbing member integrally with the bumper face 4.
[0038]
That is, as shown in FIG. 10, on the back side of the bumper face 4, a horizontal long side in the vehicle width direction extends substantially horizontally from the position corresponding to the upper edge and lower edge of the bumper function part 4c toward the rear of the vehicle body. Ribs 31 and 32 are formed, and between these two horizontal ribs 31 and 32, a large number of substantially rectangular plate-shaped energy absorbing ribs 33, 33,... In parallel with each other in the vehicle width direction. Ie upon the implementation type state, as the energy absorbing member, a number of energy absorbing ribs 33 and 33 arranged in the vehicle width direction, ... formed by integrally molding a bumper face 4.
[0039]
As shown in FIGS. 9 and 11, each of the energy absorbing ribs 33 has a rectangular plate-like main body portion 33a bent at one side in the vehicle width direction (left side of the vehicle body in the illustrated example) and directed toward the rear of the vehicle body. The inclined portion 33b extends away from the main body portion 33a, that is, inclines toward one side in the vehicle width direction. Further, the main body 33a has the longest length in the vehicle front-rear direction at the substantially central portion in the vehicle width direction, like the ribs 29 of the above-described reference form , and gradually decreases from the left to the right and left ends. In order to meet this requirement, the distance between the ribs 33, 33,... In the vehicle width direction is gradually narrowed toward the left and right ends in the vehicle width direction.
[0040]
The main body portion 33a of the energy absorbing rib 33 is formed with a strip-like upper connecting portion 33c extending upward from a substantially central position in the front-rear direction at the upper end edge, and the upper end of the upper connecting portion 33c is the upper horizontal portion. While connecting to the lower surface of the rib 31, a lower connecting portion 33 d connected to the upper surface of the lower horizontal rib 32 is formed at the lower end edge of the main body portion 33 a. Further, the main body portion 33a of the energy absorbing rib 33 is provided with two circular hole portions 33e and 33e so as to appropriately reduce the bending rigidity while sufficiently increasing the amount of energy absorption during bending deformation. .
[0041]
On the other hand, on the rear surface of the bumper face 4, the reference embodiment as well as energy absorbing ribs 33, 33, ... of the front edge engageable with protrusions 34, 34, ... it is provided. In this embodiment shaped condition, projections 34, 34, ..., for each energy absorbing ribs 33, the direction in which the inclined portion 33b extending about the vehicle width direction opposite to the position (right side of the vehicle body in the illustrated example) Is provided. In other words, the back surface of the bumper face 4 is provided with a ridge 34 only on one side (the vehicle body right side) in the vehicle width direction with respect to the front end edge of each energy absorption rib 33, while the energy absorption rib 33 has the energy absorption. An inclined portion 33b is formed at the rear portion of the rib 33 so as to bend in the vehicle width direction on the opposite side (the left side of the vehicle body) from the ridge 34.
[0042]
When the energy absorbing rib 33 of this embodiment shaped condition, the vehicle V collides with the front obstacle, the bumper face 4 is recessed toward the rear of the vehicle body, as shown in phantom in FIG. 11 (b), the energy absorbing The rib 33 receives a rotational force such that the rib 33 falls from the cross member 16 of the rear reinforcement 6 to the one side in the vehicle width direction (right side of the vehicle body) via the inclined portion 33b. The front end edge of the bumper face 4 reliably engages with the protrusion 34 on the back surface of the bumper face 4.
[0043]
That is, in the case of energy absorbing ribs 33 of the present type condition, also the ridges 34 as reference embodiment need not be provided on both left and right sides of each rib 33, by adjusting the falling direction of the ribs 33 by the inclined portion 33b The leading edge can be reliably engaged with the ridge 34, whereby the load at the time of collision can be properly and reliably input from the bumper face 4 to the ribs 33, 33,... As shown by the solid line, the ribs 33, 33,... Can be bent to absorb the energy of the collision as intended.
[0044]
Therefore, according to the automobile bumper 1 according to this embodiment shaped state, as the moderate rigidity of the bumper face 4 similar to that of the above-described Reference Embodiment, thoroughly first impact forward obstacle collision It can be mitigated, and sinking can be prevented from occurring on the surface of the bumper face 4.
[0045]
Further, at the time of a collision with a front obstacle, a collision load is input from the bumper face 4 to the energy absorption ribs 33, 33,... Appropriately and reliably, and the collision energy is stabilized by deformation of the ribs 33, 33,. Can be absorbed. Moreover, since all the ribs 33, 33,... Fall in the same direction, interference between the adjacent ribs 33, 33 is prevented, and the energy absorption performance by the ribs 33, 33,. be able to.
[0046]
In addition, the bumper 1 in this embodiment shaped state, since the so integrally molded with the energy absorbing ribs 33, 33 ... bumper face 4 by the resin, the production becomes easy, even parts and assembling steps The manufacturing cost can be reduced.
[0047]
Note that the present invention is not limited to the configurations of the reference embodiment and the embodiment, and includes various other configurations. That is, for example, in the respective form state, but so as gradually to reduce the vehicle longitudinal direction length of the energy absorbing ribs 29, 33 from the approximate center of the vehicle width direction toward the left end, limited to this The lengths of the ribs 29 and 33 may be the same regardless of the position in the vehicle width direction.
[0048]
Further, in the exemplary form state, but forms an inclined portion 33b extending bent toward the left side of the vehicle body to the rear of the energy absorbing ribs 33, the inclined portion 33b is intended to extend bent toward the right side of the vehicle body There may be. In this case, the protrusion 34 on the back surface of the bumper face 4 may be provided at a position shifted from the front edge of the rib 33 to the left in the vehicle width direction.
[0049]
Furthermore, in each form state is is provided with the long ridge 30 in the vertical direction of the vehicle body in the bumper face 4 backside, not limited thereto, as long as it can engage the energy absorbing ribs 29 and 33, projections The shape of may be arbitrary.
[0050]
【The invention's effect】
As described above, according to the automobile bumper of the first aspect of the present invention, the bumper reinforcement extending in the vehicle width direction and the plurality of energy absorbing ribs provided on the front side and extending at least in the longitudinal direction of the vehicle body are provided on the vehicle. When an energy absorbing member arranged in the width direction and a resin skin member that covers them from the front of the vehicle body are provided, a gap is provided between the front end of the energy absorbing rib and the back surface of the skin member. A protrusion that can be engaged with the front end of the rib is formed on the back surface of the skin member so that the collision load can be reliably input from the skin member to the energy absorbing rib when a collision with a front obstacle occurs. Therefore, the rigidity of the bumper skin member is moderate and the initial impact on the front obstacle is sufficiently mitigated, while the rib of the energy absorbing member is deformed as intended and the The conservation absorption performance can be stably obtained.
[0051]
In addition, the protrusion of the skin member is provided only on one side in the vehicle width direction for each energy absorption rib, and an inclined portion that is bent and extends on the opposite side of the protrusion in the vehicle width direction is provided at the rear of the rib. Since the rib tilt direction is adjusted, the front end of the rib is reliably engaged with the protrusion of the skin member, and interference between adjacent ribs is prevented, thereby further improving the above effect. Can be enhanced.
[0052]
According to the second aspect of the present invention, the skin member and the energy absorbing member are integrally formed of resin, thereby facilitating the manufacturing, reducing the number of parts and the number of assembling steps, and reducing the manufacturing cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a front portion of an automobile equipped with a bumper according to the present invention.
FIG. 2 is a front view of a bumper according to a reference embodiment .
FIG. 3 is a left side view of the bumper of FIG.
4 is a top view of the bumper of FIG. 2. FIG.
FIG. 5 is a perspective view showing a configuration of reinforcement.
FIG. 6 is a top view showing a configuration of a reinforcement and an energy absorbing member.
7 is an end view taken along the line VII-VII in FIG. 2. FIG.
FIG. 8 is an explanatory view schematically showing deformation of the energy absorption rib at the time of collision.
9 is a diagram 6 corresponds diagram according to an exemplary shape state.
10 is a diagram 7 corresponds diagram of an exemplary shaped state.
11 is a diagram 8 corresponds diagram according to an exemplary shape state.
[Explanation of symbols]
V Car 1 Front bumper 4 Bumper face 6 Bumper reinforcement 7 Energy absorbing members 29 and 33 Energy absorbing ribs 33b Inclined portions 30 and 34 Projections (projections)

Claims

A bumper reinforcement arranged to extend in the vehicle width direction at the front of the vehicle body;
An energy absorbing member that is disposed in front of the bumper reinforcement and includes at least a plurality of energy absorbing ribs extending in the vehicle front-rear direction;
In an automobile bumper comprising a resin skin member that covers the bumper reinforcement and the energy absorbing member from the front of the vehicle body,
The energy absorbing member includes gaps between the front end portion of the energy absorbing rib and the back surface of the front skin member, and between the rear end portion of the energy absorbing rib and the front surface of the reinforcement behind the energy absorbing rib. Provided to have
The back surface of the skin member, a predetermined amount protrude toward the rear of the vehicle body, and in correspondence with each of the plurality of energy absorbing ribs, offset in pairs Shi only any one side in the vehicle width direction at its front end A plurality of protrusions are juxtaposed in the vehicle width direction so as to be positioned in the vehicle width direction so as to extend substantially horizontally from the positions corresponding to the upper and lower edges of the skin member toward the rear of the vehicle body, respectively. Long upper and lower horizontal ribs are provided,
Each of the plurality of energy absorbing ribs is connected to the upper and lower horizontal ribs by connecting portions extending upward and downward from substantially central positions in the front-rear direction at both upper and lower end edges, and each of the energy absorbing ribs. The rear portion of the absorption rib is formed with an inclined portion that is bent to the side opposite to the protruding portion of the skin member in the vehicle width direction and extends to be inclined to the rear end portion. Automotive bumper.

In claim 1,
A bumper for an automobile, wherein a skin member and an energy absorbing member are integrally formed of resin .