JP3915303B2 - 面光源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は面光源装置に関する。特に、導光板と比べて小さな光源を用いた面光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(面光源装置)
従来の面光源装置の構造を図1の分解斜視図により示す。この面光源装置1は、光入射面2から導入された光を閉じ込めるための導光板3と、発光部4と、反射板5とから構成されている。導光板3は、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂などの透明で屈折率の大きな樹脂により形成されており、導光板3の光出射面6と対向する面(裏面)には凹凸加工や拡散反射インクのドット印刷等によって拡散パターン7が形成されている。発光部4は、回路基板8上に複数の発光ダイオード(LED)等の小型の光源9を実装したものであって、導光板3の光入射面2(側面)に対向している。反射板5は、反射率の高い例えば白色樹脂シートによって形成されており、両面テープ10によって両側部を導光板3の裏面に貼り付けられている。
【0003】
しかして、図2に示すように、発光部4の各光源9から出射され光入射面2から導光板3内部に入射した光は拡散パターン7に入射すると拡散反射され、光出射面6に向けて全反射の臨界角よりも小さな角度で反射された光が光出射面6から外部へ出射される。また、導光板3下面の拡散パターン7が存在しない箇所を通過した光は、反射板5によって反射されて再び導光板3内部へ戻るので、導光板3下面からの光量損失を防止される。
【0004】
ところが、このような面光源装置1においては、一列に配列された小型光源9から出射された光を導光板3に結合し、導光板3内部で拡散パターン7により光を面状に広げているため、光の制御性が必ずしも良くなく、高効率、高均一性に限界があり、また設計が容易でなかった。
【0005】
(放射結合型の面光源装置)
そのため、本発明の出願人は、1個もしくは1箇所に局在させた小型光源の光を導光板に結合させる放射結合型の面光源装置を提案している。この放射結合型の面光源装置11の構成を図3(a)(b)に示す。LED等からなる小型の光源12は、導光板13の端面の1箇所に局在化されており、導光板13の光源12と対向する位置には、図3(b)に示すような形状の光結合部14が凹設されている。また、導光板13の裏面には、光源12を中心にして拡散パターン15が同心円状に配列されている。この拡散パターン15は、光源12を中心とする円周方向に均一な形状を有している。これにより、光源12からの光は、光出射面と垂直で、かつ光源12と当該パターンを結ぶ方向を含む平面内で偏向させられ、拡散パターン15に当たって光出射面から出射されなかった光も導光方向が変わることなく、直線的に導光される。また、導光板13の裏面には、反射シート16が設けられており、導光板13の裏面から漏れた光を反射シート16で反射させることによって導光板13内部へ戻し、光の損失を低減させるようにしている。
【0006】
しかして、光源12から出射されて光結合部14に結合された光18は、放射状に広がりながら導光板13の内部へ導かれる。光結合部14から導光板13内に入射した光18は、光源12を中心として導光板13内を全反射しながら進み、光出射面17(導光板13の表面)から見ると直線的に導光される。導光板13内の光18が拡散パターン15に入射し、光出射面17に対して全反射の臨界角よりも小さな入射角で入射すると、光出射面17から外部へ出射される。
【0007】
導光板13の光出射面17から外部へ出射される光量は、導光板13内における導光量と放射損失係数との積で表わすことができ、放射損失係数で導光量低下を補うように設計することにより均一な出射光量を得ることができる。放射損失係数は拡散パターン15の密度によって制御される。すなわち、各方位において、光源12の近くでは拡散パターン15のパターン密度を小さくすることによって放射損失係数を小さくし、光源12から遠くなるにつれてパターン密度を大きくして放射損失係数を大きくしてあり、これによって光出射面17全体で輝度が均一化される。
【0008】
上記のように放射結合型の面光源装置11では、導光板13内部で光が直線的に導光されることから、導光板13の形状に合わせて光源12の指向性を制御する必要があり、光結合部14の形状によって指向性を制御している。矩形状の導光板13を用いた放射結合型の面光源装置11における理想的な光源12の指向性を図4に示す。光出射面における各方位の輝度を均一にするためには、単位角度内に導光すべき光量は、各方位における光源12から導光板13の出射領域の端までの距離の2乗にほぼ比例する。そこで、光結合部14の形状を図3(b)に示したような形状とし、そのレンズ作用により光を屈折させて、対角方向(光源12と導光板13の角を結ぶ方向)±θaへ光を集め、光量分布を補正している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際の指向性を理想的な指向性と完全に一致させることは不可能で、光源自体の指向特性に依存する輝度むらが発生するので、光源輝度の高い方向でパターン密度を下げ、光源輝度が低い方向のパターン密度に合わせることにより、輝度分布が均一となるようにしている。この結果、補正された指向性は、図5に実線で示したようなものとなる。
【0010】
ところが、このような補正された指向性に合わせて光結合面を設計したとしても、実際には図5に実線で示したような指向性が得られるということはなく、現実には図5に破線で示したような指向性となる。図5に実線で示した指向性と破線で示した現実の指向性とのずれは、各方位毎に輝度ばらつきを生じる原因となるので、放射結合型の面光源装置11においては、大きな課題となっている。すなわち、図5に破線で示したような指向性を有する面光源装置11では、図6に示すように左右両隅方向の領域R1と対角方向の領域R2では光量が不足して輝度が低くなる。また、左右両隅方向の領域R1と対角方向の領域R2の中間領域R3では、利用されない余剰の光が生じる。
【0011】
この対策としては、まず、輝度の不足する方向で拡散パターン15の密度を高くすることによって輝度を向上させることがある。しかし、左右両隅方向の領域R1(光源12からの出射角度の大きな領域)では、光源12に近いために拡散パターン15の高密度化は困難である。輝度の低い両隅方向の領域R1を無くしたり小さくしたりするためには、出射角度の大きな光を使用しないようにし、光源12と発光領域との距離を大きくすればよい(つまり、両隅方向の領域R1を含む部分には拡散パターンを設けない)が、これは面光源装置の小型化の要望に逆行する。また、輝度の低い領域に合わせて全体の輝度を落とせば輝度ばらつきは小さくできるが、このような方法では面光源装置の高輝度化の要望に逆行することになる。
【0012】
本発明は上述の技術的問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、光源からの出射角度の大きな領域の輝度を高くすることができる面光源装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の面光源装置は、導光板に比べて小さな光源と、前記光源から入射した光を閉じ込める導光板と、前記導光板内部の光を拡散反射させて導光板を発光させる光学パターンと、前記導光板の光学パターンが設けられている領域を抜けて前記光学パターンが設けられていない領域に達した余剰の光を、光学パターンが設けられていない領域の別な場所へ向けて偏向させる第1の偏向手段と、前記第1の偏向手段により偏向された光を、導光板の光学パターンが設けられている領域へ向けて偏向させる第2の偏向手段とを有することを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の面光源装置は、請求項1に記載した面光源装置における前記第1又は第2の偏向手段のうち、少なくとも1つが、前記導光部の光学パターンを設けられていない領域に形成されたプリズムであることを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の面光源装置は、請求項1に記載の面光源装置における前記第1又は第2の偏向手段のうち、少なくとも1つは湾曲した面によって形成されていることを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の面光源装置は、請求項1に記載した面光源装置において、前記第1の偏向手段の設置部分と前記第2の偏向手段の設置部分の間において、前記光学パターンを設けられた領域と前記光学パターンを設けられていない領域とを仕切るようにして反射部材を設けたことを特徴としている。
【0017】
【作用】
請求項1に記載の面光源装置にあっては、導光板の光学パターンが設けられている領域を抜けて前記光学パターンが設けられていない領域に達した余剰の光を、光学パターンが設けられていない領域の別な場所へ向けて偏向させる第1の偏向手段と、前記第1の偏向手段により偏向された光を、導光板の光学パターンが設けられている領域へ向けて偏向させる第2の偏向手段とを有しているから、第1の偏向手段を余剰の光量が存在する領域に設け、第2の偏向手段を光量の不足する領域の近傍に設けておけば、余剰の光量を第1の偏向手段によって第2の偏向手段へ送り、第2の偏向手段から光量の不足する領域へ導光させることができる。よって、光量の過不足のバランスをとり、面光源装置の輝度分布を均一化することができる。
【0018】
請求項2に記載の面光源装置にあっては、請求項1に記載した面光源装置における前記第1又は第2の偏向手段のうち、少なくとも1つが前記導光部の光学パターンを設けられていない領域に形成されたプリズムとなっているから、第1又は第2の偏向手段に入射した光をプリズムで確実に反射して偏向させることができる。よって、第1又は第2の偏向手段における光量損失を低減することができる。
【0019】
請求項3に記載の面光源装置にあっては、請求項1に記載の面光源装置における前記第1又は第2の偏向手段のうち、少なくとも1つが湾曲した面によって形成されているから、当該偏向手段で光の方向を偏向させる際、その湾曲面による集光作用で光を絞りながら送ることができる。よって、第1及び第2の偏向手段で光を偏向させているうちに光が次第に発散するのを防止でき、光量の余剰な領域から光量不足の領域へ効率よく光を送ることができる。
【0020】
請求項4に記載の面光源装置にあっては、請求項1に記載した面光源装置において、前記第1の偏向手段の設置部分と前記第2の偏向手段の設置部分の間において、前記光学パターンを設けられた領域と前記光学パターンを設けられていない領域とを仕切るようにして反射部材を設けているから、第1の偏向手段で偏向させられた光が第2の偏向手段へ達する途中で光学パターンの設けられた領域に入り、輝度むらを起こすことがない。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図7は本発明の一実施形態による面光源装置21を示す平面図である。この面光源装置21は放射結合型の面光源装置であって、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂等の屈折率の大きな透明樹脂によって成形された導光板22の端縁中央部に光結合部23が設けられており、光結合部23内にLED等からなる小さな光源24が配置されている。この光結合部23は、ほぼ図3(b)に示したような形状を有しており、図5に実線で示すような指向性が得られるように設計されているが、実際には、図5に破線で示したような指向性となっている。
【0022】
導光板22の周囲を除く領域の裏面には、光源24を中心にして拡散パターン25が同心円状に配列されている。この拡散パターン25は、光源24を中心とする円周方向に均一な形状を有している。従って、導光板22は、周囲に拡散パターン25の形成されていない領域(以下、非発光領域26という)があり、その内側に拡散パターン25の形成された領域(以下、発光領域27という)が存在している。拡散パターン25により、光源24からの光は、光出射面28と垂直で、かつ光源24と当該パターンを結ぶ方向を含む平面内で偏向させられる。従って、拡散パターン25に当たって光出射面28から出射されなかった光も導光方向が変化せず、平面視では光源24から直線的に導光される。また、各方位においては、光源24の近くでは拡散パターン25のパターン密度を小さくし、光源24から遠くなるにつれてパターン密度を大きくし、これによって光源24の近くと遠くとで輝度が均一化されるようにしている。導光板22の裏面には、正反射シート29が設けられており(図10)、導光板22の裏面から漏れた光を正反射シート29で反射させることによって導光板22内部へ戻し、光の損失を低減させるようにしている。
【0023】
また、導光板22の左右側面に位置する非発光領域26のうち、光源24から遠い側には第1の偏向部30が設けられ、光源24側の端に近い位置には第2の偏向部31が設けられている。第1の偏向部30は、光源24から見て±αの方向に設けられており、この方向±αは余剰の光が含まれる領域R3(図6及び図7参照)内に含まれている。第1の偏向部30は、図9(a)に示すように、導光板22の側面を切り欠くようにしてプリズム状に形成されており、導光板22の側面に対して略αの角度をなす方向から来た光を2度全反射させることにより、導光板22の側面とほぼ平行な方向へ出射させられるようになっている。
【0024】
第2の偏向部31は、図9(b)に示すように、左右両隅の輝度の低い領域R1(図6及び図7参照)の近傍に設けられており、導光板22の側面をV溝状に切り欠くようにして形成されており、導光板22の側面とほぼ平行な方向から来た光を領域R1へ向けて(特に、光源24の方向へ向けて)全反射させるようにしている。
【0025】
しかして、この面光源装置21にあっては、領域R3に含まれる余剰の光32が第1の偏向部30に到達すると、図8に示すように、第1の偏向部30で2回全反射された後、導光板22の側面と平行に方向を変えられ、第2の偏向部31に入射する。第2の変更部へ入射した光32は、第2の偏向部31で全反射されることにより、領域R1へ向けて出射される。この結果、領域R3へ向けて出射された余剰の光32の一部が光量の不足する領域R1へ注入される。この結果、面光源装置21の発光領域27全体の輝度を低下させることなく、輝度ばらつきを低減することが可能になる。
【0026】
また、第2の偏向部31で反射された光32が光源24の方向へ向けて反射されるようにすれば、逆方向から領域R1へ注入された光32によって他の領域の輝度が変化させられることはないので、領域R1のみに光を補うことが可能になる。
【0027】
なお、第1の偏向部30には、ある程度広い範囲から光の入射する可能性があるので、1回の全反射では第1の偏向部30で全反射することなく透過する恐れがある。そのため、プリズム状にして光の漏れを低減している。しかし、第2の偏向部31に入射する光は、第1の偏向部30で偏向された光だけで入射範囲が限定されているので、1回の全反射で偏向させるようにしている。もちろん、第2の偏向部31もプリズム状にしても差し支えない。
【0028】
図10は面光源装置21の裏面図である。導光板22の裏面に貼り付けられた正反射シート29のうち、非発光領域26で第1の偏向部30と対向する部分、第2の偏向部31と対向する部分、第1及び第2の偏向部31の間の部分を除去している。
【0029】
正反射シート29は、導光板22の裏面から漏れた光を導光板22内へ反射させることにより、光量損失を低減するものであるが、第1の偏向部30と第2の偏向部31の間においては導光板22の裏面から光が漏れることがないから、この領域では正反射シート29は必要ない。むしろ、第1の偏向部30と第2の偏向部31の間において導光板22の裏面に正反射シート29が存在していると、図11に示すように、正反射シート29による光の吸収や散乱が生じ、全反射のみで導光する場合(正反射シート29がない場合)に比べ、効率が低下する。
【0030】
従って、第1及び第2の偏向部31の中間においては、正反射シート29を除去しておくことにより、第1の偏向部30から第2の偏向部31へ伝搬する光32の吸収や散乱による光32量損失を低減し、光32利用効率を向上させている。
【0031】
(第2の実施形態)
図12は第1の偏向部30の異なる構造を示している。この実施形態では、導光板22の縁にV溝を形成することにより、斜めに傾斜した第1の偏向部30を形成している。第1の偏向部30の角度は、光源24から来た光32を第1の偏向部30と第2の偏向部31を結ぶ方向と平行な方向へ反射させるように設定されている。この第1の偏向部30には反射部材33を設けている。反射部材33は、アルミニウム、銀などの金属膜を蒸着もしくはスパッタによって付着させて第1の偏向部30に形成したミラー加工面でもよく、あるいは金属膜を第1の偏向部30に接着したものでもよい。あるいは、反射率の高いシートを第1の偏向部30に貼って反射部材としたり、反射率の高い塗料を第1の偏向部30に塗布して反射部材33としてもよい。
【0032】
このように第1の偏向部30に反射部材33を設ければ、全反射条件を満たさない角度で光が第1の偏向部30に入射した場合でも、光が第1の偏向部30を突き抜けて漏れることがなく、入射光線を確実に反射して偏向させることが可能になるので、第1の偏向部30の形状設計の自由度を高くすることができる。
【0033】
なお、図示しないが、第2の偏向部31においても、同様にミラー加工してもよい。
【0034】
(第3の実施形態)
図13は第1の偏向部30のさらに別な構造を示す斜視図である。この第1の偏向部30にあっては、厚み方向で第1の偏向部30がプリズム状となるようにしている。この実施形態のように、第1の偏向部30を厚み方向でプリズム状にすることによっても、入射した光32を2回全反射させて第2の偏向部31へ向かわせることができる。よって、このような構造の第1の偏向部30によっても光の漏れを低減して光利用効率を向上させることができる。
【0035】
なお、図示しないが、第2の偏向部31も、同様に厚み方向でプリズム状にしてもよい。
【0036】
(第4の実施形態)
図14は第1の偏向部30のさらに別な構造を示す。この実施形態では、プリズム状をした第1の偏向部30a,30b,…を複数個並べて設けている。このような構造では、たとえば第1の偏向部30aで偏向された光32は、他の第1の偏向部30b,…を透過して第2の偏向部31へ向けられ、第2の偏向部31にはすべての第1の偏向部30a,30b,…で偏向された光32が送られ、第2の偏向部31で偏向されて領域R1へ注入される。よって、このような構成によれば、第1の偏向部が1つの場合と比較して、領域R3の余剰の光をより多く領域R1へ注入することができる。
【0037】
なお、第1の偏向部(例えば、30a)で偏向された光32が他の第1の偏向部(例えば,30b,…)で反射されないようにするためには、図14のように第1の偏向部30a等で偏向された光32が、他の偏向部30b,…等に垂直入射するようにしておくことが望ましい。
【0038】
(第5の実施形態)
図15は本発明のさらに別な実施形態による面光源装置35の一部破断した平面図である。この実施形態にあっては、第1の偏向部30及び第2の偏向部31を曲面で形成することにより、それぞれ集光作用を持たせている。
【0039】
光源24から第1の偏向部30に向かう光は、平行光ではなく、また光源24は実際にはある程度の広がりを有している。このため、第1の偏向部30において平面で反射させると、領域R1に達するまでにかなり発散する恐れがある。
【0040】
これに対し、この実施形態では、第1の偏向部30で偏向させた光32を集光させながら第2の偏向部31へ送り、第2の偏向部31でも集光させながら領域R1へ注入することができるので、光32の発散を抑えて効率よく導光することができる。
【0041】
(第6の実施形態)
図16は本発明の別な実施形態による面光源装置36を示す一部破断した平面図である。この実施形態にあっては、発光領域27と非発光領域26との境界近傍において、発光領域27と非発光領域26を仕切るようにして、また第1の偏向部30と第2の偏向部31を結ぶ領域に沿って、反射部材37を設けている。図16では、反射部材36として導光板22にスリット状の溝を入れ、全反射により光32を反射させるようにしている。
【0042】
第1の偏向部30で反射された光は、すべて第2の偏向部31へ直進するのが理想的であるが、第1の偏向部30で反射された光が非発光領域26から逸れて発光領域27に入ると、意図しない出射が起こり、輝度むらの原因となる。
【0043】
これに対し、この実施形態では、発光領域27と非発光領域26を仕切るように反射部材37を設けているので、第1の偏向部30で反射されて発光領域27へ向う光32は、反射部材37で反射され、発光領域27へ入射するのを防止され、輝度むらの発生を抑制される。
【0044】
なお、導光板22にあけたスリット状の溝により反射部材37を設ける場合には、あまり溝が長いと、その部分で非発光領域26の機械的強度が低下する恐れがある。これを防止するためには、図17(a)に示すように比較的短い溝を並べるようにすればよい。あるいは、図17(b)に示すように、一部もしくは全長にわたって、貫通しないようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に記載の面光源装置によれば、第1の偏向手段を余剰の光量が存在する領域に設け、第2の偏向手段を光量の不足する領域の近傍に設けておけば、余剰の光量を第1の偏向手段によって第2の偏向手段へ送り、第2の偏向手段から光量の不足する領域へ導光させることができる。よって、光量の過不足のバランスをとり、面光源装置の輝度分布を均一化することができる。よって、面光源装置の小型化を阻害したり、全体の輝度を低下させたりすることなく、面光源装置の輝度ばらつきを低減することができる。
【0046】
請求項2に記載の面光源装置によれば、請求項1に記載した面光源装置における少なくとも1つの偏向手段をプリズムとしているから、第1又は第2の偏向手段に入射した光をプリズムで確実に反射して偏向させることができる。よって、第1又は第2の偏向手段における光量損失を低減することができる。
【0047】
請求項3に記載の面光源装置によれば、請求項1に記載の面光源装置における少なくとも1つの偏向手段を湾曲した面によって形成しているから、当該偏向手段で光の方向を偏向させる際、その湾曲面による集光作用で光を絞りながら送ることができる。よって、第1及び第2の偏向手段で光を偏向させているうちに光が次第に発散するのを防止でき、光量の余剰な領域から光量不足の領域へ効率よく光を送ることができる。
【0048】
請求項4に記載の面光源装置によれば、請求項1に記載した面光源装置において、前記第1の偏向手段の設置部分と前記第2の偏向手段の設置部分の間において、前記光学パターンを設けられた領域と前記光学パターンを設けられていない領域とを仕切るようにして反射部材を設けているから、第1の偏向手段で偏向させられた光が第2の偏向手段へ達する途中で光学パターンの設けられた領域に入り、輝度むらを起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例による面光源装置を示す分解斜視図である。
【図2】図1の面光源装置の作用説明図である。
【図3】放射結合型の面光源装置を示す斜視図である。
【図4】図2の面光源装置の光結合部を示す平面図である。
【図5】光結合部の理想的な指向性を示す図である。
【図6】補正された指向性と実際の指向特性を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態による面光源装置の平面図である。
【図8】図7の面光源装置における偏向部の作用説明図である。
【図9】(a)(b)は偏向部における光の挙動を示す拡大図である。
【図10】本発明の別な実施形態による面光源装置の裏面図である。
【図11】同上の実施形態を説明するための図である。
【図12】本発明のさらに別な実施形態における偏向部の拡大平面図である。
【図13】本発明のさらに別な実施形態における偏向部の拡大斜視図である。
【図14】本発明のさらに別な実施形態における偏向部の拡大平面図である。
【図15】本発明のさらに別な実施形態における面光源装置の一部破断した平面図である。
【図16】本発明のさらに別な実施形態における面光源装置の一部破断した平面図である。
【図17】(a)(b)はそれぞれ図16の実施形態における反射部材の概略断面図である。
【符号の説明】
22 導光板
23 光結合部
24 光源
25 拡散パターン
26 非発光領域
27 発光領域
30 第1の偏向部
31 第2の偏向部
Claims (4)
- 導光板に比べて小さな光源と、
前記光源から入射した光を閉じ込める導光板と、
前記導光板内部の光を拡散反射させて導光板を発光させる光学パターンと、
前記導光板の光学パターンが設けられている領域を抜けて前記光学パターンが設けられていない領域に達した余剰の光を、光学パターンが設けられていない領域の別な場所へ向けて偏向させる第1の偏向手段と、
前記第1の偏向手段により偏向された光を、導光板の光学パターンが設けられている領域へ向けて偏向させる第2の偏向手段と、
を有する面光源装置。 - 前記第1又は第2の偏向手段のうち、少なくとも1つは前記光学パターンが設けられていない領域に形成されたプリズムであることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
- 前記第1又は第2の偏向手段のうち、少なくとも1つは湾曲した面によって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
- 前記第1の偏向手段の設置部分と前記第2の偏向手段の設置部分の間において、前記光学パターンを設けられた領域と前記光学パターンが設けられていない領域とを仕切るようにして反射部材を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05167899A JP3915303B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 面光源装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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