JP3913585B2 - 通信制御装置及び通信システム及び通信制御方法及び通信制御プログラム - Google Patents
通信制御装置及び通信システム及び通信制御方法及び通信制御プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ通信に関する通信制御装置及び通信システム及びその方法に関するものである。
【0002】
まず、本発明に関連する技術について説明する。
図10は、関連発明のシステム構成図である。
100は、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯電話及び携帯型情報端末などの移動体端末である。移動体端末100は、無線通信を行う無線通信部1200を有している。
700は、移動体通信網である。
800は、移動体端末100と無線通信を行う基地局である。基地局800と移動体端末100とは、移動体通信網700を伝送媒体として無線通信する。
500は、インターネットである。
600は、データベースに記録されたコンテンツデータやサービスアプリケーションなどのコンテンツである。
610は、移動体端末100から配信要求されるコンテンツ600を配信するサービス提供サーバである。即ち、移動体端末100は、サービス提供サーバ610からインターネット500と移動体通信網700を通信網として要求したコンテンツ600の配信を受ける。
【0003】
次に、移動体端末100の利用者が、ある着信メロディを要求する場合の図10に示すシステムの動作について説明する。
利用者の要求に応じ、移動体端末100の無線通信部1200は、移動体通信網700を用いて基地局800に着信メロディの配信サービスを要求する。基地局800は、インターネット500を用いてサービス提供サーバ610に着信メロディの配信サービスを要求する。サービス提供サーバ610は、要求に応じて、コンテンツ600中から要求された着信メロディを取り出す。取り出された着信メロディは、サービス提供サーバ610によってインターネット500を経由して基地局800に配信され、さらに基地局800から移動体通信網700を経由して移動体端末100に配信される。
【0004】
このようにして、移動体端末100は、要求した着信メロディを受け取ることが可能となる。
そして、このようなシステム形態をとることにより、移動体端末100は、サービス提供サーバ610と有線によって接続されていなくても無線通信を通じてコンテンツ配信要求をサービス提供サーバ610に伝え、サービス提供サーバ610から要求したコンテンツの配信を受けることが可能となる。
【0005】
但し、移動体端末100の利用者は、このようなコンテンツ配信サービスを受けるために、移動体通信網700のインフラ整備と移動体通信の制御を行っている携帯電話事業者等の移動体通信事業者に移動体通信網700を利用するための加入手続きをとることが必要である。また、移動体端末100の利用者は、移動体端末100を通じてコンテンツプロバイダなどのサービス提供事業者への加入が必要である。これらの加入によって、移動体端末100の利用者は、図10に示すシステムを用いたサービスの利用が可能となる。
【0006】
図11は、移動体通信事業者とサービス提供事業者とが提供する装置とこれらの事業者が移動体端末100の利用者へ行うサービス内容との関係を示す図である。
まず、移動体通信事業者とは、移動体通信網700を構築し、移動体通信網700の制御及び管理を行い、移動体通信インフラの整備を図り、移動体端末100と他の電子機器との間での情報の送受信を行うためのプラットフォームを提供する事業者をいう。例えば、移動体通信事業者の一例としては、携帯電話事業者であるNTTドコモがあげられる。
また、サービス提供事業者とは、コンテンツプロバイダやサービスアプリケーションプロバイダなど、コンテンツやアプリケーションの配信要求に対応して、コンテンツやアプリケーションを配信する事業者をいう。
図11に示すように、まず、移動体端末100がサービス(コンテンツ配信)を要求すると、移動体通信事業者は、基地局800と移動体端末100の通信を可能とするためのネットワークアクセス手段を提供する(S71)。
このネットワークアクセス手段を利用して移動体端末100は、サービス提供事業者が提供するサービス(コンテンツ配信)を受けることができる。即ち、移動体通信事業者が提供する移動体通信網700を用いることによって、サービス提供サーバ610は基地局800を通じて送信されたサービス要求(S72)を受け、要求に応じたサービスを移動体端末100に提供する(S73)。このように、移動体端末100は、基地局800による移動体通信網700の制御とサービス提供サーバ610によるコンテンツの配信により、要求するサービスを享受することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、関連技術において移動体端末100は、コンテンツの配信サービスを受けるために、移動体通信網700を伝送媒体に用いていた。
しかし、移動体通信事業者が行う移動体通信網700によるサービスの利用料金は高額であった。また、伝送速度も、例えば、64kbpsや384kbpsというように低速であった。
従って、移動体端末100が高速に移動している場合や移動体端末100が安定した通信を望む場合には上記通信手段による通信は利用価値が高いが、その他の場合には、利用料金が低額で、かつ、データ通信速度が高速な伝送媒体による移動体端末100への通信サービスが望まれていた。
【0008】
本発明は、広域に分布された通信制御装置による通信及びこれらを用いたシステムによる通信の制御を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る通信制御装置は、移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する無線通信部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末の識別情報を含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを移動体端末の認証を行う認証制御装置へ送信し、送信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から認証制御装置に移動体端末との接続を許可するか否かを判断させ、判断させた結果に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末との回線を接続する通信部とを備えることを特徴とする。
【0010】
この発明に係る通信制御装置は、移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する無線通信部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末との接続許可の問い合わせを認証鍵の制御を行う認証制御装置へ送信し、送信した問い合わせに対し認証制御装置から認証鍵を受信し、受信した認証鍵に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末を認証し、認証結果に基づいて移動体端末との回線を接続する通信部とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記通信制御装置は、複数存在し、
上記複数の通信制御装置の各通信制御装置は、さらに、
上記複数の通信制御装置の各通信制御装置を識別する識別情報を記憶する記録部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記録部によって記憶された上記各通信制御装置の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定する管理部を備え、
上記各通信制御装置の通信部は、上記管理部によって特定された移動体端末の属性と上記記憶部が記憶した各通信制御装置の識別情報とを認証制御装置に送信し、上記各通信制御装置を経由してコンテンツを配信するサービス提供サーバから移動体端末に配信されるコンテンツの通信量を上記各通信制御装置の識別情報毎に移動体端末の属性に対応させて認証制御装置にカウントさせることを特徴とする。
【0012】
この発明に係る通信システムは、移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する無線通信部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末の識別情報を含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信する通信部とを備える通信制御装置と、
上記通信部によって送信された問い合わせを受信し、受信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から移動体端末との接続を許可するか否かを判断し、判断結果に基づいて移動体端末との接続を上記通信制御装置に許可する認証部を備える認証制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0013】
この発明に係る通信システムは、移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する無線通信部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末との接続許可の問い合わせを送信する通信部とを備える通信制御装置と、
上記通信部によって送信された問い合わせを受信し、受信した問い合わせに対して認証鍵の生成を認証鍵生成サーバに命令し、認証鍵生成サーバによって生成された認証鍵を上記通信制御装置に送信し、送信した認証鍵に基づいて上記通信制御装置に移動体端末の認証を行わせる認証部とを備える認証制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0014】
上記通信制御装置は、複数存在し、
上記複数の通信制御装置の各通信制御装置は、さらに、
上記複数の通信制御装置の各通信制御装置を識別する識別情報を記憶する記録部と、
上記無線通信部が受信した移動体端末の識別情報と上記記録部によって記憶された上記各通信制御装置の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定する管理部を備え、
上記通信部は、上記管理部によって特定された移動体端末の属性と上記記憶部によって記憶された各通信制御装置の識別情報とを上記認証部に送信し、
上記認証部は、上記通信部によって送信された移動体端末の属性と各通信制御装置の識別情報とを受信し、
上記認証制御装置は、さらに、
コンテンツを配信するサービス提供サーバから上記各通信制御装置を経由して移動体端末へ配信されるコンテンツを受信し、移動体端末へ送信されるコンテンツの通信量を上記認証部によって受信された上記各通信制御装置の識別情報毎に上記認証部によって受信された移動体端末の属性に対応させてカウントするカウンタを備えることを特徴とする。
【0015】
上記通信システムは、さらに、
上記通信制御装置と接続され、上記通信制御装置によって送受信されるデータを転送するブロードバンド回線を備えることを特徴とする。
【0016】
上記通信システムは、さらに、
サービス提供サーバから送信されたコンテンツを第2の無線網を介してコンテンツ配信要求をした移動体端末へ送信する基地局を備え、
上記通信システムは、上記基地局をアクセスポイントとして上記サービス提供サーバから移動体端末へコンテンツを配信する通信ルートと、上記通信制御装置をアクセスポイントとして上記サービス提供サーバから移動体端末へコンテンツを配信する通信ルートの少なくともいずれかの通信ルートによってサービス提供サーバから移動体端末へコンテンツを配信することを特徴とする。
【0017】
この発明に係る通信制御方法は、移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信し、
上記受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末の識別情報を含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信し、送信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から移動体端末との接続を許可するか否かを判断させ、
上記判断させた結果に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末との回線を接続することを特徴とする。
【0018】
この発明に係る通信制御方法は、移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信し、
上記受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末との接続許可の問い合わせを送信し、
上記送信した問い合わせに対し認証鍵を受信し、
上記受信した認証鍵に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末を認証し、認証結果に基づいて移動体端末との回線を接続することを特徴とする。
【0019】
この発明に係る通信制御プログラムは、移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する処理と、
上記受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末の識別情報を含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信し、送信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から移動体端末との接続を許可するか否かを判断させる処理と、
上記判断させた結果に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末との回線を接続する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
この発明に係る通信制御プログラムは、移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する処理と、
上記受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末との接続許可の問い合わせを送信する処理と、
上記送信した問い合わせに対し認証鍵を受信する処理と、
上記受信した認証鍵に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末を認証し、認証結果に基づいて移動体端末との回線を接続する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
実施の形態1について説明する。
図1は、本実施の形態のシステム構成図である。
移動体端末100は、上述した関連技術の説明と同様に、インターネット500と基地局800と移動体通信網700を経由してサービス提供サーバ610からサービス(コンテンツ配信)を受けることが可能である。ここで、移動体通信網700とは、いわゆるPLMN(PUBLIC LAND MOBILE NEYWORK)のことで、PDC(PERSONAL DIGITAL CELLULAR)、W−CDMA(WIDEBAND−CODE DIVISIONMULTIPLE ACCESS)、PHS(PERSONAL HANDPHONE SYSTEM)、cdma−one、cdma2000、GSM(GLOBAL SYSTEM FOR MOBILE COMMUNICATIONS)、IS−95等に対応した音声及びデータ通信網である。また、移動体通信網700は、第2の無線網1200の一例である。
この通信ルートを図1ではルートAとして示す。本実施の形態では、移動体端末100がサービスを受けるための通信ルートとして、ルートAと後述するルートBとの選択が可能である。
【0022】
次に、ルートBの通信ルートによる図1に示すシステムの動作について説明する。但し、図10の関連発明で説明した構成と同一構成のものには、同一番号が付けられているので、それらについては説明を省略する。
移動体端末100は、第2の無線網1200の一例である移動体通信網700を介して基地局800との無線通信を行う第二無線通信部120の他、第1の無線網1100によって無線通信を行う第一無線通信部110を備える。第一無線通信部110の一例としては、Bluetoothなどの無線通信モジュールが挙げられる。
200は、Bluetoothなどの無線通信を移動体端末100と行う装置を提供するブロードバンド回線供出者宅(民家、商店など)である。ブロードバンド回線供出者宅200には、ブロードバンドモデム210が備えられている。ブロードバンドモデム210は通信制御装置の一例である。ブロードバンドモデム210には、無線通信部211が設けられている。無線通信部211は、第一無線通信部110との間でBluetoothなどの無線通信を行う。ブロードバンド回線供出者宅200は、ADSL等回線220等のブロードバンド回線と接続されている。
【0023】
ここで、ブロードバンド回線とは、インターネット500と常時接続された加入者系ネットワークをいう。ADSL等回線220は、ブロードバンド回線の一例である。ブロードバンド回線としては、ADSL(ASYMMETRIC DIGITAL SUBSCRIBER LINE)の他、CATV(CABLETELEVISION)、FTTH(FIBER TO THE HOME)が挙げられるが、本実施の形態では、更に、図1に示すWAN(WIDE AREA NETWORK)やローカルネットもブロードバンド回線に含まれる。
ADSLとは、非対称デジタル加入者線をいう。電話局から各加入者宅(民家、商店、事業所)まで引かれている導線の加入者電話回線を利用して、現時点では数M〜十数Mbpsの高速データ通信を可能にする加入者系ネットワークをいう。但し、通信速度は将来の技術の進歩とともにより高速になると思われる。
ADSLでは、電話局とADSL回線供出者宅にADSLモデムを取り付け、これらのモデム間を高速にデータ通信する。このADSLモデムは、ブロードバンドモデム210の一例である。
CATVとは、同軸ケーブルによって接続された限定地域の各CATV加入者宅(民家、商店、事業所)に対してTV放送システムによって多様なサービスを提供する加入者系ネットワークをいう。
FTTHとは、電話局から各加入者宅(民家、商店、事業所)までの加入者線を結ぶアクセス網を光ファイバ・ケーブルで敷設した加入者系ネットワークをいう。
WANとは、遠隔地にあるコンピュータ同士またはLAN同士を公衆回線網を使って接続した加入者系ネットワークをいう。
【0024】
ブロードバンド回線供出者宅(ビル)300は、Bluetoothなどの無線通信を行うためのWAN回線供出企業を示す。ブロードバンド回線供出者宅300の内部構成は、ブロードバンド回線供出者宅200の内部構成と同様であり、ブロードバンドモデム310は、第一無線通信部110と無線通信する無線通信部311を有している。ブロードバンドモデム310の一例としては、WAN回線モデムが挙げられる。
400は、ADSL等回線220やWAN回線320とインターネット500との間のローカルネットワークである。ここで、加入者とインターネットを接続する際には、加入者収容線を直接インターネットに接続するのではなく、一旦、接続事業者のネットワークを介して両者を接続するが、ローカルネットワークとは、インターネットと加入者収容線の中間に位置するこの接続事業者のネットワークをいう。
10は、ローカルネット400内にある認証制御装置である。認証制御装置10は、ブロードバンドモデム210またはブロードバンドモデム310を経由して移動体端末100に配信されるコンテンツの通信量を移動体端末100の属性に対応させてブロードバンドモデム毎にカウントするカウンタ11とコンテンツの配信を要求した移動体端末100が、コンテンツ配信サービスを受けられる者であるかについての制御を行う認証部12を備えている。移動体端末100の属性については後述する。認証制御装置10の一例では、プロキシサーバが挙げられる。
【0025】
図1では、コンテンツ配信サービスを要求する移動体端末100は、ブロードバンド回線供出者宅200又はブロードバンド回線供出者宅300付近いる。従って、ブロードバンド回線供出者宅200のブロードバンドモデム210又はブロードバンド回線供出者宅300のブロードバンドモデム310を用いて無線通信が可能である。即ち、ブロードバンドモデム210及びブロードバンドモデム310は、移動体端末100にとって基地局800と同様にアクセスポイントとしての役目を果たす。
【0026】
今、移動体端末100は、ブロードバンドモデム210をアクセスポイントとして無線通信する場合を考える。
まず、移動体端末100の第一無線通信部110は、移動体端末100の識別情報を含んだコンテンツ配信サービスを要求する。移動体端末100の識別情報には、例えば、MACアドレスやIPアドレスが考えられる。
ブロードバンドモデム210の無線通信部211は、第1の無線網1100を介してコンテンツ配信要求を受信する。
ブロードバンドモデム210は、受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末100の識別情報を含んだ移動体端末100との接続許可の問い合わせを、ADSL等回線220とローカルネット400を介して移動体端末100の認証を行う認証制御装置10へ送信する。
認証制御装置10の認証部12は、移動体端末100がルートBの通信ルートによってサービスを利用できるブロードバンド回線利用加入者であるか否かを判断する。
移動体端末100がサービスを利用できる加入者であると判断した場合、認証制御装置10は、ブロードバンドモデム210に接続許可信号を送信する。
ブロードバンドモデム210は、認証制御装置10から送信された接続許可信号を受けて、移動体端末100との回線を接続する。
【0027】
このようにして、移動体端末100は、ADSL等回線220及びローカルネット400のブロードバンド回線の接続を許可される。この場合、移動体端末100の利用者は、ブロードバンド回線供出者宅200の供出者と同一人である必要はない。移動体端末100の利用者がサービスを利用できる加入者であれば、ブロードバンド回線供出者宅200の供出者でない第三者であっても、ブロードバンド回線供出者宅200のブロードバンドモデム210をアクセスポイントとして利用してコンテンツ配信サービスの提供を受けることが可能である。
【0028】
接続が許可された移動体端末100のコンテンツ配信要求は、インターネット500を経由して、サービス提供サーバ610に伝えられる。
サービス提供サーバ610は、要求されるコンテンツ600を取り出し、認証制御装置10を経由してブロードバンド回線供出者宅200に送信する。
ブロードバンド回線供出者宅200の無線通信部211は、移動体端末100にサービス提供サーバ610から送信されたコンテンツ600を送信する。このような動作によって、移動体端末100は、ルートAを使わなくても、ルートBの通信ルートによるコンテンツ配信サービスを受けることができる。
【0029】
移動体端末100は、このように、ブロードバンド回線供出者宅200をアクセスポイントとしたルートBによる通信ルートの上記サービスと同様に、ブロードバンド回線供出者宅300をアクセスポイントとしたサービスを受けることができる。即ち、本実施の形態において、ブロードバンド回線供出者宅200とブロードバンド回線供出者宅300は、同一の機能を果たし、ADSL等回線220やWAN回線320は、ブロードバンドモデム210やブロードバンドモデム310と接続する回線として、実質的に同様な機能を果たす。
図1では、移動体端末100は、第一無線通信部110と第二無線通信部120を別々のモジュールとして備えている。ただし、第一無線通信部110と第二無線通信部120は、1つのモジュールとする場合も考えられる。いずれの場合も、移動体端末100の無線通信部は、移動体端末100の利用者の選択に応じてルートAとルートBとの間で通信ルートを切り換え、いずれかのルートを用いた無線通信を行う機能を有する。また、移動体端末100の利用者の選択によらなくても予め定められた一定の要件の下、移動体端末100の無線通信部が自動的にルートAかルートBかの通信ルートの選択を行い、その選択結果によって、いずれかの通信ルートにより無線通信するようにしてもよい。
【0030】
本実施の形態において、移動体端末100は、ルートBからサービス提供を受けられるシステムを構築することができる。また、移動体端末100は、ルートBと他の複数の通信ルートを用いたサービスを選択的に受けられるシステムを構築することができる。
【0031】
次に、図1で示したルートBを通信ルートとした移動体端末100へのコンテンツ配信サービスを行う動作について、各事業者と各事業者のサービス範囲の関係を含めて図2を用いて説明する。
図2は、ルートBを通信ルートとした場合の各サービス事業者の提供する設備及びサービス内容及びサービスを提供するためのシステムの動作を示す図である。
まず、移動体端末100がコンテンツ配信要求信号を発生する。この信号は、移動体端末100付近のブロードバンドモデム210を経由して認証制御装置10に送信される。認証制御装置10による移動体端末100の認証の結果、移動体端末100との接続を許可した場合には、ブロードバンドモデム210をアクセスポイントとしてインターネット接続サービスが移動体端末100に対して許可される(S74)。
また、認証制御装置10は、サービス提供サーバ610からブロードバンドモデム210をアクセスポイントとして移動体端末100に配信されるコンテンツ量の管理及び制御を行う(S75)。この管理、制御によりブロードバンドモデム210は、自己をアクセスポイントとした場合のコンテンツ量に応じた配当又は加入者料の値引きなどの特典を受けられる。
【0032】
このように、認証制御装置10を用いた街角アクセスポイント・サービス事業者のサービスを利用して、移動体端末100は、コンテンツプロバイダ等のサービス提供事業者のサービスであるコンテンツ配信をサービス提供サーバ610から受けることができる(S73)。
ここで、図2に示す街角アクセスポイント・サービス事業者とは、アクセス回線提供者である複数のブロードバンド回線供出者200によって提供された広域に分布するアクセスポイントを介して短距離無線通信により移動体端末100をインターネット500に接続するサービスの提供事業者である。ここにいう短距離無線通信とは、1km程度の無線通信をいうが、無線通信可能領域は、将来の技術の進歩とともにより広範囲になると思われる。街角アクセスポイント・サービス事業者の例としては、yahooなどのADSLサービスを行うインターネットサービスプロバイダがあげられる。
なお、図2に示す移動体通信事業者が提供するルートAによるサービスについては、図11に示すサービスと同様であるので、説明を省略する。
サービス提供事業者は、移動体端末100に対して多チャンネルによるコンテンツの提供及びソフトウエアのバージョンアップなどの保守サービスを行う。このコンテンツの提供に対し、移動体端末100の利用者は、コンテンツ料を支払う。また、サービス提供事業者の保守サービスに対し、移動体端末100の利用者はサポート料を払う。このような仕組みによって、サービス提供プロバイダは利益を得ている。このようなサービス提供事業者によるコンテンツ配信サービスシステムは、図2のサービス提供事業者のサービス範囲に示されている。サービス提供事業者は、移動体通信事業者の提供する設備及びサービスを利用することにより、ルートAを用いたコンテンツの配信を移動体端末100へ行うことができる。また、サービス提供事業者は、街角アクセスポイント・サービス事業者の設備及びサービスを利用することにより、ルートBを用いたコンテンツの配信が可能となる。
移動体端末100の利用者は、移動体通信事業者および街角アクセスポイント・サービス事業者のサービスを受けるためには、移動体通信事業者および街角アクセスポイント・サービス事業者のサービスへの加入が必要であり、サービスを受けるための加入者料金を支払う。
このように、移動体端末100の利用者は、移動体通信事業者のサービスへ加入することにより、ルートAによるコンテンツ配信が受けられる。実際には、ルートAによるサービス提供は、サービス提供サーバ610と基地局800と移動体端末100の装置によってシステムを構築し、各装置が協業して情報の送受信及び制御を行うことによって達成される。
同様にして、移動体端末100の利用者は、街角アクセスポイント・サービス事業者のサービスへ加入することによって、移動体端末100の利用者自身がブロードバンド回線への加入をしていなくても、他人の所有するブロードバンドモデム210等を介して、ルートBによるコンテンツ配信を受けられる。この場合も、実際には、ルートBによるサービス提供は、サービス提供サーバ610と認証制御装置10とブロードバンドモデム210と移動体端末100によってシステムを構築し、各装置が協業して情報の送受信及び制御をすることによって達成される。
【0033】
次に、具体的な動作について説明する。
図3は、ブロードバンドモデム210の具体的構成及び移動体端末100とブロードバンド回線供出者宅200と認証制御装置10の具体的動作を示した図である。
移動体端末100は、ブロードバンド回線供出者宅200付近にいる利用者の移動体端末である。各移動体端末100は、それぞれに固有なMACアドレスを所有している。このMACアドレスによって、各々の移動体端末100の識別が可能となる。認証部12は、移動体端末それぞれに固有なMACアドレスを記憶したMACアドレステーブルを検索可能な状態にある。
【0034】
次に、ブロードバンドモデム210の内部構成について説明する。
211は、移動体端末100と第1の無線網1100により無線通信する機能を持つ無線通信部である。
212は、無線通信のための回線帯域を制御する回線帯域制御部である。
217は、管理用IPテーブル213と家庭用IPテーブル214とを持つ記録部である。
家庭用IPテーブル214は、ブロードバンドモデム210にアクセスしてくる移動体端末100が自己移動体端末100であるかを判断するために、自己の移動体端末100の識別情報とブロードバンドモデム210自身の識別情報とを記憶したテーブルである。
管理用IPテーブル213は、他人の移動体端末100の識別情報を記憶したテーブルである。家庭用IPテーブル214と管理用IPテーブル213に記憶された移動体端末100の識別情報の例としては、IPアドレスが挙げられる。
215は、各種識別情報を管理する管理部である。
216は、ADSL等回線220とローカルネット400のブロードバンド回線を介して認証制御装置10と通信する通信部である。
図1と同一番号を付しているその他の構成は、前述した通りであり説明を省略する。
【0035】
次に、移動体端末100とブロードバンド回線供出者宅200と認証制御装置10の動作について説明する。
移動体端末100がコンテンツ配信サービスを要求する場合、まず、移動体端末100付近に存在するブロードバンド回線供出者宅200が、その要求を第1の無線網1100を通じて受信する(S50)。
無線によるコンテンツ配信要求は、無線通信部211によって受信され、回線帯域制御部212を経て管理部215に送られる(S52)。
管理部215では、送られてきたコンテンツ配信要求元の移動体端末100の属性を識別する。例えば、移動体端末100の識別情報と記憶部217が記憶する管理用IPテーブル213と家庭用IPテーブル214の識別情報とから移動体端末100が自己の移動体端末100であるか、他人の移動体端末100であるかを判断し、移動体端末100が自己の移動体端末100であれば、移動体端末100の属性をAとし、移動体端末100が他人の移動体端末100であれば、移動体端末100の属性をBとすることが考えられる。具体的な例としては、次の方法が挙げられる。即ち、移動体端末100から送られてくるコンテンツ配信要求に含まれている移動体端末100の識別情報の中からIPアドレスに関する情報を取り出し、移動体端末100のIPアドレスが家庭用IPテーブル214のテーブル中に存在していれば、自己の移動体端末100であると判断し、移動体端末100の属性をAとする。一方、移動体端末100のIPアドレスが管理用IPテーブル213のテーブル中に存在すれば、他人の移動体端末100であると識別し、移動体端末100の属性をBとする。移動体端末100の属性は、自分の端末と他人の端末とをAとBとに区別する方法だけでなく、一定条件の下、A、B、C・・・・というように複数の属性に区別する方法を用いてもよい。
このような移動体端末100の属性の特定後、ブロードバンドモデム210の通信部216は、ADSL等回線220とローカルネット400のブロードバンド回線を伝送媒体として移動体端末100のブロードバンドモデム210の識別情報と移動体端末100の識別情報と移動体端末100の属性を含んだ接続許可の問い合わせを認証制御装置10の認証部12に送信する(S54)。認証部12は、上記問い合わせを受信する。
【0036】
次に、上記問い合わせを受信した認証部12による認証手続について説明する。
認証部12は、通信部216からの問い合わせに含まれた移動体端末100の識別情報の中からMACアドレスを取り出し、取り出したMACアドレスとMACアドレステーブルとから、移動体端末100が固有のMACアドレスが、MACアドレステーブルの中に存在するか否かを判断する。移動体端末100のMACアドレスが、MACアドレステーブル内に存在していれば、コンテンツ配信要求をした移動体端末100は、サービス利用可能な加入者であると判断される。その場合には、認証部12は、ブロードバンドモデム200に接続の要求を許可する信号を送信する(S57)。
接続許可信号を受けたブロードバンドモデム210は、移動体端末100との回線を接続する(S58)。
【0037】
回線を接続された移動体端末100は、ブロードバンドモデム210をアクセスポイントとして、図1に示すルートB経由で、サービス提供サーバ610からコンテンツ配信サービスを受ける。
認証制御装置10のカウンタ11は、サービス提供サーバ610から自己の認証制御装置10と各ブロードバンドモデム210を経由して移動体端末100へ送信されるコンテンツの通信量を認証部12によって受信された各ブロードバンドモデム210毎に移動体端末の属性に対応させてカウントする(S60)。
カウンタ11が、コンテンツの通信量をカウントする動作について、図4を使用して詳細に説明する。
カウンタ11は、図4に示すようなテーブル15に各ブロードバンドモデム210を経由して移動体端末100に配信されたコンテンツの通信量をブロードバンドモデム210毎にカウントし、ブロードバンドモデム210を経由して配信された一定期間(例えば1ヶ月)の総コンテンツ通信量を記憶する。例えば、図4に示すブロードバンドモデム210の識別情報が「0001」である場合には、識別情報「0001」のブロードバンドモデム210を経由して移動体端末100に配信されるコンテンツについて、コンテンツ通信量を識別情報「0001」の行にカウントする。
ここで、仮にブロードバンドモデム210からの接続許可の問い合わせに含まれていた移動体端末100の属性がBであった場合について考える。カウンタ11は、サービス提供サーバ610から識別情報「0001」のブロードバンドモデム210を経由して送信されるコンテンツは、移動体端末100の属性がBであるから他人の移動体端末100へ配信されるコンテンツであると判断する。従って、図4に示すテーブル15の一行目であって移動体端末100の属性Bの項目にこのコンテンツ通信量を加算する。図4のテーブル15では、移動体端末100の属性Bのコンテンツ通信量の累計は、現時点で500バイトとなっている。同様にして、識別情報「0001」のブロードバンドモデム210から認証制御装置10への接続許可の問い合わせに含まれていた移動体端末100の属性がAであった場合には、テーブル15の一行目であって移動体端末100の属性Aの項目にこのコンテンツ通信量を加算する。
ここで、自己の移動体端末100へのコンテンツ配信に対しては、後述するようなキャッシュバック制度を設けないシステムとする場合には、テーブル15の移動体端末110の属性Aの項目を設けなくてもよい。
【0038】
このように、カウンタ11は、各識別情報を持つ複数のブロードバンドモデム210をアクセスポイントとした場合のコンテンツの通信量をブロードバンドモデム210毎にカウントアップしている。このため、例えば、ブロードバンド回線供出者は、月末などに自己がアクセスポイントとなった通信料に応じた配当(キャッシュバック)やブロードバンド回線供出者宅200が加入する加入者料の値引き、減免などのサービスを受けることができる。
記録部217は、図3では、管理用IPテーブル213と家庭用IPテーブル214を所有していたが、管理用IPテーブル213と家庭用IPテーブル214を統合して管理することも可能である。また、自己の所有している移動体端末100と他人の所有している移動体端末100による接続要求に関わらず、カウンタ11は、ブロードバンドモデム210をアクセスポイントとして提供した場合には、自己の移動体端末100による通信であっても、他人の移動体端末100への通信と区別することなく、コンテンツの通信量のカウントアップを行うことが可能となり、自己と他人の移動体端末100の区別が不要となる分、管理が容易になる。
【0039】
次に、図1のルートBの通信ルートを用いて移動体端末100が受けるサービスについての具体的動作を説明する。図5は、ブロードバンド回線(図1のルートB)を利用したサービスを移動体端末100が受ける場合の具体的動作を示したフローチャートである。
まず、移動体端末100からのコンテンツ配信要求をブロードバンドモデム210が受信する(S60)。
コンテンツ配信要求を受信したブロードバンドモデム210は、認証制御装置10へ接続に対する問い合わせを行う(S61)。
認証制御装置10は、認証部12において、上記問い合わせに含まれている移動体端末100の識別情報中のMACアドレスとMACアドレステーブル中のいずれかのMACアドレスとが一致するかどうか判断する。この判断は、ブロードバンドモデム210からの問い合わせ中に存在する移動体端末100のMACアドレス情報と認証部12が参照するMACアドレステーブルとを比較し、MACアドレステーブル中に該当する移動体端末100のMACアドレスが存在するか否かをチェックすることにより行われる(S62)。
MACアドレスが一致しない場合には、認証制御装置10は、接続を許可しないため処理を終了する。
MACアドレスが一致する場合には、問い合わせをしたブロードバンドモデム210へコンテンツ配信要求をした移動体端末100との接続の許可信号を送信する(S63)。
ブロードバンドモデム210は、認証制御装置10からの接続許可信号を受け、移動体端末100との回線を接続する(S64)。
【0040】
次に、回線を接続された移動体端末100が要求したコンテンツの配信を受ける動作について説明する。
図6は、コンテンツ配信の具体的動作を示したフローチャートである。
まず、サービス提供サーバ610から配信されたコンテンツは、インターネット500を介して認証制御装置10に送信され、認証制御装置10はこのコンテンツを受信する(S65)。
認証制御装置10のカウンタ11は、サービス提供サーバ610から受信したコンテンツ通信量分、アクセスポイントとなっているブロードバンドモデム210の識別情報に対応した通信量を移動体端末100の属性に対応させてカウントアップする(S66)。
認証制御装置10は、ブロードバンド回線を用いてブロードバンドモデム210へコンテンツを送信し、コンテンツを受信したブロードバンドモデム210は、第一の無線網1100を用いて接続された移動体端末100へコンテンツを送信する(S67)。
上記ステップ66の動作とステップ67の動作は、どちらが先に行われてもよく、同時に行われてもよい。
【0041】
以上、本実施の形態では、移動体端末100は、図1に示すルートAを通信ルートとしたサービス提供とともに、ルートBを通信ルートとしたサービス提供を受けることができる。特に、ルートBからのサービスは、高速、かつ、低額料金であるため、移動体端末100を利用する利用者にとって、有利なサービス利用形態である。従って、本実施の形態のシステムによれば、金銭的負担が軽減されるため、移動体端末100の利用者は気軽にコンテンツの配信を要求することができる。よって、移動体端末100の利用者のコンテンツ配信サービス利用率の向上とともに、キャッシュバックなどの還元を求めて、アクセスポイントとしてのブロードバンドモデム210またはブロードバンドモデム310の供出を希望する者が増加し、システム全体のインフラが整備され、より利用率の高いシステムへ発展していくことが予想される。
但し、ルートAによるサービス提供は、移動体端末100が高速で移動している場合や安定したサービスを受けたい場合に、一定以上の通信レベルが保障されている点で優れたサービスである。
よって、ルートAとルートBのサービスを移動体端末100が選択的に利用できることにより、いずれの通信ルートからのサービスも受け入れるようなサービス形態にしておけば、更に本システムの有用性が高まる。
【0042】
また、従来においては、ADSL等回線220やWAN回線320は、加入者自身のみが利用していたが、本実施の形態では、他人にもこれらの回線を利用させることができるという特定多数の利用者の共同利用形態が可能となるため、ADSL等回線220やWAN回線320の有効利用が図れる。特に、近年の通信レベルの向上を契機にADSL等回線220の回線によるサービス加入者が急増しているため、ADSL等回線220を他人に提供するシステムは、ADSL回線やCATV回線やFTTH回線の国内の整備とともに重要視されている。
【0043】
また、ADSL等回線220に加入した場合には、ADSL等回線220を経由した送受信を可能とするために必ずブロードバンドモデム210を設置する必要があるが、従来においては、ADSL等回線220を使った回線サービスの加入者は、ブロードバンドモデム210を購入、設置しなければならなかった。
しかし、本実施の形態のようなシステムを構築すれば、ブロードバンドモデム210やブロードバンドモデム310を他人に利用させて、ブロードバンドモデム210やブロードバンドモデム310の提供者(アクセス回線提供者)が一定の利益を得られる仕組みとなっているため、ブロードバンドモデム210を購入しなくても、機器リース事業者からリース料を支払って機器のリースをすることも可能となる。従って、ADSL等回線220加入者は、ブロードバンドモデム210の回線を利用したサービスへの加入時点で、機器のリースを選択すればブロードバンドモデム210を購入するリスクを回避することができる。
このように、アクセス回線提供者は、毎月のアクセスポイント機器のリース料とコンテンツ通信量の差額又は機器買い取り額とコンテンツ通信量収入の総額との差分を利益とすることができる。なお、従来通り、アクセス回線提供者(ADSL等回線220加入者)は自らが利用者となることにより、家庭でのコンテンツ配信サービスの利用が可能である。
【0044】
認証制御装置10により認証やコンテンツ通信量のカウントを制御する街角アクセスポイント・サービス事業者は、アクセス回線提供者であるブロードバンド回線供出者宅に利用料を払い、複数のインターネット接続業者、或いは、コンテンツ(サービス)プロバイダにアクセスポイントを提供し、その手数料を得、その差分を利益とすることができる。
【0045】
また、利用者のメリットは、アクセスポイントとしてブロードバンドモデム210やブロードバンドモデム310を無料又は低額料金で利用できる。
また、インターネット500上のコンテンツの利用に関しても、従来通り家庭のローカルアクセス等を利用している限り、常時接続料金で設定している場合には、通信料金は固定費の範囲をでないため、実質的に通信費なしでの利用が可能となる。
【0046】
また、コンテンツやサービスを配信するプロバイダ等サービス提供事業者は、このようなシステムを利用することで、コンテンツ又はサービスプロバイダに対してルートAだけでなく、ルートBという新たな商品提供チャネルを利用者に提供し、コンテンツ配信要求頻度を高めることが可能となる。
このように、サービス提供事業者にルートBという低額で高速通信の通信ルートを提供することにより、移動体端末100は、サービス利用料金が高額になる不安から解消され、安心して多くのサービスをサービス提供サーバ610から受けることが可能である。例えば、通信量の大きなアプリケーションのバージョンアップをルートBによる通信ルートにより移動体端末100に送信させる場合、ルートAによる通信ルートを利用したサービスより低額なサービスが受けられる。また、例えば、ルートBによる通信ルートにより移動体端末100がサービス提供事業者からのサービスを中止する要求を可能とすることにより全体のサービス利用料金を低額にするというようなサービス提供方法も考えられる。
【0047】
移動体通信事業者(携帯電話オペレータ)が行っている3G等の移動体通信インフラは、通信容量が大きく、場所を選ばない高速通信を提供できる点で魅力的ではあるが、巨大な設備投資を伴うサービスである。一方で、従来の移動体通信事業者は、投資を回収する必要があるため、地上網などと比べて利用者に高額な通信料金を設定していた。よって、移動体端末100においてアクセス可能な情報であっても、高額な通信料金を必要とする移動体通信網700を介して得る場合には、通信料金が高額なため利用者の通信ニーズの開拓は困難となってしまう。従って、移動体端末100から家庭やオフィス、人の集まる場所においては、本実施の形態で開示したルートBによる無料又は低額な通信インフラを介して気軽にコンテンツ配信サービスにアクセスできるようにして、移動体端末100の利用者が、サービスを受けたい時の状況に対応したサービス形態を拡大しておく必要が生じる。これらの前提があって、移動体通信事業者は、初めて場所的制約を取り払うシームレスサービスである3Gなどの移動体通信インフラが真価を発揮することができるようになる。また、移動体通信事業者は、利用が集中するエリアにおいて、ルートBによる通信という補完的な代替通信手段がサポートされることによって、一部の基地局設備への負荷集中を回避することもできるようになる。
【0048】
移動体通信事業者は、また、街角アクセスポイント・サービス事業者に対し、端末のプラットフォームを提供することができる。この端末プラットフォームとは、移動体通信事業者が移動体通信事業を行うために携帯電話を買い上げる際、携帯電話の機能として無線機能や認証機能などを機器製造メーカーに要求し、それらの機能を有した携帯電話を街角アクセスポイント・サービス事業者に提供することを意味する。
一方、街角アクセスポイント・サービス事業者は、移動体通信事業者に対し、付加価値のあるサービスの追加を行うことができる。例えば、ゲーム対戦を行う場合、ゲーム対戦に使用するアプリケーションプログラムのダウンロードを、予め低料金のルートBによる配信によって移動体端末100にダウンロードする。その後、実際のゲーム対戦時には、ルートAによる通信によって対戦する。このように、移動体端末100がコンテンツ配信のルートを選択できることにより、移動体端末100が支払うサービス利用料金が低額になるため、サービスを要求する機会が増え、移動体通信事業者にとっても、街角アクセスポイント・サービス事業者にとっても、サービス提供事業者にとっても、利益が増大するサービス提供システムを構築できる。なお、街角アクセスポイント・サービス事業者は、移動体通信事業者と同一の事業者がサービスを行ってもよい。
また、サービス提供事業者は、携帯電話などの移動体端末を製造する製造メーカと同一のものである場合も考えられる。
【0049】
その他、本実施の形態が普及するにつれ、以下に示す事業者もそれぞれの利益を受けることができる。
【0050】
また、インターネット接続業者のメリットは、自社でアクセスポイントを設置する投資リスクを避けて、ブロードバンドモデム210等による上記街角アクセスポイントを利用して、利用者に広域アクセスポイントの利便を供与できる。また、低トラフィックで、比較的広域に分散するエリアのアクセスポイントを複数の業者と共有できることにより、インターネット接続業者投資負担を減少することができる。
【0051】
アクセスポイント機器であるブロードバンドモデム210等の開発業者のメリットとしては、機器の開発、販売によって利益を得ることが挙げられる。
【0052】
アクセスポイント機器をリースするリース業者のメリットとしては、リース料収入によって利益を得ることがあげられる。
【0053】
移動体端末100を提供する端末提供者のメリットとしては、従来、移動体通信網700を介してのみ提供可能であった移動体端末100の利用者へのサービスを直接提供できるようになる。通信料がかからないサービスとできるため、利用者へのアクセス及び利用者からのアクセスは非常に容易となり、実現できるサービスの選択肢も飛躍的に増大する。端末製造業から自社端末の利用者を囲い込んだサービス事業への移行が可能となる。
【0054】
実施の形態2.
実施の形態1では、認証制御装置10が自ら認証を行い、接続を許可するかどうかを判断していた。本実施の形態では、認証鍵生成サーバ20によって認証鍵を生成し、ブロードバンドモデム210に認証鍵を用いてコンテンツ配信要求をした移動体端末100を認証させることにより、移動体端末100との接続を判断するシステムについて説明する。
本実施の形態のシステム構成を、図7に示す。本実施の形態では、実施の形態1の構成に公開鍵を生成する認証鍵生成サーバ20が付加されている。
【0055】
410は、専用線である。認証鍵生成サーバ20は、専用線410を経由して認証制御装置10と接続されている。また、認証鍵生成サーバ20は、インターネット500を経由してサービス提供サーバ610と接続されている。410は、認証鍵を認証制御装置10に送信するため、セキュリティが保証されている必要があるが、セキュリティが保証されていれば、専用線に限らず、いかなる回線を用いてもよい。
図7について他の構成は、図1と同様であるので、説明を省略する。
図8は、図3と同様に認証制御装置10とブロードバンドモデム210と移動体端末100との具体的動作を示す図である。図3の構成に認証鍵生成サーバ20が付加されている。
【0056】
図9は、図7のシステムの具体的動作を示すフローチャートである。
まず、移動体端末100から移動体端末100の識別情報を含んだコンテンツ配信要求がなされると(S80)、ブロードバンドモデム210は、認証制御装置10へ接続の問い合わせを行う(S81)。
認証制御装置10の認証部12は、認証鍵生成サーバ20に公開鍵の生成を要求する(S85)。
公開鍵の生成を要求された認証鍵生成サーバ20は、ランダムに公開鍵を生成し、専用線410を介して生成した公開鍵を認証部12へ送信する(S86)。認証部12は、送信された公開鍵を、ブロードバンドモデム210(または、無線アクセスポイント)へ送信する(S87)。
ブロードバンドモデム210は、送信された公開鍵と対応秘密鍵とを用いて、移動体端末100を認証する(S88)。
認証により移動体端末100がサービスの提供対象端末と認証された場合には(S89)、ブロードバンドモデム210は、移動体端末100との回線を接続する(S90)。
移動体端末100がサービスの提供対象端末でないと認められた場合には(S89)、回線を接続せずに終了する。
【0057】
コンテンツの通信量のカウントアップ動作については、実施の形態1で説明した動作と同様であるので、説明を省略する。
【0058】
このように、認証制御装置10が自ら認証判断を行うのでなく、認証鍵生成サーバ20に公開鍵を生成させ、公開鍵に基づいて移動体端末100とブロードバンドモデム210との間で認証手続きを行うことによって、認証制御装置10の処理負担が軽減される。そのため、ブロードバンド回線への加入者が著しく増大した場合にも、認証制御装置10によるスムーズなサービス提供が可能となる。また、認証部12は、MACアドレステーブルを参照する必要もなくなるため、MACアドレステーブルなどのテーブルの更新などの管理が不要となる。
また、本実施の形態によれば、移動体端末100が自分自身の機器を示す固有のアドレスを持つ必要がなく、認証鍵生成サーバ20から送信される公開鍵を盗聴されずに移動体端末100へ送信する回線システムを提供できれば、信頼性の高い認証手続きによって正確な回線接続が可能となる。
【0059】
以上に記載した「記憶する」という用語は、記録媒体に保存することを意味する。
【0060】
すべての実施の形態では、各構成要素の各動作はお互いに関連しており、各構成要素の動作は、上記に示された動作の関連を考慮しながら、一連の動作として置き換えることができる。そして、このように置き換えることにより、方法の発明の実施形態とすることができる。
また、上記各構成要素の動作を、各構成要素の処理と置き換えることにより、プログラムの実施の形態とすることができる。
また、上記プログラムを、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶させることで、プログラムに記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体の実施の形態とすることができる。
【0061】
従って、通信制御プログラムの実施の形態は、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する処理と、
上記受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末の識別情報を含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信し、送信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から移動体端末との接続を許可するか否かを判断させる処理と、
上記判断させた結果に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末との回線を接続する処理とをコンピュータに実行させるための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、というように、通信制御プログラムに記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体の実施の形態とすることができる。
【0062】
また、通信制御プログラムの実施の形態は、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する処理と、
上記受信したコンテンツ配信要求に対して移動体端末との接続許可の問い合わせを送信する処理と、
上記送信した問い合わせに対し認証鍵を受信する処理と、
上記受信した認証鍵に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末を認証し、認証結果に基づいて移動体端末との回線を接続する処理とをコンピュータに実行させるための通信制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、というように、通信制御プログラムに記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体の実施の形態とすることができる。
【0063】
プログラムの実施の形態及びプログラムに記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体の実施の形態は、すべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。
プログラムの実施の形態およびプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体の実施の形態における各処理はプログラムで実行されるが、このプログラムは、記録装置に記録されていて、記録装置から中央処理装置(CPU)に読み込まれ、中央処理装置によって、各フローチャートが実行されることになる。なお、記録装置、中央処理装置は図示していない。
また、各実施の形態のソフトウエアやプログラムは、ROM(READ ONLY MEMORY)に記憶されたファームウエアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウエアとファームウエアとハードウエアとの組み合わせで前述したプログラムの各機能を実現しても構わない。
【0064】
【発明の効果】
この発明によれば、アクセスポイントとなる通信制御装置を提供できる。
【0065】
また、この発明によれば、コンテンツ配信要求に対応する通信システムを構築できる。
【0066】
また、この発明によれば、コンテンツ配信を要求した状況に対応して通信ルートを選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示すシステム構成図である。
【図2】 システムを構成する各機器の関係を示す図である。
【図3】 認証制御装置とブロードバンドモデムと移動体端末との具体的動作を示す図である。
【図4】 コンテンツ通信量を記憶するテーブルである。
【図5】 回線接続のための具体的動作を示す図である。
【図6】 コンテンツ配信の具体的動作を示す図である。
【図7】 実施の形態2のシステム構成図である。
【図8】 認証制御装置とブロードバンドモデムと移動体端末との具体的動作を示す図である。
【図9】 回線接続のための認証動作を示す図である。
【図10】 関連システムの構成図である。
【図11】 関連システムを構成する各機器の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 認証制御装置、11 カウンタ、12 認証部、15 テーブル、20認証鍵生成サーバ、100 移動体端末、110 第一無線通信部、120 第二無線通信部、200 ブロードバンド回線供出者宅(民家、商店)、210,310 ブロードバンドモデム、211,311 無線通信部、212 回線帯域制御部、213 管理用IPテーブル、214 家庭用IPテーブル、215 管理部、216 通信部、217 記録部、220 ADSL等回線、300 ブロードバンド回線供出者宅(ビル)、320 WAN回線、400 ローカルネット、410 専用線、500 インターネット、600 コンテンツ、610 サービス提供サーバ、700 移動体通信網、800 基地局。
Claims (12)
- 通信制御装置を識別する識別情報と、移動体端末の識別情報とを記憶する記録部と、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する無線通信部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記録部によって記憶された移動体端末の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定する管理部と、
上記無線通信部がコンテンツ配信要求を受信した場合、上記コンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と、上記管理部が特定した移動体端末の属性と、上記記録部が記憶した通信制御装置の識別情報とを含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを、移動体端末の認証を行う認証制御装置へ送信し、送信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から認証制御装置に移動体端末との接続を許可するか否かを判断させ、判断させた結果に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末との回線を接続するとともに、コンテンツを配信するサービス提供サーバから移動体端末に配信されるコンテンツの通信量を上記通信制御装置の識別情報毎に移動体端末の属性に対応させて認証制御装置にカウントさせる通信部と
を備えることを特徴とする通信制御装置。 - 通信制御装置を識別する識別情報と、移動体端末の識別情報とを記憶する記録部と、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する無線通信部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記録部によって記憶された移動体端末の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定する管理部と、
上記無線通信部がコンテンツ配信要求を受信した場合、上記管理部が特定した移動体端末の属性と、上記記録部が記憶した通信制御装置の識別情報とを含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを、認証鍵の制御を行う認証制御装置へ送信し、送信した問い合わせに対し認証制御装置から認証鍵を受信し、受信した認証鍵に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末を認証し、認証結果に基づいて移動体端末との回線を接続するとともに、コンテンツを配信するサービス提供サーバから移動体端末に配信されるコンテンツの通信量を上記通信制御装置の識別情報毎に移動体端末の属性に対応させて認証制御装置にカウントさせる通信部と
を備えることを特徴とする通信制御装置。 - 上記記録部は、複数の属性毎に移動体端末の識別情報を記憶する複数の属性毎のテーブルを備え、
上記管理部は、上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報を記憶するテーブルを判断し、判断したテーブルの属性を上記コンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性として特定することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載された通信制御装置。 - 通信制御装置を識別する識別情報と、移動体端末の識別情報とを記憶する記録部と、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する無線通信部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記録部によって記憶された移動体端末の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定する管理部と、
上記無線通信部がコンテンツ配信要求を受信した場合、上記コンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と、上記管理部が特定した移動体端末の属性と、上記記録部が記憶した通信制御装置の識別情報とを含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信する通信部と
を備える通信制御装置と、
上記通信部によって送信された問い合わせを受信し、受信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から移動体端末との接続を許可するか否かを判断し、判断結果に基づいて移動体端末との接続を上記通信制御装置に許可する認証部と、
コンテンツを配信するサービス提供サーバから移動体端末へ配信されるコンテンツを受信し、移動体端末へ送信されるコンテンツの通信量を上記認証部によって受信された問合せに含まれた通信制御装置の識別情報毎に上記認証部によって受信された問合せに含まれた移動体端末の属性に対応させてカウントするカウンタと
を備える認証制御装置と
を備えたことを特徴とする通信システム。 - 通信制御装置を識別する識別情報と、移動体端末の識別情報とを記憶する記録部と、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する無線通信部と、
上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記録部によって記憶された移動体端末の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定する管理部と、
上記無線通信部がコンテンツ配信要求を受信した場合、上記管理部が特定した移動体端末の属性と、上記記録部が記憶した通信制御装置の識別情報とを含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信する通信部と
を備える通信制御装置と、
上記通信部によって送信された問い合わせを受信し、受信した問い合わせに対して認証鍵の生成を認証鍵生成サーバに命令し、認証鍵生成サーバによって生成された認証鍵を上記通信制御装置に送信し、送信した認証鍵に基づいて上記通信制御装置に移動体端末の認証を行わせる認証部と、
コンテンツを配信するサービス提供サーバから移動体端末へ配信されるコンテンツを受信し、移動体端末へ送信されるコンテンツの通信量を上記認証部によって受信された問合せに含まれた通信制御装置の識別情報毎に上記認証部によって受信された問合せに含まれた移動体端末の属性に対応させてカウントするカウンタと
を備える認証制御装置と
を備えたことを特徴とする通信システム。 - 上記通信制御装置の記録部は、複数の属性毎に移動体端末の識別情報を記憶する複数の属性毎のテーブルを備え、
上記通信制御装置の管理部は、上記無線通信部が受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報を記憶するテーブルを判断し、判断したテーブルの属性を上記コンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性として特定することを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記載された通信システム。 - 上記通信システムは、さらに、
上記通信制御装置と接続され、上記通信制御装置によって送受信されるデータを転送するブロードバンド回線を備えることを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載された通信システム。 - 上記通信システムは、さらに、
サービス提供サーバから送信されたコンテンツを第2の無線網を介してコンテンツ配信要求をした移動体端末へ送信する基地局を備え、
上記通信システムは、上記基地局をアクセスポイントとして上記サービス提供サーバから移動体端末へコンテンツを配信する通信ルートと、上記通信制御装置をアクセスポイントとして上記サービス提供サーバから移動体端末へコンテンツを配信する通信ルートの少なくともいずれかの通信ルートによってサービス提供サーバから移動体端末へコンテンツを配信することを特徴とする請求項4又は5に記載された通信システム。 - 通信制御装置を識別する識別情報と、移動体端末の識別情報とを記憶し、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信し、
上記受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記憶した移動体端末の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定し、
上記コンテンツ配信要求を受信した場合、上記コンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と、上記特定した移動体端末の属性と、上記記憶した通信制御装置の識別情報とを含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信し、送信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から移動体端末との接続を許可するか否かを判断させるとともに、上記移動体端末に配信されるコンテンツの通信量を上記送信した問合せに含まれた通信制御装置の識別情報毎に移動体端末の属性に対応させてカウントさせ、
上記判断させた結果に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末との回線を接続する
ことを特徴とする通信制御方法。 - 通信制御装置を識別する識別情報と、移動体端末の識別情報とを記憶し、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信し、
上記受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記憶した移動体端末の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定し、
上記コンテンツ配信要求を受信した場合、上記特定した移動体端末の属性と、上記記憶した通信制御装置の識別情報とを含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信するとともに、上記移動体端末に配信されるコンテンツの通信量を上記送信した問い合わせに含まれた通信制御装置の識別情報毎に移動体端末の属性に対応させてカウントさせ、
上記送信した問い合わせに対し認証鍵を受信し、
上記受信した認証鍵に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末を認証し、認証結果に基づいて移動体端末との回線を接続する
ことを特徴とする通信制御方法。 - 通信制御装置を識別する識別情報と、移動体端末の識別情報とを記憶する処理と、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する処理と、
上記受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記憶した移動体端末の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定する処理と、
上記コンテンツ配信要求を受信した場合、上記コンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と、上記特定した移動体端末の属性と、上記記憶した通信制御装置の識別情報とを含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信し、送信した問い合わせに含まれた移動体端末の識別情報から移動体端末との接続を許可するか否かを判断させるとともに、上記移動体端末に配信されるコンテンツの通信量を上記送信した問い合わせに含まれた通信制御装置の識別情報毎に移動体端末の属性に対応させてカウントさせる処理と、
上記判断させた結果に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末との回線を接続する処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする通信制御プログラム。 - 通信制御装置を識別する識別情報と、移動体端末の識別情報とを記憶する処理と、
移動体端末の識別情報を含んだコンテンツ配信要求を移動体端末から第1の無線網を介して受信する処理と、
上記受信したコンテンツ配信要求に含まれる移動体端末の識別情報と上記記憶した移動 体端末の識別情報とからコンテンツ配信要求を送信した移動体端末の属性を特定する処理と、
上記コンテンツ配信要求を受信した場合、上記特定した移動体端末の属性と、上記記憶した通信制御装置の識別情報とを含んだ移動体端末との接続許可の問い合わせを送信するとともに、上記移動体端末に配信されるコンテンツの通信量を上記送信した問い合わせに含まれた通信制御装置の識別情報毎に移動体端末の属性に対応させてカウントさせる処理と、
上記送信した問い合わせに対し認証鍵を受信する処理と、
上記受信した認証鍵に基づいてコンテンツ配信要求をした移動体端末を認証し、認証結果に基づいて移動体端末との回線を接続する処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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