JP3913394B2 - 電子機器装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、識別対象物に着色された色の違いに基づいて、その識別対象物を識別することのできる電子機器装置に関し、更にその識別した結果に応じて遊びに拡張性を持たせるようにした電子機器装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、物体の色を識別する機能を有する各種玩具が提案されている。このような従来の玩具としては、特開平4−354086号公報に示されるように、商品情報が記されたバーコードシールと、そのバーコードシールの商品情報を読み取るバーコード読取部とで構成されるレジスタ玩具が知られている。
上記バーコードシールには、複数の色の中から選択された1の色が付された色領域と、濃淡模様のバーコードが記載されたバーコード領域とを有し、色領域の色と、バーコード領域の濃淡模様との組み合わせにより、商品情報を特定している。
また、バーコード読取玩具側には、濃淡模様のバーコードを読み取るためのバーコードセンサーが設けられると共に、色領域の色を検出するための色センサが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例は、色領域の色を検出するための色センサとして、単一の発光ダイオードと、フォトトランジスタとで構成されているので、識別できる色の種類が限られてしまうという問題点を有していた。
また、上記従来例では、色領域の色が、商品情報を特定するための商品記号の一部として用いられているが、色を識別した結果に応じて他の遊びに適用することができるものではなく、拡張性に乏しいという問題点を有していた。
【0004】
本願発明は、上記に鑑みて案出されたもので、識別対象物に着色された色の違いに基づいて、その識別対象物を識別することができ、さらにその識別した結果に応じて遊びに拡張性を持たせることのできる電子機器装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明が提供する請求項1に係る電子機器装置は、上記目的を達成するために、下記の要件を備えたことを特徴とする。すなわち、
(イ)電子機器本体と、センサ部と、複数の識別対象物を有すること。
(ロ)前記複数の識別対象物の各々は、適宜のキャラクタを表示したキャラクタ表示部と、特定の色を表示した色表示部が形成されていること。
(ハ)前記色表示部は、前記特定の色に任意の色を加えることが可能であること。
(ニ)前記センサ部は、それぞれ赤色光、緑色光、青色光を発光する赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段と、光を受光する受光手段とを有すること。
(ホ)前記センサ部の前記赤色発光手段、前記緑色発光手段、前記青色発光手段を順番に発光させ、前記識別対象物の色表示部からの各色毎の反射光を前記受光手段により読み取らせ、当該読み取られた各色毎の反射光の計測データを収集する計測データ収集手段を有すること。
(ヘ)前記計測データ収集手段により収集された各色毎の反射光に関するデータを、適宜の変換式を用いて、生命力、攻撃力等のキャラクタのパラメータに変換する手段を有すること。
(ト)前記各色毎の反射光に関するデータから変換されたキャラクタのパラメータを表示する表示手段を有すること。
(チ)他方の電子機器装置と通信を行う通信手段を有すること。
(リ)前記通信手段は、前記各色毎の反射光に関するデータから変換されたキャラクタのパラメータを、他方の電子機器装置へ送信する送信手段を有すること。
(ヌ)前記通信手段は、他方の電子機器装置からのキャラクタのパラメータを受信する受信手段を有すること。
(ル)前記各色毎の反射光に関するデータから変換されたキャラクタのパラメータと、前記通信手段により受信した他方の電子機器装置からのキャラクタのパラメータとを比較して勝敗を判定する手段を有すること。
【0018】
【発明の実施の形態】
本願発明に係る電子機器装置の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本願発明に係る電子機器装置の回路部の要部を示したブロック図、図2Aは、図1の回路部が組み込まれる電子機器本体の内部を示した平面図、図2Bは、電子機器本体に接続されるセンサ部の平面図、図3は、第1の基準値を収集する場合の作用を示したフローチャート、図4は、第2の基準値を収集する場合の作用を示したフローチャート、図5は、モード選択に係る作用を示したフローチャート、図6は、セレクト「SELECT」モードに係る作用を示したフローチャート、図7は、アビリティー「ABILITY」モードに係る作用を示したフローチャート、図8は、チェック「CHECK」モードに係る作用を示したフローチャートである。
【0019】
本願発明に係る電子機器装置は、図2Aに示す電子機器本体50を有し、電子機器本体50には、コード30を介して図2Bに示すセンサ部10が接続されている。
電子機器本体50は、ワンチップのマイクロコンピュータ等から形成される制御装置1を有する。電子機器本体50の上部には、液晶表示装置22が設けられている。また、電子機器本体50は、操作入力部20、電源スイッチ34、音スイッチ36、電源ランプ38、アクセスランプ40を有する。電子機器本体50には、電源コード32が接続されている。
【0020】
上記操作入力部20は、スイッチ20aと、スイッチ20bと、スイッチ20cとから構成されている。スイッチ20aは、各種モードを選択するためのスイッチである。スイッチ20bは、スイッチ20aで選択したモードを決定するためのスイッチである。スイッチ20cは、キャンセル用のスイッチである。
アクセスランプ40は、赤色ランプ40aと、緑色ランプ40bと、黄色ランプ40cの複数のランプから構成されている。これらの複数のランプは、計測の段階に応じて赤色ランプ40a、緑色ランプ40b、黄色ランプ40cの順番に点灯されるものである。
【0021】
図1及び図2に示すように、センサ部10は、受光素子12と、赤色発光素子14と、緑色発光素子16と、青色発光素子18を備えている。赤色発光素子14は、赤色光を発光する赤色発光手段である。緑色発光素子16は、緑色光を発光する緑色発光手段である。青色発光素子18は、青色光を発光する青色発光手段である。受光素子12は、前述の赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18から発射された光が、識別対象物を反射して得られた光を受光する受光手段である。
【0022】
尚、図1及び図2に示す例では、センサ部10に赤色発光素子14と、緑色発光素子16と、青色発光素子18との3種類の発光素子を備えて構成したが、本発明はこれに限定されることなく、任意の色を発光する発光素子を1又は2種類以上の適宜の数の発光素子を用いて構成することができる。
すなわち、本願発明者等の実験によれば、識別すべき対象物の種類が少ない場合は、1又は2種類の発光素子を用いた場合でも、確実に識別対象物を識別することができ、特殊な色を判定したい場合や、更に多くの識別対象物を識別したい場合には、赤色発光素子14と、緑色発光素子16と、青色発光素子18との3種類の発光素子を設けるようにするとよい。
【0023】
次に、図1を参照して電子機器本体50に組み込まれる回路部と、その周辺装置を説明する。
制御装置1は、センサ部10と接続されると共に、操作入力部20と接続されている。また、制御装置1は、液晶表示装置22、スピーカ24、光通信装置26のそれぞれと接続されている。
スピーカ24は、電子機器本体50内に設けられて、効果音や適宜の音声を出力するものである。
光通信装置26は、赤外線信号を発射する発光素子、他方の電子機器装置からの赤外線信号を受光する受光素子、この受光素子からの赤外線信号を増幅する増幅回路、各種情報やデータを変調して前記発光素子を駆動するための駆動回路等を有する。この光通信装置26が介在することにより、図示しない他方の電子機器装置とのあいだで、各種情報やデータを交換することができる。
【0024】
制御装置1は、全体的な制御を行うもので、CPU3,ROM5,EEPROM7、RAM9及びインターフェース回路等の周辺回路部で構成されている。
ROM5には、各種動作モードに関する制御プログラム、後で説明する第1及び第2の基準値を収集するためのプログラム、計測データを収集するためのプログラム、前記第1、第2の基準値と、計測データとの変化量に基づいて、色の識別判定を行うためのプログラム等の各種プログラムが記憶されている。
また、ROM5には、後で説明する補正値を算出するためのプログラム、色の識別判定に用いられる複数の条件式に関するデータ、色識別の判定結果に応じて、当該判定結果を特定の情報、例えば、キャラクタのパラメータや商品の価格情報に変換するための変換処理プログラム等が記憶されている。ROM5は、識別対象物の色を判定するための複数の条件式が各色に対応して記憶されている条件式記憶手段である。
【0025】
ROM5には、複数種類の色に対応して、個々の色を特定するための色コードデータが記憶されると共に、前記識別判定された色のコードデータに対応する色の名称を液晶表示装置22に文字表示させるための表示制御プログラム、計測データをそのまま数値表示させるための表示制御プログラムが記憶されている。
また、ROM5には、複数の音声データが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。また、ROM5には、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。さらに、ROM5には、複数の商品情報に関するデータ、例えば、複数の商品名とそれぞれの商品の価格情報が、特定の色コードデータに対応して記憶されている。
【0026】
EEPROM7は、不揮発性のメモリであり、色識別判定に使用される赤色、緑色、青色の各色毎の第1及び第2の基準値が記憶される。すなわち、EEPROM7は、第1及び第2の基準値を赤色、緑色、青色の各色毎に記憶する基準値記憶手段である。
また、EEPROM7には、第1、第2の基準値から算出された補正値が記録される。
RAM9には収集された計測データ、識別判定された色の色コードデータ、液晶表示装置22に表示される各種表示データ等が記憶される。また、RAM9は各種制御処理の際のワークエリアとして使用される。
【0027】
CPU3は、ROM5に記憶されている種々のプログラムに従って、各種制御処理を実行するものである。またCPU3は、RAM9から計測データを読み出すと共に、EEPROM7から第1、第2の基準値及び補正値を読み出して、色の識別判定を行うものである。
【0028】
制御装置1は、操作入力部20の操作により「SELECT」モード、「ABILITY」モード、「CHECK」モードに係る動作制御を行う。
「SELECT」モードでは、計測データに基づいて色を判定し、その判定した色の名称を液晶表示装置22に文字表示させる。
「ABILITY」モードでは、計測データを特定の計算式にあてはめて、当該計測データを特定の情報に変換して表示させる。例えば、計測データをキャラクタのパワー情報に変換した場合は、そのキャラクターの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等を液晶表示装置22に表示させる。また、計測データを商品の価格情報に変換した場合は、その商品の価格等を液晶表示装置22に表示させる。
「CHECK」モードでは、計測動作を継続させて、赤色、緑色、青色の各色毎の成分の計測データを連続的にリアルタイムに数字表示させる。
【0029】
制御装置1は、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を図示しない白色の基準体に順番に照射させ、その反射光を受光素子12で読み取らせ、その読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第1の基準値として収集する第1の基準値収集手段を有する。上記白色の基準体は、平面であるか立体であるかを問わず、センサ部10で検出する部分が白色に着色されていれば良い。
また、制御装置1は、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を図示しない黒色の基準体に順番に照射させ、その反射光を受光素子12で読み取らせ、その読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第2の基準値として収集する第2の基準値収集手段を有する。上記黒色の基準体は、平面であるか立体であるかを問わず、センサ部10で検出する部分が黒色に着色されていれば良い。
【0030】
制御装置1は、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を識別対象物に順番に照射させ、それぞれの反射光を受光素子12で読み取らせて、計測データを収集する計測データ収集手段を有する。また、制御装置1は、第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量に基づいて、識別対象物を識別する識別手段を有する。また、制御装置1は、第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量に基づいて、識別対象物の色を判定する判定手段を有する。
また、制御装置1は、第1の基準値と第2の基準値との差を、赤色、緑色、青色のそれぞれの色毎に演算する演算手段と、この演算手段で演算した値を、任意の共通の数で等分することによって、各色毎に補正値を算出する補正値算出手段を有する。また、制御装置1は、基準値と計測データとの変化量を算出し、その算出結果を特定の情報に変換する変換手段を有する。
【0031】
次に、図3乃至図8を参照して作用を説明する。
まず、第1の基準値を収集する場合の作用を説明する。ステップS1では、白色の基準体をセンサ部10にセットして、基準体の白色に着色された部分をセンサ部10で検出する。次に、ステップS2では、赤色発光素子14からの発射光を白色の基準体に照射する。ステップS3では、白の基準体を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを白色の基準体からの赤データとして記憶する。
次に、ステップS4では、緑色発光素子16からの発射光を白色の基準体に照射する。ステップS5では、白の基準体を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを白色の基準体からの緑データとして記憶する。
【0032】
次に、ステップS6では、青色発光素子18からの発射光を白色の基準体に照射する。ステップS7では、白の基準体を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを白色の基準体からの青データとして記憶する。
ステップS8、ステップS9では、白色の基準体からの赤データを第1の基準値Rminとして決定し、白色の基準体からの緑データを第1の基準値Gminとして決定し、白色の基準体からの青データを第1の基準値Bminとして決定する。
CPU3は、これらの第1の基準値Rmin,Gmin,BminをEEPROM7に記憶させる。
【0033】
次に、第2の基準値を収集する場合の作用を説明する。ステップS10では、黒色の基準体をセンサ部10にセットして、基準体の黒色に着色された部分をセンサ部10で検出する。次に、ステップS11では、赤色発光素子14からの発射光を黒色の基準体に照射する。ステップS12では、黒の基準体を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを黒色の基準体からの赤データとして記憶する。
【0034】
次に、ステップS13では、緑色発光素子16からの発射光を黒色の基準体に照射する。ステップS14では、黒の基準体を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを黒色の基準体からの緑データとして記憶する。
次に、ステップS15では、青色発光素子18からの発射光を黒色の基準体に照射する。ステップS16では、黒の基準体を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを黒色の基準体からの青データとして記憶する。
ステップS16、ステップS17では、黒色の基準体からの赤データを第2の基準値Rmaxとして決定し、黒色の基準体からの緑データを第2の基準値Gmaxとして決定し、黒色の基準体からの青データを第2の基準値Bmaxとして決定する。
CPU3は、これらの第2の基準値Rmax,Gmax,BmaxをEEPROM7に記憶させる。
【0035】
次に、前記第1の基準値Rmin,Gmin,Bmin、第2の基準値Rmax,Gmax,Bmaxを用いて補正値を算出する場合を説明する。
CPU3は、第1の基準値Rmin,Gmin,Bminと、第2の基準値Rmax,Gmax,Bmaxとの差を赤色、緑色、青色のそれぞれの色毎に演算し、その演算した値を、任意の共通の数で等分することによって、各色毎に補正値を算出する。
ここで、上記任意の共通の数を10に設定して、赤補正値Ro,緑補正値Go,青補正値Boを算出する場合の算出式を以下に示す。
【0036】
赤補正値Ro=(Rmax−Rmin)÷10
緑補正値Go=(Gmax−Gmin)÷10
青補正値Bo=(Bmax−Bmin)÷10
【0037】
例えば、第1の基準値Rmin,Gmin,Bminが、それぞれ34,100,124であり、第2の基準値Rmax,Gmax,Bmaxが、それぞれ76,176,191である場合の赤補正値Ro,緑補正値Go,青補正値Boは、それぞれ以下のごとく算出される。このとき、算出値の内、小数点以下の数は切り捨てられる。すなわち、
【0038】
赤補正値Ro=(76−34)÷10=4
緑補正値Go=(176‐100)÷10=7
青補正値Bo=(191‐124)÷10=6
【0039】
上記算出された各色の補正値、すなわち、赤補正値Ro,緑補正値Go,青補正値Boは、EEPROM7に記憶される。
【0040】
尚、任意の共通の数は、10に限定されることなく、他の適宜の共通の数を用いることができる。この共通の数をさらに大きくすることにより、多くの種類の色を正確に識別することができる。また、赤補正値Ro,緑補正値Go,青補正値Boを算出する場合に、算出値の小数点以下の数を切り上げるようにしても良い。もちろん、算出値の小数点第1位の桁を四捨五入するようにしても良い。
また、前述の説明では、白色の基準体から得られた値が最小値となるように第1の基準値を設定すると共に、黒色の基準体から得られた値が最大値となるように第2の基準値を設定したが、逆に、白色の基準体から得られた値が最大値となるように第1の基準値を設定すると共に、黒色の基準体から得られた値が最小値となるように第2の基準値を設定してもよい。この場合、各補正値を算出するための算出式及び色判定に用いられる各種条件式も上記に応じて設定される。
【0041】
次に、モード選択に係る作用を説明する。初期状態では、「SELECT」の文字が液晶表示装置22に表示される(ステップS19)。ステップS20において、操作入力部20のスイッチ20aが操作されると、ステップS21へ進み、「ABILITY」の文字を液晶表示装置22に表示する。ステップS22において、操作入力部20のスイッチ20aを押すと、ステップS22からステップS23へ進み、「CHECK」の文字を液晶表示装置22に表示する。更に、ステップS24において、操作入力部20のスイッチ20aを押すと,ステップS24から再びステップS19へ戻り、「SELECT」の文字を液晶表示装置22に表示する。
上記のごとく、任意のモードをスイッチ20aで選択した後、スイッチ20bを押すことにより、動作モードが決定される(ステップS25)。
【0042】
次に、図6を参照して「SELECT」モードにおける作用を説明する。「SELECT」モードにおいて、スイッチ20bを押すと、液晶表示装置22に「READY」の文字が表示され、計測動作を開始する。
ステップS26では、識別対象物をセンサ部10にセットして、識別対象物の着色部分をセンサ部10で検出する。次に、ステップS27では、赤色発光素子14からの発射光を識別対象物に照射する。ステップS28では、識別対象物を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを識別対象物からの赤計測データRxとしてRAM9に記憶する。
【0043】
次に、ステップS29では、緑色発光素子16からの発射光を識別対象物に照射する。ステップS30では、識別対象物を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを識別対象物からの緑計測データGxとしてRAM9に記憶する。
次に、ステップS31では、青色発光素子18からの発射光を識別対象物に照射する。ステップS32では、識別対象物を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを識別対象物からの青計測データBxとしてRAM9に記憶する。
このとき、計測動作の段階に応じてアクセスランプ40が赤色ランプ40a、緑色ランプ40b、黄色ランプ40cの順番で点灯し、計測動作が終了すると、全てのアクセスランプ40が消灯する。
【0044】
次に、ステップS33、ステップS34における識別対象物の色の判定に関する作用を説明する。
上記のごとく、計測データRx,Gx,Bxの収集が終了すると、CPU3は、ROM5から、色を判定するための複数の条件式を読み出し、計測データRx,Gx,Bxが、1以上の条件式に該当するか否かを判断することによって、識別対象物の色を判定する。
【0045】
例えば、下記の条件式は、識別対象物の色がオレンジ色であるか否かを判定するための条件式の一例である。
Gx>=Gmin+2×Go
たとえば、計測データRx,Gx,Bxが、それぞれ31、125、169である場合には、左辺は125であり、右辺は100+2×7=114であり、この条件式に当てはまるので、識別対象物の色はオレンジ色であると判定される。ここで、複数の識別対象物は、それぞれ異なる色に着色されているので、複数の識別対象物の中からオレンジ色に着色された識別対象物を特定することができる。
【0046】
尚、ROM5には、色を判定するための条件式が複数記憶されており、識別対象物の計測データが複数の条件式に該当することも考えられる。そのような場合には、各条件式に優先順位が設定されており、該当する条件式の中で優先順位の高い条件式に基づいて色判定が実行される。
また、前述の条件式は、第1の基準値又は第2の基準値のいずれか一方と、単一の補正値のみを用いたものであるが、本願発明はこれに限定されることなく、第1の基準値及び第2の基準値の双方を用いると共に、複数の補正値を用いて、各種の条件式を設定することができる。このようにすることにより、更に高精度で色判定を行うことができる。
次に、ステップS35では、判定した色の名称を液晶表示装置22に文字表示する。
【0047】
次に、図7を参照して「ABILITY」モードにおける作用を説明する。この「ABILITY」モードのステップS26〜ステップS33における作用は、図6のステップS26〜ステップS33の作用と同様であり、詳細な説明を省略する。
上記ステップS33で識別対象物の色が判定されると、ステップS33からステップS36へ進む。ステップS36では、上記判定結果に応じて、当該判定結果を特定の情報に変換する。
【0048】
例えば、ROM5には、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されており、CPU3は、判定された色の色コードデータを特定し、この色コードデータと対応するキャラクタのデータをROM5から読み取る。この読み取られたキャラクタのデータには、そのキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータが設定されており、この「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータは液晶表示装置22に表示される(ステップS37)。
これにより、遊戯者は、本願発明に係る電子機器装置をゲーム機として用いることができる。
【0049】
また、ROM5には、複数の商品情報に関するデータ、例えば、複数の商品名とそれぞれの商品の価格情報が、特定の色コードデータに対応して記憶されており、CPU3は、判定された色の色コードデータを特定し、この色コードデータと対応する商品名と、その商品の価格情報をROM5から読み取る。このROM5から読み取られた商品名と、その商品の価格情報は、液晶表示装置22に表示される(ステップS37)。
【0050】
尚、判定された色と対応するキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータを表示するか、若しくは、判定された色と対応する商品名と、その商品の価格情報を表示するかは、操作入力部20の適宜のスイッチを操作することにより選択することができる。
これにより、遊戯者は、本願発明に係る電子機器装置をレジスタ玩具として用いることができる。
【0051】
次に、図8を参照して、「CHECK」モードの作用を説明する。この「CHECK」モードのステップS26〜ステップS32における作用は、図6のステップS26〜ステップS32の作用と同様であり、詳細な説明を省略する。
上記ステップS26〜ステップS32で計測データRx,Gx,Bxが計測されると、ステップS38へ進み、この計測動作を継続し、計測中の計測データRx,Gx,Bxをそのままリアルタイムで数値表示する。
【0052】
尚、上記の例では、第1、第2の基準値と、補正値とを用いた複数の条件式に基づいて、識別対象物に着色された色を判定することにより、その識別対象物を識別するように構成したが、本発明はこれに限定されることなく、さらに多くの拡張性を持たせることができる。
【0053】
例えば、識別対象物の色を判定することなく、識別対象物から読み取られた計測データに基づいて、直接的に識別対象物を識別するように構成しても良い。
すなわち、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を白色の基準体に照射し、その反射光を受光素子12で読み取り、当該読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第1の基準値として収集すると共に、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を黒色の基準体に照射し、その反射光を受光素子12で読み取り、当該読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第2の基準値として収集する。そして、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を識別対象物に照射し、それぞれの反射光を受光素子12で読み取ることにより、計測データを収集する。第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量を求め、この変化量に基づいて識別対象物を直接的に識別するように構成することができる。
【0054】
例えば、第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量に対応して特定の物体をROM5に記憶しておき、上記変化量に基づいて該当する物体をROM5から読みとるように構成するとよい。この場合、上記変化量には一定の幅を持たせておき、その範囲内にあるときに、特定の物体を割り当てるようにするとよい。したがって、計測データが得られると、第1又は/及び第2の基準値と、計測データとの変化量が算出され、この変化量に基づいて、識別対象物が特定の物体として識別される。
【0055】
また、識別対象物の色を判定することなく、その識別対象物から読み取られた計測データに基づいて、直接的にキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータに変換するように構成しても良い。
【0056】
すなわち、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を白色の基準体に照射し、その反射光を受光素子12で読み取り、当該読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第1の基準値として収集すると共に、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を黒色の基準体に照射し、その反射光を受光素子12で読み取り、当該読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第2の基準値として収集する。そして、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を識別対象物に照射し、それぞれの反射光を受光素子12で読み取ることにより、計測データを収集する。第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量を算出し、当該変化量を適宜の変換式を用いて、キャラクタのパラメータ等の特定の情報に変換するように構成しても良い。
上記特定の情報に変換する場合は、キャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータに限定されず、音声データに変換する場合、商品情報や価格情報に変換する場合も含まれる。
【0057】
次に、本願発明に係る電子機器装置の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図9は、本願発明に係る第2の実施の形態の電子機器装置の平面図であり、図10は、図9の電子機器装置の要部を示したブロック図であり、図11は、図9の電子機器装置の作用を示したフローチャートである。
図9、図10に示すように、電子機器本体80と、複数のカードを有する。このそれぞれのカードには、適宜のキャラクタを表示したキャラクタ表示部86と、特定の色を表示した色表示部88が形成されている。また、これらの複数のカードは、色表示部88に白色が表示された白基準カードと、色表示部88に黒色が表示された黒基準カードと、色表示部88に任意の色が表示された被識別カード84とを有する。
【0058】
電子機器本体80の一側である下端部には、カードを挿入するためのスロット部82が形成されている。このスロット部82と対応する位置には、センサ部2が設けられている。このセンサ部2は、図2(B)に示したセンサ部10と同様に赤色光を発光する赤色発光素子14(赤色発光手段)と、緑色光を発光する緑色発光素子16(緑色発光手段)と、青色光を発光する青色発光素子18(青色発光手段)と、光を受光する受光素子12(受光手段)とが設けられている。
【0059】
尚、上記では、電子機器本体80の下端部にスロット部82を形成し、このスロット部82内にセンサ部2を設けて構成したが、本発明はこれに限定されることなく、適宜の位置にセンサ部2を設けて構成することができる。例えば、スロット部82を形成することなく、電子機器本体80の表面にセンサ部2を設けて構成すると、カード状の識別対象物のみならず、適宜の形状の識別対象物を計測することができる。
【0060】
また、電子機器本体80には、図1に示したと同様な回路部が設けられる。すなわち、電子機器本体80は、ワンチップのマイクロコンピュータ等から形成される制御装置1と、操作入力部20と、液晶表示装置22と、スピーカ24と、光通信装置26を有する。以下、図1と同一の番号を用いて説明する。
制御装置1は、全体的な制御を行うもので、CPU3,ROM5,EEPROM7及びRAM9などで構成されている。
ROM5には、各種動作モードに関する制御プログラム、第1及び第2の基準値を収集するためのプログラム、計測データを収集するためのプログラム、前記第1、第2の基準値と、計測データとの変化量に基づいて、色の識別判定を行うためのプログラム等の各種プログラムが記憶されている。
また、ROM5には、後で説明する補正値を算出するためのプログラム、識別対象物の識別、又は色の識別判定に用いられる複数の条件式に関するデータ、識別対象物の識別結果、又は色識別の判定結果に応じて、当該識別結果又は判定結果を特定の情報に変換するための制御処理プログラム等が記憶されている。
【0061】
ROM5には、複数種類の色に対応して、個々の色を特定するための色コードデータが記憶されると共に、前記識別判定された色のコードデータに対応する色名称を液晶表示装置22に文字表示させるための表示制御プログラム、及び計測データをそのままリアルタイムで数値表示させるための表示制御プログラムが記憶されている。
また、ROM5は、音声データ記憶手段であり、複数の音声データが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。また、ROM5は、キャラクタデータ記憶手段であり、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。さらに、ROM5には、複数の商品情報に関するデータ、例えば、複数の商品名とそれぞれの商品の価格情報が、特定の色コードデータに対応して記憶されている。
【0062】
EEPROM7は、不揮発性のメモリであり、色識別判定に使用される赤色、緑色、青色の各色毎の第1及び第2の基準値が記憶されている。また、EEPROM7には、第1、第2の基準値から算出された補正値が記録される。
RAM9には収集された計測データ、識別判定された色の色コードデータ、液晶表示装置22に表示される各種表示データ等が記憶される。また、RAM9は各種制御処理の際のワークエリアとして使用される。
CPU3は、ROM5に記憶されている種々のプログラムに従って、各種制御処理を実行するものである。またCPU3は、RAM9から計測データを読み出すと共に、EEPROM7から第1、第2の基準値及び補正値を読み出して、識別対象物の識別、又は色の識別判定を行うものである。
【0063】
制御装置1は、スロット部82に白基準カードが挿入された時に、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を白基準カードの色表示部に照射し、その反射光を受光手段で読み取り、赤色、緑色、青色の各色毎に第1の基準値として収集する第1の基準値収集手段を有する。また、制御装置1は、スロット部82に黒基準カードが挿入されたときに、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を黒基準カードの色表示部に照射し、その反射光を受光手段で読み取り、赤色、緑色、青色の各色毎に第2の基準値として収集する第2の基準値収集手段を有する。これらの第1及び第2の基準値は、基準値記憶手段であるEEPROM7に記憶される。
【0064】
制御装置1は、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を被識別カードの色表示部に照射させて、それぞれの反射光を受光手段で読み取ることにより、計測データを収集する計測データ収集手段を有する。また、制御装置1は、第1又は/及び第2の基準値と、被識別カード84から読み取られた計測データとの変化量に基づいて、被識別カード84の色表示部88の色を判定する判定手段を有する。また、制御装置1は、色判定の判定結果に基づいて、その判定された色と対応する音声データをROM5から読み取る音声データ読取手段を有する。また、制御装置1は、色判定の判定結果に基づいて、その判定された色と対応するキャラクタのデータをROM5から読み取るキャラクタデータ読取手段を有する。
【0065】
光通信装置26は、他方の電子機器装置と通信を行うための通信手段であり、この光通信装置26には、ROM5から読み取られた自己のキャラクタのデータを他方の電子機器装置へ送信する送信手段と、他方の電子機器装置からのキャラクタのデータを受信する受信手段を有する。
制御装置1は、前記受信手段を介して受信した他方の電子機器装置からのキャラクタのデータと、ROM5から読み取られた自己のキャラクタのデータとを比較して対戦させる対戦手段を有し、他方の電子機器装置からのキャラクタのデータと、自己のキャラクタのデータとの双方のパラメータに基づいて勝敗を判定する勝敗判定手段と、この勝敗の判定結果に応じて、キャラクタのパラメータを変更するパラメータ変更手段を有する。
【0066】
次に、図11を参照して図9に示した電子機器装置の作用を説明する。
まず、第1、第2の基準値を収集し、補正値を算出する。第1の基準値を収集するために、白基準カードをカードスロット82に挿入する。制御装置1は、センサ部10を制御し、赤色発光素子14からの発射光を白基準カードの色表示部に照射させて、その反射光を受光素子12で受光し、受光素子12からのデータを第1の基準値Rminとして設定する。
次に、緑色発光素子16からの発射光を白基準カードの色表示部に照射させ、その反射光を受光素子12で受光し、受光素子12からのデータを第1の基準値Gminとして設定する。
次に、青色発光素子18からの発射光を白基準カードの色表示部に照射させ、その反射光を受光素子12で受光し、受光素子12からのデータを第1の基準値Bminとして設定する。
これらの第1の基準値Rmin、Gmin、BminはEEPROM7に記憶される。
【0067】
次に、第2の基準値を収集するために、黒基準カードをカードスロット82に挿入する。制御装置1は、センサ部10を制御し、赤色発光素子14からの光を黒基準カードの色表示部に照射させ、その反射光を受光素子12で受光し、受光素子12からのデータを第2の基準値Rmaxとして設定する。
次に、緑色発光素子16からの光を黒基準カードの色表示部に照射させ、その反射光を受光素子12で受光し、受光素子12からのデータを第2の基準値Gmaxとして設定する。
【0068】
次に、青色発光素子18からの光を黒基準カードの色表示部に照射させ、その反射光を受光素子12で受光し、受光素子12からのデータを第2の基準値Bmaxとして設定する。
これらの第2の基準値Rmax、Gmax、Bmaxは、EEPROM7に記憶される。
次に上記収集した第1、第2の基準値を使用し、赤色、緑色、青色の各色毎の補正値Ro、Go、Boを算出する。
この算出された補正値、Ro、Go、Boは、EEPROM7に記憶される。
【0069】
ステップS61では、被色識別カード84をカードスロット82へ挿入する。続いてステップS62では、センサ部が被色識別カード84の色表示部88の色データを計測し、この被色識別カード84の色表示部88の色を判定する。
上記のごとく、色表示部88の色が判定されると、当該判定結果を特定の情報に変換する。
【0070】
例えば、ROM5には、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されており、CPU3は、判定された色の色コードデータを特定し、この色コードデータと対応するモンスター等のキャラクタのデータをROM5から読み取る。この読み取られたキャラクタのデータには、そのキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータが設定されており、この「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータは液晶表示装置22に表示される。
これにより、遊戯者は、本願発明に係る電子機器装置をゲーム機として用いることができ、判定された色と対応するキャラクタを召還することができる。
また、ステップS63では、光通信装置26を介して他方の電子機器装置と通信することにより、キャラクタを交換したり、キャラクタ同士を対戦させることができる。
【0071】
上記キャラクタ同士の対戦による勝敗は、受信した相手のモンスターのパラメータと、自己のモンスターのパラメータを比較して判定される。この判定結果は液晶表示装置22に表示される。そして、判定結果に基づいてモンスターのパラメータが変更される。
また、前記操作入力部20の各スイッチを操作することによって、読み出したキャラクタを世話して育成し、そのキャラクタのパラメータを増減するようにしてもよい。
また、前記被色識別カード84の色表示部88に自分で任意の色を加えることにより、新規なキャラクタを召還することができる。
【0072】
また、ROM5には、複数の商品情報に関するデータ、例えば、複数の商品名とそれぞれの商品の価格情報が、特定の色コードデータに対応して記憶されており、CPU3は、判定された色の色コードデータを特定し、この色コードデータと対応する商品名と、その商品の価格情報をROM5から読み取る。このROM5から読み取られた商品名と、その商品の価格情報は、液晶表示装置22に表示される。
これにより、遊戯者は、本願発明に係る電子機器装置をレジスタ玩具として用いることができる。
【0073】
尚、判定された色と対応するキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータを表示するか、若しくは、判定された色と対応する商品名と、その商品の価格情報を表示するかは、操作入力部20の適宜のスイッチを操作することにより選択することができる。
【0074】
次に、本願発明に係る電子機器装置の第3の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図12は、本願発明に係る第3の実施の形態を示した電子機器装置の使用状態を示した全体図であり、図13は、図12の電子機器装置の要部を示したブロック図であり、図14は、図12の電子機器装置の作用を示したフローチャートである。
図12、図13に示すように、電子機器本体60と、電子機器本体60にコード30を介して接続されるセンサ部4と、絵本62を有する。絵本62には、動物や植物等の複数の絵64a,64b,64c,…が描写され、それぞれの絵64a,64b,64c,…には特定の色が着色されている。例えば、豚の絵には肌色が着色され、トラの絵には黄色が着色され、さるの絵には茶色が着色され、ぞうの絵には灰色が着色されている。
センサ部4は、赤色光を発光する赤色発光素子14(赤色発光手段)と、緑色光を発光する緑色発光素子16(緑色発光手段)と、光を受光する受光素子12(受光手段)とが設けられている。
【0075】
尚、図13では、赤色発光素子14と、緑色発光素子16の2種類の発光素子を用いて構成したが、いずれか1種類の発光素子のみを用いて構成することができ、これ以外の他の適宜の色で発光する発光素子を用いることができる。もちろん、赤色発光素子14と、緑色発光素子16と、青色発光素子18の3種類の発光素子を用いて構成してもよい。
【0076】
また、電子機器本体60には、図1に示したと同様な回路部が設けられる。すなわち、電子機器本体60は、ワンチップのマイクロコンピュータ等から形成される制御装置1と、操作入力部20と、液晶表示装置22と、スピーカ24とを有する。
制御装置1は、全体的な制御を行うもので、CPU3,ROM5、EEPROM7及びRAM9などで構成されている。
ROM5には、各種動作モードに関する制御プログラム、第1及び第2の基準値を収集するためのプログラム、計測データを収集するためのプログラム、前記第1、第2の基準値と、計測データとの変化量に基づいて、色の識別判定を行うためのプログラム等の各種プログラムが記憶されている。
また、ROM5には、後で説明する補正値を算出するためのプログラム、色の識別判定に用いられる複数の条件式に関するデータ、色識別の判定結果に応じて、当該判定結果を特定の情報に変換するための制御処理プログラム等が記憶されている。
【0077】
ROM5には、複数種類の色名称に対応してコードデータが記憶されると共に、前記識別判定された色のコードデータに対応する色名称を液晶表示装置22に文字表示させるための表示制御プログラム、又は計測データをそのまま数値表示させるための表示制御プログラムが記憶されている。
また、ROM5は、音声データ記憶手段であり、複数の音声データがそれぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。また、ROM5には、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。例えば、豚の絵に対応して肌色のコードデータが記憶され、トラの絵に対応して黄色のコードデータが記憶され、さるの絵に対応して茶色のコードデータが記憶され、ぞうの絵に対応して灰色のコードデータが記憶されている。
【0078】
EEPROM7は、不揮発性のメモリであり、色識別判定に使用される赤色、緑色、青色の各色毎の第1及び第2の基準値が記憶されている。
また、EEPROM7には、第1、第2の基準値から算出された補正値が記録される。
RAM9には収集された計測データ、識別判定された色の色コードデータ、液晶表示装置22に表示される各種表示データ等が記憶される。
CPU3は、ROM5に記憶されている種々のプログラムに従って、各種制御処理を実行するものである。またCPU3は、RAM9から計測データを読み出すと共に、EEPROM7から第1、第2の基準値及び補正値を読み出して、色の識別判定を行うものである。
【0079】
制御装置1は、色の判定結果に基づいて、その判定された色と対応する音声データをROM5から読み取る音声データ読取手段を有する。また、スピーカ24は、この読み取られた音声データを出力する音声出力手段である。
【0080】
次に、図14を参照して図12に示した電子機器装置の作用を説明する。
まず、第1、第2の基準値を収集し、補正値を算出する。この方法は図1乃至図8に示したと同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
第1、第2の基準値の収集、及び補正値の算出が完了すると、ステップS41において、センサ部4を絵本62の豚の絵64aにセットして、絵64aの色データを計測する。
続いて、ステップS42では、センサ部4が絵64aの色データを計測し、この計測データに基づいて、絵64aの色を判定し、その色の色コードデータを特定する。
【0081】
上記のごとく、絵64aの色が判定されると、当該判定結果を特定の情報に変換する。すなわち、ROM5には、複数の音声データが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されると共に、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されており、制御装置1は、絵64aの色コードデータと対応する音声データ及びキャラクタのデータをROM5から読み取る。この読み取られた音声データは、スピーカ24から出力され、例えば、豚の泣き声「ブヒー」の音声が放音される。また、読み取られたキャラクタの名称「ぶたさん」が液晶表示装置22に表示される(ステップS43)。
また同様に、描写された昆虫と対応する音声を出力するようにした昆虫図鑑、描写された野鳥と対応する鳴き声を出力するようにした野鳥図鑑などの適宜の音声絵本や小児用教材などに適用することができる。
【0082】
次に、本願発明に係る電子機器装置の第4の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図15は、本願発明に係る第4の実施の形態を示した電子機器装置の斜視図であり、図16は、図15に示した電子機器装置の作用を示したフローチャートである。
図15に示すように、電子機器本体70と、電子機器本体70にコード30を介して接続されるセンサ部10と、ロボットやレーシングカー等の適宜の玩具体72を有する。センサ部10は、図2(B)に示したと同様に、赤色光を発光する赤色発光手段(赤色発光素子14)と、緑色光を発光する緑色発光手段(緑色発光素子16)と、青色光を発光する青色発光手段(青色発光素子18)と、光を受光する受光手段(受光素子12)とを有する。
【0083】
また、電子機器本体70には、図1に示したと同様な回路部が設けられる。すなわち、電子機器本体70は、ワンチップのマイクロコンピュータ等から形成される制御装置1と、操作入力部20と、液晶表示装置22と、スピーカ24と、光通信装置26を有する。以下、図1と同一の番号を用いて説明する。
制御装置1は、CPU3,ROM5,EEPROM7及びRAM9などで構成されている。
ROM5には、各種動作モードに関する制御プログラム、第1及び第2の基準値を収集するためのプログラム、計測データを収集するためのプログラム、前記第1、第2の基準値と、計測データとの変化量に基づいて、色の識別判定を行うためのプログラム等の各種プログラムが記憶されている。
また、ROM5には、後で説明する補正値を算出するためのプログラム、色の識別判定に用いられる複数の条件式に関するデータ、色識別の判定結果に応じて、当該判定結果を特定の情報に変換するための制御処理プログラム等が記憶されている。
【0084】
ROM5には、複数種類の色名称に対応してコードデータが記憶されると共に、前記識別判定された色のコードデータに対応する色名称を液晶表示装置22に文字表示させるための表示制御プログラム、又は計測データをそのまま数値表示させるための表示制御プログラムが記憶されている。
また、ROM5には、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。さらに、上記複数のキャラクタのデータには、それぞれのキャラクタ毎に「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータが設定されており、これらのパラメータもROM5に記憶されている。すなわち、ROM5は、複数のキャラクタのデータが記憶されているキャラクタデータ記憶手段である。
【0085】
EEPROM7は、不揮発性のメモリであり、第1及び第2の基準値が記憶される。また、EEPROM7には、第1、第2の基準値から算出された補正値が記録される。
RAM9には収集された計測データ、識別判定された色の色コードデータ、液晶表示装置22に表示される各種表示データ等が記憶される。
CPU3は、ROM5に記憶されている種々のプログラムに従って、各種制御処理を実行するものである。またCPU3は、RAM9から計測データを読み出すと共に、EEPROM7から第1、第2の基準値及び補正値を読み出して、色の識別判定を行うものである。
制御装置1は、上記色の識別判定の結果に基づいて、その判定された色と対応するキャラクタのデータをROM5から読み取るキャラクタデータ読取手段を有する。
【0086】
光通信装置26は、他方の電子機器装置と通信を行うための通信手段であり、この光通信装置26には、ROM5から読み取られた自己のキャラクタのデータを他方の電子機器装置へ送信する送信手段と、他方の電子機器装置からのキャラクタのデータを受信する受信手段を有する。
制御装置1は、前記受信手段を介して受信した他方の電子機器装置からのキャラクタのデータと、ROM5から読み取られた自己のキャラクタのデータとを比較して対戦させる対戦手段を有し、他方の電子機器装置からのキャラクタのデータと、自己のキャラクタのデータとの双方のパラメータに基づいて勝敗を判定する勝敗判定手段と、この勝敗の判定結果に応じて、キャラクタのパラメータを変更するパラメータ変更手段を有する。
【0087】
次に、図16を参照して図15に示した電子機器装置の作用を説明する。
まず、第1、第2の基準値を収集し、補正値を算出する。この方法は図1乃至図8に示したと同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
第1、第2の基準値の収集、及び補正値の算出が完了すると、ステップS51において、センサ部10を玩具体72の着色部に当接する。ステップS52では、センサ部10が玩具体72の着色部の色データを計測し、この玩具体72の着色部の色を判定する。
上記のごとく、玩具体72の着色部の色が判定されると、当該判定結果を特定の情報に変換する。
【0088】
例えば、ROM5には、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されており、CPU3は、判定された色の色コードデータを特定し、この色コードデータと対応するロボット等のキャラクタのデータをROM5から読み取る。この読み取られたキャラクタのデータには、そのキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータが設定されており、この「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータは液晶表示装置22に表示される。
【0089】
これにより、遊戯者は、本願発明に係る電子機器装置をゲーム機として用いることができ、判定された色と対応するキャラクタ情報に変換することができる。また、ステップS53では、光通信装置26を介して他方の電子機器装置と通信することにより、キャラクタを交換したり、キャラクタ同士を対戦させることができる。
上記キャラクタ同士の対戦による勝敗は、受信した相手のキャラクタのパラメータと、自己のキャラクタのパラメータを比較して判定される。この判定結果は液晶表示装置22に表示される。そして、判定結果に基づいてキャラクタのパラメータが変更される。
【0090】
尚、前記操作入力部20の各スイッチを操作することによって、読み出したキャラクタを育成し、そのパラメータを増減するようにしてもよい。
また、図15及び図16では、判定された色と対応するキャラクタのパラメータを液晶表示装置22に表示させるように構成したが、判定された色と対応するキャラクタの画像に変換し、そのキャラクタ画像を表示させるように構成しても良い。この場合、判定された色の色コードデータと対応するキャラクタ画像をROM5に記憶しておき、玩具体72の色コードデータと対応するキャラクタ画像をROM5から読み出すように構成すると良い。
【0091】
また、図15及び図16では、第1、第2の基準値と、補正値とを用いた複数の条件式に基づいて、玩具体72の色を判定し、判定された色と対応するキャラクタのデータをROM5から読み取り、そのキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータを液晶表示装置22に表示するように構成したが、本発明はこれに限定されることなく、さらに多くの拡張性を持たせることができる。
【0092】
例えば、玩具体72の色を判定することなく、識別対象物から読み取られた計測データに基づいて、直接的に識別対象物を識別するように構成しても良い。
すなわち、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を白色の基準体に照射し、その反射光を受光手段で読み取り、当該読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第1の基準値として収集すると共に、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を黒色の基準体に照射し、その反射光を受光手段で読み取り、当該読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第2の基準値として収集する。そして、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を識別対象物に照射し、それぞれの反射光を受光手段で読み取ることにより、計測データを収集する。第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量を求め、この変化量に基づいて識別対象物を識別するように構成することができる。
【0093】
また、識別対象物の色を判定することなく、その識別対象物から読み取られた計測データに基づいて、直接的にキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータに変換するように構成しても良い。
【0094】
すなわち、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を白色の基準体に照射し、その反射光を受光手段で読み取り、当該読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第1の基準値として収集すると共に、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を黒色の基準体に照射し、その反射光を受光手段で読み取り、当該読み取った赤色、緑色、青色の各色毎の値を第2の基準値として収集する。そして、赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段からの光を識別対象物に照射し、それぞれの反射光を受光手段で読み取ることにより、計測データを収集する。第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量を算出し、当該変化量を適宜の変換式を用いて、キャラクタのパラメータ等の特定の情報に変換するように構成しても良い。
上記特定の情報に変換する場合は、キャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータに限定されず、音声データに変換する場合、商品情報や価格情報に変換する場合も含まれる。
【0095】
次に、本願発明に係る電子機器装置の第5の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図17は、本願発明に係る第5の実施の形態を示した電子機器装置のブロック図であり、図18は、図17の電子機器装置の作用を示したフローチャートである。
本実施の形態は、予め第1及び第2の基準値が記憶されたROM15を有するので、操作者は第1及び第2の基準値を収集する必要が無く、操作性を改善したことを特徴とする。
【0096】
図17に示すように、センサ部10は、受光素子12と、赤色発光素子14と、緑色発光素子16と、青色発光素子18を備えている。赤色発光素子14は、赤色光を発光する赤色発光手段である。緑色発光素子16は、緑色光を発光する緑色発光手段である。青色発光素子18は、青色光を発光する青色発光手段である。受光素子12は、前述の赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18から発射された光が、識別対象物を反射して得られた光を受光する受光手段である。
【0097】
次に、電子機器本体90に組み込まれる回路部と、その周辺装置を説明する。制御装置11は、センサ部10と接続されると共に、操作入力部20と接続されている。また、制御装置11は、液晶表示装置22、スピーカ24、光通信装置26のそれぞれと接続されている。
スピーカ24は、電子機器本体90内に設けられて、効果音や適宜の音声を出力するものである。
光通信装置26は、赤外線信号を発射する発光素子、他方の電子機器装置からの赤外線信号を受光する受光素子、この受光素子からの赤外線信号を増幅する増幅回路、各種情報やデータを変調して前記発光素子を駆動するための駆動回路等を有する。この光通信装置26が介在することにより、図示しない他方の電子機器装置とのあいだで、各種情報やデータを交換することができる。
【0098】
制御装置11は、全体的な制御を行うもので、CPU13,ROM15,RAM19及びインターフェース回路等の周辺回路部で構成されている。
ROM15には、第1及び第2の基準値と、補正値が予め記憶されている。また、ROM15には、各種動作モードに関する制御プログラム、計測データを収集するためのプログラム、前記第1、第2の基準値と、計測データとの変化量に基づいて、識別対象物の識別を行うためのプログラム等の各種プログラムが記憶されている。
また、ROM15には、色の識別判定に用いられる複数の条件式に関するデータ、色識別の判定結果に応じて、当該判定結果を特定の情報、例えば、キャラクタのパラメータや商品の価格情報に変換するための変換処理プログラム等が記憶されている。ROM15は、識別対象物の色を判定するための複数の条件式が各色に対応して記憶されている条件式記憶手段である。
【0099】
ROM15には、複数種類の色に対応して、個々の色を特定するための色コードデータが記憶されると共に、前記識別判定された色のコードデータに対応する色の名称を液晶表示装置22に文字表示させるための表示制御プログラム、計測データをそのまま数値表示させるための表示制御プログラムが記憶されている。
また、ROM15には、複数の音声データが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。また、ROM15には、複数のキャラクタのデータが、それぞれ特定の色コードデータに対応して記憶されている。さらに、ROM15には、複数の商品情報に関するデータ、例えば、複数の商品名とそれぞれの商品の価格情報が、特定の色コードデータに対応して記憶されている。
【0100】
RAM19には収集された計測データ、識別判定された色の色コードデータ、液晶表示装置22に表示される各種表示データ等が記憶される。また、RAM19は各種制御処理の際のワークエリアとして使用される。
【0101】
CPU13は、ROM15に記憶されている種々のプログラムに従って、各種制御処理を実行するものである。またCPU13は、RAM19から計測データを読み出すと共に、ROM15から第1、第2の基準値と、補正値を読み出して、色の識別判定を行うものである。
【0102】
制御装置11は、操作入力部20の操作により「SELECT」モード、「ABILITY」モード、「CHECK」モードに係る動作制御を行う。
「SELECT」モードでは、計測データに基づいて色を判定し、その判定した色の名称を液晶表示装置22に文字表示させる。
「ABILITY」モードでは、計測データを特定の計算式にあてはめて、当該計測データを特定の情報に変換して表示させる。例えば、計測データをキャラクタのパワー情報に変換した場合は、そのキャラクターの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等を液晶表示装置22に表示させる。また、計測データを商品の価格情報に変換した場合は、その商品の価格等を液晶表示装置22に表示させる。
「CHECK」モードでは、計測動作を継続させて、赤色、緑色、青色の各色毎の成分の計測データを連続的にリアルタイムに数字表示させる。
【0103】
制御装置11は、赤色発光素子14、緑色発光素子16、青色発光素子18からの光を識別対象物に順番に照射させ、それぞれの反射光を受光素子12で読み取らせて、計測データを収集する計測データ収集手段を有する。また、制御装置11は、第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量に基づいて、識別対象物を識別する識別手段を有する。また、制御装置11は、第1又は/及び第2の基準値と、識別対象物から読み取られた計測データとの変化量に基づいて、識別対象物の色を判定する判定手段を有する。
また、制御装置11は、基準値と計測データとの変化量を算出し、その算出結果を特定の情報に変換する変換手段を有する。
【0104】
次に、図6を参照して「SELECT」モードにおける作用を説明する。「SELECT」モードにおいて、スイッチ20bを押すと、液晶表示装置22に「READY」の文字が表示され、計測動作を開始する。
ステップS51では、識別対象物をセンサ部10にセットして、識別対象物の着色部分をセンサ部10で検出する。次に、ステップS52では、赤色発光素子14からの発射光を識別対象物に照射する。ステップS53では、識別対象物を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを識別対象物からの赤計測データRxとしてRAM19に記憶する。
【0105】
次に、ステップS54では、緑色発光素子16からの発射光を識別対象物に照射する。ステップS55では、識別対象物を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを識別対象物からの緑計測データGxとしてRAM19に記憶する。
次に、ステップS56では、青色発光素子18からの発射光を識別対象物に照射する。ステップS57では、識別対象物を反射して得られた反射光を受光素子12で受光し、そのデータを識別対象物からの青計測データBxとしてRAM19に記憶する。
【0106】
次に、ステップS58、ステップS59、ステップS60における識別対象物の色の判定に関する作用を説明する。
上記のごとく、計測データRx,Gx,Bxの収集が終了すると、CPU13は、ROM15から、第1及び第2の基準値と、補正値を読み出すと共に、色を判定するための複数の条件式を読み出し、計測データRx,Gx,Bxが、1以上の条件式に該当するか否かを判断することによって、識別対象物の色を判定する。
【0107】
尚、ROM15には、色を判定するための条件式が複数記憶されており、識別対象物の計測データが複数の条件式に該当することも考えられる。そのような場合には、各条件式に優先順位が設定されており、該当する条件式の中で優先順位の高い条件式に基づいて色判定が実行される。
また、前述の条件式は、第1の基準値又は第2の基準値のいずれか一方と、単一の補正値のみを用いた条件式、第1の基準値及び第2の基準値の双方を用いると共に、複数の補正値を用いた条件式等の各種条件式を設定することができる。
次に、ステップS61では、判定した色の名称を液晶表示装置22に文字表示する。
【0119】
【発明の効果】
以上説明してきたように本願発明は、電子機器本体とセンサ部を有し、センサ部は適宜の色で発光する1又は複数の発光手段と、光を受光する受光手段とを有し、1又は複数の発光手段からの光を識別対象物に照射し、その反射光を受光手段で読み取ることにより、計測データを収集する計測データ収集手段を有する。また、識別対象物から読み取られた計測データに基づいて、直接的にキャラクタの「HP(生命力)」や「AP(攻撃力)」等のパラメータに変換することができ、さらに拡張性の高い電子機器装置を実現することができるという効果を有する。
【0120】
また、本願発明は、他方の電子機器装置と通信を行う通信手段を有し、通信手段は自己のキャラクタのデータを他方の電子機器装置へ送信する送信手段と、他方の電子機器装置からのキャラクタのデータを受信する受信手段を有して構成したので、友人同士で対戦ゲームや、キャラクタの交換を行うことができ、飽きのこない電子機器装置を提供することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る電子機器装置の回路部の要部を示したブロック図である。
【図2】図1の回路部が組み込まれる電子機器本体と、子機器本体に接続されるセンサ部の平面図である。
【図3】第1の基準値を収集する場合の作用を示したフローチャートである。
【図4】第2の基準値を収集する場合の作用を示したフローチャートである。
【図5】モード選択に係る作用を示したフローチャートである。
【図6】セレクト「SELECT」モードに係る作用を示したフローチャートである。
【図7】アビリティー「ABILITY」モードに係る作用を示したフローチャートである。
【図8】チェック「CHECK」モードに係る作用を示したフローチャートである。
【図9】本願発明に係る第2の実施の形態の電子機器装置の平面図である。
【図10】図9の電子機器装置の要部を示したブロック図である。
【図11】図9に示した電子機器装置の作用を示したフローチャートである。
【図12】本願発明に係る第3の実施の形態を示した電子機器装置の平面図である。
【図13】図12の電子機器装置の要部を示したブロック図である。
【図14】図12に示した電子機器装置の作用を示したフローチャートである。
【図15】本願発明に係る第4の実施の形態を示した電子機器装置の斜視図である。
【図16】図15に示した電子機器装置の作用を示したフローチャートである。
【図17】本願発明に係る第5の実施の形態を示した電子機器装置のブロック図である。
【図18】図17の電子機器装置の作用を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 制御装置
3 CPU
5 ROM
7 EEPROM
9 RAM
10 センサ部
12 受光手段
14 赤色発光素子
16 緑色発光素子
18 青色発光素子
20a スイッチ
20b スイッチ
20c スイッチ
22 液晶表示装置
24 スピーカ
26 光通信装置
Claims (1)
- 下記の要件を備えてなることを特徴とする電子機器装置。
(イ)電子機器本体と、センサ部と、複数の識別対象物を有すること。
(ロ)前記複数の識別対象物の各々は、適宜のキャラクタを表示したキャラクタ表示部と、特定の色を表示した色表示部が形成されていること。
(ハ)前記色表示部は、前記特定の色に任意の色を加えることが可能であること。
(ニ)前記センサ部は、それぞれ赤色光、緑色光、青色光を発光する赤色発光手段、緑色発光手段、青色発光手段と、光を受光する受光手段とを有すること。
(ホ)前記センサ部の前記赤色発光手段、前記緑色発光手段、前記青色発光手段を順番に発光させ、前記識別対象物の色表示部からの各色毎の反射光を前記受光手段により読み取らせ、当該読み取られた各色毎の反射光の計測データを収集する計測データ収集手段を有すること。
(ヘ)前記計測データ収集手段により収集された各色毎の反射光に関するデータを、適宜の変換式を用いて、生命力、攻撃力等のキャラクタのパラメータに変換する手段を有すること。
(ト)前記各色毎の反射光に関するデータから変換されたキャラクタのパラメータを表示する表示手段を有すること。
(チ)他方の電子機器装置と通信を行う通信手段を有すること。
(リ)前記通信手段は、前記各色毎の反射光に関するデータから変換されたキャラクタのパラメータを、他方の電子機器装置へ送信する送信手段を有すること。
(ヌ)前記通信手段は、他方の電子機器装置からのキャラクタのパラメータを受信する受信手段を有すること。
(ル)前記各色毎の反射光に関するデータから変換されたキャラクタのパラメータと、前記通信手段により受信した他方の電子機器装置からのキャラクタのパラメータとを比較して勝敗を判定する手段を有すること。
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