JP3912426B2 - 暖房便座とそれを搭載したトイレ装置 - Google Patents

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本発明は、即熱暖房機能をもつ便座およびそれを搭載したトイレ装置に関するものである。
従来のこの種の暖房便座では、図15に示すように内部に空洞部51を有し、便器上に載置して使用する輪状の便座52の着座部53を透明ポリプロピレン樹脂などの熱透過材で構成し、前記空洞部51に設けたハロゲンヒータなどの輻射型発熱体54からの輻射熱を着座部53を介して速やかに伝達するようにしていた。
そして、安全対策の一例として、例えば、輻射型発熱体54に直列にサーモスタット55を接続し、便座52の温度過昇を防止するように構成していた(例えば、特許文献1参照)。
サーモスタット55はバイメタルを用いた単独動作型が採用されるのが一般的であるが、上記のように輻射型発熱体54などを用いて即熱タイプとしたものにあっては、バイメタルの熱的応動だけでは充分な安全機能が期待しにくいものであった。
周知のように、これまでの暖房便座にあっては、発熱体として50W程度の低出力のものを使用し、常時通電状態として所望の暖房温度を維持するようにしており、そのため、安全対策も低出力の発熱体を対象とすればよかったが、即熱タイプの暖房便座にあっては輻射型発熱体の出力が1KW以上とこれまでのものに比し格段に高いところから、従来の対策では安全上用をなさず、新たにな安全対策が必要になっていた。
特開2000−210230号公報
前記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、即熱タイプの暖房便座の安全性、および使い勝手を高めることにある。
前記課題を解決するために本発明は、熱容量の小さい良熱伝導材からなる着座部を有し、内部に空洞部を形成した便座主体と、前記着座部を加熱する発熱体と、着座部の複数部位の温度を検知する温度センサーと、これら温度センサーで検知した着座部の複数部位の温度が所定以上のばらつきがあったとき、発熱体への通電を停止する制御部とを具備したものである。
本発明の暖房便座は、速やかに便座の着座部を加温することができるので、便座使用時のみ所定温度まで加熱でき、これにより、電力を合理的に消費することができるものであり、しかも安全性の面で優れた暖房便座を提供できるものである。
本発明は、熱容量の小さい良熱伝導材からなる着座部を有し、内部に空洞部を形成した便座主体と、前記着座部を加熱する発熱体と、着座部の複数部位の温度を検知する温度センサーと、これら温度センサーで検知した着座部の複数部位の温度が所定以上のばらつきがあったとき、発熱体への通電を停止する制御部とを具備したもので、温度的ばらつきのない快適な暖房便座を提供できる。
便座主体は、合成樹脂製の下枠体と熱容量の小さい良熱伝導材からなる着座部とで構成され、この着座部の外面に少なくとも防食層または表面化粧層の一方を設けた。
発熱体の一つの形態としては、輻射型発熱体とし、その背部には反射板を設けておくことが望ましい。
そして、輻射型発熱体は反射板に取着された板ばねからなるホルダーの一対の挟持片で挟持されるようにして、これら挟持片の遊端部にクリップを着脱自在に係合させた。
そして、輻射型発熱体を採用した場合は、この輻射型発熱体と対応する着座部の内面に電気絶縁性の輻射熱吸収層を設けておく。
一方、発熱体は熱伝導型発熱体として着座部の裏側に直接的に接合して取付けることも考えられる。この場合、熱伝導型発熱体としては線状のもの、或いは平面状のものなどの形態が考えられるであろう。
発熱体は複数本数、または複数枚数を直列に接続したものが考えられる。
加えて、発熱体への通電開始からの着座部の温度変化を表示器で表示するのが使い勝手を高める上で役立つ。上記表示については、設定温度に至る過程の着座部の温度と設定温度に達した後の着座部の温度を異なる形態、例えば、点滅と連続点灯などに切り換えるようにすることが好ましい。
これら暖房便座はトイレ装置の便器に備え付けられる。
(実施の形態1)
図1から図5において、トイレ装置の便器1上に据付けられる本実施の形態の便座は、横長の本体2と、この前方に起倒自在に枢設された便座主体3、および蓋体4とで構成されている。
前記本体2には温水洗浄機能の一部が内装され、また各種制御機能が内設してある。また、この本体2と一体的、或いは独立して人体検知センサー5が設けられており、トイレ室内への人の入室を検知して蓋体4を開いたり、本体2の各種制御機能を始動させるようにしている。
前記便座主体3は、本体2への枢設部となる脚6を後方両側より突出させた合成樹脂製の下枠体7と、この下枠体7にシール材を介して水密的に接合され、内部に空洞部8を構成するアルミニウムなどの熱良伝導材で、しかも熱容量の小さな材料からなる着座部9とで形成されている。
空洞部8には、ほぼ輪状になるように配置された前後2本の輻射発熱体10、およびそれら輻射型発熱体10の背部、つまり下枠体7側に位置して反射板11が設けてある。
前後輻射型発熱体10は電気的に直列に接続したものであって、それぞれ微量のハロゲンを混入させたアルゴンなどの不活性ガスを結晶化ガラスなどからなる熱透過管12の内部に封入し、ここにタングステンなどのフィラメント13を配置して構成されており、このフィラメント13の発熱に伴ってハロゲン化タングステンを形成するハロゲンサイクル反応を繰り返すことによって、前記フィラメント13の消耗を防止するようにしている。
前記作用により熱容量の非常に小さいフィラメント13を熱源として輻射エネルギーの極めて急峻な立ち上がりを行わせることができる。つまり、輻射型発熱体10は、使用者がトイレに入室し、便座主体3の着座部8に着座するまでの、例えば、数秒という瞬間的な時間で同着座部8を適温まで高速に昇温させる。
なお、輻射型発熱体10は、要求される特性の度合いにより必ずしもハロゲンを使用する必然性はない。
反射板11は、軽量を重視するのであればアルミ板が望ましく、そうでなければ、ステンレス板やメッキ鋼板などを用いてもよく、図1に示すように、その内外端部の全周に上方への折り曲げ部11aを有しており、その折り曲げ部11aにより輻射型発熱体10からの輻射熱が偏向され、着座部9を有効、かつ均等に加熱するようにしている。
また、前記反射板11は、下枠体7に形成したボス14にビスなどで固定されており、これらボス14の高さによって両者間には断熱作用を発揮する隙間が設定されるようにしてある。
輻射型発熱体10は、反射板11に下端を溶接などの手段で固定した板バネ材などの弾性を有するホルダー15で保持されている。さらに述べると、図5のように、前記ホルダー15は一対の挟持片15a,15bにおける遊端側円弧部で輻射型発熱体10の外周面を挟持しており、加えて、それら遊端にはクリップ16を係止させることで、前記挟持片15a,15bの不用意な拡開を防止している。
クリップ16は着脱自在であって、これを外せば、挟持片15a,15bに対する輻射型発熱体10の取付け、取外しが任意に行えることは云うまでもないことであろう。
図6に示すように、着座部9の内面側、すなわち、輻射型発熱体10の輻射熱が照射される部位には、その輻射熱をよく吸収すべく黒色で、しかも電気絶縁性の輻射熱吸収層17が形成してあり、外側、すなわち着座する側は、アルマイト層など防食層18、およびその上に好みの外観効果のために塗装した表面化粧層19が設けてある。
なお、防食層18、および表面化粧層19は必ずしも両方ある必要はなく、どちらか一つだけでも、相当の耐薬品性などの防食効果と光沢や色合い等のデザイン性を付加することができる。
ただし、防食層18と表面化粧層19の両方有することで、より高い防食効果と、例えば除菌材入りの塗料を用いることで除菌効果も付加することができる。
また、輻射熱吸収層17の色において、各種色について確認した結果、黒色が最も吸熱効率が良く、着座部9の昇温速度を早くすることができるという結果が得られた。
実用になればよいという観点であれば、灰色や赤色、青色などでも、相当の昇温はできる。
前記着座部9にアルミニウムのプレス(絞り)加工品を用いると、熱伝導率が約200W・mKと樹脂の約0.1〜1W・mKに較べて桁違いに高いため、輻射型発熱体10の輻射熱を受けて輻射吸収層17が昇温されると同時に、すばやく着座部9の表面化粧層19まで熱伝達することができる。
しかも、熱伝導率の高いアルミニウムであるため、温度分布をより均一にする均熱効果が得られる。また、アルミニウムのプレス(絞り)加工により加工硬化により板厚を薄くしても必要な強度を確保することができる。
例えば、樹脂の場合は強度の面から3mm程度の肉厚が必要なのに対し、アルミ板の絞り加工品であれば半分の1.5mm以下で十分である。薄くすればするほど、熱容量を小さくできるところから、昇温に要する熱量および時間を少なくすることができる。
実験の結果、強度と昇温時間の面から、アルミニウムの板厚は0.8〜1.2mmが好ましいという結論を得た。
前後それぞれの輻射型発熱体10の両側には、各2個のサーモスタット20が電気的に直列接続されて配置されており、さらに着座部9にもその側部に対応して各1個、計2個のサーミスタのような温度センサー21が取り付けられていて、万一の不安全事態に対して着座部9の温度過昇を防止するよう作用するようになっている。
先ず、サーモスタット20は図7にも示すように、輻射型発熱体10からの輻射熱が直接的に照射されるようにバイメタル22をケース23に配置した構成を採用している。
前記バイメタル22は皿ばね状のもので、デットポイントを境に温度に応じて2つの安定位置に択一的に反転するようにしてある。
そして、そのバイメタル22の輻射熱受熱面には耐熱性の黒色塗料を塗布するなどして輻射熱吸収層24が形成してあり、輻射型発熱体10からの輻射熱を効率よく吸収し、より速やかに温度が上がるように構成している。
また、サーモスタット20は、輻射型発熱体10とバイメタル22との間の距離bが輻射型発熱体10と着座部9との間の距離aよりも小さくなるように設定されている。
因みに、この距離aは、本実施の形態では着座部9の内側表面に設けられた輻射吸収層17までの距離を示す。
前記輻射型発熱体10とバイメタル22との間に所定値の距離bを確保すべく、サーモスタット20を反射板11に取付ける取付体25からは図8に示すようなスペーサ26が一体的に設けてある。つまり、このスペーサ26の先端に形成した円弧状凹部が輻射型発熱体10の周壁に係合して距離bを決定しているものである。
本体2には、室温検知手段としての室温センサー27の検知信号を取り込んで輻射型発熱体10の通電制御を行い、かつタイマー部28で輻射発熱体10への通電経過時間をカウントするようにしたマイクロコンピュータを主体とする制御部29が設けられている。
そして、制御部29は、前述した人体検知センサー5や便座位置検知手段31の信号を取り込んで輻射型発熱体10への通電の開始と停止の制御、および着座部9の温度を検知する2個の温度センサー21と前記室温センサー27からの信号を取り込んで採暖面である前記着座部9の温度が適温である所定値になるよう輻射型発熱体10の温度制御を行うものである。
さらに述べれば、人体検知センサー5が人体を検知すると輻射型発熱体10への通電が開始されて、着座部9を数秒で設定した温度まで暖める。もちろん、輻射型発熱体10への通電は0からのスタートではなく、予め所定の保温温度に保たれているものを設定使用温度まで高めるものであることも考えられる。この場合、保温のための消費電力は非常に小さくできるので、常時使用温度に維持しているものに比し、電力消費面ではかなりの節減ができるものである。
上記のように人体検知センサー5が人体を検知した状態で便座主体3が上方へ起こされた場合には(男性の小用使用時など便座使用がなされないとき)、便座位置検知手段31の信号で制御部29は輻射型発熱体10への通電、若しくはその増大を中断する。
また、この制御部29は、輻射型発熱体10への通電が開始され、着座部9が所定温度に未だ達していないときに点滅状態、所定の使用温度に達すると連続点灯となるようにパイロットランプなどの表示器32の点灯制御をも行うものである。
或いは、保温のための小出力通電、および所定の使用温度まで至る間は点滅、所定の使用温度に達すると連続点灯という表示形態も考えられる。
もちろん、表示器32による表示形態は点滅、連続点灯に特定されるものではなく、赤色から緑色など色調の切り換えでもよい。
この表示器32は蓋4が開閉いずれの状態でも関係なく確認できる本体2の前方上面などの部位に配置してある。
さらに、着座部9の温度を検知するものとして、2個の温度センサー21を設けたが、制御部29はこれら温度センサー21の温度検知結果にばらつきがないときには輻射型発熱体10の温度制御を行い、所定範囲以上のばらつきが生じていると輻射型発熱体10への通電を停止する。
これは、着座部9における均一加熱の目的に反し、所定以上の温度ばらつきがあれば安全上の課題が予想されるからである。
上記実施の形態において、使用者がトイレに入室した場合、人体検知センサー5がそれを検知し、信号が制御部29に送られる。このとき、便座位置検知手段31の信号により便座主体3が略水平の使用位置にあるのを確認すると、制御部29は輻射型発熱体10の通電を開始、若しくは通電量を増大する。
この通電により投入エネルギーは瞬時に輻射熱に変換され、直接的、および反射板11で反射されて便座主体3の着座部9の方向に放射される。
前記着座部9の方向に放射された輻射熱は、輻射吸収層17に効率的に吸収され、結果的に着座部9を速やかに昇温する。
このように本実施の形態においては、使用者がトイレに入室すると、輻射型発熱体10に通電、若しくは通電量を増大して、便座主体3の着座部9をほぼ瞬時に所定の暖房温度まで加温することができ、かつ制御部29の故障などによる万一の不安全事態に対しても、輻射発熱体10の輻射熱をサーモスタット20のバイメタル22が直接受熱するため、これに高速応答し、通電を遮断できる。
そして、従来一般的に使用されている暖房便座のように常時通電しているものに比し放熱ロスがほとんどなく極めて省エネ型でかつ安全な暖房便座を実現するものとなる。
また、便座主体3において、下枠体7を合成樹脂で形成するとともに、本体2への枢設部となる脚6をこの下枠体7に一体に成型しているため、輻射型発熱体10で加熱する箇所を着座部9のみの必要最小限にし、しかも脚6を介しての熱の逃げを可及的に抑えているところから、より少ない電力で、かつ速速やかに着座部9を昇温することができる。
さらに、制御部29は、通電開始時の温度センサー21、および室温センサー27の信号をもとに、両者の温度差やそれぞれの温度から演算を行い、予め設定・記憶されている初期通電の通電制限時間の最適値を選択し、タイマー部28でカウントしている経過時間が通電制限時間に到達すると通電量を低減または零にし、その後サーミスタ44の信号をもとに着座部9が適温になるよう通電量を制御する。
これにより、温度センサー21は実際に使用者が触れる着座部9付近の温度を検知し、制御部29を介して精度良く適温まで昇温・維持するので、便座の使用が快適であり、加えて、温度センサー21、および室温センサー27の信号をもとに負荷量に合わせて輻射エネルギーの投入量を制御するので、より精度良く安全に適温まで加熱することができることとなる。
また、初期通電時間制御を優先的に行うことで通電制限時間後は通電量を低減し昇温速度を減ずるので、例え便座温度検知手段の応答速度が遅くても安全に便座を加温することができ、安価な便座温度検知手段を使用することもできる。
通常、一般的なヒーターでは、印加電圧を低減させて温度を制御するものが多いが、ハロゲンの輻射型発熱体10はフィラメント13の発熱に伴ってハロゲン化タングステンを形成するハロゲンサイクル反応を繰り返すことにより、フィラメント13の消耗を防止しているところから、熱透過管12の温度が200℃以下になるとハロゲンサイクルが不調となる。
したがって、輻射型発熱体10で着座部9を適温にするためには、ハロゲンサイクルが有効な出力範囲で通電サイクルを変化させて行う。
一方、便座主体3が起立状態にあったり、男子使用者がトイレ室に入室後小用のために便座主体3を起立状態にした時は、便座位置検知手段31の信号をもとに制御部29が輻射型発熱体10への通電を停止、若しくは保温状態維持する。これにより、無駄に便座主体3を加温することを防止でき、さらに省エネを図ることができるとともに、通電状態で、かつフィラメント13の張力方向である長さ方向に重力がかかって断線に至る寿命を短くすることを防止できる。
また、使用者が目的に合わせて便座主体3を起立状態と略水平状態の倒立に開閉しても、板バネ材製のホルダー15で輻射型発熱体10を保持して対衝撃保護を図っているため、熱透過管12やフィラメント13の破損を防ぐことができる。
ところで、暖房便座は着座部9に直接皮膚を接触させるため、安全に対しては十分な配慮が必要である。通常の使用状態では、上述のように安全に快適に使用できるが、万一何らかの原因でマイコン(図示せず)など制御部29に不具合が生じ、輻射型発熱体10への通電が継続して行われた場合などにも安全に動作することが必要である。
サーモスタットは、通常、バイメタルが金属のキャップに内包され、輻射熱を遮断するような構成のものが使用され、この構成ではまずキャップが加熱され、バイメタルの加熱はキャップからの輻射によって行われるため、バイメタルが所定の温度に達するまで時間を要し、短時間で便座の温度が変化するような場合には回路の遮断に遅れが生じる場合があった。
しかるに、本実施の形態では、それを解決するために、サーモスタット20は、そのバイメタル22が直接受熱するようにするとともに、表面に輻射熱吸収層24として耐熱性の黒色塗料を塗布している。
したがって、輻射型発熱体10からバイメタル22へ到達する輻射熱の殆どが同バイメタル22に吸収され、着座部9の温度の急激な変動にも迅速に追従し、温度過昇の際には輻射型発熱体10の通電を直ちに遮断することができる。
さらに、サーモスタット20、より詳しくはそのバイメタル22と輻射型発熱体10との間の距離bが輻射型発熱体10と着座部9の距離aよりも短くなるような位置設定をしていることにより、着座部9の表面温度の上昇より早く、バイメタル22の温度を上昇させて異常時の安全動作を的確としている。
このように、バイメタル22の温度を早く上昇させることができれば、サーモスタット20の誤動作も防止することができる。すなわち、バイメタル22の温度を早く上昇させることができれば、サーモスタット20のオフ(通電回路を開く)動作温度を、便座の通常使用温度よりも高く設定することができるので、通常使用時にサーモスタット20が作動して暖房機能が使用できなくなることを回避できる。
つまり、図9は図7に示す構成のサーモスタット20において、距離b=7mm、距離a=15mmとして輻射型発熱体10に通電した場合のバイメタル22近傍温度と着座部9の表面温度を測定した結果である。
図8において、曲線(A)は着座部9の表面温度であり、室温5℃では、約7.5秒(t1)で通常の便座制御温度(T1)までの昇温が可能である。一方、サーモスタット20のバイメタル22の温度は曲線(B)に示すように、着座部9より速くt2時間で便座制御温度(T1)まで上昇する。着座部9が便座の最高設定温度(T2)以上となったときバイメタル22の温度はサーモスタット20のオフ動作温度(T3)に達し、輻射発熱体10の通電回路を遮断する。
前記のように、サーモスタット20と輻射型発熱体10との間の距離bは安全上重要な意義をもつものであるから、その寸法管理には高精度のものが求められるであろう。
そこで、図8のように、サーモスタット20を反射板11に取付ける取付体25からスペーサ26を一体的に設け、このスペーサ26の先端に形成した円弧状凹部を輻射型発熱体10の周壁に係合させるようにしている。
これにより、サーモスタット20と輻射型発熱体10との間の距離bは正確となり、前記の安全動作が的確に行われることとなる。
なお、本実施の形態において、複数配置したサーモスタット20のうち一部(例えば、図3の右側に配置したもの)を復帰型、残り(例えば、図3の左側に配置したもの)を非復帰型としておけば、万一、復帰型サーモスタット20に不具合が生じ、輻射型発熱体10の通電回路が遮断できない状態になった場合、安全限界温度(T4)に達する前に、非復帰型のサーモスタット20が作動して通電回路を遮断する。その結果、便座表面温度は、安全限界温度(T4)に達することがない。
また、サーモスタット20の動作温度(T3)を便座の最高設定温度(T2)以上、かつ安全限界温度(T4)以下とすることにより、安易に非復帰型のサーモスタット20による輻射型発熱体10の通電回路の遮断が起こり、便座の暖房機能が使用できなくなる不都合をなくすことができる。
すなわち、初期通電時間の第一段階は制御部29のタイマー部28および温度センサー21による温度コントロール、第二段階はサーモスタット20のオフによる輻射型発熱体10の通電回路の遮断(ただし、温度低下により回路は復帰)、第三段階は非復帰型のサーモスタット20の通電回路の遮断(回路の復帰は不能)と、多段階の安全機能を設定することにより長期間、安全かつ快適に使用することができる。
なお、復帰型のサーモスタット20はやや低い温度で遮断作動し、非復帰型のサーモスタット20はそれよりも高い温度で遮断作動する作動温度に設定することによって、より高い多重安全性および長期間、安全かつ快適に使用することができる。
また、複数の輻射型発熱体10で加熱源を構成しているので、便座主体3の撓みと輻射型発熱体10の設置誤差等により直接、同輻射型発熱体10に応力がかかる問題が解消され、破損の危険を解消することができる。もちろん、輻射型発熱体10の配置そのものも簡単となる。
ところで、輻射型発熱体10の輻射熱が照射される着座部9の内面側には輻射熱をよく吸収すべく輻射熱吸収層17が形成してある。そして、この輻射熱吸収層17は電気絶縁性のとしても設定してある。
そのため、輻射型発熱体10が破損事故を生起した場合に、そのフィラメント13が着座部9側に垂れ下がるなどしても感電などのおそれはないものとなる。
さらに、前記輻射型発熱体10は、板バネ材製の一対の挟持片15a,15bにおける遊端側円弧部で外周面が挟持され、加えて、それら遊端にはクリップ16を係止させることで不用意な拡開を防止している。
したがって、例えば便座主体3の起倒時などに衝撃が加わったとしても輻射型発熱体10の不用意な離脱、並びにそれによる破損を未然に防ぐことができるものである。
(実施の形態2)
図10は、実施の形態2を示し、基本的な構成は実施の形態1と同じで、サーモスタットの構造に改良を加えた点が異なる。
すなわち、実施の形態1と異なるところは、サーモスタット20におけるバイメタル22の輻射型発熱体10側を石英ガラスなどの熱透過体33で仕切ったものである。
このように、熱透過体33で仕切ることにより、サーモスタット20の内部に水滴やほこりが侵入しない防滴あるいは防水タイプにすることができ、万が一、空洞部8が浸水した場合でもサーモスタット20の通電部への浸水を防止でき、電気絶縁を維持できるため感電を防止することができる。
熱透過体33のは厚くしすぎると熱透過性能が低下することから、板厚1.5mm以下がよく、好ましくは1.2mm以下が望ましい。
なお、上記の各実施の形態では着座部の材料をアルミニウム板のプレス加工品としたが、アルミダイカストなど、他の加工法であっても同様の効果を得ることができる。金属の種類も銅板や鋼板であってもよい。
(実施の形態3)
図11,12は、実施の形態3を示し、熱源として線状の熱伝導型発熱体34を使用したものである。
熱伝導型発熱体34は、発熱材35を耐熱絶縁材36で覆うとともに、さらにその外周に熱溶着可能な絶縁材からなる溶着材37で設けた構成となっている。
さらに詳述すると、発熱材35として線径が約0.2〜0.3mm程度のニッケルめっき銅線の単線を用い、これに直接密着する耐熱絶縁材36は連続使用可能温度が約260℃と耐熱性が高いPFA(パーフロロアルコキシ樹脂)を約0.1mm程度の膜厚で形成した。
溶着材37としては、熱溶着が簡単なPVC(塩化ビニル樹脂)を厚さ約0.3mm程度で被覆した構成である。そして、熱伝導型発熱体34は発熱材35を心材としてその周囲に耐熱絶縁材36、溶着材37を周設して同軸形状としたものである。
そして、着座部9の内面には樹脂コート38が施されており、この樹脂コート38に熱伝導型発熱体34の溶着材37が溶着されている。
図12の着座部9において、実施の形態1と同一作用をする構成については同一符号を付し、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
上記の構成において、熱伝導型発熱体34の熱は伝導によって着座部9に直接的に伝わり速やかにその着座部9を昇温することとなる。
実施の形態1における温度センサー21の設置条件は本実施の形態3でも同じであるが、サーモスタット20は熱伝導型発熱体34の輻射熱を受ける部位に配置される。
なお、発熱材35に隣接する耐熱絶縁材36に耐熱性が高いPFA(パーフロロアルコキシ樹脂)を用い、その外周に耐熱絶縁材36よりも軟化温度の低い溶着材37であるPVC(塩化ビニル樹脂)を用いた理由は、加熱使用時において発熱材35が最も高温であり、耐熱絶縁材36から溶着材37に伝熱されていくにしたがって温度は低くなるように温度勾配があるため、溶着材37の耐熱温度は耐熱絶縁材36より低くても絶縁性確保ができることにある。しかも溶着材37の軟化温度が比較的低いことにより、熱溶着施工も容易である。
また、着座部9に対する熱伝導型発熱体34の設置は、内周側から外周側へ複数条設けるものの、或いは蛇行状に着座部9の前面に設けることなどが考えられる。
(実施の形態4)
図13は実施の形態4を示し、熱源として面状の熱伝導型発熱体39を使用したものである。
すなわち、面状発熱材40を挟み込んでその周囲に耐熱絶縁材41をラミネートし、その上面の溶着面に溶着材42をコーティングしたものである。
実施の形態3と同様に、着座部の内面に樹脂コートが施されており、この樹脂コートに溶着材42が溶着されている。
面状の熱伝導型発熱体39を用いれば、伝熱面積を広くすることができるため、発熱体39の単位面積当りのワット数(すなわちワット密度)が小さくできる。つまり発熱体39の単位面積当りの熱負荷を小さくでき、発熱体39と直接接触する耐熱絶縁材41として耐熱温度の比較的低い材質でも使用可能にできる。
(実施の形態5)
発熱体が輻射型、熱伝導型いずれにおいても断線などが起こることがあるが、図14ではその検知の一手段を示している。
図14は、着座部を所定の保温温度に維持しておき、トイレへの使用者の入室などを感知して暖房温度まで昇温させる場合のもので、温度センサーとしてサーミスタなどの温度―抵抗素子を用いたものである。
通常は通電開始から時間T1で着座部の温度が保温温度に達するので温度センサーの抵抗はR1となっている。トイレへの使用者の入室などを感知すると発熱体が着座部を所定温度まで昇温するため、時間T2、例えば5秒後には温度センサーの抵抗はR2に変動することとなる。
しかるに、実施の形態1における制御部29で時間T1に至る温度センサーの抵抗勾配、或いは時間T2に至る温度センサーの抵抗勾配を検出することによって発熱体の断線などが判断でき、電源を切るなどの安全動作を実施することができるものである。
以上のように、本発明の暖房便座は、輻射型発熱体からの輻射熱で着座部を速やかに加温でき、しかも安全に使用し得るもので、他の暖房機器への適用も可能である。
本発明の実施の形態1における暖房便座の便座の要部を断面した概略構成図 同実施の形態1における暖房便座を便器に搭載したトイレ装置の斜視図 同実施の形態1における暖房便座の着座部を取り外した平面図 同実施の形態1における暖房便座の要部分解斜視図 同実施の形態1における暖房便座の輻射型発熱体取付部の断面図 同実施の形態1における暖房便座の着座部断面図 同実施の形態1における暖房便座の要部断面図 (a)スペーサー部の正面図(b)同上面図 同実施の形態1における暖房便座の温度制御の特性図 同実施の形態2における暖房便座の要部断面図 同実施の形態3における発熱体の断面図 同実施の形態3における暖房便座着座部の断面図 同実施の形態4における発熱体の断面図 同実施の形態5における発熱体断線検知のための説明図 従来の暖房便座の要部の断面図
符号の説明
1 便器
3 便座主体
7 下枠体
8 空洞部
9 着座部
10,34,39 発熱体
11 反射板
15 ホルダー
15a,15b 挟持片
16 クリップ
17 輻射熱吸収層
18 防食層
19 表面化粧層
20 サーモスタット
21 温度センサー
22 バイメタル
26 スペーサ
32 表示器
33 輻射熱透過体

Claims (13)

  1. 熱容量の小さい良熱伝導材からなる着座部を有し、内部に空洞部を形成した便座主体と、前記着座部を加熱する発熱体と、着座部の複数部位の温度を検知する温度センサーと、これら温度センサーで検知した着座部の複数部位の温度が所定以上のばらつきがあったとき、発熱体への通電を停止する制御部とを具備した暖房便座。
  2. 便座主体を合成樹脂製の下枠体と熱容量の小さい良熱伝導材からなる着座部とで構成した請求項1記載の暖房便座。
  3. 着座部の外面に少なくとも防食層または表面化粧層の一方を設けた請求項1記載の暖房便座。
  4. 発熱体を輻射型発熱体として空洞部に配置するとともに、この輻射型発熱体の背部には反射板を設けた請求項1記載の暖房便座。
  5. 輻射型発熱体は反射板に取着された板ばねからなるホルダーの一対の挟持片で挟持するとともに、これら挟持片の遊端部にクリップを着脱自在に係合させた請求項4記載の暖房便座。
  6. 輻射型発熱体と対応する着座部の内面に電気絶縁性の輻射熱吸収層を設けた請求項記載の暖房便座。
  7. 発熱体を熱伝導型発熱体として着座部の裏側に直接的に接合して取付けた請求項1記載の暖房便座。
  8. 熱伝導型発熱体を線状に構成した請求項記載の暖房便座。
  9. 熱伝導型発熱体を平面状に構成した請求項記載の暖房便座。
  10. 複数の発熱体を直列に接続した請求項1,4,いずれか1項記載の暖房便座。
  11. 発熱体への通電開始からの着座部の温度変化を表示器で表示するようにした請求項1記載の暖房便座。
  12. 設定温度に至る過程の着座部の温度と設定温度に達した後の着座部の温度を異なる形態で表示するようにした請求項11記載の暖房便座。
  13. 請求項1〜12いずれか1項に記載の暖房便座を便器に備えたトイレ装置。
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