JP3911638B2 - 傾斜計 - Google Patents

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Description

本発明は傾斜計に関する。例えば、振子型傾斜計のように地中の岩盤の傾斜を検出するのに好適な傾斜計に関するものである。
地中の岩盤の傾斜度合いを測定する手法として、地中深くボアホールと呼ばれる孔を掘削し、ボアホールの壁に傾斜計を固定し、傾斜に基づく信号より傾斜度合いを検出する手法が広く用いられている(例えば、特許文献1乃至5参照)。この傾斜計の例として、鉛直振子型の傾斜計が知られている。この傾斜計は、振子を吊り下げた状態での振子の鉛直方向からずれ変位を測定し、ずれ変位よりボアホールの傾斜を検出するものである。
また、フィードバック型と呼ばれる傾斜計は、電気的な力を振子に加えて、振子を基準の位置に戻すために必要な電気力を測定し、この電気力よりボアホールの傾斜度合いを検出するものである。
特開2005−30796号公報 特開平8−184404号公報 特開平8−110225号公報 特開2000−230935号公報 特開2000−283762号公報
上述した傾斜計はいずれも、ボアホールに固定される基部と、振子運動を行う質量体と、固定端側で基部に接続され、自由端側で質量体に接続され、両者を連結する連結部よりなるものである。このような従来の傾斜計では、基部、連結部および質量体が別部材により形成された後、機械的に組付けられるため、構造が複雑となる問題があった。これは、特に、深さ1000メートルを越えるようなボアホールを形成する場合、小さなボアホール径(直径0.1から0.15メートル)内に傾斜計を固定する際に顕著な問題となる。また、機械的に組付けられる構造のため、機械的組付部分の摩擦状態の変化により傾斜計の検出精度が悪化するという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、傾斜計の基部、腕部および振子部を一枚の板状体から形成することにより、簡易な構造の傾斜計を実現し、検出精度の高い傾斜計を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1に係る発明は、基部と、
前記基部の下方に位置し、前記基部に対して振子運動を行う質量体と、
前記基部と前記質量体を連結し、かつ前記基部に対する前記質量体の振子運動を所定の一方向に規制する連結部と、
前記基部に固定され、前記質量体の一方向への変位に基づく量を検出する変位量検出手段と、
前記変位量検出手段の検出信号より基部の傾斜を特定する傾斜計であって、
前記基部、前記質量体および前記連結部は、一枚の板状体から打ち抜き成形されるものであることを特徴とする傾斜計によって構成される。
上記の構成によれば、基部、連結部および質量体は一枚の板状体から打ち抜き成形され、連結部によって基部と質量体は連結された状態となる。この状態で岩盤の傾斜が変化すると、その傾斜が基部に伝えられる。基部に対して振子運動を行う質量体は常に鉛直下方向(重力の方向)に垂下されているので、基部が傾斜すると、基部に対する相対的な位置が変位することとなる。この変位が変位量検出手段によって検出され、当該変位量検出手段の検出結果が検出信号として出力され、この検出信号より岩盤の傾斜度合いが検出されるものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の傾斜計において、前記連結部は、板状に形成されることを特徴とする傾斜計によって構成される。これにより、基部に対する質量体の振子運動がより確実に一方向へ規制されることとなる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1ないし2に記載の傾斜計において、前記質量体の変位量を拡大して出力する変位量拡大手段をさらに備え、
前記変位量検出手段は、前記変位量拡大手段によって拡大された変位量を検出するものである傾斜計によって構成される。
これにより、傾斜計の感度が増大することとなる。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の傾斜計において、
前記変位量増大手段は、梃子の作用により前記質量体の変位量を拡大するものであることを特徴とする傾斜計によって構成される。
これにより、簡易な構成で変位量を拡大し、傾斜計の感度を増大することができる。
請求項5に記載の発明では、前記変位量拡大手段は、前記質量体から膨出し前記基部側へ延びるアームと、該アームにおいて中心よりも前記質量体側の部分を支持するヒンジであって、前記基部に固定されるヒンジとを備え、前記質量体の変位が前記ヒンジを支点とした前記アームの自由端側の変位に拡大されるように構成される。
このように構成された傾斜計によれば、変位量拡大手段を構成するアームが質量体から基部側へ伸びて両者の間に収納されているので、傾斜計をコンパクトに維持したまま、その感度を向上させることができる。また、アームは梃子の作用をするようにヒンジで支持されているので、その自由端の変位方向は質量体の変位方向と逆方向になる。よって、ボアホールなど幅の制限された空間に配置される傾斜計においてより広いダイナミックレンジを確保できることとなる。
即ち、基部に対して振子運動するように連結された質量体においてそのダイナミックレンジは振子の振り幅によって制限されることとなる。当該振り幅と基部の傾斜との関係は基部から検出対象となる質量体までの距離に比例する。これに対し、質量体から基部側へ梃子式にアームを伸ばし、当該アームの自由端の変位を検出するようにすれば、基部から検出対象(アームの自由端)までの距離をより長くすることが出来るからである。
請求項6に係る発明は、基部と、前記基部の下方に位置し、前記基部に対して振子運動を行う質量体と、前記基部と前記質量体を連結し、かつ前記基部に対する前記質量体の振子運動を所定の一方向に規制する連結部と、前記質量体の変位量を拡大して出力する変位量拡大手段と、前記基部に固定され、前記変位量増大手段によって増大された変位量を検出する変位検出手段と、前記変位検出手段の検出信号より前記基部の傾斜を検出する傾斜計によって構成される。
上記において、振子運動とは、基部に対して質量体が常に鉛直下方(重力方向)へ垂下されている状態をいう。これにより、基部が傾斜した場合、基部と質量体との相対的な位置関係は振子運動のように変動することとなる。
本発明の傾斜計によれば、基部、連結部および質量体が一枚の板状体から形成されるものであるため、簡易な構造の傾斜計を得ることができ、傾斜計を安価に構成することができる。また、一枚の板状体から傾斜計が形成されるため、基部、連結部および質量体は機械的な摩擦部分が無く、検出精度の良い傾斜計を得ることができる。
本発明を実施するための第一の実施の形態を以下に詳細に説明する。図1は、第一実施形態の傾斜計2の設置状態を説明する概略図であり、傾斜計2は地中深く掘削されたボアホール4の底部に固定されている。一般的なボアホール4は、直径が0.1メートル程度、深さが1000メートル程度である。なお、本実施形態では、傾斜計2がボアホール4に固定された例を開示するが、傾斜計2はボアホール4に限られず、地盤調査等に用いられるボーリング孔の傾斜度合いを測定する場合にも用いることができる。
図2は、傾斜計2の全体構成図であり、傾斜計2を分かり易く説明するための断面図である。傾斜計2は、ボアホール4に固定される図示しないハウジングを備えている。ハウジングは、後述するベース部6を内部に収容し、ベース部6とボルトで固定されるものである。
ベース部6の図中左側壁には、ボルト8によってセンサケース10が固定されている。センサケース10は、ベース部6に対して図2の左方に延出し、空間を形成している。空間が形成されたセンサケース10の内壁には回転角検出用センサ12が固定されている。回転角検出用センサ12は、対向する位置にある回転体の回転角度を検出するものであり、回転体が回転により発生する磁気の変化を検出信号として出力するものである。回転角検出用センサ12の検出信号は、センサ入出力線14を介してセンサケース10の外部に導出され、ボアホール4の上の地表まで送られる。
ベース部6の下部には、図2の左右方向に貫通する穴が設けられており、当該穴の外径側の壁にベアリング16のアウターレースが固定されている。また、ベアリング16のインナーレースには中空状のシャフト18が固定されており、シャフト18はベース部6に対して相対回転可能とされている。
シャフト18の左端には回転角検出用発磁体20が固定されており、シャフト18の回転に同期して回転角検出用発磁体20も回転する。この回転角検出用発磁体20は、回転角検出用センサ12に対向する位置に配置されており、回転角検出用センサ12は、シャフト18の回転角に基づく検出信号を出力する。
ベース部6に対して相対回転可能とされたシャフト18には、傾斜計設置部22が固定されており、この結果、傾斜計設置部22はベース部6に対して揺動可能とされている。また、傾斜計設置部22には後述する傾斜計本体部50が設置されている。
ベース部6の右側壁には、ボルト24によってモータ支持部材26が固定されている。モータ支持部材26は、ベース部材6に対して右方に延出したのち、下方でモータ固定ネジ28を介してモータ30を支持するものであり、これにより、モータ30はベース部6に固定支持されることになる。
モータ30の回転軸にはボス32が固定されている。ボス32の先端には、凸状の凸部34が設けられており、この凸部34は、ボス32の軸線上に対向する位置に配置された傾斜計固定用ネジ36の先端部の凹部38に係合している。
傾斜計固定用ネジ36は、ベース部6に設けられたベース部孔40を図2の左右方向に貫通している。さらに傾斜計固定用ネジ36は、傾斜計設置部22に設けられた設置部孔42をも図2中左右方向に貫通するものである。ベース部孔40の図中左部分の内壁には、傾斜計固定用ネジ36のネジ部と螺合する螺合溝44が形成されている。また、ベース部6の螺合溝44の上方はヒンジ部46とされており、螺合溝44の下方はベース部の押え部48が形成されている。この構成により、傾斜計固定用ネジ36が回転するとヒンジ部46を支点として押え部48が傾斜計設置部22と当接し、傾斜計設置部22はベース部6に所定の揺動位置において固定されることになる。
次に図2の3−3´線に沿って見た断面図を図3に示し、図3を用いてベース部6と傾斜計設置部22の相対位置関係について説明する。図3にあるように、傾斜計設置部22の設置部孔42は傾斜計固定用ネジ36の外径よりも大きく、かつ、傾斜計設置部22がベース部6に対して揺動可能とされるように長孔とされている。これにより、設置部孔42に対して固定用ネジ36がフリーの状態では傾斜計設置部22が自動的に鉛直下向きとなる。この状態でモータ30を駆動させることより、押え部48が傾斜系設置部22と当接して傾斜計設置部22を鉛直下向きとなった状態に維持する。
次に図4を用いて傾斜計本体部50の構造について詳細に説明する。図4は傾斜計本体部50の正面図である。なお、図4の上下方向は略鉛直方向を示すものとし、本実施形態の傾斜計本体部50は、鉛直方向に後述する基部52、質量体60およびアーム66が並んで配置されるものとする。傾斜計本体部50は、傾斜計設置部22に固定される基部52と、基部52から可撓ヒンジ54を介して連結される連結部としての腕部56と、腕部56から可撓ヒンジ58を介して連結される質量体60より構成される。傾斜計本体部50は、板状の弾性体で構成されるブロック材をワイヤー放電加工、レーザ加工等の手法によりカットされて形成されるものである。なお、本実施形態の傾斜計本体部50は、板状の弾性体より構成されるものであるが、傾斜計本体部50は、図4の紙面に垂直な方向へ撓むことがない程度の板厚を有しており、これにより、各ヒンジ部は、紙面に垂直な方向に向く一本の軸として作用することになる。したがって、腕部56および質量体60等は、各ヒンジ部により、図4の紙面に平行な向きへ変位するように、変位の方向が規制される。
質量体60には磁力線を発生する低感度用センサ発磁体62が設けられ、これと対向する位置の基部52に低感度用センサ64が配置されている。低感度用センサ64は傾斜計本体部50が検出する傾斜度合いのうち、大きい傾斜度合いを検出するのに用いられ、比較的大きな傾斜度合いに対応した測定レンジが設定されている。
また、質量体60と基部52より形成される空間には、変位量拡大手段としてのアーム66が設けられている。アーム66は、質量体60から質量体側ヒンジ68を介して上方へ延びるように一体的に延設されている。また、アーム66と基部52の間には基部側ヒンジ70が設けられている。この基部側ヒンジ70はアーム66において中心より質量体60側に配置されている。よって、質量体60の変位が、梃子の作用により、アームの自由端の変位に拡大される。
アーム66の自由端には高感度用センサ発磁体72が設けられており、これに対向する位置の基部52に高感度用センサ74が配置されている。高感度用センサは、傾斜計本体部50が検出する傾斜度合いのうち、小さい傾斜度合いを検出するのに用いられ、小さな傾斜度合いに対応した測定レンジが設定されている。
なお、以上説明した傾斜計本体部50の基部52、可撓ヒンジ54、腕部56、可撓ヒンジ58、質量体60、アーム66、質量体側ヒンジ68および基部側ヒンジ70はいずれも一枚の板状の材料から形成された一体的なものであり、一枚の材料から例えば、ワイヤー放電加工などの手法を用いて製作されるものである。
ここで、図5を用いてアーム66の構成について詳しく説明する。図5はアーム66と各ヒンジとの接続部の位置関係を示す図である。図5にあるように、質量体側ヒンジ68から基部側ヒンジ70までの距離はL1とされており、基部側ヒンジ70からアーム66の自由端である先端部までの距離はL2とされている。L1とL2の長さの関係はL1<L2とされており、好ましくは、L2はL1の数倍から数十倍程度の長さとされる。
アーム66は、基部側ヒンジ70の付近で図5中右方に湾曲部76が形成されており、さらに、この湾曲部76と図中左方の基部52の間にアーム支持部78が形成されている。アーム支持部78は、アーム66の左右方向の移動を左右方向から支えるものであり、これにより、質量体60の左方への変位がL2/L1倍されて高感度用センサ発磁体72の右方への変位となる。同様に、質量体60の右方への変位は、L2/L1倍されて高感度用センサ発磁体72の左方への変位となり、これらの変位は高感度用センサ72によって検出される。
次に、第一の実施形態の作用について説明する。図1にあるように、ボアホール4が地中深く形成された後、傾斜計2は、地表よりボアホール4に挿入され、底部でボアホール4の内壁に固定される。実際には、傾斜計2のハウジングがボアホール4の内壁に固定され、傾斜計2が地中の岩盤に固定されることになる。
ハウジングがボアホール4の内壁に固定された状態では、ベース部6と傾斜計設置部22は相対的に揺動可能な状態とされている。したがって、ハウジングをボアホール4の内壁に固定した後、一定期間放置し、回転角検出用センサ12の値を参照し、当該センサの値が一定値に収束することを確認し、傾斜計設置部22が鉛直方向に沿うように設置するものである。これは、高精度の鉛直振子型の傾斜計は概ね水平に近い状態になるよう設置することが好ましく、これによりより精密に傾斜の観測ができるからである。
第一の実施形態の傾斜計4は、ハウジングがボアホール4の内壁に固定された状態では、ベース部6の押え部48は傾斜計設置部22に当接しておらず、シャフト18がベアリング16でベース部6に対して回転することにより、重力の力で傾斜計設置部22は鉛直方向に沿って静止することとなる。傾斜計設置部22が鉛直方向に沿って静止したか否かは、回転角検出用センサ12の値が一定値に収束することで確認され、回転角検出用センサ12の値はボアホール4の鉛直方向からの傾斜角に応じた値となる。
回転角検出用センサ12の値が一定値に収束した後、傾斜計設置部22を鉛直方向に保持するための作動が行われる。まず、モータ30に電流が流され、モータ30の回転軸に固定されるボス32の凸部34と凹部38が係合し、傾斜計固定用ネジ36が一方向に回転させられる。傾斜計固定用ネジ36が一方向に回転させられると、ネジ作用により押え部48が図中右方に移動し、ベース部6のヒンジ部46が撓み、押え部48が傾斜計設置部22に当接させられ、傾斜計設置部22はベース部6に固定されることになる。なお、押え部48が傾斜計設置部22に当接した後はモータ30に流す電流は速やかにゼロとされる。
したがって、傾斜計設置部22は鉛直方向を向いた状態でベース部6に固定されることになり、ボアホール4の傾斜角度によらず、傾斜計設置部22を鉛直方向に向けた状態とすることができる。なお、ボス32の凸部34と傾斜計固定用ネジ36の凹部38は互いに係合するものであるが、隙間無く係合するものではなく、ある程度両者の間に遊びが設けられている。これは、モータ30を所定角度正回転させて傾斜計設置部22と押え部48とを当接固定した後、小角度逆回転させてモータ30を停止させたとき、固定用ネジ36が戻らないようにするためである。このように、固定用ネジ36の締結制御がモータ30の回転角度の簡単な制御のみにより実行可能になる。
傾斜計設置部22が鉛直方向に固定された後、傾斜計本体部50を用いた傾斜の測定が行われる。傾斜計本体部50は、基部52はボアホール4に固定された状態のため、地殻変動等により岩盤が変動した場合は、基部52が質量体60に対して相対的に変位することになる。すなわち、質量体60は慣性力により鉛直方向に向いた方向に留まっていようとするため、質量体60と基部52の間に変位が生じることとなる。この変位を低感度用センサ64と高感度用センサ74によって検出する。この変位を電子回路により微分して速度型の地震計の出力とし、さらに、その出力を微分して加速度計の出力とする。
低感度用センサ64は磁気センサであり、低感度用センサ発磁体62の発生する磁力の大きさの変化を、基部52に対する質量体60の図4中左右方向の変位として検出するものである。したがって、低感度用センサ64の検出信号より、傾斜計本体部50の傾斜度合いを検出することができる。なお、本実施形態では、基部52に対する質量体60の変位を磁気センサーを用いて検出したが、これに限らず、ドップラーセンサのように直接変位を測定しても良いし、電流を流して電界の変化により変位を検出するようにしても良い。
一方、高感度用センサ74は、基部52に対する質量体60の変位を、図5にある構成を持って、L2/L1倍したものとして検出するものである。すなわち、傾斜計本体部50が傾斜した場合、可撓ヒンジ58の作用により、基部52に対して腕部56が変位し、さらに質量体60が変位する。質量体60が基部52に対して変位すると、この変位は質量体側ヒンジ68を介してアーム66に伝達される。アーム66に伝達された変位は、梃子の作用により、基部側ヒンジ70で撓み、質量体60の変位をL2/L1倍に拡大して、アーム66の先端部にある高感度用センサ発磁体72に伝達される。高感度用センサ74は、高感度用センサ発磁体72の磁力の変化を変位として検出し、検出された信号を傾斜計2の出力として地表に送出するものである。
したがって、高感度用センサの検出信号より、傾斜計本体部50の微小な傾斜度合いを検出することができる。第一の実施形態では、アーム66を用いているため、質量体60の変位をL2/L1倍することができ、感度の良く傾斜度合いを検出することができる。
また、質量体60の上部にアーム66を形成しているため、質量体60の下部にアーム66を形成する場合に比べて、図4の上下方向(実際にはボアホール深さ方向)の傾斜計2の寸法を小さくすることができる。なお、一般的に、振子型傾斜計は、上部の基部と下部の振子である質量体の間に、質量体を吊り下げるための腕部が必要とされるが、第一の実施形態においては、アーム66が腕部56の間に形成されているため、図4の上下方向の空間をより有効に利用することができ、図4上下方向の傾斜計2の寸法を小さくすることができる。
また、第一の実施形態は、コンパクトに傾斜計2を構成することができるため、設置費用を安価にすることができる。すなわち、第一の実施形態の傾斜計2が用いられるボーリング孔で地球物理学的な総合観測をする場合、傾斜計、歪計、速度型地震計、加速度計、磁力計、温度計等が観測目的に応じて組み込まれる。これらの観測機器を組み込むには、それぞれの観測機器用のスペースが必要で、総合観測距離が長くなり、ボーリング孔への設置が難しくなり、高額の設置費用が必要になる。第一の実施形態の傾斜計2によれば、傾斜計と速度地震計、加速度計が併用できるため、総合観測装置を小型化することができ、設置経費を安くすることができる。
さらに、第一の実施形態の傾斜計本体部50は、傾斜計本体部50の基部52、可撓ヒンジ54、腕部56、可撓ヒンジ58、質量体60、アーム66、質量体側ヒンジ68および基部側ヒンジ70はいずれも一枚の材料から形成された一体的なものより構成されるため、各構成部分相互間の機械的な摩擦がなく、検出誤差の少ない傾斜計を実現することができる。また、第一の実施形態の傾斜計本体部50は、一枚の板状の弾性材料からワイヤーカット加工で製作されるため、各構成部分が別々に製作される従来の傾斜計に比べ、製作を容易に行うことができる効果もある。
さらに、第一の実施形態の傾斜計2は、ベース部6に対して傾斜計設置部22が揺動可能とされた後、固定される構造のため、ボアホール4が鉛直方向から傾斜している状態でも傾斜の測定が可能となる。一般的に、傾斜計2の設置には、ボアホール4の傾斜角度を、鉛直方向からプラスマイナス3°とすることが要求される。しかしながら、直径0.1メートル、深さ1000メートル程度のボアホール4を上記の精度で掘削するには非常にコストがかかってしまう。本実施例の傾斜計2によれば、傾斜計2の傾斜角度の調整が可能であるため、ボアホール4を安価に掘削することができ、さらに、従来では傾斜が大きく、ボアホールとして利用できないようなボーリング孔もボアホールとして利用することができる。
また、第一の実施形態の傾斜計2は、従来傾斜計として用いられていたフィードバック型傾斜計に対して以下の利点がある。従来のフィードバック型傾斜計は、振子を所定の位置に戻すために電気力を用い、振子を所定位置に戻した後に測定を開始している。しかしながら、この傾斜計では、電流を消費することによる発熱の岩盤に与える影響を考慮する必要があった。すなわち、ボアホール内と周りの岩盤の熱平衡状態を待って測定を行う必要があったのである。これに対し、第一の実施形態の傾斜計2は、モータ30を回転させるのに必要な電力を消費するだけであるので、電気力で振子を所定位置に戻す従来の傾斜計に対して発熱量が少なく、速やかに傾斜の測定を開始することができるという利点がある。
また、本実施態様の傾斜計2は、モータ30の回転により、ベース部6に対する傾斜計設置部22の相対的な揺動を可能とする構成であるため、測定中に大きく地盤が傾いた場合には、一旦、ベース部6に対して傾斜計設置部22をフリーの状態、すなわち、揺動可能な状態にさせて傾斜計2を鉛直方向に沿う方向に向けた後、再度、モータを回転させて傾斜計設置部22をベース部6に固定させることができる。これにより、地盤の変動が大きい場合でも、継続して傾斜度合いの測定を継続することができる。
また、第一の実施形態の傾斜計本体部50の質量体変位量拡大部66には、湾曲部76が設けられており、その結果、質量体側ヒンジ68と基部側ヒンジ70が図4の上下方向の略一直線上に配置されるよう構成されている。これは、アーム66は、質量体60の変位量を梃子の原理を用いて拡大するものであるため、質量体側ヒンジ68と基部側ヒンジ70が略一直線上に配置されない場合に比べて、質量体60の小さな変位量から大きな変位量までを所定の倍率(L2/L1)で正確に拡大することができるようになる。これにより、傾斜度合いを精度良く検出することができる。
また、第一の実施形態の傾斜計2は、ベース部6に対して傾斜計設置部22が揺動可能とされる構成であるため、傾斜計2の内部の部材が経時劣化によって傾斜計の精度に影響を与えるようになった場合でも、ベース部6に対する傾斜計設置部22の揺動位置を変化させることにより、傾斜計2の精度を良好に保つことができる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。図6は第二の実施形態を説明するための図であり、第一の実施形態の図4に対応する図である。第二の実施形態の構成の多くの部分は第一の実施形態の図1乃至図3、および図5と同様であるため、第一の実施形態と同じ構成は、第一の実施形態と同じ図番を用いて詳細な説明は省略する。図6において、傾斜計本体部50は、アーム66の上端部に、アーム66の変位を検出するための変位センサ用発磁体80と変位センサ82を備えるものである。第一の実施形態では2つの変位センサ、すなわち低感度センサ64と高感度センサ74を備える傾斜計本体部50について説明したが、第二の実施形態においては、質量体60の変位を検出するためのセンサを省略し、アーム66の変位を検出する変位センサ82のみが設けられている。したがって、第二の実施形態においても、変位センサ82の検出値より傾斜計本体部50の傾斜度合いを測定することができる。また、第二の実施形態においては、第一の実施形態よりもセンサの数を1つ減らすことができるため、コストを低減することができるという効果がある。
次に、第三の実施形態について図7を参照して説明する。図7は第三の実施形態を説明するための図であり、第一の実施形態の図4に対応する図である。第三の実施形態の構成の多くの部分は第一の実施形態の図1乃至図3と同様であるため、第一の実施形態と同じ構成は、第一の実施形態と同じ図番を用いて詳細な説明は省略し、異なる構成について説明する。
図7において、傾斜計本体部50の基部52は、基部52から左方に延びる基部側ヒンジ84を介してアーム66を支持している。基部側ヒンジ84の上方には、アーム66と質量体60を接続する質量体側ヒンジ86がアーム作用部88を介して配置されている。アーム66の上端には第一の実施の形態と同様に高感度センサ用発磁体72が設けられており、これに対向する位置の基部52に高感度用センサ74が固定されている。
次に、図8を用いて、第三の実施形態のアーム66の構成について詳細に説明する。図8はアーム66と各ヒンジとの接続部の位置関係を示す図である。図8にあるように、基部側ヒンジ84から質量体側ヒンジ86までの距離はL3とされており、質量体側ヒンジ86からアーム66の自由端である先端部までの距離はL4とされている。L3とL4の長さの関係はL3<L4とされており、好ましくは、L4はL3の数倍から数十倍程度の長さとされる。
第三の実施形態においては、質量体60と接続する質量体側ヒンジ86がアーム66の下端ではなく中央部側でアーム66と接続されている点で、質量体側ヒンジ68がアーム66の下端に接続される第一の実施形態と異なっている。すなわち、第三の実施形態では、アーム66を梃子に例えると、支点が基部側ヒンジ84であり、質量体60からアーム66に及ぼされる力が作用する点(力点)が質量体側ヒンジ86の部分であり、力点が支点よりもアーム66の中央部側にある。一方、第一の実施形態では、図5において、支点は基部側ヒンジ70であり、力点は質量体側ヒンジ68であり、支点が力点よりもアーム66の中央部側にある。
第三の実施形態においては、質量体60が基部52に対して左方に変位した場合、基部側ヒンジ84を支点としてアーム66が左方に変位し、高感度用センサ74の出力より傾斜度合いを検出する。本実施形態では、図8にあるように、アーム66に接続される各ヒンジの位置関係より、質量体60の変位をL4/L3倍に拡大してアーム66に出力するものである。これにより、傾斜計本体部50の微小な傾斜度合いの変化を精度良く検出することができる。
また、第三の実施形態のアーム66は、力点が支点よりもアーム66の中央部側にあるため、第一の実施形態に比べて、質量体60の変位をより大きく拡大することができる。例えば、第一の実施形態と第三の実施形態のアーム66の長さをともに5とし、支点から力点までの長さをともに1とする。これによれば、第一の実施形態では、L1+L2=5であるため、L1=1、L2=4となる。一方、第三の実施形態では、L3=1、L4=5となる。この場合、第一の実施形態では、質量体60の変位量の拡大倍率は、L2/L1=4となるが、第三の実施形態では、L4/L3=5となり、質量体の変位をより大きく拡大することができる。
また、第三の実施形態では、質量体60が動く方向とアーム66が動く方向が同じ方向であるため、第一および第二の実施形態に比べて、急激に傾斜度合いが変化するような場合でも、精度良く傾斜変化を検出することができる。急激に傾斜の向きが変わるような地殻変動の場合、アーム66にも地殻変動の影響が及ぼされ、アーム66にも慣性力が働く。第一および第二実施形態では、質量体60の向きとアーム66の向きが逆方向であるため、アーム66は本来アーム66に及ぼされる慣性力と逆の方向に動くことになり、高い周波数の傾斜度合いの変動に追従し難くなる場合がある。これに対し、第三の実施形態(および後述する第四の実施形態)では、質量体60が動く方向とアーム66が動く方向が同じ方向であるため、アーム66は傾斜度合いの高周波変動に追従することができ、精度良く傾斜度合いの変化を検出することができる。
次に、第四の実施形態について説明する。図9は第四の実施形態を説明するための図であり、第一の実施形態の図4に対応する図である。第四の実施形態の構成の多くの部分は第三の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。図9において、傾斜計本体部50は、アーム66の上端部に、アーム66の変位を検出するための変位センサ用発磁体80と変位センサ82を備えるものである。したがって、第四の実施形態においては、第三の実施形態よりもセンサの数を1つ減らすことができるため、第三の実施形態よりもコストを低減することができるという効果がある。
なお、上述の第一乃至第四の実施形態においては、傾斜計本体部50は鉛直方向と平行な方向、すなわち、図4の紙面に平行な線を鉛直方向とすると、板状の傾斜計本体部50の板状面を図4の紙面に平行な面となるように説明したが、傾斜計本体部50が配置される板状面はこれに限らず、図4の紙面に対して非平行な面に平行に配置することも可能である。すなわち、図4の質量体60側が紙面より手前側に、基部52側が紙面により奥側に配置されるようにすることも可能である。このような配置にした場合、傾斜計本体部50を鉛直方向に平行に配置する場合に比べて、感度良く傾斜の変化度合いを検出することができる。なお、傾斜計本体部50を図4の紙面に対して非平行な面に配置する場合、鉛直方向に対して傾斜計本体部50の板状面が垂直に近いほど、感度良く傾斜変化を検出することができる。
なお、本実施形態では、ボアホール4内に固定された傾斜計2に本発明が適用された例について説明したが、これに限らず、基部とこれに対して変位する変位部を用いて測定されるすべての検出装置に本発明を適用することができる。例えば、速度型地震計、加速度計に本発明を適用しても良いことはいうまでもない。
本発明に係る傾斜計の本実施形態における設置状態を示す概念図である。 本発明に係る傾斜計の本実施形態における全体構成図である。 本発明に係る傾斜計の本実施形態における断面を示す図である。 本発明に係る傾斜計の要部を示す構成図である。 本発明の傾斜計の要部構成図の長さ関係を示す概略図である。 本発明に係る傾斜計の第二の実施形態の要部を示す構成図である。 本発明に係る傾斜計の第三の実施形態の要部を示す構成図である。 本発明の傾斜計の要部構成図の長さ関係を示す概略図である。 本発明に係る傾斜計の第四の実施形態の要部を示す構成図である。
符号の説明
2 傾斜計
4 ボアホール
6 ベース部
10 センサケース
18 シャフト
22 傾斜計設置部
26 モータ支持部材
30 モータ
48 押え部
50 傾斜計本体部
52 基部
54 可撓ヒンジ
56 腕部
58 可撓ヒンジ
60 質量体
66 アーム
76 湾曲部

Claims (5)

  1. 基部と、
    前記基部の下方に位置し、前記基部に対して振子運動を行う質量体と、
    前記基部と前記質量体を連結し、かつ前記基部に対する前記質量体の振子運動を所定の一方向に規制する連結部と、
    前記基部に固定され、前記質量体の一方向への変位に基づく量を検出する変位量検出手段と、
    前記変位量検出手段の検出信号より前記基部の傾斜を特定する傾斜計であって、
    前記基部、前記質量体および前記連結部は、一枚の板状体からカットされて形成されるものであることを特徴とする傾斜計。
  2. 前記連結部は、板状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の傾斜計。
  3. 前記質量体の変位量を拡大して出力する変位量拡大手段をさらに備え、
    前記変位量検出手段は、前記変位量拡大手段によって拡大された変位量を検出するものである請求項1又は2に記載の傾斜計。
  4. 前記変位量拡大手段は、梃子の作用により前記質量体の変位量を拡大するものであることを特徴とする請求項3に記載の傾斜計。
  5. 前記変位量拡大手段は、前記質量体から膨出して前記基部側へ延びるアームと、該アームにおいて中心よりも前記質量体側の部分を支持するヒンジであって、前記基部に固定されるヒンジを備え、前記質量体の変位が前記ヒンジを支点とした前記アームの自由端側の変位に拡大される、ことを特徴とする請求項3に記載の傾斜計。
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