JP3911447B2 - 高階調度モノクロ表示システムおよび表示プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高階調度モノクロ表示システムに係り、特に、多ビットで構成されるモノクロデータの表示を可能にして、医療分野等で要求される高階調度のモニタ画像の表示を可能にする高階調度モノクロ表示システムおよび表示プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、モノクロ画像(画像ソース)を高階調度で表示する必要性を有する分野が存在する。例えば、医療分野等、画像ソースとして電子顕微鏡写真を保持する分野では、この画像ソースは、原理的にカラー画像ではなく、かつ電子顕微鏡の高度な階調分解能に対応した高度な階調解像度で表示すべきことが要求される。また、近年、ビデオカードや液晶表示装置の性能が益々向上し、かつコストも安くなったことを背景として、高階調度のモニタ画像を写真印刷の代用として使用すべきことが要求されるようになった。
【0003】
前記用途のために高階調度の表示装置が次々と開発されており、それらは一般的なカラー表現を使用したモノクロの階調表現での階調度(たとえば8ビット)を超えて、より高い階調度を示すようになってきている。その高い階調度を活用するために充分なモノクロデータを、表現により多いビット数を必要とすることから、ここでは多ビットモノクロデータと呼び、多ビットモノクロデータを高い階調度で表示することを可能とするシステムを高階調度モノクロ表示システムと呼ぶこととする。
【0004】
図5は、従来の高階調度モノクロ表示システムを示す構成例の図である。図5に示す従来の高階調度モノクロ表示システム(多ビットモノクロ表示システム)は、主たる構成要素として、出力装置8と、表示装置80とを具備する。
【0005】
出力装置8は、一般的なカラー画像データを出力するアプリケーション81と、多ビットモノクロ画像データを出力する特別アプリケーション82と、後述のビデオカード86を駆動して多ビットモノクロ画像データの書き込み/読み出しを行う特製ドライバ83と、上記カラー画像データを多ビットモノクロ画像データに変換する変換部85と、特別アプリケーション82と特製ドライバ83との間のインタフェースを担うAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)84と、多ビットモノクロ画像データが書き込まれるビデオカード86(記憶媒体)と、ビデオカード86から読み出した多ビットモノクロ画像データを表示デバイス80に伝送するインタフェース810とを具備している。変換部85は、特製ドライバ83に内蔵されることもあれば、または別個のハードウェアとして構成されることもある。
【0006】
以下、図5に示す従来の高階調度モノクロ表示システムの機能を主たる構成要素毎に説明する。アプリケーション81は、一般的なカラー画像データを用意して、その書き込み要求を出すが、その前段に、さらに一般的なアプリケーションが存在していて、それとのインタフェースを担うだけの存在であることもある。
【0007】
特別アプリケーション82は、多ビット/1ピクセルで構成されたモノクロ画像データ(多ビットモノクロ画像データ)を用意して、その書き込み要求を出すが、その前段に、さらに一般的なモノクロ画像データを出力するアプリケーションが存在していて、それとのインタフェースを担うだけの存在であることもある。
【0008】
特製ドライバ83は、アプリケーション81からの画像データ出力に対しては、これを変換部85にて多ビットモノクロデータへ変換した後に、ビデオカード86に書き込み、また、特別アプリケーション82からの画像データ出力に対しては、これをAPI(アプリケーションインタフェース)84を介して受け取り、そのままビデオカード86に書き込む。
【0009】
より具体的には、特製ドライバ83は、ビデオカード86への書き込みに際して、書き込むべきデータが、前述の、アプリケーション81から受け取った一般的なカラー画像データである場合には、変換部85を駆動して、このカラー画像データを多ビットモノクロ画像データに変換する。変換部85は、前述のとおり、特製ドライバ83に内蔵されることもあれば、または別個のハードウェアとして構成されることもある。特製ドライバ83は、書き込むべきデータが、前述の、特別アプリケーション82から引き渡された多ビットモノクロ画像データである場合には、API84を介して、このデータを受け取る。
【0010】
API84は、すなわち一般的なOS(オペレーティングシステム)では、多ビットモノクロ値に対応したインタフェースが設けられていないものがほとんどである(たとえば8ビットモノクロ値には対応していても、10ビットには対応していない)ために、特別な経路(裏口)を構成するための手段として設けられているものである。
【0011】
ビデオカード86は、記憶媒体であり、特製ドライバ83により、多ビットモノクロ画像データが書き込まれるが、ここでは、上記の各アプリケーションと表示デバイス80との間に設けられた一種のバッファとしての機能を有する。
【0012】
インタフェース810は、ビデオカード86から読み出された多ビットモノクロデータを表示デバイス80に伝送するための伝送手段を担っており、特製のインタフェースである場合もあれば、一般的なインタフェースを流用したものもある。
【0013】
表示デバイス80は、インタフェース810を介して、出力装置8から送出された多ビットモノクロ画像データを高階調度モノクロ表示する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の高階調度モノクロ表示システムにあっては、多ビットモノクロデータを扱える一般的なOSのAPIが存在していなかったり、存在しても一般的でないために一般カラー画像向けシステム用ドライバには十分な実装がされていない(インタフェースはあるが正常に処理されない、充分なパフォーマンスが得られない)場合があるため、特別なインタフェース(すなわちAPI84)や性能を持った特製ドライバ83が必要となるが、その開発にはコストがかかり、さらにこのコストは昨今のコンピュータシステムの高機能化、複雑化に伴い徐々に上昇してしまうという問題点があった。
【0015】
また、特製ドライバ83とビデオカード86との関係は緊密なもので、つまりビデオカード86に違うハードウェアを使用するためには特製ドライバ83も開発しなおさなければならない。しかし、昨今のビデオカードの性能向上をともなったモデルチェンジのペースが非常に速いために、このシステムを安定供給するためにはビデオカードを同時に開発するか、多様なビデオカードに対するドライバを次々と開発していく必要があり、いずれにせよ多大なコストがかかってしまうという問題点があった。
【0016】
また、既に一般的なカラー画像出力システムを持っていた場合、それを多ビットモノクロ表示システムへと変更するためには多いときでビデオカード、ドライバ、インタフェース、表示装置をすべて変えなければならないので、その変更コストが非常に高いという問題点があった。
【0017】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、多ビットモノクロ画像データの情報量(ビット数)を落とさない高階調度表示が可能で、かつ、一般のOS対応のビデオカード、ドライバ、インタフェースをそのまま使用することができる高階調度モノクロ表示システムおよび表示プログラムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る高階調度モノクロ表示システムは、カラーの画像データまたはモノクロの画像データを表示装置にモノクロ表示する高階調度モノクロ表示システムにおいて、多ビットモノクロの画像データを、1ピクセル毎に擬似的なカラーの画像データに変換する変換手段と、前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データを記憶媒体に記録する書き込み手段と、前記記憶媒体に記録された前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データを伝送する伝送手段と、前記伝送された前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データをモノクロの画像データに変換する逆変換手段と、前記逆変換手段により得られたモノクロの画像データをモノクロ画像表示する表示手段とを具備したことを特徴とし、これにより、高い階調解像度を持った表示装置の能力を引き出した高階調度表示が可能となる。また、一般のOS対応のビデオカード、ドライバ、インタフェースをそのまま使用できるのでコストダウンが可能となる。
【0019】
また、前記高階調度モノクロ表示システムにおいて、モノクロ画像データの1ピクセル当たりの情報量が、前記記憶媒体に記録されるカラー画像データや前記伝送手段で伝送されるカラー画像データの様式でモノクロデータを表現したときの情報量よりも大きいことを特徴とし、これにより、表示装置の高い階調解像度を活かした高階調度表示することが可能な高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0020】
また、前記高階調度モノクロ表示システムにおいて、前記変換手段が、前記モノクロの画像データの階調レベル値と前記擬似的なカラーの画像データのデータ値とを1対1対応させて成る変換テーブルを具備していることを特徴とし、これにより、内部的な変換処理を実時間で済ませることができる高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0021】
また、前記高階調度モノクロ表示システムにおいて、前記記憶媒体が、ビデオカードであることを特徴とし、これにより、バッファとしても機能する中間的な記憶媒体の取り扱いを簡単化し、かつコストの安い高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0022】
また、前記高階調度モノクロ表示システムにおいて、前記伝送手段が、デジタル信号による伝送であることを特徴とし、これにより、外部ノイズの影響を受けにくくなり、さらに、前記逆変換手段によってより正確な値に逆変換される、高精度な高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0023】
また、前記高階調度モノクロ表示システムにおいて、前記表示装置が、液晶表示装置であることを特徴とし、これにより、安価で、設置スペースが少なくて済む高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0024】
また、前記高階調度モノクロ表示システムにおいて、前記記憶媒体に記録された前記カラーの画像データと前記擬似的なカラーの画像データが、一つのピクセルがRGBの三要素で表される構成であることを特徴とし、これにより一般のOS対応のビデオカード、ドライバ、インタフェースをそのまま使用することができるため、コストダウンが可能な高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0025】
また、前記高階調度モノクロ表示システムにおいて、前記逆変換手段は、一般的な光の三原色であるRGBの三要素から明るさへ変換することを特徴とし、これにより多ビットモノクロ画像への対応と同時にカラー画像についても自然に表示できる高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0026】
また、前記高階調度モノクロ表示システムは、前記逆変換手段と、前記表示手段とを、1つの装置内に収納する構成としたことを特徴とし、これにより、取り扱いの簡単な高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0027】
さらに、前記逆変換手段と、前記表示手段とを、それぞれ別個の装置として構成したことを特徴とし、これにより、従来のシステムで使われていた表示装置を本発明の一部として使用することが可能になる高階調度モノクロ表示システムを実現している。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の高階調度モノクロ表示システムの各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、それぞれの実施形態の説明では、本発明に係る高階調度モノクロ表示システムについて詳述するが、本発明に係る高階調度モノクロ表示システムの変換プログラム(記録媒体)については、高階調度モノクロ表示システムに含まれる各構成要素として実現するためのプログラムであることから、当該プログラムに関する説明は以下の説明に含まれる。
【0029】
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明に係る第1の実施形態の高階調度モノクロ表示システムを示す構成図である。同図において、本実施形態の高階調度モノクロ表示システムは、特許請求の範囲の9に該当し、出力装置1と、表示装置2とを具備する。
【0030】
出力装置1は、一般的なカラー画像データを出力するアプリケーション11と、多ビットモノクロ画像データを出力する特別アプリケーション12と、特別アプリケーション12から出力される上記の多ビットモノクロ画像データを擬似的にカラー画像データに変換する変換部13(変換手段)と、後述のビデオカード15を駆動してカラー画像データの書き込み/読み出しを行うドライバ14(書き込み手段/読み取り手段)と、カラー画像データが書き込まれるビデオカード15(記憶媒体)とを具備している。
【0031】
表示装置2は、インタフェース10を介して伝送されたカラー画像データを多ビットモノクロ画像データに変換する逆変換部22(逆変換手段)と、モノクロ画像の表示デバイス23とを具備する。
【0032】
以下、本実施形態に係る実施形態の高階調度モノクロ表示システムの機能を主たる構成要素毎に説明する。アプリケーション11は、一般的なカラー画像データを用意して、その書き込み要求を出すが、その前段に、さらに一般的なアプリケーションが存在していて、それとのインタフェースを担うだけの存在であってもよいものとする。
【0033】
特別アプリケーション12は、多ビット/1ピクセルで構成されたモノクロ画像データ(多ビットモノクロ画像データ)を用意して、その書き込み要求を出すが、その前段に、さらに一般的なモノクロ画像データを出力するアプリケーションが存在していて、それとのインタフェースを担うだけの存在であってもよいものとする。
【0034】
変換部13は、特別アプリケーション12から出力される上記の多ビットモノクロ画像データを1ピクセルにつき光の3原色であるRGBの三要素の値で構成されたカラー画像データ(RGBカラー画像データと呼ぶ)に変換する。この変換により形成される上記のRGBカラー画像データは、後段の処理により、モノクロ画像データに逆変換された際のモノクロ画像データの階調レベルを稼ぐためだけの擬似的なものであり、本来のカラー画像としての意味は有さなくてもよいものとする(この変換処理は後述の図3で説明する)。
【0035】
ドライバ14は、RGBカラー画像データの書き込み/読み出しが可能な一般のOS対応であるものとする。これにより、アプリケーション11からの出力、もしくは特別アプリケーション12からの多ビットモノクロ画像データを擬似的なRGBカラー画像データに変換する変換部13からの出力のいずれをも、そのままビデオカード86に書き込むことを可能にしている。
【0036】
ビデオカード15は、一般のOS対応の記憶媒体であり、RGBカラー画像データを保存できるものとし、ドライバ14の駆動により、RGBカラー画像データが書き込まれる。このビデオカード15は、ここでは、上記の各アプリケーションと表示装置2との間に設けられた一種のバッファとして機能する。
【0037】
ビデオカード15から読み出されたRGBカラー画像データは、インタフェース10を介して表示装置2に伝送されるが、この送出されるデータは、一般のOS対応のRGBカラー画像データであるため、インタフェース10は、一般的なOS対応のインタフェースを使用することが可能である。
【0038】
次に、表示装置2において、逆変換部22は、出力装置1からインタフェース10を介して伝送された一般のOS対応のRGBカラー画像データを受け取る。
【0039】
この逆変換部22が受け取るデータは、アプリケーション11から送出されたカラー画像データまたは変換部13によって送出された擬似的なカラー画像のいずれか1つであるが、両者ともRGBカラー画像データであり、逆変換部22は区別をしないし、区別することもできない。
【0040】
逆変換部22は、受け取ったRGBカラー画像データを多ビットモノクロ画像データに変換するが、後述の理由によって変換部13で変換される前と比べてその情報量はほとんど落ちることがない。また、アプリケーション11から創出されたカラー画像も自然に見えるようにモノクロ画像データに変換される。
【0041】
表示デバイス23は、逆変換部22から出力される多ビットモノクロ画像データを高階調度モノクロ表示する。
【0042】
前記のように逆変換部22は、受け取ったRGBカラー画像データを多ビットモノクロ画像データに変換するが、一般的にカラーのデータをモノクロのデータに変換する際には、人間の目に各色がどのような「明るさ」に見えるかという性質を利用した式によって変換するのが良いとされている。
【0043】
カラー画像データの表現として一般的なRGBの各要素で光の3原色に関しては、赤、緑、青の光がすべて同じ強さのとき、明るく感じる順番は緑、赤、青の順であることが知られている。
【0044】
経験的に得られた値を元に標準となっている変換式(1)、(2)を例示する。いずれも緑成分に掛かる係数が一番大きく、次に赤、青の順になっている。
【0045】
Y=0.587×G+0.144×B+0.299×R …(1)
Y=0.7152×G+0.0722×B+0.2126×R …(2)
【0046】
この変換式で、各色の精度は8ビットだとすると256分の1であるが、最小の係数が1よりずっと小さいために変換後のモノクロ値の精度はより細かくなる。さらに各色の係数同士が倍数ではないために、組み合わせによってさらに細かくなる。たとえば、RGB各原色の精度が8ビットであったとしても前記変換後のモノクロ値の精度は8ビットを超えるということである。
【0047】
実際にこの逆変換部22で利用される変換式は前記標準のものそのものでもかまわないし、係数のだいたいの大小関係が間違っていない限り、多少係数をかえた変換式を用いても問題はない。
【0048】
図3は、本実施形態の高階調度モノクロ表示システムの変換部において、多ビットモノクロ画像データを擬似的なRGBカラー画像データに変換する変換部が検索する変換テーブルを作成するための方法を示すフローチャートである。
【0049】
変換部13は、前述の多ビットモノクロ画像データを、逆変換部22で結果的に望みのモノクロ値に計算されるように、擬似的なRGBカラー画像データに変換する。変換部13は、多ビットモノクロ画像データを擬似的なRGBカラー画像データに変換するに際して、変換テーブル(すなわちルックアップテーブル)を検索する。図3に示すフローチャートは、この変換テーブルを予め作成するための方法を示す。以下、このフローチャートでなされる処理の考え方を説明する。
【0050】
多ビットモノクロ画像データの1ピクセル分の階調レベル(図3では、これをY値としている)と、RGBカラー画像データの1ピクセル分のデータ値とは、デジタルデータとして離散値で考えると、大部分の範囲で1対n(n>1)対応している。したがって、このRGBカラー画像データの1ピクセル分のデータ値を、多ビットモノクロ画像データの1ピクセル分の階調レベルから、数式を使用して直接的に計算することは困難である。
【0051】
そこで、システムとしてとりうる全てのRGBカラー画像データのデータ値(1ピクセル分)に対応する多ビットモノクロ画像データの階調レベル(1ピクセル分)を、予め計算しておき、この対応関係を示すデータのエントリを、多ビットモノクロ画像データの階調レベル(1ピクセル分)の大きさの順に分類して成る一覧表を作成し、この一覧表から、システムとしてとりうる多ビットモノクロ画像データの階調レベル(1ピクセル分)もしくはその近傍の階調レベル(1ピクセル分)の各々につき、1つのRGBカラー画像データのデータ値(1ピクセル分)を抜き出した1対1対応のテーブルを作成する。このテーブルが、すなわち求める変換テーブルとなる。
【0052】
図4は、本実施形態の高階調度モノクロ表示システムの変換例を示す説明図である。変換部13の変換ユニット132は、変換テーブル131を検索して、多ビットモノクロ画像データ401を、RGBカラー画像データに、1ピクセルづつ変換する。
【0053】
この実施形態によれば、元の多ビットモノクロ画像データの情報量が減じられることがないので、高階調度表示が可能となる効果がある。また、一般のOS対応のビデオカード、ドライバ、インタフェースをそのまま使用できるので、コストダウンが可能となる効果がある。
【0054】
〔第2の実施形態〕
図2は、本発明に係る第2の実施形態の高階調度モノクロ表示システムを示す構成図である。同図において、本実施形態の高階調度モノクロ表示システムは、特許請求の範囲の10に該当し、実施形態1と同じ出力装置1と、アダプタ3と、表示装置4とを具備する。出力装置1については、実施形態1と同じであるので、説明を省略する。
【0055】
アダプタ3と表示装置4とは、実施形態1における表示装置2から逆変換部22が物理的に分離されて構成されたものである。すなわち、逆変換部32は、実施形態1における表示装置2の逆変換部22と同じである。
【0056】
インタフェース30は、図5のインタフェース810と同じものであって現状のモノクロ画像システムで使用されているものと互換性があるようにしたインタフェースである。
【0057】
この実施形態によれば、多ビットモノクロ画像データの情報量を落とさずに高階調度表示が可能となる効果がある。また、現状のモノクロ画像システムで使用されている表示装置がある場合にも、実施形態1と同じように一般のOS対応のビデオカード、ドライバ、インタフェースをそのまま使用できるのでコストを抑制することができるという効果がある。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カラーの画像データまたはモノクロの画像データを表示装置にモノクロ表示する高階調度モノクロ表示システムにおいて、前記モノクロの画像データを、1ピクセル毎に擬似的なカラーの画像データに変換する変換手段と、前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データを記憶媒体に記録する書き込み手段と、前記記憶媒体に記録された前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データを伝送する伝送手段と、前記伝送された前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データをモノクロの画像データに変換する逆変換手段と、前記逆変換手段により得られたモノクロの画像データをモノクロ画像表示する表示手段とを具備したので、多ビットモノクロ画像データの高階調度表示が可能な高階調度モノクロ表示システムを低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の高階調度モノクロ表示システムを示す構成図である。
【図2】本発明に係る第2の実施形態の高階調度モノクロ表示システムを示す構成図である。
【図3】本実施形態の高階調度モノクロ表示システムの変換部において、多ビットモノクロ画像データを擬似的なRGBカラー画像データに変換する変換部が検索する変換テーブルを作成するための方法を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態の高階調度モノクロ表示システムの変換例を示す説明図である。
【図5】従来の高階調度モノクロ表示システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1,8 出力装置
2,4,80 表示装置
3 アダプタ
10,20,810 インタフェース
11,81 アプリケーション
12,82 特別アプリケーション
13,85 変換部
14 ドライバ
15,86 ビデオカード
22,32 逆変換部
23,42,802 表示デバイス
83 特製ドライバ
84 API 131 変換テーブル
132 変換ユニット
401、402 画像データ
Claims (12)
- カラーの画像データまたはモノクロの画像データを表示装置にモノクロ表示するモノクロ表示システムにおいて、
前記モノクロの画像データを、1ピクセル毎に擬似的なカラーの画像データに変換する変換手段と、
前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データを記憶媒体に記録する書き込み手段と、
前記記憶媒体に記録された前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データを伝送する伝送手段と、
前記伝送された前記カラーの画像データまたは前記擬似的なカラーの画像データをモノクロの画像データに変換する逆変換手段と、
前記逆変換手段により得られたモノクロの画像データをモノクロ画像表示する表示手段と、
を具備し、
前記モノクロ画像データの1ピクセル当たりの情報量は、前記記憶媒体に記録されるカラー画像データや伝送されるカラー画像データの様式でモノクロデータを表現した場合の情報量よりも大きいことを特徴とする高階調度モノクロ表示システム。 - 前記モノクロ画像データの1ピクセル当たりの情報量は、前記擬似的なカラーの画像データの各原色の情報量よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の高階調度モノクロ表示システム。
- 前記変換手段は、前記モノクロの画像データの階調レベル値と前記擬似的なカラーの画像データのデータ値とを1対1対応させて成る変換テーブルを具備していることを特徴とする請求項1記載の高階調度モノクロ表示システム。
- 前記記憶媒体は、ビデオカードであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高階調度モノクロ表示システム。
- 前記伝送手段は、デジタル信号による伝送であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の高階調度モノクロ表示システム。
- 前記表示装置は、液晶表示装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の高階調度モノクロ表示システム。
- 前記記憶媒体に記録された前記カラーの画像データと前記擬似的なカラーの画像データは、一つのピクセルがRGBの三要素で表される構成であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の高階調度モノクロ表示システム。
- 前記逆変換手段は、一般的な光の三原色から人間の目に感じる明るさへ変換することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の高階調度モノクロ表示システム。
- 前記逆変換手段と、前記表示手段とを、1つの装置内に収納する構成としたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の高階調度モノクロ表示システム。
- 前記逆変換手段と、前記表示手段とを、それぞれ別個の装置として構成したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の高階調度モノクロ表示システム。
- カラーの画像データまたはモノクロの画像データを表示装置にモノクロ表示する表示プ ログラムにおいて、コンピュータを、
前記モノクロの画像データを、1ピクセル毎に擬似的なカラーの画像データに変換する変換手段、
前記カラーの画像データまたは前記変換手段により変換された擬似的なカラーの画像データをモノクロの画像データに変換する逆変換手段、
前記逆変換手段により得られたモノクロの画像データをモノクロ画像表示する表示手段、
として機能させるものであり、
前記モノクロ画像データの1ピクセル当たりの情報量は、カラー画像データの様式でモノクロデータを表現した場合の情報量よりも大きいことを特徴とする表示プログラム。 - カラーの画像データまたはモノクロの画像データをモノクロ表示する表示装置において、
前記カラーの画像データ、または、前記モノクロの画像データを、1ピクセル毎に擬似的なカラーの画像データに変換した画像データを、モノクロの画像データに変換する逆変換手段と、
前記逆変換手段により得られたモノクロの画像データをモノクロ画像表示する表示手段と、
を具備し、
前記モノクロ画像データの1ピクセル当たりの情報量は、カラー画像データの様式でモノクロデータを表現した場合の情報量よりも大きいことを特徴とする表示装置。
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