JP3910201B2 - 洗濯機 - Google Patents

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本発明は、洗濯水槽の下部に連なる管路の中途に、内部を流れる水に含まれる繊維屑等の混在物を捕捉するためのフィルタ装置を備える洗濯機に関する。
近年の洗濯機においては、洗濯水槽からの排水中に含まれる繊維屑等の混在物を捕捉するためのフィルタ装置を備えるものがある(例えば、特許文献1、2参照)。このフィルタ装置は、洗濯水槽の下部に連なる排水管路の中途に介装された筒形のフィルタケースと、該フィルタケースに収納されたフィルタ体とを備えてなり、洗濯水槽からの排水をフィルタケースの内部に流入させ、フィルタ体を通して外部に流出させることにより、前記排水中の混在物をフィルタ体に捕捉する構成となっている。
このフィルタ装置を備えることにより、排水中に含まれる繊維屑を捕捉して外部への流出を抑え、環境負荷の軽減に寄与することができ、また、洗濯水槽内部の洗濯物からの脱落物(ボタン、ポケットの内容物等)を捕捉回収することが可能となる。
また近年においては、洗濯水槽内部の洗濯水を外部循環させて洗濯水槽に還流させ、洗浄効果を高めるようにした洗濯機が実用化されている。この種の洗濯機においては、循環水が流れる管路の中途に前記フィルタ装置を介装し、循環水中に含まれる繊維屑を捕捉して洗濯水槽への戻し水を清浄化することにより洗濯物の仕上がり品質を高めるようにしてある。
循環水用のフィルタ装置は、排水用のフィルタ装置と兼用するのが実用的であり、フィルタ体を収納するフィルタケースに、排水用の流出口と共に、循環ポンプが付設された循環水用の流出口を設け、この循環水用の流出口を戻し管を介して洗濯水槽に連結して、洗濯中には、前記循環ポンプを駆動することにより洗濯水を循環させるようにしてある。
特開2002−282616号公報 特開2004−321654号公報
さて、以上の如きフィルタ装置を備える洗濯機において、フィルタケースに収納されるフィルタ体は、主たる対象物である繊維屑の捕捉が可能なフィルタ目を有しており、フィルタケースに開設された流入口から流入する洗濯水中に混在する繊維屑は、フィルタ体を通過する際にフィルタ目に絡み付くように捕捉される。
なおこのようなフィルタ体は、多数回の洗濯運転の繰り返しにより、捕捉された繊維屑により目詰まりが生じる虞れがあることから、フィルタケースの一端に設けた開口からの着脱を可能とし、例えば、所定回数の運転毎にフィルタ体を外部に取り出し、捕捉物を清掃除去して再装着することにより本来のフィルタ性能を維持し得るようにしている。
ところが以上の如きフィルタ体の清掃は、使用者により失念される場合があり、このような場合、目詰まりが生じた状態で洗濯運転が継続されて、循環水の不足により洗濯物の仕上がり品質が低下し、また排水の滞りにより洗濯所要時間が長くなる等の種々の不具合が招来することとなる。
以上の不具合を緩和するために、例えば、所定回数の洗濯運転毎にフィルタ装置の目詰まり警報を発し、フィルタ体の点検を使用者に促す構成とすることができる。しかしながら、フィルタ体に捕捉される繊維屑の量は、洗濯物の種類、量等、洗濯条件に依存するため、前記警報が正しく発生されるとは限らず、警報の発生が遅れて前述の不具合を有効に防止できない虞れがあり、また逆に、警報の発生が早く、無為なフィルタ体の清掃を強いられる虞れがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、捕捉された繊維屑により目詰まりが生じた状態においてもフィルタ体を通過し得る水量を適宜に確保することにより、目詰まりの発生に伴う不具合を緩和し得る洗濯機を提供することを目的とする。
また、目詰まりの発生前には繊維屑の確実な捕捉を可能とし、また目詰まり発生後においても、他の混在物の捕捉を可能とする洗濯機を提供することを目的とする。
また、繊維屑による目詰まりに起因する不具合を緩和しながら、目詰まりの発生前における繊維屑の捕捉に支障を来すことのない洗濯機を提供することを目的とする。
更に、繊維屑による目詰まりに起因する不具合を緩和しながら、フィルタケースに設けられるエアトラップによる水位検出値への影響を軽微に抑え得る洗濯機を提供することを目的とする。
本発明に係る洗濯機は、洗濯水槽の下部に連なる管路を流れる洗濯水の流入口と、排水管に連なる排水用流出口と、前記洗濯水槽への循環水用流出口とを有するフィルタケースに、前記流入口から流入する水を通過させるフィルタ体を収納してあるフィルタ装置を備え、前記フィルタ体を通過した水を前記循環水用流出口を経て前記洗濯水槽へ戻して循環させることが可能な洗濯機において、前記フィルタ体は、前記流入口に面する側が開放された形状の部材に、小さいフィルタ目が並設された密フィルタ部と大きいフィルタ目が並設された粗フィルタ部とを設けて構成されており、前記フィルタ体のフィルタ目のうち前記循環水用流出口に最も近いフィルタ目は、前記密フィルタ部のフィルタ目であり、前記粗フィルタ部のフィルタ目のうち前記排水用流出口に最も近いフィルタ目と、前記排水用流出口との流水経路での間隔は、前記密フィルタ部のフィルタ目のうち前記循環水用流出口に最も近いフィルタ目と、前記排水用流出口との間の流水経路での間隔よりも小さくしてあることを特徴とする。
本発明においては、フィルタケースに流入する洗濯水中に混在する繊維屑をフィルタケースに収納されたフィルタ体の密フィルタ部により捕捉し、この捕捉により密フィルタ部に目詰まりが生じて通水が阻害された場合、フィルタ体の粗フィルタ部により適宜の通過水量を確保することができるまた、洗濯水槽への循環水を、フィルタケースに設けられる循環水用流出口と近い位置にある密フィルタ部のフィルタ目に集中させて通し、循環水中に混在する繊維屑を確実に捕捉させることができる。またフィルタケースに設けられる排水用流出口が、循環水用流出口に近い密フィルタのフィルタ目から距離を置いて位置しており、循環用流出口側に多く捕捉されている繊維屑が排水中に混入する虞れを緩和することができる。
また本発明に係る洗濯機は、前記密フィルタ部が、前記流入口から流入する洗濯水中に混在する繊維屑の捕捉が可能なフィルタ目を備えることを特徴とし、更にまた前記粗フィルタ部が、洗濯物からの脱落物の捕捉が可能なフィルタ目を備えることを特徴とする。
この発明においては、目詰まり発生前には密フィルタ部のフィルタ目により繊維屑を確実に捕捉し、目詰まり発生後の粗フィルタ部による通水の確保時には、洗濯物からの脱落物の捕捉を可能として、排水又は循環水への混入を防止する。
更に本発明に係る洗濯機は、前記フィルタケースが、前記フィルタ体の粗フィルタ部の配設位置の近傍に、前記洗濯水槽内部の水位検出のためのエアトラップを備えることを特徴とする。
この発明においては、洗濯水槽内部の水位検出のためにフィルタケースに備えられるエアトラップを、繊維屑の存在確率が小さい粗フィルタ部の近傍に設け、エアトラップ内の水面上に浮遊する繊維屑による水位検出値への影響を緩和する。
本発明に係る洗濯機においては、フィルタ体に密フィルタ部と共に粗フィルタ部を設けたから、密フィルタ部に繊維屑による目詰まりが生じた場合にも、粗フィルタ部による適量の流水が確保され、循環水の不足、排水の滞り等の不具合の発生を緩和することが可能となる。また、密フィルタ部のフィルタ目を循環水用の流出口の近くに設けたから、目詰まり状態が軽微な段階における洗濯水の流れが密フィルタ部に集中し、循環水中に混在する繊維屑を確実に捕捉して循環水の清浄度を高めることができ、この循環水を使用してなされる洗濯品質を高めることが可能となる。また、排水用流出口を、循環水用流出口に近い密フィルタ部のフィルタ目から距離を置いて設けたから、循環水用流出口の近くに集中して捕捉される繊維屑が排水中に排出される虞れが緩和され、環境負荷の軽減を図ることができる。
また本発明に係る洗濯機においては、密フィルタ部のフィルタ目を繊維屑の捕捉が可能に設定し、また粗フィルタ部のフィルタ目を洗濯物からの脱落物の捕捉が可能に設定したから、目詰まり発生前には繊維屑の確実な捕捉がなされて良好なフィルタ効果が得られる上、目詰まり発生後にも洗濯物からのボタン等の脱落物を確実に捕捉し、循環水及び排水への混入を緩和することができる。
更に本発明に係る洗濯機においては、フィルタ装置に設けられるエアトラップを粗フィルタ部の近傍に設けたから、フィルタ体に捕捉された繊維屑及び洗濯水中に混在する繊維屑がエアトラップ内部の水面上に浮遊滞留する虞れが緩和され、エアトラップを利用してなされる水位検出の検出精度を高めることができる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る洗濯機の縦断面図である。図示の洗濯機は、外箱1の内部に洗濯水槽2を備えている。洗濯水槽2は、洗濯物の投入のための開口20を一側(前側)に備える大径の有底円筒であり、外箱1の底面に立設された左右一対の支持脚21(片側のみ図示)により、前記開口20の側を上として軸心を傾斜させた姿勢を保って弾性支持されている。外箱1の前面には、洗濯水槽2の前記開口20を臨む位置に、蓋体10により開閉自在に洗濯物の投入口11が開設されており、該投入口11と前記開口20との間は、ベローズ12により液密に封止されている。
洗濯水槽2の内部には、回転ドラム3が同軸をなして支持されている。該回転ドラム3は、洗濯水槽2よりもやや小径の有底円筒体であり、一側には洗濯物の投入のための開口30が開設されている。このような回転ドラム3は、前記開口30を洗濯水槽2の開口20の内側に臨ませ、洗濯水槽2の底部中央に固設された駆動モータ4の出力端に同軸をなして連結されており、該駆動モータ4からの伝動により、洗濯水槽2の内部にて回転するようになしてある。
回転ドラム3の周壁には、多数の小孔31が全面に亘って貫通形成されており、また回転ドラム3の内面には、軸長方向に延びるバッフル32が周方向に等配をなして複数突設されている。なお図1中には、小孔31の一部と一つのバッフル32のみが図示されている。
以上の如く構成された洗濯機による洗濯運転は、外箱1前面の蓋体10により投入口11を開放して洗濯物を投入し、蓋体10を閉止して洗濯水槽2の内部に適量の洗濯水を給水した後、駆動モータ4からの伝動により回転ドラム3を回転せしめて行われる。投入口11は、洗濯水槽2及び回転ドラム3の開口20,30に臨ませてあり、投入口11から投入された洗濯物は、回転ドラム3の内部に導入される。
回転ドラム3の内部には、周面に設けた小孔31から洗濯水槽2の内部の洗濯水が流入しており、また回転ドラム3の内面には、複数のバッフル32が突設されているため、回転ドラム3内に投入された洗濯物は、バッフル32による持ち上げ及び落下を含めて洗濯水と共に攪拌されて洗濯される。
外箱1の後部上面には、水道管に接続される給水口13が設けられ、中途に給水弁14を備える給水管15を介して洗濯水槽2の内部に連通されており、洗濯水槽2への洗濯水の給水は、給水弁14の開放により給水管15を経てなされる。なお給水管15の中途には、公知の洗剤ケースを配し、給水と共に適量の洗剤が導入されるように構成することができる。
また洗濯水槽2には、最下位置となる底板近傍の周面に導水管22が接続されており、この導水管22は、中途の蛇腹管23を介してフィルタ装置5に接続されている。フィルタ装置5は、外箱1内側の前下部に固定支持された筒形をなすフィルタケース50と、該フィルタケース50の内部に後述の如く収容されたフィルタ体51を備えており、導水管22は、フィルタケース50の上部に接続されている。導水管22の中途の蛇腹管23は、前述した洗濯運転中の回転ドラム3の回転に伴って洗濯水槽2に生じる振動を吸収し、フィルタ装置5への伝播を抑制する作用をなす。
またフィルタケース50の下部は、排水弁24を介して外箱1の底面に沿って敷設された排水管25に接続されている。更にフィルタケース50の後端部には、循環ポンプ26を介して戻し管27が接続されており、該戻し管27は、洗濯水槽2の前部に沿って上方に延長され、該洗濯水槽2の前部の開口20に上方から接続されている。
またフィルタケース50の前端部には、外箱1の前面に臨ませた開口が設けられており、フィルタ体51は、前記開口を閉塞する封止キャップ52と共にフィルタケース50に着脱可能としてある。更にフィルタケース50の上部には、該フィルタケース50に連通する密閉空間を形成するエアトラップ53が連設されており、該エアトラップ53は、導圧管28を介して外箱1の上部に取り付けた水位検出器29に接続されている。
以上の構成により洗濯水槽2内に給水される洗濯水は、導水管22を経てフィルタ装置5に導入され、フィルタケース50の内部に充満する。このとき、前記エアトラップ53の内部には空気が取り残され、この空気は、フィルタケース50の内部に充満する洗濯水により圧縮されて昇圧する。この昇圧の程度は、洗濯水槽2の内部における洗濯水の水位に対応する。
水位検出器29は、例えば、導圧管28を介して加わるエアトラップ53内部の空気圧の作用により浮動する鉄心と、該鉄心の周囲を囲繞する検出コイルとを備えてなり、該検出コイルのインダクタンスが前記鉄心の移動に応じて変化することを利用してエアトラップ53内部の空気圧、即ち、洗濯水槽2の内部水位を検出する公知の構成を有している。このように検出される洗濯水槽2の内部水位は、前記給水弁14の開閉による給水量の制御に用いられる。
フィルタケース50の後端に取り付けた循環ポンプ26は、以上の給水の後の前述した洗濯運転中に、連続又は間欠的に駆動される。この駆動によりフィルタケース50の内部の洗濯水は、循環ポンプ26に吸い込まれて昇圧され、戻し管27を経て洗濯水槽2の上部に送水されて、該戻し管27の先端から回転ドラム3内部の洗濯物に噴射される。この間フィルタケース50の内部には、導水管22を経て洗濯水槽2内部の洗濯水が連続的に供給され、洗濯水槽2からフィルタ装置5を通過して回転ドラム3内に戻る洗濯水の循環が生じる。
このように循環する洗濯水中に含まれる繊維屑等の混在物は、フィルタ装置5を通過する際に後述の如く捕捉除去される。これにより回転ドラム3内部の洗濯物には、戻し管27を経て混在物を除去された洗濯水が降り注がれることとなり、前記洗濯物の洗濯は、良好な仕上がり品質にてなされる。
フィルタケース50の下部に設けられた排水弁24は、以上の洗濯運転の後に開放される。この開放により洗濯水槽2内部の洗濯水は、導水管22及びフィルタ装置5を経て排水管25に排出され、該排水管25が接続される下水管に排水される。このような洗濯水の排水に際しても、フィルタ装置5の通過により洗濯水中に含まれる繊維屑等の混在物が捕捉除去されるから、排水管25を経て下水管に排出される虞れがなく環境負荷の軽減を図ることができる。また洗濯中の洗濯物からの脱落物(ボタン、ポケットの内容物等)もフィルタ装置5に捕捉され、封止キャップ52と共にフィルタケース50から取り外されるフィルタ体51と共に回収することができる。
本発明に係る洗濯機の特徴は、以上の如きフィルタ装置5の構成にある。図2は、フィルタ装置5の内部構成を示す縦断面図である。フィルタ装置5は、前述の如く、筒形をなすフィルタケース50と、このフィルタケース50の内部に収納されたフィルタ体51とを備える。フィルタケース50の後端部(図における右側端部)には、前記循環ポンプ26が付設されたポンプ室54が設けられており、前記戻し管27は、ポンプ室54の周面に連設された吐出管55に接続されている。
フィルタケース50の前端部(図における左側端部)には、他部よりも大径化された封止キャップ52の装着口56が開設されている。封止キャップ52は、外周面に雄ねじ部を備える短寸円筒形の部材であり、前記雄ねじ部を装着口56の内面に設けた図示しない雌ねじ部に螺合させ、該装着孔56の前面を塞ぐように装着されている。
フィルタ体51は、前記封止キャップ52の内側端に相対回転自在に連結された円板形の封止フランジ57と、フィルタケース50の内部に適長侵入して位置する端部フランジ58との間に架設されている。図3は、図2の III−III による拡大断面図である。本図に示す如くフィルタケース50は、上部が平坦化された円筒体であり、またフィルタ体51は、一側が開放された半筒形の部材であって、開放側を上向きとしてフィルタケース50の内部に挿入され、両側の上縁をフィルタケース50の内面に押し付けて、下部の三日月形の空間を上部空間と液密に分割するように装着されている。
このように装着されたフィルタ体51の大部分には、小面積の矩形のフィルタ目を縦横に並設してなる密フィルタ部 51aが設けられ、また前端近傍(封止フランジ57の側)の一部には、前記密フィルタ部 51aよりも大きい面積を有する矩形のフィルタ目を縦横に並設してなる粗フィルタ部 51bが設けられている。ここで密フィルタ部 51aのフィルタ目の大きさは、主たる対象物である繊維屑の捕捉が可能に設定されており、粗フィルタ部 51bのフィルタ目の大きさは、繊維屑の通過を許容し、繊維屑以外の捕捉対象物のうちの最小物、例えば、シャツのボタンの捕捉が可能に設定されている。
なお図2に示す粗フィルタ部 51bは、密フィルタ部 51aの4つのフィルタ目を合わせた程度の大きさのフィルタ目を前後に2列に並べて構成されているが、粗フィルタ部 51bの構成は、これに限らず、フィルタ体51の一部、望ましくは前端近傍に、密フィルタ部 51aよりも大きいフィルタ目を有して設けられていればよい。
フィルタ体51の後端に連続する端部フランジ58の他側には、フィルタケース50後端に連設されたポンプ室54にまで延びる延長部59が設けられ、この延長部59に循環水の流出口60が開設されており、フィルタケース50の内部の洗濯水は、流出口60を経て循環ポンプ26に吸込まれて前述の如く循環されるようになしてある。前記粗フィルタ部 51bは、以上の如き循環水の流出口60から最も離れた位置に設けられている。
フィルタケース50の上部には、フィルタ体51の後端に連続する端部フランジ58の近傍に流入口61が開設されている。この流入口61には、洗濯水槽2に連なる導水管22が、図2中に2点鎖線により示す如く接続されており、フィルタケース50の内部には、流入口61を経て洗濯水が流入するようになしてある。
またフィルタケース50の上部には、フィルタ体51の前端に連続する封止フランジ57の近傍、即ち、フィルタ体51に設けられた粗フィルタ部 51bの近傍にエアトラップ53が連設されている。該エアトラップ53は、フィルタケース50の上部に連なる短寸の円管の上部を気密に封止し、前述の如く、フィルタケース50の内部に洗濯水が充満されたとき、適量の空気が内部に閉じ込められるように構成されている。このようなエアトラップ53を前記水位検出器29に接続する導圧管28は、エアトラップ53の頂部に開設された小径の導圧口に、図中に2点鎖線により示す如く接続されている。
更にフィルタケース50の下部には、フィルタ体51の下部の三日月形空間に連通するように排水の流出口63が、フィルタ体51の長さ方向の中央部近傍、即ち、フィルタ体51の前部に設けられた粗フィルタ部 51b、及びフィルタケース50の後端に開設された循環水の流出口60の双方から適長離れた位置に開設されている。この流出口63は、図中に2点鎖線により示す如く排水管25が接続されており、フィルタケース50内部の洗濯水は、前記排水弁24の開放時に流出口63を経て排水管25内に排出される。
以上の如く構成されたフィルタ装置5において、循環ポンプ26が駆動された場合、流入口61を経てフィルタケース50内に流入する洗濯水は、フィルタ体51の下部の三日月形の空間内に流入して後ろ向きに流れ、流出口60を経て循環ポンプ26に吸込まれて前述の如く循環される。このときフィルタケース50内の洗濯水の流れは、流出口60が設けられた後端側に向けて生じるから、図中に実線の矢符により示す如く、密フィルタ部 51aが設けられたフィルタ体51の後端部近傍に集中し、洗濯水中に含まれる繊維屑等の混在物は、密フィルタ部 51aを通過する際に確実に捕捉される。これにより洗濯水槽2には、繊維屑を含まない清浄な洗濯水が循環ポンプ26及び戻し管27を経て戻されることとなり、この洗濯水を使用して洗濯される洗濯物の仕上がり品質を高めることができる。
このような洗濯水の循環が継続して実施された場合、流れが集中するフィルタ体51の後部において捕捉された繊維屑による目詰まりが発生し、洗濯水の流れは、図2中に破線の矢符、2点鎖線の矢符により示す如く、目詰まりの発生域を避けて逐次前方に移行する。このような移行が生じた場合においても、移行後の流れが密フィルタ部 51aの形成域内にある間には、洗濯水中の混在物は、フィルタ体51に確実に捕捉される。
以上の目詰まりが更に進行し、密フィルタ部 51aの全域に目詰まりが生じた場合、流入口61から流入する洗濯水は、一旦前向きに流れてフィルタ体51の前端部近傍にまで達し、この部分に設けられた粗フィルタ部 51bを経てフィルタ体51下部の三日月形の空間内に流入し、後ろ向きに方向を変えて循環ポンプ26に吸込まれて循環される。
ここで粗フィルタ部 51bのフィルタ目は、前述の如く、密フィルタ部 51bのフィルタ目よりも大きくしてあり、粗フィルタ部 51bの形成域に達した洗濯水は、大きいフィルタ目を通過する繊維屑と共に下部に流出することができる。従って、繊維屑による目詰まりの進行は止まり、その後においても、粗フィルタ部 51bを通過する量の洗濯水の循環が確保されることとなり、回転ドラム3内への循環水の供給による洗濯品質の向上効果は維持される。
なおこのとき、回転ドラム3に戻される循環水は、捕捉除去し得なかった繊維屑の一部を含んでおり、この繊維屑が洗濯物に付着して洗濯品質が低下する虞れがあるが、この品質低下は、循環水の不足による品質低下に比して軽微である。また粗フィルタ部 51bは、繊維屑以外に想定される混在物の捕捉が可能な大きさのフィルタ目を有しているから、密フィルタ部 51aの目詰まり発生後においても、例えば、洗濯物から脱落したボタン等の混在物が循環水中に放出される虞れが緩和され、例えば、循環ポンプ26の損傷、戻し管27の詰まり等の循環水系の不具合の発生を未然に防止することができる。
また、前述した水位検出のためにフィルタケース50に設けられるエアトラップ53が、フィルタ体51の粗フィルタ部 51bの配設位置の近傍、即ち、繊維屑が存在し難い領域に設けてあるから、エアトラップ53内部の水面上に浮遊する繊維屑の浮遊量が少なくなり、水位検出器29の検出値への悪影響が軽減され、水位検出を高精度に行わせることができる。
一方、排水弁24の開放により排水管25への排水が生じた場合、流入口61を経てフィルタケース50内に流入する洗濯水は、フィルタ体51を通過して流出口63から流出する。このような排水の流出口63は、前述の如く、フィルタ体51の粗フィルタ部 51bから離れた位置に開設されているから、流出口63から流れ出す排水は、フィルタ体51の密フィルタ部 51aを通過することとなり、排水中に混在する繊維屑を確実に捕捉させることができ、排水管25を経て排出される繊維屑の量を少なくし、環境負荷を軽減することができる。
また排水の流出口63は、前述の如く、フィルタケース50の後端に開設された循環水の流出口60からも離れて開設されているから、流出口63から流れ出す排水は、循環水の流出口60に近く、繊維屑が多く捕捉される密フィルタ部 51bからも離れて位置することとなり、捕捉された繊維屑が排水と共に流れ出す虞れも小さくなり、排水管25を経て排出される繊維屑の量を少なくし、環境負荷を軽減することができる。
本発明に係る洗濯機の縦断面図である。 フィルタ装置の内部構成を示す縦断面図である。 図2の III−III 線による拡大断面図である。
符号の説明
2 洗濯水槽
5 フィルタ装置
22 導水管
50 フィルタケース
51 フィルタ体
51a 密フィルタ部
51b 粗フィルタ部
53 エアトラップ
60 (循環水の)流出口
63 (排水の)流出口

Claims (4)

  1. 洗濯水槽の下部に連なる管路を流れる洗濯水の流入口と、排水管に連なる排水用流出口と、前記洗濯水槽への循環水用流出口とを有するフィルタケースに、前記流入口から流入する水を通過させるフィルタ体を収納してあるフィルタ装置を備え、前記フィルタ体を通過した水を前記循環水用流出口を経て前記洗濯水槽に戻して循環させることが可能な洗濯機において、
    前記フィルタ体は、前記流入口に面する側が開放された形状の部材に、小さいフィルタ目が並設された密フィルタ部と大きいフィルタ目が並設された粗フィルタ部とを設けて構成されており、
    前記フィルタ体のフィルタ目のうち前記循環水用流出口に最も近いフィルタ目は、前記密フィルタ部のフィルタ目であり、
    前記粗フィルタ部のフィルタ目のうち前記排水用流出口に最も近いフィルタ目と、前記排水用流出口との流水経路での間隔は、前記密フィルタ部のフィルタ目のうち前記循環水用流出口に最も近いフィルタ目と、前記排水用流出口との間の流水経路での間隔よりも小さくしてあることを特徴とする洗濯機。
  2. 前記密フィルタ部は、前記流入口から流入する洗濯水中に混在する繊維屑の捕捉が可能なフィルタ目を備える請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記粗フィルタ部は、洗濯物からの脱落物の捕捉が可能なフィルタ目を備える請求項1又は請求項2記載の洗濯機。
  4. 前記フィルタケースは、前記フィルタ体の粗フィルタ部の配設位置の近傍に、前記洗濯水槽内部の水位検出のためのエアトラップを備える請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の洗濯機。
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