JP3909436B2 - Aluminum glossy insulating transfer film - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁性能が必要なテレビ、ビデオデッキ、オーディオ製品等の弱電商品の筐体表面に、真空蒸着等により形成されたアルミニウム薄膜層又はアルミニウム箔と同程度の色調の金属光沢、すなわちアルミニウム光沢の装飾を施すために使用するアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムに関する。
詳細には、本発明は、本発明の転写フイルムを被転写物に転写した後、被転写物上に形成される転写部分に、アルミニウム光沢の装飾を施すことができるとともに、被転写物の転写部分側から６ＫＶの電圧を１０秒間かけた場合の電流値が０．０１ｍＡを超えない程度の絶縁性をも付与できるアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、転写により被転写物に金属光沢を付与する目的で、プラスチックフイルムの片面に離型層、保護層、金属薄膜層、及び接着層が順次積層された構成の金属光沢転写フイルムが使用されている。
中でも、金属薄膜層として、真空蒸着法等により形成されたアルミニウム薄膜層を使用したアルミニウム光沢転写フイルムは、アルミニウム薄膜層の有する独特の美麗なアルミニウム光沢と安価な生産コスト等の理由から汎用されている。
そして、アルミニウム光沢転写フイルムは、当然アルミニウム光沢を有している。
しかし、該転写フイルムを被転写物に転写した後に、被転写物上に形成される転写部分には、アルミニウム薄膜層上に離型層及び保護層が形成されているものの、離型層及び保護層はともに薄膜であるため、該転写フイルムは絶縁性を全く有していなかった。
【０００３】
そこで、絶縁性の付与を主目的として、絶縁性と金属光沢とを兼ね備えた金属光沢を有する絶縁性転写フイルムが発明された（特許文献１参照）。
特許文献１に記載の絶縁性転写材料は、プラスチックフイルム等の基材の片面に離型層、保護層、金属蒸着層、及び接着層が順次積層された構成の転写材料であって、金属蒸着層を島のサイズ２００Å〜１μｍで島の間隔１００Å〜５０００Åの島状構造にすることで絶縁性をもたせるものであった。
そして、金属蒸着層は、島状構造にするために、Ｓｎ（スズ）等の特殊な金属で形成する必要があり、アルミニウムを使用して金属蒸着層を形成することは容易ではなかった。
従って、上記の絶縁性転写材料は、絶縁性には優れていたものの、その金属光沢は、金属蒸着層に使用する金属の固有の金属光沢を呈するもので、例えばスズを使用した場合、アルミニウム光沢よりやや黒っぽい金属光沢を呈し、アルミニウム光沢とはならなかった。
【０００４】
また、アルミニウム薄膜層の代わりに、樹脂中にアルミニウム粉やアルミニウムペーストを混入してなるメタリック層が形成された金属光沢転写フイルムが知られている（特許文献２参照）。
特許文献２には、離型性を有する基材と接着層との間に、熱硬化型塗料中にアルミニウムパウダー（アルミニウム粉）やアルミニウムペーストを混入した塗料により形成されたメタリック層を介在させた耐熱性メタリック転写箔が記載されている。
しかし、特許文献２に記載の耐熱性メタリック転写箔に代表される金属光沢転写フイルムは、絶縁性を有していたが、金属光沢を付与するために使用するアルミニウム粉やアルミニウムペーストが、板状ではなく、球状や球状に近い形状、あるいは不定形の立体形状であるので、光を乱反射する割合が高く、従って該転写フイルムの金属光沢はアルミニウム光沢より白っぽい金属光沢を呈し、やはりアルミニウム光沢とはならなかった。
【０００５】
【特許文献１】
特開平３−２５３５３号公報
【０００６】
【特許文献２】
特開昭６３−１５８５号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記全ての欠点を除去したものであり、被転写物に転写して、アルミニウム光沢の装飾を施すことができるとともに、被転写物の転写部分側から６ＫＶの電圧を１０秒間かけた場合の電流値が０．０１ｍＡを超えない程度の絶縁性をも有するアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムを提供するものである。
そして、該転写フイルムを被転写物に転写して、被転写物の転写部分側から６ＫＶの電圧を１０秒間かけた場合の電流値が０．０１ｍＡを超えない程度の絶縁性を有していれば、絶縁性能が必要なテレビ、ビデオデッキ、オーディオ製品等の弱電商品の筐体にも充分に使用できるものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
（１）本発明は、プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、アルミニウム光沢層、接着層が順次形成されている転写フイルムにおいて、アルミニウム光沢層が、樹脂に板状アルミニウム薄膜を混入してなる高輝度メタリック層を少なくとも含むものであり、かつ以下のＡ〜Ｃの条件を満足することを特徴とするアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムである。
Ａ：高輝度メタリック層の厚さが０．４〜４μｍである
Ｂ：高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率が１５〜３０重量％である
Ｃ：板状アルミニウム薄膜の厚さが０．０１〜３μｍ、長径（板状アルミニウム薄膜の最長の長さ）が５〜２０μｍ、短径（板状アルミニウム薄膜の最短の長さ）が３〜２０μｍである
（２）本発明は、プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、アルミニウム光沢層、接着層が順次形成されている転写フイルムにおいて、アルミニウム光沢層が、保護層に近い方から順に、樹脂に板状アルミニウム薄膜を混入してなる高輝度メタリック層、樹脂にアルミニウム粉を混入してなる輝度補助メタリック層が形成されているものであり、かつ以下のＡ〜Ｆの条件を満足することを特徴とするアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムである。
Ａ：高輝度メタリック層の厚さが０．４〜４μｍである
Ｂ：高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率が１０〜２５重量％である
Ｃ：板状アルミニウム薄膜の厚さが０．０１〜３μｍ、長径（板状アルミニウム薄膜の最長の長さ）が５〜２０μｍ、短径（板状アルミニウム薄膜の最短の長さ）が３〜２０μｍである
Ｄ：輝度補助メタリック層の厚さが０．４〜３μｍである
Ｅ：輝度補助メタリック層中のアルミニウム粉の含有率が３０〜４５重量％である
Ｆ：アルミニウム粉の平均粒径が５〜３０μｍである
【０００９】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムは、該転写フイルムを被転写物に転写した後、被転写物上に形成される転写部分に、アルミニウム光沢と絶縁性を付与するものである。
そして、転写部分にアルミニウム光沢と絶縁性を付与するために、該転写フイルムに、樹脂と板状アルミニウム薄膜とからなる高輝度メタリック層を少なくとも含み、かつ高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率が１５〜３０重量％であるアルミニウム光沢層を形成した。
また、該アルミニウム光沢層は、保護層に近い方から順に、樹脂と板状アルミニウム薄膜とからなる高輝度メタリック層、樹脂とアルミニウム粉とからなる輝度補助メタリック層が形成されているものであり、高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率が１０〜２５重量％であり、かつ輝度補助メタリック層中のアルミニウム粉の含有率が３０〜４５重量％であるものとしてもよい。
【００１０】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムは、上記の構成とすることで、該転写フイルムを被転写物に転写して、被転写物の転写部分側から６ＫＶの電圧を１０秒間かけた場合の電流値が０．０１ｍＡを超えない程度の絶縁性と、真空蒸着等により形成されたアルミニウム薄膜層又はアルミニウム箔と同程度の色調の金属光沢であるアルミニウム光沢の両方を兼ね備えたものとなる。
特に、アルミニウム光沢層を高輝度メタリック層及び輝度補助メタリック層の２層構成にした場合には、上記したように、優れた絶縁性とアルミニウム光沢の両方を兼ね備えたものとなることはもちろん、該転写フイルムの製造コストを低くでき、その結果様々な用途に使用することができるようになる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムに使用するプラスチックフイルムは、プラスチックフイルム上に、後で述べる離型層、保護層、アルミニウム光沢層、接着層を順次形成し、該転写フイルムを被転写物の表面に転写した後は、被転写物から剥離されるものである。
【００１２】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムに使用するプラスチックフイルムは、従来転写フイルムに使用されているプラスチックフイルムであれば特に制限はなく、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリエチレンナフタレートフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリエチレンフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリアミドフイルム、ポリブチルアクリレートフイルム等が使用でき、中でも、耐熱性や強度等の点からポリエチレンテレフタレートフイルムが好ましい。
【００１３】
また、意匠性の向上を目的に、プラスチックフイルムの離型層側に、ヘアライン加工、エンボス加工、マット加工等の凹凸加工を施してもよく、こうすることで、本発明の転写フイルムを被転写物に転写した後の転写部分表面が凹凸状となり、被転写物をより意匠性に優れたものとすることができる。
【００１４】
プラスチックフイルムの厚さは、１２〜５０μｍが好ましく、より好ましくは１２〜３８μｍである。
厚さが１２μｍより薄いと、アルミニウム光沢絶縁性転写フイルムの製造時や転写時に、該転写フイルムにしわ、カール、破れ等が発生するので好ましくない。
厚さが５０μｍより厚いと、転写時の熱の伝導が悪くなり、転写適性の悪化や作業性の低下を招くと共に、不経済であるので好ましくない。
従って、プラスチックフイルムの厚さは、しわ、カール、転写適性等の問題から１２〜５０μｍが好ましく、１２〜３８μｍであればより万全である。
【００１５】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムの片面に形成される離型層は、プラスチックフイルムと保護層との間にあって、保護層と密着しかつプラスチックフイルムとの界面で剥離する離型性を有し、アルミニウム光沢絶縁性転写フイルムを被転写物に転写してプラスチックを剥離した後は、被転写物の転写部分の最表層に形成されるものである。
そして、保護層を傷等から保護すると共に、絶縁性を向上させる役割も果たす。
また、離型層は、プラスチックフイルムと、離型層／保護層／アルミニウム光沢層／接着層からなる転写層とを剥離できれば、必ずしもプラスチックフイルムとの界面で剥離しなくてもよく、プラスチックフイルム上に離型層の一部が残存していても構わない。
【００１６】
離型層に使用される樹脂は、保護層と密着しかつプラスチックフイルムとの界面で剥離する離型性を有するものであれば特に制限はなく、アクリル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、ワックス等が使用できるが、離型性の点からアクリル系樹脂がより好ましい。
【００１７】
離型層の厚さは、０．１〜２．５μｍが好ましく、０．７〜２μｍがより好ましい。
厚さが０．１μｍより薄いと、離型性が低下するとともに、保護層を傷等から保護し難くなるので好ましくない。
厚さが２．５μｍより厚いと、より絶縁性は向上するが、離型層に塗りムラが生じるので好ましくなく、また不経済でコスト高となり、場合によっては離型性が良すぎていわゆる箔散りが発生すると共に、転写フイルムを被転写物に転写後、いわゆるバリが発生して作業性が低下するので好ましくない。
従って、離型層の厚さは、離型性や箔散り等の点から０．１〜２．５μｍが好ましく、０．７〜２μｍであればより万全である。
【００１８】
離型層は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知の方法で形成できる。
【００１９】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムに形成される保護層は、離型層とアルミニウム光沢層との間にあって、離型層及び高輝度メタリック層と密着し、アルミニウム光沢絶縁性転写フイルムを被転写物に転写した後は、離型層と共にアルミニウム光沢層を傷等から保護し、さらに絶縁性を向上させる役割をも果たすものである。
また、意匠性の向上を目的に、保護層中に染料や顔料等を混入して、保護層を、着色した保護層としてもよく、さらには、離型層とアルミニウム光沢層間に、保護層とは別に、樹脂に染料や顔料等を混入して薄膜とした、いわゆる着色層を形成してもよい。
このようにした場合には、本発明の転写フイルムを被転写物に転写した後に、転写部分が着色されたアルミニウム光沢となるのである。
【００２０】
保護層に使用する樹脂は、離型層及びアルミニウム光沢層と密着し、また必要により着色剤が混入できるものであれば特に制限はなく、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリウレタン系樹脂、硝化綿等の単独又は２種以上の混合樹脂が使用できる。
【００２１】
保護層の厚さは、０．７〜２μｍが好ましい。
厚さが０．７μｍより薄いと、保護層上に、高輝度メタリック層形成のための高輝度メタリック塗料をコーティングする際に、高輝度メタリック塗料に含まれる溶剤によって、保護層が侵されて高輝度メタリック層の保護や絶縁性に影響を与える場合があるので好ましくなく、特に保護層が着色した保護層である場合には、さらに着色むらにもなりやすいので好ましくない。
厚さが２μｍより厚いと、いわゆる箔散りが生じ易く、転写時の作業性が低下するので好ましくない。
従って、保護層の厚さは、絶縁性、着色むら、箔散り等の点から０．７〜２μｍが好ましい。
【００２２】
保護層は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知の方法で形成できる。
【００２３】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムに形成されるアルミニウム光沢層は、樹脂と板状アルミニウム薄膜とからなる高輝度メタリック層を少なくとも含み、かつ高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率が１５〜３０重量％であるものであり、被転写物に該転写フイルムを転写した後の転写部分に、アルミニウム光沢及び絶縁性を付与するものである。
また、高輝度メタリック層と後で述べる輝度補助メタリック層とを積層することによっても、該転写部分にアルミニウム光沢及び絶縁性を付与することができる。
【００２４】
高輝度メタリック層の厚さは、０．４〜４μｍが好ましく、０．７〜２μｍがより好ましい。
高輝度メタリック層の厚さは、後で述べる高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率、輝度補助メタリック層の有無、輝度補助メタリック層の厚さ等により、適宜決定すればよい。
厚さが０．４μｍより薄いと、アルミニウム光沢層が高輝度メタリック層１層のみで形成されている場合に、アルミニウム光沢が現出し難くなるので好ましくない。
また、高輝度メタリック層上に輝度補助メタリック層を形成する場合に、輝度補助メタリック層の形成時に使用する塗料に含まれる溶剤によって、高輝度メタリック層が侵されて光沢むらになりやすいので好ましくない。
厚さが４μｍより厚いと、いわゆる箔散りが生じやすく、転写時の作業性が低下するので好ましくない。
従って、高輝度メタリック層の厚さは、アルミニウム光沢、光沢むら、箔散りの点から０．４〜４μｍが好ましく、０．７〜２μｍであればより万全である。
【００２５】
高輝度メタリック層は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知の方法で形成できる。
【００２６】
高輝度メタリック層に使用する樹脂は、保護層や輝度補助メタリック層又は接着層と密着し、板状アルミニウム薄膜を均一に分散混入できるものであれば制限はなく、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリウレタン系樹脂、硝化綿等の単独又は２種以上の混合樹脂が使用できる。
【００２７】
高輝度メタリック層に使用する板状アルミニウム薄膜は、アルミニウム単体の板状薄膜はもちろん、アルミニウム光沢を低下させない範囲で、板状アルミニウム薄膜の片面又は両面を透明樹脂層やアルミニウム以外の金属薄膜で積層したもの、あるいは板状アルミニウム薄膜の片面又は両面を該透明樹脂層と金属薄膜を適宜組合わせて積層したもの等を適宜の大きさにカットして板状としたものが使用できる。
【００２８】
板状アルミニウム薄膜は、その面方向の表面で光を反射する。
そして、高輝度メタリック層の面方向と板状アルミニウム薄膜の面方向とを平行にすることで、すなわち、高輝度メタリック層の面方向と板状アルミニウム薄膜の面方向を同一平面状に形成することで、高輝度メタリック層の一面に板状アルミニウム薄膜が並んだ状態となるのである。
その結果、板状アルミニウム薄膜が光を正反射する割合が高くなるので、アルミニウム蒸着層やアルミニウム箔と同程度の色調の光沢であるアルミニウム光沢を現出することができるのである。
従って、ここでいう板状とは、上記のように、光を正反射する割合が高くなる形状であれば足り、平板状、鱗片状、円盤状、楕円形状等をも含むものであり、光を正反射し難い形状である球状、ラグビーボール状、針状等を除くものである。
そして、板状アルミニウム薄膜を使用し、かつ高輝度メタリック層の厚さを上記の範囲とすることで、高輝度メタリック層形成時の各種コーティング工程で、高輝度メタリック層の一面に板状アルミニウム薄膜が並んだ状態を容易に再現できるのである。
そして、板状アルミニウム薄膜の大きさは、高輝度メタリック層形成時の各種コーティング工程で、高輝度メタリック層の一面に板状アルミニウム薄膜が並んだ状態を容易に再現できる大きさであればよく、大体、厚さ０．０１〜３μｍ、長径（アルミニウム薄膜の最長の長さ）５〜２０μｍ、短径（アルミニウム薄膜の最短の長さ）３〜２０μｍ程度が好ましい。
【００２９】
高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率は、１５〜３０重量％が好ましい。
含有率が１５重量％より低いと、絶縁性は得られるものの、アルミニウム光沢が現出しにくいので好ましくなく、また含有率が３０重量％より高いとアルミニウム光沢は得られるものの、絶縁性が得られないので好ましくない。
従って、絶縁性及びアルミニウム光沢の両方を兼ね備えるためには、含有率は１５〜３０重量％にしておくことが好ましい。
また高輝度メタリック層と輝度補助メタリック層を積層する場合には、該含有率は、１０〜２５重量％が好ましく、１５〜２０重量％であればより好ましい。
含有率が１０重量％より低いと、絶縁性は得られるものの、アルミニウム光沢が現出しにくいので好ましくなく、また含有率が２５重量％より高いとアルミニウム光沢は得られるものの、絶縁性が得られ難いので好ましくない。
【００３０】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムに形成される輝度補助メタリック層は、樹脂とアルミニウム粉とからなるもので、高輝度メタリック層上に形成され、高輝度メタリック層のアルミニウム光沢の現出を補助する役割を果たすものである。
前記したように、アルミニウム光沢層は、高輝度メタリック層の１層だけでも、アルミニウム光沢絶縁性転写フイルムを絶縁性及びアルミニウム光沢の両方を兼ね備えたものとすることはできるが、高輝度メタリック層中に混入する板状アルミニウム薄膜が高価であるため、高輝度メタリック層だけで絶縁性及びアルミニウム光沢の両方を兼ね備えたものとすると、アルミニウム光沢絶縁性転写フイルムの製造コストが高くなり、限定された用途にしか使用できない場合がある。
このような場合に、アルミニウム光沢層を、高輝度メタリック層と輝度補助メタリック層との積層にすることで、アルミニウム光沢絶縁性転写フイルムが絶縁性及びアルミニウム光沢の両方を兼ね備えたまま、製造コストを低くでき、その結果様々な用途に使用することができるようになる。
【００３１】
輝度補助メタリック層に使用する樹脂は、高輝度メタリック層及び接着層と密着し、アルミ粉を均一に分散混入できるものであれば特に制限はなく、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリウレタン系樹脂、硝化綿等の単独又は２種以上の混合樹脂が使用できる。
【００３２】
輝度補助メタリック層の厚さは、０．４〜３μｍが好ましく、０．７〜２μｍがより好ましい。
厚さが０．４μｍより薄いと、アルミニウム光沢の現出を補助する役割を果たし難くなるので好ましくない。
また、接着層形成時に使用する接着剤塗料に含まれる溶剤によって、輝度補助メタリック層が侵されて光沢むらになり易いので好ましくない。
厚さが３μｍより厚いと、いわゆる箔散りが生じやすく、転写時の作業性が低下するので好ましくない。
従って、輝度補助メタリック層の厚さは、光沢むらや箔散りの点から０．４〜３μｍが好ましく、０．７〜２μｍであればより万全である。
【００３３】
輝度補助メタリック層は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知の方法で形成できる。
【００３４】
輝度補助メタリック層中に混入されるアルミ粉の平均粒径は、５〜３０μｍが好ましい。
アルミ粉の平均粒径が、３０μｍより大きいと高輝度メタリック層の凹凸が目立ち、輝度補助メタリック層としての役割を果たし難い。
また、５μｍより小さいと、充分に輝度補助メタリック層としての役割を果たすが、高価で不経済である。
【００３５】
輝度補助メタリック層中のアルミニウム粉の含有率は、３０〜４５重量％が好ましく、３５〜４０重量％であればより好ましい。
３０重量％を下回ると高輝度メタリック層のアルミニウム光沢の現出を補助する役割にならず、４５重量％を超えると絶縁性が低下するので好ましくない。
従って、アルミニウム粉の含有率は、アルミニウム光沢現出の補助及び絶縁性の点から３０〜４５重量％が好ましく、３５〜４０重量％であればより万全である。
【００３６】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムに形成される接着層は、アルミニウム光沢層上に形成され、該転写フイルムを被転写物に転写した後は、転写部分と被転写物とを密着するものである。
【００３７】
接着層に使用する樹脂は、アルミニウム光沢層及び被転写物との密着力が良好なものであれば特に制限はなく、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂等の単独又は２種以上の混合樹脂が使用できる。
【００３８】
接着層の厚さは、１〜３μｍが好ましい。
１μｍより薄いとアルミニウム光沢層と被転写物との密着力が低下し易く、３μｍより厚いと、いわゆる箔散りが生じ易く、転写時の作業性が低下するので好ましくない。
従って、接着層の厚さは、密着力や箔散りの点から１〜３μｍが好ましい。
【００３９】
ここで、本発明に係るアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムについて、図面を参照しながら説明する。
図１は、本発明に係るアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムの一例を示す一部拡大断面図であり、プラスチックフイルム１の片面に、離型層２、保護層３、アルミニウム光沢層である高輝度メタリック層４、接着６が順次形成されている。
図２は、本発明に係るアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムの他の一例を示す一部拡大断面図であり、プラスチックフイルム１の片面に、離型層２、保護層３、アルミニウム光沢層である高輝度メタリック層４及び輝度補助メタリック層５、接着６が順次形成されている。
【００４０】
【実施例１】
片面にヘアライン加工を施した厚さ２５μｍのポリエチレンテレフタレートフイルムのヘアライン加工面に、アクリル系樹脂をグラビアコート法にてコーティングして厚さ１．７μｍの離型層を形成し、次に離型層上に、アクリル系樹脂をグラビアコート法にてコーティングして厚さ０．８μｍの保護層を形成し、さらに保護層上に、アクリル系樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂７８重量部と板状アルミニウム薄膜（厚さ０．０１〜０．０３μｍ、長径１０〜１２μｍ、短径５〜７μｍ）２２重量部とからなる厚さ０．８μｍの高輝度メタリック層を、グラビアコート法にて形成した（高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率：２２重量％）。
さらにアクリル系樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂をリバースコート法にてコーティングして厚さ１．８μｍの接着層を形成し、本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムを得た。
【００４１】
【実施例２】
保護層上に、実施例１の高輝度メタリック層に替えて、アクリル系樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂８２重量部と板状アルミニウム薄膜（厚さ０．０１〜０．０３μｍ、長径１０〜１２μｍ、短径５〜７μｍ）１８重量部とからなる厚さ０．８μｍの高輝度メタリック層をグラビアコート法にて形成し（高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率：１８重量％）、さらに、高輝度メタリック層上にアクリル系樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂との混合樹脂６４重量部と平均粒径１０μｍのアルミニウム粉３６重量部とからなる厚さ０．８μｍの輝度補助メタリック層をグラビアコート法にて形成した（輝度補助メタリック層中のアルミニウム粉の含有率：３６重量％）こと以外は、実施例１と同様にして本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムを得た。
【００４２】
【実施例３】
実施例２の保護層に替えて、黄色の顔料を混入したアクリル系樹脂をグラビアコート法にてコーティングして厚さ０．８μｍの着色した保護層を形成した以外は、実施例２と同様にして本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムを得た。
【００４３】
【比較例１】
実施例１の高輝度メタリック層に替えて、島のサイズ０．４μｍ、島の間隔５０ｎｍのスズ薄膜層を真空蒸着法にて形成した以外は、実施例１と同様にして、絶縁性転写フイルムを得た。
【００４４】
【比較例２】
高輝度メタリック層を形成しなかったこと以外は、実施例２と同様にして、絶縁性転写フイルムを得た。
【００４５】
【比較例３】
実施例１の高輝度メタリック層に替えて、厚さ５０ｎｍのアルミニウム薄膜層を真空蒸着法にて形成した以外は、実施例１と同様にして、アルミニウム光沢転写フイルムを得た。
【００４６】
実施例１〜３で得た本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルム、及び比較例１〜３で得た絶縁性転写フイルム又はアルミニウム光沢転写フイルムについて、以下の試験を行ない性能を比較した。
【００４７】
１．絶縁性試験
（測定試料）実施例１〜３で得たアルミニウム光沢絶縁性転写フイルム、比較例１〜３で得た絶縁性転写フイルム又はアルミニウム光沢転写フイルムを被転写物であるＡＢＳ板（５０ｍｍ（縦）×１２０ｍｍ（横）×０．５ｍｍ（厚さ））の全面に転写したものをそれぞれ１つ準備して、測定試料とした。
（測定方法）耐電圧／絶縁抵抗試験機（菊水電子工業株式会社製 ＴＯＳ９２０１）を使用して、転写部分に電極を接触させ、６ＫＶの電圧をかけて、０．０１ｍＡの電流が流れるまでに要する時間を測定し、該時間が１０秒を超えたものを○、１０秒以下のものを×とした。
（測定結果）表１
【００４８】
２．アルミニウム光沢試験
（測定試料）実施例１〜３で得たアルミニウム光沢絶縁性転写フイルム、比較例１〜３で得た絶縁性転写フイルム又はアルミニウム光沢転写フイルムを被転写物であるＡＢＳ板（５０ｍｍ（縦）×１２０ｍｍ（横）×０．５ｍｍ（厚さ））の全面に転写したものをそれぞれ１つ準備して、測定試料とした。
（測定方法）アルミニウム薄膜層が形成されているためアルミニウム光沢を呈する比較例３の測定試料を基準として、比較例３の測定試料の転写部分の金属光沢と、実施例１〜３、比較例１、２の測定試料の転写部分の金属光沢を目視にて比較し、比較例３の測定試料の金属光沢と同程度の色調の金属光沢のもの（アルミニウム光沢を呈するもの）を○、黒っぽい色調の金属光沢あるいは白っぽい色調の金属光沢のもの（アルミニウム光沢を呈しないもの）を×とした。
（測定結果）表１
【００４９】
【表１】
【発明の効果】
本発明のアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムは、アルミニウム光沢層を、樹脂と板状アルミニウム薄膜とからなる高輝度メタリック層の１層構成、又は高輝度メタリック層と、樹脂とアルミニウム粉とからなる輝度補助メタリック層との２層構成とすることで、該転写フイルムを被転写物に転写して、被転写物の転写部分側から６ＫＶの電圧を１０秒間かけた場合の電流値が０．０１ｍＡを超えない程度の絶縁性と、真空蒸着等により形成されたアルミニウム薄膜層又はアルミニウム箔と同程度の色調の金属光沢であるアルミニウム光沢の両方を兼ね備えたものとなる。
特に、アルミニウム光沢層を高輝度メタリック層及び輝度補助メタリック層の２層構成にした場合には、上記したように、優れた絶縁性とアルミニウム光沢の両方を兼ね備えたものとなることはもちろん、該転写フイルムの製造コストを低くでき、その結果様々な用途に使用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムの一例を示す一部拡大断面図である。
【図２】本発明に係るアルミニウム光沢絶縁性転写フイルムの一例を示す一部拡大断面図である。
【符号の説明】
１ プラスチックフイルム
２ 離型層
３ 保護層
４ 高輝度メタリック層
５ 輝度補助メタリック層
６ 接着層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a metallic luster having the same color tone as that of an aluminum thin film layer or aluminum foil formed by vacuum deposition or the like on the surface of a housing of a weak electric product such as a television, a video deck, an audio product or the like that requires insulation performance, that is, aluminum. The present invention relates to an aluminum glossy insulating transfer film used for glossy decoration.
Specifically, in the present invention, after the transfer film of the present invention is transferred to the transfer object, the transfer portion formed on the transfer object can be decorated with aluminum luster, and the transfer of the transfer object is performed. The present invention relates to an aluminum glossy insulating transfer film capable of imparting insulation properties such that the current value when a voltage of 6 KV is applied for 10 seconds from the partial side does not exceed 0.01 mA.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for the purpose of imparting a metallic luster to an object to be transferred by transfer, a metallic glossy transfer film having a structure in which a release layer, a protective layer, a metal thin film layer, and an adhesive layer are sequentially laminated on one side of a plastic film has been used. ing.
Among them, the aluminum glossy transfer film using an aluminum thin film layer formed by a vacuum deposition method or the like as a metal thin film layer is widely used because of the unique beautiful aluminum luster of the aluminum thin film layer and inexpensive production costs. Yes.
The aluminum gloss transfer film naturally has aluminum gloss.
However, after the transfer film is transferred to the transfer object, the transfer layer formed on the transfer object has a release layer and a protective layer formed on the aluminum thin film layer. Since both layers were thin films, the transfer film had no insulating properties.
[0003]
Thus, an insulating transfer film having a metallic luster having both insulating properties and metallic luster has been invented mainly for the purpose of imparting insulating properties (see Patent Document 1).
The insulating transfer material described in
And in order to make an island-like structure, a metal vapor deposition layer needs to be formed with special metals, such as Sn (tin), and it was not easy to form a metal vapor deposition layer using aluminum.
Therefore, although the above-mentioned insulating transfer material was excellent in insulation, its metallic luster exhibits the inherent metallic luster of the metal used for the metal vapor deposition layer. For example, when tin is used, the aluminum luster It had a slightly darker metallic luster and did not become an aluminum luster.
[0004]
Further, a metallic glossy transfer film is known in which a metallic layer formed by mixing aluminum powder or aluminum paste in a resin is used instead of an aluminum thin film layer (see Patent Document 2).
In
However, the metallic gloss transfer film represented by the heat-resistant metallic transfer foil described in
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 3-25353
[0006]
[Patent Document 2]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 63-1585
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention eliminates all the above-mentioned drawbacks, and can be transferred to the transfer object to give an aluminum luster decoration, and a voltage of 6 KV is applied from the transfer part side of the transfer object for 10 seconds. The present invention provides an aluminum glossy insulating transfer film having an insulation property of a current value not exceeding 0.01 mA.
Then, the transfer film should be transferred to a transfer object and have an insulation property such that the current value does not exceed 0.01 mA when a voltage of 6 KV is applied for 10 seconds from the transfer part side of the transfer object. For example, it can be used sufficiently for the housing of light electrical products such as televisions, video decks, and audio products that require insulation performance.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
(1) In the transfer film in which a release layer, a protective layer, an aluminum glossy layer, and an adhesive layer are sequentially formed on one side of a plastic film, the aluminum glossy layer contains a plate-like aluminum thin film mixed in the resin. At least a high-brightness metallic layerAn aluminum glossy insulating transfer film characterized by satisfying the following conditions A to C.
A: The thickness of the high brightness metallic layer is 0.4 to 4 μm.
B: The content of the plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer is 15 to 30% by weight
C: The thickness of the plate-like aluminum thin film is 0.01 to 3 μm, the long diameter (the longest length of the plate-like aluminum thin film) is 5 to 20 μm, and the short diameter (the shortest length of the plate-like aluminum thin film) is 3 to 20 μm. Is
(2) The present inventionIn a transfer film in which a release layer, protective layer, aluminum glossy layer, and adhesive layer are sequentially formed on one side of a plastic film, the aluminum glossy layer mixes the plate-like aluminum thin film into the resin in order from the side closest to the protective layer. An aluminum luster insulating material characterized in that a high-luminance metallic layer is formed, and a luminance auxiliary metallic layer is formed by mixing aluminum powder in the resin, and satisfies the following conditions A to F: It is a transfer film.
A: The thickness of the high brightness metallic layer is 0.4 to 4 μm.
B: The content of the plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer is 10 to 25% by weight
C: The thickness of the plate-like aluminum thin film is 0.01 to 3 μm, the long diameter (the longest length of the plate-like aluminum thin film) is 5 to 20 μm, and the short diameter (the shortest length of the plate-like aluminum thin film) is 3 to 20 μm. Is
D: The thickness of the luminance auxiliary metallic layer is 0.4 to 3 μm.
E: The content of the aluminum powder in the brightness auxiliary metallic layer is 30 to 45% by weight.
F: The average particle diameter of the aluminum powder is 5 to 30 μm
[0009]
The aluminum glossy insulating transfer film of the present invention imparts aluminum gloss and insulation to a transfer portion formed on a transfer object after the transfer film is transferred to the transfer object.
In order to impart aluminum gloss and insulation to the transfer portion, the transfer film includes at least a high-brightness metallic layer composed of a resin and a plate-like aluminum thin film, and the plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer An aluminum luster layer having a content of 15 to 30% by weight was formed.
In addition, the aluminum luster layer, in order from the side closer to the protective layer, a high-brightness metallic layer composed of a resin and a plate-like aluminum thin film, and a luminance auxiliary metallic layer composed of a resin and aluminum powder are formed, It is good also as a content rate of the plate-shaped aluminum thin film in a high-intensity metallic layer being 10-25 weight% and a content rate of the aluminum powder in a brightness | luminance auxiliary | assistant metallic layer being 30-45 weight%.
[0010]
The aluminum glossy insulating transfer film according to the present invention has the above-described configuration, so that the current when the transfer film is transferred to the transfer object and a voltage of 6 KV is applied from the transfer part side of the transfer object for 10 seconds. It has both an insulation property with a value not exceeding 0.01 mA and an aluminum luster which is a metallic luster of the same color as an aluminum thin film layer or aluminum foil formed by vacuum deposition or the like.
In particular, when the aluminum luster layer has a two-layer configuration of a high-luminance metallic layer and a luminance auxiliary metallic layer, as described above, it has both excellent insulation and aluminum luster, as a matter of course. The production cost of the transfer film can be reduced, and as a result, it can be used for various applications.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The plastic film used for the aluminum glossy insulating transfer film of the present invention has a release layer, a protective layer, an aluminum glossy layer, and an adhesive layer, which will be described later, sequentially formed on the plastic film, and the transfer film is formed on the transfer object. After being transferred to the surface, it is peeled off from the transfer object.
[0012]
The plastic film used for the aluminum glossy insulating transfer film of the present invention is not particularly limited as long as it is a plastic film conventionally used for transfer films. Polyethylene terephthalate film, polyethylene naphthalate film, polypropylene film, polycarbonate film, polyethylene A film, a polystyrene film, a polyamide film, a polybutyl acrylate film, or the like can be used. Among them, a polyethylene terephthalate film is preferable from the viewpoint of heat resistance and strength.
[0013]
In addition, for the purpose of improving design properties, the release layer side of the plastic film may be subjected to uneven processing such as hairline processing, embossing processing, mat processing, etc., so that the transfer film of the present invention is transferred. The surface of the transfer portion after transfer to the object becomes uneven, and the transferred object can be made more excellent in design.
[0014]
The thickness of the plastic film is preferably 12 to 50 μm, more preferably 12 to 38 μm.
When the thickness is less than 12 μm, it is not preferable because wrinkles, curls, tears, etc. occur in the transfer film during the production and transfer of the aluminum glossy insulating transfer film.
When the thickness is larger than 50 μm, heat conduction during transfer is deteriorated, transferability is deteriorated and workability is deteriorated, and it is not economical.
Accordingly, the thickness of the plastic film is preferably 12 to 50 μm from the viewpoint of wrinkles, curling, transferability, etc., and 12 to 38 μm is more complete.
[0015]
The release layer formed on one side of the aluminum glossy insulating transfer film of the present invention is between the plastic film and the protective layer and has a release property that adheres to the protective layer and peels off at the interface with the plastic film. After the aluminum glossy insulating transfer film is transferred to the transfer object and the plastic is peeled off, it is formed on the outermost layer of the transfer portion of the transfer object.
And while protecting a protective layer from a damage | wound etc., it also plays the role which improves insulation.
The release layer does not necessarily have to be peeled off at the interface with the plastic film as long as the release layer / protective layer / aluminum gloss layer / adhesive layer can be peeled off from the plastic film. A part of the release layer may remain.
[0016]
The resin used for the release layer is not particularly limited as long as it has a releasability that adheres to the protective layer and peels off at the interface with the plastic film. Acrylic resin, vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin Wax and the like can be used, but acrylic resins are more preferable from the viewpoint of releasability.
[0017]
The thickness of the release layer is preferably from 0.1 to 2.5 μm, more preferably from 0.7 to 2 μm.
If the thickness is less than 0.1 μm, the releasability is lowered and it is difficult to protect the protective layer from scratches and the like.
If the thickness is greater than 2.5 μm, the insulation is further improved, but it is not preferable because uneven coating occurs in the release layer, which is not preferable because it is uneconomical and costly. Scattering occurs, and after transferring the transfer film to the transfer object, so-called burrs are generated and workability is deteriorated.
Therefore, the thickness of the release layer is preferably 0.1 to 2.5 μm from the viewpoint of releasability, foil scattering, etc., and 0.7 to 2 μm is more complete.
[0018]
The release layer can be formed by a conventionally known method such as a gravure coating method, a reverse coating method, or a die coating method.
[0019]
The protective layer formed on the aluminum glossy insulating transfer film of the present invention is between the release layer and the aluminum glossy layer, and is in close contact with the release layer and the high-brightness metallic layer, so that the aluminum glossy insulating transfer film is transferred. After being transferred to the object, the aluminum gloss layer is protected from scratches as well as the release layer, and further, the insulation is improved.
In addition, for the purpose of improving design properties, a protective layer may be a colored protective layer by mixing a dye or pigment in the protective layer, and further, a protective layer and a release layer and an aluminum glossy layer may be provided. In addition, a so-called colored layer may be formed as a thin film by mixing a dye or a pigment into a resin.
In such a case, after the transfer film of the present invention is transferred to the transfer object, the transfer portion becomes colored aluminum luster.
[0020]
The resin used for the protective layer is not particularly limited as long as it is in close contact with the release layer and the aluminum luster layer and can be mixed with a colorant if necessary. Acrylic resin, polyester resin, melamine resin, epoxy resin Resin, vinyl chloride resin, vinyl acetate resin, vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin, polyurethane resin, nitrified cotton and the like can be used alone or in combination of two or more.
[0021]
The thickness of the protective layer is preferably 0.7-2 μm.
When the thickness is less than 0.7 μm, when the high-brightness metallic paint for forming the high-brightness metallic layer is coated on the protective layer, the protective layer is eroded by the solvent contained in the high-brightness metallic paint. Since it may affect the protection and insulation of the luminance metallic layer, it is not preferable, and in particular, when the protective layer is a colored protective layer, it is not preferable because uneven coloring tends to occur.
If the thickness is larger than 2 μm, so-called foil scattering is likely to occur, and workability at the time of transfer is lowered, which is not preferable.
Therefore, the thickness of the protective layer is preferably 0.7 to 2 μm from the viewpoints of insulation, uneven coloring, and foil scattering.
[0022]
The protective layer can be formed by a conventionally known method such as a gravure coating method, a reverse coating method, or a die coating method.
[0023]
The aluminum glossy layer formed on the aluminum glossy insulating transfer film of the present invention includes at least a high-brightness metallic layer composed of a resin and a plate-like aluminum thin film, and the content of the plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer is It is 15 to 30% by weight, and imparts aluminum luster and insulation to the transfer portion after the transfer film is transferred to the transfer object.
Further, by laminating a high luminance metallic layer and a luminance auxiliary metallic layer described later, aluminum gloss and insulation can be imparted to the transfer portion.
[0024]
The thickness of the high brightness metallic layer is preferably 0.4 to 4 μm, and more preferably 0.7 to 2 μm.
The thickness of the high-brightness metallic layer may be appropriately determined depending on the content of the plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer described later, the presence / absence of the brightness-assist metallic layer, the thickness of the brightness-assist metallic layer, and the like.
When the thickness is less than 0.4 μm, it is difficult to reveal the aluminum luster when the aluminum luster layer is formed of only one high-brightness metallic layer.
In addition, when a luminance auxiliary metallic layer is formed on a high luminance metallic layer, the high luminance metallic layer is liable to be affected by the solvent contained in the paint used when forming the luminance auxiliary metallic layer, which is not preferable. .
If the thickness is larger than 4 μm, so-called foil scattering is likely to occur, and workability at the time of transfer is lowered, which is not preferable.
Accordingly, the thickness of the high-brightness metallic layer is preferably 0.4 to 4 [mu] m from the viewpoint of aluminum gloss, gloss unevenness and foil scattering, and is more perfect if it is 0.7 to 2 [mu] m.
[0025]
The high-brightness metallic layer can be formed by a conventionally known method such as a gravure coating method, a reverse coating method, or a die coating method.
[0026]
The resin used for the high-brightness metallic layer is not limited as long as it is in close contact with the protective layer, the brightness auxiliary metallic layer, or the adhesive layer, and can uniformly disperse and mix the plate-like aluminum thin film. An acrylic resin, a polyester resin, A melamine resin, an epoxy resin, a vinyl chloride resin, a vinyl acetate resin, a vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin, a polyurethane resin, nitrified cotton or the like can be used alone or in combination of two or more.
[0027]
The plate-like aluminum thin film used for the high-brightness metallic layer is laminated with a transparent resin layer or a metal thin film other than aluminum as long as it does not reduce the aluminum luster, as well as the plate-like thin film of aluminum alone. A plate-shaped aluminum thin film or the like obtained by cutting and laminating one or both surfaces of a plate-shaped aluminum thin film into a suitable size can be used.
[0028]
The plate-like aluminum thin film reflects light on the surface in the surface direction.
And by making the surface direction of the high-brightness metallic layer and the surface direction of the plate-like aluminum thin film parallel, that is, the surface direction of the high-brightness metallic layer and the surface direction of the plate-like aluminum thin film are formed in the same plane. Thus, a plate-like aluminum thin film is arranged on one surface of the high-brightness metallic layer.
As a result, the ratio of the regular reflection of light by the plate-like aluminum thin film is increased, so that the aluminum luster having the same color tone as that of the aluminum vapor-deposited layer and the aluminum foil can be exhibited.
Therefore, the plate shape here is sufficient as long as the ratio of regular reflection of light is high as described above, and includes a plate shape, a scale shape, a disk shape, an elliptical shape, etc. The shape is difficult to specularly reflect, such as a spherical shape, a rugby ball shape, and a needle shape.
And, by using a plate-like aluminum thin film and setting the thickness of the high-brightness metallic layer within the above range, the plate-like aluminum thin film is formed on one surface of the high-brightness metallic layer in various coating processes when forming the high-brightness metallic layer. It is possible to easily reproduce the state where the lines are arranged.
And the size of the plate-like aluminum thin film may be a size that can easily reproduce the state in which the plate-like aluminum thin film is arranged on one surface of the high-brightness metallic layer in various coating processes when forming the high-brightness metallic layer, Generally, a thickness of 0.01 to 3 μm, a major axis (the longest length of the aluminum thin film) of 5 to 20 μm, and a minor axis (the shortest length of the aluminum thin film) of about 3 to 20 μm are preferable.
[0029]
The content of the plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer is preferably 15 to 30% by weight.
If the content is less than 15% by weight, insulation is obtained, but it is not preferable because aluminum gloss is difficult to appear. If the content is more than 30% by weight, aluminum gloss is obtained, but insulation is not obtained. Therefore, it is not preferable.
Therefore, in order to combine both insulation and aluminum luster, the content is preferably 15 to 30% by weight.
Moreover, when laminating | stacking a high-intensity metallic layer and a brightness | luminance auxiliary | assistant metallic layer, 10-25 weight% is preferable and this content rate is more preferable if it is 15-20 weight%.
If the content is less than 10% by weight, insulation is obtained, but it is not preferable because aluminum gloss is difficult to appear. If the content is more than 25% by weight, aluminum gloss is obtained, but insulation is difficult to obtain. Therefore, it is not preferable.
[0030]
The brightness auxiliary metallic layer formed on the aluminum gloss insulating transfer film of the present invention is composed of a resin and aluminum powder, and is formed on the high brightness metallic layer to assist the appearance of the aluminum gloss of the high brightness metallic layer. To play a role.
As described above, the aluminum glossy layer can be a single layer of the high-brightness metallic layer, and the aluminum glossy insulating transfer film can have both insulating properties and aluminum glossiness. Because the plate-like aluminum thin film mixed in is expensive, if only the high-brightness metallic layer has both insulation and aluminum gloss, the production cost of the aluminum gloss insulating transfer film increases, and it is limited in use. May only be used for
In such a case, the aluminum gloss layer is formed by laminating a high-brightness metallic layer and a brightness auxiliary metallic layer, so that the production cost can be reduced while the aluminum glossy insulating transfer film has both insulating properties and aluminum glossiness. As a result, it can be used for various applications.
[0031]
The resin used for the brightness auxiliary metallic layer is not particularly limited as long as it is in close contact with the high brightness metallic layer and the adhesive layer and can uniformly disperse and mix aluminum powder. An acrylic resin, a polyester resin, a melamine resin, An epoxy resin, a vinyl chloride resin, a vinyl acetate resin, a vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin, a polyurethane resin, a nitrified cotton or the like can be used alone or in combination of two or more.
[0032]
The thickness of the brightness auxiliary metallic layer is preferably 0.4 to 3 μm, and more preferably 0.7 to 2 μm.
If the thickness is thinner than 0.4 μm, it is difficult to fulfill the role of assisting the appearance of aluminum luster, which is not preferable.
In addition, the brightness assisting metallic layer is easily eroded by the solvent contained in the adhesive paint used when forming the adhesive layer, and gloss is uneven.
If the thickness is greater than 3 μm, so-called foil scattering is likely to occur, and workability during transfer is reduced, which is not preferable.
Therefore, the thickness of the brightness auxiliary metallic layer is preferably 0.4 to 3 μm from the viewpoint of uneven gloss and foil scattering, and is more perfect if it is 0.7 to 2 μm.
[0033]
The luminance auxiliary metallic layer can be formed by a conventionally known method such as a gravure coating method, a reverse coating method, or a die coating method.
[0034]
The average particle diameter of the aluminum powder mixed in the brightness auxiliary metallic layer is preferably 5 to 30 μm.
When the average particle size of the aluminum powder is larger than 30 μm, the unevenness of the high-brightness metallic layer is conspicuous, and it is difficult to fulfill the role as the luminance-assist metallic layer.
On the other hand, if it is smaller than 5 μm, it sufficiently serves as a luminance auxiliary metallic layer, but it is expensive and uneconomical.
[0035]
30 to 45 weight% is preferable and, as for the content rate of the aluminum powder in a brightness | luminance auxiliary | assistant metallic layer, if it is 35 to 40 weight%, it is more preferable.
If it is less than 30% by weight, it does not serve to assist the appearance of the aluminum luster of the high-brightness metallic layer.
Therefore, the content of the aluminum powder is preferably 30 to 45% by weight from the viewpoint of aluminum gloss appearance and insulating properties, and more preferably 35 to 40% by weight.
[0036]
The adhesive layer formed on the aluminum glossy insulating transfer film of the present invention is formed on the aluminum glossy layer. is there.
[0037]
The resin used for the adhesive layer is not particularly limited as long as it has good adhesion to the aluminum glossy layer and the transfer object, such as acrylic resin, polyester resin, vinyl chloride resin, vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin, etc. These may be used alone or in combination of two or more.
[0038]
The thickness of the adhesive layer is preferably 1 to 3 μm.
If it is thinner than 1 μm, the adhesion between the aluminum luster layer and the transferred material tends to be low, and if it is thicker than 3 μm, so-called foil scattering tends to occur, and the workability at the time of transfer is lowered, which is not preferable.
Therefore, the thickness of the adhesive layer is preferably 1 to 3 μm from the viewpoint of adhesion and foil scattering.
[0039]
Here, the aluminum glossy insulating transfer film according to the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a partially enlarged cross-sectional view showing an example of an aluminum glossy insulating transfer film according to the present invention. On one side of a
FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view showing another example of the aluminum glossy insulating transfer film according to the present invention. On one side of the
[0040]
[Example 1]
A 25μm thick polyethylene terephthalate film hairline processed on one side is coated with acrylic resin by gravure coating to form a 1.7μm thick release layer, and then a release layer A protective layer having a thickness of 0.8 μm is formed by coating acrylic resin on the surface by a gravure coating method, and a mixed resin 78 of acrylic resin and vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin is further formed on the protective layer. A gravure coating method is applied to a high-brightness metallic layer having a thickness of 0.8 μm composed of parts by weight and 22 parts by weight of a plate-like aluminum thin film (thickness 0.01 to 0.03 μm, major axis 10 to 12 μm,
Further, a mixed resin of acrylic resin and vinyl chloride / vinyl acetate copolymer resin was coated by a reverse coating method to form an adhesive layer having a thickness of 1.8 μm to obtain an aluminum glossy insulating transfer film of the present invention. .
[0041]
[Example 2]
On the protective layer, instead of the high-brightness metallic layer of Example 1, 82 parts by weight of a mixed resin of an acrylic resin and a vinyl chloride / vinyl acetate copolymer resin and a plate-like aluminum thin film (thickness 0.01 to 0.00). A high-brightness metallic layer having a thickness of 0.8 μm consisting of 18 parts by weight (03 μm, major axis 10-12 μm, minor axis 5-7 μm) is formed by a gravure coating method (contains a plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer) Rate: 18% by weight), and a thickness comprising 64 parts by weight of a mixed resin of acrylic resin and vinyl chloride vinyl acetate copolymer resin and 36 parts by weight of aluminum powder having an average particle size of 10 μm on the high-brightness metallic layer. Except that a 0.8 μm luminance auxiliary metallic layer was formed by a gravure coating method (aluminum powder content in the luminance auxiliary metallic layer: 36 wt%), the same as in Example 1 To obtain an aluminum gloss insulating transfer film of the present invention.
[0042]
[Example 3]
Instead of the protective layer of Example 2, an acrylic resin mixed with a yellow pigment was coated by a gravure coating method to form a colored protective layer having a thickness of 0.8 μm. Thus, an aluminum glossy insulating transfer film of the present invention was obtained.
[0043]
[Comparative Example 1]
Insulating transfer film in the same manner as in Example 1 except that instead of the high-brightness metallic layer of Example 1, a tin thin film layer having an island size of 0.4 μm and an island interval of 50 nm was formed by vacuum deposition. Got.
[0044]
[Comparative Example 2]
An insulating transfer film was obtained in the same manner as in Example 2 except that the high-brightness metallic layer was not formed.
[0045]
[Comparative Example 3]
An aluminum glossy transfer film was obtained in the same manner as in Example 1 except that instead of the high-brightness metallic layer of Example 1, an aluminum thin film layer having a thickness of 50 nm was formed by vacuum deposition.
[0046]
The performance of the aluminum glossy insulating transfer film of the present invention obtained in Examples 1 to 3 and the insulating transfer film or aluminum glossy transfer film obtained in Comparative Examples 1 to 3 were subjected to the following tests to compare performance.
[0047]
1. Insulation test
(Measurement sample) The ABS glossy plate (50 mm (vertical) ×) which is the transfer object of the aluminum glossy insulating transfer film obtained in Examples 1 to 3, the insulating transfer film or the aluminum glossy transfer film obtained in Comparative Examples 1 to 3 120 mm (width) × 0.5 mm (thickness)) was transferred onto the entire surface, and one sample was prepared and used as a measurement sample.
(Measurement method) Using a withstand voltage / insulation resistance tester (TOS9201 manufactured by Kikusui Electronics Co., Ltd.), an electrode is brought into contact with the transfer portion, a voltage of 6 KV is applied, and a current of 0.01 mA flows. The time was measured, and the case where the time exceeded 10 seconds was marked with ◯, and the case where it was 10 seconds or less was marked with x.
(Measurement results) Table 1
[0048]
2. Aluminum gloss test
(Measurement sample) The ABS glossy plate (50 mm (vertical) ×) which is the transfer object of the aluminum glossy insulating transfer film obtained in Examples 1 to 3, the insulating transfer film or the aluminum glossy transfer film obtained in Comparative Examples 1 to 3 120 mm (width) × 0.5 mm (thickness)) was transferred onto the entire surface, and one sample was prepared and used as a measurement sample.
(Measurement method) With the aluminum thin film layer formed, the measurement sample of Comparative Example 3 that exhibits aluminum gloss is used as a reference, and the metallic gloss of the transferred portion of the measurement sample of Comparative Example 3, Examples 1-3, and Comparative Example 1 The metallic luster of the transferred portion of the measurement sample of 2 is visually compared, and the metallic luster having the same color tone as that of the measuring sample of Comparative Example 3 (showing aluminum luster) is ○, the blackish tone Metallic luster or whitish metallic luster (not exhibiting aluminum luster) was rated as x.
(Measurement results) Table 1
[0049]
[Table 1]
【The invention's effect】
In the aluminum glossy insulating transfer film of the present invention, the aluminum glossy layer is composed of one layer of a high-brightness metallic layer composed of a resin and a plate-like aluminum thin film, or a brightness auxiliary consisting of a high-brightness metallic layer, a resin and aluminum powder. By adopting a two-layer structure with the metallic layer, the current value exceeds 0.01 mA when the transfer film is transferred to the transfer object and a voltage of 6 KV is applied for 10 seconds from the transfer part side of the transfer object. It has both a low degree of insulation and an aluminum luster that is a metallic luster of the same color as an aluminum thin film layer or aluminum foil formed by vacuum deposition or the like.
In particular, when the aluminum luster layer has a two-layer configuration of a high-luminance metallic layer and a luminance auxiliary metallic layer, as described above, it has both excellent insulation and aluminum luster, as a matter of course. The production cost of the transfer film can be reduced, and as a result, it can be used for various applications.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially enlarged sectional view showing an example of an aluminum glossy insulating transfer film according to the present invention.
FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view showing an example of an aluminum glossy insulating transfer film according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Plastic film
2 Release layer
3 Protective layer
4 High-brightness metallic layer
5 Luminance auxiliary metallic layer
6 Adhesive layer
Claims (2)
Ａ：高輝度メタリック層の厚さが０．４〜４μｍである
Ｂ：高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率が１５〜３０重量％である
Ｃ：板状アルミニウム薄膜の厚さが０．０１〜３μｍ、長径（板状アルミニウム薄膜の最長の長さ）が５〜２０μｍ、短径（板状アルミニウム薄膜の最短の長さ）が３〜２０μｍである In a transfer film in which a release layer, protective layer, aluminum glossy layer, and adhesive layer are sequentially formed on one side of a plastic film, the aluminum glossy layer has a high-brightness metallic layer formed by mixing a plate-like aluminum thin film into the resin. at least a Dressings containing and aluminum gloss insulating transfer film which satisfies the conditions of the following a through C.
A: The thickness of the high brightness metallic layer is 0.4 to 4 μm.
B: The content of the plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer is 15 to 30% by weight
C: The thickness of the plate-like aluminum thin film is 0.01 to 3 μm, the long diameter (the longest length of the plate-like aluminum thin film) is 5 to 20 μm, and the short diameter (the shortest length of the plate-like aluminum thin film) is 3 to 20 μm. Is
Ａ：高輝度メタリック層の厚さが０．４〜４μｍであるA: The thickness of the high brightness metallic layer is 0.4 to 4 μm.
Ｂ：高輝度メタリック層中の板状アルミニウム薄膜の含有率が１０〜２５重量％であるB: The content of the plate-like aluminum thin film in the high-brightness metallic layer is 10 to 25% by weight
Ｃ：板状アルミニウム薄膜の厚さが０．０１〜３μｍ、長径（板状アルミニウム薄膜の最長の長さ）が５〜２０μｍ、短径（板状アルミニウム薄膜の最短の長さ）が３〜２０μｍであるC: The thickness of the plate-like aluminum thin film is 0.01 to 3 μm, the long diameter (the longest length of the plate-like aluminum thin film) is 5 to 20 μm, and the short diameter (the shortest length of the plate-like aluminum thin film) is 3 to 20 μm. Is
Ｄ：輝度補助メタリック層の厚さが０．４〜３μｍであるD: The thickness of the luminance auxiliary metallic layer is 0.4 to 3 μm.
Ｅ：輝度補助メタリック層中のアルミニウム粉の含有率が３０〜４５重量％であるE: The content of the aluminum powder in the brightness auxiliary metallic layer is 30 to 45% by weight.
Ｆ：アルミニウム粉の平均粒径が５〜３０μｍであるF: The average particle diameter of the aluminum powder is 5 to 30 μm
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