JP3909334B2 - 弁装置およびガス減圧調整器 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルをゴム製の弁体で開閉する弁装置、およびこの弁装置を用いたガス減圧調整器に関する。
従来、一般家庭や店舗などの屋内のガス配管に接続されたコンロや給湯機などのガス機器へプロパンなどのLPガス(液化石油ガス)や天然ガスを供給するには、屋外に配置されたボンベから供給する方式が一般的で、最近では地中に埋設された大型のタンクから供給するいわゆるバルク方式と呼ばれるガス供給方式がある。
LPガスは、蒸気圧により発生量や気化量が変化するとともに、気温や気圧によりガス圧力が安定しないので、ボンベやタンクと屋内のガス配管との間にガス圧力を所定の供給圧力に減圧するガス減圧調整器(圧力調整器)を介在させることにより、一定のガス圧力で安定供給するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
現在使用されているガス減圧調整器は、単段減圧式のものが多く、バルク方式では2段減圧式のものも使用されている。
例えば、図11に示すように、2段減圧式のガス減圧調整器は、タンクから供給されるガス圧力を所定の一次側出口圧力以下に減圧する一次側減圧手段201、およびガス圧力を一次側出口圧力より低い所定の二次側出口圧力以下に減圧して屋内のガス配管へ供給する二次側減圧手段202を備えている。
一次側減圧手段201は、ガスが流通するノズル203をゴム製の弁体204で開閉するもので、弁体204を開閉可能に揺動部材205で支持するとともに、この揺動部材205を弁体204の閉塞方向にスプリング206で押し、さらに、ノズル203の出口側の通じるガス流路207の上方に揺動部材205に接するダイヤフラム208を気密に設けるとともに、このダイヤフラム208を下方すなわち弁体204の開放方向にスプリング209で押すように構成している。
そして、ガスの使用により、ダイヤフラム208が受けるガス流路207内の一次側出口圧力が低下すると、スプリング209でダイヤフラム208が下方へ押されるとともにダイヤフラム208で揺動部材205が開放方向(図11の時計回り方向)に揺動され、弁体204がノズル203から離れて開放され、ガスが流通される。また、高い圧力のガスがガス流路207に流入して、ダイヤフラム208が受けるガス流路207内の一次側出口圧力が上昇すると、この圧力でダイヤフラム208がスプリング209に抗して上方へ押され、スプリング206で揺動部材205が閉塞方向(図11の反時計回り方向)に揺動され、弁体204がノズル203に圧接されて閉塞され、ガスの流通が停止され、所定の一次側出口圧力に保たれる。
また、現在では、コンピュータを組み込んだ保安機器が使用されるようになってきており、この保安機器では、ガス減圧調整器を通じて屋内のガス配管に導かれるガスの二次側出口圧力を監視し、この二次側出口圧力が所定の異常圧力に高まると、ガス減圧調整器の故障や、寿命などの異常を検知するようになっている。
特開昭62−2652号公報(第1−2頁)
ところで、施工時やタンクへのガス充填時などに、配管やタンク内に、砂粒やゴミなどの異物が侵入する場合がある。この異物がガスの流通とともに移動し、ノズルとこのノズルに閉止される弁体との間に噛み込むと、異物がゴム製の弁体の表面に埋め込まれ、弁体を開いても異物が埋め込まれた状態のまま残り、ノズルと弁体との閉止性能が低下しやすくなる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、弁体に異物が埋め込まれるのを低減でき、閉止性能を長期にわたって安定的に維持できる弁装置、およびこの弁装置を用いたガス減圧調整器を提供することを目的とする。
求項記載の弁装置は、ノズルと、このノズルを開閉するゴム製の弁体と、この弁体の開閉方向に対して交差する周面およびノズルに対して反対面側を嵌合する凹状の嵌合部を有し、この嵌合部の開閉方向に対して交差する内周面にノズルと圧接した弁体が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部が設けられた弁支持体とを具備し、前記弁支持体の嵌合部の内周面に凹凸状のスプライン部が形成され、このスプライン部の凹状部分を逃げ部として設けているものである。
そして、弁支持体の凹状の嵌合部に弁体の開閉方向に対して交差する周面およびノズルに対して反対面側を嵌合し、その弁体を確実に保持するようにした構造を採りながら、嵌合部の開閉方向に対して交差する内周面にノズルと圧接した弁体が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部を設けたことにより、弁体が閉じたときには、弁体にノズルが弾性的に食い込み、ノズルに対して逃げるように弁体の周面部が逃げ部に弾性的に逃げ込み、弁体が開いたときには、弁体の弾性的に逃げた部分の反発力で弁体が元の形状に戻る際に、弁体に食い込んだ異物を弾き出し、弁体の表面を蘇生し、したがって、弁体に異物が埋め込まれるのを低減し、閉止性能を長期にわたって安定的に維持する。そして、弁支持体の嵌合部の内周面に凹凸状のスプライン部を形成することにより、このスプライン部の凸状部分で弁体の周面を確実に保持しつつ、スプライン部の凹状部分を逃げ部として利用する。
請求項記載の弁装置は、請求項1記載の弁装置において、弁体には、ノズルに対して反対面側に弁支持体に係止される係止爪が突出形成され、弁支持体には、弁体のノズルに対して反対面側を嵌合する嵌合部の部分に弁体の係止爪を係止する係止孔が貫通形成され、この係止孔が貫通する外側部分をノズルと圧接した弁体が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部の一部として設けているものである。
そして、弁支持体に、弁体のノズルに対して反対面側を嵌合する嵌合部の部分に弁体の係止爪を係止する係止孔を貫通形成することにより、この係止孔が貫通する外側部分をノズルと圧接した弁体が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部の一部として利用する。
請求項記載のガス減圧調整器は、ガス流入口およびガス流出口を有する調整器本体と、この調整器本体に組み込まれ、請求項1または2記載の弁装置を用いてガスの圧力を減圧調整する減圧手段とを具備しているものである。
そして、請求項1または2記載の弁装置を用いることにより、ガス減圧性能を長期にわたって安定的に維持する。
請求項1記載の弁装置によれば、弁支持体の凹状の嵌合部に弁体の開閉方向に対して交差する周面およびノズルに対して反対面側を嵌合し、その弁体を確実に保持するようにした構造を採りながら、嵌合部の開閉方向に対して交差する内周面にノズルと圧接した弁体が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部を設けたことにより、弁体が閉じたときには、弁体にノズルが弾性的に食い込み、ノズルに対して逃げるように弁体の周面部が逃げ部に弾性的に逃げ込み、弁体が開いたときには、弁体の弾性的に逃げた部分の反発力で弁体が元の形状に戻る際に、弁体に食い込んだ異物を弾き出し、弁体の表面を蘇生でき、したがって、弁体に異物が埋め込まれるのを低減でき、閉止性能を長期にわたって安定的に維持できる。そして、弁支持体の嵌合部の内周面に凹凸状のスプライン部を形成することにより、このスプライン部の凸状部分で弁体の周面を確実に保持しつつ、スプライン部の凹状部分を逃げ部として利用できる。
請求項記載の弁装置によれば、請求項1記載の弁装置の効果に加えて、弁支持体に、弁体のノズルに対して反対面側を嵌合する嵌合部の部分に弁体の係止爪を係止する係止孔を貫通形成することにより、この係止孔が貫通する外側部分をノズルと圧接した弁体が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部の一部として利用できる。
請求項記載のガス減圧調整器によれば、請求項1または2記載の弁装置を用いることにより、ガス減圧性能を長期にわたって安定的に維持できる。
以下、本発明の一実施の形態を図1ないし図6を参照して説明する。
図6において、ガス減圧調整器の使用状態の一例を示し、地中1に埋設された大型のタンク2から一般家庭や店舗などの家屋3に供給するいわゆるバルク方式と呼ばれるガス供給方式が採用されており、タンク2から家屋3に至るガス配管4の途中に開閉用のバルブ5、タンク2内のガスを所定の供給圧力に減圧する2段減圧式のガス減圧調整器6、およびガスメータ7が接続されている。なお、ガス減圧調整器6と家屋3との間には、ガスメータ7と一体型または別体型でコンピュータを組み込んだ保安機器が介在され、ガス減圧調整器6を通じて家屋3内のガス機器に導かれるガスの二次側出口圧力を監視し、この二次側出口圧力が所定の異常圧力に高まると、ガス減圧調整器6の故障や、寿命などの異常を検知するようになっている。
図3ないし図5において、ガス減圧調整器6の構造を示し、11は調整器本体で、この調整器本体11は、本体ケース12およびこの本体ケース12に一体的に取り付けられる一次側ケース13および二次側ケース14によって構成されている。
調整器本体11の一端にはタンク2側に接続されるガス流入口15が形成され、他端には家屋3側に接続されるガス流出口16が形成され、これらガス流入口15とガス流出口16との間にガス流路17が形成されている。
一次側ケース13内には、ガス流入口15からガス流路17に流入するガス圧力を所定の一次側出口圧力以下に減圧する一次側減圧手段18が配設されている。
二次側ケース14内には、ガス流路17からガス流出口16に流出するガス圧力を一次側出口圧力より低い所定の二次側出口圧力以下に減圧する二次側減圧手段19が配設されている。
そして、一次側減圧手段18は、ノズル体21、弁体22、弁支持体としてのポペット23、スプリング24、ダイヤフラム25を有し、これらがガス流入口15に対して同軸上に配設されている。そして、ノズル体21、弁体22、ポペット23などで弁装置が構成されている。
ノズル体21は、一次側ケース13の内側に螺着固定されており、一端にガス流入口15を有する接続部26が形成され、他端に一次側ケース13の内部に突出する筒状部27が形成され、接続部26と筒状部27との間にノズル28が形成されている。ノズル28は、中心にノズル孔29を有し、このノズル28の縁部が筒状部27の方向に突出形成されている。ガス流入口15内には砂粉やごみなどの異物を捕獲する金網状のフィルタ30が取り付けられている。
弁体22は、ゴム製で、ノズル孔29より大径の円板状に形成され、ノズル28とは反対側の面にポペット23に係止される係止爪31が突出形成されている。
ポペット23は、円筒状に形成され、その外周に装着された複数のOリング32を介してノズル体21の筒状部27内に気密性を保ったまま軸方向(弁体22でノズル28を開閉する開閉方向)に移動可能に挿入配置されている。
ポペット23の一端には弁体22を嵌合する凹状の嵌合部33が形成され、図1および図2に示すように、この嵌合部33の中央には弁体22の係止爪31が差し込み係止される係止孔34が形成され、嵌合部33の内周面には凹凸状のスプライン部35が形成されている。このスプライン部35の凸状部分の内径寸法は弁体22の外径寸法とほぼ同じ程度に形成されている。そして、スプライン部35の凹状部分、および係止孔34の外側すなわち溝部36aの部分が、ノズル28と圧接した弁体22が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部Aとして形成されている。
ポペット23の一端近傍にはOリング32よりノズル28側の筒状部27の内側空間に連通する溝部36aが形成され、この溝部36aからポペット23の他端にかけてガス流路17に連通する孔部36bが形成され、これら溝部36aおよび孔部36bで連通路37が形成されている。
ポペット23の外側には、ノズル28に対して弁体22が所定量食い込む位置で筒状部27と当接してポペット23の弁閉塞方向への移動を規制するストッパ部38が形成されているとともに、ストッパ部38より他端側にフランジ部39が突出形成されている。
スプリング24は、ノズル体21の筒状部27の周囲でかつ一次側ケース13とポペット23のフランジ部39との間に圧縮状態で配置され、ポペット23を弁開放方向に押すように構成されている。
ダイヤフラム25は、例えばゴム製で、周縁部が本体ケース12と一次側ケース13との間に気密に挟持固定され、中央部がポペット23に対してワッシャ40およびロックナット41により気密かつ一体的に取り付けられている。ダイヤフラム25の一側面25aは一次側ケース13に形成された通気孔43を通じて大気中に連通されているとともに、他側面25bはガス流路17に連通され、ガス流路17内の一次側出口圧力のガスがポペット23の弁閉塞方向へ直接作用するように構成されている。
なお、一次側ケース13の外周を覆ってカバー44が取り付けられている。
また、二次側減圧手段19は、ノズル体51を有し、このノズル体51は、円筒状に形成され、その外周に装着されたOリング52を介してガス流路17内に気密に挿入配置され、この状態で本体ケース12に固定的に取り付けられる保持体53で保持されている。ノズル体51のガス流出口16に臨む他端面にはノズル54が形成され、このノズル54の中心にガス流路17とガス流出口16とを連通するノズル孔55が形成されている。
保持体53には、弁体56を取り付けた弁座体57が弁体56でノズル54を開閉する開閉方向に移動可能に配設されている。弁体56は、一次側の弁体22と同一のものが用いられている。弁座体57は、弁体56を嵌合する嵌合部58が形成され、この嵌合部58もポペット23の嵌合部33と同様に形成され、図示しないスプライン部も有している。弁座体57には、上方に開口する係合溝59が形成されている。
保持体53にはレバー60がピン61で回動自在に軸支され、このレバー60の一端が弁座体57の係合溝59に挿入係合されている。そして、レバー60の揺動により、弁座体57が弁体56でノズル54を開閉する開閉方向に移動される。
本体ケース12と二次側ケース14との間にダイヤフラム62の周縁部が気密に挟持固定され、このダイヤフラム62の上面に受圧板63が配置され、これらダイヤフラム62および受圧板63の中央部に下方から吊り部材64が挿入され、この吊り部材64の周囲にスプリング65が装着されるとともに、吊り部材64の上端にスプリング受66が取り付けられている。
吊り部材64にはダイヤフラム62の下面に当接するフランジ部67が形成され、このフランジ部67にスプリング65で押されるダイヤフラム62が圧接されて気密性が保たれている。吊り部材64の下端にはレバー60の他端が連結される連結孔68が形成されている。
二次側ケース14の内側上部には圧力調整体69が螺合され、この圧力調整体69と受圧板63との間にスプリング70が配置されている。圧力調整体69は、外部からの回動操作により、二次側ケース14に対して上下方向に移動し、スプリング70でダイヤフラム62を下方へ押す力が調整される。二次側ケース14の上部には、キャップ71が着脱可能に取り付けられている。
また、ガス流出口16には、ガス配管に接続される接続管81を連結するユニオン82が螺着されている。なお、図4および図5には接続管81およびユニオン82を省略して示している。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
タンク2に所定量以上のガスが充填されているとともに、このタンク2からガスがバルブ5およびガス減圧調整器6を通じて家屋3に導かれていて、家屋3のガス機器が使用されていない状態では、一次側減圧手段18および二次側減圧手段19によってガス流路17内の一次側出口圧力およびガス流出口16側の二次側出口圧力がそれぞれ所定の圧力に保たれている。
この状態では、一次側出口圧力の作用で一次側減圧手段18のダイヤフラム25がスプリング24の押す力に抗して弁閉塞方向に応動し、ダイヤフラム25と一体的にポペット23および弁体22が移動し、弁体22がノズル28に押し付けられてそのノズル28を閉止している。また、二次側出口圧力の作用で二次側減圧手段19のダイヤフラム62がスプリング70の押す力に抗して弁閉塞方向に対応する上方へ応動し、一体的にレバー60を介して弁座体57および弁体56が移動し、弁体56がノズル54に押し付けられてそのノズル54を閉止している。
そして、家屋3のガス機器が使用されると、二次側減圧手段19の二次側出口圧力が低下し、ダイヤフラム62を応動させる二次側出口圧力よりスプリング70の押す力が勝って、ダイヤフラム62が弁開放方向に対応する下方に応動し、一体的にレバー60を介して弁座体57および弁体56が移動し、弁体56がノズル54から離反し、ノズル54を開放する。これにより、二次側出口圧力より圧力の高いガス流路17側のガスがノズル54を通じてガス流出口16側に流れる。
一次側減圧手段18の一次側出口圧力が低下し、ダイヤフラム25を応動させる一次側出口圧力よりスプリング24の押す力が勝って、ダイヤフラム25が弁開放方向に移動し、このダイヤフラム25と一体にポペット23および弁体22が移動し、弁体22がノズル54から離反し、ノズル54が開放する。これにより、一次側出口圧力より圧力の高いガス流入口15側のガスがノズル28のノズル孔29、ノズル体21の筒状部27の内側、ポペット23の連通路37を通じてガス流路17側に流れる。
また、家屋3のガス機器の使用が停止されると、二次側減圧手段19の二次側出口圧力が上昇し、この二次側出口圧力によりダイヤフラム62がスプリング70の押す力に抗して弁閉塞方向に対応する上方へ応動し、一体的にレバー60を介して弁座体57および弁体56が移動し、弁体56がノズル54に押し付けられてそのノズル54を閉止する。これにより、二次側減圧手段19の二次側出口圧力が所定の圧力に保たれる。
二次側減圧手段19のノズル54が閉止されると、一次側減圧手段18の一次側出口圧力が上昇し、この一次側出口圧力によりダイヤフラム25がスプリング24の押す力に抗して弁閉塞方向に応動し、このダイヤフラム25と一体にポペット23および弁体22が移動し、弁体22がノズル54に押し付けられてそのノズル54を閉止する。これにより、一次側減圧手段18の一次側出口圧力が所定の圧力に保たれる。
ところで、施工時やタンク2へのガス充填時などに、配管やタンク2内に、砂粒やゴミなどの異物が侵入した場合、その異物がガスの流通とともに移動してガス減圧調整器6のガス流入口15に到達すると、フィルタ30で捕獲されるが、異物の一部にはフィルタ30を通過するものもあり、この通過した異物が一次側減圧手段18の閉止過程のノズル28と弁体22との間に噛み込むことがある。
このように、ノズル28と弁体22との間に異物を噛み込むと、閉止性能が低下し、ガスが異物の周囲の隙間を通じて漏れて一次側出口圧力が高くなるが、一次側出口圧力が高くなればなる程、ダイヤフラム25を介して弁体22をノズル28に強く押し付けることになるため、異物が弁体22内に強く押し込まれ、異物が押し込まれた周囲の弁体22の部分がノズル28に接触して閉止性能を高め、ノズル28を確実に閉止できる。そのため、一次側出口圧力が所定の圧力に保たれるとともに、この一次側出口圧力が所定の圧力に保たれることで二次側出口圧力も所定の圧力に保たれる。そして、ガス減圧調整器6の二次側出口圧力を監視する保安機器では、二次側出口圧力が所定の圧力にあることで、ガス減圧調整器6が正常であると検知する。
さらに、図2(b)に示す弁体22の閉塞に近い開放状態、図2(c)に示す弁体22の開放状態のときの弁体22の元の形状に対して、図1に示すように、弁体22の閉塞状態では、弁体22にノズル28が弾性的に食い込み、そのノズル28に対して逃げるように、弁体22の周囲がスプライン部35の凹状部分に弾性的に逃げ込むとともに、弁体22の係止爪31の部分が係止孔34の外側の溝部36aの部分に弾性的に逃げ込む。すなわち、ポペット23の弁体22を嵌合する嵌合部33には、スプライン部35の凹状部分および係止孔34の外側すなわち溝部36aの部分に、ノズル28と圧接した弁体22が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部Aを形成したので、ダイヤフラム25を介して弁体22をノズル28に強く押し付けると、弁体22の一部がスプライン部35の凹状部分に弾性的に逃げ込み、弁体22が開いたときには、弁体22の弾性的に逃げた部分の反発力で弁体22が元の形状に戻る際に、弁体22に食い込んだ異物を弾き出すことができ、弁体22の表面を蘇生できる。したがって、弁体22に異物が埋め込まれるのを低減し、閉止性能を長期にわたって安定的に維持できる。
また、弁体22の寿命末期時には、弁体22の表面にノズル28との接触形状に対応して円形状に異物が埋め込まれて閉止性能が低下する。この状態では、弁体22をノズル28に対してより強く押し付けることになるが、ポペット23のストッパ部38がノズル体21の筒状部27に当接することで押し付けが規制され、一次側出口圧力が上昇し、二次側出口圧力も上昇する。そして、ガス減圧調整器6の二次側出口圧力を監視する保安機器では、二次側出口圧力が所定の異常圧力に高まると、ガス減圧調整器6の故障や、寿命などの異常を検知して報知する。
以上のように、2段減圧式でその一次側減圧手段18には、ノズル28を開閉する弁体22とダイヤフラム25とを一体的に設け、このダイヤフラム25を介してガス流路17側のガスの一次側出口圧力がポペット23を弁体22の閉塞方向へ向けて押すように直接作用する構造を採用したので、ノズル28と弁体22との間に異物を噛み込んでも、一次側出口圧力が高くなればなる程、ダイヤフラム25を介して弁体22をノズル28に強く押し付け、弁体22でノズル28を確実に閉止でき、したがって、一次側減圧手段18の弁体22への異物の噛み込みに対して閉止性能を長期にわたって安定的に維持できるようになり、二次側出口圧力を安定させることができるとともに、保安機器での二次側出口圧力の監視による寿命予測を正確に行なうことができる。
さらに、一次側減圧手段18のノズル28、弁体22、ポペット23、スプリング24およびダイヤフラム25を、調整器本体11のガス流入口15に対して同軸上に配置するので、一次側減圧手段18を小型にできるとともに、この一次側減圧手段18を組み込んだ調整器本体11を小型にできる。
また、前記実施の形態では、2段減圧式のガス減圧調整器6をバルク方式のガス供給方式に採用した例を示したが、図7の他の実施の形態に示すように、複数本(または1本)のボンベ91をガス減圧調整器6のガス流入口15側に接続し、ガス減圧調整器6のガス流出口16側をコック92を介してガスメータ7に接続するように、一般家庭で多く使用されているガス供給方式の例に適用しても、同様の作用効果を奏する。
また、図8の他の実施の形態を示すように、ガス減圧調整器6を一次側と二次側とを分離し、一次側のガス減圧調整器6aをボンベ91の近くに配置するとともに、二次側のガス減圧調整器6bをガスメータ7の近くに配置するようにしてもよい。
図9に一次側のガス減圧調整器6aを示し、前記実施の形態の一次側減圧手段18の構造と同様であるが、調整器本体11として一次側ケース13との間でダイヤフラム25の周縁部を気密に保持するケース101が備わり、このケース101にはガス流出口102が形成される。そして、ガス流入口15、ノズル28、弁体22、ポペット23、スプリング24、ダイヤフラム25およびガス流出口102が同軸上に配置される。
図10に二次側のガス減圧調整器6bを示し、前記実施の形態の二次側減圧手段19の構造と同様であるが、調整器本体11として本体ケース12のガス流路17側に気密に取り付けられるケース111が備わり、このケース111にはガス流入口112が形成される。
そして、一次側のガス減圧調整器6aおよび二次側のガス減圧調整器6bは、前記実施の形態の一体型のガス減圧調整器6と同様の作用効果を奏する。
なお、バルク方式において、タンク2の近くに一次側のガス減圧調整器6aを配置し、ガス供給先であるガスメータ7の近くに二次側のガス減圧調整器6bを配置することもできる。
また、ガス減圧調整器6aは、二次側のガス減圧調整器6bと組み合わせて使用することなく、単段減圧式用として単独で使用することもできる。
本発明の一実施の形態を示す弁装置の弁体の閉塞状態を示し、(a)は弁体および嵌合部の側面図、(b)は弁体部分の断面図である。 同上弁装置の弁体の開放状態を示し、(a)は弁体および嵌合部の側面図、(b)(c)は弁体部分の断面図である。 同上弁装置を用いたガス減圧調整器の断面図である。 同上ガス減圧調整器の平面図である。 同上ガス減圧調整器の正面図である。 同上ガス減圧調整器の使用状態の説明図である。 本発明の他の実施の形態を示す弁装置を用いたガス減圧調整器の使用状態の説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態を示す弁装置を用いたガス減圧調整器の使用状態の説明図である。 同上一次側のガス減圧調整器の断面図である。 同上二次側のガス減圧調整器の断面図である。 従来のガス減圧調整器の断面図である。
符号の説明
6 ガス減圧調整器
11 調整器本体
15 ガス流入口
16 ガス流出口
18 一次側減圧手段
19 二次側減圧手段
22 弁体
23 弁支持体としてのポペット
28 ノズル
31 係止爪
33 嵌合部
34 係止孔
35 スプライン部
A 逃げ部

Claims (3)

  1. ノズルと、
    このノズルを開閉するゴム製の弁体と、
    この弁体の開閉方向に対して交差する周面およびノズルに対して反対面側を嵌合する凹状の嵌合部を有し、この嵌合部の開閉方向に対して交差する内周面にノズルと圧接した弁体が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部が設けられた弁支持体とを具備し、
    前記弁支持体の嵌合部の内周面に凹凸状のスプライン部が形成され、このスプライン部の凹状部分を逃げ部として設けている
    ことを特徴とする弁装置。
  2. 弁体には、ノズルに対して反対面側に弁支持体に係止される係止爪が突出形成され、
    弁支持体には、弁体のノズルに対して反対面側を嵌合する嵌合部の部分に弁体の係止爪を係止する係止孔が貫通形成され、この係止孔が貫通する外側部分をノズルと圧接した弁体が弾性的に逃げるのを許容する逃げ部の一部として設けている
    ことを特徴とする請求項1記載の弁装置。
  3. ガス流入口およびガス流出口を有する調整器本体と、
    この調整器本体に組み込まれ、請求項1または2記載の弁装置を用いてガスの圧力を減圧調整する減圧手段と
    を具備していることを特徴とするガス減圧調整器。
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