JP3908564B2 - 複数のフローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置、コンテンツ配信サーバ装置、およびコンテンツ配信システム - Google Patents

複数のフローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置、コンテンツ配信サーバ装置、およびコンテンツ配信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばコンテンツ毎あるいはコンテンツホルダ毎に、柔軟にセキュリティ制御を行うコンテンツ配信を提供するための複数のフローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置、コンテンツ配信サーバ装置、およびコンテンツ配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術に基づくコンテンツ配信システムを図2に示す。コンテンツ配信サーバ141〜149は、コンテンツを蓄積し、ユーザ端末からのコンテンツ取得要求に応答して該コンテンツを送出する。ただしコンテンツ配信サーバ141、144および147は仮想網1に属するユーザ端末のみがアクセスを許容されたコンテンツ配信サーバ、コンテンツ配信サーバ142、145および148は仮想網2に属するユーザ端末のみがアクセスを許容されたコンテンツ配信サーバ、コンテンツ配信サーバ143、146および149は仮想網3に属するユーザ端末のみがアクセスを許容されたコンテンツ配信サーバである。
【0003】
データ転送装置21〜25は、ユーザ単位、複数ユーザ単位、コンテンツ単位、複数コンテンツ単位、コンテンツホルダ単位あるいは複数コンテンツホルダ単位に形成される仮想網毎に付与された仮想網IDを管理し、コンテンツ取得要求を宛先のコンテンツ配信サーバに向け、該仮想網上にて転送、また、コンテンツを載せたパケットを宛先のユーザ端末に向け、該仮想網上にて転送する。図2は、ユーザ端末51および52が仮想網1に属し、ユーザ端末53が仮想網2に属し、ユーザ端末54が仮想網3に属する例であり、仮想網1の仮想網IDを1、仮想網2の仮想網IDを2、仮想網3の仮想網IDを3とする。各データ転送装置21〜25は、仮想網ID=1、2および3を管理し、ユーザ端末51および52から送出されるパケットおよびコンテンツ配信サーバ141、144および147から送出されるパケットに対し、仮想網ID=1を付与し、仮想網ID=1に従い、コンテンツ配信網11内の仮想網1上にてパケット転送を行う。同様に、各データ転送装置21〜25は、ユーザ端末53から送出されるパケットおよびコンテンツ配信サーバ142、145および148から送出されるパケットに対し、仮想網ID=2を付与し、仮想網ID=2に従い、コンテンツ配信網11内の仮想網2上にてパケット転送を行い、また、ユーザ端末54から送出されるパケットおよびコンテンツ配信サーバ143、146および149から送出されるパケットに対し、仮想網ID=3を付与し、仮想網ID=3に従い、コンテンツ配信網11内の仮想網3上にてパケット転送を行う。
【0004】
なお、実際にデータ転送装置が、ユーザ端末もしくはコンテンツ配信サーバと仮想網との対応を管理する方法は以下の通りである。仮想網1の場合、データ転送装置24は、ライン61およびライン62から到着するパケットに対し、仮想網ID=1を付与するように管理する。また、データ転送装置21、データ転送装置22、データ転送装置23は、それぞれライン71、ライン74、ライン77から到着するパケットに対し、仮想網ID=1を付与するように管理する。同様に仮想網2の場合、データ転送装置25は、ライン63から到着するパケットに対し、仮想網ID=2を付与するように管理する。また、データ転送装置21、データ転送装置22、データ転送装置23は、それぞれライン72、ライン75、ライン78から到着するパケットに対し、仮想網ID=2を付与するように管理する。同様に仮想網3の場合、データ転送装置25は、ライン64から到着するパケットに対し、仮想網ID=3を付与するように管理する。また、データ転送装置21、データ転送装置22、データ転送装置23は、それぞれライン73、ライン76、ライン79から到着するパケットに対し、仮想網ID=3を付与するように管理する。
【0005】
以上の方法によって、データ転送装置がラインと仮想網IDとの対応を管理するだけで、同じ仮想網に属するユーザ端末とコンテンツ配信サーバ間での通信のみを許容し、異仮想網間の通信は不許可とする処理が可能となり、通信のセキュリティが提供される。
【0006】
なお、ラインの実現は、物理的な伝送路でもよいし、もしくは、ATM(Asynchronous Transfer Mode)のVPI(Virtual Path IDentifier)やVCI(Virtual Channel IDentifier)などの論理チャネルを用いてもよいことを追記する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術は、仮想網毎のセキュアなコンテンツ配信を実現するものの、以下の課題がある。データ転送装置は、各ラインと仮想網を対応づけることにより通信のセキュリティを実現しており、これによりコンテンツ配信サーバは仮想網毎に個別に設置する必要がある。すなわち、サーバの台数を増やす原因となり、サーバコストの増大を招く。
【0008】
一方、仮想網間でコンテンツ配信サーバを共用化するために、1つのコンテンツ配信サーバが複数のラインと接続し、各ラインを各仮想網と対応付けさせることは可能である。しかしこれでは、各仮想網に属するユーザ端末が該コンテンツ配信サーバに自由に接続できてしまうため、ある仮想網のユーザ端末のみが取得を許可されているコンテンツが、他仮想網のユーザ端末からも取得される恐れがあり、本来の目的である仮想網毎のセキュアなコンテンツ配信が達成できない。
【0009】
本発明者らは既に「ゲートウェイ装置」(特願2001−257773)により、コンテンツ取得要求とコンテンツ配信が1つのフローにて行われる場合において前記課題を解決する手法を発明した。ただしストリーミングコンテンツ配信に代表されるように、コンテンツ取得を制御するフロー(コンテンツ取得要求とコンテンツ配信が1つのフローにて行われる場合のコンテンツ接続を要求するフローに相当)とコンテンツを配信するフローを個々に有する場合に対する前記課題を解決する必要があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
はじめに、前記課題を解決するための「ゲートウェイ装置」(特願2001−257773)の手段を以下に説明する。コンテンツ取得要求とコンテンツ配信が1つのフローにて行われる場合、すなわち図9に示す形態は、HTTPによるコンテンツ配信が代表例となる。コンテンツ取得要求パケットには、コンテンツ毎に付与されたコンテンツIDが記載されており、このコンテンツIDは前記例のHTTPに当てはめると、HTTPパケットに記載されるURLとなる。
【0011】
ゲートウェイは、コンテンツ配信サーバが蓄積している各コンテンツのコンテンツIDの管理、各コンテンツを取得許可あるいは取得不許可とするユーザIDあるいは仮想網IDの管理、の各管理を行う。そしてゲートウェイは、ユーザ端末から送られるコンテンツ取得要求パケットに付与されているコンテンツIDおよびユーザID、仮想網IDを識別し、前記管理情報と照合し、コンテンツ取得許可の場合のみ該コンテンツ配信サーバにパケットを転送する処理を行う。
また、ゲートウェイは、コンテンツ取得許可された後にコンテンツ配信サーバから送られるコンテンツを載せたパケットを、コンテンツ取得要求を行ったユーザ端末が属する仮想網に振分ける。
【0012】
以上の手段により、仮想網間でコンテンツ配信サーバを共用化しつつ、各仮想網のユーザ端末は、該仮想網が取得許可されているコンテンツのみ取得可能となるように動作できる。すなわち、コンテンツ配信サーバのコスト削減とコンテンツ取得のセキュリティの両立を可能とする。
なお、本ゲートウェイの導入は、従来のデータ転送装置およびコンテンツ配信サーバの処理動作の変更を伴わないため、導入も容易である。
【0013】
次に、コンテンツ取得を制御するフローとコンテンツを配信するフローを個々に有する場合の前記課題を解決する本発明に基づく手段を以下に説明する。
コンテンツ取得を制御するフローとコンテンツを配信するフローを個々に有する場合の代表例は、ストリーミングコンテンツ配信である。ストリーミングコンテンツ配信において汎用的に使用される通信形態は図8に示すように、コンテンツ取得要求およびコンテンツ取得応答、コンテンツ取得制御信号、コンテンツ配信の3つのフローから成り、それぞれの実際の利用プロトコルは例えば、コンテンツ取得要求およびコンテンツ取得応答はHTTP、コンテンツ取得制御信号はRTSP(Real Time Streaming Protocol)、コンテンツ配信はUDP(User Datagram Protocol)である。なお、図8では理解を容易にするため、コンテンツ配信サーバ、コンテンツ配信網およびユーザ端末のみを示している。コンテンツ取得要求パケット、コンテンツ取得制御信号パケットにはそれぞれサービスID、コンテンツIDを有する。サービスID、コンテンツIDは前記例に当てはめると、それぞれHTTPパケットに記載されるURL、RTSPパケットに記載されるURLとなる。なお、前述のコンテンツ取得要求とコンテンツ配信が1つのフローにて行われる場合におけるコンテンツIDは、本例におけるサービスIDとコンテンツIDが縮退した形であると解釈できることを追記しておく。
【0014】
図1に示すように、本手段も、ゲートウェイをデータ転送装置とコンテンツ配信サーバ間に導入する。ゲートウェイは、サービスIDの管理、各サービスID対応に取得許可あるいは取得不許可とするユーザIDあるいは仮想網IDの管理、の各管理を行う。
そしてゲートウェイは、ユーザ端末から送られるコンテンツ取得要求パケットに付与されているサービスIDおよびユーザID、仮想網IDを識別し、前記管理情報と照合し、コンテンツ取得許可の場合のみマネージャサーバにパケットを転送する処理を行う。
【0015】
マネージャサーバはサービスID毎のコンテンツ取得情報、サービスIDとコンテンツIDとの対応関係を管理している。マネージャサーバは、前記コンテンツ取得要求パケットを受信すると、該パケットに付与されているサービスIDと、ユーザIDもしくは該ユーザ端末が属する仮想網IDとを管理する。これによりマネージャサーバは、該ユーザ端末のユーザIDもしくは仮想網IDに対する、該ユーザが要求するコンテンツのサービスIDおよびコンテンツIDの対応を管理する。
【0016】
また、マネージャサーバは受信した該サービスIDに対応するコンテンツ取得情報を、コンテンツ取得応答パケットに乗せ、ユーザ端末に向け返送する。なお、コンテンツ取得情報には、ユーザが要求するコンテンツを蓄積するコンテンツ配信サーバのサーバID、およびコンテンツを特定するために該コンテンツ配信サーバにて用いられるコンテンツIDが含まれている。
ゲートウェイは、マネージャサーバから送られるコンテンツ取得応答パケットを、該コンテンツ取得要求の送出ユーザ端末が属する仮想網に振分ける。
【0017】
ユーザ端末は、コンテンツ取得情報を載せたコンテンツ取得応答パケットを受信すると、コンテンツ取得情報から得られるコンテンツIDおよびサーバIDを付与したコンテンツ取得制御信号パケットを生成し、該コンテンツ配信サーバに向け送出する。
該コンテンツ配信サーバは、コンテンツ取得制御信号パケットを受信すると、該パケットに付与されているコンテンツIDおよびユーザIDを、マネージャサーバ装置に転送する。
【0018】
マネージャサーバは、前述にあるように既に、該ユーザ端末のユーザIDもしくは仮想網IDに対する、該ユーザが要求するコンテンツのサービスIDおよびコンテンツIDの対応を管理しているため、コンテンツ配信サーバよりコンテンツIDおよびユーザIDを受信すると、これらの情報を比較し、各IDが一致する場合、コンテンツ配信許可と判断する。そしてマネージャサーバは、該コンテンツ配信サーバに対してコンテンツ配信許可のメッセージを送出する。一方、各IDが一致しない場合、コンテンツ配信不許可と判断し、前記コンテンツ配信サーバにコンテンツ配信不許可のメッセージを送出する。
【0019】
コンテンツ配信サーバは、マネージャサーバ装置より受信したメッセージが、コンテンツ配信許可のメッセージのときに、該ユーザ端末に該コンテンツを載せたコンテンツパケットを配信する。マネージャサーバ装置より受信したメッセージがコンテンツ配信不許可のメッセージのときは、コンテンツ配信サーバは該コンテンツの配信は行わない。
ゲートウェイは、コンテンツ配信サーバから送られるコンテンツパケットを、該コンテンツ取得要求の送出ユーザ端末が属する仮想網に振分ける。
【0020】
以上の処理の概要を図10に示す。
なお、補足事項として、図10において許可および不許可の判断として、ゲートウェイがコンテンツ取得要求に対して行うものと、コンテンツ取得制御信号を受けてコンテンツ配信サーバから送られるコンテンツIDおよびユーザID転送に対してマネージャサーバが行うものと、2つの処理がある理由を説明する。第1の理由は、ゲートウェイがコンテンツ取得要求に対してコンテンツ取得許可および不許可の判断を行うことにより、サーバより手前にて不正なコンテンツ取得要求を排除できるためである。第2の理由は、ストリーミングコンテンツ配信では実際に利用される頻度は少ないが、コンテンツ取得要求とコンテンツ取得応答が省略されたシーケンスも可能であり、ゲートウェイによるコンテンツ取得許可および不許可の判断を回避して不正なコンテンツ取得を試みる可能性があり、このような不正取得を排除するために、マネージャサーバにおいてコンテンツIDおよびユーザIDの照合によるコンテンツ配信許可および不許可の判断を行う必要があるためである。マネージャサーバによるコンテンツ配信許可および不許可の判断の代わりに、ゲートウェイがコンテンツ取得制御信号に対してコンテンツ配信許可および不許可の判断を行う方法も考えられる。しかしこの方法を用いない理由は、コンテンツ取得制御信号はストリーミングコンテンツのアプリケーションにより一般的に異なるため、ゲートウェイがそれに応じて複数種類のコンテンツ取得制御信号に対応する必要があり、処理が大きくなるためである。一方、マネージャサーバによりコンテンツ配信許可および不許可の判断を行う方が、コンテンツIDおよびユーザ転送、コンテンツ配信許可および不許可メッセージは、コンテンツ取得制御信号の種別に依存せず汎用的に定めることが可能であり、コンテンツ配信許可および不許可の判断処理を統一することができる利点がある。
【0021】
ここで、マネージャサーバおよびコンテンツ配信サーバにおいて、ユーザヘのコンテンツ配信の是非を判断する手段は、図11に示す手段によっても実現する。すなわち、マネージャサーバは既に、該ユーザ端末のユーザIDもしくは仮想網IDに対する、該ユーザが要求するコンテンツのサービスIDおよびコンテンツIDの対応を管理しているため、コンテンツ取得要求パケットを受信したとき、コンテンツIDを割り出し、コンテンツIDとユーザIDを載せたメッセージを、該コンテンツを蓄積する前記コンテンツ配信サーバに送出する。
【0022】
コンテンツ配信サーバは、コンテンツ取得制御信号パケットを受信したとき、該パケットに付与されているコンテンツIDおよびユーザIDが、マネージャサーバより受信した前記コンテンツIDと前記ユーザIDと一致する場合にコンテンツ配信許可と判断し、該ユーザ端末にコンテンツパケットを配信する。
【0023】
また、このようなコンテンツ取得を制御するフローとコンテンツを配信するフローを個々に有する場合、コンテンツを配信するフローに対しても転送可能なポート番号を制限することによりセキュリティを向上させる必要がある。このため、ゲートウェイは、仮想網ID毎に、コンテンツを配信するフローが使用可能なポート番号を管理し、コンテンツを配信するフローのパケットに付与されたポート番号と、前記管理手段の管理情報との照合を行う。
前記照合の結果、使用可能なポート番号であった場合のみ、ゲートウェイは該パケットを、送出ユーザ端末が属する仮想網に振分け、転送する。
【0024】
以上の手段により、コンテンツ取得要求およびコンテンツ取得応答、コンテンツ取得制御信号、コンテンツ配信の3つのフローから成る通信において、仮想網間でコンテンツ配信サーバを共用化しつつ、各仮想網のユーザ端末は、該仮想網が取得許可されているコンテンツのみ取得可能となるように動作できる。すなわち、コンテンツ配信サーバのコスト削減とコンテンツ取得のセキュリティの両立を可能とする。
なお、本ゲートウェイの導入は、従来のデータ転送装置およびコンテンツ配信サーバの処理動作の変更を伴わないため、導入も容易である。
【0025】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
本発明の実施形態に基づくコンテンツ配信システムを図1に示す。本実施例では、コンテンツ配信サーバ41、42および44のサーバIDをそれぞれ、41、42および44、マネージャサーバ43のサーバIDを43とし、ユーザ端末51、52、53および54のユーザIDをそれぞれ51、52、53および54とする。また、コンテンツ配信サーバ41には、A、BおよびCの3つのコンテンツが蓄積されているものとする。コンテンツA、BおよびCのコンテンツIDは、コンテンツ取得制御信号で用いられるURLとして定義し、それぞれのURLをwww.server41.com/server41/contentA、www.server41.com/server41/contentB、およびwww.server41.com/server41/contentC、とする。また、コンテンツ取得要求およびコンテンツ取得応答はHTTPであるものとし、コンテンツA、BおよびCのサービスIDはHTTPのリクエストパケットで用いられるURLと定義し、それぞれwww.manager43.com/manager43/contentA、www.manager43.com/manager43/contentB、およびwww.manager43.com/manager43/contentCとする。コンテンツAは仮想網1に属するユーザ端末のみが接続を許可されたコンテンツ、コンテンツBは仮想網1および2に属するユーザ端末が接続を許可されたコンテンツ、コンテンツCは仮想網1、2および3に属するユーザ端末が接続を許可されたコンテンツであるものとする。
【0026】
図8の形態をストリーミングコンテンツ配信に当てはめた場合、コンテンツ取得制御信号203は例えば、RTSP等が想定され、ユーザ端末102がコンテンツ204を取得するために必要な情報をやりとりする役割を担う。また、コンテンツ204はUDPにより転送されることが想定される。ここでコンテンツ取得制御信号203のフローは、ユーザ端末102からコンテンツ配信サーバ101に送出される1ないしは複数のパケットと、コンテンツ配信サーバ101からユーザ端末102に送出される1ないしは複数のパケットの両方を有する。コンテンツ204は、コンテンツ配信サーバ101からユーザ端末102に送出される1ないしは複数のパケットにより配信される。
【0027】
以上の説明を踏まえ、例として仮想網1に属するユーザ端末51が、コンテンツ配信サーバ41に蓄積されるコンテンツAを取得する動作を、図3および図4を用い、以下に説明する。
【0028】
ユーザ端末51とマネージャサーバ43との間の動作シーケンスが図3に示される。まずユーザ端末51は、宛先ID=43、送信元ID=51を付与したコンテンツ取得要求パケット281を送出する。データ転送装置24は、ライン61から到着するパケットに対し、仮想網ID=1を付与するように管理されており、コンテンツ取得要求パケット281を受信すると、該パケットに仮想網ID=1を付与し、コンテンツ配信網11内の仮想網1に該パケットを転送する。仮想網ID=1が付与されたコンテンツ取得要求パケット282は、仮想網ID=1に従い、仮想網1上を転送され、データ転送装置22に到着する。
【0029】
データ転送装置22は、仮想網ID=1が付与されたパケットをライン74に、仮想網ID=2が付与されたパケットをライン75に、仮想網ID=3が付与されたパケットをライン76に転送するように管理されており、コンテンツ取得要求パケット282を受信すると、仮想網ID=1が付与されていることから、該パケットをライン74に転送する。このとき、仮想網IDを削除するのが一般的だが、データ転送装置22は仮想網IDを削除せず、付与したままにしておいてもよい。
【0030】
ゲートウェイ32は、マネージャサーバ43が蓄積している各コンテンツのサービスIDの管理、各コンテンツを取得許可あるいは取得不許可とする仮想網IDの管理を行っている。ここでは、データ転送装置が収容するラインと仮想網は1対1で対応するため、データ転送装置22は仮想網IDではなく、ラインIDで管理するものとする。すなわち、www.manager43.com/manager43/contentAを取得許可とするラインID=74、www.manager43.com/manager43/contentBを取得許可とするラインID=74および75、www.manager43.com/manager43/contentCを取得許可とするラインID=74、75および76、の各情報を管理する。データ転送装置22からライン74を通じて転送されたコンテンツ取得要求パケット283を受信すると、ゲートウェイ32は、コンテンツ取得要求パケット283に付与されているサービスIDを読み取り、前記管理情報と照合する。ラインID=74はコンテンツAを取得許可されているため、ゲートウェイ32はコンテンツ取得要求パケット283をマネージャサーバ43に転送する。
【0031】
ここで、ゲートウェイ32が行っているサービスIDと取得許可とするラインIDの管理に関する代替手法として2つの手法を追記しておく。第1の手法は、サービスIDにURLの一部を用いる方法である。例えば、サービスIDを「/manager43/」、「/manager43/contentB」、「/manager43/contentC」と定義し、ゲートウェイ32は、/manager43/を取得許可とするラインID=74、/manager43/contentBを取得許可とするID=75、/manager43/contentCを取得許可とするラインID=75および76、の各関係を管理することにより、同等のコンテンツ取得セキュリティレベルを確保できる。
【0032】
また第2の手法は、ラインIDの代わりにユーザIDを用いる方法である。この場合、ゲートウェイ32は、ラインID=74の代わりにユーザID=51および52、ラインID=75の代わりにユーザID=53、ラインID=76の代わりにユーザID=54を管理する。
【0033】
マネージャサーバ43はサービスID毎のコンテンツ取得情報、サービスIDとコンテンツIDとの対応関係を管理している。マネージャサーバ43は、コンテンツ取得要求パケット283を受信すると、コンテンツ取得要求パケット283に付与されているサービスIDとユーザID=51とを管理する。これによりマネージャサーバは、ユーザID=51に対する、ユーザ端末51が要求するコンテンツAのサービスIDおよびコンテンツIDの対応を管理することができる。
【0034】
また、マネージャサーバ43は受信したサービスIDに対応するコンテンツ取得情報を、コンテンツ取得応答パケット284に乗せ、ユーザ端末51に向け返送する。なお、コンテンツ取得情報には、ユーザ端末51が要求するコンテンツAを蓄積するコンテンツ配信サーバ41のサーバID、およびコンテンツAのコンテンツIDが含まれている。
【0035】
コンテンツ取得応答パケット284には、宛先ID=51、送信元ID=43が付与されている。ゲートウェイ32は、コンテンツ取得応答パケット284を受信すると、該パケットをライン74に振分ける。
【0036】
データ転送装置22は、ライン74から到着するパケットに対し、仮想網ID=1を付与するように管理されており、コンテンツ取得要求パケット284を受信すると、該パケットに仮想網ID=1を付与し、仮想網1に該パケットを転送する。仮想網ID=1が付与されたコンテンツ取得要求パケット285は、仮想網ID=1に従い、仮想網1上を転送され、データ転送装置24に到着する。
【0037】
データ転送装置24は、仮想網ID=1が付与されたパケットをライン61あるいはライン62に転送するように管理されており、さらにパケットの宛先IDを読み取り、ライン61かライン62への振分けを判断する。したがってコンテンツ取得応答パケット285を受信すると、仮想網ID=1が付与されていること、宛先ID=51であることから、該パケットをライン61に転送する。このとき、仮想網IDを削除するのが一般的だが、データ転送装置24は仮想網IDを削除せず、付与したままにしておいてもよい。以上により、ライン61を通じてコンテンツ取得要求パケット286がユーザ端末51に到着する。
【0038】
ユーザ端末51とコンテンツ配信サーバ41との間の動作シーケンスが図4に示される。
ユーザ端末51は、コンテンツ取得情報を載せたコンテンツ取得応答パケット286を受信すると、コンテンツ取得情報から得られるコンテンツIDを付与したコンテンツ取得制御信号パケット81を生成する。このコンテンツ取得制御信号パケット81は、宛先としてコンテンツ配信サーバ41のサーバID=41、送信元としてユーザID=51が付与され、コンテンツ配信サーバ41に向け送出される。
【0039】
データ転送装置24は、コンテンツ取得制御信号パケット81を受信すると、該パケットに仮想網ID=1を付与し、コンテンツ配信網11内の仮想網1に該パケットを転送する。仮想網ID=1が付与されたコンテンツ取得制御信号パケット82は、仮想網ID=1に従い、仮想網1上を転送され、データ転送装置21に到着する。
【0040】
データ転送装置21は、仮想網ID=1が付与されたパケットをライン71に、仮想網ID=2が付与されたパケットをライン72に、仮想網ID=3が付与されたパケットをライン73に転送するように管理されており、コンテンツ取得制御信号パケット82を受信すると、仮想網ID=1が付与されていることから、該パケットをライン71に転送する。このとき、仮想網IDを削除するのが一般的だが、データ転送装置21は仮想網IDを削除せず、付与したままにしておいてもよい。
【0041】
コンテンツ取得制御信号パケット83に対するコンテンツ配信許可および不許可の判断は、マネージャサーバ43において実施するため、ゲートウェイ31は、コンテンツ取得制御信号パケット83がユーザ端末51からのパケットであるという確認を行い、コンテンツ取得制御信号パケット83をコンテンツ配信サーバ41に転送するだけの処理となる。
【0042】
コンテンツ配信サーバ41は、コンテンツ取得制御信号パケット83を受信すると、コンテンツ取得制御信号パケット83に付与されているコンテンツAのコンテンツIDおよびユーザID=51を、マネージャサーバ43に転送する。この転送経路は、コンテンツ配信サーバ41とマネージャサーバ43間に専用線を設置することにより実現してもよいし、ゲートウェイ31、ライン71、データ転送装置21、仮想網1、データ転送装置22、ライン74、ゲートウェイ32という経路としてもよい。
【0043】
マネージャサーバ43は既に、ユーザ端末51のユーザID=51に対するコンテンツAのサービスIDおよびコンテンツIDの対応を管理しているため、コンテンツ配信サーバ41よりコンテンツAのコンテンツIDおよびユーザID=51を受信すると、これらの情報を比較し、各IDが一致する場合、コンテンツ配信許可と判断する。そしてマネージャサーバ43は、コンテンツ配信サーバ41に対してコンテンツ配信許可のメッセージ384を送出する。一方、各IDが一致しない場合、コンテンツ配信不許可と判断し、コンテンツ配信サーバ41にコンテンツ配信不許可のメッセージ384を送出する。
【0044】
コンテンツ配信サーバ41は、マネージャサーバ43より受信したメッセージ384が、コンテンツ配信許可のメッセージのときに、ユーザ端末51にコンテンツAを載せたコンテンツパケット84を配信する。マネージャサーバ43より受信したメッセージ384がコンテンツ配信不許可のメッセージのときは、コンテンツ配信サーバ41はコンテンツAの配信は行わない。ただし本例では、コンテンツ取得制御信号パケット83に対する応答として、コンテンツパケット84の送出前にコンテンツ取得制御信号パケット184を返信するものとして説明を行う。このコンテンツ取得制御信号パケット184は例えば、ユーザ端末51に対し、要求コンテンツの配信を行う準備が整ったことを知らせる等の目的がある。コンテンツ取得制御信号パケット184には、宛先ID=51、送信元ID=41が付与されている。
【0045】
ここで、マネージャサーバ43およびコンテンツ配信サーバ41において、ユーザ端末51へのコンテンツAの配信の是非を判断する方法として、図11に示す方法を用いても良い。すなわち、マネージャサーバ43はコンテンツ取得要求パケット283を受信したときに、ユーザ端末51のユーザID=51に対する、ユーザ端末51が要求するコンテンツAのサービスIDおよびコンテンツIDの対応を管理しており、このとき、コンテンツAのコンテンツIDとユーザID=51を載せたメッセージを、コンテンツ配信サーバ41に送出する。コンテンツ配信サーバ41は、コンテンツ取得制御信号パケット83を受信したとき、該パケットに付与されているコンテンツIDおよびユーザIDが、マネージャサーバ43より受信したコンテンツIDとユーザIDと一致する場合にコンテンツ配信許可と判断し、ユーザ端末51にコンテンツ取得制御信号パケット184およびコンテンツパケット84を配信する。
ゲートウェイ31は、コンテンツ取得制御信号パケット184を受信すると、該パケットをライン71に振分ける。
【0046】
データ転送装置21は、ライン71から到着するパケットに対し、仮想網ID=1を付与するように管理されており、コンテンツ取得制御信号パケット184を受信すると、該パケットに仮想網ID=1を付与し、仮想網1に該パケットを転送する。仮想網ID=1が付与されたコンテンツ取得制御信号パケット185は、仮想網ID=1に従い、仮想網1上を転送され、データ転送装置24に到着する。
【0047】
データ転送装置24は、仮想網ID=1が付与されたパケットをライン61あるいはライン62に転送するように管理されており、さらにパケットの宛先IDを読み取り、ライン61かライン62への振分けを判断する。したがってコンテンツ取得制御信号パケット185を受信すると、仮想網ID=1が付与されていること、宛先ID=51であることから、該パケットをライン61に転送する。このとき、仮想網IDを削除するのが一般的だが、データ転送装置24は仮想網IDを削除せず、付与したままにしておいてもよい。以上により、ライン61を通じてコンテンツ取得制御信号パケット186がユーザ端末51に到着する。
次にコンテンツ配信サーバ41は、コンテンツAを載せたコンテンツパケット84をゲートウェイ31に向け送信する。
【0048】
以後、コンテンツパケット84がユーザ端末に到着する処理は、前述のコンテンツ取得制御信号パケット184の処理と同様である。以上により、ユーザ端末51は所望のコンテンツAを取得することができる。
【0049】
ここでゲートウェイ31は、コンテンツを配信するフローに対して転送可能なポート番号を制限する機能をもってもよい。本機能の目的は、仮想網1に不正に流入するフローを排除し、セキュリティを向上させることにある。本実施例においては、コンテンツ配信サーバ41から送出するコンテンツパケットのポート番号を例えば1000〜1500に限定させておけば、それ以外のポート番号を有するパケットは不正流入パケットとみなせ、ゲートウェイ31にて排除することができる。
【0050】
なお、本実施例では、コンテンツ取得制御信号のフローがパケット81および184の2つのパケットから構成される例を用い説明を行ったが、ユーザ端末51からコンテンツ配信サーバ41に送出されるコンテンツ取得制御信号パケットとコンテンツ配信サーバ41からユーザ端末51に送出されるコンテンツ取得制御信号パケットはそれぞれ複数個存在する場合も、本手法が適用できることは言うまでもない。
【0051】
また、本実施例では、装置ブロックとして、ゲートウェイ、マネージャサーバ、コンテンツ配信サーバに分類したが、本実施例で説明するゲートウェイとマネージャサーバの各機能が1つの装置で実現されてもよいし、マネージャサーバとコンテンツ配信サーバの各機能が1つの装置で実現されてもよいことを追記する。
【0052】
次に、仮想網3に属するユーザ端末54が、コンテンツ配信サーバ41に蓄積されるコンテンツAの取得要求を試みた場合のシーケンスを、図7を用い、以下に説明する。本例は本来、取得不許可となるため、ユーザ端末54はコンテンツを取得できない例となる。
【0053】
まずユーザ端末54は、宛先ID=41、送信元ID=54を付与したコンテンツ取得要求パケット281を送出する。データ転送装置25は、ライン64から到着するパケットに対し、仮想網ID=3を付与するように管理されており、コンテンツ取得要求パケット281を受信すると、該パケットに仮想網ID=3を付与し、コンテンツ配信網11内の仮想網3に該パケットを転送する。仮想網ID=3が付与されたコンテンツ取得要求パケット282は、仮想網ID=3に従い、仮想網3上を転送され、データ転送装置22に到着する。
【0054】
データ転送装置22は、コンテンツ取得要求パケット282を受信すると、仮想網ID=3が付与されていることから、該パケットをライン73に転送する。このとき、仮想網IDを削除するのが一般的だが、データ転送装置22は仮想網IDを削除せず、付与したままにしておいてもよい。
【0055】
ゲートウェイ32は、データ転送装置22からライン73を通じて転送されたコンテンツ取得要求パケット283を受信すると、ゲートウェイ32は、コンテンツ取得要求パケット283に付与されているサービスIDを読み取り、前記管理情報と照合する。ラインID=73はコンテンツAの取得を許可されていないため、ゲートウェイ32はコンテンツ取得要求パケット283をコンテンツ配信サーバ41に転送せず、廃棄する。
以上により、コンテンツAの取得を許可されていないユーザ端末54は、コンテンツAを取得することができず、セキュリティが確保される。
【0056】
本実施例では、コンテンツ配信サーバ41に蓄積されたコンテンツについて説明したが、コンテンツ配信サーバ42および44に蓄積されたコンテンツの取得方法についても同様の処理内容となる。
本実施例の別の形態として、図5および図6の形態も可能である。図5および図6のいずれの形態もコンテンツの取得動作シーケンスは図3および図4に示したものと同様である。
【0057】
図1の形態は、各コンテンツ配信サーバが、1つのゲートウェイに繋がっているのに対し、図5の形態は、各ゲートウェイと各コンテンツ配信サーバとの間に共通網12が存在する。共通網12の存在により、例えばコンテンツ配信サーバ41に接続する場合の経路がゲートウェイ31〜33の3通りとなり、トラヒックの分散に寄与できる。あるいは、図5の形態は、1つのデータ転送装置を通じて、各コンテンツ配信サーバに接続できるため、1つの仮想網が接続するデータ転送装置数を少なくさせることもできる。
【0058】
図6の形態は、各ゲートウェイと各データ転送装置との間に共通網13が存在する。図6の形態も図5の形態と同様に、トラヒックの分散あるいは、1つの仮想網が接続するデータ転送装置数を少なくさせることに寄与する。ただし図6の形態の場合、ゲートウェイ31は仮想網毎のラインを持たず、共通網13と1つのラインで接続されるため、コンテンツの取得許可に関する管理は、サービスIDとユーザIDにより行う。
なお、図1および図5の形態の場合、ゲートウェイとデータ転送装置の各機能は1つの装置に集約することにより実現できることは言うまでもない。
【0059】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0060】
【発明の効果】
本発明のゲートウェイは、サービスIDの管理、各コンテンツを取得許可あるいは取得不許可とするユーザIDあるいは仮想網IDの管理、の各管理を行い、コンテンツ取得要求パケットに付与されているサービスIDおよびユーザID、仮想網IDを識別し、前記管理情報と照合することにより、コンテンツ取得許可の場合のみ該コンテンツ配信サーバにパケットを転送する処理を行う。このようなコンテンツ取得要求に対するセキュリティ処理をコンテンツ配信サーバより手前のゲートウェイにて行うため、1つのコンテンツ配信サーバ内にコンテンツ取得条件の異なるコンテンツを共存させることができ、コンテンツ配信サーバの集約化が可能となる。すなわち本発明は、コンテンツ配信サーバのコスト削減とコンテンツ取得のセキュリティの両立を可能とする。
また、本ゲートウェイの導入は、従来のデータ転送装置およびコンテンツ配信サーバの処理動作の変更を伴わないため、導入が容易であるという利点がある。
【0061】
本発明の動作は、コンテンツ配信サーバがゲートウェイに直収される形態に限らず、ゲートウェイとコンテンツ配信サーバとの間に共通網が存在する形態、ゲートウェイとデータ転送装置との間に共通網が存在する形態にも適用可能であり、多様なネットワークに適用可能である。共通網の存在により、ある1つのコンテンツ配信サーバに接続する経路を複数とることができるため、トラヒックの分散に寄与できる。あるいは、共通網の存在により、1つのデータ転送装置を通じて、各コンテンツ配信サーバに接続できるため、1つの仮想網が接続するデータ転送装置数を少なくさせることもできる。
【0062】
また本発明のマネージャサーバは、サービスIDとコンテンツIDとの対応を管理すると同時に、ユーザ端末からのコンテンツ取得要求を受信したときにそこに付与されているユーザIDとサービスIDも管理する。これにより、コンテンツ配信サーバからの該ユーザ端末への配信許可の問い合わせに対し、その判断をマネージャサーバにて行うことができる。これにより、ストリーミングコンテンツ配信においてコンテンツ取得要求とコンテンツ取得応答が省略されたシーケンスを試みられ、ゲートウェイによるコンテンツ取得許可および不許可の判断が回避されてしまった場合に、コンテンツ配信許可および不許可の正しい判断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくコンテンツ配信システムを示す図である。
【図2】従来技術に基づくコンテンツ配信システムを示す図である。
【図3】実施例1におけるユーザ端末51とマネージャサーバとの間の動作シーケンスを示す図である。
【図4】実施例1におけるユーザ端末51とコンテンツ配信サーバ41との間の動作シーケンスを示す図である。
【図5】本発明に基づく第2のコンテンツ配信システムの形態を示す図である。
【図6】本発明に基づく第3のコンテンツ配信システムの形態を示す図である。
【図7】実施例1におけるユーザ端末54がコンテンツAの取得動作を起こした場合のシーケンスを示す図である。
【図8】コンテンツ取得制御信号とコンテンツ配信が異なるフローにより転送される形態のシーケンスを示す図である。
【図9】コンテンツ取得要求とコンテンツ配信が同一フローにより実施される形態のシーケンスを示す図である。
【図10】本発明におけるシーケンス概要(第1の方法)を示す図である。
【図11】本発明におけるシーケンス概要(第2の方法)を示す図である。
【符号の説明】
1…仮想網1、2…仮想網2、3…仮想網3、11…コンテンツ配信網、12、13…共通網、21〜25…データ転送装置、31〜33…ゲートウェイ、41、42、44…コンテンツ配信サーバ、43…マネージャサーバ、51,52…仮想網1のユーザ端末、53…仮想網2のユーザ端末、54…仮想網3のユーザ端末、61〜62,71〜79,91〜93…ライン、81〜83,184〜186…コンテンツ取得制御信号パケット、84〜86…コンテンツパケット、101…コンテンツ配信サーバ、102…ユーザ端末、141,144,147…仮想網1用コンテンツ配信サーバ、142,145,148…仮想網2用コンテンツ配信サーバ、143,146,149…仮想網3用コンテンツ配信サーバ、201…コンテンツ取得要求、202…コンテンツ取得応答、203…コンテンツ取得制御信号、204…コンテンツ配信、281〜283…コンテンツ取得要求パケット、284〜286…コンテンツ取得応答パケット、383…コンテンツIDおよびユーザID転送,384…コンテンツ配信許可/不許可メッセージ。

Claims (12)

  1. 通信網に接続され、
    ユーザ端末からコンテンツ取得要求パケットを受信し、コンテンツ取得応答パケットを返信するマネージャサーバ装置を収容し、
    前記通信網内の任意の仮想網に収容されたユーザ端末からの前記コンテンツ取得要求パケットを受信して、前記マネージャサーバ装置から前記ユーザ端末へのコンテンツ取得応答パケットを転送するゲートウェイ装置であって、
    コンテンツを特定するために前記マネージャサーバ装置にて用いられるサービスIDあるいはそのサービスIDの一部と、各コンテンツ対応に取得許可あるいは取得不許可とする仮想網IDとを管理する手段と、
    前記コンテンツ取得要求に付与されたサービスID及び、該コンテンツ取得要求パケットを送出したユーザ端末が属する仮想網IDと、前記管理手段の管理情報とを照合する手段と、
    前記照合の結果、コンテンツ取得許可の場合は前記マネージャサーバ装置に前記コンテンツ取得要求パケットを転送し、コンテンツ取得不許可の場合は前記コンテンツ取得要求パケットの前記マネージャサーバ装置への転送を行わない手段を有することを特徴とする複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置。
  2. 前記仮想網IDは、ユーザ単位、複数ユーザ単位、コンテンツ単位、複数コンテンツ単位、コンテンツホルダ単位あるいは複数コンテンツホルダ単位に形成される仮想網毎に付与された仮想網IDであることを特徴とする請求項1記載の複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置。
  3. 前記管理手段は、前記仮想網IDの代わりに各仮想網に収容されたユーザIDを管理し、
    前記照合手段は、前記コンテンツ取得要求のパケットに付与されたユーザID及びサービスIDと、前記管理手段の管理情報とを照合することを特徴とする請求項2記載の複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置。
  4. 前記通信網と前記ゲートウェイ装置の間にデータ転送装置を備え、
    前記データ転送装置は、前記ゲートウェイ装置との間に仮想網対応のラインを有し、コンテンツ取得要求パケットに付与された仮想網IDに対応する前記ラインに前記コンテンツ取得要求パケットを送出する手段を備え、
    前記管理手段は、前記仮想網IDの代わりに前記ラインのラインIDを管理し、
    前記照合手段は、前記コンテンツ取得要求パケットを受信したラインID及び前記パケットに付与されたサービスIDと、前記管理手段の管理情報とを照合することを特徴とする請求項2記載の複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置。
  5. 前記ゲートウェイ装置は、コンテンツ取得許可された後に前記マネージャサーバ装置から送られる前記コンテンツ取得応答パケットを、前記仮想網IDを有する仮想網に振り分ける手段を有する請求項2ないし4のうちいずれか1項記載の複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置。
  6. 請求項1ないし5のうちいずれか1項記載のゲートウェイ装置に収容されるマネージャサーバ装置と、コンテンツ配信サーバ装置からなるコンテンツ配信システムであって、
    前記マネージャサーバ装置は、
    サービスID毎のコンテンツ取得情報を管理する手段と、
    前記ゲートウェイ装置から転送されたユーザ端末からのコンテンツ取得要求パケットを受信したとき、該パケットに付与されている前記サービスIDあるいはそのサービスIDの一部と、前記仮想網IDあるいは前記ユーザIDとを管理する手段と、
    前記サービスIDとコンテンツIDとの対応関係を管理する手段と、
    前記コンテンツ取得要求パケットに付与されている前記サービスIDに対応する前記コンテンツ取得情報を、前記コンテンツ取得応答パケットに乗せ、前記ゲートウェイ装置を 介してユーザ端末に向け返送する手段を備え、
    前記コンテンツ配信サーバ装置は、
    前記ユーザ端末から前記ゲートウェイ装置を介して前記コンテンツ取得制御信号パケットを受信したとき、該パケットに付与されている前記コンテンツIDおよび前記ユーザIDを、前記マネージャサーバ装置に転送する手段を備え、
    前記マネージャサーバ装置は、前記手段に加え、
    前記コンテンツ配信サーバ装置より受信した前記コンテンツIDおよび前記ユーザIDと、前記管理手段の管理情報とを照合する手段と、
    前記照合の結果、コンテンツ取得許可の場合は前記コンテンツ配信サーバ装置にコンテンツ配信許可のメッセージを送出し、コンテンツ取得不許可の場合は前記コンテンツ配信サーバ装置にコンテンツ配信不許可のメッセージを送出する手段を備え、
    前記コンテンツ配信サーバ装置は、前記マネージャサーバ装置より受信したメッセージが、コンテンツ配信許可のメッセージのときに、前記ユーザ端末に該コンテンツを載せたコンテンツパケットを配信する手段を備えることを特徴とする複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けコンテンツ配信システム。
  7. 請求項1ないし5のうちいずれか1項記載のゲートウェイ装置に収容されるマネージャサーバ装置と、コンテンツ配信サーバ装置からなるコンテンツ配信システムであって、
    前記マネージャサーバ装置は、
    サービスID毎のコンテンツ取得情報を管理する手段と、
    前記ゲートウェイ装置から転送されたユーザ端末からのコンテンツ取得要求パケットを受信したとき、該パケットに付与されている前記サービスIDあるいはそのサービスIDの一部と、前記仮想網IDあるいは前記ユーザIDとを管理する手段と、
    前記サービスIDとコンテンツIDとの対応関係を管理する手段と、
    前記コンテンツ取得要求パケットに付与されている前記サービスIDに対応する前記コンテンツ取得情報を、前記コンテンツ取得応答パケットに乗せ、前記ゲートウェイ装置を介してユーザ端末に向け返送する手段を備え、
    前記コンテンツ取得要求パケットを受信したとき、該パケットに付与されている前記サービスIDあるいはそのサービスIDの一部および、前記管理手段の管理情報を用い、コンテンツIDとユーザIDを割り出し、これらの情報を載せたメッセージを、該コンテンツを蓄積する前記コンテンツ配信サーバ装置に送出する手段を備え、
    前記コンテンツ配信サーバ装置は、
    前記コンテンツ取得制御信号パケットを受信したとき、該パケットに付与されているコンテンツIDおよびユーザIDが、前記マネージャサーバ装置より受信した前記コンテンツIDと前記ユーザIDと一致する場合に、前記ユーザ端末に前記コンテンツパケットを配信する手段を備えることを特徴とする複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けコンテンツ配信システム。
  8. 前記ゲートウェイ装置は、
    仮想網ID毎に、コンテンツパケットを転送するフローが使用可能なポート番号を管理する手段と、
    本管理手段により管理されているポート番号と、前記コンテンツ配信サーバ装置から送られる前記コンテンツパケットに付与されたポート番号とを照合する手段と、
    前記照合の結果、使用可能なポート番号であった場合、ユーザ端末に該パケットを転送し、使用可能なポート番号でなかった場合、前記ゲートウェイ装置は該パケットのユーザ端末への転送を行わない手段を有することを特徴とする請求項2記載の複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置。
  9. 前記サービスIDはHTTP(HyperText Transfer Protocol)に記載されるURL(Uniform Resource Locator)である請求項2記載の複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けゲートウェイ装置。
  10. 請求項記載のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信サーバ装置であって、
    前記コンテンツ取得制御信号パケットを受信したとき、該パケットに付与されている前記コンテンツIDおよび前記ユーザIDを、前記マネージャサーバ装置に転送する手段を備え、
    前記マネージャサーバ装置より受信したメッセージが、コンテンツ配信許可のメッセージのときに、前記ユーザ端末に該コンテンツを載せたコンテンツパケットを配信する手段を備えることを特徴とする複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けコンテンツ配信サーバ装置。
  11. 請求項記載のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信サーバ装置であって、
    前記コンテンツ取得制御信号パケットを受信したとき、該パケットに付与されているコンテンツIDおよびユーザIDが、前記マネージャサーバ装置より受信した前記コンテンツIDと前記ユーザIDと一致する場合に、前記ユーザ端末に前記コンテンツパケットを配信する手段を備えることを特徴とする複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けコンテンツ配信サーバ装置。
  12. 請求項1ないし5のうちいずれか1項記載のゲートウェイ装置の機能と請求項6または7項記載のマネージャサーバ装置の機能が1つの装置で実現されたことを特徴とする複数フローから構成されるコンテンツ配信サービス向けコンテンツ配信システム。
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