JP3906109B2 - 軌跡出力装置、軌跡出力方法、軌跡出力プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操舵輪を有する牽引車と、操舵輪を有し前記牽引車に牽引される追従車とを含む連結車両が走行する際の旋回可否に関する情報を提供するための軌跡出力装置、軌跡出力方法、軌跡出力プログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、特開平11−211626号公報に開示されているように、コンピュータ上で、操舵輪のないセミトレーラ等を所定の条件の下でトラクタにより牽引走行させる際の走行軌跡を、クロソイド曲線等により取得しディスプレイ等に表示する軌跡出力装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、長大な物体を輸送すべく、操舵輪を一つ以上有する長尺な追従車をトラクタ等の牽引車が牽引する場合や、さらには、操舵輪を有する複数の追従車を牽引車が牽引する例が増えている。このような操舵輪付きの追従車を含む連結車両が旋回する際の走行軌跡は、牽引車の操舵だけでなく追従車の操舵によっても影響を受けて複雑なものとなり、実走行前の旋回可否の検討が欠かせないものとなる。しかしながら、上述のような軌跡出力装置では、操舵輪を有する追従車の旋回可否の検討は困難であった。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、操舵輪を有する牽引車と、操舵輪を有し前記牽引車に牽引される追従車とを含む連結車両の旋回可否に関する情報の提供を可能とする軌跡出力装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る軌跡出力装置は、仮想領域内で、操舵輪を有する牽引車と操舵輪を有し牽引車に牽引される追従車とを含む仮想の連結車両を走行させる際の軌跡を取得し出力装置に出力する軌跡出力装置であって、走行の際に牽引車の操舵輪及び追従車の操舵輪は、各々に対して定められた操舵量の変化パターンに応じて各々操舵されるものとされ、牽引車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンが格納される牽引車操舵パターン格納手段と、牽引車操舵パターン格納手段に牽引車の操舵量の変化パターンを入力する牽引車操舵パターン入力手段と、追従車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンが格納される追従車操舵パターン格納手段と、追従車操舵パターン格納手段に追従車の操舵量の変化パターンを入力する追従車操舵パターン入力手段と、牽引車の操舵輪が牽引車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンに応じて操舵され、追従車の操舵輪が追従車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンに応じて操舵されて、連結車両が走行する際の連結車両の軌跡を取得する軌跡取得手段と、軌跡を出力装置に出力させる出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明に係る軌跡出力方法は、仮想領域内で、操舵輪を有する牽引車と操舵輪を有し牽引車に牽引される追従車とを含む仮想の連結車両を走行させる際の軌跡を取得し出力装置に出力する軌跡出力方法であって、走行の際に牽引車の操舵輪及び追従車の操舵輪は、各々に対して定められた操舵量の変化パターンに応じて各々操舵されるものとされ、牽引車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンを入力する牽引車操舵パターン入力ステップと、追従車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンを入力する追従車操舵パターン入力ステップと、牽引車の操舵輪が牽引車の操舵量の変化パターンに応じて操舵され、追従車の操舵輪が追従車の操舵量の変化パターンに応じて操舵されて、連結車両が走行する際の連結車両の軌跡を取得する軌跡取得ステップと、軌跡を出力装置に出力させる軌跡出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る軌跡出力プログラムは、仮想領域内で、操舵輪を有する牽引車と操舵輪を有し牽引車に牽引される追従車とを含む仮想の連結車両を走行させる際の軌跡を取得し出力装置に出力する軌跡出力方法であって、走行の際に牽引車の操舵輪及び追従車の操舵輪は、各々に対して定められた操舵量の変化パターンに応じて各々操舵されるものとされ、コンピュータに、牽引車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンを入力する牽引車操舵パターン入力ステップと、追従車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンを入力する追従車操舵パターン入力ステップと、牽引車の操舵輪が牽引車の操舵量の変化パターンに応じて操舵され、追従車の操舵輪が追従車の操舵量の変化パターンに応じて操舵されて、連結車両が走行する際の連結車両の軌跡を取得する軌跡取得ステップと、軌跡を出力装置に出力させる軌跡出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0008】
本発明の軌跡出力装置、軌跡出力方法、軌跡出力プログラムによれば、仮想領域内で、操舵輪を有する追従車を含む仮想の連結車両が、牽引車及び追従車の操舵輪が所定の操舵量の変化パターンで各々操舵されて走行する際の連結車両の軌跡が取得され出力される。これにより、ユーザ等が、操舵輪を有する追従車を含む実際の連結車両に対応する条件を入力することにより、実際の連結車両が走行する際の軌跡を取得でき、当該連結車両の旋回可否の判断等が好適に行える。
【0009】
ここで、上記軌跡出力装置において、追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する追従車操舵パターン修正要求入力手段と、追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて追従車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンを修正する追従車操舵パターン修正手段と、を備えることが好ましい。
【0010】
ここで、上記軌跡出力方法において、追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する追従車操舵パターン修正要求入力ステップと、追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて追従車の操舵量の変化パターンを修正する追従車操舵パターン修正ステップと、を含むことが好ましい。
【0011】
ここで、上記軌跡出力プログラムにおいて、追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する追従車操舵パターン修正要求入力ステップと、追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて追従車の操舵量の変化パターンを修正する追従車操舵パターン修正ステップと、をコンピュータに実行させることが好ましい。
【0012】
これらによれば、軌跡の出力結果に応じて、ユーザが、追従車の操舵量の変化パターンの修正要求を入力すると、操舵させるべき操舵量の変化パターンが修正され、修正された追従車の操舵量の変化パターンに基づく連結車両の軌跡が再計算され出力される。これにより、追従車の操舵量の変化パターンを変化させたときの連結車両、特に、追従車の軌跡の変化が容易に確認され、連結車両の軌跡を所望の道路領域内に収めるために必要な、追従車の最適な操舵条件を容易に取得できる。
【0013】
また、上記軌跡出力装置において、追従車の操舵量の変化パターンは、追従車の操舵輪の舵角の時間変化パターンであり、追従車操舵パターン修正手段は、修正要求に応じて、舵角が時間に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように時間変化パターンを修正することが好ましい。
【0014】
また、上記軌跡出力装置において、追従車の操舵量の変化パターンは、追従車の操舵輪の舵角の走行距離に対する変化パターンであり、追従車操舵パターン修正手段は、修正要求に応じて、舵角が走行距離に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように変化パターンを修正してもよい。
【0015】
また、上記軌跡出力方法において、追従車の操舵量の変化パターンは、追従車の操舵輪の舵角の時間変化パターンであり、追従車操舵パターン修正ステップは、修正要求に応じて、舵角が時間に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように時間変化パターンを修正することが好ましい。
【0016】
また、上記軌跡出力方法において、追従車の操舵量の変化パターンは、追従車の操舵輪の舵角の走行距離に対する変化パターンであり、追従車操舵パターン修正ステップは、修正要求に応じて、舵角が走行距離に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように変化パターンを修正してもよい。
【0017】
また、上記軌跡出力プログラムにおいて、追従車の操舵量の変化パターンは、追従車の操舵輪の舵角の時間変化パターンであり、追従車操舵パターン修正ステップは、修正要求に応じて、舵角が時間に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように時間変化パターンを修正することが好ましい。
【0018】
また、上記軌跡出力プログラムにおいて、追従車の操舵量の変化パターンは、追従車の操舵輪の舵角の走行距離に対する変化パターンであり、追従車操舵パターン修正ステップは、修正要求に応じて、舵角が走行距離に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように変化パターンを修正してもよい。
【0019】
これらによれば、追従車の舵角を時間又は走行距離に対して線形に変化させる区間を複数組み合わせた変化パターンで追従車を操舵した場合の連結車両の軌跡が取得される。実際の連結車両において追従車の舵角を変化させる場合には、舵角を時間や距離の線分等として変化させる場合が多い。上記構成によれば、時間や距離に対して複雑な関数となるように舵角を変化させる場合に比して、実際の追従車の舵角の操舵方法を定めるのに適したデータが得られる。
【0020】
また、上記軌跡出力装置において、牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する牽引車操舵パターン修正要求入力手段と、牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて牽引車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンを修正する牽引車操舵パターン修正手段と、を備えることが好ましい。
【0021】
また、上記軌跡出力方法において、牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する牽引車操舵パターン修正要求入力ステップと、牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて牽引車の操舵量の変化パターンを修正する牽引車操舵パターン修正ステップと、を含むことが好ましい。
【0022】
また、上記軌跡出力プログラムにおいて、牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する牽引車操舵パターン修正要求入力ステップと、牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて牽引車の操舵量の変化パターンを修正する牽引車操舵パターン修正ステップと、をコンピュータに実行させることが好ましい。
【0023】
これらによれば、軌跡の出力結果に応じて、ユーザが、牽引車の操舵量の変化パターンの修正要求を入力すると、牽引車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンが修正され、修正された牽引車の操舵量の変化パターンに基づく連結車両の軌跡が再計算され出力される。これにより、牽引車の操舵量の変化パターンを変化させたときの連結車両、特に、牽引車の軌跡の変化が容易に確認され、連結車両の軌跡を所望の道路領域内に収めるために必要な、牽引車の最適な操舵条件を容易に取得できる。
【0024】
また、上記軌跡出力装置において、追従車操舵パターン入力手段は、追従車を牽引車に追従して走行させるために必要な暫定的な追従車の操舵量の変化パターンを生成し追従車操舵パターン格納手段に入力する基準追従車操舵パターン生成手段を備えることが好ましい。
【0025】
また、上記軌跡出力方法において、追従車操舵パターン入力ステップにおいて、追従車を牽引車に追従して走行させるために必要な暫定的な追従車の操舵量の変化パターンを生成し追従車を操舵させるべき操舵量の変化パターンとする基準追従車操舵パターン生成ステップを含むことが好ましい。
【0026】
また、上記軌跡出力プログラムにおいて、追従車操舵パターン入力ステップにおいて、追従車を牽引車に追従して走行させるために必要な暫定的な追従車の操舵量の変化パターンを生成し追従車を操舵させるべき操舵量の変化パターンとする基準追従車操舵パターン生成ステップを含むことが好ましい。
【0027】
操舵輪を有する追従車は、車種等によっては操舵量の変化パターンを与えないと旋回しにくい場合がある。このような場合、連結車両の軌跡を取得するためには、少なくとも追従車に対して、牽引車に追従して走行するような操舵量の変化パターンを与える必要がある。ところが、上記構成によれば、追従車を牽引車に追従させるために必要な追従車の操舵量の変化パターンが取得されるので、追従車の操舵量の変化パターンをユーザ等が入力しなくても、牽引車に追従して追従車が走行する暫定的な連結車両の旋回軌跡を取得し入力することができる。これにより、ユーザ等が牽引車の操舵量の変化パターンに応じた追従車の操舵量の変化パターンを入力する手間が省かれる。また、取得された連結車両の軌跡に基づいて、ユーザ等が、このようにして得られた追従車の操舵量の変化パターンを修正すれば、所望の軌跡を走行させるための追従車の操舵量の変化パターンが容易に求められる。
【0028】
また、上記軌跡出力装置において、軌跡取得手段は、コーナリングフォースを考慮した運動方程式に基づいて軌跡を取得することが好ましい。
【0029】
また、上記軌跡出力方法において、軌跡取得ステップは、コーナリングフォースを考慮した運動方程式に基づいて軌跡を取得することが好ましい。
【0030】
また、上記軌跡出力プログラムにおいて、軌跡取得方法は、コーナリングフォースを考慮した運動方程式に基づいて軌跡を取得することが好ましい。
【0031】
これらにより、牽引車や追従車の重量の影響を考慮した軌跡を取得できるので、軌跡の精度が向上される。特に、追従車等が大重量の積載物を積載している場合に好適である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る軌跡出力装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0033】
本実施形態の軌跡出力装置1は、コンピュータ上の仮想領域で、操舵輪を有するトラクタ(牽引車)と、操舵輪を有し前記牽引車に牽引される1もしくは複数の追従車を含む仮想の連結車両が走行する際の軌跡を取得しディスプレイ装置等に出力する軌跡出力装置であり、これらのトラクタや追従車は、走行の際に各々定められた操舵パターンに基づいて操舵されるものとされる。
【0034】
本実施形態の軌跡出力装置1は、トラクタの舵角の変化パターンを入力するためのトラクタ操舵パターン入力手段2と、トラクタの舵角の変化パターンが格納されるトラクタ操舵パターン格納手段4と、追従車の舵角の変化パターンを入力するための追従車操舵パターン入力手段10と、追従車の舵角の変化パターンが格納される追従車操舵パターン格納手段6と、トラクタ操舵パターン格納手段4の変化パターンと追従車操舵パターン格納手段6の変化パターンに応じて各々トラクタ及び追従車の舵角を制御した場合の連結車両の軌跡を取得する軌跡取得手段18と、取得される軌跡をディスプレイ等に対して出力する出力手段20と、マウスやキーボード等を介してユーザ等から追従車の舵角の変化パターンを修正するための修正要求を入力させる追従車操舵パターン修正情報入力手段13と、追従車に対する修正要求に基づいて追従車操舵パターン格納手段6の舵角の変化パターンを修正する追従車操舵パターン修正手段12と、マウスやキーボード等を介してユーザ等からトラクタの舵角の変化パターンを修正するための修正要求を入力させるトラクタ操舵パターン修正情報入力手段5と、トラクタに対する修正要求に基づいてトラクタ操舵パターン格納手段4の舵角の変化パターンを修正するトラクタ操舵パターン修正手段3と、トラクタや追従車を含む連結車両や走行条件等の種々のデータを入力する連結車両データ入力手段14と、走行可能領域を設定する走行可能領域設定手段30と、同様の機能を有するコンピュータ装置である。
【0035】
連結車両データ入力手段14は、キーボードやマウス等を介して、トラクタや追従車に関する諸元や連結状況、走行条件等を入力させるためのものである。ここでは、トラクタ、追従車に関して、例えば、全長や全幅等の車枠の形状、連結部(キングピン等)の位置、軸間距離、操舵輪の位置・数、非操舵輪の位置・数、各輪軸のタイヤ数、重心の位置、車両重量等の車両の条件等の入力をさせる。このような情報は図示しない記憶領域に記憶されている。
【0036】
なお、この連結車両データ入力手段14においては、トラクタや追従車を各々設定し、設定された各々のトラクタや追従車等を任意に連結・切り離して連結車両を設定することが出来るようにされている。また、各々のトラクタや追従車の諸元に応じて、これら車両同士の連結可否の検討ができるようにされている。
【0037】
トラクタ操舵パターン入力手段2は、マウスやキーボード等を介してユーザからトラクタの舵角の変化パターンを取得し、これをトラクタ操舵パターン格納手段4に入力する。なお、舵角とは、操舵輪が操舵輪の中立位置との間になす鋭角のことである。
【0038】
ここでは、ユーザからの指示に応じて、以下の2種類の方法でトラクタの舵角の変化パターンを取得し入力する。第一の方法は、ユーザから、スタート位置からゴール位置までの計算区間の操舵輪の舵角の変化パターンを直接的に取得し、これをトラクタ操舵パターン格納手段4に入力する方法である。例えば、ユーザから走行時間や走行距離に対して舵角を定めたデータテーブルや、走行時間や走行距離の関数等として定められた舵角の関数を取得し、これに対応する情報をトラクタ操舵パターン格納手段4に入力する事ができる。この方法では、計算区間におけるスタート位置での舵角と、ゴール位置での舵角を所望の値に固定できる。
【0039】
なお、実車では、所定の区間毎に、トラクタの操舵輪の舵角を時間に応じて線形に増加又は減少するように変化させて走行させることが多いので、トラクタ操舵パターン入力手段2は、舵角が走行時間に応じて微少な線分のつなぎ合わせで表されるような舵角の変化パターンをトラクタ操舵パターン格納手段4に入力可能であることが好ましい。
【0040】
第二の方法では、ユーザからトラクタの姿勢角込みのスタート位置と、トラクタの姿勢角込みのゴール位置とを取得し、トラクタのみを、操舵輪の舵角が一定速度で変化するようにスタート位置からゴール位置まで旋回走行させた場合の軌跡をクロソイド曲線に基づいて取得し、このクロソイド曲線に対応する舵角の変化パターンをトラクタ操舵パターン格納手段4に入力する。このような計算には、例えば、特開平11−211626号公報に記載された方法を用いることが好適である。なお、本方法によれば、トラクタの概略的な走行軌跡及びスタート位置、ゴール位置を把握した上でトラクタの舵角の変化パターンを規定できる。
【0041】
トラクタ操舵パターン格納手段4は、上記のようにして得られた、走行の際のトラクタの操舵輪の舵角の変化パターンをメモリ上に格納する。図2に、格納された変化パターンの一例をグラフ化したものを示す(図中のトラクタ舵角変化パターンA参照)。
【0042】
追従車操舵パターン入力手段10は、トラクタ操舵パターン入力手段2と同様に、マウスやキーボード等を介してユーザから追従車の舵角の変化パターンを取得し、追従車操舵パターン格納手段6に入力可能である。
【0043】
さらに、追従車操舵パターン入力手段10は、ユーザからの指示に基づいて、追従車がトラクタに追従して走行するために必要な追従車の舵角の変化パターンを自動的に生成し追従車操舵パターン格納手段6に入力する基準追従車操舵パターン生成手段8を備えている。
【0044】
このような基準となる追従車の舵角の変化パターンは、例えば、追従車の舵角を、いつもトラクタと追従車とがなす角に比例するように与えること等により、容易に取得できる。
【0045】
ここで、このような舵角の変化パターンを自動生成する理由を説明する。操舵輪を有する追従車は、車種等によっては操舵量の変化パターンを与えないと旋回しにくい場合がある。このような場合、連結車両の軌跡を取得するためには、少なくとも追従車に対して、牽引車に追従して走行するような操舵量の変化パターンを与える必要がある。
【0046】
そこで、基準追従車操舵パターン生成手段8によって、追従車を牽引車に追従させるために必要な追従車の操舵量の変化パターンを取得することにより、追従車の操舵量の変化パターンをユーザ等が入力しなくても、牽引車に追従して追従車が走行する暫定的な連結車両の旋回軌跡を取得し入力させることができる。これにより、ユーザ等が牽引車の操舵量の変化パターンに応じた追従車の操舵量の変化パターンを入力する手間が省かれる。また、取得された連結車両の軌跡に基づいて、ユーザ等が、このようにして得られた追従車の操舵量の変化パターンを修正すれば、所望の軌跡を走行させるための追従車の操舵量の変化パターンが容易に求められる。
【0047】
追従車操舵パターン格納手段6は、上記のようにして得られる追従車の操舵輪の舵角の変化パターンを、メモリ上に格納する。
【0048】
軌跡取得手段18は、上記条件の下で、トラクタを所定の速度で所定時間走行させた場合の所定の区間のトラクタ及び追従車を含む連結車両の走行軌跡を取得する。
【0049】
以下に、このような軌跡の取得の方法を説明する。
【0050】
まず、第一の軌跡計算方法を説明する。ここでは、一例として、図3に示す、ポールトレーラのような連結車両50を想定する。すなわち、この連結車両50は、トラクタ70と第一追従車(追従車)71と第二追従車(追従車)72とからなり、トラクタ70の連結部80と第一追従車71の連結部81とがジョイント連結され、また、第一追従車71の連結部82と第二追従車72の連結部83とがジョイント連結されている。さらに、第二追従車72は、車体前方に延在し伸縮自在なドローバー85を有し、このドローバー85の先端部86がトラクタ70の連結部87にジョイント連結されている。なお、図面上では煩雑になるのをさけるため、各接続部を互いに離して描いている。
【0051】
トラクタ70は、重心60の前後に操舵輪91f,91rを有し、第一追従車71は重心61の前後に操舵輪93f,93rを有し、第二追従車72は重心62の前後に操舵輪95f,95rを有している。
【0052】
ここで、添字n = 1, 2, 3を車両の番号とし、順にトラクタ70、第一追従車71、第二追従車72に対応させる。
【0053】
また、XY座標平面を設定し、ψnを車両nの姿勢角(X座標と車両の軸とのなす角)、Fxij,Fyij、は各々の車両iと車両jとが互いに及ぼし合うX方向Y方向の力、Fnfを車両nの前側車輪にかかるコーナリングフォース、Fnrを車両nの後側車輪にかかるコーナリングフォース、βnを車両nの滑り角(進行方向と車両の軸とのなす角)、δnfを車両nの前側操舵輪の舵角(操舵輪の中立位置からの角度)、δnrを車両nの後側操舵輪の舵角、βnfを車両nの前側操舵輪の操舵輪のスリップ角、βnrを車両nの後側操舵輪の操舵輪のスリップ角、θ12をトラクタ70の軸と第一追従車71の軸とのなす角、θ23を第二追従車72の軸と第二追従車72の軸とのなす角、θ13をトラクタ70の軸と第二追従車72の軸とのなす角、Lnfを車両nの重心から前側操舵輪までの距離、Lnrを車両nの重心から後側操舵輪までの距離、L1bをトラクタ70の重心60から連結部80までの距離、L1dをトラクタ70の重心60から連結部87までの距離、L2aを第一追従車71の重心61から連結部81までの距離、L2bを第一追従車71の重心61から連結部82までの距離、L3aを第二追従車72の重心62から連結部83までの距離、L3cを第二追従車72の重心62からドローバーの連結部86までの距離とする。
【0054】
ここで、図4を参照して、コーナリングフォースを説明する。例えば、車両が横方向の運動やヨーイング運動を伴っている場合、タイヤにはスリップ角β1fが発生し、タイヤの進行方向に直角な方向にコーナリングフォースF1fが生ずる。ここで、スリップ角β1fが小さいと仮定すると、車両nの前側の操舵輪にかかるコーナリングフォースFnfと、車両nの後側の操舵輪に係るコーナリングフォースFnrとは、式(1)及び式(2)で表すことができる。ここで、Knuf、Knurは、各々車両nの前側操舵輪のタイヤ一輪あたりのコーナリングパワー、車両nの後側操舵輪のタイヤ一輪あたりのコーナリングパワーであり、nnf、nnrは、車両nの前側車輪のタイヤの数と後側車輪のタイヤの数である。
【0055】
【数1】
【0056】
そして、図3に戻って、トラクタ70が一定の低速V1で走行し、第一追従車71、第二追従車72がトラクタ70に牽引されて走行すると仮定し、さらに、車両間での牽引力や、タイヤの転がり抵抗がなく、車体のローリング等がないと仮定する。
【0057】
すると、各々の車両に働く力の釣り合い、すなわち、連結する他の車両からの力Fx,FyとコーナリングフォースFnf、Fnrとを考慮したトラクタ70、第一追従車71、第二追従車72のX方向、Y方向及び回転の運動方程式と、車両の各連結点での拘束条件の式とに基づいて、式(3)〜(12)に示すように、各々の車両について、車両の滑り角βの一階時間微分の方程式及び車両の姿勢角ψの2階時間微分の方程式が得られる。ここで、mnは車両nの重量、Vnは車両nの速度、Inは車両nの慣性モーメント、rnはψnの一階時間微分である。
【0058】
【数2】
【0059】
そして、このような式を微分方程式の初期値問題の数値近似解法であるルンゲクッタ法等で、時間0から微少な時間刻みτ毎に解いていくことにより、ψとβの時間変化が求められ、各々の時刻における各々の車両の速度、角度、位置が求められる。
【0060】
なお、本式は例示であり、例えば、4両以上の連結車両の軌跡の方程式や、他の連結形態の場合の方程式も同様の考えに基づいて容易に得ることができる。また、一つの車両に、操舵輪をいくつ有していても計算が行える。
【0061】
なお、この方法では、コーナリングフォースを考慮した運動方程式を各々の車両について解いているので、各々の車両の自重や積載物の重量の影響を考慮した精度の高い軌跡が得られる。
【0062】
第二の軌跡計算方法としては、図5に示すように、外力を考えず、操舵輪91r、91f等や連結点81、83,86等での速度を絶対座標のX軸の速度に各々置き換え、さらに各車両の姿勢角ψを含む式に各々変換することにより、運動方程式を求める、いわゆる、純幾何学的な方法がある。ここで、一例として、第一の軌跡計算方法で用いたのとほぼ同様な、第一のトラクタ70、第一追従車71、第二追従車72とからなるポールトレーラのような連結車両を想定する。また、操舵輪91fの速度をV1f、操舵輪91rの速度をV1r、操舵輪93rの速度をV2r、操舵輪95rの速度をV3r、連結点81の速度をV2a1b、連結点83の速度をV3a2b、連結点86の速度をV3c1d、重心60の速度をV01、重心61の速度をV02、重心62の速度をV03、連結点81の速度の方向と第一追従車71の軸とがなす角をξ12、連結点83の速度V3a2bと第二追従車72の軸とのなす角をξ23、連結点86の速度V3c1dと第二追従車72の軸とがなす角をξ13とすると、運動方程式として、例えば、式(13)〜(20)のような式が得られる。ただし、V = V01 cosδ1とする。これらの式は、第一追従車71の操舵輪がないものとして、取得したものであり、典型的なポールトレーラについてのものである。
【0063】
【数3】
【0064】
このような運動方程式も、上述と同様に、ルンゲクッタ法等を用いて微少な時間刻み毎に解いていけば、各々の車両の走行軌跡が取得できる。
【0065】
なお、本式も例示であり、例えば、4両以上の連結車両の軌跡の方程式や、他の連結形態の場合の方程式も同様の考えに基づいて容易に得ることができる。また、一つの車両に、操舵輪をいくつ有していても計算が行える。
【0066】
また、上述のような2つの運動方程式においては、速度の向きをマイナスにすることにより、前進だけでなくトラクタを後退させたときの連結車両の走行軌跡を取得することもできる。
【0067】
出力手段20は、取得した走行軌跡をディスプレイやプリンタ、外部記憶装置等に出力させる。
【0068】
追従車操舵パターン修正情報入力手段(追従車操舵パターン修正要求入力手段)13は、キーボードやマウス操作を介して、ユーザから追従車の舵角の変化パターンの修正要求を入力させるものである。また、トラクタ操舵パターン修正情報入力手段(トラクタ操舵パターン修正要求入力手段)5は、キーボードやマウス操作を介して、ユーザからトラクタの舵角の変化パターンの修正要求を入力させるものである。
【0069】
追従車操舵パターン修正手段12は、修正要求に応じて、追従車操舵パターン格納手段6に格納された追従車の操舵輪の変化パターンを修正する。また、トラクタ操舵パターン修正手段3は、修正要求に応じて、トラクタ操舵パターン格納手段4に格納されたトラクタの操舵輪の変化パターンを修正する。ここでは、修正要求に応じて、舵角が時間に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせた時間変化パターンとなるように各々修正することが好ましい。
【0070】
このようにすると、追従車やトラクタの舵角を時間に対して線形に変化させる区間を複数組み合わせた変化パターンで追従車やトラクタを操舵した場合の連結車両の軌跡が取得される。実際の連結車両において追従車やトラクタの舵角を変化させる場合には、舵角を時間の線分として変化させる場合が多いので、時間に対して複雑な関数となるように舵角を変化させるように格納する場合に比して、実際の追従車やトラクタの舵角の操舵方法を定めるのに適したデータが得られる。
また、追従車操舵パターン修正手段12は、変化パターンを直接的に修正するほか、修正要求に応じて、追従者操舵パターン入力手段10の基準追従車操舵パターン生成手段8と同様にして自動生成される追従車の舵角変化パターンに基づいて、変化パターンを修正するようにしても良い。また、トラクタ操舵パターン修正手段3は、変化パターンを直接的に修正するほか、修正要求に応じて、トラクタ操舵パターン入力手段2と同様に、クロソイド曲線等に基づいて舵角変化パターンを生成し、これに基づいて変化パターンを修正するようにしても良い。
【0071】
なお、本実施形態では操舵量の変化パターンとして、舵角の時間変化パターンを採用しているがこれに限られず、舵角の走行距離に対する変化パターン等としてもよい。
【0072】
走行可能領域設定手段30は、ユーザからの入力に基づいて、走行可能領域及び走行不可能領域を設定し、出力手段20に出力しディスプレイ等に出力させる。
【0073】
次に、本実施形態に係る軌跡出力装置1の動作について説明すると共に、合わせて本実施形態に係る軌跡出力方法について、図6を参照して説明する。
【0074】
まず、ステップ101において、ユーザからトラクタ等の連結車両の諸元や連結条件、走行可能領域等の条件を入力する。
【0075】
次に、ステップ103において、ユーザからの入力に応じて、トラクタの舵角の変化パターンを直接入力するか否かを決定し、トラクタの舵角の変化パターンを直接入力する場合は、ステップ105へ進み、スタート位置とゴール位置とからトラクタの舵角の変化パターンを間接的に求める場合は、ステップ107へ進む。
【0076】
ステップ105においては、ユーザからの入力に応じて、舵角の変化パターンをトラクタ操舵パターン格納手段4に格納する。例えば、ユーザが、スタート地点での舵角と、ゴール地点での舵角とを入力すると共に、走行させる距離を入力することにより、トラクタ操舵パターン入力手段2が、トラクタの走行速度に基づいて、トラクタの舵角変化の時間変化パターンを計算し、図2のような、舵角の時間変化パターンをトラクタ操舵パターン格納手段4に格納する。この場合、スタート位置とゴール位置とでのトラクタの舵角を直接指定するので、このような軌跡の区間を複数つなげて複雑な軌跡を作成する際に、各々の軌跡の接続点においてトラクタの舵角を連続して表現できる。
【0077】
一方、ステップ107においては、ユーザからの入力に応じて、スタート地点とゴール地点とを結ぶクロソイド曲線を設定し、トラクタがクロソイド曲線上等を旋回するためのトラクタの舵角の変化パターンを取得し、トラクタ操舵パターン格納手段4に格納させる。この場合のトラクタのゴール位置での操舵角は、後で取得する連結車両の軌跡のゴール位置におけるトラクタの操舵角とは必ずしも一致しないが、トラクタの大まかな走行軌跡を予め把握することができる。
【0078】
次に、ステップ109において、ユーザからの入力に応じて、追従車の舵角の変化パターンを直接入力するか否かを決定し、追従車の舵角の変化パターンを直接入力する場合は、ステップ111へ進み、追従車の舵角の変化パターンを入力せず自動生成させる場合はステップ113へ進む。
【0079】
ステップ111では、追従車の舵角変化パターンを直接入力する。ここでは、ステップ105と同様に、舵角の変化パターンの時間変化をデータテーブル等として入力できるほか、追従車の舵角の変化パターンを、トラクタとのなす角を利用したリンク機構等によりリンクさせて操舵させるのを模擬する数式等の入力も可能である。
【0080】
一方、ステップ113では、トラクタに追従して追従車が走行するような追従車の舵角変化パターンを自動生成して、追従車操舵パターン格納手段に入力するように設定する。なお、例えば、トラクタと追従車とのなす角に比例して、追従車の舵角の変化パターンを与える場合は、軌跡の計算中に逐次舵角が入力されることとなる。
【0081】
次に、ステップ115において、上記条件でトラクタと追従車の舵角を各々操舵させたときの連結車両の所定の区間の軌跡を取得する。
【0082】
次に、ステップ117において、取得された区間の軌跡を走行可能領域等と重ね合わせて出力する。
【0083】
そして、ステップ119において、ユーザからの指示により、追従車の軌跡が修正要とされた場合はステップ121に進む。ステップ121においては、ユーザからの指示に応じて、追従車操舵パターン格納手段6の追従車の舵角変化パターンを修正させる。そして、ステップ115に戻って、修正された舵角変化パターンに応じた軌跡を計算し、ステップ117で出力する。
【0084】
一方、ステップ119において、ユーザからの指示により、追従車の軌跡の再修正が不要とされた場合は、ステップ123に進む。
【0085】
ステップ123では、ユーザからトラクタの舵角の変化パターンを修正する又は再入力する旨の要求があるか否かを判定し、トラクタの舵角の変化パターンの再入力の要求があればステップ103に戻って一連の処理を行う。また、トラクタの舵角の変化パターンの修正の要求があれば、ステップ124へ進む。また、トラクタの舵角の修正や再入力の要求がなければ、ステップ125へ進む。
【0086】
ステップ124では、ユーザからの指示に応じて、トラクタ操舵パターン格納手段4のトラクタの舵角変化パターンを修正する。そして、ステップ115に戻って、修正された舵角変化パターンに応じた軌跡を計算し、ステップ117で出力する。
【0087】
ステップ125では、ユーザから、取得した軌跡区間に続くさらなる軌跡区間の取得の要求があるかどうかを判定し、次の軌跡区間を取得する場合はステップ127に進んで、各々の車両のゴール位置をスタート位置に置き換え、さらにステップ103に戻って一連の処理を行い、さらなる軌跡の取得を行う。一方、軌跡取得不要の要求があれば、処理を終了する。
【0088】
ここで、本実施形態に係る軌跡出力装置1を用いて連結車両の旋回に関する検討を行う例を示す。
【0089】
ここでは、図7に示すような、前輪のみ操舵可能なトラクタ170と、第一追従車としてのタイヤのない長物171と、第二追従車としての後輪のみ操舵可能な追従車172と、から構成される初期位置121にある連結車両130を想定する。ここで、トラクタ170と長物171とが垂直軸回りに回転可能な連結部175を介して連結され、長物171と追従車172とが垂直軸回りに回転可能な連結部176を介して連結されている。また、旋回させたい走行可能領域を道路形状150とする。
【0090】
そして、ステップ101において、道路形状150と初期位置121を設定した後、ステップ105において、図2のトラクタ舵角パターンAのような舵角の変化パターンを設定し、さらに、ステップ113においてトラクタ170に追従するような追従車172の舵角変化パターンを自動生成するようにすると、図7に示すような軌跡120が得られる。なお、このとき、追従車172の操舵は、自動生成された図2の非線形の追従車舵角変化パターンBに基づいてなされている。また、連結部176を固定状態としている。図7より明らかなようにゴール地点122に到達する際に、長物171が道路形状150の境界と接触して不適な旋回条件である。
【0091】
次に、ユーザが、ステップ121で、追従車172の舵角の変化パターンを線分としての追従車舵角変化パターンC(図8参照)に修正すると、図9のような軌跡124が得られる。ここでは、連結部176を回転可能としている。この場合はゴール地点125に到達した際に、長物171及び追従車172が道路形状150の境界と接触してより不適な旋回条件であることがわかる。
【0092】
さらに、ユーザが、ステップ121で、追従車172の舵角の変化パターンを線分の組合せとしての追従車舵角変化パターンD(図8参照)に修正すると、図10のような軌跡126が得られる。この場合はゴール地点127に到達した際に、トラクタ170,長物171及び追従車172が道路形状150の境界と接触せず、好適な旋回条件であることがわかる。
【0093】
このようにして、ユーザ等が、操舵輪を有する追従車を含む実際の連結車両に対応する条件を軌跡出力装置1に入力することにより、実際の連結車両が走行する際の軌跡を軌跡出力装置上1で取得でき、当該連結車両の旋回可否の判断等が好適に行える。
【0094】
さらに、軌跡の出力結果に応じて、ユーザが、追従車172の操舵量の変化パターンの修正要求を入力すると、追従車操舵パターン格納手段6に格納された操舵量の変化パターンが修正され、修正された追従車172の操舵量の変化パターンに基づく連結車両130の軌跡が再計算され出力される。これにより、追従車172の操舵量の変化パターンを変化させたときの連結車両、特に、追従車171,172の軌跡の変化が容易に確認され、連結車両130の軌跡を所望の道路領域内に収めるために必要な、追従車の最適な操舵条件を容易に取得できる。
【0095】
また、舵角の変化パターンを非線形な変化パターンでなく線分の組合せとなるように修正すると、実際の追従車等の舵角の操舵方法を定めるのに適する。なお、追従車172の舵角の変化パターンDを、さらに、この区間内で分割して点線200で示すような線分の組合せの変化パターンにしたり、さらに、点線201で示すように、舵角を不連続に変化させ、停止時にステアリング操作を行う条件を入力することもできる。また、このような線形の区間を多数組み合わせることによって、非線形的な舵角の変化パターンを線分の組合せで模擬するようにしてもよい。
【0096】
最後に、本発明の実施形態に係る軌跡出力プログラム、及び当該軌跡出力プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(以下、単に記録媒体という)について説明する。
【0097】
ここで、記録媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読み取り装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読み取り装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。かかる記録媒体として は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されるメモリなどが該当する。
【0098】
図11は、本発明の実施形態に係る記録媒体の構成図である。記録媒体210は、図11に示すように、プログラムを記録するプログラム領域200aを備えている。このプログラム領域200aには、軌跡出力プログラム202が記録されている。
【0099】
この軌跡出力プログラム202は、上記の軌跡出力の処理を実行するプログラムであって、処理を統括するメインモジュール202aと、トラクタの舵角の変化パターンを入力するためのトラクタ操舵パターン入力モジュール202cと、追従車の舵角の変化パターンを入力するための追従車操舵パターン入力モジュール202dと、トラクタの舵角の変化パターンと追従車の舵角の変化パターンに応じて各々トラクタ及び追従車の舵角を制御した場合の連結車両の軌跡を取得する軌跡取得モジュール202eと、取得される軌跡をディスプレイ等に対して出力する出力モジュール202jと、マウスやキーボード等を介してユーザ等から追従車の舵角の変化パターンを修正するための修正要求を入力させる追従車操舵パターン修正情報入力モジュール202fと、追従車に対する修正要求に基づいて追従車の舵角の変化パターンを修正する追従車操舵パターン修正モジュール202gと、マウスやキーボード等を介してユーザ等からトラクタの舵角の変化パターンを修正するための修正要求を入力させるトラクタ操舵パターン修正情報入力モジュール202hと、トラクタに対する修正要求に基づいてトラクタの舵角の変化パターンを修正するトラクタ操舵パターン修正モジュール202iと、トラクタや追従車を含む連結車両や走行条件等の種々のデータを入力する連結車両データ入力モジュール202bと、走行可能領域を設定する走行可能領域設定モジュール202kと、を備えて構成される。
【0100】
また、追従車操舵パターン入力モジュール202dは、ユーザからの指示に基づいて、追従車がトラクタに追従して走行するために必要な追従車の舵角の変化パターンを自動的に生成し入力する基準追従車操舵パターン生成モジュール212を備えている。ここで、トラクタ操舵パターン入力モジュール202c、追従車操舵パターン入力モジュール202d、軌跡取得モジュール202e、出力モジュール202j、追従車操舵パターン修正情報入力モジュール202f、追従車操舵パターン修正モジュール202g、トラクタ操舵パターン修正情報入力モジュール202h、トラクタ操舵パターン修正モジュール202i、連結車両データ入力モジュール202b、走行可能領域設定モジュール202k、基準追従車操舵パターン生成モジュール212をそれぞれを動作させることによって実現する機能は、上記軌跡出力装置1の、トラクタ操舵パターン入力手段2、追従車操舵パターン入力手段10、軌跡取得手段18、出力手段20、追従車操舵パターン修正情報入力手段13、追従車操舵パターン修正手段12、トラクタ操舵パターン修正情報入力手段5、トラクタ操舵パターン修正手段3、連結車両データ入力手段14、走行可能領域設定手段30と、基準追従車操舵パターン生成手段8それぞれの機能と同様である。
【0101】
図12は、記録媒体210に記録された軌跡出力プログラムを実行するためのコンピュータ(例えば図1の軌跡出力装置1に内蔵のコンピュータ)310Sのシステム構成図である。コンピュータ310Sは、軌跡出力プログラム202の実行等を制御するCPU317と、記録媒体210に記録された軌跡出力プログラム202を読み取り可能な読み取り装置319と、メモリ318と、ディスプレイ等より成る表示部312と、テンキーやマウス等より成る入力部311と、軌跡等を紙等に印字出力するプリンタ313と、軌跡データ等を外部に出力するためのFDD等の外部記憶装置315を備えている。ここで、記録媒体210が読み取り装置319に挿入されると、記録媒体210に記録された情報が読み取り装置319からアクセス可能となり、図11に示す記録媒体210のプログラム領域200aに記録された軌跡出力プログラム202が、コンピュータ310Sによって実行可能となる。
【0102】
上記読み取り装置319としては、記録媒体210に対応して、フレキシブルディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、あるいは磁気テープドライブ装置などが用いられる。
【0103】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形態様を取ることが可能である。
【0104】
また、上記実施形態では、車両に付属するものや荷物等が形成する走行軌跡を取得していないが、連結車両データ入力手段14において、トラクタ170等の外形形状として、さらに、バックミラー、クレーン等の形状を設定し、これらのトラクタ等の車枠からはみ出す部分も含めた走行軌跡を取得してもよい。これにより、バックミラー等の軌跡も考慮に入れた旋回可能性の検討ができる。
【0105】
また、上記実施形態では、路面に投影された二次元的な軌跡を取得しているが、三次元の軌跡等を取得してもよい。
【0106】
また、上記実施形態では、3両編成の連結車両としているが、4両以上でも構わず、2両でも1両でも構わず、また、操舵輪を有していない追従車を含んでもよい。
【0107】
また、上記実施形態では、連結車両を一編成のみ取り扱っているが、複数の連結車両を取り扱うことも容易であり、これにより、例えば、連結車両同士がすれ違う場合の軌跡等を検討することが出来る。
【0108】
また、車両に関する種々のデータの設定が可能であり、例えば、積載重量に応じて車軸を上昇・下降させて車輪の接地・非接地が選択可能なリフトアクスル付きの車両に対応させる場合は、接地・非接地に応じて、軸間距離等を変更した上で軌跡を計算させればよい。
【0109】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、仮想領域内で、操舵輪を有する追従車を含む連結車両が、牽引車及び追従車の操舵輪が所定の操舵量の変化パターンで各々操舵されて走行する際の仮想の連結車両の軌跡が取得され出力される。これにより、ユーザ等が、操舵輪を有する追従車を含む実際の連結車両に対応する条件を入力することにより、実際の連結車両が走行する際の軌跡を取得でき、当該連結車両の旋回可否の判断等が好適に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る軌跡出力装置のブロック図である。
【図2】トラクタ操舵パターン格納手段や追従車操舵パターン格納手段に格納される舵角の変化パターンを示す図である。
【図3】第一の方法によって連結車両の軌跡を取得する方法を説明する図である。
【図4】コーナリングフォースを説明する図である。
【図5】第二の方法によって連結車両の軌跡を取得する方法を説明する図である。
【図6】本実施形態に係る軌跡出力装置のフローを示す図である。
【図7】軌跡出力装置から出力される軌跡を示す第一の図である。
【図8】追従車操舵パターン格納手段に格納された修正された舵角の変化パターンを示す図である。
【図9】軌跡出力装置から出力される軌跡を示す第二の図である。
【図10】軌跡出力装置から出力される軌跡を示す第三の図である。
【図11】本実施形態に係る軌跡出力プログラムを示す図である。
【図12】本実施形態に係るコンピュータを示す図である。
【符号の説明】
1…軌跡出力装置、2…トラクタ操舵パターン入力手段(牽引車操舵パターン入力手段)、3…トラクタ操舵パターン修正手段、4…トラクタ操舵パターン格納手段(牽引車操舵パターン格納手段)、5…トラクタ操舵パターン修正情報入力手段(トラクタ操舵パターン修正要求入力手段)、6…追従車操舵パターン格納手段、8…基準追従車操舵パターン生成手段、10…追従車操舵パターン入力手段、12…追従車操舵パターン修正手段、13…追従車操舵パターン修正情報入力手段(追従車操舵パターン修正要求入力手段)、18…軌跡取得手段、20…出力手段。
Claims (10)
- 仮想領域内で、操舵輪を有する牽引車と操舵輪を有し前記牽引車に牽引される追従車とを含む仮想の連結車両を走行させる際の軌跡を取得し出力装置に出力する軌跡出力装置であって、前記走行の際に前記牽引車の操舵輪及び前記追従車の操舵輪は、各々に対して定められた操舵量の変化パターンに応じて各々操舵されるものとされ、
前記牽引車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンが格納される牽引車操舵パターン格納手段と、
前記牽引車操舵パターン格納手段に前記牽引車の操舵量の変化パターンを入力する牽引車操舵パターン入力手段と、
前記追従車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンが格納される追従車操舵パターン格納手段と、
前記追従車を前記牽引車に追従して走行させるために必要な暫定的な追従車の操舵量の変化パターンを生成し前記追従車操舵パターン格納手段に入力する基準追従車操舵パターン生成手段と、
前記牽引車の操舵輪が前記牽引車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンに応じて操舵され、前記追従車の操舵輪が前記追従車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンに応じて操舵されて、前記連結車両が走行する際の前記連結車両の軌跡を取得する軌跡取得手段と、
前記軌跡を前記出力装置に出力させる出力手段と、
前記追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する追従車操舵パターン修正要求入力手段と、
前記追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて前記追従車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンを修正する追従車操舵パターン修正手段と、を備え、
前記追従車の操舵量の変化パターンは、前記追従車の操舵輪の舵角の時間又は走行距離に対する変化パターンであり、
前記追従車操舵パターン修正手段は、前記修正要求に応じて、前記舵角が時間又は走行距離に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように前記変化パターンを修正することを特徴とする、軌跡出力装置。 - 前記牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する牽引車操舵パターン修正要求入力手段と、前記牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて前記牽引車操舵パターン格納手段に格納された操舵量の変化パターンを修正する牽引車操舵パターン修正手段と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の軌跡出力装置。 - 前記軌跡取得手段は、コーナリングフォースを考慮した運動方程式に基づいて前記軌跡を取得することを特徴とする、請求項1又は2記載の軌跡出力装置。
- 仮想領域内で、操舵輪を有する牽引車と操舵輪を有し前記牽引車に牽引される追従車とを含む仮想の連結車両を走行させる際の軌跡を取得し出力装置に出力する軌跡出力方法であって、前記走行の際に前記牽引車の操舵輪及び前記追従車の操舵輪は、各々に対して定められた操舵量の変化パターンに応じて各々操舵されるものとされ、
前記牽引車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンを入力する牽引車操舵パターン入力ステップと、
前記追従車を前記牽引車に追従して走行させるために必要な暫定的な追従車の操舵量の変化パターンを生成し前記追従車を操舵させるべき操舵量の変化パターンとする基準追従車操舵パターン生成ステップと、
前記牽引車の操舵輪が前記牽引車の操舵量の変化パターンに応じて操舵され、前記追従車の操舵輪が前記追従車の操舵量の変化パターンに応じて操舵されて、前記連結車両が走行する際の前記連結車両の軌跡を取得する軌跡取得ステップと、
前記軌跡を前記出力装置に出力させる軌跡出力ステップと、
前記追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する追従車操舵パターン修正要求入力ステップと、
前記追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて前記追従車の操舵量の変化パターンを修正する追従車操舵パターン修正ステップと、
を備え、
前記追従車の操舵量の変化パターンは、前記追従車の操舵輪の舵角の時間又は走行距離に対する変化パターンであり、
前記追従車操舵パターン修正ステップは、前記修正要求に応じて、前記舵角が時間又は走行距離に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように前記変化パターンを修正することを特徴とする軌跡出力方法。 - 前記牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する牽引車操舵パターン修正要求入力ステップと、前記牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて前記牽引車の操舵量の変化パターンを修正する牽引車操舵パターン修正ステップと、
を含むことを特徴とする、請求項4に記載の軌跡出力方法。 - 前記軌跡取得ステップは、コーナリングフォースを考慮した運動方程式に基づいて前記軌跡を取得することを特徴とする、請求項4又は5に記載の軌跡出力方法。
- 仮想領域内で、操舵輪を有する牽引車と操舵輪を有し前記牽引車に牽引される追従車とを含む仮想の連結車両を走行させる際の軌跡を取得し出力装置に出力する軌跡出力プログラムであって、前記走行の際に前記牽引車の操舵輪及び前記追従車の操舵輪は、各々に対して定められた操舵量の変化パターンに応じて各々操舵されるものとされ、
コンピュータに、
前記牽引車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンを入力する牽引車操舵パターン入力ステップと、
前記追従車の操舵輪を操舵させるべき操舵量の変化パターンを入力する追従車操舵パターン入力ステップと、
前記追従車を前記牽引車に追従して走行させるために必要な暫定的な追従車の操舵量の変化パターンを生成し前記追従車を操舵させるべき操舵量の変化パターンとする基準追従車操舵パターン生成ステップと、
前記牽引車の操舵輪が前記牽引車の操舵量の変化パターンに応じて操舵され、前記追従車の操舵輪が前記追従車の操舵量の変化パターンに応じて操舵されて、前記連結車両が走行する際の前記連結車両の軌跡を取得する軌跡取得ステップと、
前記軌跡を前記出力装置に出力させる軌跡出力ステップと、
前記追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する追従車操舵パターン修正要求入力ステップと、
前記追従車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて前記追従車の操舵量の変化パターンを修正する追従車操舵パターン修正ステップと、
を実行させ、
前記追従車の操舵量の変化パターンは、前記追従車の操舵輪の舵角の時間又は走行距離に対する変化パターンであり、
前記追従車操舵パターン修正ステップは、前記修正要求に応じて、前記舵角が時間又は走行距離に応じて線形に変化する区間を複数組み合わせたように前記変化パターンを修正することを特徴とする、軌跡取得プログラム。 - 前記牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求を入力する牽引車操舵パターン修正要求入力ステップと、前記牽引車の操舵量の変化パターンに対する修正要求に応じて前記牽引車の操舵量の変化パターンを修正する牽引車操舵パターン修正ステップと、
を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする、請求項7に記載の軌跡出力プログラム。 - 前記軌跡取得ステップは、コーナリングフォースを考慮した運動方程式に基づいて前記軌跡を取得することを特徴とする、請求項7又は8に記載の軌跡出力プログラム。
- 請求項7〜9の何れか1項に記載の軌跡出力プログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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