JP3905070B2 - 圧力供給装置 - Google Patents
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Description
以後、説明を簡単化するため、各容積部や細管の管内壁は親水性であるとし、注入する液体は水とする。(b)の注入過程では、水と気体との界面が容積部Aと容積部Bに存在し、それぞれ界面A、界面Bとする。各容積部の断面形状をほぼ同等なものとすると、界面Aと界面Bにおける水と管内壁との間で発生する界面力も、その大きさはほぼ同等で、方向のみが逆になる。よって、この状態では、界面Aと界面Bの界面力は打ち消し合い、僅かな差圧により水は注入を継続する。そして、(c)に示す注入が完了した状態に達すると、容積部Bの界面Bに変化はないが、容積部A側において水は細管内で界面Cを形成する。このとき、細管の断面形状を容積部Bよりも小さく形成すると、界面Bと界面Cでは界面力に大きな差を生じる。すなわち、毛細管現象により水は細管内に留まろうとする。
よって、差圧を、注入が継続する最低圧力以上で、かつ、水が細管内に留まることができる最高圧力以下に保持することで、注入は自動的に停止する。この圧力範囲をここでは「注入圧力」と呼ぶこととする。
図8に示すような液体注入構造では更に、(a)の注入前の状態から(b)の注入過程に移行する上で工夫を要する。すなわち、容積部B側で水は細管内で界面Dを形成し、容積部A内の界面Aとの間に界面力の差を生じ、水は細管内に満たされた状態で安定している。この安定状態を破って注入過程(b)に移行するには、瞬間的に大きさな差圧を必要とする。この圧力を「注入開始圧力」と呼ぶこととする。
(1)圧力範囲は低圧が利用可能であること(例えば、10KPa以下、場合により数KPa);
(2)安定性・精度が良好であること(例えば、±1KPa以下);
(3)2段階以上の圧力切換が可能であること;
(4)圧力切換の応答性が良好であること;
(5)正圧のみならず負圧も利用可能であること。
(1)低圧に対応していない。
図10に示されるようなレギュレータを用いた一般的な空圧機器では、10KPa以下といった低圧に対応したものが殆ど存在しない。
(2)調圧精度が悪い
レギュレータそのものの精度も十分ではない。また、不要な圧力を逃がすリリーフの調整圧も誤差を含む。特に、高圧から低圧への切換直後、第2のレギュレータの二次側は第2のレギュレータの目標圧より高くなっている。そのため、不要な空気を放出しなければならないが、リリーフの調整圧力は目標圧より高めに調圧されている。通常では圧力供給対象側で、適度な空気の消費がなされ、目標圧に到達する。しかし、レギュレータなどのこうした市販の機器の内容積に比べて、マイクロチップに形成されたミクロンオーダーの微細なチャネル(流路)の容積は極めて小さいため、マイクロチップでの空気消費量は極僅かであり、目標圧に到達することは困難である。
(3)圧力切換の応答性が低い
レギュレータやリリーフの応答性が十分でないと同時に、前項と同じ理由で、特に高圧から低圧への切換時に、なかなか目標圧に到達しない。
(4)圧力源を複数持つことは不経済である
2つのレギュレータの代わりに、圧力源を2つ用意することも考えられるが、コンプレッサは高価であり不経済となる。ましてや、2つ以上の圧力源を備えることは一般的には常識外れである。
(1)瞬時の圧力切換は不可能である
プランジャの移動速度は遅く、瞬時に圧力を切り換えることができない。
(2)圧力精度が低い
シリンジポンプは元々シリンジ内の液体の送液に用いる機器であり、シリンジ内に気体を溜め、その圧力を一定に保つ用途には、シリンジ内容積が不十分であったり、シールが不十分であったりして、あまり精度の高い圧力供給源としては使用できない。
3 第1の圧力タンク
4,6,8,10 チューブ
5 第2の圧力タンク
7 第1の3方口電磁弁
9 第2の3方口電磁弁
11 マイクロチップ
13 圧力供給ポート
14 フィッティング
15 コントローラ
16 チャネル
17 3方口電磁弁駆動回路
18 基板
19 対面基板
20 エアポンプ
22 第3の3方口電磁弁
24 第4の3方口電磁弁
26,28 チェッキ弁
30,32,46 圧力センサ
34,36,50 2方口電磁弁
38,40,52 絞り
42 第5の3方口電磁弁
54 第6の3方口電磁弁
Claims (12)
- 圧力を用いて流体を圧力供給対象物の微細な流路内の所望の位置へ移動させたり、圧力を用いて圧力供給対象物の微細な流路内で極微量の流体を秤取するために使用される圧力供給装置であって、
少なくとも2個以上の、それぞれ圧力の異なる圧力タンクと、これらの圧力タンクに接続され、これらの圧力の何れか又は大気圧とを切り替えるための少なくとも1個以上の圧力流路切換手段とからなり、前記圧力流路切換手段のうちの少なくとも1個の圧力流路切換手段の出口側は圧力供給対象物の圧力供給ポートに接続され、前記圧力流路切換手段のうちの1個は前記圧力供給対象物を大気に開放するための流路を有することを特徴とする圧力供給装置。 - 少なくとも2個以上の、それぞれ圧力の異なる圧力タンクと、これらの圧力タンクに接続され、これらの圧力を切り換えるための該圧力タンクの数と同じ数の3方口電磁弁とからなり、前記3方口電磁弁のうちの一つの3方口電磁弁の出口側は圧力供給対象物の圧力供給ポートに接続され、前記圧力供給対象物の圧力供給ポートに接続される3方口電磁弁は圧力供給対象物に圧力を供給する流路と、圧力供給対象物を大気に開放するための流路とを有することを特徴とする請求項1に記載の圧力供給装置。
- 少なくとも、第1の圧力を供給する第1の圧力タンクと、第1の圧力と異なる第2の圧力を供給する第2の圧力タンクと、該第1の圧力タンク及び第2の圧力タンクに接続され、これらの圧力を切り換えるための第1の3方口電磁弁と、該第1の3方口電磁弁の出口側に接続される第2の3方口電磁弁とからなり、前記第2の3方口電磁弁の出口側は圧力供給対象物の圧力供給ポートに接続され、前記第2の3方口電磁弁は圧力供給対象物に圧力を供給する流路と、圧力供給対象物を大気に開放するための流路とを有することを特徴とする請求項2に記載の圧力供給装置。
- 少なくとも2個以上の、それぞれ圧力の異なる圧力タンクと、これらの圧力タンクに接続され、これらの圧力を切り換えるための該圧力タンクの数と同じ数の2方口電磁弁と、圧力供給対象物を大気に開放するための流路となるべき別の2方口電磁弁とからなることを特徴とする請求項1に記載の圧力供給装置。
- 少なくとも2個以上の、それぞれ圧力の異なる圧力タンクと、これらの圧力タンクに接続され、これらの圧力を切り換えるための該圧力タンクの数と同じ数の2方口電磁弁と、前記2方口電磁弁の出口側に接続される3方口電磁弁とからなり、前記3方口電磁弁は圧力供給対象物に圧力を供給する流路と、圧力供給対象物を大気に開放するための流路とを有することを特徴とする請求項1に記載の圧力供給装置。
- それぞれ圧力の異なる2個の圧力タンクと、これらの圧力タンクに接続され、これらの圧力を切り換えるための4方口電磁弁とからなり、前記4方口電磁弁は圧力供給対象物に圧力を供給する流路と、圧力供給対象物を大気に開放するための流路とを有することを特徴とする請求項1に記載の圧力供給装置。
- 前記圧力タンクは交換可能式又は使い捨て式のカートリッジタイプのタンクであることを特徴とする請求項1乃至6に記載の圧力供給装置。
- 前記カートリッジタイプの圧力タンクにおいて、内部に空気、二酸化炭素、窒素及びプロパンからなる群から選択される少なくとも1種類の媒体が所定の圧力にまで充填されていることを特徴とする請求項7に記載の圧力供給装置。
- 前記カートリッジタイプの圧力タンクにおいて、内部に空気が所定の圧力にまで充填されていることを特徴とする請求項8に記載の圧力供給装置。
- 前記カートリッジタイプの圧力タンクにおいて、タンク内部が排気されて所定の圧力にまで減圧されていることを特徴とする請求項8に記載の圧力供給装置。
- 前記圧力タンクはエアポンプによりその場で空気を充填して蓄圧するか又は真空ポンプにより空気を排気して減圧するタイプのタンクであることを特徴とする請求項1乃至7に記載の圧力供給装置。
- 前記圧力供給対象物は、一方の面に微細な流路が1本以上形成され、該基板又は対面基板に、前記流路のうちの少なくとも1本と連通する少なくとも1個以上の圧力供給用としても使用可能なポートを有するマイクロチップであることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の圧力供給装置。
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