【0001】
【発明の属する分野】
本発明は熱風炉乾燥用マンホール内に閉塞煉瓦を装着する閉塞煉瓦装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
製鉄工程においては、高炉へ熱風を供給するための熱風炉が併設される。
【0003】
この熱風炉は、通常図7に概要を示すように、蓄熱室1と燃焼室2とで構成され、燃焼室2で燃料を燃焼して生成される高温ガスを高炉へ送るようになっている。
【0004】
上記燃焼室2で代表される熱風炉は、炉殻3内に耐火物4(煉瓦)により内張りされ、その内張り作業のための耐火物の搬入、作業者の出入り、および内張り耐火物4の乾燥用として下方部一側にマンホール5が形成されている。そしてこのマンホール5は、炉内の内張り耐火物4の乾燥が終了した時点で閉塞煉瓦により閉塞される。
【0005】
なお、上記内張り耐火物4として一般に珪石煉瓦が用いられるが、この珪石煉瓦はその特性として膨張率が低温時(約800℃位まで)に大きいため、急激に高温乾燥するとスポーリングを起こして割れることがあり、したがってこの低温度域では珪石煉瓦の内外温度差が余り生じないよう熱風を供給して徐々に上昇させる初期乾燥を行う必要がある。
【0006】
この初期乾燥においては、図8に示すように前記のマンホール5を利用し、このマンホール5にダクト6を接合して熱風発生炉7を接続し、この熱風発生炉7で発生した熱風をダクト6を通じて炉内へ送り込むことにより初期乾燥を行うようになされている。
【0007】
珪石煉瓦は800℃を過ぎれば膨張率が変化しないことから、燃焼室2に設置されているセラミックバーナー8に点火して本乾燥を行い、モルタルやキヤスタダブルに含まれている水分を飛ばし、乾燥を終了する。
【0008】
上記本乾燥が終了すれば、前記マンホール5に閉塞煉瓦を詰めて閉塞し、操業に移行する。
【0009】
上記閉塞煉瓦によるマンホール5の閉塞には、従来マンホール5からダクト6を外し、そのマンホール5内に人手により煉瓦を積み込むことになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかるにマンホール5への煉瓦の積み込み作業は、炉体のマンホール5へ直接積み込むので、作業者に熱間作業が強いられ、したがって防熱服を着用しての作業となり、そのため動きが悪く、難作業となる。
【0011】
また熱間での作業であるため火傷を負うなどの危険性をはらみ、かつ積み込む煉瓦の積み込み精度の確保が難しいうえ、単体煉瓦を順次マンホール5内に積み込んで行くので閉塞状態にするまでに長い時間を要し、前述の熱間作業であることと相俟って作業者に加わる負担はきわめて大きい。
【0012】
さらに閉塞煉瓦の積み込みに時間が掛かると、その間にマンホール5の周辺の炉内温度が低下し、スポーリング損傷を起こすことがあって好ましくない。
【0013】
本発明は上記従来の問題点に着目し、これを改善することを課題としてなされたもので、炉内のマンホールへの単体煉瓦の積み込み作業を廃し、予め構築した閉塞煉瓦をマンホール内に迅速に装着することができるようにしたことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、熱風炉の炉体に開設されたマンホールの外部に設置される架台と、この架台上に前記マンホールに向けて進退移動自在に設けられる台車と、この台車上に設置され前記マンホールの開口形状の略下半部と相似形に凹曲された受面を有する受台と、前記台車に設けられ前記受台の受面上で構築された閉塞煉瓦を前記マンホール内へ押入する閉塞煉瓦押圧装置と、この押圧装置による閉塞煉瓦押動時に前記台車の移動を拘束する台車拘束手段とを具有することを特徴とする。
【0015】
こうしたことにより、閉塞煉瓦の構築はマンホールから離間した位置におかれる台車上で行うことができるので、マンホール内に直接閉塞煉瓦を構築する従来の作業形態に比して作業環境を著しく改善することができ、熱間作業での種々の弊害を除去することができる。
【0016】
また閉塞煉瓦は、マンホール内ではなくマンホール外に置かれる台車の受台の受面上において構築することができるので、高精度にしかも短時間で煉瓦積みを行うことができ、これにより炉内温度の低下を招くことがなく、炉内耐火物のスポーリングの発生をも防ぐことができる。
【0017】
前記閉塞煉瓦押圧装置は、前記台車上に搭載されるジャッキと、このジャッキにより押動される第1の押圧体と、この第1の押圧体に対し摺動可能とされ前記閉塞煉瓦を押送する第2の押圧体とで構成し、前記第1の押圧体と共に前進する第2の押圧体を所定のストローク毎に尺取虫運動により順次段階的に繰り出して閉塞煉瓦を押動させるようにすることができる。
【0018】
この場合、前記第1の押圧体と第2の押圧体とは軸方向にスライド可能に嵌合される内筒と外筒とで構成するようにし、前記第2の押圧体(外筒)には軸方向に複数のピン挿入孔を列設し、このピン挿入孔に挿入するピンにより前記第1、第2の押圧体を一体化させ、ピンの挿入位置を順次段階的に変更することにより尺取虫運動を行わせるようにすることが好ましいが、必ずしもピンによらず、他に係止爪による係脱、その他の手段を用いることができる。
【0019】
いずれにしても第1、第2の押圧体により尺取虫運動をなさしめるようにすることにより、台車上に搭載されるジャッキのストロークを短いものとすることができ、炉外の狭隘な場所であっても本装置を設置することが容易にできる。
【0020】
さらに前記第1および第2の押圧体として、軸方向長さの異る複数種を用意すれば、一層ジャッキのストロークを短いものの使用が可能となり、狭隘な場所での実用性を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0022】
図1は本発明による熱風炉乾燥用マンホール閉塞煉瓦装着装置の一実施形態の略示側面図を示し、図2は同正面図を示している。
【0023】
図1において10は炉体であり、この炉体10に開設されているマンホール5の外部位置に架台11が設置され、この架台11上に台車12がマンホール5に向けて進退移動自在に設けられる。
【0024】
この台車12は、図示の実施形態では通常の車輪13,13…により走行するもので、その上部前半部には前記マンホール5の正面形状(通常円形)の下半部に相似する上面が開放された断面半円形状の受面14aを有する受台14が固設され、また台車12の後部側には閉塞煉瓦押圧装置15が搭載されている。
【0025】
上記閉塞煉瓦押圧装置15は、前記台車12の後部に搭載されたジャッキ16と、このジャッキ16により押動される第1の押圧体17と、この第1の押圧体17に対し摺動可能とされ閉塞煉瓦18を押送する第2の押圧体19とで構成されている。
【0026】
この押圧体17,19は、図示の実施形態では図3に示すように摺動自在に嵌合する内外の筒体で構成した場合を示しており、内筒が第1の押圧体17、外筒が第2の押圧体19とされている。
【0027】
この第2の押圧体19には、図4に例示するようなピン20を挿通するための複数のピン挿通孔21,21…が一定のピッチP(50mm程度)をもって軸線方向に列設されており、第1、第2の押圧体17,19が共に一定のピッチPだけ前進したのちジャッキ16を短縮させて第1の押圧体17のみを引き戻し、次位のピン挿通孔21にピン20を差し替えて共に前進させるようにして尺取虫運動を行わせるように構成されている。なお上記ピンは係止爪等に置換することもできる。
【0028】
前記第2の押圧体19の先端には押さえプレート22が設けられ、この押さえプレート22を介して閉塞煉瓦18を押送するようになっている。
【0029】
前記第1、第2の押圧体17,19は、閉塞煉瓦18の押動初期用の長さ200mm程度の短いもの(図3(A))、押動中間用の長さ400mm程度のもの(図3(B))、押動終期用の長さ600mm程度の長いもの(図3(C))が用意されており、これらによりジャッキ16のストロークが短くとも閉塞煉瓦18のマンホール5への装着を可能とすることができるように考慮されている。
【0030】
前記台車12の前端下部には、前記閉塞煉瓦押圧装置15による閉塞煉瓦18の押動時にその反力により台車12が後退移動することがないよう台車12を固定する台車拘束手段23が設けられている。
【0031】
図示の実施形態では、前記炉体10のマンホール5の外端下部に垂設されたフランジ24と、台車12の前端下部に垂設されたフランジ25と、これらフランジ24,25を結合するボルト26とで構成されており、台車12をマンホール5の直前位置へ移動させたとき前記フランジ24,25が当接し、これをボルト26で締結することにより台車12が移動不能に拘束されるようになされている。
【0032】
なお上記台車拘束手段23は上記の構成に限られるものではなく、要すれば閉塞煉瓦18の押入時に台車12が受ける反力を吸収し得るものであればよい。また図示していないが、台車12の車輪13には、閉塞煉瓦18の構築時に台車12が妄動しないようブレーキ装置が付帯されている。
【0033】
閉塞煉瓦18は、図5、図6にその一例を示すように、台車12の受台14の受面14a上において、予め定められた形状に形成された煉瓦27、27…を積層してモルタル等の接着材を介して相互に固定することにより図6に側面に示すような形態のテーパー付き円柱状の閉塞煉瓦18とされる。
【0034】
すなわち図5に積み方の一例を示しているように、前記受台14の受面14a上に「イ」、「ロ」、「ハ」、「ニ」、「ホ」、「ヘ」、「ト」の煉瓦を並べ、その上の中央の範囲に「イ」の煉瓦3枚を、その両側に「チ」、「リ」の煉瓦を敷き、その上の中央の範囲に「イ」の煉瓦2枚と「ヌ」、「ル」、「オ」、「ワ」の煉瓦を敷き、その上の中央の範囲に「イ」の煉瓦3枚とその両側に「カ」、「ヨ」の煉瓦を敷く。これにより閉塞煉瓦18の下半部の形態が完成する。
【0035】
次いでその上に中央の範囲に「イ」の煉瓦を2枚と「タ」、「レ」、「ソ」、「ツ」の煉瓦を敷き、その上の中央の範囲に「イ」の煉瓦3枚とその両側に「ネ」、「ナ」の煉瓦を敷き、さらにその上に「ラ」、「ム」、「ウ」、「ク」、「ノ」、「ヤ」の煉瓦を敷くことにより断面円形の閉塞煉瓦18が完成する。
【0036】
この場合、マンホール5への装着を考慮して閉塞煉瓦18の先端側が若干小径となるように閉塞煉瓦18の外周を構成する煉瓦にテーパーを付して形成されている。
【0037】
このように台車12の受台14上で閉塞煉瓦18を構築したのち台車12を前進させ、そのフランジ25を炉体10のフランジ24に当接させてボルト26で締結し、台車12を固定する。こうしたのち閉塞煉瓦押圧装置15を作動させて閉塞煉瓦18をマンホール5内に押入装着する。
【0038】
上記押圧装置15による押圧動作は、先ず図3(A)に示す短い第1、第2の押圧体17,19をジャッキ16と閉塞煉瓦18の後端面との間に介装し、第2の押圧体19の先端と閉塞煉瓦18の後端面との間に押さえプレート22を介装する。
【0039】
次いで第2の押圧体19に対し第1の押圧体17を短縮させた状態としてその第1の押圧体17の後端をジャッキ16に連結する。
【0040】
このようにしたのちジャッキ16を伸長作動させて第1、第2の押圧体17,19を前進させ、ジャッキ16がストロークエンドに達したときピン20を抜き、第2の押圧体19はそのままに第1の押圧体17を初期位置へ引き戻す。
【0041】
上記のようにして第1の押圧体17と第2の押圧体19とにわたってピン20をピン挿通孔21から挿着し、再びジャッキ16を伸長させて閉塞煉瓦18を押送する。
【0042】
こうしてピン20を順次段階的に差し替えながら尺取虫運動により閉塞煉瓦18をマンホール5内に押入する。
【0043】
閉塞煉瓦18の押入が進むにつれて前記短い第1、第2の押圧体17,19では押しきれなくなったときは、上記押圧体17,19を取り外して次に図3(B)に示す中間長の第1、第2の押圧体17,19と交換し、前記と同様にして閉塞煉瓦18の押入を行う。
【0044】
さらに上記第1、第2の押圧体17,19では押しきれなくなったときは図3(C)に示す長い第1、第2の押圧体17,19と交換し、最終的に閉塞煉瓦18をマンホール5内の所定の位置へ押入することによって閉塞煉瓦18の装着を完了する。
【0045】
なお、上記の閉塞煉瓦押圧装置15は、炉体10のマンホール5に面する部位のスペースが狭小の場合について示したが、このスペースが大きい場合にはジャッキ16のストロークを大きくとれるので、その場合には2組または1組の第1、第2の押圧体17,19の使用であってよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、炉体のマンホールを閉塞するための閉塞煉瓦の構築を炉体のマンホールから離間した台車上で行えるので、従来のマンホール内へ煉瓦の積み込みに比べ熱間作業から解放され、作業者の負担を著しく軽減することができるとともに作業の安全性を図ることができる。
【0047】
また閉塞煉瓦は炉外の台車上に設けられた受台上で行うので、閉塞煉瓦を高精度に構築することができ、しかも構築を短時間で行うことができるので、マンホールの周辺の炉内温度を低下させてしまうことが回避され、これにより炉内耐火物のスポーリング損傷が生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱風炉乾燥用マンホール閉塞煉瓦装着装置の一実施形態を示す略示側面図。
【図2】同、正面図。
【図3】図1における閉塞煉瓦押圧装置に用いられる第1、第2の押圧体を示し、(A)は短いもの、(B)は中間長のもの、(C)は長いものを示す側面図。
【図4】図3の第1の押圧体と第2の押圧体とを固定するピンを示す側面図。
【図5】閉塞煉瓦の煉瓦積みの一例を示す説明図。
【図6】同、側面図。
【図7】熱風炉の一例を示す構成図。
【図8】炉内乾燥の仕方を示す略示説明図。
【符号の説明】
5 マンホール
10 炉体
11 架台
12 台車
14 受台
15 閉塞煉瓦押圧装置
16 ジャッキ
17 第1の押圧体
18 閉塞煉瓦
19 第2の押圧体
20 ピン
21 ピン挿通孔
22 押さえプレート
23 台車拘束手段
24,25 フランジ
26 ボルト[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a closed brick mounting apparatus for mounting a closed brick in a hot-air furnace drying manhole.
[0002]
[Prior art]
In the iron making process, a hot stove is provided for supplying hot air to the blast furnace.
[0003]
This hot stove is generally composed of a heat storage chamber 1 and a combustion chamber 2 as schematically shown in FIG. 7, and sends high-temperature gas generated by burning fuel in the combustion chamber 2 to the blast furnace. .
[0004]
The hot blast furnace typified by the combustion chamber 2 is lined with a refractory 4 (brick) in a furnace shell 3, the refractory for carrying out the lining work, the entry and exit of the worker, and the drying of the lining refractory 4. For this purpose, a manhole 5 is formed on one side of the lower part. And this manhole 5 is obstruct | occluded with obstruction | occlusion brick when drying of the lining refractory material 4 in a furnace is complete | finished.
[0005]
In addition, although a silica brick is generally used as the lining refractory 4, since this silica brick has a large expansion coefficient at a low temperature (up to about 800 ° C.) as a characteristic thereof, it spalls and cracks when rapidly dried at a high temperature. Therefore, in this low temperature range, it is necessary to perform initial drying in which hot air is supplied and gradually raised so that the difference in temperature between the inside and outside of the quartz brick does not occur much.
[0006]
In this initial drying, as shown in FIG. 8, the manhole 5 is used, a duct 6 is joined to the manhole 5 and a hot air generating furnace 7 is connected, and the hot air generated in the hot air generating furnace 7 is supplied to the duct 6. The initial drying is carried out by feeding it into the furnace.
[0007]
Since the expansion rate of quartz brick does not change after 800 ° C., the ceramic burner 8 installed in the combustion chamber 2 is ignited to perform the main drying, and the moisture contained in the mortar and the casta double is blown off. finish.
[0008]
When the main drying is completed, the manhole 5 is filled with closed bricks and closed, and the operation is shifted to operation.
[0009]
In order to close the manhole 5 with the above-mentioned closed brick, the duct 6 is conventionally removed from the manhole 5 and the brick is manually loaded into the manhole 5.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the work of loading bricks into the manhole 5 is directly loaded into the manhole 5 of the furnace body, the operator is forced to perform hot work, and therefore the work is to wear heat-proof clothing. Become.
[0011]
In addition, because it is a hot work, there is a risk of causing burns, and it is difficult to ensure the accuracy of loading bricks to be loaded. In addition, the single bricks are loaded into the manhole 5 one after another, so it takes a long time to close. It takes time, and the burden imposed on the worker in combination with the above-described hot work is extremely large.
[0012]
Further, if it takes time to load the closed brick, the temperature in the furnace around the manhole 5 is lowered during that time, and spalling damage may be caused.
[0013]
The present invention has been made with a focus on the above-mentioned conventional problems, and has been made to improve the problem. The work of loading a single brick into a manhole in the furnace is eliminated, and a pre-built closed brick is quickly put into the manhole. It is to be able to be installed.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
As means for solving the above-mentioned problems, the present invention provides a pedestal installed outside a manhole established in a furnace of a hot stove, a trolley provided on the pedestal so as to be movable forward and backward, and the trolley. A cradle having a receiving surface which is installed on the base and is concavely curved in a shape similar to the substantially lower half of the opening shape of the manhole, and a closed brick which is provided on the trolley and is constructed on the receiving surface of the cradle. A closed brick pressing device that is pushed into the manhole, and a cart restraining means that restrains the movement of the cart when the closed brick is pushed by the pressing device.
[0015]
As a result, the construction of the closed brick can be carried out on a cart placed at a position away from the manhole, so that the working environment is remarkably improved compared to the conventional work form in which the closed brick is built directly in the manhole. It is possible to eliminate various harmful effects in hot work.
[0016]
In addition, closed bricks can be built on the receiving surface of the trolley cradle placed outside the manhole, not inside the manhole. The occurrence of spalling of the refractory in the furnace can also be prevented.
[0017]
The closed brick pressing device is a jack mounted on the carriage, a first pressing body pushed by the jack, and slidable with respect to the first pressing body to push the closed brick. The second pressing body is composed of a second pressing body, and the second pressing body that moves forward together with the first pressing body is fed out step by step by a worm movement every predetermined stroke to push the closed brick. it can.
[0018]
In this case, the first pressing body and the second pressing body are constituted by an inner cylinder and an outer cylinder that are slidably fitted in the axial direction, and the second pressing body (outer cylinder) is formed. By arranging a plurality of pin insertion holes in the axial direction, integrating the first and second pressing bodies with the pins inserted into the pin insertion holes, and sequentially changing the pin insertion positions in stages. Although it is preferable to perform the worm movement, it is not always necessary to use a pin, and other means such as engagement / disengagement by a locking claw or other means can be used.
[0019]
In any case, the stroke of the jack mounted on the carriage can be shortened by allowing the first and second pressing bodies to carry out the worm-taking movement, which is a narrow place outside the furnace. However, this apparatus can be easily installed.
[0020]
Furthermore, if a plurality of types having different axial lengths are prepared as the first and second pressing bodies, it is possible to use a jack having a shorter stroke, and the practicality in a narrow place can be enhanced. .
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below with reference to embodiments shown in the drawings.
[0022]
FIG. 1 shows a schematic side view of an embodiment of a hot-blast furnace drying manhole block brick mounting device according to the present invention, and FIG. 2 shows the same front view.
[0023]
In FIG. 1, reference numeral 10 denotes a furnace body. A gantry 11 is installed at a position outside the manhole 5 established in the furnace body 10, and a carriage 12 is provided on the gantry 11 so as to be movable forward and backward. .
[0024]
In this embodiment, the carriage 12 is driven by normal wheels 13, 13,..., And an upper surface similar to the lower half of the front shape (usually circular) of the manhole 5 is opened in the upper front half. A receiving base 14 having a semicircular receiving surface 14 a is fixed, and a closed brick pressing device 15 is mounted on the rear side of the carriage 12.
[0025]
The closed brick pressing device 15 includes a jack 16 mounted on the rear portion of the carriage 12, a first pressing body 17 that is pushed by the jack 16, and is slidable with respect to the first pressing body 17. And a second pressing body 19 that pushes the closed brick 18.
[0026]
In the illustrated embodiment, the pressing bodies 17 and 19 are shown in FIG. 3 as a case where the pressing bodies 17 and 19 are configured to be slidably fitted, and the inner cylinder is the first pressing body 17 and the outer cylinder. The cylinder is a second pressing body 19.
[0027]
A plurality of pin insertion holes 21, 21... For inserting the pins 20 as illustrated in FIG. 4 are arranged in the second pressing body 19 in the axial direction with a constant pitch P (about 50 mm). Then, after both the first and second pressing bodies 17 and 19 have advanced by a fixed pitch P, the jack 16 is shortened and only the first pressing body 17 is pulled back, and the pin 20 is inserted into the pin insertion hole 21 of the next order. It is configured so that the insect-repellent movement is performed by moving forward together. The pin can be replaced with a locking claw or the like.
[0028]
A pressing plate 22 is provided at the tip of the second pressing body 19, and the closed brick 18 is pushed through the pressing plate 22.
[0029]
The first and second pressing bodies 17 and 19 have a short length of about 200 mm for the initial pressing of the closed brick 18 (FIG. 3A) and a length of about 400 mm for the middle of the pressing ( Fig. 3 (B)), a length of about 600mm for the end of the pushing operation (Fig. 3 (C)) is prepared, so that even if the stroke of the jack 16 is short, the closed brick 18 is attached to the manhole 5 Is considered to be possible.
[0030]
At the lower part of the front end of the carriage 12 is provided a carriage restraining means 23 for fixing the carriage 12 so that the carriage 12 does not move backward due to the reaction force when the closing brick 18 is pushed by the closing brick pressing device 15. Yes.
[0031]
In the illustrated embodiment, a flange 24 suspended from the lower outer end of the manhole 5 of the furnace body 10, a flange 25 suspended from the lower front end of the carriage 12, and a bolt 26 connecting these flanges 24, 25. When the carriage 12 is moved to a position immediately before the manhole 5, the flanges 24 and 25 come into contact with each other, and the bolts 26 are fastened so that the carriage 12 is restrained from moving. ing.
[0032]
The cart restraining means 23 is not limited to the above configuration, and may be any as long as it can absorb the reaction force received by the cart 12 when the closed brick 18 is pushed. Although not shown, a brake device is attached to the wheel 13 of the carriage 12 so that the carriage 12 does not move when the closed brick 18 is constructed.
[0033]
As shown in FIG. 5 and FIG. 6, the closed brick 18 is formed by laminating bricks 27, 27... Formed in a predetermined shape on the receiving surface 14 a of the receiving base 14 of the carriage 12. By fixing them together via an adhesive material such as a taper, a cylindrical closed brick 18 having a shape as shown in the side view in FIG. 6 is obtained.
[0034]
That is, as shown in FIG. 5 as an example of the stacking method, “a”, “b”, “ha”, “d”, “e”, “f”, “ The “b” bricks are arranged, three “b” bricks are placed in the middle area above them, “Chi” and “li” bricks are laid on both sides, and “b” bricks are placed in the middle area above them. Two bricks, “nu”, “le”, “o” and “wa” are laid, and three “a” bricks are placed in the middle of the bricks, and “ka” and “yo” bricks on both sides. Lay down. Thereby, the form of the lower half part of the block brick 18 is completed.
[0035]
Next, two “I” bricks and “Ta”, “Le”, “So”, “Tsu” bricks are laid in the middle area, and “I” bricks 3 in the middle area. By laying "ne" and "na" bricks on both sides and "La", "mu", "u", "ku", "no", and "ya" The closed brick 18 having a circular cross section is completed.
[0036]
In this case, the bricks constituting the outer periphery of the closed brick 18 are tapered so that the front end side of the closed brick 18 has a slightly smaller diameter in consideration of the mounting to the manhole 5.
[0037]
After the closed brick 18 is constructed on the cradle 14 of the carriage 12 in this way, the carriage 12 is advanced, the flange 25 is brought into contact with the flange 24 of the furnace body 10 and fastened with the bolt 26, and the carriage 12 is fixed. . After that, the closed brick pressing device 15 is operated to press-fit the closed brick 18 into the manhole 5.
[0038]
In the pressing operation by the pressing device 15, first, short first and second pressing bodies 17 and 19 shown in FIG. 3A are interposed between the jack 16 and the rear end face of the closed brick 18, A pressing plate 22 is interposed between the front end of the pressing body 19 and the rear end surface of the closed brick 18.
[0039]
Next, the rear end of the first pressing body 17 is connected to the jack 16 in a state where the first pressing body 17 is shortened with respect to the second pressing body 19.
[0040]
After this, the jack 16 is extended to move the first and second pressing bodies 17 and 19 forward. When the jack 16 reaches the stroke end, the pin 20 is removed and the second pressing body 19 is left as it is. The first pressing body 17 is pulled back to the initial position.
[0041]
As described above, the pin 20 is inserted from the pin insertion hole 21 over the first pressing body 17 and the second pressing body 19, the jack 16 is extended again, and the closed brick 18 is fed.
[0042]
In this way, the closed brick 18 is pushed into the manhole 5 by the scale insect movement while sequentially replacing the pins 20.
[0043]
When the short first and second pressing bodies 17 and 19 cannot be pushed as the closed brick 18 is pushed in, the pressing bodies 17 and 19 are removed and the intermediate length shown in FIG. It replaces with the 1st, 2nd press bodies 17 and 19, and pushes in the block brick 18 similarly to the above.
[0044]
Further, when the first and second pressing bodies 17 and 19 cannot be pushed completely, they are replaced with the long first and second pressing bodies 17 and 19 shown in FIG. Installation of the closed brick 18 is completed by pushing into a predetermined position in the manhole 5.
[0045]
In addition, although the said closed brick pressing device 15 showed about the case where the space of the site | part which faces the manhole 5 of the furnace body 10 was narrow, when this space is large, since the stroke of the jack 16 can be taken, in that case In this case, two sets or a set of the first and second pressing bodies 17 and 19 may be used.
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the construction of the closed brick for closing the manhole of the furnace body can be performed on the carriage separated from the manhole of the furnace body, so that it is hotter than the brick loading into the conventional manhole. It is freed from work, and the burden on the worker can be remarkably reduced and the safety of the work can be achieved.
[0047]
In addition, since the closed brick is carried out on a pedestal provided on the carriage outside the furnace, the closed brick can be constructed with high accuracy, and the construction can be performed in a short time. Decreasing the temperature is avoided, thereby preventing spalling damage of the refractory in the furnace.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view showing an embodiment of a hot-air furnace drying manhole closed brick mounting device according to the present invention.
FIG. 2 is a front view of the same.
FIGS. 3A and 3B show first and second pressing bodies used in the closed brick pressing device in FIG. 1, wherein FIG. 3A is a short side, FIG. 3B is an intermediate length side, and FIG. Figure.
4 is a side view showing a pin for fixing the first pressing body and the second pressing body in FIG. 3; FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing an example of brickwork of closed bricks.
FIG. 6 is a side view of the same.
FIG. 7 is a configuration diagram illustrating an example of a hot stove.
FIG. 8 is a schematic explanatory view showing how to dry in the furnace.
[Explanation of symbols]
5 Manhole 10 Furnace 11 Base 12 Cart 14 Receiving Block 15 Blocking Brick Pressing Device 16 Jack 17 First Pressing Body 18 Blocking Brick 19 Second Pressing Body 20 Pin 21 Pin Insertion Hole 22 Pressing Plate 23 Cart Restraining Means 24, 25 Flange 26 bolt