JP3904424B2 - 梯子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、梯子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の梯子は、一般に建造物等に単に立掛けるものであり、梯子の下端を地面に置き、梯子の上端を建造物等係止目的物に単に立掛けるだけであった。従って傾斜面や凹凸のある面或は軟弱な地面等の場合大変使い難いため、下端部に種々の工夫がなされていた。
【0003】
折畳める梯子としては、長手方向に二つ折りにして脚立兼用とした梯子が知られていた。幅方向に折畳める梯子としては、実開平1−70999号があった。この梯子は、一対の縦柱間に複数の踏桟が幅方向に折畳めるように形成してあり、縦柱の上端に掛止具が固定してあった。この梯子の掛止具は、列車のドアレールにのみ引っ掛けられる構造になっており、列車の他の位置を始め他の建造物には引っ掛け難い構造になっていた。即ち、鉄道車輌の出入口から路面上へ出るための専用の折畳み式の梯子である。
【0004】
従来の避難梯子には、本願の出願人が出願した特願2001−279131号があった。この避難梯子は、火災や地震等の災害時に人が建造物の内部から外部に脱出可能な窓やベランダ等の略水平に形成された敷居や手摺等形状や幅、太さ等の異なる任意の水平部材(係止目的物)に着脱自在に係止できる係止部材を備えていた。この避難梯子は、一旦係止部材を係止した水平部材に火が回ったり損傷して危険な状態になったとき、この水平部材から係止部材を取外し、他の安全な水平部材に繰返し係止し直すことにより、人が避難可能な時間を延長し、より多くの人を脱出できるようにするものであった。
【0005】
この避難梯子は、幅方向に折畳み自在に形成されていたが、折畳んだ時、係止部材が、支柱の外周の放射方向に突出しており、保管時の邪魔になると共に保管中に損傷し易く、意匠上から見てもスマートさに欠けていた。この避難梯子は、避難用として開発したものであるから、一般の梯子のように対象物に立てかけて使用するには、上端部の係止部材が邪魔になり使い難かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の梯子は、前記避難梯子を更に改良したもので、下記のような梯子を提供するものである。第1に、折畳んだ状態では、全体が1本の棒状になり、支柱の外周方向には突出しておらず、保管スペースの縮小と保管時の損傷をなくし、折畳み時の移動、持ち運び、取扱いを容易化した梯子である。第2に、ベランダの手摺、窓の敷居、塀垣の上端等形状、大きさ、或は、太さ等の異なる係止目的物に安定状態で係止できる係止部材を上端に設けた梯子である。第3に、傾斜地面、凹凸のある地面、軟らかな地面でも安全に使用できるように、係止部材を係止する係止目的物に固定できるものである。第4に、一般用としても、避難用としても使える梯子である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の梯子は、複数の踏み板の両端が、併設された支柱に間隔を隔てて回動自在に取付けられ、上端部に係止部材を有する梯子であって、該梯子本体と、該梯子本体の上端部に設けられた係止部材と、を有し、該係止部材が、取付け部材及び該取付け部材の先端に取付けられた押圧部材を有し、前記梯子本体の上端部に前記取付け部材の基部が、ラチェット解除部材を備えたラチェット装置により回動自在に取りつけられ、前記取付け部材の先端に押圧部材の基部が、ラチェット解除部材を備えた第2のラチェット装置により回動自在に取りつけられていることを特徴とする。
【0008】
記係止部材を前記併設された支柱の上端部に支柱の長手方向に添って進退動自在に形成したり、前記係止部材の少なくとも下部を、併設された支柱の上部に形成された空間内に支柱の長手方向に進退動自在に収納したり、前記ラチェット装置に形成された外周に多数歯を供えたつめ車と、該つめ車の外周近傍に回動自在に形成され、回動すると先端がつめ車の歯と係合し、係止部材を折り曲げた状態の取付け部材と係止部材を係止する係止目的物との当接面に他端が突出する戻止部材と、を有し、該戻防止部材の他が押圧されると、回動した先端が、つめ車の歯と係合し、ラチェット装置が逆回転できなくしたりすることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図5に示すように、幅方向に折畳み自在な梯子本体1には、複数の踏み板2が、併設された支柱5,6に架設され、各踏み板2の両端は、軸3,4により回動自在に取付けられている。梯子本体1を垂直に立てて折畳んだ時、位置がずれて下側となる側の支柱6に軸4により回動自在に軸止された踏み板2が水平になると当接し、踏み板2を水平に維持する水平維持部材7を形成する。即ち、支柱6に回動自在に踏み板2を取付けた軸4の下側に、踏み板2が水平になると当接する水平維持部材7を設ける。踏み板2の形状は、1本の棒状に拘るものではなく、2本の棒の央部で回動自在に形成され、支柱5,6の間隔をを広げると1本の棒状になるものであっても良い(図示せず)。
【0010】
併設された支柱5,6の上端に係止部材11を設ける。係止部材11は、取付け部材12と押圧部材13を備えている。取付け部材12の基部にラチェット装置14を設け、押圧部材13の基部に第2のラチェット装置15を設ける。
【0011】
取付け部材12の基部のラチェット装置14を前記支柱5,6の先端に回動自在に取付ける。取付け部材12の先端には、押圧部材13の基部の第2のラチェット装置15を回動自在に取付ける。ラチェット装置14と第2のラチェット装置15を夫々回動してコ状にした時の押圧部材13の先端部内側に揺動自在な押圧部16を形成する。
【0012】
即ち、併設された支柱5,6の上端或は上端部にラチェット装置14により取付け部材12の基部を回動自在に設け、この取付け部材12の先端に第2のラチェット装置15により押圧部材13の基部を回動自在に取付けたものである。
【0013】
ラチェット装置14と第2のラチェット装置15とは、図3に示すように、外周に多数の歯21を有する歯車状のつめ車22と、つめ車22の外周の歯21と係合し、つめ車22の逆回転を防止する戻止部材23を有している。戻止部材23の基部は、つめ車22の外周近傍に回動自在に軸止され、先端は、弾性体24により常時つめ車22の歯21と係合する方向に付勢され、つめ車22は逆回転できなくなっている。戻止部材23の基部には、ラチェット解除手段としての解除部材25が突設されている。この解除部材25の先端は、ラチェット装置14と第2のラチェット装置15の外部に露出しており、外部から解除部材25を操作することによりつめ車22の歯21から戻止部材23の先端が外れたときにのみつめ車22が逆回転できるように形成されている。
【0014】
なお、支柱5,6、取付け部材12、押圧部材13の横断面形状をコ状で図示しているが、コ状に拘るものではなく、環状や無垢状等如何なる形状であっても良い。又、係止部材11を支柱5,6の上端に回動自在に取付けた状態を図示し説明しているが、支柱5,6の上端に、踏み板2と同様の両端が回動自在に取付けられた部材を設け、この部材に係止部材11を回動自在に取付けることもできる(図示せず)。
【0015】
図15により、上記構成の梯子の使用方法を説明する。何れか一方の支柱5,6を回動して併設された支柱5,6の間隔を広げて踏み板2を水平に維持し、ラチェット装置14を回動して取付け部材12を略直角に折り曲げ、水平部材Yに直角に折り曲げた取付け部材12を係止する。次に、水平部材Yの形状に合わせて第2のラチェット装置15を回動して押圧部材13を折り曲げ、押圧部材13の最先端の押圧部16により水平部材Yの内側の面を押圧し水平部材Yに係止部材11を固定する。水平部材Yが手摺など棒状に形成され下方が空間となっているときは、この棒状の水平部材Yを支柱5,6の上端部と取付け部材12と押圧部材13とで囲むように取り付ける。
【0016】
支柱5,6の各先端にラチェット装置14を介して取付け部材12が取り付けられ、取付け部材12の先端に第2のラチェット装置15を介して押圧部材13が夫々回動自在に取り付けられており、これらのラチェット装置14と第2のラチェット装置15には戻止部材23が備えられているので、係止部材11をコ状に折り曲げ、建造物の水平部材Yに係止しても、係止部材11が伸びて棒状になることがないから、避難用としての梯子を水平部材Yに安全に係止して脱出できる(図15参照)。
【0017】
水平部材Yから避難梯子を取外すときは、第2のラチェット装置15の解除部材25を操作して第2のラチェット装置15を解除した後、第2のラチェット装置15を逆回転させて押圧部材13と取付け部材12を一直線状にする。押圧部材13と取付け部材12が一直線状になった避難梯子を水平部材Yから取外し屋内に取り入れる。屋内に取り入れた避難梯子を他の水平部材Yに取付ける時は、前記操作を繰返す。
【0018】
避難梯子を保管するときは、上記の状態からさらに、ラチェット装置14の解除部材25を操作してラチェット装置14を解除した後、ラチェット装置14を逆回転させて取付け部材12と支柱5,6を一直線状にする。しかる後、複数の踏み板2の両端が回動自在に取りつけられた支柱5,6からなる梯子本体1を折畳むと、避難用としての梯子は、図1に示すように、2本の支柱5,6を束ねた状態の1本の棒状になる。
【0019】
上記梯子には、ラチェット装置14と第2のラチェット装置15が設けてあるので、形状や厚さ、太さ等の異なる多様な水平部材Yに自在に係止できる。したがって、慌しい緊急災害時においても大変使い易い避難用の梯子となる。
【0020】
上記ラチェット装置14と第2のラチェット装置15には、夫々ラチェット解除手段である解除部材25が備えられているので、係止部材11を係止した水平部材Yに火が回ったり破壊されたときでも、簡単に取り外して他の安全な水平部材Yに繰返し係止し直すことができる。したがって、人が脱出できる時間を延長することができる。
【0021】
以上の説明は、避難用として用いた場合である。一般の梯子として用いる場合には、係止目的物(水平部材Yに拘らず)に立掛けて使用することもできる。すなわち、併設された支柱5,6の間隔を広げ、踏み板2を水平にした状態で係止目的物に立掛けて使用する。使用後は、係止目的物から取外して、梯子本体1を折畳むだけで1本の棒状の梯子となる。従って、従来の梯子と同様の作用効果を備えている。
【0022】
使用場所が、傾斜地、凹凸のある場所、軟弱な地面、等であっても、上述したように、梯子の上端をコ状にして確実に係止することができるので、安定した状態で梯子を使用することができる。
【0023】
場合によっては、下記のようにして使用することもできる。両支柱5,6の間隔を広げ踏み板2を水平にしてから、前述の説明と同様にラチェット装置14と第2のラチェット装置15を回動して係止部材11をコ状にする。コ状の係止部材11は、係止目的物である水平部材Yの形状に合わせゆとりを持たせて決める。係止部材11をコ状にした梯子を前記水平部材Yに係止する。コ状の係止部材11を水平部材Yに確実に固定したいときは、第2のラチェット装置15を再度回動して固定する。
【0024】
以上のような構成の梯子であるから、使用条件の悪い傾斜地等々であっても、係止部材11と水平部材Yを係止し或は固定できるので、安全性が格段に向上する。又、片一方の係止部材11しか固定できない場合であっても、安全性が高い。
【0025】
更に、1本の棒状に折畳める梯子であるから、屋内保管用は勿論、自動車のキャリー上に搭載したり、車内に搭載しても場所を取らず邪魔にもならず、前述のように係止部材11が破損することもない。従って、各種工事業者の作業用やキャンプ等レジャー時等の自動車搭載用梯子としても使い勝手の良く、活用場面の広い梯子である。
【0026】
図6乃至図9に示すように、併設された支柱5,6の上端に空間31を設け、係止部材32を空間31に収納可能な大きさと形状で形成し、この係止部材32の少なくとも下部を出没自在に埋設し、進退動自在に取付けることができる。図では、横断面コ状の支柱5,6を図示し、コ状の内部の上部を空間31としている。空間31の上端は、封止部材33で封止されており、封止部材33には、前記係止部材32を棒状に延ばした状態で引き上げることができる孔34が形成されている。係止部材32の下端には、この孔34よりも大きな膨大部35が形成され抜き取れないようになっている。図では、係止部材32の略全体が空間31内の収納された状態で図示しているが、係止部材32の下方の一部のみを空間31内に収納できるものであっても良い。
【0027】
図示した係止部材32の形状は異なるが、作用効果は、前記実施例と同様である。尚、図6では、係止部材32を空間31内に収納した状態で図示しているが、入れ子式としたり、或は、支柱5,6の側部に添えて進退動自在とすることもでき、折畳んだ状態の梯子が、全体で棒状になれば、後述する図10乃至図12の実施例等のように、多様な形状や手段が採用できる。図6乃至図9において、符号36は取付け部材、符号37は押圧部材、符号38はラチェット装置、符号39は第2のラチェット装置、符号40は押圧部をそれぞれ示す。
【0028】
上記構成の梯子は、前記避難用の梯子と同様の作用効果に加え、支柱5,6の上端に空間31を設け、空間31内に係止部材32を出没自在に収納した(或は進退動自在に形成した)ので、折畳んだ状態が1本の棒状となり、係止部材32が外周方向に突出しておらず、意匠的にもスッキリとした形状が得られると共に、保管時に係止部材32が損傷し、災害時に使用不能と言うことがなく、狭い場所でも保管できるから保管場所に苦労することもない。
【0029】
図10乃至図12に示すように、図8、図9で示した空間31を支柱5,6の上端部脇に空間51として設けることもできる。この空間51は、支柱5,6の上端部脇に添設した筒体52内に形成されている。この筒体52の上端は、孔53を有する封止部材54により封止されている。この空間51には、係止部材32が直線状で収納され、孔53から引き上げられるようになっている。引き上げられた係止部材32は、前記実施例同様に、ラチェット装置38と第2のラチェット装置39で折り曲げられ、水平部材Yに係止される。又、図では、空間51を筒体52内に設けているが、筒体52ではなく他の方法で空間51を設けても良いことは、前述の通りである。作用効果は、前記実施例と同様である。
【0030】
図13は、本発明に係る梯子の第1のラチェット装置の要部拡大縦断面図である。ラチェット装置14,38の戻止部材41は、全体としてL型で、角部をつめ車22の外周近傍の取付け部材12の位置に回動自在に軸止されている。戻止部材41の長辺は、突出部42となって、取付け部材12,36の外部に延設されいて、係止部材11,32をコ状に折り曲げて水平部材Yに係止したときに、水平部材Yと当接する位置に突出している。係止部材11,32を折り曲げて水平部材Yに係止したときこの突出部42が押圧されて、つめ車22の歯21と戻止部材41の短辺の先端が係合し、つめ車22が逆回転できなくなる。
【0031】
尚、戻止部材41は、図示したものに拘ることなく、コ状に折り曲げた係止部材11,32の内面である取付け部材12,36の外周に突出した戻止部材41の他端の突出部42を押圧すると、つめ車22の歯21と戻止部材41の先端が係合し、つめ車22が逆回転できなければ、如何なる戻止部材41であっても良い。
【0032】
図14は、また別の例である。同図に示すように、取付け部材12,36をコ状に折り曲げたとき内面側となる取付け部材12,36の外周に、付勢力を有する戻止部材45の基部を固着し、コ状に折り曲げた係止部材12,36を水平部材Yに係止した時の押圧力により戻止部材45の先端をつめ車22の外周の歯21に係合させることもできる。
【0033】
図13、図14に示したラチェット装置14,38は、戻止部材41,45を備えているので、コ状に折り曲げた係止部材11,32を建造物等の水平部材Yに係止し、下方に荷重をかけるほど戻止部材41の他端の突出部42或は戻止部材45が押圧され、戻止部材41,45の先端がつめ車22の歯21に係合するから、コ状に折り曲げた係止部材11,32を水平部材Yに係止している時は、つめ車22が逆回転できず、支柱5,6と取付け部材12,36とが伸びて棒状になることがなく、誤作動により水平部材Yから係止部材11,32が外れることがなく、大変安全な梯子である。
【0034】
尚、前記構成の複数の梯子本体1を伸縮自在に形成しても、折畳めば複数本の支柱5,6を束ねた状態の1本の棒状の梯子となる。前述の実施例を、これらの幅方向に折畳み自在にして長さ方向に伸縮自在な梯子、及び、幅方向にも長さ方向にも折畳み自在な梯子に施すことができる(図示せず)。
【0035】
【発明の効果】
本願発明に係る梯子は、複数の踏み板の両端が、併設された支柱に回動自在に取付けられた梯子の上端部の係止部材が、取付け部材と取付け部材の先端に押圧部材を有し、梯子の上端部と取付け部材の基部がラチェット装置により、取付け部材の先端と押圧部材の基部が第2のラチェット装置により回動自在に取りつけられているので、両支柱間を拡開し、ラチェット装置と第2のラチェット装置を折り曲げると、係止部材が、任意の幅のコ状にできるから、人が脱出可能な建造物の幅や太さ等異なる形状の係止目的物である水平部材を任意に選択して安全に係止し固定でき、緊急を要し寸時を争う災害時に大変使い易い。
【0036】
ラチェット装置と第2のラチェット装置には、ラチェット解除手段としての解除部材が設けてあるので、解除部材を操作してラチェット装置と第2のラチェット装置の何れか一方或は両方を解除すると、係止した係止目的物(水平部材)から簡単に係止部材を取外して他の係止目的物(水平部材)に係止し直すことができる。これによって、一旦係止した係止目的物(水平部材)が危険状態になったら他の安全な係止目的物(係止部材)に係止し直すことができ、脱出可能時間を延長することができる。
【0037】
上記構成の梯子は、支柱間を折畳み、解除部材の操作によりラチェット装置と第2のラチェット装置を解除し形止部材を引伸ばすと、全体がスマートな1本の棒状となり係止部材が外周方向に突出することもない。したがって、狭い建造物内、殊に災害時の移動や取扱いが容易であり、保管場所が限定されず建造物内の僅かなスペースに保管できる。鴨居の上等室内の目立つ場所に保管しても見苦しくない。
【0038】
以上の効果は、係止部材が支柱の上端に取付けられた梯子や係止部材が支柱の上端部に進退動自在に形成された梯子の場合であっても同様である。
【0039】
係止部材の少なくとも下部が、支柱の上部に形成された空間内に進退動自在に収納され、殊に、係止部材の略全体が収納される場合は、棒状に折畳んだ時の損傷し易い係止部材が、支柱の上部の空間内に埋没した状態で収納され、外部に露出している部分が少ないから、スマートに保管できるのみならず、保管時の破損を防止することができる。
【0040】
ラチェット装置の戻止部材の他端が、係止部材を建造物の係止目的物(水平部材)に係止している時に押圧され戻止部材の先端が常につめ車の外周の歯に係合しているので、誤作用により使用中に係止部材が伸延し係止目的物(水平部材)から外れることがなく、安全である。これは、災害時の避難用としての梯子の場合に特に重要である。
【0041】
上記効果は、梯子の中でも災害時に使う避難梯子の効果中心にを列記したものであるが、以下の記載は、一般の梯子としての効果に関する記載である。先ず第1に、折畳むと1本の棒状となり、支柱から放射方向に突出していないので、車輌に搭載しても場所を取らないから、各種工事業者等やレジャー時等の車輌用搭載梯子として利用できる。
【0042】
次に、係止部材が、ラチェット装置と第2のラチェット装置により2ヶ所で回動自在に形成されているので、コ状に折り曲がり水平部材等に確実に係止できるから、傾斜地など使用条件の悪い場所であっても安心して使える。更に、コ状にして係止目的物(水平部材)に係止した上で、第2のラチェット装置を再度回動すると、係止目的物(水平部材)に係止部材を確実に安定状態で固定できるから、安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梯子の一部省略斜視図である(折畳み状態)。
【図2】本発明に係る梯子の一部省略斜視図である(拡開状態)。
【図3】ラチェット装置の説明図である。
【図4】本発明に係る梯子の一部省略拡大縦断面図である(折畳み状態)。
【図5】本発明に係る梯子の一部省略拡大縦断面図である(拡開状態)。
【図6】本発明に係る梯子の一部省略斜視図である(折畳み状態)。
【図7】本発明に係る梯子の一部省略斜視図である(拡開状態)。
【図8】本発明に係る梯子の一部省略拡大縦断面図である(折畳み状態)。
【図9】本発明に係る梯子の一部省略拡大縦断面図である(拡開状態)。
【図10】本発明に係る梯子の一部省略斜視図である(折畳み状態)。
【図11】本発明に係る梯子の一部省略斜視図である(拡開状態)。
【図12】本発明に係る梯子の一部省略拡大縦断面図である(折畳み状態)。
【図13】本発明に係る梯子の第1のラチェット装置の要部拡大縦断面図である。
【図14】本発明に係る梯子の第1のラチェット装置の要部拡大縦断面図である。
【図15】本発明に係る梯子の使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1 梯子本体
2 踏み板
5,6 支柱
11,32 係止部材
12,36 取付け部材
13、37 押圧部材
14,38 ラチェット装置
15、39 第2のラチェット装置
20 ラチェット装置
21 多数の歯
22 つめ車
23,41,45 戻止部材
25 ラチェット解除手段としての解除部材
31、51 空間
Y 係止目的物である水平部材

Claims (4)

  1. 複数の踏み板の両端が、併設された支柱に間隔を隔てて回動自在に取付けられ、上端部に係止部材を有する梯子であって、
    該梯子本体と、
    該梯子本体の上端部に設けられた係止部材と、
    を有し、該係止部材が、取付け部材及び該取付け部材の先端に取付けられた押圧部材を有し、前記梯子本体の上端部に前記取付け部材の基部が、ラチェット解除部材を備えたラチェット装置により回動自在に取りつけられ、前記取付け部材の先端に押圧部材の基部が、ラチェット解除部材を備えた第2のラチェット装置により回動自在に取りつけられていることを特徴とする梯子。
  2. 前記係止部材が、前記併設された支柱の上端部に支柱の長手方向に添って進退動自在に形成されていることを特徴とする請求項記載の梯子。
  3. 前記梯子本体の上端部に設けられた係止部材の少なくとも下部が、前記併設された支柱の上部に形成された空間内に支柱の長手方向に進退動自在に収納されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梯子。
  4. 前記ラチェット装置に形成された外周に多数の歯を備えたつめ車と、
    該つめ車の外周近傍に回動自在に形成され、回動すると先端がつめ車の歯と係合し、係止部材を折り曲げた状態の取付け部材と係止部材を係止する係止目的物との当接面に他端が突出する戻止部材と、を有し、
    該戻止部材の他端が係止目的物に押圧されると、回動した先端が、つめ車の外周の歯と係合し、ラチェット装置が逆回転できないことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の梯子。
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