JP3903975B2 - 楽音処理装置、楽音処理方法及び楽音処理プログラム - Google Patents
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Description
また、本発明に係る楽音処理装置は、ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を含むパラメータを抽出する分析・抽出手段と、前記抽出された楽音のピッチ若しくは音量の変化の仕方がある条件を満たすとき、当該部分を前記楽音のピッチ若しくは音量の遷移部として検出する遷移部検出手段と、前記遷移部の開始時刻及び終了時刻を検出する遷移部時刻検出手段と、少なくとも前記遷移部の開始時刻が検出されてから終了時刻が検出されるまでの前記楽音のピッチ若しくは音量の単位時間当たりの変化量を、前記疑似ランダム信号を用いて算出する算出手段と、前記算出された変化量を、対応する前記楽音のピッチ若しくは音量に加算することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を変化させるパラメータ変化手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る楽音処理装置は、ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチを含むパラメータを抽出する分析・抽出手段と、前記楽音のピッチの変化の仕方がある条件を満たす部分を音程遷移部、その他の部分を音程安定部として検出する検出手段と、前記音程安定部として検出された部分のピッチをあるずらし量によって変化させるパラメータ変化手段であって、前記音程遷移部から前記音程安定部への移行が検出される毎に、前記ずらし量を前記疑似ランダム信号に基づいて変化させるパラメータ変化手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る楽音処理装置は、ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、入力される楽音であって、音声を含む楽音を前記疑似ランダム信号に基づいて変調する変調手段と、前記音声の有声、無声を判定する判定手段と、前記音声が無声であると判定された場合、該音声を構成する各周波数成分の振幅値若しくは位相値をランダムに変更する変更手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明に係る楽音処理装置は、ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、入力される楽音のスペクトルエンベロープを抽出し、該スペクトルエンベロープを前記疑似ランダム信号に基づいて時間的に連続して変化させる変調手段とを具備することを特徴とする。
A.本実施形態
A−1.全体構成
図1は、本実施形態に係る音声処理装置(楽音処理装置)100の構成を示す図である。
音声信号入力部200は、マイクロホン等によって構成され、利用者が発した音声を入力音声信号として音声処理装置100の内部に入力する。
音声信号分析部(分析・抽出手段)300は、音声信号入力部200から供給される入力音声信号を入力音声をフレーム単位(5〜10ms程度)でFFT(Fast Fourier Transform)分析等を行い、有声、無声の判定、ピッチ、音量、スペクトルの抽出を行う。そして、音声信号分析部300は、かかる分析等によって得た該音声の特徴をあらわすパラメータ、すなわち有声、無声の判定結果、ピッチ、音量、スペクトルをフレーム情報として各クローン信号生成部410−k(1≦k≦n)等に供給する。なお、入力音声信号が有声であるか、あるいは無声であるかについては、該音声信号のエネルギーや周波数成分を分析することで判定すれば良い。
信号合成部(合成手段)700は、クローン信号生成ユニット400において生成される各クローン信号と入力音声信号とを合成する手段であり、第1加算器710と、第2加算器720と、変換器730とを備えている。
以下、各クローン信号生成部410によって実現される各種機能について詳細に説明する。
出力タイミング変更機能は、入力音声信号に対するクローン信号の出力タイミングを変更する機能であり、図1に示すタイミング変更手段411によって実現される。
図4は、タイミング変更手段411によってフレーム情報の出力タイミングが変更されたときの様子を示す図である。なお、図4においては、フレーム情報に含まれるピッチを例示し、出力タイミング変更前のピッチを実線で示し、出力タイミング変更後のピッチを破線で示している。図4に示すように、フレーズの切り替わり部分において、ピッチの出力タイミング(すなわち、ピッチの時間的な遅れ量)は変更されている。図5は、かかる出力タイミングを変更するための処理(タイミング変更処理)を示すフローチャートであり、図6は、タイミング変更処理を説明するための図である。なお、以下の説明では、初期条件としてstate値=2、Delay値=0がメモリ(図示略)に予め設定されているものとする。
New Delay[s]={1+rand(t)}*k1*z1 ・・・(1)
k1;定数
z1;変化量(0〜1)
トレンド変化機能は、供給されるピッチ、音量に比較的大きな変化(以下、トレンド変化という)をつける機能であり、図1に示すトレンド変化手段413によって実現される。
図7は、ピッチのトレンド変化の様子を示す図であり、トレンド変化前のピッチを実線で示し、トレンド変化後のピッチを破線で示している。
トレンド変化手段(パラメータ制御手段)413は、タイミング変更手段411からピッチ、音量を受け取ると、これらを下記式(2)、(3)にそれぞれ代入することにより、ピッチ、音量にトレンド変化を与える。なお、下記式(2)、(3)に示す入力ピッチ(t)[Hz]、入力音量(t)[dB]は、それぞれ供給制御手段412から供給されるピッチ、音量を指す。
出力音量(t)[dB]=入力音量(t)[dB]+rand(t)*k3*z3} ・・・(3)
k2、k3;定数
z2、z3;変化量(0〜1)
このように、ピッチ、音量にトレンド変化を与えるための信号として疑似ランダム信号を用いることにより、正弦波信号などを用いる場合に比べ、より自然な変化を与えることができる。
しゃくり効果付与機能は、入力音声信号のアタック検出時にピッチ、音量軌跡を変える機能であり、図1に示すしゃくり効果付与手段414によって実現される。
図8は、しゃくり効果が付与されたときのピッチ変化の様子を示す図であり、しゃくり効果付与前のピッチを実線で示し、しゃくり効果付与後のピッチを破線で示している。周知の通り、人は歌唱するときに、音の出始め部分(アタック)において「しゃくる」ことがある。この「しゃくり」は、各人毎に、また歌唱する状況等によって異なる場合がある。この「しゃくり」をシュミレートして自然なしゃくり効果を付与するのが、しゃくり効果付与手段414である。
出力ピッチ[cent]=入力ピッチ[cent]+ΔPitch[cent] ・・・(4)
ビブラート効果付与機能は、音を伸ばす部分等にビブラートを付ける機能であり、図1に示すビブラート効果付与手段415によって実現される。
図10は、ビブラート効果が付与されたときのピッチ変化の様子を示す図であり、ビブラート効果付与前のピッチを実線で示し、ビブラート効果付与後のピッチを破線で示している。
ビブラートデプス=平均ビブラートデプス*{1+rand(t)*k5} ・・・(6)
ビブラートスピード=平均ビブラートスピード*{1+rand(t)*k6} ・・・(7)
k4、k5、k6;定数
遷移部変化手段416は、音程や音量が大きく変化するところ(遷移部)において、その変化の仕方を変更する機能であり、図1に示す遷移部変化手段416によって実現される。
図11は、遷移部前後におけるピッチ変化の様子を示す図であり、変化させる前のピッチを実線(ただし、遷移部は太い実線)で示し、変化させた後のピッチを破線で示している。周知の通り、歌唱するメロディ等が同一であったとしても、歌唱する人が異なれば、音程や音量が大きく変わるところ(すなわち遷移部)でのピッチや音量の変化の仕方は異なる。このようなピッチ、音量の変化をシュミレートして遷移部における自然な変化を実現するのが、遷移部変化手段416である。
まず、遷移部変化手段(算出手段)416は、下記式(8)を用いることにより、疑似ランダム関数に基づき単位時間当たり(例えば1フレーム時間)のピッチ変化量、すなわち単位時間毎にどれだけピッチを変化させるかを求める。
ピッチ変化量[cent]=rand(t)*k7 ・・・(8)
k7;定数
ΔPitch[cent]= ピッチ変化量[cent]*f(t) ・・・(9)
f(t);ピッチの変化関数(図12参照)
出力ピッチ[cent]=入力ピッチ[cent]+ΔPitch[cent] ・・・(10)
遷移部変化手段416は、このように疑似ランダム関数rand(t)に基づいてピッチ変化量、ピッチ変位量ΔPitchを求め、求めたピッチ変位量ΔPitchを入力ピッチに加算することで、図11に破線で示すような遷移部にてその変化の仕方が異なる出力ピッチを得る。なお、遷移部前後における音量変化については、上記ピッチ変化とほぼ同様に説明することができるため、割愛する。
スモール変化機能は、供給されるピッチ、音量に細かな変化(以下、スモール変化という)をつける機能であり、図1に示すスモール変化手段417によって実現される。
図13は、ピッチのスモール変化の様子を示す図であり、スモール変化前のピッチを実線で示し、スモール変化後のピッチを破線で示している。上述したトレンド変化においては、ピッチ、音量に比較的大きな変化を与えたが、ここではさらに短い時間間隔で、ピッチ、音量に細かな変化を与える。かりに、このようなスモール変化を与えずに音声合成等を行った場合には、一定のピッチ、音量で音声が合成されるため、機械的な音(例えばブザーのような音)に聞こえてしまう。
A−8−1.第1音色変化機能
第1音色変化機能は、クローン信号毎に異なる音色変化を与える機能であり、図1に示す第1スペクトル変化手段418によって実現される。
図14は、入力音声信号のあるフレームのスペクトルを例示した図である。なお、図14では、周波数f[Hz]を横軸にとり、振幅値magnitude[dB]を縦軸にとっている。また、図14では、スペクトルエンベロープを実線で示し、スロープを表すカーブ(以下、ECurveと称する)を破線で示している。ここでまず、ECurveの振幅値であるECurveMag(f)は、下記式(1')で表すことができる。
ECurveMag(f)=Gain+100*(e−slope*f−1)・・・(1')
Gain;当該フレームのゲイン
slope;当該フレームのスロープ
第2音色変化機能は、音色を時間とともに(すなわち、時間的に連続して)変化させる機能であり、上記第1音色変化機能と同様、図1に示す第1スペクトル変化手段418によって実現される。例えば入力音声信号のアタック部分等において、スペクトルエンベロープの変化のさせ方を時間とともに変えていくと、ゴスペル的斉唱効果等が得られるといった効果がある。なお、ゴスペル的斉唱効果とは、音色の時間変化が歌唱者毎に異なるために、例えば各歌唱者による歌唱表現がさまざまであるかのような状況を与える効果をいう。ここで、上記の如く音色を時間とともに変化させる方法としては、例えば第1フォルマント周波数(スペクトルのピークが最初に現れる周波数)の変化値を時間とともに変化させる方法がある。図17は、第1フォルマント周波数の変化の様子を示す図であり、音色変化前の第1フォルマント周波数を実線で示し、音色変化後の第1フォルマント周波数を破線で示している。また、図18は、このような音色変化を実現するための第1フォルマント周波数の制御方法を説明するための図である。
出力第1フォルマント周波数[Hz]=入力第1フォルマント周波数[Hz]+第1フォルマント変化値[Hz] ・・・(11)
無声音質変化機能は、入力音声が無声である場合にこの無声音の音質を変化させる機能であり、図1に示す第2スペクトル変化手段419によって実現される。
第2スペクトル変化手段(変更手段)419は、供給制御手段(判定手段)412から入力音声信号(無声音)のスペクトルを受け取ると、図示せぬランダム信号発生器から供給されるランダム信号(この場合のランダム信号は純粋なランダム信号とする)に基づき、該スペクトルの各周波数f[Hz]における振幅値magnitude[dB](図14参照)、位相値をランダムに変更する。この結果、例えば「s」などピッチのない無声音について、違うニュアンスの音質を有する「s」といった無声音を出力することが可能となる。このように、入力音声が無声音である場合には、無声系統の第2スペクトル変化手段419によって上記の振幅値magnitude[dB]、位相値が変更されたクローン信号のスペクトルが出力されることになる。なお、上記純粋なランダム信号の代わりに、疑似ランダム信号を用いても良いのはもちろんである。
出力切換機能は、有声系統、無声系統との間で出力スペクトルの切り換えを行う機能であり、図1に示す出力切換手段420によって実現される。出力切換手段420は、供給制御手段412から供給される判定結果が「有声」である場合、有声系統側に切り換えることで、有声系統から出力されるスペクトル(有声スペクトル)を信号合成部700に供給する一方、該判定結果が「無声」である場合には、無声系統側に切り換えることで、無声系統から出力されるスペクトル(無声スペクトル)を信号合成部700に出力する。
<変形例1>
図19は、変形例1に係る遷移部変化機能を説明するための図であり、前掲図11に対応する図である。なお、図19においても、前掲図11と同様、変化させる前のピッチを実線(ただし、音程遷移部は太い実線)で示し、変化させた後のピッチを破線で示している。
変形例1に係る遷移部変化機能は、音程が大きく変化する音程遷移部から該音程が安定する音程安定部に移行する度に、該音程安定部のデチューン量(ピッチの僅かなずらし量)を決定し、音程安定部毎にデチューン量を変える機能であり、図1に示す遷移部変化手段416’によって実現される。この変形例1に係る遷移部変化機能は、本実施形態に係る遷移部変化機能のように人間の声の自然な変化をシュミレートするものではなく、例えばバイオリンのような楽器から発せられる楽音の変化をシュミレートするものである。周知の通り、バイオリン等の弦楽器は、ピアノ等の鍵盤楽器とは異なり、ある鍵を押下すれば必ずその鍵に対応したジャストピッチ(例えば「A」=440[Hz])の楽音が発せられるものではなく、弦を押さえる箇所等によって微妙に音が変わるものである。いいかえると、バイオリン等の楽器は、音程を変えるたびに、ジャストピッチ(例えば「A」=440[Hz])から微妙に音程がずれる一方、その音程の音を出している間はそのピッチでほぼ安定しているといった特徴を有する。このような変化をシュミレートするのが、遷移部変化手段416’である(図19に示す各デチューン量dt1〜dt3参照)。
出力ピッチ[cent]=入力ピッチ[cent]+dt[cent] ・・・(12)
遷移部変化手段416’は、このように疑似ランダム関数rand(t)に基づいてデチューン量dtを求め、求めたデチューン量dtを入力ピッチに加算等することで、図19に破線で示すような音程安定部毎にデチューン量dtが異なる出力ピッチを得る。
また、上述した本実施形態では、斉唱効果(基本ピッチはいずれのクローン信号も同じ)を得る場合について説明したが、例えば基本ピッチが各クローン信号毎に異なっており、これらが合成されることにより音楽的なハーモニーが構成されるようなハーモナイザ効果を得る場合にも適用可能である。ハーモナイザ効果を得る場合には、例えば図1に示す各タイミング変更手段411から出力されるピッチを、所望の量(音楽的なハーモニーが構成されるようなピッチの変化量)だけ変化させれば良い。例えば、C4の音が装置内部に入力された場合、タイミング変更手段411−1からはC4→C3に変更されたピッチが出力され、タイミング変更手段411−2からはC4→A4に変更されたピッチが出力され、・・・、タイミング変更手段411−nからはC4→G4に変更されたピッチが出力される。このようにしてハーモナイザ効果を得るようにしても良い。
また、上述した本実施形態では、入力される楽音として音声を例示したが、楽器音(例えばストリングス)等が入力される場合にも適用可能である。また、図1に示す各クローン信号生成部410から出力されるクローン信号について、音の定位を制御するためのパンパラメータを適宜変更し、これを合成するようにしても良いのはもちろんである。かかる態様によれば、ステレオ空間内に適切に拡がるような斉唱効果等を得ることが可能となる。また、上述した本実施形態においては、カットオフ周波数Fcを2Hz前後で揺らすようなLPFを例示したが、LPFに限らずBPF(Band Pass Filter)等を用いても良いのはもちろんである。また、カットオフ周波数Fcを2Hz前後で揺らす(すなわち、カットオフ周波数Fcを一定の周波数範囲内で変更する)態様に限らず、各々の変化項目等に応じて適宜変更可能である。
また、以上説明した音声処理装置100の各部の機能は、ROM等に格納されているプログラムによって実現されるため、かかるプログラムについてCD−ROM等の記録媒体に記録して頒布したり、インターネット等の通信ネットワークを介して頒布しても良い。もちろん、音声処理装置100の各部の機能をハードウェアによって実現しても良い。
Claims (20)
- ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を含むパラメータを抽出する分析・抽出手段と、
入力される楽音のアタック時刻を検出する検出手段と、
前記アタック時刻が検出されてからある時間が経過するまでの前記楽音のピッチ若しくは音量の単位時間当たりの変化量を前記疑似ランダム信号を用いて算出する変化量算出手段と、
前記算出された変化量を前記抽出された楽音のピッチ若しくは音量に加算することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を変化させるパラメータ変化手段と
を具備することを特徴とする楽音処理装置。 - 前記ある時間を前記疑似ランダム信号を用いて算出する時間算出手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の楽音処理装置。
- ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を含むパラメータを抽出する分析・抽出手段と、
前記抽出された楽音のピッチ若しくは音量の変化の仕方がある条件を満たすとき、当該部分を前記楽音のピッチ若しくは音量の遷移部として検出する遷移部検出手段と、
前記遷移部の開始時刻及び終了時刻を検出する遷移部時刻検出手段と、
少なくとも前記遷移部の開始時刻が検出されてから終了時刻が検出されるまでの前記楽音のピッチ若しくは音量の単位時間当たりの変化量を、前記疑似ランダム信号を用いて算出する算出手段と、
前記算出された変化量を、対応する前記楽音のピッチ若しくは音量に加算することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を変化させるパラメータ変化手段と
を具備することを特徴とする楽音処理装置。 - 前記検出手段は、一定時間毎の前記楽音のピッチ若しくは音量の平均値を求め、前回求めた平均値と今回求めた平均値との差分が閾値を越えたとき、当該部分を前記楽音のピッチ若しくは音量の遷移部として検出することを特徴とする請求項3に記載の楽音処理装置。
- 前記算出手段は、前記遷移部の開始時刻が検出されてから終了時刻が検出されるまでの前記変化量を算出するほか、前記終了時刻が検出されてからある時間経過するまでの前記楽音のピッチ若しくは音量の単位時間当たりの変化量を、前記疑似ランダム信号を用いて算出することを特徴とする請求項4に記載の楽音処理装置。
- ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチを含むパラメータを抽出する分析・抽出手段と、
前記楽音のピッチの変化の仕方がある条件を満たす部分を音程遷移部、その他の部分を音程安定部として検出する検出手段と、
前記音程安定部として検出された部分のピッチをあるずらし量によって変化させるパラメータ変化手段であって、前記音程遷移部から前記音程安定部への移行が検出される毎に、前記ずらし量を前記疑似ランダム信号に基づいて変化させるパラメータ変化手段と
を具備することを特徴とする楽音処理装置。 - ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音であって、音声を含む楽音を前記疑似ランダム信号に基づいて変調する変調手段と、
前記音声の有声、無声を判定する判定手段と、
前記音声が無声であると判定された場合、該音声を構成する各周波数成分の振幅値若しくは位相値をランダムに変更する変更手段と
を具備することを特徴とする楽音処理装置。 - ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音のスペクトルエンベロープを抽出し、該スペクトルエンベロープを前記疑似ランダム信号に基づいて時間的に連続して変化させる変調手段と
を具備することを特徴とする楽音処理装置。 - 前記カットオフ周波数を設定する手段であり、該カットオフ周波数を一定の周波数範囲内で変更するカットオフ周波数設定手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の楽音処理装置。
- 前記フィルタ手段は、前記カットオフ周波数よりも高い周波数成分の信号を取り除くローパスフィルタであり、前記カットオフ周波数設定手段は、2Hz前後の一定の周波数範囲内で前記カットオフ周波数を変更することを特徴とする請求項9に記載の楽音処理装置。
- ノイズ発生器によって発生されるノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段に対し、カットオフ周波数を設定するカットオフ周波数設定過程と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を含むパラメータを抽出する分析・抽出過程と、
入力される楽音のアタック時刻を検出する検出過程と、
前記アタック時刻が検出されてからある時間が経過するまでの前記楽音のピッチ若しくは音量の単位時間当たりの変化量を前記疑似ランダム信号を用いて算出する変化量算出過程と、
前記算出された変化量を前記抽出された楽音のピッチ若しくは音量に加算することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を変化させるパラメータ変化過程と
を具備することを特徴とする楽音処理方法。 - ノイズ信号を発生するノイズ発生過程と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ過程と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を含むパラメータを抽出する分析・抽出過程と、
前記抽出された楽音のピッチ若しくは音量の変化の仕方がある条件を満たすとき、当該部分を前記楽音のピッチ若しくは音量の遷移部として検出する遷移部検出過程と、
前記遷移部の開始時刻及び終了時刻を検出する遷移部時刻検出過程と、
少なくとも前記遷移部の開始時刻が検出されてから終了時刻が検出されるまでの前記楽音のピッチ若しくは音量の単位時間当たりの変化量を、前記疑似ランダム信号を用いて算出する算出過程と、
前記算出された変化量を、対応する前記楽音のピッチ若しくは音量に加算することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を変化させるパラメータ変化過程と
を具備することを特徴とする楽音処理方法。 - ノイズ信号を発生するノイズ発生過程と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ過程と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチを含むパラメータを抽出する分析・抽出過程と、
前記楽音のピッチの変化の仕方がある条件を満たす部分を音程遷移部、その他の部分を音程安定部として検出する検出過程と、
前記音程安定部として検出された部分のピッチをあるずらし量によって変化させるパラメータ変化過程であって、前記音程遷移部から前記音程安定部への移行が検出される毎に、前記ずらし量を前記疑似ランダム信号に基づいて変化させるパラメータ変化過程と
を具備することを特徴とする楽音処理方法。 - ノイズ信号を発生するノイズ発生過程と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ過程と、
入力される楽音であって、音声を含む楽音を前記疑似ランダム信号に基づいて変調する変調過程と、
前記音声の有声、無声を判定する判定過程と、
前記音声が無声であると判定された場合、該音声を構成する各周波数成分の振幅値若しくは位相値をランダムに変更する変更過程と
を具備することを特徴とする楽音処理方法。 - ノイズ信号を発生するノイズ発生過程と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ過程と、
入力される楽音のスペクトルエンベロープを抽出し、該スペクトルエンベロープを前記疑似ランダム信号に基づいて時間的に連続して変化させる変調過程と
を具備することを特徴とする楽音処理方法。 - コンピュータを、
ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を含むパラメータを抽出する分析・抽出手段と、
入力される楽音のアタック時刻を検出する検出手段と、
前記アタック時刻が検出されてからある時間が経過するまでの前記楽音のピッチ若しくは音量の単位時間当たりの変化量を前記疑似ランダム信号を用いて算出する変化量算出手段と、
前記算出された変化量を前記抽出された楽音のピッチ若しくは音量に加算することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を変化させるパラメータ変化手段として機能させるための楽音処理プログラム。 - コンピュータを、
ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を含むパラメータを抽出する分析・抽出手段と、
前記抽出された楽音のピッチ若しくは音量の変化の仕方がある条件を満たすとき、当該部分を前記楽音のピッチ若しくは音量の遷移部として検出する遷移部検出手段と、
前記遷移部の開始時刻及び終了時刻を検出する遷移部時刻検出手段と、
少なくとも前記遷移部の開始時刻が検出されてから終了時刻が検出されるまでの前記楽音のピッチ若しくは音量の単位時間当たりの変化量を、前記疑似ランダム信号を用いて算出する算出手段と、
前記算出された変化量を、対応する前記楽音のピッチ若しくは音量に加算することにより、該楽音のピッチ若しくは音量を変化させるパラメータ変化手段として機能させるための楽音処理プログラム。 - コンピュータを、
ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音を分析することにより、該楽音のピッチを含むパラメータを抽出する分析・抽出手段と、
前記抽出された楽音のピッチの変化の仕方がある条件を満たす部分を音程遷移部、その他の部分を音程安定部として検出する検出手段と、
前記音程安定部として検出された部分のピッチをあるずらし量によって変化させるパラメータ変化手段であって、前記音程遷移部から前記音程安定部への移行が検出される毎に、前記ずらし量を前記疑似ランダム信号に基づいて変化させるパラメータ変化手段として機能させるための楽音処理プログラム。 - コンピュータを、
ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音であって、音声を含む楽音を前記疑似ランダム信号に基づいて変調する変調手段と、
前記音声の有声、無声を判定する判定手段と、
前記音声が無声であると判定された場合、該音声を構成する各周波数成分の振幅値若しくは位相値をランダムに変更する変更手段として機能させるための楽音処理プログラム。 - コンピュータを、
ノイズ信号を発生するノイズ発生手段と、
設定されるカットオフ周波数に従って前記ノイズ信号から特定周波数成分の信号を取り除き、疑似ランダム信号として出力するフィルタ手段と、
入力される楽音のスペクトルエンベロープを抽出し、該スペクトルエンベロープを前記疑似ランダム信号に基づいて時間的に連続して変化させる変調手段として機能させるための楽音処理プログラム。
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