JP3902989B2 - 穿刺器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液等の体液の臨床検査等を行う場合に、必要量の体液を採取するために使用される穿刺器具であって、穿刺針等の傷発生手段によって指先等に微小の傷を形成して体液を滲出させる穿刺器具の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、糖尿病患者が増加することに伴って、患者自身が日頃から自己の血糖値をモニターする自己血糖値測定方法が推奨されている。通常、自己血糖値測定方法には、ランセットと称される針状や小刀状の傷発生手段が装着されている採血用の穿刺器具が使用される。
そして、例えば、患者自身が一方の手で採血用の穿刺器具を握り、ランセットを他方の手の指等に穿刺して微小の傷を付けることによって血液を滲出させる。そして、その血液を試験紙やピペット等によって採血することにより、血糖値を自己測定することができる。
その際、糖尿病患者には、乳幼児から成人、老人、男性及び女性に至るまでさまざまの人間が含まれることから、この採血用の穿刺器具はさまざまな人間に適応されるものでなければならない。
【0003】
そこで、本発明の出願人は、例えば、特開2000−116768号公報によって、糖尿病患者の年齢や性別によって変化する皮膚の厚み(硬さ)に合せて、ランセットの皮膚への穿刺深さを簡単に調整することができるようにした穿刺器具を先願例として提案している。
そして、この先願例の穿刺器具では、ランセットをほぼ円筒状のハウジングの先端内部に引き込んだ状態にリチャージするためのリチャージボタンをハウジングの後端側にほぼ同軸状に配置する一方、ランセットをハウジングの先端から突出して患者の皮膚に穿刺するための穿刺ボタンをハウジングの先端側の側面に配置していた。
【0004】
そして、使用時には、まず、リチャージボタンをハウジングの後方側へ引いて、先端にランセットが脱着可能に装着されているプランジャーを穿刺位置側から待機位置まで後方に引き戻して、発射ばねに発射力をリチャージすると共に、リチャージボタンでプランジャーを待機位置に係止する。
次に、穿刺時には、一方の手でハウジングを鉛筆の握りと同じように握って、そのハウジングの先端を他方の手等の皮膚に軽く押し付けた状態で、一方の手の人差し指で穿刺ボタンをハウジングの側面内部に押し込むと、プランジャーの係止が解除されて、このプランジャーが待機位置から穿刺位置まで発射ばねによって軸方向に発射され、ランセットを他方の手等の皮膚に軸方向から穿刺することができるようにしたものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、手でハウジングを握って、そのハウジングの先端を患者の皮膚に軽く押し付けた状態で、手の人差し指で穿刺ボタンをハウジングの側面内部へ押し込むことにより、ランセットを患者の皮膚へ軸方向から穿刺する構造の穿刺器具では、人差し指で穿刺ボタンを押した瞬間に、ハウジングには軸方向に対する直角方向の側圧が加えられて、そのハウジングの先端が軸方向に対する直角方向へ不用意にずれ動き易い。
この結果、穿刺の瞬間には、ランセットが軸方向へ突出されつつ、その軸方向に対する直角方向へ不用意にずれ動き、患者に苦痛を与え易いと言う安全性に対する課題が残っていた。また、ハウジングを右手等で握って、人差し指をハウジングの側面の穿刺ボタン上に添えるためには、ハウジングを握る際の方向性が限定される上に、穿刺ボタンとリチャージボタンがハウジングの先端側の側面と、後端側とに互いに離れて配置されていることも操作上の不便さをもたらす等の課題が残っていた。また、ハウジングを握る際の方向性が限定されると、介助者が患者と対面して操作する場合や介助者が患者と対面して患者を指導する場合にも不便であった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために発明されたものであって、穿刺時の安全性が高く、操作性にも優れた穿刺器具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明の穿刺器具は、先端に傷発生手段が備えられている使い捨て要素をハウジングの中空部内に収容されているプランジャーの先端に脱着可能に装着して、このプランジャーを使い捨て要素と一体に待機位置と穿刺位置との間で軸方向に移動自在に構成し、プランジャーの係止手段による待機位置での係止を解除することにより、このプランジャーを発射手段によって待機位置から穿刺位置へ発射させるように構成された穿刺器具において、プランジャーの係止手段による待機位置での係止を解除する穿刺ボタンと、プランジャーを穿刺位置側から待機位置へ引き戻すリチャージボタンとをハウジングの後端側にプランジャーとほぼ同軸上に配置したものである。
【0008】
また。本発明の穿刺器具は、先端に傷発生手段が備えられている使い捨て要素をハウジングの中空部内に収容されているプランジャーの先端に脱着可能に装着して、このプランジャーを使い捨て要素と一体にハウジング内で待機位置と穿刺位置との間で軸方向に移動自在に構成し、プランジャーを穿刺位置側から待機位置へリチャージ方向に引き戻すことによって発射手段に発射力をリチャージして、そのプランジャーを待機位置に係止手段によって係止し、プランジャーの待機位置での係止手段による係止を解除することによって、発射手段の発射力によってプランジャーを待機位置から穿刺位置へ向けて穿刺方向に押し出すように発射する穿刺器具において、プランジャーの穿刺方向へ押されることにより、このプランジャーの係止手段による待機位置での係止を解除する穿刺ボタンと、プランジャーのリチャージ方向へ引かれることにより、このプランジャーを穿刺位置側から待機位置へ引き戻すリチャージボタンとをハウジングの後端側にほぼ同軸上に配置したものである。
【0009】
本発明は、皮膚に傷を生じさせる穿刺手段が先端に備えられている使い捨て要素と、内部に軸方向に沿った中空部が形成されているハウジングと、前記ハウジングの中空部内に収容されたプランジャーであって、先端に脱着可能に装着された前記使い捨て要素と一体に待機位置と穿刺位置との間で軸方向に移動自在に構成されたプランジャーと、前記プランジャーを前記待機位置で係止する係止手段と、前記プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止が解除された時に、該プランジャーを前記待機位置から前記穿刺位置へ向けて発射する発射手段とを備えた穿刺器具において、前記プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止を解除する穿刺ボタンと、前記プランジャーを前記穿刺位置側から前記待機位置へ引き戻すリチャージボタンとを備え、これら穿刺ボタンとリチャージボタンとを前記ハウジングの後端側に前記プランジャーとほぼ同軸上に配置した穿刺器具である。
【0010】
また、本発明は、少なくとも皮膚に傷を生じて体液を滲出させる傷発生手段が先端に備えられている使い捨て要素と、内部に軸方向に沿った中空部が形成されているハウジングと、前記ハウジングの中空部内に収容されたプランジャーであって、先端に脱着可能に装着された前記使い捨て要素と一体に待機位置と穿刺位置との間で軸方向に移動自在に構成されていて、前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻されることにより前記傷発生手段を前記ハウジングの先端内部に引き込み、前記待機位置から前記穿刺位置へ穿刺方向に押し出されることにより前記傷発生手段を前記ハウジングの先端外部へ突出させるプランジャーと、前記プランジャーが前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻された時に、該プランジャーを前記ハウジング内に係止する係止手段と、前記プランジャーが前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻される時に発射力がリチャージされ、該プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止が解除された時に、該プランジャーを前記待機位置から前記穿刺位置へ向けて穿刺方向へ発射する発射手段とを備えた穿刺器具において、前記プランジャーの穿刺方向へ押されることにより、該プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止を解除する穿刺ボタンと、前記プランジャーのリチャージ方向へ引かれることにより、該プランジャーを前記穿刺位置側から前記待機位置へ引き戻すリチャージボタンとを備え、これら穿刺ボタンとリチャージボタンとを前記ハウジングの後端側に前記プランジャーとほぼ同軸上に配置した穿刺器具である。
【0011】
また、本発明は、前記リチャージボタンが前記穿刺ボタンの後方位置に配置されていて、前記プランジャーの前記穿刺位置側から前記待機位置へのリチャージ時には前記リチャージボタンが単独でリチャージ方向へ引かれるように構成され、前記プランジャーの前記待機位置から前記穿刺位置への発射時には前記リチャージボタンで前記穿刺ボタンが穿刺方向へ押されるように構成されている穿刺器具である。
【0012】
また、本発明は、前記リチャージボタンが前記穿刺ボタンの外周位置に配置されていて、前記プランジャーの前記穿刺位置側から前記待機位置へのリチャージ時には前記リチャージボタンが単独でリチャージ方向へ引かれるように構成され、前記プランジャーの前記待機位置から前記穿刺位置への発射時には前記穿刺ボタンが単独で穿刺方向へ押されるように構成されている穿刺器具である。
【0013】
以上のように構成された本発明の穿刺器具は、プランジャーの穿刺方向へ押される穿刺ボタンと、プランジャーのリチャージ方向へ引かれるリチャージボタンとをハウジングの後端側にほぼ同軸上に配置したので、患者の皮膚への穿刺時には、一方の手の人差し指、中指、薬指、小指等でハウジングを包み込むようにして握り、そのハウジングの先端を他方の手等の皮膚に軽く押し付けた状態で、一方の手の親指で穿刺ボタンをプランジャーの穿刺方向と同じ方向へ押せば、ランセット等の傷発生手段が患者の皮膚に穿刺されるので、穿刺の瞬間にランセット等の傷発生手段が軸方向へ突出されつつ、その軸方向に対する直角方向へずれ動いて、患者に苦痛を与えるようなことがない。しかも、穿刺ボタンとリチャージボタンがハウジングの後端側の1箇所に、ほぼ同軸上に配置されているので、ハウジングを一方の手で握って穿刺操作する際には、ハウジングを360°どの方向から握っても、穿刺ボタンを親指等で安全、かつ、容易に操作することができ、ハウジングを握る際の方向性が全く限定されることがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した穿刺器具の実施の形態を図1〜図11を参照して説明する。
【0015】
「第1の実施の形態の説明」
初めに、図1〜図8によって、穿刺器具の第1の実施の形態について説明する。
この穿刺器具1に使用される使い捨て要素であるランセット2はモールド部品(合成樹脂成形品であって、以下単にモールド部品と記載する)等で構成されていて、そのランセット2の先端には、人体の皮膚に傷を生じさせるための針状や小刀状の傷発生手段である穿刺針3が同軸上に設けられている。そして、このランセット2はモールド部品等で構成されたほぼ円筒状のカートリッジ4内に挿入されて、このカートリッジ4内で軸方向へ移動可能に構成されている。なお、穿刺針3によって生じた皮膚の傷部分から滲出する血液等の成分を検出するセンサー(図示せず)を穿刺針3の先端近傍に付設することも可能である。
【0016】
そして、この穿刺器具1の第1の実施の形態は、次のような構成を備えている。
即ち、全体としてほぼ円筒状に構成されたハウジング11と、ハウジング11内に軸方向に沿って形成されている中空部12内に同軸上に収容されたプランジャーであって、先端に脱着可能で、同軸状に装着されたランセット2と一体に待機位置P1と穿刺位置P2との間で穿刺方向(矢印a方向)とリチャージ方向(矢印b方向)とに移動(往復動)されるプランジャー13と、プランジャー13が穿刺位置P2と待機位置P1との間の中間位置P3から待機位置P1までリチャージ方向(矢印b方向)に引き戻された時に、そのプランジャー13をハウジング11内で待機位置P1に係止する係止手段である係止機構14とを備えている。なお、待機位置P1は図1、図2、図6に示されると共に、図3に実線で示され、穿刺位置P2は図4に示されると共に、図3に一点鎖線で示されていて、中間位置P3は図5に示されると共に、図3に点線で示されている。
【0017】
また、プランジャー13を待機位置P1から穿刺位置P2へ向けて穿刺方向(矢印a方向)に押し出すように発射する発射手段である圧縮コイルばねからなる発射用ばね15と、待機位置P1から穿刺位置P2へ発射されたプランジャー13をその穿刺位置P2から中間位置P3へリチャージ方向(矢印b方向)に即座にリバウンドする圧縮コイルからなるリバウンド手段であるリバウンド用ばね16と、プランジャー13を中間位置P3から待機位置P1へリチャージ方向(矢印b方向)に引き戻すリチャージボタン17と、係止機構14によって待機位置P1に係止されているプランジャー13の係止を解除して、そのプランジャー13を待機位置P1から穿刺位置P2へ穿刺方向(矢印a方向)に押し出すように発射する穿刺ボタン18とを備えている。
【0018】
また、リチャージボタン17によってリチャージ方向(矢印b方向)に引きかれることにより、プランジャー13を発射用ばね15に抗して中間位置P3から待機位置P1まで引き戻し操作するリチャージ操作部材19と、穿刺ボタン18によって穿刺方向(矢印a方向)に押されることにより、プランジャー13の待機位置P1での係止機構14による係止を解除操作する穿刺操作部材20とが備えられていて、ハウジング11の先端11aには、円筒状のキャップ21が脱着可能で、かつ、矢印a、b方向に微調整可能な状態に取り付けられている。
【0019】
次に、この穿刺器具1の第1の実施の形態における上記の各構成の詳細について説明する。
まず、全体としてほぼ円筒状に構成されたハウジング11はモールド部品等で構成されたものであり、基本的には単なる円筒状部材で構成することができるものであるが、内部構造部品の組み立て及び分解を考慮して、ハウジング先端部材111、ハウジング中間部材112、ハウジング後端部材113の3つの部材と、これら3つの部材を同軸状に結合して1本のハウジング11を構成する結合機構114とによって構成することが好ましい。なお、結合機構114には各種の結合構造を採用することができるが、ここでは、一例として、複数の結合用ピン115を用いてハウジング先端部材111とハウジング後端部材113とをハウジング中間部材112の前後両側に同軸状に結合する例を示している。
【0020】
次に、プランジャー13はモールド部品等によって円柱状に構成されていて、このプランジャー13の先端13aにはランセット装着部131が同軸上で一体に形成されている。このランセット装着部131、例えば剪断面形状がほぼC型に形成されていて、径方向の中心側に向う弾性把握力が初期応力として付与されている。一方、ランセット2の後端2bには小径の差し込み部102が同軸状に一体成形等されている。そして、キャップ21を取り外した状態で、ランセット2がカートリッジ4によってハウジング11の先端11aから中空部12内に矢印b方向に同軸上に挿入されると、ランセット2の後端の差し込み部102がプランジャー13の先端13aのランセット装着部131内に弾性に抗して同軸状に挿入されて、その差し込み部102の外周がランセット装着部131で弾性的に把持され、ランセット2がプランジャー13の先端13aに脱着可能で同軸状に装着される。なお、カートリッジ4の後端4b側の内周に一体成形等されているリング状配列の複数個の凸部やリング状形状の一本の凸部等で構成されているランセット保持部104内にランセット2の後端近傍位置の外周に同軸状に一体成形等された大径部であって、軸方向の巾が小さく形成されている軽圧入部103が適当な摩擦力を有する状態で、矢印a、b方向に抜き差し可能に軽圧入されている。
【0021】
次に、ほぼ円筒状のキャップ21の先端21aには穿刺針3の先端3aが出入りする同心円形状の開口部21cが開口されていて、このキャップ21の後端21bがハウジング11の先端11aの外周に軸方向から脱着可能に装着されている。この際、キャップ21の後端21bの内周とハウジング11の先端11aの外周との間には、ハウジング11に対するキャップ21の装着位置を軸方向である矢印a、b方向に微調整することにより、後述する穿刺時の穿刺深さD(図4参照)を数段階に微調整することができるようにした穿刺深さ微調整機構22が組み込まれている。この穿刺深さ微調整機構22はねじ構造やクリック機構或いは螺旋状等のカム機構等によって構成することができる。
なお、カートリッジ4の先端4aがキャップ21の開口部21cの内周の一部に脱着可能に係止されている。
【0022】
次に、係止機構14はハウジング11の中間11cであるハウジング中間部材112の内部に配置されていて、モールド部品等のハウジング先端部材111の後端111aの180°対向位置に一体成形等された一対の弾性係止アーム141を有している。これら一対の弾性係止アーム141はハウジング先端部材111の後端111aからリチャージ方向(矢印b方向)へハウジング11の軸心とほぼ平行状に伸ばされていて、これら一対の弾性係止アーム141の先端(矢印b方向の端部)141aは矢印b方向に進むに従って次第にハウジング11の中心側へ傾くように傾斜されたハウジングの11の軸心に対する線対称形状に形成されている。そして、これら一対の弾性係止アーム141の前後方向(矢印a、b方向)のほぼ中間位置の内側には一対の係止爪142が対称状に一体成形等されていて、これら一対の係止爪142の矢印a方向側の内側には対称形状の一対の傾斜面142aが形成されている。
【0023】
そして、これら一対の弾性係止アーム141の先端141a側が、ハウジング中間部材112への接続部である基端141bを中心にして、図3に実線で示すように矢印c方向へ対称状に閉じた閉位置である係止位置と、図3に一点鎖線で示すように矢印d方向へ対称状に開いた開位置である係止解除位置との間で矢印c、d方向に開閉自在(揺動自在)に構成されている。そして、これら一対の弾性係止アーム141には、これらの先端141a側が係止解除位置から係止位置へ矢印c方向に閉じるような弾性復元力が初期応力として付与されている。
【0024】
他方、プランジャー13の後端13bにはモールド部品等で円筒状等に形成された係合部材143がこれらの中心で止ねじ144によって同軸上に一体に結合されていて、その係合部材143の前端(矢印a方向の端部)の外周には円盤状のフランジ部145が一体成形等されている。そして、このフランジ部145のの外周の180°対向位置には一対の溝状部146が対称状に切り欠かれていて、これら一対の溝状部146内に一対の弾性係止アーム141が前後方向(矢印a,b方向)に相互に摺動自在に挿通されている。そして、これら一対の溝状部146の底部相当部に形成された一対の被係止部147が一対の弾性係止アーム141の弾性復元力を利用して、一対の係止爪142に係合、離脱自在に構成されている。
従って、この係止機構14は、一対の弾性係止アーム141と、一対の係止爪142と、一対の被係止部147とによって構成されていて、フランジ部145の一対の溝状部146内に挿通された一対の弾性係止アーム141がプランジャー13の周方向の周り止め部材に兼用されている。
【0025】
次に、プランジャー13を穿刺方向(矢印a方向)へ発射する発射用ばね15はモールド部品等であるハウジング先端部材111の後端111aの内周に同軸上に一体成形等された小円筒部31の外周に挿入されて、その小円筒部31の後端のリング状のばね当接部32と、プランジャー13の中間13cの外周に同軸上に一体成形等されたリング状のばね当接部33との間に配置されている。この際、この発射用ばね15の後端15bが小円筒部31の後端(矢印b方向の端部)の部分大径部31a等の外周に圧入等にて固定された固定端に構成されていて、先端15a側が矢印a、b方向に自由に伸縮できる可動端に構成されている。
【0026】
そして 、プランジャー13が発射用ばね15によって待機位置P1から穿刺位置P2まで穿刺方向(矢印a方向)へ発射された時に、そのプランジャー13のフランジ部145の外周部分がハウジング中間部材112の矢印a方向の端部の内周に形成されているリング状のストッパー部34に衝突することにより、プランジャー13の穿刺位置P2が規定されるように構成されている。
また、リバウンド用ばね16はプランジャー13の後端13bの外周に挿入されていて、ハウジング先端部材111のばね当接部32と、ばね当接部を兼用するプランジャー13のフランジ部145との間に配置されている。
【0027】
次に、モールド部品等で構成されているリチャージ操作部材19と穿刺操作部材20とのうち、リチャージ操作部材19は円柱状に構成され、穿刺操作部材20は円筒状に構成されている。そして、穿刺操作部材20がリチャージ操作部材19の外周に挿入された状態で、これらリチャージ操作部材19と穿刺操作部材20がハウジング11の後端11b側で中空部12内に後方から同軸上に挿入されて、これらリチャージ操作部材19と穿刺操作部材20が互いに独立して矢印a、b方向に移動自在に構成されている。
【0028】
そして、円板状に形成されたリチャージボタン17がリチャージ操作部材19の後端に一体成形やねじ結合等にて同軸状に結合されていて、リング状に形成された穿刺ボタン18が穿刺操作部材20の後端に一体成形やねじ結合等にて同軸状に結合されている。そして、これらリチャージボタン17と穿刺ボタン18はほぼ同直径に形成されていて、穿刺ボタン18がリチャージボタン17より穿刺方向側(矢印a方向側)に配置されている。なお、リチャージボタン17の外周を手指でつまんでリチャージ方向(矢印b方向)へ引き易いように、リチャージボタン17の外周の前側(矢印a方向側)と穿刺ボタン18の外周の後側(矢印b方向側)にはC面やR面等の面取り部17a、18aが形成されているが、リチャージボタン17の直径を穿刺ボタン18の直径より大きくすることによって、このリチャージボタン17を手指でつまんでリチャージ方向に引き易いようにすることも可能である。
【0029】
次に、モールド部品等で構成されているリチャージ操作部材19の前端の180°対向位置には一対のリチャージアーム191がそのリチャージ操作部材19の軸心と平行状に一体成形等されている。なお、これら一対のリチャージアーム191の剪断面形状は同一半径で、互いに対向された部分円筒状に形成されていて、これら一対のリチャージアーム191はプランジャー13の後端の円筒状の係合部材143の外周位置に挿入され、これら一対のリチャージアーム191と係合部材143とは前後方向(矢印a、b方向)に相対的に摺動自在に配置されている。
【0030】
そして、これら一対のリチャージアーム191のそれぞれの中心に沿って係合部材143の軸心と平行な一対の長穴35が形成されていて係合部材143の後端(矢印b方向の端部)の外周で、180°対向位置に一体成形等されている一対の係止爪36が一対のリチャージアーム191の一対の長穴35内で相対的に前後方向(矢印a、b方向)に移動自在に構成されている。そして、リチャージ操作部材19がリチャージ方向(矢印b方向)に引かれる時に、係合部材143の一対の係止爪36を同時に引っ掛けて、係合部材143を介してプランジャー13をリチャージ方向(矢印b方向)へ引き戻すための一対の係止部37が一対のリチャージアーム191の一対の長穴35の矢印a方向側の端部に形成されている。
【0031】
次に、円筒状に形成されている穿刺操作部材20の先端(矢印a方向の端部)には、係止機構14の一対の弾性係止アーム141の先端141aを弾性復元力に抗して図3に実線で示す係止解除位置から一点鎖線示す係止位置まで矢印d方向に押し開くための係止解除用操作部38が形成されている。この係止解除用操作部38は穿刺方向(矢印a方向)に向って次第に小径となるテーパー面等によって構成されている。
【0032】
次に、リチャージボタン17を穿刺方向(矢印a方向)へ復帰させる手段である圧縮コイルばねからなる戻しばね23がリチャージ操作部材19の外周位置で、そのリチャージ操作部材19の外周と穿刺操作部材20側の内周とにそれぞれ一体成形等されたリング状の一対のばね当接部39、40間に若干の初期圧縮応力を与えられた状態で挿入されている。また、穿刺ボタン18をリチャージ方向(矢印b方向)へ復帰させる手段である圧縮コイルばねからなる戻しばね24が穿刺操作部材20の外周位置でハウジング11の後端11bと穿刺操作部材20とにそれぞれ一体成形等されているリング状の一対のばね当接部41、42間に若干の初期応力が付与された状態で挿入されている。
【0033】
また、穿刺操作部材20の外周に同軸上に一体成形等された外周円筒部181がハウジング11の後端11bの外周に前後方向(矢印a、b方向)に移動自在に挿入されていて、その外周円筒部181の前端(矢印a方向の端部)の内側に突設されたピン等の1つ又は複数の当接部182がハウジング11の後端11bの外周に一体成形等にて形成されたリング状のストッパー部34(ばね当接部41と兼用されている)に矢印b方向から当接されることによって、穿刺操作部材20及び穿刺ボタン18の戻しばね24によるハウジング11に対する矢印b方向の復帰位置である原位置が設定される。そして、これを基準にしてリチャージ操作部材19及びリチャージボタン17の戻しばね23によるハウジング11に対する矢印a方向の復帰位置である原位置が設定されるように構成されている。
【0034】
次に、以上のように構成された穿刺器具1の第1の実施の形態の使用方法について説明する。
初めに、図1及び図2は、ランセット2の装着を示したものであって、この時には、ハウジング11内のプランジャー13が待機位置P1まで矢印b方向へ移動されて、プランジャー13のばね当接部33によって発射用ばね15が矢印b方向に圧縮され、この発射用ばね15に発射力であるばね力(圧縮応力)がリチャージされると共に、係止機構14のプランジャー13と一体のフランジ部145の一対の被係止部147がハウジング11の一対の弾性係止アーム141の一対の係止爪142で係止されることによって、プランジャー13が待機位置P1に係止されている。なお、この時、リバウンド用ばね16のばね力(圧縮応力)はほぼ解放状態となっている。
【0035】
そこで、ハウジング11の先端11a内にランセット2をカートリッジ4によって矢印b方向から挿入して、ランセット2の後端の差し込み部102をプランジャー13の先端13aのランセット装着部131内に軽圧入するようにして、ランセット2をプランジャー13の先端に脱着可能で、同軸状に装着する。
この時、カートリッジ4の後端4b側の内周に形成されているランセット保持部104がランセット2の後端側の軽圧入部103の外周を適度な摩擦力によって保持しているので、カートリッジ4をハウジング11の先端11a内に矢印b方向から挿入するだけで、ランセット2の差し込み部102をプランジャー13のランセット装着部131内に容易に、かつ、正確に軽圧入することができる。そして、このランセット装着後に、キャップ21をハウジング11の先端11aの外周に脱着可能に装着して、穿刺深さ微調整機構22によって、図4に示す穿刺深さDを希望する値に微調整して、一連のランセット装着動作を終了する。
【0036】
次に、患者による自己血糖値測定を行うための穿刺操作に移行するが、この穿刺器具1は、前述したように、円板状のリチャージボタン17とリング状の穿刺ボタン18とがハウジング11の後端11b側に同軸上に配置されていて、リチャージボタン17によって穿刺ボタン18を穿刺方向(矢印a方向)へ押すことができるように構成されている。
【0037】
従って、図8に示すように、ハウジング11の先端のキャップ21を下方へ向けるようにして、患者自身が、例えば、一方の手RHの人差し指Rh1、中指Rh2、薬指Rh3、小指Rh4等でハウジング11を包み込むようにして握ると共に、親指Rh5をリチャージボタン17の後端上に乗せることにより、穿刺器具1を安定良く把握することができる。そこで、ハウジング11のキャップ21の先端21aを他方の手LHの人差し指Lh等の皮膚上に上方から軽く押し当てた状態に安定させた後、一方の手の親指Rh5でリチャージボタン17を下方である穿刺方向(矢印a方向)に押せば、ランセット2の穿刺針3を他方の手LHの人差し指Lh等の皮膚上に上方から安定良く穿刺することができる。
【0038】
つまり、リチャージボタン17及び穿刺ボタン18がランセット2の穿刺針3と同軸上にあり、かつ、リチャージボタン17によって穿刺ボタン18が押される矢印a方向は、穿刺針3を人差し指Lh等の皮膚上へ穿刺する穿刺方向と同一方向であるので、穿刺ボタン18が矢印a方向に押される瞬間には、ハウジング11には側圧等が全く加えられることがなく、その側圧等によってハウジング11が矢印a方向に対する直角な方向(矢印x方向)へ不用意にずれ動いてしまう(ブレルこと)ような不都合が全く発生しない。
【0039】
従って、ハウジング11のキャップ21の先端21aを人差し指Lh等の皮膚上に正しく、かつ、安定よく押し当てた状態のまま、穿刺針3を人差し指Lh等の皮膚に矢印a方向から正確に穿刺することができて、穿刺針3が穿刺される瞬間に、穿刺針3が矢印x方向へ不用意にずれ動いて、患者に苦痛を与えるようなことが全く発生しない。
その上、患者が一方の手LRでハウジング11を握って穿刺操作する際には、ハウジング11を360°どの方向からでも自由に握って操作することができ、ハウジング11を握る際の方向性が全く限定されることがないので、操作性が非常に良いものとなっている。
【0040】
そして、穿刺操作は次のように行われる。
即ち、図4に示すように、リチャージボタン17によって穿刺ボタン18を下方である穿刺方向(矢印a方向)に押すと、戻しばね24が圧縮されながら、穿刺操作部材20が穿刺ボタン18と一体に矢印a方向に押されて、その先端の係止解除用操作部38が係止機構14の一対の弾性係止アーム141の先端141aの内側へ挿入される。
すると、係止解除操作部38によって一対の弾性係止アーム141の先端141a側が図3に実線で示す係止位置から一点鎖線で示す係止解除位置まで自身の弾性復元力に抗して矢印d方向に押し広げられて、一対の係止爪142によるプランジャー13と一体のフランジ部145の一対の被係止部147の係止が同時に解除される。
【0041】
このようにして、プランジャー13の待機位置P1での係止が解除された瞬間に、このプランジャー13が発射用ばね15の発射力であるばね力によって待機位置P1から穿刺位置P2に向けて下方である穿刺方向(矢印a方向)に押し出される。この際、発射用ばね15がプランジャー13を待機位置P1から穿刺方向(矢印a方向)へ一定ストローク相当分押し出した時に、ランセット2の軽圧入部103がカートリッジ4内のランセット保持部104から穿刺方向へ離脱されて、カートリッジ4内でのランセット2の保持が解除される。
つまり、発射用ばね15は、ランセット2の軽圧入部103をカートリッジ4内のランセット保持部104から下方である穿刺方向へ離脱させるのに必要なストローク相当分についてプランジャー13を待機位置P1から穿刺方向(矢印a方向)へ発射することになる。なお、このようにして、プランジャー13が矢印a方向へ発射された直後に、一対の弾性係止アーム141が図3に一点鎖線で示す係止解除位置から図3に実線で示す係止位置まで矢印c方向に自身の弾性復元力によって閉じる。
【0042】
そして、ランセット2の軽圧入部103がカートリッジ4内のランセット保持部104から下方へ離脱された瞬間からは、プランジャー13は発射用ばね15の発射力の慣性力と自重によって下方である穿刺方向(矢印a方向)へ発射されて、穿刺位置P2へ到達し、フランジ部145の外周部分がハウジング11のストッパー部34に衝突して止まる。そして、そのプランジャー13と一体に発射されたランセット2の穿刺針3の先端3aがキャップ21の開口部21cの中心から下方へ突出されて、この穿刺針3の先端3aが他方の手LHの人差し指Lh等の皮膚に上方から穿刺されて、皮膚に傷を生じることになる。
そして、穿刺針3の先端3aは、穿刺深さ微調整機構22によって予め微調整されている穿刺深さDの値で人差し指LR等の皮膚に上方から穿刺されることになる。
【0043】
他方、プランジャー13が図1に示す待機位置P1から図4に示す穿刺位置P2まで発射用ばね15の発射慣性力と自重によって穿刺方向(矢印a方向)へ発射される間に、リバウンド用ばね16が円板状の被係止部147によって矢印a方向に圧縮されて、このリバウンド用ばね16にばね力(圧縮応力)であるリバウンド力がリチャージされる。
そして、図4に示すように、プランジャー13が穿刺位置P2まで矢印a方向に到達されて、フランジ部145がストッパー部34に衝突した瞬間には、プランジャー13のばね当接部33が発射用ばね15の先端15aから矢印a方向に一定距離に離間されると共に、リバウンド用ばね16にリチャージされたリバウンド力が最大になる。
【0044】
このため、図4に示すように、プランジャー13が一度穿刺位置P2まで穿刺方向(矢印a方向)に押し出された後、図5に示すように、このプランジャー13はリバウンド用ばね16のリバウンド力によって直ちに、かつ、自動的に中間位置P3までリチャージ方向(矢印b方向)へリバウンドされることになる。
そして、このプランジャー13の矢印b方向への自動的なリバウンドによって、プランジャー13と一体のランセット2の穿刺針3もキャップ21内に矢印b方向から自動的に引き込まれることになる。
従って、ランセット2の穿刺針3の先端3aは、他方の手LHの人差し指Lh等の皮膚に矢印a方向に穿刺された瞬間に、その皮膚から矢印b方向に素早く引き抜かれることになり、患者に与える苦痛が最小限に抑えられることになる。
【0045】
次に、図6はプランジャー13のリチャージ操作を示したものであり、図5の状態で、一方の手でハウジング11の外周を握り、他方の手指をリチャージボタン17と穿刺ボタン18と外周部分の面取り部17a、18a間に挿入するようにして、その他方の手指でリチャージボタン17の外周を容易につまむ。そして、そのリチャージボタン17をハウジング11からリチャージ方向(矢印b方向)に引くと、リチャージ操作部材19がリチャージボタン17と一体に戻しばね23に抗して矢印b方向に引かれる。
【0046】
すると、リチャージ操作部材19と一体の一対のリチャージアーム191が矢印b方向に引かれて、これらの一対の長穴35の先端部分に存在している一対の係止部37がプランジャー13と一体の係合部材143の後端部の外周の一対の係止爪36に矢印b方向から引っ掛けられて、これら一対のリチャージアーム191によって一対の係止爪36及び係合部材143を介してプランジャー13が中間位置P3から待機位置P1まで矢印b方向へ引き戻される。
この時、プランジャー13のばね当接部34が発射用ばね15を矢印b方向から圧縮して、この発射用ばね15に発射力が再びリチャージされると共に、係止機構14のプランジャー13と一体のフランジ部145の一対の被係止部147が一対の弾性係止アーム141の一対の係止爪142に自動的に係止される。
【0047】
つまり、プランジャー13と一体に矢印b方向へ引かれる一対の被係止部147が一対の弾性係止アーム141の一対の傾斜面142aを相対的に矢印b方向へ滑り上がることによって、一対の弾性係止アーム141が弾性復元力に抗して一度矢印d方向へ開かれた後、弾性復元力によって矢印c方向へ自動的に閉じるように動作する。そして、図6に示すように、プランジャー13が待機位置P1まで矢印b方向に引き戻された瞬間に、一対の係止爪142が一対の被係止部147の矢印a方向側に矢印c方向から入り込んで、この一対の被係止部147を係止することになって、発射用ばね15に発射力がリチャージされた状態で、プランジャー13が待機位置P1に自動的に係止されることになる。
【0048】
そして、このプランジャー13のリチャージ後に、リチャージボタン17をつまんでいる手指を離せば、このリチャージボタン17がリチャージ操作部材19と一体に戻しばね23によって図1に示す初期位置まで矢印a方向に自動的に押し戻されて、この穿刺器具1が初期状態に復帰する。なお、このように、リチャージボタン17及びリチャージ操作部材19等からなるリチャージ機構が設けられていることにより、例えば、誤って穿刺ボタン18を押したために、ランセット2をハウジング11の先端11aから無意識に飛び出してしまったような場合でも、このリチャージ機構によって速やかに初期状態に復帰させることができるので、カートリッジ4を交換する必要がない。その上、リチャージボタン17と穿刺ボタン18とをハウジング11の後端側の1箇所に、ほぼ同軸上に配置して、ハウジング11を一方の手で握って穿刺操作する際に、ハウジング11を360°どの方向からでも自由に握って操作することができ、ハウジング11を握る際の方向性が全く限定されることがないようにしている。従って、使用時の操作性に優れていて、乳幼児から成人、老人、男性及び女性に至るまでさまざまの人間が含まれている糖尿病患者が安全に、しかも、容易に操作することができる高品質の穿刺器具を提供することができる。また、ハウジング11を握る際の方向性が全く限定されないので、介助者が患者と対面して操作する場合や介助者が患者と対面して患者を指導する場合における利便性が飛躍的に向上する
なお、キャップ21をハウジング11の先端11aから取り外せば、使い捨て要素であるランセット2をカートリッジ4と一緒にプランジャー13の先端13aから矢印a方向に抜き取って廃棄処理することができる。
【0049】
「第2の実施の形態の説明」
次に、図9〜図11によって、穿刺器具の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と実質的に同じ構成部分には同一の符号を付して説明が重複することを省いている。
まず、前述した穿刺器具1の第1の実施の形態では、リチャージボタン17と穿刺ボタン18をハウジング11の後端11b側にプランジャー13と同軸上に配置して、穿刺時には、リチャージボタン17によって穿刺ボタン18を穿刺方向(矢印a方向)へ押すように構成したものである。
他方、この穿刺器具1の第2の実施の形態では、穿刺時とリチャージ時の何れの場合にも、リチャージボタン17と穿刺ボタン18とを互いに独立させて(互いに拘束されないこと)リチャージ方向(矢印b方向)と穿刺方向(矢印a方向)に自由に押し引き操作できるようにしたことを特徴としている。
【0050】
このために、この穿刺器具1の第2の実施の形態では、モールド部品等にて円柱状に構成された穿刺操作部材20の後端20b(矢印b方向の端部)に、これより大径の円柱状等に構成された穿刺ボタン18を一体成形やねじ結合等にて同軸上に結合している。また、モールド部品等にて円筒状に構成されたリチャージ操作部材19の後端19bに、これより大径の円板状等に構成されたリチャージボタン17を一体成形やねじ結合等にて同軸上に結合している。
そして、リチャージ操作部材19が穿刺操作部材20の外周に軸方向に相互に摺動自在に挿入された状態で、これらリチャージ操作部材19と穿刺操作部材20の先端(矢印a方向側の端部)19a、20a側がハウジング11の後端11a側で、中空部12内にプランジャー13と同軸上で、相互に摺動自在に挿入されている。従って、これらリチャージ操作部材19と穿刺操作部材20とがハウジング11の後端11b内で互いに独立して矢印b方向と矢印a方向とに自由に移動自在に構成されている。
【0051】
そして、圧縮コイルばねからなる1本の戻しばね51が円柱軸状の穿刺操作部材20の外周に挿入されていて、この戻しばね51の先端51aがリチャージ操作部材19の先端19aの内側に当接され、この戻しばね51の後端51bが穿刺ボタン18の内側に当接されている。従って、この1本の戻しばね51によって穿刺ボタン18と穿刺操作部材20が一体にリチャージ方向(矢印b方向)へ移動付勢されると同時に、リチャージボタン17とリチャージ操作部材19が一体に穿刺方向(矢印a方向)へ移動付勢されている。そして、リチャージ操作部材19がハウジング11の後端11bに形成されているストッパー部52に当接部53によって矢印a方向から当接されることによって、リチャージボタン17及びリチャージ操作部材19の矢印a、b方向の復帰位置である原位置が規定されている。また、ハウジング11の中間11c部分で、中空部12内に突出されているピン等からなる1つ又は複数のストッパー部54に穿刺操作部材20の先端20a側に形成されている1つ又は複数の当接部55が矢印b方向から当接されることによって、穿刺ボタン18及び穿刺操作部材20の矢印a、b方向の復帰位置である原位置が規定されている。
【0052】
そして、前述した第1の実施の形態で説明されている係止機構14の一対の弾性係止アーム141の先端141aを弾性復元力に抗して図9に実線で示す係止位置から図9に一点鎖線で示す係止解除位置まで矢印d方向に押し開くための一対の係止解除用操作部38が円柱状の穿刺操作部材20の先端20cに一体成形等にて一体に形成されている。
この際、穿刺操作部材20の先端20cに、平板形状で、クサビ形に形成されたクサビ形状部123が穿刺操作部材20の軸心を中心とした対称形状に一体成形等されていて、そのクサビ形状部123の上記軸心に対する直角な方向の両端部123aの前面側(矢印a方向側の面)に一対の係止解除用操作部38が形成されている。なお、この一対の係止解除用操作部38は穿刺方向(矢印a方向)に向って次第に小径となるテーパー面等によって構成されている。また、上記した当接部55はクサビ形状部123の矢印b方向側の側面等で構成されている。
【0053】
そして、前述した第1の実施の形態で説明されている係合部材143であって、プランジャー13の後端13bに同軸上に一体に結合されている円筒状の係合部材143の180°対向位置には、その係合部材143の後端(矢印b方向の端部)から前方(矢印a方向側)に向って軸心と平行に切り込まれた一対の長穴56が形成されている。そして、クサビ形状部123の両端部123aをこれら一対の長穴56内に矢印a方向から摺動自在に挿入するようにして、円柱状の穿刺操作部材20の前端20a側が円筒状の係合部材143の中空部143a内に矢印a方向から相対的に摺動自在に挿入されている。そして、クサビ形状部123の両端部123aの前面側に形成されている一対の係止解除用操作部38は円筒状の係合部材143の外部に突出されて、一対の弾性係止アーム141の先端141aに対向されている。
【0054】
なお、プランジャー13の後端13bに同一状に一体に結合されている係合部材143をリチャージ操作部材19によってリチャージ方向(矢印b方向)に引き戻すための構成は、前述した第1の実施の形態とほぼ同じように構成されている。
即ち、剪断面形状が同一半径で、互いに対向された部分円筒状に形成されている一対のリチャージアーム191が円筒状のリチャージ操作部材19の前端19aにその軸心と平行状に一体成形等にて形成されていて、これら一対のリチャージアーム191が円筒状の係合部材143の外周位置に挿入されて、これら一対のリチャージアーム191と係合部材143とが前後方向(矢印a、b方向)に相対的に摺動自在に配置されている。
【0055】
そして、これら一対のリチャージアーム191のそれぞれの中心に沿って係合部材143の軸心と平行な一対の長穴35が形成されていて係合部材143の後端(矢印b方向の端部)の外周で、180°対向位置に一体成形等されている一対の係止爪36が一対のリチャージアーム191の一対の長穴35内で相対的に前後方向(矢印a、b方向)に移動自在に構成されている。そして、リチャージ操作部材19がリチャージ方向(矢印b方向)に引かれる時に、係合部材143の一対の係止爪36を同時に引っ掛けて、係合部材143を介してプランジャー13をリチャージ方向(矢印b方向)へ引き戻すための一対の係止部37が一対のリチャージアーム191の一対の長穴35の矢印a方向側の端部に形成されている。
【0056】
以上のように構成された穿刺器具1の第2の実施の形態によれば、図9に示すように、穿刺時には、プランジャー13が係止機構14によって待機位置P1に係止されている状態で、穿刺ボタン18を図9に実線で示す原位置から一点鎖線で示す位置まで穿刺方向(矢印a方向)へ戻しばね51に抗して押すと、その穿刺ボタン18と一体に、穿刺操作部材20が係合部材143の中空部143a内で矢印a方向へ移動されて、そのクサビ形状部123が係合部材143の一対の長穴内で図9に実線で示す位置から一点鎖線で示す位置まで矢印a方向へ移動される。
【0057】
すると、そのクサビ形状部123に形成されているテーパー形状の一対の係止解除用操作部38によって、係止機構14の一対の弾性係止アーム141の先端141aが弾性に抗して図9に実線で示す係止位置から一点鎖線で示す係止解除位置まで弾性に抗して矢印d方向へ押し開かれる。
これにより、前述した第1の実施の形態と同様に、一対の係止爪142によるプランジャー13と一体のフランジ部145の一対の被係止部147の係止が解除されて、プランジャー13が発射用ばね15によって待機位置P1から穿刺方向(矢印a方向)へ発射されるように動作される。
【0058】
次に、リチャージ時には、リチャージボタン17を図10に実線で示す原位置から一点鎖線で示す位置まで戻しばね51に抗してリチャージ方向(矢印b方向)へ引くと、そのリチャージボタン17と一体にリチャージ操作部材19がハウジング11の中空部12内で矢印b方向へ移動されて、その一対のリチャージアーム191の先端の係止部37によって係合部材143の先端の一対の係止爪36が引っ掛けられて、プランジャー13と一体の係合部材143がリチャージ方向(矢印b方向)へ引き戻される。
これにより、前述した第1の実施の形態と同様に、プランジャー13が発射用ばねに抗して図10に実線で示す中間位置P3から一点鎖線で示す待機位置P1までリチャージ方向へ引き戻されて、発射用ばね15に発射力がリチャージされると共に、図9に実線で示すように、係止機構14のプランジャー13と一体のフランジ部145の被係止部147が一対の弾性係止アーム141の一対の係止爪142に係止されて、そのプランジャー13が待機位置P1に係止されるように動作される。
【0059】
このように構成され、かつ、動作される穿刺器具1の第2の実施の形態によれば、リチャージボタン17と穿刺ボタン18を互いに独立して、かつ、互いに反対方向に押し引き操作することができるように構成されているので、穿刺操作とリチャージ操作との区別が明確になり、穿刺器具1の操作性が向上する。その上、リチャージボタン17と穿刺ボタン18とをそれぞれ原位置へ復帰させるための戻しばね51を1本の圧縮コイルばね等で相互に兼用することができて、部品点数及び組立工数の削減を図ることができる。
【0060】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の穿刺器具は、次のような効果を奏することができる。
【0062】
本発明は、皮膚に傷を生じさせる穿刺手段が先端に備えられている使い捨て要素と、内部に軸方向に沿った中空部が形成されているハウジングと、前記ハウジングの中空部内に収容されたプランジャーであって、先端に脱着可能に装着された前記使い捨て要素と一体に待機位置と穿刺位置との間で軸方向に移動自在に構成されたプランジャーと、前記プランジャーを前記待機位置で係止する係止手段と、前記プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止が解除された時に、該プランジャーを前記待機位置から前記穿刺位置へ向けて発射する発射手段とを備えた穿刺器具において、前記プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止を解除する穿刺ボタンと、前記プランジャーを前記穿刺位置側から前記待機位置へ引き戻すリチャージボタンとを備え、これら穿刺ボタンとリチャージボタンとを前記ハウジングの後端側に前記プランジャーとほぼ同軸上に配置しているので、プランジャーの穿刺方向へ押される穿刺ボタンと、プランジャーのリチャージ方向へ引かれるリチャージボタンとをハウジングの後端側にほぼ同軸上に配置して、患者の皮膚への穿刺時には、一方の手の人差し指、中指、薬指、小指等でハウジングを包み込むようにして握り、そのハウジングの先端を他方の手等の皮膚に軽く押し付けた状態で、一方の手の親指で穿刺ボタンをプランジャーの穿刺方向と同じ方向へ押せば、ランセット等の傷発生手段が患者の皮膚に穿刺されるようにしたので、穿刺の瞬間にランセット等の傷発生手段が軸方向へ突出されつつ、その軸方向に対する直角方向へずれ動いて、患者に苦痛を与えるようなことがなく、使用時の高い安全性を確保することができる。しかも、穿刺ボタンとリチャージボタンをハウジングの後端側の1箇所に、ほぼ同軸上に配置して、ハウジングを一方の手で握って穿刺操作する際に、ハウジングを360°どの方向からでも自由に握って操作することができ、ハウジングを握る際の方向性が全く限定されることがないようにしたので、使用時の操作性に優れている。従って、乳幼児から成人、老人、男性及び女性に至るまでさまざまの人間が含まれている糖尿病患者が安全に、しかも、容易に操作することができる高品質の穿刺器具を提供することができる。また、ハウジングを握る際の方向性が全く限定されないので、介助者が患者と対面して操作する場合や介助者が患者と対面して患者を指導する場合における利便性が飛躍的に向上する利点がある。
【0063】
また、本発明は、少なくとも皮膚に傷を生じて体液を滲出させる傷発生手段が先端に備えられている使い捨て要素と、内部に軸方向に沿った中空部が形成されているハウジングと、前記ハウジングの中空部内に収容されたプランジャーであって、先端に脱着可能に装着された前記使い捨て要素と一体に待機位置と穿刺位置との間で軸方向に移動自在に構成されていて、前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻されることにより前記傷発生手段を前記ハウジングの先端内部に引き込み、前記待機位置から前記穿刺位置へ穿刺方向に押し出されることにより前記傷発生手段を前記ハウジングの先端外部へ突出させるプランジャーと、前記プランジャーが前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻された時に、該プランジャーを前記ハウジング内に係止する係止手段と、前記プランジャーが前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻される時に発射力がリチャージされ、該プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止が解除された時に、該プランジャーを前記待機位置から前記穿刺位置へ向けて穿刺方向へ発射する発射手段とを備えた穿刺器具において、前記プランジャーの穿刺方向へ押されることにより、該プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止を解除する穿刺ボタンと、前記プランジャーのリチャージ方向へ引かれることにより、該プランジャーを前記穿刺位置側から前記待機位置へ引き戻すリチャージボタンとを備え、これら穿刺ボタンとリチャージボタンとを前記ハウジングの後端側に前記プランジャーとほぼ同軸上に配置しているので、上記と同様の効果を得ることができる。
【0064】
また、本発明は、前記リチャージボタンが前記穿刺ボタンの後方位置に配置されていて、前記プランジャーの前記穿刺位置側から前記待機位置へのリチャージ時には前記リチャージボタンが単独でリチャージ方向へ引かれるように構成され、前記プランジャーの前記待機位置から前記穿刺位置への発射時には前記リチャージボタンで前記穿刺ボタンが穿刺方向へ押されるように構成されているので、リチャージボタンを穿刺ボタンの後方位置に配置して、リチャージ時には、リチャージボタンを単独でリチャージ方向へ引かれるように構成する一方、穿刺時には、リチャージボタンで穿刺ボタンを穿刺方向へ押すように構成したので、1つのリチャージボタンの押し引き操作によって穿刺操作とリチャージ操作とを行える。
【0065】
また、本発明は、前記リチャージボタンが前記穿刺ボタンの外周位置に配置されていて、前記プランジャーの前記穿刺位置側から前記待機位置へのリチャージ時には前記リチャージボタンが単独でリチャージ方向へ引かれるように構成され、前記プランジャーの前記待機位置から前記穿刺位置への発射時には前記穿刺ボタンが単独で穿刺方向へ押されるように構成されているので、リチャージボタンを穿刺ボタンの外周に配置して、リチャージ時にはリチャージボタンをリチャージ方向へ単独で引くように構成し、穿刺時には穿刺ボタンを穿刺方向へ単独で押すように構成したので、穿刺操作とリチャージ操作との区別が明確になり、操作性が向上する。その上に、リチャージボタンと穿刺ボタンとをそれぞれ原位置へ復帰させる戻しばねを1本で兼用することができ、部品点数及び組立工数の削減による低コスト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を説明する縦断面図である。
【図2】 同上の穿刺器具の図1のA−A矢視での縦断面図である。
【図3】 同上の穿刺器具の図1における係止機構部分を拡大して示した縦断面図である。
【図4】 同上の穿刺器具の穿刺操作を説明する図1と同様の縦断面図である。
【図5】 同上の穿刺器具の穿刺後のリバウンド状態を説明する図1と同様の縦断面図である。
【図6】 同上の穿刺器具のリチャージ操作を説明する図1と同様の縦断面図である。
【図7】 同上の穿刺器具の係止機構における係合部材、リチャージアーム及び係止解除用操作部を説明する一部切欠き斜視図である。
【図8】 同上の穿刺器具の穿刺時の使用方法を説明する斜視図である。
【図9】 本発明の穿刺器具の第2の実施の形態を説明する縦断面図であって、穿刺操作の説明図である。
【図10】 図9のB−B矢視での縦断面図であって、リチャージ操作の説明図である。
【図11】 同上の穿刺器具の係止機構における係合部材、リチャージアーム及び係止解除用操作部を説明する一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 穿刺器具
2 使い捨て手段であるランセット
3 傷発生手段である穿刺針
11 ハウジング
12 中空部
13 プランジャー
14 係止手段である係止機構
15 発射手段である発射用ばね
16 リバウンド手段であるリバウンド用ばね
17 リチャージボタン
18 穿刺ボタン
19 リチャージ操作部材
20 穿刺操作部材
51 戻しばね

Claims (4)

  1. 皮膚に傷を生じさせる穿刺手段が先端に備えられている使い捨て要素と、
    内部に軸方向に沿った中空部が形成されているハウジングと、
    前記ハウジングの中空部内に収容されたプランジャーであって、先端に脱着可能に装着された前記使い捨て要素と一体に待機位置と穿刺位置との間で軸方向に移動自在に構成されたプランジャーと、
    前記プランジャーを前記待機位置で係止する係止手段と、
    前記プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止が解除された時に、該プランジャーを前記待機位置から前記穿刺位置へ向けて発射する発射手段とを備えた穿刺器具において、
    前記プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止を解除する穿刺ボタンと、
    前記プランジャーを前記穿刺位置側から前記待機位置へ引き戻すリチャージボタンとを備え、
    これら穿刺ボタンとリチャージボタンとを前記ハウジングの後端側に前記プランジャーとほぼ同軸上に配置した
    ことを特徴とする穿刺器具。
  2. 少なくとも皮膚に傷を生じて体液を滲出させる傷発生手段が先端に備えられている使い捨て要素と、
    内部に軸方向に沿った中空部が形成されているハウジングと、
    前記ハウジングの中空部内に収容されたプランジャーであって、先端に脱着可能に装着された前記使い捨て要素と一体に待機位置と穿刺位置との間で軸方向に移動自在に構成されていて、前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻されることにより前記傷発生手段を前記ハウジングの先端内部に引き込み、前記待機位置から前記穿刺位置へ穿刺方向に押し出されることにより前記傷発生手段を前記ハウジングの先端外部へ突出させるプランジャーと、
    前記プランジャーが前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻された時に、該プランジャーを前記ハウジング内に係止する係止手段と、
    前記プランジャーが前記穿刺位置側から前記待機位置へリチャージ方向に引き戻される時に発射力がリチャージされ、該プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止が解除された時に、該プランジャーを前記待機位置から前記穿刺位置へ向けて穿刺方向へ発射する発射手段とを備えた穿刺器具において、
    前記プランジャーの穿刺方向へ押されることにより、該プランジャーの前記係止手段による前記待機位置での係止を解除する穿刺ボタンと、
    前記プランジャーのリチャージ方向へ引かれることにより、該プランジャーを前記穿刺位置側から前記待機位置へ引き戻すリチャージボタンとを備え、
    これら穿刺ボタンとリチャージボタンとを前記ハウジングの後端側に前記プランジャーとほぼ同軸上に配置した
    ことを特徴とする穿刺器具。
  3. 前記リチャージボタンが前記穿刺ボタンの後方位置に配置されていて、前記プランジャーの前記穿刺位置側から前記待機位置へのリチャージ時には前記リチャージボタンが単独でリチャージ方向へ引かれるように構成され、前記プランジャーの前記待機位置から前記穿刺位置への発射時には前記リチャージボタンで前記穿刺ボタンが穿刺方向へ押されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の穿刺器具。
  4. 前記リチャージボタンが前記穿刺ボタンの外周位置に配置されていて、前記プランジャーの前記穿刺位置側から前記待機位置へのリチャージ時には前記リチャージボタンが単独でリチャージ方向へ引かれるように構成され、前記プランジャーの前記待機位置から前記穿刺位置への発射時には前記穿刺ボタンが単独で穿刺方向へ押されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の穿刺器具。
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