JP3901983B2

JP3901983B2 - Transparent solid soap composition

Info

Publication number: JP3901983B2
Application number: JP2001327825A
Authority: JP
Inventors: 吉信斎藤; 大二長濱; 信之岸; 哲夫仁科
Original assignee: P&PF Co Ltd
Current assignee: P&PF Co Ltd
Priority date: 2001-10-25
Filing date: 2001-10-25
Publication date: 2007-04-04
Anticipated expiration: 2021-10-25
Also published as: JP2003129092A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明固型石鹸の新規な組成物に関し、より詳しくは、低温下で保存した時の固型石鹸表面の発粉が抑制されると共に、整型適性が向上した、透明固型石鹸の新規な組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、固型石鹸として透明状のものが、高品位品として洗顔石鹸、薬用石鹸等として多々市販されるに至っている。透明固型石鹸は、飽和脂肪酸石鹸を主成分とするものであるが、熟成された固型石鹸は硬すぎるため、金型で整型するとキレツが発生するという問題があった。また、整型後、固型石鹸が低温下（約−５〜約１５℃）で保存された場合、固型石鹸表面に、飽和脂肪酸石鹸等の結晶析出に起因する発粉が生じるという問題もあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決しようとするものであり、その目的は、低温下で保存した時の固型石鹸表面の発粉を抑制できると共に、整型適性を向上させることができる、透明固型石鹸に適した組成物を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対し、鋭意検討した結果、飽和脂肪酸石鹸に、マルチトールおよびポリプロピレングリコールを配合することにより、低温下で保存した時の固型石鹸表面の発粉が抑制されること、並びに、整型適性が向上することを見出し、発明を完成するに至った。
【０００５】
即ち、本発明は以下の通りである。
(1) 飽和脂肪酸石鹸、マルチトールおよびポリプロピレングリコールを含有することを特徴とする、透明固型石鹸組成物。
(2) マルチトールの含有量が２〜１０重量％である、上記(1)記載の透明固型石鹸組成物。
(3) ポリプロピレングリコールの含有量が０．５〜１０重量％である、上記(1)記載の透明固型石鹸組成物。
(4) 飽和脂肪酸石鹸が、炭素数１４〜１８の直鎖飽和脂肪酸と炭素数１４〜１８の分岐飽和脂肪酸との混合脂肪酸の石鹸である、上記(1)記載の透明固型石鹸組成物。
(5) 飽和脂肪酸石鹸が、飽和脂肪酸の、ナトリウムおよびカリウムを含む混合塩である、上記(1)記載の透明固型石鹸組成物。
(6) ナトリウム／カリウム比が、モル比で９５／５〜５５／４５である、上記(5)記載の透明固型石鹸組成物。
(7) 飽和脂肪酸石鹸の含有量が２５〜４５重量％である、上記(1)記載の透明固型石鹸組成物。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の透明固型石鹸組成物は、飽和脂肪酸石鹸、マルチトールおよびポリプロピレングリコールを含有する。
【０００７】
本発明で使用される飽和脂肪酸石鹸において、その飽和脂肪酸としては、直鎖または分岐した、好ましくは炭素数１４〜１８の飽和脂肪酸である。当該炭素数が１３以下であると、透明固型石鹸の皮膚刺激性が大きくなり、逆に、当該炭素数が１９以上であると、固型石鹸の透明性が劣るので、好ましくない。
【０００８】
炭素数１４〜１８の飽和脂肪酸の具体例としては、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の直鎖飽和脂肪酸；イソステアリン酸、イソパルミチン酸、イソミリスチン酸等の分岐飽和脂肪酸が挙げられる。これらは単独で使用しても２つ以上併用してもよいが、透明性の点から、上記の直鎖飽和脂肪酸と上記の分岐飽和脂肪酸とを混合して使用することが好ましい。この場合、直鎖飽和脂肪酸／分岐飽和脂肪酸比は、７０／３０〜９５／５（重量比）が好ましい。
【０００９】
飽和脂肪酸石鹸としては、飽和脂肪酸の、ナトリウム塩、カリウム塩、エタノールアミン塩等が挙げられ、これらは単独で使用しても２つ以上併用してもよい。これらの中でも、透明固型石鹸の皮膚刺激性が低い点で、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましく、特に、ナトリウム塩およびカリウム塩を含む混合塩であることが好ましい。この場合、ナトリウム／カリウム比は、モル比で、９５／５〜５５／４５、特に９０／１０〜６０／４０であることが好ましい。ナトリウムのモル比が９５％を超える（カリウムのモル比が５％未満である）と、固型石鹸の透明性や低温下での起泡性が劣り、逆に、ナトリウムのモル比が５５％未満である（カリウムのモル比が４５％を超える）と、石鹸組成物の固化性が劣るので、好ましくない。
【００１０】
本発明においては、飽和脂肪酸石鹸の含有量は、組成物中、２５〜４５重量％、特に３８〜４３重量％が好ましい。当該含有量が２５重量％未満であると、石鹸組成物の固化性が劣り、逆に、４５重量％を超えると、固型石鹸の透明性が劣るので、好ましくない。
【００１１】
本発明の透明固型石鹸組成物は、上記飽和脂肪酸石鹸と共に、マルチトールおよびポリプロピレングリコールを含有する。これにより、組成物中の飽和脂肪酸石鹸の結晶性が低下し、従って、低温下の保存時の、飽和脂肪酸石鹸の結晶析出に起因する固型石鹸表面の発粉を抑制できる。また、マルチトールとポリプロピレングリコールの可塑化作用により、固型石鹸の硬度が適度に低下するので、従って、金型で整型してもキレツが生じることはない。このような作用は、マルチトールとポリプロピレングリコールの両方の配合により発揮されるものであり、マルチトールのみ、あるいはポリプロピレングリコールのみの配合では発揮されない。
【００１２】
本発明においては、マルチトールの含有量は、組成物中、２〜１０重量％、特に４〜７重量％が好ましい。当該含有量が、２重量％未満であると、低温下の保存時に、固型石鹸表面の発粉が多く発生したり、固型石鹸の硬度の低下が不十分となるおそれがあり、逆に、１０重量％を超えると、石鹸組成物の固化性が低下するおそれがあるので、好ましくない。
【００１３】
本発明においては、ポリプロピレングリコールの含有量は、組成物中、０．５〜１０重量％、特に２〜６重量％が好ましい。当該含有量が、０．５重量％未満であると、低温下の保存時に、固型石鹸表面の発粉が多く発生したり、固型石鹸の硬度の低下が不十分となるおそれがあり、逆に、１０重量％を超えると、固形石鹸の透明性や起泡性が低下するおそれがあるので、好ましくない。なお、本発明では、３００〜２０００の分子量を有するポリプロピレングリコールの使用が好ましい。
【００１４】
本発明の透明固型石鹸組成物は、飽和脂肪酸石鹸、マルチトールおよびポリプロピレングリコール以外に、固型石鹸の透明性を有効に得るために、グリセリン、ポリグリセリン（ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン等）、プロピレングリコール、ソルビトール、エチレングリコール等の多価アルコールを含有してもよい。特に、ポリグリセリンでは、より良好な透明性と共に固化性も得ることができる。上記の多価アルコールの含有量は、組成物中、５〜３０重量％が好ましい。当該含有量が３０重量％を超えると、石鹸組成物の固化性が劣るので好ましくない。
【００１５】
また、本発明の透明固型石鹸組成物は、本発明の目的を逸脱しない範囲で、公知成分をさらに含有してもよい。公知成分としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤の界面活性剤；殺菌剤；保湿剤（ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ポリオキシエチレンアルキルグルコシドエーテル等）；油分；香料；色素；キレート剤；紫外線吸収剤；酸化防止剤；生薬等の天然抽出物（レシチン、サポニン、アロエ、オオバク、カミツレ等）；非イオン、カチオンもしくはアニオン性の水溶性高分子；乳酸エステル等の使用性向上剤；ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等の起泡性向上剤等が挙げられる。
【００１６】
透明固型石鹸の製造には通常の方法が採用される。即ち、飽和脂肪酸石鹸、マルチトールおよびポリプロピレングリコール、並びに多価アルコール等のその他の成分を混合し、通常の枠練り法により石鹸膠を得て、これを用いて、通常の成形工程、熟成工程、整型工程を行なうことにより、透明固型石鹸が得られる。なお、製造工程中に、飽和脂肪酸から飽和脂肪酸石鹸を調製する場合には、上記の石鹸膠を得る工程中で行われる。
【００１７】
【実施例】
以下、本発明を実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【００１８】
実施例１〜１３および比較例１〜２
飽和脂肪酸を表１に示す割合で使用した。この混合飽和脂肪酸にエタノールを１５重量％加え、反応釜中、５０〜７０℃下で混合し、４８％水酸化ナトリウム６．８１重量％と４８％水酸化カリウム４．１重量％の混合水溶液（ナトリウム／カリウム比はモル比で７０／３０）で中和して、飽和脂肪酸石鹸とした。この脂肪酸石鹸を６５〜８０℃に保ちつつ、これに、マルチトール０〜９．６重量％、ポリプロピレングリコール（分子量１０００）０〜９．６重量％、ソルビトール０〜９．６重量％、砂糖１０重量％、グリセリン４重量％、ジグリセリン２．８重量％および残部のイオン交換水を加えて、石鹸膠とした。次いで、この石鹸膠中の遊離アルカリを調整した後、直径７０ｍｍのパイプに流し込み、冷却・固化した。固化後、パイプより取り出し、２５ｍｍの厚みに切断し、２５−３０℃で４５日間熟成乾燥して、透明固型石鹸を得た。
【００１９】
【表１】

【００２０】
このようにして得られた透明固型石鹸の成分組成を表２および表３に示す。またこれらの透明固型石鹸について、以下の方法により、透明性、起泡性、経時発粉および整型性を評価した。その結果を表２および表３に示す。
【００２１】
【表２】

【００２２】
【表３】

【００２３】
＜評価方法＞
１．透明性
透明固型石鹸の厚１mmの試片の可視光線の透過率を測定し、透過率が４０％以上を極めて良好とし◎、３０％以上４０％未満を良好とし○、２０％以上３０％未満をやや劣るとし△、２０％未満もしくは結晶が発生した場合を×、と判定した。
【００２４】
２．起泡性
透明固型石鹸の１％水溶液を炭素カルシウム７０ｐｐｍの人工硬水により調製し、これを４０℃で所定回転数のミキサーにより一定時間攪拌し、発生した泡の量を測定した。この測定した起泡量が２２００ｍｌ以上のとき極めて良好とし◎、２０００ｍｌ以上２２００ｍｌ未満のとき良好とし○、１８００ｍｌ以上２０００ｍｌ未満のときやや劣るとし△、１８００ｍｌ未満のとき劣るとし×、と判定した。
【００２５】
３．経時発粉
整型、ピロー包装（材質：ポリプロピレン）された透明固型石鹸を、−５℃（１２時間）と１５℃（１２時間）のサイクルに設定された恒温槽に一ヶ月放置し、その後、透明固型石鹸表面の発粉状態を目視により観察し、発粉現象がないとき○、発粉現象がわずかのとき△、発粉現象が多いとき×、と判定した。
【００２６】
４．整型性
透明固型石鹸の表面を温水で磨き、表面を乾燥させた後、図１のような型状になるように金型整型した。処方別に１００個整型し、目視にて側面のキレツ発生状況を観察し、下記の基準にて整型性を評価した。なお、図１中、Ｒ（直径）＝７０ｍｍ、Ｄ１＝２２ｍｍ、Ｄ２＝２．５ｍｍ、Ｄ３＝２ｍｍであり、Ｒ１およびＲ２は曲率半径で、Ｒ１＝２４６．１４６ｍｍ、Ｒ２＝２７３．２５ｍｍである。
◎：キレツが全く発生していない。（０／１００）
○：キレツがやや発生している（１／１００−３／１００）
△：キレツが発生している（４／１００−７／１００）
×：キレツの発生が多い（８／１００以上）。
【００２７】
表２および表３より、実施例１〜１３の、マルチトールおよびポリプロピレングリコールが配合された透明固型石鹸においては、透明性、起泡性、経時発粉および整型性がいずれも許容範囲であり、特に、マルチトールの含有量が２．０〜１０．０重量％の実施例１〜５、並びにポリプロピレングリコールの含有量が０．５〜１０．０の実施例７〜１２の透明固型石鹸においては、透明性、起泡性、経時発粉および整型性がいずれも優れていることがわかる。
【００２８】
これに対し、比較例１のマルチトールを含有しない透明固型石鹸や比較例２のポリプロピレングリコールを含有しない透明固型石鹸おいては、経時発粉が多く見られ、また、整型により固形石鹸の側面にキレツの発生も見られた。
【００２９】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の透明固型石鹸組成物は、飽和脂肪酸石鹸に、マルチトールおよびポリプロピレングリコールを配合しているので、組成物中の飽和脂肪酸石鹸の結晶性が低下し、従って、低温下の保存時の、飽和脂肪酸石鹸の結晶析出に起因する固型石鹸表面の発粉を抑制できる。また、マルチトールとポリプロピレングリコールの可塑化作用により、固型石鹸の硬度が適度に低下するので、金型で整型してもキレツが生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】金型整型された透明固型石鹸の型状を示す。
【符号の説明】
１透明固型石鹸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel composition of a transparent solid soap, and more specifically, a transparent solid soap in which powdering of the surface of the solid soap when stored at a low temperature is suppressed and the formability is improved. The present invention relates to a novel composition.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, transparent soaps have been marketed as high-quality soaps, face-washing soaps, medicinal soaps, and the like. The transparent solid soap has saturated fatty acid soap as a main component, but since the aged solid soap is too hard, there is a problem that crispness occurs when it is shaped with a mold. In addition, when the solid soap is stored at a low temperature (about −5 to about 15 ° C.) after shaping, there is a problem that powdering due to crystal precipitation of saturated fatty acid soap or the like occurs on the surface of the solid soap. there were.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is intended to solve the above-mentioned problems, the purpose of which is to be able to suppress the powdering of the surface of the solid soap when stored at a low temperature, can improve the moldability, transparent The object is to provide a composition suitable for a solid soap.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent investigations on the above problems, by mixing maltitol and polypropylene glycol with saturated fatty acid soap, powdering on the surface of solid soap when stored at low temperature is suppressed, and shaping The inventors have found that aptitude is improved and have completed the invention.
[0005]
That is, the present invention is as follows.
(1) A transparent solid soap composition comprising a saturated fatty acid soap, maltitol and polypropylene glycol.
(2) The transparent solid soap composition according to the above (1), wherein the content of maltitol is 2 to 10% by weight.
(3) The transparent solid soap composition according to the above (1), wherein the content of polypropylene glycol is 0.5 to 10% by weight.
(4) The transparent solid soap composition according to the above (1), wherein the saturated fatty acid soap is a soap of a mixed fatty acid of a linear saturated fatty acid having 14 to 18 carbon atoms and a branched saturated fatty acid having 14 to 18 carbon atoms.
(5) The transparent solid soap composition according to the above (1), wherein the saturated fatty acid soap is a mixed salt of saturated fatty acid containing sodium and potassium.
(6) The transparent solid soap composition according to the above (5), wherein the sodium / potassium ratio is 95/5 to 55/45 in terms of molar ratio.
(7) The transparent solid soap composition according to the above (1), wherein the content of the saturated fatty acid soap is 25 to 45% by weight.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The transparent solid soap composition of the present invention contains saturated fatty acid soap, maltitol and polypropylene glycol.
[0007]
In the saturated fatty acid soap used in the present invention, the saturated fatty acid is a linear or branched saturated fatty acid having preferably 14 to 18 carbon atoms. If the carbon number is 13 or less, the skin irritation of the transparent solid soap becomes large. Conversely, if the carbon number is 19 or more, the transparency of the solid soap is inferior, which is not preferable.
[0008]
Specific examples of the saturated fatty acid having 14 to 18 carbon atoms include linear saturated fatty acids such as myristic acid, palmitic acid and stearic acid; branched saturated fatty acids such as isostearic acid, isopalmitic acid and isomyristic acid. These may be used alone or in combination of two or more, but from the viewpoint of transparency, it is preferable to use a mixture of the linear saturated fatty acid and the branched saturated fatty acid. In this case, the linear saturated fatty acid / branched saturated fatty acid ratio is preferably 70/30 to 95/5 (weight ratio).
[0009]
Examples of the saturated fatty acid soap include sodium salts, potassium salts and ethanolamine salts of saturated fatty acids. These may be used alone or in combination of two or more. Among these, a sodium salt and a potassium salt are preferable in terms of low skin irritation of the transparent solid soap, and a mixed salt containing a sodium salt and a potassium salt is particularly preferable. In this case, the sodium / potassium ratio is preferably 95/5 to 55/45, particularly 90/10 to 60/40, in terms of molar ratio. When the molar ratio of sodium exceeds 95% (potassium molar ratio is less than 5%), the transparency of solid soap and foaming properties at low temperatures are poor, and conversely, the molar ratio of sodium is 55%. If it is less than (the molar ratio of potassium exceeds 45%), the solidification property of the soap composition is inferior, which is not preferable.
[0010]
In the present invention, the content of the saturated fatty acid soap is preferably 25 to 45% by weight, particularly 38 to 43% by weight, in the composition. If the content is less than 25% by weight, the solidification property of the soap composition is inferior, and conversely, if it exceeds 45% by weight, the transparency of the solid soap is inferior, which is not preferable.
[0011]
The transparent solid soap composition of the present invention contains maltitol and polypropylene glycol together with the saturated fatty acid soap. Thereby, the crystallinity of the saturated fatty acid soap in a composition falls, Therefore Therefore, the powdering of the solid soap surface resulting from the crystal precipitation of saturated fatty acid soap at the time of the preservation | save at low temperature can be suppressed. Further, the hardness of the solid soap is moderately lowered by the plasticizing action of maltitol and polypropylene glycol, and therefore, no sharpness occurs even when the mold is shaped. Such an effect is exhibited by the blending of both maltitol and polypropylene glycol, and not by blending only maltitol or only polypropylene glycol.
[0012]
In the present invention, the content of maltitol is preferably 2 to 10% by weight, particularly 4 to 7% by weight in the composition. If the content is less than 2% by weight, there may be a large amount of powdering on the surface of the solid soap during storage at low temperatures, or the hardness of the solid soap may be insufficiently reduced. If it exceeds 10% by weight, the solidification property of the soap composition may be lowered, which is not preferable.
[0013]
In the present invention, the content of polypropylene glycol is preferably 0.5 to 10% by weight, particularly 2 to 6% by weight in the composition. If the content is less than 0.5% by weight, there may be a lot of powdering of the surface of the solid soap during storage at low temperature, or the hardness of the solid soap may be insufficiently reduced. On the contrary, if it exceeds 10% by weight, the transparency and foaming property of the solid soap may be deteriorated, which is not preferable. In the present invention, it is preferable to use polypropylene glycol having a molecular weight of 300 to 2000.
[0014]
In addition to saturated fatty acid soap, maltitol and polypropylene glycol, the transparent solid soap composition of the present invention is glycerin, polyglycerin (diglycerin, triglycerin, tetraglycerin, Hexaglycerin etc.), polyhydric alcohols such as propylene glycol, sorbitol, ethylene glycol may be contained. In particular, polyglycerin can provide better transparency and solidification. The content of the polyhydric alcohol is preferably 5 to 30% by weight in the composition. When the content exceeds 30% by weight, the solidification property of the soap composition is inferior, which is not preferable.
[0015]
Moreover, the transparent solid soap composition of the present invention may further contain a known component without departing from the object of the present invention. Known components include, for example, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants, nonionic surfactant surfactants; bactericides; humectants (pyrrolidone carboxylic acid, pyrrolidone carboxylate sodium, hyaluronic acid, Polyoxyethylene alkyl glucoside ether, etc.); oils; fragrances; pigments; chelating agents; ultraviolet absorbers; antioxidants; natural extracts such as herbal medicines (lecithin, saponin, aloe, prickly, chamomile, etc.); nonionic, cation or Anionic water-soluble polymer; Usability improver such as lactic acid ester; Foam improver such as polyoxyethylene alkyl sulfate ester salt and the like.
[0016]
A normal method is adopted for producing the transparent solid soap. That is, saturated fatty acid soap, maltitol and polypropylene glycol, and other ingredients such as polyhydric alcohol are mixed, and soap paste is obtained by an ordinary frame kneading method, and using this, a normal molding process, an aging process, A transparent solid soap is obtained by performing the shaping process. In addition, when preparing saturated fatty acid soap from saturated fatty acid during a manufacturing process, it is performed in the process of obtaining said soap glue.
[0017]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated in detail, this invention is not limited to these Examples.
[0018]
Examples 1-13 and Comparative Examples 1-2
Saturated fatty acids were used in the proportions shown in Table 1. 15% by weight of ethanol was added to this mixed saturated fatty acid and mixed in a reaction kettle at 50 to 70 ° C., and a mixed aqueous solution of 48% sodium hydroxide 6.81% by weight and 48% potassium hydroxide 4.1% by weight ( The sodium / potassium ratio was neutralized at a molar ratio of 70/30) to obtain a saturated fatty acid soap. While maintaining this fatty acid soap at 65 to 80 ° C., it was added maltitol 0 to 9.6% by weight, polypropylene glycol (molecular weight 1000) 0 to 9.6% by weight, sorbitol 0 to 9.6% by weight, sugar 10 Weight%, glycerin 4% by weight, diglycerin 2.8% by weight and the remaining ion-exchanged water were added to form soap glue. Next, after adjusting the free alkali in the soap glue, it was poured into a pipe having a diameter of 70 mm, and cooled and solidified. After solidification, it was taken out from the pipe, cut into a thickness of 25 mm, and aged and dried at 25-30 ° C. for 45 days to obtain a transparent solid soap.
[0019]
[Table 1]

[0020]
Table 2 and Table 3 show the component compositions of the transparent solid soap thus obtained. Further, these transparent solid soaps were evaluated for transparency, foaming property, powdering with time, and formability by the following methods. The results are shown in Tables 2 and 3.
[0021]
[Table 2]

[0022]
[Table 3]

[0023]
<Evaluation method>
1. The transmittance of visible light of a 1 mm thick transparent transparent soap bar is measured, and the transmittance is 40% or more very good ◎, 30% or more and less than 40% good ○, 20% or more 30% Less than 20% was slightly inferior, and less than 20% or when crystal was generated was judged as x.
[0024]
2. A 1% aqueous solution of foaming transparent solid soap was prepared with artificial calcium water of 70 ppm carbon calcium, and this was stirred for a certain period of time at 40 ° C. with a mixer at a predetermined rotation speed, and the amount of foam generated was measured. When the measured amount of foaming was 2200 ml or more, it was judged to be very good ◎, when it was 2000 ml to less than 2200 ml, it was judged to be good, when it was 1800 ml to less than 2000 ml, it was judged to be slightly inferior.
[0025]
3. Transparent solid soap that has been powdered over time and pillow-wrapped (material: polypropylene) is left for 1 month in a thermostatic bath set to a cycle of -5 ° C (12 hours) and 15 ° C (12 hours). The powdered state on the surface of the transparent solid soap was visually observed, and it was judged as ○ when there was no powdering phenomenon, Δ when the powdering phenomenon was slight, and × when there was much powdering phenomenon.
[0026]
4). The surface of the moldable transparent solid soap was polished with warm water, and the surface was dried, and then the mold was shaped so as to have a shape as shown in FIG. 100 molds were prepared for each prescription, and the occurrence of side cracks was visually observed, and the moldability was evaluated according to the following criteria. In FIG. 1, R (diameter) = 70 mm, D1 = 22 mm, D2 = 2.5 mm, D3 = 2 mm, R1 and R2 are curvature radii, and R1 = 246.146 mm and R2 = 273.25 mm. .
A: No cracks are generated. (0/100)
○: Some cracks are generated (1 / 100-3 / 100)
(Triangle | delta): The crack has generate | occur | produced (4 / 100-7 / 100)
X: There is much generation | occurrence | production of cracks (8/100 or more).
[0027]
From Table 2 and Table 3, in the transparent solid soap in which maltitol and polypropylene glycol were blended in Examples 1 to 13, the transparency, foaming property, powdering with time, and formability were all within the allowable range. In particular, the transparent solid molds of Examples 1 to 5 having a maltitol content of 2.0 to 10.0% by weight and Examples 7 to 12 having a polypropylene glycol content of 0.5 to 10.0 It can be seen that the soap is excellent in transparency, foaming property, powdering with time, and formability.
[0028]
On the other hand, in the transparent solid soap containing no maltitol of Comparative Example 1 and the transparent solid soap containing no polypropylene glycol of Comparative Example 2, many powders are produced over time, and solid soap is obtained by shaping. There were also crevices on the sides.
[0029]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the transparent solid soap composition of the present invention contains maltitol and polypropylene glycol in saturated fatty acid soap, so that the crystallinity of saturated fatty acid soap in the composition decreases. Therefore, it is possible to suppress the powdering of the surface of the solid soap due to crystal precipitation of the saturated fatty acid soap during storage at a low temperature. In addition, the hardness of the solid soap is moderately lowered by the plasticizing action of maltitol and polypropylene glycol, so that no sharpness occurs even if the mold is shaped.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the shape of a transparent solid soap having a mold shape.
[Explanation of symbols]
1 Transparent solid soap

Claims

A transparent solid soap composition comprising a saturated fatty acid soap, maltitol and polypropylene glycol.

The transparent solid soap composition according to claim 1, wherein the content of maltitol is 2 to 10% by weight.

The transparent solid soap composition according to claim 1, wherein the content of polypropylene glycol is 0.5 to 10% by weight.

The transparent solid soap composition according to claim 1, wherein the saturated fatty acid soap is a mixed fatty acid soap of a linear saturated fatty acid having 14 to 18 carbon atoms and a branched saturated fatty acid having 14 to 18 carbon atoms.

The transparent solid soap composition according to claim 1, wherein the saturated fatty acid soap is a mixed salt of saturated fatty acid containing sodium and potassium.

The transparent solid soap composition according to claim 5, wherein the sodium / potassium ratio is 95/5 to 55/45 in molar ratio.

The transparent solid soap composition according to claim 1, wherein the content of the saturated fatty acid soap is 25 to 45% by weight.