JP3901018B2 - Optical information reader - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーコードや二次元コード等の光学情報を読取り、情報の処理を行うことが可能な携帯型の光学情報読取装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、携帯型のバーコードリーダ等の光学情報読取器に、読取ったデータの収集や処理等の機能を付加した、バーコードハンディターミナル(BHT)と称される装置が供されてきている。また、この種の光学情報読取器においては、把持部(ガングリップ)を有したハンドヘルド型(ガンタイプ)のものが、操作性の面で好まれるようになってきている。
【0003】
そこで、この種の光学情報読取装置の第1の従来例として、特開平11−328121号公報には、PDAのケース内にバーコード読取ユニットを一体的に組込んでBHTを構成すると共に、ガングリップを取付けたものが示されている。また、第2の従来例として、特開平10−269339号公報には、BHTにグリップ部を着脱可能に取付けるようにした構成のものが示されている。
【0004】
しかしながら、上記第1の従来例にあっては、PDAにバーコードリーダの機能を組込むため、開発コスト,製品コストの高いものとなって実際の商品化は難しく、また、ユーザがバーコードリーダの機能を使用せずに、PDA単体として使用したい場合に、大型で取扱いに不便なものとなる欠点があった。そして、上記した第2の従来例では、BHT自体が比較的高価なものとなっていると共に、BHTからグリップ部を取外して使用する場合に、BHT自体の携帯性や操作性において必ずしも扱いやすいものではなかった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、光学情報の読取り及びそのデータの処理等を可能とした装置であって、安価で、且つ、操作性,取扱い性に優れる光学情報読取装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、小型で光学情報の読取り操作性に優れたハンドヘルド型の光学情報読取器(ガンスキャナ)と、小型,安価でありながら機能面に優れる(豊富なソフトウエアや周辺機器を利用できる)市販のPDA等の携帯情報端末器とを着脱自在に組合せる構成とすることにより、各々を単体として使用できることは勿論、組合せて使用することを着想した。この場合、交信手段により、光学情報読取器の読取りデータを携帯情報端末器に送信する等の交信が可能となり、いわゆるハンディターミナルとしての機能を実現することができるのであるが、更にその際の光学情報読取器及び携帯情報端末器の動作電力をどのように得るかの工夫を施すことにより、全体として使いやすく安価な装置とすることができることを確認し、本発明を成し遂げたのである。
【0007】
即ち、本発明の請求項1の光学情報読取装置は、ハンドヘルド型の光学情報読取器と、携帯情報端末器と、それらを結合させる受台と、それらの間で交信を行うための交信手段とを具備し、光学情報読取器及び携帯情報端末器は、各々を単独で動作可能とする電池を夫々備えており、更に光学情報読取器に、携帯情報端末器に動作電力を出力するための電源出力端子を設け、携帯情報端末器が有する電源入力端子を介して携帯情報端末器に動作電力の供給を可能に構成すると共に、光学情報読取器は、前記各電池の残容量から推定される各々の動作可能時間を比較し、前記携帯情報端末器の動作可能時間が自身の動作可能時間よりも短い場合に、動作電力を前記電源出力端子に出力するように構成したところに特徴を有する。
【0008】
これによれば、光学情報読取器と携帯情報端末器とを受台により結合することにより、それらを組合せたいわゆるハンディターミナルとして使用することができる。このとき、光学情報読取器は、ハンドヘルド型なので、組合せたものについても光学情報の読取りの操作性に優れたものとなる。これに対し、光学情報読取器及び携帯情報端末器は、通常、各々を単独で動作可能とする電池を備えており、光学情報読取器と携帯情報端末器とを分離した状態で、光学情報読取器を単独で使用することができ、この場合、光学情報読取器は小型,軽量で済んで取扱い性に優れ、またハンドヘルド型であるので、操作性に優れたものとなる。一方、携帯情報端末器についても、単独で使用することができる。
【0009】
また、光学情報読取器から、電源出力端子を介して携帯情報端末器に動作電力を供給することができるので、光学情報読取器と携帯情報端末器とを組合せて使用する場合、例えば携帯情報端末器の電池の残存容量が少なくなった場合でも、携帯情報端末器が別途に外部から動作電力を得ることなく済ませることができ、携帯情報端末器の状況等に応じて、必要な動作電力を光学情報読取器から供給することができる。この場合、光学情報読取器を、各電池の残容量から推定される各々の動作可能時間を比較し、携帯情報端末器の動作可能時間が自身の動作可能時間よりも短い場合に、動作電力を電源出力端子に出力するように構成することにより、光学情報読取器から携帯情報端末器への動作電力の供給を合理的に行うことができ、ハンディターミナル全体としての使用可能時間を長くすることができる。
【0010】
そしてこの場合、光学情報読取器自体を安価に済ませることができることは勿論、携帯情報端末器についても、市販のPDA等を使用することができ、やはり安価に済ませることができ、ひいては全体としても安価に構成することができるのである。ちなみに、現在のBHTの価格は、10〜20万円程度であるのに対し、市販のPDAや光学情報読取器(バーコードリーダ)の価格は、共に3〜5万円程度であり、市販のPDAを用いれば、価格面での大幅なメリットを得ることができるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化したいくつかの実施例について、図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施例
まず、本発明の第1の実施例について、図1ないし図6を参照しながら説明する。図1は、本実施例に係る光学情報読取装置1の外観を示し、図2は、この光学情報読取装置1の電気的構成を概略的に示している。尚、図2では、信号の流れを細線の矢印、電気(動作電力)の流れを太線の矢印で示している。
【0022】
この光学情報読取装置1は、光学情報読取器たるハンドヘルド型のバーコードリーダ2(ガンスキャナ)と、携帯情報端末器たる市販のPDA3と、このPDA3を載置状に保持すると共に前記バーコードリーダ2に結合させる受台4とを分離可能に組合せて構成され、その組合せ状態で、バーコードの読取り及び読取ったデータの処理,収集等を行うことが可能な、いわゆるバーコードハンディターミナル(BHT)として機能するようになっている。
【0023】
そのうち、まず、バーコードリーダ2は、前後方向(図1などで左右方向)にやや長い矩形箱状をなす本体部5の下面側に、その後部側から下方やや斜め後方に延びる把持部(ガングリップ)6を一体的に有して構成されている。前記把持部6の前面上部側には、トリガキー7が設けられている。また、前記本体部5の前面部には読取窓5aが設けられ、内部には読取手段たる画像読取部8(図2にのみ図示)が設けられている。図示はしないが、この画像読取部8は、光学情報たるバーコードB(図1(b),図3参照)に対して横方向に延びる細長い照明光を照射する照明部、バーコードBからの反射光を撮像するための結像レンズ及びCCDセンサ等からなる周知構成を備えている。
【0024】
また、前記本体部5の上面部には、後述する受台4を着脱可能に結合するための嵌合部(図示せず)が設けられていると共に、交信手段の一部を構成する有線通信用のコネクタ9(図1(a)参照)が設けられている。尚、このバーコードリーダ2は、図1(b)及び図3に示すように、離れた位置(例えば30mm以上)のバーコードBの読取りが可能とされ、また、その際の読取範囲が光表示されるようになっている。
【0025】
そして、図2に示すように、このバーコードリーダ2内には、マイコンを主体として構成され全体の制御を行う制御部10が設けられている。この制御部10には、前記画像読取部8が接続されていると共に、前記トリガキー7の信号が入力されるようになっている。この制御部10には、前記コネクタ9を介して前記PDA3との間で有線通信にて交信を行う交信手段を構成する通信I/F11が接続され、前記画像読取部8により読取ったデータが前記PDA3に出力されるようになっている。
【0026】
また、このバーコードリーダ2内には、自身の駆動電源となる二次電池12が設けられており、前記制御部10により制御される電源制御部13を介して各部に動作電力を供給できるようになっている。そして、本実施例では、前記PDA3に対して動作電力を供給するための電源I/F14が設けられている。この電源I/F14からの動作電力の供給は、後述するように、制御部10により前記電源制御部13を介して制御されるようになっている。
【0027】
このとき、詳しく図示はしていないが、前記電源I/F14は、電源出力端子から動作電力を出力するようになっており、本実施例では、その電源出力端子は、前記コネクタ9の一部の端子として構成されていて、前記電源I/F14は、前記コネクタ9を介して前記PDA3に動作電力を供給するようになっている。つまり、1個のコネクタ9が通信用(信号用)及び電源用に共用されるようになっている。
【0028】
さらに、このバーコードリーダ2には、例えばパソコン等の外部の情報処理装置15との間で交信するための外部有線通信手段として機能すると共に、ACアダプタ16を介して外部電源から動作電力の供給を受けるための接続ケーブルI/F17が設けられている。この接続ケーブルI/F17は、前記把持部6の下端部にコネクタ17a(図1(a)参照)を有しており、図示はしないが、そのコネクタ17aの一部の端子が給電端子とされ、残りの端子が信号端子とされている。従って、前記コネクタ17a(接続ケーブルI/F17)も、通信用(信号用)及び電源用に共用されるようになっている。
【0029】
図3に示すように、前記コネクタ17aには、前記ACアダプタ16に接続された給電線と信号線とを含んだケーブル18が着脱可能に接続されるようになっている。これにて、バーコードリーダ2は、ケーブル18を介して、外部の情報処理装置15及びACアダプタ16と接続され、もって、バーコードリーダ2(及びPDA3)と前記外部情報処理装置15との間で交信(有線通信)を行うことができるようになっていると共に、外部電源から動作電力の供給を受けることができるようになっており、この外部電源を駆動電源とすることもできるようになっている。
【0030】
そしてこのとき、後述するように、バーコードリーダ2は、電源制御部13の制御によって、電池12から、あるいは、外部電源から供給される動作電力を、前記電源I/F14(電源出力端子)からPDA3に出力することができるようになっている。尚、図示は省略しているが、このバーコードリーダ2には、前記電池12を充電するための充電部が設けられており、前記外部電源から供給される動作電力によって電池12の充電を行えるようになっている。
【0031】
また、これも後述するように、バーコードリーダ2(制御部10)は、PDA3が結合されているかどうかを検出する機能(結合検出手段)を備えており、その検出に応じて読取りデータの送信等を制御するようになっている。これと共に、バーコードリーダ2は、接続ケーブルI/F17に外部電源が接続されているかどうかを検出する機能(接続検出手段)を備えており、その検出に基づいて、自身の駆動を、電池12により行うか、外部電源により行うかを選択するようになっている。さらに、バーコードリーダ2は、前記電池12の残容量を検出する機能を備え、またその残容量から自らの動作可能時間(電池駆動可能な残り時間)を推定する機能を備えている。
【0032】
一方、前記PDA3は、図3,図4にも示すように、全体として薄形の矩形状をなし、その表面(正面)には、例えばLCDからなる表示部19が設けられていると共に、その下側に位置して、複数の操作キーを有する操作部20が設けられている。また、図1(a)に示すように、PDA3の下面部には、前記バーコードリーダ2と交信を行う交信手段を構成する有線通信用のコネクタ21が設けられている。尚、このPDA3としては、市販の各種のPDAから用途等に適したものを選んで用いることができる。
【0033】
図2に示すように、このPDA3内には、マイコンを主体として構成され全体の制御や各種のデータ処理を行うための制御部22が設けられている。この制御部22は、前記表示部19の表示制御を行うと共に、前記操作部20の操作信号が入力されるようになっている。また、この制御部22には、各種のプログラムやデータを記憶する記憶部23が接続されている。そして、前記制御部22には、前記バーコードリーダ2から出力されたデータを前記コネクタ21を介して入力するための交信手段を構成する通信I/F24が接続されていると共に、図4に示すようにパソコン等の外部情報処理装置15との間での通信を行うための外部通信用I/F25が接続されている。
【0034】
また、このPDA3内には、二次電池26が設けられており、前記制御部22により制御される電源制御部27を介して各部に駆動電源を供給するようになっている。そして、このPDA3には、外部から動作電力の供給を受けるためのための電源I/F28も設けられている。この電源I/F28は、電源入力端子を備えており、本実施例では、その電源入力端子は、前記コネクタ21の一部の端子として構成され、もって、1個のコネクタ21が通信用(信号用)及び電源用に共用されるようになっている。
【0035】
これにて、PDA3は、前記電池26あるいは電源I/F28(電源入力端子)から入力される外部からの動作電力を駆動電源として動作し、入力されたデータの各種の処理、記憶、表示、外部へのデータ出力等を行うようになっている。尚、図示はしないが、このPDA3も、電池26の充電を行うための充電部を備えており、外部から供給される動作電力によって電池26の充電を行えるようになっている。また、このPDA3は、電池26の残容量を検出する(ひいては動作可能時間を推定する)機能も備えている。
【0036】
これに対し、前記受台4は、次のように構成されている。即ち、この受台4は、図1等に示すように、前記PDA3が載置される載置板部4aの基端側(図1で右端側)に、受容部4bを有すると共に、先端側に、脱落防止部(図示せず)を有して構成される。前記載置板部4aは、前記PDA3のうち上端側部分を除く部位を受支える大きさの平板状をなし、前記受容部4bは、図4にも示すように、載置板部4aの上面側に、前記PDA3の下部が差込まれることにより、該PDA3の下部の正面及び背面、左右の側面及び下面を受けて拘束するポケット状に構成されている。
【0037】
図示はしないが、前記脱落防止部は、前記載置板部4aに対して回動可能に取付けられ、受容部4bに差込まれたPDA3の上部を係止して脱落を防止する係止位置と、その係止を解いてPDA3の下部の受容部32に対する差込み及び抜出しを自在とする解放位置との間を移動させることができるようになっている。これにて、PDA3は、受台4に着脱可能に保持されるようになっており、その保持状態では、図4に示すように、その表示部19及び操作部20が露出するようなっている。
【0038】
また、前記脱落防止部は、前記載置板部4aの下面側に一杯に回動させた状態で、受台4ひいてはPDA3をを水平な台上に斜めに立てるための支持脚として機能するようになっている。そして、図1(a)に示すように、前記受容部4bの奥部(内部)には、第1のコネクタ29が設けられており、PDA3の下部を受容部4aに差込んだ状態で、PDA3のコネクタ21がその第1のコネクタ29に差込み接続されるようになっている。
【0039】
さらに、この受台4(載置板部4a)の下面部には、図1(a)に示すように、第2のコネクタ30が設けられていると共に、前記バーコードリーダ2の本体部5の上面の嵌合部と嵌合する図示しない被嵌合部が設けられている。これにて、例えば前後方向へのスライドによりそれら嵌合部と被嵌合部とが嵌合することによって、バーコードリーダ2と受台4(PDA3)とが着脱可能に結合されるようになっている。このとき、図1(a)に示すように、受台4の第2のコネクタ30が、バーコードリーダ2のコネクタ9に差込み接続されるようになっている。
【0040】
そして、図2に示すように、この受台4は、前記PDA3の電源I/F28とを接続される電源I/F33が設けられていると共に、前記バーコードリーダ2の電源I/F14と接続される電源I/F32が設けられている。詳しく図示はしないが、前記電源I/F33は、前記第1のコネクタ29の一部の端子として設けられる第1の電源端子を有し、電源I/F32は、前記第2のコネクタ30の一部の端子として設けられる第2の電源端子を有している。第1のコネクタ29と第2のコネクタ30との間は、前記第1及び第2の電源端子を接続する電源接続線と、両コネクタ29,30の残りの信号端子間を接続する信号線とにより接続される。従って、第1のコネクタ29と第2のコネクタ30も、通信用(信号用)及び電源用に共用されるようになっている。
【0041】
これにて、バーコードリーダ2とPDA3との結合状態で、受台4を介してそれらの間での交信が可能とされると共に、バーコードリーダ2の電源出力端子とPDA3の電源入力端子との接続がなされ、バーコードリーダ2からPDA3に対して動作電力を供給することができるようになっている。また、この受台4は、図4にも示すように、外部電源から電力供給を受けるためのACアダプタ35が接続可能とされており、その接続状態で、前記電源I/F33(第1の電源端子)から前記PDA3に対して動作電力を供給することができるようになっている。
【0042】
このとき、本実施例では、第1のコネクタ29と第2のコネクタ30との間の信号線の途中部に、それらの間の入出力信号を変換する信号変換回路31が設けられている。これにて、バーコードリーダ2とPDA3との間で通信仕様が異なっていてもそれらの間の交信が可能とされるようになっている。
【0043】
さらに、この受台4には、電源I/F32と電源I/F33との間の電源線の途中部に、例えばスイッチングレギュレータからなる電圧調整部たる電圧変換回路34が設けられている。これにて、電源I/F32を介してバーコードリーダ2から供給された動作電力を、PDA3の定格に応じた電圧に変換した上で、電源I/F33を介してPDA3に供給することができるようになっているのである。尚、前記電圧変換回路34(及び信号変換回路31)は、前記バーコードリーダ2のコネクタ9(電源出力端子)から、第2のコネクタ30(第2の電源端子)を介して供給される動作電力により動作するようになっている。
【0044】
さて、後の作用説明でも述べるように、本実施例においては、バーコードリーダ2の制御部10は、そのソフトウエア的構成により、次のようにして、自身の動作電力を得るための駆動電源を選択するようになっていると共に、前記PDA3に対する動作電力の供給、つまり電源I/F14(電源出力端子)からの動作電力の出力を制御するようになっている。
【0045】
即ち、バーコードリーダ2は、外部電源が接続されていないときには、自身の有する電池12を駆動電源として使用するのであるが、ACアダプタ16を介して外部電源が接続されているときには、外部電源を優先して使用するようになっている。また、外部電源が接続されており、且つPDA3が結合されているときには、外部電源から供給される電力の一部を電源I/F14(電源出力端子)からPDA3に出力するようになっている。尚、バーコードリーダ2は、外部電源が接続されているときに、自身の動作停止状態で、電池12の充電も行うようになっている。
【0046】
このとき本実施例では、図示はしないが、バーコードリーダ2は、コネクタ17aの給電端子の電圧(電位)を検出する電圧検出部を備え、その電圧検出部の検出に基づいて接続ケーブルI/F17に外部電源が接続されているかどうかを判断するようになっている。また、バーコードリーダ2にPDA3が結合されていることを検出する結合検出手段は、次のように構成されている。
【0047】
即ち、図5に示すように、バーコードリーダ2の制御部10は、電源ON時において、前記通信I/F11からテスト信号aを送信するように構成されている。一方、PDA3の制御部22は、やはりそのソフトウエア的構成により、前記通信I/F24を介してテスト信号aを受信すると、所定の応答信号bを通信I/F24から送信するようになっている。そして、バーコードリーダ2の制御部10は、テスト信号aを送信してから一定時間T以内に、通信I/F11を介して応答信号bを受信したときに、PDA3が結合されていると判断するように構成されている。
【0048】
さらに、バーコードリーダ2は、外部電源が接続されていない状態、つまり電池駆動が選択されている状態で、PDA3が結合されているときには、自身の電池12の残容量から推定される動作可能時間t2と、該PDA3との交信によって得られたPDA3(電池26)の推定動作可能時間t1とを比較し、PDA3の動作可能時間t1がバーコードリーダ2自身の動作可能時間t2よりも短い場合に、電池12から得られる電力の一部を電源I/F14(電源出力端子)からPDA3に出力するようになっている。
【0049】
従って、前記PDA3は、バーコードリーダ2に結合されている状態で、外部からの動作電力が、電源I/F28(電源入力端子)を介して入力される場合には、それを優先して駆動電源とするようになっており、それ以外の場合に、自身の電池26を駆動電源として使用するようになっている。また、上述のように、バーコードリーダ2と分離されている場合でも、受台4(ACアダプタ35)を介して外部電源から電力供給を受けることができるようになっている。尚、このPDA3においても、外部電源と接続されているときには、自身の動作停止状態で、電池26の充電を行うようになっている。
【0050】
次に、上記構成の作用について、図6も参照して述べる。上記構成においては、上述のように、PDA3を受台4に結合し(保持させ)、受台4をバーコードリーダ2に結合することにより、光学情報読取装置1を構成することができる。この際、PDA3を受台4に結合するにあたっては、ユーザは、受台4の受容部4bにPDA3の下部を差込むようにし、その後、脱落防止部を係止位置に移動させるといった簡単な作業を行うだけで、容易にPDA3を受台4に保持させることができる。この場合、PDA3側に結合のための特別な構成を付加することもなく、比較的簡単な構成で済ませながらも確実に結合することができる。さらに、受台4をバーコードリーダ2に結合するにあたっても、被嵌合部を嵌合部にスライドにより嵌合させるという比較的簡単な構成で済み、またその結合作業も容易である。
【0051】
しかも、受容部4bに対するPDA3の差込みにより、第1のコネクタ29とコネクタ21とがいわば自動的に接続され、また、バーコードリーダ2に対する受台4の嵌合により、第2のコネクタ30とコネクタ9とがいわば自動的に接続されるというように、機械的結合だけでなく、電気的な接続も同時に行われるので、それらコネクタ間の結合作業を別途に行う必要もない。このとき、各コネクタの接続により、信号系及び電源系の双方の接続が一括して行われるので、接続構造が簡単となり、取扱い性が良好となって接続作業の簡単化を図ることができる。
【0052】
この光学情報読取装置1は、バーコードリーダ2上にPDA3が受台4を介して載置された如き状態に連結されると共に、通信I/F11,コネクタ9,第2のコネクタ30,第1のコネクタ29,コネクタ21,通信I/F24からなる交信手段によりバーコードリーダ2とPDA3との間の交信(データ通信)が可能に接続され、いわゆるバーコードハンディターミナルとして構成される。この場合、前記受台4の第1のコネクタ29と第2のコネクタ30との間には信号変換回路31が設けられているので、バーコードリーダ2とPDA3との間で通信仕様が異なっている場合でも通信が可能となる。
【0053】
これにより、図1(b)に示すように、光学情報読取装置1のバーコードリーダ2によりバーコードBを読取り、その読取りデータをPDA3に送信して処理,蓄積等を行うことができる。尚、この読取り時には、ユーザは、バーコードリーダ2の把持部6を握って操作すれば良く、操作しやすいものとなり、また、離れた位置のバーコードBの読取りも容易となる。
【0054】
また、図3に示すように、バーコードリーダ2の接続ケーブルI/F17を介して光学情報読取装置1を外部情報処理装置15に接続して使用することができる。この場合、PDA3からバーコードリーダ2に対して情報送信要求を送信することに基づき、PDA3のデータを、バーコードリーダ2を介して外部情報処理装置15に送信することができる。この外部情報処理装置15からのデータを、バーコードリーダ2を介してPDA3に入力することも可能である。
【0055】
一方、本実施例に係る光学情報読取装置1は、バーコードリーダ2とPDA3とを分離して、各々を単独で使用することも可能である。バーコードリーダ2にあっては、図3に示すように、単独でバーコードBの読取りを行い、読取ったデータを外部情報処理装置15に送信して処理することができる。この際も、ユーザは把持部6を持ってバーコードリーダ2を操作することができ、良好な操作性を得ることができる。これに対し、PDA3は、単独であるいは受台4に保持された状態で使用することが可能となり、この際、PDA3を、外部通信用I/F25を介して外部情報処理装置15と接続して使用することも可能である。
【0056】
さて、上記光学情報読取装置1を構成するバーコードリーダ2及びPDA3(並びに受台4)は、電池12及び26、あるいは接続される外部電源を駆動電源として使用することができるのであるが、このとき、バーコードリーダ2の制御部10は、図6のフローチャートに示す手順で、自身の駆動電源を選択するようになっている。
【0057】
即ち、まず、ステップS1では、PDA3が結合状態にあるかどうかが判断される。この結合検出は、上述のように、制御部10が、テスト信号aを送信後、一定時間T内に応答信号bを受信したかどうかによりなされる。PDA3が結合されていないと判断した場合には(ステップS1にてNo)、次のステップS2にて、PDA3に対する電力供給(コネクタ9の電源出力端子からの電力の出力)が停止状態とされる。
【0058】
そして、次のステップS3では、バーコードリーダ2の接続ケーブルI/F17にACアダプタ16を介して外部電源が接続されているかどうかが判断される。外部電源が接続されていない場合には(ステップS3にてNo)、ステップS4にて、電池12を駆動電源とすることが選択される。外部電源が接続されている場合には(ステップS3にてYes)、ステップS5にて、その外部電源を駆動電源とすることが選択される。
【0059】
これにて、バーコードリーダ2を単独で使用する場合には、外部電源が接続されているときには、バーコードリーダ2は、外部電源から供給される動作電力によって動作するようになっており、また、外部電源から供給される動作電力によって電池12の充電もなされる。外部電源が接続されていなければ、バーコードリーダ2は、電池12からの電力によって動作する。また、この場合には、コネクタ9の電源出力端子に電力が供給されることもない。
【0060】
尚、この場合、PDA3についても単独で使用でき、その際には、内蔵する電池26を電源として用いることができる。またこのとき、図4に示すように、受台4を通常のPDA3のクレードルとして機能させることができるのであるが、PDA3は、受台4に保持された状態で、受台4に接続されたACアダプタ35を介して外部電源から動作電力(あるいは電池26の充電用の電力)を得ることもできる。
【0061】
これに対し、バーコードリーダ2にPDA3が結合されている場合には(ステップS1にてYes)、ステップS6にて、やはり、バーコードリーダ2に外部電源が接続されているかどうかが判断される。外部電源が接続されている場合には(ステップS6にてYes)、ステップS7にて、その外部電源を駆動電源とすることが選択され、これと共に、ステップS8にて、PDA3に対する電力供給(コネクタ9の電源出力端子からの電力の出力)がなされるようになる。
【0062】
これにより、バーコードリーダ2が外部電源から供給される動作電力によって動作するようになり、これと共に、その電力の一部が、受台4(電源I/F32,33)を介して、PDA3のコネクタ23の電源入力端子を介してPDA3に供給され、もって、PDA3についてもその外部電源により動作(あるいは電池26を充電)するようになる。またこのとき、受台4に設けられている電圧変換回路34により、バーコードリーダ2とPDA3との間で駆動電圧が異なっていても、バーコードリーダ2から供給された電力を、PDA3の定格に応じた電圧に変換した上でPDA3に供給することができる。さらには、受台4の電圧変換回路34(及び信号変換回路31)の動作電力も、バーコードリーダ2を介して外部電源から得ることができる。
【0063】
これにて、バーコードリーダ2の接続ケーブルI/F17(給電端子)に外部電源が接続されている場合には、その1個の外部電源により、光学情報読取装置1を構成するバーコードリーダ2及びPDA3(並びに受台4)の全てを駆動(及び電池12,26を充電)することができるのである。また、受台4に電圧変換回路34を設けたことにより、バーコードリーダ2と例えば市販の各種のPDA3との組合せが可能となる。
【0064】
一方、外部電源が接続されていない場合には(ステップS6にてNo)、ステップS9にて、電池12を駆動電源とすることが選択される。さらにこの場合には、次のステップS10にて、自身の電池13の残容量から推定される動作可能時間t2と、PDA3との交信によって得られたPDA3(電池26)の推定動作可能時間t1とが比較される。
【0065】
そして、PDA3の動作可能時間t1がバーコードリーダ2自身の動作可能時間t2以上である場合には(ステップS11にてNo)、次のステップS12にて、PDA3に対する電力供給(コネクタ9の電源出力端子からの電力の供給)が停止状態とされる。これにて、バーコードリーダ2及びPDA3は、各々が内蔵する電池12及び26を駆動電源として用いることになる。
【0066】
これに対し、PDA3の動作可能時間t1がバーコードリーダ2自身の動作可能時間t2よりも短い場合には(ステップS11にてYes)、ステップS8に進んで、PDA3に対する電力供給がなされる、つまり電池12から得られる電力の一部を電源I/F14(電源出力端子)からPDA3に出力するようになっている。これにて、バーコードリーダ2の電池12からPDA3への動作電力の供給を合理的に行うことができ、全体としての使用可能時間を長くすることができるのである。
【0067】
このように本実施例によれば、小型でバーコードBの読取り操作性に優れたハンドヘルド型のバーコードリーダ2と、小型,安価でありながら機能面に優れる(豊富なソフトウエアや周辺機器を利用できる)市販のPDA3とを着脱自在に組合せる構成とすることにより、各々を単体として使用できることは勿論、それらを組合せて、バーコードBの読取り及びそのデータの処理等を可能としたいわゆるハンディターミナルとして使用することができる。この場合、バーコードリーダ2とPDA3とを結合して使用する場合にあっても、それらを分離して各々を単独で使用する場合にあっても、取扱い性、操作性に優れたものとなる。
【0068】
そして、バーコードリーダ2自体を安価に済ませることができることは勿論、受台4についてもさほどコストのかからないものとなり、さらには、市販のPDA3を使用することができるので、全体として安価な装置として構成することができるものである。しかも、本実施例では、バーコードリーダ2及びPDA3の動作電力をどのように得るかに関しての各種の工夫を施したことにより、バーコードリーダ2及びPDA3の組合せ状況(使用形態)に応じて、必要な動作電力を合理的な形態で供給することができると共に、そのための構成も比較的簡単に済み、接続作業等も容易となるといった効果を得ることができる。
【0069】
また、特に本実施例では、受台4に電圧変換回路34を設けるようにしたので、バーコードリーダ2とPDA3との間で定格電圧が異なっていても電力供給が可能となり、バーコードリーダ2と例えば市販の各種のPDAとの組合せが可能となって、機能等の異なる複数種類の装置を容易に構成することができるといった利点も得ることができる。
【0070】
(2)第2の実施例
次に、図7ないし図9を参照して、本発明の第2の実施例について述べる。尚、以下に述べる各実施例は、全て上記した第1の実施例の変形例とでもいうべきものであり、従って、上記第1の実施例と同一部分については、同一符号を付して詳しい説明や新たな図示を省略することとし、以下、異なる点についてのみ述べることとする。
【0071】
この第4の実施例では、主として、バーコードリーダ2の電源系及び通信系の電気的構成が上記第1の実施例と相違しており、それらがいわばバス構造とされていてバーコードリーダ2とPDA3とでそのバスを共用するようになっている。また、この実施例では、バーコードリーダ2がPDA3の結合を検出するための結合検出手段として、結合センサ41を設けるようにしている。
【0072】
まず、結合センサ41について述べる。図7に示すように、この結合センサ41は、投光部41a及び受光部41bを有する反射型光電センサから構成され、バーコードリーダ2の本体部5の上面部に設けられている。これに対し、前記PDA3の裏面側の対応する位置には、例えば銀色のテープ等からなる反射部42が設けられている。
【0073】
この場合、結合センサ41は、PDA3がバーコードリーダ2に対して所定の位置関係(正しく結合された位置)にあるときに、受台4に形成された図示しない穴部を介して投光部41aと反射部42とが上下に対向し、受光部41bが作動状態を示す信号を出力するようになっている。図8にのみ示すように、その結合センサ41の信号は、制御部10に入力され、もって制御部10はPDA3の結合を判断できるように構成されている。
【0074】
そして、バーコードリーダ2の通信系は、図7に示すようなバス構造を備えて構成されている。即ち、図7に示すように、通信用I/F11と接続ケーブルI/Fとを接続する信号線は、第1のバスライン43とされており、その第1のバスライン43の途中部から分岐して制御部10に接続される第2のバスライン44が設けられ、この第2のバスライン44の途中部に、信号線制御部45が挿設されている。
【0075】
この信号線制御部45は、前記制御部10により制御され、バーコードリーダ2とPDA3との間で交信を行うとき、及び、バーコードリーダ2と外部情報処理装置15との間で交信を行うときには、第1のバスライン43及び第2のバスライン44が用いられる。これに対し、PDA3と外部情報処理装置15との間で交信を行うときには、第1のバスライン43のみが用いられるようになっている。これにて、第1のバスライン43を、PDA3が外部情報処理装置15と直接的に交信するために使用させることができるようになっているのである。
【0076】
さて、図8は、バーコードリーダ2の電源制御部13及びPDA3の電源制御部27の具体的な構成を示しており、バーコードリーダ2及びPDA3の電源系は、以下のように構成されている。即ち、まず、バーコードリーダ2においては、接続ケーブルI/F17(コネクタ17a)の給電端子46と、電源I/F14(コネクタ9)の電源出力端子47との間が、電源ライン48により接続されているのであるが、この電源ライン48には、切替スイッチ49及びオン・オフスイッチ50が直列に挿設されている。
【0077】
そして、切替スイッチ49とオン・オフスイッチ50との接続点には、電源スイッチ51が接続されている。この電源スイッチ51は、ユーザの操作によりオン,オフされ、そのオン状態で、バーコードリーダ2の各部に動作電力が供給されるようになっている。尚、この図8では、各スイッチのオンの状態を図示している。
【0078】
このとき、前記切替スイッチ49は、前記給電端子46に接続された外部電源側接点49aと、電池12に接続された電池側接点49bとを備え、制御部10の制御により、接続を切替えるように構成されている。また、前記オン・オフスイッチ50は、やはり制御部10の制御により、前記電源線48を電源出力端子47に接続するオン状態と、切離すオフ状態とを切替えるようになっている。
【0079】
さらに、前記給電端子46には、該給電端子46の電圧を検出する電圧検出部52が接続され、その検出信号が制御部10に入力され、もって外部電源の接続が検出されるようになっている。また制御部10には、上記結合センサ41の検出信号が入力されるようになっている。尚、バーコードリーダ2には、制御部10により制御され前記電池12の充電を行う充電部たる充電制御回路53も設けられている。
【0080】
一方、前記PDA3においては、バーコードリーダ2との結合状態で、電源出力端子47が、受台4の第2の電源端子54及び第1の電源端子55を介して、前記電源I/F28(コネクタ21)の電源入力端子56に接続されるようになっている。この電源入力端子56は、切替スイッチ57の外部電源側接点57aに接続されており、前記切替スイッチ57の電池側接点57bに電池26が接続されている。この切替スイッチ57は、制御部22により接点の切替えがなされるようになっている。
【0081】
また、切替スイッチ57には、電源スイッチ58が接続されている。この電源スイッチ58は、ユーザの操作によりオン,オフされ、そのオン状態で、PDA3の各部に動作電力が供給されるようになっている。さらに、このPDA3には、電源入力端子56の電圧を検出する電圧検出部59が接続され、その検出信号が制御部22に入力され、もって電源入力端子56に対する電力の供給が検出されるようになっている。尚、図示は省略しているが、PDA3には、制御部22により制御され前記電池26の充電を行う充電制御回路も設けられている。
【0082】
これにて、上記第1の実施例で説明したと同様に、バーコードリーダ2の制御部10は、電源スイッチ1のオン時に、電圧検出部52によって外部電源の接続を検出しているときには、切替スイッチ49を外部電源側接点49aとして、外部電源を駆動電源として各部を駆動し、また、充電制御部53を制御して電池12の充電も行うようになっている。さらに、結合センサ41によりPDA3が結合されていることを検出しているときには、オン・オフスイッチ50をオン状態として、外部電源から供給される電力の一部を電源出力端子47からPDA3に対して出力するようになっている。
【0083】
これに対し、制御部10は、外部電源の接続が検出されていないときには、切替スイッチ49を電池側接点49bに切替えて自身の有する電池12を駆動電源として使用するようになっている。また、このとき結合センサ41によりPDA3が結合されていることを検出している場合には、PDA3の推定動作可能時間t1がバーコードリーダ2自身の推定動作可能時間t2よりも短い場合に、オン・オフスイッチ50をオン状態として、電池12から得られる電力の一部をPDA3に出力するようになっている。またPDA3の推定動作可能時間t1がバーコードリーダ2自身の推定動作可能時間t2以上の場合には、オン・オフスイッチ50をオフ状態とする。尚、制御部10は、結合センサ41によりPDA3が結合されていることを検出していないときには、常にオン・オフスイッチ50をオフ状態とするようになっている。
【0084】
一方、PDA3においては、制御部22は、電圧検出部59により、電源入力端子56に電力の供給があることが検出されたときには、切替スイッチ57の外部電源側接点57aとして、外部電源を駆動電源として各部を駆動し、また、充電制御部を制御して電池26の充電も行うようになっている。そして、電源入力端子56に電力の供給があることが検出されない状態では、切替スイッチ57を電池側接点57bに切替えて自身の有する電池26を駆動電源として使用するようになっている。
【0085】
(3)その他の実施例
図10及び図11は、本発明の第3の実施例を示すもので、上記第1の実施例と異なるところは、受台61(受容部61a)の表面部に、数字キー(テンキー)を備えた操作部62を設けた点にある。この場合、図11に示すように、操作部62から入力された数値データは、第1のコネクタ29を介してPDA3に入力されるようになっており、従って、PDA3は、受け台61との結合により、自らが元々有する操作部20と、受台61の有する操作部62との双方を操作部として有した形態とされる。
【0086】
これにより、PDA3の操作部20が数字キー(テンキー)を有していないタイプのものであっても、PDA3に対し、操作部62により、ユーザが容易に数値データを入力することが可能となり、例えば光学情報読取装置1を商品の棚卸しに使用する場合などに個数等を容易に入力することができる等、ユーザにとってより使いやすいものとすることができる。
【0087】
図12は、本発明の第4の実施例を示しており、光学情報読取器として、上記第1の実施例のバーコードリーダ2に代えて、ハンドヘルド型の二次元コードリーダ71を採用したものである。この二次元コードリーダ71も、本体部72の下部に把持部73を一体に有し、本体部72内にCCDエリアセンサなどからなる読取手段を備えていて、光学情報としての二次元コードCをやや離れた位置から読取ることができるようになっている。尚、この場合、二次元コードリーダ71の視野を、やや斜め下向きとすることが望ましい。
【0088】
尚、上記したバーコードリーダ2にPDA3が結合されていることを検出するための結合センサとしては、磁気を利用した非接触式のセンサ(近接センサ等)を採用しても良く、また、非接触式でなくとも、マイクロスイッチ等も採用することができる。さらには、図示はしないが、結合検出手段としては、PDA3の電源ON時に、PDA3からバーコードリーダ2に向けてテスト信号を送信するように構成し、バーコードリーダ2は、そのテスト信号を受信したときに、PDA3が結合されていると判断するように構成することも可能である。あるいは、コネクタ9の特定の信号端子の電気的特性(電圧あるいはインピーダンス)を検出し、その検出に基づいて、PDA3が結合されたかどうかを判断するように構成しても良い。
【0089】
その他、本発明は上記し且つ図面に示した各実施例に限定されるものではなく、例えばバーコードリーダ2の画像読取部8(読取手段)の構成としてはレーザ光を走査するタイプのものであっても良く、また、携帯情報端末器としても、市販のPDA3に限定されるものでもなく、データの処理及び入出力が可能な小型の情報端末装置であれば各種のものを適用できる。外部情報処理装置としても、各種のものを採用することができる。
【0090】
そして、受台の構成としても、携帯情報端末器の出し入れが可能に構成すれば、比較的単純な箱状(枠状)に構成することも可能であり、外形(大きさ)の異なる複数種類の携帯情報端末器に対応した複数種類の受台4を製作し、その際、それら受台4とバーコードリーダ2との嵌合構造を共通化させるようにすれば、1種類のバーコードリーダ2に対して複数種類の携帯情報端末器を組合せることが容易となる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、光学情報読取装置の外観を示す側面図(a)及び斜視図(b)
【図2】光学情報読取装置の電気的構成を概略的に示すブロック図
【図3】光学情報読取装置及びバーコードリーダ単体が外部情報処理装置と通信を行う様子を示す図
【図4】PDAを受台に保持させた状態で外部情報処理装置と接続した様子を示す図
【図5】テスト信号の送信に対して応答信号を受信した様子を示す図
【図6】バーコードリーダの実行する駆動電源の選択の手順を示すフローチャート
【図7】本発明の第2の実施例を示すもので、バーコードリーダの電気的構成を示すブロック図
【図8】電源系の詳細な構成を示す図
【図9】結合センサの配置の様子を示す側面図
【図10】本発明の第3の実施例を示すもので、PDAを受台に保持させた状態の正面図
【図11】受台の電気的構成を示すブロック図
【図12】本発明の第4の実施例を示す図1(b)相当図
【符号の説明】
図面中、1は光学情報読取装置、2はバーコードリーダ(光学情報読取器)、3はPDA(携帯情報端末器)、4,61は受台、5,72は本体部、6,73は把持部、8は画像読取部(読取手段)、9はコネクタ、10は制御部(結合検出手段,切替手段)、11は通信I/F(交信手段)、15は外部情報処理装置、17は接続ケーブルI/F(外部有線通信手段)、17aはコネクタ、18はケーブル(給電線)、19は表示部、20は操作部、21はコネクタ、22は制御部、24は通信I/F、29は第1のコネクタ、30は第2のコネクタ、31は信号変換回路、32,33は電源I/F、34は電圧変換回路(電圧調整部)、41は結合センサ(結合検出手段)、43は第1のバスライン、44は第2のバスライン、45は信号線制御部、46は給電端子、47は電源出力端子、48は電源ライン、49,57は切替スイッチ、50はオン・オフスイッチ、51,58は電源スイッチ、52,59は電圧検出部、53は充電制御回路(充電部)、54は第2の電源端子、55は第1の電源端子、56は電源入力端子、62は操作部、71は二次元コードリーダ(光学情報読取器)を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a portable optical information reader capable of reading optical information such as a barcode and a two-dimensional code and processing the information.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, an apparatus called a barcode handy terminal (BHT) has been provided in which functions such as collection and processing of read data are added to an optical information reader such as a portable barcode reader. Also, in this type of optical information reader, a handheld type (gun type) having a gripping part (gun grip) has been favored in terms of operability.
[0003]
Therefore, as a first conventional example of this type of optical information reading apparatus, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-328121 discloses a BHT in which a barcode reading unit is integrally incorporated in a PDA case, Shown with a grip attached. As a second conventional example, Japanese Patent Laid-Open No. 10-269339 discloses a configuration in which a grip portion is detachably attached to a BHT.
[0004]
However, in the first conventional example, since the function of the barcode reader is incorporated in the PDA, the development cost and the product cost are high, and it is difficult to commercialize the product. When it is desired to use the PDA as a single unit without using the function, there is a drawback that it is large and inconvenient to handle. In the second conventional example described above, the BHT itself is relatively expensive, and when the grip part is removed from the BHT and used, the BHT itself is not always easy to handle in terms of portability and operability. It wasn't.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is an apparatus capable of reading optical information and processing the data, and is inexpensive, and has excellent operability and handling properties. To provide a reader.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors are small-sized, hand-held optical information readers (gun scanners) with excellent optical information reading operability, and are small, inexpensive, and excellent in functionality (using abundant software and peripheral devices) It was conceived that each can be used as a single unit by combining it with a portable information terminal such as a commercially available PDA in a detachable manner. In this case, the communication means can perform communication such as transmitting the read data of the optical information reader to the portable information terminal, and can realize a function as a so-called handy terminal. By devising how to obtain the operating power of the information reader and portable information terminal, it was confirmed that the device can be used as a whole and inexpensive, and the present invention has been accomplished.
[0007]
That is, an optical information reader according to
[0008]
According to this, it can be used as what is called a handy terminal which combined them by combining an optical information reader and a portable information terminal by a cradle. At this time, since the optical information reader is a handheld type, the combined optical information reader is excellent in optical information reading operability. In contrast,The optical information reader and the portable information terminal are usually provided with a battery that enables each to operate independently.The optical information reader can be used alone with the optical information reader and the portable information terminal separated from each other. In this case, the optical information reader is small and light, and is easy to handle. Since it is a mold, it is excellent in operability. On the other hand, the portable information terminal can also be used alone.
[0009]
In addition, since the operating information can be supplied from the optical information reader to the portable information terminal via the power output terminal, when the optical information reader and the portable information terminal are used in combination, for example, the portable information terminal Even if the battery capacity of the battery is low, the portable information terminal can be saved without having to obtain operating power separately from the outside, and the necessary operating power can be optically adjusted according to the situation of the portable information terminal. It can be supplied from an information reader.In this case, the optical information reader compares each operable time estimated from the remaining capacity of each battery, and when the operable time of the portable information terminal is shorter than its own operable time, the operating power is reduced. By configuring to output to the power output terminal, it is possible to rationally supply the operating power from the optical information reader to the portable information terminal, and to increase the usable time of the handy terminal as a whole. it can.
[0010]
In this case, not only can the optical information reader itself be made inexpensive, but also a portable PDA or the like can be used for the portable information terminal, which can also be made inexpensive, and as a whole inexpensive. It can be configured as follows. By the way, the current price of BHT is about 100,000 to 200,000 yen, whereas the price of commercially available PDAs and optical information readers (barcode readers) is about 3 to 50,000 yen. If a PDA is used, significant price advantages can be obtained.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, several embodiments embodying the present invention will be described with reference to the drawings.
(1) First embodiment
First, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows an external appearance of the optical
[0022]
The
[0023]
First of all, the
[0024]
The upper surface of the
[0025]
As shown in FIG. 2, the
[0026]
In addition, the
[0027]
At this time, although not shown in detail, the power I /
[0028]
Further, the
[0029]
As shown in FIG. 3, a
[0030]
At this time, as will be described later, the
[0031]
As will also be described later, the barcode reader 2 (control unit 10) has a function of detecting whether or not the
[0032]
On the other hand, as shown in FIGS. 3 and 4, the
[0033]
As shown in FIG. 2, the
[0034]
In addition, a
[0035]
Accordingly, the
[0036]
On the other hand, the
[0037]
Although not shown in the drawings, the drop-off prevention part is rotatably attached to the mounting
[0038]
The drop-off prevention part functions as a support leg for tilting the
[0039]
Further, as shown in FIG. 1A, a
[0040]
As shown in FIG. 2, the
[0041]
As a result, in the coupled state of the
[0042]
At this time, in this embodiment, a
[0043]
Further, the
[0044]
As will be described later in the description of the operation, in the present embodiment, the
[0045]
That is, the
[0046]
At this time, although not shown in the present embodiment, the
[0047]
That is, as shown in FIG. 5, the
[0048]
Further, when the
[0049]
Therefore, when the
[0050]
Next, the operation of the above configuration will be described with reference to FIG. In the above configuration, as described above, the
[0051]
In addition, the
[0052]
The
[0053]
As a result, as shown in FIG. 1B, the barcode B can be read by the
[0054]
Further, as shown in FIG. 3, the optical
[0055]
On the other hand, the optical
[0056]
Now, the
[0057]
That is, first, in step S1, it is determined whether the
[0058]
In the
[0059]
Thus, when the
[0060]
In this case, the
[0061]
On the other hand, if the
[0062]
As a result, the
[0063]
Thus, when an external power source is connected to the connection cable I / F 17 (power supply terminal) of the
[0064]
On the other hand, when the external power source is not connected (No in step S6), it is selected in step S9 that the
[0065]
When the operable time t1 of the
[0066]
On the other hand, when the operable time t1 of the
[0067]
As described above, according to the present embodiment, the hand-held
[0068]
The
[0069]
In particular, in this embodiment, since the
[0070]
(2) Second embodiment
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Each embodiment described below should be said to be a modification of the first embodiment described above. Therefore, the same parts as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and detailed. Explanation and new illustration will be omitted, and only different points will be described below.
[0071]
In the fourth embodiment, the electrical configuration of the power supply system and the communication system of the
[0072]
First, the combined
[0073]
In this case, when the
[0074]
The communication system of the
[0075]
The signal
[0076]
FIG. 8 shows a specific configuration of the
[0077]
A
[0078]
At this time, the
[0079]
Further, a
[0080]
On the other hand, in the
[0081]
A power switch 58 is connected to the
[0082]
As described in the first embodiment, when the
[0083]
On the other hand, when the connection of the external power source is not detected, the
[0084]
On the other hand, in the
[0085]
(3) Other examples
10 and 11 show a third embodiment of the present invention. The difference from the first embodiment is that a numeric key (tenkey) is provided on the surface of the cradle 61 (receiving
[0086]
Thereby, even if the
[0087]
FIG. 12 shows a fourth embodiment of the present invention, in which a hand-held two-
[0088]
As a coupling sensor for detecting that the
[0089]
In addition, the present invention is not limited to the embodiments described above and shown in the drawings. For example, the configuration of the image reading unit 8 (reading unit) of the
[0090]
And, as a structure of the cradle, if it can be taken in and out of the portable information terminal, it can be formed in a relatively simple box shape (frame shape), and a plurality of types having different external shapes (sizes) If a plurality of types of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a first embodiment of the present invention, and is a side view (a) and a perspective view (b) showing an appearance of an optical information reader.
FIG. 2 is a block diagram schematically showing an electrical configuration of the optical information reading apparatus.
FIG. 3 is a diagram illustrating a state in which an optical information reader and a barcode reader alone communicate with an external information processing apparatus.
FIG. 4 is a diagram showing a state in which a PDA is connected to an external information processing apparatus while being held on a cradle.
FIG. 5 is a diagram illustrating a state in which a response signal is received with respect to transmission of a test signal.
FIG. 6 is a flowchart showing a procedure for selecting a driving power source executed by the barcode reader;
FIG. 7, showing a second embodiment of the present invention, is a block diagram showing an electrical configuration of a bar code reader
FIG. 8 is a diagram showing a detailed configuration of a power supply system
FIG. 9 is a side view showing an arrangement state of the coupling sensor.
FIG. 10 shows a third embodiment of the present invention, and is a front view showing a state in which a PDA is held on a cradle.
FIG. 11 is a block diagram showing the electrical configuration of the cradle.
FIG. 12 is a view corresponding to FIG. 1 (b) showing a fourth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
In the drawings, 1 is an optical information reader, 2 is a barcode reader (optical information reader), 3 is a PDA (personal digital assistant), 4, 61 is a receiving base, 5, 72 is a main body, and 6, 73 are Gripping unit, 8 is an image reading unit (reading unit), 9 is a connector, 10 is a control unit (coupling detection unit, switching unit), 11 is a communication I / F (communication unit), 15 is an external information processing device, 17 is Connection cable I / F (external wired communication means), 17a is a connector, 18 is a cable (feed line), 19 is a display unit, 20 is an operation unit, 21 is a connector, 22 is a control unit, 24 is a communication I / F, 29 is a first connector, 30 is a second connector, 31 is a signal conversion circuit, 32 and 33 are power supply I / Fs, 34 is a voltage conversion circuit (voltage adjustment unit), 41 is a coupling sensor (coupling detection means), 43 is the first bus line, 44 is the second bus line, and 45 is the signal line.
Claims (1)
情報を入力し、該情報を処理して出力する機能を備えた携帯情報端末器と、
前記光学情報読取器と前記携帯情報端末器とを結合させる受台と、
前記光学情報読取器と前記携帯情報端末器との結合状態でそれらの間で交信を行う交信手段とを具備してなる光学情報読取装置であって、
前記光学情報読取器及び携帯情報端末器は、各々を単独で動作可能とする電池を夫々備えており、
前記光学情報読取器は、前記携帯情報端末器に動作電力を出力するための電源出力端子を備え、前記携帯情報端末器が備える電源入力端子を介して該携帯情報端末器に動作電力を供給することが可能に構成されていると共に、
前記各電池の残容量から推定される各々の動作可能時間を比較し、前記携帯情報端末器の動作可能時間が自身の動作可能時間よりも短い場合に、動作電力を前記電源出力端子に出力するように構成されていることを特徴とする光学情報読取装置。A handheld optical information reader having a function of reading optical information and outputting the data;
A portable information terminal having a function of inputting information, processing the information, and outputting;
A cradle for coupling the optical information reader and the portable information terminal;
An optical information reader comprising communication means for communicating between the optical information reader and the portable information terminal in a coupled state,
Each of the optical information reader and the portable information terminal includes a battery that can operate independently,
The optical information reader includes a power output terminal for outputting operating power to the portable information terminal, and supplies the operating power to the portable information terminal via a power input terminal included in the portable information terminal. Is configured to be possible ,
Compare each operable time estimated from the remaining capacity of each battery, and output the operating power to the power output terminal when the operable time of the portable information terminal is shorter than its own operable time An optical information reader configured as described above .
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