JP3900545B2 - 高電圧装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、イオン注入装置など、高電圧を必要とする高電圧使用装置に供され、高電位部を所望の電圧に昇圧する高電圧装置に関し、特に、高電位部を収納する収納室を備えた高電圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
イオン注入装置は、半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定する不純物の任意の量および深さに制御性良く注入できることから、現在の集積回路の製造上、重要な装置になっている。
【0003】
このイオン注入装置は、拡散したい不純ガスをイオン化した後、磁界を用いた質量分析法により選択的に取り出してイオンビームとし、加速管により加速してイオン照射対象物に照射するものであり、加速管に加速電圧を供給する加速電源や引出電源などの高電圧電源、および、アーク電源など、高電圧電位を基準として動作する高電圧部を有する高電圧装置を備えている。
【0004】
上記高電圧装置において、上記高電圧部などを収納し、運転中、高電圧電位に保たれる高電圧ボックスは、使用者や他の装置を保護するため、該高電圧ボックスと電気的に絶縁された高電圧キャビネットに収納されていることが多い。この高電圧キャビネットには、通常、開閉自在の扉が設けられており、メンテナンスなどの際、使用者は、扉を開けて上記高電圧ボックスを操作できる。
【0005】
ところで、イオン注入装置の運転中など、上記高電圧ボックスへ高電圧電源が高電圧を印加している間、上記扉が誤って開かれると、上記高電圧ボックスへ使用者が接触する虞れがあり、極めて危険である。そこで、扉が開いている場合、上記高電圧電源を停止させるインターロック回路が設けられている。これにより、扉が開かれた場合、高電圧電源は停止し、高電圧ボックスの電位を低下させる。この結果、使用者が扉を開いて高電圧ボックスに触れた場合でも、高電圧装置は使用者の安全を確保できる。
【0006】
また、上記インターロック回路は、扉の開閉以外にも、イオン注入装置や高電圧装置に不具合が生じた場合など、高電圧電源が電圧を印加すると危険がある場合を検出して当該高電圧電源を停止させる。これにより、高電圧装置の安全性は、さらに向上する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の高電圧装置では、高電圧電源や高電圧部を調整する場合、インターロック回路を切った状態で高電圧電源を動作させる必要があるという問題を生じている。
【0008】
すなわち、高電圧電源などを調整する際、高電圧キャビネットの扉を開け、高電圧ボックスへデバイダや測定線などの測定機器を設置する。さらに、当該測定線は、高電圧キャビネットの外まで延設され、使用者は、高電圧ボックスから離れた場所にて高電圧装置の各部を測定する。この状態では、上記扉を閉じることができず、インターロック回路を作動させると、高電圧電源は、電圧を印加できない。したがって、扉を開いた状態、かつ、インターロック回路を切った状態にて、使用者は、高電圧電源を投入し、高電圧装置の測定を行っている。
【0009】
ところが、上記扉を開いた状態では、高電圧装置の計測中や計測用の機器を着脱する際など、高電圧装置を計測する際に、高電圧が印加された高電圧ボックスへ使用者が誤って触れる虞れがある。また、インターロック回路が停止しているので、イオン注入装置や高電圧装置の不具合などにより、高電圧電源を動作させると危険な場合であっても、該インターロック回路は、上記高電圧電源を停止できない。この結果、使用者や、高電圧装置に接続された機器などに深刻な障害を引き起こす虞れがあり、安全上の問題を生じている。
【0010】
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、高電圧装置各部を、より安全に計測できる高電圧装置を実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る高電圧装置は、上記課題を解決するために、高電圧が印加される高電圧部を内部に収納し、開閉自在の扉が設けられた収納室と、上記高電圧部に電圧を印加する高電圧電源と、上記扉が開いている場合、上記高電圧電源を停止させる電源制御手段とを有する高電圧装置において、上記扉が閉状態の場合に、上記収納室外に設けられる計測器と上記高電圧部とを、高電圧部を計測するときに、接続する計測用配線を備えており、上記計測用配線は、上記電源制御手段の動作に関わらず上記収納室外に設けられる計測器と上記高電圧部とを電気的に接続することを特徴としている。
【0012】
さらに本発明の高電圧装置は、上記の構成に加えて、前記計測用配線は、前記計測器と前記高電圧部とが電気的に接続可能となるように、分断された前記計測用配線を接続するコネクタを備えており、前記電源制御手段は、前記コネクタが前記計測用配線を接続した状態で、前記コネクタの所定の端子が導通していない場合に前記高電圧電源を無条件に停止させる一方、前記コネクタの所定の端子が導通している場合に電圧を印加すると危険であると判断したときのみ上記高電圧電源を停止させる構成であってもよい。
【0013】
上記構成において、高電圧部を計測する際、収納室の扉が閉じられている状態で、計測器は、計測用配線を介し、高電圧部と電気的に接続される。上記扉が閉じているので、電源制御手段は、高電圧電源を停止させず、高電圧電源は、高電圧部へ電圧を印加できる。この状態で、使用者は、高電圧電源を投入し、収納室外部に設けられた計測器によって当該高電圧部を測定する。上記扉が計測中に開かれた場合、電源制御手段は、これを検出して高電圧電源を停止させ、高電圧部の電位を低下させる。
【0014】
高電圧電源が高電圧部へ電圧を印加している場合、上記扉は、計測中であっても閉じられており、使用者は、収納室内の高電圧部へ触れることができない。また、この状態で、使用者が上記扉を誤って開いた場合、電源制御手段は、高電圧電源を停止させるので、高電圧部へ触れたとしても安全である。この結果、従来のように、電源制御手段の動作を停止させた状態で、かつ、扉を開いて計測する場合に比べて、高電圧装置を測定中、あるいは、測定用の機器を着脱する際において、高電圧装置の安全性を大幅に向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図1ないし図10に基づいて説明すると以下の通りである。
【0016】
本実施形態に係る高電圧装置は、例えば、半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定する不純物を注入するイオン注入装置などに供されている。このイオン注入装置は、拡散したい不純ガスをイオン源にてイオン化した後、イオン源と引出電極との間の電位差によって、該イオンを引き出す。引き出されたイオンは、質量分析法により選択的に取り出され、加速管により加速された後、イオン照射対象物へ照射される。これにより、イオン注入装置は、イオン照射対象物へ所望の不純物を任意の量および深さへ制御性良く注入できる。不純ガスをイオン化する際やイオンを加速する際などに高電圧を必要とするため、上記イオン注入装置には、イオン源や引出電極、加速管などへ高電圧を印加する高電圧装置が設けられている。
【0017】
図1に示すように、上記高電圧装置は、イオン注入装置の運転中、高電位に保たれる高電圧ボックス(高電圧部)1と、該高電圧ボックス1へ指定された高電圧を課電する加速電源(高電圧電源)2とを備えている。この加速電源2は、例えば、トランス、整流器、およびコンデンサなどから構成されるコッククロフト・ワルトン型の電源であり、例えば、0〜170KVの加速電圧を高電圧ボックス1へ印加できる。
【0018】
また、上記高電圧ボックス1は、例えば、質量分析に用いる分析電磁石電源など、加速電位を基準として動作する第1高電圧部3と、イオン源電源など、加速電位より高い引出電位を基準にして動作する第2高電圧部4と、例えば、0〜30KVの引出電圧を加速電位に加えて、上記引出電位を生成する引出電源5とを備えている。上記引出電源5は、上記高電圧ボックス1へ負極側が、上記第2高電圧部4へ正極側が、それぞれ接続され、当該第2高電圧部4を上記引出電位に保持できる。さらに、高電圧ボックス1には、引出電源5が引出電圧を印加する引出電圧電極6が設けられており、使用者は、該引出電圧電極6へ測定器を接続して引出電圧を測定できる。
【0019】
上記両高電圧部3・4へは、高電圧ボックス1の外部に設けられた高電圧部用電源7から、絶縁変圧器8を介して電力が供給される。これにより、高電圧装置は、イオン注入装置の運転中、図示しないイオン源や加速器などの各部を所定の電位に保つと共に、各部を稼働する電力を供給できる。また、上記高電圧部用電源7は、絶縁変圧器8を介して、引出電源5へも電力を供給している。なお、図を見やすくするために、図中では、絶縁変圧器8から引出電源5への電力供給用の配線を図示していない。
【0020】
図2に示すように、上記高電圧ボックス1は、収納室である高電圧キャビネット(以下では、単にキャビネットと称する)9に収納されており、イオン注入装置の運転中、すなわち、高電圧ボックス1へ加速電源2が加速電圧を印加している間、当該キャビネット9は、使用者や他の機器が高電圧ボックス1と接触しないように保護している。なお、上記高電圧ボックス1は、碍子10によって支持されており、高電圧ボックス1とキャビネット9とを互いに絶縁している。
【0021】
また、上記高電圧ボックス1には内扉1aが、キャビネット9には外扉9aが、それぞれ設けられており、イオン注入装置の運転休止中に、使用者は、これらの扉1a・9aを開いて、内部の調整や清掃など、メンテナンスを行うことができる。
【0022】
ところで、加速電源2の動作中、上記高電圧ボックス1は高電位に保たれており、キャビネット9の外扉9aを不用意に開けると、高電圧ボックス1と接触する虞れがあり、極めて危険である。したがって、高電圧キャビネット9には、高電圧ボックス1へ高電圧が印加されているか否かを表示する警告ランプ9bが設けられており、高電圧の印加中、外扉9aを誤って開けないように、使用者へ注意を促している。
【0023】
さらに、図1に示すように、高電圧装置は、電源制御手段として、例えば、上記各扉1a・9aが開いている場合など、電圧を印加すると危険な場合を検出し、加速電源2を停止できる加速電源インターロック回路11と、同様にして、電圧を印加すると危険な場合、引出電源5、あるいは高電圧部用電源7をそれぞれ停止させる引出電源インターロック回路12、および高電圧部インターロック回路13とを備えている。なお、図を見やすくするために、図1ないし図10において、各インターロック回路11ないし13から対応する電源への制御線は、図示していない。
【0024】
上記加速電源インターロック回路11は、例えば、加速電源2へ電力を供給するか否かを制御するマグネットコンタクタ(図示せず)などを備えており、リレーなどによって、外扉9aの開放を検出した場合、上記マグネットコンタクタを遮断して加速電源2を停止できる。他にも、加速電源インターロック回路11は、高電圧装置を具備するイオン注入装置や高電圧装置自体に発生する不具合などを検出する回路(図示せず)を備えており、電源を印加すると危険がある場合、使用者の指示に関わらず、加速電源2を停止させる。同様に、引出電源インターロック回路12および高電圧部インターロック回路13も、上記各扉1a・9aの開閉など、イオン注入装置や高電圧装置自体の状況に応じ、対応する電源5・7のオン/オフを制御できる。
【0025】
本実施形態では、引出電源インターロック回路12は、高電圧ボックス1の内部に設けられ、上記加速電源インターロック回路11および高電圧部インターロック回路13は、キャビネット9の外部に設けられている。また、キャビネット9の外部には、例えば、加速電圧を計測する電圧計など、高電圧装置を計測する計測器14が設置される。
【0026】
また、高電圧装置は、キャビネット9の壁面に設けられ、上記計測器14と接続される第1コネクタ21と、該キャビネット9の内側より装着される第2コネクタ22とを備えている。また、高電圧ボックス1の壁面には、第3コネクタ23を外側から装着でき、内部の回路へ接続された第4コネクタ24が設けられている。当該第4コネクタ24は、第1高電圧部3および第2高電圧部4の各測定ポイントへ接続されている。
【0027】
上記各コネクタ21ないし24は、図2に示す外扉9aおよび内扉1aの開閉に支障がない位置に配されており、各扉1a・9aの開閉に関わらず、キャビネット9の内外、あるいは高電圧ボックス1の内外を電気的に接続できる。これにより、上記各扉1a・9aが閉じた状態であっても、キャビネット9の外部に設置された計測器14は、高電圧ボックス1やキャビネット9内部の信号を測定することができる。なお、上記各コネクタ21ないし24と、各コネクタ21ないし24間、あるいは、第1コネクタ21および計測器14を結ぶ配線とが、特許請求の範囲に記載の計測用配線に対応している。
【0028】
上記第2コネクタ22、および、第3コネクタ23は、高電圧ボックス1や各高電圧部3・4、引出電圧電極6など、キャビネット9内部に設けられた各測定ポイントのうち、どの測定ポイントを測定するか、あるいは、高電圧装置を通常使用状態で運転するかなど、高電圧装置の使用状態に応じて選択される。
【0029】
図1は、加速電圧の計測時を示しており、第1コネクタ21には、デバイダー25aを接続した第2コネクタ22aが装着され、第4コネクタ24には、第3コネクタ23aが接続される。上記デバイダー25aは、高電圧ボックス1へ装着され、第2コネクタ22aおよび第1コネクタ21を介し、加速電源2の電圧を分圧した信号をキャビネット9外部の計測器14へ送出できる。
【0030】
さらに、上記第1コネクタ21には、加速電源インターロック回路11および高電圧部インターロック回路13が接続されており、第4コネクタ24には、引出電源インターロック回路12が接続されている。各インターロック回路11ないし13は、各コネクタ21・24の所定の端子間が導通するか否かによって、電源の停止が指示されたか否かを判断し、上記端子間が導通していない場合、対応する電源2・5・7を停止させる。
【0031】
具体的には、上記第1コネクタ21および第2コネクタ22aは、図3に示すように、それぞれ端子T1ないしT10を備えており、両コネクタ21・22aの接続時には、両コネクタ21・22aにおいて、同じ参照符号を付した端子同士が電気的に接続される。
【0032】
第1コネクタ21の端子T1・T2は、加速電源インターロック回路11に接続されており、加速電源インターロック回路11は、両端子T1・T2間が導通していない場合、上記各扉1a・9aの開閉などに関わらず、図1に示す加速電源2を停止させる。同様に、高電圧部インターロック回路13は、第1コネクタ21の端子T3・T4間が導通していない場合、図1に示す高電圧部用電源7を停止させる。
【0033】
また、第1コネクタ21の端子T5・T6は、計測器14に接続されており、計測器14は、第1コネクタ21の端子T5・T6を介して上記デバイダー25aから受け取った信号に基づき、加速電圧を計測できる。なお、第1コネクタ21には、上記計測器14に接続された端子T7ないしT10が設けられており、後述する引出電圧や高電圧部の計測時に用いられる。
【0034】
一方、第2コネクタ22aにおいて、端子T1・T2間は、短絡されており、端子T3・T4間は、開放されている。また、端子T5・T6は、図1に示すデバイダー25aへ、それぞれ接続されており、加速電源2の電圧を分圧した信号が印加される。
【0035】
したがって、第1コネクタ21と第2コネクタ22aとを接続した場合、図2に示す外扉9aの開閉に関わりなく、上記加速電源2の電圧を示す信号は、第1コネクタ21の端子T1・T2を介し、図1に示すキャビネット9の外部に設置された計測器14へ伝えられる。
【0036】
また、第1コネクタ21の端子T1・T2間は、第2コネクタ22aの端子T1・T2を介して導通する。この結果、上記加速電源インターロック回路11は、第1コネクタ21から上記加速電源2の停止が指示されていないと判断し、図2に示す各扉1a・9aの開閉など、イオン注入装置や高電圧装置の状況に応じて加速電源2のオン/オフを制御する。
【0037】
さらに、第2コネクタ22aの端子T3・T4間が開放されているので、第1コネクタ21の端子T3・T4間は、導通しない。したがって、上記高電圧部インターロック回路13は、イオン注入装置や高電圧装置の状況に関わりなく、図1に示す上記高電圧部用電源7を停止させる。
【0038】
同様に、第3コネクタ23aおよび第4コネクタ24も、図4に示すように、複数の端子t1ないしt4を備えており、装着時には、同じ参照符号の端子同士が互いに接続される。
【0039】
上記第4コネクタ24の端子t1・t2は、引出電源インターロック回路12へ、それぞれ接続されており、引出電源インターロック回路12は、両端子t1・t2間が導通していない場合、図1に示す引出電源5を停止させる。また、第4コネクタ24の端子t3およびt4は、図1に示す第1高電圧部3および第2高電圧部4に設けられた各測定ポイントへ、それぞれ接続されている。一方、第3コネクタ23aにおいて、端子t1・t2間は、短絡されている。
【0040】
したがって、第3コネクタ23aの装着時には、第4コネクタ24の端子t1・t2間が導通し、上記引出電源インターロック回路12は、図2に示す各扉1a・9aの開閉など、イオン注入装置や高電圧装置の状況に応じて引出電源5のオン/オフを制御する。また、第3コネクタ23aの端子t3・t4間は、開放されており、第3コネクタ23a装着時における上記各測定ポイント間の干渉を防止している。
【0041】
ここで、加速電圧を測定する際の高電圧装置各部の動作について、図1に基づき説明する。加速電圧を測定する場合、使用者は、イオン注入装置および高電圧装置を停止させる。これにより加速電源2が停止し、高電圧ボックス1の電位は、低くなる。この状態において、使用者は、図2に示す外扉9aを開けて、第1コネクタ21へ第2コネクタ22aを装着すると共に、第4コネクタ24へ第3コネクタ23aを接続する。また、第2コネクタ22aへ接続されているデバイダー25aを高電圧ボックス1の所定の位置へ設置する。
【0042】
各インターロック回路11ないし13は、第1コネクタ21あるいは第4コネクタ24の所定の端子間が導通している場合、イオン注入装置や高電圧装置の状況に応じ、対応する電源2・5・7のオン/オフを制御すると共に、導通していない場合、上記電源2・5・7を状況に関わらず停止させる。したがって、上記外扉9aが開いている状態では、上記第2コネクタ22aや第3コネクタ23aを装着しているか否かに関わりなく、加速電源2、引出電源5、および高電圧部用電源7は停止している。これにより、上記両コネクタ22a・23aやデバイダー25aなどの計測機器を装着中に、使用者が電源の投入を誤って指示した場合、あるいは、電圧の印加中、上記外扉9aを開けて上記計測機器を設置しようとした場合であっても、上記各電源2・5・7が停止し、使用者は、計測用機器をより安全に設置できる。
【0043】
上記両コネクタ22a・23aやデバイダー25aを装着した後、使用者は、上記外扉9aを閉じて、加速電源2の投入を指示する。加速電源インターロック回路11は、イオン注入装置や高電圧装置に不具合を検出できない場合、加速電源2の電源投入を阻止せず、加速電源2は、高電圧ボックス1へ加速電圧を印加する。この加速電圧は、上記デバイダー25aによって分圧された後、第2コネクタ22aおよび第1コネクタ21を介し、計測器14へ伝えられる。この状態において、使用者は、キャビネット9の外部に設置された計測器14によって、加速電圧を測定し、所望の加速電圧が得られるように加速電源2を調整する。加速電圧の計測中、上記外扉9aは閉じられているので、高電圧ボックス1に触れることができない。この結果、使用者は、高電圧装置の加速電圧をより安全に計測できる。
【0044】
また、加速電源2の動作中、使用者が上記外扉9aを誤って開いた場合や、イオン注入装置や高電圧装置に不具合が生じた場合など、電圧を印加すると危険であると判断した場合、加速電源インターロック回路11は、加速電源2を停止させる。本実施形態に係る高電圧装置では、加速電源インターロック回路11が加速電圧の計測中も動作しているので、従来のように、インターロックを解除して加速電圧を計測する高電圧装置に比べ、加速電圧計測中の安全性を大幅に向上できる。
【0045】
さらに、第2コネクタ22aの装着中、高電圧部インターロック回路13は、高電圧部用電源7を常に停止させている。したがって、高電圧部用電源7は、引出電源5へ電力を供給できず、引出電源5も常に停止している。この結果、使用者が電源の投入を誤って指示した場合でも、引出電源5および高電圧部用電源7は動作しない。加速電源2と引出電源5との双方が動作した場合、放電が発生し、デバイダー25a他を損傷する虞れがあるが、高電圧部インターロック回路13が引出電源5および高電圧部用電源7を停止できるので、放電などに起因するデバイダー25aや高電圧装置各部の損傷を防止できる。
【0046】
また、第2コネクタ22aの装着中、高電圧装置の通常使用が不可能になるので、高電圧装置を通常使用する前に、第2コネクタ22aやデバイダー25aを確実に取り外すことができる。したがって、上記放電などに起因するデバイダー25aや高電圧装置各部の損傷を防止できる。
【0047】
加速電圧の計測が終了すると、使用者は、加速電源2を停止させ、図2に示す外扉9aを開いて、第2コネクタ22aなどを取り外す。万一、使用者が、加速電源2を停止させずに外扉9aを開いた場合、加速電源インターロック回路11が加速電源2を停止させる。外扉9aが開いた状態では、デバイダー25aなどの計測用機器の装着時と同様に、各インターロック回路11ないし13は、対応する電源2・5・7を停止させている。したがって、使用者は、上記計測用機器をより安全に取り外すことができる。
【0048】
引出電圧の計測時には、図1に示す第2コネクタ22aに代えて、図5に示すように、引出電圧測定用のデバイダー25bが接続された第2コネクタ22bを第1コネクタ21へ装着する。上記デバイダー25bは、例えば、高電圧ボックス1の第1コネクタ21側壁面に形成された孔を通して、高電圧ボックス1内部に設けられた引出電圧電極6へ装着され、引出電圧を分圧した信号を第2コネクタ22bへ送出できる。
【0049】
図6に示すように、第2コネクタ22bでは、端子T1・T2間を開放し、端子T3・T4間を短絡している。したがって、加速電源インターロック回路11は、加速電源2を常に停止させると共に、高電圧部インターロック回路13は、イオン注入装置や高電圧装置の状況に応じ、高電圧部用電源7のオン/オフを制御する。また、第2コネクタ22bの端子T7・T8が上記デバイダー25bへ接続される一方、第1コネクタ21の端子T7・T8は、計測器14に接続されている。なお、図1の場合と同様に、第4コネクタ24には、第3コネクタ23aが装着されており、引出電源インターロック回路12は、状況に応じて引出電源5のオン/オフを制御している。
【0050】
図5に示すように、引出電圧を測定する場合、使用者は、図1の高電圧装置と同様に、加速電源2、引出電源5、および高電圧部用電源7を停止させた後、図2に示す外扉9aを開く。その後、第1コネクタ21へ第2コネクタ22bを装着すると共に、第4コネクタ24へ第3コネクタ23aを接続する。さらに、第2コネクタ22bへ接続されているデバイダー25bを高電圧ボックス1内に設けられた引出電圧電極6へ装着する。これらの計測用機器を装着すると、使用者は、外扉9aを閉じて、引出電源5の投入を指示する。デバイダー25bは、引出電圧電極6から得られた引出電圧を分圧し、第2コネクタ22bおよび第1コネクタ21を介して計測器14へ送出する。これにより、使用者は、キャビネット9の外部に設置された計測器14にて、安全に引出電圧を測定し、引出電源5を調整できる。さらに、引出電圧の計測中も、引出電源インターロック回路12が動作しているので、引出電圧の計測時における高電圧装置の安全性は、従来に比べ大幅に向上する。
【0051】
また、第2コネクタ22bの装着中、加速電源インターロック回路11は、加速電源2を常に停止させており、引出電圧の計測時において、計測の誤差や高電圧装置の損傷などの原因となる加速電源2の投入を防止できる。さらに、加速電源2を投入できないので、高電圧装置の通常使用は不可能である。したがって、デバイダー25bなど、計測用機器を確実に取り外しでき、取り外しを忘れた場合に生ずる計測用機器や高電圧装置各部の損傷を防止できる。
【0052】
なお、上記第2コネクタ22bなどの着脱時には、加速電圧を計測する際と略同様に、各インターロック回路11ないし13が対応する電源2・5・7を停止させているので、使用者は、デバイダー25bなどの計測用機器を安全に着脱できる。
【0053】
さらに、第1高電圧部3および第2高電圧部4の各部を計測する場合には、図7に示すように、第2コネクタ22cが第1コネクタ21へ接続されると共に、第3コネクタ23cが第4コネクタ24へ装着される。上記第2コネクタ22cおよび第3コネクタ23cは、互いに接続されており、各コネクタ21ないし24を介して、図2に示す各扉1a・9aの開閉に関わらず、高電圧ボックス1内の上記各高電圧部3・4に設けられた計測ポイントの信号を計測器14へ送出できる。
【0054】
具体的には、図8に示すように、第3コネクタ23cの端子t3・t4は、第2コネクタ22cの端子T9・T10と、それぞれ接続されており、第4コネクタ24の各端子t3・t4に接続された上記各高電圧部3・4の計測ポイントの信号は、第1コネクタ21の端子T9・T10を介して上記計測器14へ伝えられる。さらに、第2コネクタ22cにおいて、端子T1・T2間は開放され、端子T3・T4間は短絡されていると共に、第3コネクタ23cの端子t1・t2間は開放されている。
【0055】
図7に示す高電圧装置では、上記両高電圧部3・4の各部を計測する場合、使用者は、キャビネット9の外部に設けられた計測器14にて、安全に測定できる。また、測定中、高電圧部インターロック回路13が動作しているため、高電圧装置の安全性は、従来に比べて向上する。
【0056】
さらに、加速電源インターロック回路11および引出電源インターロック回路12は、加速電源2および引出電源5を常に停止させており、計測中、使用者が電源投入を誤って指示した場合でも、加速電源2および引出電源5は動作しない。この結果、上記両高電圧部3・4の計測中、両電源2・5の印加に起因する高電圧装置各部の損傷や計測誤差が発生せず、高電圧装置の安全性を大幅に向上できる。
【0057】
一方、高電圧装置各部の計測が終了し、イオン注入装置を運転する場合、すなわち、高電圧装置の通常使用状態では、図9に示すように、第1コネクタ21には、第2コネクタ22dが接続されると共に、第4コネクタ24には、図1と同じく、第3コネクタ23aが装着される。
【0058】
図10に示すように、上記第2コネクタ22dの端子T1・T2間、および、端子T3・T4間は、それぞれ短絡されており、第1コネクタ21において、加速電源インターロック回路11に接続された端子T1・T2間、および高電圧部インターロック回路13に接続された端子T3・T4間は、それぞれ導通している。また、図4に示すように、引出電源インターロック回路12に接続された第4コネクタ24の端子t1・t2間も、第3コネクタ23aの端子t1・t2を介して導通している。
【0059】
図9に示す高電圧装置では、上記各インターロック回路11ないし13は、図2に示す各扉1a・9aの開閉やイオン注入装置の不具合の有無など、イオン注入装置や高電圧装置の状況に応じ、対応する電源2・5・7のオン/オフを制御する。したがって、高電圧装置は、従来と同様に、イオン注入装置や高電圧装置自身、あるいは使用者の安全を確保できる。
【0060】
ところで、図1に示す第2コネクタ22aおよびデバイダー25aと、図5に示す第2コネクタ22bおよびデバイダー25bとは、形状が互いに似通っており、使用者が間違って装着する虞れが大きい。
【0061】
例えば、加速電圧の計測時に、第2コネクタ22bを第1コネクタ21へ接続し、デバイダー25bを高電圧ボックス1へ装着した場合、加速電源インターロック回路11は、加速電源2を常に停止させ、高電圧部インターロック回路13は、高電圧部用電源7を状況に応じて投入する。この結果、加速電源2の投入を使用者が指示しても、加速電源2は動作せず、加速電圧を計測できない。したがって、第2コネクタ22bやデバイダー25bを付け替える手間が生じる。
【0062】
ところが、本実施形態に係る高電圧装置では、引出電圧電極6が、高電圧ボックス1に比べて第1コネクタ21から遠い位置に設けられていると共に、第2コネクタ22bおよびデバイダー25bは、曲がりにくいケーブルで接続されている。これにより、第2コネクタ22bを第1コネクタ21へ接続している場合、デバイダー25bは、高電圧ボックス1へ装着できない。したがって、加速電圧の計測時において、第2コネクタ22bの使用を防止でき、付け替える手間を削減できる。
【0063】
一方、引出電圧の計測時に、第2コネクタ22aを第1コネクタ21へ接続すると共に、デバイダー25aを引出電圧電極6へ装着した場合、引出電源5は動作せず、引出電圧を計測できない。さらに、加速電源2を投入できるので、引出電圧に比べて大きな加速電圧が不所望に投入される虞れがあり、計測器14などを損傷する虞れがある。ところが、本実施形態に係る高電圧装置では、第2コネクタ22aとデバイダー25aとの間を結ぶケーブルの長さを、引出電圧電極6へ接続できない長さに設定しており、引出電圧の計測時において、第2コネクタ22aの使用を防止できる。この結果、第2コネクタ22aを付け替える手間を削減できると共に、高電圧装置の損傷を防止できる。
【0064】
以上のように、本実施形態に係る高電圧装置は、図1に示すように、高電圧ボックス1へ加速電圧を印加する加速電源2と、高電圧ボックス1を収納するキャビネット9と、キャビネット9に設けられた図2に示す外扉9aが開いている場合など、電圧を印加すると危険な場合に、加速電源2を停止させる加速電源インターロック回路11と、図2に示す各扉1a・9aの開閉に関わりなく、キャビネット9や高電圧ボックス1の内外を電気的に接続できる第1ないし第4コネクタ21ないし24とを備えている。
【0065】
それゆえ、例えば、加速電圧の計測中、高電圧ボックス1に装着したデバイダー25aの信号は、上記各扉1a・9aが閉じていても、第2コネクタ22aおよび第1コネクタ21を介してキャビネット9外部の計測器14へ送られる。この結果、使用者は、高電圧ボックス1へ触れることができないキャビネット9の外部にて、加速電圧を安全に計測できる。
【0066】
計測中、加速電源インターロック回路11は、動作しており、高電圧装置やイオン注入装置の状況から、電圧を印加すると危険であると判断した場合、加速電源2を停止させる。したがって、使用者が上記外扉9aを誤って開いた場合や、高電圧装置やイオン注入装置に不具合が発生した場合、加速電源2は停止し、使用者や他の機器への不所望な電圧印加を防止できる。この結果、使用者や他の機器の損傷を防止でき、高電圧装置の安全性をさらに向上できる。
【0067】
また、本実施形態に係る高電圧装置は、加速電源2以外にも、引出電源5や高電圧部用電源7などの電源と、イオン注入装置や高電圧装置の状況に応じて、これらのオン/オフを制御する引出電源インターロック回路12および高電圧部インターロック回路13を備えている。さらに、上記各インターロック回路11ないし13は、第1コネクタ21あるいは第4コネクタ24に接続されており、装着した各コネクタ22・23に応じて、高電圧装置のどの場所を計測しているか、あるいは、通常使用状態かなど、高電圧装置の使用状態を判断し、対応する電源2・5・7を常に停止させるか否かを個別に選択する構成である。
【0068】
したがって、例えば、引出電圧の計測中で、加速電源2を印加すると危険な場合には、加速電源インターロック回路11は、加速電源2を常に停止できる。計測する場所に応じて、上記各電源2・5・7の動作を個別に禁止できるので、計測時における高電圧装置の安全性をさらに向上できる。
【0069】
なお、本実施形態に係る各インターロック回路11ないし13は、装着した第2コネクタ22および第3コネクタ23の種別に応じて、上記高電圧装置の使用状態を判断しているが、これに限るものではない。例えば、使用者がスイッチを操作するなどして、各インターロック回路11ないし13へ使用状態を指示してもよい。高電圧装置の使用状態に応じて、各インターロック回路11ないし13が、対応する電源2・5・7を個別に停止できる構成であれば、本実施形態と略同様の効果が得られる。
【0070】
ただし、各インターロック回路11ないし13は、上記両コネクタ22・23の種別によって判断するため、デバイダー25aなど、計測機器を装着し、両コネクタ22・23を装着した時点で、自動的に計測箇所を識別できる。また、両コネクタ22・23によって、高電圧装置が通常使用状態にあるか否かを判断でき、計測時に使用する両コネクタ22・23および計測機器を装着した状態において、高電圧装置の通常使用を防止できる。したがって、各インターロック回路11ないし13への指示と計測機器の装着とが確実に一致し、両者の不一致に起因する高電圧装置の損傷を防止できる。この結果、計測中や計測後において、高電圧装置の安全性をさらに向上できる。
【0071】
なお、本実施形態に係る高電圧装置では、図3に示す第2コネクタ22aの端子T3・T4間を開放することによって、高電圧部インターロック回路13が高電圧部用電源7を停止させると共に、引出電源5を停止させているが、これに限るものではない。端子t1・t2間を短絡した図4に示す第3コネクタ23aに代えて、端子t1・t2間を開放した第3コネクタ23を装着してもよい。これにより、引出電源インターロック回路12が引出電源5を常に停止させるため、本実施形態と略同様の効果が得られる。ただし、第3コネクタ23aを用いることにより、当該第3コネクタ23aを通常使用状態などと共用でき、第3コネクタ23の種類を削減できる。
【0072】
また、本実施形態に係る高電圧装置は、イオン注入装置に用いられているが、これに限るものではない。高電圧が印加される高電圧ボックス1と、それを収納する高電圧キャビネット2とを備えた高電圧装置であれば、他の装置に供された場合でも、本実施形態と略同様の効果を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る高電圧装置は、以上のように、収納室の扉が開いている場合に、当該収納室内の高電圧部へ電圧を印加する高電圧電源を停止させる電源制御手段を有する高電圧装置において、上記扉が閉状態の場合に、上記収納室外に設けられる計測器と上記高電圧部とを、高電圧部を計測するときに、接続する計測用配線を備えており、上記計測用配線は、上記電源制御手段の動作に関わらず上記収納室外に設けられる計測器と上記高電圧部とを電気的に接続する構成である。
【0074】
さらに本発明の高電圧装置は、上記の構成に加えて、前記計測用配線は、前記計測器と前記高電圧部とが電気的に接続可能となるように、分断された前記計測用配線を接続するコネクタを備えており、前記電源制御手段は、前記コネクタが前記計測用配線を接続した状態で、前記コネクタの所定の端子が導通していない場合に前記高電圧電源を無条件に停止させる一方、前記コネクタの所定の端子が導通している場合に電圧を印加すると危険であると判断したときのみ上記高電圧電源を停止させる構成であってもよい。
【0075】
それゆえ、収納室の扉が閉じられた状態で、使用者は、外部の計測器にて、当該収納室内の高電圧部を測定できる。計測中、収納室の扉は閉じられているため、高電圧部と使用者との接触を防止できる。また、計測中、使用者が誤って上記扉を開いた場合、電源制御手段は、高電圧電源を停止できる。この結果、高電圧装置を測定中、あるいは、測定用の機器を着脱する際において、高電圧装置の安全性を大幅に向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すものであり、高電圧装置の要部構成を示す構成図である。
【図2】 上記高電圧装置において、高電圧キャビネットおよび高電圧ボックスの外観を示す斜視図である。
【図3】 加速電圧計測時において、上記高電圧キャビネットに設けられた第1コネクタへ接続する第2コネクタの接続関係を示す回路図である。
【図4】 加速電圧計測時において、上記高電圧ボックスに設けられた第4コネクタへ接続する第3コネクタの接続関係を示す回路図である。
【図5】 引出電圧計測時において、上記高電圧装置の要部構成を示す構成図である。
【図6】 引出電圧計測時において、上記第1コネクタへ接続する第2コネクタの接続関係を示す回路図である。
【図7】 高電圧部を測定する際において、上記高電圧装置の要部構成を示す構成図である。
【図8】 高電圧部の測定時における各コネクタの接続関係を示す回路図である。
【図9】 通常運転状態において、上記高電圧装置の要部構成を示す構成図である。
【図10】 通常運転状態において、上記第1コネクタへ接続する第2コネクタの接続関係を示す回路図である。
【符号の説明】
1 高電圧ボックス(高電圧部)
2 加速電源(高電圧電源)
9 高電圧キャビネット(収納室)
9a 外扉(扉)
11 加速電源インターロック回路(電源制御手段)
14 計測器
21 第1コネクタ(計測用配線)
22 第2コネクタ(計測用配線)
Claims (2)
- 高電圧が印加される高電圧部を内部に収納し、開閉自在の扉が設けられた収納室と、上記高電圧部に電圧を印加する高電圧電源と、上記扉が開いている場合、上記高電圧電源を停止させる電源制御手段とを有する高電圧装置において、
上記扉が閉状態の場合に、上記収納室外に設けられる計測器と上記高電圧部とを、高電圧部を計測するときに、接続する計測用配線を備えており、
上記計測用配線は、上記電源制御手段の動作に関わらず上記収納室外に設けられる計測器と上記高電圧部とを電気的に接続することを特徴とする高電圧装置。 - 前記計測用配線は、前記計測器と前記高電圧部とが電気的に接続可能となるように、分断された前記計測用配線を接続するコネクタを備えており、
前記電源制御手段は、
前記コネクタが前記計測用配線を接続した状態で、前記コネクタの所定の端子が導通していない場合に前記高電圧電源を無条件に停止させる一方、
前記コネクタの所定の端子が導通している場合に電圧を印加すると危険であると判断したときのみ上記高電圧電源を停止させることを特徴とする請求項1に記載の高電圧装置。
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JP31678595A JP3900545B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 高電圧装置 |
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JP31678595A JP3900545B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 高電圧装置 |
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JPH09163513A JPH09163513A (ja) | 1997-06-20 |
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JP31678595A Expired - Lifetime JP3900545B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 高電圧装置 |
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JP6277759B2 (ja) * | 2014-02-17 | 2018-02-14 | シンフォニアテクノロジー株式会社 | 電圧検出用コネクタの接続構造及びそれを備えた電源装置 |
-
1995
- 1995-12-05 JP JP31678595A patent/JP3900545B2/ja not_active Expired - Lifetime
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