JP3900262B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材検出装置を備えた、被記録材に記録を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置の1つとしてインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)があり、プリンタには、コンパクトディスクに代表される光ディスク(以下「光ディスク」と言う)に直接インク滴を吐出して印刷が可能なものがある。この様なプリンタにおいては、光ディスクはそれ単体でプリンタの用紙搬送路を利用して搬送することができない為、板状体からなる専用のトレイ(以下「搬送用トレイ」と言う)にセットし、そして搬送する様になっている。
【0003】
また、この様なプリンタには、単票紙(普通紙、OHPシート等)或いはロール紙等を用紙搬送路の上流側から下流側に向けて搬送し、一方で前述した搬送用トレイ(剛性が高い搬送媒体)を、用紙搬送路の下流側から上流側へと手差し給送する(差し込む)様に構成されたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリンタには、用紙搬送路を遮る様に配置され、上流側から搬送された単票紙或いはロール紙の先端と接触し、または接触が解除されることによりその回動軸を中心に回動変位するレバー状部材および該レバー状部材の回動変位を検出する検出手段を備えた用紙検出装置が設けられている。ここで、前記レバー状部材は、上流側から搬送された単票紙或いはロール紙の先端によって上方に押し上げられるように回動することを前提にして構成されている。従ってこの様なプリンタにおいては、前述した搬送用トレイは、前記レバー状部材と当接しない様に、前記レバー状部材の配設位置に対して桁方向位置をずらした位置から差し込まれることになる。
【0005】
しかし、ユーザの操作ミス等によって前記搬送用トレイが前記レバー状部材と当接してしまう様な桁方向位置から差し込まれると、前記搬送用トレイが前記レバー状部材に下流側から当接し、そして前記用紙検出装置を破壊してしまう虞がある。これは、前述した様に、前記用紙検出装置が、用紙搬送路の上流側から搬送されてくる搬送媒体によって前記レバー状部材が押し上げられることを想定して構成されているからである。
【0006】
そこで本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その課題は、用紙搬送路の下流側から差し込まれる剛性の高い搬送媒体によって用紙検出装置が破壊されない様にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の記録装置は、被記録材に記録を行う記録部と、被記録材を搬送する搬送路に設けられるとともに、前記搬送路を遮るように配置されて前記搬送される被記録材と接触し、または、接触が解除されることによりその回動軸を中心に回動変位するレバー状部材および前記レバー状部材の回動変位を検出する検出手段を備えた被記録材検出装置と、を有する記録装置であって、前記レバー状部材が、前記搬送路と直交する方向に延びる前記回動軸と、該回動軸の一端側から下方に延びて被記録材と接触するレバー部と、前記回動軸の他端側において前記検出手段と係合する検出手段係合部と、からなり、前記搬送路の下流側から上流側に向かって差し込まれた剛性の高い搬送媒体先端が前記レバー部に当接した際に、当該レバー部が、当該レバー部の上部と前記搬送路の下流側で当接する第1の当接部と、前記レバー部における前記第1の支持部から下の部分と前記搬送路の下流側で当接する第2の当接部とによって前記搬送媒体を止める様に構成されていることを特徴とする。
【0008】
本願請求項1記載の発明によれば、被記録材を搬送する搬送路(以下単に「搬送路」と言う)の下流側から上流側に向かって差し込まれた剛性の高い搬送媒体先端が、搬送路を遮る様に配置された前記レバー部と当接すると、当該レバー部が、当該レバー部の上部と当接する第1の当接部と、該第1の当接部の下方で当該レバー部と当接する第2の当接部と、に支えられることによって前記搬送媒体を止めるので、これら第1の当接部と第2の当接部とによって、前記レバー状部材は、上流側から搬送された被記録材と接触して回動する回動方向(正規の回動方向)とは逆の方向への回動が防止される。従ってこれにより、前記レバー状部材が想定外の方向に回動することに起因する、前記被記録材検出装置の故障や破壊等といった不具合の発生を防止することができる。
【0009】
本願請求項2記載の記録装置は、請求項1において、前記レバー部の下端部分が、前記搬送路の上流側から搬送される被記録材を下流側へ案内する紙案内部材に設けられた穴部に入り込むことによって前記搬送路を遮る様に設けられ、前記第2の当接部が、前記穴部における前記搬送路の上流側縁部によって形成されていることを特徴とする。
【0010】
本願請求項2記載の発明によれば、前記レバー部の下端部分が、前記搬送路の上流側から搬送される被記録材を下流側へ案内する紙案内部材に設けられた穴部に入り込むことによって前記搬送路を遮る様に設けられ、前記第2の当接部が、前記穴部における前記搬送路の上流側縁部によって形成されているので、搬送路を構成する既存の構成要素、即ち、前記紙案内部材を利用して、安価に且つ簡易に前記第2の当接部を形成することが可能となると共に、確実に前記搬送媒体を止めることができる。
【0011】
本願請求項3記載の記録装置は、請求項1または2において、前記第1の当接部が、記録装置の基体を構成するフレーム部材によって形成されていることを特徴とする。
本願請求項3記載の発明によれば、前記第1の当接部が、記録装置の基体を構成するフレーム部材によって形成されているので、この様な強固なフレーム部材によって前記第1の当接部が形成されることにより、確実に前記搬送媒体を止めることができる。
【0012】
本願請求項4記載の記録装置は、請求項1から3のいずれか1項において、前記回動軸の撓みを規制する撓み規制部材が設けられていることを特徴とする。
前記レバー状部材の回動軸は、搬送路に直交する方向に延びているので、上流側から搬送される被記録材が前記レバー部に接触すると、前記回動軸に曲がりが発生し易くなり、これにより、検出タイミングにずれが生じる虞がある。しかし、本願請求項4記載の発明によれば、前記回動軸の撓みを規制する撓み規制部材が設けられているので、この様な不具合を効果的に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
以下、図1乃至図4を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と略称する)1の構成について概説する。ここで、図1はプリンタ1の外観斜視図(外部カバーを取り外した状態)、図2はプリンタ1の側断面概略図、図3は排紙フレーム下33およびアダプタ50の側面図、図4(A),(B)はアダプタ50をアダプタ取付部37に取り付ける作業を示す説明図である。尚、以下では、必要に応じてプリンタ1の後方側(図2において左側)を上流側(用紙搬送路の上流側)と言い、プリンタ1の前方側(図2において右側)を下流側(用紙搬送路の下流側)と言うこととする。
【0014】
プリンタ1は、図1に示す様に後部に給紙装置5を備え、該給紙装置5から単票紙を給送し、そして前方側の用紙排出口1bから排出する基本構成を採る。また、プリンタ1は、コンパクトディスクに代表される光ディスク(図示せず:以下「光ディスク」と言う)をセット可能な、板状体からなる記録媒体搬送用トレイ(以下「トレイ」と言う)70を前方側から手差し給送し(差し込み)、そして光ディスクのラベル面に直接印刷することができる様に構成されていて、また、印刷が行われた後は、給紙側と同じ前方側に排出される構成となっている。ここで、トレイ70は、用紙排出口1bに着脱自在に取り付けられる位置決め用アダプタ(以下「アダプタ」と言う)50によって下方から支持され、且つ、給紙および排紙の際の桁方向(用紙幅方向)位置が規制される様になっている(図5も参照)。
【0015】
より詳しくは、プリンタ1は図2に示す様に、給紙装置5において傾斜姿勢でセットされた単票紙Pを、回動駆動される給紙ローラ13によって矢印▲1▼の方向に給送する第1の給送経路と、装置後方から給紙装置5の下を通り、インクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)21の下へ略水平(矢印▲2▼の方向)に給送する第2の給送経路と、装置前方(図2の右側)から記録ヘッド21の下へ略水平(矢印▲3▼の方向)に手差し給送する第3の給送経路とを備えている。ここで、第1の給送経路は可撓性を有する単票紙P(普通紙、OHPシート等)の給送用に、第2の給送経路は剛性の高く且つ厚手(非可撓性)の被記録材(例えば、ボード紙等)の給送用に、第3の給送経路は、前述したトレイ70の給送用に利用される様になっている。尚、給紙装置5は、後部に図示しないロール紙ホルダが着脱可能となっていて、該ロール紙ホルダからロール紙を繰り出し、給紙装置5の下側を通って記録ヘッド21へ給送することもできる様に構成されている。
【0016】
以下、主として図2を参照しつつ、適宜その他の図面をも参照しながら、プリンタ1の用紙搬送路を構成する各構成要素について詳説する。給紙装置5は、傾斜姿勢で設けられる板状体からなるホッパ9を備えている。ホッパ9は、上部に設けられた揺動支点9aを中心に揺動可能(図2の時計方向および半時計方向)に設けられ、図示しないカム機構によって揺動することにより、下部が給紙ローラ13に圧接および離間する様になっていて、圧接することにより、ホッパ9上に堆積された単票紙Pの最上位のものが給紙ローラ13の回動と共に下流側へ給送される。給紙ローラ13は側面視略D形の形状をなし、図示しない駆動モータによって回動駆動され、外周にはゴム材13bが巻回されることによって当該給紙ローラ13に圧接した単票紙Pをスリップすることなく給送する。また、下流側に設けられた搬送ローラ19による搬送媒体の精密送り(副走査送り)時には、搬送負荷(バックテンション)が生じない様に、図示する様に平坦面が単票紙Pと対向する様に駆動制御される。
【0017】
次に、給紙ローラ13の下流には、上流側から給送される単票紙Pを下流側へと案内する案内面12aを形成する紙案内12が設けられ、該紙案内12の下流には、搬送媒体を副走査方向に精密送りする搬送ローラ19が設けられている。搬送ローラ19は、図示しない駆動モータによって回動駆動される搬送駆動ローラ15と、該搬送駆動ローラ15に圧接して従動回動する搬送従動ローラ17とから構成されている。搬送駆動ローラ15は、主走査方向(図2の紙面表裏方向)に長い軸体からなり、外周面に耐摩耗性粒子(例えば、セラミック粒子)が接着材によって固着されてなる高摩擦層(図示せず)を有し、搬送媒体の裏面(印刷面と反対側の面)との間でスリップを発生させずに確実な精密送り動作を実行可能となっている。一方、搬送従動ローラ17は搬送駆動ローラ15の軸方向に複数個配置され(図5参照)、且つ、同様に搬送駆動ローラ15の軸方向に複数個配置される搬送従動ローラホルダ18(図5参照)の下流側端部において自由回動可能に軸支されている。尚、本実施形態に置いては、1つの搬送従動ローラホルダ18に2つの搬送従動ローラ17が軸支されている。
【0018】
搬送従動ローラホルダ18は、回動支点18aを中心に図2の時計方向および半時計方向に回動可能に設けられ、且つ、図示しない付勢手段によって搬送従動ローラ17が搬送駆動ローラ15に圧接する方向(図2の時計方向)に回動付勢されている。また、搬送従動ローラホルダ18は、図示しないカムの回動によって、搬送従動ローラ17が搬送駆動ローラ15から離間する方向(図2の反時計方向)に回動することができる様になっている(詳細は後述)。そして、回動することによって搬送従動ローラ17が搬送駆動ローラ15から離間し、離間することにより、矢印▲2▼および▲3▼で示す方向に搬送媒体を手差し給送する際の、手差し給送経路を開放する様になっている。
【0019】
次に、搬送ローラ19の下流には、インクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)21および該記録ヘッド21に対向してプラテン25が設けられている。記録ヘッド21はキャリッジ23の下部に設けられ、キャリッジ23に搭載されたインクカートリッジ24からインクを供給され、搬送された被記録材の印刷面にインク滴を吐出する。キャリッジ23は、プリンタ1の基体を構成する、装置右側に立設されたサイドフレーム右6と、装置左側に立設されたサイドフレーム左7(図1参照)との間に掛架された主キャリッジガイド軸22aおよび副キャリッジガイド軸22bとにガイドされながら、図示しないキャリッジモータの駆動力を受けて主走査方向(図2の紙面表裏方向)に往復動する様構成されている。
【0020】
次に、記録ヘッド21から下流は、プリンタ1の排紙部(排紙装置)を構成する。記録ヘッド21の下流には第1排紙ローラ26が設けられ、該第1排紙ローラ26の下流には更に第2排紙ローラ27が設けられている。第1排紙ローラ26および第2排紙ローラ27は、それぞれ図示しない駆動モータによって回動駆動される第1排紙駆動ローラ28および第2排紙駆動ローラ29と、これら回動駆動されるローラに弾性的に接することによって従動回動する第1排紙従動ローラ30および第2排紙従動ローラ31によって構成されていて、これら2組のローラ対で搬送媒体を挟圧し、且つ、それぞれの駆動ローラが回動駆動されることによって搬送媒体が下流側に排紙される。ここで、第1排紙従動ローラ30は、印刷面と点接触する、外周に歯を有する歯付きローラからなり、第2排紙従動ローラ31は、印刷面と面接触するゴムローラからなっている。
【0021】
次に、第1排紙従動ローラ30と、第2排紙従動ローラ31とは、用紙幅方向に所定の間隔で複数個配設されていて、そしてこれらローラは、用紙幅方向に長い板状体からなる排紙フレーム下33に取り付けられている。排紙フレーム下33は、サイドフレーム右6およびサイドフレーム左7(図1参照)とによって左右端が保持され、且つ、図示しない保持手段により、下流側を揺動支点として上流側が上方に浮き上がる様に揺動可能に設けられている。そして、揺動することにより、第1排紙従動ローラ30が、第1排紙駆動ローラ28から離間する離間位置と、第1排紙駆動ローラ28に接する接触位置とをとることができる様になっている。
【0022】
以上により、第1排紙従動ローラ30が第1排紙駆動ローラ28から離間すると、矢印▲2▼および▲3▼で示す方向に搬送媒体を手差し給送する際の当該給送経路が開放されると共に、被記録材の印刷面に、第1排紙従動ローラ30が接触しない状態となる。ここで、第1排紙従動ローラ30が被記録材の印刷面に接触しない様にするのは、トレイ70によって搬送される光ディスクは、印刷面(ラベル面)の直下にデータ記憶領域があり、従って外周に歯を有する第1排紙従動ローラ30が前記印刷面に強く接触すると、前記データ記憶領域を希に破壊することがあるからである。
【0023】
次に、プリンタ1においては、第2排紙従動ローラ31についても、図示しないローラレリース手段によって第2排紙駆動ローラ29から離間可能となっていて、これにより、印刷面に第2排紙従動ローラ31が接触しない様にすることもできる様になっている。これは、被記録材が前述した光ディスクである場合、吐出されたインクが印刷面(ラベル面)に浸透しづらく、乾燥時間が掛かり、この様な印刷面に第2排紙従動ローラ31が接触すると、インクの白ヌケや転着を招く虞があるからである。
【0024】
次に、図3において、排紙フレーム下33の上方には排紙フレーム上35が設けられ、排紙フレーム上35の左側に偏倚した位置(図1参照)には、アダプタ50を取り付ける為のアダプタ取付部37が設けられている。アダプタ取付部37は、図4に示す様に左右に嵌合穴右38および嵌合穴左39を有し、これら嵌合穴にアダプタ50の先端部に設けられた嵌合凸部右52および嵌合凸部左53が嵌合することにより、アダプタ50がプリンタ1の用紙排出口1bに取り付けられる様になっている。
【0025】
次に、アダプタ50は、図4に示す様に左右にグリップ部右55およびグリップ部左56を備え、これらの間に、板状体としてのトレイ70を差し込む様な形状を有している。一方、アダプタ50によって下方から支持され、且つ、給紙の際の桁方向位置が規制されるトレイ70には、光ディスクをセットする凹部71と、光ディスクの中央に形成された丸穴と嵌合する凸部72とが形成され、これによってセットされた光ディスクがトレイ70において動かない様に保持される。ここで、トレイ70は、アダプタ50に一旦差し込まれると、アダプタ50に対して前後にスライド動作する際のスライド範囲が、図示しない係合手段によって規制される様になっていて、これにより、トレイ70は一旦アダプタ50に差し込まれると、アダプタ50から容易に脱落しない様になっている。従って、アダプタ50とトレイ70とは常に一体化した状態となり、アダプタ50とトレイ70の取り扱い性を向上させている。
【0026】
以上がプリンタ1の用紙搬送路の詳細であり、以下、プリンタ1に設けられる用紙検出装置14の構成について図2および図5乃至図10を参照しつつ詳説する。ここで、図5は搬送従動ローラホルダ18の配置を示すプリンタ1の平面図、図6は用紙搬送路の側断面拡大図、図7は搬送従動ローラホルダ18の側断面図である。また、図8は用紙検出装置14の外観斜視図、図9はレバー状部材40の部分拡大斜視図、図10は用紙搬送路の側断面拡大図である。
【0027】
図8に示す様に、用紙検出装置14は、レバー状部材40と、「検出手段」としての検出部45とから構成されている。レバー状部材40は、図5に示す様に用紙搬送路と直交する方向(図5の左右方向)に延びる回動軸42と、該回動軸42の一端側(80桁側:図5の左側)から下方に延びるレバー部41と、回動軸42の他端側(0桁側:図5の右側)から下方に延びるセンサ係合部43とから構成されている。
【0028】
レバー状部材40は、回動軸42の0桁側を軸支する、図示しない軸受部に軸支されることにより回動可能に配設される。ここで、レバー状部材40がプリンタ1に配設された際、回動軸42の80桁側が、図9に示す様にプリンタ1の基体を構成する主フレーム20(図6参照)の一部によって保持される様になっている。以下これを詳説すると、主フレーム20には、下流側(図9の右上方向)に延びた後に下方に折れ曲がる、用紙搬送路を側視してL字形の形状をなす「撓み規制部材」としての係合部20bが形成され、回動軸42に、係合部20bが掛止する様な格好となっている。これにより、回動軸42が、上方および下流側に変位しない様に保持されると同時に、回動軸42の撓みが防止される。また、主フレーム20には、上流側(図9の左下方向)に延びた後に下方に折れ曲がることによって用紙搬送路を側視してL字形の形状をなす、「第1の当接部」としての係合部20aが形成され、該係合部20aの下端が、レバー部41の上部に形成された、用紙搬送路を側視してL字形の形状をなす被係合部41aと掛合する様になっている。そして、これにより、レバー部41が、上方および上流側に変位しない様に保持される。
【0029】
次に、図5は、搬送従動ローラホルダ18の配置状態を示している。図5に示す様に、搬送従動ローラホルダ18は搬送駆動ローラ15の軸方向に複数配設され(本実施の形態では、最も右側の搬送従動ローラホルダ180を含めて9個)、その中で最も0桁側に位置する搬送従動ローラホルダ180には、用紙搬送方向に延びる穴180aが形成されている。そして、レバー状部材40がプリンタ1に配設された際、当該穴180aに、レバー部41が上から下に挿通する様に設けられる。また、図6に示す様に、単票紙Pを下流側へ案内する案内面12aを形成する紙案内12には、レバー部41の下端部が入り込む穴12bが形成されている。従ってこれにより、レバー部41が、図6(A)に示す様に用紙搬送路を遮る様に配置される。尚、レバー部41は、図6に示す様に用紙搬送路の上流側上から下流側下へ傾斜する様な姿勢で用紙搬送路を遮る様に配設され、且つ、その先端が下流側に向かって「く」の字形の形状をなす様に折れ曲がっている。そして、図6(B)に示す様に用紙搬送路の上流側から搬送媒体(例えば、単票紙P)が搬送されると、単票紙Pの先端がレバー部41に当接し、レバー部41を上方に押し上げ、そしてレバー状部材40を回動させる。
【0030】
図8に戻って、「検出手段」としての検出部45は、発光部45aと受光部45bとからなる光センサを有し、また、検出部45は、プリンタ1の制御部(図示せず)に信号線(図示略)を介して接続されている。発光部45aと受光部45bとの間には間隔が設けられていて、当該間隔に、センサ係合部43の下端が嵌り込む様になっている。従って当該嵌り込んだ状態では、発光部45aの放射光がセンサ係合部43の下端によって遮られ、受光部45bに受光されないことにより、検出部45は、非検出状態であることを示す信号をプリンタ1の制御部(図示せず)に与える。このときのレバー部41の状態が、図6(A)に示す状態である。
【0031】
次に、レバー状部材40が回動すると、センサ係合部43の下端が発光部45aと受光部45bとの間から抜け出る。そしてこれにより、受光部45bは発光部45aの放射光を受光し、これによって検出部45は、検出状態であることを示す信号をプリンタ1の制御部(図示せず)に与える。このときのレバー部41の状態が、図6(B)に示す状態である。以上により、レバー状部材40の回動動作が検出され、これにより、搬送媒体先端の通過と、搬送媒体後端の通過とを検出することが可能となっている。尚、レバー状部材40は、図示しない付勢手段により、単票紙Pの通過を妨害しない程度の力で、図8に示す様にセンサ係合部43の下端が発光部45aと受光部45bとの間に嵌り込んだ状態に維持されている。
【0032】
続いて、図10および適宜その他の図面をも参照しつつ、以上の様に構成された用紙検出装置14の作用効果について説明する。図5において、前述した様にプリンタ1はアダプタ50と一体化したトレイ70により、光ディスクのラベル面に直接印刷することが可能となっていて、トレイ70を手差し給送する(差し込む)際には、アダプタ50を、アダプタ取付部37に取り付ける様になっている(図1および図4も参照)。
【0033】
トレイ70が差し込まれると、図2における第1排紙従動ローラ30および第2排紙従動ローラ31は、それぞれ図示しないローラレリース手段によって第1排紙駆動ローラ28および第2排紙駆動ローラ29から自動的に離間する様に構成されている。また、搬送従動ローラ17は、図示しない操作レバーをユーザが操作し、これによって搬送従動ローラホルダ18が回動することにより、搬送駆動ローラ15から離間する様に構成されている。従ってこれにより、トレイ70の手差し給送経路が開放され、トレイ70を用紙搬送路の下流側から上流側に向けて差し込むことが可能となっている。
【0034】
尚この時、図7(A)、(B)に示す様にレバー部41が挿通する搬送従動ローラホルダ180は、他の搬送従動ローラホルダ18よりもやや回動量が小さくなる様に構成されている。これは、搬送従動ローラホルダ180の回動により、搬送従動ローラホルダ180に形成された穴180a(図5参照)がレバー部41を上方に押し上げない様にする為である。また、レバー部41は、前述した様に用紙搬送路を遮る様に配設されているが、トレイ70を手差し給送する際に、桁方向位置決めを行うアダプタ50を取り付けるアダプタ取付部37は、図5に示す様にレバー部41とは桁方向位置をずらした位置に設けられているので、これにより、適切な方法でトレイ70が手差し給送されれば、トレイ70はレバー部41に当接することは無い。
【0035】
一方で、ユーザによっては、アダプタ50とトレイ70とを分離させ、そしてトレイ70単体で手差し給送することも考えられ、この場合、トレイ70が、レバー部41に当接する桁方向位置から差し込まれる虞がある。
しかし、図10に示す様に、トレイ70がレバー部41に当接する様な桁方向位置から差し込まれ、そしてレバー部41に当接しても、レバー部41は、上部が「第1の当接部」としての係合部20aに、下部が「第2の当接部」としての、紙案内12に形成された穴12bの縁部(符号12cで示す部分)に当接し、これにより、トレイ70をしっかりと受け止めることができる様になっている。
【0036】
即ち、用紙搬送路の下流側から上流側に向かって差し込まれた剛性の高いトレイ70先端がレバー部41に当接した際に、レバー部41が、レバー部41の上部と用紙搬送路の下流側で当接する係合部20aと、レバー部41の下端部と用紙搬送路の下流側で当接する穴12bの縁部と、によってトレイ70をを止める様に構成されているので、これによってレバー状部材40は、適切な回動方向とは逆の方向、即ち、上流側から搬送される単票紙Pと接触して回動する方向(図10の反時計方向)とは逆の方向(図10の時計方向)に回転しない。そしてこれにより、レバー状部材40が想定外の方向に回動することに起因する、用紙検出装置14の故障や破壊等といった不具合の発生を防止することが可能となっている。
【0037】
また、換言すれば、レバー部41を利用することにより、トレイ70の不適切な位置からの給送を確実に止める様に構成されているので、レバー部41から更に上流側に、トレイ70の様な剛性の高い搬送媒体と接触すると故障或いは破壊してしまう様な構成要素がある場合に、この様な構成要素の故障等を確実に防止することが可能となる。
【0038】
尚、本実施形態においては、レバー部41を下流側から支える手段、即ち、第1の当接部として、プリンタ1の基体を構成する主フレーム20を利用することにより、強固な部材を利用することによって確実にレバー部41を支える様に構成し、また、第2の当接部として紙案内12を利用することにより、既存の構成要素を利用して安価に第2の当接部を構成しているが、レバー部41を下流側から確実に支えることができれば、どの様なものであっても構わない。
【0039】
ところで、本実施形態においては、図5からあきらかな様に、主走査方向に長い回動軸42により、検出部45が搬送従動ローラホルダ18の配置領域外(印刷用紙の通過領域外)に配置することができる様になっている。従って、組立作業時において搬送従動ローラホルダ18の組み付け性を向上させると共に、設計の自由度も向上させることができる様になっている。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、被記録材を搬送する搬送路(以下単に「搬送路」と言う)の下流側から上流側に向かって差し込まれた剛性の高い搬送媒体先端が、搬送路を遮る様に配置された前記レバー部と当接すると、当該レバー部が、当該レバー部の上部と当接する第1の当接部と、該第1の当接部の下方で当該レバー部と当接する第2の当接部と、に支えられることによって前記搬送媒体を止めるので、これら第1の当接部と第2の当接部とによって、前記レバー状部材は、上流側から搬送された被記録材と接触して回動する回動方向(正規の回動方向)とは逆の方向への回動が防止される。従ってこれにより、前記レバー状部材が想定外の方向に回動することに起因する、前記被記録材検出装置の故障や破壊等といった不具合の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの外観斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタの側断面概略図である。
【図3】本発明に係るインクジェットプリンタの、排紙フレーム下および位置決め用アダプタの側面図である。
【図4】位置決め用アダプタの取り付け作業を示す説明図である。
【図5】本発明に係るインクジェットプリンタの平面図である。
【図6】本発明に係るインクジェットプリンタの側断面拡大図である。
【図7】本発明に係るインクジェットプリンタの、搬送従動ローラホルダの側面図である。
【図8】本発明に係るインクジェットプリンタの、用紙検出装置の外観斜視図である。
【図9】用紙検出装置を構成するレバー状部材の部分拡大斜視図である。
【図10】本発明に係るインクジェットプリンタの側断面拡大図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
14 用紙検出装置
19 搬送ローラ
20 主フレーム
20a,20B 係合部
21 インクジェット記録ヘッド
26 第1排紙ローラ
27 第2排紙ローラ
37 アダプタ取付部
40 レバー状部材
41 レバー部
42 回動軸
43 センサ係合部
45 検出部
50 位置決め用アダプタ
70 記録媒体搬送用トレイ
P 単票紙

Claims (4)

  1. 被記録材に記録を行う記録部と、
    被記録材を搬送する搬送路に設けられるとともに、前記搬送路を遮るように配置されて前記搬送される被記録材と接触し、または、接触が解除されることによりその回動軸を中心に回動変位するレバー状部材および前記レバー状部材の回動変位を検出する検出手段を備えた被記録材検出装置と、を有する記録装置であって、
    前記レバー状部材が、前記搬送路と直交する方向に延びる前記回動軸と、
    該回動軸の一端側から下方に延びて被記録材と接触するレバー部と、
    前記回動軸の他端側において前記検出手段と係合する検出手段係合部と、からなり、
    前記搬送路の下流側から上流側に向かって差し込まれた剛性の高い搬送媒体先端が前記レバー部に当接した際に、当該レバー部が、当該レバー部の上部と前記搬送路の下流側で当接する第1の当接部と、
    前記レバー部における前記第1の支持部から下の部分と前記搬送路の下流側で当接する第2の当接部と、によって前記搬送媒体を止める様に構成されている、ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1において、前記レバー部の下端部分が、前記搬送路の上流側から搬送される被記録材を下流側へ案内する紙案内部材に設けられた穴部に入り込むことによって前記搬送路を遮る様に設けられ、
    前記第2の当接部が、前記穴部における前記搬送路の上流側縁部によって形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2において、前記第1の当接部が、記録装置の基体を構成するフレーム部材によって形成されている、ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、前記回動軸の撓みを規制する撓み規制部材が設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
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