JP3899139B2 - エアコン用消臭剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用、家庭用、または業務用のエアコンに発生する悪臭を効果的、根本的に除去するエアコン用消臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアコンは自動車用、家庭用、業務用と幅広く使用されている。しかしこれらのエアコンは運転時に結露することがある。この結露によってエアコン内にカビ等が発生し、しだいに悪臭を放つようになる。
上記悪臭を除去するために、従来より各種消臭剤が使用されてきたが根本的な除去まで至っていないのが現状である。
例えば現在市販されているエアゾールタイプのエアコン用消臭剤は根本的な消臭よりも一時的な香料等によるマスキング作用のものがほとんどであるため持続的消臭が困難である。
又、くん煙式のエアコン用消臭剤も市販されているが直接スプレーする場合と違って車内、室内の空間の広さに影響を受けたりして効果もまちまちである。
以上のように、効果的、根本的に悪臭を消臭できるエアコン用消臭剤は開発されていない状況にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はエアコンの悪臭を効果的、根本的に消毒殺菌するエアコン用消臭剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題について鋭意研究の結果、過酸化水素あるいは水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物とシアン酸塩を含む溶液で、溶液のpHをアルカリ性とした組成物がエアコンに発生する悪臭に対して飛躍的に高い消臭力を持つことを見いだし、本発明を完成させた。
尚、本発明者の1人は、先に特願平7−77074号において、過酸化水素とシアン酸塩との組成物のpHが7〜13であるときにカビの除去効果が優れていることを認めたが、該組成物が本願の課題である用途に使用できるという記載は皆無である。
すなわち、本発明は(A)過酸化水素あるいは水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物、(B)シアン酸塩を含有する水溶液であって、その水溶液のpHが7〜13であることを特徴とするエアコン用消臭剤組成物である。
【0005】
【発明の実施形態】
(A)過酸化水素あるいは水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物としては、市販されている過酸化水素水溶液及び炭酸ソーダと過酸化水素がモル比2:3で付加した炭酸ソーダ過酸化水素付加物、過ほう酸ソーダ一水和物、過ほう酸ソーダ四水和物が例示される。本発明の過酸化水素としての含有量は0.5〜60重量%であり、好ましくは0.5〜30重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。実用上は1〜6重量%が最も好ましい。含有量がこの範囲より少ないと消臭力が低く、この範囲より多いと取扱いが難しくなる。
(B)シアン酸塩としてはシアン酸のアルカリ金属塩、シアン酸のアンモニウム塩であり、シアン酸カリウム、シアン酸ナトリウム、シアン酸アンモニウムが例示でき、その1種または2種以上を使用する。シアン酸塩の含有量は0.2〜30重量%であり、好ましくは0.5〜10重量%、さらに好ましくは0.5〜5重量%である。シアン酸塩は市販の固体または水溶液が使用できる。
エアコン用消臭剤組成物の水溶液のpHを調整することは高い消臭力を得るためには必須の条件である。エアコン用消臭剤組成物の水溶液のpHは7〜13であり、好ましくは8〜13、さらに好ましくは8.5〜13である。pHが7以下では消臭効果が低下し、逆にpHが13以上になると組成物の安定性及び取り扱い等の問題が生じ好ましくない。
エアコン用消臭剤組成物の水溶液のpHを調整するためにアルカリ剤を加えてもよく、アルカリ剤としてはアルカリ金属水酸化物または珪酸ソーダ、珪酸カリウム等のアルカリ金属珪酸塩が使用できる。
【0006】
本発明のエアコン用消臭剤組成物は、(A)過酸化水素あるいは水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物と(B)シアン酸塩に水、アルカリ剤、その他の添加剤を加えて水溶液、またはスラリー状態として使用される。
本発明のエアコン用消臭剤組成物には、さらに界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤の添加により悪臭対象面への浸透を助け、悪臭の除去効果を高めることができる。界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アミンオキサイド等の非イオン界面活性剤、石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の陰イオン界面活性剤が例示される。界面活性剤の添加量はエアコン用消臭剤組成物100重量部に0.1〜30重量部であり、好ましくは0.3〜10重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量部である。
また、陽イオン界面活性剤を使用するとエアコン用消臭剤組成物の安定性が悪くなり好ましくない。
本発明のエアコン用消臭剤組成物は水溶液またはスラリー状態として使用され、エアコンの吹き出し口等からのスプレーによる吹き付け、または刷毛等による塗布をすることにより、効果的に消臭することができる。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例、比較例を示すが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0008】
実施例1
過酸化水素濃度が3.0重量%、シアン酸カリウム濃度が5.0重量%となるように各成分を水に混合溶解してpH9.0のエアコン用消臭剤組成物1を得た。
実施例2
過酸化水素濃度が10.0重量%、シアン酸カリウム濃度が5.0重量%となるように各成分を水に混合溶解してpH8.8のエアコン用消臭剤組成物2を得た。
実施例3
過酸化水素濃度が3.0重量%、シアン酸カリウム濃度が2.0重量%となるように各成分を水に混合溶解してpH8.9のエアコン用消臭剤組成物3を得た。
実施例4
過酸化水素濃度が3.0重量%、シアン酸カリウム濃度が5.0重量%、メタけい酸ソーダが2.5重量%となるように各成分を水に混合溶解してpH11.0のエアコン用消臭剤組成物4を得た。
実施例5
実施例1のエアコン用消臭剤組成物100重量部にポリオキシエチレンアルキルエーテル(エチレンオキサイド7モル付加物)2重量部を添加し、混合してpH8.9のエアコン用消臭剤組成物5を得た。
実施例6
実施例1のエアコン用消臭剤組成物100重量部にドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2重量部を添加し、混合してpH8.9のエアコン用消臭剤組成物6を得た。
【0009】
比較例1
過酸化水素濃度が3.0重量%、メタけい酸ソーダが2.5重量%となるように各成分を水に混合溶解してpH11.0のエアコン用消臭剤組成物(比1)を得た。
比較例2
過酸化水素濃度が3.0重量%、シアン酸カリウム濃度が5.0重量%、苛性ソーダが10.0重量%となるように各成分を水に混合溶解してpH13.7のエアコン用消臭剤組成物(比2)を得た。
【0010】
以上、実施例及び比較例で得られたエアコン用消臭剤組成物1〜6及び比1、2を使用し、次に示す試験方法によりその効果を判定した。
<エアコンの悪臭の消臭試験方法及び評価方法>
1)評価用エアコン
自動車の車載エアコン
2)消臭試験方法
▲1▼エアコン運転時に悪臭のする使用期間2〜3年の中型クラスの乗用車を各実施例、比較例で各1台用意する。
▲2▼エアコンを運転の状態にして、ドア、窓は閉めて15人のパネラーに順次エアコン用消臭剤組成物のスプレー前の状態の臭気を嗅いでもらい官能評価する。
▲3▼エアコン用消臭剤組成物をエアコン内部に充分にスプレーして吹き付け30分間放置する。
▲4▼再度15人のパネラーに臭気を嗅いでもらい官能評価する。
3)評価方法
◎ 11人以上のパネラーが悪臭を感じなかった。
○ 8〜10人のパネラーが悪臭を感じなかった。
△ 8〜10人のパネラーが悪臭を感じた。
× 11人以上のパネラーが悪臭を感じた。
結果を表1に示した。
【0011】
【表1】
Figure 0003899139
尚、スプレー使用前の臭気の状態は全てXであつた。
【0012】
【発明の効果】
本願発明によるエアコン用消臭剤組成物は優れた消毒殺菌効果により、エアコンに発生する悪臭を効果的、根本的に除去することが可能である。

Claims (2)

  1. (A)過酸化水素あるいは水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物の含有量が過酸化水素として0.5〜60重量%、(B)シアン酸塩の含有量が0.2〜30重量%、を必須成分として含有し、その水溶液のpHが7〜13であることを特徴とするエアコン用消臭剤組成物。
  2. 請求項1記載のエアコン用消臭剤組成物100重量部に非イオン界面活性剤、または陰イオン界面活性剤0.1〜30重量部を含有することを特徴とするエアコン用消臭剤組成物。
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