JP3898369B2 - ページング処理装置および記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主記憶装置からプログラムを2次記憶装置にページアウトするページング処理装置および記録媒体に関するものである。
【0002】
近年の計算機システムには仮想記憶方式が多く採用されており、そこでは多くのプロセスを並列に動作させることが可能であり、主記憶装置の資源量以上のプロセスを動作させることが可能である。また、プロセッサ技術の発展による論理空間の拡大に伴い、巨大なプロセスも実行可能となりつつある。
【0003】
プロセスは主記憶装置上で動作する。そのため、複数のプロセスを並列に実行する際に、そのプロセスのサイズの和が主記憶装置のサイズ以上になってしまう場合には、システムは2次記憶装置に対して、ページング処理を頻繁に繰り返して、処理を進める。
【0004】
そのため、論理空間の拡大に対応して、2次記憶装置も資源量を拡大する必要があり、複数の2次記憶装置をページング領域として設定されるようになってきた。
【0005】
しかし、ページング領域として一般に用いられる2次記憶装置の処理速度はプロセッサの処理速度に比して極めて遅い。また、ページング領域として一般的に用いられるハードディスク装置はそのセクタ位置によってアクセス速度が変化することが知られている。そのため、2次記憶装置の状態によっては、ページング処理の終了待ちのため、結果としてシステム全体のスループットが悪化する場合がある。即ち、仮想記憶システムでは主記憶装置と2次記憶装置との間でページング処理が発生すると、主記憶装置の容量が負荷に比して少ない場合、ページング処理に伴う2次記憶装置に対する入出力のオーバヘッドが過大となるため、その効率を改善する必要がある。
【0006】
【従来の技術】
従来、仮想記憶システムにおけるページング処理の効率を向上させるためには、ページング処理時のプログラムの追い出しアルゴリズムの改善やページング領域として設定する2次記憶装置の分散化による方法が提案され、実現されている。
【0007】
しかし、プログラムの追い出しアルゴリズムを改善しただけでは1回のページアウト要求は、その対象ページ数の大小に関わらず一括してページアウトしてしまう。
【0008】
また、2次記憶装置を分散化しても、少量の主記憶装置の空き資源によって処理が進行する場合にも、巨大なページアウト要求を発行する場合がある。
更に、ページング領域として設定する2次記憶装置のアクセス速度を考慮していない、あるいは一定として考慮しているため、2次記憶装置の状態によって処理が遅延する場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の仮想記憶システムは、ページング処理を行う際に、必要とする主記憶装置の空き資源量を考慮していなく、しかも、ページング領域として指定された2次記憶装置のアクセス速度を考慮していない状態でページング処理を行うために、少量の主記憶装置の空き資源によってシステムが次の処理を実行可能な場合にも巨大なページアウト要求を発行し、かつ、2次記憶装置のアクセス速度が遅い部分にページアウトしてしまう場合があり、2次記憶装置の処理待ちのために、その間、主記憶装置が解放されず、システムが他の処理を実行できなくなるという問題が生じていた。
【0010】
本発明は、これらの問題を解決するため、ページング処理時に、主記憶装置の空き容量を予測して2次記憶装置の空き領域中の有効サイズなどをもとに最適なページング領域を決定してページアウトし、主記憶装置からの無駄な巨大サイズのページアウトを無くすと共に、2次記憶装置の有効サイズなどを常に動的に更新して最適なページング領域を決定してページング処理に伴う待ちを無くしてシステム全体のスループットを向上させることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
図1において、処理装置1は、プログラムに従い各種処理を行うものであって、主記憶装置2、ページング領域決定手段3、ページング手段4、および構造体6などから構成されるものである。
【0012】
主記憶装置2は、プログラムおよびデータを格納して処理を行うものである。
ページング領域決定手段3は、2次記憶装置7の空き領域のいずれかをページング領域として決定するものである。
【0013】
ページング手段4は、主記憶装置2からプログラムを読み出して2次記憶装置7の空き領域中のページング領域に書き込むもの(ページアウトするもの)である。
【0014】
構造体6は、2次記憶装置7の空き領域の有効サイズ情報などを設定して管理するものである。
2次記憶装置7は、主記憶装置2に格納されているプログラムをページアウトする対象の記憶装置である。
【0015】
次に、動作を説明する。
ページング領域決定手段3がページアウト要求があったときに構造体6の有効サイズ情報などを参照してページアウト要求を満たす1つあるいは複数のページング領域を決定し、ページング手段4が決定された2次記憶装置7の空き領域中のページング領域に主記憶装置2からページアウト要求のあったプログラムを読み出して格納するようにしている。
【0016】
この際、主記憶装置2の領域が不足するサイズをもとに必要となる時のサイズを予測してこの予測した予測サイズをページアウト要求するようにしている。
また、構造体6の有効サイズ情報を参照してページアウト要求を満たすサイズかつ必要となる時までにページアウトできる2次記憶装置7の空き領域中の1つあるいは複数のページング領域を決定するようにしている。
【0017】
また、有効サイズを空き領域が変化する毎に動的に求めて構造体6に設定して更新するようにしている。
また、2次記憶装置7の空き領域のアクセス速度を測定して構造体6の有効サイズ情報として設定するようにしている。
【0018】
従って、ページング処理時に、主記憶装置2の空き容量を予測して2次記憶装置7の空き領域中の有効サイズなどをもとに最適なページング領域を決定してページアウトすることにより、主記憶装置2からの無駄な巨大サイズのページアウトを無くすと共に、2次記憶装置7の有効サイズなどを常に動的に更新して最適なページング領域を決定してページング処理に伴う待ちを無くしてシステム全体のスループットを向上させることが可能となる。
【0019】
【実施例】
次に、図1から図8を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、処理装置1は、図示外の記録媒体から読み出したプログラムをローディングして起動し、以下に説明する各種処理を行うものであって、ここでは、主記憶装置2、ページング領域決定手段3、ページング手段4、I/O制御装置5、および構造体6等から構成されるものである。
【0021】
主記憶装置2は、図示外の記録媒体からプログラムおよびデータを読み出してローディングし、各種処理を行うための記憶装置であり、ここでは、ページアウトの対象となるものである。
【0022】
ページング領域決定手段3は、2次記憶装置7の空き領域のいずれかをページング領域として決定するものであって、構造体6を参照してページング領域を決定するものである(図3、図8を用いて後述する)。
【0023】
ページング手段4は、主記憶装置2からプログラムを読み出して2次記憶装置7の空き領域中のページング領域に書き込むもの(ページアウトするもの)である。
【0024】
I/O制御装置5は、2次記憶装置7にプログラムを格納(ページアウト)したり、2次記憶装置7からプログラムを読み出して主記憶装置2に格納(ページイン)したりなどの入出力を行うものである。
【0025】
構造体6は、2次記憶装置7の空き領域の有効サイズ情報などを設定して管理するものであって、後述する図5に示すような構造を持つものである。
2次記憶装置(1)、(2)7は、主記憶装置2に格納されているプログラムをページアウトする対象の記憶装置であって、ハードディスク装置などであり、後述する図2に示すように、セクタ位置によってアクセス速度(処理速度)が異なるものである。
【0026】
表示装置8は、各種データや指示などを表示するものである。
入力装置9は、データを入力したり、各種操作指示をを入力したりするものであって、例えばマウスやキーボードなどである。
【0027】
次に、図2の概念説明図を用いて2次記憶装置7の有効アクセス情報などについて説明する。
図2は、本発明の概念説明図を示す。
【0028】
図2の(a)は、ハードディスク状態図(初期状態)を示す。この状態は、図1の2次記憶装置7であるハードディスク装置が初期状態で、プログラムが格納されていなく、全てが空き領域の状態である。ここで、横軸の左端の「始まり」が磁気ディスク円盤の外側のセクタ位置に相当し、右端の「終わり」が磁気ディスク円盤の内側のセクタ位置に相当する。縦軸はサイズ(一定時間にアクセスできるサイズ)を表す。
【0029】
図2の(a)において、連続サイズは、図示のように、始まりのセクタ位置から終わりのセクタ位置に向けてアクセスできる可能なサイズを表し、左端の始まりのセクタ位置では最大のアクセスできる可能なサイズとなり、右端の終わりのセクタ位置では最小のアクセスできる可能なサイズ(ゼロ)となる右下がりの直線で表されるものである。
【0030】
理論サイズは、図示のように、一定時間でアクセスできるサイズを表し、左端の始まりのセクタ位置では最大の一定時間でアクセスできるサイズとなり、右端の終わりに向かうに従い徐々に小さくなり、右端で所定のサイズとなる右下がりの直線で表されるものである。この理論サイズは、各セクタ位置で実際にアクセス(読み書き)したときの一定時間にアクセスできるサイズを測定して設定する。左端の始まりはディスク装置の外周であって速度が速く一定時間に大きなサイズをアクセスでき、右端の終わりはディスク装置の内周であって速度が遅く一定時間に若干小さなサイズをアクセスできる。
【0031】
有効サイズは、斜線の領域であって、図示の連続サイズと理論サイズのうちの小さいサイズを最大とした範囲内であり、当該斜線の範囲のサイズ(一定時間にアクセスできるサイズ)でページング処理を行うことで規定時間内に当該ページング処理を終了できる範囲内である(即ち、ページング処理に待ちが生じて、システムが主記憶装置2をアクセスして処理を行うのを待たされない範囲内である)。
【0032】
図2の(b)は、ハードディスク状態図(フラグメント時)を示す。この状態は、図1の2次記憶装置7であるハードディスク装置が図示のようにフラグメントされた状態(図示の使用中領域が設定された状態)であって、フラグメントによって空き領域がここでは、4つに分断されている状態である。
【0033】
図2の(b)において、連続サイズは、使用中領域では0(ゼロ)とし、各空き領域で左端の始まりのセクタ位置から終わりのセクタ位置に向けてアクセスできる可能なサイズを表し、左端の始まりのセクタ位置では最大のアクセスできる可能なサイズとなり、右端の終わりのセクタ位置では最小のアクセスできる可能なサイズ(ゼロ)となる右下がりの直線で、それぞれ図示のように表されるものである。
【0034】
理論サイズは、図示のように、既述した一定時間でアクセスできるサイズであるが、システムの負荷の状態によって多少の変動があるのでページング処理時などに一定時間でアクセスできるサイズを実測して再設定するものである。
【0035】
有効サイズは、斜線の領域であって、既述した連続サイズと理論サイズのうちの小さいサイズを最大とした範囲内であり、ここでは、図示の斜線の4つの領域に示すサイズのグラフ(直線グラフ)となる。
【0036】
以上のようにして2次記憶装置7の各空き領域について斜線で示す有効サイズを求めて設定(後述する図5の構造体に設定)することが可能となる。そして、各空き領域の有効サイズを参照して最適なページング領域を1つあるいは複数決定し、ページアウトを行うようにする。
【0037】
次に、図3のフローチャートの順番に従い図1の構成の動作を詳細に説明する。
図3は、本発明の動作説明フローチャートを示す。
【0038】
図3において、S1は、ページアウト要求を行う。これは、ページアウトする主記憶装置2上からプログラムをページアウトするサイズP1を指定したページアウト要求を行う。
【0039】
S2は、規定時間後に必要となる主記憶容量の予測をP2として行う。これは、後述する図6に示すように、時刻t(i)でページアウト要求(サイズP1を指定)があったときに、当該ページアウトによって実際に主記憶装置上で獲得して使用する時刻t(i+1)に必要な予定のサイズP2を予測、例えば線形予想して求める。
【0040】
S3は、予測サイズP2と、ページアウト可能なサイズQ1の比較を行う。これは、空き領域のリスト(有効サイズのリスト)を参照し、最適なページング領域を選ぶ。例えば図4の場合には、
(1) 予測サイズP2が小さいときは、図4の領域A2あるいはA4のうちのサイズを満たす方から利用領域を選ぶ(1つでサイズ不足のときは複数の領域を利用する)。
【0041】
(2) 予測サイズP2が大きいときは、
・予測サイズP2が所定値(図4では26)以下の場合には、分割せずに記録することが可能な、図4のA3(最大サイズ)を利用領域に選ぶ。
【0042】
・予測サイズP2が所定値(図4では26)より大きい場合には、図4ではセクタ位置45からサイズ26の領域を利用し、不足する分はそのサイズに応じて利用領域を定める。
【0043】
S4は、ページアウトする。これは、S3で選んで決定したページング領域に、主記憶装置から読み出したプログラムをページ単位に格納すると共に、主記憶装置2上のページと、2次記憶装置7上のページアウトしたページとを対応づけてテーブルに登録して管理し、ページインに備える。
【0044】
S5は、システム管理パラメタの更新を行う。
S6は、システム管理パラメタの設定を行う。これら、S5、S6は、後述する図5の構造体の情報を更新(設定)する。そして、S2に戻り繰り返す。
【0045】
以上によって、ページアウト要求(要求サイズP1)があると、当該ページアウトで主記憶装置2から領域を獲得して使用するときに必要となる予測サイズP2を予測し、当該予測した予測サイズP2を、2次記憶装置7の空き領域の情報(有効サイズ情報)を参照して最適なページング領域を選択して決定し、決定した2次記憶装置7の空き領域中の最適なページング領域に、主記憶装置2から読み出したプログラムをページ単位にページアウト(格納)することにより、無駄な巨大サイズのページアウトを無くしたり、更に、2次記憶装置7の空き領域中から最適なページング領域を選んで決定し、ページング処理の遅延によるシステムの待ちを無くしてシステム全体のスループットを向上させることが可能となる。
【0046】
図4は、本発明の説明図を示す。これは、2次記憶装置7であるハードディスク装置に図示の使用中領域を使用した状態における各パラメタ(有効サイズ情報など)の例を示す。ここで、空き領域の左側から領域A1、A2、A3、A4とする。また、図5は、図4の各パラメタを構造体に設定した例を示す。
【0047】
(1) 図4の各空き領域A1、A2、A3、A4の最大有効サイズの先頭セクタ位置と末尾セクタ位置、最大連続サイズの先頭セクタ位置と長さは、図5の(a)に示す下記のようになる。
【0048】
ここで、領域A3は、
・有効サイズ領域の先頭セクタが45で、末尾セクタが56であり
・連続サイズ領域の先頭セクタが45で、長さが35セクタである
ことを表す。同様に、領域A1、A2、A4は有効サイズ領域がそれぞれ無く、連続サイズ領域がそれぞれ先頭セクタ0,25,90で、長さ15、10、10セクタである。
【0049】
(2) 図4の理論サイズ(一定時間内でアクセスできるサイズ)の範囲は、先頭(図中のオフセット0のR1)の35、および最後(図中の最後のR2)の15であって、図5の(b)に示す下記のように設定する。
【0050】
尚、理論サイズは、ページング領域(空き領域)が更新される毎に新たな理論サイズ(ページング領域のアクセス時に一定時間にアクセスできたサイズを求めて算出した理論サイズ)に更新する。
【0051】
(3) 図4の各サイズは、図5の(c)に示す下記のようにそれぞれ設定する。
最大有効サイズ 26
最大連続サイズ 35
主記憶獲得速度 −(システム動作に依存し、実測する)
要求サイズ −(システム動作に依存し、必要な要求サイズ、例えば図6で説明する予測サイズ)
ここで、
・最大有効サイズ26は、今現在使える最大有効サイズであって、図4の例では、領域A3の26である。
【0052】
・最大連続サイズ35は、今現在使える最大連続サイズであって、図4の例では、領域A3の35である。
尚、2次記憶装置が複数の場合には、当該2次記憶装置を区別する識別子を付与して区別してそれぞれ管理する。
【0053】
以上の図4のように空き領域A1、A2、A3、A4が存在したときには図5に示すようなパラメタが構造体に設定されるので、この構造体中から既述した図3のフローチャートの手順に従い最適な空き領域をページング領域として選んで決定し、ページアウトすることにより、無駄な巨大サイズのページアウトを行うことなく、予測して必要な要求サイズのみを、2次記憶装置の空き領域中から最適なページング領域を決定してページアウトを行うことができ、ページング処理時の待ちがなく、システム全体のスループットを向上させることが可能となる。
【0054】
図6は、本発明の説明図を示す。これは、システムが主記憶装置上で必要とするサイズを予測するときの説明図であって、横軸は時間を表し、各横軸の目盛はI/O発行するデーモンの起動間隔を表す。縦軸は主記憶装置上で必要とするサイズ(要求サイズ、予測サイズ)を表す。
【0055】
(1) 時刻t(i)の時にシステムが必要とする要求サイズをP1とする。
(2) 次の時刻t(i+1)の時にシステムが必要と予測される予測サイズP2を求める。求め方は、ここでは、過去の履歴から直線予測して点線の延長線上で次の時刻t(t+1)におけるサイズを予測サイズとして求める。
【0056】
以上のように、システムからの要求サイズP1をもとに、主記憶装置から獲得して実際に使用する時に必要なサイズを予測して予測サイズP2を求めてこれを要求サイズにすることで、無用な巨大サイズの要求を無くし、巨大サイズのページアウトに伴うページング処理による待ちを無くし、システム全体のスループットを向上させることが可能となる。
【0057】
図7は、本発明の動作説明フローチャート(ページング領域設定)を示す。これは、2次記憶装置7上で空き領域を追加設定し、既述した図5の構造体にパラメタを追加設定するときのフローチャートである。
【0058】
図7において、S11は、ページング領域の追加設定を行う。これは、2次記憶装置7上で、既述した図4の領域A1などのように、ページング領域の対象としてパーティションをページング領域専用にフォーマットし、そのパーティション番号をシステムが記憶することで、ページング領域として追加設定する。
【0059】
S12は、連続サイズ・理論サイズの算出を行う。これは、S11で追加設定したページング領域について連続サイズ・理論サイズを既述した図4、図5で算出したようにして算出する。
【0060】
S13は、システムパラメタの保存を行う。これは、S12で算出した追加設定したページング領域のパラメタ(連続サイズ、理論サイズなどのパラメタ)を既述した図5の構造体に追加設定する。
【0061】
以上によって、2次記憶装置7上でページング領域の追加設定および構造体6にパラメタが追加設定されたこととなる。
図8は、本発明の動作説明フローチャートを示す。ここで、左側はシステム動作を表し、右側はシステムパラメタ設定(記憶/管理)を表す。
【0062】
図8において、S21は、主記憶の獲得を行う。この際、主記憶獲得時の速度を求め、S42の主記憶獲得速度として記憶(図5の構造体に記憶)する。
S22は、ページアウト要求を行う。これは、S41の主記憶空き容量を参照してページアウト要求を行う。
【0063】
S23は、ページアウト対象選出する。
S24は、要求サイズの算出を行う。これは、S41の主記憶空き容量、S42の主記憶獲得速度、S43の要求サイズをもとに既述した予測サイズを求めて要求サイズとする。
【0064】
S25は、分割の要・不要決定する。これは、S24で求めた要求サイズについて、複数の2次記憶装置などに分割する必要があるか否か決定する(S43の要求サイズ、S44のプロセスサイズ、S45の最大有効サイズ、S46の最大連続サイズをもとに決定する)。
【0065】
S26は、セクタ位置決定する。2次記憶装置7の空き領域中から、要求サイズを満たすページング領域とするもののセクタ位置を決定する(S47の有効サイズ領域、S48の連続サイズ領域をもとに決定する)。
【0066】
S27は、パラメタ更新する。これは、S45からS48のパラメタを更新する。
S28は、ページアウトする。
【0067】
S29は、理論サイズを再設定する。これは、ページアウト時の実際の一定時間内にアクセスできたサイズをもとに理論サイズを求めて再設定する(S49の理論サイズに設定する)。
【0068】
S30は、パラメタ再更新する。これは、S29で理論サイズ再設定した後に各パラメタを再算出してパラメタ再更新する(S45からS48のパラメタを再更新する)。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ページング処理時に、主記憶装置2の空き容量を予測して2次記憶装置7の空き領域中の有効サイズなどをもとに最適なページング領域を決定してページアウトする構成を採用しているため、主記憶装置2からの無駄な巨大サイズのページアウトを無くすと共に、2次記憶装置7の有効サイズなどを常に動的に更新して最適なページング領域を決定してページング処理に伴う待ちを無くしてシステム全体のスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の概念説明図である。
【図3】本発明の動作説明フローチャートである。
【図4】本発明の説明図である。
【図5】本発明の構造体例である。
【図6】本発明の説明図(予測)である。
【図7】本発明の動作説明フローチャート(ページング領域設定)である。
【図8】本発明の動作説明フローチャートである。
【符号の説明】
1:処理装置
2:主記憶装置
3:ページング領域決定手段
4:ページング手段
5:I/O制御装置
6:構造体
7:2次記憶装置
8:表示装置
9:入力装置
Claims (6)
- 主記憶装置からプログラムを2次記憶装置にページアウトするページング処理装置において、
2次記憶装置の空き領域毎に一定時間にアクセスできる有効サイズ情報を保持する構造体と、
ページアウト要求があったときに、上記構造体の有効サイズ情報を参照してページアウト要求を満たす1つあるいは複数のページング領域を決定するページング領域決定手段と、
上記決定されたページング領域に主記憶装置からページアウト要求のあったプログラムをページアウトするページング手段と
を備えたことを特徴とするページング処理装置。 - 上記ページアウト要求として、主記憶装置が不足するサイズをもとに必要となる時のサイズを予測してこの予測した予測サイズを当該ページアウト要求としたことを特徴とする請求項1記載のページング処理装置。
- 上記構造体の有効サイズ情報を参照してページアウト要求を満たすサイズかつ必要となる時までにページアウトできる1つあるいは複数のページング領域を決定することを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載のページング処理装置。
- 上記有効サイズを空き領域が変化する毎に動的に求めて上記構造体に設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のページング処理装置。
- 上記2次記憶装置の空き領域のアクセス速度を測定して上記構造体の有効サイズ情報として動的に再設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のページング処理装置。
- コンピュータを、
2次記憶装置の空き領域毎に一定時間にアクセスできる有効サイズ情報を構造体に設定する手段と、
ページアウト要求があったときに、上記構造体の有効サイズ情報を参照してページアウト要求を満たす1つあるいは複数のページング領域を決定するページング領域決定手段と、
上記決定されたページング領域に主記憶装置からページアウト要求のあったプログラムをページアウトするページング手段と
として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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