JP3898130B2 - 携帯情報端末、無線通信システム及びリンク確立方法 - Google Patents

Description

技術分野
この発明は、ブルートゥース（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）のリンクを確立する携帯情報端末、無線通信システム及びリンク確立方法に関するものである。
背景技術
第１図は従来の無線通信システムを示す構成図であり、１は携帯情報端末である携帯電話機、２〜５は携帯電話機１の周辺領域に存在する自動販売機などの固定端末（アクセスポイント）である。
次に動作について説明する。
例えば、ユーザが携帯電話機１を用いて固定端末５を操作する場合、携帯電話機１と固定端末５間をブルートゥースにより相互接続する。
具体的には、ブルートゥースのリンクを確立する場合、第２図に示すように、携帯電話機１が“Ｉｎｑｕｉｒｙ”と呼ばれるアドレス要求信号を発信する。
固定端末２〜５は、携帯電話機１から発信されるアドレス要求信号を受信すると、固有のデバイス・アドレスをそれぞれ“ＤｅｖｉｃｅＡ”〜“ＤｅｖｉｃｅＤ”として携帯電話機１に返信する。
携帯電話機１は、固定端末２〜５から固有のデバイス・アドレスを受信すると、まず、固定端末２に対してブルートゥース仕様（Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｓｙｓｔｅｍ）に規定されたページシーケンスを実行することにより、相互のデバイス・アドレスを確認して、固定端末２とブルートゥースのリンクを確立する。
その後、携帯電話機１は、ユーザが所望するサービス（固定端末５が有するサービス）を固定端末２が有しているか否かを確認し、固定端末２が所望のサービスを有していないので、ブルートゥースのリンクを停止する（第３図を参照）。
次に、携帯電話機１は、同様にして、固定端末３，４とブルートゥースのリンクを確立するが、この例では、固定端末３，４が所望のサービスを有していないので、ブルートゥースのリンクを停止する。
次に、携帯電話機１は、同様にして、固定端末５とブルートゥースのリンクを確立する。この例では、固定端末５が所望のサービスを有しているので、ブルートゥースのリンクを継続する。
なお、上記従来例の他に、新たな装置を無線ローカルエリアネットワークに導入する技術が特開２０００−２２４１９７号公報に開示されている。
しかし、かかる技術は、あくまでも、無線ローカルエリアネットワークの構築に関するものであり、２つのデバイスをブルートゥースにより相互接続するものとは異なる。
従来の無線通信システムは以上のように構成されているので、デバイス・アドレスを返送してきた全ての固定端末に対して、サービスの所有の有無を確認しなければならず、速やかに所望の固定端末５と無線通信を実施することができない課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、速やかに所望のアクセスポイントと無線通信を実施することができる携帯情報端末、無線通信システム及びリンク確立方法を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る携帯情報端末は、格納手段に格納されているデバイス・アドレスと受信手段により受信された固有のデバイス・アドレスを照合する照合手段を設け、その照合手段により一致が認められたデバイス・アドレスを用いてアクセスポイントとブルートゥースのリンクを確立するようにしたものである。
このことによって、速やかに所望のアクセスポイントと無線通信を実施することができる効果がある。
この発明に係る携帯情報端末は、格納しているデバイス・アドレスを適宜更新するようにしたものである。
このことによって、格納手段が最新のデバイス・アドレスを保持することができる効果がある。
この発明に係る携帯情報端末は、ブルートゥース仕様に規定されたページシーケンスを実行して、アクセスポイントとブルートゥースのリンクを確立するようにしたものである。
このことによって、簡単にブルートゥースのリンクを確立することができる効果がある。
この発明に係る無線通信システムは、携帯情報端末が格納手段に格納されているデバイス・アドレスと受信手段により受信された固有のデバイス・アドレスを照合する照合手段を有し、その照合手段により一致が認められたデバイス・アドレスを用いてアクセスポイントとブルートゥースのリンクを確立するようにしたものである。
このことによって、速やかに所望のアクセスポイントと無線通信を実施することができる効果がある。
この発明に係る無線通信システムは、アクセスポイントが固定端末であるようにしたものである。
このことによって、固定端末とブルートゥースのリンクを確立することができる効果がある。
この発明に係る無線通信システムは、アクセスポイントが携帯情報端末であるようにしたものである。
このことによって、携帯情報端末とブルートゥースのリンクを確立することができる効果がある。
この発明に係るリンク確立方法は、予め格納しているデバイス・アドレスと固有のデバイス・アドレスを照合し、一致が認められるデバイス・アドレスを用いてアクセスポイントとブルートゥースのリンクを確立するようにしたものである。
このことによって、速やかに所望のアクセスポイントと無線通信を実施することができる効果がある。
この発明に係るリンク確立方法は、予め格納しているデバイス・アドレスを適宜更新するようにしたものである。
このことによって、携帯情報端末が最新のデバイス・アドレスを保持することができる効果がある。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態１．
第４図はこの発明の実施の形態１による無線通信システムを示す構成図であり、図において、１１は携帯情報端末である携帯電話機、１２〜１４は自動販売機などの固定端末（アクセスポイント）、１５はブルートゥースのリンク確立を許可する固定端末を管理し、その固定端末のデバイス・アドレスＢＤ＿ＡＤＤＲを送信するサービスプロバイダのアクセスポイント管理装置である。
２１はアクセスポイント管理装置１５から送信されるデバイス・アドレスＢＤ＿ＡＤＤＲを受信して格納するアドレス格納部（格納手段）、２２は近距離無線データ通信部２３が固定端末１２〜１４における固有のデバイス・アドレスを受信すると、アドレス格納部２１に格納されているデバイス・アドレスＢＤ＿ＡＤＤＲと近距離無線データ通信部２３により受信された固有のデバイス・アドレスを照合するアドレス照合部（照合手段）、２３はアドレス要求信号を送信して、固定端末１２〜１４が返送してくる固有のデバイス・アドレスを受信する一方、アドレス照合部２２により一致が認められたデバイス・アドレスを用いて固定端末とブルートゥースのリンクを確立する近距離無線データ通信部（送信手段、受信手段、リンク確立手段）である。
２４は固定端末１２〜１４における固有のデバイス・アドレスを管理するアドレス管理部、２５は固定端末１２〜１４における固有のデバイス・アドレスを格納するデータベース、２６は固定端末１２〜１４のサービスを管理するサービスサーバである。
第５図はこの発明の実施の形態１によるリンク確立方法を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
例えば、ユーザが携帯電話機１１を用いて固定端末１２を操作する場合、携帯電話機１１と固定端末１２間をブルートゥースにより相互接続する。
具体的には、ブルートゥースのリンクを確立する場合、第６図に示すように、携帯電話機１１の近距離無線データ通信部２３が“Ｉｎｑｕｉｒｙ”と呼ばれるアドレス要求信号を発信する（ステップＳＴ１）。
固定端末１２〜１４は、携帯電話機１１から発信されるアドレス要求信号を受信すると、固有のデバイス・アドレスをそれぞれ“ＤｅｖｉｃｅＡ”〜“ＤｅｖｉｃｅＣ”として携帯電話機１１に返信する。
携帯電話機１１の近距離無線データ通信部２３は、固定端末１２〜１４が固有のデバイス・アドレスを返送してくると、その固有のデバイス・アドレスを受信する（ステップＳＴ２）。
携帯電話機１１のアドレス照合部２２は、近距離無線データ通信部２３が固定端末１２〜１４における固有のデバイス・アドレスを受信すると、アドレス格納部２１に格納されているデバイス・アドレスＢＤ＿ＡＤＤＲと近距離無線データ通信部２３により受信された固有のデバイス・アドレスを照合する（ステップＳＴ３）。
第６図の例では、アドレス格納部２１には“ＤｅｖｉｃｅＡ”，“ＤｅｖｉｃｅＸ”，“ＤｅｖｉｃｅＹ”，“ＤｅｖｉｃｅＺ”が格納され、近距離無線データ通信部２３が“ＤｅｖｉｃｅＡ”，“ＤｅｖｉｃｅＢ”，“ＤｅｖｉｃｅＣ”を受信しているので、“ＤｅｖｉｃｅＡ”のみが一致する。
近距離無線データ通信部２３は、上記のようにして、アドレス照合部２２が“ＤｅｖｉｃｅＡ”の一致を検出すると（ステップＳＴ４）、“ＤｅｖｉｃｅＡ”をデバイス・アドレスとする固定端末１２に対して、ブルートゥース仕様（Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｓｙｓｔｅｍ）に規定されたページシーケンスを実行することにより、相互のデバイス・アドレスを確認して、固定端末１２とブルートゥースのリンクを確立する（ステップＳＴ５）。
なお、固定端末１２は所望のサービスを有しているので、ブルートゥースのリンクが中止されることはない。
以上で明らかなように、この実施の形態１によれば、アドレス格納部２１に格納されているデバイス・アドレスＢＤ＿ＡＤＤＲと近距離無線データ通信部２３により受信された固有のデバイス・アドレスを照合するアドレス照合部２２を設け、そのアドレス照合部２２により一致が認められたデバイス・アドレスを用いて固有端末とブルートゥースのリンクを確立するように構成したので、速やかに所望の固有端末と無線通信を実施することができる効果を奏する。
実施の形態２．
上記実施の形態１では、アドレス照合部２２において、１つのデバイス・アドレスのみが一致する場合について示したが、複数のデバイス・アドレスが一致しても、サービスの所有の有無を確認する固定端末の個数を制限することができる。したがって、この場合でも、従来のものよりも、速やかに所望の固有端末と無線通信を実施することができる効果を奏する。
実施の形態３．
上記実施の形態１では、特に言及していないが、アクセスポイント管理装置１５がアドレス格納部２１に格納されているデバイス・アドレスＢＤ＿ＡＤＤＲを適宜更新するようにしてもよい。
これにより、アドレス格納部２１が最新のデバイス・アドレスＢＤ＿ＡＤＤＲを保持することができる効果を奏する。
実施の形態４．
上記実施の形態１では、アクセスポイントが固定端末１２〜１４であるものについて示したが、これに限るものではなく、例えば、携帯電話機などの携帯情報端末であってもよい。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る携帯情報端末、無線通信システム及びリンク確立方法は、ブルートゥースのリンクを確立する際、無駄な手順を省略して、速やかにリンクの確立を実現するものに適している。
【図面の簡単な説明】
第１図は従来の無線通信システムを示す構成図である。
第２図はデバイス・アドレスの受信手順を示すシーケンス図である。
第３図は所望のサービスの問合せ処理を示すシーケンス図である。
第４図はこの発明の実施の形態１による無線通信システムを示す構成図である。
第５図はこの発明の実施の形態１によるリンク確立方法を示すフローチャートである。
第６図はデバイス・アドレスの照合処理を示す説明図である。

Claims (8)

1. 予めブルートゥースのリンク確立を許可するアクセスポイントのデバイス・アドレスを格納する格納手段と、アドレス要求信号を送信する送信手段と、少なくとも１以上のアクセスポイントが当該アドレス要求信号を受信することにより、固有のデバイス・アドレスを返送してくると、その固有のデバイス・アドレスを受信する受信手段と、上記格納手段に格納されているデバイス・アドレスと上記受信手段により受信された固有のデバイス・アドレスを照合する照合手段と、上記照合手段により一致が認められたデバイス・アドレスを用いてアクセスポイントとブルートゥースのリンクを確立するリンク確立手段とを備えた携帯情報端末。
2. 格納手段は、格納しているデバイス・アドレスを適宜更新することを特徴とする請求の範囲第１項記載の携帯情報端末。
3. リンク確立手段は、ブルートゥース仕様に規定されたページシーケンスを実行して、アクセスポイントとブルートゥースのリンクを確立することを特徴とする請求の範囲第１項記載の携帯情報端末。
4. 予めブルートゥースのリンク確立を許可するアクセスポイントを管理し、そのアクセスポイントのデバイス・アドレスを送信するアクセスポイント管理装置と、上記アクセスポイント管理装置から送信されるデバイス・アドレスを受信して格納する格納手段、アドレス要求信号を送信する送信手段、少なくとも１以上のアクセスポイントが当該アドレス要求信号を受信することにより、固有のデバイス・アドレスを返送してくると、その固有のデバイス・アドレスを受信する受信手段、上記格納手段に格納されているデバイス・アドレスと上記受信手段により受信された固有のデバイス・アドレスを照合する照合手段、及び上記照合手段により一致が認められたデバイス・アドレスを用いてアクセスポイントとブルートゥースのリンクを確立するリンク確立手段から構成された携帯情報端末とを備えた無線通信システム。
5. アクセスポイントが固定端末であることを特徴とする請求の範囲第４項記載の無線通信システム。
6. アクセスポイントが携帯情報端末であることを特徴とする請求の範囲第４項記載の無線通信システム。
7. 予めブルートゥースのリンク確立を許可するアクセスポイントのデバイス・アドレスを格納して、アドレス要求信号を送信する一方、少なくとも１以上のアクセスポイントが当該アドレス要求信号を受信することにより、固有のデバイス・アドレスを返送してくると、その固有のデバイス・アドレスを受信して、予め格納しているデバイス・アドレスとその固有のデバイス・アドレスを照合し、一致が認められるデバイス・アドレスを用いてアクセスポイントとブルートゥースのリンクを確立するリンク確立方法。
8. 予め格納しているデバイス・アドレスを適宜更新することを特徴とする請求の範囲第７項記載のリンク確立方法。

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