JP3897979B2 - 3次元ホログラフィックスクリーンおよび平衡crt駆動のための中心青crtを有する投影テレビジョン - Google Patents

3次元ホログラフィックスクリーンおよび平衡crt駆動のための中心青crtを有する投影テレビジョン Download PDF

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Description

【0001】
(背景)
(発明の分野)
本発明は、一般的には、投影テレビジョン受像機の分野に関し、詳細には、赤、緑および青の陰極線管の間における、著しく減少した色ずれおよび平衡電流もしくは駆動を与えるスクリーンを有する投影テレビジョン受像機に関する。
【0002】
(背景情報)
色ずれは、垂直視野角における明るさのピークを観測することにより、水平平面内の様々な角度で見たときの、赤投影チューブ、緑投影チューブ、青投影チューブからの投影画像によって投影スクリーンの中央に形成される白画像の赤/青比または緑/青比の変化として定義される。
【0003】
色ずれ問題は、いくつかの異なる色、たとえば、赤、青、緑のそれぞれの画像用の少なくとも3つの画像プロジェクタが必要であるために生じる。投影スクリーンは、少なくとも3つのプロジェクタからの画像を第1の面で受け取り、表示されるすべての画像について制御された光分散で画像を第2の面に表示する。1つのプロジェクタ、すなわち、通常は緑であり、通常はプロジェクタアレイの中央にあるプロジェクタは、スクリーンにほぼ直交する方向の第1の光路を有する。少なくとも2つのプロジェクタ、すなわち、通常は赤および青であり、通常はアレイ内の中央の緑プロジェクタの両側に位置決めされるプロジェクタは、規定された入射角の、直交方向とならない方向で第1の光路の方へ収束するそれぞれの光路を有する。色ずれは、スクリーンおよび緑プロジェクタに対する赤プロジェクタおよび青プロジェクタの非直交関係によって生じる。色ずれの結果として、色調はスクリーン上のあらゆる位置で異なるものとなる。色調の違いが大きな状態を、しばしば、不十分な白一様性、と呼ぶ。色ずれが小さければ小さいほど、白一様性が向上する。
【0004】
色ずれは、数のスケールによって示され、より小さい数はより弱い色ずれおよびより優れた白一様性を示す。一般的な手順によれば、通常は、少なくとも約−40度ないし+40度から約−60度ないし+60度程度まで、5度または10度の増分で様々な水平視野角から赤輝度、緑輝度、および青輝度の値がスクリーンで測定される。正の角度および負の角度は、それぞれ、スクリーン中央に対して右および左の水平視野角を表す。これらの測定値は、ピーク垂直視野角で得られる。赤データ、緑データ、および青データは0度で1に正規化される。以下の数式(I)および(II)の一方または両方が各角度で評価される。
【0005】
【数1】
Figure 0003897979
【0006】
【数2】
Figure 0003897979
【0007】
上式で、θは水平視野角内の任意の角度であり、C(θ)は角度θでの色ずれであり、red(θ)は角度θでの赤輝度レベルであり、blue(θ)は角度θでの青輝度レベルであり、green(θ)は角度θでの緑輝度レベルである。これらの値の最大値はスクリーンの色ずれである。
【0008】
一般に、色ずれは、商業的に受け入れられるスクリーン設計では、名目上5以下であるべきである。他のエンジニアリングおよび設計上の制約では、場合によっては色ずれを5よりもいくらか高くする必要があるときがあるかも知れないが、このような色ずれ性能は望ましくなく、通常は白一様性が不十分な知覚的に劣った画像をもたらす。
【0009】
投影テレビジョン受像機用のスクリーンは、一般に、熱可塑性シート材料の表面を形成するために、1つまたは複数のパターン化されたローラを使用した押出しプロセスによって製造される。この形状は、一般に、レンチキュールおよびレンズレットとも呼ばれるレンチキュラ要素のアレイである。レンチキュラ要素は、同じシート材料の一面または両面上に形成するか、あるいはいくつかの異なるシートの一面上にのみ形成し、次いでこれらのシートを積層ユニットとして永久的に組み合わせるか、あるいは積層ユニットとして機能するように互いに隣接するように他の方法で取り付けることができる。多くの設計では、スクリーンの一方の表面は、光を拡散させるようにフレネルレンズとして設計される。色ずれを低減し白一様性を向上させる従来の技術上の奮闘は、スクリーンの2つの態様にのみ焦点が当てられている。1つの態様はレンチキュラ要素の形状および配置である。他方の態様は、スクリーン材料または、光拡散を制御するためにその一部に光拡散粒子がドープされているスクリーン材料の範囲である。これらの奮闘は以下の特許文書によって例示される。
【0010】
米国特許第4432010号および米国特許第4536056号では、投影スクリーンは、入射表面と出射表面を有する光透過レンチキュラシートを含んでいる。その入力表面は、0.5から1.8の範囲の波打ち深さXvと近軸曲率半径R1の比(Xv/R1)を有する水平拡散レンチキュラプロファイルを特徴とする。そのプロファイルは、光軸に沿って縦長であり、非球面入力レンチキュラレンズを形成している。
【0011】
両面レンチキュラレンズを有するスクリーンを使用することは一般的である。このようなスクリーンは、スクリーンの入射表面上の円筒形入射レンチキュラ要素と、スクリーンの出射表面上に形成された円筒形レンチキュラ要素と、出射表面の光非収束部に形成された光吸収層とを有している。その入射レンチキュラ要素および出射レンチキュラ要素は、それぞれ、以下の数式(III)で表される円、楕円、または双曲線の形状で示される。
【0012】
【数3】
Figure 0003897979
【0013】
上式で、Cは主曲率であり、Kは円錐定数である。
【0014】
別法として、そのレンズレット群は、二次よりも高次の項が追加された曲線を有する。
【0015】
両面レンチキュラレンズのようなものを使用して作られたスクリーンでは、入射レンズと出射レンズの間の位置関係、またはレンズを形成するレンチキュラ要素同士の間の位置関係を特定することが提案されている。たとえば、米国特許第4443814号では、一方のレンズのレンズ表面が他方のレンズの焦点に存在するように入射レンズと出射レンズを位置決めすることが教示されている。たとえば、日本特許出願第58−59436号には、入射レンズの偏心率を、レンチキュラレンズを構成する材料の屈折率の逆数にほぼ等しくすることも教示されている。さらに、たとえば、米国特許第4502755号には、それぞれのレンチキュラレンズの光軸平面が互いに直角になるように両面レンチキュラレンズの2枚のシートを組合せ、かつ一方のレンズの周辺にある入射レンズと出射レンズが光軸に対して非対称的になるような両面レンチキュラレンズを形成することが教示されている。米国特許第4953948号では、光軸の位置ずれの公差および厚さの違いの許容量を大きくするか、あるいは色ずれを小さくすることができるように、入射レンズの谷でのみ光収束位置を出射レンズの表面から視野側の方へずらすことも教示されている。
【0016】
色ずれまたは白の非一様性を低減するための様々な提案だけでなく、投影スクリーン性能を向上させるための他の提案は、水平方向と垂直方向の両方で、画像を明るくすることと、適切な視野を確保することに向けられている。そのような技術は直接の関心事ではなく、詳細に述べられてはいない。多数のこのような提案の概要は、米国特許第5196960号に記載されている。この特許自体は、入射レンズを有する入射レンズ層と、出射レンズを有する出射レンズ層とを備え、出射レンズのレンズ表面が入射レンズの光収束点またはその近傍に形成され、入射レンズ層および出射レンズ層がそれぞれ、ほぼ透明な熱可塑性樹脂で形成され、少なくとも出射層が拡散微粒子を含み、入射レンズ層と出射レンズ層との間に光拡散特性の違いが存在する両側面レンチキュラレンズシートを教示している。複数の入射レンズが円筒形レンズを形成している。この出射レンズは複数の出射レンズ層で形成され、入射レンズ層の各レンズの光収束点に、またはその近傍にレンズ表面を有している。また、光吸収層がその出射レンズ層の非収束部に形成されている。このスクリーン設計は、十分な水平視野角を与え、色ずれを低減し、画像をより明るくすると共に、押出しプロセスによる製造を容易にすると言われている。
【0017】
投影スクリーン設計において何年にもわたって積極的に開発されてきたにもかかわらず、その達成された改良はせいぜい増分的なものであり、さらに、ある基準を超えることには成功していない。画像投影機の幾何学的構成によって規定されるその入射角は、本明細書では角度αと呼ばれ、一般に、0度よりも大きくかつ約10度または11度以下である範囲に限られている。画像プロジェクタの寸法のために、角度αを0度に近くすることはほぼ不可能である。角度αが約10度または11度よりも小さい範囲では、達成されている最高の色ずれ性能は、数式(I)および(II)にしたがって測定されたとして、約5である。角度が約10度または11度を超える範囲で既に達成されている最良の色ずれ性能は、商業的には受け入れられてはいない。実際、角度αが10度または11度よりも大きな角度を持つ投影テレビジョン受像機は知られていない。
【0018】
αの角度が小さい場合は、顕著で望ましくない結果、すなわち、非常に大きなキャビネット奥行きが、家庭用投影テレビジョン受像機に必要になる、ということを生じさせる。この大きな奥行きは、小さな入射角(α)を有する光路に対処する必要があることの直接的な結果である。投影テレビジョンキャビネットの寸法を削減する技法は、一般に、鏡の配置に依存している。入射角の小さな範囲によって、そのような努力はまた、結局、限界がある。
【0019】
Polaroid Corporationは、DMP−128(登録商標)としてデザインされた光ポリマーを販売しており、Polaroid Corporationが、独占権を持つプロセスを使用し、3次元ホログラムとして製造することができる。このホログラフィック製造プロセスは、米国特許第5576853号に部分的に記載されている。投影テレビジョン用の3次元ホログラフィックスクリーンは、DMP−128(登録商標)光ポリマーホログラフィック製品の市場を確立するための努力がなされる間に示された多数の提案のうちの1つとしてPolaroid Corporationによって提案された。この提案は、より高い明るさおよび解像度、より低い製造コスト、より小さい重量、および2ピーススクリーンが輸送中に受ける磨耗に対する抵抗力の項目に関して、Polaroid Corporationが期待した利点に基づいた提案であった。Polaroid Corporationは、ホログラフィック投影テレビジョンスクリーンのようなものを作成可能かもしれない多量のホログラフィック要素に対する如何なる特定のホログラフィック構成をも提案しておらず、ホログラフィックであるか、その他の種類であるかにかかわらず、どんな種類の投影テレビジョンスクリーンにおける色ずれ問題も、考慮されてさえいない。
【0020】
全般的に、色ずれが5よりも小さく、場合によっては5よりもずっと小さいスクリーン、また角度αが10度または11度よりもずっと大きい場合に色ずれが5程度に低いスクリーンを有する投影テレビジョン受像機を提供するための開発が何年にもわたって集中的に行われてきたにもかかわらず、従来型の投影スクリーンにおけるレンチキュラ要素形状および位置および散光器を増分的に変更することを除いて、色ずれ問題の解決策は進歩していない。さらに、投影スクリーンには3次元ホログラムが有用であるという提案にもかかわらず、色ずれに関してすることがないという理由であるが、3次元ホログラフィックスクリーンを使用した投影テレビジョンを提供する努力はなされていない。著しく向上した色ずれ性能を有し、著しく小さなキャビネットに組み込むことのできる投影テレビジョン受像機に対してずっと前から探し求められているニーズは依然として満たされていない。
【0021】
(要約)
本明細書で教示される本発明の構成による投影テレビジョン受像機は、量として測定される色ずれ性能を著しく向上させるので、10度または11度よりも小さな範囲の入射角αを有する投影テレビジョン受像機を用いて2以下の色ずれを達成することができる。さらに、色ずれ性能が著しく高いので、入射角が最大約30度の商業的に受け入れられる投影テレビジョン受像機を、ずっと小さなキャビネットで提供することができる。そのような大きいα角度の受像機のその色ずれ性能は、たとえば5の色ずれ性能を持つα角度の小さな従来型の受像機と少なくとも同程度に良好であり、α角度の小さな受像機と同様に、約2程度に低い値に近づくか、あるいは場合によってはそのような値に達するものと期待することができる。
【0022】
これらの結果は、押出しレンズスクリーン技法を完全に放棄することによって得られる。その代わりに、本発明の構成によるα投影テレビジョン受像機は、基板、たとえばMylar(登録商標)などのポリエチレンフィルム上に形成された3次元ホログラムで形成されたスクリーンを有する。
【0023】
このような3次元ホログラフィックスクリーンは最初、より高い明るさおよび解像度、より低い製造コスト、より小さい重量、および2ピーススクリーンがたとえば輸送中に受ける磨耗に対する抵抗力の項目に関して期待した利点のために開発された。その3次元ホログラフィックスクリーンの色ずれ性能は、その3次元スクリーンの光学特性が少なくとも従来型のスクリーンと同程度に良好であるかどうかを判定するための試験を行ったときに見出された。数式(I)および(II)によって測定されたその3次元ホログラフィックスクリーンの色ずれ性能は、衝撃的なほど予想されたよりも低かった。従来技術の改良を増分ステップに制限していた障壁も完全になくなっていた。さらに、現在、より大きなα入射角を特徴とする投影幾何形状を有する、より小さなキャビネットを開発することが可能である。
【0024】
3次元ホログラフィックスクリーンに関係する予想を上回る特性を有し、そして、本明細書で教示する本発明の構成による投影テレビジョンは、以下で構成されている。それぞれの異なる色のそれぞれの画像用の少なくとも3つの画像プロジェクタ;基板上に配設された3次元ホログラムで形成され、プロジェクタからの画像を第1の面で受け取り、表示されるすべての画像について制御された光分散で画像を第2の面に表示する投影スクリーン;そのプロジェクタの1つはスクリーンにほぼ直交する方向の第1の光路を有し、そして、そのプロジェクタの少なくとも2つは規定された入射角の、スクリーンに対して直交方向とならない方向で第1の光路の方へ収束するそれぞれの光路を有する;そして、3次元の干渉または回折アレイを表しているその3次元ホログラムは、表示された画像の色ずれを低減するうえで有効な構成を有し、そのスクリーンは0度よりも大きくかつ約30度以下である範囲内のすべての入射角について約5以下である色ずれを持つ、ここで色ずれは以下の式の少なくとも一方から得られる最大値によって求められる:
【0025】
【数4】
Figure 0003897979
【0026】
【数5】
Figure 0003897979
【0027】
ここで、θは一連の水平視野角内の任意の角度であり、C(θ)は角度θでの色ずれであり、red(θ)は角度θでの赤輝度レベルであり、blue(θ)は角度θでの青輝度レベルであり、green(θ)は角度θでの緑輝度レベルである。そのスクリーンの色ずれは、5未満、たとえば、約4、3、または場合によっては2以下になると予想することができる。
【0028】
入射角が約10度または11度のときの既知の障壁に関して、そのスクリーンの色ずれは、0度よりも大きくかつ約10度以下である入射角の第1のサブレンジ内のすべての入射角について約2以下であり、約10度よりも大きくかつ約30度以下である入射角の第2のサブレンジ内のすべての入射角について約5以下である。
【0029】
そのスクリーンは、さらに、たとえば、約2mm〜4mmの範囲の厚さを有する層状のアクリル材料の光透過強化部材を備える。その基板は、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムなど、耐久性が高く透明な撥水性のフィルムで構成される。その基板は、約1ミル〜10ミル(約25.4ミクロン〜254ミクロン)の範囲の厚さを有するフィルムでよい。約7ミルの厚さは、その3次元ホログラムを適切に支持することが判明している。そのフィルムのその厚さは性能とは関係がない。その3次元ホログラムは、約20ミクロン以下の範囲の厚さを有する。
【0030】
従来技術による投影テレビジョンは、一般に、アレイの中心に置かれた緑陰極線管を持つ3本の陰極線管(赤、緑および青)のアレイを有する。本発明による投影テレビジョンは、ホログラフィック要素スクリーンと組み合わせて、アレイの中心に青陰極線管(CRT)を配置する。最終結果は、平衡色温度はもちろんのこと青および緑CRTへの平衡電流または駆動にも関わるシステムである。
【0031】
(好適実施例の説明)
投影テレビジョン受像機10を図1に示す。投影陰極線管14、16、および18のアレイ12はそれぞれ、赤、緑、および青の画像を生成する。それぞれの陰極線管はそれぞれのレンズ15、17、および19を備える。その投影された画像は、鏡20によって投影スクリーン22上に反射される。その光路の特定の幾何形状に応じて、付加的な鏡が使用されている。その青陰極線管18は光路32に沿って青画像を投影し、光路32はスクリーン22にほぼ直交する方向を有する。言い換えれば、その光路はスクリーンに対して垂直である。その赤陰極線管および緑陰極線管はそれぞれの光路34および36を有し、光路34および36は、直交しない方向の規定された入射角αで第1の光路32の方へ向かって収束する。この入射角は色ずれの問題を生じさせる。
【0032】
そのスクリーン22は、基板24上に配設された3次元ホログラム26を備える。そのスクリーンは、プロジェクタからの画像を第1の入射表面側28で受け取り、表示されたすべての画像について制御された光分散で画像を第2の出射表面側30上にその画像を表示する。その基板は、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムのような、耐久性が高く透明で、撥水性のあるフィルムが好ましい。このようなフィルムの1つは、商標Mylar(登録商標)として、E.I.du Pont de Nemours & Co.から得ることができる。そのフィルム基板は、約1ミル〜10ミル、すなわち、約.001〜.01インチまたは約25.4ミクロン〜254ミクロンの範囲の厚さを有する。その厚さが約7ミル(177.8ミクロン)のフィルムは、その上に配設された3次元ホログラムを適切に支持することが判明している。そのフィルムの厚さは、一般にスクリーン性能に影響を与えず、また特に色ずれ性能に影響を与えず、いくつかの異なる厚さのフィルムを使用してもよい。その3次元ホログラム26の厚さは約20ミクロン以下である。
【0033】
この3次元ホログラフィックスクリーンは少なくとも2つの供給源から得ることができる。Polaroid Corporationは独自の湿式化学プロセスを使用して、そのDMP−128光ポリマー材料で3次元ホログラムを形成している。
【0034】
本明細書で説明し請求する投影テレビジョン受像機で使用されるその3次元ホログラフィックスクリーンについて提起した実施形態は、以下の性能仕様にしたがってPolaroid Corporation湿式化学プロセスによって製造された。
水平半視野角:38度±3度
垂直半視野角:10度±1度
スクリーン利得:≧8
色ずれ:≦3
ここで、水平視野角および垂直視野角は従来の方法で測定され、スクリーン利得は、そのスクリーンに直交する方向で測定された、光源から視野表面の背面の方へ向かう光強度と視野表面の前面から観察者の方への光強度との商であり、色ずれは前述のように測定される。
【0035】
その3次元ホログラフィック投影スクリーンの並はずれた色ずれ性能は、概要で説明したように、全く予想外のものであった。
【0036】
図2は、色ずれ性能について説明するための、鏡およびレンズを省略した投影テレビジョンの簡略図である。赤陰極線管14および青陰極線管18の光軸34および36は、青陰極線管18の光軸32に対して入射角αの位置に対称的に位置合わせされる。キャビネットの最小奥行きDは、スクリーン22と陰極線管の背縁部との間の距離によって決定される。角度αがより小さくなるとき、それぞれの陰極線管は互いに接近し動き、そして互いにぶつかることを避けるためにスクリーンからさらに離隔して設けなければならないことを理解されたい。十分に小さな角度αでは、このような干渉を回避することはできない。この場合、キャビネットの最小奥行きDが大きくなるので望ましくない。逆に、角度αが大きくなるにつれて、陰極線管をスクリーン22に近づけ、キャビネットの最小奥行きDを小さくすることができる。
【0037】
スクリーン22の視野側では、2つの水平半視野角は−βおよび+βとして指定される。総水平視野角2βも定義される。半視野角は通常、±40度から±60度の範囲である。各半角内に複数の特定の角度θがあり、この角度で、前述の数式(I)および(II)にしたがって色ずれを測定し求めることができる。
【0038】
入射角約10度または11度での既知の障壁に関して、3次元ホログラフィックスクリーンの色ずれは、入射角が0度よりも大きくかつ約10度以下である第1のサブレンジ内のすべての入射角について約2以下であり、このスクリーンの色ずれは、入射角が約10度よりも大きくかつ約30度以下である第2のサブレンジ内のすべての入射角について約5以下である。第1のサブレンジのような約2以下の色ずれを、より大きな入射角の第2のサブレンジでも達成できることが期待される。
【0039】
図3を参照するとわかるように、基板24は、前述のように、Mylar(登録商標)などの透明フィルムを含む。3次元ホログラム26が形成される光ポリマー材料はフィルム層24上に支持される。適切な光ポリマー材料はDMP−128(登録商標)である。
【0040】
スクリーン22はさらに、たとえば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル材料の光透過強化部材38を含むことができる。ポリカーボネート材料を使用することもできる。強化部材38はこの実施形態では、約2mm〜4mmの範囲の厚さを有する層である。スクリーン22および強化部材は、ホログラフィック層26と強化部材38の相互境界40全体にわたって互いに接着される。接着剤、放射、および/または熱結合技法を使用することができる。たとえば、ティンティング、惑光防止コーティング、耐ひっかきコーティングのうちの1つまたは複数によって強化層の表面42を処理することもできる。
【0041】
3次元ホログラフィック投影スクリーンの改良された色ずれ性能を低減せず、従来型の投影スクリーンで知られているような、色ずれ性能以外の性能特性に関する投影スクリーンの態様を制御するために、スクリーンおよび/またはその構成要素層の様々な表面に他の光学レンズまたはレンチキュラアレイを設けることができる。
【0042】
従来型の投影テレビジョン設計では、緑投影チューブを3つのチューブのアレイの中央に配置する。この場合、一般に、レンチキュラ投影スクリーンまたはフレネル投影スクリーンを使用するシステムでは、人間の目に対して目立つ色に最高の解像度が与えられる。白色を生成する場合、すべての3つの投影チューブが十分な強度で明るくされる。白を生成する場合、このような典型的な投影テレビジョンシステムでは、緑投影チューブおよび青投影チューブには比較的高い電流が必要であり、赤チューブには比較的低い電流が必要である。システムの特定の色温度は主として、緑投影チューブおよび青投影チューブに供給される電流に依存する。
【0043】
本明細書の本発明の態様によれば、投影アレイの中央に、緑チューブではなく、最高電流要件を有する投影チューブ、すなわち青投影チューブが配置されるホログラフィック投影システムが提供される。このシステムをホログラフィック要素スクリーンと組み合わせると、従来技術の教示に反するいくつかの利点が与えられる。図4は、本発明によるホログラフィック要素スクリーンを使用した場合の、水平視野角の関数として正規化された明るさのグラフ表現である。このホログラフィックスクリーンは、レンチキュラスクリーンまたはフレネルベースのスクリーンとは異なり、制御された入力角度特性を有する。水平視野角が垂直方向または直交方向から数度である場合でも、入力は減衰される(すなわち、0度の光ほど効率的にスクリーンを透過しない)。青投影チューブを投影アレイの中央に配置することによって、青投影チューブに供給される電流と緑投影チューブに供給される電流を等しくすることができ、しかも、受け入れられる色温度が与えられる。
【0044】
たとえば、ホログラムスクリーンではなくレンチキュラスクリーンを使用する従来型の46″投影テレビジョンシステムでは、青光出力に対する緑光出力の比は9.4として測定された。そのレンチキュラを取り外し、その投影テレビジョンシステムに本発明によるホログラフィックスクリーンを挿入した。青光出力に対する緑光出力の比は10.1として測定された。したがって、青チューブを0度位置(中央)へ移動した場合は、青投影チューブからの光出力が6%〜7%増大する可能性があり、緑CRTを従来型の青位置へ移動した場合は、緑CRTからの光出力が6%〜7%減少する可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本明細書で教示される本発明の構成による投影テレビジョンの略図表現である。
【図2】 図2は、本発明の構成について説明するうえで有用な投影テレビジョン幾何形状の簡略図である。
【図3】 図3は、本発明の構成による増強された投影スクリーンの側面図である。
【図4】 図4は、本発明によるホログラフィック要素スクリーンを使用した、水平視野角の関数としての正規化された明るさのグラフ表現である。

Claims (2)

  1. 緑、青および赤の画像プロジェクタと投影スクリーンを有する投影テレビジョンの色温度を制御するための方法であって、
    前記スクリーンの色ずれ性能をホログラフィック的に改良するためのステップであって、当該ホログラフィック的に改良された色ずれ性能が、前記スクリーンへの直交軸から数度の水平視野角で投影される画像を希薄にする制御された入力角特性を有するステップと、
    前記投影スクリーンと一直線に直交した光軸に沿って青画像を投影するステップと、
    前記一直線に直交した光軸へと集光する各光路に沿って緑および赤を投影するステップと、
    前記スクリーン上に白画像を生成する時に、ほぼ同じエネルギレベルに前記青および緑の画像プロジェクタを励起するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 3次元ホログラム(26)内で3次元干渉アレイを表わすことにより、色ずれ性能をホログラフィック的に改良するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
JP2000529844A 1998-01-29 1998-01-29 3次元ホログラフィックスクリーンおよび平衡crt駆動のための中心青crtを有する投影テレビジョン Expired - Fee Related JP3897979B2 (ja)

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