JP3897491B2 - 伸縮ロッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1雄ネジを備えた第1ロッド部、第1雄ネジとは逆向きの第2雄ネジを備えた第2ロッド部、第1雄ネジに螺合する第1雌ネジ及び第2雄ネジに螺合する第2雌ネジを備えた中間ロッド部を備えて構成された伸縮ロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
前述のように第1及び第2ロッド部、中間ロッド部を備えて構成された伸縮ロッドの一例が、実公平7−37448号公報に開示されている。この伸縮ロッドは、中間ロッド部の外周部分に固定されたリングギヤ部(前記公報の第1図及び第2図中の4)、中間ロッド部におけるリングギヤ部の部分に相対回転自在に外嵌された操作部(前記公報の第1図及び第2図中の5)、操作部に揺動自在に支持されたラチェット爪(前記公報の第1図及び第2図中の6,6’)、並びに操作部に支持された操作ハンド部(前記公報の第1図及び第2図中の7)を備えて構成されている。
【0003】
これにより、操作ハンド部を中間ロッド部周りに往復操作することによって、ラチェット爪がリングギヤ部に係合及び離間し、第1及び第2ロッド部に対して中間ロッド部が回転操作されて、中間ロッド部に対し第1及び第2ロッド部が互いに逆向きに移動し、第1及び第2ロッドの間隔が変更操作される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術に記載の構造では、ラチェット爪(前記公報の第1図及び第2図中の6,6’)を支持する操作部(前記公報の第1図及び第2図中の5)に、操作ハンド部が支持されており、操作ハンド部が中間ロッド部の長手方向と交差する外方に向いた操作姿勢(前記公報の第1図中の7の実線参照)、及び中間ロッド部の長手方向に沿った格納姿勢(前記公報の第1図中の7の二点鎖線参照)に変更自在に構成されている。
【0005】
この場合、操作ハンド部を操作及び格納姿勢に変更自在に支持する支持ピン(前記公報の第2図中の5b)、及びラチェット爪(前記公報の第1図及び第2図中の6,6’)が、操作部(前記公報の第1図及び第2図中の5)において、中間ロッド部の半径方向(前記公報の第1図及び第2図の紙面左右方向)に沿って並べて配置されている(ラチェット爪が内側で、支持ピンが外側)。従って、中間ロッド部から半径方向の外方に操作部が突出する状態となって、操作部付近が大型化する傾向にある。
【0006】
従来の技術に記載の伸縮ロッドは、農用トラクタのリンク機構におけるリフトロッド(前記公報の第4図及び第5図参照)として使用されることがあり、リンク機構が昇降駆動されるのに伴って伸縮ロッドも上下移動する。これにより、前述のように操作部が半径方向の外方に突出する状態になっていると、リンク機構が昇降駆動されるのに伴って伸縮ロッドが上下移動した際、操作部が農用トラクタの他の部分に接触するおそれが生じてくる。従って、半径方向の外方に突出する操作部が他の部分に接触しないような構成のものにしか、伸縮ロッドを装備することができなくなるので、伸縮ロッドの汎用性が低下するものとなる。
本発明は第1及び第2ロッド部、中間ロッド部を備えて構成された伸縮ロッドにおいて、ラチェット爪及び操作ハンド部を支持して中間ロッド部を回転操作する操作部の小型化を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、第1雄ネジを備えた第1ロッド部と、前記第1雄ネジとは逆向きの第2雄ネジを備えた第2ロッド部と、前記第1雄ネジに螺合する第1雌ネジ及び前記第2雄ネジに螺合する第2雌ネジを備えた中間ロッド部とを備えると共に、
前記中間ロッド部における前記第1ロッド部側端部の外周部分に固定されたリングギヤ部と、前記中間ロッド部における前記リングギヤ部のボス部外周部分に回転自在に外嵌された操作部と、前記中間ロッド部の長手方向に沿う軸芯と平行な軸芯周りで揺動自在に前記操作部に支持されて前記リングギヤ部に係合するラチェット爪と、前記ラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢するもので前記操作部に支持されるバネとを備え、
前記操作部における前記中間ロッド部の長手方向における第2ロッド部側に向いた支持板面であって、中間ロッド部の径方向外方における操作部の外側板面よりも外方に出ない中心側よりにブラケットを取り付け、このブラケットに操作ハンド部を前記中間ロッド部の長手方向と交差する外方に向いた操作姿勢、及び前記中間ロッド部の第2ロッド部側に向かう長手方向に沿った格納姿勢に変更自在に備え、
前記操作部には、中間ロッド部の長手方向で前記リングギヤ部を挟む一対の支持板を備え、前記ラチェット爪には、前記支持板に支持され、且つ、操作部に対して揺動自在に支持された前記軸芯と前記中間ロッド部の軸芯とを結ぶ線分を挟んで両側に形成された一対の爪部と、前記支持板よりも外方に突出させた一対の操作アームと、前記バネに付勢される接当部とを備え、
前記バネは、その両端が保持された状態で中間部で前記ラチェット爪の接当部を付勢して前記爪部をリングギヤ部に係合させるとともに、前記操作アームは、リングギヤ部と係合していたラチェット爪の一方の爪部の係合を離脱させて他方の爪部をリングギヤ部に係合させることによりリングギヤ部と係合する爪部が前記バネの付勢力によりリングギヤ部と係合する側に付勢されるように切換え操作自在に構成してあり、
前記操作姿勢の操作ハンド部を前記中間ロッド部周りに往復操作することにより、前記ラチェット爪の前記バネで付勢された側の爪部が前記リングギヤ部に係合し、前記第1及び第2ロッド部に対して前記中間ロッド部が回転操作されて、前記中間ロッド部に対し前記第1及び第2ロッド部が互いに逆向きに移動し、前記第1及び第2ロッド部の間隔が変更操作されるように構成してある。
【0008】
これにより、従来の技術の構造のように、操作部においてラチェット爪と操作ハンド部の基部とが中間ロッド部の半径方向に並ぶと言う状態にはならず、請求項1の特徴によると、操作部においてラチェット爪と操作ハンド部の基部とが中間ロッド部の長手方向に沿って並ぶと言う状態となるのであり、操作ハンド部の基部が中間ロッド部から半径方向の外方に突出すると言うような状態にはならない。
【0009】
請求項1の特徴のように、操作部においてラチェット爪と操作ハンド部の基部とが中間ロッド部の長手方向に沿って並ぶと言う状態になった場合、操作ハンド部の基部が中間ロッド部の外面に接近するので、操作ハンド部を中間ロッド部の長手方向に沿った格納姿勢に変更した際、操作ハンド部の全体を中間ロッド部(又は第1ロッド部、又は第2ロッド部)に接近させることができる。
【0010】
請求項1の特徴によると、操作ハンド部を格納姿勢に設定した場合、操作ハンド部の全体が中間ロッド部に接近した状態となるのであり、操作ハンド部が中間ロッド部の長手方向の範囲に入る状態になるか、操作ハンド部が中間ロッド部の長手方向の範囲から出ても操作ハンド部が大きく出る状態にはならない。
【0011】
[II]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項2の特徴によると、操作ハンド部を格納姿勢で保持する保持部を備えているので、格納姿勢の操作ハンド部を保持部に保持させておくことにより、操作ハンド部が格納姿勢から操作姿勢側に動くと言うような状態を防止することができる。
【0012】
[III]
請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前項[I]〜[II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
操作部のラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢するバネを操作部に備える場合、バネをコイルスプリングによって構成すると、バネ(コイルスプリング)を配置する為に大きなスペースが必要になって、操作部が大型化することがある。
【0013】
請求項3の特徴によると、操作部のラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢するバネが、板バネによって構成されている。この場合、板バネは薄いものであり、配置の為に大きなスペースを必要としないので、請求項4の特徴のように操作部のラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢するバネを、板バネによって構成すれば、バネ(板バネ)を操作部に備えても、操作部が大型化することはない。
【0014】
[IV]
請求項4の特徴によると、請求項3の場合と同様に前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えておりこれに加えて以下のような「作用」を備えている。
操作部のラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢するバネが、板バネによって構成された場合、請求項5の特徴によると、バネ(板バネ)がラチェット爪に直接に接当して、ラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢しているので、バネ(板バネ)とラチェット爪とを連係するような連係部材を備える必要がない。
【0015】
[V]
請求項5の特徴によると、請求項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項5の特徴によると、操作部が中間ロッド部の長手方向に沿った分割面で連結及び分離自在に構成されており、前述の分割面で操作部を分離することによって、中間ロッド部から操作部を容易に離すことができる。
【0016】
[VI]
請求項6の特徴によると、請求項1〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項6の特徴によると、リングギヤ部及びラチェット爪へのゴミ等の付着を防止するカバーを備えているので、リングギヤ部やラチェット爪にゴミ等が付着して、操作ハンド部による中間ロッド部の回転操作に支障を来すと言う状態が防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に、伸縮ロッドの全体が示されている。板材をU字状に折り曲げて構成された連結金具1a、連結金具1aに溶接によって連結された丸棒状のロッド1b、及びロッド1bの外面に形成された第1雄ネジ1c(右ネジ)によって第1ロッド部1が構成されており、第1雄ネジ1cに防錆用のメッキ処理が施されている。板材をU字状に折り曲げて構成された連結金具2a、連結金具2aに溶接によって連結された丸棒状のロッド2b、及びロッド2bの外面に形成された第2雄ネジ2c(左ネジ)によって第2ロッド部2が構成されており、第2雄ネジ2cに防錆用のメッキ処理が施されている。
【0018】
図1及び図2に示すように、丸パイプの両端部を細く絞って中間ロッド部3が構成され、中間ロッド部3の一方の端部の内面に第1雌ネジ3a(右ネジ)が形成されて、中間ロッド部3の他方の端部の内面に第2雌ネジ3b(左ネジ)が形成されおり、第1及び第2雌ネジ3a,3bに防錆用のメッキ処理が施されている。第1ロッド部1の第1雄ネジ1cと中間ロッド部3の第1雌ネジ3aとが螺合し、第2ロッド部2の第2雄ネジ2cと中間ロッド部3の第2雌ネジ3bとが螺合している。この状態で中間ロッド部3の内部にグリスが充填されており、グリスを補充する為のグリスニップル4が中間ロッド部3に備えられている。
【0019】
以上の構造により、伸縮ロッドを一方の部材と他方の部材とに亘って接続した状態(第1ロッド部1が一方の部材に接続され、第2ロッド部2が他方の部材に接続されて、第1及び第2ロッド部1,2が回転しない状態)において、中間ロッド部3を第1及び第2ロッド部1,2に対して回転操作すると、右及び左ネジの作用により、中間ロッド部3に対し第1及び第2ロッド部1,2が互いに逆向きに移動して、第1及び第2ロッド部1,2の間隔(伸縮ロッドの長さ)が変更操作される。
【0020】
次に、第1及び第2ロッド部1,2に対して中間ロッド部3を回転操作する構造について説明する。
図1,2,3に示すように、中間ロッド部3の長手方向における第1ロッド部1側の端部において、中間ロッド部3の外周部分にリングギヤ部5が溶接によって固定され、操作部6がリングギヤ部5周りに回転自在に外嵌されており、中間ロッド部3の長手方向(図3の紙面左右方向)に沿った分割面で分割される第1部分7及び第2部分8によって、操作部6が構成されている。
【0021】
図2,3,4に示すように操作部6の第1部分7は、リングギヤ部5に嵌まり込む半円状の凹部を備えた一対の支持板7a,7b、一対の支持板7a,7bに亘って溶接によって固定された外側板7c及び一対のフランジ板7dによって、構成されている。操作部6の第2部分8は、リングギヤ部5に嵌まり込む半リング状の一対のガイド部材8a、及び一対のガイド部材8aに亘って溶接によって固定されたブランジ板8bによって構成されている。
【0022】
図1,2,3に示す状態は第1部分7の支持板7a,7b及び第2部分8のガイド部材8aを、リングギヤ部5に嵌め込み、第1及び第2部分7,8のフランジ板7d,8bを介してボルト9により、第1及び第2部分7,8を互いに連結している状態であり、この状態で、操作部6(第1及び第2部分7,8)がリングギヤ部5から外れることなく、リングギヤ部5周りに回転自在に外嵌される。図3に示す状態からボルト9を外すと、図4に示すように操作部6の第1及び第2部分7,8を分離させてリングギヤ部5から取り外すことができるのであり、これによってリングギヤ部5、操作部6の第1及び第2部分7,8、後述するラチェット爪11の清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0023】
図2,3,4に示すように、第1部分7の支持板7a,7bに亘り支持ピン10(中間ロッド部3の長手方向に沿う方向(図2の紙面左右方向))が固定されて、第1部分7の支持板7a,7bの間において支持ピン10周りに、ラチェット爪11が揺動自在に支持されている。ラチェット爪11は一対の爪部11a,11b、一対の操作アーム11c及び接当部11dを備えて構成されており、ラチェット爪11の操作アーム11cが、第1部分7の支持板7a,7bから外方に突出している。板バネ12が波型(図3及び図4参照)に曲げられて、第1部分7の支持板7a,7bの間に配置されており、板バネ12の中央の凸部12aがラチェット爪11の接当部11dに直接に接当している。
【0024】
図1及び図2に示すように、第1部分7において中間ロッド部3の長手方向における第2ロッド部2に向いた支持板7aに、ブラケット13が中間ロッド部3の長手方向における第2ロッド部2に向けて固定されており、ブラケット13の支持ピン14(中間ロッド部3の長手方向と直交する方向)に、操作ハンド部15が揺動自在に支持されている。第2ロッド部2の連結金具2aに固定された保持板16が中間ロッド部3側に延出され、樹脂により半リング状に形成された保持部17が保持板16に固定されている。図1の二点鎖線及び図2の実線に示す状態は、操作ハンド部15を中間ロッド部3の長手方向に沿った格納姿勢に設定し、操作ハンド部15を保持部17に嵌め込んで保持している状態である。
【0025】
第1及び第2ロッド部1,2に対して中間ロッド部3を回転操作する場合、図1の実線及び図2の二点鎖線に示すように、操作ハンド部15を保持部17から外して、操作ハンド部15を中間ロッド部3の長手方向と交差する外方に向いた操作姿勢に設定する。図3の実線に示す状態はラチェット爪11の接当部11dの紙面左側部分に、板バネ12の凸部12aが接当している状態であり、板バネ12の付勢力によってラチェット爪11が、図3の紙面時計方向(ラチェット爪11の爪部11aがリングギヤ部5に係合する側)に付勢されている。
【0026】
以上の状態で図1及び図3に示すように、操作ハンド部15を矢印Y1の方向に操作し操作部6を矢印Y1の方向に回転操作すると、ラチェット爪11の爪部11aのリングギヤ部5への係合によって、操作部6と一緒にリングギヤ部5及び中間ロッド部3が矢印Y1の方向に回転操作される。次に操作ハンド部15を逆の矢印Y2の方向に戻し操作し操作部6を矢印Y2の方向に回転操作すると、板バネ12の付勢力に抗して、ラチェット爪11の爪部11aがリングギヤ部5から逃げて、リングギヤ部5及び中間ロッド部3は矢印Y2の方向に回転操作されずに残る。このように図3の実線に示すようにラチェット爪11の接当部11dの紙面左側部分に板バネ12の凸部12aを接当させている状態で、操作ハンド部15を矢印Y1,Y2の方向に往復操作すると、リングギヤ部5及び中間ロッド部3が矢印Y1の方向に回転操作される。
【0027】
次にリングギヤ部5及び中間ロッド部3を矢印Y2の方向に回転操作する場合には、ラチェット爪11の操作アーム11cを手で押し操作し、ラチェット爪11の接当部11dを板バネ12の凸部12aを乗り越えさせて、図3の二点鎖線に示すようにラチェット爪11の接当部11dの紙面右側部分に、板バネ12の凸部12aを接当させる。これにより、板バネ12の付勢力によってラチェット爪11が、図3の紙面反時計方向(ラチェット爪11の爪部11bがリングギヤ部5に係合する側)に付勢される。
【0028】
以上の状態で図1及び図3に示すように、操作ハンド部15を矢印Y2の方向に操作し操作部6を矢印Y2の方向に回転操作すると、ラチェット爪11の爪部11bのリングギヤ部5への係合によって、操作部6と一緒にリングギヤ部5及び中間ロッド部3が矢印Y2の方向に回転操作される。次に操作ハンド部15を逆の矢印Y1の方向に戻し操作し操作部6を矢印Y1の方向に回転操作すると、板バネ12の付勢力に抗して、ラチェット爪11の爪部11bがリングギヤ部5から逃げて、リングギヤ部5及び中間ロッド部3は矢印Y1の方向に回転操作されずに残る。このように図3の二点鎖線に示すようにラチェット爪11の接当部11dの紙面右側部分に板バネ12の凸部12aを接当させている状態で、操作ハンド部15を矢印Y1,Y2の方向に往復操作すると、リングギヤ部5及び中間ロッド部3が矢印Y2の方向に回転操作される。
【0029】
[発明の実施の第1別形態]
図1及び図2に示す保持板16及び保持部17を廃止し、図5に示すように線材を折り曲げて保持部18を構成し、保持部18を第2ロッド部2の連結金具2aに溶接によって固定するように構成してもよい。これにより、保持部18の折れ曲がった凹部18aに操作ハンド部15を入れることによって、操作ハンド部15を格納姿勢に保持する。
【0030】
[発明の実施の第2別形態]
図1〜図5に示す構成では、第1部分7の支持板7a,7bの間(ラチェット爪11の操作アーム11cが突出する部分)に開口が形成されているので、第1部分7の支持板7a,7bの間にゴミ等が入り込み、リングギヤ部5やラチェット爪11に付着するおそれがある。この場合に、図6に示すように第1部分7の支持板7a,7bの間に、スポンジやゴム等の弾性材製のカバー19を取り付けて、第1部分7の支持板7a,7bの間にゴミ等が入り込まないように構成してもよい。又、操作部6の全体を覆うゴム製で防水機能を備えたカバー(図示せず)を備えてもよく、この場合にはカバーの上側からラチェット爪11の操作アーム11cを操作する。
【0031】
[発明の実施の第3別形態]
図1〜図5に示す構成において、リングギヤ部5及び操作部6を中間ロッド部3の長手方向における第2ロッド部2側の端部に設け、第1部分7において中間ロッド部3の長手方向における第1ロッド部1に向いた支持板7bに、ブラケット13を中間ロッド部3の長手方向における第1ロッド部1に向けて固定してもよい。この場合、保持板16及び保持部17(図5に示す保持部18)を、第1ロッド部1の連結金具1aに固定する。
【0032】
図1〜図5に示す構成において、リングギヤ部5及び操作部6を中間ロッド部3の長手方向における中間に設け、第1部分7において中間ロッド部3の長手方向における第1ロッド部1に向いた支持板7bに、ブラケット13を中間ロッド部3の長手方向における第1ロッド部1に向けて固定してもよい。この場合、保持板16及び保持部17(図5に示す保持部18)を、第1ロッド部1の連結金具1aに固定する。
逆に、リングギヤ部5及び操作部6を中間ロッド部3の長手方向における中間に設け、第1部分7において中間ロッド部3の長手方向における第2ロッド部2に向いた支持板7aに、ブラケット13を中間ロッド部3の長手方向における第2ロッド部2に向けて固定してもよい。この場合、保持板16及び保持部17(図5に示す保持部18)を、第2ロッド部2の連結金具2aに固定する。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、第1及び第2ロッド部、中間ロッド部を備えて構成された伸縮ロッドにおいて、中間ロッド部の外周部分に固定されたリングギヤ部の部分に操作部を回転自在に外嵌した場合、操作部においてラチェット爪と操作ハンド部の基部とが中間ロッド部の長手方向に沿って並ぶように構成し、操作ハンド部の基部が中間ロッド部から半径方向の外方に突出すると言うような状態を避けることにより、伸縮ロッドの操作部の小型化を図ることができた。
【0034】
請求項1の特徴によると、操作部においてラチェット爪と操作ハンド部の基部とが中間ロッド部の長手方向に沿って並ぶように構成することによって、操作ハンド部を中間ロッド部の長手方向に沿った格納姿勢に変更した際、操作ハンド部の全体を中間ロッド部(又は第1ロッド部、又は第2ロッド部)に接近させることができて、操作ハンド部を格納姿勢に設定した際の伸縮ロッド(及び操作ハンド部)の小型化を図ることができた。
このように伸縮ロッドの操作部の小型化、及び操作ハンド部を格納姿勢に設定した際の伸縮ロッド(及び操作ハンド部)の小型化を図ることができれば、移動する部分に伸縮ロッドを接続しても、伸縮ロッドの操作部や操作ハンド部が他の部分に接触するおそれが小さくなるので、その分だけ伸縮ロッドを接続する部分の制約が少なくなり、伸縮ロッドの汎用性を高めることができた。
【0035】
請求項1の特徴によると、操作ハンド部を格納姿勢に設定した場合、操作ハンド部の全体が中間ロッド部に接近した状態となり、操作ハンド部が中間ロッド部の長手方向の範囲に入る状態になるか、操作ハンド部が中間ロッド部の長手方向の範囲から出ても操作ハンド部が大きく出る状態にはならないので、操作ハンド部を格納姿勢に設定した際の伸縮ロッド(及び操作ハンド部)の小型化をさらに図ることができて、伸縮ロッドの汎用性をさらに高めることができた。
【0036】
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2の特徴によると、格納姿勢の操作ハンド部を保持部に保持させておくことにより、操作ハンド部が格納姿勢から操作姿勢側に動くと言うような状態を防止することができるようになって、操作ハンド部が格納姿勢から操作姿勢側に不用意に動くことにより、操作ハンド部が他の部分に接触する状態を防止することができた。
【0037】
請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に請求項1、2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、操作部のラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢するバネを操作部に備える場合、バネを薄く配置の為に大きなスペースを必要としない板バネによって構成することにより、伸縮ロッドの操作部の大型化を抑えることができて、伸縮ロッドの汎用性をさらに高めることができた。
【0038】
請求項4の特徴によると、請求項3の場合と同様に前述の請求項3の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項4の特徴によると、操作部のラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢するバネを、板バネによって構成した場合、バネ(板バネ)をラチェット爪に直接に接当させることにより、バネ(板バネ)とラチェット爪とを連係するような連係部材を備える必要がなくなるので、伸縮ロッドの操作部の小型化を図ることができて、伸縮ロッドの汎用性をさらに高めることができた。
【0039】
請求項5の特徴によると、請求項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜4の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項5の特徴によると、操作部を中間ロッド部の長手方向に沿った分割面で連結及び分離自在に構成することにより、中間ロッド部から操作部を容易に離すことができ、操作部及びリングギヤ部付近のメンテナンス作業が楽に行えるようになって、伸縮ロッドのメンテナンス性を向上させることができた。
【0040】
請求項6の特徴によると、請求項1〜5のうちのいずれか一つの場合と同様に請求項 〜5の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項6の特徴によると、リングギヤ部及びラチェット爪へのゴミ等の付着を防止するカバーを備えることにより、リングギヤ部やラチェット爪にゴミ等が付着して、操作ハンド部による中間ロッド部の回転操作に支障を来すと言う状態が防止されるようになって、伸縮ロッドの作業性及び耐久性を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 伸縮ロッドの全体斜視図
【図2】 伸縮ロッドの縦断側面図
【図3】 伸縮ロッドの操作部付近の縦断正面図
【図4】 伸縮ロッドの操作部付近を分解した状態を示す縦断正面図
【図5】 発明の実施の第1別形態での伸縮ロッドの全体斜視図
【図6】 発明の実施の第2別形態での伸縮ロッドの操作部付近の縦断正面図
【符号の説明】
1 第1ロッド部
1c 第1ロッド部の第1雄ネジ
2 第2ロッド部
2 第2ロッド部の第2雄ネジ
3 中間ロッド部
3a 中間ロッド部の第1雌ネジ
3b 中間ロッド部の第2雌ネジ
5 リングギヤ部
6 操作部
7a 操作部の部分
10 操作部の軸芯
11 ラチェット爪
12 バネ、板バネ
15 操作ハンド部
17,18 保持部
19 カバー

Claims (6)

  1. 第1雄ネジを備えた第1ロッド部と、前記第1雄ネジとは逆向きの第2雄ネジを備えた第2ロッド部と、前記第1雄ネジに螺合する第1雌ネジ及び前記第2雄ネジに螺合する第2雌ネジを備えた中間ロッド部とを備えると共に、
    前記中間ロッド部における前記第1ロッド部側端部の外周部分に固定されたリングギヤ部と、前記中間ロッド部における前記リングギヤ部のボス部外周部分に回転自在に外嵌された操作部と、前記中間ロッド部の長手方向に沿う軸芯と平行な軸芯周りで揺動自在に前記操作部に支持されて前記リングギヤ部に係合するラチェット爪と、前記ラチェット爪をリングギヤ部への係合側に付勢するもので前記操作部に支持されるバネとを備え、
    前記操作部における前記中間ロッド部の長手方向における第2ロッド部側に向いた支持板面であって、中間ロッド部の径方向外方における操作部の外側板面よりも外方に出ない中心側よりにブラケットを取り付け、このブラケットに操作ハンド部を前記中間ロッド部の長手方向と交差する外方に向いた操作姿勢、及び前記中間ロッド部の第2ロッド部側に向かう長手方向に沿った格納姿勢に変更自在に備え、
    前記操作部には、中間ロッド部の長手方向で前記リングギヤ部を挟む一対の支持板を備え、前記ラチェット爪には、前記支持板に支持され、且つ、操作部に対して揺動自在に支持された前記軸芯と前記中間ロッド部の軸芯とを結ぶ線分を挟んで両側に形成された一対の爪部と、前記支持板よりも外方に突出させた一対の操作アームと、前記バネに付勢される接当部とを備え、
    前記バネは、その両端が保持された状態で中間部で前記ラチェット爪の接当部を付勢して前記爪部をリングギヤ部に係合させるとともに、前記操作アームは、リングギヤ部と係合していたラチェット爪の一方の爪部の係合を離脱させて他方の爪部をリングギヤ部に係合させることによりリングギヤ部と係合する爪部が前記バネの付勢力によりリングギヤ部と係合する側に付勢されるように切換え操作自在に構成してあり、
    前記操作姿勢の操作ハンド部を前記中間ロッド部周りに往復操作することにより、前記ラチェット爪の前記バネで付勢された側の爪部が前記リングギヤ部に係合し、前記第1及び第2ロッド部に対して前記中間ロッド部が回転操作されて、前記中間ロッド部に対し前記第1及び第2ロッド部が互いに逆向きに移動し、前記第1及び第2ロッド部の間隔が変更操作されるように構成してある伸縮ロッド。
  2. 前記操作ハンド部を格納姿勢で保持する保持部を備えてある請求項1記載の伸縮ロッド。
  3. 前記バネを板バネで構成してある請求項1又は2記載の伸縮ロッド。
  4. 板バネで構成された前記バネを、前記ラチェット爪に直接に接当させてある請求項3記載の伸縮ロッド。
  5. 前記操作部を前記中間ロッド部の長手方向に沿った分割面で連結及び分離自在に構成してある請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載の伸縮ロッド。
  6. 前記リングギヤ部及びラチェット爪へのゴミ等の付着を防止するカバーを備えてある請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載の伸縮ロッド。
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