JP3896811B2 - 携帯通信機器 - Google Patents

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  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、手首等に装着可能な携帯通信機器に関する。
【0003】
【従来の技術】
【0004】
従来の携帯通信機器として、例えば特開平5−244237号公報に開示されたものが知られている。この携帯通信機器は、本体部とこの本体部を手首に装着するためのバンドとを有し、本体部にはスピーカやマイクロフォンを備えたコントロール部が設けられている。また、バンドは、複数のアンテナエレメントで構成され、各アンテナエレメント間は金具で接続されているとともに、同軸ケーブルで接続されている。したがって、この携帯通信機器によれば、複数のアンテナエレメントにより手首固定用のバンドを構成しているため、手首を動かしていても送受信が可能となるとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この携帯通信機器にあっては、金具及び同軸ケーブルを介して接続した複数のアンテナエレメントで手首固定用のバンド自体を構成している。したがって、携帯通信機器をバンドで手首に装着した状態においては、アンテナエレメントが直接、手首の皮膚に接触することとなり、装着状態においてユーザーに違和感が生じてしまう。
【0007】
また、手首固定用のバンド自体を複数のアンテナエレメントで構成することから、バンドのデザインはアンテナエレメントの形状により決定されてしまう。よって、装飾性やデザインも重要なリスト型の機器にとってその制約が多く、装飾性やデザイン上の自由度を確保することができない。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザーに装着時の違和感を生じさせたり、機器の装飾性やデザイン上の制約を伴うことなく、良好な通信状態を形成することのできる携帯通信機器を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために請求項1記載の発明にあっては、ケース本体とこのケース本体の相対向する端部に係着され携帯者の身体の一部に装着するための一対のバンドとを有し、アンテナを介して外部と通信する携帯通信機器であって、前記一対のバンドにおける一方のバンド内に、複数個のアンテナ素子を当該バンドの長手方向に沿った直線上に所定間隔で埋設して、一方のアンテナ素子群を構成し、他方のバンド内に、複数個のアンテナ素子を当該バンドの長手方向に沿った直線上に前記一方のアンテナ素子群と同一の所定間隔で埋設して、他方のアンテナ素子群を構成するとともに、前記一方のアンテンナ素子群の先端部と、これに対向する前記他方のアンテナ素子群の先端部との間隔を前記所定間隔の整数倍としたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2記載の発明にあっては、前記複数のアンテナ素子に各々接続された複数の移相器を備えることを特徴とする
【0012】
また、請求項3記載の発明にあっては、前記複数の移相器を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項記載の発明にあっては、ケース本体とこのケース本体を携帯者の身体の一部に装着するための帯状のバンドとを備えている携帯通信機器において、前記バンドの長手方向に沿った直線上に予め定められている間隔を置いてそれぞれ設けられている複数のアンテナ素子からなる第1及び第2の各アンテナ素子群と、この第1及び第2の各アンテナ素子群を構成している各アンテナ素子に各々接続された複数の移相器と、この複数の移相器の位相を制御する制御部とを備え、前記第1及び第2の各アンテナ素子群のうち、隣り合う内側のアンテナ素子の間の間隔は、前記予め定められている間隔の整数倍の間隔に設定されていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項記載の発明にあっては、前記帯状のバンドは、前記ケース本体の相対向する端部に設けられた一対のバンドであり、前記第1及び第2の各アンテナ素子群は、前記一対のバンドにそれぞれ分配して設けられていることを特徴とする。
【0015】
また、請求項記載の発明にあっては、前記ケース本体は、腕時計のケース本体であることを特徴とする
【0017】
【発明の実施の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図に従って説明する。
(1)第1の実施の形態
1.システム全体におけるデータ通信方法
本実施の形態は、低軌道の非静止周回衛星など人工衛星と直接通信する身体装着型の衛星通信端末、特に、衛星宇宙局と地上局とを介して地上インターネット網に接続し、インターネットやLANに接続された各種サーバーやPC端末との間で、IP(インターネットプロトコル)ベースのプロトコルによりパケットデータ通信を行う携帯型衛星通信端末に、本発明を適用したものである。
【0019】
図1は、本実施の形態に係る携帯型衛星通信システムの概略を示すシステム構成図である。この携帯型衛星通信システムは、中継器若しくはルーター装置を搭載した複数の低軌道周回衛星(以下、単に衛星という)11、これら衛星11と無線通信を行う地球局12と、腕時計型の携帯型衛星通信端末1、その他の携帯衛星通信端末13、14、及び固定型衛星通信端末15とで構成される。なお、図において、16、17は衛星11と地上間のアップ・リンクとダウン・リンクを示し、18は衛星によるビームのセル、19は衛星によるスーパーセル、20はフット・プリント、21は監視局を各々示している。前記地球局12は、ゲートウェイ22を介して、公衆網23、LAN24、及びインターネット25に接続されている。公衆網23には、固定電話機26やPC27が接続され、LAN24にはPC28や情報サーバー29が接続され、インターネット2には各種サーバー30、31が接続されている。
【0020】
宇宙局である衛星11は、地上高度500km〜1500km程度の低高度軌道(LEO;Low Earth Orbit)を周回する。LEOを飛翔する衛星は静止衛星とならないので、地上から見ると非静止で可視時間は短く、短時間で上空から飛び去るので、本例では、衛星11として高度600〜900km程度の複数の極軌道上などに数機ずつ等間隔で配したLEO衛星群を適用する。
【0021】
なお、本発明で適用される携帯衛星通信端末1が小型で、アンテナ面積が制限されることから、衛星11群はBent-Pipe型リピータを積んだ小型衛星群とし、通信周波数は、Kaバンド(20〜30GHz周波数帯)を使用、アップ・リンク用周波数帯として30GHz帯、/down;20GHz帯)の使用が望ましい。
【0022】
図2は、本実施の形態にかかるシステムの詳細を示すブロック構成図である。前記衛星11は、中継器/ルーター装置/交換機1101を備えている。この衛星11と通信を行う携帯型衛星通信端末1の時計本体ケース121(図5参照)には、送受信回路部128が内蔵されている。
【0023】
この送受信回路部128には、第1アンテナ素子151〜第6アンテナ素子156(図5、6参照)に順次接続されたRF/送受信部102、衛星系変復調ブロック103、インターフェース変換ブロック104、情報符号器/復号器105、CPU(制御部)106、及び入出力インターフェース107を備え、CPU106にメモリ108が接続されている。衛星系変復調ブロック103は、変/復調部109、内符号の符号/復号部110、インターリーブ/デインターリーブ111、及び外符号の符号/復号器112で構成されている。
【0024】
変/復調部109は、一般的なFSKやPSKなどの変調器/復調器でよいが、例えばQPSK変調や、スペクトラム拡散変調、FH(周波数ホッピング)方式拡散変調など、その他の変調方式や復調回路で構成してもよい。
この携帯型衛星通信端末1を適用することによる衛星通信を介したHIML文書の取得方法を図3のフローチャートを用いて詳述する。まず、電源ON状態(スタート)においては、衛星11からの電波受信待ち状態であるが、受信を検出していない状態で(ステップS1→No)この携帯型衛星通信端末1で操作入力部(図示せず)よりURLを含む送信要求が入力されたか否かを判断する(ステップS8)。入力を検出しなければ、受信待ちとなるが、入力を検出すると、CPU106はWWWブラウザ等のアプリケーション・ソフトが起動しているか否か判断する(ステップS9)。起動していないならばエラー処理とするが(ステップS14)、起動中であれば、この入力された送信要求をアプリケーション・ソフトのプログラムがデータ化する(ステップS10)。そして、これをHTTPプロトコルの送信データとしてTCP/IPプロトコルの衛星通信用フレームのIPパケットに変換し(ステップS11)、インターフェース変換ブロック104を介して、衛星系変復調ブロック103に送り出され、誤り訂正用の符号化やインターリーブなどを施し、衛星通信用の変調をかける(ステップS12)。さらに、RF/送受信部102で中間周波数(IF)信号から無線周波数(RF)信号に変換し増幅して、第1アンテナ素子151〜第6アンテナ素子156から衛星11に向けて電波として放射され、終了する(ステップS13)。
【0025】
一方、衛星11から送信されてきた電波を第1アンテナ素子151〜第6アンテナ素子156で受信すると(ステップS1→Yes)、RF/送受信部102で増幅、衛星系変復調ブロック103でIF信号に変換・復調され(ステップS2)、更に、誤り訂正用符号化データを復号してインターフェース変換ブロック104を経由しCPU106に送られる。
【0026】
CPU106では、入力されたデータをIPパケットデータに復元処理した後(ステップS3)、このIPパケットデータよりWWWのHTMLファイルを生成し(ステップS4)、メモリ108に格納する(ステップS5)。
【0027】
そして、WWWブラウザなどのアプリケーション・ソフトが動作中であれば(ステップS6→Yes)、このHTMLファイルに基づく、ページ画面を構築して、入出力インターフェイス107(図6における表示部127)に出力される(ステップS7)。
【0028】
なお、図2において、前記地球局12は、アンテナ1201、このアンテナ1201に順次接続されたRF/送受信部1202、衛星系変復調ブロック1203を備えている。衛星系変復調ブロック1203は、変/復調部1204、内符号の符号/復号部1205、インターリーブ/デインターリーブ1206、及び外符号の符号/復号器1207で構成されている。
【0029】
また前記ゲートウェイ22は、前記地球局12に順次接続された送受信アダプタ・I/F変換ブロック2201、ATMMUX2202、Gate Wayブロック2203、及び管理サーバー2204を備えている。そして、Gate Wayブロック2203に、前記公衆網(PSIN/ISDN網)23を介して前記PC27等が接続され、前記インターネット25を介して前記各種サーバー30、31が形成され、前記LAN24を介して前記PC28や情報サーバー29が接続されている。
【0030】
つまり、衛星11は、携帯型衛星通信端末1から送信されたデータを受信すると、衛星11の中継器/ルーター装置/交換機1101は、受信したデータを送信用周波数に変換して地球局12に送信する。
【0031】
地球局12は、衛星11より送信されたデータを衛星系変復調ブロック1203で復調・復号化し、ゲートウェイ22に出力する。
【0032】
そして、この復調・復号化されたデータが入力されたゲートウェイ22では、これをIPパケットにプロトコル変換して、インターネット25に接続されている各種サーバー30、31等に送る。
【0033】
各種サーバは、IPパケットに含まれる送信要求(URL)に基づいて、このURLに該当するWWWサーバより応答送信される、送信要求されたページのHTML文書をIPパケットでインターネット25からゲートウェイ22に出力しし、ゲートウェイ22は、HTML文書を衛星通信フレームに変換して地球局12に出力する。そして、地球局12で符号化及び変調されて衛星11へ出力されると、衛星11の中継器/ルーター装置/交換機1101で(送信周波数に変換され)中継されたデータが携帯型衛星通信端末1に送信される。
【0034】
図4に、携帯型衛星通信端末1、衛星11、地球局12、ゲートウェイ22、インターネット25のプロトコル・スタックの構成例を示す。インターネット25には、FTPサーバー2551、メールサーバー2552、WWWサーバー2553、TCP/IP2554、LAN2555が設けられる。ゲートウェイ22には、LAN2251、AAL5・ATM2252、OC−3cSDH2553が設けられる。送受信アダプタ32には、OC−3cSDH3251、SAT系3252が設けられる。衛星11には、SAT系1151、1152が設けられる。携帯型衛星通信端末1には、FTPクライアント1051、メーラー1052、WWWブラウザ1053、TCP/IP1054、AAL5・ATM1055、SAT系1056が設けられる。
2.携帯型衛星通信端末1の回路構成
【0035】
図5及び図6は、前記携帯型衛星通信端末1の構成を示す透視図及び縦断面図である。この携帯型衛星通信端末1は、時計本体ケース121と、この時計本体ケース121の相対向する端部に、各々一対のバンド取付用ビス159、160で取り付けられた一対の可撓性を有する樹脂製のリストバンド122、123とを有している。リストバンド122の端末部には、尾錠124が取り付けられている。
【0036】
時計本体ケース121の上面側は風防ガラス125により閉鎖され、下面側は裏蓋126により閉鎖されている。時計本体ケース121内部には、LCDからなる表示部127、前記受送信回路部128、及び電池129が積層状態で配置されている。送受信回路部128は、前記リストバンド122、123が取り付けられた端部方向に延びる各々4本の接続バネ130〜133、135〜138により弾性的に、リストバンド122、123に設けられた対応する各々4本の本体接続用プラグ139〜142、及び143〜146と接続されている。
【0037】
両リストバンド122、123には、共に可撓性を有する誘電体層147、148と、グランド接地電極層149、150とが密着した状態で長手方向に沿って埋設されている。さらに、一方のリストバンド122内には、前記誘電体層147上に第1アンテナ素子151、第2アンテナ素子152、第3アンテナ素子153が配置され、他方のリストバンド123内には、前記誘電体層148上に第4アンテナ素子154、第5アンテナ素子155、第6アンテナ素子156が配置されている。
【0038】
これら第1〜第6アンテナ素子151〜156はパッチ型アンテナ素子であって、第1〜第3アンテナ素子151〜153は、各々個別の給電部配線157を介して、対応する3本の前記本体接続用プラグ139〜141に接続されている。また、第4〜第6アンテナ素子154〜156は、各々個別の給電部配線158を介して、対応する3本の前記本体接続用プラグ133〜145に接続されている。さらに、前記各グランド接地電極層149、150は前記本体接続用プラグ142、146に接続されている。
【0039】
以上の構成にかかる本実施の形態において、携帯型衛星通信端末1をリストバンド122、123にて手首に装着すると、第1〜第6アンテナ素子151〜156の指向方向が放射状に外側となるので、合成アンテナの指向角度領域が増大する。したがって、従来の静止衛星端末や携帯型GPS端末のように、通信時に端末前面やアンテナを上空に向けて固定しなくとも、リストバンド122、123のいずれかの面が上空に向けばよいので、腕の姿勢や端末の向きが変わっても衛星と送信できる機会が増大するとともに、アンテナ開口が大きく指向方向が拡大することとなる。よって、腕の動作などの携帯姿勢や携帯型衛星通信端末1の向きが変化しても、恒常的に上空の衛星11と安定した通信状態を形成することができる。
【0040】
しかも第1〜第6アンテナ素子151〜156等は、リストバンド122、123内に埋設されていることから、この携帯型衛星通信端末1をリストバンド122、123にて手首に装着しても、第1〜第6アンテナ素子151〜156が手首の皮膚に接触することはなく、装着状態においてユーザーに違和感が生じてしまうこともない。また、リストバンド122、123の色、模様、外形等は自由に決定し得ることから、装飾性やデザイン上の自由度が制約を受けることがなく、該装飾性やデザイン上の自由度を確保することができる。
【0041】
なお、本実施の形態で用いるパッチ型アンテナ素子は、パッチ型マイクロストリップ・アンテナとして用いられるものである。
【0042】
なお、本実施の形態のパッチ型マイクロストリップ・アンテナは、腕時計サイズになるように小型で、高密度に実装される。
【0043】
例えば、幅d(mm)の方形パッチを適用した場合は、そのアンテナ共振周波数fは、
f=c/{2(d+t/2)×ε}・・・・・・・・・・・・(式1)
また、半径a(mm)の円形パッチを適当した場合は、
f=1.841×c/[2π×{a+(t/π)×2×In2}×ε]・(式2)
(c=電磁波(光)速度、t=誘電体基板の厚さ(mm)、ε=誘導体の比誘導率)
となるので、このパッチ型マイクロストリップアンテナをにリストバンド122、123に設置する場合は、誘導体としてテフロン(登録商標)(比誘電率ε=2.4程度)を用い、tを1mm相当とすると、そのサイズd(方形パッチの場合)は、3〜5mmで充分である。
(なお、本実施の形態では記載していないが、適用する周波数帯としてCバンド(アップ・リンク6GHz帯/ダウン・リンク4GHz帯)を選択する場合は、サイズdは16〜24mm、Kuバンド(アップ・リンク14GHz帯/ダウン・リンク12GHz帯)を選択する場合は、サイズdは6〜8mmが適当である。又、比誘電率ε=10〜20程度の誘電体を用いれば、広帯域には不利だが、さらに、その1/2〜1/3の寸法で実現できる。)
【0044】
(2)第1の実施の形態の変形例
図7、8は、第1の実施の形態の変形例を示す透視図及び縦断面図であり、電磁結合によりアンテナ素子に給電するようにした例である。この図7、8において、前述した図5、6に示した第1の実施の形態における携帯型衛星通信端末1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態にかかる携帯型衛星通信端末2においては、リストバンド122、123内であって前記グランド接地電極層149、150の裏面側に、さらに絶縁体からなる給電部配線用基板161、162が埋設されている。各給電部配線用基板161、162の裏面側には、各々3本の給電部配線層163、164がプリントされている。また、前記誘電体層147、148には、各第1アンテナ素子151〜第6アンテナ素子156に対応する部位に電磁結合孔165、166が穿設されている。そして、3本の給電部配線層163の一端部は各電磁結合孔165の下部まで延設され、他端部は対応する3本の前記本体接続用プラグ139、141、142に接続されている。また、3本の給電部配線層164の一端部は各電磁結合孔166の下部まで延設され、他端部は対応する3本の前記本体接続用プラグ143、144、146に接続されている。なお、この実施の形態においては、前記各グランド接地電極層149、150は前記本体接続用プラグ140、145に接続されている。
【0045】
したがって、この変形例においても、携帯型衛星通信端末2をリストバンド122、123にて手首に装着することにより、前述した第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0046】
(3)第2の実施の形態
図9、10は、本発明の第2形態を示す正面図及び側面図であり、ベゼルにアンテナ素子を配置するようにした例である。この携帯型衛星通信端末3は、時計本体ケース301と、この時計本体ケース301の相対向する端部に、各々一対のバンド取付用ビス302、303で取り付けられた一対の可撓性を有する樹脂製のリストバンド304、305とを有している。リストバンド304の端末部には、尾錠306が取り付けられている。
【0047】
時計本体ケース301の上面側は風防ガラス307により閉鎖され、下面側は裏蓋308により閉鎖されている。時計本体ケース301内部には、LCDからなる表示部309が配置されているともに、その下面側に図示しない受送信回路部、及び電池が積層状態で配置されている。時計本体ケース301には、風防ガラス307を囲繞するベゼル310が設けられており、ベゼル310の表面は内側が高く外側が低いテーパー状に形成されている。ベゼル310の表面には、第1〜第6アンテナ素子311〜316が等間隔で放射状に配置されている。各第1〜第6アンテナ素子311〜316は同一形状であって、前記受送信回路部に接続されている。
【0048】
以上の構成にかかる本実施の形態において、携帯型衛星通信端末3をリストバンド304、305にて手首に装着すると、ベゼル310の表面はテーパー状に形成されていることから、腕がどのような状態にあっても、ベゼル310の表面の一部が上空を向いている確立は極めて高いものとなる。よって、腕の動作などの携帯姿勢や携帯型衛星通信端末3の向きが変化しても、恒常的に上空の衛星11と安定した通信状態を形成することができる。しかも第1〜第6アンテナ素子311〜316は、ベゼル310の表面に配置されていることから、この携帯型衛星通信端末3をリストバンド304、305にて手首に装着しても、第1〜第6アンテナ素子311〜316が手首の皮膚に接触することはなく、装着状態においてユーザーに違和感が生じてしまうこともない。また、リストバンド304、305の色、模様、外形等は自由に決定し得ることから、装飾性やデザイン上の自由度が制約を受けることがなく、該装飾性やデザイン上の自由度を確保することができる。
【0049】
(4)第3の実施の形態
【0050】
図11〜12は、本発明の第3の実施の形態を示すものあり、複数のアンテナ素子送受信回路部との間に各々移相器を接続、各アンテナ素子の送受信電波の位相を一定角度ずつずらして設定することにより、一定角度方向の送受信感度を強くすることで、アレーアンテナ全体の指向特性を制御するフェーズド・アレーとして構成したものである。
【0051】
すなわち、図11に示すように、この携帯型衛星通信端末4は、時計本体ケース401と、この時計本体ケース401の相対向する端部に、各々取り付けられた一対の可撓性を有する樹脂製のリストバンド402、403とを有している。一方のリストバンド402には第1〜第3アンテナ素子404〜406が間隔d毎に埋設され、他方のリストバンド403には、第4〜第6アンテナ素子407〜409が間隔d毎に埋設されている。また、第3アンテナ素子406と第4アンテナ素子407との間隔は上記dのn(nは整数)倍となっている。各アンテナ素子404〜409は、時計本体ケース401内に配置された移相器410〜415を各々介して送受信部416に接続されている。さらに、時計本体ケース401内には、送受信部416に接続された制御部417、この制御部417に接続され移相器410〜412を制御するビーム制御ブロック418、及び移相器413〜415を制御するビーム制御ブロック419が設けられている。
【0052】
次に、本実施の形態にかかるフェーズド・アレー・アンテナの動作を図12を参照して説明する。例えば第5アンテナ素子408に衛星11からの電波Rが到達したとすると、この電波Rの等位相面Pが第4アンテナ素子407に到達する時間は、第5アンテナ素子408への到達時間より2π/λg・d・sinθだけ遅れる(g=給電回路の波長)。したがって、この位相遅れの分だけ移相器413で進ませてやり、第5アンテナ素子408での受信電波信号との位相差をゼロにする。同様に、電波Rの等位相面Pが第3アンテナ素子406に到達する時間は、第5アンテナ素子408への到達時間より2π/λg・d・(n+1)・sinθだけ遅れるので、この位相遅れの分だけ移相器412で進ませてやり、第2アンテナ素子405に到達する時間は、第5アンテナ素子408への到達時間より2π/λg・d・(n+2)・sinθだけ遅れるので、この位相遅れの分だけ移相器411で進ませてやり、第1アンテナ素子404に到達する時間は、第5アンテナ素子408への到達時間より2π/λg・d・(n+3)・sinθだけ遅れるので、この位相遅れの分だけ移相器410で進ませてやる。そして、それらの出力を合成することで、到来方向の電波を強くして取り出すことができる。
【0053】
すなわち、リストバンド402、403に設けた複数のアンテナ素子404〜409をフェーズド・アレーとして構成することで、制御部417から各アンテナ素子404〜409の移相器410〜415を各々可変制御して、図13に示すように、アレーアンテナ全体の指向方向を通信相手の衛星11の方向へ向けることができるので、衛星方向の受信感度や送信電波強度を強くできる。これにより、出力が小さく受信感度が劣る小型の携帯端末でも、安定した通信を行うことができる。また、衛星以外の方向への無駄な送受信による電力消費を省けるので、節電や連続通信時間の向上、搭載電池の小型化などの利点がある。
【0054】
なお、本実施の形態に用いられる移相器としては、例えば、Vcontの制御電圧によりCold FETのゲート電圧を制御して、入出力間の位相差を360度可変する可変移相器を用いる。詳細には、小型化に好適なPINダイオードのバイアス電圧の極性によってON/OFFするデジタル移相器などが望ましい。
【0055】
またこれらの移相器の制御方法においては、装着者の腕の曲率を考慮に入れた制御を加えてもよい。
【0056】
(5)第3の実施の形態の変形例
【0057】
上記の可変移相器の代わりに、方向性結合器(3dBハイブリッド回路)と、−45度固定移相器とを組み合わせたバトラー・マトリックスを構成して、ビーム方向を制御するビーム走査アンテナを用いることもできる。ビーム走査アンテナは、FFT(高速フーリエ変換)と同じアルゴリズムであるバトラー・マトリックスを通してアレー・アンテナを給電すると、給電端子により各アンテナの位相に等間隔で進み遅れが生じて、放射ビームの方向が変わる。給電端子をスイッチ切り替えすることで、ビームの向きを走査できるメリットがある。
【0058】
なお、フェーズド・アレー・アンテナの代わりに、直交ダイポール・アンテナや2点給電式の円偏波アンテナを使用してもよい。この場合、移相器(位相変換器)は、入力電力を二等分して出力し、かつ、一方を90度進んだ位相で出力する方向性結合器又は3dBハイブリッド回路を使用するのが望ましい。
【0059】
(6)第4の実施の形態
【0060】
図14〜16は、本発明の第4の実施の形態を示すものあり、前述のフェーズド・アレー・アンテナを利用して、マルチ・ビーム・アンテナを構成して組み込んだものである。
【0061】
図14に示すように、この実施の形態の携帯型衛星通信端末5は、時計本体ケース501と、この時計本体ケース501の相対向する端部に、各々取り付けられた一対の可撓性を有する樹脂製のリストバンド502、503とを有している。
【0062】
一方のリストバンド502には、背面接地電極510が埋設されているとともに、この背面接地電極510上に配置された第1〜第3アンテナ素子504〜506が埋設されている。他方のリストバンド503には、背面接地電極511が埋設されているとともに、この背面接地電極511上に上に配置された第5〜第6アンテナ素子507〜509が埋設されている。
【0063】
さらに、一方のリストバンド502には、第1〜第3アンテナ素子504〜506に各々接続された移相器群512〜514が埋設されているとともに、これら移相器群512〜514を制御する位相制御回路515が埋設されている。他方のリストバンド503には、第4〜第6アンテナ素子507〜509に各々接続された移相器群516〜518が埋設されているとともに、これら移相器516〜518を制御する位相制御回路519が埋設されている。
【0064】
時計本体ケース501内には、送受信部群520が配置されているともに、これら送受信部群520に接続された制御部521が配置されている。
【0065】
これら移相器群512〜518と送受信部群520とは図15に示すように、移相器群512〜518の移相器5121、5131、5141、5161、5171、5181は送受信部群520の送受信部5201に接続され、移相器群512〜518の移相器5122、5132、5142、5162、5172、5182は送受信部群520の送受信部5202に接続され、移相器群512〜518の移相器5123、5133、5143、5163、5173、5183は送受信部群520の送受信部5203に接続される。
このように各アンテナ素子に接続された3個の移相器を個別に制御することにより、フェーズド・アレー・アンテナによってマルチ・ビーム・アンテナ522、523を構成することができる。マルチ・ビーム・アンテナ522、523は、図16に示すように、複数のビーム(ビーム1〜3)と、複数の入出力端子[図15の端子1〜N(本実施の形態ではN=3)]を持ち、複数の独立した情報や信号を1個(1組)のアンテナで伝送でき、ビームをスポット化することで利得を上げるとともに、ビームの空間分割で周波数の再使用が可能となる。
【0066】
このように本実施の形態においては、このマルチ・ビーム・アンテナ522、523を複数素子のマイクロ・ストリップ・アレー・アンテナにより、超小型化を実現している。すなわち、前記フェーズド・アレー・アンテナの各受信(/送信)アンテナ504〜509の出力(/入力)をN分割(3分割)し、分割した出力(/入力)にそれぞれ移相器を接続し、他のアンテナ素子の出力(/入力)と合成して出力(/入力)する。したがって、本実施の形態によれば、給電回路は複雑になるが、1組のアレーアンテナで複数ビームを独立に作り、それぞれ独自の周波数や信号をのせ、ビーム方向も独立に走査できるので、同時に複数の衛星A、B、Cと異なる方向ビーム(ビーム1〜3)で通信できる利点がある。
【0067】
(7)第5の実施の形態
【0068】
図17〜19は、本発明の第5の実施の形態を示すものあり、上記第3の実施の形態の構造に加え、端末の向きを検出する方位センサや姿勢センサを設け、また、制御部内には、記憶した衛星軌道要素データ、もしくは、衛星との通信により受信した衛星の詳細軌道データやフェメリス(運行暦)データ等から演算処理により、当該衛星の現在の軌道位置や空間座標位置、さらには、視方位や仰角(視高度)などを予測演算する手段を更に内蔵したものである。
【0069】
すなわち、図17に示すように、この携帯型衛星通信端末6は、時計本体ケース601と、この時計本体ケース601の相対向する端部に、各々取り付けられた一対の可撓性を有する樹脂製のリストバンド602、603とを有している。一方のリストバンド602には第1〜第3アンテナ素子604〜606が埋設され、他方のリストバンド603には、第4〜第6アンテナ素子607〜609が埋設されている。各アンテナ素子606〜609は、時計本体ケース601内に配置された移相器610〜615を各々介して送受信部616に接続されている。
【0070】
さらに、時計本体ケース601内には、送受信部616に接続され移相器610〜612を制御する制御部617、この制御部617に接続されたセンサ入力回路618と衛星位置算出ブロック619、前記センサ入力回路618に接続された方位センサ620と姿勢センサ621、前記衛星位置算出ブロック619に接続された軌道データ格納部622が設けられている。前記方位センサ620は、直交した2軸XY方向又は3軸XYZ方向のMR磁気抵抗素子とそれを取り囲むバイアス磁界コイルとで構成された電子方位センサ、もしくは、フラックス・ゲート・コイルなど地磁気方位センサなどからなる。また、姿勢センサ621は、内壁に検出電極が設けられた球状カプセルに誘導性の液体を封じた傾斜センサや、電圧ジャイロ素子などの慣性センサなどで構成される。軌道データ格納部622には通信相手となる衛星の軌道データが格納されている。
【0071】
以上の構成にかかる本実施の形態において制御部617は、通信時に方位センサ620が計測した方位データや、姿勢センサ621が検出した姿勢(向き)データを、センサ入力回路618を介して取り込み、その時点毎の携帯型衛星通信端末6の方位や向きを算出する。また、同時に衛星位置算出ブロック619は、軌道データ格納部622に格納されているデータに基づき、通信相手である衛星の予測現在位置、地上から見た視方位や仰角を求める。
【0072】
制御部617は、携帯型衛星通信端末6の向きや方位と、衛星の予測方位や高度とから、当該端末6に対する当該衛星の相対方向や向きを算出して、アンテナ604〜609のビーム方向が当該衛星の方向を向くように、各移相器610〜615の位相をそれぞれ可変制御する。
【0073】
図18に基づき、水平面での方位に対するビーム走査の動作を説明する。方位センサ620で求めた携帯型衛星通信端末6の方位が真北Nから東に角度αであり、衛星位置算出ブロック619で求めた衛星11の予測視方位が真北Nから東に角度βであったとする。この場合、ビームの走査角度を、携帯型衛星通信端末6の方向に対して「θ=β−α」の方向に向けるように制御すれば、ビームを衛星11の方向に向けることができる。
【0074】
したがって、本実施の形態により、ユーザーの向きや腕の姿勢により携帯型衛星通信端末6の向きが変わっても、それに合わせてアンテナのビームを衛星11の方向に自動的に向くように制御できるので、衛星11との間で安定した通信を行うことができる。また、ユーザーも通信中において上空にアンテナ素子を向けた姿勢を強いられる必要もないので、使い勝手を向上させることができる。よって、メールの自動受信や、プッシュ型のニュース情報の自動更新、又はソフトやデータが必要な時点で、ユーザーに意識させることなく、アプリケーション・ソフトが自動的に衛星11経由でネットワークからダウンロードして利用できるなど、衛星通信の利用用途も拡大できる利点がある。
【0075】
なお、所謂シーケンシャル・アレーによる円偏波アンテナを、携帯型衛星通信端末のリストバンドや本体ケースのベゼルになどに配置した、パッチ型マイクロストリップ・アレー・アンテナを用いて、衛星通信端末用の円偏波アンテナを構成するようにしてもよい。よく知られるように、N個のシーケンシャル・アレーで、k番目のアンテナ素子を、Φk=(k−1)π/Nだけ、順次回転した向きに配置し、各アンテナ素子の位相を同じくΦkだけ偏移(移相)させて給電し、励振することで円偏波が得られ、円偏波の広帯域化が可能である。移相の偏移はΦkの固定型移相器をそれぞれ接続することでも、あるいは、アンテナ素子への給電線路の長さをΦkに相当する長さ(λ・Φk/2π)だけ変えて配線することでも得られる。
【0076】
なお、以上に説明した第3〜第5の実施の形態においては、リストバンドにアンテナ素子を埋設した場合を示したが、前述した第2の実施の形態に示したように、ベゼルにアンテナ素子を配置した構成であっても適用し得ることは勿論である。
(8)携帯型衛星通信端末のハード構成例
図19は、携帯型衛星通信端末7のハード構成例を示すブロック図であり、アンテナの構成は上記第3〜第5の実施の形態と同様の形をとるものとする。この携帯型衛星通信端末7は、前記リストバンドに設けられた送信用アンテナ701、受信用アンテナ702、本体ケース内に設けられた両アンテナ701、702に順次接続された送受信/変復調回路部703、符号/復号回路704、インターフェース回路705、これら送受信/変復調回路部703、符号/復号回路704、インターフェース回路705に接続された制御部706、この制御部706に接続された時計計時部707、操作入力部708、表示出力部709、音声入出力部710、プログラムメモリ711、データメモリ712を有している。
【0077】
送受信/変復調回路部703は、両アンテナ701、702に接続された分波器/合成器(MUX)713、この分波器/合成器713の送信側に順次設けられた大電力増幅(HPA)714、周波数変換器(U/C)715、変調器(MOD)716、LPF717、分波器/合成器(MUX)713の送信側に順次設けられた低雑音増幅器(LNA)718、周波数変換器(D/C)719、LPF720、復調器(DEM)421、BPF722、及び周波数変換器(U/C)715と周波数変換器(D/C)719とに接続されたPLL723を有している。符号/復号回路704は、送信側に順次設けられた畳込み符号器(Encoder)724、インターリーブ725、リードソロモン符号器726、受信側に順次設けられたビタビ復号器(Decoder)727、デインターリーブ728、リードソロモン復号器729を備えている。
【0078】
符号/復号回路704は、例えばランダム誤り向きのBCH符号やHamming符号、バースト誤り向きのリード・ソロモン符号などの「ブロック符号」では、送信データをkビット毎のブロックに分割し、これにn−kビットのパリティを付加した計nビットの情報を1ブロックとして送り、受信復号側で検出した誤りを訂正する。また、「畳み込み符号」では、入力ビットにその前の一定の数ビットとのmod2加算(EX−OR)を出力して送る。畳み込み符号の復号に簡易な「閾値符号」や、訂正率が高いビダビ符号などの「最ゆう復号」などを用いる。図示したような、畳み込み符号とリード・ソロモン符号の「鎖状(連接)符号」など、これら組み合わせ符号が静止軌道の衛星通信ではよく用いられるが、アルゴリズムが複雑で処理時間もかかり復号器が大きくなる。低軌道衛星では伝送距離が短くエラー率も低いので、簡単なブロック符号や、畳み込み符号でも処理が速い閾値符号や、他の誤り訂正符号を用いた、符号復号器を小型化してもよい。
【0079】
(9)地上地球局のハードウェア構成例
図20は、前記地球局12のハードウェア構成例を示すブロック図である。この地球局12は、アンテナ装置部1210と、このアンテナ装置部1210に接続された送信装置部1211と受信装置部1212、これら送信装置部1211と受信装置部1212とに接続された多元接続装置1213、及び各装置部に接続された監視制御装置部1214とを備えている。このアンテナ装置部1210は、アンテナ1216、給電装置(Disprexer)1218、追尾装置(Tracking)1217で構成されている。送信装置部1211は大電力増幅器(HPA)1219、各々複数の周波数変換器(U/C)1220と変調器(MOD)1221、及び交流電源1222で構成され、受信装置部2は交流電源1222、低雑音増幅器(LNA)1223、各々複数の周波数変換器(D/C)1224と復調器(DEM)1225とで構成されている。多元接続装置1213は、各々複数の符号器(Encoder)1227、復号器(Decoder)1228、インターフェース回路1229とで構成され、インターフェース回路1229は、インターネットや公衆網などの地上網1215に接続されている。
【0080】
(10)人工衛星搭載の中継器のハードウェア構成例
図21〜図24は、衛星11に搭載されている中継器のハード構成例を示すブロック図である。図21に示すように、一般的な中継器(Through Repeater/Bent-Pipe型)1102は、複数の受信アンテナ1103、分波器(SW(DEMUX))1104、共に複数の低雑音増幅器(LNA(Low Noise Amp))1105と周波数変換器(D/C)1106、IFスイッチ(SW)1107、共に複数の周波数変換器(U/C)1108と、高出力増幅器(HPA(High Power Amp.))1109、合成器(MUX)1110、タイミング信号発生器1111、スイッチ制御部1112、及び複数の送信アンテナ1113を備えている。
【0081】
そして、受信アンテナ1103で受信した電波を低雑音増幅器1105で増幅し、周波数変換器(D/C)1106で中間周波数(IF)に変換し、周波数変換器1108で送信周波数に変換し、高出力増幅器1109で増幅して、送信アンテナ1113から送信する。
【0082】
図22は、シングル・コンバージョン(Single Conversion型)中継器1121を示すブロック図である。このシングル・コンバージョン中継器1121は、送受信アンテナ1122、送受分波器1123、低雑音増幅器(LNA(Low Noise Amp))1124、周波数変換器(D/C)1125、前置増幅器(PA)1126、高出力増幅器(HPA(High Power Amp.))1127で構成されている。つまり、一般に衛星側の送信周波数は受信周波数よりも低いので、周波数変換器(D/C)1125が1つである簡易な構成にすることができる。
【0083】
図23は、復調器や変調器を搭載して、1度ベースバンド信号に再生した後、再度変調して送信する「再生型」の中継器を示すブロック図である。この中継器1131は、複数の受信アンテナ(マルチビーム・アンテナ)1132、分波器(SW)1133、複数の低雑音増幅器(LNA)1134と周波数変換器(D/C)1135とBPFを備えた復調器群(N-CH Group DEM)1136、スイッチ(SW)1137、複数の時分割多重変調器(TDM MOD)1138と周波数変換器(U/C)1139と高出力増幅器(HPA)1140、SW1141及び複数の送信アンテナ(マルチビーム・アンテナ)1142を備えている。
【0084】
この中継器1131においては、複数系統の増幅器1134や周波数変換器に加え、多数チャンネルの復調器群1136や多重変調器1138を搭載し、回線チャンネル毎に周波数だけでなく変復調や符号化方式も選択的に組み合わせて切換制御することができる。また、地球局を介さずに衛星経由のみでも端末同士の回線接続ができるように、衛星に回線交換機やルーター、さらに、衛星間通信機能を搭載する構成や、衛星間光通信を行う構成としてもよい。衛星搭載交換機と衛星間通信は「イリジウム」で一部実現されているが、衛星が大型で高価となる。低軌道衛星システムはでは多数の衛星を必要とするので、安価に実現するには、単純な構成のスルーリピーター(Through Repeater)型などの中継器のみを搭載した小型衛星が適している。
【0085】
図24は、移動体サービス向けの中継器を示すブロック図である。この中継器1151は、フィーダー・リンク用の受信アンテナ1152と送信アンテナ1153とを有し、受信アンテナ1152側には、BPF1154、LNA1155、D/C1156、フォワード・プロセッサ1157、ビーム形成回路1158、U/C&HPA1159、BPF1160、ユーザー・サービス側の送信アンテナ1161が順次接続されている。前記フォワード・プロセッサ1157は、DE MUX1162、SW1163、及びMUX1164で構成されている。
【0086】
また、フィーダー・リンク用の送信アンテナ1153側には、BPF1165、HPA1166、U/C1167、リターン・プロセッサ1168、ビーム形成回路1169、LNA&D/C1170、BPF1171、ユーザー・サービス側の受信アンテナ1172が順次接続されている。前記リターン・プロセッサ1157は、MUX1173、SW1174、及びDE MUX1175で構成されている。
【0087】
(11)ソフトウェア・スタックの構成例
図25〜28は、低軌道衛星通信システム、及び、これに対応する携帯情報端末の地球局側ゲートウェイのソフトウェア・スタックの構成例を示すものである。
【0088】
セルラー通信システムや、衛星通信システム等の移動体無線通信システムを適用してインターネットに接続する場合、無線区間のみ専用プロトコルに替え、中継サーバーなどで固定有線網のTCP/IPに変換する方法が一般的で融通性もある。
【0089】
図25は、リンク・ドライバ型を示すものであり、インターネット801には、FTPサーバー8011、メールサーバー8012、WWWサーバー8013、TCP/IP8014、LAN8015が設けられる。アクセスサーバー802には、TCP/IP8021、LAN8022、リンク・ドライバ8023、ATM8024、衛星系通信プログラム8025が設けられる。人工衛星803には、衛星系通信プログラム8031、8032が設けられる。携帯情報端末804には、FTPクライアント8041、メーラー8042、WWWブラウザ8043、TCP/IP8044、リンク・ドライバ8045、ATMなど8046、衛星系通信プログラム8047が設けられる。
【0090】
このリンク・ドライバ型では、携帯情報端末804及びアクセスサーバー802のTCP/IPの下に実装したリンク・ドライバソフトが回線交換やパケット通信など無線回線の違いを吸収し、データ圧縮や暗号化、回線の接続管理、リンク層での移動透過性をサポートする(但し、TCP/IPでのタイムアウトは解決できないので、切断や遅延の多い遠距離伝送には向かない。)。
【0091】
図26は、プロトコル・スタック型を示すものであり、インターネット811には、FTPサーバー8111、メールサーバー8112、WWWサーバー8113、TCP/IP8114、LAN8115が設けられる。中継サーバー812には、プロトコル変換部8121、TCP/IP8122、LAN8123、無線用トランスポート層8124、ATMなど8125、衛星系通信プログラム8126が設けられる。人工衛星813には、衛星系通信プログラム8131、8132が設けられる。携帯情報端末814には、FTPクライアント8141、メーラー8142、WWWブラウザ8133、無線用トランスポート層8134、ATM8145、衛星系通信プログラム8146が設けられる。
【0092】
このプロトコル・スタック型では、携帯情報端末814と中継サーバー812のプロトコル・スタックをTCP/IPから専用の無線トランスポート層プロトコルや再送制御に置き換え、インターネット対応のアプリケーションソフトに対して、無線回線状体の隠蔽やデータ圧縮などをサポートする。
【0093】
図27は、ソケット・インターフェース型を示すものであり、インターネット821には、FTPサーバー8211、メールサーバー8212、WWWサーバー8213、TCP/IP8214、LAN8215が設けられる。中継サーバー822には、プロトコル変換部8221、TCP/IP8222、LAN8223、無線用トランスポート層8224、TCP/IP8225、衛星系通信プログラム8226が設けられる。人工衛星823には、衛星系通信プログラム8231、8232が設けられる。携帯情報端末824には、FTPクライアント8241、メーラー8242、WWWブラウザ8233、無線用トランスポート層8234、TCP/IP8245、衛星系通信プログラム8246が設けられる。
このソケット・インターフェース型は、Windows(登録商標)系端末では、WinSock DLL(Windows(登録商標) Sockets Dynamic Link Library)を置き換えるなど、アプリ側の付加機能を追加できる(但し、アプリ・レベルのタイムアウトには対応できない)。
【0094】
図28は、プロキシ型を示すものであり、インターネット831には、FTPサーバー8311、メールサーバー8312、WWWサーバー8313、TCP/IP8314、LAN8315が設けられる。プロキシ・サーバー832には、リモートPROXY8321、TCP/IP8322、LAN8323が設けられる。アクセス・サーバー833には、TCP/IP8331、LAN8332、衛星系通信プログラム8333が設けられる。人工衛星834には、TCP/IP8341、衛星系通信プログラム8342、8343が設けられる。携帯情報端末835には、ローカルPROXY8351、WWW、メーラー層、アプリ層8352、TCP/IP8353、衛星系通信プログラム8354が設けられる。
このプロキシ型では、サーバー上の移動端末上にプロキシ(代理)サーバー・ソフトを乗せたもので、WWWなど特定アプリのプロトコルに対して、回線状体の隠蔽や、データのフィルタリング、画像データの縮小、オフラインでWWWブラウジングや先読みなど、アプリに最適な処理を実行できる(但し、FTPなどプロキシを考慮していないアプリには適用しにくい。)。
【0095】
また、ダイアルアップによる1SP接続や無線LANでは、回線切断によりIPアドレスが更新され接続が継続できない、出先ネットワークに繋ぐと移動先を知らない相手からのポケットが届かないなど、IPアドレスの移動管理が下段だったが、移動体のIPアドレスが変わってもTCPが扱うIPアドレスは変わらない仕組みや、IPアドレス変更をホストやルーター間あるいはエージェント間で通知し合う方法、ヘッダオプションやリンク層アドレスなどを利用し移動先でのIPアドレスの同一性を確保する方法がある。
【0096】
例えば、IETFの「Mobile IP」では、出張端末の移動先のFA(ForeignAgent)サーバーを見つけ登録要求を出すと、FAは端末を自分に登録するとともに、端末のホームネットワークのHA(Home Agent)サーバーに端末位置を通知連絡してくれる。HAはホームネットワークに届いた出張端末へのパケットを、新しいIPパケットで包み込む(IP Encapsulation)などトンネリング手法でFAまで回送してくれ、FAは元のパケットに復元して端末に届ける。国内の「VIP(Virtual IP)」は、IPパケットのヘッダオプションを利用して、端末の識別用のIPアドレス(VIPアドレス)と、端末の移動先でホームルーターに向け位置連絡すると、中継網のVIP対応ルーターはパケット内容から出張端末の現在位置を検出し、ルーター内のAMT(Address Map Table)に記憶して、以降適切なルート(経路)の制御を行う。
【0097】
衛星側も周回移動する低軌道衛星でも、端末IPアドレスの移動管理が課題である。端末が位置するフットプリントやスーパーセルのエリア内の地球局のゲートウェイに、エージェント・サーバーやVIPルーターの機能を持たせ、ゲートウェイ間で連絡すれば、前述の「Mobile−IP」や「VIP」と同様の応用が可能である。
【0098】
衛星の現在位置は監視局や地球局で把握できるので、地球局と通信接続している衛星番号やセル番号を識別して端末位置を特定してルートを制御すればよい。また、端末が低軌道衛星と通信すれば、衛星又は地球局は端末の地上位置を検出や測位できるので、ネットワーク位置ではなく、経度緯度など端末の地上位置座標データで把握して、どの衛星のセルが現在カバーしている地上位置かを算出して、ルーティングする構成としてもよい。
あるいは、再生型中継器搭載の衛星などでは、衛星にエージェントサーバールーター機能を搭載して端末の存在位置を検出し、地上のサーバーやルーターと通知連絡する構成としてもよい。
【0099】
また、端末識別用IPアドレス(端末IDや製造番号などでもよい)と、Satellite IPアドレス(衛星やセル番号)やGatewayIPアドレス(ネットワーク番号)とを分離して、パケット内容から端末がどの衛星のどのセルにいるか、あるいは、どの地球局と回線接続しているかを、ルーター間で通知連絡する構成としてもよい。
【0100】
【発明の効果】
【0101】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、複数個のアンテナ素子は、バンド内に埋設されていることから、身体の一部に挿着しても、アンテナ素子が皮膚に接触することはなく、装着状態において使用者に違和感が生じてしまうこともない。また、バンドの色、模様、外形等は自由に決定し得ることから、装飾性やデザイン上の自由度が制約を受けることもない。
【0102】
さらに、請求項1及び4記載の発明によれば、フェーズド・アレーとして構成することができ、したがって、通信相手方向の受信感度や送信電波強度を強くできるので、出力が小さく受信感度が劣る小型の携帯端末でも、安定した通信を行うことができる。また、通信相手以外の方向への無駄な送受信による電力消費を省けるので、節電や連続通信時間の向上、搭載電池の小型化などの利点が生ずる。
【0103】
また、この携帯通信機器を身体の一部に携帯している使用者の姿勢が変わっても、これに左右されることなく、安定した通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の通信システム概略を示すシステム構成図である。
【図2】同実施の形態のシステムの詳細を示すブロック構成図である。
【図3】携帯型衛星通信端末における処理を示すフローチャートである。
【図4】携帯型衛星通信端末、衛星、地球局、ゲートウェイ、インターネットのプロトコル・スタックの構成例を示すブロック図である。
【図5】同実施の形態にかかる携帯型衛星通信端末の透視図である。
【図6】同携帯型衛星通信端末の縦断面図である。
【図7】第1の実施の形態の変形例にかかる携帯型衛星通信端末の透視図である。
【図8】同携帯型衛星通信端末の縦断面図である。
【図9】第2の実施の形態の変形例にかかる携帯型衛星通信端末の正面図である。
【図10】同携帯型衛星通信端末の側面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図12】同実施の形態よるフェーズド・アレー・アンテナ構成を示す説明図である。
【図13】フェーズド・アレー・アンテナの動作を示す説明図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図15】同実施の形態のフェーズド・アレー・アンテナによるマルチビーム・アンテナ構成を示す説明図である。
【図16】マルチビーム・アンテナの動作を示す説明図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図である。
【図18】衛星方位とPアンテナ方位とビーム方位の関係を示す説明図である。
【図19】携帯型衛星通信端末のハード構成例を示すブロック図である。
【図20】地球局のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図21】衛星に搭載されている一般的な中継器のハード構成例を示すブロック図である。
【図22】シングル・コンバージョン中継器を示すブロック図である。
【図23】「再生型」の中継器を示すブロック図である。
【図24】移動体サービス向けの中継器を示すブロック図である。
【図25】リンク・ドライバ型のソフトウェア・スタックの構成例を示すブロック図である。
【図26】プロトコル・スタック型のソフトウェア・スタックの構成例を示すブロック図である。
【図27】ソケット・インターフェース型のソフトウェア・スタックの構成例を示すブロック図である。
【図28】プロキシ型のソフトウェア・スタックの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯型衛星通信端末(携帯通信機器)
4 携帯型衛星通信端末(携帯通信機器)
5 携帯型衛星通信端末(携帯通信機器)
6 携帯型衛星通信端末(携帯通信機器)
11 衛星
12 地球局
22 ゲートウェイ
25 インターネット
101 アンテナ
102 送受信部
103 衛星系変復調ブロック
104 インターフェース変換ブロック
105 復号器
107 入出力インターフェース
108 メモリ
109 復調部
110 復号部
111 デインターリーブ
112 復号器
113 復調器群
121 時計本体ケース
122 リストバンド
123 リストバンド
125 風防ガラス
126 裏蓋
127 表示部
128 送受信回路部
129 電池
130 接続バネ
147 誘電体層
149 グランド接地電極層
151 第1アンテナ素子
152 第2アンテナ素子
153 第3アンテナ素子
154 第4アンテナ素子
155 第5アンテナ素子
156 第6アンテナ素子
157 給電部配線
158 給電部配線
159 バンド取付用ビス
161 給電部配線用基板
163 給電部配線層
164 給電部配線層
165 電磁結合孔
301 時計本体ケース(ケース本体)
310 ベゼル
311 第1アンテナ素子(アンテナ)
312 第2アンテナ素子(アンテナ)
313 第3アンテナ素子(アンテナ)
314 第4アンテナ素子(アンテナ)
315 第5アンテナ素子(アンテナ)
316 第6アンテナ素子(アンテナ)
401 時計本体ケース(ケース本体)
402 リストバンド(バンド部)
403 リストバンド(バンド部)
404 第1アンテナ素子(アンテナ)
405 第2アンテナ素子(アンテナ)
406 第3アンテナ素子(アンテナ)
407 第4アンテナ素子(アンテナ)
408 第5アンテナ素子(アンテナ)
409 第6アンテナ素子(アンテナ)
410 移相器
413 移相器
416 送受信部
417 制御部
418 ビーム制御ブロック(位相制御手段)
419 ビーム制御ブロック(位相制御手段)
501 時計本体ケース(ケース本体)
502 リストバンド(バンド部)
503 リストバンド(バンド部)
504 第1アンテナ素子(アンテナ)
505 第2アンテナ素子(アンテナ)
506 第3アンテナ素子(アンテナ)
507 第4アンテナ素子(アンテナ)
508 第5アンテナ素子(アンテナ)
509 第6アンテナ素子(アンテナ)
515 位相制御回路(位相制御手段)
519 位相制御回路(位相制御手段)
601 時計本体ケース(ケース本体)
602 リストバンド(バンド部)
603 リストバンド(バンド部)
604 第1アンテナ素子(アンテナ)
605 第2アンテナ素子(アンテナ)
606 第3アンテナ素子(アンテナ)
607 第4アンテナ素子(アンテナ)
608 第5アンテナ素子(アンテナ)
609 第6アンテナ素子(アンテナ)
610 移相器
611 移相器
612 移相器
613 移相器
614 移相器
615 移相器
616 送受信部
617 制御部(位相制御手段、指向方向制御手段)
618 センサ入力回路
619 衛星位置算出ブロック
620 方位センサ(方向検出手段)
621 姿勢センサ(姿勢検出手段)
622 軌道データ格納部(記憶手段)
5121 移相器
5122 移相器
5123 移相器
5131 移相器
5132 移相器
5133 移相器
5141 移相器
5142 移相器
5143 移相器
5161 移相器
5162 移相器
5163 移相器
5171 移相器
5172 移相器
5173 移相器
5181 移相器
5182 移相器
5183 移相器

Claims (6)

  1. ケース本体とこのケース本体の相対向する端部に係着され携帯者の身体の一部に装着するための一対のバンドとを有し、アンテナを介して外部と通信する携帯通信機器であって、
    前記一対のバンドにおける一方のバンド内に、複数個のアンテナ素子を当該バンドの長手方向に沿った直線上に所定間隔で埋設して、一方のアンテナ素子群を構成し、
    他方のバンド内に、複数個のアンテナ素子を当該バンドの長手方向に沿った直線上に前記一方のアンテナ素子群と同一の所定間隔で埋設して、他方のアンテナ素子群を構成するとともに、
    前記一方のアンテンナ素子群の先端部と、これに対向する前記他方のアンテナ素子群の先端部との間隔を前記所定間隔の整数倍としたことを特徴とする携帯通信機器。
  2. 前記複数のアンテナ素子に各々接続された複数の移相器を備えることを特徴とする請求項1記載の携帯通信機器。
  3. 前記複数の移相器を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項2記載の携帯通信機器。
  4. ケース本体とこのケース本体を携帯者の身体の一部に装着するための帯状のバンドとを備えている携帯通信機器において、
    前記バンドの長手方向に沿った直線上に予め定められている間隔を置いてそれぞれ設けられている複数のアンテナ素子からなる第1及び第2の各アンテナ素子群と、
    この第1及び第2の各アンテナ素子群を構成している各アンテナ素子に各々接続された複数の移相器と、
    この複数の移相器の位相を制御する制御部とを備え、
    前記第1及び第2の各アンテナ素子群のうち、隣り合う内側のアンテナ素子の間の間隔は、前記予め定められている間隔の整数倍の間隔に設定されていることを特徴とする携帯通信機器。
  5. 前記帯状のバンドは、前記ケース本体の相対向する端部に設けられた一対のバンドであり、前記第1及び第2の各アンテナ素子群は、前記一対のバンドにそれぞれ分配して設けられていることを特徴とする請求項4記載の携帯通信機器。
  6. 前記ケース本体は、腕時計のケース本体であることを特徴とする請求項1又は4記載の携帯通信機器
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